JP6256020B2 - タンクのバルブ装置 - Google Patents

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Description

本発明はタンクのバルブ装置、特にガス貯蔵装置において用いられるタンクのバルブ装置に関する。
複数のタンクを備えるガス貯蔵装置がある。この複数のタンクには、それぞれタンクを開閉するためのバルブとして電磁弁が備えられることがある。
例えば、特許文献1では、タンクのバルブとして直動型の電磁弁をそれぞれ有する複数のタンクを備える燃料供給システム(ガス供給システム)が開示されている。燃料供給システムは、ガスを充填可能なタンクを有しており、ガス貯蔵装置としても利用し得る。
また、図11に示すガス貯蔵装置900がある。ガス貯蔵装置900は、水素ガスを充填又は供給することのできる貯蔵装置である。ガス貯蔵装置900は、第1タンク10と、第2タンク20と、を含む。第1タンク10と、第2タンク20とには、水素ガスが充填されている。第1タンク10と、第2タンク20とは、流路960、961で連結されている。流路961は、分岐点971で流路960から分岐し、合流点972で流路960に合流する。流路960において分岐点971の上流側には、充填口4が設置されている。流路960において分岐点971から合流点972の間には、第1タンク10が設置されている。流路961の途中には、第2タンク20が設置されている。流路960において合流点972の下流側に、例えば、燃料電池(不図示)が設置されている。
第1タンク10は第1タンク開閉弁911を介して流路960に接続されている。第1タンク開閉弁911は第1逆止弁12及び第1電磁弁51を有する。第1逆止弁12は、第1タンク開閉弁911において第1タンク10の上流側に設置されている。第1電磁弁51は、第1タンク開閉弁911において第1タンク10の下流側に設置されている。
第2タンク20は第2タンク開閉弁921を介して流路961に接続されている。第2タンク開閉弁921は第2逆止弁22と、第2電磁弁52と、手動弁7とを有する。第2逆止弁22は、第2タンク開閉弁921において第2タンク20の上流側に設置されている。第2電磁弁52は第2タンク開閉弁921において第2タンク20の下流側に設置されている。手動弁7は第2タンク開閉弁921において第2タンク20の連結口に設置されている。
ところで、水素ガスが充填口4から充填されないまま、手動弁7が開いた状態で、第1電磁弁51及び第2電磁弁52が開く。すると、水素ガスが第1タンク10及び第2タンク20から、流路960において合流点972の下流側に流入する。燃料電池が、この流入した水素ガスを消費して、発電する。
ここで、流路960において第1タンク10の下流側から合流点972までの間のとある個所が破断する。すると、流路960の破断箇所から、水素ガスが漏洩する。しかし、その後、第1電磁弁51が閉まり、第1タンク10からの水素ガスの漏洩が抑制される。
また、流路961において第2タンク20の下流側のとある個所が破断する。すると、流路961の破断箇所から、水素ガスが漏洩する。しかし、その後、第2電磁弁52が閉まり、第2タンク20から水素ガスの漏洩が抑制される。
特開2005−264967号公報
ところで、電磁弁は、一般的に、スプリング、ソレノイド、コイルなどの部材を有しており、複雑な構造を有する。特許文献1に開示される燃料供給システム、及び、図11に示すガス貯蔵装置では、複数のタンクがそれぞれ電磁弁を備えている。つまり、特許文献1に開示される燃料供給システム、及び、図11に示すガス貯蔵装置に用いられるタンクのバルブ装置は、構造を簡易化する余地があった。
したがって、本発明は上記した事情を背景としてなされたものであり、流路が破断しても、タンクからのガスの漏洩を抑制することができ、しかも簡易な構造を有するタンクのバルブ装置を提供することを目的とする。
本発明にかかるガス貯蔵装置は、
複数のタンクと、前記複数のタンク同士を連結した流路と、を有するガス貯蔵装置において用いられるタンクのバルブ装置であって、
前記流路において前記複数のタンクの下流側に配置した電磁弁と、
前記複数のタンクのうちの少なくとも1つのタンクを開閉する簡易遮断弁と、を含み、
