JP4558506B2 - 酢酸α−トコフェリルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、酢酸α−トコフェリルの新規な製造方法に関する。
ビタミンE、α−トコフェロールの工業的合成は、2,3,5−トリメチルヒドロキノン(TMHQ)と(イソ)フィトール又はフィチルハロゲン化物との反応に基づく(例えば、Ullmann's Encyclopedia of Industrial Chemistry Vol. A27, VCH (1996), pp.478-488を参照のこと)。TMHQは、例えば、EP-A 0,850,910、EP-A 0,916,642、EP-A 0,952,137又はEP-A 1,028,103に記載されるように、ケトイソホロンから二酢酸2,3,5−トリメチルヒドロキノンを介して、そして後者を鹸化することにより得られる。
EP-A 0,658,552もまた、フルオロスルホン酸塩[M(RSO33]、硝酸塩[M(NO33]及び硫酸塩[M2(SO43]が触媒として使用される[ここで、Mは、Sc、Y又はランタニド原子を表し、そしてRは、フッ素、フッ素化低級アルキル基又は1個以上のフッ素原子により置換されていてもよいアリール基を表す]、α−トコフェロール及びその誘導体の製造方法を開示している。この反応は、触媒、並びに出発物質のTMHQ及びアリルアルコール誘導体又はアルケニルアルコール(フィトール又はイソフィトールなど)に対して不活性な溶媒中で行われるが、この溶媒の例には、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素及び脂肪族エステルがある。好ましくはアリルアルコール誘導体又はアルケニルアルコールは、TMHQと比較して4%又は10%モル過剰で使用される。
α−トコフェロールは、酸化条件下で不安定であるため、通常、より安定で取扱いの便利なその酢酸エステルに変換される。よって、ビタミンEの通常の市販形、即ち、酢酸α−トコフェロールの製造には、α−トコフェロールのエステル化という追加工程を伴う(TMHQと(イソ)フィトール又はフィチルハロゲン化物との反応により得られる)。
後段の例は、DE-OS 2,160,103に記載されるプロセスであるが、ここでは(イソ)フィトール又はフィチルハロゲン化物を、TMHQ又は2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタートと、鉄又は塩化第一鉄及び塩化水素の存在下で反応させている。α−トコフェロールが得られる全ての場合に、更に別の工程でこれをその酢酸エステルに変換しなければならない。DE-OS 24 04 621に開示されるような固体酸触媒が使用されるときにも同じことが当てはまる。DE-A 100 11 402のプロセスにおけるように、たとえ2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1,4−ジアセタートが出発物質として使用されるとしても、α−トコフェロールが有意な量で得られるため、更なる部分アセチル化が必要である(α−トコフェロールと酢酸α−トコフェリルは、蒸留により容易に分離することができないため)。
したがって、本発明の目的は、更なるアセチル化の工程が回避される、触媒の存在下で2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタートから出発する、酢酸α−トコフェリルの製造方法を提供することである。
この目的は、酢酸α−トコフェリル(TCPA)の製造への新しいアプローチにより達成される。このアプローチでは、2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート(TMHQA)を、フィトール(PH)、イソフィトール(IP)又は(イソ)フィトール誘導体のいずれかと反応させることにより、TCPA又は3−フィチル−2,5,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート(PTMHQA)が生成するが、ここで後者は、閉環を受けることによりTCPAが得られる。
よって第1の態様において、本発明は、式(II):
Figure 0004558506
により表されるTMHQAを、フィトール(R=OHである、式(IV))、イソフィトール(R=OHである、式(III))、並びに下記式(III)及び(IV):
Figure 0004558506
