JP4562072B2 - 二層ロールの製造方法及び円筒部材の製造方法 - Google Patents

二層ロールの製造方法及び円筒部材の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、高寸法精度のロール、特に、電子写真式複写機及びプリンタ、またはトナージェット式複写機及びプリンタなどの画像形成装置に用いられる現像ロール、転写ロール、給紙、搬送ロールなどに用いられ、特に感光体等に一様な帯電を付与するために用いられて高い寸法精度が要求される帯電ロールの製造に好適に適用できる二層ロールの製造方法及び円筒部材の製造方法に関する。
電子写真式複写機及びプリンタなどの画像形成装置の帯電ロールには、感光体等への非汚染性の他、所定の導電性が要求される。そこで、従来、ポリウレタン、シリコーンゴム製のものが用いられていたが、感光体等への汚染性、帯電性等の理由から、各種弾性層表面に各種コーティング層、表面処理層又は被覆チューブを設けたものが提案されている(特許文献1〜特許文献4参照)。従来より、帯電部材は帯電特性を維持するために、外径の高寸法精度が求められ、弾性層を研磨加工した後、上述したように、コーティング層、表面処理層又は被覆チューブを設けるのが一般的であった。
しかしながら、近年、帯電ロールとしては、さらに安定した帯電特性が求められ、また、放電音軽減やコストダウンという要望もある。
そこで、低コストで高い帯電特性を維持するには、寸法精度を多少犠牲にしても、非常に低硬度で十分なニップ幅を確保できる帯電ロールを実現できればよいとの着想から、高導電性で低硬度の弾性層上にチューブ状の表層を設けることによりこれらの特性を全て満足した帯電ロールの実現を図った。
ここで、本出願人が先に開発した、支持体上に設けられた導電性弾性発泡層と、この導電性弾性発泡層上に設けられた離型層とからなり、離型層は導電性樹脂で予め成形されたスリーブ部材である転写部材(特許文献5参照)に着目した。しかしながら、ここに開示されている樹脂チューブでは目標とする硬度は実現できず、また、弾性層を低硬度にしようとすると、研磨後樹脂チューブを被覆することはできないので、樹脂チューブ内で発泡しなければならないが、このチューブ内での発泡成形が低硬度なものは実現するのが困難だった。
また、二層ロールは、成形及び研磨加工により形成した発泡弾性層と、予備成形、発泡及び研磨加工した弾性層とを別途形成し、発泡弾性層に接着剤を塗布し、発泡弾性層の表面に弾性層を被覆して加熱処理することで形成していた。
このような二層ロールの製造方法では、発泡弾性層と弾性層とを別途成形及び研磨加工しなくてはならず、また、両者の接着工程も必要となるため、製造工程が煩雑であると共に、高コストになってしまうという問題がある。
また、分割金型のキャビティ内に保持された円筒形状を有するシームレスパイプと、シームレスパイプの一端側にシームレスパイプの内部に充填された未加硫ゴムの加硫成形時におけるキャビティの膨張内圧を吸収するばね吸収手段と、シームレスパイプの他端側に分割金型の型開き時にキャビティの膨張内圧とばね吸収手段のばね力との平衡圧力を徐々に減圧する減圧手段とを具備するパーティングラインレスローラの製造装置が提案されている(特許文献6参照)。
さらに、シリコーンスポンジ層を成形及び研磨加工により形成した後、軸方向に分割される円筒状の金型に設置し、金型に液状シリコーンを注型してシリコーンスポンジ層上に表面ゴム層を形成した後、表面ゴム層を研磨して二層ロールを形成する製造方法が提案されている(特許文献7参照)。
また、芯金をクラウン形状にすることで、芯金状に成形される弾性体の表面を研磨することなくクラウン形状にする帯電体の製造方法が提案されている(特許文献8参照)。
しかしながら、帯電ロールは高い寸法精度が要求され、一般的には、成形後研磨して要求寸法精度を満足するが、低硬度のものは研磨によるばらつきが出易く、一方、無研磨では軸方向の真直度が0.3〜0.5mmとなってしまう。
また、このような製造方法によって形成した二層ロールは、回転軸に対して外径の中心が偏心してしまうと共に、軸方向の真直度が大きくなってしまい、軸の振れが生じてしまうという問題がある。
さらに、発泡弾性層を形成する際に用いられる発泡金型、弾性層を成形する際に用いられる円筒金型などに用いられる円筒部材は、筒状の構造用パイプを内径基準として外径切削を行い、その後、内径をホーニング加工することで形成される。しかしながら、構造用パイプは、予め軸方向の真直度が1mm程度まで許容されており、ホーニング加工してもこの真直度を低減することができないため、円筒部材の真直度を高精度に形成することができず、このような円筒部材を用いた各種金型では、寸法精度の悪いロールしか形成することができないという問題がある。
特開平6−175470号公報(請求項等) 特開平5−281831号公報(請求項等) 特開2002−040760号公報(請求項等) 特開平4−214579号公報(請求項2、[0022)等) 特開2002−244457号公報(請求項、[0018]等) 特開平8−66929号公報(請求項等) 特公平6−24733号公報(第4〜5頁、第2〜3図) 特開平6−242659号公報(第4〜5頁、第1図)
本発明は、このような事情に鑑み、高寸法精度の二層ロールを無研磨で製造することができる二層ロールの製造方法及び円筒部材の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、芯金上に設けられた発泡弾性層と、この発泡弾性層上に設けられた弾性層とを具備し、前記発泡弾性層及び前記弾性層の長さが200mm〜400mmであり、前記弾性層の外径が16mm以下であるロールの製造方法において、炭素工具鋼鋼材SK105からなる中実部材を研削すると共に焼き入れして、HRC硬度が45°以上で、少なくとも内径誤差が±0.02mm以下、軸方向の真直度が0.02mm以下の規格を有する第1の円筒部材を外周面形成用に保持し、炭素工具鋼鋼材SK105からなり焼き入れすることによりHRC硬度が45°〜55°の円柱部材を内周面形成用に保持して形成した円筒金型を用いて前記弾性層を成形し、次いで、前記芯金上に前記発泡弾性層となる発泡前の下層をクロス押出成形し、前記第1の円筒部材の前記規格と同様の規格を有する第2の円筒部材を発泡金型として当該発泡金型内に成形済み弾性層を設けると共に前記発泡前下層を設けた芯金をセットして当該発泡前下層を発泡させることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記弾性層を成形する金型として、前記第1の円筒部材と前記円柱部材とを同芯状態となるように両端部に設けられたプリハードン鋼からなる押さえ金型を用いることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様において、前記円柱部材は、前記第1の円筒部材より低硬度であることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第の態様は、第1〜3の何れかの態様において、前記規格の内径誤差が±0.01mm以下であることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第の態様は、第1〜4の何れかの態様において、前記第1及び第2の円筒部材は、前記中実部材をドリル加工して下孔を形成する工程と、前記下孔の中心を基準として