JP4561247B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、半導体装置に関し、詳しくは、例えば横型拡散MOS(LDMOS)トランジスタとして採用して好適な、半導体基板内の素子領域にソース層とドレイン層とが交互に形成され、それら交互に形成されたソース層とドレイン層との間にそれぞれチャネルが形成される構造をもつ半導体装置およびその製造方法に関する。
周知のように、この種の半導体装置は、例えば車載装置の駆動に供される集積回路等に高耐圧素子として用いられ、こうした半導体装置としては、例えば特許文献1に記載されるものがある。
この半導体装置においては、半導体基板内の素子領域にソース層とドレイン層とが交互に形成され、それら交互に形成されたソース層とドレイン層との間にはそれぞれチャネルが形成されている。そして、それらチャネルの上にそれぞれゲート絶縁膜を介して配設されたゲート電極へ印加される駆動電圧に基づいて、上記ソース層とドレイン層との間に流れる電流の量を調節するようになっている。また、この半導体装置では、上記ドレイン層や同ドレイン層を囲繞するかたちで形成されているドリフト層の不純物濃度を調節することで、例えば当該半導体装置へのESD(静電気放電)の印加時に、上記ドレイン層やドリフト層の空乏層の広がり幅が適当な幅になるようにしている。これにより、この半導体装置の電流電圧特性が、いわゆる負特性、すなわち電流が増加しているにもかかわらず電圧が減少するような特性となることは抑制され、ひいては当該半導体装置のESD耐量が高められることとなる。
特開2001−352070号公報
このような半導体装置によれば、ドレイン層やドリフト層の不純物濃度を調節することで、より高いESD耐量を確保することが確かに可能となる。しかし、こうした半導体装置によっても、例えば大量生産する場合には、同一ウェハ内やウェハ間でのESD耐量等にばらつきが生じて、製品毎のESD耐量等のばらつきが大きくなり、十分な歩留まりを確保することが困難であることが発明者らによって確認されている。このように、上記従来の半導体装置においても、安定して高いサージ耐性が得られるには至っていない。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、ESD(静電気放電)等のサージに対する耐性をより安定して高く確保することのできる構造を有し、大量生産した場合にもより高い信頼性をもって製造することのできる半導体装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
こうした目的を達成すべく、請求項1に記載の発明では、半導体基板内の素子領域にソース層とドレイン層とが交互に形成されるとともに、それら交互に形成されたソース層とドレイン層との間にはそれぞれチャネルが形成され、それらチャネルの上にそれぞれゲート絶縁膜を介して配設されたゲート電極へ印加される駆動電圧に基づいて前記ソース層と前記ドレイン層との間に流れる電流の量を調節する半導体装置として、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合が、同素子領域の内部に配
置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合よりも小さくなっている条件の下、前記素子領域の内部に配置されるソース層とドレイン層との間の電流電圧特性の最大電圧値をV1、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層と該素子領域の最も外側に配置されるドレイン層との間の電流電圧特性の最大電圧値をV2とするとき、これら電圧値が「V1<V2」なる関係式を満足するような構造とする。
この発明にあたって、発明者らは種々の実験等を通じて次のようなことを新たに見出した。すなわち、例えばESD(静電気放電)が印加されると、上記素子領域の内部に配置されるソース層の電流電圧特性(サステイン特性)の最大電圧値(V1)と、上記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層の電流電圧特性(サステイン特性)の最大電圧値(V2)とのうち、より小さいほうの電圧値に、当該半導体装置の電圧が維持(サステイン)されることとなる。ここで、素子領域の外周部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合は、同素子領域の内部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合よりも小さくなっている。このため、当該ソース層での許容電流量、すなわち局所的な電流の集中なく安定して流せる最大電流量は、前記素子領域の内部に配置されるソース層のほうが、同素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層よりも大きくなる。すなわち、上記構造のように、「V1<V2」の関係式を満足するような構造とすれば、例えばESD(静電気放電)の印加時に、上記許容電流量のより大きな、素子領域の内部に配置されるソース層に係る上記最大電圧値V1に、当該半導体装置の電圧が維持(サステイン)されることとなり、いわゆる負特性、すなわち電流が増加しているにもかかわらず電圧が減少するような特性となることも抑制され、ひいては当該半導体装置のESD耐量が高められることとなる。しかも、こうした構造によれば、高いサージ耐性を安定して得ることが容易となるため、たとえ大量生産した場合であっても、同一ウェハ内やウェハ間でのESD耐量等のばらつきは大きく抑制されるようになり、より高い信頼性をもって製造することができるようになる。
またこの場合、請求項2に記載の発明によるように、前記半導体基板は、所定の導電型からなるとともに内部に前記素子領域が形成される半導体層と、当該半導体層の表面に形成され同半導体層の導電型と同一の導電型からなって前記半導体層よりも不純物濃度が高いソース層およびドレイン層と、前記ソース層によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層の表面に形成され前記半導体層の導電型とは異なる導電型からなるコンタクト層と、前記コンタクト層の導電型と同一の導電型からなって前記コンタクト層よりも不純物濃度が低くかつ前記ソース層および前記コンタクト層を囲繞するかたちで前記半導体層内に形成されるチャネル層とを有する横型拡散MOSトランジスタとして構成されてなり、前記素子領域の内部に配置される前記ドレイン層を含めたこれよりも下方の抵抗をR1、前記素子領域の最も外側に配置される前記ドレイン層を含めたこれよりも下方の抵抗をR2とするとき、これら抵抗値の間に、「R1<R2」なる関係式を満足するような抵抗差がつけられてなることが有効である。
このような構造でも、例えばESD等の印加時にソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値よりも小さな電圧にて前記素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードが降伏(ブレーク)する場合であれ、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層と前記素子領域の内部に配置されるドレイン層との間には、両者の抵抗値R1およびR2の差異に応じて上記降伏(ブレーク)によるプルアップ量(
プルアップ電圧)にも差が生じることとなり、上述の「V1<V2」なる関係式が好適に満足されるようになる。しかも、こうした抵抗差をつけることによって、前記素子領域の外周部への電流集中の緩和も期待できるようになる。
また、請求項3に記載の発明によるように、請求項2に記載の半導体装置において、半導体基板は、前記半導体層と、該半導体層の前記ソース層およびドレイン層が形成された面の裏面側に同半導体層と同一の導電型からなって不純物濃度が半導体層よりも高い層として設けられた埋め込み層との積層構造からなるものである場合に、前記素子領域内の各ソース層とドレイン層との間に埋め込み層を介して形成されるダイオードの降伏電圧をV3、同じく前記素子領域内のソース層とこれに隣接するドレイン層との間で埋め込み層を介さずに形成されるダイオードの電流電圧特性の最大電圧値をV4とするとき、これら電圧値が「V3>V4」なる関係式を満足するような構造とすることが有効である。
発明者らがさらに種々の実験やシミュレーション解析等を重ねた結果、前記素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードの降伏電圧(耐圧)V3と、同ソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値V4とが、上記関係式「V3>V4」を満足するとき、上述の「V1<V2」なる関係式がより確実に満足されるようになることが分かった。詳しくは、上記関係式「V3>V4」を満足しない場合、素子領域内の各ソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値(V4)よりも小さな電圧にて、そのソース層の下方に形成されるダイオードが降伏(ブレーク)することになる。このとき、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層の数(より正確には、同ドレイン層とこれに隣接するソース層との接触面積)が少ないことに基づいて、同素子領域の最も外側に配置されるドレイン層における電流密度は、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層での電流密度よりも低くなる。そして、これら電流密度に対応した電圧に、上記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層と上記素子領域の内部に配置されるソース層とがそれぞれクランプ(固定)されることとなる。このためこの場合は、上記関係式「V1<V2」とは逆に、「V1>V2」となる傾向が強くなる。この点、上記各抵抗値の間に、「R1<R2」なる関係式を満足するような抵抗差がつけられた構造とするとともに、上記関係式「V3>V4」を満足させることとすれば、上記降伏(ブレーク)が抑制され、上述の「V1<V2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。
またこのような原理に基づき、発明者らは、前記ソース層の下方における前記半導体層の深さ方向の幅と前記電圧値V1およびV2の各々との関係の解析をさらに行って、前記ソース層の下方における前記半導体層の深さ方向の幅を大きくしていったとき、ある幅を