[式中、R=C2-5−アルカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、メタンスルホニルオキシ(=メシルオキシ)、ベンゼンスルホニルオキシ又はトルエンスルホニルオキシ(=トシルオキシ)である]により表される(イソ)フィトール誘導体よりなる群から選択され、好ましくは、フィトール、イソフィトール、並びにR=アセチルオキシ又はベンゾイルオキシである、式(III)及び(IV)により表される(イソ)フィトール誘導体よりなる群から選択され、更に好ましくはフィトール及びイソフィトールよりなる群から選択される化合物と(最も好ましくはイソフィトールと)、式:Mn+(R1SO3 n[式中、Mn+は、銀、銅、ガリウム、ハフニウム又は希土類金属カチオンであり、nは、カチオンMn+の価数であり、そしてR1は、フッ素、C1-8−ペルフルオロアルキル又はペルフルオロアリールである]の触媒の存在下で反応させることにより、下記式(I):
Figure 0004558506
により表される酢酸α−トコフェリルを得ることを特徴とする方法に関する。
別の態様において、本発明は、TMHQAを、上記と同義で同じ優先性を持つ、フィトール、イソフィトール、並びに式(III)及び(IV)により表される(イソ)フィトール誘導体よりなる群から選択される化合物と、式:Mn+(R1SO3 n[式中、Mn+、n及びR1は、上記と同義である]の触媒の存在下で反応させることにより、式(V):
Figure 0004558506
により表される3−フィチル−2,5,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート及び/又はその二重結合異性体を製造すること、そして得られた3−フィチル−2,5,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート及び/又はその二重結合異性体(以下に説明される)を環化することにより、酢酸α−トコフェリルを製造することを特徴とする方法に関する。
置換基Rに関して:「C2-5−アルカノイルオキシ」という用語は、直鎖C2-5−アルカノイルオキシ及び分岐C4-5−アルカノイルオキシを包含する。「C2-5−アルカノイルオキシ」の好ましい例は、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ及びピバロイルオキシである。
金属カチオンMn+に関して:本発明において使用するための触媒中に存在してもよい希土類金属カチオンの例は、Sc3+、Y3+、Lu3+、La3+、Ho3+、Tm3+、Gd3+及びYb3+である。好ましいカチオンは、Ag+、Cu+、Ga3+、Sc3+、Lu3+、Ho3+、Tm3+、Yb3+、及びHf4+であり、特に好ましいのは、Ag+、Ga3+、Sc3+及びHf4+である。
置換基R1に関して:「C1-8−ペルフルオロアルキル」という用語は、直鎖C1-8−ペルフルオロアルキル及び分岐C3-8−ペルフルオロアルキルを包含する。好ましくはC1-8−ペルフルオロアルキルは、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル又はノナフルオロ−n−ブチルであり、更に好ましくはトリフルオロメチル又はノナフルオロ−n−ブチルであり、そして最も好ましくはトリフルオロメチルである。
「ペルフルオロアリール」の好ましい例は、トリフルオロメチルで単回又は複数回置換されていてもよい、ペルフルオロフェニルである。更に好ましいペルフルオロアリールは、ペルフルオロフェニルである。
式:Mn+(R1SO3 nの触媒は、例えば、US 3,615,169に、又はJournal of Organometallic Chemistry 2001, 624, 392-394に開示されている手順により得ることができる。例えば、触媒Gd(F3CSO33は、Moulay El Mustapha HamidiとJean-Louis PascalによりPolyhedron 1994, 13(11), 1787-1792に記載されている手順により得ることができる。Gd(F3CSO33はまた、アルドリッチ(Aldrich)(ブッフス(Buchs)、スイス)から市販されており、更にはSc(F3CSO33、La(F3CSO33、Ho(F3CSO33、Tm(F3CSO33、Yb(F3CSO33、F3CSO3Ag、F3CSO3Cuベンゼン錯体並びにHf(F3CSO34・H2Oも同様である。Y(F3CSO33及びLu(F3CSO33は、フルカ(Fluka)(ブッフス、スイス)から市販されている。Ga(F3CSO33は、アクロス有機物(Acros Organics)(ゲール(Geel)、ベルギー)から市販されている。
出発物質TMHQAは、例えば、EP 1,239,045に記載されるような、二酢酸2,3,5−トリメチルヒドロキノンの選択的加水分解により得ることができる。(イソ)フィチル化合物は、当業者には既知の従来法により製造することができる。フィトール及び式(IV)により表されるその誘導体は、E/Z混合物として、更には純粋なE−又は純粋なZ−型として使用することができる。好ましいのは、E/Z混合物としてのフィトール及び式(IV)により表されるその誘導体の使用である。
