JP4562478B2 - 4相クロック駆動チャージポンプ回路 - Google Patents

4相クロック駆動チャージポンプ回路 Download PDF

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Description

本発明は、4相クロック駆動のチャージポンプ回路に関する。
近年のLSI(Large-Scale Integration:大規模集積回路)においては、回路内部において3V、5V、10Vというように多電源が要求される場合が多い。従来、このような多電源が要求される場合、LSI外部において複数の電源を生成してLSIへ供給するようになっていた。しかし、最近は、LSIへ供給する電源は単一電源で、LSI内部において多電源を生成することが要求されるようになった。さらに、近年は、持ち運びが便利なモバイル機器で、バッテリ駆動の要求が強く、低電圧化の要求がより強くなってきている。
従来から、LSI内部において、外部から供給される電源電圧Vccより高い電圧を生成する回路として、チャージポンプ回路が用いられている。チャージポンプ回路として、2相クロック駆動のチャージポンプ回路(例えば、特許文献1参照。)がある。
従来から用いられている2相クロック駆動のチャージポンプ回路の回路構成について図5を参照しつつ説明する。図5は従来の2相クロック駆動のチャージポンプ回路の構成を示す回路図である。ただし、クロック信号CLKは、波高値(振幅)がVccで周期T1(半周期t1)の周期性のある信号である。なお、本明細書において、HighレベルをHレベルと略し、LowレベルをLレベルと略す。
ゲートとドレインが接続された(ダイオード接続された)Nチャネルトランジスタ(以下、Nchトランジスタと略す。)T1〜T(n+1)がある。NchトランジスタT1のドレインが2相クロック駆動チャージポンプ回路の入力端子INに接続され、NchトランジスタT(n+1)のソースが2相クロック駆動チャージポンプ回路の出力端子OUTに接続されている。また、NchトランジスタTi(i=1〜n)のソースはNchトランジスタT(i+1)のドレインに接続されている。ここで、NchトランジスタTi(i=1〜n+1)の閾値を閾値Vthiとする。なお、例えば、ノードn1とノードn2の電位差はほぼ閾値Vth2となることから、閾値Vth1〜Vth(n+1)を小さく設定することが好ましく、通常、閾値を0(V)〜0.4(V)程度に設定する。
また、ポンプ用のキャパシタC1〜Cnがある。キャパシタCi(i=1〜n)の一端はNchトランジスタTiのソースとNchトランジスタT(i+1)のドレインの接続線に接続されている。キャパシタCi(i:1〜nの奇数)の他端はクロック端子(2相クロック駆動チャージポンプ回路にクロック信号CLKが入力される端子)CINに接続されている。また、キャパシタCi(i:1〜nの偶数)の他端はインバータ回路INVの出力部に接続され、インバータ回路INVの入力部はクロック端子CINに接続されている。
次に、図5を参照しつつ回路構成を説明した2相クロック駆動チャージポンプ回路の動作について図6を参照しつつ説明する。図6は図5の2相クロック駆動チャージポンプ回路の動作を説明するための波形図である。
クロック信号CLKがLレベルになると、NchトランジスタT1がONで、NchトランジスタT2がOFFの状態となり、入力端子INからノードn1へチャージが転送される。
クロック信号CLKがHレベルとなる(インバータ回路INVの出力がLレベルになる)と、それに応じて、一旦ノードn1の電位は高くなり、ノードn2の電位は下がる。このとき、NchトランジスタT1がOFFで、NchトランジスタT2がON、NchトランジスタT3がOFFの状態となり、ノードn1からノードn2へNchトランジスタT2を通じてチャージが転送され、これにより、ノードn1の電位は下がり、ノードn2の電位は高くなる。
クロック信号CLKがLレベルとなる(インバータ回路INVの出力がHレベルになる)と、それに応じて、一旦ノードn2の電位は高くなり、ノードn1,n3の電位は下がる。このとき、NchトランジスタT2がOFFで、NchトランジスタT3がON、NchトランジスタT4がOFFの状態となり、ノードn2からノードn3へNchトランジスタT3を通じてチャージが転送され、これにより、ノードn2の電位は下がり、ノードn3の電位は高くなる。
同様の回路動作が順次行われて、出力端子OUTから昇圧された電圧が出力される。
NchトランジスタT1〜T(n+1)はダイオード接続されているため、チャージが転送されるときには常に5極管動作となり、転送電流は急速には流れなく、クロック信号CLKの半周期の期間t1内ではチャージが完全に転送されず、この転送されずに残るチャージに相当する電位を電位α01〜αn(n+1)とする。また、NchトランジスタTi(i=1〜n+1)において閾値Vthi分の電圧ドロップが生じる。このことから、例えば、ノードn1とノードn2との電位差ΔV12とすると、ΔV12=α12+Vth2となり、効率が悪い。特に、電源電圧Vccが低電圧になると、効率の低下が顕著に現れる。
図5の2相クロック駆動チャージポンプ回路の出力電圧をVoutとし、NchトランジスタT1〜T(n+1)の閾値Vth1〜Vth(n+1)をVth、電位α01〜αn(n+1)をαとすると、出力電圧Voutは、
Vout=(n+1)×(Vcc−Vth−α)
となる。
例えば、電源電圧Vccを1.2(V)、閾値Vthを0.4(V)、電位αを0.2(V)とすると、12(V)の出力電圧Voutを得るためには、上記の式より、nが19となる。これに対して、電源電圧Vccを1.8(V)、閾値Vthを0.4(V)、電位αを0.2(V)とすると、12(V)の出力電圧Voutを得るためには、上記の式より、nが9となる。このように、低電圧では非常に効率が悪く、面積も2倍以上になってしまう。この問題を解決するために、従来から4相クロック駆動のチャージポンプ回路(例えば、特許文献2参照。)が用いられている。
従来から用いられている4相クロック駆動のチャージポンプ回路の回路構成について図7を参照しつつ説明する。図7は従来の4相クロック駆動のチャージポンプ回路の構成を示す回路図である。クロック信号PH1〜PH4は波高値(振幅)がVccの周期性のある信号であり、夫々、クロック端子CIN1〜CIN4に入力される。ただし、クロック信号PH1〜PH4は図8に示す関係にある。
