JP4555151B2 - セラミックヒータ、およびそのセラミックヒータを備えたグロープラグ - Google Patents

セラミックヒータ、およびそのセラミックヒータを備えたグロープラグ Download PDF

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Description

本発明は、絶縁性セラミックからなる基体に導電性の発熱抵抗体を保持したセラミックヒータ、およびそのセラミックヒータを備えたグロープラグに関するものである。
従来、ディーゼルエンジンの始動補助に用いられるグロープラグは、通電によって発熱する発熱素子を内蔵する棒状のヒータと、ヒータの主に発熱する部分を先端側より突出させた状態で、ヒータの周囲を取り囲んで保持する筒状体と、ヒータの先端が突出した状態となるように筒状体の外周を保持する筒形状の主体金具等から構成されている。特にセラミックヒータでは、発熱素子の発熱抵抗体に電圧を印加するための陰極・陽極の両電極が後端側に設けられ、一方の電極は、主体金具に電気的に接続され、他方の電極は、主体金具の後端側で絶縁保持されている中軸に電気的に接続されている。
近年、こうしたヒータとして、耐食性に優れたセラミックからなる基体に発熱素子を保持したものが利用されている。このようなセラミックヒータは、通常、以下のようにして形成される。まず、絶縁性セラミックからなる板状体を射出成形により形成する。次に、その板状体で発熱素子を挟み込んだ状態で全体にプレス加工を施し、一体に成形する。そしてその成形体の脱バインダ処理を行った後に焼成し、外周を研磨して整形することにより、セラミックヒータが完成する。
こうしたセラミックヒータに利用される発熱素子として、導電性のセラミックを用いたものが提案されている。このセラミック製の発熱素子もまた、基体と同様に、射出成形により形成することができる。例えば、特許文献1では、主に発熱を行う発熱抵抗体(抵抗発熱体)と、その発熱抵抗体の両極に接続してセラミックヒータの外部への電極取り出しを行う2本のリード部とが一体に、U字形状に作製されている。
特開2002−364842号公報
しかしながら、上記のようなセラミック製の発熱素子は、焼成する前はセラミックの粉体を圧縮して固めた状態のもの(以下、「素子成形体」と称する。)であるので脆い。特に焼成後に発熱抵抗体となる部分は、焼成後に2本のリード部となる部分を支えるため、その重さによる負荷がかかり、セラミックヒータの生産工程において取り扱いをぞんざいにしてしまうと、発熱素子を損傷してしまう虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、素子成形体の機械的強度を高め、セラミックヒータの製造時の素子成形体の取り扱い安さを向上したセラミックヒータ、およびそのセラミックヒータを備えたグロープラグを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のセラミックヒータは、焼成後に基体となる絶縁性セラミックの粉末もしくは成形体に、少なくとも焼成後に発熱素子となる部分が導電性セラミックからなる素子成形体を保持させた状態で焼成し、前記基体と前記発熱素子と一体にする製造方法によって製造されるセラミックヒータであって、前記製造方法は、環状部を有し、焼成後に前記発熱素子となる部分によって前記環状部のうちの一部が構成されるように、前記素子成形体を形成する成形工程と、前記絶縁性セラミックの粉末もしくは成形体に前記素子成形体を保持させ、素子保持体を形成する保持工程と、前記素子保持体を焼成して焼成体を形成する焼成工程とを備え、前記基体の先端側に保持された発熱部と、前記発熱部の両極にそれぞれ一端が接続され、他端が前記基体の後端側に配置される一対のリード部と、前記一対のリード部のそれぞれから分岐し、前記基体の側面まで延出する電極取出部とを備えている。
また、請求項2に係る発明のセラミックヒータは、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記成形工程において、焼成後に前記発熱素子となる部分を含む前記素子成形体を導電性セラミックの粉末から射出成形により形成し、前記製造方法は、前記保持工程後に、前記発熱素子が残されるように前記環状部の一部を切断もしくは切削し、焼成前の前記素子成形体の環状部が非環状となるように開放する開放工程を備えている。
また、請求項3に係る発明のセラミックヒータは、請求項2に記載の発明の構成に加え、前記セラミックヒータは棒状の形体を呈し、前記製造方法は、前記成形工程では、前記リード部と、前記発熱部と、前記発熱部よりも前記リード部の前記他端側で前記リード部同士を接続する接続部とから構成される前記環状部を備える前記素子成形体を形成し、前記保持工程では、前記素子成形体を、前記絶縁性セラミックの粉末もしくは成形体に埋設させた状態で保持させ、前記開放工程では、少なくとも前記接続部の一部を取り除くことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のセラミックヒータは、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記製造方法は、前記焼成体にセンタレス研磨を行うセンタレス研磨工程と、前記焼成体の一端側である先端部を曲面状に研磨する曲面研磨工程とを有している。