前記簡易遮断弁は、オリフィス流路を有するメイン弁体(例えば、メイン弁ポペット)と、前記オリフィス流路を開閉するパイロット弁と、を含み、
前記パイロット弁は、定常状態よりも低温であるときに膨張するスプリングを含み、定常状態よりも低温であるときに前記オリフィス流路を閉塞する。
このような構成によれば、流路が破断しても、タンクからのガスの漏洩を抑制することができ、しかも簡易な構造を有する。
本発明によれば、流路が破断しても、タンクからのガスの漏洩を抑制することができ、しかも簡易な構造を有するタンクのバルブ装置を提供することができる。
実施の形態1にかかるガス貯蔵装置の概略図である。 簡易遮断弁の断面図である。 簡易遮断弁の要部の断面図である。 簡易遮断弁の要部の断面図である。 実施の形態1にかかる充填方法のフローチャートである。 簡易遮断弁の動作の一例を示す図である。 実施の形態1にかかる走行時の動作の一例のフローチャートである。 簡易遮断弁の動作の一例を示す図である。 時間に対する温度である。 実施の形態2にかかるガス貯蔵装置の概略図である。 従来技術のガス貯蔵装置の概略図である。
(実施の形態1)
図1〜4を参照して実施の形態1にかかるガス貯蔵装置について説明する。
図1に示すように、ガス貯蔵装置100は、第1タンク10と、第2タンク20と、を有する。ガス貯蔵装置100は、燃料電池自動車に搭載されて使用される。ガス貯蔵装置100は、その燃料電池自動車に搭載されている燃料電池に、水素ガスを供給することができる。
第1タンク10と第2タンク20とは、流路60で連結されている。流路60は、例えば、配管を用いて構成される。流路60において第1タンク10の上流側には、充填口4が設置されている。流路60において第2タンク20の下流側には、電磁弁5が設置されている。流路60において電磁弁5の下流側には、例えば、水素ガス消費装置に設置されてもよい。水素ガス消費装置として、例えば、燃料電池に加えて、水素ガスを燃料とする内燃機関が挙げられる。
充填口4は、例えば、燃料電池自動車のボディの外壁近傍に設置されており、フューエルリッド(不図示)を開くと露出する。充填口4は、水素ガス供給ノズル(不図示)を挿し込まれて、水素ガスを供給される。
第1タンク10は、第1タンク開閉弁11を介して流路60に連結される。第1タンク開閉弁11は、その開閉により、第1タンク10の水素ガスの流入及び流出を制御する。第1タンク開閉弁11は、第1逆止弁12と、簡易遮断弁3と、を含む。第1逆止弁12は、第1タンク開閉弁11において第1タンク10の上流側に設置されており、水素ガスが充填口4へ逆流することを防止する。簡易遮断弁3は、第1タンク開閉弁11において第1タンク10の連結口に設置されている。また、簡易遮断弁3は、温度に応じて開閉することができる。なお、簡易遮断弁3の詳細は後述する。
第1タンク10は、水素ガスを貯蔵する。第1タンク10は金属又は樹脂からなるライナを含み、樹脂からなるライナを含むと好ましい。第1タンク10は、内部に貯蔵した水素ガスの圧力値を計測するセンサを備えてもよい。
第2タンク20は、第2タンク開閉弁21を介して流路60に接続される。第2タンク開閉弁21は、その開閉により、第2タンク20の水素ガスの流入及び流出を制御する。第2タンク開閉弁21は、第2逆止弁22を含む。第2逆止弁22は、第2タンク開閉弁21において第2タンク20の上流側に設置されている。また、第2逆止弁22は、水素ガスが第1タンク10側へ逆流することを防止する。
第2タンク20は、第1タンク10と同じ種類のタンクを用いることができる。第2タンク20は、自動車のフロア形状に応じて、第1タンク10と異なる形状であってもよい。ガス貯蔵装置100は、燃料電池自動車のフロア形状に応じて、第1タンク10及び第2タンク20の形状及びサイズ、流路60の構成を変更して配置されてもよい。
電磁弁5は、制御装置(不図示)に接続されており、動作に必要な電力と制御信号とを供給される。電磁弁5が開くと、水素ガスが第1タンク10及び第2タンク20から水素ガス消費装置(不図示)に供給される。電磁弁5と簡易遮断弁3とは、第1タンク10及び第2タンク20の水素ガスの流入及び流出を制御するバルブ装置として機能する。
