JP4550761B2 - 液体トナーの濃度測定装置 - Google Patents

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Description

この発明は、液体トナーの濃度測定装置に関する。
電子写真方式による画像形成装置には、たとえば、静電潜像が形成された感光体ドラムに、液体トナーを供給して静電潜像を現像する液体現像式の画像形成装置がある。この画像形成装置に用いられる液体トナーは、トナー粒子をキャリア液内に分散した液体であり、トナー粒子の量およびキャリア液の量を調整することで、所望のトナー粒子濃度の液体トナーを得ることができる。この液体トナーのトナー粒子濃度は、たとえば光学的なセンサによって測定される。
たとえば、特許文献1記載の液体トナーの濃度測定装置では、数μ〜数10μmの極めて薄いトナー層を作りだし、そのトナー層の光透過具合を光学センサで検出し、トナー粒子濃度の測定を行っている。
特開2002−278304号公報
特許文献1記載の液体トナーの濃度測定装置において、トナー粒子濃度の測定は、一定の厚みのトナー層の光透過度が測定されることにより行われている。ところで、画像形成装置がカラー印字に対応しているときのように、黒色トナー以外の複数種類のトナーが用いられるとき、それぞれのトナーにおいて光の透過度が違うため、トナー毎に最も測定に適したトナー層の厚みが違ってくる。このため、多色トナーを用いる画像形成装置では、用いるトナーの色に合わせてトナー層の厚みを変えなければならない。
この発明の目的は、このような背景のもとになされたもので、複数種類の液体トナーに対して共通の仕様で対処でき、かつ、使い勝手の良い液体トナーの濃度測定装置を提供することである。
上記目的を達成するための請求項1記載の発明は、トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーのトナー粒子濃度を測定する濃度測定装置であって、第1の対向面を有する透明な固定部材と、回転位置によって、前記第1の対向面との距離が変化する第2の対向面を有する透明な回転部材と、前記第1の対向面と前記第2の対向面とにより形成される液体トナーが浸入する間隙と、前記間隙内の液体トナーに前記回転部材の回転によって前記間隔の大きさが変化するような方向に光を通して、前記間隙内の液体トナーの光透過度を検出する光センサと、前記光センサの検出値に基づいて、トナー粒子濃度を演算する演算手段とを有しており、前記光センサは、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサであり、前記第2の対向面は、回転中心が偏心した円筒体の外周面により形成されており、液体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更されることを特徴とする液体トナーの濃度測定装置である。
この発明によれば、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサの検出値に基づいて、第1の対向面と第2の対向面により形成される間隙内に浸入する液体トナーのトナー粒子濃度を演算することができる。また、第2の対向面を有する透明な回転部材の位置を変更することにより、前記間隙の距離を変えることができる。
体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更される。たとえば、ブラックトナーのように光透過度が低い液体トナーの場合には、前記間隙が狭くなるように、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、液体トナーのトナー粒子濃度を良好に測定することができるようになる。一方、イエロートナーのように光透過度が高い液体トナーの濃度測定の場合は、光透過度が低い液体トナーの濃度測定の場合に比べて、前記間隙が広くなるように、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、液体トナーのトナー粒子濃度を良好に測定することができるようになる。
請求項2記載の発明は、トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーのトナー粒子濃度を測定する濃度測定装置であって、第1の対向面を有する透明な固定部材と、回転位置によって、前記第1の対向面との距離が変化する第2の対向面を有する透明な回転部材と、前記第1の対向面と前記第2の対向面とにより形成される液体トナーが浸入する間隙と、前記間隙内の液体トナーに前記回転部材の回転によって前記間隔の大きさが変化するような方向に光を通して、前記間隙内の液体トナーの光透過度を検出する光センサと、前記光センサの検出値に基づいて、トナー粒子濃度を演算する演算手段とを有しており、前記光センサは、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサであり、前記第2の対向面は、楕円形状の筒体の外周面により形成されており、液体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更されることを特徴とする液体トナーの濃度測定装置である。この発明においても、請求項1記載の発明と同様な効果が得られる。