また、請求項5に係る発明のセラミックヒータは、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記電極取出部は前記リード部と一体に形成され、前記製造方法は、前記センタレス研磨工程によって、前記電極取出部を自身の側面に露出するようにしたことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のセラミックヒータは、請求項4または5に記載の発明の構成に加え、前記センタレス研磨工程によって、少なくとも前記発熱部を露出するようにしたことを特徴とする。
また、請求項7に係る発明のセラミックヒータは、請求項4乃至6のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記接続部は、前記リード部の延設方向において、前記電極取出部の形成された位置よりも前記他端側に形成されることを特徴とする。
また、請求項に係る発明のグロープラグは、請求項1乃至7に記載のセラミックヒータと、一対に露出された前記電極取出部の一方に接触した状態で前記セラミックヒータの胴部分の外周を取り巻いて前記セラミックヒータを保持する筒状体と、自身の先端側にて前記筒状体の周囲に接合し、前記セラミックヒータの前記基体の先端側を露出した状態で前記筒状体を保持する主体金具と、前記電極取出部の他方に電気的に接続され、前記主体金具の後端側にて、前記主体金具とは絶縁した状態で保持される端子金具とを備えている。
請求項1に係る発明のセラミックヒータは、焼成後に発熱素子となる部分を有する素子成形体が、環状部を形成するようにした製造方法によって製造したものである。焼成前の素子成形体はセラミックの粉体を圧縮して固めた状態のものであるため比較的脆いが、環状部を有した形態とすることで構造的な脆さが補強され、製造過程(具体的には焼成後に基体となる焼成工程まで)における取り扱いが容易となる。このような環状部は円環状でも角環状でも、あるいはD環状でもよく、また、素子成形体全体が環状をなす形態であっても、あるいはその一部が環状をなす形態であってもよい。つまり、素子成形体を構成する部位が環状をなすように連ねることで、少なくとも環状部においては、重さによる負荷が特定の部位に集中しないように負荷を分散させることができる。
また、発熱成形体の取り扱いが容易であり、また、従来のものと比べて破損し難いため、製造するセラミックヒータの歩留まりを向上することができる。
したがって、欠陥の少ないセラミックヒータを実現することができる。
素子成形体は、少なくとも発熱素子となる部分が導電性セラミックからなるが、請求項2に係る発明のセラミックヒータを製造する製造方法の開放工程によって、環状部が非環状となるように開放すれば、焼成後に形成される発熱素子は電気的な閉路として構成される部位を有しないため短絡を生ずる虞がなく、セラミックヒータとして機能させることができる。この開放工程は、焼成後に基体となる絶縁性セラミックの粉末もしくは成形体によって素子成形体を保持させた後、すなわち保持工程後であれば、素子成形体を単体で取り扱うことがないため好適である。
また、請求項3に係る発明のセラミックヒータは、その製造方法において、請求項2に記載の発明のセラミックヒータを製造する製造方法の構成をより具体的な構成としたものである。すなわち、素子成形体の環状部を発熱部とリード部と接続部とから構成すれば、セラミックヒータの製造工程において、焼成後に発熱素子となる発熱部とリード部とを、その構造的な脆さが補強された状態で取り扱うことができる。また、開放工程で取り除かれる接続部は素子成形体の取り扱いを容易にするために接続させる部分であり、これをセラミックヒータとして発熱することに最も影響しない部分とすることで、セラミックヒータとして初期の性能、形状を保つことが可能となる。
なお、保持工程において、素子成形体は絶縁性セラミックの粉末もしくは成形体に埋設させた状態で保持させるが、完全に埋設させた状態としても、その一部もしくは全体を露出させた状態としてもよい。特に発熱素子の発熱部を基体から露出させた状態であれば、発熱部で発生した熱をセラミックヒータの周囲に効率よく伝達させることができ好適である。一方で、発熱素子を基体内に完全に埋設すれば発熱素子を保護することができ、セラミックヒータの長寿命化を図ることができる。
請求項4に係る発明のセラミックヒータは、製造方法において、焼成体の外表面の形状を整えるものである。焼成体の側面および太さを整えるセンタレス研磨工程と、先端部の形状を整える曲面研磨工程は、いずれの工程を先に行っても良いが、より望ましくは、センタレス研磨工程後に曲面研磨工程をすることで、セラミックヒータの側面と先端部とが隣接する部分はより精度よく形成することが可能である。なお、曲面研磨工程は、セラミックヒータの先端部に内蔵される発熱素子の発熱抵抗体から先端部の表面までの距離が短くなり、発熱抵抗体で発熱した熱を効率よく伝達することができる。