(全−rac)−酢酸α−トコフェリルの製造が好ましいが、本発明は、この特定の立体型の製造に限定されるものでなく、適切な異性体型の出発物質としてフィトール、イソフィトール又はその誘導体を使用することにより、他の立体型を得ることができる。即ち、(R,R)−フィトール、(R,R,R)−イソフィトール、若しくは(S,R,R)−イソフィトール、(RS,R,R)−イソフィトール又は適切な(イソ)フィトール誘導体を使用するとき、(RS,R,R)−酢酸α−トコフェリルが得られよう。
本発明の特に好ましい実施態様では、TMHQAを、フィトール及び/又はイソフィトール、更に好ましくはイソフィトールと反応させ、そして必要であれば、中間体生成物PTMHQA及び/又はその二重結合異性体を酢酸α−トコフェリルに環化する。
メタノール、エタノール及び水のようなプロトン性溶媒に対して安定である、式:Mn+(R1SO3 nの触媒は、固形として、更には溶液として又は懸濁液として使用することができ、そのため水又は環状炭酸エステルのような極性有機溶媒を溶媒又は分散媒として使用することができる。溶液中の触媒の濃度は、決定的に重要ではない。反応が二相溶媒系(以下を参照のこと)中で行われるならば、触媒は、反応後に極性相から回収することができる。好ましくは触媒は、固体の形態で使用される。
本発明による、TMHQAと式(III)及び/又は(IV)により表される化合物とのPTMHQA(及びその二重結合異性体)/TCPAへの反応に適した溶媒の例は、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素及びこれらの混合物のような非プロトン性非極性有機溶媒、好ましくは脂肪族炭化水素、更には脂肪族及び環状炭酸エステル、脂肪族エステル及び環状エステル(ラクトン)、脂肪族及び環状ケトン並びにこれらの混合物のような非プロトン性極性溶媒である。
脂肪族炭化水素の好ましい例は、直鎖、分岐又は環状C5−〜C15−アルカンである。とりわけ好ましいのは、直鎖、分岐又は環状C6−〜C10−アルカン、特に好ましいのは、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン及びメチルシクロヘキサン又はこれらの混合物である。芳香族炭化水素の好ましい例は、ベンゼン、トルエン、o−、m−及びp−キシレン並びにこれらの混合物である。最も好ましい非極性溶媒はヘプタンである。
脂肪族及び環状炭酸エステルの好ましい例は、炭酸エチレン、炭酸プロピレン及び炭酸1,2−ブチレンである。脂肪族エステル及び環状エステル(ラクトン)の好ましい例は、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル及びγ−ブチロラクトンである。脂肪族及び環状ケトンの好ましい例は、ジエチルケトン、イソブチルメチルケトン、シクロペンタノン及びイソホロンである。特に好ましいのは、環状炭酸エステル及びラクトン、特に炭酸エチレン、炭酸プロピレン及びγ−ブチロラクトンである。最も好ましいのは、環状炭酸エステル、特に炭酸エチレン及び炭酸プロピレン並びにこれらの混合物である。
更に好ましいのは、極性及び非極性溶媒を含むことを特徴とする二相溶媒系である。
このような二相溶媒系中の非極性溶媒の例は、上に列挙された非極性溶媒である。
このような二相溶媒系中の極性溶媒の例は、上に列挙された極性溶媒である。
最も好ましい二相溶媒系は、炭酸エチレン及び/又は炭酸プロピレンと、ヘキサン、ヘプタン又はオクタンとの混合物、特に炭酸エチレンとヘプタンとの混合物、炭酸プロピレンとオクタンとの混合物、並びに炭酸エチレン、炭酸プロピレン及びヘプタンの混合物である。
反応混合物中のTMHQA対式(III)及び/又は(IV)により表される化合物のモル比は、好都合には約3:1〜約0.8:1、好ましくは約2:1〜約1:1、更に好ましくは約1.75:1〜約1:1と変化する。
使用される触媒Mn+(R1SO3 nの量は、TMHQA又は式(III)若しくは(IV)により表される化合物のいずれか少ないモル量で使用される方の量に基づく。通常、TMHQA又は式(III)若しくは(IV)により表される化合物の量に対する式:Mn+(R1SO3 nの触媒の相対量は、約0.001〜約1mol%、好ましくは約0.001〜約0.1mol%、更に好ましくは約0.003〜約0.1mol%である。Mn+(R1SO3 nのこのような触媒量は、高収率の所望の生成物を得るのに充分である。これに関連して、「Mn+(R1SO3 nの量」という表現は、その触媒が、不純であったとしても、かつ/又は溶媒との付加物の形であったとしても、存在する純粋なMn+(R1SO3 nの重量を意味すると解釈すべきである。