主転送用のNchトランジスタT11〜T1(n+1)があり、電源電圧Vccの入力側から順に、NchトランジスタT11,T12,T13,・・・,T1(n−1),T1n,T1(n+1)が直列接続されている。NchトランジスタT11のドレインが入力端子INに接続され、NchトランジスタT1(n+1)のソースが出力端子OUTに接続されている。また、NchトランジスタT1i(i=1〜n)のソースはNchトランジスタT1(i+1)のドレインに接続されている。
NchトランジスタT1i(i=1〜n)のゲートには後述のキャパシタCmiの一端が接続されている。NchトランジスタT1(n+1)のゲートは自身のドレインに接続されている(ダイオード接続)。ここで、NchトランジスタT1i(i=1〜n+1)の閾値を閾値Vth1iとする。
キャパシタC1〜Cnがある。キャパシタCi(i=1〜n)の一端はNchトランジスタT1iのソースとNchトランジスタT1(i+1)のドレインの接続線(ノードni)に接続されている。キャパシタCi(i:1〜nの奇数)の他端はクロック端子CIN1に接続され、キャパシタCi(i:1〜nの偶数)の他端はクロック端子CIN2に接続されている。なお、キャパシタC1〜Cnを、適宜、主ポンプ用キャパシタという。
NchトランジスタT11〜T1nに対応して設けられたNchトランジスタT21〜T2nがある。NchトランジスタT21のドレインが入力端子INとNchトランジスタT11のドレインの接続線(ノードn0)に接続されている。NchトランジスタT2i(i=2〜n)のドレインはNchトランジスタT1(i−1)のソースとNchトランジスタT1iのドレインの接続線(ノードn(i−1))に接続されている。NchトランジスタT2i(i=1〜n)のソースは、ノードki(NchトランジスタT1iのゲート)に接続されている。NchトランジスタT2i(i=1〜n)のゲートはNchトランジスタT1iのソースとNchトランジスタT1(i+1)のドレインの接続線(ノードni)に接続されている。ここで、NchトランジスタT2i(i=1〜n)の閾値を閾値Vth2iとする。なお、NchトランジスタT21〜T2nを、適宜、補助転送用Nchトランジスタという。
キャパシタCm1〜Cmnがある。キャパシタCmi(i=1〜n)の一端は、既に記したように、NchトランジスタT1iのゲートに接続されている。キャパシタCmi(i:1〜nの奇数)の他端はクロック端子CIN4に接続され、キャパシタCmi(i:1〜nの偶数)の他端はクロック端子CIN3に接続されている。なお、キャパシタCm1〜Cmnを、適宜、補助ポンプ用キャパシタという。
次に、図7に回路構成を示した従来の4相クロック駆動チャージポンプ回路の動作について図8を参照しつつ説明する。図8は図7の4相クロック駆動チャージポンプ回路の動作を説明するための波形図である。
クロック信号PH1がHレベルになると、キャパシタC1を通じてNchトランジスタT21のゲート電圧が高くなり、ノードk1の電位、つまり、NchトランジスタT11のゲート電圧が高くなる。その後、クロック信号PH1がLレベルとなった後、クロック信号PH4がHレベルとなると、キャパシタCm1を通じてノードk1の電位、つまり、NchトランジスタT11のゲート電圧がさらに高くなる。NchトランジスタT11のゲート電圧が入力端子INの電位より閾値Vth11以上高くなると、NchトランジスタT11は三極間動作になり、入力端子INに入力された電源電圧Vccは、閾値Vth11分の電圧ドロップすることなく、NchトランジスタT11を通ってノードn1へ転送され、ノードn1の電位が高くなる。
その後、クロック信号PH2がHレベルのときに、クロック信号PH1がHレベルとなると、ノードn1の電位がそれに応じて高くなり、キャパシタC2を通じてNchトランジスタT22のゲート電圧が高くなっているので、ノードk2の電位、つまり、NchトランジスタT12のゲート電圧も高くなる。その後、クロック信号PH2がLレベルとなって、さらに、クロック信号PH3がHレベルとなると、キャパシタCm2を通じてノードk2の電位、つまり、NchトランジスタT12のゲート電圧がさらに高くなる。NchトランジスタT12のゲート電圧がノードn1の電位より閾値Vth12以上高くなると、NchトランジスタT12は三極間動作になり、ノードn1の電位は、閾値Vth12分の電圧ドロップすることなく、NchトランジスタT12を通ってノードn2へ転送され、これにより、ノードn1の電位は下がり、ノードn2の電位が高くなる。
その後、クロック信号PH3がLレベルとなると、クロック信号PH3による電位の持ち上げがなくなるので、ノードk2の電位、つまり、NchトランジスタT12のゲート電圧が下がる。その後、クロック信号PH2がHレベルとなり、さらに、クロック信号PH1がLレベルとなると、ノードn1の電位がそれに応じて下がり、キャパシタC2を通じてNchトランジスタT22のゲート電圧が高くなっているので、ノードk2の電位、つまり、NchトランジスタT12のゲート電圧が下がる。
ノードn1の電位がノードn2へ転送された後、クロック信号PH1がHレベルのときに、クロック信号PH2がHレベルとなると、ノードn2の電位がそれに応じて高くなり、キャパシタC3を通じてNchトランジスタT23のゲート電圧が高くなっているので、NchトランジスタT13のゲート電圧(ノードk3の電位)が高くなる。その後、クロック信号PH1がLレベルとなって、さらに、クロック信号PH4がHレベルとなると、キャパシタCm3を通じてNchトランジスタT13のゲート電圧(ノードk3の電位)がさらに高くなる。NchトランジスタT13のゲート電圧がノードn2の電位より閾値Vth13以上高くなると、NchトランジスタT13は三極間動作になり、ノードn2の電位は、閾値Vth13分の電圧ドロップすることなく、NchトランジスタT13を通ってノードn3へ転送される。
その後、クロック信号PH4がLレベルとなると、クロック信号PH4による電位の持ち上げがなくなるので、NchトランジスタT13のゲート電圧(ノードk3の電位)が下がる。その後、クロック信号PH1がHレベルとなり、さらに、クロック信号PH2がLレベルとなると、ノードn2の電位がそれに応じて下がり、キャパシタC3を通じてNchトランジスタT23のゲート電圧が高くなっているのでNchトランジスタT13のゲート電圧(ノードk3の電位)が下がる。
同様の回路動作が順次行われて、電源電圧Vccが、昇圧されながら、ノードnnへ転送される。そして、最終段のNchトランジスタT1(n+1)はダイオード接続されているので、クロック信号PH2がHレベルのときに、ノードnnから閾値Vth1(n+1)分低くなった電位が出力端子OUTへ転送される。
図7の4相クロック駆動チャージポンプ回路の出力電圧をVoutとすると、出力電圧Voutは、
Vout=(n+1)×Vcc−Vth1(n+1)
