JP4554613B2 - 半導体装置および半導体装置にデータを書き込む方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置にデータを書き込む方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置および半導体装置にデータを書き込む方法に関する。より特定すれば、本発明は複数のリファレンスレベルを有する半導体装置およびこの半導体装置にデータを書き込む方法に関する。
半導体メモリは、その電源を切ると情報も消えてしまう揮発性のものと、電源を切っても情報が保持される不揮発性のものとに大別される。後者の不揮発性メモリの代表として、データ消去を一斉に行うことで書き換え時間を短縮化したフラッシュメモリが知られている。
このフラッシュメモリでは、メモリセルのデータを検出するために、リード用リファレンスセル、プログラム用リファレンスセル、イレース用リファレンスセル、コンバージェンス用リファレンスセル等のリファレンスセルを有している。各リファレンスセルのレベルは、1デバイスにつき1種類ずつしか持っていないのが通常である。
図1(a)、1(b)は、メモリセルのデータ判定を説明する図である。図1(a)において、Vg−Id特性カーブ40は、リファレンスセルトランジスタの特性を示す。Vg−Id特性カーブ41はイレースされている場合、すなわちデータ1を記憶している場合のメモリセルトランジスタの特性を示す。Vg−Id特性カーブ42は、プログラムされている場合、すなわちデータ0を記憶している場合のメモリセルトランジスタの特性を示す。図1(a)に示すように、フラッシュメモリでは、例えばリードの場合、メモリセルとリファレンスセルのゲートに同一電圧を印加して、メモリセルに流れる電流値がリファレンスセルに流れる電流値より多ければ、“1”データ、少なければ“0”データと判断するようにしている。
しかし、フラッシュメモリはフローティングゲートに電子を貯めたり、空にしたりしてメモリセルトランジスタのしきい値Vthを制御し、それを任意のゲート電圧を印加して流れる電流の量で判断している。このフラッシュメモリではメモリへの書き換え回数が増えていく等により、電子を貯めたメモリセルのしきい値Vthが経時変化により電子が抜けることにより下がってくることがある。一方、書き換え動作が通常実行されないリファレンスセルについては、しきい値であるリファレンスレベルは固定のままである。
このため、図1(b)に示すように、Vg−Id特性カーブ42が左にシフトしてVg−Id特性カーブ43のようになり、本来、メモリセルに流れる電流Izeroがリファレンスセルを流れる電流Ireadより少ないはずなのに多く流れてしまう。このため、本来、メモリセルのデータが“0”データであると判断されるべきものが“1”データと判断されてしまう。これにより、不良となることがある。メモリセルがパリティチェック等で不良と検知され機器の操作がストップする前に、不良を察知して対処するためには、リードのリファレンスレベルより高いリファレンスレベルVthで合否判定を行うことが必要となる。
しかしながら、上記の場合、通常使用するリファレンスレベルとは別に、異なるリファレンスレベル回路を設けなければならず、面積が増加してしまうという問題がある。また、リファレンス回路を複数設けることによって、レベル調整のためのトリミング時間が増加してしまうという問題がある。
そこで、本発明は前述した従来における課題を解決し、トリミング時間が短時間で済み、より少ない面積で複数のリファレンスレベルを持つことができる半導体装置および書き込み方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、データを記憶するメモリセルを含むメモリセルアレイと、リファレンスセルを用いてリファレンスレベルを決めるリファレンス回路と、前記メモリセルのデータを前記リファレンスレベルと比較する比較回路とを有し、前記リファレンス回路は、前記リファレンスセルに接続され、前記リファレンスレベルをシフトさせる回路部を含む半導体装置である。リファレンスセルをシフトさせることで、一つのリファレンスセルを用いて複数のリファレンスレベルを提供することができる。よって半導体装置の面積を小さくできる。また、リファレンス回路の数を減らすことができるため、レベル調整のためのトリミング時間を短くできる。
前記回路部は、前記リファレンスセルのソースに接続されたダイオードを含む構成とすることができる。リファレンス回路が出力するリファレンスレベルは、リファレンスセルのしきい値にダイオードの電圧降下分を加えたものとなる。
前記回路部は、前記ダイオードと並列に接続され、オンオフ制御されるスイッチトランジスタを含む構成とすることができる。スイッチトランジスタのオン/オフによりダイオードをリファレンスセルに選択的に接続することができ、リファレンスレベルをシフトさせることができる。
前記半導体装置は更に、前記スイッチトランジスタをオンオフ制御する制御回路を含む構成とすることができる。
前記制御回路は、前記トランジスタをオンオフ制御して得た複数のリファレンスレベルを用いてプログラムベリファイ動作を行う。
前記半導体装置は更に、前記メモリセルにデータを書き込む書き込み回路を含み、該書き込み回路は前記リファレンスレベルをシフトさせる前と後では異なる書き込みレベルを用いて前記メモリセルにデータを書き込む。例えば、第一のリファレンスレベルを超えるまでは大きくプログラムを行い、第一のリファレンスレベルから第二のリファレンスレベルまでは少しずつプログラムを行うことで、短時間でプログラム電圧の分布をシャープにできる。
