JP2000292346A - 液体濃度の測定方法および装置 - Google Patents

液体濃度の測定方法および装置

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JP2000292346A
JP2000292346A JP10137199A JP10137199A JP2000292346A JP 2000292346 A JP2000292346 A JP 2000292346A JP 10137199 A JP10137199 A JP 10137199A JP 10137199 A JP10137199 A JP 10137199A JP 2000292346 A JP2000292346 A JP 2000292346A
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liquid
light source
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receiving unit
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JP10137199A
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English (en)
Inventor
Akira Ogano
晃 小賀野
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】所定厚さの液体層の透過光量を計測することに
より前記液体の濃度を測定する液体濃度測定方法または
装置において、透過光量測定のための光源側および受光
側透過窓に色素等の汚れが凝集した場合、これを除去し
なければ正確な測定はできなかった。 【解決手段】そこで本発明では、液体内部に浸された濃
度測定部の光源部側ケースと受光部側ケースとの相対的
距離を変化させ、当該液体内部を通過する透過光の通過
距離を変化させることにより、前記距離の偏差間で計測
された前記透過濃度計測器の濃度差に基づいて、当該液
体の濃度を測定することとした。これにより測定時の透
過窓の汚れに影響されない正確な濃度測定が可能になっ
た。加えて少なくとも光源側または受光側を断続的また
は周期的に振動させることにより、前記透過面上の色素
等の凝集物の付着量を軽減し、あるいは付着した凝集物
を自動的に除去することも可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】湿式電子写真装置の現像液や液体
トナー濃度を安定に測定するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】湿式電子写真方式の印刷機では、露光部
で印刷画像の濃度に対応した静電潜像の形成された感光
体表面に、現像部において液体トナーを供給し、加えて
トナー粒子を現像電極に印加された現像電位により電気
泳動させることによって、感光体表面に静電潜像に対応
したトナー画像を形成する。これを定着部にて紙等の印
刷媒体に転写・定着させることにより、印刷物を生成す
る。この様に感光体表面に形成されたトナー画像の濃度
は、これが最終的には印刷紙上に転写され印刷物の画像
濃度となるため、トナー画像は現像する時点から適正な
濃度となるよう管理する必要がある。
【0003】このトナー画像濃度管理のためには、静電
潜像の電位や現像電極の現像電位の管理のみならず、現
像部に供給する現像液(分散剤中にトナー粒子を分散し
たもの)中のトナー濃度の管理が必要である。(これら
以外にも、トナーの帯電量や印刷用紙への転写効率等、
画像濃度管理に必要な要素は幾つかある。)
【0004】このトナー濃度管理のために使用される液
体濃度測定装置のうち、液体濃度を透過光を用いて測定
する従来の液体濃度測定装置の内部構成図を、図4に示
す。この種の液体濃度測定装置は、大きく分けて濃度を
測定するための光を照射する光源部(2、4で構成され
る内部部分)と被測定液体を透過した光源部からの光を
受光する受光部(1、3で構成される内部部分)の2つ
の部分から成る。
【0005】光源部は、光源6と光源用電源7および光
源を覆うケース2より構成される。光源6には通常、白
熱ランプ、蛍光管、LEDあるいはレーザー光源などが