境として、前記電圧値V1およびV2の関係が「V1>V2」から「V1<V2」に変わることを見出した。すなわち、上記請求項3に記載の構造に関しては、具体的には、例えば請求項4に記載のように、前記半導体基板が、所定の導電型からなる半導体層を有して構成され、前記ソース層および前記ドレイン層が、該半導体層よりも高濃度な同一の導電型からなって当該半導体層内に形成されるとするときには、前記素子領域の内部に配置されるソース層の下方における前記半導体層の深さ方向の幅を、前記電圧値V1およびV2の関係が「V1>V2」から「V1<V2」に変わる境目となる所定の幅よりも大きな幅に設定した構造とすることで、例えば前記半導体基板として十分に厚い基板を採用する等してより容易にこれを実現することができるようになり、ひいては上述の「V1<V2」なる関係式もより容易に満足することができるようになる。
また、請求項2〜4のいずれか一項に記載のドリフト層を備える半導体装置に関しては、請求項5に記載の発明によるように、前記ドレイン層が、同ドレイン層および前記半導体層と同一の導電型からなって前記ドレイン層よりは不純物濃度が低く、前記半導体層よりは不純物濃度が高いドリフト層によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層内に形成されるとするときに、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層を囲繞するドリフト層の幅を、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層を囲繞するドリフト層の幅よりも小さな幅に設定した構造とすることとすれば、たとえ上記関係式「V3>V4」を満足しない場合であれ、すなわち例えばESD等の印加時にソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値(V4)よりも小さな電圧にて前記素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードが降伏(ブレーク)する場合であれ、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層と前記素子領域の内部に配置されるドレイン層との間には、両者のドリフト層の幅の差異に応じて上記降伏(ブレーク)によるプルアップ量(プルアップ電圧)にも差が生じることとなり、上述の「V1<V2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。
さらに、請求項2〜4のいずれか一項に記載のドリフト層を備える半導体装置に関しては、請求項6に記載の発明によるように、
・前記ドレイン層は、同ドレイン層および前記半導体層と同一の導電型からなって前記ドレイン層よりは不純物濃度が低く、前記半導体層よりは不純物濃度が高いドリフト層によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層内に形成されるとするときに、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層を囲繞するドリフト層の有する導電型不純物の濃度を、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層を囲繞するドリフト層の有する導電型不純物の濃度よりも低濃度に設定した構造
あるいは、請求項7に記載の発明によるように、
・前記ドレイン層が、同ドレイン層および前記半導体層と同一の導電型からなって前記ドレイン層よりは不純物濃度が低く、前記半導体層よりは不純物濃度が高いドリフト層によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層内に形成されるとするときに、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層を囲繞するドリフト層の深さ方向の幅を、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層を囲繞するドリフト層の深さ方向の幅よりも小さな幅に
設定した構造。
等々の構造や、これらを適宜組み合わせた構造を採用することで、より容易且つ好適に上記構造が実現されることとなる。
そして、請求項2〜7のいずれか一項に記載の半導体装置に関しては、請求項8に記載の発明によるように、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の下方における前記半導体層およびドリフト層の深さ方向の幅を、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層の下方における前記半導体層およびドリフト層の深さ方向の幅よりも大きな幅に設定した構造を採用することで、より容易に上記構造が実現されることとなる。
またこの場合、具体的には、例えば請求項9に記載の発明によるように、前記半導体層の表面に、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層と前記素子領域の内部に配置されるドレイン層との間に段差がつけられた構造を採用することで、より容易且つ好適に上記構造が実現されることとなる。
さらに、上記請求項8に記載の構造は、例えば請求項10に記載の発明によるように、前記半導体層の下地に、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層と前記素子領域の内部に配置されるドレイン層との間に段差がつけられた構造を採用することで、より容易且つ好適に上記構造が実現されることとなる。
一方、請求項2〜4のいずれか一項に記載のドリフト層のない半導体装置に関しては、請求項11に記載の発明によるように、
・前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の前記半導体層の表面における面積が、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層の前記半導体層の表面における面積よりも小さく設定される構造。
あるいは、請求項12に記載の発明によるように、
・前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の有する導電型不純物の濃度を、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層の有する導電型不純物の濃度よりも低濃度に設定した構造。
あるいは、請求項13に記載の発明によるように、
・前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の深さ方向の幅を、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層の深さ方向の幅よりも小さな幅に設定した構造。
等々の構造や、これらを適宜組み合わせた構造を採用することとしても、より容易且つ好適に上記構造が実現されることとなる。
また、上記請求項1〜13のいずれか一項に記載の発明は、例えば請求項14に記載の発明によるように、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層とこれに電気的に接
続される配線とのコンタクト面積を、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層とこれに電気的に接続される配線とのコンタクト面積よりも小さな面積に設定した構造とすることによっても同様に、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層と前記素子領域の内部に配置されるドレイン層との間には、前記素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードの降伏(ブレーク)によるプルアップ量(プルアップ電圧)に差が生じることとなり、上述の「V1<V2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。
また、上記請求項1〜14のいずれか一項に記載の発明は、例えば請求項15に記載のように、
・前記ソース層および前記ドレイン層についてこれらを、それらの一方が多角形状もしくは円形状の平面構造を有し、その各々が、メッシュ形状の平面構造を有する他方に囲繞されるようにした構造。
あるいは請求項16に記載の発明によるように、
・前記ソース層および前記ドレイン層についてこれらを、それぞれストライプ形状の平面構造を有して交互に並設されるようにした構造。
あるいは請求項17に記載の発明によるように、
・前記素子領域が格子状に区画され、それら格子状に区画された各領域に、前記ソース層を形成するための領域であるソースセルと前記ドレイン層を形成するための領域であるドレインセルとが、当該格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に割り当てられた構造。
等々の構造を有する半導体装置に対して適用することができる。
さらに、上記請求項17に記載の半導体装置に関しては、請求項18に記載の発明によるように、前記素子領域の外周部に、前記格子状に区画された領域の1つとして、前記ソース層および前記ドレイン層のいずれも形成されない領域である空セルが設けられた構造とすることが特に有効である。
こうした構造を有する半導体装置では、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層やソース層に対し、前記素子領域の外周部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合がより小さな割合となる。そしてこれにより、上述の許容電流量はより確実に、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層よりも同素子領域の内部に配置されるソース層のほうが大きくなる。すなわち、上記発明はこうした構造に適用して特に有効である。
また、上記請求項1〜18のいずれか一項に記載の発明に関しては、請求項19に記載の発明によるように、前記半導体基板としてSOI基板を採用する場合に適用して特に有効である。