前記制御回路は、前記トランジスタをオンオフして得た複数のリファレンスレベルを用いて前記メモリセルのレベルをチェックする。これにより早期に異常セルを発見できる。
前記制御回路は、起動時に前記複数のリファレンスレベルを用いて前記メモリセルのレベルをチェックする。
本発明はメモリセルにデータを書き込む方法において、リファレンスセルに直列に接続されたダイオードに並列に接続されたトランジスタをオンオフ制御してリファレンスレベルを変化させるステップと、前記リファレンスレベルを変化させる前と後では異なる書き込みレベル用いて前記メモリセルにデータを書き込むステップとを含む。これによりプログラム電圧の分布をシャープにできる。
本発明によれば、トリミング時間が短時間で済み、より少ない面積で複数のリファレンスレベルを持つことができる半導体装置および書き込み方法を提供することができる。
(a)、(b)はメモリセルのデータ判定を説明する図である。 実施例1による半導体装置の構成図である。 リファレンスセルとセンシングパスの構成を示す回路図である。 リファレンス回路の構成を示す回路図である。 バイパス用のトランジスタを取り除いたリファレンス回路の構成を示す回路図である。 リファレンスセルのゲート電圧Vgとドレイン電流Idの関係Vg−Id特性を示す図である。 (a)はトランジスタのノードN01をハイレベルに設定してトリミングした場合のリファレンスレベルを示す図、(b)はローレベルに設定してトリミングした場合のリファレンスレベルを示す図である。 (a)、(b)はリファレンス回路のリファレンスレベルを説明する図である。 (a)、(b)はプログラムベリファイ動作のフローチャートである。 実施例3によるリファレンス回路のリファレンスレベルを説明する図である。 実施例3による起動時の処理フローチャートである。 実施例3によるメモリセルのデータ判定を説明する図である。 実施例4によるリファレンスレベルを説明する図である。 実施例4によるイベント時のフローチャートである。 (a)は従来のリファレンス回路のレイアウトを示す図、(b)は実施例5によるリファレンス回路のレイアウトを示す図である。 実施例6におけるリファレンスレベルとマルチレベルセルの電位分布を示す図である。 実施例7におけるリファレンスレベルとマルチレベルセルの電位分布を示す図である。 実施例8におけるリファレンスレベルとマルチレベルセルの電位分布を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明する。
実施例1に係る半導体装置の構成について説明する。図2は、半導体装置の構成図である。図2に示すように、半導体装置1は、制御回路2、レギュレーション回路3、ロウデコーダ4、スイッチング回路5、ソース電源6、ソースデコーダ7、カラムデコーダ8、カラムセレクトゲート9、メモリセルアレイ10、カスコード回路11、バイアス回路(SBIAS)12、リファレンス回路13、リファレンス用カスコード回路(SAREF)14、センスアンプ(比較回路)15、出力バッファ16、書き込み回路17を含む。この半導体装置1は単独でパッケージされたフラッシュメモリ等の半導体記憶装置であってもよいし、システムLSIのように半導体装置の一部として組み込まれたものであってもよい。
メモリセルアレイ10は、ワード線WLに接続されたコントロールゲートと、ビット線BLに接続されたドレインと、ソース線SLに接続されたソースと、フローティングゲートを含むデータを記憶する不揮発性メモリセルMを有し、この不揮発性メモリセルMが複数個マトリックス状に配置されている。制御回路2は、コマンドレジスタを内蔵し、外部より供給されるコマンドをデコードし、メモリセルMに対して書き込み、消去および読み出し等の動作を行うために各々の内部回路を制御する。
レギュレーション回路3は、電源電圧VCCを所定のレベルになるように調整することで、ビット線電圧を生成してスイッチング回路5に供給する。ロウデコーダ4は、アドレスバッファ(図示省略)から供給されたアドレスをデコードする。スイッチング回路5は、メモリセルのワード線WLをデコード結果に応じて活性化させる。ソースデコーダ7は、ソース電源6から電源の供給を受け、ソース線SLを選択する。カラムデコーダ8は、アドレスバッファ(図示省略)から供給されたアドレスをデコードする。
カラムセレクトゲート9は、デコードアドレス信号に基づいて、メモリセルアレイ10のビット線BLを選択的に接続する。これによって、メモリセルアレイ10に対するデータの読み出し/書き込み経路が確立される。カスコード回路11は、メモリセルを流れる電流Idを電圧信号に変換して、センスアンプ15に供給する。バイアス回路12は、リファレンスセルにゲート電圧を印加する。
リファレンス回路13は、ゲート電圧が印加されるリファレンスセル(トランジスタ)と、リファレンスセルのリファレンスレベルをシフトさせる回路部とを含む。このリファレンスセルは、リード用のリファレンスセル、プログラム用のリファレンスセル、イレース用のリファレンスセルおよびコンバージェンス用のリファレンスセル等のように各種のリファレンスセルに用いられる。詳細は後述する。リファレンス用カスコード回路14は、リファレンスセルを流れる電流Idを電圧信号に変換してセンスアンプ15に供給する。
