JP4554331B2 - 電子機器の連結構造及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機等の電子機器、より詳細には、少なくとも2つの筐体を含み、当該筐体が開閉可能に連結された電子機器及びその連結構造に関するものである。
2つの筐体を開閉自在に連結した電子機器として、例えば特許文献1ではヒンジ部により開閉可能な携帯電話機が開示されている。このような携帯電話機のヒンジ部は、概ね図10に示すように構成されている。図10は従来の携帯電話機100を一部分解して示す図であり、携帯電話機100は、第1筐体102の正面側カバー102aに設けられたヒンジ部102bと、第2筐体103の正面側カバー103aに設けられた不図示のヒンジ部とに、軸部材104が回動可能に挿通されることにより開閉可能に固定される。また、ヒンジ部には各筐体に設けられた電子部品又は基板を互いに電気的に接続するためのフレキシブル配線板105が設けられる。筐体及び軸部材は樹脂により形成されている。
特開2003−101623号公報
連結部は、筐体間を電気的に接続する信号線を筐体から延出させるための孔部や筐体を連結する部材を軸支するための孔部が設けられることから、筐体外部から筐体内部へ通じる隙間が多い。このため、連結部の隙間から静電気が筐体内部へ入り込み易い。筐体内部に静電気が入り込むと、筐体間を結ぶフレキシブル配線板105などの信号線にノイズが生じる。信号線に印加された電圧により、信号線に接続された電子部品が破壊されることもある。
本発明の課題は、連結部を介して筐体内部に放電される静電気の影響を軽減可能な電子機器の連結構造及び電子機器を提供することにある。
本発明の連結構造は、回路基板と当該回路基板をシールドし当該回路基板のグランドに電気的に導通されるシールド体とが内設される第1筐体と、電子部品が内設される第2筐体とを連結部材により開閉可能に連結する電子機器の連結構造であって、前記連結部材内部には、前記第1筐体内部と第2筐体内部とを連通する通路が形成され、前記通路には、前記回路基板と前記電子部品とを電気的に接続する接続部材が配置され、前記連結部材は、導電性を有し、前記シールド体に電気的に導通されている。
好適には、前記連結部材及び前記シールド体は、ねじ部材により前記第1筐体に共締めされ、互いに圧着される。
好適には、前記第1又は第2筐体に一体的に設けられ、前記連結部材が挿通されるヒンジ部を更に備え、前記ヒンジ部は、前記第1又は第2筐体内部に設けられた電気/音響変換手段の放音又は集音のための音孔を有し、前記音孔よりも小さい孔部が複数設けられた金属製の網状体が前記音孔を覆うように設けられている。
好適には、前記音孔を有する前記ヒンジ部には、前記電気/音響変換手段及び前記音孔の間の音道を有する音道体が設けられ、前記音道体は、前記接続部材と前記網状体との距離を所定量確保するよう、前記接続部材を位置決めする位置決め部材を備える。
本発明の電子機器は、回路基板と当該回路基板をシールドし当該回路基板のグランドに電気的に導通されるシールド体とが内設される第1筐体と、電子部品が内設される第2筐体と、前記第1筐体と第2筐体とを開閉可能に連結する連結部材と、を備え、前記第1筐体及び第2筐体は、筐体内部から筐体外部へ開口する孔部を有し、互いの孔部に前記連結部材が介在して互いに連結され、前記連結部材内部には、前記第1筐体内部と前記第2筐体内部との間を連通する通路が設けられ、前記通路には、前記回路基板と前記電子部品とを電気的に接続する接続部材が配置され、前記第1又は第2筐体には、前記連結部材を内包するヒンジ部が一体的に設けられ、前記ヒンジ部には、導電性の導電部材が設けられ、前記導電部材は、前記連結部材との距離が前記接続部材との距離よりも短くなるように配置され、前記連結部材は、導電性を有し、前記シールド体に電気的に導通されている。