そして、上記半導体装置を製造する方法としては、請求項20に記載の発明によるように、シリコン系半導体からなる半導体基板内の素子領域にソース層とドレイン層とが交互に形成されるとともに、それら交互に形成されたソース層とドレイン層との間にはそれぞれチャネルが形成されてなり、それらチャネルの上にそれぞれゲート絶縁膜を介して配設されたゲート電極へ印加される駆動電圧に基づいて前記ソース層と前記ドレイン層との間に流れる電流の量を調節する半導体装置の製造方法として、前記半導体装置を構成する半導体基板として、所定の導電型からなるとともに内部に前記素子領域が形成される半導体層と、当該半導体層の表面に形成され同半導体層の導電型と同一の導電型からなって前記半導体層よりも不純物濃度が高いソース層およびドレイン層と、前記ソース層によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層の表面に形成され前記半導体層の導電型とは異なる導電型からなるコンタクト層と、前記コンタクト層の導電型と同一の導電型からなって前記コンタクト層よりも不純物濃度が低くかつ前記ソース層および前記コンタクト層を囲繞するかたちで前記半導体層内に形成されるチャネル層とを有する横型拡散MOSトランジスタが形成された基板を対象とし、記半導体層、すなわちシリコンやシリコン化合物からなる半導体層の表面を選択的に酸化させてLOCOS膜を形成した後、このLOCOS膜を除去することによって、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の配設領域が前記半導体層の表面にて凸部をなす態様で段差をつけ、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合が、同素子領域の内部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合よりも小さくなっている条件の下、前記素子領域の内部に配置されるソース層とドレイン層との間の電流電圧特性の最大電圧値をV1、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層と該素子領域の最も外側
に配置されるドレイン層との間の電流電圧特性の最大電圧値をV2とするとき、これら電圧値が「V1<V2」なる関係式を満たすようにする方法を採用することが有効である。
例えば上記請求項もしくは10に記載の構造を実現する場合、こうした製造方法を採用することで、前記半導体層の表面や前記半導体層の下地につけられる段差が緩やかに形成されるようになり、ひいてはこの段差に起因する当該半導体装置の特性への悪影響は好適に抑制されることとなる。
(第1の実施の形態)
以下、この発明に係る半導体装置およびその製造方法についてその第1の実施の形態を示す。
この実施の形態に係る半導体装置も、先の特許文献1に記載された半導体装置と同様、半導体基板内の素子領域に交互に配置されたソース層とドレイン層との間に形成された各ゲート電極へ印加される駆動電圧に基づいて、それらソース層とドレイン層との間に流れる電流の量を調節するものである。まず、図1に、この実施の形態に係る半導体装置を適用した回路の一例を示す。
同図1に示されるように、この回路は、基本的に、この実施の形態に係る半導体装置、すなわち横型拡散MOS(LDMOS:Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ100と、ツェナーダイオードTDとを有して構成されている。ここで、横型拡散MOSトランジスタ100は、そのソース端子が接地されており、ゲート端子とドレイン端子との間に上記ツェナーダイオードTDが配設されることにより、外部からのサージに対する耐性が高められている。
図2および図3は、この実施の形態に係る半導体装置、すなわち上記横型拡散MOSトランジスタ100について、その平面構造を模式的に示す平面図である。なお、図2はこの半導体装置の全体的な平面構造を模式的に示す平面図、図3は図2中に二点鎖線で示される領域Aを拡大して示す平面図である。
同図2および図3に示すように、この半導体装置は、素子領域としての内部領域EAおよび外周領域TAを有し、同素子領域の周囲には、適宜の絶縁膜が埋設されたトレンチTNが形成されている。この半導体装置は、同トレンチTNによりその周囲の他の素子と素子分離されている。
またここで、上記素子領域は格子状に区画され、それら格子状に区画された各領域には、ソース層を形成するための領域であるソースセルSCとドレイン層を形成するための領域であるドレインセルDCとが、当該格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に割り当てられている。また、同素子領域の外周部、すなわち上記外周領域TAには、上記格子状に区画された領域の1つとして、ソース層およびドレイン層のいずれも形成されない領域である空セルFCが設けられている。そしてこれにより、上記素子領域内のいずれのソースセルSCにも四方に1つずつ上記ドレインセルDCが隣接されるようになっており、例えばESD(静電気放電)等のサージが印加された時にあっても、上記素子領域内の各ソース層についてその電流(キャリア)密度の均一化が図られることとなる。さらに、上記空きセルFCを有効活用することによって、半導体基板のスペースをより効率的に利用することも可能になる。
次に、図4に、この実施の形態に係る半導体装置の詳細構造を模式的に示す。なお、図4(a)は図3中に二点鎖線で示される領域Bを拡大して示す平面図、図4(b)は図4(a)のC−C線に沿った断面図である。
同図4(a)および(b)に示すように、この半導体装置は、基本的に、例えばシリコンからなる半導体11、例えば酸化シリコンからなる絶縁層12、例えばN型のシリコンからなる埋込層13、およびこの埋込層13よりも低濃度な例えばN型のシリコンからなる半導体層14が順に積層されて構成されている。すなわち、通常のSOI(Silicon On Insulator)基板を利用しての加工が可能な構造となっている。
また、上記半導体層14に対し適宜の導電型不純物が添加されるかたちで、同半導体層14よりも高濃度なN型のドリフト層N11およびN21、並びにP型のチャネル層P11が形成されている。さらに、上記ドリフト層N11およびN21、並びにチャネル層P11に対し適宜の導電型不純物が添加されるかたちで、各ドリフト層よりも高濃度なN型のドレイン層N12およびN22、並びにこれらドレイン層と同程度の濃度をもつN型のソース層N13、およびチャネル層P11よりも高濃度なP型のコンタクト層P12が形成されている。そして、この半導体装置においては、上記素子領域内に形成されるソース層およびドレイン層が、それぞれ適宜の配線を通じて電気的に並列に接続されている。なお、コンタクト層P12は、上記チャネル層P11の電位をとるためのものであり、これによって、上記ソース層およびチャネル層およびドレイン層等により形成される寄生トランジスタの動作抑制が図られている。
またさらに、半導体層14の表面には、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22と素子領域の内部に配置されるドレイン層N12との間に段差がつけられている。こうすることで、上記ドレイン層N22の下方における半導体層14の深さ方向の幅d2が、上記ドレイン層N12の下方における半導体層14の深さ方向の幅d1よりも大きな幅に設定されることとなる。そしてこれにより、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を含めたこれよりも下方の抵抗R1と素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22を含めたこれよりも下方の抵抗R2との間に、「R1<R2」なる関係式を満たすような抵抗差がつけられることとなる。また、同半導体層14の表面には、上記ソース層N13やドレイン層N12およびN22等を互いに素子分離する態様で、LOCOS構造をとるフィールド酸化膜(LOCOS膜)31が設けられている。なお、このLOCOS膜31に代えて、STI(Shallow Trench Isolation)構造をとる絶縁膜を用いることもできる。
このように、半導体基板内の素子領域にはソース層N13とドレイン層N12およびN22とが交互に形成され、それら交互に形成されたソース層N13とドレイン層N12およびN22との間にはそれぞれチャネルが形成されている。そして、それらチャネルの上には、それぞれ例えば酸化シリコンからなるゲート絶縁膜32を介して例えば多結晶シリコンからなるゲート電極41が配設され、このゲート電極41へ印加される駆動電圧に基づいて上記素子領域に形成されたソース層とドレイン層との間に各々流れる電流の量が調節されるようになっている。なお、上記ゲート電極41は、それぞれ例えばBPSG(Boro Phospho Silicate Glass)等からなる絶縁膜51に覆われて周囲と絶縁されている。
次に、図5に、この実施の形態に係る半導体装置の電流電圧特性(サステイン特性)を、従来の半導体装置の電流電圧特性(サステイン特性)と対比して示す。なお、図5(a)は従来の半導体装置の電流電圧特性を示すグラフ、図5(b)はこの半導体装置の電流電圧特性を示すグラフである。また、これら図5(a)および(b)において、特性線L1は素子領域の内部に配置されるソース層の電流電圧特性を、特性線L2は素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層の電流電圧特性をそれぞれ示している。
図5(a)に示されるように、従来の半導体装置では、上記特性線L1の最大電圧値Vmax1と上記特性線L2の最大電圧値Vmax2とが「Vmax1>Vmax2」なる関係式を満足している。このため、例えばESD等のサージが印加されると、その印加された電圧の上昇とともにそこに流れる電流も上昇していき、その電流が、上記特性線L2の最大電圧値Vmax2に対応する電流値Imax2以上になったとき、その一部の電流は、上記素子領域の外周部、すなわち外周領域TA(図3)に配置されるドレインセルDCに集中することとなる。なお、この電流の集中は、外周領域TAのドレインセルDCに隣接するソースセルSCの数が内部領域EA(図3)に比べて少ない(内部領域EAでは4つ、外周領域TAでは1つ)ことによる。すなわち、こうした電流の集中なく安定して流せる電流量の上限は、上記電流値Imax2で決まることとなる。このため、こうした半導体装置では、例えば大量生産する場合に、同一ウェハ内やウェハ間でのESD耐量等にばらつきが生じ、製品毎のESD耐量等のばらつきが大きくなり、十分な歩留まりを確保することが困難である。
