JP4552372B2 - 水平ベルト式真空濾過装置を用いたトナーの製造方法 - Google Patents

水平ベルト式真空濾過装置を用いたトナーの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水平ベルト式真空濾過装置用濾材及び該濾材を用いて重合体粒子分散液から重合体粒子を分離する方法を用いて、カブリや白筋などの画像品質劣化の少ない電子写真用トナーを効率よく製造する方法に関する
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、水や溶剤などの分散媒体中に重合体粒子が分散してなる重合体粒子分散液を重合体粒子と分散媒とに分離すべくさまざまな固液分離方法が用いられている。重合体粒子分散液からの重合体粒子の分離方法は、主に(1)減圧濾過、(2)遠心濾過、(3)加圧濾過に分類される。具体的には、(1)としては連続式ベルトフィルター、(2)としてはバスケット型遠心濾過機、(3)としてはフィルタープレス、(1)(2)を組み合わせたものとしてはサイフォン型遠心濾過機などの固液分離機が挙げられる。
【0003】
重合体粒子の中でも特に、トナー用の着色重合体粒子には、画質を向上させ高解像度化を図るために、粒子径を小さくすることが求められている。このため、その製造方法が粉砕法から重合法へと転換されている。粉砕法は、結着樹脂を着色剤、帯電制御剤、離型剤などと混練し、次いで粉砕及び分級して着色重合体粒子を製造する方法であるのに対して、重合法では、懸濁重合、乳化重合又は分散重合等の重合手段を用いて着色重合体粒子を製造するので、より小さい粒子径のものを得ることができる。
【0004】
しかしながら、重合法においては、着色重合体粒子及び水等の分散媒を含んだ着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離する必要がある。この着色重合体粒子の分離について、前記の固液分離機を用いて着色重合体粒子を分離している例が開示されている。
【0005】
本出願人は、懸濁重合により得られた着色重合体粒子分散液を脱水及び水洗浄する工程において、洗浄脱水機として連続式ベルトフィルター、サイフォン型遠心濾過機、又はこの両者を用いる提案をした(特開平8−160661号公報)。しかしながら、更に検討を続けた結果、連続式ベルトフィルターを使用した場合、着色重合体粒子を脱水及び洗浄する際に、濾液中に着色重合体粒子が漏洩して着色重合体粒子の収率が低下したり、着色重合体粒子の洗浄が不十分となって、トナーの帯電性等が低下したりカブリ等の画像品質の劣化が起こることがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、着色重合体粒子分散液から効率よく着色重合体粒子を分離させて、カブリ等の画像品質の劣化がないトナーを高収率で製造する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意検討した結果、水平ベルト式真空濾過装置を用いて着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離するにあたり、特定の濾材を用いればよいことを見出し、この知見に基づいてさらに研究を進め、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かくして本発明によれば、水平ベルト式真空濾過装置を用いて、着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離する工程を含むトナーの製造方法であって、
(1)該水平ベルト式真空濾過装置が、無端状に巻回されて所定の走行方向に周回移動可能とされたポリエステル織布濾材と、ポリエステル織布濾材の上に着色重合体粒子分散液を供給する供給装置と、ポリエステル織布濾材の下に配置されて脱水域を形成する真空トレイと、供給装置からポリエステル織布濾材の走行方向に洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを備え、真空トレイの真空吸引力により着色重合体粒子分散液をポリエステル織布濾材を介して真空吸引して脱水濾過し、湿潤状態の着色重合体粒子と濾液とを分離させる装置であり、
(2)該ポリエステル織布濾材が、縦方向(走行方向)の引張強度が250kgf/30mm以上であり、かつ通気量が100cc/min/cm以下であり、
(3)該真空トレイ内の圧力が、5〜15kPaであり、
(4)該湿潤状態の着色重合体粒子の含水率が、25〜45重量%であり、
(5)該湿潤状態の着色重合体粒子を乾燥した後に得られた着色重合体粒子の電気伝導度σ2が、20μS/cm以下であり、この場合、電気伝導度σ2は、乾燥後の着色重合体粒子6gをイオン交換水100gに分散して分散液を得、この分散液を10分間煮沸した後、別途10分間煮沸しておいたイオン交換水を添加して煮沸前の容量に戻し、室温に冷却した後、電気伝導度計で測定した値であり
(6)該湿潤状態の着色重合体粒子を乾燥した後に得られた着色重合体粒子のpHが4〜8であり、この場合、pHは、着色重合体粒子6gをイオン交換水(陽イオン交換処理と陰イオン交換処理を行ったもの)100gに分散し、これを10分間煮沸した後、別途10分間煮沸しておいたイオン交換水を添加して煮沸前の重量に戻し、室温に冷却した後、pH計を用いて測定した値であり、かつ、
(7)濾液の固形分濃度が、500ppm以下である
トナーの製造方法が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】
平ベルト式真空濾過装置用濾材は、縦方向の引張強度が200kgf/30mm以上のものである。ここで縦方向とは、濾材を水平ベルト式真空濾過装置に装着したときの濾材の走行方向のことをいう。濾材の縦方向の引張強度を上記範囲にすることにより、濾材を濾過装置に装着する際に生じる引張応力による濾材の変形(例えば、縦方向の伸びやそれに伴う横方向の縮み)による被処理物の濾液への漏れを防ぐことができる。縦方向の引張強度は、好ましくは230kgf/30mm以上、さらに好ましくは250kgf/30mm以上である。本発明では、250kgf/30mm以上である。引張強度は、JIS−L1096のA法(ストリップ法)に準じて、試験片巾30mm、つかみ間隔20cm、引張速度20±1m/分で測定した値である。
【0009】
材の通気量は、好ましくは150cc/min/cm以下、さらに好ましくは130cc/min/cm以下、特に好ましくは100cc/min/cm以下である。本発明では、100cc/min/cm 以下である。通気量を上記範囲とすることにより、被処理物が濾材を通過して濾液へ混入するのを防ぐことができる。通気量は、JIS−L1096のA法に準じて、フラジール形試験機を用いて測定した値である。