となり、略Vccの転送電圧が得られ、図5の2相クロック駆動チャージポンプ回路に比べて電圧の転送効率がよい。
特開平5−28781号公報 特開2002−25286号公報
しかしながら、図7の従来の4相クロック駆動チャージポンプ回路では、クロック信号PH1〜PH4のタイミングが複雑となり、クロック信号PH1〜PH4の周期T2が大きくなってしまう。図8において、期間t1は、クロック信号PH2がHレベルのときにクロック信号PH1がHレベルでNchトランジスタT22を通してノードk2を十分に充電し、クロック信号PH2がLレベルとなってから期間t2をとってクロック信号PH3をHレベルにし、キャパシタCm2を通してNchトランジスタT12のゲート電圧を高くして、NchトランジスタT12を十分に3極管動作させて、ノードn1からノードn2へ電荷を転送するものである。期間t3,t4においても同様にクロック信号PH1〜PH4のタイミングに注意を払う必要がある。
従って、図7の4相クロック駆動チャージポンプ回路の周期T2は、図5の2相クロック駆動チャージポンプ回路の周期T1より大きく、通常は周期T1の2倍(T2=2×T1)程度となる。そして、チャージポンプ回路の能力は周波数に逆比例することから、4相クロック駆動チャージポンプ回路の転送効率が2相クロック駆動チャージポンプ回路の転送効率よりよくなっても、チャージポンプ回路の能力はほぼ同じになってしまう。
そこで、本発明は、高速動作可能でポンプ能力の高い4相クロック駆動チャージポンプ回路を提供することを目的とする。
請求項1に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、主転送用Nチャネルトランジスタと、一端が前記主転送用Nチャネルトランジスタのドレインに接続される主ポンプ用キャパシタと、ゲートとドレインが接続され、ドレインとゲートが前記主ポンプ用キャパシタの一端に接続され、ソースが前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続された補助転送用Nチャネルトランジスタと、一端が前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続される補助ポンプ用キャパシタとを備え、前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号は、前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がLレベルからHレベルとなってから、前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後に、LレベルからHレベルにすることを特徴とする。
請求項2に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、順方向に直列接続された複数の主転送用Nチャネルトランジスタと、一端が前記主転送用Nチャネルトランジスタのドレインに接続される主ポンプ用キャパシタと、ゲートとドレインが接続され、ドレインとゲートが前記主ポンプ用キャパシタの一端に接続され、ソースが前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続された補助転送用Nチャネルトランジスタと、一端が前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続される補助ポンプ用キャパシタと、を備え、偶数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がLレベルからHレベルになり且つ3以上で奇数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がHレベルからLレベルになり且つ奇数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がHレベルからLレベルになった後、偶数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号が前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後にLレベルからHレベルになり、偶数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がHレベルからLレベルになり且つ3以上で奇数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がLレベルからHレベルになり且つ偶数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がHレベルからLレベルになった後、奇数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号が前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後にLレベルからHレベルになることを特徴とする。
請求項3に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、前記ポンプ回路部に前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートと前記補助ポンプ用キャパシタの一端との接続点に接続されるリーク手段を設けたことを特徴とする。
請求項4に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、前記リーク手段は、前記主ポンプ用キャパシタの一端と前記主転送用Nチャネルトランジスタのドレインとの接続点にリークすることを特徴とする。
請求項5に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、前記リーク手段はNチャネルトランジスタにより構成され、前記Nチャネルトランジスタのゲートとドレインとが前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートと前記補助ポンプ用キャパシタの一端との接続点に接続され、前記Nチャネルトランジスタのソースが前記主ポンプ用キャパシタの一端と前記主転送用Nチャネルトランジスタのドレインとの接続点に接続されていることを特徴とする。
請求項6に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、前記リーク手段としてのNチャネルトランジスタの閾値を、前記補助転送用Nチャネルトランジスタの閾値より大きく設定することを特徴とする。
