図lは、本実施例における写真プリント提供装置の外観の具体例を示す図である。
この写真プリント提供装置(以下、「本装置」という)は、撮影筐体1、第1編集筐体2a、第2編集筐体2b、背景部5、サイドカーテン40a,40b,40c、パネル、フレーム材等が組み合わされて構成される。
本装置では、前述の構成要素を組み合わせることによって、主に撮影操作を行なう撮影空間3と、撮影後の画像に編集操作を行なう複数の編集空間4a,4bとが形成される。
詳細には、ユーザ6を含む被写体を撮影するカメラ21を有する撮影プレイ提供装置である撮影筐体1と、撮影筐体1に臨む撮影空間(撮影用の空間)3とを含む撮影プレイエリア15と、ユーザ6に対してカメラ21で撮影された撮影画像を表示する後述のタブレットディスプレイ13に表示された撮影画像に対して落書き画像を入力させる第1編集プレイ提供装置である第1編集筐体2aと、第1編集筐体2aに臨む第1編集空間(編集作業用の空間)4aとを含む第1編集プレイエリア16と、ユーザ6に対してカメラ21で撮影された撮影画像を表示する後述のタブレットディスプレイ37に表示された撮影画像に対して落書き画像を入力させる第2編集プレイ提供装置である第2編集筐体2bと、第2編集筐体2bに臨む第2編集空間(編集作業用の空間)4bとを含む第2編集プレイエリア17と、ユーザ6が後述のプリンタ12で印刷された印刷媒体19を取り出すための後述のプリント取出口8と、プリント取出口8に臨む印刷待ち用の空間(印刷待ち空間)とを含む取出エリアとを備えている。
また、本装置の左右の両側面は、撮影プレイエリア15内のユーザ6が撮影筐体1に向かって、少なくとも左右いずれか一方からユーザ6が撮影空間3に出入り可能とするために開放されている。具体的には、本装置には、ユーザ6が撮影空間3内に出入りできるように、撮影筐体1の左右の両側面に開放部1aが形成されている。本装置を設置する店舗等において、ユーザ6が撮影空間3に出入り可能とするために、撮影筐体1に向かって左右いずれか一方の側面が開放可能に構成されるよう設置される。例えば、本装置を設置する設置者等は、本装置を設置する上で、本装置の撮影筐体1のいずれか一方の側面を遊戯場等の店舗の壁や他の装置等で塞いだり、他の装置と隣り合わせで設置したい場合でも、ユーザ6が撮影空間3に出入り可能であり、ユーザ6の遊戯に使用をきたすことなく、所望の配置レイアウトで遊戯場内に配置することができる。このように、店舗等に設置されている状態では、撮影筐体1の左右のいずれか一方に開放部1aが存在することになる。設置された状態で左右のいずれか一方に開放部1aが存在すればよく、例えば、製造時にすでに片方がシートまたは板状の部材等で塞がれていてもよい。また、開放部1aをサイドカーテン40a等で覆う場合に限らず、引き戸、扉等であってもよい。
撮影プレイエリア15では、ユーザ6は、撮影筐体1に設けられた後述のタッチパネルディスプレイ24等を操作し、撮影プレイを行なう。ユーザ6が撮影空間3内に出入りできるように本装置の左右の両側面は開放されているが、ユーザ6のプライバシーに配慮するため、または外部光を遮断するためなどの目的で、撮影空間3の周囲には周囲と撮影空間3とを区分するサイドカーテン40aが備えられている。なお、図示において手前側のサイドカーテンは省略している。撮影筐体1の構成の詳細については、後で図2を参照して説明する。
第1編集プレイエリア16と第2編集プレイエリア17は、撮影プレイエリア15を挟むよう一列に配置されている。第1編集プレイエリア16が、撮影筐体1の背面側(撮影筐体1の正面と対になる面であって本装置の外部に接する面)に位置するように、第1編集筐体2aが配置され、上記第2編集プレイエリア17が、撮影プレイエリア15のバック側(背景部5の背面側であって本装置の外部に接する面)に位置するように、第2編集筐体2bが配置されている。
第1編集プレイエリア16では、ユーザ6は、第1編集筐体2aに設けられた後述のタブレットディスプレイ13やタッチペン14L,14R等を操作し、編集プレイを行なう。第1編集空間4aの周囲にはユーザ6のプライバシーに配慮するためにカーテン40bが備えられている。第1編集筐体2aの構成の詳細については、後で図5参照して説明する。
第2編集プレイエリア17では、ユーザ6は、第2編集筐体2bに設けられた後述のタブレットディスプレイ37やタッチペン39L,39R等を操作し、第1編集空間4aと同様に編集プレイを行なう。第2編集空間4bの周囲にはユーザ6のプライバシーに配慮するためにカーテン40cが備えられている。第2編集筐体2bの構成の詳細については、後で図6参照して説明する。
上記のような構成において、撮影プレイエリア15でユーザ6に対して撮影を実行させ、ユーザ6を第1編集プレイエリア16または上記第2編集プレイエリア17に誘導し、誘導した第1編集プレイエリア16または第2編集プレイエリア17でユーザ6に対してカメラ21で撮影された撮影画像に対してそれぞれ落書き画像を入力させるようになっている。
撮影筐体1の内部には、撮影側コンピュータ装置100、編集側コンピュータ装置101、プリンタ12、および制御部102(基板)などの各種機器類を収めている。これらの詳細については、後で図9を参照して説明する。
さらに、撮影筐体1には、内部の熱を逃がすためのファン、外部装置への画像の配信、リモートメンテナンス等の外部装置と通信を行なうための通信ケーブルを差込むためのLAN(Local Area Network)ケーブル差込口等が備えられていることが好ましい。
ユーザ6は、本装置で遊戯(撮影プレイや編集プレイ)を行なう際には、まず、撮影プレイエリア15の撮影空間3に入り、撮影筐体1に相対する向きで撮影(撮影プレイ)を行なう。そして、撮影の後、第1編集プレイエリア16の第1編集空間4aまたは第2編集プレイエリア17の第2編集空間4bに入り、撮影した画像(撮影画像)に、スタンプ画像やテキスト等の落書き画像をタッチペン14L,14Rまたはタッチペン39L,39Rで入力する編集操作(編集プレイ)を行なう。
撮影の後、ユーザ6に対してどちらの編集空間で編集プレイを実行させるかは、本装置の利用回数(n)、すなわち該当するユーザ6のグループが何(n)番目に本装置を使用したかで決定されるようになっている(図11のS81)。これについては、後で図11を参照して詳しく説明する。
撮影空間3内には、撮影を行なうユーザ6の背後に背景部5が備えられている。背景部5には様々な色や柄の背景画像を表すロールスクリーン(図示していない)が複数設けられている。本装置では、それらを用いて撮影時の被写体の背景となる部分が形成される。
また、撮影空間3内には、被写体を背後から照明するための照明ボックス18a〜18f(図1,図2,図5参照)が配置されている。
各照明ボックスは、箱体で形成されている。各照明ボックスの内部には、フラッシュ29a,29bまたは蛍光灯等の照明装置30(図9参照)が備えられている。各照明ボックスの内面は、フラッシュ29a,29b等の光源からの照明を効率よく被写体に照射するために、白色で塗装される等により反射面としての機能を有するように形成されている。さらに、各照明ボックスの撮影空間3側の面には、フラッシュ29a,29b等の光源からの照明を拡散し、被写体に対して面状で照射するための拡散板が設けられている。
照明ボックス18aは、撮影空間3内の後方の天井面に配置され、照明ボックス18b,18c(図5参照)は、それぞれ撮影空間3内の後方の両側面に配置されている。
より具体的には、照明ボックス18aは、拡散板の後方が下がるように傾斜し、撮影時には撮影空間3の略中央に位置する被写体の頭頂部後方部分を照射するように配置されている。
また、照明ボックス18b,18c(図5参照)は、それぞれ、拡散板の面が撮影空間3の略中心方向を向くように配置され、撮影時には撮影空間3の略中央に位置する被写体の左右斜め後方部分を照射するように配置されている。照明ボックス18b,18cの拡散板の前には、光源からの光を擬似的に平行光とするためのグリッドと呼ばれる格子状の部材が配備されている。
また、天井面にはBGM、操作方法などのアナウンスを出力する撮影側スピーカ23L,23R(図9参照)が備えられている。
また、上記撮影筐体1のうち上記カメラ21に向かって左右いずれか一方の側面(具体的には、撮影を行なうユーザ6の左側の面)には、プリンタ12により撮影画像と上記落書き画像との合成画像が印刷された印刷媒体19が上記撮影プレイエリア15の外側に向かって排出されるプリント取出口8が設けられている。
プリント取出口8は、ユーザ6がプリンタ12で印刷された印刷媒体19を取り出すための取出口であり、上記開放された側面側の、上記撮影プレイエリア15、上記第1編集プレイエリア16、および上記第2編集プレイエリア17の外側において取り出し可能な位置に配置可能に構成される。
つぎに、図2を参照して、本装置の撮影筐体1の正面について説明する。
図2に示すように、本装置の撮影筐体(撮影プレイ提供装置)1の正面には、カメラ21と、ユーザ6がカメラ21に撮影を開始させるためのレリーズスイッチ20と、カメラ21により撮像される映像をリアルタイムで表示し、ユーザ6に撮像される映像を視覚確認させるためのライブモニタ22と、BGMや操作方法等を音声で出力(アナウンス)する撮影側スピーカ23L,23R(図9)と、デモ画面や撮影中の操作手順等の情報を表示するとともに、ユーザ6からの指示操作を受け付けるためのタッチパネルディスプレイ24と、対価である硬貨を投入するためのコイン投入口26と、投入された不良硬貨を排出するコイン返却口27と、施錠され、撮影筐体1の内部を開閉するためのフロントドア28とが備えられる。
タッチパネルディスプレイ24や撮影側スピーカ23L,23Rは、撮影プレイエリア15のユーザ6を誘導する撮影側誘導手段として機能する。
上記カメラ21は、デジタルカメラが用いられている。カメラ21は、撮影側コンピュータ装置100からシャッタースピード、絞り値、露出補正、ホワイトバランス等の設定項目や撮影タイミング等が指示され、その指示に基づいて被写体を撮影する撮影手段として機能する。
カメラ21の周囲には、被写体を正面から照射するための照明ボックス18d,18e,18fが備えられている。照明ボックス18d,18e,18fは、それぞれ、前述の照明ボックス18a,18b,18cと同様に箱体で形成され、撮影空間3側の面には拡散板が備えられている。なお、照明ボックス18d,18e,18fは、撮影筐体1と一体的に形成され、備えられていてもよい。
より具体的には、照明ボックス18dは、撮影筐体1の正面側から見て撮影空間3側に突出している。また、照明ボックス18dの拡散板は、撮影筐体1の正面側に下がるように傾斜して配置され、撮影時には後述の照明ボックス18e,18fに向かって光を照射するように配置されている。
また、照明ボックス18eも、撮影筐体1の正面側から見て撮影空間3側に突出しているが、照明ボックス18dより突出している距離が短い。また、照明ボックス18eの拡散板は、撮影空間3側に下がるように傾斜して配置され、撮影時には照明ボックス18dに向かって光を照射するように配置されている。
また、照明ボックス18fは、照明ボックス18eの下方に位置し、撮影筐体1の正面側から見て撮影空間3側に突出している。また、照明ボックス18fの拡散板も、照明ボックスeと同様に、撮影空間3側に下がるように傾斜して配置されているが、照明ボックス18eよりも水平方向の傾斜角が大きくなるように配置され、撮影時には照明ボックス18dに向かって光を照射するように配置されている。
照明ボックス18fの右側には、タッチパネルディスプレイ24が備えられている。照明ボックス18fの撮影空間3から向かって右側の面は、光が通過しないように形成されている。このため、左右の光のバランスが崩れないように、照明ボックス18fの撮影空間3から向かって左側も光を透過しないような部材が配置されている。
このような照明ボックス18d,18fの配置により、光が直接被写体に向けて照射されずに、照明ボックス18dと照明ボックス18e,18fから出射される光が互いに干渉しあい、ぼんやりした照明を被写体に照射することができる。このように配置することで、直接被写体に光を照射する場合よりも柔らかい照明効果を実現することができ、出来上がりが美しい画像が得られる。
また、照明ボックス18eの上部の面は、略水平に形成されているため、ユーザ6が肘をついて撮影できるようになっている。このようにすることにより、ユーザ6が肘をついたポーズの写真が容易に撮影できる。照明ボックス18eの上部の高さはユーザ6が肘をつける程度の高さであることが望ましい。また、背の低いユーザ6のことも考慮して、踏み台32が備えられている。
つぎに、図3を参照して、プリント取出口8の近傍について説明する。
プリント取出口8は、撮影筐体1の内部空間を側面から開閉するための側面扉25に形成されている。
図3(A)に示すように、側面扉25の表側の上部には、印刷中であることを報知する第1印刷中ランプ9aおよび第2印刷中ランプ9b、プリンタ12に充填された印刷媒体19が空になったことを報知する用紙切れランプ10およびプリンタ12にエラーが発生したことを報知するエラーランプ11が備えられている。
これらが点灯あるいは点滅することによって、現在印刷中であることや、あるいは印刷中に用紙切れ、インク切れ、用紙詰り、メカニカルエラー等のエラーが発生していることがユーザ6や設置者等に報知される。
第1印刷中ランプ9aは、プリンタ12が第1編集プレイエリア17において編集を行なった撮影画像を印刷していることを示し、第2印刷中ランプ9bは、プリンタ12が第2編集プレイエリア16において編集を行なった撮影画像を印刷していることを示す。これにより、印刷完了を待機しているユーザ6は、自分の印刷物(シールプリント)であるかを容易に知ることができ、間違って他人の印刷物を取ってしまうことを防ぐことができる。
また、撮影筐体1の外部側面の上部には、現在撮影プレイエリア15でユーザ6が撮影プレイを行なっていることを案内するための撮影中ランプ7が備えられている(図1参照)。撮影中ランプ7が点灯または点滅することで、本装置の外部で順番待ち等により本装置の利用を待機しているユーザ6に対して、現在撮影プレイエリア15でユーザ6が撮影プレイを行なっているか否かを知らせることができる。
図3(B)に示すように、撮影筐体1の内部において、プリンタ12が側面扉25の裏側に位置するよう設置されている。プリンタ12から排出される印刷媒体19は、側面扉25の裏側からプリント取出口8へ排出される。
側面扉25の裏面には、側面側サービスパネル(サービスパネルB)105b(図9)が備えられ、側面側サービスパネル105bには、装置を異常状態から復帰させる復帰操作を操作者に対して実行させる復帰操作手段であるエラー復帰ボタン44が設けられている。エラー復帰ボタン44は、例えば上記エラーの発生原因が解消された後に操作し、装置を正常な状態へ復帰させるために用いられる。
このように、エラー復帰ボタン44がプリント取出口8の近傍に設けられることで、撮影プレイエリア15、第1編集プレイエリア16、および第2編集プレイエリア17のユーザ6の使用を中断させずに装置を異常状態から復帰させる復帰操作を操作者に対して実行させることができる。
具体的には、例えば印刷中に用紙ジャム(紙詰まり)が発生した場合、タブレットディスプレイ13,37に「用紙ジャムエラーです。詰まった用紙を取り除いてください。エラー復帰ボタン44を押してください。」等のエラーの案内表示がされる。後述のCPU100aまたはCPU101aは、エラー復帰ボタン44が押されることを監視し続ける。操作者により、撮影筐体1の側面扉25が開けられ、プリンタ12の中の詰まった紙を取り出す等のエラーの対処が行なわれ、エラー復帰ボタン44が操作されると、CPU100aまたはCPU101aは、プリンタ12が正常かどうかを判定し、正常であれば上述の案内表示を終了し、通常のプレイ動作に復旧するようになっている。
上記のように、エラー復帰ボタン44をプリント取出口8の近傍に設けることで、撮影プレイエリア15、第1編集プレイエリア16、第2編集プレイエリア17のユーザ6の使用を中断させずに装置を異常状態から復帰させる復帰操作を操作者に対して容易に実行させることができる。
つぎに、図4を参照して、フロントドア28について説明する。
施錠されたフロントドア28を開けた撮影筐体1内部には、前面側サービスパネル(サービスパネルA)105a(図9)が備えられ、前面側サービスパネル105aには、装置の保守操作を操作者に対して実行させる保守操作手段であるテストボタン46が設けられている。テストボタン46を操作することで、テストモードが起動するようになっている。テストモードでは、各コンピュータ装置100,101のCPU100a,101aの制御に関する設定操作、およびCPU100a,101aに制御される被制御装置の動作テストを実行させることができる。