外径を切削する工程と、少なくとも一方の端面を基準面として仕上げる工程と、前記基準面を基準として前記下孔の内周面をホーニング加工して仕上げ孔を形成する工程とを含む製造工程により製造されたものであることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第の態様は、第の態様において、前記円筒部材は、前記端面を基準面として仕上げる前に焼き入れ加工することを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第の態様は、第の態様において、離型剤を用いることなく形成することを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第の態様は、第の何れかの態様において、前記円筒部材は、前記端面を基準面として仕上げる工程では、両端面を基準面として仕上げることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第の態様は、第の何れかの態様において、前記発泡金型として用いる円筒部材は、前記仕上げ孔を形成する工程の後、さらに、前記仕上げ孔の中心を基準として外周面を仕上げ加工する工程を付加したものであることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第10の態様は、第1〜の何れかの態様において、前記弾性層の外周面には研磨されることなく、イソシアネートを含む表面処理液により表面処理された表面処理層が形成されていることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第11の態様は、第10の態様において、前記表面処理液がアクリルフッ素系ポリマー及びアクリルシリコーン系ポリマーから選択される少なくとも1種のポリマーと、導電性付与剤との少なくとも一方をさらに含有することを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第1の態様は、第10又は11の態様において、前記表面処理が、前記発泡工程の前又は後に行われることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第1の態様は、第1〜1の何れかの態様において、前記発泡弾性層と前記弾性層との間に接着剤を設けないことを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第1の態様は、第1〜1の何れかの態様において、前記弾性層の厚さは0.3〜1.2mmであることを特徴とする二層ロールの製造方法にある。
本発明の第1の態様は、成形長さが200mm〜400mmであり、内径が16mm以下の円筒部材の製造方法において、炭素工具鋼鋼材SK105からなる中実部材をドリル加工して下孔を形成する工程と、前記下孔の中心を基準として外径を切削する工程と、少なくとも一方の端面を基準面として仕上げると共に前記基準面として仕上げる前に焼き入れしてHRC硬度を45°以上とする工程と、前記基準面を基準として前記下孔の内周面をホーニング加工して仕上げ孔を形成する工程とを含むことを特徴とする円筒部材の製造方法にある。
本発明の第1の態様は、第1の態様において、前記仕上げ孔を形成した工程の後、さらに、前記仕上げ孔の中心を基準として外周面を仕上げ加工する工程を有することを特徴とする円筒部材の製造方法にある。
本発明の第1の態様は、第15又は16において、前記端面を基準面として仕上げる工程では、両端面を基準面として仕上げることを特徴とする円筒部材の製造方法にある。
本発明の第1の態様は、第1〜1の何れかの態様において、前記仕上げ孔は長手方向中心部から両端へ向かって内径が漸小するクラウン形状であることを特徴とする円筒部材の製造方法にある。
かかる本発明では、内外径精度及び軸方向の真直度が高寸法精度に規定された円筒部材を容易に且つ確実に形成することができると共に、このような円筒部材を用いた金型によって高精度寸法の二層ロールを容易に形成することができる。
本発明によれば、導電性、汚染性及び帯電特性に優れ放電音が小さく且つ少ない工程で精度よく製造できる二層ロールの製造方法及び円筒部材の製造方法を提供することができる。
以下、本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
実施形態1では、二層ロールとして、例えば、電子写真式複写機、プリンタ、またはトナージェット複写機及びプリンタなどの画像形成装置の感光体等に一様な帯電を付与するために用いられる帯電ロールを例示して説明する。
図1は、帯電ロールの平面図及びそのA−A′断面図である。
図1に示すように、帯電ロール10は、芯金11上に発泡弾性層12と、発泡弾性層12上に弾性層13とを具備し、さらに弾性層13は表面に表面処理層を有する。
本実施形態の帯電ロール10の芯金11上に設けられた発泡弾性層12は、本実施形態では、例えば、ニトリル系ゴムと導電性カーボンブラックとニトリル系ゴム100重量部に対して28重量部以上の可塑剤とを含有すると共にDC−100V印加時の電気抵抗値が1.0×10Ω以下で且つゴム硬度がAsker Cで40°以下であるニトリル系ゴム発泡体を用いた。なお、ニトリル系ゴムは特に限定されないが、ニトリル量が31%以上の中高ニトリル、高ニトリル又は極高ニトリル系ゴムであることが後述のガス透過性の観点等から好ましい。
また、発泡し易さの観点から、低ムーニー粘度のもの、例えば、ムーニー粘度がML1+4(100℃)で45以下のものを用いるのが好ましい。なお、水添NBRを用いてもよいが、過酸化物架橋でへたりやすくなるため、水素化率は95%以下が好ましい。
帯電ロール10としての特性を満たすための発泡弾性層12の電気抵抗値は1.0×10Ω以下が好ましく、導電性付与剤として導電性カーボンブラックを電気抵抗値1.0×10Ω以下となるように添加する。例えば、ニトリル系ゴム100重量部に対して25重量部以上添加すればよい。導電性カーボンブラックの種類は特に限定されず、例えば、ケッチェンブラック(ライオン社製)、トーカブラック#5500(東海カーボン社製)などが挙げられる。
また、帯電ロール10として十分なニップを確保するために発泡弾性層12は、ゴム硬度がAsker Cで40°以下が好ましい。このように低硬度とするとニップ幅を大きく設定できるため、好適にムラなく帯電できる。なお、Asker Cのゴム硬度は、12mm厚以上のテストピースを用い、1000gf定荷重で測定したものであり、発泡弾性層12と同条件で作成したものである。ここで、製造した帯電ロール10の弾性層13を剥がして発泡弾性層12を厚さ12mm以上となるように重ねて測定した場合も、ほぼ同一の硬度を示す。
前述のように電気抵抗値が1.0×10Ω以下となる量の導電性カーボンブラックを添加すると硬度が高くなる。したがって、硬度を低くするためには可塑剤を添加する必要がある。