請求項7に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、順方向に直列接続された第1から第(n+1)(nは1以上の自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタと、一端が前記第i(iは1からnの自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタのソースと前記第(i+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのドレイン間に接続され、前記第1から第nの主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた第1から第nの主ポンプ用キャパシタと、一端が前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第1から第(n+1)の補助ポンプ用キャパシタと、ソースが前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続され、ゲートとドレインが前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのドレインに接続された第1から第(n+1)の補助転送用Nチャネルトランジスタと、を備えた4相クロック駆動チャージポンプ回路において、前記第1の補助転送用Nチャネルトランジスタのゲートとドレインは、電源電圧に接続され、第i(iは偶数)の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記第iの主ポンプ用キャパシタの他端は第1のクロック信号が供給され、第i(iは3以上の奇数)の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記第iの主ポンプ用キャパシタの他端は第2のクロック信号が供給され、第i(iは1以上の奇数)の前記補助ポンプ用キャパシタの他端は第4のクロック信号が供給され、第i(iは偶数)の前記補助ポンプ用キャパシタの他端は第3のクロック信号が供給され、第(n+1)番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタのソースは、出力端子に接続され、前記第3のクロック信号は、前記第1のクロック信号がLレベルからHレベルとなった後且つ前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後に、LレベルからHレベルになり、または、前記第4のクロック信号は、前記第2のクロック信号がLレベルからHレベルとなった後且つ前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後に、LレベルからHレベルになり、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号とは互いに逆相であることを特徴とする。
請求項8に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、順方向に直列接続された第1から第(n+1)(nは1以上の自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタと、一端が前記第i(iは1からnの自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタのソースと前記第(i+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのドレイン間に接続され、前記第1から第nの主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた第1から第nの主ポンプ用キャパシタと、一端が前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第1から第(n+1)の補助ポンプ用キャパシタと、ソースが前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続され、ゲートとドレインが前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのドレインに接続された第1から第(n+1)の補助転送用Nチャネルトランジスタと、を備えた4相クロック駆動チャージポンプ回路において、前記第1の補助転送用Nチャネルトランジスタのゲートとドレインは、電源電圧に接続され、第i(iは偶数)の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記第iの主ポンプ用キャパシタの他端は第1のクロック信号が供給され、第i(iは3以上の奇数)の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記第iの主ポンプ用キャパシタの他端は第2のクロック信号が供給され、第i(iは1以上の奇数)の前記補助ポンプ用キャパシタの他端は第4のクロック信号が供給され、第i(iは偶数)の前記補助ポンプ用キャパシタの他端は第3のクロック信号が供給され、第(n+1)番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタのソースは、出力端子に接続され、前記第1クロック信号がLレベルからHレベルになり且つ前記第2クロック信号がHレベルからLレベルになり且つ前記第4クロック信号がHレベルからLレベルになった後、前記第3のクロック信号は、前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後にLレベルからHレベルにし、前記第1クロック信号がHレベルからLレベルになり且つ前記第2クロック信号がLレベルからHレベルになり且つ前記第3クロック信号がHレベルからLレベルになった後、前記第4のクロック信号は、前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後にLレベルからHレベルにし、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号とは互いに逆相であることを特徴とする。
請求項に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路は、ゲートとドレインとが前記第i(iは1からn+1の自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートと前記第iの補助ポンプ用キャパシタの一端の間に接続され、前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた第1から第(n+1)のリーク用Nチャネルトランジスタをさらに備えたことを特徴とする。