一方、この実施の形態に係る半導体装置では、図5(b)に示されるように、「Vmax1<Vmax2」なる関係式を満足している。このため、例えばESD等のサージが印加されると、上記特性線L2の最大電圧値Vmax2と上記特性線L1の最大電圧値Vmax1とのうち、より小さいほうの電圧値「Vmax1」に、当該半導体装置の電圧が維持(サステイン)されることとなる。ここで、素子領域の外周部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合は、同素子領域の内部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合よりも小さくなっている(例えば1:10)。このため、特性線L1の最大電圧値Vmax1に対応する電流値Imax1は、上記特性線L2の最大電圧値Vmax2に対応する電流値Imax2よりも大きくなる。すなわち、当該ソース層での許容電流量、換言すれば局所的な電流の集中なく安定して流せる最大電流量は、素子領域の内部に配置されるソース層のほうが、同素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層よりも大きくなる。このように、この実施の形態に係る半導体装置によれば、いわゆる負特性、すなわち電流が増加しているにもかかわらず電圧が減少するような特性となることも抑制されるようになり、ひいては当該半導体装置のESD耐量が高められることとなる。しかも、こうした半導体装置によれば、高いサージ耐性を安定して得ることが容易となるため、たとえ大量生産した場合であっても、同一ウェハ内やウェハ間でのESD耐量等のばらつきは大きく抑制されるようになり、より高い信頼性をもって製造することができるようになる。
そして上述のように、この実施の形態に係る半導体装置においては、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を含めたこれよりも下方の抵抗R1と素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22を含めたこれよりも下方の抵抗R2との間に、「R1<R2」なる関係式を満たすような抵抗差がつけられている。このため、例えばESD等の印加時に素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードが降伏(ブレーク)した場合にあっても、上記内部のドレイン層N12と上記外周部のドレイン層N22との間には、それら両者の抵抗値R1およびR2の差異に応じて上記降伏によるプルアップ量(プルアップ電圧)にも差が生じることとなる。すなわち、この半導体装置においては、こうした降伏(ブレーク)が生じた場合であれ、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式がより確実に満足されることとなる。しかも、こうした抵抗差をつけることによって、素子領域の外周部への電流集中の緩和も期待できるようになる。
次に、図6〜図10を参照して、この実施の形態に係る半導体装置の製造方法について詳述する。なお、これら各図は、先の図4(b)の断面図に対応した断面図であり、先の図4(b)に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示している。
この製造に際しては、まず、図6(a)に示すように、半導体11、絶縁層12、埋込層13、および半導体層14が順に積層されて構成されるSOI基板を用意する。そして、図6(b)に示すように、半導体層14の表面に、酸化シリコン膜MK1と窒化シリコン(Si34)膜MK2とを順に成膜した後、例えばフォトリソグラフィを通じて窒化シリコン膜MK2をパターニングする。次いで、図6(c)に示すように、この窒化シリコン膜MK2をマスクとして例えば「950℃」程度の熱処理を施すことにより半導体層14の表面を選択的に酸化させ、上記酸化シリコン膜MK1を例えば膜厚「1μm」程度のLOCOS膜とする。その後、図7(a)に示すように、上記酸化シリコン膜MK1および窒化シリコン膜MK2を除去する。これにより、上記半導体層14の表面に段差がつけられることとなる。そして、この段差は緩やかなものとなるため、この段差に起因する当該半導体装置の特性への悪影響は抑制されることとなる。また、この一連の段差形成処理を繰り返すことによって、より大きな段差を形成することもできる。
次に、図7(b)に示すように、この段差のつけられた半導体層14の表面に酸化シリコン膜MK3を成膜する。そして、この酸化シリコン膜MK3をスルー膜として、図7(c)に示すように、半導体層14の所望の箇所に例えばリン等からなるN型の導電型不純物をイオン注入するとともに、これに適宜の熱処理を施してドリフト層N11およびN21を形成する。
次に、図8(a)に示すように、酸化シリコン膜MK3の上に窒化シリコン(Si34)膜MK4を成膜するとともに、例えばフォトリソグラフィにより、素子分離用のLOCOS膜を形成すべくその窒化シリコン膜MK4の所望の箇所に開口部を形成する。そして、図8(b)に示すように、適宜の熱処理を施すことにより、半導体層14の表面を選択的に酸化させてLOCOS膜31を形成する。さらに、適宜の酸化処理により例えば酸化シリコンからなる絶縁膜を成膜するとともに、その絶縁膜の上に例えば多結晶シリコンからなる電極材を成膜し、図8(c)に示すように、例えばフォトリソグラフィを通じてこれら膜材をパターニングすることにより、ゲート絶縁膜32およびゲート電極41を形成する。
次に、このパターニングされたゲート電極41をマスクとして、図9(a)に示すように、上記半導体層14に対し例えば硼素(ボロン)等からなるP型の導電型不純物をイオン注入するとともに、これに適宜の熱処理を施してチャネル層P11を形成する。次いで、図9(b)に示すように、例えばフォトリソグラフィを通じてパターニングしたマスクを用いて適宜のイオン注入を行うことにより、ドレイン層N12およびN22、ソース層N13、並びにコンタクト層P12を形成する。その後、図9(c)に示すように、例えばBPSGからなる絶縁膜51を成膜するとともに、これに上記各層とのコンタクトをとるためのコンタクトホールを形成する。そして、図10に示すように、それらコンタクトホールを埋め込むかたちで、例えばアルミニウムからなる配線材を成膜した後、例えばフォトリソグラフィを通じてこれを適宜パターニングすることにより、素子領域内のソース層およびドレイン層をそれぞれ電気的に並列に接続するような配線61を形成する。こうして、先の図4に例示したような半導体装置が完成することとなる。
以上説明したように、この実施の形態に係る半導体装置およびその製造方法によれば、以下のような優れた効果が得られるようになる。
(1)半導体基板内の素子領域の内部に配置されるソース層の電流電圧特性の最大電圧値Vmax1と、同素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層の電流電圧特性の最大電圧値Vmax2とが、「Vmax1<Vmax2」なる関係式を満足するような構造とした。これにより、いわゆる負特性、すなわち電流が増加しているにもかかわらず電圧が減少するような特性となることも抑制されるようになり、ひいては当該半導体装置のESD耐量が高められることとなる。しかも、こうした構造によれば、高いサージ耐性を安定して得ることが容易となるため、たとえ大量生産した場合であっても、同一ウェハ内やウェハ間でのESD耐量等のばらつきは大きく抑制されるようになり、より高い信頼性をもって製造することができるようになる。
(2)また、このようにサージ耐性を強化することによって、半導体装置の歩留りも向上するようになり、ひいては低コスト化や省エネルギー化が図られるようにもなる。
(3)素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を含めたこれよりも下方の抵抗をR1、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22を含めたこれよりも下方の抵抗をR2とするとき、これら抵抗値の間に「R1<R2」なる関係式を満たすような抵抗差がつけられた構造とした。これにより、上記「Vmax1<Vmax2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。しかも、こうした抵抗差をつけることによって、素子領域の外周部への電流集中の緩和も期待できるようになる。
(4)半導体層14の表面の、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22と素子領域の内部に配置されるドレイン層N12との間に段差をつけて、上記ドレイン層N22の下方における半導体層14の深さ方向の幅d2が、上記ドレイン層N12の下方における半導体層14の深さ方向の幅d1よりも大きな幅に設定される構造とした。こうした構造とすることで、より容易に上記抵抗差のつけられた構造が実現されることとなる。
(5)上記素子領域が格子状に区画され、それら格子状に区画された各領域に、ソース層を形成するための領域であるソースセルSCとドレイン層を形成するための領域であるドレインセルDCとが、当該格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に割り当てられた構造とした。さらに、素子領域の外周部に、上記格子状に区画された領域の1つとして、ソース層およびドレイン層のいずれも形成されない領域である空セルFCを設けるようにした。こうした構造では、素子領域の内部に配置されるドレイン層やソース層に対し、同素子領域の外周部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合がより小さな割合となるため、上記電流値Imax1およびImax2が「Imax1>Imax2」なる関係式をより確実に満足するようになる。すなわち、この発明はこのような構造に適用して特に有効である。
(6)また、こうした半導体装置を製造する方法として、シリコンからなる半導体層14の表面を選択的に酸化させてLOCOS膜を形成した後、このLOCOS膜を除去することによって、半導体層14の表面に段差をつける方法を採用することとした。こうした製造方法を採用することで、半導体層14の表面に緩やかな段差が形成されるようになり、ひいてはこの段差に起因する当該半導体装置の特性への悪影響は好適に抑制されることとなる。
(第2の実施の形態)
以下、この発明に係る半導体装置の第2の実施の形態を示す。
はじめに、図11を参照しつつ、先の第1の実施の形態との相違点を中心に、この実施の形態に係る半導体装置の構造について説明する。なお、この図11の断面図は先の図4(b)の断面図に対応するものであり、同図4(b)に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示し、それら要素についての重複する説明は割愛する。