用いられる。光源用電源7は使用する光源に合ったもの
が選択される。
【0006】光源用のケース2は光源部内に被測定液が
進入することを防ぐために必要で、被測定液によって侵
されたり、被測定液の品質を劣化させたりしない材質や
構造でできている。またケースには光を照射するための
光源部側透過窓4があり、この窓には被測定液の進入を
防ぐよう透明なガラスまたは樹脂板が埋め込まれてい
る。
【0007】受光部は、受光素子5、増幅器8、受光量
計測器9及び受光部を覆うケース1により構成される。
受光素子5には、フォトダイオード、フォトトランジス
タあるいは光電子倍増管などが用いられる。また光源部
と同様に、受光部のケース1には光源部から液体内に入
射された光を受光素子5に導くため受光部側透過窓3が
あり、この窓にも被測定液の進入を防ぐよう透明なガラ
スまたは樹脂板が埋め込まれている。
【0008】増幅器8は、受光素子5が出力する入射光
に応じた微弱な電気信号を受光量計測器9で計測できる
大きさに増幅したり、受光量計測器9まで電気信号を伝
達させる役割を担う。このため増幅器8は受光部のケー
ス内に納められることもあるし、あるいは受光量計測器
9の内部に含まれる場合もある。
【0009】受光量計測器9は、受光部5が捕えた光の
量を計測表示したり、あるいはコンピュータに接続でき
るようA/D変換したりするものである。
【0010】図4では光源部と受光部からなる濃度測定
部を被測定液内に浸す例を示したが、透明なガラス管を
流れる被測定液をガラス管の外部から光源部と受光部で
挟み込んで液体の濃度を測定する装置も存在する(図示
せず)。この様な装置では、被測定液の濃度に合わせ
て、受光素子の感度、増幅器の利得、光源の光量及び光
源部と受光部間のギャップ(被測定液の厚み)を設定す
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被測定
液の濃度が非常に高いもの(例えば黒インクのようなも
の)になると、受光素子の感度や増幅器の利得あるいは
光源の光量の設定だけでは適切な測定が行えなくなり
(感度の不足)、光源部と受光部間のギャップを狭める
ことで測定装置の感度を上げることが必要になる。また
インクのような液体に測定装置を浸す方法では、時間の
経過と共に濃度計測用の窓にインク(あるいはトナー)
の粒子が付着または凝集し、その分被測定液の濃度が高
く測定されてしまう現象が発生する。
【0012】この様な場合、測定ケースの窓を清掃し、
窓の外壁に付着した付着物(凝集物)を取り除く必要が
あるが、前述のとおり被測定液の濃度が高い場合は光源
部と受光部のギャップが狭く測定ケースの窓を清掃する
ことが困難になる。他方光源部と受光部が切り放せるか
あるいはギャップが開閉できる構造にしておけば清掃は
可能となるが、この場合はギャップを開閉した場合のギ
ャップ(距離)の再現性が問題となり、これが測定誤差
の原因となる。(ギャップが狭くなればなるほど機械的
位置精度が必要となる。)
【0013】
【課題を解決するための手段および効果】本発明はこの
様な問題に対処するため、液体濃度の測定装置の窓にイ
ンク等の凝集物が付着しても濃度の測定結果には影響し
ない液体濃度測定方法および装置と、測定装置の窓にイ
ンク等の凝集物が固着しにくい機構または付着した凝集
物を自動的に除去する能力を備えた液体濃度の測定方法
および装置を実現しようとするものである。
【0014】かかる目的を達成するために、請求項1に
かかる発明は、所定厚さの液体層の透過光量を計測する
ことにより前記液体の濃度を測定する液体濃度測定方法
において、当該液体内部を通過する透過光の通過距離を
変化させ、前記変化距離の偏差間で計測された前記透過
光量の計測値の差に基づいて、当該液体の濃度を正確に
測定することを要旨とする。
【0015】また請求項2に係る発明は、液体濃度測定
装置であって、所定光量の光を発生させるまたは外部の
所定光量の光を導きいれる光発生手段と、前記発生等さ
れた光を所定厚さの液体層内へと透過させる光透過手段
と、前記透過した光を光電変換する光電変換手段と、を
有する所定厚さの液体層の透過光量を計測することによ
り前記液体の濃度を測定する液体濃度測定装置におい
て、前記光透過手段が少なくとも第一の液体層の厚さと
第二の液体層の厚さを選択できる光透過手段であって、
前記第一の厚さの液体層を透過した光を前記光電変換手
