JP4558358B2 - ガス供給方法 - Google Patents

ガス供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4558358B2
JP4558358B2 JP2004074327A JP2004074327A JP4558358B2 JP 4558358 B2 JP4558358 B2 JP 4558358B2 JP 2004074327 A JP2004074327 A JP 2004074327A JP 2004074327 A JP2004074327 A JP 2004074327A JP 4558358 B2 JP4558358 B2 JP 4558358B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
tank
pressure
gas
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004074327A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005264967A (ja
Inventor
宏和 ▲桑▼原
山田  晃
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004074327A priority Critical patent/JP4558358B2/ja
Publication of JP2005264967A publication Critical patent/JP2005264967A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4558358B2 publication Critical patent/JP4558358B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/32Hydrogen storage

Landscapes

  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Description

この発明は、ガスタンクからガス消費装置へのガス供給方法に関するものである。
CNG(圧縮天然ガス)などのガス燃料をエンジンなどの出力発生装置の燃料とする車両では、車載の燃料タンクから出力発生装置にガス燃料を供給しており、ガス燃料の貯蔵量が減少した時には、車両に設けられた補給口に燃料供給装置を接続して燃料タンクにガス燃料を補給する(例えば、特許文献1参照)。
また、近年では、燃料タンクの充填口に、非通電時にスプリングリターンで閉弁する電磁弁からなるタンク開閉弁を備えた燃料タンクも開発されている。このタンク開閉弁は、スプリングによる閉弁方向の力と、タンク開閉弁の弁体の上流と下流の圧力差に基づく閉弁方向の力によって閉弁状態が保持されており、燃料タンクのガス燃料を前記出力発生装置に供給するときには、コイルに電流を流すことによって前記閉弁方向の力に打ち勝つ開弁方向の力を発生させ、タンク開閉弁を開弁する。
周知のように、電磁弁には直動型電磁弁とパイロット型電磁弁がある。
直動型電磁弁は、閉弁時に作用している閉弁方向の力に打ち勝つ力をコイルへの通電によって発生させ開弁するタイプの電磁弁であり、閉弁時における弁体の上流と下流の圧力差が大きいほど大きいコイルが必要で、電磁弁が大型化し、重量も増大する。
これに対して、パイロット型電磁弁は、スプリングとガスの圧力差に基づく力によって閉弁状態が保持されるメインバルブシートと、スプリングに基づく力だけによって閉弁状態が保持されるパイロットバルブシートとが弁体に設けられていて、開弁時にコイルに通電すると、メインバルブシートの開弁に先立ってパイロットバルブシートが開弁せしめられ、これによって弁体の下流側の圧力が徐々に上昇していき、弁体の上流と下流の圧力差が所定値まで減少すると、メインバルブシートが開弁せしめられるタイプの電磁弁である。このパイロット型電磁弁は直動型電磁弁よりもコイルを小さくでき、その結果、小型・軽量化が可能になる。
一方、燃料タンクに関しては、タンク内圧が高くなるほど、充填口を小さくする方が、安全性、重量、コストの点で有利である。
したがって、タンク開閉弁にパイロット型電磁弁を採用した方が燃料タンクの充填口を小さくすることができ、燃料タンクについても有利になる。
特開2001−355795号公報
しかしながら、近年、燃料タンクへの燃料ガス充填の高効率化に伴い燃料タンクの高圧化が進められており、タンク開閉弁にパイロット型電磁弁を採用しても、コイルの大型化が避けられない状況になりつつある。
したがって、タンク開閉弁に採用する電磁弁の型式選択だけでは、燃料タンクの充填口の小径化を図ることが難しくなってきている。
そこで、この発明は、ガスタンクの充填口の小径化を図ることができるガス供給方法を提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、非通電時閉の電磁弁からなるタンク開閉弁(例えば、後述する実施例におけるタンク開閉弁100A,100B)を有する複数のガスタンク(例えば、後述する実施例における燃料タンク3A,3B)を並列に接続し、これらガスタンクに貯蔵されたガス(例えば、後述する実施例における水素ガス)をラインバルブ(例えば、後述する実施例におけるラインバルブ22)を有するガス供給流路(例えば、後述する実施例における接続配管14、供給配管20)を介してガス消費装置(例えば、後述する実施例における燃料電池2)に供給する方法であって、前記複数のガスタンクのうち一つのガスタンク(例えば、後述する実施例における燃料タンク3A)のタンク開閉弁(例えば、後述する実施例におけるタンク開閉弁100A)をパイロット型電磁弁で構成し、他のガスタンク(例えば、後述する実施例における燃料タンク3B)のタンク開閉弁(例えば、後述する実施例におけるタンク開閉弁100B)を直動型電磁弁で構成し、前記複数のガスタンクからガス消費装置にガスの供給を開始する際には、タンク開閉弁をパイロット型電磁弁で構成した前記ガスタンクのタンク開閉弁を前記他のガスタンクのタンク開閉弁よりも先に開き、この先に開いたガスタンク内の圧力と前記ラインバルブに至るガス供給流路内の圧力が平衡したとみなせる所定時間後、または前記ガス供給流路内の圧力変化に基づいて圧力平衡と判定された後に、前記他のガスタンクのタンク開閉弁を開き、さらにその後に前記ラインバルブを開いて、前記ガス消費装置におけるガスの消費を開始することを特徴とする。