次に、簡易遮断弁3の詳細を説明する。図2に示すように、簡易遮断弁3は、本体30と、メイン弁ポペット31と、メイン弁スプリング32と、パイロット弁ポペット35と、パイロット弁スプリング36と、を含む。簡易遮断弁3は、メイン弁ポペット31を動作させる手段として、メイン弁スプリング32を含む。一方、電磁弁は、一般的に、ポペットを動作させる手段として、スプリングに加えて、ソレノイドやコイルを含む。つまり、簡易遮断弁3は、電磁弁と比較して簡易な構造を有するともに、コンパクトである。
本体30は、ガスを流すことのできる流路301を有する。詳細には、流路301は、オリフィス流路302と、流路303とを有する。オリフィス流路302は流路303よりも小さな断面積を有する。流路303はオリフィス壁部304を介してオリフィス流路302に連結する。メイン弁シート34がオリフィス壁部304に設置される。
メイン弁ポペット31、シート体33及びメイン弁スプリング32が流路303に配置される。メイン弁ポペット31、シート体33、メイン弁スプリング32が、この順にオリフィス流路302から離れる方向に配置される。
メイン弁スプリング32の一端はシート体33と連結しており、メイン弁スプリング32の他端は所定の箇所に固定される。メイン弁ポペット31は、シート体33と連結している。シート体33はメイン弁ポペット31とも連結している。シート体33は、ガスが通過可能なシート体である。このようなシート体として、例えば、多孔質材料からなるシート体、通気口を有するシート体、座金等がある。
ここで、メイン弁スプリング32が、シート体33を介して、メイン弁ポペット31をメイン弁シート34に押し出す。すると、メイン弁ポペット31がメイン弁シート34に押し当たって、メイン弁ポペット31とメイン弁シート34との隙間が塞がれる。つまり、オリフィス流路302が閉塞される。
メイン弁ポペット31は、オリフィス流路310と、流路311と、を有する。オリフィス流路310は流路311よりも小さな断面積を有する。オリフィス流路310はオリフィス壁部312を介して流路311に連結する。パイロット弁シート37がオリフィス壁部312に設置される。
パイロット弁ポペット35及びパイロット弁スプリング36が流路311に配置される。パイロット弁スプリング36は、弾性変形能を有する円筒体である。なお、図2では、パイロット弁スプリング36を螺旋状に巻き回された線状体として模式的に図示した。パイロット弁ポペット35、パイロット弁スプリング36が、この順にオリフィス流路310から離れる方向に配置される。パイロット弁スプリング36の一端はパイロット弁ポペット35と接触しており、パイロット弁スプリング36の他端は、シート体33に固定される。
次に、パイロット弁スプリング36の詳細について説明する。図3に示すように、パイロット弁スプリング36は、長手方向A1にバイメタル89a、バイメタル89bを積層した積層体を有する円筒体である。なお、図3では、図面を見やすくするために、適宜、ハッチングを省略している。また、バイメタル89a、バイメタル89bは同等である。バイメタル89aは、半円弧状板である。半円弧状板は、リング板を半分に分割した形状である。バイメタル89aとバイメタル89bとを同心円状に沿うように配置し、さらにこれらを積層することにより、パイロット弁スプリング36は形成される。バイメタル89aは、金属Aからなる板体8aと、金属Bからなる板体9aと、を貼り合せた構造を有する。金属Bの線膨張係数Kは、金属Aの線膨張係数k’と比較して、大きい。例えば、板体9aの凸部を板体8aの凹部に嵌め合せたまま、圧着させることで、バイメタル89aが形成される。詳細には、パイロット弁スプリング36は、隣り合うバイメタル89aの板体8a同士が背中合わせに配置されるとともに、板体9a同士が背中合わせに配置されるように積層した構造を有する。ここで、バイメタル89aの厚みをL1とし、パイロット弁スプリング36(図2参照。)のバネ定数をk1とする。
図4に示すように、パイロット弁スプリング36が定常状態よりも低い温度環境に置かれると、板体9aが板体8aよりも縮む。定常状態とは、燃料電池自動車を使用するときに、想定される状態のことを意味する。定常状態の温度とは、例えば、−30℃〜50℃である。なお、図4では、図面を見やすくするために、適宜、ハッチングを省略している。これにより、バイメタル89aが長手方向A1に広がり、パイロット弁スプリング36のバネ定数が見かけ上、k1からk2に増加する。隣り合うバイメタル89aの厚みは、L1からL2に増加する。その結果、パイロット弁スプリング36が膨張する。
ところで、オリフィス流路310の断面積S1は、所望するガスの流量Qに応じて、以下の数式1及び数式2により決められる。オリフィス流路310の断面積S1は、後述する水素ガスの充填時の流量を決定する。
Figure 0006256020
Figure 0006256020
:質量流量[kg/sec]
κ:Hの比熱比
:オリフィス上流圧力(流路311における圧力)[Pa]
:オリフィス下流圧力(オリフィス流路310における圧力)[Pa]
:オリフィス開口面積(オリフィス流路310の断面積)[m
R:Hの気体定数[J/(kg・K)]
:ガス温度[K]
:臨界圧力[Pa]
Q:Hの流量[L/min(Normal)]
M:Hの分子量[g/mol]
(充填方法)
次に、図1、図2、図5及び図6を用いて、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100の充填方法について説明する。
図1、図2及び図6に示すように、充填口4から水素ガスを供給し、簡易遮断弁3のメイン弁ポペット31が開く(簡易遮断弁のメイン弁開放ステップST11)。
具体的には、電磁弁5が閉まった状態であることを確認する。充填口4に水素ガス供給ノズル等を差し込み、水素ガスを供給する。水素ガスは流路60内を流れて、第1タンク開閉弁11に流入する。水素ガスは第1逆止弁12を通過した後で、さらに流路60と第1タンク10と分岐して流れる。
第1タンク10に流れた水素ガスは、簡易遮断弁3に流入する。すると、圧力が高まり、メイン弁スプリング32が縮む。これにより、メイン弁ポペット31がメイン弁シート34から離れ、メイン弁ポペット31とメイン弁シート34との間に隙間が生じる。一方、パイロット弁ポペット35はパイロット弁シート37に押し当たったままであり、オリフィス流路310は塞がれたままである。したがって、簡易遮断弁3に流れた水素ガスは、オリフィス流路302、流路303をこの順に通過し、第1タンク10に流入する。
一方で、流路61に流れた水素ガスは、第2タンク開閉弁21に流入し、さらに、第2逆止弁22を通過し、第2タンク20に貯蔵される。なお、電磁弁5は閉まっており、水素ガスは、流路60において電磁弁5の下流側にまで流入しない。
さらに、充填口4からの水素ガスの供給を続けると、第1タンク10及び第2タンク20の内部の圧力が上昇する(タンク圧力上昇ステップST12)。この圧力が所定の値まで上昇したことを確認し、充填を終了する。以上より、第1タンク10及び第2タンク20には、所定量の水素ガスが貯蔵される。
(走行時の動作の一例)
次に、図1、図2、図7、図8及び図9を用いて、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100を搭載した燃料電池自動車の走行時の動作の一例について説明する。具体的には、この動作の一例は、走行中に流路からガスが漏洩した時の動作である。
電磁弁5が開く(電磁弁開放ステップST21)。第2タンク20に貯蔵されていた水素ガスが、流路60及び電磁弁5を通過して、燃料電池(不図示)に供給される。なお、水素ガスは充填口4から充填されていない。
また、図8に示すように、電磁弁開放ステップST21の電磁弁5が開かれた状態において、簡易遮断弁3のパイロット弁ポペット35が既に開放されている(簡易遮断弁のパイロット弁開放ステップST22)。詳細には、第2のタンク20の内部は未だ定常状態であるため、パイロット弁スプリング36は、上述のようなバイメタル89a及びバイメタル89bの積層構造により、定常状態よりも低い温度環境において膨張した状態に比べて収縮しており、その結果、パイロット弁ポペット35が開放されている。走行時に必要な水素ガスの流量は、充填時に必要な水素ガスの流量と比較して小さい。メイン弁スプリング32がメイン弁ポペット31をメイン弁シート34に押し当てており、メイン弁ポペット31とメイン弁シート34との隙間が塞がれる。一方、パイロット弁ポペット35はパイロット弁シート37から離れて、オリフィス流路310が開通している。

続いて、第1タンク10(図1参照。)に貯蔵されていた水素ガスが、流路303、流路311、オリフィス流路310、オリフィス流路302を通過して、簡易遮断弁3を通過する(簡易遮断弁のパイロット弁からのガス放出開始ステップST23)。結果、第1タンク10に貯蔵されていた水素ガスが、流路60を通過して、燃料電池にまで流入する。燃料電池が、第1タンク10及び第2タンク20から供給された水素ガスから電気を発生させて、この電気をもとに燃料電池自動車のモータ等を駆動させて、燃料電池自動車が走行を開始する。
続いて、燃料電池自動車の走行中において、流路60を構成する配管が破断する(配管破断ステップST24)。配管の破断箇所は、流路60において第1タンク10下流側から第2タンク20までの間である。水素ガスが配管の破断箇所から漏洩し、ガス貯蔵装置100の外部に急激に放出される。
続いて、簡易遮断弁3のパイロット弁ポペット35が開いたまま、ガス放出が継続する(簡易遮断弁のパイロット弁からのガス放出継続ステップST25)。第1タンク開閉弁11では、断熱膨張又はそれに近い現象が生じ、第1タンク10に貯蔵されている水素ガスの温度が低下する。
続いて、タンク内部の温度が低下する(タンク温度低下ステップST26)。例えば、図9に示すように、流路60を構成する配管の破断が発生してから13〜15sec経過すると、タンク内部の温度が約12℃から約−40℃に低下する。
続いて、タンク内部の温度低下に伴って、パイロット弁スプリング36が変形し、伸びる(パイロット弁スプリング変形ステップST27)。
最後に、パイロット弁が閉じ、ガス放出が停止する(パイロット弁閉塞ステップST28)。タンク内部の温度が−40℃に低下すると、図2に示すように、オリフィス流路310をパイロット弁スプリング36が伸びて、パイロット弁ポペット35をパイロット弁シート37に押し当てる。これにより、オリフィス流路310が閉塞される。一方、オリフィス流路302も閉塞されたままである。したがって、第1タンク10に貯蔵された水素ガスは、簡易遮断弁3を通過することできず、第1タンク10に留まる。すなわち、第1タンク10に貯蔵された水素ガスの漏洩が抑制される。なお、この走行時の動作の一例とでは、−40℃になると、パイロット弁がオリフィス流路310を閉塞したが、異なる温度であってもよい。このようにパイロット弁がオリフィス流路310を閉塞するときの温度は、例えば、−40℃以下である。
以上、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100によれば、流路が破断しても、水素ガスの放出による温度低下によって簡易遮断弁が閉まり、ガスが漏洩しにくいのである。
しかも、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100によれば、電磁弁よりも簡易な構造を有するとともにコンパクトな簡易遮断弁を用いることで、構造を簡易化することができる。
さらに、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100によれば、図11に示すガス貯蔵装置と比較して、少ない流路でタンクを連結しており、より簡易な配管構成を有する。つまり、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100では、組立性が良好であるとともに、圧力損失が小さい。
また、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100では、第1タンク10が樹脂からなるライナを含むと、第1タンク10が放熱しにくく、第1タンク10の内部のガス温度が急激に低下しやすい。従って、パイロット弁スプリングが短時間で変形して、メイン弁の流路が閉塞される。つまり、樹脂からなるライナを含む第1タンク10を用いると、流路60が破断した後で、簡易遮断弁3がより確実に閉塞し得て好ましい。
ところで、電磁弁と比較して簡易な構造を有するバルブとしては、簡易遮断弁の他にも、例えば、逆止弁や手動弁がある。このようなバルブを用いて、複数のタンクの開閉を一つの電磁弁で行うガス貯蔵装置がある。
例えば、図10に示すように、実施の形態2にかかるガス貯蔵装置200が有る。ガス貯蔵装置200は、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100と比較して、簡易遮断弁3を省略しつつ、手動弁7を第2タンク開閉弁21に加えたガス貯蔵装置と同じ構成を有する。なお、図10に示すガス貯蔵装置200は、本願発明者が考案したものであり、公知のガス貯蔵装置ではない。