同図11に示されるように、この半導体装置も、基本的には、図4に例示した先の第1の実施の形態の半導体装置と略同様の構造を有しており、その動作態様も前述したとおりである。ただし、この実施の形態においては、半導体層14の表面に前述したような段差はつけられていない。また、図11中に示す幅d3の十分大きい半導体基板(SOI基板)を採用することにより、素子領域内の各ソース層の下方における半導体層14の深さ方向の幅d4として十分大きな幅を確保して、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式をより確実に満足するようにしている。
具体的には、素子領域内の各ソース層の下方における半導体層14の深さ方向の幅d4を大きくすることによって、それら素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオード(縦方向ダイオード)の降伏電圧(耐圧)も大きくなる。このため、素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードの降伏電圧をV3、同ソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値をV4とするとき、これら電圧値は「V3>V4」なる関係式を満足するようになる。また、図12のグラフに示すように、半導体基板の厚さを大きくしていったとき、より正確には上記幅d4(図11)を大きくしていったとき、ある幅を境として、前記最大電圧値(最大サステイン電圧)Vmax1およびVmax2の関係が「Vmax1>Vmax2」から「Vmax1<Vmax2」に変わることを、発明者らが初めて見出した。ちなみに、この図12のグラフでは、上記境目となる基板厚(上記幅d3)は「12μm」程度となっている。そしてこれを裏付けるべく、素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオード(縦方向ダイオード)の耐圧が大きくなるほど半導体装置のESD耐量が向上することも発明者らの実験から分かっている(図13のグラフ参照)。この実施の形態に係る半導体装置では、半導体基板として十分に厚い基板を採用することで、上記幅d4(図11)を、前記電圧値Vmax1およびVmax2の関係が「Vmax1>Vmax2」から「Vmax1<Vmax2」に変わる境目となる所定の幅よりも大きな幅に設定するようにしている。こうすることで、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式をより確実に満足させ、ひいては半導体装置のESD耐量をより確実に高めるようにしている。
以下、図14〜図16を参照して、半導体装置のESD耐量が向上する原理についてさらに詳しく説明する。
まず、図14(a)および(b)に、幅d3(図11)を「13μm」とする半導体基板(SOI基板)を採用した半導体装置の電流電圧特性(サステイン特性)と、幅d3(図11)を「10μm」とする半導体基板(SOI基板)を採用した半導体装置の電流電圧特性(サステイン特性)とについて、両者を対比して示す。なお、これら図14(a)および(b)において、特性線L1は素子領域の内部に配置されるソース層の電流電圧特性を、特性線L2は素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層の電流電圧特性をそれぞれ示している。
同図14(a)に示されるように、幅d3を「10μm」とする半導体基板を採用した半導体装置では、上記特性線L1の最大電圧値をVmax1、上記特性線L2の最大電圧値をVmax2とするとき、これら電圧値が「Vmax1>Vmax2」なる関係式を満足している。一方、図14(b)に示されるように、幅d3を「13μm」とする半導体基板を採用した半導体装置では、これら電圧値が「Vmax1<Vmax2」なる関係式を満足している。
次に、図15および図16に、これら半導体装置についてそれぞれその内部電位を解析した結果を等電位線(3Vステップ)にて示す。なお、図15(a)および(b)は、上記幅d3を「10μm」とする半導体基板を採用した半導体装置について、先の図14(a)のグラフ中にA2もしくはA1にて示すサステイン状態での素子領域の外周部および内部における電位分布を示す断面図である。また、図16(a)および(b)は、上記幅d3を「13μm」とする半導体基板を採用した半導体装置について、先の図14(b)のグラフ中にB2もしくはB1にて示すサステイン状態での素子領域の外周部および内部における電位分布を示す断面図である。
ここで、上記幅d3を「10μm」とする半導体基板を採用した半導体装置においては、素子領域内の各ソース層の下方における半導体層の深さ方向の幅として十分大きな幅が確保されないため、上述の「V3>V4」なる関係式も満たされない。このため、素子領域内の各ソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値よりも小さな電圧にて、そのソース層の下方に形成されるダイオードが降伏(ブレーク)することになる。これにより、図15(a)および(b)に示されるように、半導体層の下地にあたる埋込層の電位が略同等(「67V」および「64V」)になる。またこのとき、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層の数(より正確には、同ドレイン層とこれに隣接するソース層との接触面積)が少ないことに基づき、同素子領域の最も外側に配置されるドレイン層における電流密度は、素子領域の内部に配置されるドレイン層での電流密度よりも低くなる。そして、これら電流密度に対応した電圧に、上記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層と上記素子領域の内部に配置されるソース層とがそれぞれクランプ(固定)されることとなる。これにより、ドレイン層の電位は、素子領域の外周部で「73V」、素子領域の内部で「79V」となり、図14(a)に示したように、上述の関係式「Vmax1>Vmax2」が満たされることとなる。
一方、上記幅d3を「13μm」とする半導体基板を採用した半導体装置においては、素子領域内の各ソース層の下方における半導体層の深さ方向の幅として十分大きな幅が確保されるようになるため、上述の「V3>V4」なる関係式が満足される。このため、素子領域内の各ソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値に電圧が達しても、そのソース層の下方に形成されるダイオードは降伏(ブレーク)することなく維持される。これにより、図16(a)および(b)に示されるように、半導体層の下地にあたる埋込層の電位には、素子領域の外周部と内部とで大きな差異(「83V」および「63V」)が生じるようになる。そして、ドレイン層の電位は、素子領域の外周部で「90V」、素子領域の内部で「84V」となり、図14(b)に示したように、上述の関係式「Vmax1<Vmax2」が満たされることとなる。すなわち、幅d3(図11)の十分大きい半導体基板を採用することにより、より正確に言えば、素子領域内の各ソース層の下方における半導体層14の深さ方向の幅d4として十分大きな幅を確保することにより、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。
以上説明したように、この実施の形態に係る半導体装置によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)および(2)および(5)の効果と同様の効果もしくはそれに準じた効果に加え、さらに次のような効果が得られるようになる。
(7)素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードの降伏電圧をV3、同ソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値をV4とするとき、これら電圧値が「V3>V4」なる関係式を満足するような構造とした。これにより、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。
(8)さらに、半導体基板として十分に厚い基板を採用することにより、素子領域内の各ソース層の下方における半導体層14の深さ方向の幅d4を、前記電圧値Vmax1およびVmax2の関係が「Vmax1>Vmax2」から「Vmax1<Vmax2」に変わる境目となる所定の幅よりも大きな幅に設定するようにした。こうすることで、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式をより確実に満足することができるようになる。
(第3の実施の形態)
以下、この発明に係る半導体装置の第3の実施の形態を示す。
はじめに、図17を参照しつつ、先の第2の実施の形態との相違点を中心に、この実施の形態に係る半導体装置の構造について説明する。なお、この図17の断面図も先の図4(b)の断面図に対応するものであり、同図4(b)に示した要素と同一の要素には各々同一の符号を付して示し、それら要素についての重複する説明は割愛する。
同図17に示されるように、この半導体装置も、基本的には、図11に例示した先の第2の実施の形態の半導体装置と略同様の構造を有しており、その動作態様も前述したとおりである。ただし、この実施の形態においては、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22の周囲を囲繞するドリフト層N21の幅(より正確には、基板表面に平行な方向の幅)d5が、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を囲繞するドリフト層N11の幅d6よりも小さな幅に設定されている。こうした構造とすることで、たとえ上述の関係式「V3>V4」を満足しない場合であれ、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。すなわち、上記関係式「V3>V4」を満足しない場合には、前述したように、例えばESD等の印加時に素子領域内の各ソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値(V4)よりも小さな電圧にて、そのソース層の下方に形成されるダイオードが降伏(ブレーク)することがある。この実施の形態に係る半導体装置によれば、こうした場合であれ、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層と素子領域の内部に配置されるドレイン層との間にはそれら両者のドリフト層の幅の差異「d6−d5」に応じて上記降伏(ブレーク)によるプルアップ量(プルアップ電圧)にも差が生じることとなる。そして、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。