のように構成することにより、パイロット型電磁弁のタンク開閉弁は直動型電磁弁のタンク開閉弁よりも小さい力で開弁が可能であるので、パイロット型電磁弁のタンク開閉弁を直動型電磁弁のタンク開閉弁よりも先に開かせることが可能になる。したがって、初めにパイロット型電磁弁のタンク開閉弁を開くことにより該タンク開閉弁を備えたガスタンクからガス供給流路にガスが流出してガス供給流路内の圧力を上昇させ、ガス供給流路内の昇圧後に直動型電磁弁のタンク開閉弁を小さい力で開くことが可能になる。
請求項に係る発明によれば、後に開くタンク開閉弁を小さい力で開くことができるので、後に開くタンク開閉弁の小型・軽量化が可能になり、その結果、後に開くタンク開閉弁を備えたガスタンクの弁取付口を小さくでき、タンク内圧に基づく弁取付口に作用する力を小さくできるので、後に開くタンク開閉弁を備えたガスタンクの強度アップ、軽量化、コストダウンを図ることができる。
また、パイロット型電磁弁のタンク開閉弁を開弁した後に直動型電磁弁のタンク開閉弁を開弁することで、パイロット型電磁弁のタンク開閉弁を備えたガスタンクをガス供給流路昇圧専用のガスタンクとすることができ、その場合、昇圧専用のガスタンクは容量が小さくて済む。
この発明に係るガス供給方法の実施例を説明する前に、この発明に関連する技術を図1から図6の図面を参照して説明する。
なお、以下に説明する関連技術および後述する実施例は、水素と酸素の電気化学反応により発電をする燃料電池(ガス消費装置)と、燃料の水素ガスを貯蔵する燃料タンク(ガスタンク)とを搭載した燃料電池車両において、燃料タンクに貯蔵された水素ガスを燃料電池に供給する態様である。
初めに、図1から図3の図面を参照して第1の関連技術におけるガス供給方法を説明する。
図1および図2は、燃料電池車両に搭載された燃料供給システム(ガス供給システム)1の概略構成を示す図であり、燃料電池車両には、燃料電池(FC)2と2本の燃料タンク3A,3Bが搭載されている。燃料タンク3A,3Bは並列に接続されるとともに、燃料電池2と水素ガス充填用のレセプタクル7に接続されている。なお、レセプタクル7は車両ボディのフューエルリッドを開くと露出するように設けられている。
燃料タンク3A,3Bの弁取付口3aには、非通電時にスプリングリターンで閉弁する単作動式直動型電磁弁で構成されたタンク開閉弁100A,100B(以下、区別する必要がないときはタンク開閉弁100と記す)が取り付けられている。
弁取付口3aに気密状態に装着されるタンク開閉弁100のバルブボディ101には、2つの配管接続口102,103と、タンク出入口105が設けられており、これらはバルブボディ101の内部に形成された連通路106によって連通している。
バルブボディ101においてタンク出入口105の開口端の周囲には弁座107が設けられており、この弁座107に、プランジャ130の先端に設けられた弁体138が着座離反可能に設けられていて、着座時に弁体138のバルブシート139が弁座107に圧接する。
プランジャ130は、バルブボディ101に支持されたアクチュエータケース135に軸線方向へ移動可能に収容されている。アクチュエータケース135には、プランジャ130を閉弁方向に付勢するスプリング136と、通電時にプランジャ130を開弁方向に引き付ける磁力を発生する電磁コイル137が設けられている。
このタンク開閉弁100においては、電磁コイル137に通電しないとき(すなわち、非通電時)には、スプリング136による閉弁方向の力と、燃料タンク3内の圧力と連通路106内の圧力との差圧に基づく閉弁方向の力によって、弁体138が弁座107に圧接されて閉弁し(図2参照)、電磁コイル137に通電したとき(すなわち、通電時)には、これら閉弁方向の力よりも、電磁コイル137の磁力によってプランジャ130を開弁方向に引き付ける力が勝り、弁体138が弁座107から離反して開弁する(図1参照)。
タンク開閉弁100Aの配管接続口103とタンク開閉弁100Bの配管接続口102は接続配管14によって接続され、タンク開閉弁100Aの配管接続口102は充填配管5を介してレセプタクル7に接続され、タンク開閉弁100Bの配管接続口103は、レギュレータ21およびラインバルブ22を備えた供給配管20を介して燃料電池2に接続されている。なお、接続配管14と供給配管20は、ガス供給流路を構成する。
レセプタクル7の内部には、水素供給装置の充填ノズル(図示略)をレセプタクル7に接続すると開弁し、レセプタクル7から充填ノズルを取り外すと閉弁する開閉弁(図示略)が内蔵されている。
なお、この関連技術では、燃料タンク3A,3Bは同一容量、同一充填圧力に設定されている。
燃料タンク3A,3Bに水素ガスを充填する場合には、ラインバルブ22を閉じて燃料電池2への水素ガス供給を停止し、燃料電池2の発電を停止した状態にして行う。この状態においてレセプタクル7に水素供給装置の充填ノズルを装着すると、前述したレセプタクル7に内蔵された開閉弁が開き、水素ガス充填が可能になる。そして、燃料タンク3A,3Bの充填圧力に応じた供給圧力で水素ガスを水素供給装置から充填配管5に供給すると、この水素ガスの圧力が燃料タンク3A,3Bの弁体138に作用して弁体138に開弁方向の力が加わり、この開弁方向の力が、燃料タンク3A,3Bの内圧およびタンク開閉弁100A,100Bのスプリング136により生じる閉弁方向の力よりも大きいときに、タンク開閉弁100A,100Bが開弁し、燃料タンク100A,100Bに水素ガスが充填される。水素ガスの充填が進行し、燃料タンク100A,100Bの内圧が高くなってくると、弁体138の上流と下流の圧力差に基づく開弁方向の力が小さくなってきて、スプリング1による閉弁方向の力よりも小さくなると、タンク開閉弁100A,100Bは閉弁する。その後、水素供給装置の充填ノズルをレセプタクル7から取り外す。
このようにタンク開閉弁100A,100Bに水素ガスを充填した直後は、レセプタクル7からラインバルブ22に至る流路内はほぼ充填圧に等しい圧力に保持されている。
なお、この例では、タンク開閉弁100A,100Bを閉弁させた状態で水素ガス充填を実施する方法で説明したが、水素供給装置から水素ガスの供給を開始するのに先だって、タンク開閉弁100A,100Bの電磁コイル117に通電してタンク開閉弁100A,100Bを強制的に開弁し、それから前記供給圧力で水素ガスの供給を開始するようにしてもよい。