本発明によれば、連結部を介して筐体内部に放電される静電気の影響を軽減することができる。
図1及び図2は、本発明を適用した携帯電話機の一実施形態を示す外観斜視図である。携帯電話機1はいわゆる折り畳み式の携帯電話機として構成されており、図1は開状態を、図2は閉状態を示している。
携帯電話機1は、第1筐体2と、第2筐体3とを備え、第1筐体2及び第2筐体3は連結部4により、連結部4側を回動の中心として開閉可能に連結されている。第1筐体2及び第2筐体3は、閉状態で互いに対向する面(正面)側の正面側ケース2c、3cと、その背面側の背面側ケース2d、3dとをそれぞれ備えている。正面側、背面側ケース2c、3c、2d、3dは、閉状態で一方の筐体側から他方の筐体側を見たときに、互いの輪郭が略一致するように形成されている。これらケースは、例えば樹脂によりそれぞれ一体成形される。
第1筐体2は正面側に操作部11を備えている。操作部11には、テンキーボタン11a等の携帯電話機1を操作するための各種ボタンが配置されている。第2筐体3には、正面側に画像を表示するメイン表示部21と、その背面側に画像を表示するサブ表示部22とが、それぞれ各面に沿って設けられている。メイン表示部21及びサブ表示部22は、例えば液晶表示ディスプレイによって構成される。また、第2筐体3の背面には、サブ表示部22の動作を制御するための押しボタン23が設けられる。
図3は携帯電話機1の内部構成を閉状態で示す斜視図であり、図4は第1筐体2の内部構成を示す斜視図である。なお、図3及び図4とも構成要素の一部を省略している。
第1筐体2の内部には、高周波回路等の各種回路が配置される回路基板31と、回路基板31上に積層され、回路基板31上の回路から放出される又は外部から侵入する電磁波を遮断するためのシールドケース(シールド体)32(図4参照)とが設けられる。
回路基板31は、例えばパターン層、絶縁層、グランド層、電源層を積層した多層式のプリント基板として構成されている。回路基板31は、不図示の電池に接続されて電力が供給されている。シールドケース32は、例えば樹脂で成形された基部の表面にメッキ処理が施されて形成されており、導電性を有している。また、シールドケース32は、回路基板31に平行な面と、当該平行な面から回路基板31側に延び、平行な面を区画する壁部とを有している。当該壁部は回路基板31に当接し、回路基板31上の電子部品等は当該壁部間に収納される。
回路基板31及びシールドケース32は、第1筐体2を正面側から見て、第1筐体2の略全域に亘って広がるように配置されている。回路基板31とシールドケース32とは、例えば回路基板31に設けられた貫通孔に挿通される導電性のネジがシールドケース32に設けられたネジボス(いずれも不図示)に螺合されることにより、互いに固定されるとともに、シールドケース32と回路基板31のグランド層とが電気的に接続される。
回路基板31及びシールドケース32は、正面側ケース2cと背面側ケース2dとの固定に伴って第1筐体2に固定される。すなわち、正面側ケース2cと背面側ケース2dとは、正面側ケース2cの裏側に設けられたネジボス2e、51aに、背面側ケース2dを貫通するネジ501を螺着することにより固定され、一方、回路基板31及びシールドケース32には、切り欠き部31b、32e、孔部32fが設けられており、これら切欠き部や孔部にネジボス2e、51aが嵌め込まれることにより回路基板31及びシールドケース32は第1筐体2に固定される。なお、このような第1筐体2への固定に伴って、回路基板31とシールドケース32とは一層堅固に固定される。シールドケース32には、後述するヒンジパーツ53、54が固定されるヒンジパーツ固定部32gが連結部4側に突出するように設けられており、孔部32fはヒンジパーツ固定部32gに設けられている。