センスアンプ15は、カスコード回路11を介してメモリセルのデータを、リファレンスセルのデータと比較することで、メモリセルのデータが0であるか1であるかの判定し、判定結果を読み出しデータとして、出力バッファ16へ供給する。書き込み回路17は、制御回路2の制御の下に、ロウデコーダ4、カラムデコーダ8を駆動して、メモリセルMに対するデータ書き込み動作を実行する。
プログラム動作およびイレース動作に伴うベリファイ動作は、ロウデコーダ4およびカラムデコーダ8によって指定されたメモリセルMから供給されたデータの電流を、プログラムベリファイ用リファレンスセルおよびイレースベリファイ用リファレンスセルの示すリファレンス電流と比較することで行われる。
次に、リファレンスセルとセンシングパスを詳細に説明する。図3は、リファレンスセルとセンシングパスの構成を示す回路図である。図3に示されるように、半導体記憶装置1は、カラムデコーダ8、カラムセレクトゲート9、メモリセルアレイ10、カスコード回路11、リファレンス回路13、リファレンス用カスコード回路(SAREF)14、センスアンプ15を有する。メモリセルアレイ10は、コントロールゲートにワード線WLが接続され、ドレインにビット線BLが接続され、ソースにソース線SLが接続され、フローティングゲートを含む不揮発性メモリセルMが複数個マトリックス状に配置されている。
カラムデコーダ8は、アドレスバッファから供給されたアドレスのデコード結果に基づいて選択用のトランジスタを選択する。カラムセレクトゲート9は、選択用のトランジスタをオンオフしてメモリセルアレイ10のビット線BLを選択的に接続する。これによって、メモリセルアレイ10に対するデータの読み出し/書き込み経路が確立される。カスコード回路11は、メモリセルを流れる電流Idを電圧信号に変換するための複数のトランジスタ111〜114を含む。
リファレンス回路13は、リファレンスセルを構成する3つのトランジスタ131〜133を含み、各トランジスタ131〜133に対応してそれぞれMOSダイオード134〜136およびトランジスタ137〜139が設けられている。図3では、リファレンス回路13がトランジスタを3つ持つ例を示しているがリファレンスセル用のトランジスタの数はいくつであってもよい。リファレンス用カスコード回路14は、トランジスタ131〜133を流れる電流Idを電圧信号に変換するための複数のトランジスタ141〜144を含む。
センスアンプ15は、トランジスタ151乃至154からなる差動増幅回路と、トランジスタ155からなる増幅回路を含む。差動増幅回路は、トランジスタ151のゲートに印加される電圧とトランジスタ152のゲートに印加される電圧との差を増幅して、増幅された電圧信号をノードNから増幅回路のトランジスタ155のゲートに印加する。トランジスタ151のゲート側には、カスコード回路11が接続され、トランジスタ152のゲート側には、リファレンスセル用のカスコード回路14が接続される。センスアンプ15は増幅した電圧信号を読み出しデータとして出力バッファ16へ供給する。
次に、図3で説明したリファレンス回路13を詳細に説明する。図4はリファレンス回路の構成を示す回路図である。図4では、図3で示したリファレンス回路13のうち一つのリファレンスセルを拡大して示している。図4に示されるように、リファレンス回路13は、リファレンスセルトランジスタ131、MOSダイオード134、トランジスタ137、抵抗30を含む。
トランジスタ131は、フローティングゲート型トランジスタである。MOSダイオード134は、例えばN型トランジスタにより構成され、トランジスタ131のソース側に直列に接続されている。トランジスタ137は、バイパス用のトランジスタであり、MOSダイオード134に対して並列接続されている。このトランジスタ137はNチャネルトランジスタにより構成されている。また、トランジスタ137のゲート電圧は制御回路2により制御されている。トランジスタ137は、リファレンス回路13が生成するリファレンスレベルをシフトさせる回路を構成する。トランジスタ137をオフオフ制御することで、MOSダイオード134をバイパスすることができる。このため、トランジスタ131のしきい値Vthrより、Vthn分高いしきい値、或はVthn分だけ低いリファレンスレベルを作ることができる。
次に、作用について説明する。図5は図4で示した回路のうちバイパス用のトランジスタ137を取り除いたリファレンス回路の構成を示す回路図である。図5に示すように、リファレンス回路13は、トランジスタ131のソース側にN型トランジスタのMOSダイオード134が挿入されている。30は抵抗を示す。トランジスタ131のゲートには、ゲート電圧Vgが印加される。また、この時に、リファレンスセル131に流れる電流をIdとする。
図6は、トランジスタ131のゲート電圧Vgとドレイン電流Idの関係Vg−Id特性を示す図である。図6において、Vg−Id特性カーブ50は、トランジスタ131自体のVg−Id特性を示す。Vg−Id特性カーブ51は、N型トランジスタのMOSダイオード134のVg−Id特性を示す。Vg−Id特性カーブ52は、トランジスタ131のソース側にN型トランジスタのMOSダイオード134を挿入することによってしきい値VthよりもVthnだけ高いほうにレベルシフトした際のVg−Id特性カーブを示す。このように、トランジスタ131のソース側にN型トランジスタのMOSダイオード134を挿入することによりしきい値VthよりもVthnだけ高いリファレンスレベルを発生させることができる。
