JP4555483B2 - 液状の粗製アルデヒド混合物を蒸留により分離する方法 - Google Patents

液状の粗製アルデヒド混合物を蒸留により分離する方法 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、生成物混合物の全質量に対して95〜99.9質量%の直鎖状アルデヒドおよび分枝鎖状アルデヒドを含有する液状の粗製アルデヒド混合物を蒸留により分離する方法に関する。
【0002】
アルデヒドは、大工業的にオレフィンをコバルト触媒またはロジウム触媒の存在でヒドロホルミル化することによって製造される。実際に、一般的には、直鎖状アルデヒドを得ることが望ましいが;しかし、ヒドロホルミル化条件に応じて、直鎖状アルデヒドと分枝鎖状アルデヒドとの混合物が生じる。アルデヒド以外に、ヒドロホルミル化の場合には、高沸点アルデヒド縮合生成物、例えばアルデヒドの二量体、三量体および四量体ならびにアルデヒドの還元により副生成物としての相応するアルコールが形成される。
【0003】
従って、ヒドロホルミル化の際に生じる反応生成物は、分離されなければならない。これは、2工程の蒸留法によって2つの別々のほぼ等しく寸法決定された蒸留塔を使用しながら行なわれる。この場合、第1の塔内で全アルデヒドは、高沸点成分と分離される。次に、直鎖状アルデヒドと分枝鎖状アルデヒドとの混合物は、第2の塔内に分離される。
【0004】
2つの別々の塔を使用しながらの方法は、極めてエネルギー費用および材料費用が掛かり、アルデヒドの重大な損失をまねく。それというのも、高沸点アルデヒドの完全な取得のために必要とされる高い温度は、高沸点副生成物の形成を強化するからである。
【0005】
欧州特許出願公開第484977号明細書に記載の方法を用いた場合には、この欠点を回避することが試みられた。この方法は、粗製アルデヒド混合物の分離のために1つの蒸留塔だけを使用し、分枝鎖状アルデヒドが液状の形で蒸留塔の上部で取り出されかつ直鎖状アルデヒドが2つの生成物流に分解される程度に蒸留条件を選択することにある。純粋な直鎖状アルデヒドが重要であるような第1の生成物流は、蒸気状で蒸留塔の下部内で取り出される。このアルデヒド生成物流の量は、粗製アルデヒド混合物中の直鎖状アルデヒドの全体量に対して70質量%以下である。直鎖状アルデヒドからの第2の生成物流は、塔底から取り出され、この場合この塔底は、高沸点成分の主要量を含有する。この方法は、実際に分枝鎖状アルデヒドの分離を可能にするが、しかし、直鎖状アルデヒドは、単に異なる純度の2つの画分に分離され、この場合比較的に純粋な第1の画分の量は、使用される生成物に対して最大で70%であり、第2の画分中の高沸点成分の量は、殆んど高く上昇することができない。従って、この方法で実際に達成することができる、純粋な直鎖状アルデヒドの量は、単に粗製生成物混合物中に存在する直鎖状アルデヒドに対して最大で70質量%である。
【0006】
従って、本発明は、殆んど費用が掛からず、直鎖状アルデヒドおよび分枝鎖状アルデヒドをできるだけ完全に純粋な形で取得することができる、液状の粗製アルデヒド混合物を分離する方法を提供するという課題に基づく。
【0007】
ところで、意外なことに、この課題は、第1の蒸留塔内で、第2のアルデヒドが蒸留塔の塔頂部の上方または付近で取り出され、直鎖状アルデヒドが塔の下部で側方流として取り出され、残留する直鎖状アルデヒドおよび高沸点成分を含有する他の生成物流が塔底を介して取り出され、かつ小型の第2の蒸留塔内で分離されるように粗製アルデヒド混合物を分離することにより解決されることが見い出された。
【0008】
従って、本発明の対象は、粗製アルデヒド混合物の全質量に対して94〜99.8質量%の直鎖状アルデヒドおよび1つ以上の分枝鎖状アルデヒド(直鎖状アルコールおよび分枝鎖状アルコールは、同じ炭素数を有する)を含有する粗製アルデヒド混合物を蒸留により分離する方法であり、この場合この方法は、
A)粗製アルデヒド混合物を多数の分離段を備えた第1の蒸留塔の中央部内に供給し、この中央部内で、
i)蒸留塔の塔頂部の上方または付近で取り出されかつ純粋な分枝鎖状アルデヒドを含む第1のアルデヒド生成物流、
ii)蒸発器の直ぐ上方または全分離段の最初の20%の上方領域内で取り出されかつ粋な分枝鎖状アルデヒドを含む第2のアルデヒド生成物流、および