【0010】
本発明で使用する濾材の厚さは0.5mm以上であることが好ましい。濾材の厚さを上記範囲とすることにより、濾材を濾過装置に装着する際に生じる引張応力による濾材の蛇行修正不良を防ぐことができる。
【0011】
材としては、具体的には(1)織布、(2)不織布などが挙げられる。
(1)織布は、天然繊維や合成繊維から製造された原糸を織ることにより得られる。原糸としては、長繊維のモノフィラメント糸とマルチフィラメント糸、単繊維のスパン糸が挙げられる。フィラメント糸で作られたフィラメント織布は、表面が滑らかで目詰まりしにくく、ケーキの剥離は容易である。スパン糸で作られた織布は、高清澄度の濾液を得るのに適している。織り方としては、例えば、平織、綾織、朱子織及びこれらを多重に織り込んだ二重織などの多重織が挙げられる。平織は、いわゆる一般的な交互織で強くて耐久性に富み、もっとも緻密な織り方である。朱子織は、平織の4本飛ばしの織り方である。綾織は、平織の2本飛ばしの織り方である。多重織は、平織や綾織、朱子織等で織られたものを複数枚重ねて織る織り方である。中でも、耐久性や捕捉性の点から、平織や綾織が好ましい。また、多重織する場合の織り方の組み合わせの好適なものとしては、平織や綾織の組み合わせが挙げられる。
【0012】
織布に使用する繊維としては、天然繊維としては、綿や羊毛などが挙げられ、合成繊維としては、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリル、ポリアミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。中でも耐酸性、耐アルカリ性、耐溶剤性の点から、ポリプロピレン、ポリエステル及びポリアクリルが好ましい。
(2)不織濾布は、繊維同士をランダムに絡み合わせて結合接着させ、シート状、板状などの形にしたものである。不織布の製造は、いずれの方法にしたがって製造されたものでもよく、特に限定されない。例えば、カード法等の乾式法、スパンボンド法、湿式法等の方法に従って製造することができる。繊維同士の接着は、熱接着法、化学的接着法等の任意の方法で行うことができる。
本発明では、濾材として、ポリエステル織布を用いる。
【0013】
本発明で使用する濾材は、さらに前記の織布又は不織布の表面処理が行われているものが好ましい。具体的には、織布又は不織布を基材として、その上下からウェブを挟んだ後、針などでパンチングし、表面を熱処理する方法などが挙げられる。表面処理を行うことにより、濾材表面が滑らかになって濾過ケーキが剥がれ易くなり、濾材に被処理物が残らないため、濾材の寿命を延ばすことができる。
【0014】
本発明者らの想到した分離方法は、重合体粒子分散液から重合体粒子を分離するにあたり、上記の濾材を装着した水平ベルト式真空濾過装置を用いて、重合体粒子分散液から重合体粒子を分離するものである。
【0015】
本発明者らの想到した分離方法が適用できる重合体粒子分散液は、例えば重合法、凝集法、溶解分散法等によって調製することにより得られるものである。重合体粒子分散液の調製の具体例としては、重合性単量体及び各種添加剤を含有する単量体組成物を分散安定剤を含む水系媒体中で懸濁重合、乳化重合又は分散重合させ、必要に応じて凝集させる方法;重合体粒子と、単量体及び添加剤とを分散安定剤を含む水系媒体中で懸濁重合、乳化重合又は分散重合させ、必要に応じて凝集させる方法;重合体粒子と各種添加剤とを分散安定剤を含む水系媒体中で凝集させる方法;重合体を有機溶媒に溶解し、次いで溶媒を水系媒体に転相して得る方法などが挙げられる。
【0016】
本発明者らの想到した分離方法が適用できる重合体粒子分散液としては、前記の方法により得られる重合体粒子分散液であれば特に限定されない。
【0017】
本発明者らの想到した分離方法が適用できる重合体粒子分散液とは、重合体粒子が分散媒に分散している液である。分散媒には通常水が用いられる。重合体粒子には、通常、結着樹脂を必須成分として含有し、さらに離型剤などのその他の添加剤が必要に応じて含まれている。
【0018】
重合体粒子を構成する重合体(樹脂)を得るために用いることができる重合性単量体として、モノビニル系単量体、架橋性モノマー、及びマクロモノマー等を挙げることができる。この重合性単量体が重合されたものは、重合体粒子又は着色重合体粒子中の樹脂成分となる。
【0019】
モノビニル系単量体の具体例としては、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体;(メタ)アクリル酸などの不飽和カルボン酸単量体;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸イソボニルなどの不飽和カルボン酸エステル単量体;(メタ)アクリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド単量体;エチレン、プロピレン、ブチレン等のモノオレフィン単量体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル;ビニルメチルケトン、メチルイソプロペニルケトン等のビニルケトン;2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン等の含窒素ビニル化合物;等が挙げられる。これらのモノビニル系単量体は、単独で用いてもよいし、複数の単量体を組み合わせて用いてもよい。これらのモノビニル系単量体のうち、スチレン系単量体、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸エステル単量体を併用するのが好適である。
【0020】
これらのモノビニル系単量体とともに任意の架橋性モノマーを用いてもよい。架橋性モノマーとしては、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、及びこれらの誘導体等の芳香族ジビニル化合物;エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等の多官能エチレン性不飽和カルボン酸エステル;N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテル;3個以上のビニル基を有する化合物;等を挙げることができる。これらの架橋性モノマーは、それぞれ単独で、あるいは2個以上組み合わせて用いることができる。本発明者らの想到した分離方法においては、架橋性モノマーを、モノビニル系単量体100重量部に対して、通常、0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜2重量部の割合で用いることが好適である。
【0021】