次に、燃料電池2への水素ガス供給方法を図3のフローチャートを参照して説明する。なお、タンク開閉弁100A,100Bの電磁コイル137の通電・非通電、ラインバルブ22の開閉は車載された電子制御装置(図示略)によって制御され、図3に示す水素ガス供給制御ルーチンも前記電子制御装置(以下、ECUと略す)によって実行される。
まず、発電要求があるか否かを判定する(ステップS101)。この判定結果が「NO」(発電要求なし)の場合は本ルーチンの実行を終了する。判定結果が「YES」(発電要求あり)の場合は、タンク開閉弁100A,100Bの電磁コイル137に通電してタンク開閉弁100A,100Bを開く(ステップS102)。水素ガス充填直後は燃料タンク3A,3B内とタンク開閉弁100A,100Bの連通路106内はほぼ等圧であり、しかも、タンク開閉弁100A,100Bの開弁完了までラインバルブ22が閉じられており、水素ガスの消費が開始されていないので、連通路106内の圧力が低下することがなく、弁体138の上流と下流の圧力差がない状態でタンク開閉弁100A,100Bを開弁動作させることができる。したがって、タンク開閉弁100A,100Bを開弁する際に必要な力が小さくて済み、その結果、開弁時における電磁コイル137への起動電流が小さくて済み、消費電力を低減することができる。
タンク開閉弁100A,100Bの開弁後、ラインバルブ22を開く(ステップS103)。これにより、燃料タンク3A,3Bに貯蔵された水素ガスをレギュレータ21で減圧して燃料電池2に供給可能となる。この後、燃料電池2において水素ガスを消費して発電を行う(ステップS104)。
次に、発電停止要求があるか否かを判定する(ステップS105)。この判定結果が「NO」(発電停止要求なし)である場合は発電を継続する。一方、判定結果が「YES」(発電停止要求あり)の場合は、燃料電池2の発電を停止し水素ガスの消費を停止して(ステップS106)、ラインバルブ22を閉じて燃料電池2への水素ガス供給を停止する(ステップS107)。この時点では、まだタンク開閉弁100A,100Bは開弁状態に保持されているので、レセプタクル7からラインバルブ22に至る流路内(タンク開閉弁100A,100Bの連通路106内を含む)の圧力は燃料タンク3A,3B内の圧力とほぼ等圧になる。
ラインバルブ22の閉弁後、タンク開閉弁100A,100Bの電磁コイル137の通電を停止してタンク開閉弁100A,100Bを閉弁する(ステップS108)。このようにタンク開閉弁100A,100Bの閉弁に先立って燃料電池2における水素ガスの消費を停止しラインバルブ22を閉弁するので、タンク開閉弁100A,100Bの閉弁終了時点で燃料タンク3A,3B内の圧力とタンク開閉弁100A,100Bの連通路106内の圧力とを等圧にすることができる。
したがって、次回この制御ルーチンを実行し、ステップS101において発電要求ありと判定されて、ステップS102においてタンク開閉弁100A,100Bを開弁するときにも、弁体138の上流と下流の圧力差がない状態になっており、しかも、タンク開閉弁100A,100Bの開弁完了までラインバルブ22が閉じられていて水素ガスの消費も開始されていないので、連通路106内の圧力が低下することがなく、弁体138の上流と下流の圧力差がない状態においてタンク開閉弁100A,100Bを開弁動作させることができる。したがって、この場合も、タンク開閉弁100A,100Bを開弁する際に必要な力が小さくて済み、その結果、開弁時における電磁コイル137への起動電流が小さくて済み、消費電力を低減することができる。
このようにタンク開閉弁100A,100Bを開弁する際に必要な力が小さくて済むことにより、電磁コイル137が小さくて済み、アクチュエータケース135も小さくすることができるので、タンク開閉弁100A,100Bの小型・軽量化が可能になる。
また、タンク開閉弁100A,100Bは燃料タンク3A,3Bの弁取付口3aからアクチュエータケース135を挿入して取り付けるため、電磁コイル137が小さくなりアクチュエータケース135が小さくなると、燃料タンク3A,3Bの弁取付口3aの口径を小さくすることができる。その結果、燃料タンク3A,3Bの内圧に基づく弁取付口3aに作用する力を小さくすることができ、燃料タンク3A,3Bの強度アップ、軽量化、コストダウンが可能になる。
また、タンク開閉弁100A,100Bを直動型電磁弁で構成することができるので、タンク開閉弁100A,100Bを低コストで製造することができるというメリットもある。
次に、第2の関連技術におけるガス供給方法を図4から図6の図面を参照して説明する。
前述した第1の関連技術では、燃料タンク3A,3Bを同一容量、同一充填圧力に設定したが、この第2の関連技術では、レセプタクル7に近い側の燃料タンク3Aの充填圧力を、燃料電池2に近い側の燃料タンク3Bの充填圧力よりも小さく設定し、そのような充填圧力設定となるようにタンク開閉弁100A,100Bの仕様を設定する。なお、この第2の関連技術においては、充填圧力の低い方の燃料タンク3Aを低充填圧燃料タンク3Aといい、充填圧力の高い方の燃料タンク3Bを高充填圧燃料タンク3Bということもある。
図4は、第2の関連技術における燃料供給システム(ガス供給システム)1の概略構成を示す図であり、前記充填圧以外で第1の関連技術における燃料供給システムとの構成上の相違点は、充填配管5の途中に開閉弁V1が設けられ、接続配管14の途中に開閉弁V2が設けられ、充填配管5と接続配管14が開閉弁V1,V2および低充填圧燃料タンク3Aをバイパスするバイパス配管15によって接続され、バイパス配管15に開閉弁V3が設けられており、開閉弁V1より下流側の充填配管5内の圧力(すなわち、タンク開閉弁100Aの連通路106内の圧力)を検出する圧力センサ16と、開閉弁V2と高充填圧燃料タンク3Bとの間の接続配管14内の圧力(すなわち、タンク開閉弁100Bの連通路106内の圧力)を検出する圧力センサ17を備えていることだけである。圧力センサ16,17の出力信号はECUに入力され、該ECUは開閉弁V1〜V3の開閉も制御する。
その他の構成については第1の関連技術のものと同じであり、以下の説明において燃料タンク3A,3Bおよびタンク開閉弁100A,100Bについては図1を援用する。
この燃料供給システムでは燃料タンク3A,3Bの充填圧力が相違するため、以下のようにして水素ガス充填を行う。