段において光電変換した第一の計測値と、前記第二の厚
さの液体層を透過した光を前記光電変換手段において光
電変換した第二の計測値とを用いて、前記液体の濃度を
決定することを要旨としている。
【0016】更に請求項3に係る発明は、透過光量を計
測することにより液体濃度を測定する液体濃度測定装置
であって、所定光量の光を発生する光源部と、前記光源
部を液体内部で密閉保護する光源ケースと、前記光源ケ
ースの一部であって前記光源の光を液体内に通過させる
光源部側透過窓と、受けた光の光量を計測する受光部
と、前記受光部を液体内部で密閉保護する受光部ケース
と、前記光源から液体内に通過された光を前記受光部が
受けるために前記受光部ケースの一部に形成された受光
部側透過窓と、前記光源側透過窓と前記受光側透過窓と
の間に形成された液体層と、よりなる液体濃度測定装置
において、前記光源ケースまたは前記受光部ケースを相
対的に移動する手段を設け、前記光源側透過窓と前記受
光側透過窓との間に形成された前記液体層の厚さを変化
させ、前記変化の前後の液体層の透過光量を比較するこ
とにより、液体濃度を正確に測定することを要旨とす
る。
【0017】かかる請求項1乃至請求項3の発明によ
り、液体トナーやインクのような高濃度で凝集しやすい
液体の濃度を長期間安定して測定できる測定装置を実現
できるだけでなく、測定窓に付着した凝集物を清掃する
清掃回数を減少させ、測定装置のメンテナンス性を大幅
に改善することが可能になる。
【0018】また請求項4に係る発明は、請求項3に記
載の液体濃度測定装置において、前記光源ケースまたは
前記受光部ケースを相対的に移動する前記手段を用いて
これらを周期的または断続的に振動または移動させるこ
とにより、少なくとも前記光源部側透過窓または前記受
光部側透過窓と液体との接触面上に形成される汚れを防
止または除去することを要旨としている。
【0019】更に請求項5に係る発明は、透過光量を計
測することにより液体濃度を測定する液体濃度測定装置
であって、所定光量の光を発生する光源部と、前記光源
部を液体内部で密閉保護する光源ケースと、前記光源ケ
ースの一部であって前記光源の光を液体内に通過させる
光源部側透過窓と、受けた光の光量を計測する受光部
と、前記受光部を液体内部で密閉保護する受光部ケース
と、前記光源から液体内に通過された光を前記受光部が
受けるために前記受光部ケースの一部に形成された受光
部側透過窓と、前記光源側透過窓と前記受光側透過窓と
の間に形成された液体層と、よりなる液体濃度測定装置
において、前記光源ケースまたは前記受光部ケースを相
対的に移動する手段を設け、これを用いてこれらを周期
的または断続的に振動または移動させることにより、少
なくとも前記光源部側透過窓または前記受光部側透過窓
と液体との接触面上に形成される汚れを防止または除去
することをを要旨としている。
【0020】かかる請求項4または請求項5の発明によ
り、測定のための透過窓の振動振幅を調整することによ
って、透過窓面に付着する凝集物の付着量を軽減し、あ
るいは付着した凝集物を自動的に除去することが可能と
なった。
【0021】
【発明の実施の形態】<本発明の概要>本発明では、測
定装置の光源部と受光部間のギャップを一時的または周
期的に可変にすることによって、最大ギャップ位置の測
定信号と最小ギャップ位置の測定信号をそれぞれ測定
し、その信号レベルの差を読み取ることによって測定窓
に付着した凝集物の有無に関係なく被測定液の真の濃度
を測定する。また本発明は光源部と受光部間のギャップ
の可変周期と振幅を調整することにより、測定窓に付着
した凝集物を自動的に取り除くことも可能にしている。
【0022】<本発明の第一の実施の形態>本発明の第
一の実施の形態の構成図を図1に示す。本構成図は、既
に図4に基づいて説明した従来の液体濃度測定装置の内
部構成図に、本実施の形態の場合には、固定した光源部
ケース2に対して受光部ケース1を相対的に動かすため
の駆動部10を追加して設けている。この駆動部10
は、受光部ケース1を矢印13の方向へ移動させ、光源
部ケース2と受光部ケース1との間に形成された被測定
液(トナー液、現像液、インク等)の液層幅を示す矢印
11のギャップの距離を変化させる。駆動部10は、モ
ータと歯車により構成されていても良いし、圧電素子や
電磁コイルによる変位力を利用して構成されても良い。