第2筐体3内部には、メイン表示部21(図1参照)と、メイン表示部21の通電制御等の所定の制御を行うための回路基板44と、サブ表示部22と、サブ表示部22の通電制御等の所定の制御を行うための駆動部42と、駆動部42に接続され、押圧操作に応じて接点の開閉がなされる押圧スイッチ43とが設けられている。なお、メイン表示部21、回路基板44、サブ表示部22、駆動部42、押圧スイッチ43は、いずれも本発明の第2筐体に設けられた電子部品として機能する。回路基板44は、例えば回路基板31と同様に多層式のプリント基板によって構成される。駆動部42は例えばICによって構成される。押圧スイッチ43上には押しボタン23(図2参照)が配置されており、押しボタン23の押し込み操作により、押圧スイッチ43は押圧される。
図5は連結部4を分解して示す斜視図であり、図6は図5の状態から一部組み立てた状態を示す斜視図である。連結部4は、第1筐体2に一体的に設けられた第1ヒンジ部51と、第2筐体3に一体的に設けられた第2ヒンジ部52と、連結部材としての第1ヒンジパーツ53、第2ヒンジパーツ54とを備えている。
第1ヒンジ部51は、第1筐体2の正面側ケース2cと背面側ケース2dとが互いに固定されることにより、正面側ケース2c及び背面側ケース2dの端部により形成される。ただし、図5及び図6では、背面側ケース2dを省略して図示している。第1ヒンジ部51は、第1筐体2の連結側端部中央に第2ヒンジ部52を受け入れ可能な凹部2fが形成されることにより、連結側端部両側にそれぞれ設けられる。各第1ヒンジ部51は、第1ヒンジパーツ53、第2ヒンジパーツ54にそれぞれ対応する。凹部2fを囲む壁部のうち、第1筐体2及び第2筐体3の回転軸に直交する壁部51cには、ヒンジパーツ53、54が嵌合する孔部51dが設けられている。また、正面側ケース2cから背面側ケース2d側(図中上方)へ突出するネジボス51a、51bが回転軸に略直交する方向へ略直列に設けられている。
第2ヒンジ部52は、第2筐体3の正面側ケース3cに一体的に設けられている。第2ヒンジ部52は、正面側ケース3cから正面側(図中下方)に突出し、第1筐体2及び第2筐体3の回転軸を軸とする円筒状に形成されている。第2ヒンジ部52には、中空部52aと、円筒の両端面にて中空部52aから筐体外部側へ開口する孔部52cと、円筒の側面にて中空部52aから筐体内部側へ開口する孔部52dとが形成されている。
第1ヒンジパーツ53は、第1筐体2に固定される第1筐体側パーツ55と、第1筐体側パーツ55に対して回動可能に設けられ、第2筐体3に固定される第2筐体側パーツ56とを備えている。第1筐体側パーツ55は、例えば金属の一体成形により形成され、第2筐体側パーツ56は、樹脂などにより形成されて第1筐体側パーツ55に回転可能に固定される。
第1筐体側パーツ55は、貫通孔55cを有する第1固定部55aと、貫通孔55dを有し、貫通孔の貫通方向への高さが第1固定部55aよりも大きい第2固定部55bとを備えている。第1固定部55a及び第2固定部55bは、正面側ケース2c側に開口する箱状に形成されて内部は空洞となっている。
第2固定部55bの高さは、ネジボス51bの高さに第2固定部55bの板厚を加算した高さに略等しく設定されており、図6に示すように、第2固定部55bが正面側ケース2cに当接すると、貫通孔55dの背面側にネジボス51bが当接する。貫通孔55dに挿通されるネジ502がネジボス51bに螺合されて、第2固定部55bは正面側ケース2cに固定される。
第1固定部55aの貫通孔55cにはネジボス51aが嵌合する。貫通孔55cから突出したネジボス51aは更に、ヒンジパーツ固定部32g(図4参照)の孔部32fに嵌合する。そして、上述のように、背面側ケース2dを貫通するネジ501がネジボス51aに螺合される。貫通孔55c方向への第1固定部の高さと、ヒンジパーツ固定部32gの厚さとを加算した厚さは、第1筐体2の正面側ケース2c及び背面側ケース2dの内側面間の距離に略等しく設定されている。従って、第1固定部55aと、ヒンジパーツ固定部32gとは、ネジ501により第1筐体2に共締めされて互いに圧着される。なお、ネジ501は例えば金属により形成され導電性を有している。