ここで、電気抵抗値が1.0×10Ω以下となる量のカーボンブラックを添加した場合には、通常、可塑剤を基材ゴム100重量部に対して70〜80重量部程度添加する必要がある。しかしながら、本発明で用いるニトリル系ゴムはガス透過性が低く、高発泡とすると硬度を低くできるため、可塑剤の添加量は、例えば、ニトリル系ゴム100重量部に対して28〜40重量部と低くてよい。このように可塑剤の添加量が低いため、可塑剤が帯電ロール10の外表面に移行して、当接した感光体を汚染することはない。また、可塑剤の添加量が多いと混練りし難くなるが、本実施形態では、可塑剤含有量が低いため好適に混練りすることができる。なお、可塑剤は特に限定されないが、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート(DOP)等の極性オイルを挙げることができる。DOPを可塑剤として用いると、エピクロルヒドリン系ゴムからなる弾性層13に移行し難くなるためか、汚染性にすぐれた帯電ロール10となる。
このような発泡弾性層12に用いられる発泡体の発泡倍率は2.0〜4.0倍であることが好ましい。この発泡倍率は、詳しくは後述するが、発泡弾性層12を芯金11と予め成形された弾性層13との間で発泡させて成形する場合、発泡弾性層12となる発泡前の下層と弾性層13との空間と、発泡前の下層の量の割合で決定されるものである。ここで、発泡前の下層は、拘束されない状態で発泡させた場合には2.0〜4.0倍より発泡するものを用いる必要がある。このようにすることにより二層を圧着して成形し、強固に接合することができる。
なお、この発泡条件は、発泡剤の種類や量によって未拘束条件下での発泡倍率を規定すると共に、発泡前の下層を芯金11に設ける厚さを高精度で制御し、加熱条件等を適宜設定する。また、発泡体は、独立気泡でも連続気泡でもよい。ここで、本発明で用いるニトリル系ゴムはガス透過性が低いため、ガス透過防止剤等を添加しなくても上記のような高発泡倍率の導電性弾性層とすることができる。したがって、ガス透過防止剤等の添加により帯電ロール10の特性が低下することがない。また、ニトリル系ゴム発泡体の平均セル径は100〜300μmであることが好ましい。
一方、発泡弾性層12上に設けられた弾性層13は、本実施形態では、例えば、エピクロルヒドリン系ゴムを用いた。
エピクロルヒドリン系ゴムとしては、エピクロルヒドリン単独重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド共重合体、エピクロルヒドリン−アリルグリシジルエーテル共重合体、エピクロルヒドリン−エチレンオキシド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体等を挙げることができる。
また、弾性層13の表面には、イソシアネートを含む表面処理液により表面処理された表面処理層が設けられている。この表面処理層は、発泡弾性層12を設ける前に予め形成してもよいし、発泡弾性層12を設けた後に形成してもよい。
表面処理層はイソシアネートを含む表面処理液を含浸させて形成する。この表面処理液としてはイソシアネート化合物を有機溶剤に溶解させたもの、さらには、これにカーボンブラックを添加したものを用いることができるが、アクリルフッ素系ポリマー及びアクリルシリコーン系ポリマーから選択される少なくとも1種のポリマーと、導電性付与剤との少なくとも一方をイソシアネート成分と共に含有する表面処理液を用いるのが好ましい。
ここで、イソシアネート化合物としては、2,6−トリレンジイソシアネート(TDI)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、パラフェニレンジイソシアネート(PPDI)、1,5−ナフタレンジイソシアネート(NDI)及び3,3−ジメチルジフェニル−4,4′−ジイソシアネート(TODI)および前記記載の多量体および変性体などを挙げることができる。
また、アクリルフッ素系ポリマー及びアクリルシリコーン系ポリマーは、所定の溶剤に可溶でイソシアネート化合物と反応して化学的に結合可能なものである。アクリルフッ素系ポリマーは、例えば、水酸基、アルキル基、又はカルボキシル基を有する溶剤可溶性のフッ素系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸フッ化アルキルのブロックコポリマーやその誘導体等を挙げることができる。また、アクリルシリコーン系ポリマーは、溶剤可溶性のシリコーン系ポリマーであり、例えば、アクリル酸エステルとアクリル酸シロキサンエステルのブロックコポリマーやその誘導体等を挙げることができる。これらのポリマーは一種又は二種以上混合して用いることができる。表面処理液中のポリマーは、イソシアネート成分に対して2〜30重量%とするのが好ましい。少ないとカーボンブラックを表面処理層中に保持する効果が小さくなり、多すぎると相対的にイソシアネート成分が少なくなって有効な表面処理層が形成できない。
また、表面処理液には導電性付与剤としてカーボンブラックを用いることが好ましい。カーボンブラックの種類は特に限定されず、上記と同様である。表面処理液中のカーボンブラックは、イソシアネート成分に対して10〜40重量%であるのが好ましい。これより少ないと有効な帯電特性が発揮できず、多すぎると脱落等の問題が生じ好ましくないからである。
さらに、表面処理液は、これらアクリルフッ素系ポリマー又はアクリルシリコーン系ポリマー及びイソシアネート化合物を溶解する溶剤を含有する。溶剤としては特に限定されないが、酢酸エチル、メチルエチルケトン(MEK)、トルエン等の有機溶剤を用いればよい。
帯電ロール10に表層として表面処理層を設けることにより、発泡弾性層12に添加した可塑剤の帯電ロール10の表面へのブリードを防ぐことができるため、感光体への汚染性に優れた帯電ロール10となる。
弾性層13のゴム硬度はJIS Aで35〜75°であることが好ましく、さらに好ましくは45〜70°である。上記範囲より低いと帯電ロールとしての耐久性を満足せず、また、上記範囲より高いと製品硬度が高くなってしまうからである。
弾性層13の表面粗さRaは8μm以下であることが好ましく、さらに好ましくは6μm以下、最も好ましくは2.5μm以下である。表面粗さRaを8μm以下とすると、トナー成分が付着しにくい帯電ロール10とすることができる。但し、8μmより大きくても12μm以下であれば、トナーによっては使用することができる。
なお、弾性層13の厚さは0.3〜1.2mmであることが好ましい。ここで、帯電ロール10全体及び芯金11の直径は特に限定されないが、通常使用される帯電ロール10は、外径が16mm以下、芯金11の外径は6〜8mm程度であるため、弾性層13の肉厚も好ましい範囲は決まることとなる。また、通常使用される帯電ロール10の長さは、200mm〜400mmである。
本発明の帯電ロール10はDC−100V印加時の電気抵抗値は、低温低湿環境下(10℃、30%RH)〜高温高湿環境下(40℃、80%RH)で、10〜10Ωとすることができる。
また、本発明の帯電ロール10は、発泡弾性層12をこのような高発泡で低硬度なニトリル系ゴム発泡体とし、弾性層13をエピクロルヒドリン系ゴムとしたため、使用時の放電音を軽減することができる。
ここで、このような帯電ロール10の製造方法及び帯電ロール10の製造時に使用される金型に用いられる円筒部材の製造方法について、図2〜図5を参照して説明する。なお、図2及び図3は、本発明の実施形態1に係る円筒部材の製造方法を示す断面図であり、図4及び図5は、帯電ロールの製造方法を示す断面図である。
まず、金型に用いられる円筒部材の基本的な製造方法について説明する。
図2(a)に示すように、円柱状の中実部材200の一端部側からドリル刃201を用いたドリル加工を行うことで、軸方向に亘って貫通した下孔121を形成して図2(b)に示すような下孔121を有するパイプ部材120を形成する。中実部材200として、例えば、炭素工具鋼鋼材(SK材)等の金属を挙げることができる。本実施形態では、中実部材200として、SK105(JIS G4401)を用いた。
