JP7296052B2 - 粉体補給装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
図1は、本実施形態の複写機500の概略構成図である。複写機500は、複写機装置本体(以下、プリンタ部100という)、給紙テーブル(以下、給紙部200という)及びプリンタ部100上に取り付けるスキャナ(以下、スキャナ部400という)から構成される。
作像部46Yは、潜像担持体であるドラム状の感光体41Yを備える。さらに、作像部46Yは、帯電手段である帯電ローラ44Y、現像手段である現像装置50Y、感光体クリーニング装置42Y、除電装置等を感光体41Yの周囲に配設した構成である。そして、感光体41Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、感光体41Y上にイエロー画像が形成されることになる。
上述した二次転写ニップに搬送される記録媒体Pは、プリンタ部100の下方に配設された給紙部200の給紙トレイ26から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されるものである。詳しくは、給紙トレイ26には記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計回り方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28の二つのローラによって形成されるローラニップに向けて搬送される。
第二現像剤収容部54Y内に補給されたトナーは、二つの現像剤搬送スクリュ55Yによって、現像剤Gとともに混合、攪拌されながら、第一現像剤収容部53Yと第二現像剤収容部54Yとの間を循環する。
図3は、トナー補給装置60Yにトナー容器32Yが設置された状態を示す模式図であり、図4は、トナー容器収容部70に四つのトナー容器32(Y,M,C,K)が設置された状態を示す概略斜視図である。
粉体容器たるトナー容器32Yが図5中矢印Qの方向へ移動してプリンタ部100のトナー容器収容部70に装着されると、その装着動作に連動して、トナー容器32Yの容器先端側からトナー補給装置60Yの搬送ノズル611Yが挿入される。これにより、トナー容器32Y内と搬送ノズル611Y内とが連通する。
トナー容器内のトナーがなくなったこと(トナーエンド)を検出する方法としてはトナー容器32Yからのトナー排出動作の回数や時間、また現像装置50から感光体に現像したトナー量から予測する方法と、トナー容器32Yから排出されたトナーを一時的に貯蔵するサブホッパを設け、サブホッパに一時貯留したトナーの高さを圧電センサよって検知して、トナー容器内のトナーがなくなったことを判定する方式がある。しかし、トナー容器32Yからのトナー排出動作の回数や時間、また現像装置50から感光体に現像したトナー量から予測する方法は、環境条件などの誤差によりトナー供給量がばらついたり消費量がばらついたりするため精度が悪い。
図5、図6に示すように、円筒状の搬送ノズル611Yの外側に搬送ノズルのトナー搬送方向から見た形状が円弧状(図6参照)で、トナー搬送方向に所定の長さを有する(図5参照)電極65及び66が設置されている。電極65,66は導電性の部材であれば材質は任意であり、薄い導電性テープでもよい。図6に示すように、電極65は搬送ノズル611の上部を覆い、電極66は搬送ノズルの下部を覆っている。電極65,66は、図5に示すように、それぞれ制御部90に接続されている。
トナー補給量は、上述したトナー補給装置でトナー容器32および搬送スクリュ614を0.5秒駆動(補給動作)、4.5秒停止を繰り返し、0.5秒駆動時にトナー落下搬送経路64に落下したトナーを天秤で計測した。静電容量は、電極65,66にバイアスを印加して静電容量値を計測した。また、搬送ノズル内が空の状態から計測を開始し、途中でトナー容器を取り外して擬似的にトナーエンド状態を作った後、再びトナー容器をセットした。そして、所定時間経過後に再びトナー容器を取り外した。
また電極間の距離を、トナー容器32の上下にそれぞれ電極を配置する場合に比べて、短くすることができ、感度よく静電容量を検知することができる。
一方、平行平板とすることで、電極間の電気力線が均一であり、多少、組み付け誤差があっても、静電容量が大幅に変動することがない。その結果、キャリブレーションを不要にでき、製造コストの増加を抑えることができる。また、平行平板とすることで、搬送ノズル内でトナーが偏在したときと、一様に存在したときとで、静電容量が変化することがなく、安定したトナーエンドの検知を行なうことができる。一方、一対の電極を円弧状とすることで、後述するように、感度を上げることができ、精度よくトナーエンドの検知を行なうことができるという利点がある。
なお、一対の電極を搬送ノズルの外周面に密着させることで、電極間の距離を近づけることができ、感度を高めることができる。従って、一対の電極を搬送ノズルの外周面に密着させるか、一対の電極を搬送ノズルの外周面に対して所定の距離を開けて配置するかは、装置の構成などにより適宜選択すればよい。
図10は、搬送ノズル611の一部を一対の電極65,66で構成したトナー補給装置とトナー容器の要部断面図である。また、図11(a)は、図10の破線Kの拡大図であり、図11(b)は、図11(a)のB―B断面図である。
