JP4018351B2 - 重合法トナーの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電荷潜像を顕在化する画像形成方法やトナージェット記録方法に用いる重合法トナーの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真法としては多数の方法が知られているが、一般には光導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜像を形成し、ついで該潜像をトナーで現像を行って可視像とし、必要に応じて紙などの転写材にトナー画像を転写した後、熱・圧力などにより転写材上にトナー画像を定着して複写物又は印刷物を得るものである。
【0003】
また、トナーを用いて現像する方法あるいは、トナー画像を定着する方法としては、従来各種の方法が提案されている。
【0004】
従来、これらの目的に使用するトナーは、一般的に熱可塑性樹脂中に染料または顔料からなる着色剤を溶融混練し、均一に分散させた後、微粉砕装置により微粉砕し、微粉砕物を分級機により分級して所望の粒径を有するトナーを製造してきた。
【0005】
この製造方法ではかなり優れたトナーを製造し得るが、ある種の制限、すなわち、トナー用材料の選択範囲に制限がある。例えば、樹脂着色剤分散体が十分に脆く、経済的に可能な製造装置で微粉砕し得るものでなければならない。ところがこれらの要求を満たすために樹脂着色剤分散体を脆くすると、該分散体を実際に高速で微粉砕した場合、形成された粒子の粒経範囲が広くなりやすく、特に比較的大きな割合で微粒子がこれに含まれるという問題が生じる。
【0006】
更に、このように脆性の高い材料から得られるトナーは、複写機等の現像器中で更なる微粉砕乃至は粉化を受けやすい。また、この方法では、着色剤等の固体微粒子を樹脂中に完全に均一分散することは困難であり、その分散の度合によっては、画像形成時におけるカブリの増大、画像濃度低下、混色性あるいは透明性の不良の原因となるので、着色剤の分散には十分な注意を払わなければならない。また、粉砕粒子の破断面に着色剤が露出することにより、現像特性の変動を引き起こす場合もある。
【0007】
一方、これら粉砕法によるトナーの問題点を克服するため、特公昭36−10231号、同43−10799号および同51−14895号公報等による懸濁重合法トナーを始めとして、各種重合法トナーやその製造方法が提案されている。例えば、懸濁重合法トナーでは、重合性単量体、着色剤及び重合開始剤、更に必要に応じて架橋剤、荷電制御剤、その他添加剤を均一に溶解または分散せしめて単量体組成物とした後、該単量体組成物を分散安定剤を含有する媒体、例えば、水相中に適当な撹拌機を用いて分散し、同時に重合反応を行わせ、濾別、乾燥して所望の粒径を有するトナー粒子を得る。この方法では、粉砕工程が全く含まれないため、トナーに脆性が必要ではなく、樹脂として軟質の材料を使用することができ、また、粒子表面への着色剤の露出が生ぜず、均一な摩擦帯電性を有するトナーが得られるという利点がある。また、得られるトナーの粒度分布が比較的シャープなことから分級工程を省略または、分級したとしても、高収率でトナーが得られる。
【0008】
しかしながら、重合体トナーは媒体中で直接トナー粒子を生成させるため、トナー表面が媒体の影響を受けやすい。
【0009】
例えば、媒体が水系媒体の場合、一般に極性の高い極性樹脂や荷電制御剤は、トナー表面近傍に局在化しやすくなる。その結果として粉砕トナーと比較して、非常に少量の荷電制御剤で、均一で高い帯電性をトナーに付与できるが、荷電制御剤のような極性の高い材料は、極一部ではあるが、水系媒体中へ溶解してしまうものもある。そのため、重合反応終了後の媒体からトナー粒子を濾別する工程で、非常に注意を払う必要がある。
【0010】
即ち、如何に、効率良く各トナー粒子の表面を均一に洗浄するかということが重要である。各トナー粒子の表面が均一に洗浄されていないと、トナーの帯電量分布がブロードとなり、特に、高温多湿下などの、トナーが帯電しにくい環境下では、画像濃度低下、カブリ等の問題が発生しやすくなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、こうした問題点を解消して、効率良く各トナー粒子の表面を均一に洗浄でき、得られたトナーによって画像を形成した場合において、高い画像濃度が安定して維持され、カブリの発生等を生じない優れた画像特性を有するトナーが得られる重合法トナーの製造方法を提供することである。
【0012】
更に本発明の目的は、高温多湿の環境下においても安定して高品質画像を得ることができ、耐久性のあるトナーが得られる重合法トナーの製造方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の本発明によって達成される。
【0014】
即ち本発明は、水系媒体中で合成される着色樹脂粒子を媒体から濾別する濾過工程と、該着色樹脂粒子に洗浄液を添加して該着色樹脂粒子を洗浄する洗浄工程と、洗浄した該着色樹脂粒子を洗浄液から濾別する再濾過工程と、該着色樹脂粒子を乾燥する乾燥工程を有する重合法トナーの製造方法であって、
該洗浄工程と再濾過工程を複数回行ない、後段の再濾過工程で生成する濾液を捕集して、前段の洗浄工程における洗浄液として再利用することを特徴とする重合法トナーの製造方法である。
【0015】
また本発明は、水系媒体中で合成される着色樹脂粒子を媒体から濾別する濾過工程と、該着色樹脂粒子に洗浄液を添加して該着色樹脂粒子を洗浄する洗浄工程と、洗浄した該着色樹脂粒子を洗浄液から濾別する再濾過工程と、該着色樹脂粒子を乾燥する乾燥工程を有する重合法トナーの製造方法であって、
該濾過工程及び/又は再濾過工程は濾過後に濾材洗浄を行ない、該濾過工程及び/又は再濾過工程で使用した濾材洗浄液を捕集して、洗浄工程における洗浄液として再利用することを特徴とする重合法トナーの製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下好ましい実施の形態を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
【0017】
本発明者らは、上記した従来技術の課題を解決すべく鋭意検討の結果、効率良く各トナー粒子の表面を均一に洗浄するためには、該着色樹脂粒子を洗浄する方法が大きく影響を与えていることを見出した。
【0018】
即ち本発明者らは、着色樹脂粒子の洗浄性は洗浄液の性状と量に依存すことに着目し、洗浄液を再利用することで効率良く各トナー粒子の表面を均一に洗浄できることを知見して本発明に至った。
【0019】
本発明のトナーは少なくとも樹脂と着色剤を含有するものであるが、必要に応じて定着性改良剤である離型剤や荷電制御剤等を含有することもできる。さらに、上記樹脂と着色剤を主成分とするトナー粒子に対して無機微粒子や有機微粒子等で構成される外添剤を添加したものであってもよい。
【0020】
本発明のトナーは、懸濁重合法や、必要な添加剤の乳化液を加えた液中にて単量体を乳化重合し、微粒の重合体粒子を製造し、その後に、有機溶媒、凝集剤等を添加して会合する方法で製造することができる。会合の際にトナーの構成に必要な離型剤や着色剤などの分散液と混合して会合させて調製する方法や、単量体中に離型剤や着色剤などのトナー構成成分を分散した上で乳化重合する方法などがあげられる。なお、ここで会合とは、樹脂粒子及び着色剤粒子が複数個融着することを示す。
【0021】
また、本発明でいうところの水系媒体とは、少なくとも水が50質量%以上含有されたものを示す。
【0022】
懸濁重合法の製造方法としては特に限定されるものでは無いが、下記の様な製造方法を上げることができる。
【0023】
すなわち、重合性単量体中に着色剤や必要に応じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤等の各種構成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンドグラインダー、超音波分散機などで重合性単量体に各種構成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が溶解あるいは分散された重合性単量体を、分散安定剤を含有した水系媒体中にホモミキサーやホモジナイザーなどを使用しトナーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、撹拌機構を有する反応装置へ移し、加熱することで重合反応を進行させる。反応終了後、分散安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することで本発明のトナーを調製する。
【0024】
また、本発明のトナーを製造する方法として樹脂粒子を水系媒体中で融着させて調製する方法もあげることができる。この方法としては、特に限定されるものでは無いが、例えば、特開平5−265252号公報や特開平6−329947号公報、特開平9−15904号公報に示す方法をあげることができる。すなわち、樹脂粒子と着色剤などの構成材料の分散粒子、あるいは樹脂及び着色剤等より構成される微粒子を複数以上会合させる方法、特に水中にてこれらを乳化剤を用いて分散した後に、臨界凝集濃度以上の凝集剤を加え塩析させると同時に、形成された重合体自体のガラス転移点温度以上で加熱融着させ、その粒子を含水状態のまま流動状態で加熱乾燥することにより、本発明のトナーを形成することができる。なお、ここにおいて凝集剤と同時に水に対して無限溶解する有機溶媒を加えてもよい。
【0025】
本発明に用いられる好ましい単量体としては、具体的には、スチレン,o(m−、p−)−メチルスチレン,m(p−)−エチルスチレン等のスチレン系単量体;(メタ)アクリル酸メチル,(メタ)アクリル酸エチル,(メタ)アクリル酸プロピル,(メタ)アクリル酸ブチル,(メタ)アクリル酸オクチル,(メタ)アクリル酸ドデシル,(メタ)アクリル酸ステアリル,(メタ)アクリル酸ベヘニル,(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル,(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル,(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等の(メタ)アクリル酸エステル系単量体;ブタジエン,イソプレン,シクロヘキセン,(メタ)アクリロニトリル,アクリル酸アミド等のエン系単量体が好ましく用いられる。これらは、単独または一般的には出版物ポリマーハンドブック第2版III−P139〜192(JohnWiley&Sons社製)に記載の理論ガラス転移温度(Tg)が、40〜75℃を示すように単量体を適宜混合し用いられる。理論ガラス転移温度が40℃未満の場合には、トナーの保存安定性や現像剤の耐久安定性の面から問題が生じ、一方75℃を超える場合は定着点の上昇をもたらし、特にフルカラートナーの場合においては各色トナーの混色が不十分となり色再現性に乏しく、更にOHP画像の透明性を著しく低下させ高画質の面から好ましくない。
【0026】
外殻樹脂の分子量は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により測定される。具体的なGPCの測定方法としては、予めトナーをソックスレー抽出器を用いトルエン溶剤で20時間抽出を行った後、ロータリーエバポレーターでトルエンを留去せしめ、更に低軟化点物質は溶解するが外殻樹脂は溶解し得ない有機溶剤、例えばクロロホルム等を加え十分洗浄を行った後、THF(テトラヒドロフラン)に可溶した溶液をポア径が0.3μmの耐溶剤性メンブランフィルターでろ過したサンプルをウォーターズ社製150Cを用い、カラム構成は昭和電工製A−801、802、803、804、805、806、807を連結し標準ポリスチレン樹脂の検量線を用い分子量分布を測定し得る。得られた樹脂成分の数平均分子量(Mn)は5000〜100000であり、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)は2〜100を示す外殻樹脂が本発明には好ましい。
【0027】
本発明においては、コア/シェル構造を有するトナーを製造する場合、低軟化点物質を内包化せしめるため、外殻樹脂中に更に極性樹脂を添加せしめることが特に好ましい。
【0028】
本発明に用いられる極性樹脂としては、スチレンと(メタ)アクリル酸の共重合体,マレイン酸共重合体,飽和ポリエステル樹脂,エポキシ樹脂が好ましく用いられる。該極性樹脂は、外殻樹脂又は単量体と反応しうる不飽和基を分子中にあまり含まないものが特に好ましい。仮に多くの不飽和基を有する極性樹脂を含む場合においては、外殻樹脂層を形成する単量体と架橋反応が起き、特に、フルカラー用トナーとしては、極めて高分子量になり四色トナーの混色には不利となり好ましくない。
【0029】
また、本発明においては、トナーの表面にさらに最外殻樹脂層を設けても良い。該最外殻樹脂層のガラス転移温度は、耐ブロッキング性のさらなる向上のため外殻樹脂層のガラス転移温度以上に設計されること、さらに定着性を損なわない程度に架橋されていることが好ましい。また、該最外殻樹脂層には帯電性向上のため極性樹脂や荷電制御剤が含有されていることが好ましい。
【0030】
該最外殻層を設ける方法としては、特に限定されるものではないが例えば以下のような方法が挙げられる。
1.重合反応後半、または終了後、反応系中に必要に応じて、極性樹脂、荷電制御剤、架橋剤等を溶解、分散したモノマーを添加し重合粒子に吸着させ、重合開始剤を添加し重合を行う方法。
2.必要に応じて、極性樹脂、荷電制御剤、架橋剤等を含有したモノマーからなる乳化重合粒子またはソープフリー重合粒子を反応系中に添加し、重合粒子表面に凝集、必要に応じて熱等により固着させる方法。
3.必要に応じて、極性樹脂、荷電制御剤、架橋剤等を含有したモノマーからなる乳化重合粒子またはソープフリー重合粒子を乾式で機械的にトナー粒子表面に固着させる方法。
である。
【0031】
本発明に用いられる着色剤は、黒色着色剤としてカーボンブラック,磁性体,以下に示すイエロー/マゼンタ/シアン着色剤を用い黒色に調色されたものが利用される。
【0032】
イエロー着色剤としては、縮合アゾ化合物,イソインドリノン化合物,アンスラキノン化合物,アゾ金属錯体,メチン化合物,アリルアミド化合物に代表される化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピグメントイエロー12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、109、110、111、128、129、147、168等が好適に用いられる。
【0033】
マゼンタ着色剤としては、縮合アゾ化合物,ジケトピロロピロール化合物,アンスラキノン,キナクリドン化合物,塩基染料レーキ化合物,ナフトール化合物,ベンズイミダゾロン化合物,チオインジゴ化合物,ペリレン化合物が用いられる。具体的には、C.I.ピグメントレッド2、3、5、6、7、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、166、169、177、184、185、202、206、220、221、254が特に好ましい。
【0034】
本発明に用いられるシアン着色剤としては、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体,アンスラキノン化合物,塩基染料レーキ化合物等が利用できる。具体的には、C.I.ピグメントブルー1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、66等が特に好適に利用できる。
【0035】
これらの着色剤は、単独又は混合し更には固溶体の状態で用いることができる。
【0036】
本発明に用いられる着色剤は、カラートナーの場合、色相角,彩度,明度,耐候性,OHP透明性,トナー中への分散性の点から選択される。該着色剤の添加量は、樹脂100質量部に対し1〜20質量部添加して用いられる。
【0037】
黒色着色剤として磁性体を用いた場合には、他の着色剤と異なり樹脂100質量部に対し4〜150質量部添加して用いられる。
【0038】
本発明に用いられる荷電制御剤としては、公知のものが利用できるが、カラートナーの場合は、特に、無色でトナーの帯電スピードが速く且つ一定の帯電量を安定して維持できる荷電制御剤が好ましい。具体的化合物としては、ネガ系としてサリチル酸、ナフトエ酸、ダイカルボン酸の金属化合物,スルホン酸、カルボン酸を側鎖に持つ高分子型化合物,ホウ素化合物,尿素化合物,ケイ素化合物,カリークスアレーン等が利用でき、ポジ系として四級アンモニウム塩,該四級アンモニウム塩を側鎖に有する高分子型化合物,グアニジン化合物,イミダゾール化合物等が好ましく用いられる。該荷電制御剤は樹脂100質量部に対し0.5〜10質量部が好ましい。
【0039】
本発明で使用される重合開始剤として、例えば、2,2’−アゾビスー(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、1,1’−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’−アゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系重合開始剤;ベンゾイルペルオキシド、メチルエチルケトンペルオキシド、ジイソプロピルペルオキシカーボネート、クメンヒドロペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド等の過酸化物系重合開始剤が用いられる。
【0040】
該重合開始剤の添加量は、目的とする重合度により変化するが一般的には単量体に対し0.5〜20質量%添加され用いられる。開始剤の種類は、重合方法により若干異なるが、十時間半減期温度を参考に、単独又は混合し利用される。また、重合度を制御するため公知の架橋剤・連鎖移動剤・重合禁止剤等を更に添加し用いることも可能である。
【0041】
本発明のトナー製造方法においては、重合時に用いる分散安定剤を、酸に可溶な無機系酸化物とするのが好ましい。更に、該無機系酸化物はリン酸化合物であることが好ましい。リン酸化合物としては、例えば、リン酸三カルシウム,リン酸マグネシウム,リン酸アルミニウム,リン酸亜鉛等が挙げられる。これらの分散安定剤は、重合性単量体100質量部に対して0.2〜10.0質量部を使用するこtpが好ましい。
【0042】
更に、該分散安定剤は、市販のものをそのまま用いても良いが、細かい均一な粒度を有す分散粒子を得るために、分散媒中にて高速撹拌下にて該無機化合物を生成させて用いることもできる。例えば、リン酸三カルシウムの場合、高速撹袢下において、リン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を混合することで懸濁重合方法に好ましい分散安定剤を得ることができる。また、これら分散安定剤の微細化のため0.001〜0.1質量部の界面活性剤を併用しても良い。
【0043】
該界面活性剤として、具体的には、市販のノニオン,アニオン,カチオン型の界面活性剤が利用でき、例えばドデシル硫酸ナトリウム,テトラデシル硫酸ナトリウム,ペンタデシル硫酸ナトリウム,オクチル硫酸ナトリウム,オレイン酸ナトリウム,ラウリル酸ナトリウム,ステアリン酸カリウム,オレイン酸カルシウム等が好ましく用いられる。
【0044】
該重合法に用いる分散安定剤は、一般にトナーの帯電性能を著しく低下させるため、該分散安定剤を除去する必要がある。分散安定剤の除去が不完全であると、トナーが帯電しにくい環境下では、画像濃度低下、カブリ等の問題が発生しやすくなる。
【0045】
分散安定剤の除去方法としては、媒体からの濾別前に酸またはアルカリを加えて分散安定剤を媒体中に溶解させ、媒体と共に濾別することが一般的である。ここで、濾別後のトナー表面には若干の媒体である水分が付着している。そして、この水分中には先の分散安定剤が溶解しており、この分散安定剤を溶解した水分が付着しているトナーを後工程で乾燥すると、水分のみ除去され、溶解していた分散安定剤は濃縮されトナー表面に固着する。
【0046】
このような濾別方法で分散安定剤の残存量を小さくするには、濾別後の含水トナーに洗浄液を加え水分中の分散安定剤濃度を小さくした上で再濾別し、付着水分中の分散安定剤量を小さくする方法があり、必要により洗浄水添加、再濾別の工程を数回繰り返すことにより所望する分散安定剤の残存許容量以下にすることが可能である。
【0047】
ここで、濾別に用いる濾過装置としては、洗浄機能を兼ね備えた濾過洗浄装置が好適である。「洗浄機能」とは、濾別後のトナーに洗浄水を加えてリスラリー液としたり、濾別後のトナーをケーキ状として、該ケーキに洗浄水を通過させることを指す。
【0048】
洗浄機能を兼ね備えた濾過洗浄装置としては、フィルタープレスや特開平08−160661号公報に開示されるベルトフィルターがあり、本発明は両者に適用できる。ベルトフィルターは、ケーキにまんべんなく洗浄水を降りかけられるので、フィルタープレスに比して均一洗浄性に優れる、同一処理能力で装置の大きさを比較するとフィルタープレスより小さいという利点がある。
【0049】
また、ベルトフィルターは2つのタイプに大別することができ、1つはドレンネジベルトを有するタイプで、ドレンネジベルトと真空パンが摺擦しながら真空を気密する構造のため真空漏れを起こしやすく、濾別後の含水率が40%程度と大きくなりやすいという問題点がある。もう1つはドレンネジベルトを廃し濾布と真空パンが密着するようにして、ドレンネジベルトを有するタイプのような真空漏れの問題を解決することにより濾別後の含水率に優れたドレンネジベルトを使用しないタイプである。
【0050】
ドレンネジベルトを有するベルトフィルターとしては住友重機械(株)製の商品名「イーグルフィルター」が、ドレンネジベルトを使用しないベルトフィルターとしては月島機械(株)製の商品名「水平ベルトフィルタ」や月島機械(株)製の商品名「シンクロフィルタ」等がある。本発明は両方のタイプのベルトフィルターの両者に適用できるが、濾別後の含水率に優れたドレンネジベルトを使用しないタイプのベルトフィルターを用いることが好ましい。
【0051】
濾別後のトナー粒子の含水率が大きいと、先に説明した理由により分散安定剤の残存量が大きくなりトナー帯電性能の低下を生じるため、洗浄を繰り返す必要が生じ洗浄液量や排水処理量が増加しコストアップするという問題点があった。
【0052】
本発明者等が検討した結果、洗浄液を再利用することで洗浄を繰り返しても上記のような問題点が実質的に解決されることが分かった。再利用できる洗浄液としては、洗浄工程を2段以上に分割し前段を予備洗浄、後段を仕上げ洗浄とした場合の後段の仕上げ洗浄に用いる洗浄液や、濾材の洗浄に用いる洗浄液である。再利用する洗浄液の使用先としては、前段の予備洗浄工程の洗浄液として使用することが好ましい。また、再利用先の前段の予備洗浄工程は、後段の仕上げ洗浄を行なう装置と同一装置内に設けても別の洗浄装置であっても良いが、効率を考慮すると同一装置内に前段の洗浄工程を設けることが好ましい。
【0053】
次に、分散安定剤を除去する洗浄の場合には、再利用する洗浄液のpHを管理することで洗浄液を効率良く経済的に再利用できることがわかった。すなわち、分散安定剤は酸又はアルカリで溶解して除去することが一般的なので、洗浄前のトナー懸濁液(以下スラリー)は酸性又はアルカリ性を示している。このスラリーを濾過しても脱液されたケーキはスラリーと同等のpHを示すので、洗浄液としては中性付近の洗浄液を用いることで最も効率良く洗浄できる。そのため、中性付近の洗浄液を用いた場合、使用済みの洗浄液はケーキ中の酸又はアルカリによって弱酸性又は弱アルカリ性を示す。この弱酸性や弱アルカリ性の度合いがスラリーのpHに近いと洗浄効果が薄れ、未使用の洗浄液のpHに近いと予備洗浄の使用には十分であることがわかった。
【0054】
具体的には、分散安定剤がリン酸カルシウムのように酸に可溶な場合、スラリーを塩酸等でpH1近辺として分散安定剤を溶解せしめ、脱水後、pH7前後の純水(例えば100Lの液量)で洗浄し、使用済みのpH4前後の洗浄液(100L)は廃棄処分としてきたが、洗浄を2段洗浄とし、1段目をpH4程度の洗浄液(例えば50Lの液量)で予備洗浄を、2段目をpH7近辺の洗浄液(例えば50Lの液量)で仕上げ洗浄をしてもトータルの洗浄液量を増やすことなく洗浄できることがわかった。ここで、2段目の洗浄排液を廃棄せずに1段目の洗浄液として用いれば、使用する洗浄液量は、従来の再利用しない場合に比べて、大幅に削減できることになる。この2段洗浄の分散安定剤がアルカリに可溶な場合も同様である。再利用する洗浄液のpH(C)は、洗浄前スラリーのpH(A)と未使用の洗浄液のpH(B)との中間((A+B)/2)よりも未使用の洗浄液のpH(B)に近いことが好ましい。すなわち、
A>Bの場合、B<(A+B)/2<Aなので、C<(A+B)/2
A<Bの場合、A<(A+B)/2<Bなので、C>(A+B)/2
の関係にあることが好ましい。但し、所望する洗浄レベルが低くても良い場合はこの限りではない。また、所望する洗浄レベルが高くて、再利用する洗浄液のpHが前記範囲を逸脱している場合には、再利用する洗浄液に酸又はアルカリを加えてpH調整しても良い。
【0055】
本発明の特徴であるトナー粒子のろ過、洗浄方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。図1〜2は本発明に使用する濾過、洗浄、再濾過工程の一例の概略的断面図及び模式図を示す。
【0056】
図1は、本発明に適用できるベルトフィルターの概略的断面図である。無端状の濾布3は、図示しない複数のロール間に張架され、矢印Aの方向に駆動される。駆動は連続的でも断続的でも良い。濾布3の内側には、必要により図示しないドレンネジベルトを設けても良い。ドレンネジベルト若しくは濾布3の下方には、一体式又は複数に分割された真空トレイが設けられる。真空トレイは固定式でも往復移動式でも良い。図1では真空トレイ4、4a、4b、4cの4分割としている。分散安定剤を溶解せしめたスラリー2は、スラリータンク1等より濾過面の上部へ送液口5を介して濾布3上に供給され、真空作用により濾過、脱水される。送液口5は固定式でも往復移動式でも良い。濾液11は、真空トレイ4に集められ、図示しない濾液管より図示しない真空タンクへ送られる。
【0057】
濾過されたケーキ6は濾布3と共に走行し、その間に上部より1基又は複数基のケーキ洗浄装置よりケーキ洗浄液が散布され、ケーキ6中の溶解性物質が濾液と共に排出されるようになっている。ケーキ洗浄装置は固定式でも往復移動式でも良い。図1ではケーキ洗浄装置7a、7b、7cの3基を設けている。ケーキ洗浄液10a、10b、10cは、ケーキ洗浄装置7a、7b、7cに供給され、脱水ケーキ6を洗浄した後、真空トレイ4a、4b、4cにて捕集され、ケーキ洗浄排液11a、11b、11cとなる。必要により真空脱水ゾーンを延長することもできる。図1においてケーキ洗浄装置7cを使用しないと、ケーキ洗浄液10bを真空トレイ4bと4cで脱水することになるので、更なる低含水率を達成できる。
【0058】
脱水ケーキ6は、必要により図示しない加圧装置により加圧脱水された後、図示しないロールによってもたらされる曲率もしくは図示しないディスチャージロール等の剥離手段により、濾布3より剥離される。ケーキ6剥離後の濾布3には若干のトナー等が付着しているため、必要により濾布洗浄手段を設けることがある。図1では濾布洗浄手段として、洗浄液スプレー式の濾布洗浄装置8を使用している。濾布洗浄液12は濾布洗浄装置8によりスプレーされ濾布3を洗浄する。洗浄後の濾布洗浄液12はトレイ9により捕集され濾布洗浄排液13となる。
【0059】
ベルトフィルターの脱水条件としては、スラリー供給量、ベルトスピード、真空度が重要である。しかしながら、スラリー供給量とベルトスピードは機器スケールによって適正値が異なるので、ケーキ厚み、脱水時間が適正となるよう調整すれば良い。ケーキ厚みは1〜50mmが一般的で、好ましくは5〜30mmである。脱水時間は10〜300秒が一般的で、好ましくは30〜180秒である。真空度は50kPa以下が一般的で、好ましくは30kPa以下である。
【0060】
図2は、本発明に適用できるフィルタープレスを用いてスラリーからトナーを濾別し洗浄する工程の模式図である。フィルタープレスの工程としては、濾板を閉板した後、スラリーを圧入することから始まる。フィルタープレスの場合、圧入と同時に濾過するので随時濾液が発生する。濾室への充填率を高めたい場合には、必要により圧入の際に予備圧搾を行なっても良い。濾室内にケーキが作製されたら、ケーキ洗浄液を導入してケーキ洗浄を行なうことができる。ケーキ洗浄は、スラリー供給口からケーキに洗浄液を流す正洗浄と、濾布からケーキに洗浄液を流す逆洗浄とがあり、正洗浄を行なってから逆洗浄を行なう場合が通常だが、どちらか一方の場合や逆の順に行なう場合もある。ケーキ洗浄液は、フィルタープレス内に滞留せずにケーキ洗浄排液として機外に随時排出される。ケーキ洗浄後は、ケーキ含水率を下げるために圧搾やエアー等の気体をブローすることができる。
【0061】
一連の処理が終了したら濾板を開板し、トナーはケーキとして排出される。フィルタープレスの濾布が汚れている場合は、開板した状態で濾布に洗浄液を吹きかけ、濾布洗浄を行なうことができる。逆洗浄を実施している場合は、濾布が目詰まりしにくいので毎バッチ濾布洗浄を行なう必要はない。一方、得られたトナーケーキは、必要により解砕した後に、乾燥して製品に供することができるが、精密なトナー洗浄を所望する場合には、洗浄液にリスラリーして再度フィルタープレス等の装置で濾過処理を行なうことができる。
【0062】
排出されたケーキは、流動層乾燥機、気流乾燥機、真空乾燥機などの乾燥機で乾燥される。
【0063】
本発明のトナーには、各種トナー性能付与のために、外添剤を添加しても良い。使用される外添剤としては、例えば、金属酸化物(酸化アルミニウム,酸化チタン,チタン酸ストロンチウム,酸化セリウム,酸化マグネシウム,酸化クロム,酸化錫,酸化亜鉛,など)・窒化物(窒化ケイ素など)・炭化物(炭化ケイ素など)・金属塩(硫酸カルシウム,硫酸バリウム,炭酸カルシウムなど)・脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛,ステアリン酸カルシウムなど)・カーボンブラック・シリカなどが用いられる。
【0064】
これら外添剤は、トナー粒子100質量部に対し、0.01〜10質量部が用いられ、好ましくは0.05〜5質量部が用いられる。これら外添剤は、単独で用いても、また、複数併用しても良い。それぞれ、疎水化処理を行ったものが、より好ましい。
【0065】
トナー平径及び粒度分布の測定装置としては、コールターカウンタTA−IIあるいはコールターマルチサイザーII(コールター社製)を用いる。電解液は、1級塩化ナトリウムを用いて、約1%NaCl水溶液を調製する。
【0066】
測定方法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を2〜20mg加える。
【0067】
試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナーの体積、個数を測定して体積分布と個数分布を算出した。
【0068】
それから本発明に係る体積分布から求めた重量基準の重量平均粒径(D4)(各チャンネルの代表値をチャンネル毎の代表値とする)を求めた。
【0069】
また、本発明における含水率は含水粒子5gをアルミ皿に採取し、それを精秤(A[g])し、105℃に設定した乾燥機に1時間放置し、冷却後精秤(B[g])し、以下の式で計算した値である。
含水率=((A−B)/A)×100[%]
【0070】
【実施例】
以上、本発明の基本的な構成と特色について述べたが、以下、本発明の実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。しかしながら、もちろん、これによって本発明が何ら限定されるものではない。
【0071】
<実施例1>
イオン交換水700質量部に、0.1M−Na3PO4水溶液450質量部を投入し、60℃に加温した後、クレアミックスCLS−30S(エム・テクニック社製)を用いて、4500rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl2水溶液68質量部を徐々に添加し、リン酸カルシウム塩を含む水系媒体を得た。
【0072】
一方、
Figure 0004018351
上記処方を60℃に加温し、均一に溶解、分散した。これに、重合開始剤2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)8質量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0073】
前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物を投入し、60℃,N2雰囲気下において、クレアミックスにて4500rpmで15分間撹拌し、重合性単量体組成物を造粒した。
【0074】
その後、パドル撹拌翼で撹拌しつつ、70℃に昇温し、10時間反応させた。重合反応終了後、80℃/減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、塩酸を加えリン酸カルシウム塩を溶解させたスラリーのpHを1とした後、図1に示すドレンネジベルトを使用しないタイプのベルトフィルターを用い、下記に示す洗浄条件にて脱水し、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0075】
ベルトフィルターの洗浄条件
ケーキ洗浄液10a:ケーキ洗浄排水11bを再利用(pH4)
:供給スラリー中の固形分の3倍量
ケーキ洗浄液10b:純水(pH6)
:供給スラリー中の固形分の3倍量
ケーキ洗浄液10c:使用しない
:使用しない
濾布洗浄液12 :純水(pH6)
:供給スラリー中の固形分の3倍量
【0076】
上記により得られたウエットケーキの含水率は25%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0077】
[洗浄状態の評価]
洗浄状態は、残存する分散安定剤量によって評価した。残存分散安定剤量については、蛍光X線分析装置(RIX3000)を用い定量分析した。この残存分散安定剤量の値が200ppm以下の場合は、実質的な問題はないが、200ppmを超えるとトナー帯電性が低下する。本実施例の残存分散安定剤量は、130ppmと問題ないレベルであった。
【0078】
上記で得られた該着色粒子100質量部に対して、BET法による比表面積が、200m2/gである疎水性シリカを1.0質量部添加し、混合機にて混合しトナーを得た。
【0079】
本実施例において、得られたトナーの重量平均粒径は6.8μmであった。
【0080】
[画像性能の評価]
画像性能は温度30℃,湿度80%の環境下で連続3000枚の耐久テストを行い、カブリを測定して評価した。耐久テストはキヤノン社製LBP−2360を用いて行なった。
【0081】
紙上のカブリについては、反射式濃度計(TOKYO DENSHOKU CO.,LTD社製 REFLECTOMETER ODEL TC−6DS)を用いて測定した。即ち、反射濃度計で測定したプリンと後の白地部の反射濃度最悪値をDsとし、プリント前の用紙について反射濃度計で測定した反射濃度平均値をDrとした時に、これらの値の差(Ds−Dr)を求め、これを紙上カブリとした。この紙上カブリ量が2%以下の場合は、実質的に紙上カブリのない良好な画像であるが、2%を超えると紙上カブリが目立つ不鮮明な画像である。本実施例では、3000枚耐久後の画像について評価したが、3000枚に渡りカブリが2%を超えることなく高品質の画像を安定して得ることができた。
【0082】
ケーキや濾布の洗浄液/排液量は、供給スラリー中の固形分の6倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転が可能で、経済的に高品質のトナーを得ることができた。
【0083】
<実施例2>
実施例1のベルトフィルターの洗浄条件を、
Figure 0004018351
としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0084】
上記により得られたウエットケーキの含水率は25%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0085】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は120ppmと問題ないレベルであった。
【0086】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、カブリについて確認したところ、3000枚に渡りカブリが2%を超えることなく高品質の画像を安定して得ることができた。
【0087】
ケーキや濾布の洗浄液/排液量は、供給スラリー中の固形分の6倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転が可能で、経済的に高品質のトナーを得ることができた。
【0088】
<実施例3>
実施例1のベルトフィルターの洗浄条件を、
ベルトフィルターの洗浄条件
ケーキ洗浄液10a:ケーキ洗浄排液11bを再利用(pH4)
:供給スラリー中の固形分の3倍量
ケーキ洗浄液10b:濾布洗浄排液13を再利用(pH5)
:供給スラリー中の固形分の3倍量
ケーキ洗浄液10c:使用しない
:使用しない
濾布洗浄液12 :純水(pH6)
:供給スラリー中の固形分の3倍量
としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0089】
上記により得られたウエットケーキの含水率は25%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0090】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は190ppmと許容範囲内であるものの上限値であった。
【0091】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、3000枚に渡りカブリについて確認したところ、耐久中に一時的に2%を超えることがあるものの、問題のないカブリのレベルであった。
【0092】
ケーキや濾布の洗浄液/排液量は、供給スラリー中の固形分の3倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転が可能で、経済性に優れたトナーを得ることができた。
【0093】
<比較例1>
実施例1のベルトフィルターの洗浄条件を、
Figure 0004018351
としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0094】
上記により得られたウエットケーキの含水率は25%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0095】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は100ppmと問題ないレベルであった。
【0096】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、カブリについて確認したところ、3000枚に渡りカブリが2%を超えることなく高品質の画像を安定して得ることができた。
【0097】
濾布の目詰まりなく連続運転は可能であったものの、ケーキや濾布の洗浄液/排液量は、供給スラリー中の固形分の9倍量に増え、実施例1に比較して不経済な運転条件となってしまった。
【0098】
<比較例2>
実施例1のベルトフィルターの洗浄条件を、
Figure 0004018351
としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0099】
上記により得られたウエットケーキの含水率は25%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0100】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は230ppmと許容範囲を上回っていた。
【0101】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、カブリについて確認したところ、2000枚を超えたところからカブリが2%を頻繁に上回るようになり実用に供せないレベルの画像であった。
【0102】
ケーキや濾布の洗浄液/排液量は、供給スラリー中の固形分の6倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転可能な経済性に優れた運転条件ではあったが、品質面で満足できないトナーであった。
【0103】
<比較例3>
実施例1のベルトフィルターの洗浄条件を、
Figure 0004018351
としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0104】
上記により得られたウエットケーキの含水率は25%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0105】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は100ppmと問題ないレベルであった。
【0106】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、カブリについて確認したところ、3000枚に渡りカブリが2%を超えることなく高品質の画像を安定して得ることができた。
【0107】
トナー品質に問題なく、ケーキや濾布の洗浄液/排液量も、供給スラリー中の固形分の6倍量に押さえられたものの、連続運転3時間目より濾布の目詰まりが生じ始め、結果としてケーキ含水率が40%超に悪化した。また連続運転5時間目より濾布上の付着物が目立つようになり、結果として濾布の蛇行が生じ運転を中止せざるを得ない状況となった。
【0108】
<実施例4>
実施例1においてベルトフィルターの代わりに図2に示すフィルタープレスを用い、脱水・洗浄条件を、
Figure 0004018351
としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0109】
上記により得られたウエットケーキの含水率は15%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0110】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は150ppmと問題ないレベルであった。
【0111】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、カブリについて確認したところ、3000枚に渡りカブリが2%を超えることなく高品質の画像を安定して得ることができた。
【0112】
ケーキや濾布の洗浄液/排液量は、供給スラリー中の固形分の6倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転が可能で、経済的に高品質のトナーを得ることができた。
【0113】
<実施例5>
実施例1においてベルトフィルターの代わりに図2に示すフィルタープレスを用い、脱水・洗浄条件を、
Figure 0004018351
としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0114】
上記により得られたウエットケーキの含水率は15%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0115】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は140ppmと問題ないレベルであった。
【0116】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、カブリについて確認したところ、3000枚に渡りカブリが2%を超えることなく高品質の画像を安定して得ることができた。
【0117】
ケーキや濾布の洗浄液/排液量は、供給スラリー中の固形分の7倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転が可能で、経済的に高品質のトナーを得ることができた。
【0118】
<実施例6>
イオン交換水700質量部に、0.1M−Na3PO4水溶液450質量部を投入し、60℃に加温した後、クレアミックスCLS−30S(エム・テクニック社製)を用いて、4500rpmにて撹拌した。これに1.0M−CaCl2水溶液68質量部を徐々に添加し、リン酸カルシウム塩を含む水系媒体を得た。
【0119】
一方、
Figure 0004018351
上記処方を60℃に加温し、均一に溶解、分散した。これに、重合開始剤tert−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサネート8質量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
【0120】
前記水系媒体中に上記重合性単量体組成物を投入し、60℃,N2雰囲気下において、クレアミックスにて4500rpmで15分間撹拌し、重合性単量体組成物を造粒した。
【0121】
その後、パドル撹拌翼で撹拌しつつ、70℃に昇温し、10時間反応させた。重合反応終了後、重合開始剤の残さ物を溶解する目的で炭酸ナトリウムを添加し、80℃/減圧下で残存モノマーを留去し、冷却後、図1に示すベルトフィルター(月島機械社製、水平ベルトフィルタ)を用いて、下記の条件にて脱水・洗浄して、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0122】
Figure 0004018351
としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0123】
上記により得られたウエットケーキの含水率は30%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0124】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は170ppmと問題ないレベルであった。
【0125】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、カブリについて確認したところ、3000枚に渡りカブリが2%を超えることなく高品質の画像を安定して得ることができた。
【0126】
ケーキや濾布の洗浄水/排水量は、供給スラリー中の固形分の6倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転が可能で、経済的に高品質のトナーを得ることができた。
【0127】
<実施例7>
実施例6のベルトフィルターの洗浄条件を、
Figure 0004018351
としたこと以外は実施例6と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0128】
上記により得られたウエットケーキの含水率は30%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0129】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は160ppmと許容範囲内であるものの上限値であった。
【0130】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、カブリについて確認したところ、3000枚に渡りカブリが2%を超えることなく高品質の画像を安定して得ることができた。
【0131】
ケーキや濾布の洗浄水/排水量は、供給スラリー中の固形分の6倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転が可能で、経済的に高品質のトナーを得ることができた。
【0132】
<実施例8>
実施例1において、使用する濾過洗浄装置をドレンネジベルト有するタイプのベルトフィルターである住友重機械(株)製の商品名「イーグルフィルター」としたこと以外は実施例1と同様の操作を行い、重合トナー粒子のウエットケーキを得た。
【0133】
上記により得られたウエットケーキの含水率は35%であった。その後、乾燥して着色樹脂粒子を得た。
【0134】
上記で得られたトナーを、実施例1と同様にして、洗浄状態について評価した。その結果、残存分散安定剤量は200ppmと許容範囲内であるものの上限値であった。
【0135】
更に、上記で得られたトナーを用いて実施例1と同様に外添して、画出し試験を行ない、3000枚に渡りカブリについて確認したところ、耐久中に一時的に2%を超えることがあるものの、問題のないカブリのレベルであった。
【0136】
ケーキや濾布の洗浄液/排液量は、供給スラリー中の固形分の6倍量に押さえられ、濾布の目詰まりなく連続運転が可能で、経済性に優れたトナーを得ることができた。
【0137】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、効率良く各トナー粒子の表面を均一に洗浄でき、得られたトナーによって画像を形成した場合において、カブリの発生等を生じない優れた画像特性を有するトナーが得られる重合法トナーの製造方法が提供される。
【0138】
更に本発明によれば、高温多湿の環境下においても安定して高品質画像を得ることができ、耐久性のあるトナーが得られる重合法トナーの製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いたベルトフィルターの概略的断面図である。
【図2】本発明に用いたフィルタープレスの概略的模式図である。
【符号の説明】
1: スラリータンク
2: スラリー
3: 濾布
4、4a、4b、4c: 真空トレイ
5: 送液口
6: ケーキ
7a、7b、7c: ケーキ洗浄装置
8: 濾布洗浄装置
9: トレイ
10a、10b、10c: ケーキ洗浄液
11: 濾液
11a、11b、11c: ケーキ洗浄排液
12: 濾布洗浄液
13: 濾布洗浄排液

Claims (8)

  1. 水系媒体中で合成される着色樹脂粒子を媒体から濾別する濾過工程と、該着色樹脂粒子に洗浄液を添加して該着色樹脂粒子を洗浄する洗浄工程と、洗浄した該着色樹脂粒子を洗浄液から濾別する再濾過工程と、該着色樹脂粒子を乾燥する乾燥工程を有する重合法トナーの製造方法であって、
    該洗浄工程と再濾過工程を複数回行ない、後段の再濾過工程で生成する濾液を捕集して、前段の洗浄工程における洗浄液として再利用することを特徴とする重合法トナーの製造方法。
  2. 濾過工程と複数回の洗浄工程と再濾過工程を同一の濾過洗浄装置内で行なうことを特徴とする請求項1に記載の重合法トナーの製造方法。
  3. 該濾過洗浄装置が真空式のベルトフィルターであることを特徴とする請求項2に記載の重合法トナーの製造方法。
  4. 洗浄前のスラリーのpH(A)と未使用の洗浄液のpH(B)と再利用する洗浄液のpH(C)の関係が、
    A>Bのときは、C<(A+B)/2
    A<Bのときは、C>(A+B)/2
    であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の重合法トナーの製造方法。
  5. 水系媒体中で合成される着色樹脂粒子を媒体から濾別する濾過工程と、該着色樹脂粒子に洗浄液を添加して該着色樹脂粒子を洗浄する洗浄工程と、洗浄した該着色樹脂粒子を洗浄液から濾別する再濾過工程と、該着色樹脂粒子を乾燥する乾燥工程を有する重合法トナーの製造方法であって、
    該濾過工程及び/又は再濾過工程は濾過後に濾材洗浄を行ない、該濾過工程及び/又は再濾過工程で使用した濾材洗浄液を捕集して、洗浄工程における洗浄液として再利用することを特徴とする重合法トナーの製造方法。
  6. 濾過工程と洗浄工程と再濾過工程を同一の濾過洗浄装置内で行なうことを特徴とする請求項5に記載の重合法トナーの製造方法。
  7. 該濾過洗浄装置が真空式のベルトフィルターであることを特徴とする請求項6に記載の重合法トナーの製造方法。
  8. 洗浄前のスラリーのpH(A)と未使用の洗浄液のpH(B)と再利用する洗浄液のpH(C)の関係が、
    A>Bのときは、C<(A+B)/2
    A<Bのときは、C>(A+B)/2
    であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の重合法トナーの製造方法。
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