iii)高沸点成分および他の生成物流の全質量に対して75〜93質量%の直鎖状アルデヒドを含む他の生成物流への分離を行ない、
B)他の生成物流を第1の蒸留塔の塔底で取り出し、詰め込み体積が第1の蒸留塔の場合よりも1/50〜1/200小さい第2の蒸留塔内に導入し、この第2の蒸留塔内で、純粋な直鎖状アルデヒドを含みかつ第2の蒸留塔の塔頂部の上方または塔頂部の付近で取り出される生成物流と高沸点成分を含む生成物流とに分離することによって特徴付けられる。
【0009】
粗製アルデヒド混合物としては、ヒドロホルミル化方法により得られる全ての生成物混合物を使用することができる。ヒドロホルミル化は、例えば米国特許第4148830号明細書、米国特許第4247486号明細書、米国特許第4593127号明細書ならびに欧州特許出願公開第404193号明細書および欧州特許出願公開第484977号明細書に記載されている公知方法である。
【0010】
ヒドロホルミル化のための出発物質としては、殊に3または4個の炭素原子を有するオレフィン、例えばプロピレン、1−ブテン、2−ブテン(シスまたはトランス)およびイソブチレンが使用される。従って、本発明により使用することができる粗製アルデヒド混合物は、有利に直鎖状C−またはC−アルデヒドおよび分枝鎖状C−またはC−アルデヒドを含有する。
【0011】
ヒドロホルミル化に使用される触媒は、同様に公知であり、例えば欧州特許出願公開第484977号明細書中で引用された刊行物中に記載されている。
【0012】
ヒドロホルミル化の際に生じる粗製アルデヒド混合物は、低沸点成分、例えば一酸化炭素および水素、分枝鎖状アルデヒド、直鎖状アルデヒドおよび高沸点成分を含有する。この高沸点成分は、二量体、三量体および四量体へのアルデヒドの縮合ならびに相応するアルコールへの水素を用いての生成されたアルデヒドの還元によって生成された副生成物である。粗製アルデヒド混合物は、アルデヒドとして、殊にプロピレンのヒドロホルミル化によって得られたC−アルデヒド、n−ブチルアルデヒドおよびイソブチルアルデヒドまたはブテンのヒドロホルミル化によって得られたC−アルデヒド、例えばn−バレルアルデヒド、ならびに分枝鎖状C−アルデヒド、2−メチルブチルアルデヒド、3−メチルブチルアルデヒドおよびピバルデヒドを含有することができる。粗製アルデヒド混合物の組成は、ヒドロホルミル化方法の条件に依存する。直鎖状アルデヒドと分枝鎖状アルデヒドとの質量比は、一般に約8:2〜約99:1の範囲内にある。粗製アルデヒド混合物中のアルデヒドの全体量は、一般に94〜99.8質量%、有利に97〜99.8質量%である。上記の低沸点成分および殊に高沸点成分、即ちそれぞれ約0.1〜3質量%の縮合生成物およびアルコールは、残分を形成する。
【0013】
本発明による方法は、全ての適した蒸留塔内で実施されることができる。適しているのは、例えば段塔、例えばバルブ段塔(Ventilbodenkolonnen)および有利に詰め込み物を有する塔である。詰め込み物は、通常の不規則な堆積物または規則的な堆積物であることができ、この場合には規則的な堆積物が好ましい。殊に、詰め込み物としてズルツァー(Sulzer)社のメラパック(Mellapak(登録商標))が使用される(規則的な詰め込み物)。
【0014】
理論的な分離段の数は、望ましい分離が生じる程度の大きさでなければならない。この数は、一般に理論的分離段約40〜100段の範囲内にある。
【0015】
第1の蒸留塔は、運転に必要とされる装置、例えば蒸発器、凝縮器、測定装置および調節装置、生成物の供給および取出しのための接続部等を装備している。粗製アルデヒド混合物は、一般に理論的分離段の数に対して蒸留塔の中央部(ほぼ中央の1/3)内に連続的に供給される。混合物が供給される正確な点は、重要なことではなく、当業者によって標準法により定めることができる。
【0016】
第1の蒸留塔内での蒸留条件は、以下に詳説される生成物流中への分離が達成される程度に選択される。この場合、塔底温度は、一般に直鎖状アルデヒドの沸点を約1〜40℃、有利に約10〜30℃上廻る。塔の塔頂部での圧力は、一般に1.0〜1.5バール(絶対)の範囲内にある。
【0017】
この場合には、第1の蒸留塔内で次の3つの生成物流への分離が行なわれる:
i)蒸留塔の塔頂部の上方または塔頂部付近で液状の側方排出流として取り出される第1のアルデヒド生成物流。この場合には、純粋な分枝鎖状アルデヒドが重要である。塔頂部を介して蒸留された分枝鎖状アルデヒドは、常法で縮合され、この場合縮合物の一部は、返送流として塔内に返送されることができる。返送比は、一般に20〜30の範囲内にある。次に、純粋な分枝鎖状アルデヒドは、装置を去る。粗製アルデヒド混合物中になお易揮発性の成分、例えば一酸化炭素、水素、オレフィンおよびパラフィンが分枝鎖状アルデヒドとして存在する場合には、これらの成分は、同様に塔頂部を介して取り出され、排除される。
【0018】
ii)蒸発器の直ぐ上方または全分離段の最初の20%の上方領域内で取り出される第2のアルデヒド生成物流。好ましくは第2のアルデヒド生成物流は、理論的分離段の最初の10%の範囲内、殊に第1の分離段の下方、即ち塔底部の直ぐ上方で取り出される。特に好ましくは、アルデヒド生成物流は、蒸気状で取り出される。
【0019】
第2のアルデヒド生成物流は、純粋な直鎖状アルデヒドである。一般に、粗製アルデヒド混合物中に存在する全部の直鎖状アルデヒドが70質量%を超えて、有利に80質量%を超えて、殊に90質量%を超えて取り出される。
【0020】
iii)塔の塔底部から液状で取り出される他の高沸点生成物流。この生成物流は、上記の高沸点成分および他の高沸点生成物流の全質量に対して75〜93質量%、有利に80〜93質量%、殊に85〜93質量%、特に有利に88〜92質量%の直鎖状アルデヒドを含有する。直鎖状アルデヒドの量は、一般に直鎖状アルデヒドの全体量の約2〜5質量%に相当する。
【0021】
次に、他の高沸点生成物流iii)は、第2の蒸留塔の中央部(理論的分離段の中央部のほぼ1/3)内に供給される。この中央部は、第1の蒸留塔よりも小さい。この差は、詰め込み物の体積によって表わされ、即ち第2の塔の詰め込み物体積は、第1の塔の詰め込み物体積よりも1/50〜1/200、有利に1/80〜1/180、殊に1/100〜1/170、特に有利に1/120〜1/160小さい。
【0022】
第1の塔の直径と第2の塔の直径との比は、10:1〜4:1の範囲内にある。
【0023】
塔は、運転に必要とされる装置、例えば蒸発器、凝縮器、測定装置および調節装置、生成物の供給および取出しのための接続部等を装備している。
【0024】
蒸留条件は、純粋な直鎖状アルデヒドを含む生成物流と高沸点物を含む生成物流への分離が得られる程度に選択される。この場合、塔底温度は、一般に直鎖状アルデヒドの沸点を約1〜40℃、有利に約10〜30℃上廻る。塔の塔底部内の圧力は、一般に1.0バール〜1.5バール(絶対)の範囲内にある。純粋な直鎖状アルデヒドは、蒸留塔の塔頂部の上方または塔頂部の付近で、有利に液状で取り出され、特に好ましくは、生成物流ii)が取り出される位置の上方で第1の蒸留塔内に供給される。有利に、粗製アルデヒド混合物の供給部とほぼ同じ高さでの供給は、例えば粗製アルデヒド混合物の供給量への混入によって行なわれる。この好ましい実施態様の場合には、粗製アルデヒド混合物中に存在する全部の直鎖状アルデヒドは、生成物流ii)として生じる。高沸点物を含有する生成物流は、第2の蒸留塔の塔底部を介して取り出され、装置を去る。
【0025】
本発明による方法は、僅かな費用で入念な条件下で実施されることができかつ全部の直鎖状アルデヒドおよび分枝鎖状アルデヒドを純粋な形で得ることができる。直鎖状アルデヒドならびに分枝鎖状アルデヒドは、99〜99.98質量%の純度で得られる。一般に、直鎖状アルデヒド中の高沸点物含量は、0.5質量%未満、殊に0.2質量%未満である。
【0026】
次の実施例は、図に関連して本発明を詳説するが、本発明を限定するものではない。
【0027】
例1
出発物質として、ヒドロホルミル化に由来する、イソブチルアルデヒドとしての低沸点成分0.01質量%およびn−ブチルアルデヒドとしての高沸点成分0.5質量%の含量を有する、イソブチルアルデヒドとn−ブチルアルデヒドとからなる粗製アルデヒド混合物を使用した。第1の蒸留塔として、ズルツァー(Sulzer)社のメラパック(Mellapak(登録商標))(規則的な詰め込み物)が詰め込まれている、80段の理論的分離段を有する塔2を使用した。粗製アルデヒド混合物を10000kg/hの質量を有する供給量1として塔2の43段目の分離段に供給した。蒸留は、87℃の塔底温度および1.24バールの絶対の塔頂圧力で行なわれた。イソブチルアルデヒドおよび低沸点物を塔頂部を介して流れ13として取り出した。イソブチルアルデヒドを凝縮器14中で凝縮し、容器19中で捕集した。易揮発性の凝縮不可能な含分を流れ7として装置から排出した。容器19中で捕集された凝縮物の一部を返送流21として塔2の塔頂部に返送した(返送比22)。純粋なイソブチルアルデヒドを流れ3として約1400kg/hの量で装置から排出した。