図7(a)はトランジスタ137のノードN01をハイレベルからローレベルに変化させた場合のドレイン電流Idを示し、図7(b)はトランジスタ137のノードN01をローレベルからハイレベルに変化させた場合のドレイン電流Idの変化を示す。図7(a)、図7(b)において[1]と[2]はそれぞれ異なるゲート電圧Vgを設定した場合を示す。図7(a)において、いずれのゲート電圧Vgであっても、トランジスタ137をオンからオフさせることでリファレンス回路13が生成するリファレンスレベルはVthrからVthr’(=Vthr+Vthn)にアップする。図7(b)において、いずれのゲート電圧Vgであっても、トランジスタ137をオフからオンさせることでリファレンス回路13が生成するリファレンスレベルはVthr’(=Vthr+Vthn)からVthrからにダウンする。ゲート電圧Vgを調整することで異なるリファレンスレベルを生成することができると同時に、トランジスタ137をオンオフすることでリファレンスレベルを更に変化させることができる。
本実施例によれば、リファレンス回路13にMOSダイオード134とそれをバイパスするトランジスタ137を設け、MOSダイオード134のVth分だけリファレンスレベルをシフトさせ、バイパス用のトランジスタ137のオン/オフを制御することでリファレンスレベルのシフトをコントロールできる。つまり、リファレンスレベルより、Vth分高いリファレンスレベル、或はVth分低いリファレンスレベルを作ることができる。よって、一つのリファレンスセル用トランジスタを用いているにもかかわらず複数のしきい値を持つことができるので、半導体装置の面積を小さくすることができる。また、リファレンス回路の数を減らすことができるため、レベル調整のためのトリミング時間を短縮できる。
次に、実施例2について説明する。実施例2では、実施例1で説明したリファレンス回路13をプログラムベリファイ動作で用いるリファレンス回路に適用した例について説明する。図8(a)は従来のリファレンスセルのしきい値を説明する図、(b)は本発明によるリファレンス回路のしきい値を説明する図である。同図において、横軸はしきい値Vth、縦軸はセル数を示す。“1”は消去状態のメモリセルの電位分布、“0”は書き込み状態のメモリセルの電位分布を示す。
図8(a)において、AVはコンバージェンス(自己収束)で用いるリファレンスセルのしきい値、EVはイレースベリファイ動作で用いるリファレンスセルのしきい値、RVはリード時に用いるリファレンスセルのしきい値、PVはプログラムベリファイ動作で用いるリファレンスセルのしきい値をそれぞれ示す。同図(b)において、PV1はプログラムベリファイ動作で用いるリファレンスセルのしきい値(第1のしきい値)、PVはプログラムベリファイ動作で用いるリファレンスセルのしきい値(第2のしきい値)をそれぞれ示す。
実施例1で説明したように、トランジスタ131のソース側にMOSトランジスタ134を挿入し、これと並列にトランジスタ137を接続し、このトランジスタ137をオンオフすることによりリファレンスレベルをシフトさせることで、プログラムベリファイ動作で用いる第1のしきい値PV1と第2のしきい値PVを持つことができる。
次にプログラムベリファイ動作について説明する。図9(a)は従来のプログラムベリファイ動作のフローチャートを示す図、図9(b)は本発明によるプログラムベリファイ動作のフローチャートを示す図である。図9(a)は図8(a)に、図9(b)は図8(b)にそれぞれ対応する。
図9(a)において、ステップS11で、センスアンプ15で、ロウデコーダおよびカラムデコーダによって指定されたメモリセルのレベルとしきい値PVを比較する。ステップS12で、制御回路2はメモリセルのレベルがしきい値PVを超えていると判断した場合、プログラムベリファイ動作を終了する。一方、ステップS12で、制御回路2はメモリセルのレベルがしきい値PVを超えていないと判断した場合、ステップS13で、書き込み回路17でロウデコーダ4、カラムデコーダ8を駆動して、メモリセルに対するプログラム動作を実行する。
このように、従来は1種類の基準電圧を用いてプログラムベリファイ動作を行っていた。従って、メモリセルのレベルがしきい値PVを加えた時に、はじめてメモリセルのレベルがプログラムのレベルに達したことが分かる。このため、メモリセルのプログラム電圧の分布をシャープにするには少しずつプログラムを行う必要があるため時間がかかっていた。
次に、本発明によるプログラムベリファイ動作について説明する。制御回路2は、トランジスタをオンオフ制御して得た複数のしきい値を用いてプログラムベリファイ動作を行う。同図9(b)において、ステップS21で、センスアンプ15でロウデコーダおよびカラムデコーダによって指定されたメモリセルのレベルと第1のしきい値PV1を比較する。
ステップS22で、制御回路2はメモリセルのレベルが第1のしきい値PV1を超えていないと判断した場合、ステップS23で、書き込み回路17はロウデコーダ4、カラムデコーダ8を駆動して、メモリセルに対するプログラム動作を実行する。ステップS22で、制御回路2はメモリセルのレベルが第1のしきい値PV1を超えていると判断した場合、ステップS24で、指定されたメモリセルのレベルと第2のしきい値PVを比較する。