また、請求項5に係る発明のセラミックヒータは、製造方法において、センタレス研磨工程により、セラミックヒータの側面から電極取出部を露出させることができる。これにより、あらかじめ電極取出部となる部分を形成したり、その部分を加工したりする必要がない。
また、請求項6に係る発明のセラミックヒータは、製造方法において、センタレス研磨工程により、発熱素子の発熱部を露出させることができる。発熱部を露出させることで、発熱部で発生した熱をセラミックヒータの周囲に効率よく伝達させることができる。
また、請求項7に係る発明のセラミックヒータは、製造方法において、リード部となる部分同士を接続する接続部を電極取出部よりも、発熱抵抗体とは反対側であるリード部の他端側、すなわち、セラミックヒータの後端側に形成することで、開放工程において、電極取出部を残した状態で接続部を容易に取り除く事ができる。また、セラミックヒータとしての機能である、通電および発熱に影響する部分に接続部が接続されていた跡が残らず、接続部を形成したことによる機能への影響を排除することができる。
また、請求項に係る発明のグロープラグでは、請求項1乃至7に記載のセラミックヒータを備えているので、生産工程において発熱成形体の取り扱いが容易であり、また、従来のものと比べて破損し難いため、製造するセラミックヒータの歩留まりを向上することができ、これにともないグロープラグの歩留まりを向上することができる。
以下、本発明を具体化したセラミックヒータの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本発明に係るセラミックヒータを備えるグロープラグの一例について、図1,図2を参照して説明する。図1は、本実施の形態のグロープラグ1の縦断面図である。図2は、グロープラグ1のセラミックヒータ100付近の要部拡大断面図である。なお、図1,図2において、グロープラグ1の軸線O方向を図面における上下方向とし、下側をグロープラグ1の先端側、上側を後端側として説明する。
図1に示すように、グロープラグ1は、丸棒状のセラミックヒータ100と、その電極取り出しを行う中軸3とがそれぞれの軸線を軸線Oに揃えて並んで配置されており、円筒状の主体金具4でそれらの周囲を取り囲む構成となっている。
セラミックヒータ100は丸棒状をなし、焼成され、先端が曲面状に加工された絶縁性セラミックからなるセラミック基体125(図2参照)の内部に、焼成された導電性セラミックからなる発熱素子180を埋設させた状態で保持した構造を有する。このセラミックヒータ100の胴部分の外周を円筒状の筒状体8が取り巻くようにして保持している。筒状体8は金属製の部材からなり、後端側に肉厚の鍔部81が形成されている。その鍔部81の後端外周は段状の係合部82として形成されており、円筒状をなす主体金具4の先端部41の内周が、この係合部82に係合される。この係合の際には、セラミックヒータ100の軸と主体金具4の軸とが軸線Oに一致する。この状態で、セラミックヒータ100の筒状体8よりも後端側の部分は主体金具4の内部に収容され、主体金具4が筒状体8の係合部82によって位置決めされるため、セラミックヒータ100の後端部分が金属製の主体金具4には接触しない構造となっている。
主体金具4の軸線O方向略中央には、グロープラグ1を内燃機関のエンジンヘッド(図示外)に取り付けるための雄ねじ部42が形成されている。また、主体金具4の後端外周には軸線O方向断面において六角形をなす鍔状の工具係合部43が形成されており、エンジンヘッドにグロープラグ1を螺合する際に用いる工具が係合する。
また、主体金具4の後端側内周に、金属製で丸棒状の中軸3が略中間部分まで挿入されている。この中軸3の外周と主体金具4の内周との間にはリング状の絶縁部材7が設けられており、中軸3の軸と主体金具4の軸とが軸線O上で一致するように中軸3が固定されている。さらに、主体金具4の後端側より鍔付きリング状の絶縁部材6が、中軸3を挿通させた状態で、その一部が中軸3と主体金具4の外周との間に介在するように嵌められている。さらに、その絶縁部材6の後端側より、円筒状のかしめ部材5が中軸3に嵌められている。かしめ部材5は絶縁部材6に当接した状態で胴部51の外周をかしめられ、上記のように中軸3と主体金具4との間に嵌められた絶縁部材6を押さえて中軸3からの抜けを防止する。なお、中軸3が、本発明における「端子金具」に相当する。
中軸3の先端は小径部31となっており、主体金具4の略中央に位置している。また、セラミックヒータ100の後端に嵌められたリング状の電極リング21と、中軸3の小径部31とがリード線32によって接続され、導通が図られている。
次に、セラミックヒータ100の詳細について説明する。前述したように、図2に示すセラミックヒータ100は、絶縁性セラミックを焼成して形成した、軸線O方向に延びる略同径で丸棒状のセラミック基体125を有し、その内部に、導電性セラミックを焼成して形成した、断面略U字状の発熱素子180が保持されている。発熱素子180は、主に発熱が行われる発熱部181と、その発熱部181の両極にそれぞれ接続され、発熱部181への通電を行うためのリード部185,186とから構成されている。なお、セラミック基体125が、本発明における「基体」に相当する。