請求項3記載の発明は、トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーのトナー粒子濃度を測定する濃度測定装置であって、第1の対向面を有する透明な固定部材と、回転位置によって、前記第1の対向面との距離が変化する第2の対向面を有する透明な回転部材と、前記第1の対向面と前記第2の対向面とにより形成される液体トナーが浸入する間隙と、前記間隙内の液体トナーに前記回転部材の回転によって前記間隔の大きさが変化するような方向に光を通して、前記間隙内の液体トナーの光透過度を検出する光センサと、前記光センサの検出値に基づいて、トナー粒子濃度を演算する演算手段とを有しており、前記光センサは、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサであり、前記第2の対向面は、多角形の筒体の外周面で形成され、回転中心から各外周面への距離がそれぞれ異なっており、液体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更されることを特徴とする液体トナーの濃度測定装置である。この発明においても、請求項1記載の発明と同様な効果が得られる。
請求項4記載の発明は、トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーのトナー粒子濃度を測定する濃度測定装置であって、第1の対向面を有する透明な固定部材と、回転位置によって、前記第1の対向面との距離が変化する第2の対向面を有する透明な回転部材と、前記第1の対向面と前記第2の対向面とにより形成される液体トナーが浸入する間隙と、前記間隙内の液体トナーに前記回転部材の回転によって前記間隔の大きさが変化するような方向に光を通して、前記間隙内の液体トナーの光透過度を検出する光センサと、前記光センサの検出値に基づいて、トナー粒子濃度を演算する演算手段とを有しており、前記光センサは、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサであり、前記第2の対向面は、回転中心から放射状に延びる導光路の先端外表面で形成され、前記回転中心から前記先端外表面までの距離がそれぞれ異なっており、液体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更されることを特徴とする液体トナーの濃度測定装置である。この発明においても、請求項1記載の発明と同様な効果が得られる。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る液体トナーの濃度測定装置を備える液体現像式の画像形成装置の概略図である。
画像形成装置1は、所定の画像データに基づいて用紙Pに画像を形成するためのものであり、ハウジング2と、このハウジング2内に設けられている用紙Pを収容・搬送するための給排紙に関わる各種装置(31〜36)と、画像形成部4(4y,4c,4mおよび4k)と、現像装置5(5y,5c,5mおよび5k)と、転写装置6と、定着装置7とを備えている。
画像形成装置1では、画像形成動作に応じて、給紙ローラ32により給紙トレイ31から用紙Pが一枚ずつ取り出される。用紙Pは、フィードローラ33やレジストローラ34により、二次転写ローラ66に搬送される。
一方、イエロートナー用の画像形成部4y,シアントナー用の画像形成部4c,マゼンタトナー用の画像形成部4m,ブラックトナー用の画像形成部4kにはそれぞれ、画像データに基づく静電潜像が形成され、その静電潜像に各現像装置5(5y,5c,5mまたは5k)からトナーが付与されることで、トナー像が形成される。そして、このトナー像が、各一次転写ローラ62(62y,62c,62mまたは62k)との近接位置で、中間転写駆動ローラ65,中間転写テンションローラ64および中間転写従動ローラ63に外接して回転する中間転写ベルト61上に順次転写される。
そして、中間転写ベルト61と二次転写ローラ66とが近接する位置で、中間転写ベルト61上のトナー像が用紙Pに転写される。