ステップS26で、制御回路2はメモリセルのレベルが第2のしきい値PVを超えていないと判断した場合、書き込み回路17で指定されたメモリセルのレベルが第2のしきい値PVを超えるまでは、図8(b)に示すように、細かくプログラム動作を実行する。このように、書き込み回路17しきい値をシフトさせる前後で異なる書き込みレベルでメモリセルにデータを書き込む。ステップS25で、制御回路2は指定されたメモリセルのレベルが第2のしきい値PVを超えた場合、プログラム処理を終了する。
実施例2によれば、プログラムベリファイ動作で、2種類のしきい値を用いることにより、例えば第1のしきい値PV1を超えるまでは所定の電位でプログラムを行い、この第1のしきい値PV1を超えた時に、第2のしきい値PVに変更し、少しずつプログラムを行うようにして収束を行えば、短時間でメモリセルのプログラム電圧の分布をシャープにできる。
次に実施例3について説明する。実施例3では、実施例1で説明したリファレンス回路13をリード用のリファレンス回路に適用した例である。図10は実施例3によるリファレンス回路のしきい値を説明する図である。図10において、横軸はしきい値Vth、縦軸はセル数を示す。“1”は消去状態のメモリセルの電位分布、“0”は書き込み状態のメモリセルの電位分布を示す。
図10に示す例では、リファレンス回路13は、2種類のリード用のリファレンスセルのしきい値RV1、RVを持っている。RVはリード時に用いるトランジスタの第1のしきい値、RV1はリード時に用いるトランジスタの第2のしきい値をそれぞれ示す。AV、EV、RVは実施例2と同一であるため、ここでは説明を省略する。
実施例1で説明したように、トランジスタ137のソース側にMOSトランジスタ134を挿入し、これと並列にトランジスタ137を接続し、このトランジスタ137をオンオフすることによりリファレンスレベルをシフトさせることで、一つのトランジスタでリード時に用いる第1のしきい値RVと第2のしきい値RV1を持つことができる。
図11は、実施例3による起動時の処理フローチャートである。この図11は、図10に対応するものである。ステップS31で、全ビットのチェックが終了したかどうかを判断する。ステップS32で、全ビットが終了していない場合、ベリファイ動作で指定されたメモリセルのレベルと第1のしきい値RVを比較する。ステップS33で、メモリセルのレベルが“0”データかどうかを見て、“0”データの場合場合、ステップS31に戻る。
ステップS33で、メモリセルのレベル“0”データでない場合、“0”データがチャージロスを起こして、“1”と読まれている可能性がある。このような場合、ステップS34で、しきい値RVを一段下げて、第2のしきい値RV1によりメモリレベルが“0”データかどうかを比較する。ステップS35で、メモリセルのデータが“0”データでない場合、ステップS31に戻る。ステップS35で、メモリセルのデータが“0”データの場合、ステップS36で、異常セルに対して追加の処理を実行し、ステップS31に戻る。この追加の処理には、例えば追加でプログラム動作を実行したり、この時のメモリセルのデータの状態を記憶しておいて、後でプログラム動作を実行したりする等が含まれる。
従来、メモリセルのフローティングゲートに貯めた電子が抜けることでチャージロスが発生し、システムダウンにつながってしまうという問題があった。実施例3のように、制御回路2は、起動時にトランジスタ137をオンオフして得た複数のしきい値を用いてメモリセルMのレベルをチェックすることで、異常セルを早期に発見することができ、追加プログラムを行ったり、冗長を行う等の処置を実行したりすることでシステムダウン等のデバイスの誤動作を防止できる。
ここで、冗長を行う場合、チップイレースが異常セルを含むセクターのセクターイレースコマンド発行時に行うようにしてもよい。イレース後は冗長ラインも含めてそれらのセクターのセルは全てブランクとなっているため、元のデータを冗長ラインに書き込む時間のロスをなくすことができる。
図12は従来例で説明した図1(a)、1(b)との比較において、本発明によるメモリセルのデータ判定を説明する図である。図12において、Vg−Id特性カーブ60はイレースされている場合、すなわちデータ1を記憶しているメモリセルトランジスタの特性を示す。点線で示すVg−Id特性カーブ61は正常にプログラムされている場合、すなわちデータ1を記憶している場合のメモリセルトランジスタの特性を示す。
Vg−Id特性カーブ62はデータ1を記憶している場合のメモリトランジスタの特性を示す。この場合、経時変化によって正常時よりしきい値Vthが下がってしまっている。点線で示すVg−Id特性カーブ63は、リファレンスセルを構成するトランジスタの特性を示す。従来、Vg−Id特性カーブ63を用いた場合、Izero>Iread’となるため、本来メモリセルのデータが“0”データであると判断されるべきものが“1”データと判断されてしまっていた。
Vg−Id特性カーブ64は、トランジスタ137をオンオフしてMOSダイオード134をバイパスした際のトランジスタ131の特性を示す。このVg−特性カーブ64を用いることにより、Iread>Izeroとなるため、経時劣化により電子が抜けてメモリセルのしきい値が下がってきてしまった場合でも、“0”データが“1”データにミスリードされる前にIreadを超えたことを検出し、“0”データが壊れかかっていることがわかる。これにより、メモリセルのデータを“1”であると正確に判断できる。