具体的には、テストモードで選択可能な項目としては、例えば、後述の「落書き時間設定」、各タブレットディスプレイの動作をテストするための「タブレットテスト」、本装置を利用するのに必要な対価の設定をする「コイン設定」、撮影した画像を選択して編集側に送信する「写真データ送信」、操作に関する各種操作画面での操作制限時間を設定する「タイムアウト設定」、各スピーカから出力される音量を設定する「サウンド設定」、上記カメラ21,ライブモニタ22,タッチパネルディスプレイ24,各フラッシュ,各種操作ボタン,第1印刷中ランプ9a,第2印刷中ランプ9b,プリンタ12,各タブレットディスプレイ,各タッチペン等の機器の動作テストを行なう「機器動作テスト」、プレイ回数を確認する「インカム表示」、過去に発生したエラーを確認する「エラー履歴表示」、印刷媒体(シール)19の再プリントを行なう「再プリント」、印刷枚数を確認する「印刷枚数表示」、プリンタ12の設定を行なう「プリンタ設定」、2つの編集プレイエリアのいずれを使用可能にするかの設定を行なう「使用不可能設定」等の装置の利用に関する設定、利用状況の確認、各種機器の設定、各種機器の動作テストがあげられる。
このように、1つのテストボタン46でCPU100a,101aの制御に関する設定操作、およびCPU100a,101aに制御される被制御装置の動作テストを実行させることができるため、従来のように、撮影側と編集側にそれぞれテストモードを設け、それぞれのテストモードを起動するためのテストボタンを2つ設けた場合には、店員がどちらのテストボタンを押していいか迷い、間違って他方のテストボタンを押した場合には、設置者が間違ったことを気づかずに意図しない方(撮影側または編集側)に対してテストモードが起動され、ユーザ6に悪戯されるという問題が解消される。
また、本装置のように、ユーザ6が複数のプレイエリアでプレイするような形態の装置の場合に、設置者は、CPU100a,101aの制御に関する設定操作や被制御装置の動作テストを1箇所で、一括管理して行なえるので、一人で装置の保守操作を実行しやすく便利である。また、テストボタン46を、例えば撮影プレイエリア15側と編集プレイエリア16,17側の3箇所にそれぞれ設ける必要がないため、製造コストを抑えることが可能になる。また、テストボタン46を撮影プレイエリア(対価を受け付ける側、利用の開始場所)15に設けることにより、使用を待機しているユーザ6の使用開始を止めることができるため、動作テストの結果で装置の稼動を停止する状況になっても、使用中のユーザ6を最小限に食い止めることができ、混乱を未然に防ぐことができる。
図5は、本装置を第1編集プレイエリア16側から見た斜視図を示す。
図5に示すように、撮影筐体1の背面側には、ユーザ6に対し音楽や操作方法の説明等を音声で出力する第1編集側スピーカ50と、第1編集プレイ提供装置としての第1編集筐体2aとが備えられている。第1編集筐体2aには、撮影により得られた画像を表示して画像の編集を受け付けるタブレットディスプレイ13と、落書き画像等の入力操作や各種操作を行なうための複数のタッチペン14L,14Rとが備えられている。また、図示していないが、ユーザ6のプライバシーに配慮するためのサイドカーテン40bも備えられている。なお、タブレットディスプレイ13は、1つであっても複数であってもよい。
上記タブレットディスプレイ13は、ディスプレイにタッチパネルが積層され、第1編集プレイエリア16のユーザ6に対して案内を表示したり、後述のメニュー画面、デモ画面、編集画面等の各種画面や、実行されるプレイ方法(コース)の選択などの選択肢や、遊戯に必要な画像を適宜表示する第1表示手段としての機能と、ユーザ6がタッチペン14L,14R等で触れることにより、ユーザ6からの操作を受け付ける第1受付手段としての機能を有する。
また、上記タブレットディスプレイ13は、後述のCPU101aの編集処理(具体的には、図12のS103の第1編集処理)を終了させる終了操作をユーザ6から受け付ける終了操作受付手段としての機能を有する。
上記タッチペン14L,14Rは、ペン形状の入力装置であって、タブレットディスプレイ13にタッチすることで、使用する項目(ボタン)の選択、操作の選択等の選択入力や情報の入力を行なうための第1入力手段として機能する。このタッチペン14L,14Rは、本装置に複数備えられて同時に複数のユーザ6からの入力操作を可能にしている。なお、ユーザ6からの複数の操作を受け付ける操作部(操作ボタン等)を設けてもよい。
図6は、本装置を第2編集プレイエリア17側から見た斜視図を示す。
図6に示すように、撮影筐体1の背面(背景部の後背面側)には、第2編集側スピーカ61と、第2編集プレイ提供装置として、第1編集プレイエリア16の第1編集プレイ提供装置と同じ構成からなる装置を使用した第2編集筐体2bとが備えられている。第2編集筐体2bには、撮影により得られた画像を表示して画像の編集を受け付けるタブレットディスプレイ37と、落書き画像等の入力操作や各種操作を行なうための複数のタッチペン39L,39Rとが備えられている。また、図示していないが、ユーザ6のプライバシーに配慮するためのサイドカーテン40cも備えられている。なお、タブレットディスプレイ37も、1つであっても複数であってもよい。
上記タブレットディスプレイ37は、ディスプレイにタッチパネルが積層され、第2編集プレイエリア17のユーザ6に対して案内を表示したり、後述のメニュー画面、デモ画面、編集画面等の各種画面や、実行されるプレイ方法(コース)の選択などの選択肢や、遊戯に必要な画像を適宜表示する第2表示手段としての機能と、ユーザ6がタッチペン39L,39R等で触れることにより、ユーザ6からの操作を受け付ける第2受付手段としての機能を有する。
上記タブレットディスプレイ37は、後述のCPU101aの編集処理(具体的には、図12のS108の第2編集処理)を終了させる終了操作をユーザ6から受け付ける終了操作受付手段としての機能を有する。
上記タッチペン39L,39Rは、ペン形状の入力装置であって、タブレットディスプレイ37にタッチすることで、使用する項目(ボタン)の選択、操作の選択等の選択入力や情報の入力を行なうための第2入力手段として機能する。このタッチペン39L,39Rは、本装置に複数備えられて同時に複数のユーザ6からの入力操作を可能にしている。なお、ユーザ6からの複数の操作を受け付ける操作部(操作ボタン等)を設けてもよい。
上記のように、第1編集プレイ提供装置および上記第2編集プレイ提供装置として、同じ構成からなる装置を使用しているため、同じ構成からなる装置を2つ製造すればよく、それぞれ別の装置を作るより製造コストを抑えることができるとともに、部材を共通化できるので保守しやすくなる。
つぎに、図7を参照して、本実施例における本装置の設置例について説明する。
図示のように、撮影プレイエリア15、第1編集プレイエリア16、第2編集プレイエリア17の設置領域は、それぞれ正方形,長方形等の四角形状である。したがって、本装置の設置領域は、全体として長方形状となる。
また、本装置の両側面が、上記のように、撮影プレイエリア15内のユーザ6から見て撮影筐体1に向かって左右いずれか一方の側面(図示では、左側面)から、ユーザ6が撮影空間3に出入りしうるように開放されているため、片側の側面が店舗の壁や他の装置等で塞がれる場合や、他の装置と隣り合わせで設置したい場合でも、本装置全体を180度回転することでユーザ6が撮影空間3に容易に出入できるよう適切に配置できる。このため、遊戯場(店舗)内における本装置の配置レイアウト(設置場所、設置の向き)の自由度が向上し、遊戯場の設置スペースを有効的に活用することができる。
また、本装置の設置面積が、既設の装置の設置面積と略同じ形状(直方体状)になるように形成されているため、遊戯場内の既設の装置との交換、遊戯場内における配置レイアウトの変更を容易に行なうことができるとともに、既設の設置スペースと同じスペースで同時に3組のユーザ6(顧客)の使用が可能となる。
また、撮影空間を挟んで前後に対象的で、プリント取出口8が、上記開放された側面側に配置可能に構成されているため、本装置の片側の側面が店舗の壁や他の装置等で塞がれる場合や、設置者等が他の装置と隣り合わせで設置したい場合でも、本装置全体を180度回転することでユーザ6が印刷媒体(写真プリント)19を容易に受け取ることができるよう適切に配置できるため、遊戯場内における本装置の配置レイアウトの自由度が向上し、遊戯場の設置スペースを有効的に活用することができる。また、プリンタ12が1つでもよいため、製造コストを抑えることができる。
また、本装置において、第1編集プレイエリア16と第2編集プレイエリア17には、それぞれ撮影筐体1に向かって左右いずれか一方の側面のうち開放可能に構成された側面と同じ側面に、ユーザ6を編集作業用の空間に出入り可能とするために開放可能に構成されていることで、ユーザ6の移動がスムーズに行なえるとともに、店舗内での設置レイアウトが行ないやすくなる。また、片側面に、各空間に出入り可能とするために開放可能に構成されていることで、次に撮影プレイを待機しているユーザ6が撮影プレイを終えて撮影用の空間から出てきたユーザ6を確認しやすく、ユーザの入れ替わりが円滑に行なわれる。
図8は、本装置が遊戯場に設置され、本装置の左側の側面(図示の手前側の面)が壁や他の装置等と隣接し、ユーザ6の出入口として用いることができないようになっている様子を示す。
図8に示すように、第1編集プレイエリア16と第2編集プレイエリア17は、撮影プレイエリア15を挟むよう一列に配置され、一方の編集プレイエリアは、前述の編集プレイ提供装置が前述の撮影プレイ提供装置の背面側に位置するように配置され、他方の編集プレイエリアは、前述の編集プレイ提供装置が撮影空間3のバック側に位置するように配置されているため、3組のユーザ6が互いに離れた位置で撮影プレイや編集プレイを行なうことができ、それぞれのユーザ6が他のユーザ6が気にならず遊戯を行なうことができる。図では、各ユーザ6をユーザA,B,C,Dで示している。
図示のように、ユーザA,B,C,Dの順番に本装置を使用する場合においては、図8(1)に示すように、ユーザAが撮影プレイエリア15に入ると、その後のユーザB,C,Dが順番待ちをする。ついで、図8(2)に示すように、ユーザAが撮影プレイを終了し、第1編集プレイエリア16に入ると、つぎのユーザBが撮影プレイエリア15に入る。ついで、図8(3)に示すように、ユーザBが撮影プレイを終了し、第2編集プレイエリア17に入ると、つぎのユーザCが撮影プレイエリア15に入る。
このように各ユーザ6は、他のユーザ6と距離を置いて遊戯を行なうことができる。さらに、ユーザ6が他のユーザ6の移動(撮影プレイエリア15から第1編集プレイエリア16または第2編集プレイエリア17への移動)の邪魔になり難く、ユーザ6の移動がスムーズになり、稼動回転率が向上する。このような構成で複数の編集プレイエリアを備えることで、各編集プレイエリア内のユーザ6に対して編集する時間を長く提供しても、顧客の移動がスムーズであり、稼動回転率が向上する。また、編集時間を撮影時間のほぼ2倍の時間提供することができ、ユーザ6は、ゆっくりと編集でき満足感が高まる。
また、プリント取出口8を撮影筐体1のうちカメラ21に向かって左右いずれか一方の側面に設けているため、編集プレイを行なう場所と印刷媒体19を受け取る場所が別の場所に位置し、編集プレイを終えたユーザ6がその編集プレイエリア内で待機することを防止することができる。
図8(4)に示すように、第1編集プレイエリア16内でユーザAが編集プレイを終えた場合には、そのユーザAは、第1編集プレイエリア16内から出て印刷媒体19を受け取るためにプリント取出口8の前に移動する。そして、図8(5)に示すように、そのユーザAの移動により、撮影プレイを終えたユーザCがすぐに第1編集プレイエリア16内に入って編集プレイを行なうことができる。これにより、顧客の流れが一層スムーズになり、稼動回転率がさらに向上する。また、片側面(図8に示す本装置の下辺)をユーザ6の出入口としなくても、ユーザ6の移動が可能である。
つぎに、図9を参照して、本実施例における本装置の機能について説明する。
図9に示すように、本装置は、主に後述の撮影処理等の本装置を動作させるための処理を実行する撮影側コンピュータ装置100と、主に後述の第1,第2編集処理等の本装置を動作させるための処理を実行する編集側コンピュータ装置101と、基板等から構成され、動作中の撮影側コンピュータ装置100および編集側コンピュータ装置101からの指示を受け付けて、接続されている各種装置を制御する制御部102とを備える。
撮影側コンピュータ装置100は、カメラ21、ライブモニタ22、タッチパネルディスプレイ24、プリンタ12、制御部102と接続され、それらを制御する。編集側コンピュータ装置101は、第1編集部33および第2編集部35のタブレットディスプレイ13,37、タッチペン14L,14R,39L,39R、外部と通信するための通信端末110、制御部102と接続され、それらを制御する。撮影側コンピュータ装置100と編集側コンピュータ装置101は互いに接続され、画像データや情報データ等の情報の授受をピアツーピア(Peer To Peer)で行なう。
各コンピュータ装置に接続する構成要素は、このような形態に限定するものではなく、機能別に分かれていたり位置別に分かれていたりしてもよい。さらに、コンピュータ装置は本実施形態のような2台で構成されていなくてもよく、1台で構成されてもよいし、さらに複数備えられていてもよい。
撮影側コンピュータ装置100は、各種機器の制御を行なう演算装置であるCPU(Central Processing Unit)100aと、装置を動作させるためのプログラム、そのプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像(撮影画像)、およびその他の各種画像等を記憶する記憶部100bと、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリ100cと、本装置の稼動回数(利用回数)をカウントする稼動回数計数手段としての利用回数カウンタ100dと、1プレイにおける撮影回数をカウントする撮影回数カウンタ100eと、所定の撮影回数を1セットとしてセット数をカウントするセット数カウンタ100fと、シャッタが切られるまでの時間を計時するシャッタタイマ100gと、撮影プレイ開始から終了までの時間を計時する撮影タイマ100hとを含んで構成されている。
CPU100aは、撮影側コンピュータ装置100の制御処理を実行する遊戯制御手段として機能し、各種制御処理を実行する。
撮影側コンピュータ装置100は、電源プラグより電源が供給されている状態で電源スイッチ31が押されると、本装置に電源が投入されて上記プログラムが起動されて動作する。そして、接続されるカメラ21のシャッタタイミングや、ライブモニタ22での表示や、タッチパネルディスプレイ24での表示やプリンタ12での出力を制御する。
編集側コンピュータ装置101は、各種機器の制御を行なう演算装置であるCPU101aと、装置を動作させるためのプログラム、そのプログラムで必要なグラフィックデータ、音声データ、撮影された画像(撮影画像)、およびその他の各種画像等を記憶する記憶部101bと、プログラムの一時的な作業領域ともなるメモリ101cと、編集処理を実行する時間である編集時間(後述の落書き時間)を計時する第1計時手段である第1タイマ101dと、編集時間に対して延長される時間(後述のタイマ停止時間)を計時する第2計時手段である第2タイマ101eと、編集処理における終了操作を許可するまでの時間を計時する終了操作許可タイマ101fとを含んで構成されている。
CPU101aは、編集側コンピュータ装置101の制御処理を実行する遊戯制御手段として機能し、各種制御処理を実行する。編集側コンピュータ装置101は、電源プラグより電源が供給されている状態で電源スイッチ31が押されると、本装置に電源が投入されて上記プログラムが起動されて動作する。そして、接続されるタブレットディスプレイ13,37の表示を制御する。
また、CPU101aは、所定の時間(落書き時間)の経過と所定の操作の受け付け(後述の終了操作の受け付け)のうち少なくともいずれかにより、上記編集処理を終了させる終了手段と、終了手段による編集処理の終了を制限する終了制御手段としても機能する。すなわち、終了制御手段は、終了手段が所定の時間の経過と所定の操作の受け付けに応じて上記編集処理を終了させる一連の手順(処理動作)を制御する。具体的には、後述の「終了」ボタン151の表示、非表示により終了手段を制御したり、「終了」ボタン151を表示し終了操作を受け付けても、そのまま編集処理を終了させないように終了手段を制御する。