請求項1、7によれば、複雑な4相クロックのタイミングの制御を必要とすることなく、高速動作が可能でポンプ能力の高いチャージポンプ回路が得られる。
請求項2、8によれば、2相チャージポンプ回路の周期とほぼ同じ高速動作可能な4相クロック駆動のチャージポンプ回路が得られる。
請求項3、4、5、9によれば、チャージが残ることによって各主転送用Nチャネルトランジスタが常にONの状態になるようなことがない。
請求項6によれば、過剰リークを防ぐことが可能になると共に、リーク手段としてのNチャネルトランジスタのリーク量の設定によらずチャージポンプ回路の動作が保証される。
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
<チャージポンプ回路(1)>
以下、本発明の第1の実施の形態における4相クロック駆動のチャージポンプ回路の回路構成について図1を参照しつつ説明する。図1は本実施の形態における4相クロック駆動チャージポンプ回路の構成を示す回路図である。ただし、本実施の形態においてクロック端子CIN1〜CIN4に入力されるクロック信号PH1a〜PH4aは図2に示されており、詳細は後述する。
図1に示す本実施の形態におけるチャージポンプ回路では、図7の従来のチャージポンプ回路の補助転送用のNchトランジスタT21〜T2nに対応するNchトランジスタT31〜T3nがある。NchトランジスタT31〜T3nのゲートは自身のドレインに接続されている(ダイオード接続)。また、NchトランジスタT31のドレインは、入力端子INとNchトランジスタT11のドレインの接続線(ノードn0)に接続され、NchトランジスタT3i(i=2〜n)のドレインは、NchトランジスタT1(i−1)のソースとNchトランジスタT1iのドレインの接続線(ノードn(i−1))に接続されている。NchトランジスタT31〜T3nのソースは、NchトランジスタT11〜T1nのゲートに接続されている。
図1のチャージポンプ回路には、図7の従来のチャージポンプ回路には存在しない、NchトランジスタT3(n+1)が設けられている。NchトランジスタT3(n+1)のゲートは自身のドレインに接続されている(ダイオード接続)。また、NchトランジスタT3(n+1)のドレインは、NchトランジスタT1nのソースとNchトランジスタT1(n+1)のドレインの接続線(ノードnn)に接続されている。NchトランジスタT3(n+1)のソースは、NchトランジスタT1(n+1)のゲートに接続されている。ただし、NchトランジスタT31〜T3(n+1)の閾値をVth31〜Vth3(n+1)とし、NchトランジスタT31〜T3(n+1)として、例えば、NchトランジスタT11〜T1(n+1)の閾値と同じNchトランジスタを利用する。なお、NchトランジスタT31〜T3(n+1)を、適宜、補助転送用Nchトランジスタという。
図1のチャージポンプ回路には、図7の従来のチャージポンプ回路には存在しない、キャパシタCm(n+1)が設けられている。キャパシタCm(n+1)の一端は、NchトランジスタT1(n+1)のゲートに接続され、その他端はクロック端子CIN4が接続されている。なお、キャパシタCm(n+1)を、適宜、補助ポンプ用キャパシタという。
図1のチャージポンプ回路のその他の回路構成は、図7の従来のチャージポンプ回路と基本的に同じであり、その他の回路構成の詳細は省略する。
次に、図1を参照しつつ回路構成を説明した4相クロック駆動チャージポンプ回路の動作について図2を参照しつつ説明する。図2は図1の4相クロック駆動チャージポンプ回路の動作を説明するための波形図である。
図2に示すように、クロック信号PH1a,PH2aは、波高値(振幅)がVccでデューティ比が50(%)の周期性のあるパルス信号である。また、クロック信号PH1aがHレベルのときクロック信号PH2aがLレベルで、クロック信号PH1aがLレベルのときクロック信号PH2aがHレベルの関係にある。
クロック信号PH3aは、波高値(振幅)がVccで周期性のあるパルス信号である。クロック信号PH3aは、クロック信号PH1aがHレベルとなった後時間t1経過後にLレベルからHレベルとなる。また、クロック信号PH3aは、クロック信号PH1aがLレベルとなるのに併せてHレベルからLレベルとなる。
クロック信号PH4aは、波高値(振幅)がVccで周期性のあるパルス信号である。クロック信号PH4aは、クロック信号PH2aがHレベルとなった後時間t1経過後にLレベルからHレベルとなる。また、クロック信号PH4aは、クロック信号PH2aがLレベルとなるのに併せてHレベルからLレベルとなる。
なお、時間t1は、NchトランジスタT31〜T3(n+1)を介して補助転送用のキャパシタCm1〜Cm(n+1)を充電する期間であり、NchトランジスタT3i(i=1〜n+1)を介して電源電圧或いはキャパシタC(i−1)からキャパシタCmiへの電荷の供給が完了するのに必要な時間に設定される。また、時間t2はNchトランジスタT11〜T1(n+1)を介してチャージを転送する期間である。
クロック信号PH4aがLレベルのとき、NchトランジスタT31がONの状態になり、電源電圧Vccにより、ノードk1の電位、つまり、NchトランジスタT11のゲート電圧が高くなる。その後、クロック信号PH4aがHレベルとなると、NchトランジスタT31がOFFの状態となり、キャパシタCm1を通じてノードk1の電位、つまり、NchトランジスタT11のゲートの電圧がさらに高くなり、NchトランジスタT11が3極管動作となり、閾値Vth11分の電圧ドロップすることなく、急速にチャージが入力端子INからNchトランジスタT11を介してノードn1へ転送される。
クロック信号PH1aがHレベル、クロック信号PH3aがLレベル、クロック信号PH4aがLレベルの期間では、NchトランジスタT11がOFFの状態にある。また、ノードn1は、クロック信号PH1aがHレベルになるのに応じて電位が高くなり、ダイオード接続されたNchトランジスタT32がONの状態になっているので、ノードk2の電位、つまり、NchトランジスタT12のゲート電圧が高くなる。その後、クロック信号PH3aがHレベルになると、NchトランジスタT32がOFFの状態になり、キャパシタCm2を通じてノードk2の電位、つまり、NchトランジスタT12のゲート電圧がさらに高くなり、NchトランジスタT12が3極管動作となり、閾値Vth12分の電圧ドロップすることなく、急速にチャージがノードn1からNchトランジスタT12を介してノードn2へ転送される。これにより、ノードn1の電位が下がり、ノードn2の電位が高くなる。