また、マクロモノマーは、分子鎖の末端にビニル重合性官能基を有するものであり、数平均分子量が、通常、1,000〜30,000のオリゴマーまたはポリマーである。ビニル重合性官能基としては、アクリロイル基、メタクリロイル基などを挙げることができ、共重合のしやすさの観点からメタクリロイル基が好適である。マクロモノマーの量は、モノビニル系単量体100重量部に対して、通常、0.01〜10重量部、好適には0.03〜5重量部、さらに好適には0.05〜1重量部である。
【0022】
離型剤としては、例えば、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリブチレンなどの低分子量ポリオレフィンワックス類;キャンデリラ、カルナウバ、ライス、木ロウ、ホホバなどの植物系天然ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリン、ペトロラクタムなどの石油系ワックス;フィッシャートロプシュワックスなどの合成ワックス;ペンタエリスリトールテトラミリステート、ペンタエリスリトールテトラパルミテート、ジペンタエリスリトールヘキサミリステートなどの多官能エステル化合物などが挙げられる。これらも1種あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
離型剤は、結着樹脂を得るために用いる重合性単量体又は結着樹脂100重量部に対して、通常、0.5〜50重量部、好ましくは1〜20重量部の割合で用いられる。
【0023】
本発明者らの想到した分離方法を適用する重合体粒子分散液は、重合体粒子を得るために使用した単量体、揮発性成分などが除去されたものであることが好ましい。また、重合体粒子を得るために用いた分散安定剤は、それが難水溶性物質である場合には、分散媒体中に可溶化されていることが好ましい。
【0024】
揮発性成分としては、未反応の単量体、有機溶媒、重合開始剤残渣、分子量調整剤などが挙げられる。
【0025】
重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−[2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物;メチルエチルパーオキシド、アセチルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド、ベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシピバレート等の過酸化物類などを例示することができる。
【0026】
分子量調整剤としては、例えば、t−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタンなどのメルカプタン類;四塩化炭素、四臭化炭素などのハロゲン化炭化水素類;を例示することができる。
【0027】
揮発性成分の除去方法には特に制限はなく、例えば、重合体粒子分散液に減圧雰囲気下でスチームや窒素などの気体を吹き込みながらあるいは水を添加しながら水を留去する方法;重合体粒子分散液を減圧雰囲気下において分散媒を蒸発させる方法;重合体粒子分散液を外部熱交換機で加熱して減圧雰囲気の中に注入してフラッシングさせる方法;重合体粒子分散液を蒸留塔の塔頂から供給し、塔底で分散液を加熱し又は分散液にスチームを吹き込んで蒸留する方法などが挙げられる。揮発性成分を除去するために分散液は、通常(重合体粒子の溶融開始温度−15)℃〜100℃、好ましくは60〜90℃の温度にする。揮発性成分を除去するときの圧力は通常、5〜70kPa、好ましくは20〜60kPaである。
【0028】
揮発性成分の除去は、乾燥後の重合体粒子に含まれる未反応単量体が通常、100ppm以下、好ましくは50ppm以下になるまで行われる。
未反応単量体の量は、下記の方法により測定する。乾燥後の重合体粒子3gを1mg単位まで精秤して、N,N−ジメチルホルムアミド27gを加えて15分間攪拌した後、メタノール13gを加えて更に10分間攪拌してから静置して不溶分を沈殿させる。その後、上澄み液2μlをガスクロマトグラフ(カラム:TC−WAX、0.25mm×30m;カラム温度:80℃;インジェクション温度:200℃、FID検出側温度:200℃)に注入して重合性単量体の残留を確認する。定量用標準試料は、各単量体のN,N−ジメチルホルムアミド/メタノール溶液とする。
【0029】
揮発性成分を留去する前の重合体粒子は、湿潤状態にあるので、揮発性成分を留去する前の重合体粒子中の揮発性成分の量は、湿潤状態の重合体粒子中の純固形分に対する比率として算出する。そして、算出した純固形分割合を、湿潤状態の重合体粒子中の揮発性成分の量に乗じて求める。なお、純固形分は、以下の手順で求める。(1)まず揮発性成分を留去する前の重合体粒子分散液を分取する。(2)次に分取した重合体粒子分散液を濾過して、湿潤状態の重合体粒子を得る。(3)この湿潤状態の重合体粒子の重量を1mg単位まで精秤する。(4)この湿潤した重合体粒子を105℃で1時間乾燥し、乾燥して得られた固形分の重量を精秤する。(5)乾燥前後の重量差から湿潤状態の重合体粒子中の純固形分割合を算出する。一方、揮発性成分を留去し、洗浄乾燥した後の重合体粒子中の揮発性成分の量は、当該重合体粒子の重量に対する比率として算出する。
【0030】
本発明者らの想到した分離方法において、難水溶性の分散安定剤としては、硫酸バリウム、硫酸カルシウムなどの硫酸塩;炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどの炭酸塩;リン酸カルシウムなどのリン酸塩;酸化アルミニウム、酸化チタン等の酸化物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化第二鉄等の金属水酸化物が挙げられる。前記分散安定剤を分散媒体中に可溶化させる方法としては、酸やアルカリを重合体粒子分散液中に添加する方法が挙げられる。酸やアルカリを添加する方法は特に制限されない。酸を重合体粒子分散液に添加する場合は、酸を添加後の重合体粒子分散液のpHを6.5以下に調整するのが好ましい。添加する酸としては、硫酸、塩酸などの鉱酸;カルボン酸などの有機酸が挙げられる。特に硫酸が好適である。アルカリとしては、アンモニア、アミン類、アルカリ金属の水酸化物などが挙げられる。
【0031】
本発明者らの想到した分離方法が適用できる水平ベルト式真空濾過装置は、無端状に巻回されて所定の走行方向に周回移動可能とされた濾材と、この濾材の上に被処理物を供給する供給装置と、濾材の下に配置されて脱水域を形成する真空トレイとを備え、この真空トレイの真空吸引力により被処理物を濾材を介して真空吸引して脱水濾過し、ケーキを形成させるものである。水平ベルト式真空濾過装置としては、(1)濾材が連続的又は間欠的に移動するとともに真空トレイが固定されたタイプ(固定式真空トレイタイプ)のものと、(2)濾材が連続的に周回移動するとともに真空トレイが上記走行方向に往復移動可能とされたタイプ(往復移動式真空トレイタイプ)のものなどが挙げられるが、特に限定されない。