燃料タンク3A,3Bに水素ガスを充填する場合には、ラインバルブ22を閉じて燃料電池2への水素ガス供給を停止し、燃料電池2の発電を停止した状態にして行う点は第1の関連技術の場合と同じである。この状態においてレセプタクル7に水素供給装置の充填ノズルを装着し、水素ガス充填可能にする。
次に、低充填圧力の低充填圧燃料タンク3Aにのみ水素ガスを充填するために、開閉弁V2,V3を閉じ、開閉弁V1を開いて、低充填圧燃料タンク3Aの充填圧力Paに応じた供給圧力で水素ガスを水素供給装置から充填配管5に供給する。そして、圧力センサ16によって検出される圧力変化の速度が所定値以下に低下したときには、低充填圧燃料タンク3A内が充填圧力Paに達しタンク開閉弁100Aが閉弁したものと判定して、開閉弁V1,V2を閉じ、開閉弁V3を開いて、高充填圧燃料タンク3Bの充填圧力Pbに応じた供給圧力で水素ガスを水素供給装置から充填配管5に供給して、高充填圧燃料タンク3Bへの水素ガス充填を行う。そして、圧力センサ17によって検出される圧力変化の速度が所定値以下に低下したときには、高充填圧燃料タンク3B内が充填圧力Pbに達しタンク開閉弁100Bが閉弁したものと判定して、開閉弁V3を閉じ、燃料タンク3A,3Bへの水素ガス充填を終了する。
この水素ガス充填終了時点では、開閉弁V1〜V3は閉じており、開閉弁V1から開閉弁V2に至る流路内の圧力は低充填圧燃料タンク3Aの充填圧Paとほぼ等しく、開閉弁V2,V3からラインバルブ22に至る流路内の圧力は高充填圧燃料タンク3Bの充填圧Pbにほぼ等しい。
次に、燃料電池2への水素ガス供給方法を図5および図6のフローチャートを参照して説明する。なお、図5、図6に示す水素ガス供給ルーチンを最初に実行する際の初期状態においては、前述した水素充填終了時点と同様、開閉弁V1〜V3は総て閉じているものとする。
まず、ステップS201において、発電要求があるか否かを判定する。この判定結果が「NO」(発電要求なし)の場合は本ルーチンの実行を終了する。ステップS201における判定結果が「YES」(発電要求あり)の場合は、ステップS202に進み、燃料タンク3A,3Bに水素ガス充填を実施してから最初の水素ガス供給か否かを判定する。
ステップS202における判定結果が「YES」(充填後最初の水素ガス供給)である場合は、ステップS208に進み、高充填圧燃料タンク3Bにおけるタンク開閉弁100Bの電磁コイル137に通電してタンク開閉弁100Bを開く。前述したように、水素ガス充填終了時点では、開閉弁V2,V3からラインバルブ22に至る流路内の圧力は高充填圧燃料タンク3Bの充填圧にほぼ等しくなっている。しかも、タンク開閉弁100Bの開弁完了までラインバルブ22が閉じられており、水素ガスの消費が開始されていないので、タンク開閉弁100Bの連通路106内の圧力が低下することがなく、タンク開閉弁100Bにおける弁体138の上流と下流の圧力差がない状態においてタンク開閉弁100Bを開弁動作させることができる。したがって、タンク開閉弁100Bを開弁する際に必要な力が小さくて済み、その結果、開弁時における電磁コイル137への起動電流が小さくて済み、消費電力を低減することができる。
タンク開閉弁100Bの開弁後、ステップS209に進み、ラインバルブ22を開く。これにより、高充填圧燃料タンク3Bに貯蔵された水素ガスをレギュレータ21で減圧して燃料電池2に供給可能となる。この後、ステップS210に進み、燃料電池2において水素ガスを消費して発電を行う。
次に、ステップS211に進み、発電停止要求があるか否かを判定する。この判定結果が「NO」(発電停止要求なし)である場合は発電を継続する。
一方、ステップS211における判定結果が「YES」(発電停止要求あり)の場合は、ステップS212に進み、タンク開閉弁100Bの電磁コイル137の通電を停止して(すなわち、非通電にして)タンク開閉弁100Bを閉じる。この時点では、まだ燃料電池2が発電を継続しており、開閉弁V2,V3より下流の流路内の水素ガスが消費されるため、該流路内の圧力が低下していく。
次に、ステップS213に進み、圧力センサ17により検出される前記流路内のある圧力P2が所定圧力P2a以下か否かを判定する。この判定結果が「NO」(P2>P2a)である場合は燃料電池2の発電を継続して水素ガスを消費する。
一方、ステップS213における判定結果が「YES」(P2≦P2a)である場合は、ステップS214に進み、ラインバルブ22を閉じて燃料電池2への水素ガス供給を停止し、さらに、ステップS215に進み、燃料電池2の発電を停止し、水素ガスの消費を停止する。
このような発電停止手順を踏むことにより、開閉弁V2,V3から燃料電池2に至る流路内の水素濃度を低減した状態で、燃料電池2を発電停止することができる。したがって、発電停止している間は、高充填圧燃料タンク3Bにおけるタンク開閉弁100Bの連通路106内の圧力は、高充填圧燃料タンク3B内の圧力よりも十分に低い状態に保持される。
一方、ステップS202における判定結果が「NO」(充填後2回目以降の水素ガス供給)である場合は、ステップS203に進み、低充填圧燃料タンク3Aにおけるタンク開閉弁100Aの電磁コイル137に通電してタンク開閉弁100Aを開く。ここで、タンク開閉弁100Aを開く前において開閉弁V1,V2間の流路内は低充填圧燃料タンク3A内の圧力とほぼ等圧になっているので、タンク開閉弁100Aにおける弁体138の上流と下流の圧力差がない状態でタンク開閉弁100Aを開弁動作させることができる。したがって、タンク開閉弁100Aを開弁する際に必要な力が小さくて済み、その結果、開弁時における電磁コイル137への起動電流が小さくて済み、消費電力を低減することができる。
タンク開閉弁100Aの開弁後、ステップS204に進み、開閉弁V2を開く。これにより低充填圧燃料タンク3A内の水素ガスが開閉弁V2を通って、開閉弁V2,V3からラインバルブ22に至る流路内に流入し、該流路内を昇圧する。
次に、ステップS205に進み、圧力センサ16によって検出される前記流路内の圧力の所定時間当たりの変化量(あるいは圧力変化速度)ΔP1が所定値ΔP1aよりも小さいか否かを判定する。
ステップS205における判定結果が「NO」(ΔP1≧ΔP1a)である場合はタンク開閉弁100Aおよび開閉弁V2の開弁状態を保持する。
一方、ステップS205における判定結果が「YES」(ΔP1<ΔP1a)である場合は、開閉弁V2,V3からラインバルブ22に至る流路内の圧力と低充填圧燃料タンク3A内の圧力がほぼ平衡したものと判断できるので、ステップS206に進み、タンク開閉弁100Aの電磁コイル137の通電を停止して(すなわち、非通電にして)、タンク開閉弁100Aを閉じ、さらにステップS207に進んで開閉弁V2を閉じる。