使用される有機溶媒の量は、式(III)又は(IV)により表される化合物のいずれか利用される方1mmolに基づいて、好都合には約0.25ml〜約6ml、好ましくは約0.5ml〜約3mlである[これらの量は溶媒の総量に当てはまる、即ち、この反応が、単相(単一溶媒又は溶媒混合物)で行われるか、二相溶媒系で行われるかに関わらない]。
本プロセスが、二相溶媒系中で行われるならば、非極性溶媒対極性溶媒の容量比は、好都合には約1:5〜約30:1、好ましくは約1:3〜約20:1、最も好ましくは約10:1〜約15:1の範囲にある。
二相溶媒系に使用される環状炭酸エステルは、数回再生利用できることが見い出された。
アルキル化反応は、好都合には約20℃〜約160℃、好ましくは約80℃〜約150℃、更に好ましくは約105〜約150℃、最も好ましくは約125〜約145℃の温度で行われる。
本反応は、好都合には大気圧で行われる。
更に、本プロセスは、好都合には不活性ガス雰囲気、好ましくは気体窒素又はアルゴン下で行われる。
本発明のプロセスは、バッチ式又は連続的に行うことができ、そして一般に操作上非常に単純に、例えば、(1)式(III)又は(IV)により表される化合物を、そのまま又は上述のように非極性溶媒(反応が、非極性溶媒又は二相溶媒系中で行われるならば)に溶解して(好ましくはそのまま)、式:Mn+(R1SO3 nの触媒、TMHQA及び溶媒/二相溶媒系の混合物に、少量ずつ又は連続的に加えることにより行うことができる。
また、(2)後から触媒(好ましくはそのまま)、及び式(III)又は(IV)により表される化合物[そのまま又は上述のように非極性溶媒(反応が、非極性溶媒又は二相溶媒系中で行われるならば)に溶解して(好ましくはそのまま)]を、TMHQA及び溶媒/二相溶媒系に加えることも可能である。
他の成分への1つの成分の添加の速度は、決定的に重要ではない。好都合には、式(III)又は(IV)により表される化合物は、約0.2〜約1ml/分、好ましくは約0.4〜約0.8ml/分の速度で連続的に加える。触媒は、既に反応温度に達しているTMHQAと溶媒/二相溶媒系との混合物に、好ましくは1度に加える。
(非極性溶媒中の)式(III)又は(IV)により表される化合物の添加の終了後、反応混合物は、適切には反応温度で更に約10〜約60分間、好ましくは約20〜約30分間加熱する。この処理は、有機化学において通常使用される手順により達成することができる。
本発明のプロセスによるTCPAへのTMHQAの変換は、1工程で進行しても、又は中間体PTMHQAの単離を伴って行ってもよい。更に、後者の異性体、即ち、(Z)−又は(E)−酢酸4−ヒドロキシ−2,5,6−トリメチル−3−(3,7,11,15−テトラメチル−ヘキサデカ−3−エニル)−フェニルエステル(式(VIa))及び/又は酢酸4−ヒドロキシ−2,5,6−トリメチル−3−[3−(4,8,12−トリメチル−トリデシル)−ブタ−3−エニル]フェニルエステル(式(VIb))が反応混合物中に少量生成するかもしれない。
Figure 0004558506
これら全ての中間体は、加熱により環化することによって、所望の生成物TCPAが得られる。環化は、アルキル化に使用されたのと同じ触媒及び反応条件を用いて行うことができる。
本発明は、非常に選択的かつ高収率のTCPAの製造法を提供する。
本発明のプロセスにおける触媒としての、上記と同義のMn+(R1SO3 nの使用における更なる利点は、高収率の(全−rac)−TCPA及び高選択性、並びに反応後の混合物からの生成した(全−rac)−TCPAの容易な単離が可能なことに加えて、α−トコフェロールの生成が本質的に回避されることである。本発明に関連して「本質的に回避される」とは、α−トコフェロールの生成が、TMHQA又は式(III)若しくは(IV)により表される化合物のいずれか少ない量で使用される方に基づいて、≦3%、好ましくは≦2.5%、更に好ましくは≦1.5%であることを意味する。
以下の実施例により本発明を更に説明する。
実施例
以下の実施例において「OTf」は、「トリフラート」、即ち「F3CSO3」を意味する。
実施例1
スターラー、水分離器、及び還流冷却器を取り付けた四つ口フラスコ中で、TMHQA 19.7g(100mmol)及び溶媒(表1を参照のこと)25mlをアルゴン雰囲気下で撹拌しながら還流温度で加熱した(油浴140〜145℃)。触媒の添加後(IPに基づく触媒の相対量については、以下の表1を参照のこと)、IP 36.18ml(100mmol)を0.8ml/分の速度で加えた。IPの添加の終了後、この反応混合物を30分間加熱還流した。反応混合物を冷却して、減圧下で溶媒を留去した。粘性の油状物を得た。IPに基づく(全−rac)−TCPAの収率については、表1を参照のこと。同様に生成したPTMHQAは、反応時間を延長することにより制御反応条件下でTCPAに環化することができ、TCPAのより良好な全収率が得られた。