次に、図2(b)に示すように、パイプ部材120の下孔121の中心を基準として外径を切削する。本実施形態では、円錐形状を有する1対の回転保持部材202でパイプ部材120の下孔121が開口する両端部を挟持し、回転保持部材202を回転させることで、パイプ部材120の下孔121の中心を基準として回転させる。そして、回転させたパイプ部材120の外周面にバイト203を当接することで外径の切削を行う。この下孔121の中心を基準とした外径の切削により、パイプ部材120の外径の中心は、下孔121の中心と同芯状態となる。
このように、外径切削を行った後、パイプ部材120の焼き入れを行う。パイプ部材120の焼き入れは、後の工程で端面を基準面122として仕上げる際などにパイプ部材120が変形しないようにするために行うものであり、焼き入れによりパイプ部材120のHRC硬度を45°以上、好ましくは55°以上とするのが好適である。このような焼き入れは、例えば、塩化ナトリウムや塩化バリウムなどを用いた塩浴焼き入れにより行うことができる。なお、パイプ部材120の焼き入れを行うことにより、パイプ部材120のHRC硬度を55°より高硬度としてもよいが、パイプ部材120の硬度が高すぎると、後の端面及び内周面等の加工に時間がかかると共に加工が困難になるため、焼き入れによるパイプ部材120のHRC硬度は、約55°が好適である。また、中実部材200として、HRC硬度が約55°のものを用いるようにしてもよいが、下孔121の形成や外径切削などに時間がかかると共に加工が困難になるため、中実部材200としてHRC硬度が55°よりも低硬度のものを用いるのが好ましい。本実施形態では、パイプ部材120を焼き入れすることにより、HRC硬度を55°とした。
次に、図2(c)に示すように、パイプ部材120の軸方向の両端面をバイト203により切削することにより、両端面を基準面122として仕上げる。なお、本実施形態では、パイプ部材120の両端面を切削することで、両端面を基準面122として仕上げたが、この基準面122は、後の工程で下孔121をホーニング加工する際に基準として用いられるものであり、ホーニング加工では一方の基準面122を基準として行われるため、少なくとも一端面が基準面122となっていればよいが、パイプ部材120の両端面を基準面122として仕上げることで、取り扱い時に基準面を間違えることがない。
次に、図3(a)に示すように、パイプ部材120の一方の基準面122を基準として、パイプ部材120の下孔121の内周面をホーニング加工することで仕上げ孔21を形成する。
仕上げ孔21を形成するホーニング加工は、例えば、図3(a)に示すようなホーニングヘッド300を用いて行うことができる。ホーニングヘッド300は、外周面の円周方向に亘って複数の砥石301が固定されると共に円周方向に複数に分割されたホルダ302と、ホルダ302内に挿通されてホルダ302の軸方向に移動自在に設けられたピストンロッド303とを具備する。ホルダ302の内面には、ピストンロッド303の先端部に設けられた傾斜面303aと当接する当接面302aが設けられており、ピストンロッド303を図示しない油圧ピストン等の駆動により先端部側に移動することで、傾斜面303aを当接面302aに摺接させてホルダ302の内径を押し広げ、ホルダ302の外周面に設けられた砥石301を下孔121の内周面に所定の圧力で当接させるようになっている。そして、このような状態で、ホルダ302を図示しない駆動モータ等の駆動手段により回転させることで、下孔121を研削することができる。
次に、図3(b)に示すように、仕上げ孔21の中心を基準としてパイプ部材120の外径を研削することで、後述する円筒金型又は発泡金型に用いられる円筒部材20とする。
本実施形態では、パイプ部材120の外径切削を、図2(b)で上述した工程と同様に、回転保持部材202及びバイト203を用いて行った。
このように円筒金型及び発泡金型となる円筒部材20を製造することで、パイプ部材120を焼き入れする工程で、内外径精度、すなわち外径の中心と下孔121の中心とが偏心したり、軸方向の真直度が悪化しても、ホーニング加工及び外径の研削加工により、高精度な円筒部材20を製造することができる。また、このように製造された円筒部材20は、内外径誤差を±0.02mm以下、軸方向の真直度を0.02mm以下の規格とすることができる。なお、本実施形態では、パイプ部材120をSK105からなる材料で形成し、且つパイプ部材120を焼き入れすることによってHRC硬度を55°としたため、ホーニング加工することにより円筒部材20を内径誤差が±0.01mm以下で形成することができる。すなわち、円筒部材20の内径誤差は±0.02mm以下、好ましくは±0.01mm以下とするのが好適である。また、本実施形態では、仕上げ孔21の中心を基準としてパイプ部材120の外径を切削することで、外径誤差も±0.02mm以下となるようにしたが、円筒部材20は、詳しくは後述する円筒金型及び発泡金型に用いられた際に、内径が精度良く形成されていればよいため、少なくとも内径誤差が±0.02mm以下、好ましくは±0.01mm以下で形成されていればよい。すなわち、上述した図3(b)に示す仕上げ孔21の中心を基準としたパイプ部材120の外径の切削を省いて製造工程を低減して製造コストを低減するようにしてもよい。
次に、上述した製造方法により形成した円筒部材20を用いた円筒金型及び発泡金型による帯電ロールの製造方法について説明する。
まず、図4(a)に示すように、上述した製造方法により形成した第1の円筒部材20Aを外周面成形用に保持して形成した円筒金型30を用いて弾性層13を成形する。
円筒金型30は、上述した製造方法により内外径誤差が±0.02mm以下、好ましくは±0.01mm以下で、軸方向の真直度が0.02mm以下に規格された第1の円筒部材20Aと、第1の円筒部材20Aの内径よりも小さい外径を有する円柱部材31と、第1の円筒部材20Aの内部に円柱部材31が挿通した状態で両端を保持するコマ32とを具備し、第1の円筒部材20Aと円柱部材31とは、同芯状態となるように両端部に設けられた割型である押さえ金型33により保持されるようになっている。
また、コマ32及び押さえ金型33には、第1の円筒部材20Aの内面と円柱部材31の外面との間に連通して、軟化した弾性部材を送り込む流入孔34と、ガス抜きを行うガス抜き孔35とが設けられている。
このような円筒金型30を用いて弾性層13は、例えば、トランスファー成形やインジェクション成形により形成することができる。
すなわち、弾性層13となる弾性部材をシリンダ内で加圧及び加熱することで軟化し、これを円筒金型の第1の円筒部材20Aの内面と円柱部材31の外面との間に流入孔34を介して圧入し、軟化した弾性部材を円筒金型30内で硬化させることで形成することができる。
このように成形された弾性層13は、長さが200mm〜400mm、外径が16mm以下であり、且つ肉厚が0.3〜1.2mmである。
本実施形態では、第1の円筒部材20Aの長さを330mm、外径を22mm、内径を14mmとすると共に、円柱部材31の長さを350mm、外径を12.8mmとすることで、第1の円筒部材20Aの内面と円柱部材31の外面との間に、長さが330mm、外径が14mm、厚さが0.6mmの弾性層13を形成した。