その後、クロック信号PH1aがLレベル、クロック信号PH3aがLレベルになると、ノードn1,k2の電位が下がる。
クロック信号PH2aがHレベル、クロック信号PH3aがLレベル、クロック信号PH4aがLレベルの期間では、NchトランジスタT12はOFFの状態にある。また、ノードn2は、クロック信号PH2aがHレベルになるのに応じて電位が高くなり、ダイオード接続されたNchトランジスタT33がONの状態になっているので、ノードk3の電位、つまり、NchトランジスタT13のゲート電圧が高くなる。その後、クロック信号PH4aがHレベルになると、NchトランジスタT33がOFFの状態になり、キャパシタCm3を通じてノードk3の電位、つまり、NchトランジスタT13のゲート電圧がさらに高くなり、NchトランジスタT13が3極管動作となり、閾値Vth13分の電圧ドロップすることなく、急速にチャージがノードn2からNchトランジスタT13を介してノードn3へ転送される。これにより、ノードn2の電位が下がり、ノードn3の電位が高くなる。
同様の回路動作が順次行われて、出力端子OUTから昇圧された電圧が出力される。この出力電圧をVoutとすると、出力電圧Voutは、
Vout=(n+1)×Vcc
となり、略Vccの転送電圧が得られ、電圧の転送効率がよい。
ここで、NchトランジスタT12が3極管動作となる一例を示す。ノードn1の電位をVn1、ノードk2の電位をVk2とすると、NchトランジスタT32の閾値がVth32であることから、ノードn2の電位Vk2は、
Vk2=Vn1−Vth32+Vcc
となる。そして、電源電圧Vccを1.2(V)、閾値Vth12,Vth32を0.4(V)とすると、
Vk2=Vn1+0.8
となり、NchトランジスタT12の閾値0.4(V)より十分高いゲート電圧となり、NchトランジスタT12は3極管動作となる。なお、他の主転送用のNchトランジスタにおいても同じである。
以上説明した本実施の形態の4相クロック駆動チャージポンプ回路では、クロック信号PH1a〜PH4aのHレベルとLレベルの切替タイミングの制御が容易である。また、転送時には、NchトランジスタT11〜T1(n+1)は3極管動作をしているため、ノードni(i=0〜n)からノードn(i+1)或いは出力端子OUTへの転送時間が短くなり、高速動作が可能になる。例えば、本実施の形態の4相クロック駆動チャージポンプ回路の周期T3は、図5の従来の2相クロック駆動チャージポンプ回路の周期T1とほぼ同じにすることができる。
<チャージポンプ回路(2)>
以下、本発明の第2の実施の形態における4相クロック駆動のチャージポンプ回路について図3および図4を参照しつつ説明する。図3は本実施の形態における4相クロック駆動チャージポンプ回路の構成を示す回路図である。図4は図3の4相クロック駆動チャージポンプ回路の動作を説明するための波形図である。ただし、本実施の形態においてクロック端子CIN1〜CIN4に入力されるクロック信号PH1a〜PH4aは、第1の実施の形態の場合と同じである。
第1の実施の形態のチャージポンプ回路では、ノードk1〜k(n+1)にリークパスがないため、ノードk1〜k(n+1)に予期せぬチャージが蓄積され、NchトランジスタT11〜T1(n+1)が常にONの状態になって、NchトランジスタT1〜T1(n+1)が逆流することにより、ポンプ能力が大きく劣化する場合も考えられる。本実施の形態のチャージポンプ回路はこの点について改良を加えたものである。
図3に示す本実施の形態におけるチャージポンプ回路には、図1の第1の実施の形態のチャージポンプ回路には存在しない、ノードk1〜k(n+1)にリーク手段として動作するNchトランジスタT41〜T4(n+1)が設けられている。NchトランジスタT41〜T4(n+1)のゲートは自身のドレインに接続される(ダイオード接続)とともに、ノードk1〜k(n+1)に接続されている。NchトランジスタT41のソースは入力端子INとNchトランジスタT11のドレインの接続線(ノードn0)に接続されている。NchトランジスタT4i(i=2〜n+1)のソースは、NchトランジスタT1(i−1)のソースとNchトランジスタT1iのドレインの接続線(ノードn(i−1))に接続されている。ただし、NchトランジスタT41〜T4(n+1)の閾値をVth41〜Vth4(n+1)とし、例えば、NchトランジスタT41〜T4(n+1)として、NchトランジスタT31〜T3(n+1)の閾値と同じNchトランジスタを利用する。また、リーク電流量を少なくするために、NchトランジスタT41〜T4(n+1)の寸法は、NchトランジスタT31〜T3(n+1)の寸法より小さく設定するのが好ましい。
図3のチャージポンプ回路のその他の回路構成は、図1の第1の実施の形態のチャージポンプ回路と基本的に同じであり、その他の回路構成の詳細は省略する。
図4に動作波形を示す図3のチャージポンプ回路の動作は、図2に動作波形を示した図1のチャージポンプ回路と次に示す動作を除いて同じである。ノードki(i=1〜n+1)に過剰にチャージが充電された場合に図1のチャージポンプ回路ではチャージを逃す回路動作が行われることがない。これに対して、図3の本実施の形態のチャージポンプ回路では、NchトランジスタT41〜T4(n+1)がONの状態になっていることから、ノードk1〜k(n+1)からNchトランジスタT41〜T4(n+1)を介してノードn0〜nnへ逃すことができる。なお、NchトランジスタT41〜T4(n+1)のリーク量が少なければ、チャージポンプ回路の動作には影響を与えることなく、チャージを逃がすことができる(図4参照)。
以上説明した本実施の形態の4相クロック駆動チャージポンプ回路では、NchトランジスタT11〜T1(n+1)が常にONの状態になって、NchトランジスタT1〜T1(n+1)を逆流するような状況が発生せず、ポンプ能力が劣化するようなことが起こらない。
なお、図3のチャージポンプ回路では、リーク手段をNchトランジスタT41〜T4(n+1)で実現している場合であるが、これに限らず、例えば、抵抗素子で実現することもできる。また、リークさせる場所をノードn0〜nnとしているが、これに限らず、例えば、基準電位Vss或いは電源電圧Vccでもよい。