【0032】
(1)の固定式真空トレイタイプの水平ベルト式濾過装置では、供給装置に設けられた分散板により被処理物(本発明では重合体粒子分散液)を濾材の幅方向に広げつつ上記走行方向に沿って濾材上に供給し、次いで濾材の連続又は間欠移動により被処理物を真空トレイ上に前進させ、真空吸引して脱水濾過する。ここで、濾材が連続移動式の場合は、真空吸引した状態で濾材を前進移動させる。一方、濾材が間欠移動式の場合は、一定時間を経過後、真空吸引を切って濾材を前進移動させる。このような操作を繰り返し行うことで濾材上に供給された被処理物を連続的又は順次真空濾過していく。(1)のような水平ベルト式真空濾過装置としては、住友重機械工業社製のイーグルフィルターや大機エンジニヤリング株式会社製のADPECフィルターなどが挙げられる。
【0033】
(2)の往復移動式真空トレイタイプの水平ベルト式濾過装置では、供給装置に固定された分散板により被処理物(本発明では重合体粒子分散液)を濾材の幅方向に広げながら濾材の上に供給し、真空吸引力をかけた状態で真空トレイを濾材に同調させてその走行方向に前進させ、その間に真空トレイにより濾材を介して被処理物を真空吸引して脱水濾過する。そして、真空トレイが一定距離進んだ後に、真空吸引力を切って真空トレイを当初の位置に戻し、このような操作を繰り返し行うことで被処理物を連続的に真空濾過していく。(2)のような水平ベルト式真空濾過装置としては、月島機械株式会社製のパネビス水平ベルトフィルターが挙げられる。
【0034】
本発明者らの想到した分離方法では、上記濾材は有端状であるので、水平ベルト式真空濾過装置に装着するにあたっては、該濾材の両端部を接合して無端状にする。濾材の両端の接合方法としては、両端部に金属製フックを植設するか、又は合成樹脂ループ継手を縫着して、金属製フック又はループ継手を交互に噛み合わせることによりできる共通孔に、金属製の芯線又は合成樹脂製の芯線を通し入れて両端部を結合し、芯線の両側に生じた空隙を(1)硬化後に柔軟性を有する合成樹脂又はゴムを塗布あるいは浸透させる方法、(2)濾材の両側から芯線がはみ出るようにし、そのはみ出た芯線の両端部分を折り返して空隙部に挿入する方法、(3)空隙に吸水性膨潤樹脂を通し入れて塞ぐ方法などが挙げられる。中でも接合部の耐久性や漏れ性の観点から、前記(2)及び(3)の方法が好ましい。
【0035】
本発明で使用する濾材を装着した水平ベルト式真空濾過装置を用いて、重合体粒子分散液から重合体粒子を分離する操作について図を用いて以下に説明する。図1は、本発明者らの想到した分離方法に使用する水平ベルト式真空濾過装置の一例の模式図である。
【0036】
図1は、濾材が連続的に移動するとともに真空トレイが固定されたタイプ(固定式真空トレイタイプ)の一例である。図1に示す水平ベルト式真空濾過装置は、複数のローラーに張られたドレンネジベルト1上に濾材2が装着され、該ドレンネジベルトの下側に耐磨耗性に優れたスライドプレート(図示せず)を介して真空トレイ3が接している構造をとっている。そして、濾材2の上側走行経路は水平に配置されており、ドレンネジベルト1とともに走行するようになっている。真空トレイ3の底部には、減圧管4が接続されている。そして、減圧管4は、濾液分離槽5に接続されている。濾液分離槽5は、減圧管6を介して真空ポンプ7に接続されている。
【0037】
図1においては、上側走行経路の濾材2上面に臨む位置において、真空トレイの始端側に被処理原液(重合体粒子分散液)8を供給する原液供給手段9が配置されている。また、この原液供給手段9から濾材の走行方向に、洗浄液10を供給する洗浄液供給手段11が配置されている。洗浄液供給手段11は、管12を介して濾材洗浄手段13に連結されている。そして、上側走行経路の濾材2の終端側には、ディスチャージロール14が設けられている。
【0038】
真空トレイ3は、上面が開放している箱型構造をしていて、その上面はスライドプレート(図示せず)を介してドレンネジベルトに接している。真空トレイ3の材質としては、通常ポリプロピレンなどの樹脂が使用されるが、重合体粒子分散液の性状や濾過目的に応じて適宜選択すればよい。
【0039】
図1において、まず真空ポンプ7を作動し、減圧管4及び6を介して真空トレイ3内の圧力を減圧にする。このときの真空トレイ内の圧力は、1〜80kPaが好ましく、5〜60kPaがさらに好ましく、5〜30kPaが特に好ましい。本発明では、真空トレイ内の圧力は、5〜15kPaである。真空トレイ内の圧力が上記範囲になるように行うことにより、重合体粒子の洗浄性を高めることができる。
【0040】
次に、ドレンネジベルトを走行させながら、原液供給手段9から被処理原液(重合体粒子分散液)8を供給し、真空作用により被処理原液を濾過、脱水処理する。濾過された濾過ケーキ15は、ドレンネジベルトに接している濾材とともに移動し(図中の矢印16)、その間、洗浄液供給手段11から洗浄液10が散布され、ケーキ中の溶解性物質が濾液とともに減圧管4を介して濾液分離槽5に溜められる。
【0041】
洗浄液供給手段11の態様としては、ノズルから散布する方式、堰からオーバーフローさせて供給する方式などが挙げられるが特に制限されない。使用される洗浄液10としては、重合体粒子に付着している不純物を除去できる液体であれば特に限定はなく、例えば、水;メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等のアルコール類;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等の石油系溶剤、硫酸、塩酸などの鉱酸;カルボン酸などの有機酸;アンモニア、アミン類、アルカリ金属の水酸化物;が挙げられ、これらの2種以上を適宜混合して用いてもよい。洗浄液10の量は、重合体粒子100重量部に対して200〜1500重量部が好ましい。また、洗浄液10の温度は、洗浄効率の点からはなるべく温かい洗浄液を用いることが好ましく、30℃〜80℃くらいがさらに好ましい。
【0042】
濾過ケーキは、上側走行経路の濾材2の終端側に配設されているディスチャージロール14により、濾材2より剥離される。濾過ケーキが剥離された後の濾材は、下側走行経路に配置された濾材洗浄手段13により洗浄される。図1に示す水平ベルト式真空濾過装置では、濾材を移動させるためにドレンネジベルトを移動する操作と、真空トレイ内を減圧にした状態で行う濾過処理操作を同時に行うことにより、所定量の重合体粒子分散液が濾過処理されて、重合体粒子が分離される。
【0043】