発熱部181は、いわゆる発熱抵抗体として機能する部位であり、曲面状に形成されたセラミックヒータ100の先端側で、その曲面にあわせて略U字状の両端部が後方に折り返すように配置されている。また、リード部185,186は、発熱部181の両端部に接続され、それぞれセラミックヒータ100の後端へ向けて、軸線Oに沿って互いに略平行に延設されている。そして、リード部185の後端寄りの位置には、電極取出部187が突設状に設けられており、セラミックヒータ100の外周面に露出されている。同様に、リード部186からも電極取出部188が突設され、セラミックヒータ100の外周面に露出されている。この電極取出部188は、軸線O方向において、電極取出部187よりもセラミックヒータ100の中央寄りの位置に設けられている。
電極取出部188のセラミックヒータ100の外周面から露出された部分は、筒状体8の内周面に対して接触しており、筒状体8とリード部186との電気的な導通が図られている。また、電極取出部187が露出された部分には前述した電極リング21が嵌められており、この電極リング21の内周面に電極取出部187が接触して、電極リング21とリード部185との電気的な接続がなされている。すなわち、電極リング21にリード線32を介して電気的に接続された中軸3と、筒状体8に係合し電気的に接続された主体金具4とが、グロープラグ1において、セラミックヒータ100の発熱部181に通電するための陽極・陰極として機能する。
なお、セラミック基体125の材料として、本実施の形態では、窒化珪素(Si)が用いられる。また、発熱素子180の材料として、本実施の形態では、窒化珪素を主成分とし、タングステンカーバイト(WC)を20容量%混合した導電性セラミックが用いられる。そして、発熱部181の断面積がリード部185,186よりも小さくなるように成形することで、通電時、主に発熱部181において発熱が行われるようにし、発熱部181が発熱抵抗体として機能するようにしている。もっとも、発熱部181とリード部185,186とは、発熱部181に対してリード部185,186の導電性が高くなるように、それぞれの材質を異ならせてもよい。
このような構成のグロープラグ1のセラミックヒータ100を作製するにあたって、発熱素子180の原型となる素子成形体110の生産工程における取り扱いを容易とするため、本実施の形態では以下の製造方法に沿ってセラミックヒータ100を作製している。以下、図3〜図10を参照して、セラミックヒータ100の製造方法について説明する。
図3は、セラミックヒータ100の各製造工程を示すフローチャートである。図4は、射出成形工程において作製された素子成形体110の平面図である。図5は、一体プレス体成形工程においてプレス加工により一体となる前のセラミック基体120および素子成形体110の様子を示す斜視図である。図6は、一体プレス体成形工程においてプレス加工によりセラミック基体120で素子成形体110を保持して一体となった素子保持体130の平面図である。図7は、焼成工程において、焼成されてなるセラミック基体125および発熱素子180の様子を示す焼成体140の平面図である。図8は、端面切断工程において切断され、環状部112が開放されたセラミック基体125および発熱素子180の様子を示す切断体150の平面図である。図9は、センタレス研磨工程において、センタレス研磨後のセラミック基体125および発熱素子180の様子を示すセンタレス研磨体160の平面図である。図10は、R研磨工程において、R研磨後のセラミック基体125および発熱素子180の様子を示すR研磨体170の平面図である。以下、フローチャートの各ステップを「S」と表記する。
図3に示すように、セラミックヒータ100の製造工程では、まず、素子成形体110の作製が行われる。素子成形体110は、射出成形工程において、図示外の射出成形機により、バインダ等の添加剤が添加された上記導電性セラミックの原料粉末を材料として、射出成形することで作製される(S1)。なお、S1の射出成形工程が、本発明における「成形工程」に相当する。
成形される素子成形体110は、図4に示すように、略U字形状の未焼成の発熱部111の両極に接続された未焼成のリード部115,116が略平行に配置され、その末端にて、リード部115,116を接続する未焼成のサポート部119が形成された形状を有する。このサポート部119は、リード部115,116よりも、その断面が細くなるように形成される。なお、軸線O方向において、電極取出部187からサポート部119までの間のリード部185,186の部分は、その距離が長めに形成されている。焼成前のセラミックは機械的強度が弱いため、本実施の形態ではサポート部119を設け、発熱部111、リード部115,116およびサポート部119により環状部112を形成することで、リード部115,116のそれぞれの重量による負荷が発熱部111とサポート部119とで分散されるようにしている。ところで、上記のようにサポート部119の断面をリード部115,116の断面よりも細くなるように形成すれば、後述する端面切断工程(S6)においてセラミック基体125(図8参照)を後端側から研削して環状部112を開放する場合に、その研削量を比較的少なくしても十分に開放することが可能となる。もっとも、必ずしもサポート部119の断面を細く形成する必要があるわけではなく、リード部115,116と同様の太さに形成してもよいし、リード部115,116よりも太く形成してもよい。なお、サポート部119が、本発明における「接続部」に相当する。