また当然のことながら、前記駆動部10を光源部ケース
2に設置し、受光部ケース1を固定し、受光部ケース1
に対応して光源部ケース2を移動させる構成にしても良
い。更に駆動部を受光部ケース1と光源部ケース2の双
方に設けて、双方とも移動させる構成でも良い。
【0023】次に本液体濃度測定装置の動作について説
明する。本電子写真装置の全体を制御する制御部(図示
せず)は、液体濃度の測定を開始するために、まず光源
用電源7から供給された電力により光源6を発光させ、
図1の矢印14の方向に所定光量の透過光を発生させ
る。そして駆動部10を動作させて、図1のギャップ1
1が最大になる第一の位置に受光部ケース1を移動させ
る。そこで受光素子5が受ける透過光14の光量を電気
信号に変換し、増幅器8を介して光量測定器9にて第一
の計測値Ed1を得る。次に本電子写真装置全体の制御
部は、駆動部10を動作させて、図1のギャップ11が
最小になる第二の位置に受光部ケース1を移動させる。
そこで前記と同様に受光素子5が受ける透過光14の光
量を電気信号に変換し、増幅器8を介して光量測定器9
にて第二の計測値Ed2を得る。
【0024】図3に、駆動部10により図1の受光部ケ
ース1を光源部ケース2に対して相対的に振動させた場
合の、時間と受光素子5の出力信号との関係を図示す
る。図ではその振動が時間に対して周期的に行われ場合
の受光素子5に出力信号電圧値を示している。
【0025】また図5に光源6、光源部側透過窓4、透
過光14、受光部側透過窓3、受光素子5の部位を拡大
した部分図を示す。これを用いて、被測定液の濃度Gを
求める方法を説明する。図5において光源6から発せら
れた光のエネルギーをEa(既知量)とし、これが光源
部側透過窓4を通過した直後にエネルギーEbに減衰
し、受光部側透過窓3に入射する直前にエネルギーEc
に更に減衰し、最終的にエネルギーEdになって受光素
子5に到達する。この間、EaからEbへの減衰は、光
源部側透過窓4の被測定液側表面のトナー凝集等の汚れ
により生じ、このエネルギー減衰率をαとする。またE
bからEcへの減衰は、被測定液の厚さgによって生じ
る光量減衰であり、その単位距離に対するエネルギー減
衰率をγとする。更にEcからEdへの減衰は、受光部
側透過窓3の被測定液側表面のトナー凝集等の汚れによ
り生じる減衰であり、このエネルギー減衰率をβとす
る。
【0026】図5に表わされたこれらのエネルギー減衰
の関係を式で表わすと、以下のようになる。 Eb = α・Ea (1) Ec = (γ**g)・Eb (2) Ed = β・Ec (3) ここで(γ**g)はγのg剰演算を示す。以上の式か
ら、EaとEdの関係を整理すると、 Ed = α・β・(γ**g)・Ea (4) となる。
【0027】そして前記した駆動部10の動作により、
図1のギャップ11が最大値g1になる第一の位置に受
光部ケース2を移動した場合と、ギャップ11が最小値
g2になる第二の位置に受光部ケース2を移動した場合
を、式(4)を用いて表わすと以下の2つの式が得られ
る。 Ed1 = α・β・(γ**g1)・Ea (5) Ed2 = α・β・(γ**g2)・Ea (6) ここで第一の位置におけるEdの値をEd1、第二の位
置におけるEdの値をEd2と表わしている。
【0028】式(5)と式(6)の両辺の比をとり、δ
=g1−g2とおくと Ed1/Ed2 = γ**δ (7) 両辺にLog演算子(自然対数)を作用させると、 Log(Ed1/Ed2) = δ・Logγ (8) これを整理すると、以下の式が得られる。 Logγ = (1/δ)・(LogEd1−LogEd2) (9)
【0029】被測定液の濃度Gは、その単位距離に対す
るエネルギー減衰率γのLog演算値の逆数に比例する
関係にある。従って濃度Gは、次式で求められる。 G = k/(Logγ) = −k・(Logγ) = (k/δ)・(LogEd2−LogEd1) (10) ここでkは、比例定数を表わす。
【0030】(10)式において、Ed1、Ed2は受
光素子5と増幅器8および光量計測器9により、その値
を計測値1および計測値2として求めることができる。
またδは第一の位置と第二の位置との偏差距離であるた
めこれも既知である。比例定数kは、濃度値を求めるた
めの既知定数である。従って(10)式により、被測定
液の濃度を求めることができる。