【0028】
純粋なn−ブチルアルデヒドを蒸気状の側方流5として約8600kg/hの量で塔2の第1の分離段の下方から取り出した。高沸点生成物流8を約600kg/hの塔底取出し量として、同様にズルツァー(Sulzer)社のメラパック(Mellapak(登録商標))が詰め込まれている第2の蒸留塔9内に導入した。第2の蒸留塔の詰め込み物体積は、第1の蒸留塔の場合よりも約1/140小さい(大きい塔と小さい塔との直径比は、約8である)。第2の塔内での蒸留を134℃の塔底温度および1.2バールの絶対の塔頂圧力で実施した。こうして、n−ブチルアルデヒド約550kg/hへの分離が行なわれ、このn−ブチルアルデヒドは、流れ10として塔9の塔頂部の付近で取り出されかつ塔2の43段目の分離段上に返送された。選択的にn−ブチルアルデヒドを流れ17として塔頂部を介して取り出すことができ、凝縮器18内で凝縮することができ、容器20内に捕集することができ、凝縮器18内で凝縮することができ、容器20内で捕集することができ、場合によっては塔2内に返送することができる。塔9の塔底取出し量を流れ11として約50kg/hの量で装置から排出した。
【0029】
得られたイソブチルアルデヒドの純度は、99.9質量%であり、n−ブチルアルデヒドの純度は、99.75質量%であった。供給量1中に含有されているアルデヒドの99.9%を純粋な成分として取得した。
【0030】
例2
コンピューターシミュレーションの次の例をさらに本発明を説明するために使用し、この場合には、同様に図を参考にする。イソブチルアルデヒドとしての低沸点成分0.01質量%およびn−ブチルアルデヒドとしての高沸点成分約1.3質量%の含量を有する、イソブチルアルデヒドとn−ブチルアルデヒドとからなる粗製アルデヒド混合物を、9500kg/hの質量で供給量1として塔2の58段目の分離段(例1の場合と同様の塔)上に供給した。蒸留を98℃の塔2の塔底温度および1.2バールの絶対の塔頂圧力で行なう。イソブチルアルデヒドおよび低沸点物を塔頂部を介して流れ13として取出し、ガス状含分が流れ7として装置を去る(1kg/h)まで凝縮器14内で凝縮する。容器19内で捕集された凝縮物の一部を返送流21として塔2内に返送し(返送比30)、一方で、純粋なイソブチルアルデヒド(約1400kg/h)を流れ3として排出する。純粋なn−ブチルアルデヒド約7974kg/hからの蒸気状の側方流6を塔2の10段目の分離段の下方で取り出した。約600kg/hの液状塔底取出し量8を塔(例1の場合と同じ塔)9の中央部内に供給する。塔9内での蒸留を134℃の塔底温度および1.2バール(絶対)の塔頂圧力で行なう。n−ブチルアルデヒド475kg/hを流れ10として塔の塔頂部内で取り出し、塔2の中央部内に返送する。約125kg/hの塔9の塔底取出し量11は、高沸点成分を含有し、装置を去る。取得されたn−ブチルアルデヒドおよびイソブチルアルデヒドの純度は、それぞれ99.9質量%である。
【0031】
例3
また、次のコンピューターシミュレーションは、図に関連して本発明をさらに説明するために使用される。
【0032】
イソブチルアルデヒドとしての低沸点成分0.2質量%およびn−ブチルアルデヒドとしての高沸点成分約0.6質量%の含量を有する、イソブチルアルデヒドとn−ブチルアルデヒドとからなる粗製アルデヒド混合物を、11000kg/hの質量で供給量1として塔の58段目の分離段(例1の場合と同様の塔)上に供給した。蒸留を120℃の塔の塔底温度および1.2バールの絶対の塔頂圧力で行なう。イソブチルアルデヒドおよび低沸点物を塔頂部を介して流れ13として取得し、ガス状含分が流れ7として装置を去る(1kg/h)まで凝縮器14内で凝縮する。