本発明者らの想到した分離方法においては、本発明で使用する濾材を装着した水平ベルト式真空濾過装置を用いて重合体粒子を分離する工程の後に、前記工程で得られたケーキを洗浄液で再分散させる(リスラリー)工程及び他の固液分離機を用いて重合体粒子を分離する工程を入れてもよい。他の固液分離機としては、バスケット型遠心濾過機、サイフォン型遠心濾過機などの遠心濾過機が好適に用いられ、中でもサイフォン機構を有するサイフォン型遠心濾過機が従来の遠心濾過に加えて真空濾過を行うことができるので特に好適である。バスケット型又はサイフォン型の遠心濾過機を使用する際に用いる濾材の種類は、遠心濾過機に一般的に使用されている濾材を使用する。
【0044】
本発明者らの想到した分離方法により、調製された重合体粒子分散液から本発明で使用する濾材を装着した水平ベルト式真空濾過装置を用いて、湿潤状態の重合体粒子を分離する。
【0045】
本発明者らの想到した分離方法により重合体粒子分散液から分離される湿潤状態の重合体粒子の含水率は、好ましくは15〜60重量%、さらに好ましくは20〜50重量%、特に好ましくは25〜45重量%である。なお、重合体粒子の含水率(%)は湿潤状態の重合体粒子2gをアルミ皿に採取し、それを精秤(Wwet[g])し、105℃に設定した乾燥器に1時間放置し、冷却後、精秤(Wdry[g])し、以下の式で計算する。
含水率(%)=((Wwet−Wdry)/Wwet)×100
なお、固形分濃度は、100から含水率を差し引くことにより求められる。
【0046】
重合体粒子分散液から湿潤状態の重合体粒子を分離するのと同時に重合体粒子分散液中の水溶性成分を除去することが好ましい。
【0047】
水溶性成分としては、重合体粒子を得るために用いた分散安定剤(難水溶性金属化合物は酸又はアルカリによって水溶性になるもの)、水溶性オキソ酸塩などが挙げられる。
【0048】
本発明者らの想到した分離方法により重合体粒子分散液から分離される湿潤状態の重合体粒子は、これをイオン交換水に固形分濃度20%で再分散させた後濾過すると、電気伝導度が、好ましくは500μS/cm以下、さらに好ましくは100μS/cm以下、特に好ましくは50μS/cm以下の濾液が得られる。上記範囲の電気伝導度を与える着色重合体粒子を、トナーとして使用するとかぶりなどの画像不良を低減できる。
【0049】
本発明者らの想到した分離方法により、濾液への重合体粒子の漏れを少なくすることができる。具体的には、濾液の固形分濃度で、好ましくは500ppm以下、さらに好ましくは200ppm以下とすることができる。濾液の固形分濃度は、本発明らの想到した分離方法で分離された濾液を分取し、濾液2gをアルミ皿に採取し、それを精秤(W[g])し、105℃に設定した乾燥器に2時間放置し、冷却後、精秤(W[g])し、以下の式で計算する。
濾液の固形分濃度=100×(1−(W−W)/W))
【0050】
本発明者らの想到した分離方法により、重合体粒子分散液から分離された湿潤状態の重合体粒子は、次に通常、乾燥される。乾燥においては、重合体粒子が融着しない程度の温度に加熱して水分を除去する。乾燥方法としては、流動乾燥、真空乾燥などが挙げられ、特に限定されないが、低温での乾燥が可能な真空乾燥が好ましく、特に攪拌翼を備えた真空乾燥機による乾燥が好ましい。
【0051】
本発明者らの想到した分離方法は、トナーの製造方法に好適に適用できる。
【0052】
本発明のトナーの製造方法は、着色重合体粒子分散液を調製する工程、本発明で使用する濾材を装着した水平ベルト式真空濾過装置を用いて、着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離する工程、着色重合体粒子を乾燥する工程、必要に応じて該着色重合体粒子を分級する工程及び着色重合体粒子表面に外添剤を添加する工程よりなる。
【0053】
本発明のトナーの製造方法に適用できる着色重合体粒子分散液の調製方法は、本発明者らの想到した分離方法が適用できる重合体粒子分散液の調製方法と同様の方法を用いることができる。
【0054】
着色重合体粒子分散液とは、着色重合体粒子が分散媒に分散している液である。分散媒には通常水が用いられる。着色重合体粒子には、通常、結着樹脂と着色剤を必須成分として含有し、さらに帯電制御剤、離型剤などのその他の添加剤が必要に応じて含まれている。
【0055】
着色重合体粒子を構成する結着樹脂(樹脂)を得るために用いることができる重合性単量体としては、本発明者らの想到した分離方法が適用できる重合体粒子分散液で用いられるものが挙げられる。
【0056】
着色剤としては、黒色着色剤、カラー用着色剤があげられる。
黒色着色剤としては、カーボンブラック、ニグロシンベースの染顔料類;コバルト、ニッケル、四三酸化鉄、酸化鉄マンガン、酸化鉄亜鉛、酸化鉄ニッケル等の磁性粒子;などを挙げることができる。カーボンブラックを用いる場合、一次粒径が20〜40nmであるものを用いる。一次粒径が20nmより小さいとカーボンブラックの分散が得られず、かぶりの多いトナーになる。一方、40nmより大きいと、多価芳香族炭化水素化合物、例えばベンズピレン等の量が多くなって、環境安全上の問題が起こることがある。
【0057】
カラー用着色剤としては、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤及びシアン着色剤が挙げられる。
イエロー着色剤としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料等の化合物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントイエロー3、12、13、14、15、17、62、65、73、83、90、93、97、120、138、155、180及び181、185及び186等が挙げられる。
【0058】
マゼンタ着色剤としては、アゾ系顔料、縮合多環系顔料等の化合物が用いられる。具体的にはC.I.ピグメントレッド48、57、58、60、63、64、68、81、83、87、88、89、90、112、114、122、123、144、146、149、163、170、184、185、187、202、206、207、209及び251、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられる。
【0059】
シアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アントラキノン化合物等が利用できる。具体的にはC.I.ピグメントブルー2、3、6、15、15:1、15:2、15:3、15:4、16、17、及び60等が挙げられる。
こうした着色剤の量は、結着樹脂を得るために用いる重合性単量体又は結着樹脂100重量部に対して1〜10重量部である。
【0060】