また、NchトランジスタT4i(i=1〜n+1)として、NchトランジスタT1i,T3iと同じ閾値を持つNchトランジスタを利用するとしているが、これに限らず、NchトランジスタT1i,T3iの閾値より大きい閾値を持つNchトランジスタを利用するようにしてもよい。この場合、過剰リークを防ぐ目的では効果が大きい。また、例えば、Vn1−Vk2=Vth42>Vth32となり、転送時、NchトランジスタT12は必ず3極管動作を行うため、NchトランジスタT42のリーク量の設定によらず、チャージポンプ動作は保証される。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
第1の実施の形態における4相クロック駆動のチャージポンプ回路の構成を示す回路図。 図1のチャージポンプ回路の動作を説明するための波形図。 第2の実施の形態における4相クロック駆動のチャージポンプ回路の構成を示す回路図。 図3のチャージポンプ回路の動作を説明するための波形図。 従来の2相クロック駆動のチャージポンプ回路の構成を示す回路図。 図5のチャージポンプ回路の動作を説明するための波形図。 従来の4相クロック駆動のチャージポンプ回路の構成を示す回路図。 図7のチャージポンプ回路の動作を説明するための波形図。
符号の説明
T11〜T1(n+1) Nチャネルトランジスタ(主転送用)
T31〜T3(n+1) Nチャネルトランジスタ(補助転送用)
T41〜T4(n+1) Nチャネルトランジスタ(リーク用)
C1〜Cn キャパシタ(主ポンプ用)
Cm1〜Cm(n+1) キャパシタ(補助ポンプ用)
PH1a〜PH4a クロック信号

Claims (9)

  1. 主転送用Nチャネルトランジスタと、
    一端が前記主転送用Nチャネルトランジスタのドレインに接続される主ポンプ用キャパシタと、
    ゲートとドレインが接続され、ドレインとゲートが前記主ポンプ用キャパシタの一端に接続され、ソースが前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続された補助転送用Nチャネルトランジスタと、
    一端が前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続される補助ポンプ用キャパシタと、
    を備え、
    前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号は、前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がLレベルからHレベルとなってから、前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後に、LレベルからHレベルにする
    ことを特徴とする4相クロック駆動チャージポンプ回路。
  2. 順方向に直列接続された複数の主転送用Nチャネルトランジスタと、
    一端が前記主転送用Nチャネルトランジスタのドレインに接続される主ポンプ用キャパシタと、
    ゲートとドレインが接続され、ドレインとゲートが前記主ポンプ用キャパシタの一端に接続され、ソースが前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続された補助転送用Nチャネルトランジスタと、
    一端が前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続される補助ポンプ用キャパシタと、
    を備え、
    偶数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がLレベルからHレベルになり且つ3以上で奇数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がHレベルからLレベルになり且つ奇数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がHレベルからLレベルになった後、偶数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号が前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後にLレベルからHレベルになり、
    偶数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がHレベルからLレベルになり且つ3以上で奇数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記主ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がLレベルからHレベルになり且つ偶数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号がHレベルからLレベルになった後、奇数番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記補助ポンプ用キャパシタの他端に供給されるクロック信号が前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後にLレベルからHレベルになる
    ことを特徴とする4相クロック駆動チャージポンプ回路。
  3. 前記ポンプ回路部に前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートと前記補助ポンプ用キャパシタの一端との接続点に接続されるリーク手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路。
  4. 前記リーク手段は、前記主ポンプ用キャパシタの一端と前記主転送用Nチャネルトランジスタのドレインとの接続点にリークすることを特徴とする請求項3に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路。
  5. 前記リーク手段はNチャネルトランジスタにより構成され、前記Nチャネルトランジスタのゲートとドレインとが前記主転送用Nチャネルトランジスタのゲートと前記補助ポンプ用キャパシタの一端との接続点に接続され、前記Nチャネルトランジスタのソースが前記主ポンプ用キャパシタの一端と前記主転送用Nチャネルトランジスタのドレインとの接続点に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路。
  6. 前記リーク手段としてのNチャネルトランジスタの閾値を、前記補助転送用Nチャネルトランジスタの閾値より大きく設定することを特徴とする請求項5に記載の4相クロック
    駆動チャージポンプ回路。
  7. 順方向に直列接続された第1から第(n+1)(nは1以上の自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタと、