また、図18は、この実施の形態に係る半導体装置について、半導体基板の厚さ(基板厚)、より正確には上記幅d3(図11)と、前記内部および外周部についての各最大電圧値(最大サステイン電圧)Vmax1およびVmax2との関係を示すグラフである。
先の図12のグラフとこの図18のグラフとの比較から明らかなように、この実施の形態に係る半導体装置によれば、前記電圧値Vmax1およびVmax2の関係が「Vmax1>Vmax2」から「Vmax1<Vmax2」に変わる境目となる上記幅d3(より正確には上記幅d4)の値(幅)が、より小さな値(狭い幅)とされるようになる。このため、半導体基板としてより薄い基板も採用することができるようになり、設計自由度が高められるとともに、低コスト化等も図られるようになる。
以上説明したように、この実施の形態に係る半導体装置によれば、先の第1の実施の形態による前記(1)および(2)および(5)の効果と同様の効果もしくはそれに準じた効果に加え、さらに次のような効果が得られるようになる。
(9)素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22を囲繞するドリフト層N21の幅d5を、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を囲繞するドリフト層N11の幅d6よりも小さな幅に設定するようにした。こうした構造とすることで、たとえ上述の関係式「V3>V4」を満足しない場合であれ、上述の「Vmax1<Vmax2」なる関係式がより確実に満足されるようになる。
(10)また、前記電圧値Vmax1およびVmax2の関係が「Vmax1>Vmax2」から「Vmax1<Vmax2」に変わる境目となる上記幅d4(図11)の値(幅)が、より小さな値(狭い幅)とされるようになる。このため、半導体基板としてより薄い基板も採用することができるようになり、設計自由度が高められるとともに、低コスト化等も図られるようになる。
(他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下の態様をもって実施することもできる。
・上記第1の実施の形態においては、半導体層14の表面の、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22と素子領域の内部に配置されるドレイン層N12との間に段差をつけることとした。そしてこれにより、上記ドレイン層N22の下方における半導体層14の深さ方向の幅d2が、上記ドレイン層N12の下方における半導体層14の深さ方向の幅d1よりも大きな幅に設定されるようにした。しかし、これに限られることなく、例えば図19〜図22に示すように、半導体層14の下地の、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22と素子領域の内部に配置されるドレイン層N12との間に段差をつけることで、上記幅d2が上記幅d1よりも大きな幅に設定される構造としてもよい。詳しくは、例えば図19に示す半導体装置では、半導体層14の下地にあたる埋込層13に段差をつけるようにしている。また、図20に示す半導体装置では、埋込層13の下地にあたる絶縁層12にも段差をつけるようにしている。また、図21に示す半導体装置では、絶縁層12の下地にあたる半導体11にもさらに段差をつけるようにしている。またさらに、図22に示す半導体装置では、半導体層14の下地にあたる埋込層13に段差がつけられて、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22の下方においては、同埋込層13が形成されず半導体層14が絶縁層12の上に直に形成されるようになっている。また、例えば図23に示すように、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22を囲繞するドリフト層N21の深さ方向の幅d7を、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を囲繞するドリフト層N11の深さ方向の幅d8よりも小さな幅に設定することにより、上記幅d2が上記幅d1よりも大きな幅に設定される構造としてもよい。また、ここでは図示を割愛しているが、例えば上記ドリフト層を有していない構造の半導体装置等においては、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の深さ方向の幅を、素子領域の内部に配置されるドレイン層の深さ方向の幅よりも小さな幅に設定することにより、上記幅d2が上記幅d1よりも大きな幅に設定される構造としてもよい。さらには、これらを適宜組み合わせた構造、例えば半導体層14の表面と半導体層14の下地との双方に段差のつけられた構造等も適宜採用することができる。
・上記第1の実施の形態においては、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22の下方における半導体層14の深さ方向の幅d2を、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12の下方における半導体層14の深さ方向の幅d1よりも大きな幅に設定するようにした。そしてこうすることで、上記ドレイン層N12を含めたこれよりも下方の抵抗をR1、上記ドレイン層N22を含めたこれよりも下方の抵抗をR2とするとき、これら抵抗値の間に「R1<R2」なる関係式を満たすような抵抗差がつけられた構造とした。しかし、この構造に限られることなく、例えば図24に示すように、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22を囲繞するドリフト層N21の有する導電型不純物の濃度を、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を囲繞するドリフト層N11の有する導電型不純物の濃度よりも低濃度に設定した構造としてもよい。また、ここでは図示を割愛しているが、例えば上記ドリフト層を有していない構造の半導体装置等においては、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の有する導電型不純物の濃度を、素子領域の内部に配置されるドレイン層の有する導電型不純物の濃度よりも低濃度に設定した構造としてもよい。要は、上記「R1<R2」なる関係式を満たす構造であれば足りる。すなわち、これらを適宜組み合わせた構造、例えば上記幅d2を上記幅d1よりも大きな幅に設定するとともに、上記ドレイン層N22の有する導電型不純物の濃度を上記ドレイン層N12の有する導電型不純物の濃度よりも低濃度に設定するようにした構造等も適宜採用することができる。
・上記第1の実施の形態においては、半導体装置を製造するに際して、半導体層14の材料としてシリコンを採用することとし、この半導体層14の表面を選択的に酸化させてLOCOS膜を形成するようにした。しかし、これに限られることなく、例えば半導体層14の材料としてシリコン化合物を採用した場合も、第1の実施の形態による前記(6)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることはできる。要は、半導体層14の材料としてシリコン系半導体が用いられていれば足りる。
・上記第2の実施の形態では、半導体基板として十分に厚い基板を採用することで、素子領域内の各ソース層の下方における半導体層14の深さ方向の幅d4を、前記電圧値Vmax1およびVmax2の関係が「Vmax1>Vmax2」から「Vmax1<Vmax2」に変わる境目となる所定の幅よりも大きな幅に設定するようにした。しかし、この設定は必須ではなく、素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードの降伏電圧をV3、同ソース層とこれに隣接するドレイン層との間での電流電圧特性の最大電圧値をV4とするとき、これら電圧値が「V3>V4」なる関係式を満足しさえすれば、第2の実施の形態による前記(7)の効果と同様の効果を得ることはできる。
・上記第3の実施の形態においては、ドリフト層の幅d5およびd6として基板表面に平行な方向の幅を想定し、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22を囲繞するドリフト層N21の幅d5を、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を囲繞するドリフト層N11の幅d6よりも小さな幅に設定するようにした。しかし、このドリフト層の幅としては任意の方向の幅を用いることができ、いずれの場合も、第3の実施の形態による前記(9)および(10)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることはできる。
・上記第3の実施の形態においては、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22を囲繞するドリフト層N21の幅を、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12を囲繞するドリフト層N11の幅よりも小さな幅に設定するようにした。しかし、これに限られることなく、例えば上記ドリフト層を有していない構造の半導体装置等においては、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の幅を、素子領域の内部に配置されるドレイン層の幅よりも小さな幅に設定することで、第3の実施の形態による前記(9)および(10)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることはできる。