また、図示しないが、この射出成形工程とは別の粉体成形工程において、バインダ等の添加剤が添加された上記絶縁性セラミックの原料粉末を材料として射出成形を行い、未焼成のセラミック基体120を作製している。図5に示すように、セラミック基体120は、半割状の成形体として一対の平板に成形され、対合する内面に、素子成形体110を収容するための凹部121が形成される。なお、セラミック基体120の合わせ面とは反対側の外側面において長手方向の角部を面取りし、曲面状に形成してもよい。なお、セラミック基体120が、本発明における「絶縁性セラミックの成形体」に相当する。
素子成形体110およびセラミック基体120が形成されると、次に、図3に示すように、一体プレス体成形工程が行われる(S2)。この工程では、図5に示すように、一方のセラミック基体120の凹部121に素子成形体110を収容し、対となるもう一方のセラミック基体120で挟む。そして、図示外のプレス機にてプレス加工を施し、図6に示す、セラミック基体120に素子成形体110が埋設された状態で保持され一体となった素子保持体130を形成する。このプレス機では、形成される素子保持体130の断面形状が、セラミック基体120の合わせ線を長径とする略楕円形状となるように、凹部が形成された金型を用いてプレス加工が行われる。なお、S2の一体プレス体成形工程が、本発明における「保持工程」に相当する。
次の脱脂工程では、セラミック中に含有されるバインダを取り除く処理が行われる(S3)。この処理では素子保持体130に対し、窒素雰囲気下で800℃、1時間の脱バインダ処理が施される。さらに離型剤塗布工程が行われ、素子保持体130の外表面全体に離型剤が塗布される(S4)。
次に、焼成工程が行われる(S5)。この工程では、公知のホットプレス法によるセラミックの焼成が行われる。すなわち、セラミックヒータとして成形する形状が凹設された金型を用い、非酸化雰囲気中で1800℃、1時間、ホットプレス圧力300kgf/cmで加圧・加熱することによって、図7に示す焼成体140が作製される。このとき、ホットプレス加工機では、焼成する素子保持体130が略円柱状となるように、その形状を矯正するための凹部が形成された金型を用いてホットプレス加工が行われる。素子保持体30は、この金型に、軸線断面略楕円形状の長径(すなわち、セラミック基体120の合わせ線)の方向がプレス方向(圧縮方向)となるように、前記凹部にセットされて、押圧されつつ焼成される。形成される焼成体140はホットプレスにより焼成前の素子保持体130の形状から圧縮変形され、金型の凹設された形状になじんだ形となる。本実施の形態では、軸線断面がほぼ均一の丸棒状に作製される。
そして、焼成体140の後端側を切断する端面切断工程が行われる(S6)。この工程では、図8に示すように、焼成体140の後端側が軸線断面で切断され、焼成されてなるセラミック基体125に保持されたサポート部189(図7参照)を除去し、その端面よりリード部185,186が露出された切断体150が得られる。この切断は、発熱素子180のリード部185とリード部186とが発熱部181を介さずに短絡することがないようにするために行うものであり、その切断位置は、電極取出部187よりも後端側(サポート部189側)であればよく、切断により除去される部位にリード部185,186の一部を含んでいてもよい。つまりこの工程で、射出成形工程において発熱部111、リード部115,116およびサポート部119により構成された素子成形体110の環状部112が、非環状となるように開放されることとなる。切断は、例えば公知のダイヤモンドカッターを用いて切断すればよいが、後端側を切削することによってサポート部119の除去を行ってもよい。なお、端面切断工程が、本発明における「開放工程」に相当する。
次いで、センタレス研磨工程が行われる(S7)。この工程では、公知のセンタレス研磨機を用い、切断体150の外周を研磨する。そして、図9に示すように、電極取出部187,188を外周面から露出させる。こうしてセンタレス研磨体160を得る。
さらに、R研磨工程が行われる(S8)。この工程では、図10に示すように、センタレス研磨体160の先端部171が研磨され曲面状に加工されたR研磨体170、すなわちセラミックヒータ100の完成体が得られる。先端部171には発熱素子180の発熱部181が保持されており、このR研磨によって、断面略U字状の発熱部181の外側面に沿った曲面の削り出しが行われる。これにより、発熱部181と先端部171の外面との距離が発熱部181の形状にあわせてほぼ均一となり、また距離も近くなるため、発熱部181で発生した熱を効率よく外部に伝達することができる。なお、S8のR研磨工程が、本発明における「曲面研磨工程」に相当する。