第1筐体側パーツ55は、第2ヒンジ部の軸方向へ開口する不図示の孔部を有する摺動部55eを更に備えている。摺動部55eは中空状に形成されている。摺動部55eの孔部には、当該孔部の周方向に、すなわち、第1筐体2及び第2筐体3の回動の方向に摺動可能に第2筐体側パーツ56が挿入される。なお、摺動部55e内部には、携帯電話機1の開閉に伴ってクリック感を生じさせるための付勢手段あるいはカム機構等の各種手段が設けられる。
第2筐体側パーツ56は、第2ヒンジ部52の中空部52aに孔部52cを介して挿入される挿入部56aを備えている。第2ヒンジ部52の軸方向への挿入部56aの長さは、第2ヒンジ部52の長さの半分あるいはそれよりも若干短く設定されている。挿入部56aは略板状に形成されている。挿入部56aには、第2ヒンジ部52の軸方向に延びる不図示の溝部が設けられており、当該溝部が、第2ヒンジ部52に設けられ、中空部52aへ突出するとともに軸方向に延びる突条部52bに嵌合して、第2筐体側パーツ56の第2ヒンジ部52に対する周方向への移動が規制される。
第2ヒンジパーツ54は、基部57と、パッキン58とを備えている。基部57及びパッキン58は、例えば金属の一体成形によりそれぞれ形成される。
基部57は、第1ヒンジパーツ53の第1筐体側パーツ55と同様に、貫通孔57cを有する第1固定部57aと、貫通孔57dを有し、貫通孔の貫通方向への高さが第1固定部57aの高さよりも大きい第2固定部57bとを備え、貫通孔57c、57dを貫通するネジ501、502がネジボス51a、51bに螺合されることにより、第1筐体2に固定される。第1固定部57a、第2固定部57bの高さの設定や、第1固定部57aと、シールドケース32のヒンジパーツ固定部32gとがネジ501により第1筐体2に共締めされて互いに圧着されることも第1筐体側パーツ55と同様である。
図7は第2ヒンジ部52と第2ヒンジパーツ54との接続状態を示す分解斜視図であり、図8は図7の状態から一部分解して示す分解斜視図である。
基部57は、第2ヒンジ部52の孔部52cから中空部52aへ挿入される挿入部57eを更に備えている。挿入部57eは、パッキン58の孔部58aに嵌合し、パッキン58を介して孔部52cへ挿入される。挿入部57eから第2固定部57bへかけては、第1筐体2の外縁に沿う側に溝部57fが形成されている。パッキン58には、孔部58aに突出し、溝部57fの挿入部57e側の位置の縁部に嵌合する突条部58bが設けられており、当該突条部58bが溝部57fの縁部に嵌合することにより、孔部58aの周方向へのパッキン58の基部57に対する移動は規制される。パッキン58は第2ヒンジ部52の孔部52cに嵌合するとともに、第2ヒンジ部52の周方向に、すわなち第1筐体2及び第2筐体3の回動の方向に摺動可能である。
なお、挿入部57e及びパッキン58の第2ヒンジ部52に挿入される長さは、第2ヒンジ部52の軸方向長さの1/10程度であり、中空部52aには比較的広いスペースが確保され、後述のようにスピーカ71を収納するインナーブラケット72が設けられる。
溝部57fにより、又は溝部57f及びパッキン58の孔部58aにより、ヒンジパーツ54内部には、第1筐体2の内部と第2筐体3の内部とを連通する通路59が形成される。通路59には、第1筐体2の回路基板31と、第2筐体3の駆動部42等の電子部品とを電気的に接続する複数の信号線(接続部材)61が配置される。なお、信号線61は、第2ヒンジ部52の孔部52c、52d、パッキン58の孔部58aに挿通される。また、基部57に形成される通路59を溝部57fによって形成しているため、携帯電話機1の組み立ての際には、図8に示すように、信号線61を回路基板31及び第2筐体3の電子部品に接続した後でも、基部57を取り付けることが可能である。信号線61は、例えば金属製の線材を絶縁物で覆ったケーブルにより構成される。