なお、円筒金型30により成形する弾性層13の内径精度は、外径精度に比べて高精度にする必要がないため、円柱部材31は市販されているものでよいが、必要に応じて外径精度を高精度にしたものとしてもよい。また、円柱部材31に代わって真直度が著しく劣っていなければ、一般の円筒部材でもよく、また、上述した製造方法により製造した円筒部材20を用いるようにしてもよい。
なお、円柱部材31は、低硬度だと弾性層13を成形する際に歪みが生じてしまい、弾性層13の内径が歪んで成形されてしまう。このため、円柱部材31は、弾性層13を成形する際に歪まない程度の硬度とするのが好ましく、HRC硬度を45°以上とするのが好適である。また、円柱部材31を第1の円筒部材20Aの硬度以上の硬度にすると、円柱部材31と第1の円筒部材20Aとがハンドリング時などに接触することによって、第1の円筒部材20Aの内面に傷が付いてしまう。このように第1の円筒部材20Aの内面に傷が付くと、弾性層13を成形した際に傷が弾性層13の表面に転写されてしまい、不良品が成形されてしまう。このため、円柱部材31は第1の円筒部材20Aよりも低硬度とするのが好ましい。本実施形態では、第1の円筒部材20AのHRC硬度を55°としたため、円柱部材31はHRC硬度が45°以上で、且つ55°よりも小さくするのが好ましい。
また、円柱部材31は、第1の円筒部材20Aと同様に焼き入れすることによって、上述した所定の硬度にするのが好ましい。このように円柱部材31を焼き入れすることによって、円柱部材31の表面が緻密化され、成形時に出る副生成物が円柱部材31に移行し難く、複生成物による酸化力に対して強くなると共に、内部活性剤と第1及び第2の円筒部材20A、20Bとの濡れ性が向上し、離型剤を使用することなく脱型することができる。これにより、離型剤を塗布する工程が不要となり製造工程を簡略化することができると共に、製造コストを低減することができる。本実施形態では、円柱部材31として、炭素工具鋼鋼材(SK105;JIS G4401)を焼き入れすることにより、HRC硬度を45°とした。
さらに、押さえ金型33は、例えば、プリハードン鋼であるPSL材(日立金属株式会社製)等の耐食性ステンレスを用いることができる。
次に、図4(c)に示すように、弾性層13の外表面に表面処理層を形成する。
本実施形態では、円柱部材31の外周に設けられた弾性層13を表面処理液に浸漬することで、弾性層13の表面に表面処理液を塗布し、その後加熱することにより弾性層13の外表面に表面処理層を形成した。なお、弾性層13を円柱部材31から脱型後、他の円柱又は円筒の部材に弾性層13を被覆させて表面処理層を形成するようにしてもよい。
次に、図5(a)に示すように、クロスヘッドダイス40を用いて、発泡弾性層12となる発泡前の下層12aを芯金11上に押出成形する。
詳しくは、クロスヘッドダイス40は、内部に芯金11が芯金ガイド41によって位置決め固定されており、このようなクロスヘッドダイス40に図示しない注入孔から、下層12aとなる未発泡未加硫ゴムを注入しながら芯金11を前進させ、芯金11上に下層12aを押出成形する。その後、所望の長さに芯金11及び下層12aを切断する。
本実施形態では、弾性層13の外径が14mm、厚さが0.6mmであるため、外径が8mmの芯金11上に、肉厚が2.3±0.1mm、厚さのばらつきが0.1mm以下の下層12aを形成した。
次に、上述した製造方法により形成した第2の円筒部材20B、すなわち、第1の円筒部材20Aの規格と同一規格である内外径誤差が±0.02mm以下、好ましくは±0.01mm以下で、且つ軸方向の真直度が0.02mm以下のものを用いた発泡金型により帯電ロール10を形成する。この第2の円筒部材20Bも、第1の円筒部材20Aと同様に焼き入れすることによってHRC硬度が55°のSK105炭素工具鋼鋼材(SK105;JIS G4401)である。
ここで、発泡金型50は、図5(b)に示すように、上述した工程で形成された弾性層13が挿入される第2の円筒部材20Bと、芯金11の両端を保持する発泡用コマ51とを具備し、第2の円筒部材20Bと発泡用コマ51とは同芯状態となるように両端部に設けられた割型である発泡用押さえ金型52により保持されるようになっている。
発泡用コマ51の芯金11の嵌合孔51aの周りには凹部51bが設けられ、且つ凹部51bに連通するようにガス抜き孔51cが設けられている。また、第2の円筒部材20Bの両端部と発泡用コマ51とは単に当接状態となるようになっており、凹部51bが第2の円筒部材20Bの両端部と発泡用コマ51との間の隙間53に連通するようになっている。よって、成形後において、弾性層12と発泡用コマ51との間の凹部51bに空間部が残留するようになり、且つ空間部はガス抜き孔51c及び隙間53と連通するようになっている。
このような発泡金型50を用いて下層12aを発泡させて帯電ロール10とするには、まず、図5(b)に示すように、芯金11の両端部を発泡用コマ51の嵌合孔51aに挿入すると共に、発泡用コマ51及び第2の円筒部材20Bを発泡用押さえ金型52で保持する。
次に、図5(c)に示すように、発泡金型50を加熱することにより、下層12aを発泡させると共に加硫して発泡弾性層12を形成する。
発泡金型50の加熱は、例えば、熱風循環炉による空気加熱や、発泡金型50内に加熱ヒータを設け、加熱ヒータにより直接加熱するようにしてもよい。
なお、加熱による熱分布を均一化するために、発泡金型50内にヒートパイプを埋め込むようにしてもよい。また、下層12aのガス抜き孔51c近傍の発泡を遅らせて、ガス抜きが確実に行われるように、発泡用コマ51を低熱伝導材料で形成してもよく、また、発泡金型50の両端部を冷却装置等により冷却するようにしてもよい。
このように、予め成形された弾性層13と芯金11との間で、下層12aを発泡させて発泡弾性層12を製造することで、発泡弾性層12は弾性層13の内面により規制された寸法の発泡体となる。よって結果として、発泡弾性層12の研磨加工する工程は不要となる。
このように形成された帯電ロール10は、外径を14±0.1mm、すなわち、外径のバラツキを0.1mm以下とすることができると共に、軸方向の真直度を0.2mm以下とすることができる。また、このように形成された弾性層13の表面粗さRaを1.0μm以下とすることができる。これにより、弾性層13の表面を研磨加工する工程も不要となる。
また、本実施形態では、弾性層13がエピクロルヒドリン系ゴムであると共に、発泡弾性層12がニトリル系ゴムであるため、両者を接着剤を介さずに接合しても帯電ロール10の使用の際に問題ない強度で接着できる。
このような発泡成形により、発泡弾性層12は芯金11と強固に接合されると共に弾性層13とも強固に接合される。さらに、特に高温高湿環境下においては、通常の帯電ロールの弾性層と芯金との間に錆びが発生するという問題が生じる場合があるが、本発明においてはニトリル系ゴムを用いることにより錆の発生を軽減させることができる。また、発泡前の下層12aの厚さが高精度に規定されると共に、発泡後の発泡弾性層12の寸法も高精度の内径を有する第2の円筒部材20B内に成形された弾性層13により規定されるので、発泡条件が高精度に規定されることになり、発泡倍率、発泡状態などを高精度に制御することができる。勿論、このような発泡成形を実現できたのは、ニトリル系ゴム材料を用いたためである。