実施例4について説明する。実施例3では、起動時における処理に本発明を適用した例について説明したが、実施例4では起動時以外の他のイベント(event)において本発明を適用する例について説明する。通常、チップイレースやセクターイレースコマンド発行時にベリファイ後、プリプログラム等を行っている。このベリファイを利用してメモリセルのチェックを行うことも出来る。また、上記以外にも、デバイスの空き時間に一定間隔でチェックする、スリープモード(Sleep Mode)に入る直前にメモリセルのチェックを行うようにしてもよい。実施例4では、これらをイベントと称して以下説明する。
図13は、実施例1で説明したリファレンス回路13をリード用リファレンス回路に適用した場合のしきい値を説明する図である。図13において、横軸はしきい値Vth、縦軸はセル数、“1”は消去状態のメモリセルの電位分布、“0”は書き込み状態のメモリセルの電位分布をそれぞれ示す。RVはリード時に用いるトランジスタの第1のしきい値、RV1はリード時に用いるトランジスタの第2のしきい値をそれぞれ示す。AV、EV、RVは上記実施例と同一であるため、ここでは説明を省略する。
実施例1で説明したように、トランジスタ137のソース側にMOSトランジスタ134を挿入し、これと並列にトランジスタ137を接続し、このトランジスタ137をオンオフすることによりリファレンスレベルをシフトさせることで、一つのトランジスタを用いているにもかかわらず、リード時に用いる第1のしきい値RVと第2のしきい値RV1を持つことができる。
図14はイベント時のフローチャートである。ステップS41で、全ビットのチェックが終了したかどうかを判断する。ステップS41で、全ビットのチェックが終了してない場合、ベリファイ動作で指定されたメモリセルのレベルと第1のしきい値RVと比較する。ステップS43で、メモリセルのデータが“0”データかどうかを見て、“0”データの場合、ステップS41に戻る。
ステップS43で、メモリセルのレベル“0”データでない場合、“0”データがチャージロスを起こして、“1”と読まれている可能性がある。このような場合、ステップS44で、しきい値RVを一段下げて、第2のしきい値RV1によりメモリレベルが“0”データかどうかを比較する。ステップS45で、メモリセルのデータが“0”データでない場合、ステップS41に戻る。ステップS45で、メモリセルのデータが“0”データの場合、ステップS46で、異常セルに対して追加の処理を実行し、ステップS41に戻る。
実施例4によれば、チップイレースやセクターイレースコマンド発行時にベリファイ後、プリプログラム等を行っている。このベリファイを利用してチェックを行うことで、異常セルを早期に発見してシステムダウン等のデバイスの誤動作を防止できる。また、デバイスの空き時間に一定間隔でチェックする、スリープモード(Sleep Mode)に入る直前にチェックすることで、異常セルを早期に発見してシステムダウン等のデバイスの誤動作を防止できる。
次に実施例5について説明する。図15(a)は従来の半導体基板上のレイアウト図、同図15(b)は本発明による半導体基板上のレイアウト図をそれぞれ示している。図15(a)の従来例では、半導体基板上に、リファレンス用のトランジスタが2つ形成されている例を示している。Gはリファレンス用トランジスタのゲート、Dvはベリファイ用のドレイン、Dpはプログラム用のドレインをそれぞれ示している。
図15(b)の本発明では、半導体基板上に、一つのトランジスタ、このリファレンスセルトランジスタのソース側に挿入されたMOSダイオード134、このMOSダイオード134と並列に接続されこのMOSダイオードをバイパスするためのトランジスタが形成されている。Gはリファレンス用トランジスタのゲートを、Dvはベリファイ用のドレイン、Dpはプログラム用のドレインをそれぞれ示している。
図15(a)に示されるように、従来ではリファレンスレベルを二つ持つにはしきい値の異なる二つのトランジスタを必要としていた。このため、半導体基上の面積が増加してしまうという問題があった。そこで、本発明のように構成することにより、一つのトランジスタでしきい値をシフトできるようにしたので、より少ない面積で複数のリファレンスレベルを得ることができる。
次に実施例6について説明する。実施例6では、複数の異なるしきい値を持つマルチレベルメモリセルのリファレンス回路に実施例1で説明したリファレンス回路を適用した例について説明する。図16は、実施例6におけるリファレンスレベルとマルチレベルセルの電位分布を示す図である。図16において、横軸はしきい値、縦軸はセル数を示す。
各メモリセルのしきい値は、プログラムされたデータに応じて、レベル1、レベル2、レベル3およびレベル4のいずれかに分布する。レベル1、レベル2、レベル3、レベル4は、2ビットのデータ“11”、“10”、“01”、“00”にそれぞれ対応する。RV1はメモリセルのレベルがレベル1またはレベル2なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値、PV1は、プログラムベリファイ動作で、当該メモリセルが、レベル2に正しくプログラムされたか否かを検出するプログラム用リファレンスセルのしきい値である。