このようにして製造されたセラミックヒータ100を筒状体8に圧入し、センタレス研磨工程で露出された電極取出部188に接触させ、電気的な接続を行う。また、同様に、セラミックヒータ100の後端を電極リング21に圧入し、電極取出部187に接触させて電気的な接続を行う。そして、前述したように、このセラミックヒータ100を主体金具4に組み付けて、各電極の電気的な接続を施すことで、グロープラグ1が完成する。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、図5に示す素子成形体110の断面形状は円形であっても矩形であっても、あるいは多角形であってもよい。また一対の未焼成のセラミック基体120は、一方にのみ、素子成形体110を収容する凹部121を形成した構成としてもよいし、あるいは凹部121を非形成としてもよい。また、セラミック基体120を一対の板状に形成しなくともよい。本実施の形態では、射出成形工程においてセラミック基体120を一対の板状に形成し、一体プレス体成形工程において、その一対のセラミック基体120間に素子成形体110を挟んだ状態でプレス加工を施した。この2つの工程を融合して簡易化し、一連の工程とすることができる。すなわち、粉体成形工程においてはセラミック基体120の半割の成形体を射出成形し、射出成形工程において、本実施の形態と同様に、素子成形体110の射出成形を行う。そして、一体プレス体成形工程において、半割のセラミック基体120の凹部121に素子成形体110をセットし、次にセラミック基体120の残りの半割部分を形成するため、絶縁性セラミックの原料粉末を充填する。そして、そのままプレス加工を施すことで、本実施の形態と同様の素子保持体130を得ることができる。また、粉体成形工程を省き、一体プレス体成形工程においてセラミック基体120となる半割部分を形成するための絶縁セラミックの原料粉末を成形型に投入し、その粉末上に素子成形体110を載置して、上記同様、セラミック基体120の残りの半割部分を形成するための絶縁セラミックの原料粉末を充填してプレス加工を行い、素子保持体130を得てもよい。すなわち、あらかじめ作製した素子成形体110がセラミック基体120によって保持されるように配置され、プレス加工によって素子保持体130を得られる工程であれば、公知のいかなる作製方法によって作製してもよい。
また、端面切断工程は、焼成工程後、センタレス研磨工程前に行ったが、一体プレス体成形工程(保持工程)が行われた後であれば、いずれの工程行われた後において行ってもよい。
また、本実施の形態において、素子成形体110を作製する際に、サポート部119はリード部115,116の縁端同士を互いに接続するように設けたが、発熱部111よりも軸線O方向の後端側(発熱部111が配置された側とは反対側)、より望ましくは電極取出部117,118が設けられた位置よりも後端側であれば、任意の部位に形成してもよい。ただし、端面切断工程において、そのサポート部119が除去あるいは電気的に切断されるようにする。その一方で、セラミックヒータ100が完成した際に焼成されたサポート部189が電気的に非導通となるのであれば、除去しなくともよい。例えば、図4に示す素子成形体110を形成する際に、2つの異なる材質のセラミックから一体に形成する。すなわち、発熱部111およびリード部115,116を導電性セラミックより形成し、サポート部119を絶縁性セラミックより形成する。このように形成した素子成形体を用い、図11に示すセラミックヒータ200を作製すれば、端面切断工程(開放工程)を省略し、焼成されたサポート部289の除去を行わなくとも、サポート部289を介した焼成後のリード部285,286間の短絡は防止される。このサポート部289は、図11のように、セラミック基体225内に埋設された状態で保持されてもよいし、セラミック基体225外に露出していてもよい。
さらに、上記のような絶縁性の部材を用い、図11に示すように、焼成後においてリード部285,286間を架橋して支持するサポート部284となる部位を形成し、焼成前の素子成形体各部の重量による負荷を分散させてもよい。このようなサポート部284となる部位を形成するのであれば、リード部115,116の末端で両者を接続するサポート部119(図4参照)は形成しなくともよい。
また、セラミックヒータ100の外周面に発熱素子180を露出した構成としてもよい。こうした構成とすれば、発熱部181で発生する熱をセラミック基体125を介することなく、直接セラミックヒータ100の外方に伝達することができる。もっとも発熱素子180は導電性のセラミックから形成されるため、例えば図12に示すセラミックヒータ300のように、発熱部381の配置位置付近にあたるセラミック基体325の先端部326を細径化し、発熱素子380の外周側の面がセラミック基体325の外周面に連続するように構成するとよい。セラミックヒータ300をこのように構成するには、センタレス研磨工程において本実施の形態同様に作製したセラミックヒータの先端部分をさらに研磨して、発熱素子380を露出させるとよい。あるいは、未焼成のセラミック基体(図示外)を作製する際に、あらかじめ、そのセラミック基体の先端部分の大きさや形状と、未焼成の素子成形体(図示外)の大きさや形状とを揃えて形成し、両者を一体にする素子保持体(図示外)の状態において、素子成形体とセラミック基体とが連続した外表面を形成するようにしてもよい。この場合、素子成形体の断面形状を矩形に形成すれば、一対のセラミック基体の間に素子成形体を挟んで保持する構成としても、素子成形体が露出された部分においてセラミック基体と素子成形体との間に隙間が生じ難く好適である。