図9は、第2ヒンジ部52の内部構成等を示す分解斜視図である。第2ヒンジ部52の内部には、音響/電気変換手段としてのスピーカ71と、スピーカ71を収容するインナーブラケット72とが設けられる。なお、インナーブラケット72は音道体として機能する。
スピーカ71は、例えば、携帯電話機1に対して送信された電波を携帯電話機1が受信したときに受信をユーザに通知する着信音の鳴動用に利用される。スピーカ71は、略円盤状に形成され、一方の面には放音部71aが、他方の面には電極部71bが設けられる。電極部71bは、信号線61を介して回路基板31と電気的に接続される。
インナーブラケット72は、本体部75と、支持部76とを備えている。本体部75及び支持部76は、例えば樹脂の一体成形によりそれぞれ形成される。本体部75は、スピーカ72を収容する略円盤状の収容部75aと、収容部75aから第2ヒンジ部52内部側(図中上方側)へ突出する音道部75bとを備えている。収容部75aの第2ヒンジ部52の外部側にはスピーカ71を収容可能な不図示の凹部が設けられている。音道部75bは、収容部75a側から第2ヒンジ部52内部側へ向かって徐々に細くなるように形成されている。音道部75bの内部には、収容部75aの凹部から音道部75bの頂部75cへ貫通する音道75dが形成されている。なお、音道75dも音道部75bと同様に収容部75a側から頂部75c側へ向かって徐々に細くなるように形成されている。
支持部76は、枠部76aと、枠部76aから収容部75aを囲むように延びる複数の足部76bと、枠部76aの第1ヒンジパーツ53側(図中奥手方向)に設けられる位置決め部76cとを有している。本体部75は、音道部75bが枠部76aの孔部76dに嵌入されるとともに、収容部75aが足部76bへ嵌入されて支持部76に固定される。支持部76は、枠部76a等に設けられた貫通孔76eに挿通される不図示のネジが正面側ケース3cに螺合されることにより第2筐体3に固定される。
第2ヒンジ部52は、第2筐体3の正面側(図中上方側)であって、連結される側と反対側(図中左側)において、第2筐体3から正面側に向かって延びる突出面52eと、突出面52eから第2筐体3の連結される側へ折れ曲がる折れ面52fとを有し、突出面52eと折れ面52fとの接続部にはパネル取り付け部52gが設けられている。パネル取り付け部52gの第2ヒンジパーツ54側(図中手前側)には、スピーカ71の放音のための音孔52hが複数設けられている。音孔52hは、突出面52eから折れ面52fに亘って延びるスリット状に形成され、第1ヒンジパーツ53側から第2ヒンジパーツ54側へ配列されている。インナーブラケット72の頂部75cは、パネル取り付け部52gの筐体内部側に合致する。また、音道75dの頂部75c側の開口部は、突出面52e及び折れ面52fに向かって開口し、音孔52hが設けられた範囲と略一致する大きさに形成されている。
パネル取り付け部52gには、導電部材としてのリンガーパネル73が設けられる。リンガーパネル73は、例えば金属により形成され、音孔52hよりも小さい孔部が複数設けられた金網やパンチングメタルにより構成される。パネル取り付け部52gは突出面52e、折れ面52fの表面に凹状に形成されており、リンガーパネル73はパネル取り付け部52gに嵌合するとともに、例えば両面テープにより固定される。