Figure 0004558506

* 少量の二重結合異性体が含まれる
◆ 「フィタジエン」は、出発物質の式(III)又は(IV)により表される化合物の脱水反応により生成した幾つかのC−20異性体の混合物であり、例えば、蒸留により生成物から容易に除去することができる。
実施例2
スターラー、水分離器、及び還流冷却器を取り付けた四つ口フラスコ中で、TMHQA 19.7g(100mmol)及びγ−ブチロラクトン25mlをアルゴン雰囲気下で撹拌しながら約110℃まで加熱した(油浴115℃)。触媒の添加後(IPに基づく触媒の相対量については、表2を参照のこと)、IP 36.18ml(100mmol)を0.8ml/分の速度で加えた。IPの添加の終了後、この反応混合物を30分間加熱還流した。反応混合物を80℃に冷却して、ヘプタン50mlで3回抽出した。合わせたヘプタン相から減圧下で溶媒を留去した。粘性の油状物を得た。IPに基づく(全−rac)−TCPAの収率については、表2を参照のこと。
Figure 0004558506

* 少量の異性体が含まれる
実施例3
スターラー、水分離器、及び還流冷却器を取り付けた四つ口フラスコ中で、TMHQA 39.24g(200mmol)、炭酸エチレン30g及びヘプタン450mlをアルゴン雰囲気下で撹拌しながら還流するまで加熱した(油浴140℃)。触媒の添加後(IPに基づく触媒の相対量については、表3を参照のこと)、IP 36.18ml(100mmol)を0.8ml/分の速度で加えた。この反応混合物を更に10分間加熱して、次にヘプタンを約20分以内に留去した。その後、反応混合物を80〜90℃で表3に表示される時間加熱した。反応混合物を80℃に冷却した。ヘプタン150mlを反応混合物に加えた。この反応混合物を80〜90℃で更に10分間撹拌した。メカニカルスターラーを取り出して、反応混合物を5℃に冷却した。ヘプタン層を分離して、減圧下で溶媒を留去した。粘性の油状物を得た。IPに基づく(全−rac)−TCPAの収率については、表3を参照のこと。
Figure 0004558506

* 少量の二重結合異性体が含まれる
実施例4
スターラー、水分離器、及び還流冷却器を取り付けた四つ口フラスコ中で、TMHQA 39.24g(200mmol)、炭酸エチレン30g、及びヘプタン450mlをアルゴン雰囲気下で還流するまで加熱した(油浴140℃)。触媒の添加後(IPに基づく触媒の相対量については、以下の表4を参照のこと)、IP 36.18ml(100mmol)を表4に表示される速度で加えた。IPの完全な添加後、水約1.8mlを分離した。その後、反応混合物を10分間加熱還流した。反応混合物を撹拌下で5℃に冷却した。ヘプタン層を分離して、減圧下で溶媒を留去した。粘性の油状物を得た。IPに基づく(E,Z)−(全−rac)−PTMHQA(E:Z=2.2〜2.4:1)の収率については、表4を参照のこと。
Figure 0004558506

* 少量の二重結合異性体が含まれる
実施例5
メカニカルスターラー、温度計、水分離器及び還流冷却器を取り付けた200mlの四つ口フラスコに、TMHQA 9.7g(49.5mmol)、炭酸エチレン40g、触媒Gd(F3CSO33(IPに基づく触媒の相対量については、表5を参照のこと)及びヘプタン50mlを充填した。この反応混合物をアルゴン雰囲気下で還流するまで加熱した(油浴140〜145℃)。IP 11.9ml(33mmol)を0.6ml/分の速度で加えた。IPの完全な添加後、水約0.2mlを回収した。約20分以内にヘプタンを留去した。その後、反応混合物を125〜130℃で22時間加熱した。反応混合物を80℃に冷却した。ヘプタン50mlを炭酸エステル相に加えた。反応混合物を50℃で更に10分間撹拌した。ヘプタン層を分離して、減圧下で溶媒を留去した。粘性の油状物を得て、これをガスクロマトグラフィー(GC)(スクアレン1.0g、ピリジン100ml及び[N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド(BSTFA)+1%トリメチルクロロシラン(TMCS)]100mlからなる内部標準を使用)により分析した。IPに基づく(全−rac)−酢酸α−トコフェリルの収率については、表5を参照のこと。
Figure 0004558506

* 少量の二重結合異性体が含まれる
実施例6