帯電制御剤としては、各種の帯電制御剤を用いることができる。具体的には、ボントロンN−01(オリエント化学工業社製)、ニグロシンベースEX(オリエント化学工業社製)、スピロンブラックTRH(保土ケ谷化学工業社製)、T−77(保土ケ谷化学工業社製)、ボントロンS−34(オリエント化学工業社製)、ボントロンE−81(オリエント化学工業社製)、ボントロンE−84(オリエント化学工業社製)、COPY CHARGE NX(クラリアント社製)、COPY CHARGE NEG (クラリアント社製)等の帯電制御剤、特開平11−15192号公報、特開平3−175456号公報、特開平3−243954号公報などに記載の4級アンモニウム(塩)基含有共重合体や特開平3−243954号公報、特開平1−217464号公報、特開平3−15858号公報などに記載のスルホン酸(塩)基含有共重合体等の帯電制御剤(帯電制御樹脂)が挙げられる。これらの帯電制御剤は、トナーの帯電性を向上させるために、着色重合体粒子中に含有させることが好ましい。なかでも帯電制御樹脂は、結着樹脂との相溶性が高く、無色であり高速でのカラー連続印刷においても帯電性が安定したトナーを得ることができる点で好ましい。
帯電制御剤は、結着樹脂を得るために用いる重合性単量体又は結着樹脂100重量部に対して、通常、0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜7重量部の割合で用いられる。
【0061】
離型剤としては、本発明者らの想到した分離方法に適用できる重合体粒子分散液に含まれているものが挙げられる。離型剤は、結着樹脂を得るために用いる重合性単量体又は結着樹脂100重量部に対して、通常、0.5〜50重量部、好ましくは1〜20重量部の割合で用いられる。
【0062】
本発明のトナーの製造方法において、着色重合体粒子分散液は、着色重合体粒子を得るために使用した単量体、揮発性成分などが除去されたものであることが好ましい。また、着色重合体粒子を得るために用いた分散安定剤は、それが難水溶性物質である場合には、分散媒体中に可溶化されていることが好ましい。
【0063】
揮発性成分としては、未反応の単量体、有機溶媒、重合開始剤残渣、分子量調整剤などが挙げられる。これらを除去することによって着色重合体粒子をトナーとして用いたときに、帯電量が安定し画質が良好になる。
【0064】
重合開始剤及び分子量調整剤としては、本発明者らの想到した分離方法に適用できる着色重合体粒子分散液を得るために用いられるものが挙げられる。また、揮発成分の除去方法としては、本発明者らの想到した分離方法に適用できる重合体粒子分散液を得るために用いられる方法と同様の方法が挙げられる。
【0065】
難水溶性の分散安定剤としては、本発明者らの想到した分離方法に適用できる重合体粒子分散液を調製するときに用いられるものが挙げられる。
【0066】
本発明のトナーの製造方法では、本発明で使用する濾材を装着した水平ベルト式真空濾過装置を用いて、着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離する。分離された湿潤状態の着色重合体粒子の好ましい含水率は、本発明者らの想到した分離方法が好適に適用できる着色重合体粒子を分離したときに得られる該粒子の含水率と同様の範囲、すなわち好ましくは15〜60重量%、さらに好ましくは20〜50重量%、特に好ましくは25〜45重量%である。本発明のトナーの製造方法では、25〜45重量%である。
【0067】
本発明のトナーの製造方法においては、本発明で使用する濾材を装着した水平ベルト式真空濾過装置を用いて、着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離する工程の後に、前記工程で得られたケーキを洗浄液で再分散させる(リスラリー)工程及び他の固液分離機を用いて着色重合体粒子を分離する工程を入れてもよい。これらの工程は、具体的には本発明者らの想到した分離方法で述べた工程と同様の方法で行うことができる。
【0068】
本発明のトナーの製造方法において、分離された湿潤状態の着色重合体粒子を乾燥する。乾燥においては、着色重合体粒子が融着しない程度の温度に加熱して水分を除去する。乾燥方法としては、流動乾燥、真空乾燥などが挙げられ、特に限定されないが、低温での乾燥が可能な真空乾燥が好ましく、特に攪拌翼を備えた真空乾燥機による乾燥が好ましい。
【0069】
本発明のトナーの製造方法において、前記湿潤状態の着色重合体粒子を乾燥する前に後記の無機微粒子を乾燥機内に添加して、無機微粒子と着色重合体粒子とを混ぜながら乾燥すると、着色重合体粒子の凝集が抑えられ粗大粒子の割合が少なくなり、該粒子をトナーとして用いたとき、白筋等の画質不良が低減できる。
【0070】
本発明のトナーの製造方法において、着色重合体粒子を分離し乾燥した後に得られた粒子の電気伝導度σ2が、通常20μS/cm以下、好ましくは15μS/cm以下に、σ2−σ1が、10μS/cm以下、好ましくは5μS/cm以下になるように行う。水の電気伝導度σ1は、通常、0〜15μS/cmである。本発明では、電気伝導度σ2は、20μS/cm以下である。σ2が大きい場合あるいはσ2−σ1が大きい場合、着色重合体粒子をトナーとして使用した時に、帯電量の環境に対する依存性が高くなって、環境変動(温度や湿度の変化)による画像品質の低下を引き起こすようになる。電気伝導度σ2は、乾燥後の着色重合体粒子6gを電気伝導度σ1のイオン交換水100gに分散して分散液を得、この分散液を10分間煮沸した後、別途10分間煮沸しておいたイオン交換水を添加して煮沸前の容量に戻し、室温に冷却した後、電気伝導度計で測定した値である。
【0071】
本発明のトナーの製造方法において、着色重合体粒子のpHが通常4〜8、好ましくは4.5〜7.5になるようにする。本発明では、着色重合体粒子のpHは、4〜8である。pHは、着色重合体粒子6gをイオン交換水(陽イオン交換処理と陰イオン交換処理を行ったもの)100gに分散し、これを10分間煮沸した後、別途10分間煮沸しておいたイオン交換水を添加して煮沸前の重量に戻し、室温に冷却した後、pH計を用いて測定した値である。
【0072】
本発明のトナーの製造方法において、乾燥によって得られた着色重合体粒子は、必要に応じて分級を行い、外添剤を着色重合体粒子表面に添加する。
【0073】
外添剤としては、無機微粒子や有機樹脂微粒子が挙げられる。無機微粒子としては、二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化チタンなどの無機酸化物微粒子が挙げられる。有機樹脂微粒子としては、メタクリル酸エステル重合体粒子、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体粒子、コアがスチレン重合体で、シェルがメタクリル酸エステル共重合体で形成されたコアシェル型重合体粒子などが挙げられる。これらのうち、無機酸化物微粒子、特に二酸化ケイ素微粒子が好適である。さらに疎水化処理された二酸化ケイ素微粒子が特に好適である。外添剤の量は、特に限定されないが、着色重合体粒子100重量部に対して、通常、0.1〜6重量部である。また、外添剤は2種以上を組み合わせて用いてもよい。外添剤を組み合わせて用いる場合には、平均粒子径の異なる2種の無機酸化物微粒子または有機樹脂微粒子を組み合わせるのが好適である。