インナーブラケット72は、第2ヒンジ部52の突出面52eと、インナーブラケット72の音道部75bとが当接するように配置される。なお、突出面52e及び音道部75bの突出面52eと対向する面は、徐々に勾配が大きくなるように形成されており、互いに合致する。一方、音道部75bの突出面52eとは反対側には、音道部75bと第2ヒンジ部52内側面との間にスペースが確保される。第2ヒンジパーツ54内部に形成された通路59から延出した信号線61は、当該スペースを通過して位置決め部76cに設けられた位置決め通路76fに挿通され、第2筐体3の内部へ延びる。従って、筐体の開閉により信号線61がたわんだりしても、信号線61は、音道部75bの外側面により音道部75bの側方に位置決めされるとともに、リンガーパネル73に対し信号線61が第2ヒンジパーツ54よりも近くなることのないよう位置決めされる。また、位置決め部76cは第2ヒンジ部52の孔部52cよりも筐体内部側(図中下方)に位置するから、第2ヒンジパーツ54から延出した信号線61は筐体内部側へ向かって延び、リンガーパネル73は、信号線61よりも第1及び第2ヒンジパーツ53、54の近くに配置されることになる。
以上の実施形態によれば、第2ヒンジパーツ54に形成された通路に信号線61が配置され、第2ヒンジパーツ54がシールドケース32に電気的に導通されているから、静電気は第2ヒンジパーツ54によりシールドケース32に誘導され、さらには回路基板31のグランドに誘導され、静電気が信号線61に及ぼす影響が緩和される。また、回路基板31は電池に接続されているから、静電気は大きな容量をもつ電池に吸収される。
ヒンジパーツ53、54及びシールドケース32は、ネジ501により第1筐体2に共締めされ、互いに圧着されるから、回路基板31だけにヒンジパーツ54を取り付ける場合に比較して、厚みのあるネジ止めができる。これによりねじれに強い固定ができ、携帯電話機1の開閉の際に負荷がかかるヒンジパーツを堅固に固定できる。なお、シールドケース32だけでなく、回路基板31も共締めするようにしてもよい。
第2ヒンジ部52には、音孔52hが設けられるが、音孔52hを覆うリンガーパネル73が設けられているため、静電気はリンガーパネル73により吸収され、信号線61に直接放電されない。リンガーパネル73に吸収された静電気はヒンジパーツ53、54へ飛び、シールドケース32に誘導されるから、信号線への静電気の影響が緩和される。リンガーパネル73とヒンジパーツ53、54との距離を、リンガーパネル73と信号線61との距離よりも短くなるように設定している上、シールドケース32に導通されるため、より効果的にリンガーパネル73からヒンジパーツ53、54へ静電気を誘導できる。本実施形態では、リンガーパネル73とヒンジパーツ53、54とは接触していないが、接触させてもよい。
インナーブラケット72を設けることにより、音道75dを確保することができるとともに、信号線61を音孔52hから遠ざけ、音孔52hから進入した静電気が信号線61へ落ちることを防止できる。
本発明は以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施してよい。本発明は携帯電話機に限られず、PHS、PDA、ゲームなど種々の電子機器に適用してよい。開閉可能な電子機器は、本実施形態のような折り畳み式のものに限定されない。2以上の筐体が互いに重ね合わされた閉状態と、当該閉状態にて互いに対向していた部分のうち少なくとも一部が露出する開状態との間で、各筐体が互いに移動できるように、連結部材により連結されていればよい。従って、例えば、第1筐体及び第2筐体を互いに対向する面に沿ってスライドさせるように回転させる、いわゆるリボルバー式のものも含む。
接続部材は第1筐体内部の回路基板と第2筐体内部の電子部品とを電気的に接続するものであればよく、例えばフレキシブルプリント配線板であってもよい。導電部材は導電性を有するものであればよく、金網、パンチングメタルに限られない。音響/電気変換手段はマイクロフォンであってもよい。この場合、音孔52hは集音に利用される。音孔、音道は第1筐体、第2筐体のいずれに設けられてもよい。