図10,図11に示すように、樹脂製の搬送ノズルの位置部の上部と下部とを切り欠いて、これら切り欠いた部分に、電極65、66を嵌め込んで、一対の電極で搬送ノズル611の外壁の一部を構成する。
一方、一対の電極65,66を、搬送ノズル611の一部とすることで、搬送ノズル内のトナーが電極65,66に摺擦しても、電極65、66は摩擦帯電することがなく、一対の電極が配置された静電容量検知領域で、搬送ノズル内のトナーが内周面に付着するのを抑制することができる。よって、トナーエンドの誤検知を抑制することができる。
図15の破線は、図6の電極の配置に対して、図中時計回りに45°(+45°)傾けた(図9参照)ときのトナー高さと静電容量との関係を示したものであり、図中実線は、図6の電極の配置に対して、図中反時計回りに45°(-45°)傾けたときのトナー高さと静電容量との関係を示したものである。
この図16の例では、搬送スクリュ614の軸614bを導電性部材の金属とし、搬送スクリュ614の羽根614aは、絶縁性部材で構成する。そして、搬送スクリュ614の軸614bと電極65との間で電界を形成し、その間の静電容量を計測する。
(態様1)
トナー容器32などの粉体容器から粉体を搬送するための搬送ノズル611などの粉体搬送路を備えたトナー補給装置60などの粉体補給装置において、粉体搬送路に一対の電極65,66を配置し、電極間の静電容量の変化に基づいて、粉体搬送路内の粉体量を検知する。
特許文献1に記載のように、粉体容器の外側であって、粉体容器の下方に、粉体容器に対して所定の間隔を開けて配置された一対の電極間の静電容量の変化から粉体容器内の粉体残量を検知するものは、以下の理由により粉体残量の検知を精度よく行えないおそれがある。すなわち、トナーボトルなどの粉体容器は、装置本体に対して着脱可能に設けられており、粉体容器が空になると、満杯の粉体容器に交換される。形状誤差などにより、粉体容器が交換される度に一対の電極と粉体容器との間の距離が変動する。その結果、粉体容器内の粉体量が同一であってもセットされる粉体容器によって電極間の静電容量が異なり、粉体容器内の粉体残量の検知を精度よく行えないおそれがある。
これに対し、態様1では、電極間の静電容量に基づいて、粉体搬送路内の粉体量を検知するようにした。粉体容器内の粉体量が残り少なくなると、粉体容器から粉体搬送路へ供給される粉体量が少なくなり、粉体搬送路内の粉体量が少なくなる。よって、粉体搬送路内の静電容量に基づいて、粉体容器内の粉体残量が残り少ないことを検知できる。そして、粉体搬送路は、交換されるものではなく、装置本体の所定の位置に固定された状態が維持される。従って、粉体搬送路と一対の電極との間の距離が変動することはほぼなく、粉体搬送路内の粉体量に対応する静電容量が変動することはほぼない。これにより、粉体搬送路内の粉体量を精度よく検知できる。
態様1において、一対の電極65,66を、搬送ノズル611などの粉体搬送路を挟んで対向配置した。
これによれば、実施形態で説明したように、搬送ノズル611などの粉体搬送路の粉体搬送方向と直交する断面において、粉体搬送路内全体の静電容量の変化を計測することができ、搬送ノズル内の粉体量の変化を良好に検知することができる。これにより、良好にトナーエンドの判定を行うことができる。また、粉体搬送路内に電極を配置した場合に比べて、電極がトナーなどの粉体により汚れるのを抑制することができる。
態様2において、搬送ノズル611などの粉体搬送路は、トナーなどの粉体を水平方向に搬送するものであり、一対の電極を、粉体搬送路を挟んで上下方向に対向配置した。
これによれば、実施形態で説明したように、搬送ノズル611などの粉体搬送路内のトナー量が減少し始めたことを感度よく検知することができる。
態様3において、搬送ノズル611などの粉体搬送路は、円筒形状であり、一対の電極は円弧形状である。
これによれば、実施形態で説明したように、電極の端部間の距離を短くすることができ、感度を高めることができる。
態様1乃至4いずれかにおいて、搬送ノズル611などの粉体搬送路の一部を、一対の電極で構成した。
これによれば、実施形態で説明したように、一対の電極を搬送ノズル611などの粉体搬送路の外側に配置するものに比べて、電極間の距離を短くでき感度を高めることができる。また、静電容量検知領域で、搬送経路の内周面にトナーなどの粉体が付着するのを抑制でき、精度よく粉体の残量を検知することができる。さらには、粉体搬送路の静電容量の変化による検知精度の低下を抑制することができる。
態様2において、一対の電極は、平板である。
これによれば、実施形態で説明したように、電極間の電気力線を均一にでき、多少、組み付け誤差があっても、静電容量が大幅に変動することがない。その結果、キャリブレーションを不要にでき、製造コストの増加を抑えることができる。
態様6において、一対の平板を平行に配置した。
これによれば、実施形態で説明したように、電極間の電気力線を均一にでき、搬送ノズルなどの粉体搬送路内でトナーなどの粉体が偏在してとき、偏在していないときとで、静電容量が変化せず、安定的に粉体残量を検知することができる。
態様2乃至7いずれかにおいて、搬送ノズル611などの粉体搬送内に配置された粉体を搬送する搬送スクリュ614が、絶縁性部材で構成されている。
これによれば、実施形態で説明したように搬送スクリュが、静電容量に影響を与えるのを防止することができる。
態様1において、一対の電極のうち、一方は粉体搬送内に配置した内部電極であり、他方は、粉体搬送路外に配置した外部電極である。