外添剤の付着は、通常、外添剤と着色重合体粒子とをヘンシェルミキサーなどの混合機に入れて撹拌して行う。
【0074】
本発明のトナーの製造方法により得られるトナーは、その体積平均粒子径(Dv)が、通常、0.5〜20μm、好ましくは1〜10μm、さらに好ましくは2〜8μmである。粒径が大きくなると解像度が低下傾向になる。
上記トナーは、一成分現像剤として、あるいはキャリアと組み合わせて二成分現像剤としても適用できる。
【0075】
【実施例】
本発明の方法を、実施例を示しながら、さらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。なお部及び%は特に断りのない限り重量基準である。
本実施例における評価は、以下の方法によって行う。
【0076】
(濾材の引張強度)
濾材の引張強度は、JIS−L1096のA法(ストリップ法)に準じて、試験片巾3cm、つかみ間隔20cm、引張速度20±1m/分で測定する。
【0077】
(濾材の通気量)
濾材の通気量は、JIS−L1096のA法に準じて、フラジール形試験機を用いて測定する。
【0078】
(粒径)
重合体粒子の体積平均粒径(Dv)及び粒径分布、すなわち体積平均粒径と個数平均粒径(Dp)との比(Dv/Dp)はマルチサイザー(ベックマン・コールター社製)により測定する。このマルチサイザーによる測定は、アパーチャー径:100μm、媒体:イソトンII、濃度10%、測定粒子数:100,000個の条件で行う。
【0079】
(濾過ケーキ含水率)
固液分離後の濾過ケーキを分取し、ケーキ2gをアルミ皿に採取し、それを精秤(Wwet[g])し、105℃に設定した乾燥器に2時間放置し、冷却後、精秤(Wdry[g])し、以下の式で計算する。
ケーキの含水率(%)=100×((Wwet−Wdry)/Wwet
【0080】
(濾液の固形分濃度)
水平ベルト式真空濾過装置を用いて重合体粒子分散液から重合体粒子を分離した後の濾液を分取し、そのうち約2gをアルミ皿に採取し、それを精秤(W[g])し、105℃に設定した乾燥器に2時間放置し、冷却後、精秤(W[g])し、以下の式で計算する。
濾液の固形分濃度=100×(W/W
【0081】
(連続運転時間)
濾材を水平ベルト式真空濾過装置に装着して連続運転を行い、濾材が変形して、蛇行修正不良が発生したり、濾過漏れが発生したりするまでの時間を確認する。
【0082】
(画質評価)
市販の非磁性一成分現像方式のプリンター(沖データ社製、商品名「MICROLINE 12n」)を用いて、35℃×80RH%(H/H)環境及び10℃×20RH%(L/L)環境の各環境下で初期から連続印字を行い、1万枚印字したときのカブリの値を、5%以下の場合は○、5%より大きく20%以下の場合は△、20%より大きい場合は×の3段階評価を行う。
【0083】
(実施例1)
スチレン80.5部及びn−ブチルアクリレート19.5部からなるコア用重合性単量体(これらの単量体を共重合して得られた共重合体のTg=55℃)、ポリメタクリル酸エステルマクロモノマー(東亜合成化学工業社製、商品名「AA6」、Tg=94℃)0.3部、ジビニルベンゼン0.5部、t−ドデシルメルカプタン1.2部、カーボンブラック(三菱化学社製、商品名「#25」)7部、帯電制御剤(保土ヶ谷化学工業社製、商品名「スピロンブラックTRH」)1部、離型剤(フィッシャートロプシュワックス、サゾール社製、商品名「パラフリントH1」、吸熱ピーク温度:100℃)2部を、メディア型湿式粉砕機を用いて湿式粉砕を行い、コア用重合性単量体組成物Aを得た。
【0084】
他方、イオン交換水200部に塩化マグネシウム(水溶性多価金属塩)6.5部を溶解した水溶液に、イオン交換水50部に水酸化ナトリウム(水酸化アルカリ金属)5部を溶解した水溶液を攪拌下で徐々に添加して、水酸化マグネシウムコロイド(難水溶性の金属水酸化物コロイド)分散液Aを調製した。生成した上記コロイドの粒径分布をマイクロトラック粒径分布測定器(日機装社製)で測定したところ、粒径は、D50(個数粒径分布の50%累積値)が0.35μmで、D90(個数粒径分布の90%累積値)が0.84μmであった。このマイクロトラック粒径分布測定器における測定においては、測定レンジ=0.12〜704μm、測定時間=30秒、媒体=イオン交換水の条件で行った。
【0085】
一方、メチルメタクリレート(Tg=105℃になる)3部と水100部を超音波乳化機にて微分散化処理して、シェル用重合性単量体の水分散液Aを得た。
シェル用重合性単量体の液滴の粒径は、得られた液滴を1%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液中に濃度3%で加え、マイクロトラック粒径分布測定器で測定したところ、D90が1.6μmであった。
【0086】
上記により得られた水酸化マグネシウム分散液Aに、コア用重合性単量体組成物Aを投入し、液滴が安定するまで攪拌し、そこに重合開始剤:t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(日本油脂社製、商品名「パーブチルO」)6部添加後、エバラマイルダーを用いて15,000rpmの回転数で30分間高剪断攪拌して、単量体混合物の液滴を造粒した。この造粒した単量体混合物の水分散液に四ホウ酸ナトリウム十水和物1部を添加し、この混合物を、攪拌翼を装着した反応器に入れ、85℃で重合反応を開始させ、重合転化率がほぼ100%に達した後、前記シェル用重合性単量体の水分散液Aに水溶性開始剤(和光純薬社製、商品名「VA−086」=2,2’−アゾビス(2−メチル−N−(2−ハイドロキシエチル)−プロピオンアミド)0.3部を溶解し、それを反応器に入れた。4時間重合を継続した後、反応を停止し、着色重合体粒子分散液を得た。このときの着色重合体粒子分散液の固形分濃度は27%であった。
【0087】
この着色重合体粒子の粒径は、Dv50(体積粒径分布の50%累積値)が7.43μmで、Dp50(個数粒径分布の50%累積値)が6.19μmであった。
【0088】
この着色重合体粒子分散液をpH4になるまで硫酸を添加して着色重合体粒子表面の水酸化マグネシウムを水に可溶化させた。この時の着色重合体粒子分散液の固形分濃度は21.5%であった。
【0089】
ここで、図1に示すような水平ベルト式真空濾過装置(住友重機械工業株式会社製、製品名「イーグルフィルター」)を用意し、この装置に濾材(引張強度310kgf/30mm、通気量60cc/min/cm、厚さ0.66mm、材質ポリエステル、織り方は平織)を装着した。そして、この濾過装置を用いて、上記着色重合体粒子分散液を、下記の条件にて分離し、含水率37%の着色重合体粒子を含む濾過ケーキを得た。