(E/Z)−(全−rac)−PTMHQA 1.00mmolをアルゴン下でシュレンク管に移して、酢酸n−ブチル3ml又はγ−ブチロラクトン3ml又はトルエン3ml又は炭酸エチレン1.2gに溶解した。この溶液を130〜140℃(油浴温度)に加熱して、水中の触媒のストック溶液[Sc(OTf)3 0.2mol/l;Ga(OTf)3 0.2mol/l;AgOTf 0.2mol/l;Hf(OTf)4 0.2mol/l]25μl(PTMHQAに基づいて0.05mol%)又は12.5μl(PTMHQAに基づいて0.025mol%)を加えた。この反応混合物を1時間加熱した。次に溶液を室温に冷却して、減圧下で溶媒を除去した(トルエン又は酢酸n−ブチルを溶媒として使用する場合)。γ−ブチロラクトンを溶媒として使用する場合には、反応混合物をヘプタン約5mlで3回抽出した。炭酸エチレンを溶媒として使用する場合には、ヘプタン5mlを反応混合物に加え、この混合物を5℃に冷却して、層を分離し、ヘプタン相を真空で濃縮した。得られた油状物は、ガスクロマトグラフィー(GC)分析により試験した。PTMHQAに基づく収率については、表6を参照のこと。
Figure 0004558506

* 少量の二重結合異性体が含まれる

Claims (26)

  1. 酢酸α−トコフェリルの製造方法であって、2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタートを、フィトール(R=OHである、式(IV))、イソフィトール(R=OHである、式(III))、並びに下記式(III)及び(IV):
    Figure 0004558506
    (式中、R=C2-5−アルカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、メシルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ又はトシルオキシである)により表される(イソ)フィトール誘導体よりなる群から選択される化合物と、式:Mn+(R1SO3 n[式中、Mn+は、銀、銅、ガリウム、ハフニウム又は希土類金属カチオンであり、nは、カチオンMn+の価数であり、そしてR1は、フッ素、過フッ素化C1-8−アルキル又は過フッ素化アリールである]の触媒の存在下で反応させること、そして必要であれば、中間反応生成物として得られる任意の3−フィチル−2,5,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート又はその二重結合異性体を環化することにより、酢酸α−トコフェリルを製造することを特徴とする方法。
  2. 触媒においてMn+が、Ag+、Cu+、Ga3+、Sc3+、Lu3+、Ho3+、Tm3+、Yb3+又はHf4+である、請求項1記載の方法。
  3. 触媒においてMn+が、Ag+、Ga3+、Sc3+又はHf4+である、請求項1記載の方法。
  4. 触媒においてR1が、トリフルオロメチルである、請求項1〜3のいずれか1項記載の方法。
  5. 触媒が、2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート又は式(III)若しくは(IV)により表される化合物のいずれか少ないモル量で使用される方に基づいて、0.001mol%〜mol%の相対量で使用される、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタートを、フィトール及び/又はイソフィトールと反応させ、そして必要であれば、中間反応生成物として得られる任意の3−フィチル−2,5,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート又はその二重結合異性体を環化することにより、酢酸α−トコフェリルを製造する、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  7. 方法が、非プロトン性非極性又は非プロトン性極性有機溶媒中で行われる、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 方法が、極性溶媒と非極性溶媒の二相溶媒系中で行われる、請求項1〜6のいずれか1項記載の方法。
  9. 極性溶媒が、脂肪族及び環状炭酸エステル、脂肪族エステル及び環状エステル、脂肪族及び環状ケトン、並びにこれらの混合物よりなる群から選択され、そして非極性溶媒が、脂肪族炭化水素及び芳香族炭化水素よりなる群から選択される、請求項8記載の方法。
  10. 極性溶媒が、少なくとも環状炭酸エステルであり、そして非極性溶媒が、少なくとも直鎖、分岐又は環状C5−〜C15−アルカンである、請求項9記載の方法。