また、円筒金型30及び発泡金型50として、上述した製造方法により形成された内外径精度及び軸方向の真直度が高精度に規定された第1及び第2の円筒部材20A、20Bを用いたため、弾性層13の外径精度を高品位に維持できると共に、発泡成形後の寸法精度も高品位に維持でき、また、パーティングラインのない弾性層13とすることができる。
さらに、表面処理層を形成した弾性層13は、第2の円筒部材20Bの内周面に押圧された状態で加熱処理されるので、表面の表面粗さがなだらかになり、トナーのフィルミングがさらに生じ難いものとなる。
また、円筒金型30及び発泡金型50の第1及び第2の円筒部材20A、20Bや円柱部材31は、焼き入れすることによって表面が緻密化され、成形時に出る副生成物が各金型に移行し難く、複生成物による酸化力に対して強くなると共に、内部活性剤と第1及び第2の円筒部材20A、20Bとの濡れ性が向上し、離型剤を使用することなく脱型することができる。これにより、離型剤を塗布する工程が不要となり製造工程を簡略化することができると共に、製造コストを低減することができる。
さらに、円柱部材31を焼き入れして所定硬度にすることによって、弾性層13の成型時に円柱部材31が歪み変形することがなく、高精度な弾性層13を成形することができる。また、円柱部材31を第1の円筒部材20Aよりも低硬度とすることで、ハンドリング時などに両者が接触しても、第1の円筒部材20Aの内面に傷が付くことがなく、円筒金型30を長期間に亘って使用することができると共に製造コストを低減することができる。
なお、上述した金型30、50では、第1及び第2の円筒部材20A、20Bの内面にフッ素系樹脂スリーブ又はシリコーン系樹脂スリーブなどを挿入し、成形品の表面性向上や脱型性向上のために用いてもよい。勿論、樹脂スリーブは、上述した製造方法により形成された金属からなる円筒部材によって成形により形成すればよい。
(実施例1)
エピクロルヒドリンゴム(ECO)100重量部に、導電材としてトーカブラック♯4500を20重量部及び三フッ化酢酸ナトリウムを0.5重量部、亜鉛華5重量部、ステアリン酸2重量部、加硫剤を1.5重量部、それぞれ添加してロールミキサーで混練りし、これを上述した実施形態1の製造方法にて、インジェクション成形後、150℃×1hで蒸気加硫を行い、外径14mm、厚さ0.6mmの弾性層を形成した。次にこの弾性層を、酢酸エチル100重量部、イソシアネート化合物(MDI)20重量部、アセチレンブラック(電気化学社製)4重量部、及びアクリルシリコーンポリマー(モディパーFS700;日本油脂社製)2重量部をボールミルで3時間分散混合した表面処理液を用いて表面処理を行い、表面処理層を有する弾性層とした。すなわち、表面処理液を23℃に保ったまま弾性層を60秒浸漬し、その後120℃に保持されたオーブンで1時間加熱することにより表面処理層を形成した。
次いで、ニトリル量33%の中高ニトリル系ゴム(ムーニー粘度:ML1+4(100℃)30)100重量部に、亜鉛華5重量部、ステアリン酸1重量部、トーカブラック♯5500を25重量部、DOP30重量部、加硫剤(硫黄)1重量部、加硫助剤3.5重量部、発泡剤ADCA5重量部、発泡助剤3重量部、無機系発泡剤3重量部をそれぞれ添加してロールミキサーで混練りしたゴム(下層)を、上述した実施形態1と同様の製造方法により、φ8mmの芯金上に肉厚が2.3mm、厚さのバラツキが0.1mm以下となるように成形し、157℃で30分間加熱して下層を発泡させ、発泡弾性層を弾性層と一体成形して、帯電ロールを製造した。
(比較例1)
上述した実施例と同様の材料を用いて、押出成形及び加硫成形し、外周面を研磨加工した後、表面処理を施して弾性層を形成した。
一方、上述した実施例と同様の材料の下層を芯金上にクロス押出成形により形成した後、加熱して下層を発泡させて発泡弾性層を形成し、外周面を研磨加工した。
そして、芯金上に形成された発泡弾性層の外周面に接着剤を塗布し、発泡弾性層上に弾性層を被覆した後、加熱することで発泡弾性層と弾性層とを接着剤を介して接着して、帯電ロールを製造した。
(試験例1)
上記実施例及び比較例の帯電ロールについて、例えば、マイクロゲージ、真直度計及び表面粗さ測定器等によって外径、軸方向の真直度及び表面粗さを測定した。この結果を下記表1に示す。
Figure 0004562072
測定結果から分かるように、本発明の製造方法により形成した実施例1の帯電ロールは、比較例1の帯電ロールに比べて外径及び真直度を高精度に製造することができる。また、実施例1の帯電ロールの表面粗さRaが1.0μm以下の鏡面仕上げに形成できるのに対し、比較例1では、研磨加工しているため表面粗さRaが5.0μm以下となってしまう。
(試験例2)
市販のレーザープリンタ(EPSON社製LP−8600FX)の帯電部分に、上記実施例及び比較例のそれぞれの帯電ロールを取り付けて画像を出力した。
この結果、比較例1では、ベタ画像ムラ発生、フィルミング発生及び軸方向の真直度が悪いことでロールニップ不均一による帯電ムラ発生が観られたが、実施例1ではこういった現象が観られなかった。
(実施例2)
下記表2に示すように、炭素工具鋼鋼材(SK105;JIS G4401)からなる中実部材を、上述した実施形態1と同様の製造工程によって形成することにより、HRC硬度が55°の第1の円筒部材を形成した。また、円柱部材として、焼き入れすることによりHRC硬度が55°のSK105を用いた。さらに、押さえ金型として、プリハードン鋼であるPSL材(日立金属株式会社製)からなる耐食性ステンレスを用いた。そして、これら第1の円筒部材、円柱部材及び押さえ金型によって構成される円筒金型を実施例2とした。
(実施例3)
下記表2に示すように、SK105からなる中実部材を、上述した実施形態1と同様の製造工程によって形成することにより、HRC硬度が55°の第1の円筒部材を形成した。また、円柱部材として、焼き入れすることによりHRC硬度が45°のSK105を用いた。さらに、押さえ金型として、プリハードン鋼であるPSL材(日立金属株式会社製)からなる耐食性ステンレスを用いた。そして、これら第1の円筒部材、円柱部材及び押さえ金型によって構成される円筒金型を実施例3とした。
(実施例4)
下記表2に示すように、SK105からなる中実部材を、上述した実施形態1と同様の製造工程によって焼き入れすることにより、HRC硬度が45°となる第1の円筒部材を形成した。また、円柱部材として、焼き入れすることによりHRC硬度が45°のSK105を用いた。さらに、押さえ金型として、プリハードン鋼であるPSL材(日立金属株式会社製)からなる耐食性ステンレスを用いた。そして、これら第1の円筒部材、円柱部材及び押さえ金型によって構成される円筒金型を実施例4とした。
(比較例2)
比較のため、下記表2に示すように、第1の円筒部材として、機械構造用炭素鋼鋼材(S45C;JIS G4051)を用いた。この第1の円筒部材は、内径を基準として外径研削を行った後、内径をホーニング加工することで形成した。このような第1の円筒部材は焼き入れしておらず、HRC硬度が15°である。また、円柱部材として、HRC硬度が16°のS45Cを焼き入れせずに用いた。この円柱部材には、表面にカニゼンメッキ(無電解ニッケルメッキ)が施されているものである。さらに、押さえ金型として、表面にカニゼンメッキ(無電解ニッケルメッキ)が施されたS45Cを用いた。そして、これら第1の円筒部材、円柱部材及び押さえ金型から構成される円筒金型を比較例2とした。
(比較例3)