また、図13に示すセラミックヒータ400のように、発熱素子480の外周面が、発熱部481の配置位置付近においてセラミック基体425の先端部426の外周面と連続するように、発熱素子480の大きさや形状を本実施の形態の発熱素子180と比べて拡張し、セラミック基体425の大きさや形状に揃えるように構成してもよい。
また、図14に示すセラミックヒータ500のように、リード部585,586も含めた発熱素子580の外周面と、セラミック基体525の外周面とが連続するように構成してもよい。このように構成すれば、焼成後に発熱素子580となる素子成形体(図示外)の形状を簡易な構成、すなわち本実施の形態の素子成形体110より電極取出部117,118を除いた構成とすることができる。また、セラミック基体に保持し焼成した焼成体としての形状も真っ直ぐな丸棒状とすることができ、センタレス研磨を容易に行うことができる。一方で、導電性のセラミックからなる発熱素子580がセラミックヒータ500の外方に露出した形態となるので、電極の取り出しにはC字型のリング等を用い、筒状体508は絶縁性の材料から形成するとよい。
例えば図14,図15に示すように、リード部586と主体金具4とを導通させるC字型のリング591をセラミックヒータ500の胴部に係合させ、そのとき、リード部585とリング591とが電気的に接続されないように、リード部585の位置にリング591の開環部592を配置させる。同様に、リード部585とリード線32とを導通させるC字型のリング593を、リード部586の位置に開環部594が配置されるように、セラミックヒータ500に係合させる。リング593は、主体金具4の内周面と接触しないように外径を小さく構成するのに対し、リング591は、主体金具4の内周面に接触させるように外径を大きく構成する。さらにリング591とリング593との間には絶縁スペーサ595を設け、両者が電気的に接続しないようにする。なお、絶縁スペーサ595の内周面には、セラミックヒータ500の胴部に設けた溝部509に係合する突起部596を形成し、セラミックヒータ500に対する絶縁スペーサ595の位置決めを行うとよい。さらに、絶縁スペーサ595のリング593を配置する側の端面でリード部586に対応する位置に、突起部597を設け、リング591を配置する側の端面でリード部585に対応する位置に、突起部598を設けるとよい。このような突起部597,598を設ければ、リング593,591のそれぞれの開環部594,592が当接するためセラミックヒータ500に対するリング593,591の位置ずれを規制することができ、それぞれリード部586,585との電気的な接続を防止することができる。
また、電極取出部187,188を設けず、端面切断工程でセラミックヒータ100の後端側が切断されることで露出したリード部185,186の部分を電極として主体金具4や中軸3への電気的な接続を行ってもよい。
また、センタレス研磨工程後、またはR研磨工程後に、セラミックヒータ100の先端側の外周を更に研磨して、テーパー状になるようにしてもよい。こうすることで、セラミックヒータ100を筒状体8に圧入する際において、セラミックヒータ100の先端部分に挿入の圧力がかかりにくくすることができるので、先端部分破損等を防止することができる。
また、本実施の形態のセラミックヒータ100は、丸棒状、すなわち、軸線断面の形状が円形であるとしたが、必ずしもこれに限らず、楕円状でも、正方形状でも、長方形状でも、あるいは任意の多角形状であってもよい。
なお、本明細書において「発熱部」、「リード部」、「電極取出部」および「接続部」とは、その部位の呼称であって、必ずしもそれぞれが別の部材としてなることを意味するものではない。例えばセラミックヒータにおいて、「発熱部」とは最高温度を発する部位を含む部分を示すものであり、素子保持体においてはセラミックヒータとして完成された際に「発熱部」と称される部分を示す。また、「発熱部よりも他端側でリード部同士を接続する接続部」とは、換言すれば、発熱部と離間した位置に接続部を設けることを意味する。2本のリード部同士をそれぞれ接続する発熱部と接続部とがあまりに近接していると、素子成形体の構造的な脆さを解消できる度合いが小さい。しかし、リード部のうち発熱部とは反対の端部に接続部が形成されていれば、構造的な脆さを解消できる度合いは大きいといえる。
ディーゼル機関の始動補助に用いるグロープラグ、バーナー等の着火用ヒータ、ガスセンサの加熱用ヒータなどに使用できるセラミックヒータ、およびそのセラミックヒータを備えたグロープラグや各種ヒータに適用できる。