なお、中間転写ベルト61から用紙Pに転写されずに付着した残トナーは、中間転写ベルトクリーニングローラ67aおよび中間転写ベルトクリーニングブレード67bを備えた中間転写ベルトクリーニング装置67により、中間転写ベルト61から取り除かれる。
トナー像が転写された用紙Pは、定着装置7に送られて加熱・加圧され、トナー像が定着される。そして、用紙Pは、排出ローラ35により排出トレイ36に排出される。
図2は、画像形成装置1に備えられる現像装置5,画像形成部4および攪拌装置9の概略構成を示す模式図である。これらの装置5,4,9は、トナーの色の違いに関係なく、同じ構成のものが使用されている。
現像装置5は、液体トナーに含まれるトナー粒子を画像形成部4に供給するために、液体トナーを溜める液体トナー貯留槽56と、汲み上げローラ51と,供給ローラ52と、現像ローラ53とを備えている。現像装置5は、汲み上げローラ51および供給ローラ52の回転運動により、現像ローラ53の周面に液体トナーを塗布する。
また、現像装置5には、液体トナー貯留槽56内に貯留された液体トナーを攪拌して、トナー粒子とキャリア液とを均等に混ぜ合うための攪拌スパイラル54が備えられている。
さらに、供給ローラ52には供給ローラドクターブレード52bが当接しており、現像ローラ53には現像ローラクリーニングブレード53bが当接している。これらブレード52b,53bはそれぞれ、不要な液体トナーをローラ52,53の周面から取り除く。
また、現像装置5には、液体トナー貯留槽56内の液体トナーの貯留量を検知するため、液面センサ55が備えられている。
画像形成部4は、円筒状の感光体ドラム41、この感光体ドラム41を取り囲むように配置された除電装置42,帯電装置43,露光装置44,およびクリーニング装置45を備えている。
感光体ドラム41の周面上では、このドラムの回転に伴い、除電装置42により電荷が取り除かれ、帯電装置43により均一に帯電され、露光装置44により所定の画像データに基づき露光されることで、静電潜像が形成される。
感光体ドラム41に形成された静電潜像には、現像ローラ53の周面上に塗布された液体トナー中のトナー粒子が選択的に付着して、トナー像が形成される。そして、このトナー像は、前述のとおり、中間転写ベルト61上に転写される。
ところで、トナー粒子が、中間転写ベルト61に転写されず、感光体ドラム41の周面に残ってしまうことがある。このとき、クリーニングローラ45aおよびクリーニングブレード45bを備えたクリーニング装置45により、感光体ドラム41からそのトナーが取り除かれる。
攪拌装置9は、液体トナーを生成するために、攪拌槽91と、攪拌羽根92と、液体トナー濃度測定装置93とを備えている。各攪拌装置9(9y,9c,9mまたは9k)における攪拌槽91にはそれぞれ、図示しない経路を介して、イエロートナー用,シアントナー用,マゼンタトナー用またはブラックトナー用の各トナーコンテナ81(81y,81c,81mまたは81k)と、キャリア液タンク82とが接続されている(図1参照)。そして、各トナーコンテナ81からのトナー粒子およびキャリア液タンク82からのキャリア液が所定量混合され、攪拌羽根92で攪拌されることで、液体トナーが生成される。攪拌槽91は、また、液体トナー貯留槽56に接続されており、生成した液体トナーを液体トナー貯留槽56側に流入する。
ところで、画像形成装置1では、良好な画像形成を行うために、好適なトナー粒子濃度になるように制御されている。好適なトナー粒子濃度を保つため、攪拌装置9の攪拌槽91の側壁を介した位置には、トナー粒子濃度を測定する液体トナー濃度測定装置93が設けられている。
図3は、液体トナー濃度測定装置93の側面断面図である。
液体トナー濃度測定装置93は、液体トナーのトナー粒子濃度を測定するために、攪拌槽91を形成する壁面に連続して形成された第1の対向面97sを有する固定部材97と、第2の対向面98sを有する回転部材98と、これら第1の対向面97sおよび第2の対向面98sにより形成されて液体トナーが浸入する間隙94と、間隙94内の液体トナーのトナー粒子濃度に応じた検出値を出力する光センサ95とを備えている。
固定部材97および回転部材98は、共に透明な部材で形成されている。光センサ95は、第2の対向面98s側に設けられた光を発する投光素子95aと、第1の対向面97s側に設けられた投光素子95aからの光を受け取る受光素子95bとを備えている。ここでは、光センサ95は、これら透明な部材および間隙94内の液体トナーを介して、投光素子95aから受光素子95bに向けて光を発する透過型のセンサとして機能している。