比較のため、下記表2に示すように、S45Cの中実部材を上述した実施形態1と同様の製造工程によって形成することにより、HRC硬度が40°の第1の円筒部材を形成した。また、円柱部材として、HRC硬度が16°のS45Cを焼き入れせずに用いた。この円柱部材には、表面にカニゼンメッキ(無電解ニッケルメッキ)が施されているものである。さらに、押さえ金型として、表面にカニゼンメッキ(無電解ニッケルメッキ)が施されたS45Cを用いた。そして、これら第1の円筒部材、円柱部材及び押さえ金型から構成される円筒金型を比較例3とした。
(試験例3)
上述した実施例2〜4の円筒金型と、比較例2及び3の円筒金型との各第1の円筒部材の内径精度及び軸方向の内径真直度を、例えば、マイクロゲージ及び真直度計によって測定した。また、実施例2〜4の円筒金型と比較例2及び3の円筒金型とを用いて、上述した実施例1と同様の材料及び製造方法によって帯電ロールを形成し、各帯電ロールの外径精度及び軸方向の外径真直度を、例えば、マイクロゲージ及び真直度計によって測定した。さらに、各円筒金型から弾性層を脱型する際に、脱型が容易か否かによって離型剤の要・不要について検討した。また、各円筒金型を繰り返し使用した際の金型耐久性及び耐用ショット数について試験した。これらの結果を下記表2に示す。
Figure 0004562072
表2に示すように、実施例2〜4の第1の円筒部材は、高い内径精度(内径誤差が±0.01mm以下)で、高精度の軸方向の内径真直度(0.02mm以下)であり、このような第1の円筒金型を用いて成形した帯電ロールは、高い外径精度(外径誤差が±0.10mm以下)で、高精度の軸方向の外径真直度(0.01mm以下)にすることができた。これに対して、比較例2及び3の第1の円筒部材は、内径精度及び内径真直度が実施例2〜4の第1の円筒金型よりも悪く、比較例2及び3の円筒金型を用いて成形した帯電ロールは、外径精度及び外径真直度の精度が悪いものができることが分かった。また、比較例3のように、S45Cからなる中実部材を焼き入れすることでHRC硬度が40°の第1の円筒部材を用いた場合には、第1の円筒部材を実施例2〜4と同じ製造方法で形成したとしても、第1の円筒部材の内径誤差を±0.02mm以下とすることができるものの、軸方向の内径真直度が0.03mm以下と悪くなってしまった。そして、比較例3の円筒金型を用いて帯電ロールを成形しても、外径精度及び軸方向の外径真直度の精度が悪い帯電ロールが成形されることが分かった。このため、第1の円筒部材の材料は、SK105が好ましく、且つ焼き入れすることによりHRC硬度を45°以上とするのが好ましいことが分かった。
また、実施例2〜4及び比較例3の円筒金型では、円筒金型から弾性層を容易に脱型することができたため、離型剤を使用しないで弾性層を形成することができた。これは、第1の円筒部材に焼き入れを行うことで表面が緻密化され、弾性層の成形時に出る副生成物が金型に移行し難く、複生成物による酸化力に対して強くなると共に、内部活性剤と第1の円筒部材との濡れ性が向上するからである。これに対し、比較例2の円筒金型では、円筒金型から弾性層を容易に脱型することができず、離型剤が必要であった。
また、実施例2〜4の円筒金型と、比較例2及び3の円筒金型とを繰り返し使用して金型耐久性を試験した結果、実施例2〜4の円筒金型には変色がなかったのに対し、比較例2及び3の円筒金型は数回使用しただけで黒色化してしまった。
また、実施例2〜4の円筒金型と、比較例2及び3の円筒金型とを繰り返し複数回使用した後、1週間放置したところ、実施例2〜4の円筒金型には錆びが発生しなかったのに対し、比較例2及び3の円筒金型には錆びが発生してしまった。
さらに、実施例3及び比較例3の円筒金型は、繰り返し使用しても第1の円筒部材の内面に傷が付かなかった。これは、実施例3及び比較例3の第1の円筒部材は、円柱部材に比べて高硬度のため、ハンドリング時などに第1の円筒部材と円柱部材とが接触しても、高硬度の第1の円筒部材の内面には傷が付かず、低硬度の円柱部材の表面にのみ傷が付くからである。そして、第1の円筒部材の内面に傷が付くと、弾性層を成形した際に傷が弾性層の表面に転写されてしまい不良品となってしまうが、円柱部材の外面に傷が付いて弾性層の内面に傷が転写されても、帯電ロールとしては特に問題がなかった。
また、比較例3の円筒金型のように、円柱部材の硬度が低すぎると、成形時に円柱部材に歪みが生じ、弾性層の内面が歪んで成形されてしまう。このようなことから、円柱部材は、実施例3のように、第1の円筒部材より低硬度で且つ成形時に歪みが生じない程度の硬度、好ましくはHRC硬度が45°程度の円柱部材を用いるのが好適であることが分かった。
さらに、実施例2〜4の円筒金型と、比較例2及び3の円筒金型とによって帯電ロールを繰り返し成形した結果、実施例2〜4の円筒金型では、1000ショット以上の帯電ロールを問題なく成形することができたのに対し、比較例2及び3の円筒金型では、帯電ロールを500ショット以上成形すると、表面にクラックの転写が発生するようになった。このクラックは、円筒金型を繰り返し使用することによって第1の円筒部材の内面が黒色化して、黒色化したものが積層し、この積層が酸によって破壊されることで生じることが分かった。
以上、説明した試験結果から分かるように、実施例2〜4の第1の円筒部材は、内径誤差を±0.01mm以下で軸方向の内径真直度が0.02mm以下という高精度に形成することができると共に、このような第1の円筒部材を用いた円筒金型で成形した帯電ロールは、外径誤差が±0.01以下で、且つ軸方向の外径真直度が0.10以下という極めて高精度とすることができる。
また、実施例2〜4の焼き入れした円筒金型を用いることで、離型剤が不要なため、円筒金型に離型剤を塗布する作業が不要となり、製造工程を簡略化することができると共に製造コストを低減することができる。
さらに、実施例2〜4の円筒金型は、繰り返し使用しても変色及び錆びの発生を防止することができると共に、耐久ショット数を1000ショット以上と長期間に亘って使用することができる。特に、実施例3の円筒金型、すなわち、第1の円筒部材よりも低硬度の円柱部材を用いた円筒金型では、繰り返し使用しても第1の円筒部材の内面に傷が付かず、傷による成形不良が生じることがなく、円筒金型を長期間に亘って使用することができると共に、製造コストを低減することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態1を説明したが、本発明は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態1では、帯電ロール10の発泡弾性層12として、ニトリル系ゴムを用いたが、特にこれに限定されず、例えば、シリコーン系ゴム、ポリウレタン、EPDM又はエピクロルヒドリン系ゴム等の発泡体を用いてもよい。
また、上述した実施形態1では、帯電ロール10の弾性層13として、エピクロルヒドリン系ゴムを用いたが、特にこれに限定されず、例えば、シリコーン系ゴム、ポリウレタン、EPDM又はニトリル系ゴム等を用いてもよい。
なお、上述した実施形態1では、発泡弾性層12及び弾性層13の材質を定義することにより、予め成形した発泡金型50にセットする弾性層13には、接着剤を設けなくても、発泡弾性層12の発泡により相互に接合させることができるが、必要に応じて接着剤を塗布してもよい。また、相互に導通を図る必要がある場合には、導電性接着剤を用いればよい。