本発明を適用した携帯電話機を開状態で示す外観斜視図である。 図1の携帯電話機を閉状態で示す外観斜視図である。 図1の携帯電話機の内部構成の一部を閉状態で示す斜視図である。 図1の携帯電話機の第1筐体の内部構成の一部を示す斜視図である。 図1の携帯電話機の連結部を示す分解斜視図である。 図1の携帯電話機の連結部を示す分解斜視図である。 図1の携帯電話機の第2ヒンジ部と第2ヒンジパーツとの接続状態を示す斜視図である。 図7の状態から一部分解して示す斜視図である。 図1の携帯電話機の第2ヒンジ部の内部構成を示す分解斜視図である。 従来の携帯電話機の連結部を示す分解斜視図である。
符号の説明
1…携帯電話機、2…第1筐体、3…第2筐体、31…回路基板、32…シールド体、42…電子部品、54…連結部材、59…通路、61…接続部材。

Claims (4)

  1. 回路基板と当該回路基板のグランドに電気的に導通されるシールド体とが内設される第1筐体と、電子部品が内設される第2筐体とを連結部材により開閉可能に連結する電子機器の連結構造であって、
    前記連結部材内部には、前記第1筐体内部と第2筐体内部とを連通する通路が形成され、
    前記通路には、前記回路基板と前記電子部品とを電気的に接続する接続部材が配置され、
    前記連結部材は、導電性を有し、前記シールド体に電気的に導通され、
    前記連結部材及び前記シールド体は、ねじ部材により前記第1筐体に共締めされ、互いに圧着される
    ことを特徴とする電子機器の連結構造。
  2. 回路基板と当該回路基板のグランドに電気的に導通されるシールド体とが内設される第1筐体と、電子部品が内設される第2筐体とを連結部材により開閉可能に連結する電子機器の連結構造であって、
    前記連結部材内部には、前記第1筐体内部と第2筐体内部とを連通する通路が形成され、
    前記通路には、前記回路基板と前記電子部品とを電気的に接続する接続部材が配置され、
    前記連結部材は、導電性を有し、前記シールド体に電気的に導通され、
    前記第1又は第2筐体に一体的に設けられ、前記連結部材が挿通されるヒンジ部を更に備え、
    前記ヒンジ部は、前記第1又は第2筐体内部に設けられた電気/音響変換手段の放音又は集音のための音孔を有し、
    前記音孔よりも小さい孔部が複数設けられた金属製の網状体が前記音孔を覆うように設けられている
    ことを特徴とする電子機器の連結構造。
  3. 前記音孔を有する前記ヒンジ部には、前記電気/音響変換手段及び前記音孔の間の音道を有する音道体が設けられ、
    前記音道体は、前記接続部材と前記網状体との距離を所定量確保するよう、前記接続部材を位置決めする位置決め部材を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の電子機器の連結構造。
  4. 回路基板と当該回路基板のグランドに電気的に導通されるシールド体とが内設される第1筐体と、
    電子部品が内設される第2筐体と、
    前記第1筐体と第2筐体とを開閉可能に連結する連結部材と、
    を備え、
    前記連結部材内部には、前記第1筐体内部と前記第2筐体内部との間を連通する通路が設けられ、
    前記通路には、前記回路基板と前記電子部品とを電気的に接続する接続部材が配置され、
    前記第1又は第2筐体には、前記連結部材を内包するヒンジ部が一体的に設けられ、前記ヒンジ部には、導電性の導電部材が設けられ、
    前記導電部材は、前記連結部材との距離が前記接続部材との距離よりも短くなるように配置され、
    前記連結部材は、導電性を有し、前記シールド体に電気的に導通されている
    ことを特徴とする電子機器。
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