また、第2の対向面98sは、回転軸99が偏心した円筒体の外周面により形成されている。これにより、回転部材98の回転位置を変更することによって、第1の対向面97sと第2の対向面98sとの間隙94の距離を、約0.05mmから約10mmまでの範囲で変えることができる。よって、光センサ95は、間隙94の複数の距離における光透過度を検出することができる。光透過度を良好に検出できる間隙94の距離は、トナーの色の違いによる光透過度(光透過度は、ブラック,シアン,マゼンタ,イエローの順に高くなる)に応じて異なる。具体的には、間隙94の距離は、ブラックトナーの場合、約0.05〜1.0mmの範囲の値とされ、シアントナーの場合、約1.0〜2.0mmの範囲の値とされ、マゼンタトナーの場合、約1.5〜3.0mmの範囲の値とされ、イエロートナーの場合、約3.0〜5.0mmの範囲の値とされる。
また、光センサ95には、受光素子95bからの検出値に基づいてトナー粒子濃度を演算するトナー粒子濃度演算部96が接続されている。このトナー粒子濃度演算部96は、受光素子95bからの検出値(たとえば、電圧や電流)により、後述の演算方法に基づいて、液体トナーのトナー粒子濃度を測定することができる。
図4は、トナー粒子濃度−出力電圧の特性を示す線図であり、(a)は、シアントナーの液体トナーを用いたときの線図であり、(b)は、イエロートナーの液体トナーを用いたときの線図である。
図4(a)は、シアントナーでの液体トナーを用いたときの、間隙94の距離を0.1mm,1.5mm,3.0mmに変えたときのトナー粒子濃度−出力電圧特性を示している。図4(a)に示されるように、シアントナーは、間隙94の距離が3.0mmになると、トナー粒子濃度が約30%を越えた値では、そのとき出力される電圧が極端に低くなり、良好なトナー粒子濃度−出力電圧特性が得られなくなる。
したがって、シアントナーの場合、所望のトナー粒子濃度(20%)において、間隙94の距離が約1.0〜2.0mm程度であれば、トナー粒子濃度−出力電圧特性が安定しており、液体トナーのトナー粒子濃度がほぼ正確に測定できることがわかる。
一方、図4(b)は、イエロートナーでの液体トナーを用いたときの、間隙94の距離を0.1mm,1.5mm,3.0mmに変えたときのトナー粒子濃度−出力電圧特性を示している。図4(b)に示されるように、イエロートナーは、間隙94の距離が3.0mmでも、良好なトナー粒子濃度―出力電圧特性を示していることがわかる。
したがって、イエロートナーの場合、上述のシアントナーに比べて光透過度が高いために、間隙94の距離が3.0mm以上であっても、液体トナーのトナー粒子濃度の測定に適していると思える。
よって、上述のように、光透過度の違いによって、トナー粒子濃度−出力電圧特性が良好に測定できる間隙94の距離が異なっているので、液体トナーの色(種類)によって、間隙94の距離を変える方がよいことがわかる。
以上のようにして、回転部材98の回転位置を変更することで、光センサ95の測定する間隙94の距離を変えることができるので、間隙94の複数の距離における光センサの検出値(この場合、出力電圧)を検出することができる。よって、この発明は、各液体トナーの光透過度(すなわち、液体トナーの種類)に応じて、共通の仕様で対処でき、同一構成で色の異なるトナーに対処することができる。
図5は、図4(a)に示されるシアントナーの液体トナーを用いた場合の、トナー粒子濃度演算部96で行われる演算方法を説明するための線図である。
図5では、間隙94の距離と、光センサ出力電圧差との関係を示している。この光センサ出力電圧差とは、基準となる間隙94の距離(このときの距離は0.1mm)において出力された電圧値との差のことである。トナー粒子濃度演算部96は、間隙94の距離と、この光センサ出力電圧差との関係を記憶する。
図5に示されるように、トナー粒子濃度が高い値を示すときはグラフの傾きが大きくなり、トナー粒子濃度が低い値を示すときはグラフの傾きが小さくなる関係がある。この関係を用いることによって、各液体トナーの光透過度に応じて間隙94の距離を変更して光センサ95からの検出値を検出することで、各液体トナーのトナー粒子濃度が高くなったか低くなったかを測定することがができる。
たとえば、シアントナーのトナー粒子濃度の測定では、図5に示されるような間隙94の距離の範囲で、光センサ95による検出を行う。また、シアントナーより光透過度の高いイエロートナーのトナー粒子濃度の測定では、図示していないが、測定されうる間隙94の距離を約3.0mm以上の値(たとえば、3.0〜5.0mm)で、光センサ95による検出を行う。また、シアントナーより光透過度の低いブラックトナーのトナー粒子濃度の測定では、図示していないが、測定されうる間隙94の距離を約1.0mmを越えない値(たとえば、0.05〜1.0mm)で、光センサ95による検出を行う。
なお、トナー粒子濃度演算部96に記憶される光センサ出力電圧差は、出荷時に基準のトナー粒子濃度を有する液体トナーが充填された際に検出した値を記憶しておくことが好ましい。この場合、個々の画像形成装置1での間隙94の距離で光センサ出力電圧差を求めることができるため、各画像形成装置1に備えられる光センサ95のそれぞれに感度のバラつきがあったとしても、この画像形成装置1に記憶された光センサ出力電圧差に基づき、所望のトナー粒子濃度より高くなったか低くなったかの測定をほぼ正確に行うことができる。
また、第2の対向面は、図3に示される液体トナー濃度測定装置93のような回転軸99が偏心した円筒体の外周面により形成されている形状(98s)に限らず、たとえば、図6に示される液体トナー濃度測定装置193のような楕円形状の筒体の外周面により形成されている形状(198s)、図7に示される液体トナー濃度測定装置293のような多角形の筒体の外周面で形成され、回転軸299から各外周面への距離がそれぞれ異なる形状(298s)、または、図8に示される液体トナー濃度測定装置393のような回転軸399から放射状に延びる導光路の先端外表面で形成され、回転軸399から先端外表面までの距離がそれぞれ異なる形状(398s)であってもよい。このような形状の第2の対向面を有する回転部材を用いれば、この回転部材の回転位置を変更することにより、測定する間隙の距離を容易に変えることができる。
さらに、図9に示される液体トナー濃度測定装置493のように、固定部材497および回転部材498の一方は透明であり、他方は、鏡面により対向面を作るもので、光センサ495は、透明な部材の対向面側に設けられ、投光素子495aおよび受光素子495bの対を有する反射型のセンサであってもよい。この場合、第1の対向面497s側および第2の対向面498sのどちらか一方に、光センサ495に備わる投光素子495aおよび受光素子495bを配置することができる。
たとえば、図9を参照して、第2の対向面498sが鏡面である場合、光センサ495は、第1の対向面497s側に設けられる。このとき、光センサ495の投光素子495aが発した光は、第1の対向面497s側から間隙494内の液体トナーを通過して、第2の対向面498sとしての鏡面へと達する。そして、この鏡面(第2の対向面498s)で反射された光(反射光)は再度、間隙494内の液体トナーを通過して、受光素子495bに受け取られる。
このような光センサ495の配置を採ることにより、液体トナー濃度測定装置493の構造をより簡略化することができる。
むろん、第1の対向面497sを鏡面として、光センサ495を第2の対向面498s側の回転部材498内に設けることでも、同様の効果を奏することができる。
以上で、この発明の実施の形態を説明したが、この発明の実施は、前記の形態に限定されるものではない。たとえば、個々の画像形成装置1の置かれた環境に応じたトナー粒子濃度の測定をするために、測定する間隙94の距離の範囲を変更することも可能である。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る液体トナーの濃度測定装置を備える液体現像式の画像形成装置の概略図である。 画像形成装置に備えられる現像装置,画像形成部および攪拌装置の概略構成を示す模式図である。 液体トナー濃度測定装置の側面断面図である。 トナー粒子濃度−出力電圧の特性を示す線図であり、(a)は、シアントナーの液体トナーを用いたときの線図であり、(b)は、イエロートナーの液体トナーを用いたときの線図である。 図4(a)に示されるシアントナーの液体トナーを用いた場合の、トナー粒子濃度演算部で行われる演算方法を説明するための線図である。 他の実施の形態の液体トナー濃度測定装置の側面断面図である。 さらに他の実施の形態の液体トナー濃度測定装置の側面断面図である。 さらに他の実施の形態の液体トナー濃度測定装置の側面断面図である。 鏡面により第2の対向面を形成したときの、液体トナー濃度測定装置の側面断面図である。
符号の説明
93,193,293,393,493 液体トナー濃度測定装置
94,194,294,394,494 間隙
95,195,295,395,495 光センサ
95a,195a,295a,395a,495a 投光素子
95b,195b,295b,395b,495b 受光素子
96,196,296,396,496 トナー粒子濃度演算部
97,197,297,397,497 固定部材
97s,197s,297s,397s,497s 第1の対向面
98,198,298,398 回転部材
98s,198s,298s,398s 第2の対向面
498s 第2の対向面(鏡面)
99,199,299,399,499 回転軸(回転中心)

Claims (4)

  1. トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーのトナー粒子濃度を測定する濃度測定装置であって、
    第1の対向面を有する透明な固定部材と、
    回転位置によって、前記第1の対向面との距離が変化する第2の対向面を有する透明な回転部材と、
    前記第1の対向面と前記第2の対向面とにより形成される液体トナーが浸入する間隙と、
    前記間隙内の液体トナーに前記回転部材の回転によって前記間隔の大きさが変化するような方向に光を通して、前記間隙内の液体トナーの光透過度を検出する光センサと、
    前記光センサの検出値に基づいて、トナー粒子濃度を演算する演算手段とを有しており、
    前記光センサは、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサであり、前記第2の対向面は、回転中心が偏心した円筒体の外周面により形成されており、
    液体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更されることを特徴とする液体トナーの濃度測定装置。
  2. トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーのトナー粒子濃度を測定する濃度測定装置であって、
    第1の対向面を有する透明な固定部材と、
    回転位置によって、前記第1の対向面との距離が変化する第2の対向面を有する透明な回転部材と、
    前記第1の対向面と前記第2の対向面とにより形成される液体トナーが浸入する間隙と、
    前記間隙内の液体トナーに前記回転部材の回転によって前記間隔の大きさが変化するような方向に光を通して、前記間隙内の液体トナーの光透過度を検出する光センサと、
    前記光センサの検出値に基づいて、トナー粒子濃度を演算する演算手段とを有しており、
    前記光センサは、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサであり、前記第2の対向面は、楕円形状の筒体の外周面により形成されており、
    液体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更されることを特徴とする液体トナーの濃度測定装置。
  3. トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーのトナー粒子濃度を測定する濃度測定装置であって、
    第1の対向面を有する透明な固定部材と、
    回転位置によって、前記第1の対向面との距離が変化する第2の対向面を有する透明な回転部材と、
    前記第1の対向面と前記第2の対向面とにより形成される液体トナーが浸入する間隙と、
    前記間隙内の液体トナーに前記回転部材の回転によって前記間隔の大きさが変化するような方向に光を通して、前記間隙内の液体トナーの光透過度を検出する光センサと、
    前記光センサの検出値に基づいて、トナー粒子濃度を演算する演算手段とを有しており、
    前記光センサは、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサであり、前記第2の対向面は、多角形の筒体の外周面で形成され、回転中心から各外周面への距離がそれぞれ異なっており、
    液体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更されることを特徴とする液体トナーの濃度測定装置。
  4. トナー粒子をキャリア液内に分散した液体トナーのトナー粒子濃度を測定する濃度測定装置であって、
    第1の対向面を有する透明な固定部材と、
    回転位置によって、前記第1の対向面との距離が変化する第2の対向面を有する透明な回転部材と、
    前記第1の対向面と前記第2の対向面とにより形成される液体トナーが浸入する間隙と、
    前記間隙内の液体トナーに前記回転部材の回転によって前記間隔の大きさが変化するような方向に光を通して、前記間隙内の液体トナーの光透過度を検出する光センサと、
    前記光センサの検出値に基づいて、トナー粒子濃度を演算する演算手段とを有しており、
    前記光センサは、一方の対向面側に設けられた投光素子および他方の対向面側に設けられた受光素子を有する透過型のセンサであり、前記第2の対向面は、回転中心から放射状に延びる導光路の先端外表面で形成され、前記回転中心から前記先端外表面までの距離がそれぞれ異なっており、
    液体トナーの色の違いによる光透過度に応じて、前記回転部材の回転位置が変更されることにより、前記間隔の大きさが変更されることを特徴とする液体トナーの濃度測定装置。
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