RV2はメモリセルのレベルがレベル2またはレベル3なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値、PV2はプログラムベリファイ動作で、当該メモリセルが、レベル3に正しくプログラムされたか否かを検出するプログラム用リファレンスセルのしきい値である。RV3はメモリセルのレベルがレベル3またはレベル4なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値、PV3はプログラムベリファイで、当該メモリセルが、レベル4に正しくプログラムされたか否かを検出するプログラム用リファレンスセルのしきい値を示す。多値メモリセルにおいては、リード用リファレンスとプログラム用リファレンスが、2ビットの場合、更に、1ビット分のリファレンスが必要となる。このため、従来方式であれば、計6系統のリファレンスセル回路を必要としていた。
実施例1で説明したように、リファレンス回路13において、トランジスタ131〜133のソース側にMOSトランジスタ134〜136を挿入し、これと並列にバイパス用のトランジスタ137〜139を接続し、このトランジスタ137をオンオフすることによりリファレンスレベルをシフトさせることで、3つのトランジスタで6つのしきい値を持つことができる。このため、本実施例では、計3系統のリファレンス回路で済む。
次に実施例7について説明する。実施例7では、マルチレベルセルのプログラム用のリファレンス回路に実施例1で説明したリファレンス回路を適用したものである。図17は、実施例7におけるリファレンスレベルとマルチレベルセルの電位分布を示す図である。図17において、横軸はしきい値、縦軸はビット数を示す。PV11はプログラムベリファイ動作において、メモリセルがレベル2に正しくプログラムされたか否かを検出するためのプログラム用リファレンスセルのしきい値(第1のしきい値)、PV12はプログラム用リファレンスセルのしきい値(第2のしきい値)を示す。
PV21はプログラムベリファイ動作において、メモリセルがレベル3に正しくプログラムされたか否かを検出するプログラム用リファレンスセルのしきい値(第1のしきい値)、PV22はプログラム用リファレンスセルのしきい値(第2のしきい値)を示す。PV31はプログラムベリファイ動作で、メモリセルがレベル4に正しくプログラムされたか否かを検出するプログラム用リファレンスセルのしきい値(第1のしきい値)、PV32はプログラム用リファレンスセルのしきい値(第2のしきい値)を示す。
実施例1で説明したように、リファレンス回路13は、トランジスタ131〜133のソース側にMOSトランジスタ134〜136を挿入し、これと並列にバイパス用のトランジスタ137〜139を接続する。このトランジスタ137をオンオフすることによりリファレンスレベルをシフトさせることで、3つのトランジスタで6つのプログラムベリファイ用のしきい値を持つことができる。
2種類のプログラムベリファイ用のしきい値を持つことにより、プログラム時に、第1のしきい値PV11〜31を超えるまでは通常通りプログラムを行い、この第1のしきい値PV11〜31を超えた後は、第2のしきい値PV1〜3に変更し、少しずつプログラムを行うようにして収束を行えば、短時間でより容易にVT分布をシャープにする事ができる。マルチメモリセルの場合、メモリセルのデータが2ビットであるため、更に1ビット分のリファレンスが必要となる。このため、従来方式であれば計6系統のリファレンスセルを必要としていた。本発明によれば、計3系統のリファレンスセルで済む。
次に実施例8について説明する。実施例8では、マルチレベルセルのリファレンス回路に実施例1で説明したリファレンス回路を適用した例について説明する。図18は、実施例8におけるリファレンスレベルとマルチレベルセルの電位分布を示す図である。図18において、横軸はしきい値、縦軸はビット数を示す。RV11はメモリセルのレベルがレベル1またはレベル2なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値(第1のしきい値)、RV12はメモリセルのレベルがレベル1またはレベル2なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値(第2のしきい値)を示す。
RV21はメモリセルのレベルがレベル2またはレベル3なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値(第1のしきい値)、RV22はメモリセルのレベルがレベル2またはレベル3なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値(第2のしきい値)を示す。RV31はメモリセルのレベルがレベル3またはレベル4なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値(第1のしきい値)、RV32はメモリセルのレベルがレベル3またはレベル4なのかを検出するためのリード用リファレンスセルのしきい値(第1のしきい値)を示す。
実施例1で説明したように、リファレンス回路13は、トランジスタ131〜133のソース側にMOSトランジスタ134〜136を挿入し、これと並列にバイパス用のトランジスタ137〜139を接続する。このトランジスタ137をオンオフすることによりリファレンスレベルをシフトさせることで、3つのトランジスタで6つのリード用のしきい値を持つことができる。
2種類のリード用のしきい値を持つことにより、第1のしきい値RV11〜31より高い第2のしきい値RV12〜32を用いることで、起動時のメモリチェックにおいて、“11,10,01,00”のチェックを行うことで、チャージロスによるVTの低下を検出できる。これにより、異常セルを早期に発見することができる。追加プログラムを行ったり、冗長を行う等の処置を実行したりすることでデバイスの誤動作防止が可能になる。