次に、ステップS208に進み、高充填圧燃料タンク3Bにおけるタンク開閉弁100Bの電磁コイル137に通電してタンク開閉弁100Bを開く。ここで、前述したように、このタンク開閉弁100Bの開弁に先立って、開閉弁V2,V3からラインバルブ22に至る流路内の圧力を低充填圧燃料タンク3A内の圧力にほぼ等しい圧力まで昇圧しているので、タンク開閉弁100Bの弁体138の上流と下流の圧力差が発電停止中よりも小さくなっており、しかも、タンク開閉弁100Bの開弁完了までラインバルブ22が閉じられていて水素ガスの消費も開始されていないので、連通路106内の圧力が低下することがない。その結果、弁体138の上流と下流の圧力差が小さい状態においてタンク開閉弁100Bを開弁動作させることができる。したがって、この場合も、タンク開閉弁100Bを開弁する際に必要な力が小さくて済み、その結果、開弁時における電磁コイル137への起動電流が小さくて済み、消費電力を低減することができる。
なお、ステップS209以降の処理については、充填後2回目以降の水素ガス供給の場合も充填後最初の水素ガス供給の場合と同じであるので、説明を省略する。
このようにタンク開閉弁100A,100Bを開弁する際に必要な力が小さくて済むので、タンク開閉弁100A,100Bのいずれも、電磁コイル137が小さくて済み、アクチュエータケース135も小さくすることができ、タンク開閉弁100A,100Bの小型・軽量化が可能になる。特に、低充填圧燃料タンク3Aのタンク開閉弁100Aは充填圧力が低いので、開弁する際に必要な力が高充填圧のタンク開閉弁100Bよりもさらに小さくて済み、タンク開閉弁100Aをより小型・軽量にできる。
また、低充填圧燃料タンク3Aの水素ガスの利用目的は、開閉弁V2,V3からラインバルブ22に至る流路内を昇圧することを主としており、燃料電池2で消費される水素ガスは主に高充填圧燃料タンク3Bの水素ガスで賄っている。そのため、低充填圧燃料タンク3Aの容量は高充填圧燃料タンク3Bよりも極めて小さくて済む。
また、タンク開閉弁100A,100Bは燃料タンク3A,3Bの弁取付口3aからアクチュエータケース135を挿入して取り付けるため、電磁コイル137が小さくなりアクチュエータケース135が小さくなると、燃料タンク3A,3Bの弁取付口3aの口径を小さくすることができる。その結果、燃料タンク3A,3Bの内圧に基づく弁取付口3aに作用する力を小さくすることができ、燃料タンク3A,3Bの強度アップ、軽量化、コストダウンが可能になる。
また、タンク開閉弁100A,100Bを直動型電磁弁で構成することができるので、タンク開閉弁100A,100Bを低コストで製造することができるというメリットもある。
なお、この第2の関連技術では、高充填圧燃料タンク3Bを1つにしているが、高充填圧燃料タンク3Bを2つ以上並列的に接続することも可能である。
次に、この発明に係るガス供給方法の実施例を図7から図10の図面を参照して説明する。
前述した第1の関連技術では、燃料タンク3A,3Bのタンク開閉弁100A,100Bをいずれも直動型電磁弁で構成したが、この実施例では、燃料タンク3Bのタンク開閉弁100Bは同じく直動型電磁弁で構成するが、燃料タンク3Aのタンク開閉弁100Aをパイロット型電磁弁で構成する。充填圧力については、タンク開閉弁100A,100B共に同じとする。
図7、図8は、実施例における燃料供給システム(ガス供給システム)1の概略構成を示す図であり、第1の関連技術における燃料供給システムとの構成上の相違点は、タンク開閉弁100Aがパイロット型電磁弁で構成されていることと、レギュレータ21よりも下流の供給配管20内の圧力を検出する圧力センサ18を備えていることだけであり、それ以外の構成は第1の関連技術のものと同じである。以下、タンク開閉弁100Aについて説明し、その他の同一態様部分については図中同一符号を付して説明を省略する。なお、圧力センサ18の出力信号はECUに入力される。
図9に示すように、タンク開閉弁100Aのバルブボディ101は第1の関連技術のものと同じであり、配管接続口102,103と、タンク出入口105と、連通路106と、弁座107を備えている。
弁体108はプランジャ110に支持され、弁座107に着座離反可能に設けられていて、着座時に弁体108のメインバルブシート109が弁座107に圧接する。弁体108は、メインバルブシート109とは軸線方向反対側にパイロットバルブ部111を有し、このパイロットバルブ部111がプランジャ110のパイロット室112に軸線方向へ所定寸法だけ移動可能に収容され、プランジャ110のパイロットバルブシート113に当接離反可能にされている。また、弁体108は、メインバルブシート109からパイロットバルブ部111に貫通するパイロット流路114を備え、パイロットバルブ部111がパイロットバルブシート113に着座するとパイロット流路114は閉塞される。
プランジャ110は、バルブボディ101に支持されたアクチュエータケース115に軸線方向へ移動可能に収容されている。アクチュエータケース115には、弁体108およびプランジャ110を閉弁方向に付勢するスプリング116と、通電時にプランジャ110を開弁方向に引き付ける磁力を発生する電磁コイル117が設けられている。
このタンク開閉弁100Aにおいては、電磁コイル117に通電しないとき(すなわち、非通電時)には、スプリング116による閉弁方向の力と、燃料タンク3Aの内圧と連通路106の内圧との差圧に基づく力が弁体108に作用し、これら力の関係によって弁体108の位置が決まる。
例えば、燃料タンク3A内の圧力が連通路106内の圧力よりも大きいときには、この差圧に基づく力も閉弁方向に作用するので、弁体108は弁座107に押し付けられ、同時にプランジャ110のパイロットバルブシート113もパイロットバルブ部111に押し付けられてパイロット流路114を塞ぎ、タンク開閉弁100Aは完全な閉弁状態となる。
一方、連通路106内の圧力が燃料タンク3A内の圧力よりも大きいときには、この差圧に基づく力は開弁方向に作用し、この開弁方向の力がスプリング116の閉弁方向の力よりも小さい間は閉弁状態に保持されるが、開弁方向の力が閉弁方向の力よりも大きくなると、弁体108はプランジャ110とともに開弁方向に移動せしめられて弁座107から離反するので、タンク開閉弁100Aは開弁する。