また、CPU101aは、後述の撮影処理の状態等に基づいてタブレットディスプレイ13,37における終了操作を受け付ける(許容する)か否かを決定する受付決定手段としての機能を有する。
詳細は、後述するが、終了操作受付手段としてのタブレットディスプレイ13,37は、受付決定手段としてのCPU101aにより終了操作を受け付けると決定(受け付けが許可)されたときに(図13のS124で“YES”)、終了操作を受け付け(図13のS125)、CPU101aは、上記終了操作の受け付けに応じて上記編集処理を終了するようになっている(図13のS131)。
記憶部101bには、落書き時間を制御するために必要な時間であり、最低限利用者に提供される「らくがき時間」、「らくがき時間」を延長するか判定するタイミングを示す「らくがき判定時間」、らくがき時間を最大延長する「タイマ停止時間」、落書き時間の制御を制限するための「らくがき制限時間」の設定値が予め記憶されている。これらの時間は、メンテナンスモードにおいて表示される落書き時間設定画面で設定を変更することもできる。CPU101aは、これらの設定時間を参照しながら落書き時間を制御するようになっている。
落書き時間設定画面には、「らくがき時間」、「タイマ判定時間」、「タイマ停止時間」、「タイマ制限時間」の設定項目が表示され、さらに工場出荷時の設定に戻すための「工場出荷時に戻す」ボタンと、現在表示されている内容で設定を保存し、設定操作を終了しテストモードのメニュー画面に戻るための「設定を終了する」ボタンが表示されている。
ここで、落書き時間設定画面における「らくがき時間」、「タイマ判定時間」、「タイマ停止時間」の設定方法について説明する。
各項目の横には、それぞれ数字で現在設定されている時間(秒)が表示される。その数字の左に表示されている下向きの矢印をタッチすると数字が減り、一方、右に表示されている上向きの矢印をタッチすると数字が増える。設定できる数字の範囲(最大値と最小値)は項目ごとに予め設定されており、その範囲を超えての設定はできないようになっている。また数字が増減する幅(間隔)も、例えば1ずつ、5ずつなど項目ごとに予め決められており、矢印を1回タッチするごとに、その値だけ増減する。
つぎに、落書き時間設定画面における「タイマ制限時間」の設定方法について説明する。まず、「タイマ制限時間」を無効にする「OFF」ボタンと、有効にする「ON」ボタンが項目の横に表示され、それらをタッチし選択を行なう。「ON」が選択された場合は、設定された時間帯は落書き時間を延長する制御を行なわず、「OFF」が選択された場合は、どのような時間帯であっても落書き時間を延長する制御を行なう。
時間帯は、開始時刻(例えば、13:00)と終了時刻(例えば、17:00)で設定する。それぞれの時刻の左右に表示されている矢印をタッチすることで、上述の他の時間設定方法と同様に、数字(時刻)が増減する。ここでも、開始時刻が終了時刻より遅くなるなど選択不可能な時間帯の選択は制限しておくことが好ましい。設定できる時刻の範囲、増減幅は、前述の他の項目の設定と同様、予め決められている。
上記プリンタ12は、画像を紙、シール、金属やプラスチック等の印刷媒体19に印刷するための印刷手段であって、昇華型プリンタやサーモオートクローム方式(光定着型直接感熱記録方式)等のプリンタが用いられる。なお、本装置では、プリンタ12は、シールに印刷するものとして説明を行なうが、印刷媒体19は、シールに限定されず、他の印刷媒体であっても同様の処理が実行される。また、プリンタ12は、上述の用紙切れ等のプリンタ12に関する情報を撮影側コンピュータ装置100に送信する。撮影側コンピュータ装置100は、その情報に応じて制御部102に制御信号を送信する。
通信端末110は、外部で用意された画像データを本装置で使用するために受信したり、本装置で生成される画像データを外部の端末やサーバなどに送信したりするための無線通信可能な端末であって、PHS(Personal Handy−phone System)などが用いられる。PHSはカード型のものを用いてもよいし、外部の端末やサーバ等の装置とインターネット網等のネットワーク網を通じて送受信可能なものであればPHSに限定するものではない。
撮影側コンピュータ装置100は、上記プログラムの実行や撮影部のタッチパネルディスプレイ24から受信した指示信号(ユーザ6の指等でタッチされることで行なわれる入力操作に応じた信号)に基づいて、制御部102に対して制御信号を送信し各機器を制御する。
また、撮影側コンピュータ装置100は、カメラ21で撮影された画像を受信し該画像データを記憶部100bへ記憶する。
編集側コンピュータ装置101は、上記プログラムや、第1編集部33および第2編集部35から受信した指示信号に基づいて、制御部102に対して制御信号を送信し各機器を制御する。また、第1編集部33および第2編集部35の各タブレットディスプレイは、それぞれ各タッチペン等でタッチされることによって行なわれる入力操作を受け付け、その入力操作に応じた信号を編集側コンピュータ装置101へ入力し、編集側コンピュータ装置101は、その信号に基づいて各タブレットディスプレイの表示を制御する。
また、編集側コンピュータ装置101は、通信端末110を介して携帯端末やPC等の外部端末から送信される画像データ等の情報を受信する。これとは逆に、編集側コンピュータ装置101は、編集側コンピュータ装置101に記憶されている画像データ等を通信端末110から所定のネットワークおよびサーバを介して携帯端末やコンピュータ装置(PC)等の外部端末へ送信することもできる。
また、本装置は、電源を必要とする撮影側コンピュータ装置100、編集側コンピュータ装置101、照明装置30、制御部102等の各種装置の電源系統を制御する電源制御部103を備え、電源制御部103により外部からそれらの装置に対する電源の電圧を安定させるよう制御する。
上記電源の投入および切断は、電源スイッチ31を押すことで行なわれる。しかし、電源切断により各コンピュータ装置100,101で動作しているプログラムを強制的に終了させることは、動作を不安定にさせる原因となる場合がある。そのため、電源が落とされても、しばらくはUPS(Uninterrupted Power Supply)104が電源をバックアップし、各コンピュータ装置100,101に停電信号を送信する。その間に、各コンピュータ装置100,101はプログラムの終了の手続を行ない、プログラムを正常に終了させる。一方、各コンピュータ装置100,101と正規の手順で終了した場合は、その旨の信号がUPS104に送信される。
上記制御部102は、コンピュータ装置100,101および電源制御部103の他に、レリーズスイッチ20、フラッシュ制御部106、撮影側スピーカ23L,23R、第1編集側スピーカ50、第2編集側スピーカ61、前面側サービスパネル(サービスパネルA)105a、側面側サービスパネル(サービスパネルB)105b、コイン制御部107、撮影中ランプ7、第1印刷中ランプ9a、第2印刷中ランプ9b、用紙切れランプ10、エラーランプ11、および背景部5と接続されている。
レリーズスイッチ20は、ユーザ6に対してカメラ21のシャッタ動作を遠隔操作で指示させるためのスイッチである。ユーザ6は、撮影する時に所望の撮影するタイミングでレリーズスイッチ20を操作することにより、その操作タイミングでシャッタ動作を実行させることができる。ユーザ6がレリーズスイッチ20を押下すると、制御部102を介して該制御信号が撮影側コンピュータ装置100に送信され、さらに撮影側コンピュータ装置100から該制御信号がカメラ21に送信されることによって、カメラ21はシャッタ動作を行なう。
なお、レリーズスイッチ20と制御部102とを接続するケーブルにはLED(Light Emitting Diode)などの発光体を配備してもよい。レリーズスイッチ20を押下すると、カメラ21のシャッタ動作が行なわれるまでの間、レリーズスイッチ20側から制御部102側の方向へ向かって光が移相していくように見えるように発光体を点灯または点滅させ、ケーブルが全て光った時にシャッタ動作が行なわれる。もちろん、光が徐々に消えていくような形態でもよいし、色が変化していくような形態でもよい。このようにすることで、レリーズスイッチ20を押下すると視覚的な演出効果が得られるとともに、シャッタ動作のタイミングを視覚的にユーザ6に伝えることができるため、顧客満足を向上することができる。
フラッシュ制御部106は、カメラ21とも接続され、カメラ21におけるシャッタタイミングに応じた同期信号を取得する。そして、カメラ21のシャッタタイミングに同期させて、フラッシュ29a,29bを発光させるよう制御する。
フラッシュ制御部106は、制御部102と接続され、制御部102の制御に基づいて発光させるフラッシュ29a,29bの選定や、フラッシュ29a,29bの発光度の設定を行なう。照明装置30も同様に制御部102と接続されて、制御部102の制御に基づいて、その照明度合い等の設定がなされてもよい。
撮影側スピーカ23L,23R、第1編集側スピーカ50、および第2編集側スピーカ61は、それぞれ各コンピュータ装置100,101からの指示に基づいて、制御部102を介して指示信号を受信し、本装置のプレイにおける操作等の案内や撮影時のBGM等の各種の音を出力する。なお、各スピーカから出力する音声のボリュームを調整する音量調整つまみは、前面側サービスパネル105aに備えられている。
前面側サービスパネル105aは、投入されたコインの枚数をカウントするコインカウンタ、印刷されたプリントの枚数をカウントするプリントカウンタ、各スピーカから出力する音声のボリュームをそれぞれ調整する音量調整つまみ、上述のテストボタン46、コインを投入しなくても装置が利用できるようにするためのサービスボタン等を備えるパネルであって、操作者が各種設定やメンテナンスの操作を行なう際に用いる。前面側サービスパネル105aは、テストボタン46、サービスボタン等の操作が行なわれると、その操作にしたがった制御信号を、制御部102を介して撮影側コンピュータ装置100に送信する。そして、その制御信号を受信した撮影側コンピュータ装置100により所定の動作が行なわれる。
逆に、前面側サービスパネル105aは、制御部102からの信号により、コインカウンタ、プリントカウンタを動作させる(例えばカウンタを1インクリメントする)。
上記コイン制御部107は、コイン投入口26に投入されたコインの正当性を検出し、制御部102にコインが投入されたことを示すコイン検出信号を送信する。また、コイン制御部107は、ユーザ6に対してコイン投入を禁止するときは、上記制御部102からの信号により、コインが投入されないようにコイン投入口26をブロックすることができる。これにより、例えばプレイ中にコイン投入を禁止することができる。
上記制御部102は、コイン制御部107からコイン検出信号を受信すると、そのコイン検出信号を撮影側コンピュータ装置100に送信する。撮影側コンピュータ装置100は、制御部102から受信したコイン検出信号に基づいて各種装置を制御するようになっている。
上記制御部102は、撮影側コンピュータ装置100から受信したコインが投入されたことを示す検出信号にしたがって、撮影中ランプ7に対して制御信号を送信し撮影中ランプ7を点灯させる。
また、各コンピュータ装置100,101から出力される音声情報は、制御部102を介してサービスパネル105a上の音量調整つまみで調整された音量で撮影側スピーカ23L,23R、第1編集側スピーカ50、第2編集側スピーカ61から音声として出力される。
さらに、制御部102は、撮影側コンピュータ装置100から、プリンタ12の状態に応じた制御信号を受信し、該制御信号に基づいて、第1印刷中ランプ9a、第2印刷中ランプ9b、用紙切れランプ10およびエラーランプ11を制御する。かかる制御信号によって、各印刷中ランプ9a,9b、用紙切れランプ10およびエラーランプ11が点灯または点滅する。
さらに、制御部102は、撮影側コンピュータ装置100から、タッチパネルディスプレイ24に対してユーザ6が所望の背景を選択する入力操作にしたがった指示信号を受信し、該指示信号にしたがって背景部5のモータ(図示していない)の動作を制御する。このようにモータの動作を制御することによって、ユーザ6が選択した背景画像が施されたロールスクリーンを背景部5にセットすることができる。
なお、本装置の形態は、図1〜図9に示される具体例に限定されるものではない。すなわち、図1〜図9に示していない機能や装置が備えられていてもよいし、図1〜図9に示している機能や装置が必ずしも全て備えられていなくても構わない。例えば、プリンタ12は、本装置に含まれていなくてもよい。この場合、本装置は、LAN等の通信回線や無線通信等を介して印刷制御信号を外部に設けられたプリンタ12に出力してもよい。
つぎに、図10のフローチャートを参照して、撮影側コンピュータ装置100の制御処理の一例について説明する。
本装置の撮影側コンピュータ装置100の動作処理は、撮影側コンピュータ装置100のCPU100aが記憶部100bに記憶されるプログラムをメモリ100cに読出して実行することによって実現される。ここで、「S」はステップを意味する。
上記電源スイッチ31が操作され、電源が投入されると、各種装置に電源が供給される。そして、撮影側コンピュータ装置100のCPU100aは、記憶部100bに記憶されたプログラムを起動する。ついで、CPU100aは、各種装置が正常に接続されているかチェックし、初期化処理を行なう(S1)。初期化処理では、初期化が必要な装置に対して初期化が行なわれる。このとき、本装置の利用回数(n)の初期化も同時に行なわれる。利用回数カウンタ100dの利用回数(n)の値をリセット(“0”にする)する。なお、利用回数カウンタ100dを設けずに、例えば記憶部100bやメモリ100cの所定の記憶領域に利用回数(n)の値を記憶させてもよい。
ついで、CPU100aは、本装置の利用を促すタイトルデモ(デモ画面)をタッチパネルディスプレイ24に表示し、それに応じて撮影側スピーカ23L,23Rから音声を出力するタイトルデモ処理を行なう(S2)。
ついで、CPU100aは、デモ画面が表示されている状態で、前面側サービスパネル105aにおいて、テストボタン46(図4、図9)が押されたか否かを判別する(S3)。ここで、テストボタン46が押されたと判別すると(S3で“YES”)、S5に進み、テストボタン46が押されていないと判別すると(S3で“NO”)、S4に進む。
上記テストボタンが押されると(S3で“YES”)、CPU100aは、CPU100a,101aの制御に関する設定操作、および上記制御手段に制御される被制御装置の動作テストを実行させるテストモード処理を行なう(S5)。このテストモード処理では、操作者が本装置のメンテナンスを行なうためのテストモードを実行することができる。このモードにおいては、当該本装置の利用状況(例えば、コイン投入数等)の確認、利用回数(n)の初期化や設定、利用できる編集部の設定、カメラ21やプリンタ12等の周辺機器の調整ができ、種々の設定を受け付ける。このテストモードを終了すると、S2に戻る。
本装置は、このタイトルデモによる案内をしている間に対価の投入を受け付けるようになっている。
テストボタンが押されていないと(S3で“NO”)、CPU100aは、デモ画面が表示されている間にコイン制御部107からコイン検出信号を受信し、所定の対価(例えば、400円)を受け付けたか否かを判別する(S4)。ここで、対価を受け付けたと判別すると(S4で“YES”)、S6に進み、対価を受け付けていないと判別すると(S4で“NO”)、S2に戻る。すなわち、デモ画面が表示されている状態でテストボタン46の押下と所定の対価受付を監視している。
所定の対価を受け付けると(S4で“YES”)、CPU100aは、利用回数カウンタ100dの値に“1”加算する(S6)。すなわち、本装置を利用するためのコインの投入(所定の対価)を受け付けると、受け付けたコインがコイン制御部107において正当性や枚数等が検知される。そして、正常にコインを受け付けるとプレイが開始され、本装置の利用回数(n)をカウントする。この利用回数(n)のカウントは、ユーザ6に対して本装置を無料で利用させる機能が備えられている場合に、無料で利用させる機能を実行したとき、その利用回数に計上しなくてもよいし、計上してもよい。
なお、利用回数(n)のカウントタイミングは、上述のような正当な対価の検出によって行なうものに限定されるものではなく、例えば、撮影終了時、または印刷終了時等の本装置におけるプレイが行なわれたと判定できるようなタイミングであれば、いずれのタイミングであってもよい。
ついで、利用回数カウンタ100dの値に“1”加算すると(S6)、CPU100aは、撮影コースの選択肢をタッチパネルディスプレイ24に提示し、撮影コースの選択をユーザ6から受け付ける撮影コース選択処理を行なう(S7)。