【0031】<本発明のその他の実施の形態>図2に本
発明の他の実施の形態を示す。この実施形態では、光源
部ケース2と受光部ケース1との間に形成された被測定
液(トナー液、現像液、インク等)の液層幅(矢印11
のギャップの距離)を変化させる駆動部10を、受光ケ
ース1の受光側透過窓3の両側または周辺部に設置して
いる。これによって前記第一の実施の形態に比べて可動
部分を小さくすることができ、駆動エネルギーを小さく
することができる。図2におけるこの駆動部10は、モ
ータと歯車により構成されていても良いし、圧電素子や
電磁コイルによる変位力を利用して構成されても良い。
また当然のことながら、前記駆動部10を光源部ケース
2の光源側透過窓4の両側または周辺部に設置し、受光
部ケース1の受光側透過窓3を固定し、受光部ケース1
の受光側透過窓3に対応して光源部ケース2の光源側透
過窓4を移動させる構成にしても良い。
【0032】これらの移動は、液体トナーの濃度を測定
する時のみ行っても良いが、これを定常的に振動させる
ことにより、振動している側の透過窓のトナー液接触面
上に凝集する付着物の量も軽減できる。これは振動によ
り前記接触面上に常に液の流れが生じているためであ
る。
【0033】更に、光源部と受光部間のギャップを狭く
し、あるいは振動の振幅を大きくすることによって、振
動する側のケースまたは透過窓の移動によって生じるト
ナー液の波動によって、もう一方の固定された透過窓に
付着した凝集物も除去することができる。ただし、凝集
物を除去できるほど測定窓を振動させた場合は、測定窓
の振動によってギャップ間に気泡が発生する可能性があ
り、この間は被測定液の濃度を正確には測定できないこ
とを考慮する必要がある。この様な場合は、この濃度測
定装置は、液体の濃度を測定するモードと測定窓を清掃
するモードの2つのモードを切り換えて使用することに
なる。
【0034】以上説明した如く本発明により、液体トナ
ーや印刷インクの様な凝集物を生成しやすい高濃度の液
体を、その透過光量により被測定液の濃度を測定するに
際して、測定のための透過窓に付着する凝集物の影響を
受けることなく測定することが可能となった。
【0035】また、測定のための透過窓の微動振幅を調
整することによって、透過窓面に付着する凝集物の付着
量を軽減し、あるいは付着した凝集物を自動的に除去す
ることも可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態である液体濃度測定
装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の他の実施の形態である液体濃度測定装
置の構成を示す図である。
【図3】受光部ケースを光源部ケースに対して相対的に
移動させた場合の時間と受光素子の出力信号との関係を
示す図である。
【図4】従来の液体濃度測定装置の構成を示す図であ
る。
【図5】被測定液体の透過濃度を測定する原理を説明し
た図である。
【符号の説明】 1 受光部ケース 2 光源部ケース 3 受光部側透過窓 4 光源部側透過窓 5 受光素子 6 光源 7 光源用電源 8 増幅器 9 受光量計測器 10 駆動部 11 光源部ケース2と受光部ケース1との間に形成さ
れたギャップ 12 被測定液の流れを示す矢印 13 受光ケース1を移動させる方向を示す矢印 14 測定のための透過光 α 光源部側透過窓4の被測定液側表面のトナー凝集等
の汚れによる光量エネルギーの減衰率 β 被測定液の厚さgによって生じる光量エネルギーの
減衰率 γ 被測定液のその単位距離に対するエネルギー減衰率 δ 第一の位置と第二の位置との偏差 g 被測定液の厚さ Ea 光源6から発せられた光のエネルギー Eb 光源部側透過窓4を通過した直後の光源光のエネ
ルギー Ec 受光部側透過窓3に入射する直前の光源光のエネ
ルギー Ed 最終的に受光素子5に到達する光源光のエネルギ
ー Ed1 第一の位置における受光素子の出力電圧 Ed2 第二の位置における受光素子の出力電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G057 AA01 AB01 AB04 AB06 AC01 AD12 BA10 BB01 BB06 BC05 BD10 DA15 DB05 DC07 HB03 JA09 2G059 AA01 BB04 EE01 FF07 GG01 GG02 KK01 MM01 NN07 2H074 CC02 CC03 CC12 CC41