また、このタンク開閉弁100Aにおいては、電磁コイル117に通電して開弁するときの動作は次のようになる。電磁コイル117に通電すると、磁力によりプランジャ110が図中下方に引き付けられる。この時点では連通路106内の圧力が燃料タンク3A内の圧力よりも十分に小さいため、弁体108には閉弁方向に大きな力が加わっており、前記磁力による力は弁体108を弁座107から離反させるだけの力はない。しかしながら、前記磁力はスプリング116に抗してプランジャ110を下方に引き付けるだけの力は持っているので、パイロットバルブ部111がパイロット室112内で移動可能な範囲においてプランジャ110を図中下方に移動させる。その結果、プランジャ110のパイロットバルブシート113が弁体108のパイロットバルブ部111から離反してパイロット流路114が開かれ、燃料タンク3A内の水素ガスはプランジャ110と弁体108の間の隙間からパイロット室112に流入し、さらにパイロット流路114を通って連通路106に流出する。ここで、例えば配管接続口102,103が閉塞していると、連通路106内の圧力が徐々に上昇していき、連通路106内の圧力と燃料タンク3A内の圧力の圧力差が減少していく。そして、この圧力差による閉弁方向の力とスプリング116の閉弁方向の力との和よりも、前記磁力による開弁方向の力が勝ると、弁体108が弁座107から離反して開弁方向に移動し、タンク出入口105が開口して、タンク開閉弁100Aは完全な開弁状態となる。したがって、パイロット型電磁弁からなる開閉弁100Aは、充填圧力が同じ直動型電磁弁からなるタンク開閉弁100Bに比べて、開弁する際に必要な力が小さくて済み、開弁時における電磁コイル117への起動電流が小さくて済み、消費電力も少ない。
次に、燃料電池2への水素ガス供給方法を図10のフローチャートを参照して説明する。なお、燃料電池2の発電停止状態では、タンク開閉弁100A,100Bおよびラインバルブ22は閉じているものとする。
まず、ステップS301において、発電要求があるか否かを判定する。この判定結果が「NO」(発電要求なし)の場合は本ルーチンの実行を終了する。
ステップS301における判定結果が「YES」(発電要求あり)の場合は、ステップS302に進み、燃料タンク3Aのタンク開閉弁100Aの電磁コイル117に通電してタンク開閉弁100Aを開く。ここで、タンク開閉弁100Aはパイロット型電磁弁で構成されているので、燃料タンク3A内の圧力が連通路106内の圧力よりも非常に大きく、その差圧による閉弁方向の大きな力が弁体108に作用しているときでも、前述したように開弁する際に必要な力が小さくて済むので、迅速且つ確実に開弁することができる。また、開弁時における電磁コイル117への起動電流が小さくて済むので、消費電力も少ない。
タンク開閉弁100Aの開弁により、燃料タンク3A内の水素ガスが、レセプタクル7からラインバルブ22に至る流路内に流出し、該流路内を昇圧する。
次に、ステップS303に進み、タンク開閉弁100Aの電磁コイル117への通電後、所定時間が経過したか否かを判定する。この判定結果が「NO」(所定時間経過せず)の場合は所定時間が経過するまで待ち、判定結果が「YES」(所定時間経過した)の場合は、レセプタクル7からラインバルブ22に至る流路内の圧力と燃料タンク3A内の圧力が平衡したものとみなして、ステップS304に進み、燃料タンク3Bのタンク開閉弁100Bの電磁コイル137に通電してタンク開閉弁100Bを開く(図7参照)。なお、ステップS303における圧力平衡の判定は、接続配管14内の圧力変化から判定することも可能である。
ここで、タンク開閉弁100Bを開弁する前に、タンク開閉弁100Bの連通路106内の圧力が燃料タンク3A内の圧力とほぼ等圧にされており、また、この実施例では発電時にタンク開閉弁100A,100Bを両方とも開くようにしているので、燃料タンク3A,3Bの内圧は等しい。しかも、タンク開閉弁100Bの開弁完了までラインバルブ22が閉じられており、水素ガスの消費が開始されていないので、タンク開閉弁100Bの連通路106内の圧力が低下することがなく、弁体138の上流と下流の圧力差がない状態でタンク開閉弁100Bを開弁動作させることができる。したがって、直動型電磁弁で構成されたタンク開閉弁100Bを開弁する際に必要な力も小さくて済み、その結果、開弁時における電磁コイル137への起動電流が小さくて済み、消費電力を低減することができる。
タンク開閉弁100Bの開弁後、ステップS305に進み、ラインバルブ22を開く。これにより、燃料タンク3A,3Bに貯蔵された水素ガスをレギュレータ21で減圧して燃料電池2に供給可能となる。
この後、ステップS306に進み、燃料電池2において水素ガスを消費して発電を行う。
次に、ステップS307において、発電停止要求があるか否かを判定する。この判定結果が「NO」(発電停止要求なし)である場合は発電を継続し、一方、判定結果が「YES」(発電停止要求あり)の場合は、ステップS308に進み、タンク開閉弁100A,100Bの電磁コイル117,137の通電を停止して(すなわち、非通電にして)タンク開閉弁100A,100Bを閉じる(図8参照)。なお、タンク開閉弁100A,100Bを閉弁する順番は問わず、いずれを先に閉じてもよいし、あるいは両方同時に閉じてもよい。このタンク開閉弁100A,100Bを閉弁した時点では、まだ燃料電池2が発電を継続しており、レセプタクル7から燃料電池2に至る流路内の水素ガスが消費されるため、該流路内の圧力が低下していく。
次に、ステップS309に進み、圧力センサ18により検出される前記流路内の圧力P3が所定圧力P3a以下か否かを判定する。この判定結果が「NO」(P3>P3a)である場合は燃料電池2の発電を継続して水素ガスを消費する。
一方、ステップS309における判定結果が「YES」(P3≦P3a)である場合は、ステップS310に進み、ラインバルブ22を閉じて燃料電池2への水素ガス供給を停止し、さらに、ステップS311に進み、燃料電池2の発電を停止し、水素ガスの消費を停止する。
このような発電停止手順を踏むことにより、レセプタクル7から燃料電池2に至る流路内の水素濃度を低減した状態で、燃料電池2を発電停止することができる。したがって、発電停止している間は、タンク開閉弁100A,100Bの連通路106内の圧力は、燃料タンク3A,3B内の圧力よりも十分に低い状態に保持される。