また、メモリセルに記憶できるデータが2ビットの場合、更に1ビット分のリファレンスが必要となる。このため、6つのしきい値を持つ場合、従来方式であれば計6系統のリファレンスセルを必要としていた。本発明によれば、一つのリファレンスセルがそれぞれ2つのしきい値を持つことができるので、計3系統のリファレンスセルで済む。よって、より少ない面積で複数のリファレンスレベルを持つ半導体装置を提供できる。
上記各実施例によれば、通常のリファレンスレベルに対して通常のトリミング時間でガードバンドをもつことが出来、これらのレベルをリードのみならずプログラムなどに使用することで、実使用状態でのフラッシュメモリの特性を改善することが出来る。また、複数の基準電流(リファレンスレベル)発生機能を有することによりフラッシュメモリの不良スクリーニング/防止を効果的に行うことができる。また、簡易な回路構成、回路面積で複数のリファレンスレベル発生できる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。例えば上記各実施例では一つのリファレンストランジスタに対して二つのしきい値を持つ例について説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、一つのリファレンストランジスタに対して更に多くのしきい値を持つように構成することもできる。

Claims (7)

  1. 半導体装置であって、
    データを記憶するメモリセルを含むメモリセルアレイと、
    リファレンスセルを含むとともに前記リファレンスセルを用いてリファレンスレベルを決めるリファレンス回路と、
    前記メモリセルのデータを前記リファレンスレベルと比較する比較回路とを有し、
    前記リファレンス回路は、前記リファレンスセルに接続されるとともに前記リファレンスレベルをシフトさせる回路部をさらに含み、
    前記回路部は、前記リファレンスセルのソースに接続されたダイオードと、前記ダイオードと並列に接続され、オンオフ制御されるスイッチトランジスタとを含み、
    前記半導体装置は、スイッチトランジスタをオンオフ制御する制御回路と、前記メモリセルにデータを書き込む書き込み回路とをさらに有し、
    前記制御回路は、前記スイッチトランジスタをオン制御して得られた第1のリファレンスレベルと前記スイッチトランジスタをオフ制御して得られた第2のリファレンスレベルとを用いてプログラムベリファイ動作を行ない
    前記書き込み回路は、前記メモリセルのレベルが前記第1のリファレンスレベルを超えるまでは、第1の書き込みレベルで前記メモリセルに対するプログラム動作を実行し、前記メモリセルのレベルが前記第1のリファレンスレベルと前記第2のリファレンスレベルとの間にある場合には、前記第1の書き込みレベルより低い第2の書き込みレベルで前記メモリセルに対するプログラム動作を実行し、前記メモリセルのレベルが前記第2のリファレンスレベルを超えた場合に、前記プログラム処理を終了する、半導体装置。
  2. 前記メモリセルは、複数の異なるしきい値を有する多値メモリセルである、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記制御回路は、前記スイッチトランジスタをオンオフして得られた前記第1および第2のリファレンスレベルを用いて前記メモリセルのレベルをチェックする請求項に記載の半導体装置。
  4. 前記制御回路は、起動時に前記第1および第2のリファレンスレベルを用いて前記メモリセルのレベルをチェックする請求項記載の半導体装置。
  5. 前記メモリセルは、フローティングゲート型トランジスタである請求項1から請求項のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体装置は、半導体記憶装置である請求項1からのいずれか一項記載の半導体装置。
  7. メモリセルにデータを書き込む方法において、
    リファレンスセルに直列に接続されたダイオードに対して並列に接続されたトランジスタをオンオフ制御してリファレンスレベルを変化させるステップと、
    前記リファレンスレベルを変化させる前と後では異なる書き込みレベル用いて前記メモリセルにデータを書き込むステップと
    を含み、
    前記リファレンスレベルを変化させるステップは、前記スイッチトランジスタをオン制御することで第1のリファレンスレベルを得る一方で、前記スイッチトランジスタをオフ制御することで第2のリファレンスレベルを得るステップであり、
    前記データを書き込むステップは、プログラムベリファイ時において、前記メモリセルのレベルが前記第1のリファレンスレベルを超えるまでは、第1の書き込みレベルで前記メモリセルに対するプログラム動作を実行するステップと、前記メモリセルのレベルが前記第1のリファレンスレベルと前記第2のリファレンスレベルとの間にある場合には、前記第1の書き込みレベルより低い第2の書き込みレベルで前記メモリセルに対するプログラム動作を実行するステップと、前記メモリセルのレベルが前記第2のリファレンスレベルを超えた場合に、前記プログラム処理を終了するステップとを含む、データ書き込み方法。
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