水平ベルト式真空濾過装置の操作条件
濾過面積:4m
着色重合体粒子分散液の供給速度:1800cm/時間
ドレンネジベルト移動速度:1.2m/分
洗浄水の供給速度:580cm/時間
真空トレイ内圧力:15kPa
【0090】
こうして得られた濾過ケーキの含水率は37%、濾液の固形分濃度は70ppmであった。この濾過ケーキを固形分濃度20%となるように、イオン交換水でリスラリー化した後、サイフォン型遠心濾過機(三菱化工機社製、製品名「HZ80Si」)を用いて脱水を行った。
サイフォン型遠心濾過機の操作条件
濾過面積:1m
着色重合体粒子分散液供給量:20〜30kg/バッチ
遠心効果:1440G
【0091】
こうして得られた濾過ケーキを真空乾燥して、体積平均粒径6.9μmの着色重合体粒子を得た。ここで得られた着色重合体粒子の電気伝導度σ2は、10μS/cm、pHは6であった。得られた着色重合体粒子100部に、疎水化処理したコロイダルシリカ(商品名「RX−300」、日本アエロジル社製)0.6部を添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合し、トナーを得た。測定結果、評価結果を表1に示す。
【0092】
(実施例2)
実施例1において、水平ベルト式真空濾過装置に用いる濾材として、別の濾材(引張強度320kgf/30mm、通気量102cc/min/cm、厚さ0.61mm、材質テトロン、織り方は2/2綾織り)を装着した他は、同様にして着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離して、乾燥し、着色重合体粒子を得た。ここで得られた着色重合体粒子の電気伝導度σ2は、10μS/cm、pHは6であった。そして、実施例1と同様にトナーを得た。測定結果、評価結果を表1に示す。
【0093】
(比較例1)
実施例1において、水平ベルト式真空濾過装置に用いる濾材として、別の濾材(引張強度180kgf/30mm、通気量390cc/min/cm、厚さ0.5mm、材質ポリプロピレン、織り方は二重織)を装着した他は、同様にして着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離して、乾燥し、着色重合体粒子を得た。ここで得られた着色重合体粒子の電気伝導度σ2は、25μS/cm、pHは6であった。そして、実施例1と同様にトナーを得た。測定結果、評価結果を表1に示す。
【0094】
【表1】
Figure 0004552372
【0095】
表1の結果から以下のことがわかる。本発明によれば、重合体粒子分散液から重合体粒子を分離するにあたり、特定の性質を有する濾材を装着した水平ベルト式真空濾過装置を用いることにより、濾材の寿命(連続運転時間)が長くなり、水平ベルト式真空濾過装置の運転中における濾材の変形や濾材からの重合体粒子の漏れを少なくすることができる。また、この分離方法を含むトナーの製造方法によれば、カブリや白筋などの画像品質劣化の少ない電子写真用トナーを効率よく製造することができる。
一方、比較例においては、濾材の縦方向の引張り強度が小さいので、水平ベルト式真空濾過装置の運転中に濾材の変形が起こり、原液又は重合体粒子が濾液中に漏れて、濾液の固形分濃度が大きくなり、濾過ケーキの洗浄が不十分となる。
そのため、トナーの収率低下やカブリなどの画像品質の劣化が起こる。従って濾材の交換が必要となる。さらに通気量が大きいため、濾材から着色重合体粒子の漏れが大きく(濾液の固形分濃度が大きくなる)なることから収率が低下する。
【0096】
【発明の効果】
本発明で使用する濾材は、水平ベルト式真空濾過装置に装着したときの変形が小さいので、長期間にわたり使用することが可能である。また、本発明者らの想到した分離方法によれば、濾材装着時の濾材の変形が少なくかつ通気量も少ないので、濾液への重合体粒子の漏れを少なくすることができる。この分離方法を使用したトナーの製造方法によれば、カブリや白筋などの画像品質劣化の少ない電子写真用トナーを効率よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するために用いられる水平ベルト式真空濾過装置の一例の模式図。
【符号の説明】
1:ドレンネジベルト
2:濾材
3:真空トレイ
4:減圧管
5:濾液分離槽
6:減圧管
7:真空ポンプ
8:被処理原液
9:処理原液供給手段
10:洗浄液
11:洗浄液供給手段
12:管
13:洗浄液供給手段
14:ディスチャージロール
15:濾過ケーキ
16:濾材の走行方向

Claims (1)

  1. 水平ベルト式真空濾過装置を用いて、着色重合体粒子分散液から着色重合体粒子を分離する工程を含むトナーの製造方法であって、
    (1)該水平ベルト式真空濾過装置が、無端状に巻回されて所定の走行方向に周回移動可能とされたポリエステル織布濾材と、ポリエステル織布濾材の上に着色重合体粒子分散液を供給する供給装置と、ポリエステル織布濾材の下に配置されて脱水域を形成する真空トレイと、供給装置からポリエステル織布濾材の走行方向に洗浄液を供給する洗浄液供給手段とを備え、真空トレイの真空吸引力により着色重合体粒子分散液をポリエステル織布濾材を介して真空吸引して脱水濾過し、湿潤状態の着色重合体粒子と濾液とを分離させる装置であり、
    (2)該ポリエステル織布濾材が、縦方向(走行方向)の引張強度が250kgf/30mm以上であり、かつ通気量が100cc/min/cm 以下であり、
    (3)該真空トレイ内の圧力が、5〜15kPaであり、
    (4)該湿潤状態の着色重合体粒子の含水率が、25〜45重量%であり、
    (5)該湿潤状態の着色重合体粒子を乾燥した後に得られた着色重合体粒子の電気伝導度σ2が、20μS/cm以下であり、この場合、電気伝導度σ2は、乾燥後の着色重合体粒子6gをイオン交換水100gに分散して分散液を得、この分散液を10分間煮沸した後、別途10分間煮沸しておいたイオン交換水を添加して煮沸前の容量に戻し、室温に冷却した後、電気伝導度計で測定した値であり、
    (6)該湿潤状態の着色重合体粒子を乾燥した後に得られた着色重合体粒子のpHが4〜8であり、この場合、pHは、着色重合体粒子6gをイオン交換水(陽イオン交換処理と陰イオン交換処理を行ったもの)100gに分散し、これを10分間煮沸した後、別途10分間煮沸しておいたイオン交換水を添加して煮沸前の重量に戻し、室温に冷却した後、pH計を用いて測定した値であり、かつ、
    (7)濾液の固形分濃度が、500ppm以下であ
    ナーの製造方法。
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