このようにタンク開閉弁100A,100Bを開弁する際に必要な力が小さくて済むので、タンク開閉弁100A,100Bのいずれも電磁コイル117,137が小さくて済み、アクチュエータケース115,135も小さくすることができるので、タンク開閉弁100A,100Bの小型・軽量化が可能になる。
また、タンク開閉弁100A,100Bは燃料タンク3A,3Bの弁取付口3aからアクチュエータケース115,135を挿入して取り付けるため、電磁コイル115,137が小さくなりアクチュエータケース115,135が小さくなると、燃料タンク3A,3Bの弁取付口3aの口径を小さくすることができる。その結果、燃料タンク3A,3Bの内圧に基づく弁取付口3aに作用する力を小さくすることができ、燃料タンク3A,3Bの強度アップ、軽量化、コストダウンが可能になる。
また、タンク開閉弁100Bを直動型電磁弁で構成することができるので、タンク開閉弁100Bを低コストで製造することができるというメリットもある。
また、パイロット型電磁弁からなるタンク開閉弁100Aを備えた燃料タンク3Aに貯蔵された水素ガスの利用目的を、レセプタクル7からラインバルブ22に至る流路内を昇圧することを主とさせることもでき、その場合には、燃料タンク3Aの容量を燃料タンク3Bよりも極めて小さくすることができる。
なお、この実施例では、直動型電磁弁からなるタンク開閉弁100Bを備えた燃料タンク3Bを1つにしているが、タンク開閉弁100Bを備えた燃料タンク3Bを2つ以上並列的に接続することも可能である。
なお、燃料タンク3Aのタンク開閉弁100Aを燃料タンク3Bのタンク開閉弁100Bよりも先に開かせるための手段として、第2の関連技術では燃料タンク3Aの充填圧力を燃料タンク3Bの充填圧力よりも低くし、実施例ではタンク開閉弁100Aをパイロット型電磁弁で構成しタンク開閉弁100Bを直動型電磁弁で構成したが、次の(1)あるいは(2)の方法によっても同様の作用を得ることができる。
(1)燃料タンク3Aのタンク開閉弁100Aにおけるタンク出入口105の開口径を、燃料タンク3Bのタンク開閉弁100Bにおけるタンク出入口105の開口径よりも小さくする。このようにすると、燃料タンク3Aのタンク開閉弁100Aは、燃料タンク3Bのタンク開閉弁100Bよりも小さい力で開弁が可能となり、その結果、タンク開閉弁100Aをタンク開閉弁100Bよりも先に開かせることが可能になる。また、タンク開閉弁100Aの電磁コイル137をタンク開閉弁100Bの電磁コイル137よりも小さくすることができ、タンク開閉弁100Aのアクチュエータケース135をタンク開閉弁100Bのアクチュエータケース135よりも小型にでき、その結果、燃料タンク3Aの弁取付口3aを燃料タンク3Bの弁取付口3aよりも小さくすることができる。したがって、燃料タンク3Aの内圧に基づく弁取付口3aに作用する力を小さくすることができ、燃料タンク3Aの強度アップ、軽量化、コストダウンが可能になる。
(2)タンク開閉弁100A,100Bの電磁コイル137,137に同時に電流を流す場合に、タンク開閉弁100Aの電磁コイル137に印加する電流を、タンク開閉弁100Bの電磁コイル137に印加する電流よりも大きくする。このようにすると、電磁コイル137に印加する電流が大きい方が開弁力が大きくなるので、タンク開閉弁100Aをタンク開閉弁100Bよりも先に開かせることが可能になる。
したがって、上記(1)あるいは(2)の方法によっても、初めにタンク開閉弁100Aを開くことにより、燃料タンク3Aから接続配管14に水素ガスを流出させて接続配管14内の圧力を上昇させ、接続配管14内を昇圧させた後に、タンク開閉弁100Bを小さい力で開くことができる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、流体燃料は水素ガスに限られるものではなく、CNG等であってもよい。また、水素消費装置は燃料電池に限るものではなく、内燃機関であってもよい。
この発明に関連する技術(第1の関連技術)のガス供給方法を実施可能な水素ガス供給システムの概略構成図であり、タンク開閉弁が開いている状態を示す図である。 前記第1の関連技術における水素ガス供給システムにおいてタンク開閉弁が閉じている状態を示す概略構成図である。 前記第1の関連技術における水素ガス供給制御のフローチャートである。 この発明に関連する技術(第2の関連技術)のガス供給方法を実施可能な水素ガス供給システムの概略構成図である。 前記第2の関連技術における水素ガス供給制御のフローチャート(その1)である。 前記第2の関連技術における水素ガス供給制御のフローチャート(その2)である。 この発明に係るガス供給方法を実施可能な水素ガス供給システムの実施例における概略構成図であり、タンク開閉弁が開いている状態を示す図である。 前記実施例における水素ガス供給システムにおいてタンク開閉弁が閉じている状態を示す概略構成図である。 パイロット型電磁弁からなるタンク開閉弁の断面図である。 前記実施例における水素ガス供給制御のフローチャートである。
2 燃料電池(ガス消費装置)
3 A,3B 燃料タンク(ガスタンク)
14 接続配管(ガス供給流路)
20 供給配管(ガス供給流路)
22 ラインバルブ
100A,100B タンク開閉弁

Claims (1)

  1. 非通電時閉の電磁弁からなるタンク開閉弁を有する複数のガスタンクを並列に接続し、これらガスタンクに貯蔵されたガスをラインバルブを有するガス供給流路を介してガス消費装置に供給する方法であって、
    前記複数のガスタンクのうち一つのガスタンクのタンク開閉弁をパイロット型電磁弁で構成し、他のガスタンクのタンク開閉弁を直動型電磁弁で構成し、
    前記複数のガスタンクからガス消費装置にガスの供給を開始する際には、タンク開閉弁をパイロット型電磁弁で構成した前記ガスタンクのタンク開閉弁を前記他のガスタンクのタンク開閉弁よりも先に開き、この先に開いたガスタンク内の圧力と前記ラインバルブに至るガス供給流路内の圧力が平衡したとみなせる所定時間後、または前記ガス供給流路内の圧力変化に基づいて圧力平衡と判定された後に、前記他のガスタンクのタンク開閉弁を開き、さらにその後に前記ラインバルブを開いて、前記ガス消費装置におけるガスの消費を開始することを特徴とするガス供給方法。