本実施の形態においては、撮影コースは「ノーマル撮影」コースと「フリー撮影」コースとがあり、タッチパネルディスプレイ24に表示される選択肢の該当領域をユーザ6が指等でタッチすることにより選択を受け付ける。
ついで、CPU100aは、「ノーマル撮影」コースと「フリー撮影」コースのうちいずれかの撮影コースが選択されたか否かを判別する(S8)。ここで、撮影コースが選択されたと判別すると(S8で“YES”)、S9に進み、撮影コースが選択されていないと判別すると(S8で“NO”)、S7に戻り、撮影コース選択処理を続行する。
撮影コースが選択されると(S8で“YES”)、CPU100aは、上記撮影コース選択処理で「ノーマル撮影」コースが選択されたか否かを判別する(S9)。ここで、「ノーマル撮影」コースが選択されたと判別すると(S9で“YES”)、後述のノーマル撮影処理(S10)に進み、「ノーマル撮影」コースが選択されていないと判別すると(S9で“NO”)、後述のフリー撮影処理(S11)に進む。
すなわち、CPU100aは、上記撮影プレイエリア15でユーザ6に撮影を実行させる撮影処理として、ノーマル撮影処理(S10)またはフリー撮影処理(S11)を行なう。そして、選択された撮影コースが「ノーマル撮影」なら該コースの撮影方法で撮影を開始し、選択された撮影コースが「フリー撮影」なら該コースの撮影方法で撮影を開始する。
上記ノーマル撮影処理では、CPU100aは、タッチパネルディスプレイ24に背景選択画面を表示し、ユーザ6に背景の選択を促す。ユーザ6が、所望の背景画像の選択を行なうと、撮影側コンピュータ装置100から制御部102へ該選択された背景画像の指示信号が送信され、該指示信号に基づいて制御部102は背景部5のモータを動作させることによって、ユーザ6の所望の背景画像を背景部5にセットする。
そして、CPU100aは、ユーザ6に対して「明るさ」を選択させる明るさ選択処理を行なう。タッチパネルディスプレイ24に明るさ選択画面を表示し、ユーザ6に明るさの選択を促す。ユーザ6が、所望の明るさの選択を行なうと、選択された内容が保持され、後の撮影において、撮影側コンピュータ装置100から制御部102へ該選択された明るさに応じた指示信号が送信され、該指示信号に基づいて制御部102はフラッシュ29a,29b、照明装置30、カメラ21等の各種装置の設定を変更し撮影を行ない、ユーザ6に対して所望の写り度合い(明るさ度合い)の撮影画像を実現することができる。
ライブモニタ22にはカメラ21が取得する撮像映像をリアルタイムに表示させる。ユーザ6は、撮像映像がライブモニタ22にリアルタイムに表示されることで、ライブモニタ22に表示される画像を見ながら、好みの表情やポーズをとることができる。
なお、ここで、カメラ21が取得した画像をそのままライブモニタ22に表示させてもよいし、左右に反転処理して表示させてもよい。カメラ21が取得した画像を左右に反転処理してライブモニタ22に表示させた場合、ユーザ6の姿を鏡に写す方向と同じ方向でライブモニタ22に表示することができる。そのため、ユーザ6は、ライブモニタ22を見ながら好みの表情やポーズをとることが容易になる。
そして、明るさ選択処理が終了すると、CPU100aは、撮影を行なう。撮影は、撮影側コンピュータ装置100からカメラ21に撮影信号が送信されることでシャッタが切られ、シャッタが切られると同時に選択された明るさ設定の内容に応じて、フラッシュ制御部106によって各フラッシュ29a,29bが発光することで実行される。
このようにして、ユーザ6は、1セットごとに背景を選択して撮影し、2回の撮影ごとに異なる背景の撮影画像を得ることができるようになっている。
上記フリー撮影処理では、CPU100aは、予め定められた所定の背景画像を背景部5にセットする。ついで、CPU100aは、予め定められた所定の明るさの撮影画像を実現するように各種構成要素の設定を行なう。
ついで、CPU100aは、レリーズスイッチ20を押して撮影を行なう旨の案内をタッチパネルディスプレイ24に表示、あるいはその案内を撮影側スピーカ23L,23Rから音で出力し、シャッタ時間の計時を開始する。レリーズスイッチ20が押された場合、または所定の時間が経過した場合、CPU100aは、上記と同様な撮影(シャッタ動作)を行なう。すなわち、撮影のタイミングは、レリーズスイッチ20が押されたとき、またはレリーズスイッチ20が押下されない状態で所定の時間が経過したときである。
フリー撮影処理では、撮影制限時間に達してなければ、「フリー撮影」コースで予め設定されている所定の撮影可能回数(ここでは8枚)撮影されたかどうか判定し、所定の回数撮影されていない場合は、再び背景のセットから始まる撮影処理を繰り返す。このように、「フリー撮影」コースでは、撮影制限時間もしくは撮影可能回数のいずれかに達するまで、撮影を行なうことができる。
ノーマル撮影処理(S10)またはフリー撮影処理(S11)が終了すると、CPU100aは、後で図11を参照して説明する誘導案内処理(S12)を行ない、S2に戻り、新たなユーザ6の利用を待機する。
図では、誘導案内処理は、各撮影処理において同様な誘導案内処理を行なうため、各撮影処理と別に示されているが、各撮影処理に誘導案内処理が含まれていることを意味する趣旨である。
つぎに、図11を参照して、図10のS12の誘導案内処理について説明する。
まず、CPU100aは、後述の使用不可能設定画面で第1編集部33が使用不可能に設定されているか否かを判別する(S79)。ここで、第1編集部33が使用不可能に設定されていると(S79で“YES”)、利用回数には関係なく強制的に第2編集部35に誘導するためにS86に進み、第1編集部33が使用不可能に設定されていないと判別すると(S79で“NO”)、S80に進む。
使用不可能設定画面には、第1編集部33を使用不可能にするための「第1編集部使用不可能」ボタン、第2編集部35を使用不可能にするための「第2編集部使用不可能」ボタン、第1編集部33および第2編集部35を使用可能にするための「第1,第2編集部使用可能」ボタン、上記と同じ機能を有する「工場出荷時に戻す」ボタンと、「設定を終了する」ボタンが表示されている。すなわち、「第1,第2編集部とも使用可能にする」設定が、工場出荷時の設定であり、正常な状態である。また、「第1,第2編集部とも使用可能にする」設定は、片側の編集部が故障から復帰して再稼動させるときに選択される項目である。
CPU100aは、「第1編集部使用不可能」ボタンが選択された場合は、上記第1編集部33の稼動を停止する制御を行ない、「第2編集部使用不可能」ボタンが選択された場合は、上記第2編集部35の稼動を停止する制御を行ない、「第1,第2編集部使用可能」ボタンが選択された場合は、上記第1編集部33および上記第2編集部35を稼動する制御を行なうようになっている。
すなわち、CPU100aは、第1編集プレイ提供装置または第2編集プレイ提供装置の稼動を停止する設定を許容するため、第1編集プレイエリア16または第2編集プレイエリア17のいずれかの装置が故障等で稼動できないときに、装置全体の稼動を止めることなく片側の編集装置(編集部を含む)だけで運営が可能である。具体的には、装置の故障で第1編集部33、第2編集部35のいずれかが使用できない場合に、故障していない方の編集部のみを使用するような設定を行なうことができる。また、装置の故障や異常を検出する異常検出手段を設け、異常検出手段が装置の故障を検出したら、自動的に故障していない方の編集部のみを使用するように設定変更がなされるようにしてもよい。
ついで、CPU100aは、第1編集部33が使用不可能に設定されていないと(S79で“NO”)、第2編集部35が使用不可能に設定されているか否かを判別する(S80)。ここで、第2編集部35が使用不可能に設定されていると(S80で“YES”)、利用回数には関係なく強制的に第1編集部33に誘導するためにS82に進み、第2編集部35が使用不可能に設定されていないと(S80で“NO”)、S81に進む。このように、CPU100aは、前述の「使用不可能設定」の設定をS79とS80で判定する。
ついで、CPU100aは、利用回数カウンタ100dの値が奇数か否かを判別する(S81)。ここで、利用回数カウンタ100dの値が奇数であると判別すると(S81で“YES”)、S82に進み、利用回数カウンタ100dの値が奇数でないと判別すると(S81で“NO”)、S86に進む。
利用回数カウンタ100dの値が奇数であると(S81で“YES”)、CPU100aは、現在撮影プレイエリア15にいるユーザ6が第1編集部33を使用可能か否かを判別する(S82)。すなわち、撮影が終了すると、S6でカウントした利用回数(n)が、奇数回目なら(S81で“YES”)、第1編集部33を利用可能かどうか監視する。ここで、第1編集部33を使用可能であると判別すると(S82で“YES”)、S83に進み、第1編集部33を使用可能でないと判別すると(S82で“NO”)、S85に進む。
「編集部を使用可能」とは、先にプレイしている別グループのユーザ6が編集部を使用中でない場合や編集部が故障中でない場合を含む趣旨である。
撮影プレイエリア15にいるユーザ6が第1編集部33を使用可能であると(S82で“YES”)、CPU100aは、ユーザ6を第1編集部33へ誘導する(S83)。具体的には、タッチパネルディスプレイ24に第1編集部33のある第1編集プレイエリア16へ誘導する案内表示をし、撮影側スピーカ23L,23Rから音声で誘導案内を出力することにより、ユーザ6に対して第1編集プレイエリア16に移動するように促す。
ついで、ユーザ6を第1編集部33へ誘導すると(S83)、CPU100aは、撮影画像を第1編集部33へ転送する第1画像データ転送処理を行ない(S84)、図10のS2に戻る。第1画像データ転送処理では、撮影側コンピュータ装置100に記憶されている該ユーザ6のすべての撮影画像データを編集側コンピュータ装置101の記憶部101bの第1画像データ用の記憶領域へ転送するようになっている。
撮影プレイエリア15にいるユーザ6が第1編集部33を使用可能でないと(S82で“NO”)、CPU100aは、ユーザ6に対して第1編集部33を使用可能になるまで撮影プレイエリア15で待機するように促す第1待機案内を行ない(S85)、S82に戻る。第1待機案内は、タッチパネルディスプレイ24に待機表示やエラーの案内表示をし、撮影側スピーカ23L,23Rから音声で待機案内、またはエラーの案内を出力することにより、ユーザ6に対して撮影プレイエリア15で待機させるように促す。このように、待機案内等を出力しながら第1編集部33が使用可能となるか監視する。
一方、利用回数カウンタ100dの値が奇数でないと(S81で“NO”)、CPU100aは、撮影プレイエリア15にいるユーザ6が第2編集部35を使用可能か否かを判別する(S86)。すなわち、図10のS6でカウントした利用回数(n)が偶数なら(S81で“NO”)、第2編集部35を利用可能かどうか監視する。
撮影プレイエリア15にいるユーザ6が第2編集部35を使用可能であると(S86“YES”)、CPU100aは、ユーザ6を第2編集部35へ誘導する(S87)。具体的には、タッチパネルディスプレイ24に第2編集部35のある第2編集プレイエリア15へ誘導する案内表示をし、撮影側スピーカ23L,23Rから音声で誘導案内を出力することにより、ユーザ6に対して第2編集プレイエリア17に移動するように促す。
このように、CPU100aは、n=奇数の場合には(S81で“YES”)、第1の編集空間4aに誘導するよう割り当て、n=偶数の場合には(S81で“NO”)、第2の編集空間4bに誘導するよう割り当てる。なお、このような形態に限定されるものではなく、n=偶数の場合には、第1の編集空間4aに誘導するよう割り当て、n=奇数の場合には第2の編集空間4bに誘導するよう割り当てるなどでもよい。上述のような設定は、テストモード等で操作者が設定可能なようにしておくことが好ましい。
ついで、ユーザ6を第2編集部35へ誘導すると(S87)、CPU100aは、撮影画像を第2編集部35へ転送する第2画像データ転送処理を行ない(S88)、図10のS2に戻る。第2画像データ転送処理では、撮影側コンピュータ装置100に記憶されている該ユーザ6のすべての撮影画像データを編集側コンピュータ装置101の記憶部101bの第2画像データ用の記憶領域へ転送するようになっている。
撮影プレイエリア15にいるユーザ6が第2編集部35を使用可能でないと(S86で“NO”)、CPU100aは、ユーザ6に対して第2編集部35を使用可能になるまで撮影プレイエリア15で待機するように促す第2待機案内を行ない(S89)、S86に戻る。第2待機案内は、タッチパネルディスプレイ24に待機表示やエラーの案内表示をし、撮影側スピーカ23L,23Rから音声で待機案内、またはエラーの案内を出力することにより、ユーザ6に対して撮影プレイエリア15で待機させるように促す。このように、待機案内等を出力しながら第2編集部35が使用可能となるか監視する。
すなわち、CPU100aは、落書き入力を後述の第1編集処理(図12のS103)で実行させるか、第2編集処理(図12のS108)で実行させるかを交互に決定し(S81)、上記決定結果に応じてユーザ6を第1編集プレイエリア16または上記第2編集プレイエリア17へ誘導するよう撮影側誘導手段(タッチパネルディスプレイ24および撮影側スピーカ23L,23R)を制御するようになっている。
前述のような案内に従って、ユーザ6は第1編集プレイエリア16または第2編集プレイエリア17へ移動する。ユーザ6が移動する方向を迷わないようにするために、例えば、図1に示すように、矢印とともに「第1落書きコーナー」と表示し第1編集プレイエリア16の方向を示す案内38aと、矢印とともに「第2落書きコーナー」と表示し第2編集プレイエリア17の方向を示す案内38bとをサイドカーテン40aの撮影プレイエリア15内側に表示しておくのが好ましい。これらの案内は、サイドカーテン40aに印刷表示する場合に限られず、撮影プレイエリア15の内側からユーザ6が確認できる方法であれば特に限定されず、例えば、LED等で構成される案内表示板をサイドカーテン40a以外の上部に配置して行なう方法等がある。そして、このユーザ6の以降の操作は、第1編集プレイエリア16または第2編集プレイエリア17で行なわれる。
このようにすることにより、第1編集プレイエリア16または上記第2編集プレイエリア17へ平均的に顧客を分散できるため、稼動回転率が向上し、顧客の移動も一層スムーズになる。また、第1編集プレイ提供装置と第2編集プレイ提供装置が平均的に使用されるため、それらの処理や負荷が均等に分散され、部材の消耗程度も均等化され、保守しやすい。また、撮影プレイが終了したユーザ6を上記決定結果に応じて第1編集プレイエリア16または第2編集プレイエリア17へ誘導することができるため、撮影プレイが終了したユーザ6は、第1編集プレイエリア16および第2編集プレイエリア17のうち、どちらの編集作業用の空間へ移動してよいか迷わずに移動することができる。
また、編集操作をする空間を複数用意することにより、編集時間を長くすることができたり、順番待ちの時間を短縮することができたりするため、ユーザ6の顧客満足度を向上させることができる。また、このように順番待ちの時間を短縮できるため、本装置の稼動回転率を向上することができる。さらに、別々のユーザ6を第1編集プレイエリア16と第2編集プレイエリア17において交互に編集させるため、次々にユーザ6が入れ替わり、順番を待機しているユーザ6から見て、盛況しているように見えるため集客効果が得られる。
また、CPU100aは、利用回数カウンタ100dの計数結果に基づいて落書き入力を上記第1編集処理で実行させるか、上記第2編集処理で実行させるかを決定するため、複雑な処理を要せずユーザ6を交互に容易に誘導することが実現できる。
なお、ユーザ6が編集操作で使用したい各編集空間4a,4bを選択するような形態であってもよい。詳細には、上述の図11に示すように装置が自動で使用する編集装置(第1編集部33または第2編集部35)を決定してユーザ6を誘導するのではなく、ユーザ6が編集操作で使用したい編集空間(編集空間4aまたは編集空間4b)を選択するような方法であってもよい。具体的には、図11のS81の利用回数カウンタ100dの判定を行なう処理に代えて、このタイミングで、タッチパネルディスプレイ24に選択画面を表示し、ユーザ6から、どちらの編集空間に移動するかの選択を許容し、選択された側の編集空間にユーザ6を誘導するようにする。第1編集部33が選択された場合は図11のS82に進み、第2編集部35が選択された場合は図11のS86に進み、これらの以降の処理は、図11で説明した処理と同様である。上記選択画面に、第1編集部33および第2編集部35が使用中であるか否かを案内する表示を合わせて行なうようにすれば、ユーザ6は待たずに移動できる編集空間側を選択しやすくなり、なお好ましい。