・上記各実施の形態において、素子領域の最も外側に配置されるドレイン層N22とこれに電気的に接続される配線(図10中の配線61に相当)とのコンタクト面積を、素子領域の内部に配置されるドレイン層N12とこれに電気的に接続される配線(同じく配線61に相当)とのコンタクト面積よりも小さな面積に設定した構造とすることもできる。こうした構造によっても、上記ドレイン層N22とドレイン層N12との間には、素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオードの降伏(ブレーク)によるプルアップ量(プルアップ電圧)について差が生じることとなり、第3の実施の形態による前記(9)および(10)の効果と同様もしくはそれに準じた効果を得ることはできる。
・上記各実施の形態では、上記素子領域の外周部にあたる外周領域TA(図3)に、ソース層およびドレイン層のいずれも形成されない領域である空セルFCが設けられた構造を想定することとした。しかし、こうした構造に限られることなく、例えば図25に示すように、先の図3中の空セルFCの部分にドレインセルDCを設けるようにした構造の半導体装置に対しても、この発明は同様に適用することができる。
・また、上記各実施の形態では、上記素子領域が格子状に区画され、それら格子状に区画された各領域に、ソース層を形成するための領域であるソースセルSCとドレイン層を形成するための領域であるドレインセルDCとが、当該格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に割り当てられた構造とした。しかし、これに限られることなく、例えば図26に示すように、ソース層Sが六角形状の平面構造を有し、その各々が、メッシュ形状の平面構造を有するドレイン層Dに囲繞されるようにした構造であってもよい。またこれを、上記ソース層Sおよびドレイン層Dについて、それらの一方が多角形状もしくは円形状の平面構造を有し、その各々が、メッシュ形状の平面構造を有する他方に囲繞される構造である範囲で適宜変更することも可能である。またさらには、例えば図27あるいは図28に示すように、ソース層Sおよびドレイン層Dが、それぞれストライプ形状の平面構造を有して、直線上あるいは同心円状に交互に並設される構造としてもよい。
・上記各実施の形態においては、半導体基板としてSOI基板を採用することとしたが、これに限られることなく、例えば通常のエピタキシャル基板や、単一の導電型(N型もしくはP型)からなる基板等も適宜採用することができる。なお、上記埋込層13も必須の構成ではない。
・さらに、この半導体基板の材料も、上記シリコンに限られることなく任意である。例えば、SiCやGaAs等も適宜採用可能である。
・また、この発明の所期の目的は、ESD(静電気放電)等のサージに対する耐性をより安定して高く確保することのできる構造を有し、大量生産した場合にもより高い信頼性をもって製造することのできる半導体装置を提供するということにある。この目的を達成するという意味では、半導体基板内の素子領域の内部に配置されるソース層の電流電圧特性の最大電圧値V1と、同素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層の電流電圧特性の最大電圧値V2とが、「V1<V2」なる関係式を満足するような構造であれば足りる。
この発明に係る半導体装置の第1の実施の形態についてその半導体装置が適用される回路の一例を示す回路図。 同第1の実施の形態に係る半導体装置についてその半導体装置の全体的な平面構造を模式的に示す平面図。 同第1の実施の形態に係る半導体装置についてその半導体装置の平面構造の一部を拡大して模式的に示す平面図。 同第1の実施の形態に係る半導体装置について、(a)はその半導体装置の平面構造を模式的に示す平面図、(b)は(a)のC−C線に沿った断面図。 (a)および(b)は、同第1の実施の形態に係る半導体装置と従来の半導体装置とについて、それら両者の電流電圧特性(サステイン特性)を対比して示すグラフ。 同第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について、(a)〜(c)はその製造プロセスを示す断面図。 同第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について、(a)〜(c)はその製造プロセスを示す断面図。 同第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について、(a)〜(c)はその製造プロセスを示す断面図。 同第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法について、(a)〜(c)はその製造プロセスを示す断面図。 同第1の実施の形態に係る半導体装置の製造方法についてその製造プロセスを示す断面図。 この発明に係る半導体装置の第2の実施の形態についてその半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図。 半導体基板の厚さ(基板厚)と電流電圧特性の最大電圧値(最大サステイン電圧)との関係を、素子領域の外周部および内部について対比して示すグラフ。 半導体装置のESD耐量と素子領域内の各ソース層の下方に形成されるダイオード(縦方向ダイオード)の耐圧との関係を示すグラフ。 (a)および(b)は、基板厚「10μm」の半導体基板を採用した半導体装置と基板厚「13μm」の半導体基板を採用した半導体装置とについて、それら両者の電流電圧特性(サステイン特性)を対比して示すグラフ。 (a)および(b)は、基板厚「10μm」の半導体基板を採用した半導体装置の電位分布を、素子領域の外周部および内部について対比して示す断面図。 (a)および(b)は、基板厚「13μm」の半導体基板を採用した半導体装置の電位分布を、素子領域の外周部および内部について対比して示す断面図。 この発明に係る半導体装置の第3の実施の形態についてその半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図。 同第3の実施の形態に係る半導体装置に関して、半導体基板の厚さ(基板厚)と電流電圧特性の最大電圧値(最大サステイン電圧)との関係を、素子領域の外周部および内部について対比して示すグラフ。 上記第1の実施の形態の変形例についてその半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図。 上記第1の実施の形態の別の変形例についてその半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図。 上記第1の実施の形態の別の変形例についてその半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図。 上記第1の実施の形態の別の変形例についてその半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図。 上記第1の実施の形態の別の変形例についてその半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図。 上記第1の実施の形態の別の変形例についてその半導体装置の断面構造を模式的に示す断面図。 ソース層とドレイン層のレイアウトの変形例を示す平面図。 ソース層とドレイン層のレイアウトの別の変形例を示す平面図。 ソース層とドレイン層のレイアウトの別の変形例を示す平面図。 ソース層とドレイン層のレイアウトの別の変形例を示す平面図。
符号の説明
11…半導体、12…絶縁層、13…埋込層、14…半導体層、31…LOCOS膜、32…ゲート絶縁膜、41…ゲート電極、51…絶縁膜、61…配線、D、N12、N22…ドレイン層、DC…ドレインセル、EA…内部領域、FC…空セル、N11、N21…ドリフト層、N13、S…ソース層、P11…チャネル層、P12…コンタクト層、SC…ソースセル、TA…外周領域。

Claims (20)

  1. 半導体基板内の素子領域にソース層とドレイン層とが交互に形成されるとともに、それら交互に形成されたソース層とドレイン層との間にはそれぞれチャネルが形成されてなり、それらチャネルの上にそれぞれゲート絶縁膜を介して配設されたゲート電極へ印加される駆動電圧に基づいて前記ソース層と前記ドレイン層との間に流れる電流の量を調節する半導体装置において、
    前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合が、同素子領域の内部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合よりも小さくなっている条件の下、前記素子領域の内部に配置されるソース層とドレイン層との間の電流電圧特性の最大電圧値をV1、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層と該素子領域の最も外側に配置されるドレイン層との間の電流電圧特性の最大電圧値をV2とするとき、これら電圧値が
    V1<V2
    なる関係式を満足する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記半導体基板は、所定の導電型からなるとともに内部に前記素子領域が形成される半導体層(14)と、当該半導体層(14)の表面に形成され同半導体層(14)の導電型と同一の導電型からなって前記半導体層(14)よりも不純物濃度が高いソース層(N13)およびドレイン層(N12,N22)と、前記ソース層によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層(14)の表面に形成され前記半導体層(14)の導電型とは異なる導電型からなるコンタクト層(P12)と、前記コンタクト層の導電型と同一の導電型からなって前記コンタクト層よりも不純物濃度が低くかつ前記ソース層および前記コンタクト層を囲繞するかたちで前記半導体層(14)内に形成されるチャネル層(P11)とを有する横型拡散MOSトランジスタとして構成されてなり、
    前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)を含めたこれよりも下方の抵抗
    をR1、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)を含めたこれよりも下方の抵抗をR2とするとき、これら抵抗値の間には、
    R1<R2
    なる関係式を満たすような抵抗差がつけられてなる
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記半導体基板は、前記半導体層(14)と、該半導体層(14)の前記ソース層およびドレイン層が形成された面の裏面側に同半導体層(14)と同一の導電型からなって不純物濃度が半導体層(14)よりも高い層として設けられた埋め込み層(13)との積層構造からなるものであり、