JP2004074327A 2004-03-16 2004-03-16 ガス供給方法 Expired - Fee Related JP4558358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004074327A JP4558358B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 ガス供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004074327A JP4558358B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 ガス供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005264967A JP2005264967A (ja) 2005-09-29
JP4558358B2 true JP4558358B2 (ja) 2010-10-06

Family

ID=35089754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004074327A Expired - Fee Related JP4558358B2 (ja) 2004-03-16 2004-03-16 ガス供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4558358B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6256020B2 (ja) * 2014-01-15 2018-01-10 トヨタ自動車株式会社 タンクのバルブ装置
JP6809412B2 (ja) * 2017-08-10 2021-01-06 トヨタ自動車株式会社 高圧容器の接続構造、これを利用したタンクモジュール、及びタンクモジュールの製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07301359A (ja) * 1994-02-22 1995-11-14 Amcast Ind Corp Cng動力車両用粉砕耐久性ソレノイド作動弁
JPH09317513A (ja) * 1996-05-27 1997-12-09 Aisan Ind Co Ltd 気体燃料エンジンの燃料排出防止装置
JPH1136989A (ja) * 1997-07-24 1999-02-09 Honda Motor Co Ltd ガス燃料用配管装置
JP2003049997A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Neriki:Kk ガスボンベ用バルブ装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07301359A (ja) * 1994-02-22 1995-11-14 Amcast Ind Corp Cng動力車両用粉砕耐久性ソレノイド作動弁
JPH09317513A (ja) * 1996-05-27 1997-12-09 Aisan Ind Co Ltd 気体燃料エンジンの燃料排出防止装置
JPH1136989A (ja) * 1997-07-24 1999-02-09 Honda Motor Co Ltd ガス燃料用配管装置
JP2003049997A (ja) * 2001-08-03 2003-02-21 Neriki:Kk ガスボンベ用バルブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005264967A (ja) 2005-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5508638B2 (ja) 燃料供給システム
US7426935B2 (en) Method of discharging high pressure storage vessels
JP5438745B2 (ja) 流体供給システム
KR20130042646A (ko) 가스 엔진의 연료 가스 공급 시스템
JP5316655B2 (ja) 流体圧力調整装置および燃料供給装置
US20090014089A1 (en) Valve, Valve Controller, and Fuel Cell System
RU2559865C2 (ru) Регулятор давления для подачи топлива и система подачи топлива, содержащая регулирующий блок, состоящий из таких регуляторов давления
JP2008130237A (ja) 燃料電池システム
EP1895143A1 (en) Fuel feeder for gas engine
JP2013089307A (ja) インジェクタ付き減圧弁およびこれを備えた燃料電池システム
JP4558358B2 (ja) ガス供給方法
JP4759991B2 (ja) 流体供給システム
JP5779432B2 (ja) 燃料ガス供給システム、及びその圧力制御方法
JP2005264966A (ja) 流体燃料充填方法
JP4557580B2 (ja) ガス供給システム
JP2005123076A (ja) 遮断弁の開閉状態判定システム及び遮断弁の開閉状態判定方法
JP2009016296A (ja) 気体供給装置
JP2015090076A (ja) 燃料供給システムの異常診断装置
JP2012189108A (ja) インジェクタ付きタンク弁と燃料電池システム
JP2007247743A (ja) 電磁遮断弁およびその制御方法
JP5380760B2 (ja) 燃料電池の制御装置
CN213361888U (zh) 一种电磁阀及模块化瓶阀
JP2010255746A (ja) ガス供給システム
JP2006024470A (ja) 燃料電池の制御装置
JP2010103062A (ja) 燃料電池システム及びそのシステムの制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100413

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4558358

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140730

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees