JP4557678B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、多値化されたセルトランジスタを備えた半導体記憶装置、及びその製造方法に関するものである。
フラッシュメモリ等の不揮発性半導体記憶装置は現在広く普及しており、例えば、携帯電話機等に搭載されている。近年の携帯電話機等の電子機器の小型化、情報記憶の大規模化にともなって、不揮発性半導体記憶装置の小型化、或いはその記憶容量の大容量化を図るため、1つのセルトランジスタに2ビット以上のデータを書き込む多値化技術が注目されている。本出願人はこの事情を鑑み、電気的に孤立した一対のフローティングゲートを有するセルトランジスタに2ビット(4値)以上のデータを記憶することができる不揮発性半導体記憶装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
図42は、特許文献1で開示されているセルトランジスタの構造を示す。セルトランジスタ100は、コントロールゲートCG(ワード線)、及びソース・ドレインとして機能する一対の拡散領域101に各々所定の電圧を印加すると、シリコン基板102に形成された凸部103の側面及び頂面の表層にチャネルが生成される。データ書き込み時には、チャネルに流れる電子(電荷粒子)の一部が大きなエネルギーを得てホットエレクトロンとなり、絶縁膜104のポテンシャル障壁を越えてドレイン側のフローティングゲートに注入される。データ読出し時には、チャネルに流れる電流(ドレイン電流)がソース側のフローティングゲートの電荷量に応じて変調される。また、データ消去時には、チャネルは生成されず、フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子が絶縁膜105をFN(Fowler Nordheim )トンネリングしてコントロールゲートCGに放出される。
特開2004−214495号公報
上記セルトランジスタ100は、コントロールゲートCG(ワード線)が設けられる面、即ち、フローティングゲートFG1,FG2上の絶縁膜105及び凸部103上の絶縁膜106の各々の上面が平坦に形成される。また、コントロールゲートCGと凸部103頂面との間の絶縁膜106が、シリコン酸化膜(SiO2)106a、シリコン窒化膜(Si34)106b、シリコン酸化膜(SiO2)106cが順に積層されてなるいわゆるONO膜となっており、膜厚が比較的大きなものとなっている。このように絶縁膜106の膜厚が大きくなると、凸部頂面のチャネルのオン/オフ制御を行うためにはコントロールゲートCGに大きな電圧を印加する必要があることのみならず、以下の問題が生じる。
窒化膜106bは、後述するように、製造時に拡散領域101のイオン注入に対するマスクとして、及び表面酸化物及びフローティングゲートFG1,FG2を含む上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)によって平坦化する際のストッパとして用いられ、これが残留したもので、上記の機能を果たすために比較的膜厚の大きな層として形成される。そしてこの窒化膜106bは酸化膜106a及び106cに比して著しく誘電率が高く、更にその大きな膜厚により大きな面積でフローティングゲートFG1,FG2に対向することとなる。その結果、凸部頂面チャネルの近傍に酸化膜106aを介して窒化膜106bが存在することとなり、書き込み時にホットエレクトロンとなった電子の一部が窒化膜106bに進入してトラップ(捕獲)される可能性がある。窒化膜106bに一旦トラップされた電子はその場に局在し、消去時の電界で取り除くことが困難である。このため、書き込み、消去が繰り返し行われると、窒化膜106bに多数の電子がトラップされ、その電荷によってセルトランジスタ100の閾値電圧が上昇してしまう。
上記した窒化膜106bへの電子のトラップの可能性を除いて考慮しても、この窒化膜106bはセルトランジスタ100の動作に著しい影響を及ぼす。即ち、窒化膜106bは、上記したようにその大きな膜厚により大きな面積でフローティングゲートFG1及びFG2と対向し、かつ著しく誘電率が高い。従って、窒化膜106bはフローティングゲートFG1,FG2に発生した電位による影響を受けてしまう。つまり、フローティングゲートFG1,FG2と該フローティングゲートFG1,FG2近傍の凸部103頂面チャネルとの間にフリンジ寄生容量が形成されてしまい、凸部103頂面チャネルが、フローティングゲートFG1,FG2の電位による閾値電圧(Vt)変調の影響を受けてしまう。その結果、コントロールゲートCGに付与される電位に応じてオン/オフされるべき上記凸部頂面チャネルにおけるチャネル長変調を助長してしまう。特に、凸部頂面上の絶縁層106の膜厚が大きい場合には、凸部頂面チャネルにおけるチャネル長変調の影響は大きく、またセルトランジスタ100のサイズを微細化するに従い、凸部頂面チャネルにおけるチャネル長変調の影響を無視することができなくなり、該微細化を阻害する。
また、フローティングゲートFG1,FG2は、コントロールゲートCGにその上面で対向し、その対向面積は大きい。フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子をコントロールゲートCGに効率よく放出するには、絶縁膜105の膜厚を小さくする必要がある。一方、絶縁膜105の膜厚を小さくすると、フローティングゲートFG1,FG2の結合比(コントロールゲートCGとの静電容量を基板102との静電容量で割った値)が大きくなる。結合比が大きくなると、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートとの間に電位差が生じにくいため、消去時にコントロールゲートCGへの印加電圧を大きくしなければならない。また、結合比が大きくなると、読み出し時のドレイン電流の変調量(電流ウインドウ)が小さくなるといった問題もある。
更に、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの広い対向面積のいずれかの位置でフローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子をコントロールゲートCGに放出可能な構成(実質的に絶縁膜105が均一な厚さを有する構成)とする場合、絶縁膜105として欠陥発生の可能性の低いプラズマ酸化膜(又はプラズマ窒化膜)を用いたとしても、その欠陥を皆無とすることができない。従って、その対向面の何れかにおいて、上記欠陥による電荷の放出の可能性が高くなり、フローティングゲートFG1,FG2の電荷保持能力を低下させてしまう。これを防止するためには、フローティングゲートFG1,FG2からコントロールゲートCGに電子を放出するための対向面の面積を小さくし、ここから集中して電子放出を行わせるようにすることが望ましい。このようにすれば、絶縁膜105における欠陥が存在する可能性を小さくすることができ、ひいては、フローティングゲートFG1,FG2の電荷保持能力を高めることができる。
更に加えて、上記半導体記憶装置は、ロウ方向に連続するコントロールゲートCG(ワード線WL)がコラム方向に複数配置され、このコントロールゲートCGの下方には絶縁膜106を介してコラム方向に連続する凸部103及び拡散領域101(ビット線BL)が交互にロウ方向に複数配置されている(図1参照)。更に、各コントロールゲートCGの形成されるワード線形成領域に限って、拡散領域101の上方には、上記凸部103側壁に沿って一対のフローティングゲートFG1,FG2が設けられている。このような構成のコントロールゲートCG及びフローティングゲートFG1,FG2を製造するには、コラム方向の分離領域においてコントロールゲート及びフローティングゲート形成用の導電性材料を電気的に分離成形する必要があり、この分離方法の最適化が求められている。また、この導電性材料の分離成形は、形成されるコントロールゲートCG及びフローティングゲートFG1,FG2をコラム方向にセルフアライン(Self-Align)させるプロセスによりなされることが望まれる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、上記課題の解決された半導体記憶装置、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の半導体記憶装置は、凸部が形成され、前記凸部を挟むようにソース又はドレインとして機能する一対の反対導電型領域が形成された一導電型半導体基板と、前記凸部に絶縁膜を介して対向するコントロールゲートと、前記凸部の側面と前記コントロールゲートとに絶縁膜を介して対向する平面、及び前記反対導電型領域に絶縁膜を介して対向する平面を有し、電気的に孤立した一対のフローティングゲートと、を備えたセルトランジスタが、コラム方向と、このコラム方向に垂直なロウ方向とに沿って2次元マトリクス状に複数配列されていることを特徴とする。
なお、前記コントロールゲートは、前記半導体基板の凸部の突出方向と反対方向に突出した凸部を備えており、両凸部の頂面は絶縁膜を介して対向していることが好ましい。
また、前記フローティングゲートと前記半導体基板との間で生じる静電容量が、前記フローティングゲートと前記コントロールゲートとの間で生じる静電容量より大きいことが好ましい。
また、前記フローティングゲートは、CMP法によって平坦化され、絶縁膜を介して前記コントロールゲートと対向する平面を有し、前記ロウ方向に沿った断面がほぼ四角形であることが好ましい。また、前記フローティングゲートは、いずれの面もCMP法によって平坦化されておらず、前記ロウ方向に沿った断面がほぼ扇形であることも好適である。
また、前記ロウ方向に隣接する2つの前記セルトランジスタは、1つの前記反対導電型領域を共有していることが好ましい。また、前記コラム方向に配列された複数の前記セルトランジスタは、前記一対の反対導電型領域を共有していることが好ましい。また、前記ロウ方向に配列された複数の前記セルトランジスタの前記コントロールゲートが電気的に一体に形成されていることが好ましい。
また、前記絶縁膜は、シリコン酸化物からなることが好ましい。また、前記コントロールゲートは、アモルファスシリコン又はポリシリコンからなることが好ましい。また、前記フローティングゲートは、アモルファスシリコン又はポリシリコンからなることが好ましい。
また、前記半導体基板の凸部の各側面の表層には、反対導電型不純物が注入されていることが好ましい。また、前記半導体基板中の前記一対の反対導電型領域の間には、一導電型不純物の濃度が高められた高濃度領域が形成されていることが好ましい。
また、前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して書き込み用又は読み出し用の電圧を印加したとき、前記半導体基板の凸部の各側面及び頂面の表層にチャネルが生成されることが好ましい。
また、前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して書き込み用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電荷粒子の一部がドレイン側の前記フローティングゲートに注入されることが好ましい。
また、前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して読み出し用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電流がソース側の前記フローティングゲートの電荷量に応じて変調されることが好ましい。
また、前記セルトランジスタの前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して消去用の電圧を印加したとき、前記一対のフローティングゲートに蓄積された電荷粒子が前記コントロールゲートに放出されることが好ましい。
本発明の半導体記憶装置の製造方法は、前記コラム方向に延在する前記半導体基板の凸部の側面に沿うように形成された第1の導電性材料を所定の分離領域で分断して前記フローティングを形成する工程において、前記分離領域の前記半導体基板の凸部上に形成された絶縁膜の上に、前記コントロールゲートを形成するために全面に積層された第2の導電性材料の一部を残存させた状態で、前記第1の導電性材料の表面を覆う絶縁膜の一部をエッチング除去して表面を露呈させた後、前記分離領域から前記第1及び第2の導電性材料を完全にエッチング除去することを特徴とする。
なお、前記コラム方向に延在する前記半導体基板の凸部の側面に沿うように形成された第1の導電性材料を所定の分離領域で分断して前記フローティングを形成する工程において、前記コントロールゲートを形成するために全面に積層された第2の導電性材料を、前記分離領域から完全にエッチング除去した後、前記分離領域の前記半導体基板の凸部上に形成された絶縁膜の上を覆うようにフォトレジストを形成した状態で、前記第1の導電性材料の表面を覆う絶縁膜の一部をエッチング除去して表面を露呈させ、前記フォトレジストを除去した後、前記分離領域から前記第1の導電性材料を完全にエッチング除去することも好適である。
本発明の半導体記憶装置によれば、コントロールゲートと凸部の頂面との間の絶縁膜を薄く保ったまま、フローティングゲートの半導体基板とコントロールゲートとに対する結合比を下げることができるので、動作時にコントロールゲートへの印加電圧を効果的に寄与させることができる。つまり、データ消去時にコントロールゲートに印加するゲート電圧を低減することができ、また、低いゲート電圧でチャネルのオン/オフ制御を行うことができる。また、結合比を下げることにより、データ読出し時の電流ウィンドウが大きくなる。
また、本発明の半導体記憶装置によれば、コントロールゲートと凸部の頂面との間の絶縁膜から膜厚の大きな窒化膜を排除することができ、これによりデータ書き込み時にホットエレクトロンとなった電子の一部が、当該窒化膜にトラップされる危険性を排除することができ、更にこの窒化膜の存在によるフローティングゲートから凸部頂面チャネルにおけるフリンジ容量に基づくチャネル変調の問題を排除することができ、微細化を可能とする。
更に、本発明の半導体記憶装置によれば、消去時におけるフローティングゲートからコントロールゲート電子放出を限られた領域で行うことができるので、その部分における絶縁膜における欠陥の発生可能性を小さくすることができ、ひいてはフローティングゲートの電荷保持能力を高めることができる。
また更に、本発明の半導体記憶装置をマトリクスとして構成する際にコラム方向におけるコントロールゲートの分離及びフローティングゲートの分離を最適に行うことができ、更にこのコントロールゲート及びフローティングゲートの分離をセルフアラインプロセスで行うことができる。
図1において、メモリセルアレイ10は、コラム方向(列方向)に延在する拡散領域からなる複数のビット線BLと、これに交差するようにロウ方向(行方向)に延在する導電性シリコンからなる複数のワード線WLとによるVGA(Virtual Ground Array)方式で構成されている。ビット線BLとワード線WLとの交差部には電気的に孤立した導電性シリコンからなるフローティングゲートFG1,FG2が形成されている。メモリセルアレイ10には複数のセルトランジスタ11が2次元マトリックス状に形成されており、同図中の円で囲った領域はそのうちの1つのセルトランジスタ11を示している。
同図において、ビット線BL間には、図2に示すシリコン基板(半導体基板)12の凸部13が形成されている。凸部13はコラム方向に連続して延在しており、ワード線WLとの交差部でチャネル領域を形成している。また、ワード線WLの間には分離領域が形成されており、これはワード線WLを構成する導電性シリコン、及びフローティングゲートFG1,FG2を構成する導電性シリコンをエッチング除去してコラム方向に分離した領域である。この分離領域には、メモリセルアレイ10の製造工程において酸化物等が充填されるようにメモリセルアレイ10の全体に酸化膜が形成されて絶縁分離されている。
図2は、図1中のA−A線に沿うセルトランジスタ11の断面を示す。p型(一導電型)のシリコン基板12には上方へ突出した凸部13が形成されている。凸部13は、コラム方向に延在しており、対向する一対の側面13a,13bと頂面13cとを備える。この凸部13を挟むようにシリコン基板12の表層には、コラム方向に延在する一対のn型(反対導電型)の拡散領域(反対導電型領域)14a,14bが形成されている。側面13a,13bの表層には、n型領域15a,15bが形成されている。なお、p型のシリコン基板12を、n型のシリコン基板に形成されたp型ウェル領域としてもよい。
また、拡散領域14a,14b及び側面13a,13bの表面には、第1の絶縁膜16a,16bが形成されており、第1の絶縁膜16a,16bを介して側面13a,13b及び拡散領域14a,14bに対向するように、一対のフローティングゲートFG1,FG2が形成されている。なお、n型領域15a,15bは、p型基板に薄くn型不純物を注入して形成されるので、n型とはならず、中性のイントリンジック状態となる場合や、濃度の薄いp型となる場合がある。このような場合であっても領域15a,15bには後述するチャネルの一部が生成される。
フローティングゲートFG1,FG2は、導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)によって形成されており導電性を備える。フローティングゲートFG1,FG2のロウ方向に沿った断面形状はほぼ四角形であり、平面状の底面は、第1の絶縁膜16a,16bを介して拡散領域14a,14bに対向しており、平面状の上面は、第2の絶縁膜17a,17bを介してコントロールゲートCGに対向するとともに、凸部13の頂面13cより上方に位置している。
また、フローティングゲートFG1,FG2の平面状の一方の側面は、第1の絶縁膜16a,16bを介して凸部13の側面13a,13bに対向するとともに、第3の絶縁膜18a,18bを介してコントロールゲートCGに対向しており、他方の側面は、隣接するセルトランジスタ11が備えるフローティングゲートFG1,FG2の側面に絶縁体20a,20bを介して対向している。つまり、コントロールゲートCGには、下方へ突出した凸部が形成されており、該凸部の側面が第3の絶縁膜18a,18bを介してフローティングゲートFG1,FG2に対向するとともに、該凸部の頂面が第4の絶縁膜19を介して凸部13の頂面13cに対向している。
なお、第1の絶縁膜16a,16b、第2の絶縁膜17a,17b、第3の絶縁膜18a,18b、第4の絶縁膜19、及び絶縁体20a,20bは互いに接続されて絶縁体として一体化され、これによって、フローティングゲートFG1,FG2はロウ方向において電気的に独立している。また、図1に示すようにコラム方向に隣接するセルトランジスタ11の間に分離領域が形成され、かつ、この分離領域には絶縁体が充填されている。従ってフローティングゲートFG1,FG2はロウ方向及びコラム方向において絶縁分離されて電気的に孤立している。
第1〜第4の絶縁膜は、いずれもシリコン酸化物(SiO2)からなるシリコン酸化膜である。第3の絶縁膜18a,18bは、第2の絶縁膜17a,17bより薄く形成されている。これは、フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子をコントロールゲートCGに放出してセルトランジスタ11に記憶されたデータを消去する際に、放出される電子の大部分を第3の絶縁膜18a,18bを通過させるためである。フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子をコントロールゲートCGに放出して消去する際、放出される電子の大部分を小さな面積の第3の絶縁膜18a,18bに限って通過させること、特に、コントロールゲートCGに対して電界が集中するフローティングゲートFG1,FG2の角部における第3の絶縁膜18a,18bに限って通過させることによって、その部分における絶縁膜18a,18bに欠陥が存在する可能性を小さくすることができ、ひいてはフローティングゲートFG1,FG2の電荷保持能力を高めることができる。
また、第4の絶縁膜19には厚膜の窒化膜を含まないことも本発明の1つの特徴である。窒化膜は、拡散層14a,14bのイオン注入工程の際のマスクとして、及び後述するCMP工程におけるストッパとして働く層であり、比較的厚膜の層である。本発明においては、この厚膜の窒化膜を除去してこれを酸化膜のみとしている。これにより、フローティングゲートFG1,FG2と凸部頂面チャネルとの間に寄生電界を発生するフリンジ容量を小さくし、当該凸部頂面チャネルにおけるチャネル長変調を生じる危険性を少なくすることができる。
また、電気的に孤立したフローティングゲートFG1,FG2がコントロールゲートCGと基板12(拡散領域14a,14b及び側面13a,13b)とに容量結合する割合を示す結合比CRは、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの間の静電容量CCFを、フローティングゲートFG1,FG2と基板12との静電容量CSFで割った値で表わされる(CR=CCF/CSF)。結合比CRは、0.5以下であり、小さいほど消去特性及び読み出し特性が良好である。結合比CRをできるだけ小さくすることが好ましく、第1〜第4の絶縁膜の膜厚は、結合比CRができるだけ小さくなるように設定される。
コントロールゲートCGは、導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)によって形成され、図1に示したメモリセルアレイ10のワード線WLを構成する。また、拡散領域14a,14bは、メモリセルアレイ10のビット線BLを構成し、MOS(Metal Oxide Semiconductor)型のセルトランジスタ11における一対のソース・ドレインとして機能する。拡散領域14a,14bへ印加する印加電圧の設定変更により、ソース/ドレインを相互に切り替え可能である。なお、コラム方向に配列された複数のセルトランジスタ11は拡散領域14a,14bを共有している。また、ロウ方向に配列された複数のセルトランジスタ11の各コントロールゲートCGは、電気的に一体となっている。
また、凸部13の側面13a,13bの表層には、n型領域15a,15bが形成されている。従って、コントロールゲートCGに所定の電圧が印加されて、頂面13cの表層付近に反転層が生じて凸部頂面チャネルが形成されると、フローティングゲートFG1,FG2におけるソース及びドレイン電位及びフローティングゲートFG1,FG2の蓄積電荷の有無による閾値(Vt)に応じて決まる凸部側面チャネルと協働して、拡散領域14a,14bで構成されるソース・ドレインを電気的に結び、電子(電荷粒子)の通路となるチャネルCHが凸部13の表層全体に生成される。
さらに、シリコン基板12のソース・ドレインを形成する拡散領域14a,14bを直線で結んだ埋込領域には、p型不純物濃度の高い高不純物領域12aが形成されており、高不純物領域12aは、チャネルCHを介さずに電子が直接的にソース・ドレイン間を流れる現象(パンチスルー)を防止するための領域(パンチスルー防止領域)となる。
図3は、メモリセルアレイ10とその周辺回路とからなる半導体記憶装置の構成を示す。アドレスバッファ2は、半導体記憶装置に外部から入力されたアドレス信号を増幅する。コラムデコーダ3は、アドレスバッファ2から出力されるコラムアドレス信号Caをデコードしてビット線BLを選択する。ロウデコーダ4は、アドレスバッファ2から出力されるロウアドレス信号Raをデコードしてワード線WLを選択する。従って、アドレス信号によりメモリセルアレイ10内の所望のセルトランジスタ11が選択される。
電圧発生回路5は、データ書き込み、読み出し、消去時に電圧を発生し、コラムデコーダ3を介して、ドレインとなる所望のビット線BLにドレイン電位Vdを印加するとともに、ロウデコーダ4を介して所望のワード線WLにゲート電位Vgを印加する。また、電圧発生回路5は、シリコン基板12(又はp型ウェル領域)に基板電圧Vsを供給し、さらに基準電流発生回路6にも電圧を供給する。
センスアンプ7は、データ読み出し時にビット線BL(ドレイン)から流れ出た読み出し電流Idと、基準電流発生回路6から流れ出た基準電流Irとを検出して比較する回路であって、比較結果としてデータDout(“0”又は“1”)を出力する。データDoutはデータラッチ8に入力される。
データラッチ8は、入力されたデータDoutを保持し、入出力バッファ9を介してデータDoutを半導体記憶装置の外部に出力する。また、データ書き込み時には、入出力バッファ9は半導体記憶装置の外部から入力されるデータDinを増幅してデータラッチ8に入力するとともに、データラッチ8は制御回路21に入力データDinを送る。
制御回路21は、半導体記憶装置の外部から制御信号を受け、データ読み出し/書き込みなどの各動作時において、電圧発生回路5、基準電流発生回路6、データラッチ8等の各部を制御する。なお、図示しないが、電源電圧Vccが周辺回路の各部に供給されている。
図4(A)は、セルトランジスタ11のデータ書き込み動作を示す。書き込み時には、フローティングゲートFG1,FG2のうちドレイン側のものに電子が注入される。例えば、フローティングゲートFG2に電子を注入するとき、電圧発生回路5によりコラムデコーダ3を介して拡散領域14bに5.0Vのドレイン電圧Vdが印加され、拡散領域14a及び基板12が接地されるとともに、ロウデコーダ4を介してコントロールゲートCGに3.5V又は4.5Vのゲート電圧Vgが印加される。このゲート電圧Vgは、ソース側フローティングゲートの電荷蓄積状態に応じて決定され、これが非蓄積状態“1”であるときに3.5Vが選択され、蓄積状態“1”であるときに4.5Vが選択される。このとき、拡散領域14aはソース、拡散領域14bはドレインとなる。
このデータ書き込み用の印加電圧(ゲート電圧Vg,ドレイン電圧Vd)によって凸部13の頂面13c付近に反転層が生じ、側面13a,13bを含む凸部13の各表層に沿ってソースからドレインへ電子の流路となるチャネルCHが生成される。ソースから流れ出た電子は、同図中の2つの経路R1,R2に分岐する。経路R1では、一部の電子がソース・ドレイン間の電位差で加速され、大きなエネルギーを得て運動量の大きいホットエレクトロンとなる。ホットエレクトロンとなった電子は、第1の絶縁膜16bのポテンシャル障壁を乗り越えてフローティングゲートFG2に注入される。経路R2では、フォノンや不純物等との散乱によりエネルギーを損失し、ホットエレクトロンとなり得なかった電子はドレインへ流れる。経路R1でホットエレクトロンとなった電子は、その進行方向に対してほぼ垂直な面を有する第1の絶縁膜16bを通ってフローティングゲートFG2に注入されるので、注入効率がよい。なお、上記とは逆に、拡散領域14aをドレイン、拡散領域14bをソースとすることで、フローティングゲートFG1に電子を注入することができる。
図4(B)は、セルトランジスタ11のデータ読み出し動作を示す。データ読み出しは、フローティングゲートFG1,FG2の電子状態を個別に判定することで行われる。例えば、アドレス信号Ca,Raにより選択されたセルトランジスタ11のフローティングゲートFG2の電子状態を判定するとき、拡散領域14aに1.2Vのドレイン電圧Vdが印加され、拡散領域14a及び基板12が接地されるとともに、コントロールゲートCGに5Vのゲート電圧Vgが印加される。このとき、拡散領域14aはドレイン、拡散領域14bはソースとなる。
このデータ読み出し用の印加電圧(ゲート電圧Vg,ドレイン電圧Vd)によって凸部13の頂面13c付近に反転層が生じ、側面13a,13bを含む凸部13の各表層に沿ってソースからドレインへ電子の流路となるチャネルCHが生成される。ソースから流れ出た電子は、チャネルCHを通ってドレインへ流れる。この電子の流れによるドレイン電流(読み出し電流)Idは、ソース側のフローティングゲートFG2の電荷量によって強く変調されるが、ドレイン側のフローティングゲートFG1の電荷量による変調は小さく無視することができる。これは、フローティングゲートFG1,FG2とソース・ドレインとの結合容量が大きい(結合比CRが小さい)ことに起因している。すなわち、ソース側のフローティングゲートFG1は、ソース電位(接地電位)に結合しているので、蓄積された電子の電荷量にドレイン電流が強く変調を受けるのに対し、ドレイン側のフローティングゲートFG2は、電圧が印加されたドレインに結合して電位が上昇しているので、蓄積された電子の電荷量によるドレイン電流の変調が小さくなるためである。
従って、ソース側のフローティングゲートFG2に電子が蓄積されている場合には、読み出し電流Idは変調を受け、基準電流発生回路6が発生する基準電流Irより小さくなる(Id<Ir)。このとき、センスアンプ7によって判定が行われ、データDoutは“0”となる。また、フローティングゲートFG2に電子が蓄積されていない場合には、読み出し電流Idは基準電流Irより大きくなる(Id>Ir)。このとき、データDoutは“1”となる。なお、上記とは逆に、拡散領域14aをソース、拡散領域14bをドレインとすることで、フローティングゲートFG1の電子状態を判定することができる。
図5は、セルトランジスタ11のデータ消去動作を示す。データ消去時には、2つのフローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子は同時にコントロールゲートCGへ放出される。また、このデータ消去は、ロウ方向に配列された複数のセルトランジスタ11毎(ワード線WL毎)に一括して行われる。まず、均一な消去を行うためにフローティングゲートFG1,FG2の双方にデータが書き込まれる(電子が注入される)。この後、全てのビット線BL(拡散領域14a,14b)及びシリコン基板12は接地され、ワード線WL(コントロールゲートCG)毎に電圧発生回路5から13Vのゲート電圧Vgが印加される。なお、このゲート電圧Vgはシリコン基板12(又はp型ウェル領域)に対する相対的な電圧であってよく、例えばゲート電圧Vgを6.5V、シリコン基板12を−6.5Vのように分割して設定してもよい。シリコン基板12に−6.5Vの電圧を印加する場合には、拡散領域14a,14bを浮遊状態(フローティング状態)とすればよい。
このデータ消去用の電圧印加(ゲート電圧Vg)によって、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの間に介在する第2の絶縁膜17a,17b及び第3の絶縁膜18a,18bには高電界がかかる。第3の絶縁膜18a,18bの膜厚(d3)を第2の絶縁膜17a,17bの膜厚(d2)より薄くしているので(d2>d3)、第3の絶縁膜18a,18bにはより高い電界がかかる。例えば、膜厚d2を22nm、膜厚d3を12nmとすると、第2の絶縁膜17a,17bにかかる電界は約4.6MV/cm、第3の絶縁膜18a,18bの電界は約8.5MV/cmとなる。
また、第3の絶縁膜18a,18bは、フローティングゲートFG1,FG2の角部と、コントロールゲートCGの角部との間に位置する部分の電界が最も高くなり(電界集中が生じ)、フローティングゲートFG1,FG2に蓄積されている電子の大部分は、FNトンネリングによってこの角部間を通過してコントロールゲートCGに放出される。このようにすることによって、第3の絶縁膜18a,18bにおいて限られた面積でフローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子を放出可能とするから、この部分における第3の絶縁膜18a,18bにおいて欠陥が発生する確率を低くすることができ、フローティングゲートFG1,FG2における電荷保持能力を高めることができる。なお、データ消去時のフローティングゲートFG1,FG2の電荷状態(極性)を正(例えば、電子500個程度が過剰に放出された状態)とするように、いわゆる過消去(Over Erasure)を行うことが望ましい。
このようにして、セルトランジスタ11は、“(0,0),(0,1),(1,0),(1,1)”の2ビット(4値)のデータを書き換え自在に記憶することができる。
次に、図6〜図16を用いてセルトランジスタ11からなるメモリセルアレイ10の製造方法の一例を示す。各図は、メモリセルアレイ10の形成領域をロウ方向に沿って仮想的に切断した断面を示す。まず、図6(A)において、シリコン基板12にp型不純物(例えば、ボロンB+)を一様にイオン注入し、約1×1016cm-3の不純物濃度とした後、さらにイオン注入を行い、表層から深さ30〜50nm程度の位置にp型不純物濃度を約1×1018cm-3に高めた高濃度層12aを形成する。次いで、シリコン基板12の表面上に、膜厚が20〜30nm程度のシリコン酸化膜30、膜厚が20nm程度のシリコン窒化膜31、膜厚が60nm程度のシリコン酸化膜32を形成する。なお、シリコン酸化膜30はシリコン基板12の熱酸化によって形成し、シリコン窒化膜31及びシリコン酸化膜32は化学的気相成長(CVD:Chemical Vapor Deposition)法によって形成する。
この後、詳しく図示しないが、酸化膜32の上にフォトレジストを塗布して露光・現像することにより、ビット線BLの形成領域に対応する帯状(ストライプ状)の開口部を形成する。この開口部に位置する酸化膜32をエッチングにより除去した後、フォトレジストを完全に除去し、残存した酸化膜32をハードマスクとして、窒化膜31、酸化膜30、及びシリコン基板12を順に異方性エッチングする。これにより、図6(B)に示すトレンチ(溝)33が掘られ、シリコン基板12に凸部13が形成される。ハードマスクとしての酸化膜32は、エッチング後において同図に示すように薄膜化される。シリコン基板12に形成された溝の深さ(凸部13の高さ)は約40nmであり、隣接するトレンチ33間の間隔(凸部13の横幅)は約90nmである。また、トレンチ33の横幅は約135nmである。
図7(A)において、熱酸化を行い、シリコン基板12の露出面に膜厚が約4nmのシリコン酸化膜34を形成する。この状態で、斜め方向からn型不純物(例えば、ヒ素As+)をイオン注入することで、約2×1012cm-3の不純物濃度を有するn型領域35をシリコン基板12の表層(凸部13側面及びトレンチ33底部の表層)に形成する。このとき、イオン注入は、入射方向n1がシリコン基板12の法線n0に対して±30°の角度をなすように傾けて行う。次いで、図7(B)において、CVD法により全面に膜厚が約6nmのシリコン酸化膜36を形成する。
図8(A)において、CVD法により全面に膜厚が約30nmのシリコン窒化膜37を形成する。次いで、図8(B)において、全面に形成された窒化膜37に対して鉛直方向に異方性エッチングを行い、凸部13の左右にサイドウォールを形成する。また、2つのサイドウォールに挟まれたトレンチ底部に位置するシリコン基板12の表層にn型不純物(例えば、ヒ素As+)をイオン注入し、約3×1015cm-3の不純物濃度を有するn+型の拡散領域38を形成する。
この後、RTA(Rapid Thermal Anneal)と呼ばれる熱処理を約1000℃で約10秒間実施し、イオン注入された不純物を活性化させる。また、図9(A)において、サイドウォールとして残存していた窒化膜37をエッチングにより除去した後、さらに約60秒間、約850℃で熱処理を行う。次いで、図9(B)において、全面を覆っていた酸化膜34,36をエッチングによって完全に除去する。
図10(A)において、プラズマ酸化(シリコンに酸素ラジカル(O*)を作用させて行う酸化)を行い、膜厚が約8nmの均一なシリコン酸化膜39をシリコン基板12の露出面(拡散領域38の表面及び凸部13の側面)に形成する。この工程において、酸化膜39は、シリコン基板12が表面から内部側に3nm程度浸食されるとともに、外部側に5nm程度膨出して形成される挙動を示す。次いで、図10(B)において、CVD法により全面に膜厚が約70nmのフローティングゲート形成用導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)40を積層する。
図11(A)において、導電性シリコン40を鉛直方向に異方性エッチングすることによって酸化膜32の表面を露呈させるとともに、トレンチ底部から酸化膜39の一部を露呈させる。これによって、積層された導電性シリコン40はロウ方向に分断される。分断された導電性シリコン40は、凸部13の左右に一対となるように残存する。次いで、図11(B)において、CVD法により全面に膜厚が約100nmの高密度プラズマ(HDP)酸化膜41を形成する。
図12(A)において、酸化膜41が形成されてなる全面をCMP(Chemical Mechanical Polishing )法で研磨して平坦化する。この平坦化は、酸化膜32が完全に除去されて窒化膜31の表面が露呈する位置まで行われる。このとき、導電性シリコン40は、その上部がCMP法により研磨されて平坦化され、ロウ方向に沿った断面形状はほぼ四角形となる。
図12(B)において、熱酸化を行い、平坦化された導電性シリコン40の上面に約22nmのシリコン酸化膜42を形成する。このとき、導電性シリコン40の露出面(上面)は内部側に浸食されるとともに、外部側に膨出する。
図13(A)において、CMP法による研磨のストッパとして使用された窒化膜31をエッチングにより除去して、酸化膜30の上面及び導電性シリコン40の側面の一部を露呈させる。この窒化膜31の除去には、燐酸系の薬液によるウエットエッチングが用いられる。例えば、85%のH3PO4 を約180℃で作用させることで、窒化膜31を選択的にエッチング除去することができる。ことのき、酸化膜41,42及び導電性シリコン40は殆どエッチングされることはない。
図13(B)において、プラズマ酸化(ラジカル酸化)を行い、露呈した導電性シリコン40の側面に膜厚が約12nmのシリコン酸化膜43を形成する。このとき、導電性シリコン40の該側面のうち、酸化膜30により覆われた部分の一部も同時に酸化される。また、このとき、プラズマ酸化により、該側面の上端部(角部)が僅かに丸くなる。なお、この後さらにプラズマ窒化(ラジカル窒化)を行って各酸化膜の表面を浅く窒化してリーク電流の低減を図るようにしてもよい。
図14(A)において、CVD法により全面にコントロールゲート形成用導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)44を積層し、積層した導電性シリコン44の上面をCMP法で平坦化する。次いで、図14(B)において、導電性シリコン44の上に、CVD法によりシリコン酸化膜45を形成する。なお、シリコン酸化膜45に代えてシリコン窒化膜を形成するようにしてもよい。この後、図示しないが、酸化膜45の上にフォトレジストを塗布し、露光・現像することにより帯状(ストライプ状)の開口部を形成する。この開口部は、図1に示すワード線WL間の分離領域に対応する。
以下の図15(A)〜図16(A)は、図1中のB−B線に沿う断面(分離領域の断面)を示す。ただし、この断面の奥行き方向に存在するワード線形成領域の積層物については図示を省略している。図15(A)において、不図示のフォトレジストに形成された開口部(分離領域)に位置する酸化膜45をエッチングにより除去した後、全面からフォトレジストを完全に除去し、ワード線形成領域に残存する酸化膜45をハードマスクとして分離領域の導電性シリコン44を異方性エッチングする。このエッチングは、酸化膜41,42が露呈した時点で停止させる。
図15(B)において、ワード線形成領域に残存する酸化膜45をハードマスクとして分離領域のシリコン酸化物(酸化膜41,42,43)に対してエッチングを行い、導電性シリコン40の上面及び側面の一部を露呈させる。このエッチングは時間管理によって行う。このエッチング時に、凸部13の上方は導電性シリコン44で被覆されているので、分離領域の酸化膜30はエッチングされることはなく、かつワード線形成領域の酸化膜30がエッチングされる危険性はない。なお、導電性シリコン44のマスクとしての耐久性を高めるために、このエッチングの前に導電性シリコン44の表面をプラズマ窒化しておいてもよい。
そして、図16(A)において、ワード線形成領域に残存する酸化膜45をハードマスクとして分離領域のフローティングゲート形成用導電性シリコン40及びコントロールゲート形成用導電性シリコン44に対して異方性エッチングを行い、分離領域から導電性シリコン40,44を完全に除去する。このとき、分離領域の酸化膜41,43も多少エッチングされる。この後、分離領域に不図示の絶縁物(シリコン酸化物等)を充填するように半導体記憶装置の全体を絶縁膜で被覆するとメモリアレイ10が完成する。
導電性シリコン40,44は、各分離領域でコラム方向に分断される。分断された導電性シリコン40によってフローティングゲートFG1,FG2が形成され、分断された導電性シリコン44によってワード線WL(コントロールゲートCG)が形成される。
図16(B)は、メモリセルアレイ10が完成した状態における図1中のA−A線に沿う断面(ワード線形成領域の断面)を示す。ここで、酸化膜39は前述の第1の絶縁膜16a,16bに、酸化膜42は前述の第2の絶縁膜17a,17bに、酸化膜43は前述の第3の絶縁膜18a,18bに、酸化膜30は前述の第4の絶縁膜19に、酸化膜41は前述の絶縁体20a,20bに対応する。また、拡散領域38は前述の拡散領域14a,14bに、n型領域35は前述のn型領域15a,15bに対応する。
上記製造工程では、図15(A)〜図16(A)の工程によりワード線間の分離(ワード線及びフローティングゲートの形成)を行ったが、このワード線間の分離には、図15(A)〜図16(A)の工程に代えて、以下に説明する図17(A)〜図19の工程を用いることも可能である。
図14(B)までの工程を実施した後、図17(A)において、前述不図示のフォトレジストに形成された開口部(分離領域)に位置する酸化膜45をエッチングにより除去する。この後、全面からフォトレジストを完全に除去し、ワード線形成領域に残存する酸化膜45をハードマスクとして分離領域のコントロールゲート形成用導電性シリコン44を異方性エッチングし、分離領域から導電性シリコン44を完全に除去して、凸部頂面上の酸化膜30を露呈させる。これにより、導電性シリコン44はコラム方向に分断され、分断された導電性シリコン44によってワード線WL(コントロールゲートCG)が形成される。
図17(B)において、フォトレジストを全面に塗布して、これを露光・現像し、図20に示すようなコラム方向に帯状(ストライプ状)の開口部47を有するフォトレジスト46を形成する(図20は、図17(B)を上方から見た平面図である)。フォトレジスト46は、分離領域においては凸部頂面上の酸化膜30、及びフローティングゲート形成用導電性シリコン40の側面酸化膜43の全て及び上面酸化膜42の一部を覆う。一方、ワード線形成領域においては、コントロールゲート用導電性シリコン44上に形成されたハードマスクとして作用する酸化膜45を覆い、コラム方向に延在するように連続したストライプ状に形成されている。開口部47は、分離領域において、酸化膜41及び導電性シリコン40の上面酸化膜42の一部を露呈させる。一方、開口部47は、ワード線形成領域においては、上記ハードマスクとして作用する酸化膜45を露呈させる。
図18(A)において、フォトレジスト46をマスクとしてシリコン酸化物(酸化膜41,42)に対して異方性エッチングを行い、分離領域においてフローティングゲート形成用導電性シリコン40の上面及び側面の一部を露呈させる。このエッチングは時間管理によって行う。一方、ワード線形成領域における開口部47にあっては、酸化膜41,42は、コントロールゲート形成用導電性シリコン44及びハードマスクとして働く酸化膜45によって覆われているので、この酸化膜45の一部がエッチングされるのみで酸化膜41,42はエッチングされることはない。次いで、図18(B)において、全面からフォトレジスト46を完全に除去する。
そして図19において、ワード線形成領域の酸化膜45をハードマスクとして分離領域におけるフローティングゲート形成用導電性シリコン40に対してエッチングを行い、分離領域から導電性シリコン40を完全に除去する。このとき、分離領域の酸化膜41,42,43が多少エッチングされる。この後、分離領域に不図示の絶縁物(シリコン酸化物等)を充填するように半導体記憶装置の全面を絶縁物で被覆するとメモリアレイ10が完成する。完成後のワード線形成領域の断面は図16(B)と同一である。
図17(A)〜図19に示した工程を用いてワード線間の分離を行うと、図18(A)においてシリコン酸化膜をエッチングする際に、凸部13の上方はフォトレジスト46で覆われているので、分離領域の酸化膜30,43が同時にエッチングされることはなく、ワード線形成領域の酸化膜30,43がエッチングされる危険性はない。また同様に、ワード線形成領域の凸部13の側面を覆う酸化膜39がエッチングされる危険性もない。
図15(A)〜図16(A)に示した工程及び図17(A)〜図19に示した工程を通じて、コントロールゲート形成用導電性シリコン44をコラム方向に分離する際のハードマスクとしてのシリコン酸化膜45により、当該分離領域におけるシリコン酸化膜41,42のエッチング、及びフローティングゲート形成用導電性シリコン40のエッチングを行うことができるので、これらをコラム方向にセルフアライン(Self-Align)させて形成することができる。
上記製造工程において、セルトランジスタ11の第1〜第4の絶縁膜の膜厚d1,d2,d3,d4は、各々適宜の値にすることができる。図21は、膜厚d1を8nm、膜厚d3を12nmとし、膜厚d2を変化させて前述の結合比CRをシミュレーションした計算結果の一例を示す。このように、膜厚d2を大きくすると、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの間の静電容量CCFが小さくなるので、これに伴って結合比CRは小さくなる。従って、データ消去時に電子を通過させる第3の絶縁膜の膜厚d3を小さく保ったまま、結合比CRを小さくすることができるので、データ消去時のゲート電圧Vgを低く抑えることが可能となる。また、結合比CRが小さいほどフローティングゲートFG1,FG2はソース・ドレインに強く結合するので、データ書き込み速度が速くなる。さらに、結合比CRが小さいほどデータ読み出し時に電流ウィンドウが大きくなり、その結果、読み出し速度が速くなる。
また、第4の絶縁膜19の膜厚d4の大きさを調整することで、チャネルの生成を制御するために必要なゲート電圧Vgの値を適宜の値に設定することができる。膜厚d4を小さくすることで、低いゲート電圧Vgでチャネルのオン/オフ制御を行うことが可能となる。
図22は、データ消去時に第2の絶縁膜17a,17b及び第3の絶縁膜18a,18bにかかる電界を、膜厚d1を8nm、膜厚d3を12nm、ゲート電圧Vgを13Vとし、膜厚d2を変化させてシミュレーションした計算結果の一例を示す。同図中のEvは第2の絶縁膜17a,17bにかかる電界の値を示し、Ehは第3の絶縁膜18a,18bにかかる電界の値を示す。このように、膜厚d2を大きくするにつれて、電界Evは小さくなり電界Ehは大きくなる。従って、膜厚d2が大きいほど、データ消去時にフローティングゲートFG1,FG2からコントロールゲートCGに放出される電子は、第3の絶縁膜18a,18bを通過する割合が高くなる。
次に、図23は、上記セルトランジスタ11の変形例を示す。セルトランジスタ50は、フローティングゲートFG1,FG2の形状と、フローティングゲートFG1,FG2を覆う絶縁膜の構成とが異なる他はセルトランジスタ11の構成とほぼ同一であって、セルトランジスタ11と同一の部分については同一の符号を付しており、これらの説明は省略する。
セルトランジスタ50において、フローティングゲートFG1,FG2は、ロウ方向に沿った断面形状がほぼ扇形をしており、その上面は平坦化されていない。フローティングゲートFG1,FG2の平面状の底面は、第1の絶縁膜16a,16bを介して拡散領域14a,14bに対向している。フローティングゲートFG1,FG2の平面状の側面は、第1の絶縁膜16a,16bを介して凸部13の側面13a,13bに対向するとともに第3の絶縁膜18a,18bを介してコントロールゲートCGに対向している。
フローティングゲートFG1,FG2の湾曲面は、絶縁体51a,51bを介して隣接するセルトランジスタ50が備えるフローティングゲートFG1,FG2と対向している。また、フローティングゲートFG1,FG2の上部とコントロールゲートCGとの間にも絶縁体51a,51bが介在しており、この間の間隔は、第3の絶縁膜18a,18bの膜厚に比して極めて大きい。また、セルトランジスタ50は、コントロールゲートCGの下方に突出する凸部の突出量が、上記セルトランジスタ11に比して大きい。
このように構成されたセルトランジスタ50の駆動方法は上記セルトランジスタ11の場合と同様であり、上記セルトランジスタ11と同様な書き込み、読み出し、消去動作を行う(図4,図5参照)。セルトランジスタ50では、データ消去時に、フローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電子の大部分は膜厚の小さい第3の絶縁膜18a,18bを通過してコントロールゲートCGに放出される。特に、フローティングゲートFG1,FG2の角部とコントロールゲートCGの角部との間に電界が集中し、主にこの間で電子放出が行われる。
また、セルトランジスタ50は、静電容量CCFが静電容量CSFに比べて極めて小さいので、結合比CRはセルトランジスタ11に比して小さい。よって、セルトランジスタ50の書き込み、消去、読み出し特性は、セルトランジスタ11に比して向上する。
次に、図24〜図29を用いてセルトランジスタ50からなるメモリセルアレイ10の製造方法の一例を示す。各図は、メモリセルアレイ10の形成領域をロウ方向に沿って仮想的に切断した断面を示す。図24(A)の構造が形成されるまでの工程は、図6(A)〜図10(B)に示した工程と同様である。
図24(A)において、各部には上記実施形態と同一の符号を付しており、上記実施形態と同一の材質で形成されていることを意味する。この各部の製造方法は前述の通りであり、詳しい説明は省略する。ただし、シリコン窒化膜31の厚さは、セルトランジスタ11の製造時と比べて大きく、例えば40nm程度とする。また、フローティングゲート形成用導電性シリコン40の異方性エッチングは、セルトランジスタ11の製造時より深い位置まで行う。つまり、このエッチングにより、凸部13左右に残存した導電性シリコン40の上端の位置を、窒化膜31の上面より低く、かつ窒化膜31の下面より高くする。
この後、図24(B)において、CVD法により全面に膜厚が約100nmの高密度プラズマ(HDP)酸化膜52を形成する。次いで、図25(A)において、酸化膜52が形成されてなる全面をCMP法で研磨して平坦化する。この平坦化は、酸化膜32が完全に除去されて窒化膜31の表面が露呈する位置まで行われる。このとき、導電性シリコン40が研磨されることはない。
図25(B)において、CMP法による研磨のストッパとして使用された窒化膜31をエッチングにより除去して、酸化膜30の上面及び導電性シリコン40の側面の一部を露呈させる。この窒化膜31の除去には、燐酸系の薬液によるウエットエッチングが用いられる。例えば、85%のH3PO4 を約180℃で作用させることで、シリコン窒化膜31を選択的にエッチング除去することができる。ことのき、酸化膜52及び導電性シリコン40は殆どエッチングされることはない。
図26(A)において、プラズマ酸化(ラジカル酸化)を行い、露呈した導電性シリコン40の側面に膜厚が約12nmのシリコン酸化膜53を形成する。このとき、導電性シリコン40の該側面のうち、酸化膜30により覆われた部分も同時に酸化され、導電性シリコン40の該側面はほぼ平坦(平面)になる。また、このとき、プラズマ酸化により、該側面の上端部(角部)が僅かに丸くなる。なお、この後さらにプラズマ窒化(ラジカル窒化)を行って各酸化膜の表面を浅く窒化してリーク電流の低減を図るようにしてもよい。この後、図26(B)において、CVD法により全面にコントロールゲート形成用導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)54を積層し、積層した導電性シリコン54の上面をCMP法で平坦化する。
図27(A)において、導電性シリコン54の上に、CVD法によりシリコン酸化膜55を形成する。なお、シリコン酸化膜55に代えてシリコン窒化膜を形成するようにしてもよい。この後、図示しないが、酸化膜55の上にフォトレジストを塗布し、露光・現像することにより帯状(ストライプ状)の開口部を形成する。この開口部は、図1に示すワード線WL間の分離領域に対応する。
以下に示す図27(B)〜図28(B)は、図1中のB−B線に沿う断面(分離領域の断面)を示す。ただし、この断面の奥行き方向に存在するワード線形成領域の積層物については図示を省略している。図27(B)において、不図示のフォトレジストに形成された開口部(分離領域)に位置する酸化膜55をエッチングにより除去した後、全面からフォトレジストを完全に除去し、ワード線形成領域に残存するシリコン酸化膜55をハードマスクとして分離領域の導電性シリコン54を異方性エッチングする。このエッチングは、酸化膜52が露呈した時点で停止させる。
図28(A)において、ワード線形成領域に残存するシリコン酸化膜55をハードマスクとして分離領域の酸化膜52に対してエッチングを行い、導電性シリコン40の湾曲面の一部を露呈させる。このエッチングは時間管理によって行う。このエッチング時に、凸部13の上方はコントロールゲート形成用導電性シリコン54で被覆されているので、分離領域における酸化膜30が同時にエッチングされることはなく、ワード線形成領域の酸化膜30がエッチングされる危険性はない。なお、導電性シリコン54のマスクとしての耐久性を高めるために、このエッチングの前に導電性シリコン54の表面をプラズマ窒化しておいてもよい。
図28(B)において、ワード線形成領域に残存する酸化膜55をハードマスクとして分離領域のフローティングゲート形成用導電性シリコン40、及びコントロールゲート形成用導電性シリコン54に対して異方性エッチングを行い、分離領域から導電性シリコン40及び54を完全に除去する。この後、分離領域に不図示の絶縁物(シリコン酸化物等)を充填するように半導体記憶装置の全面を絶縁物で被覆するとセルトランジスタ50からなるメモリセルアレイ10が完成する。
導電性シリコン40及び54は、各分離領域でコラム方向に分断される。分断された導電性シリコン40によってフローティングゲートFG1,FG2が形成され、分断された導電性シリコン54によってワード線WL(コントロールゲートCG)が形成される。
そして、図29は、メモリセルアレイ10が完成した状態における図1中のA−A線に沿う断面(ワード線形成領域の断面)を示す。ここで、酸化膜39は前述の第1の絶縁膜16a,16bに、酸化膜53は前述の第3の絶縁膜18a,18bに、酸化膜30は前述の第4の絶縁膜19に、酸化膜52は前述の絶縁体51a,51bに対応する。また、拡散領域38は前述の拡散領域14a,14bに、n型領域35は前述のn型領域15a,15bに対応する。
上記製造工程では、図27(B)〜図28(B)の工程によりワード線間の分離(ワード線及びフローティングゲートの形成)を行ったが、このワード線間の分離には、図27(B)〜図28(B)の工程に代えて、以下に説明する図30(A)〜図32の工程を用いることも可能である。
図27(A)までの工程を実施した後、図30(A)において、前述不図示のフォトレジストに形成された開口部(分離領域)に位置する酸化膜55をエッチングにより除去する。この後、全面からフォトレジストを完全に除去し、ワード線形成領域に残存する酸化膜45をハードマスクとして分離領域のコントロールゲート形成用導電性シリコン54を異方性エッチングし、分離領域から導電性シリコン54を完全に除去して、凸部頂面上の酸化膜30を露出させる。これにより、導電性シリコン54はコラム方向に分断され、分断された導電性シリコン54によってワード線WL(コントロールゲートCG)が形成される。
図30(B)において、フォトレジストを全面に塗布して、これを露光・現像し、図17(B)の開口部47と同様なコラム方向に帯状(ストライプ状)の開口部57を有するフォトレジスト56を形成する。フォトレジスト56は、分離領域においては凸部頂面上の酸化膜30、及びフローティングゲート形成用導電性シリコン40の側面酸化膜53の全て及び上面酸化膜52の一部を覆う。一方、ワード線形成領域においては、コントロールゲート用導電性シリコン54上に形成されたハードマスクとして作用する酸化膜55を覆うようにコラム方向に延在する連続したストライプ状に形成されている。開口部57は、分離領域において、フローティングゲート形成用導電性シリコン40の上面酸化膜52の一部を露呈させる。一方、開口部57は、ワード線形成領域においては、上記ハードマスクとして作用する酸化膜55を露呈させる。
図31(A)において、フォトレジスト56をマスクとして酸化膜52に対して異方性エッチングを行い、分離領域においてフローティングゲート形成用導電性シリコン40の一部を露呈させる。このエッチングは時間管理によって行う。一方、ワード線形成領域における開口部57にあっては、酸化膜52は、コントロールゲート形成用導電性シリコン54及びハードマスクとして働く酸化膜55によって覆われているので、この酸化膜55の一部がエッチングされるのみで酸化膜52はエッチングされることはない。次いで、図31(B)において、全面からフォトレジスト46を完全に除去する。
そして図32において、ワード線形成領域の酸化膜55をハードマスクとして分離領域におけるフローティングゲート形成用導電性シリコン40に対してエッチングを行い、分離領域から導電性シリコン40を完全に除去する。このとき、分離領域の酸化膜52が多少エッチングされる。この後、分離領域に不図示の絶縁物(シリコン酸化物等)を充填するように半導体記憶装置の全面に絶縁物を形成してメモリアレイ10が完成する。完成後のワード線形成領域の断面は、図29と同一である。
図30(A)〜図32に示した工程を用いてワード線間の分離を行うと、図31(A)において酸化膜52をエッチングする際に、凸部13の上方はフォトレジスト56で覆われているので、分離領域の酸化膜30,53が同時にエッチングされることはなく、ワード線形成領域の酸化膜30,53がエッチングされる危険性はない。また同様に、ワード線形成領域の凸部13の側面を覆う酸化膜39がエッチングされる危険性もない。
図27(B)〜図28(B)及び図30(A)〜図32に示した工程においても、前述した工程と同様にコントロールゲート形成用導電性シリコン54をコラム方向に分離する際のハードマスクとしてのシリコン酸化膜55により、当該分離領域におけるシリコン酸化膜52のエッチング、及びフローティングゲート形成用導電性シリコン40のエッチングを行うことができ、これらをセルフアライン(Self-Align)により形成することができる。
次に、図33は、上記とは別の実施形態のメモリセルアレイ60を示す。メモリセルアレイ60は、上記実施形態のメモリセルアレイ10と同様に、コラム方向(列方向)に延在する拡散領域からなる複数のビット線BLと、これに交差するようにロウ方向(行方向)に延在する導電性シリコンからなる複数のワード線WLとによるVGA方式で構成されており、ビット線BLとワード線WLとの交差部にはフローティングゲートFG1,FG2が形成されている。
メモリセルアレイ60には複数のセルトランジスタ61が2次元マトリクス状に形成されており、同図中の円で囲った領域はそのうちの1つセルトランジスタ61を示している。セルトランジスタ61のフローティングゲートFG1,FG2と、これとロウ方向に隣接するセルトランジスタ61が備えるフローティングゲートFG1,FG2との間には導電体62a,62bが設けられている。
図34は、図33中のC−C線に沿うセルトランジスタ61の断面を示す。セルトランジスタ61において、図2のセルトランジスタ11と同一の符号を付した部分は、上記セルトランジスタ11と同一の材質で構成されており、それらの詳しい説明は省略する。
導電体62a,62bは、導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)によって形成されており、ソース・ドレインとして機能する拡散領域14a,14bに電気的に接続されている。導電体62a,62bは拡散領域14a,14bと同電位になっている。導電体62a,62bの側面とフローティングゲートFG1,FG2との間には、第5の絶縁膜63a,63bが介在している。また、導電体62a,62bの上面とコントロールゲートCGとの間には、第6の絶縁膜64a,64bが介在している。
このように構成されたセルトランジスタ61の駆動方法は上記セルトランジスタ11の場合と同様であり、上記セルトランジスタ11と同様な書き込み、読み出し、消去動作を行う(図4,図5参照)。
セルトランジスタ61において、フローティングゲートFG1,FG2は、第1の絶縁膜16a,16bを介してソース・ドレイン(拡散領域14a,14b)と容量結合するほか、第5の絶縁膜63a,63bを介してソース・ドレインと容量結合している。従って、フローティングゲートFG1,FG2とソース・ドレインとの間の静電容量は、フローティングゲートFG1,FG2とコントロールゲートCGとの間の静電容量より著しく大きいので、結合比CRは、上記セルトランジスタ11の場合と比べて著しく小さくなる。よって、セルトランジスタ61の書き込み、消去、読み出し特性は、セルトランジスタ11に比して向上する。
また、導電体62a,62bは、隣接するセルトランジスタ61のフローティングゲートFG1,FG2に蓄積された電荷がフローティングゲートFG1,FG2に及ぼす電界を遮蔽するので、隣接するセルトランジスタ61のフローティングゲートFG1,FG2からの電界による影響で生じる誤読み出し、いわゆるクロストークを防止することができる。
次に、図35〜図40を用いてセルトランジスタ61からなるメモリセルアレイ60の製造方法の一例を示す。各図は、メモリセルアレイ60の形成領域をロウ方向に沿って仮想的に切断した断面を示す。図35(A)の構造が形成されるまでの工程は、図6(A)〜図10(A)に示した工程と同一である。
図10(A)の工程の後、図35(A)において、全面に膜厚が約25nmのフローティングゲート形成用導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)70を積層する。次いで、図35(B)において、導電性シリコン70を鉛直方向に異方性エッチングし、シリコン酸化膜32の表面を露呈させるとともに、トレンチ底部から酸化膜39の一部を露呈させる。これによって、積層された導電性シリコン70はロウ方向に分断される。分断された導電性シリコン70は、凸部13の左右に一対となるように残存する
図36(A)において、シリコン酸化膜−シリコン窒化膜−シリコン酸化膜の順に積層されてなる膜厚が約16nmのONO膜71を全面に形成し、さらにONO膜71の上に、厚さが約20nmのシリコン窒化膜72を形成する。なお、ONO膜71に代えてシリコン酸化膜を形成するようにしてもよい。
図36(B)において、シリコン窒化膜72及びONO膜71を鉛直方向に異方性エッチングし、トレンチ底部からシリコン窒化膜72及びONO膜71を除去して酸化膜39の一部を露呈させる。このとき、酸化膜32,39の一部も同時にエッチングされる可能性があるが、後述する工程から明らかなように、たとえこれらがエッチングされても問題が生じることはない。
図37(A)において、残存する窒化膜72をマスクとして、トレンチ底部から露呈したシリコン酸化膜39をエッチングして除去し、拡散領域38の表面の一部を露呈させる。次いで、図37(B)において、窒化膜72をエッチングによって完全に除去する。このエッチングには、前述の燐酸系の薬液によるウエットエッチングが用いられ、窒化膜72が選択的にエッチング除去される。
図38(A)において、トレンチ部を埋めるように、CVD法により全面にコントロールゲート形成用導電性シリコン(アモルファスシリコン又はポリシリコン)73を積層する。ここで、導電性シリコン73と導電性シリコン70とがONO膜71が除去された部分で電気的に接続される可能性があるが、この部分は、次の工程でCMP法によって除去されるので問題が生じることはない。
図38(B)において、導電性シリコン73が積層されてなる全面をCMP法で研磨して表面を平坦化する。この平坦化は、酸化膜32が完全に除去されて窒化膜31が露呈するまで行われる。このとき、トレンチ部に残存した導電性シリコン73は、拡散領域38に電気的に接続され、ONO膜71を介して導電性シリコン70と対向する。また、このとき、導電性シリコン70はその上部が削られてロウ方向に沿った断面形状がほぼ四角形となる。
次いで、図39(A)において、熱酸化を行い、導電性シリコン70,73の上面に約22nmのシリコン酸化膜74,75を形成する。次いで、図39(B)において、CMP法による研磨のストッパとして使用された窒化膜31をエッチングにより除去し、酸化膜30及び導電性シリコン70の側面の一部を露呈させる。このエッチングには、前述の燐酸系の薬液によるウエットエッチングが用いられ、シリコン窒化膜31が選択的にエッチング除去される。
図40(A)において、プラズマ酸化(ラジカル酸化)を行い、露呈した導電性シリコン70の側面に膜厚が約12nmの酸化膜76を形成する。このとき、導電性シリコン70の該側面のうち、酸化膜30により覆われた部分も同時に酸化される。また、このとき、プラズマ酸化により、該側面の上端部(角部)が僅かに丸くなる。なお、この後さらにプラズマ窒化(ラジカル窒化)を行って各酸化膜の表面を浅く窒化してリーク電流の低減を図るようにしてもよい。
この後、図40(B)において、CVD法により全面に導電性シリコン77を積層してこの上面をCMP法で平坦化し、導電性シリコン77の上に、CVD法によりハードマスクとしてのシリコン酸化膜78を形成する。なお、シリコン酸化膜78に代えてシリコン窒化膜を形成するようにしてもよい。
そして、上記と同様な方法により、分離領域の導電性シリコン70,73,77を完全に削除すると、導電性シリコン70,73,77は、各分離領域でコラム方向に分断される。分断された導電性シリコン70によってフローティングゲートFG1,FG2が形成され、分断された導電性シリコン77によってワード線WL(コントロールゲートCG)が形成される。また、分断された導電性シリコン73によって前述の導電体62a,62bが形成される。
このようにして、セルトランジスタ61からなるメモリセルアレイ60が完成する。ここで、酸化膜74は第2の絶縁膜17a,17bに、酸化膜76は前述の第3の絶縁膜18a,18bに、ONO膜71は前述の第5の絶縁膜63a,63bに、酸化膜75は前述の第6の絶縁膜64a,64bに対応している。
なお、上記各実施形態において、図6(A)に示すような予め高不純物領域12aが形成されたシリコン基板12を用いてセルトランジスタの製造を行うことにより、ソース・ドレイン間にパンチスルー防止領域を形成するようにしたが、パンチスルー防止領域の形成方法はこれに限られるものではない。この他の方法として、均一な不純物濃度を有するシリコン基板12を用いて図6(A)〜図9(A)の工程を行った後、熱処理の前に、図41に示すように、p型不純物(例えば、ボロンB+)のイオン注入を入射方向n2がシリコン基板12の法線n0に対して±45°の角度をなすように傾けて行うことによって、パンチスルー防止領域を形成することができる。このイオン注入後は、上記各実施形態に応じた製造工程を実施すればよい。
また、上記各実施形態で示したメモリセルアレイ10,60の製造方法の工程順序は代表的な一例に過ぎず、適宜変更することができる。また、CMOSトランジスタによって回路構成される周辺回路部分は、メモリセルアレイ10,60の製造時に同時に製造することができる。
また、上記各実施形態では、シリコン基板12の導電型(一導電型)をp型、拡散領域14a,14bの導電型(反対導電型)をn型として、セルトランジスタをn型MOSトランジスタとして構成し、チャネルに流れる電荷粒子を電子としたが、本発明はこれに限られるものではなく、これに代えて、シリコン基板12の導電型(一導電型)をn型とし、拡散領域14a,14bの導電型(反対導電型)をp型として、セルトランジスタをp型MOSトランジスタとして構成し、チャネルに流れる電荷粒子を正孔としてもよい。
メモリセルアレイの構成を示す平面図である。 図1のA−A線に沿うセルトランジスタの断面図である。 半導体記憶装置の電気的構成を示すブロック図である。 (A)は、セルトランジスタの書き込み動作を説明する図であり、(B)は、セルトランジスタの読み出し動作を説明する図である。 セルトランジスタの消去動作を説明する図である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その1)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その2)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その3)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その4)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その5)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その6)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その7)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その8)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その9)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その10)である。 セルトランジスタの製造工程を示す断面図(その11)である。 ワード線間分離工程の別の実施形態を示す断面図(その1)である。 ワード線間分離工程の別の実施形態を示す断面図(その2)である。 ワード線間分離工程の別の実施形態を示す断面図(その3)である。 ワード線間分離工程においてパターン形成されるフォトレジストを示す平面図である。 フローティングゲートの結合比の一例を示すグラフである。 消去動作時における電界の一例を示すグラフである。 セルトランジスタの変形例を示す断面図である。 図23のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その1)である。 図23のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その2)である。 図23のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その3)である。 図23のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その4)である。 図23のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その5)である。 図23のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その6)である。 ワード線間分離工程の別の実施形態を示す断面図(その1)である。 ワード線間分離工程の別の実施形態を示す断面図(その2)である。 ワード線間分離工程の別の実施形態を示す断面図(その3)である。 メモリセルアレイの別の実施形態を示す平面図である。 図33のC−C線に沿うセルトランジスタの断面図(その1)である。 図34のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その2)である。 図34のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その3)である。 図34のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その4)である。 図34のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その5)である。 図34のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その6)である。 図34のセルトランジスタの製造工程を示す断面図(その7)である。 パンチスルー防止領域の別の形成方法を示す断面図である。 従来のセルトランジスタの構造を示す断面図である。
符号の説明
10,60 メモリセルアレイ
11,50,61 セルトランジスタ
12 シリコン基板(半導体基板)
12a 高濃度領域
13 凸部
13a,13b 側面
13c 頂面
14a,14b 拡散領域(反対導電型領域)
15a,15b n型領域
16a,16b 第1の絶縁膜
17a,17b 第2の絶縁膜
18a,18b 第3の絶縁膜
19 第4の絶縁膜
20a,20b 絶縁体
CG コントロールゲート
FG1,FG2 フローティングゲート

Claims (16)

  1. 一導電型の半導体基板上に、互いに直交するコラム方向及びロウ方向に沿って複数のセルトランジスタがマトリクス状に形成された半導体記憶装置において、
    前記セルトランジスタは、
    前記半導体基板に形成された一対の側面を有する第1の凸部と、
    前記半導体基板の前記第1の凸部の両側に形成され、ソース及びドレインとして機能する一対の反対導電型領域と、
    前記反対導電型領域の表面及び前記第1の凸部の側面に形成された第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜を介して第1の凸部の側面に対向し、かつ前記第1の凸部の頂面より上方に突出した側面と、前記第1の絶縁膜を介して前記反対導電型領域に対向した底面とを有する一対のフローティングゲートと、
    前記各フローティングゲート上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜を介して前記フローティングゲートの上方に形成され、かつ前記第1の凸部の頂面及び前記フローティングゲートの側面に対向するように前記第1の凸部の突出方向とは反対方向に突出した第2の凸部が形成されたコントロールゲートと、
    前記各フローティングゲートの側面と前記第2の凸部との間に形成され、膜厚が前記第2の絶縁膜の膜厚より薄い第3の絶縁膜と、
    前記第1の凸部と前記第2の凸部との間に形成された第4の絶縁膜と、
    を備えることを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記フローティングゲートと前記半導体基板との間で生じる静電容量が、前記フローティングゲートと前記コントロールゲートとの間で生じる静電容量より大きいことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記フローティングゲートの上面は、CMP法によって平坦化されており、前記ロウ方向に沿った断面がほぼ四角形であることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の半導体記憶装置。
  4. 前記フローティングゲートは、いずれの面もCMP法によって平坦化されておらず、前記ロウ方向に沿った断面がほぼ扇形であることを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の半導体記憶装置。
  5. 前記ロウ方向に隣接する2つの前記セルトランジスタは、1つの前記反対導電型領域を共有していることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載の半導体記憶装置。
  6. 前記コラム方向に配列された複数の前記セルトランジスタは、前記一対の反対導電型領域を共有していることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の半導体記憶装置。
  7. 前記ロウ方向に配列された複数の前記セルトランジスタの前記コントロールゲートが電気的に一体に形成されていることを特徴とする請求項1ないし6いずれか記載の半導体記憶装置。
  8. 前記第1〜第4の絶縁膜は、シリコン酸化物からなることを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載の半導体記憶装置。
  9. 前記コントロールゲートは、アモルファスシリコン又はポリシリコンからなることを特徴とする請求項1ないし8いずれか記載の半導体記憶装置。
  10. 前記フローティングゲートは、アモルファスシリコン又はポリシリコンからなることを特徴とする請求項1ないし9いずれか記載の半導体記憶装置。
  11. 前記第1の凸部の各側面の表層には、反対導電型不純物が注入されていることを特徴とする請求項1ないし10いずれか記載の半導体記憶装置。
  12. 前記半導体基板中の前記一対の反対導電型領域の間には、前記半導体基板より一導電型不純物の濃度が高められた高濃度領域が形成されていることを特徴とする請求項1ないし11いずれか記載の半導体記憶装置。
  13. 前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して書き込み用又は読み出し用の電圧を印加したとき、前記第1の凸部の各側面及び頂面の表層にチャネルが生成されることを特徴とする請求項1ないし12いずれか記載の半導体記憶装置。
  14. 前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して書き込み用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電荷粒子の一部がドレイン側の前記フローティングゲートに注入されることを特徴とする請求項13記載の半導体記憶装置。
  15. 前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して読み出し用の電圧を印加したとき、前記チャネルに流れる電流がソース側の前記フローティングゲートの電荷量に応じて変調されることを特徴とする請求項13記載の半導体記憶装置。
  16. 前記コントロールゲートと前記一対の反対導電型領域とに対して消去用の電圧を印加したとき、前記一対のフローティングゲートに蓄積された電荷粒子が前記コントロールゲートに放出されることを特徴とする請求項1ないし15いずれか記載の半導体記憶装置。
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