これによれば、実施形態で説明したように、一対の電極を粉体搬送路を挟んで対向して設けたものに比べて、電極間の距離を短くでき、感度を高めることができる。
態様9において、前記内部電極は、搬送ノズル611などの粉体搬送内に配置されたトナーなどの粉体を搬送する搬送スクリュ614の軸614bである。
これによれば、既存の部材を電極として用いることができるので、装置のコストダウンを図ることができる。
態様10において、搬送スクリュ614の羽根614aが、絶縁性部材で構成されている。
これによれば、搬送スクリュの羽根が、静電容量に影響を与えるのを抑制することができる。
態様1乃至11いずれかにおいて、トナー容器32などの粉体容器は、円筒形状であり、回転可能である。
これによれば、実施形態で説明したように、トナー容器などの粉体容器の回転時の偏心の影響を受けることなく、精度よく粉体容器の残量を検知することができる。
感光体41などの像担持体と、現像剤を用いて像担持体上の潜像を現像する現像装置50などの現像手段と、現像手段で使用される現像剤を収容するトナー容器32などの現像剤収容容器と、現像剤収容容器内の現像剤を前記現像手段に補給するトナー補給装置60などの現像剤補給手段とを備えた画像形成装置において、現像剤補給手段として、態様1乃至12いずれかの粉体補給装置を用いた。
これによれば、現像剤収容容器内の現像剤の残量を良好に検知することができる。
33 :容器本体
34 :容器先端側カバー
41 :感光体
46 :作像部
50 :現像装置
60 :トナー補給装置
64 :トナー落下搬送経路
65 :電極
66 :電極
70 :トナー容器収容部
90 :制御部
91 :容器回転駆動部
92 :表示部
100 :プリンタ部
301 :容器ギア
302 :螺旋状突起
303 :把手部
605 :搬送スクリュギア
608 :セットカバー
611 :搬送ノズル
614 :搬送スクリュ
614a :羽根
614b :軸
Claims (12)
- 粉体容器内の粉体を搬送するための粉体搬送路を備えた粉体補給装置において、
前記粉体搬送路に一対の電極を配置し、前記電極間の静電容量の変化に基づいて、前記粉体搬送路内の粉体量を検知し、
前記粉体搬送路の一部を、前記一対の電極で構成したことを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項1に記載の粉体補給装置において、
前記一対の電極を、前記粉体搬送路を挟んで対向配置したことを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項2に記載の粉体補給装置において、
前記粉体搬送路は、前記粉体を水平方向に搬送するものであり、
前記一対の電極を、前記粉体搬送路を挟んで上下方向に対向配置したことを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項3に記載の粉体補給装置において、
前記粉体搬送路は、円筒形状であり、
一対の電極は、円弧形状であることを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項2に記載の粉体補給装置において、
一対の電極は、平板であることを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項5に記載の粉体補給装置において、
一対の平板を平行に配置したことを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項2乃至6いずれか一項に記載の粉体補給装置において、
前記粉体搬送路内に配置された粉体を搬送する搬送スクリュが、絶縁性部材で構成されていることを特徴とする粉体補給装置。 - 粉体容器内の粉体を搬送するための粉体搬送路を備えた粉体補給装置において、
前記粉体搬送路に一対の電極を配置し、前記電極間の静電容量の変化に基づいて、前記粉体搬送路内の粉体量を検知し、
前記一対の電極のうち、一方は粉体搬送内に配置した内部電極であり、他方は、粉体搬送路外に配置した外部電極であることを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項8に記載の粉体補給装置において、
前記内部電極は、前記粉体搬送内に配置された粉体を搬送する搬送スクリュの軸であることを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項9に記載の粉体補給装置において、
前記搬送スクリュの羽根が、絶縁性部材で構成されていることを特徴とする粉体補給装置。 - 請求項1乃至10いずれか一項に記載の粉体補給装置において、
前記粉体容器は、円筒形状であり、回転可能であることを特徴とする粉体補給装置。 - 像担持体と、
現像剤を用いて像担持体上の潜像を現像する現像手段と、
前記現像手段で使用される現像剤を収容する現像剤収容容器と、
前記現像剤収容容器内の現像剤を前記現像手段に補給する現像剤補給手段とを備えた画像形成装置において、
前記現像剤補給手段として、請求項1乃至11いずれか一項に記載の粉体補給装置を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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