    前記素子領域内の各ソース層とドレイン層との間に前記埋め込み層(13)を介して形成されるダイオードの降伏電圧をV3、同じく前記素子領域内のソース層とこれに隣接す
    るドレイン層との間で前記埋め込み層(13)を介さずに形成されるダイオードの電流電圧特性の最大電圧値をV4とするとき、これら電圧値が
    V3>V4
    なる関係式を満足する
    請求項に記載の半導体装置。
  4. 素子領域の内部に配置されるソース層(N13)の下方における前記半導体層(14)の深さ方向の幅は、前記電圧値V1およびV2の関係がV1>V2からV1<V2に変わる境目となる所定の幅よりも大きな幅に設定されてなる
    請求項2または3に記載の半導体装置。
  5. 記ドレイン層(N12、N22)は、同ドレイン層(N12、N22)および前記半導体層(14)と同一の導電型からなって前記ドレイン層(N12、N22)よりは不純物濃度が低く、前記半導体層(14)よりは不純物濃度が高いドリフト層(N11、N21)によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層(14)内に形成されてなり、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)を囲繞するドリフト層(N21)の幅は、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)を囲繞するドリフト層(N11)の幅よりも小さな幅に設定されてなる
    請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 記ドレイン層(N12、N22)は、同ドレイン層(N12、N22)および前記半導体層(14)同一の導電型からなって前記ドレイン層(N12、N22)よりは不純物濃度が低く、前記半導体層(14)よりは不純物濃度が高いドリフト層(N11、N21)によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層(14)内に形成されてなり、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)を囲繞するドリフト層(N21)の有する導電型不純物の濃度は、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)を囲繞するドリフト層(N11)の有する導電型不純物の濃度よりも低濃度に設定されてなる
    請求項2〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  7. 記ドレイン層(N12、N22)は、同ドレイン層(N12、N22)および前記半導体層(14)同一の導電型からなって前記ドレイン層(N12、N22)よりは不純物濃度が低く、前記半導体層(14)よりは不純物濃度が高いドリフト層(N11、N21)によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層(14)内に形成されてなり、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)を囲繞するドリフト層(N21)の深さ方向の幅は、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)を囲繞するドリフト層(N11)の深さ方向の幅よりも小さな幅に設定されてなる
    請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  8. 記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)の下方における前記半導体層(14)およびドリフト層(N21)の深さ方向の幅前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)の下方における前記半導体層(14)およびドリフト層(N11)の深さ方向の幅よりも大きな幅に設定されてなる
    請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記半導体層(14)の表面には、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)と前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)との間に段差がつけられてなる
    請求項に記載の半導体装置。
  10. 前記半導体層(14)の下地には、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)と前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)との間に段差がつけられてなる
    請求項に記載の半導体装置。
  11. 記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)の前記半導体層(14)の表面における面積は、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)の前記半導体層(14)の表面における面積よりも小さ設定されてなる
    請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  12. 前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)の有する導電型不純物の濃度は、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)の有する導電型不純物の濃度よりも低濃度に設定されてなる
    請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. 前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)の深さ方向の幅は、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)の深さ方向の幅よりも小さな幅に設定されてなる
    請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  14. 前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層(N22)とこれに電気的に接続される配線とのコンタクト面積は、前記素子領域の内部に配置されるドレイン層(N12)とこれに電気的に接続される配線とのコンタクト面積よりも小さな面積に設定されてなる
    請求項1〜13のいずれか一項に記載の半導体装置。
  15. 前記ソース層および前記ドレイン層は、それらの一方が多角形状もしくは円形状の平面構造を有し、その各々が、メッシュ形状の平面構造を有する他方に囲繞されてなる
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の半導体装置。
  16. 前記ソース層および前記ドレイン層は、それぞれストライプ形状の平面構造を有して交互に並設されてなる
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の半導体装置。
  17. 前記素子領域が格子状に区画され、それら格子状に区画された各領域には、前記ソース層を形成するための領域であるソースセルと前記ドレイン層を形成するための領域であるドレインセルとが、当該格子の縦列および横列についてそれぞれ交互に割り当てられてなる
    請求項1〜14のいずれか一項に記載の半導体装置。
  18. 前記素子領域の外周部には、前記格子状に区画された領域の1つとして、前記ソース層および前記ドレイン層のいずれも形成されない領域である空セルが設けられてなる
    請求項17に記載の半導体装置。
  19. 前記半導体基板は、SOI基板からなる
    請求項1〜18のいずれか一項に記載の半導体装置。
  20. シリコン系半導体からなる半導体基板内の素子領域にソース層とドレイン層とが交互に形成されるとともに、それら交互に形成されたソース層とドレイン層との間にはそれぞれチャネルが形成されてなり、それらチャネルの上にそれぞれゲート絶縁膜を介して配設されたゲート電極へ印加される駆動電圧に基づいて前記ソース層と前記ドレイン層との間に流れる電流の量を調節する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体装置を構成する半導体基板として、所定の導電型からなるとともに内部に前記素子領域が形成される半導体層(14)と、当該半導体層(14)の表面に形成され同半導体層(14)の導電型と同一の導電型からなって前記半導体層(14)よりも不純物濃度が高いソース層(N13)およびドレイン層(N12,N22)と、前記ソース層によって周囲を囲繞されるかたちで前記半導体層(14)の表面に形成され前記半導体層(14)の導電型とは異なる導電型からなるコンタクト層(P12)と、前記コンタクト層の導電型と同一の導電型からなって前記コンタクト層よりも不純物濃度が低くかつ前記ソース層および前記コンタクト層を囲繞するかたちで前記半導体層(14)内に形成されるチャネル層(P11)とを有する横型拡散MOSトランジスタが形成された基板を対象とし、
    記半導体層の表面を選択的に酸化させてLOCOS膜を形成した後、このLOCOS膜を除去することによって、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層の配設領域が前記半導体層の表面にて凸部をなす態様で段差をつけ、
    前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合が、同素子領域の内部に配置されるドレイン層やソース層の占める面積の割合よりも小さくなっている条件の下、前記素子領域の内部に配置されるソース層とドレイン層との間の電流電圧特性の最大電圧値をV1、前記素子領域の最も外側に配置されるドレイン層に隣接するソース層と該素子領域の最も外側に配置されるドレイン層との間の電流電圧特性の最大電圧値をV2とするとき、これら電圧値が
    V1<V2
    なる関係式を満たすようにする
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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