  11. 極性溶媒が、炭酸エチレン若しくは炭酸プロピレン又はこれらの混合物であり、そして非極性溶媒が、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン若しくはメチルシクロヘキサン又はこれらの混合物である、請求項10記載の方法。
  12. 式(III)又は(IV)により表される化合物のいずれか利用される方の1mmol当たり、0.25ml〜6mlの有機溶媒が使用される[これらの量は溶媒の総量に当てはまる、即ち、この反応が、単相(非極性有機溶媒又は極性有機溶媒)で行われるか、二相溶媒系(非極性有機溶媒及び極性有機溶媒)で行われるかに関わらない]、請求項7〜11記載の方法。
  13. 二相溶媒系における非極性溶媒対極性溶媒の容量比が、:5〜301の範囲にある、請求項8〜11のいずれか1項記載の方法。
  14. 反応混合物中に存在する2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート対式(III)又は(IV)により表される化合物のモル比が、:1〜0.81である、請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。
  15. 反応が、20℃〜160℃の温度で行われる、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  16. 2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタートを、イソフィトール又はフィトールと、式:Mn+(R1SO3 n[式中、Mn+は、銀、銅、ガリウム、ハフニウム又は希土類金属カチオンであり、nは、カチオンMn+の価数であり、そしてR1は、フッ素、C1-8−ペルフルオロアルキル又はペルフルオロアリールである]の触媒の存在下で、非プロトン性有機溶媒中で反応させ、そして必要であれば、中間反応生成物として得られる任意の3−フィチル−2,5,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート又はその二重結合異性体を環化することにより、酢酸α−トコフェリルを製造する、請求項1記載の方法。
  17. 2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタートを、フィトールと反応させ、そして必要であれば、中間反応生成物として得られる任意の3−フィチル−2,5,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート又はその二重結合異性体を環化することにより、酢酸α−トコフェリルを製造する、請求項1〜5のいずれか1項記載の方法。
  18. 極性溶媒が炭酸エチレンであり、そして非極性溶媒がヘプタンである、請求項10記載の方法。
  19. 式(III)又は(IV)により表される化合物のいずれか利用される方の1mmol当たり、0.5ml〜3mlの有機溶媒が使用される[これらの量は溶媒の総量に当てはまる、即ち、この反応が、単相(非極性有機溶媒又は極性有機溶媒)で行われるか、二相溶媒系(非極性有機溶媒及び極性有機溶媒)で行われるかに関わらない]、請求項7〜11記載の方法。
  20. 二相溶媒系における非極性溶媒対極性溶媒の容量比が、1:3〜20:1の範囲にある、請求項8〜11のいずれか1項記載の方法。
  21. 二相溶媒系における非極性溶媒対極性溶媒の容量比が、10:1〜15:1の範囲にある、請求項8〜11のいずれか1項記載の方法。
  22. 反応混合物中に存在する2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート対式(III)又は(IV)により表される化合物のモル比が、2:1〜1:1である、請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。
  23. 反応混合物中に存在する2,3,6−トリメチルヒドロキノン−1−アセタート対式(III)又は(IV)により表される化合物のモル比が、1.75:1〜1:1である、請求項1〜13のいずれか1項記載の方法。
  24. 反応が、80℃〜150℃の温度で行われる、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  25. 反応が、105℃〜150℃の温度で行われる、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
  26. 反応が、125℃〜145℃の温度で行われる、請求項1〜14のいずれか1項記載の方法。
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