    一端が前記第i(iは1からnの自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタのソースと前記第(i+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのドレイン間に接続され、前記第1から第nの主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた第1から第nの主ポンプ用キャパシタと、
    一端が前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第1から第(n+1)の補助ポンプ用キャパシタと、
    ソースが前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続され、ゲートとドレインが前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのドレインに接続された第1から第(n+1)の補助転送用Nチャネルトランジスタと、
    を備えた4相クロック駆動チャージポンプ回路において、
    前記第1の補助転送用Nチャネルトランジスタのゲートとドレインは、電源電圧に接続され、
    第i(iは偶数)の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記第iの主ポンプ用キャパシタの他端は第1のクロック信号が供給され、
    第i(iは3以上の奇数)の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記第iの主ポンプ用キャパシタの他端は第2のクロック信号が供給され、
    第i(iは1以上の奇数)の前記補助ポンプ用キャパシタの他端は第4のクロック信号が供給され、
    第i(iは偶数)の前記補助ポンプ用キャパシタの他端は第3のクロック信号が供給され、
    第(n+1)番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタのソースは、出力端子に接続され、
    前記第3のクロック信号は、前記第1のクロック信号がLレベルからHレベルとなった後且つ前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後に、LレベルからHレベルになり、または、前記第4のクロック信号は、前記第2のクロック信号がLレベルからHレベルとなった後且つ前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後に、LレベルからHレベルになり、
    前記第1クロック信号と前記第2クロック信号とは互いに逆相である
    ことを特徴とする4相クロック駆動チャージポンプ回路。
  8. 順方向に直列接続された第1から第(n+1)(nは1以上の自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタと、
    一端が前記第i(iは1からnの自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタのソースと前記第(i+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのドレイン間に接続され、前記第1から第nの主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた第1から第nの主ポンプ用キャパシタと、
    一端が前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続された第1から第(n+1)の補助ポンプ用キャパシタと、
    ソースが前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートに接続され、ゲートとドレインが前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタのドレインに接続された第1から第(n+1)の補助転送用Nチャネルトランジスタと、
    を備えた4相クロック駆動チャージポンプ回路において、
    前記第1の補助転送用Nチャネルトランジスタのゲートとドレインは、電源電圧に接続され、
    第i(iは偶数)の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記第iの主ポンプ用キャパシタの他端は第1のクロック信号が供給され、
    第i(iは3以上の奇数)の前記主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた前記第iの主ポンプ用キャパシタの他端は第2のクロック信号が供給され、
    第i(iは1以上の奇数)の前記補助ポンプ用キャパシタの他端は第4のクロック信号が供給され、
    第i(iは偶数)の前記補助ポンプ用キャパシタの他端は第3のクロック信号が供給され、
    第(n+1)番目の前記主転送用Nチャネルトランジスタのソースは、出力端子に接続され、
    前記第1クロック信号がLレベルからHレベルになり且つ前記第2クロック信号がHレベルからLレベルになり且つ前記第4クロック信号がHレベルからLレベルになった後、前記第3のクロック信号は、前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後にLレベルからHレベルにし、
    前記第1クロック信号がHレベルからLレベルになり且つ前記第2クロック信号がLレベルからHレベルになり且つ前記第3クロック信号がHレベルからLレベルになった後、前記第4のクロック信号は、前記主ポンプ用キャパシタから前記補助ポンプ用キャパシタへ電荷の供給が完了した時間経過直後にLレベルからHレベルにし、
    前記第1クロック信号と前記第2クロック信号とは互いに逆相である
    ことを特徴とする4相クロック駆動チャージポンプ回路。
  9. ゲートとドレインとが前記第i(iは1からn+1の自然数)の主転送用Nチャネルトランジスタのゲートと前記第iの補助ポンプ用キャパシタの一端の間に接続され、前記第1から第(n+1)の主転送用Nチャネルトランジスタに対応して設けられた第1から第(n+1)のリーク用Nチャネルトランジスタをさらに備えたことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の4相クロック駆動チャージポンプ回路。
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