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定厚さの液体層の透過光量を計測するこ
    とにより前記液体の濃度を測定する液体濃度測定方法に
    おいて、当該液体内部を通過する透過光の通過距離を変
    化させ、前記変化距離の偏差間で計測された前記透過光
    量の計測値の差に基づいて、当該液体の濃度を正確に測
    定することを特徴とする液体濃度測定方法。
  2. 【請求項2】液体濃度測定装置であって、所定光量の光
    を発生させるまたは外部の所定光量の光を導きいれる光
    発生手段と前記発生等された光を所定厚さの液体層内へ
    と透過させる光透過手段と前記透過した光を光電変換す
    る光電変換手段とを有する所定厚さの液体層の透過光量
    を計測することにより前記液体の濃度を測定する液体濃
    度測定装置において、前記光透過手段が少なくとも第一
    の液体層の厚さと第二の液体層の厚さを選択できる光透
    過手段であって、前記第一の厚さの液体層を透過した光
    を前記光電変換手段において光電変換した第一の計測値
    と、前記第二の厚さの液体層を透過した光を前記光電変
    換手段において光電変換した第二の計測値とを用いて、
    前記液体の濃度を決定することを特徴とする液体濃度測
    定装置。
  3. 【請求項3】透過光量を計測することにより液体濃度を
    測定する液体濃度測定装置であって、所定光量の光を発
    生する光源部と、前記光源部を液体内部で密閉保護する
    光源ケースと、前記光源ケースの一部であって前記光源
    の光を液体内に通過させる光源部側透過窓と、受けた光
    の光量を計測する受光部と、前記受光部を液体内部で密
    閉保護する受光部ケースと、前記光源から液体内に通過
    された光を前記受光部が受けるために前記受光部ケース
    の一部に形成された受光部側透過窓と、前記光源側透過
    窓と前記受光側透過窓との間に形成された液体層と、よ
    りなる液体濃度測定装置において、前記光源ケースまた
    は前記受光部ケースを相対的に移動する手段を設け、前
    記光源側透過窓と前記受光側透過窓との間に形成された
    前記液体層の厚さを変化させ、前記変化の前後の液体層
    の透過光量を比較することにより、液体濃度を正確に測
    定することを特徴とする液体濃度測定装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の液体濃度測定装置におい
    て、前記光源ケースまたは前記受光部ケースを相対的に
    移動する前記手段を用いてこれらを周期的または断続的
    に振動または移動させることにより、少なくとも前記光
    源部側透過窓または前記受光部側透過窓と液体との接触
    面上に形成される汚れを防止または除去することを特徴
    とする液体濃度測定装置。
  5. 【請求項5】透過光量を計測することにより液体濃度を
    測定する液体濃度測定装置であって、所定光量の光を発
    生する光源部と、前記光源部を液体内部で密閉保護する
    光源ケースと、前記光源ケースの一部であって前記光源
    の光を液体内に通過させる光源部側透過窓と、受けた光
    の光量を計測する受光部と、前記受光部を液体内部で密
    閉保護する受光部ケースと、前記光源から液体内に通過
    された光を前記受光部が受けるために前記受光部ケース
    の一部に形成された受光部側透過窓と、前記光源側透過
    窓と前記受光側透過窓との間に形成された液体層と、よ
    りなる液体濃度測定装置において、前記光源ケースまた
    は前記受光部ケースを相対的に移動する手段を設け、こ
    れを用いてこれらを周期的または断続的に振動または移
    動させることにより、少なくとも前記光源部側透過窓ま
    たは前記受光部側透過窓と液体との接触面上に形成され
    る汚れを防止または除去することを特徴とする液体濃度
    測定装置。
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