さらに、上述した実施形態1では、ロールとして帯電ロールを例示したが、本発明によれば、帯電ロールの他、高寸法精度の二層ロールを製造でき、用途は特に限定されず、例えば、現像ロール、転写ロール、搬送ロール等の各種ロールを製造することができる。
また、例えば、上述した実施形態1では、円筒部材20の製造時にホーニング加工により仕上げ孔を軸方向に内径が同一となるように形成したが、特にこれに限定されず、例えば、長手方向中心部から両端へ向かって内径が漸小するクラウン形状としてもよい。このようなクラウン形状は、ホーニングヘッドの砥石に傾斜面を設け、砥石を下孔に当接する圧力を変動させることで容易に形成することができる。
本発明の実施形態1に係る帯電ロールの概略断面図である。 本発明の実施形態1に係る円筒部材の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る円筒部材の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る帯電ロールの製造方法を示す断面図である。 本発明の実施形態1に係る帯電ロールの製造方法を示す断面図である。
符号の説明
10 帯電ロール
11 芯金
12 発泡弾性層
13 弾性層
20 円筒部材
21 仕上げ孔
20A 第1の円筒部材
20B 第2の円筒部材
30 円筒金型
40 クロスヘッドダイス
50 発泡金型
120 パイプ部材
121 下孔
200 中実部材

Claims (18)

  1. 芯金上に設けられた発泡弾性層と、この発泡弾性層上に設けられた弾性層とを具備し、前記発泡弾性層及び前記弾性層の長さが200mm〜400mmであり、前記弾性層の外径が16mm以下であるロールの製造方法において、
    炭素工具鋼鋼材SK105からなる中実部材を研削すると共に焼き入れして、HRC硬度が45°以上で、少なくとも内径誤差が±0.02mm以下、軸方向の真直度が0.02mm以下の規格を有する第1の円筒部材を外周面形成用に保持し、炭素工具鋼鋼材SK105からなり焼き入れすることによりHRC硬度が45°〜55°の円柱部材を内周面形成用に保持して形成した円筒金型を用いて前記弾性層を成形し、次いで、前記芯金上に前記発泡弾性層となる発泡前の下層をクロス押出成形し、前記第1の円筒部材の前記規格と同様の規格を有する第2の円筒部材を発泡金型として当該発泡金型内に成形済み弾性層を設けると共に前記発泡前下層を設けた芯金をセットして当該発泡前下層を発泡させることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  2. 請求項1に記載の二層ロールの製造方法において、前記弾性層を成形する金型として、前記第1の円筒部材と前記円柱部材とを同芯状態となるように両端部に設けられたプリハードン鋼からなる押さえ金型を用いることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の二層ロールの製造方法において、前記円柱部材は、前記第1の円筒部材より低硬度であることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の二層ロールの製造方法において、前記規格の内径誤差が±0.01mm以下であることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の二層ロールの製造方法において、前記第1及び第2の円筒部材は、前記中実部材をドリル加工して下孔を形成する工程と、前記下孔の中心を基準として外径を切削する工程と、少なくとも一方の端面を基準面として仕上げる工程と、前記基準面を基準として前記下孔の内周面をホーニング加工して仕上げ孔を形成する工程とを含む製造工程により製造されたものであることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  6. 請求項5に記載の二層ロールの製造方法において、前記円筒部材は、前記端面を基準面として仕上げる前に焼き入れ加工することを特徴とする二層ロールの製造方法。
  7. 請求項6に記載の二層ロールの製造方法において、離型剤を用いることなく形成することを特徴とする二層ロールの製造方法。
  8. 請求項の何れか一項に記載の二層ロールの製造方法において、前記円筒部材は、前記端面を基準面として仕上げる工程では、両端面を基準面として仕上げることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  9. 請求項の何れか一項に記載の二層ロールの製造方法において、前記発泡金型として用いる円筒部材は、前記仕上げ孔を形成する工程の後、さらに、前記仕上げ孔の中心を基準として外周面を仕上げ加工する工程を付加したものであることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  10. 請求項1〜の何れか一項に記載の二層ロールの製造方法において、前記弾性層の外周面には研磨されることなく、イソシアネートを含む表面処理液により表面処理された表面処理層が形成されていることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  11. 請求項10に記載の二層ロールの製造方法において、前記表面処理液がアクリルフッ素系ポリマー及びアクリルシリコーン系ポリマーから選択される少なくとも1種のポリマーと、導電性付与剤との少なくとも一方をさらに含有することを特徴とする二層ロールの製造方法。
  12. 請求項10又は11に記載の二層ロールの製造方法において、前記表面処理が、前記発泡工程の前又は後に行われることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  13. 請求項1〜1の何れか一項に記載の二層ロールの製造方法において、前記発泡弾性層と前記弾性層との間に接着剤を設けないことを特徴とする二層ロールの製造方法。
  14. 請求項1〜1の何れか一項に記載の二層ロールの製造方法において、前記弾性層の厚さは0.3〜1.2mmであることを特徴とする二層ロールの製造方法。
  15. 成形長さが200mm〜400mmであり、内径が16mm以下の円筒部材の製造方法において、炭素工具鋼鋼材SK105からなる中実部材をドリル加工して下孔を形成する工程と、前記下孔の中心を基準として外径を切削する工程と、少なくとも一方の端面を基準面として仕上げると共に前記基準面として仕上げる前に焼き入れしてHRC硬度を45°以上とする工程と、前記基準面を基準として前記下孔の内周面をホーニング加工して仕上げ孔を形成する工程とを含むことを特徴とする円筒部材の製造方法。
  16. 請求項15に記載の円筒部材の製造方法において、前記仕上げ孔を形成した工程の後、さらに、前記仕上げ孔の中心を基準として外周面を仕上げ加工する工程を有することを特徴とする円筒部材の製造方法。
  17. 請求項15又は16に記載の円筒部材の製造方法において、前記端面を基準面として仕上げる工程では、両端面を基準面として仕上げることを特徴とする円筒部材の製造方法。
  18. 請求項1〜1の何れか一項に記載の円筒部材の製造方法において、前記仕上げ孔は長手方向中心部から両端へ向かって内径が漸小するクラウン形状であることを特徴とする円筒部材の製造方法。
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