ガス貯蔵装置200は、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100と同様の充填方法で、水素ガスを充填される。なお、充填開始から終了時まで、手動弁7が開いた状態にしておく。
また、ガス貯蔵装置200は、上記した走行中の動作の一例の電磁弁開放ステップST21及び簡易遮断弁のパイロット弁開放ステップST22と同様に動作する。しかし、流路60において第1タンク10と第2タンク20との間に破断が発生すると、配管破断ステップST23からタンク温度低下ステップST25まで、同様に動作する。しかし、タンク内部の温度が低下しても、オリフィス流路310が閉塞されることなく、開通したままである。したがって、第1タンク10に貯蔵される水素ガスがその破断箇所から外部へ放出し、漏洩するおそれがある。
以上より、実施の形態2にかかるガス貯蔵装置200は、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100と同様に、より簡易な配管構成を有する。つまり、実施の形態2にかかるガス貯蔵装置200では、組立性が良好であるとともに、圧力損失が小さい。
なお、実施の形態2にかかるガス貯蔵装置200は、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置100と比較して、流路の破断によるガス漏洩が生じやすいと考えられる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、実施の形態1及び2にかかるガス貯蔵装置は、自動車以外の車両に搭載されてもよい。
また、実施の形態1及び2にかかるガス貯蔵装置は、2つのタンクを備えるが、3つ以上のタンクを備えてもよい。
また、実施の形態1にかかるガス貯蔵装置では、簡易遮断弁3を第1タンク10に設けたが、簡易遮断弁3を第2タンク20にも設けてもよく、簡易遮断弁3を第1タンク10及び第2タンク20のいずれにも設けてもよい。簡易遮断弁3を第2タンク20にも設けると、流路60において第2タンク20から電磁弁5までのとある個所が破断しても、水素ガスが漏洩しにくくて好ましい。実施の形態1及び2にかかるガス貯蔵装置では、逆止弁を用いたが、必要に応じて、省略しても構わない。
また、実施の形態1及び2にかかるガス貯蔵装置では、ガスとして水素ガスを用いたが、水素ガス以外のガスを利用してもよい。
3 簡易遮断弁 30 本体
31 メイン弁ポペット 32 メイン弁スプリング
33 シート体 34 メイン弁シート
35 パイロット弁ポペット 36 パイロット弁スプリング
37 パイロット弁シート 301、303、311 流路
302、310 オリフィス流路 304、312 オリフィス壁部
100、200 ガス貯蔵装置 4 充填口
5 電磁弁 7 手動弁
8a、8b、9a、9b 板体 89a、89b バイメタル
10、20 タンク 11、21 タンク開閉弁
12、22 逆止弁 60、61 流路

Claims (1)

  1. 複数のタンクと、前記複数のタンク同士を連結した流路と、を有するガス貯蔵装置において用いられるタンクのバルブ装置であって、
    前記流路において前記複数のタンクの下流側に配置した電磁弁と、
    前記複数のタンクのうちの少なくとも1つのタンクを開閉し、前記開閉するタンクと前記流路との連結口に設置される簡易遮断弁と、を含み、
    前記簡易遮断弁は、前記開閉するタンクと、前記流路とを連通させるオリフィス流路を有するメイン弁体と、前記オリフィス流路を開閉するパイロット弁と、を含み、
    前記パイロット弁は、バイメタルスプリングを含み、
    前記バイメタルスプリングは、定常状態よりも低温であるときに膨張し、前記定常状態であるときに前記膨張した状態に対して収縮し、
    ガスの漏洩による当該ガスの温度低下によって、前記ガスが定常状態よりも低温になると、前記バイメタルスプリングが膨張して前記オリフィス流路を閉塞し、
    前記ガスの漏洩がなく、前記ガスが前記定常状態であると、前記膨張した状態に対して前記バイメタルスプリングが収縮して前記オリフィス流路を開放する、タンクのバルブ装置。
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