つぎに、図12を参照して、編集側コンピュータ装置101の制御処理について説明する。
上記電源スイッチ31が操作され、電源が投入されると、撮影側コンピュータ装置100と同様に、編集側コンピュータ装置101のCPU101aは、記憶部101bに記憶されたプログラムを起動する。ついで、CPU101aは、各種装置が正常に接続されているかチェックし、初期化処理を行なう(S99)。初期化処理では、初期化が必要な装置に対して初期化が行なわれる。このとき、後述の第1タイマ101dおよび第2タイマ101eの値の初期化も同時に行なわれる。具体的には、これらの値をリセット(“0”にする)する。
ついで、CPU101aは、ユーザ6に編集操作を待機させるための待機画面または撮影からプレイを開始するように案内する画面をタブレットディスプレイ13,37に表示し、それに応じて第1編集側スピーカ50および第2編集側スピーカ61から、ユーザ6に利用を待機させる案内を音声で出力する待機処理を行なう(S100)。ついで、CPU101aは、画像データ(第1画像データまたは第2画像データ)を受信したか否かを判別する(S101)。すなわち、CPU101aは、待機画面を表示しながら、画像データを受信したかを監視する。ここで、画像データを受信したと判別すると(S101で“YES”)、S102に進み、画像データを受信していないと判別すると(S101で“NO”)、このまま画像データを受信するまで待機する。
画像データを受信すると(S101で“YES”)、CPU101aは、受信した画像データが第1画像データか否かを判別する(S102)。ここで、第1画像データであると判別すると(S102で“YES”)、S103に進み、第1画像データでないと判別すると(S102で“NO”)、S108に進む。
また、ここでは、CPU100aは、落書き入力を第1編集処理で実行させると決定した場合に(S102で“YES”)、現在、後述の第2編集処理(S108)を実行していないとき、タブレットディスプレイ37に第1編集プレイエリア16へユーザ6を誘導する案内を表示し、他方、落書き入力を第2編集処理(S108)で実行させると決定した場合に(S102で“NO”)、後述の第1編集処理(S103)を実行していないとき、タブレットディスプレイ13に上記第2編集プレイエリア17へ使用者を誘導する案内を表示するよう制御するようになっている。
このようにすることにより、例えば、撮影プレイを終えたユーザ6が間違って反対側の編集プレイエリアへ移動してしまった場合に、間違いであることをそのユーザ6に知らせることができるため、ユーザ6に親切であり、ユーザ6の誘導をスムーズに行なうことができる。
受信した画像データが第1画像データであると(S102で“YES”)、CPU101aは、上記第1編集プレイエリア16で使用者に落書き入力を実行させる第1編集処理を行なう(S103)。第1編集処理では、編集側コンピュータ装置101の記憶部101bの第1画像データ用の記憶領域から第1画像データを読出し、第1画像データに基づいて編集画面(図15)を表示し、ユーザ6からタッチペン14L,14Rによる撮影画像に対する編集入力を受け付ける。
図13を参照して、第1編集処理について詳しく説明する。
まず、CPU101aは、後述の「終了」ボタン151を非表示にした編集画面を表示し(S121)、その編集画面で編集入力の受け付けを開始する(S122)。
図15に示すように、編集画面は、ユーザ6が編集処理を終了させるための「終了」ボタン151と、撮影画像を表示して選択可能にする画像選択領域(図示中央のA,B,C,D,E,F)と、この画像選択領域に表示される撮影画像の中から選択された撮影画像(キープ画像)を編集対象画像として表示し、ユーザ6が編集入力をするための作業領域である落書き入力領域(図示左右のC,B)と、編集を行なう機能を選択するための「ペン」,「スタンプ」,「フレーム」,「スペシャル」等のいわゆるお絵描きパレットと言われている編集ツールを選択するための選択領域である落書き機能選択領域とを含んで構成される。
図では、「終了」ボタン151を示しているが、図13のS121では、この「終了」ボタン151が表示されていない状態(非表示の状態)で編集画面が表示される。
落書き機能選択領域には、図示していないが、入力した画像を消すための「けしごむ」ボタン、入力操作を1つ前の状態に戻すための「ひとつもどる」ボタン、画像入力を最初からやり直すための「はじめから」等の操作ボタンが表示されている。
ユーザ6は、これらのボタンをタッチペンでタッチする(押す)ことで使用するツールを選択すると落書き機能選択領域に該ツールの編集用画像を表示し、さらに、色、柄、大きさなどを選択した後、落書き入力領域(描画領域)に表示された編集対象とする画像の上で編集入力(落書き画像の入力)を行なうことができる。
図示の編集画面は、落書き入力領域が複数(本実施例では2つ)と、落書き機能選択領域が複数(本実施例では2つ)とで構成されている。
上述の場合は、キープ画像の選択操作を2人で同時に許容し、編集画面上には、それぞれのユーザ6により選択された撮影画像に対応して2人で同時に編集操作ができるように、いわゆる2画面の構成をとっている。
このようにすることにより、複数のユーザ6で編集プレイを楽しむことができる。それぞれのタッチペンはそれぞれの落書き入力領域に対応し、それぞれが別の編集を行えるように構成している。もちろん、編集画面の構成は1画面(落書き入力領域と落書き機能選択領域がそれぞれ1つの編集画面)または落書き入力領域や落書き機能選択領域がそれ以上の複数で構成されていてもよいし、タッチペンも1本またはそれ以上の本数で構成されていてもよい。この場合、上記CPU100aや上記CPU101aが、ユーザ6に対して上記落書き入力領域および/または上記落書き機能選択領域のレイアウトが異なる複数種類の編集画面の中から所定の編集画面を選択させる編集画面レイアウト選択処理を行なうようにしてもよい。
図示の編集画面の構成は、もちろん一例であって限定するものではない。
編集中には、撮影された画像と編集入力された画像とをそれぞれ別の画層(レイヤ)に展開し、タブレットディスプレイ13上にそれら画層を重ねて表示する。それぞれの画層のどちらを上に表示するかは、用途により設定されている。例えば、編集入力された画像を撮影された画像の前景画像とする場合には、編集入力された画像が上の画層となる。なお、編集入力された画像(落書き入力画像)は、スタンプ画像の層やフレーム画像の層等の画層で構成されていてもよい。また、各画層を複数の層で構成し、落書き入力画像を当該複数の層で構成してもよい。
編集入力時間は、予め設定されている。そして、タブレットディスプレイ13の編集画面上に残り時間を表示し、カウントダウンを行なう。残り時間が“0”になると編集入力が終了する。または、画面に表示された「終了」ボタンをタッチすることで強制的に終了させることもできる。このようにすることで、ユーザ6の1回のプレイ時間が長引くことを防止することができ、本装置の稼動回転率(顧客回転率)の低下を防ぐことができる。
再び、図13の説明に戻って、「終了」ボタン151が非表示された編集画面で編集入力の受け付けを開始すると(S122)、CPU101aは、終了操作許可タイマ101fの計時を開始する(S123)。すなわち、終了操作許可タイマ101fは、編集処理が開始されると計時を開始する。
ついで、CPU101aは、撮影処理の状態に基づいて、この編集プレイエリアへ誘導されるユーザ6がいるか否かを判別する(S124)。ここで、この編集プレイエリアへ誘導されるユーザ6がいると判別すると(S124で“YES”)、編集処理における終了操作を受け付けると決定しS125に進み、この編集プレイエリアへ誘導されるユーザ6がいないと判別すると(S124で“NO”)、S126に進む。
具体的には、上述のように撮影処理(S10、S11)には誘導案内処理(図11)が含まれているため、上記撮影処理の状態は、誘導案内処理(図11)における判別結果(例えば、S79,S81)等の誘導案内処理の状態を含む。このように、CPU101aは、上記落書き入力を上記第1編集処理で実行させるか、上記第2編集処理で実行させるかの決定結果に基づいて、この編集プレイエリアへ誘導されるユーザ6がいるか否かを判別する。
「この編集プレイエリア」とは、この編集処理を実行している編集プレイエリアを示す。ここでは、第1編集処理(S103)を行なう第1編集プレイエリア16であるが、後述の第2編集処理(S108)においては、第2編集プレイエリア17を示す。
また、「この編集エリアへ誘導されるユーザ6がいる」とは、撮影プレイが終了して編集プレイを待機しているユーザ6がいるということだけでなく、この編集エリアへ誘導されると決まっている撮影中のユーザ6がいるということを含む主旨である。
この編集プレイエリアへ誘導されるユーザ6がいると(S124で“YES”)、CPU101aは、編集画面(図15)に「終了」ボタン151を表示する(S125)。このように「終了」ボタン151を表示することで、編集処理を終了させる終了操作をユーザ6から受け付けるようになっている。
すなわち、上記撮影処理の状態に基づいて上記終了操作を受け付けるか否かを決定し(S124)、上記終了操作を受け付けると決定されたときに(S124で“YES”)、ユーザ6からの終了操作を受け付けるために、「終了」ボタン151を表示する(S125)。
「終了操作」とは、編集画面に表示された「終了」ボタン151をタッチペンでタッチする操作である。すなわち、「終了操作の受け付け」は、編集画面に表示された「終了」ボタン151により実現される。なお、本実施例では、「終了」ボタン151は、編集画面に表示されるボタンであるが、これに限定されるものではなく、「終了」ボタン151と同様な機能を有するものであれば、物理的な終了操作部であってもよいし、タッチセンサや光センサ等の終了操作を検出する検出部であってもよい。この場合、CPU101aは、終了操作を受け付けるか否かに応じて終了操作を無効または有効に設定するようにしてもよい。そして、CPU101aは、終了操作が無効に設定されている場合に、「終了」ボタン151、終了操作部、検出部が操作されても、編集処理を終了せず、終了操作が有効に設定されている場合に、これらが操作されると、編集処理を終了するようにしてもよい。
本装置では、撮影処理の状態の判別で(S124)、この編集プレイエリアへ誘導されるユーザ6がいれば(S124で“YES”)、編集画面に「終了」ボタン151をすぐに表示することができるため(S125)、ユーザ6は、自分の意思で編集プレイをやめることができ、終了したくても、「終了」ボタン151が表示されるまで、その場で無駄に長時間過ごさなければならないことを防止でき、イライラするということを防止することができる。これにともなって、撮影プレイを終えたユーザ6は、先のユーザ6が移動先の編集プレイエリアに入っていることで、その編集プレイエリアに入れず、先のユーザ6が編集プレイを終えるまで編集プレイを待機しなければならないことを防止できる。また、編集プレイを行なうユーザ6は、すぐに、別の装置で撮影画像を撮りに行きたい場合やもう一度、撮影画像を撮りたい場合等の事情で早く編集プレイを終わりたい時に対応することができる。このように、編集プレイを行なうユーザ6と、撮影プレイを終えてこの編集プレイエリアで編集プレイを行なうユーザとの事情や状態を考慮した装置の稼動が可能となる。
S125では、後述のS129の処理が行なわれ、既に「終了」ボタン151が表示されている場合には、そのまま「終了」ボタン151を表示するようになっている。本実施例では、CPU101aは、一度、編集画面に「終了」ボタン151を表示すると、非表示しないようになっている。
つぎに、CPU101aは、終了操作許可タイマ101fにおける計時時間が、設定された終了操作許可時間になったか否かを判別する(S126)。ここで、終了操作許可時間になったと判別すると(S126で“YES”)、S127に進み、終了操作許可時間になっていないと判別すると(S126で“NO”)、S130に進む。
終了操作許可時間は、メンテナンスモード等において任意に設定できるようにしてもよい。また、終了操作許可時間は、“0”に設定されていてもよい。この場合は、編集処理が開始してからプリンタ12を監視することになる(後述のS128)。
終了操作許可時間になると(S126で“YES”)、CPU101aは、既に「終了」ボタン151を表示しているか否かを判別する(S127)。ここで、既に「終了」ボタン151を表示していると判別すると(S127で“YES”)、S130に進み、既に「終了」ボタン151を表示していないと判別すると(S127で“NO”)、S128に進む。
既に「終了」ボタン151を表示していないと(S127で“NO”)、CPU101aは、プリンタ12が待機中であるか否かを判別する(S128)。ここで、プリンタ12が待機中であると判別すると(S128で“YES”)、S129に進み、プリンタ12が待機中でないと判別すると(S128で“NO”)、S130に進む。
上記「プリンタ12が待機中」とは、プリンタ12が印刷可能な状態であり、例えば、他のユーザ6によりプリンタ12の印刷が開始されていない状態(プリンタ12が印刷処理を実行していない状態)を含む趣旨である。
プリンタ12が待機中であると(S128で“YES”)、CPU101aは、「終了」ボタン151を表示する(S129)。このようにすることにより、編集プレイを行なうユーザ6に対してすぐに印刷処理へ移行する操作を受け付けることができる。
「終了」ボタン151を表示すると(S129)、CPU101aは、後で図14を参照して説明する終了判定処理を行なう(S130)。ついで、CPU101aは、編集画面(図15)における編集入力の受け付けを終了し、編集内容をメモリ101cに保存し(S131)、編集処理を終了する。このように、終了手段としてのCPU101aは、編集処理を終了させる。
つぎに、図14を参照して、終了判定処理について説明する。
まず、CPU101aは、第1タイマ101dによる計時により、設定された落書き時間が経過したか否かを判別する(S141)。ここで、落書き時間が経過したと判別すると(S141で“YES”)、終了判定処理を終了し図13のS131に進み、落書き時間が経過していないと判別すると(S141で“NO”)、S142に進む。このように、落書き時間が経過すると(S141で“YES”)、編集処理が終了するようになっている。
落書き時間が経過していないと(S141で“NO”)、CPU101aは、「終了」ボタン151が操作されたか否かを判別する(S142)。ここで、「終了」ボタン151が操作されたと判別すると(S142で“YES”)、終了判定処理を終了し図13のS131に進み、「終了」ボタン151が操作されていないと判別すると(S142で“NO”)、S143に進む。このように、落書き時間が経過していなくても(S141で“NO”)、「終了」ボタン151が操作されると(S142で“YES”)、編集処理が終了するようになっている。
このように、CPU101aは、上記終了操作を受け付けるか否かを制御することにより(S124、S128)、上記終了手段による編集処理の終了を制限するため、使用者は、上記終了操作を受け付ける制御が行なわれたときに自分の意思で編集プレイを終了することができる。
すなわち、CPU101aは、上記終了操作の受け付け(S142で“YES”)に応じて上記編集処理を終了(図13のS131)するようになっている。
また、CPU101aは、印刷処理の状態に基づいて上記編集処理の終了を制限するようになっている(S128の判定)。このため、編集プレイが終了しても、印刷開始まで待たされるという、使用者の待ち時間を解消することができるようになっている。また、編集処理の後工程である印刷手段による印刷が不可能な場合に編集処理を終了させないようにすることができるため、使用者の無駄な待ち時間を発生させることを防ぐことができるようになっている。
「終了」ボタン151が操作されていないと(S142で“NO”)、CPU101aは、所定の領域またはボタンが操作されたか否かを判別する(S143)。ここで、所定の領域またはボタンが操作されたと判別すると(S143で“YES”)、S144に進み、所定の領域またはボタンが操作されていないと判別すると(S143で“NO”)、図13のS124に戻る。
ここで、「所定の領域またはボタンが押された」とは、編集画面(図15)の画像選択領域、落書き入力領域、落書き機能選択領域等のユーザ6の操作を受け付ける領域またはボタンが押されたということを含む趣旨である。
所定の領域またはボタンが操作されると(S143で“YES”)、CPU101aは、所定の操作またはボタンに対応した処理を行ない(S144)、図13のS124に戻る。
「所定の領域またはボタン」とは、画像選択領域、落書き入力領域、落書き機能選択領域等を示し、「所定の領域またはボタンに対応した処理」とは、それぞれに対応した処理、具体的には、編集対象画像の切り替え、画像入力、機能の入れ替え等の処理を行なうことを含む趣旨である。
本装置では、上述のように、撮影処理の状態に基づいて「終了」ボタン151による終了操作を受け付けると決定される。そして、その決定により編集画面に「終了」ボタン151が表示され、ユーザ6が終了操作を実行できるようにしている。このように、編集画面に「終了」ボタン151を表示することで上記終了操作を受け付け、ユーザ6により「終了」ボタン151が操作されると(終了操作の受け付けに応じて)、編集処理を終了するようになっている。したがって、撮影プレイエリア15で撮影プレイを行なうユーザ6がいるときには、編集プレイエリアのユーザ6が編集プレイを終了することができるようにすることができ、撮影プレイを終えたユーザ6が移動先の編集プレイエリアに入れず、待機しなければならないということを防止することができる。これにより、装置の稼働率が下がってしまうことを防止することができる。
また、撮影プレイエリア15で撮影プレイを行なうユーザ6がいないときには、編集プレイエリアのユーザ6が編集プレイを終了することができないようにすることができる。これにより、ユーザ6は、他のユーザ6が取出エリアで印刷待ちをしているにもかかわらず、編集プレイを終了してしまうことで、他のユーザ6の印刷待ちを待機しなければならないことを防止することができる。このように、上記撮影処理の状態に基づいて上記終了操作を受け付けることで、異なるプレイの間の待ち時間またはプレイ開始前の待ち時間を極力解消することができ、ユーザ6のプレイ進行をスムーズに行なうことができる。また、装置を使用する全ての使用者の満足度を向上させることができる。
このように、本実施例の編集処理では、ユーザ6の利用の順番が変化することにより発生する他のユーザ6の無駄な待ち時間、および待ち時間の発生による装置の稼働率低下を防ぐために、まず、編集開始時に、「終了」ボタン151を表示せず(S121)、編集処理を開始する。これにより、ユーザ6の利用の順番が変化することを防ぐ効果があり、待ち時間の発生、稼働率の低下を防ぐ効果がある。
それでは、ユーザ6の意思で編集処理を終了することができないことがあるので、つぎに、所定の時間(終了操作許可時間)の経過後、プリンタ12の状態(すなわち、印刷処理の状態)を監視し(S128)、プリンタ12が待機中なら(S128で“YES”)、「終了」ボタン151を表示し(S129)、終了操作を受け付けるように制御する。これにより、所定の時間経過後に、終了操作を受け付けることができ、ユーザ6の意思で編集を終了することができる。さらに編集処理の後工程であるプリンタ12による印刷が不可能な場合に終了操作を受け付けないようにしているため(S128で“NO”)、ユーザ6の無駄な待ち時間を発生させることを防ぐことができる。
それでは、撮影中または撮影終了後のユーザ6の待ち時間が長くなり稼働率が低下する可能性があるため、さらに、所定の時間の経過前(終了操作許可時間)であっても、この編集エリアに誘導されるユーザ6がいると判定された場合には(S124で“YES”)、後工程よりも前工程を優先して強制的に「終了」ボタン151を表示し(S125)、終了操作を受け付けるように制御する。これにより、稼働率の低下を防ぐことが可能となる。
つまり、終了操作の受け付けを制御するにあたり、待ち時間を解消するために、後工程の監視をするだけでなく、さらに前工程の監視をすることで稼働率の低下を防ぐことも可能となる。
なお、このような終了操作の受け付けの制御方法は、編集プレイエリアが複数である必要はなく、撮影プレイエリア、編集プレイエリア、取り出しエリアが別の場所であれば実現できる。
再び、図12を参照して、上記第1編集処理(S103)が終了すると、CPU101aは、例えば、後述の図30(A)に示す印刷画像選択画面をタブレットディスプレイ13に表示し、上記撮影画像および/または上記撮影画像と落書き画像との合成画像の中から印刷出力する印刷対象画像をユーザ6に対して所定の数(例えば、4枚)選択させる第1印刷画像選択処理を行なう(S104)。第1印刷画像選択処理では、上記CPU101aは、上記印刷画像選択処理において、上記撮影画像および/または上記合成画像を上記タブレットディスプレイ13に表示させ、上記撮影画像および/または上記合成画像の中から印刷対象画像をユーザ6に対して所定の数(例えば、4枚)選択させるとともに、印刷対象画像を普通に印刷するか、印刷対象画像として選択されていない上記撮影画像および/または合成画像をおまけ画像として印刷媒体の余白部に印刷するかの選択を同時に受け付ける。また、編集入力に失敗した画像等を印刷しないような選択を受け付けることもできる。
上記第1印刷画像選択処理(S104)が終了すると、CPU101aは、例えば、後述の図30(B)に示す印刷レイアウト選択画面をタブレットディスプレイ13に表示し、ユーザ6が好みのシールレイアウトの選択を行なう第1印刷レイアウト選択処理を行なう(S105)。印刷レイアウト選択処理では、キープ画像の枚数に応じて、予め決められた複数の印刷レイアウト(例えば、6通り)で構成された印刷レイアウト選択画面を表示し、上記複数の印刷レイアウトの中からユーザ6に対して好みの印刷レイアウトを1つ選択させるようになっている。
図12に示すように、上記第1印刷レイアウト選択処理(S105)が終了すると、CPU101aは、選択されたレイアウトに基づいてキープ画像と指示信号または/およびキープ画像と落書き画像(落書き入力画像)とを合成した合成画像と指示信号とを含む印刷画像データ(ここでは、第1印刷画像データ)をプリンタ12に送信する第1印刷データ転送処理を行なう(S106)。第1印刷データ転送処理では、編集側コンピュータ装置101から撮影側コンピュータ装置100へ生成された第1印刷画像データを転送する。
第1印刷データ転送処理(S106)が完了すると、CPU100aは、プリンタ12にキープ画像または/および合成画像を印刷媒体19の表面に印刷させる印刷制御を行なう印刷開始処理を行なう(S107)。すなわち、CPU101aは、上記プリンタ12の印刷を制御する印刷制御処理(印刷開始処理)を実行するようになっている。これにより、プリンタ12は、上記撮影画像と上記落書き画像との合成画像を上記第1印刷画像選択処理(S104)において選択された印刷対象画像を印刷画像データに基づいて印刷媒体19に印刷出力する印刷処理を行なう。このとき、CPU101aは、第1印刷中ランプ9aを点灯させるように制御部を制御する。
また、CPU101aは、ユーザ6をプリンタ12の前に誘導するアナウンス音声(例えば、「シールは左から出るよ!」)を第1編集側スピーカ50または第2編集側スピーカ61から出力するスピーカ制御や、ユーザ6をプリンタ12の前(取出エリア)に誘導する表示をタブレットディスプレイ13またはタブレットディスプレイ37に表示する表示を行なう。
詳細には、CPU101aは、第1編集処理(S103)を終了した後、第1編集プレイエリア16のユーザ6をプリント取出口8に誘導する案内をタブレットディスプレイ13に表示し、第2編集処理(S108)が終了した後、第2編集プレイエリア17のユーザ6をプリント取出口8に誘導する案内をタブレットディスプレイ37に表示するよう制御するようになっている。このようにすることにより、編集プレイが終了したユーザ6をプリント取出口8へ誘導することができ、次のユーザ6(例えば撮影プレイを終えたユーザ6)を編集作業用の空間にスムーズに誘導することができる。
プリンタ12は、CPU101aと独立して動作し、CPU101aの印刷制御により、キープ画像や合成画像をシール(写真プリント)として印刷し、その写真プリントをプリント取出口8に排出する。これにより、シールは、ユーザ6に提供される。
印刷開始処理(S107)を行ない、プリンタ12から正常に印刷が開始された旨の通知があると、次のユーザ6の編集操作を待機するために、S100に戻り、再度待機画面を夫々の編集空間4aに配備されている第1編集側スピーカ50またはタブレットディスプレイ13より出力する。
以上の、撮影処理、編集処理、選択処理等の一連の処理が1組のユーザ6が本実施の形態の写真プリント提供装置で行なうプレイである。
再び図12のS102の説明に戻って、受信した画像データが第1画像データでないと(S102で“NO”)、CPU101aは、上記第2編集プレイエリア17でユーザ6に落書き入力を実行させる第2編集処理を行なう(S108)。第2編集処理では、編集側コンピュータ装置101の記憶部101bの第2画像データ用の記憶領域から第2画像データを読出し、第2画像データに基づいて、タブレットディスプレイ37に編集画面(図15)を表示し、ユーザ6からタッチペン14L,14R、39L,39Rによる撮影画像に対する編集入力を受け付ける。第2編集処理は、第1編集処理と同様に、図13および図14に示す処理に基づいて行なわれる。
上記第1編集プレイエリア16と、上記第2編集プレイエリア17は、場所や位置、装置等は別であるが、同様な構成であり、以降、CPU101aは、第2印刷画像選択処理(S109)、第2印刷レイアウト選択処理(S110)、第2印刷データ転送処理(S111)、印刷開始処理(S107)の順に、それぞれ第2画像データに基づいて処理を行なうが、それぞれ上記第1印刷画像選択処理(S104)、上記第1印刷レイアウト選択処理(S105)、上記第1印刷データ選択処理(S106)、印刷開始処理(S107)と同じ処理を行なうため、説明を省略している。また、第1編集処理と第2編集処理を独立して並行に処理するために、第1タイマ101dや第2タイマ101e、終了操作許可タイマ101f等のそれぞれの処理に必要な構成は、第1編集処理および第2編集処理ごとに設けられている。
図16は、印刷画像データに基づいてシール等の印刷媒体に印刷された撮影画像(合成画像を含む)の一例を示す。
図16では、第1編集プレイエリア16において第1印刷レイアウト選択処理(S105)で選択された印刷レイアウトに基づいて撮影画像が印刷媒体19に印刷されている様子を示している。
図16に示すように、印刷媒体19には、第1編集プレイエリア16において第1印刷画像選択処理(S104)で選択された普通に印刷をする合成画像C、D、E、Aが通常の位置に配置され、おまけ画像として印刷をする合成画像B、Fが余白に配置され印刷される。
第2編集プレイエリア17においても、第2印刷画像選択処理(S109)で選択された普通に印刷をする合成画像が通常の位置に配置され、おまけ画像として印刷をする合成画像が余白に配置され印刷される。
このように、上述の実施例では、図1に示すように、撮影を行なう撮影空間3と撮影された画像に編集を行なう編集空間4a,4bとが異なる場所に設置されていることから、先のユーザ6が撮影を終了し編集空間4aに移動すると、タッチパネルディスプレイ24にはデモ画像が表示され、次のユーザ6のコイン投入を受け付ける。そして、コインが投入されると、次のユーザ6の撮影が開始されるようになっているので、3組のユーザ6が同時に利用することができる。
つぎに、図17〜図21を参照して、タッチパネルディスプレイ24、タブレットディスプレイ13およびタブレットディスプレイ37の表示態様について説明する。
上記CPU100aは遊戯に関する情報(例えば、図19に示すデモ画面の一例であるタイトル画面等の各種画面)を表示する第3表示手段であるタッチパネルディスプレイ24を後述の表示フラグに基づいて所定の表示態様(後述の表示態様Aまたは表示態様B)で表示制御する。上記CPU101aはタブレットディスプレイ13およびタブレットディスプレイ37をそれぞれ所定の表示態様(後述の表示態様Aまたは表示態様B)で表示制御する。そして、撮影プレイエリア15の撮影筐体1では、上記CPU100aは、前述と同様に、撮影画像に対して落書き画像を第1編集筐体2aのタブレットディスプレイ13で入力させるか、第2編集筐体2bのタブレットディスプレイ37で入力させるかを決定する。
ここで、上記CPU100aは、落書き画像を第1編集筐体2aのタブレットディスプレイ13で入力させると決定した場合には、遊戯に関する情報をタブレットディスプレイ13における表示態様と同じ表示態様でタッチパネルディスプレイ24に表示する。一方、上記落書き画像を第2編集筐体2bのタブレットディスプレイ37で入力させると決定した場合には、遊戯に関する情報をタブレットディスプレイ37における表示態様と同じ表示態様でタッチパネルディスプレイ24に表示するようになっている。
本実施例では、CPU101aは、タブレットディスプレイ13には表示態様Aで各種画面を表示し、タブレットディスプレイ37には表示態様Bで各種画面を表示するようになっている。
つぎに、図17を参照して、表示フラグについて説明する。
上記表示フラグは、上記CPU100aにより、メモリ100cの所定の記憶領域に記憶(セット)され、表示態様を識別するためのフラグである。ここでフラグとは、所定の状態が成立しているかどうかを表すものを含む趣旨である。
図示のように、表示フラグは、“0”と“1”の2種類が設定されている。表示フラグとして“0”がセットされている場合には、上記CPU100aは、表示態様Aの表示態様でタッチパネルディスプレイ24を表示制御し、“1”がセットされている場合には、表示態様Bの表示態様でタッチパネルディスプレイ24を表示制御する。すなわち、表示フラグ“0”は、表示態様Aと対応し、表示フラグ“1”は、表示態様Bと対応している。
本実施例では、上記CPU100aは、表示フラグとして、図10のS1の初期化処理において、まず“0”をセットする。そして、図10のS12の誘導案内処理が終了すると、表示フラグとして“1”をセットする。すなわち、表示フラグは、“0”、“1”、“0”、“1”、・・・の順番で交互に更新するようになっている。このように、CPU100aは、一組のユーザ6の撮影プレイにおいて撮影プレイが終了(誘導案内処理が終了)するごとに表示フラグを交互に更新し、その表示フラグに対応する表示態様で各種画面をタッチパネルディスプレイ24に表示する。また、例えば、表示態様が3つの場合は、表示フラグは“0”、“1”、“2”、“0”、“1”、“2”、・・・の順番に更新するようになっており、その表示フラグに対応する表示態様で各種画面をタッチパネルディスプレイ24に表示する。
つぎに、図18を参照して、ユーザの移動と表示態様の切り替わりについて説明する。
図18(1)に示すように、電源投入後に初めに使用するユーザAは、撮影プレイエリア15で表示態様Aの表示態様で表示されたタイトル画面(図19(A))の表示中に所定の対価をコイン投入口26に投入し撮影プレイを開始し、以降タイトル画面と同じ表示態様Aで表示される各種操作画面(たとえば、図10のS7で表示される撮影コース選択画面等)を見ながら、タッチパネルディスプレイ24等を操作し撮影プレイを行なう。
図18(1)に示すように、編集プレイエリア15にユーザ6がいない時(編集プレイが行なわれていない時)は、第1編集プレイエリア16のタブレットディスプレイ13には、図20(A)に示す待機案内画面が表示され、第2編集プレイエリア17のタブレットディスプレイ37には、図20(B)に示す待機案内画面が表示されている。
本実施例の表示態様は、各種画面の背景画像が緑色に表示制御される表示態様(表示態様A)と、ピンク色に表示制御される表示態様(表示態様B)が設定されている。そして、これらの表示態様で各種画面の一例であるタイトル画面(図19)、待機案内画面(図20)、開始画面(図21)等が表示される。
図19は、タッチパネルディスプレイ24に表示される各種画面の一例であるタイトル画面を示す。図19(A)は、表示態様A(全体が緑色の色彩で統一された態様)の表示態様で表示されたタイトル画面を示し、図19(B)は、表示態様B(全体がピンク色の色彩で統一された態様)の表示態様で表示されたタイトル画面を示す。
また、表示態様は、上述のように色彩の統一による態様に限らず、文字の統一による態様であってもよい。例えば、第1編集プレイエリア16を「華」エリア、第2編集プレイエリア17を「恋」エリアとユーザ6にわかるように、サイドカーテン等に表示し、落書き画像を第1編集プレイエリア16で入力させる場合は、タイトル画面に、本装置の商品名「華恋」と大きく表示した背後に、薄目のグレーの色調で「華」の文字を一面に表示し、一方落書き画像を第2編集プレイエリア17で入力させる場合は、タイトル画面に、本装置の商品名「華恋」と大きく表示した背後に、薄目のグレーの色調で「恋」の文字を一面に表示するなどが考えられる。
図20は、タブレットディスプレイ13,37に表示される各種画面の一例である待機案内画面を示す。図20(A)は、表示態様A(上述と同様に全体が緑色の色彩で統一された態様)の表示態様で表示された待機案内画面を示し、図20(B)は、表示態様B(上述と同様に全体がピンク色の色彩で統一された態様)の表示態様で表示された待機案内画面を示す。
各待機案内画面には、「先に撮影してね」と表示され、ユーザ6に先に撮影プレイを行なうように促している。また、上述の文字の統一による態様の場合は、「先に撮影してね」と表示した背後に、第1編集プレイエリア16では薄目のグレーの色調で「華」の文字が一面に表示され、第2編集プレイエリア17では薄目のグレーの色調で「恋」の文字が一面に表示される。
図21は、タブレットディスプレイ13,37に表示される各種画面の一例である開始画面を示す。図21(A)は、表示態様A(上述と同様に全体が緑色の色彩で統一された態様)の表示態様で表示された開始画面を示し、図21(B)は、表示態様B(上述と同様に全体がピンク色の色彩で統一された態様)の表示態様で表示された開始画面を示す。
各開始画面には、撮影側からデータ転送処理(図11のS84,S88)で転送を開始した画像データの転送が完了したことを報知するとともに、タブレットディスプレイ13,37に対してタッチペンでタッチするよう促すために、文字で「写真の準備ができました 画面をペンで押してね」と表示されている。また、上述の文字の統一による態様の場合は、「画面をペンで押してね」と表示した背後に、第1編集プレイエリア16では薄目のグレーの色調で「華」の文字が一面に表示され、第2編集プレイエリア17では薄目のグレーの色調で「恋」の文字が一面に表示される。
このように、タブレットディスプレイ13の表示態様とタブレットディスプレイ37の表示態様は異なるため、ユーザ6は、第1編集プレイエリア16と第2編集プレイエリア17とをはっきり区別することができる。
なお、本実施例では、表示態様Aと表示態様Bは、それぞれ画面全体の色彩や文字等のデザインにより異なっているが、これらに限定されるものではなく、撮影プレイエリア15で表示される表示態様Aと第1編集プレイエリア16で表示される表示態様Aとで統一感があり、さらに撮影プレイエリア15で表示される表示態様Bと第2編集プレイエリア17で表示される表示態様Bとで統一感があるものであれば、画面全体として異なっていてもよい。また、表示態様Aと表示態様Bの2種類の表示態様が設定されているが、任意の数の表示態様に設定してもよい。この場合、一組のユーザ6が撮影プレイと編集プレイで同じ表示態様で各種画面を見ながら遊戯を行なえることが好ましい。また、第1編集プレイエリア16の周囲に、第1編集プレイエリア16の外部からユーザ6が確認できる装飾物等には、表示態様Aに関するデザイン等が施され、第2編集プレイエリア17の周囲に、第2編集プレイエリア17の外部からユーザ6が確認できる装飾物等には、表示態様Bに関するデザイン等が施されていてもよい。例えば、本実施例では、第1編集プレイエリア16の第1編集筐体2aやサイドカーテン40bを緑色にデザインし、第2編集プレイエリア17の第2編集筐体2bやサイドカーテン40cをピンク色にデザインしてもよい。また、上述の文字の統一による態様の場合は、第1編集プレイエリア16のサイドカーテン40bに「華」が文字でデザインされ、第2編集プレイエリア17のサイドカーテン40cに「恋」が文字でデザインされる。このようにすることにより、ユーザ6は、どちらの編集空間へ移動してよいか一層迷い難くなる。これにより、さらに稼動回転率が向上し、顧客の移動も一層スムーズになる。
図18(2)に示すように、ユーザAが撮影プレイを終了すると、CPU100aは、表示態様Aで各種画面をタブレットディスプレイ13に表示する第1編集プレイエリア16にユーザAを誘導する。ここで、ユーザAに対して誘導案内を行なうためにタッチパネルディスプレイ24に表示される画面にも表示態様Aの表示態様で各種画面が表示される。
このように、ユーザ6は、まず、撮影筐体1のタッチパネルディスプレイ24における表示態様で撮影プレイを行なった後、つぎに編集プレイを行なう編集プレイエリアのタブレットディスプレイでタッチパネルディスプレイ24における表示態様と同じ表示態様で編集プレイを行なうことができる。これにより、一組のユーザ6における撮影プレイと編集プレイとの遊戯の統一感が増し、ユーザ6の遊戯の興趣が高まる。また、撮影プレイが終了したユーザ6は、撮影プレイエリアから編集プレイエリアに移動する際、間違って別の編集プレイエリアに移動したとしてもその編集プレイエリアのタブレットディスプレイを見ることで、その間違いにすぐに気がつくことができる。
ついで、図18(3)に示すように、ユーザAを第1編集プレイエリア16に誘導すると、表示態様Bの表示態様でタッチパネルディスプレイ24に各種画面を表示する。すなわち、タッチパネルディスプレイ24における表示態様を表示態様Aから表示態様Bに切り替える。また、ユーザAを誘導した第1編集プレイエリア16に対して画像データの準備ができると、そのタブレットディスプレイ13に図21(A)に示す開始画面を表示し、編集プレイの開始を促す。そして、第1編集プレイエリア16のユーザAは、表示態様Aの表示態様で表示された各種画面を見ながら編集プレイを行なう。
一方、撮影プレイエリア15の撮影空間3に入ったユーザBは、表示態様Bの表示態様で表示された各種画面(例えば、図19(B)に示すタイトル画面等)を見ながら撮影プレイを行なう。図18(4)に示すように、ユーザBが撮影プレイを終了すると、CPU100aは、ユーザBを表示態様Bで各種画面をタブレットディスプレイ37に表示する第2編集プレイエリア17に誘導する。ここで、ユーザBに対して誘導案内を行なうためにタッチパネルディスプレイ24に表示される画面にも表示態様Bの表示態様で各種画面が表示される。
すなわち、CPU100aは、落書き画像を第1編集プレイエリア16の第1編集筐体2aで入力させる場合には、ユーザ6を第1編集プレイエリア16へ誘導し、落書き画像を第2編集プレイエリア17の第2編集筐体2bで入力させる場合には、第2編集プレイエリア17へ誘導するようタッチパネルディスプレイ24や撮影側スピーカ23L,23Rを制御する。したがって、撮影プレイが終了したユーザ6が撮影プレイエリア15からいずれかの編集プレイエリアに移動する際、間違って別の編集プレイエリアに移動してしまうことを防止できる。また、撮影プレイが終了したユーザ6は、第1編集プレイエリア16および第2編集プレイエリア17のうち、どちらの編集空間へ移動してよいか迷わずに移動することができる。これにより、稼動回転率が向上し、顧客の移動も一層スムーズになる。
ついで、図18(5)に示すように、ユーザBを第2編集プレイエリア17に誘導すると、表示態様Aの表示態様で各種画面をタッチパネルディスプレイ24に表示する。すなわち、タッチパネルディスプレイ24における表示態様を表示態様Bから表示態様Aに切り替える。また、ユーザBを誘導した第2編集プレイエリア17に対して画像データの準備ができると、そのタブレットディスプレイ37に図21(B)に示す開始画面を表示し、編集プレイの開始を促す。そして、撮影プレイエリア15のユーザCは、表示態様Aの表示態様で表示された各種画面(例えば、図19(A)に示すタイトル画面等)を見ながら撮影プレイを行なう。
すなわち、CPU100aは、各種画面等をタブレットディスプレイ13における表示態様と同じ表示態様でタッチパネルディスプレイ24に表示している場合には撮影プレイが終了してから次の撮影プレイが開始する前に各種画面等をタブレットディスプレイ37における表示態様と同じ表示態様に切り替える。そして、各種画面等をタブレットディスプレイ37における表示態様と同じ表示態様でタッチパネルディスプレイ24に表示している場合には撮影プレイが終了してから次の撮影プレイが開始する前に各種画面等をタブレットディスプレイ13における表示態様と同じ表示態様に切り替える。
このようにすることにより、ユーザ6の撮影プレイが終了した後、次のユーザ6が撮影プレイを開始する前にタッチパネルディスプレイ24に表示される各種画面等の表示態様を切り替えることができる。これにより、各ユーザ6が撮影プレイ中に別の表示態様で表示された遊戯に関する情報を見ることにより、遊戯の統一感が損なわれることを防止できる。
また、上記のように、CPU100aは、タッチパネルディスプレイ24に各種画面等をタブレットディスプレイ13における表示態様と同じ表示態様で表示しているときはユーザ6を第1編集プレイエリア16へ誘導し、タッチパネルディスプレイ24にタブレットディスプレイ37における表示態様と同じ表示態様で表示しているときはユーザ6を第2編集プレイエリア17へ誘導するようになっている。このため、ユーザ6は、撮影プレイエリア15から、そのタッチパネルディスプレイ24における表示態様と同じ表示態様で表示を行なう編集プレイエリアに誘導される。これにより、ユーザ6の撮影プレイエリア15からいずれかの編集プレイエリアへの移動が一層スムーズになるとともに、撮影プレイと編集プレイとの遊戯の統一感が増し、遊戯の興趣が高まる。
すなわち、本実施例は、撮影プレイ提供装置と複数の編集プレイ提供装置がそれぞれ独立に制御可能に構成されている写真プリント提供装置において、撮影プレイ提供装置の表示手段には、編集プレイ装置の数に対応した複数の表示態様を、撮影プレイごとに順番に、撮影プレイに必要な所定の各種画面を、それぞれの表示態様で表示し、一方複数の編集プレイ提供装置に備わるそれぞれの表示手段には、編集プレイに必要な所定の各種画面を、それぞれの表示態様で表示し、さらに、撮影プレイ提供装置で表示した表示態様と同じ表示態様で表示されている編集プレイ提供装置に、撮影終了後のユーザ6を誘導することを含む主旨である。
図32は、本発明の写真プリント提供装置の第6の実施例を示す。
図示では、上記実施例で説明した部分と同じ機能を果たす部分に同一の符号を付している。
上記第1の実施例の写真プリント提供装置は、第1編集プレイエリア16と第2編集プレイエリア17の2つの編集プレイエリアを備えているが、本実施例の写真プリント提供装置は、3つの編集プレイエリアを備えている。
具体的には、図32に示すように、本実施例の写真プリント提供装置は、上記第1の実施例の第1編集プレイエリア16に代えて第3編集プレイエリア131および第4編集プレイエリア141を備えている。
第3編集プレイエリア131は、前述のタブレットディスプレイ13,37と同じ構成からなるタブレットディスプレイ133と、前述の編集筐体2a,2bと同じ構成からなる第3編集筐体135と、第3編集筐体135に臨む編集空間(編集作業用の空間)137とを含む。
第4編集プレイエリア141も、前述のタブレットディスプレイ13,37と同じ構成からなるタブレットディスプレイ143と、前述の編集筐体2a,2bと同じ構成からなる第4編集筐体と、第4編集筐体(具体的には、第3編集筐体135の背面)に臨む編集空間(編集作業用の空間)147とを含む。第4編集筐体は、上記第3編集筐体135と一体化されているため、図示では第4編集筐体を第3編集筐体135として示している。
なお、第3編集筐体135と第4編集筐体は、図示のように一体化せず、独立していてもよい。
このように、複数備わる編集プレイ提供装置(編集筐体等)ごとに表示手段(タッチパネルディスプレイ24)に表示する態様がそれぞれ異なり、撮影プレイ提供装置(撮影筐体)の表示手段(タッチパネルディスプレイ24)に表示する態様を、それぞれの編集プレイ提供装置の表示手段(タブレットディスプレイ37,133,143)に表示する態様と同じ態様で表示するように制御する方法は、第1の実施例の図1に示すような第1編集プレイエリア16と第2編集プレイエリア17を撮影プレイエリア15を挟んで一列に配置した形態の写真プリント提供装置の場合に限らず、例えば、編集空間を複数設けた写真プリント提供装置においても実現可能であり、その場合、撮影プレイと編集プレイの統一感および撮影終了後のユーザ6の円滑な誘導を行なえるという、同様な効果を奏するものである。
図33は、本発明の写真プリント提供装置の第6の実施例における編集処理の具体例を示す。
図33に示すように、まず、CPU101aは、編集処理を開始する前(ユーザ6に編集プレイを開始させる前(S264の前))に他の編集プレイエリアで編集処理を実行しているか否かを判別する(S261)。ここで、他の編集プレイエリアで編集処理を実行していると判別すると(S261で“YES”)、S263に進み、他の編集プレイエリアで編集処理を実行していないと判別すると(S261で“NO”)、S262に進む。
「他の編集プレイエリア」とは、この編集処理を実行している編集プレイエリア以外の別の編集プレイエリアを示す。また、他の編集プレイエリアで編集処理を実行しているということは、この編集プレイエリアよりも先に編集処理を開始しているということを示す。
他の編集プレイエリアで編集処理を実行しているか否かの判別は、CPU101aが、「終了」ボタン151を表示制御するための管理ファイルを参照することによって行なわれる。
ここで、図34を参照して、上述のS261で他の編集プレイエリアで編集処理を実行しているか否かを判別する方法を説明する。
図34は、各編集プレイエリアの状態と、それらの状態に基づいて更新(記憶)される管理ファイルの値を示す。
管理ファイルは、CPU101aが「終了」ボタン151を表示制御するためのファイル(データ)であり、メモリ101c等の記憶手段に記憶される。
図34に示すように、第3編集プレイエリア131の編集部(タブレットディスプレイやタッチペン等を含む)には、編集プレイエリアを識別するためのエリア識別情報として、ID=1が割り当てられている。また、第4編集プレイエリア141の編集部には、エリア識別情報としてID=2が割り当てられ、第2編集プレイエリア17には、エリア識別情報としてID=3が割り当てられている。
図示において、「待機中」とは、CPU101aが編集処理を実行していない状態(例えば、図12のS100の待機処理を実行している状態)を示し、「編集処理中」とは、CPU101aが編集処理を実行している状態を示し、「終了ボタン表示」とは、編集画面に「終了」ボタン151を表示している状態を示す。
管理ファイルは、初期状態の場合、すなわち編集処理がどの編集プレイエリアでも行なわれていない場合、エンドコード“0”が入力される。このときの管理ファイルの値は、「(0)」となる。
CPU101aは、各編集プレイエリアにおいて編集処理を実行すると、管理ファイルにそれぞれ編集処理の実行を開始した編集プレイエリアのIDを編集処理の開始順に入力していく。そして、各編集プレイエリアの編集処理を終了すると、管理ファイルから各々編集プレイエリアのIDを編集処理の終了順に消去していく。
例えば、CPU101aは、どの編集プレイエリアでも編集処理が行なわれていない状態(初期状態)から、第3編集プレイエリア131の編集処理を開始すると、第3編集プレイエリア131のIDである「1」を管理ファイルに入力する。このときの管理ファイルの値は、「(1,0)」となる。
ついで、CPU101aは、第4編集プレイエリア141の編集処理を開始すると、第4編集プレイエリア141のIDである「2」を管理ファイルに入力する。このときの管理ファイルの値は、「(2,1,0)」となる。
ついで、CPU101aは、第2編集プレイエリア17の編集処理を開始すると、第2編集プレイエリア17のIDである「3」を管理ファイルに入力する。このときの管理ファイルの値は、「(3,2,1,0)」となる。
ついで、CPU101aは、第3編集プレイエリア131の編集処理を終了すると、第3編集プレイエリア131のIDである「1」を管理ファイルから消去する。このときの管理ファイルの値は、「(3,2,0)」となる。
ついで、つぎの客(ユーザ)によって第3編集プレイエリア131で編集プレイが開始されると、CPU101aは、第3編集プレイエリア131の編集処理を開始し、第3編集プレイエリア131のIDである「1」を管理ファイルに入力する。このときの管理ファイルの値は、「(1,3,2,0)」となる。
ついで、CPU101aは、第4編集プレイエリア141の編集処理を終了すると、第4編集プレイエリア141のIDである「2」を管理ファイルから消去する。このときの管理ファイルの値は、「(1,3,0)」となる。
ついで、つぎの客(ユーザ)によって第4編集プレイエリア141で編集プレイが開始されると、CPU101aは、第4編集プレイエリア141の編集処理を開始し、第4編集プレイエリア141のIDである「2」を管理ファイルに入力する。このときの管理ファイルの値は、「(2,1,3,0)」となる。
CPU101aは、編集処理中は、管理ファイルを参照して、先に入力されているIDがあるか否か(すなわち、他の編集プレイエリアで先に編集処理が行なわれているか否か)を常に監視し、先に他のIDが入力されていないと判別すると、「終了」ボタン151を編集画面に表示する。一方、先に他のIDが入力されていると判別すると、「終了」ボタン151を編集画面に非表示のままにしておく。このように、CPU101aは、IDが入力された順番、すなわち編集処理が開始された順番に、いずれか1つの編集プレイエリアにおいてタブレットディスプレイの編集画面に「終了」ボタン151を表示するようになっている。
具体的には、CPU101aは、管理ファイルの状態(値)が「(1,0)」の場合、第3編集プレイエリア131の編集画面に「終了」ボタン151を表示する。管理ファイルの状態が「(2,1,0)」の場合、第3編集プレイエリア131の編集画面に「終了」ボタン151を表示したままで、第4編集プレイエリア141の編集画面に「終了」ボタン151を非表示にする。
また、管理ファイルの状態が「(3,2,1,0)」の場合、第3編集プレイエリア131の編集画面に「終了」ボタン151を表示したままで、第4編集プレイエリア141の編集画面と第2編集プレイエリア17の編集画面に「終了」ボタン151を非表示にする。
また、管理ファイルの状態が「(3,2,0)」の場合、第4編集プレイエリア141の編集画面に「終了」ボタン151を表示し、第2編集プレイエリア17の編集画面に「終了」ボタン151を非表示にする。管理ファイルの状態が「(1,3,2,0)」の場合、第4編集プレイエリア141の編集画面に「終了」ボタン151を表示し、第2編集プレイエリア17の編集画面と第3編集プレイエリア131の編集画面に「終了」ボタン151を非表示にする。
上述のように、CPU101aは、管理ファイルを常に参照することによって、編集処理を行なっている複数の編集プレイエリアの中のいずれか1つの編集プレイエリア(ここでは、最初に編集処理を開始した編集プレイエリア)の編集画面のみに「終了」ボタン151を表示するよう制御する。
このように、「終了」ボタン151を表示した編集画面を表示することで(図33のS262)、ユーザ6が、編集処理が開始された後すぐに、自分の意思で編集プレイをやめることができ、終了したくても、「終了」ボタン151が表示されるまで、その場で無駄に長時間過ごさなければならず、イライラしてしまうということを防止することができる。また、ユーザ6がすぐに別の装置で撮影画像を撮りに行きたい場合や、もう一度撮影画像を撮りたい場合等の事情で早く編集プレイを終了したいというユーザ6の要望に対応することができる。
すなわち、上記遊戯制御手段(CPU101a)の編集処理を終了させる終了操作をユーザ6から受け付ける終了操作受付手段(タブレットディスプレイ)を編集プレイエリア毎に備え、上記終了制御手段(CPU101a)は、上記終了操作受付手段において終了操作を受け付けるか否かを制御することにより、上記終了手段(CPU101a)による編集処理の終了を許容するようになっている。したがって、編集プレイエリア内のユーザ6は、上記終了制御手段により上記終了操作を受け付ける制御が行なわれたときに(すなわち、「終了」ボタン151が表示されたとき)、自分の意思で編集プレイを終了することができる。
再び図33を参照して、上述のような方法で他の編集プレイエリアの状態を判別し、他の編集プレイエリアで編集処理を実行していると(S261で“YES”)、CPU101aは、「終了」ボタン151を非表示にした編集画面を表示し(S263)、S264に進む。
他の編集プレイエリアで編集処理を実行していないと(S261で“NO”)、CPU101aは、「終了」ボタン151を表示した編集画面を表示し(S262)、S264に進む。
ついで、編集画面を表示すると(S262またはS263)、その編集画面で編集入力の受け付けを開始する(S264)。ついで、編集画面で編集入力の受け付けを開始すると(S264)、CPU101aは、「終了」ボタン151を非表示にしているか否かを判別する(S265)。ここで、「終了」ボタン151を非表示にしていると判別すると(S265で“YES”)、S266に進み、「終了」ボタン151を非表示にしていないと判別すると(S265で“NO”)、S268に進む。
「終了」ボタン151を非表示にしていると(S265で“YES”)、CPU101aは、先に編集処理を開始した他の編集プレイエリアがあるか否かを判別する(S266)。ここで、先に編集処理を開始した他の編集プレイエリアが1つでもあり、編集処理実行中であると判別すると(S266で“YES”)、S268に進み、先に編集処理を開始した他の編集プレイエリアが1つもなく、編集処理が終了したと判別すると(S266で“NO”)、S267に進む。
先に編集処理を開始した他の編集プレイエリアにおいて編集処理が終了したか否かの監視は、上述の管理ファイルの状態に基づいて、該当編集プレイエリア(上述の「この編集プレイエリア」)よりも先に編集処理を開始した全ての編集プレイエリアの編集処理に対して行なわれる。もちろん、上述のような管理ファイルに基づいて監視する形態に限定されるものではなく、先に編集処理を開始している他の編集プレイエリアの編集処理が終了することが判別できればよい。
先に編集処理を開始している他の編集プレイエリアがない、すなわちこの編集プレイエリアよりも先に編集処理を開始した他の編集プレイエリアの編集処理が全て終了したと判別すると(S266で“NO”)、CPU101aは、「終了」ボタン151を「この編集プレイエリア」における編集画面に表示する(S267)。
すなわち、CPU101aは、3つの編集プレイエリアにおける編集処理のうち先に編集が開始されている編集処理の状態に基づいて、その他の編集処理の終了を制限する。したがって、編集プレイエリアが複数設けられていることで、装置の稼働率を向上させることができるとともに、各編集プレイエリアで編集プレイを終えたユーザ6が印刷の開始を待機しなければならないということを防止することができる。これにより、装置の稼働率を効果的に向上させることができる。
ついで、他の編集プレイエリアの編集処理が終了していない場合(S266で“NO”)、または「終了」ボタン151を表示した場合に(S267)、後で図35を参照して説明する終了判定処理を行なう(S268)。ついで、CPU101aは、編集画面(図15)における編集入力の受け付けを終了し、編集内容をメモリ101cに保存し(S269)、編集処理を終了する。
つぎに、図35を参照して、終了判定処理について説明する。
まず、CPU101aは、第1タイマ101dの計時により、設定された落書き時間が経過したか否かを判別する(S281)。ここで、落書き時間が経過したと判別すると(S281で“YES”)、終了判定処理を終了し図33のS269に進み、落書き時間が経過していないと判別すると(S281で“NO”)、S282に進む。このように、落書き時間が経過すると(S281で“YES”)、編集処理が終了するようになっている。
落書き時間が経過していないと(S281で“NO”)、CPU101aは、「終了」ボタン151が操作されたか否かを判別する(S282)。ここで、「終了」ボタン151が操作されたと判別すると(S282で“YES”)、終了判定処理を終了し図33のS269に進み、「終了」ボタン151が操作されていないと判別すると(S282で“NO”)、S283に進む。このように、「終了」ボタン151が操作されると(S282で“YES”)、編集処理が終了するようになっている。
「終了」ボタン151が操作されていないと(S282で“NO”)、CPU101aは、所定の領域またはボタンが操作されたか否かを判別する(S283)。ここで、所定の領域またはボタンが操作されたと判別すると(S283で“YES”)、S284に進み、所定の領域またはボタンが操作されていないと判別すると(S283で“NO”)、図33のS265に戻る。
所定の領域またはボタンが操作されると(S283で“YES”)、CPU101aは、所定の操作またはボタンに対応した処理を行ない(S284)、図33のS265に戻る。
このように、本実施例の編集処理では、ユーザ6の利用の順番が変化することにより発生する他のユーザ6の無駄な待ち時間、および待ち時間の発生による装置の稼働率低下を防ぐために、まず、CPU101aは、編集開始時に、他の編集プレイエリアの利用状態を判定し(S261)、利用されていれば(S261で“YES”)、この編集プレイエリアにおける編集画面に「終了」ボタン151を表示せず(S263)、利用されていなければ(S261で“NO”)、この編集プレイエリアにおける編集画面に「終了」ボタン151を表示し(S262)、ユーザ6に対して編集プレイを開始させる(S264)。
すなわち、上記終了制御手段は、上記遊戯制御手段が編集処理を複数の編集プレイエリアで並行に実行している場合、編集処理が実行された順番に上記終了手段による編集処理の終了を許容する。これにより、他の編集プレイエリアにおいて先に編集を始めた人(ユーザ)より先に編集を終わらせない、つまりユーザ6の利用の順番が変化することを防ぐ効果があり、待ち時間の発生、稼働率の低下を防ぐ効果がある。
また、上記終了制御手段は、上記遊戯制御手段が編集処理を複数の編集プレイエリアで並行に実行している場合、編集処理が実行された順番に上記終了操作受付手段(タブレットディスプレイ)において終了操作を受け付けて、上記終了手段による編集処理の終了を許容する。これにより、編集プレイエリア内のユーザ6は、終了操作をして編集プレイを終了することができる。
それでは(図33のS261で“YES”の場合では)、ユーザ6の意思で編集を終わることができないことがあるので、つぎに、CPU101aは、編集処理中に他の編集プレイエリアの状態の監視を行ない(S266)、他の編集エリアの編集処理が終了すれば(S266で“NO”)、「終了」ボタン151を表示し(S267)、終了操作を受け付けるように制御する。これにより、他の編集処理が終了した以降は、終了操作を受け付けることができ、ユーザ6の意思で編集を終了することができる。
本実施例のように3つ以上編集プレイエリアを備えると、撮影中のユーザ6が撮影を終了する頃にはいずれかの編集プレイエリアが空き状態になるため、撮影中または撮影終了後のユーザ6の待ち時間が長くなり稼働率が低下することがなくなる。また、撮影中のユーザ6が利用する予定の編集プレイエリア(すなわち1番先に編集処理を開始した編集プレイエリア)の編集画面には、「終了」ボタン151が表示されることになるため、前工程に監視をしなくても稼働率の低下を防ぐことも可能となる。
なお、このような終了操作の受け付けの制御方法は、図32に示すような複数の編集プレイエリアの配置構成に限定されるものではなく、編集プレイエリアが複数あれば実現可能である。
また、本実施例では、終了操作の受け付けを制御するにあたり、編集プレイを行なうユーザ6から見て、横工程の状態を監視して行なう方法を詳しく説明するために、第1の実施例等で上述した、後工程の監視を行なっていないが、後工程の監視を適宜組み合わせても上述と同様の効果を奏する。この場合、CPU101aは、印刷処理の状態に基づいて、上記複数の編集プレイエリアのうちのいずれか1つの編集プレイエリアに対して終了手段による編集処理の終了を許容する。例えば、図33のS267のあとに、図13のS128と同様なプリンタ12の状態の判定処理を行ない、他の編集プレイエリアの編集処理が終了し、かつプリンタ12が待機中の場合に「終了」ボタン151を表示するような方法で実現可能となる。このようにすることによって、編集処理後の印刷処理においてプリンタ12を共有する場合に、本実施例の効果が顕著に現れる。
また、CPU101aは、上述のように横工程の監視をする場合に、「終了」ボタン151の表示/非表示を制御するだけでなく、第1タイマ101dを制御し、当該第1タイマ101dが計時する落書き時間を制御するようにしてもよい。この場合、「この編集プレイエリア」において編集処理が開始されると、当該編集処理における落書き時間を計時する第1タイマ101dの計時を制御する計時制御処理(図36)を行なうようにしてもよい。
図36に示すように、「この編集プレイエリア」において編集処理が開始されると、CPU101aは、まず、他の編集プレイエリアが先に編集処理を開始しているか否かを判別する(S291)。ここで、他の編集プレイエリアが先に編集処理を開始していると判別すると(S291で“YES”)、S292に進み、他の編集プレイエリアが先に編集処理を開始していないと判別すると(S291で“NO”)、計時制御処理を終了する。
他の編集プレイエリアが先に編集処理を開始していると(S291で“YES”)、CPU101aは、後に編集処理を開始した「この編集プレイエリア」の落書き時間を延長する(S292)。具体的には、落書き時間を延長するよう第1タイマ101dの計時を制御する。
すなわち、上記終了制御手段は、後に実行された編集処理に対して計時手段(第2計時手段である第2タイマ101e)が計時する編集時間を延長するよう制御する。したがって、後に開始された編集処理が、先に開始された編集処理よりも先に終了してしまうことを防止することができる。
このように、上記所定の時間として編集処理を実行する時間である編集時間を編集プレイエリア毎に計時する計時手段を備え、上記終了制御手段は、上記遊戯制御手段が編集処理を複数の編集プレイエリアで並行に実行している場合、編集処理が実行された順番に編集処理を終了するよう計時手段の計時を制御する。したがって、ユーザ6の終了操作にかかわらず、後に編集処理を開始した編集プレイエリアよりも、先に編集処理を開始した編集プレイエリアの編集処理を先に終了するよう制御することができる。
なお、CPU101aは、落書き時間の計時を停止するよう第1タイマ101dを制御してもよい。この場合、上記終了制御手段は、後に実行された編集処理に対する計時手段(第1計時手段である第1タイマ101d)の計時を停止するよう制御するようにしてもよい。このようにしても、上述のように落書き時間を延長させた場合と同様な作用効果を奏する。
また、「終了」ボタン151の表示/非表示と、落書き時間の制御とは、各々の制御のみ行なってもよいし、組み合わせて制御してもよい。
上述のように、横工程の監視によって、「終了」ボタンの表示/非表示の制御と編集処理を行ない得る落書き時間を制御することによって、編集プレイエリアが複数ある場合に、いずれか1つの編集プレイエリアのみを終了可能なように制御する。このようにすることによって、客(ユーザ)の流れが円滑になり、稼働率の低下を防止することができる。
また、編集プレイエリアが2つの場合に限らず、本実施例のように、2つ以上の場合であっても、その数に応じた表示態様を表示するように制御することで第1の実施例と同様の効果を奏することができる。また、編集プレイエリアを設けた数に応じて顧客の回転率をさらに向上させることができる。
このように、本実施例では、CPU101aは、複数の編集プレイエリアで編集処理を独立して並行に実行し、上記複数の編集プレイエリアのうちのいずれか1つの編集プレイエリアに対して、所定の時間の経過と所定の操作の受け付けのうち少なくともいずれかにより編集処理の終了を許容する。すなわち、他の編集プレイエリアの編集処理の終了を制限する。
したがって、編集プレイエリアが複数設けられていることで、装置の稼働率を向上させることができる。これとともに、上記複数の編集プレイエリアのうちのいずれか1つの編集プレイエリアに対して編集処理の終了を許容するため、複数の編集プレイエリアで同時に編集処理の終了が許容されることがなく、ユーザ6の流れが円滑になり、稼働率の低下を防止することができる。これにより、例えば、各編集プレイエリアで編集プレイを終えた使用者が編集プレイエリア内等で待機しなければならないということを防止することができる。
また、各実施例の写真プリント提供装置の構成は、任意に変更してもよい。例えば、第1の実施例の写真プリント提供装置の一部の構成および制御を第2の実施例の写真プリント提供装置に組み合わせてもよい。また、上記表示態様のデザインとしては、画像の形状やこれらの組合せを含めてもよい。
また、本装置のコンピュータ装置の制御方法を、プログラムとして提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカード等のコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスク等の記録媒体に記録させて、プログラムを提供することもできる。また、電気通信回線や衛星通信回線等のネットワークを通じて、プログラムを提供することもできる。提供されるプログラム製品は、ハードディスク等のプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
上記各実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。