本実施の形態のグロープラグ1の縦断面図である。 グロープラグ1のセラミックヒータ100付近の要部拡大断面図である。 セラミックヒータ100の各製造工程を示すフローチャートである。 射出成形工程において作製された素子成形体110の平面図である。 一体プレス体成形工程においてプレス加工により一体となる前のセラミック基体120および素子成形体110の様子を示す斜視図である。 一体プレス体成形工程においてプレス加工によりセラミック基体120で素子成形体110を保持して一体となった素子保持体130の平面図である。 焼成工程において、焼成されてなるセラミック基体125および発熱素子180の様子を示す焼成体140の平面図である。 端面切断工程において切断され、環状部112が開放されたセラミック基体125および発熱素子180の様子を示す切断体150の平面図である。 センタレス研磨工程において、センタレス研磨後のセラミック基体125および発熱素子180の様子を示すセンタレス研磨体160の平面図である。 R研磨工程において、R研磨後のセラミック基体125および発熱素子180の様子を示すR研磨体170の平面図である。 変形例としてのセラミックヒータ200の構成を示すグロープラグの要部拡大断面図である。 変形例としてのセラミックヒータ300の構成を示すグロープラグの要部拡大断面図である。 変形例としてのセラミックヒータ400の構成を示すグロープラグの要部拡大断面図である。 変形例としてのセラミックヒータ500の構成を示すグロープラグの要部拡大断面図である。 セラミックヒータ500から電極を取り出すための構成を説明するための斜視図である。
1 グロープラグ
3 中軸
4 主体金具
8 筒状体
100 セラミックヒータ
110 素子成形体
111 発熱部(未焼成)
112 環状部
115,116 リード部(未焼成)
117,118 電極取出部(未焼成)
119 サポート部
120 セラミック基体(未焼成)
125 セラミック基体
130 素子保持体
140 焼成体
171 先端部
180 発熱素子
181 発熱部
185,186 リード部
187,188 電極取出部

Claims (8)

  1. 焼成後に基体となる絶縁性セラミックの粉末もしくは成形体に、少なくとも焼成後に発熱素子となる部分が導電性セラミックからなる素子成形体を保持させた状態で焼成し、前記基体と前記発熱素子と一体にする製造方法によって製造されるセラミックヒータであって、
    前記製造方法は、
    環状部を有し、焼成後に前記発熱素子となる部分によって前記環状部のうちの一部が構成されるように、前記素子成形体を形成する成形工程と、
    前記絶縁性セラミックの粉末もしくは成形体に前記素子成形体を保持させ、素子保持体を形成する保持工程と、
    前記素子保持体を焼成して焼成体を形成する焼成工程と
    を備え
    前記基体の先端側に保持された発熱部と、
    前記発熱部の両極にそれぞれ一端が接続され、他端が前記基体の後端側に配置される一対のリード部と、
    前記一対のリード部のそれぞれから分岐し、前記基体の側面まで延出する電極取出部と
    を備えたことを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記成形工程において、焼成後に前記発熱素子となる部分を含む前記素子成形体を導電性セラミックの粉末から射出成形により形成し、
    前記製造方法は、前記保持工程後に、前記発熱素子が残されるように前記環状部の一部を切断もしくは切削し、焼成前の前記素子成形体の環状部が非環状となるように開放する開放工程を備えたことを特徴とする請求項1に記載のセラミックヒータ。
  3. 前記セラミックヒータは棒状の形体を呈し、
    前記製造方法は、
    前記成形工程では、前記リード部と、前記発熱部と、前記発熱部よりも前記リード部の他端側で前記リード部同士を接続する接続部とから構成される前記環状部を備える前記素子成形体を形成し、
    前記保持工程では、前記素子成形体を、前記絶縁性セラミックの粉末もしくは成形体に埋設させた状態で保持させ、
    前記開放工程では、少なくとも前記接続部の一部を取り除くことを特徴とする請求項2に記載のセラミックヒータ。
  4. 前記製造方法は、
    前記焼成体にセンタレス研磨を行うセンタレス研磨工程と、
    前記焼成体の一端側である先端部を曲面状に研磨する曲面研磨工程と
    を有することを特徴とする請求項3に記載のセラミックヒータ。
  5. 前記電極取出部は前記リード部と一体に形成され、
    前記製造方法は、前記センタレス研磨工程によって、前記電極取出部を自身の側面に露出するようにしたことを特徴とする請求項4に記載のセラミックヒータ。
  6. 前記センタレス研磨工程によって、少なくとも前記発熱部を露出するようにしたことを特徴とする請求項4または5に記載のセラミックヒータ。
  7. 前記接続部は、前記リード部の延設方向において、前記電極取出部の形成された位置よりも前記他端側に形成されることを特徴とする請求項4乃至6のいずれかに記載のセラミックヒータ。
  8. 請求項1乃至7に記載のセラミックヒータと
    対に露出された前記電極取出部の一方に接触した状態で前記セラミックヒータの胴部分の外周を取り巻いて前記セラミックヒータを保持する筒状体と、
    自身の先端側にて前記筒状体の周囲に接合し、前記セラミックヒータの前記基体の先端側を露出した状態で前記筒状体を保持する主体金具と、
    前記電極取出部の他方に電気的に接続され、前記主体金具の後端側にて、前記主体金具とは絶縁した状態で保持される端子金具と
    を備えたことを特徴とするグロープラグ。
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