容器19内で捕集された凝縮物の一部を返送流21として塔2内に返送し(返送比30)、一方で、純粋なイソブチルアルデヒド(約1650kg/h)は流れ3として装置を去る。純粋なn−バレルアルデヒを蒸気状の側方流6として約9279kg/hの量で塔2の10段目の分離段の下方で取り出した。約600kg/hの液状塔底取出し量8を塔(例1の場合と同じ塔)9の中央部内に供給する。塔9内での蒸留を170℃の塔底温度および1.2バール(絶対)の塔頂圧力で行なう。この塔の塔底取出し量11は、約70kg/hで高沸点成分を含有し、この高沸点成分は、装置を去る。塔9の塔頂部を介して、n−バレルアルデヒド約530kg/hを流れ10として取り出し、塔2の中央部内に返送する。得られたn−バレルアルデヒドおよびイソバレルアルデヒドの純度は、それぞれ99.9質量%である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液状の粗製アルデヒド混合物を蒸留により分離する本発明による方法を実施する装置の1実施例を示す系統図。
【符号の説明】
1 供給量、 2 塔、 3 純粋なイソブチルアルデヒドの流れ、 6 蒸気状の側方流、 7 易揮発性の凝縮不可能な含分の流れ、 8 液状塔底取出し量、 9 塔、 10 n−ブチルアルデヒドの流れ、 11 塔9の塔底取出し量の流れ、 13 イソブチルアルデヒドおよび低沸点物の流れ、 14 凝縮器、 17 n−ブチルアルデヒドを流れ、 18 凝縮器、 19 容器、 20容器、 21 返送流

Claims (8)

  1. 製アルデヒド混合物の全質量に対して94〜99.8質量%の直鎖状アルデヒドおよび少なくとも1つの分枝鎖状アルデヒドを含有する粗製アルデヒド混合物を蒸留により分離する方法において、
    A)粗製アルデヒド混合物を多数の分離段を備えた第1の蒸留塔の中央部内に供給し、この中央部内で、
    i)蒸留塔の塔頂部の上方または付近で取り出されかつ純粋な分枝鎖状アルデヒドを含む第1のアルデヒド生成物流、
    ii)蒸発器の直ぐ上方または全分離段の最初の20%の上方領域内で取り出されかつ純粋な分枝鎖状アルデヒドを含む第2のアルデヒド生成物流、および
    iii)高沸点物および他の生成物流の全質量に対して75〜93質量%の直鎖状アルデヒドを含む他の生成物流への分離を行ない、
    B)他の生成物流を詰め込み体積が第1の蒸留塔の場合よりも1/50〜1/200小さい第2の蒸留塔内に導入し、この第2の蒸留塔内で、清浄化された直鎖状アルデヒドを含みかつ蒸留塔の塔頂部の上方または塔頂部の付近で取り出されるアルデヒド生成物流と直鎖状アルデヒドよりも高温で沸騰する成分を含む生成物流に分離することを特徴とする、粗製アルデヒド混合物を蒸留により分離する方法。
  2. アルデヒド生成物流ii)を蒸気状で取り出す、請求項1記載の方法。
  3. アルデヒド生成物流ii)を第1の蒸留塔の最初の10段の分離段の範囲内で取り出す、請求項1または2記載の方法。
  4. 粗製アルデヒド混合物中に含有されている全部の直鎖状アルデヒドを70質量%を超えるように生成物流ii)として取得する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 粗製アルデヒド混合物中に含有されている全部の直鎖状アルデヒドを90質量%を超えるように生成物流ii)として取得する、請求項4記載の方法。
  6. 他の生成物流iii)が直鎖状アルデヒド75〜92質量%を含有する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 第2の蒸留塔内で取得されたアルデヒド生成物流を第1の蒸留塔内に返送する、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 粗製アルデヒド混合物が直鎖状C−アルデヒドまたはC−アルデヒドおよび分枝鎖状C−アルデヒドまたはC−アルデヒドを含有する、請求項1から7までのいずれか1項に記載の方法。
JP2000607961A 1999-03-29 2000-03-28 液状の粗製アルデヒド混合物を蒸留により分離する方法 Expired - Fee Related JP4555483B2 (ja)

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