JP4550578B2 - トーションバーを備えるマイクロ可動素子 - Google Patents

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Description

本発明は、トーションバーを備えるマイクロ可動素子に関する。特に、本発明は、複数の光ファイバ間の光路の切り換えを行う光スイッチング装置、および、光ディスクへのデータの記録・再生処理を行う光ディスク装置などに組み込まれる素子であって、光反射によって光の進路方向を変更するのに用いられるマイクロミラー素子に関する。
近年、光通信技術が様々な分野で広く利用されるようになってきた。光通信においては、光ファイバを媒体として光信号が伝送され、光信号の伝送経路を或るファイバから他のファイバへと切換えるためには、一般に、いわゆる光スイッチング装置が使用されている。良好な光通信を達成するうえで光スイッチング装置に求められる特性としては、切換え動作における、大容量性、高速性、高信頼性などが挙げられる。これらの観点より、光スイッチング装置としては、マイクロマシニング技術によって作製されるマイクロミラー素子を組み込んだものに対する期待が高まっている。マイクロミラー素子によると、光スイッチング装置における入力側の光伝送路と出力側の光伝送路との間で、光信号を電気信号に変換せずに光信号のままでスイッチング処理を行うことができ、上掲の特性を得るうえで好適だからである。
マイクロミラー素子は、光を反射するためのミラー面を備え、当該ミラー面の揺動により光の反射方向を変化させることができる。ミラー面を揺動するために静電力を利用する静電駆動型のマイクロミラー素子が、多くの光学装置で採用されている。静電駆動型マイクロミラー素子は、いわゆる表面マイクロマシニング技術によって製造されるマイクロミラー素子と、いわゆるバルクマイクロマシニング技術によって製造されるマイクロミラー素子とに大きく2つに類別することができる。
表面マイクロマシニング技術では、基板上において、各構成部位に対応する材料薄膜を所望のパターンに加工し、このようなパターンを順次積層することにより、支持体、ミラー面および電極部など、素子を構成する各部位や、後に除去される犠牲層を形成する。このような表面マイクロマシニング技術によって製造される静電駆動型マイクロミラー素子は、例えば、特開平7−287177号公報に開示されている。
一方、バルクマイクロマシニング技術では、材料基板自体をエッチングすることにより支持体やミラー部などを所望の形状に成形し、必要に応じてミラー面や電極を薄膜形成する。このようなバルクマイクロマシニング技術によって製造される静電駆動型マイクロミラー素子は、例えば、特開平9−146032号公報、特開平9−146034号公報、特開平10−62709号公報、特開2001−13443号公報に開示されている。
マイクロミラー素子に要求される技術的事項の一つとして、光反射を担うミラー面の平面度が高いことを挙げることができる。表面マイクロマシニング技術によると、最終的に形成されるミラー面が薄いため、ミラー面が湾曲し易く、高平面度が保証されるのは、ミラー面のサイズにおいて一辺の長さが数10μmのものに限られる。
これに対して、バルクマイクロマシニング技術によると、相対的に分厚い材料基板自体をエッチング技術により削り込んでミラー部を構成し、このミラー部上にミラー面を設けるため、より広面積のミラー面であっても、その剛性を確保できる。その結果、充分に高い光学的平面度を有するミラー面を形成することが可能となる。したがって、特に一辺の長さが100μm以上のミラー面が必要とされるマイクロミラー素子の製造においては、バルクマイクロマシニング技術が広く採用されている。
図18および図19は、バルクマイクロマシニング技術によって作製された従来の静電駆動型マイクロミラー素子400を表す。図18は、マイクロミラー素子400の分解斜視図であり、図19は、組み立てられた状態のマイクロミラー素子400における図18の線XIX-XIXに沿った断面図である。マイクロミラー素子400は、ミラー基板410とベース基板420とが積層する構造を有する。ミラー基板410は、ミラー部411と、フレーム412と、これらを連結する一対のトーションバー413とからなる。導電性を有するシリコン基板などの所定の材料基板に対して、その片面側からエッチングを施すことによって、ミラー部411、フレーム412、および一対のトーションバー413の外郭形状を成形することができる。ミラー部411の表面には、ミラー面414が設けられている。ミラー部411の裏面には、一対の電極415a,415bが設けられている。ベース基板420には、ミラー部411の電極415aに対向する電極421a、および、電極415bに対向する電極421bが設けられている。
マイクロミラー素子400においては、ミラー基板410のフレーム412に電位を付与すると、フレーム412と同一の導体材料により一体的に成形されている、一対のトーションバー413およびミラー部411を介して、電極415aおよび電極415bに電位が伝達される。したがって、フレーム412に所定の電位を付与することによって、電極415a,415bを例えば正に帯電させることができる。この状態において、ベース基板420の電極421aを負に帯電させると、電極415aと電極421aの間には静電引力が発生し、ミラー部411は、一対のトーションバー413を捩りながら矢印M1の方向に揺動する。ミラー部411は、電極間の静電引力と各トーションバー413の捩り抵抗力の総和とが釣合う角度まで揺動し、静止する。
これに代えて、ミラー部411の電極415a,415bを正に帯電させた状態で電極421bを負に帯電させると、電極415bと電極421bの間に静電引力が発生し、ミラー部411は、矢印M1とは反対の方向に揺動し、静止する。このようなミラー部411の揺動駆動により、ミラー面414によって反射される光の反射方向が切り換えられる。
しかしながら、マイクロミラー素子400においては、ミラー部411すなわち可動部の駆動に際して、当該可動部に対して所定の一つの電位しか付与することができない。具体的には、ミラー基板410のフレーム412に電位を付与すると、当該電位は一対のトーションバー413を介してミラー部411に伝達され、ミラー部411およびこれに設けられている電極415a,415bは、全て同電位となる。マイクロミラー素子400においては、例えば、可動部を駆動するための電極415a,415bに対して異なる電位を付与することはできない。そのため、マイクロミラー素子400では、可動部の駆動態様についての自由度が低い。可動部の駆動態様についての自由度が低いので、マイクロミラー素子400においては、可動部において複雑な動作を実現するのには困難性がある。このような従来のマイクロミラー素子400は、例えば光通信装置に組み込まれる光スイッチング素子に要求される性能を充足できない場合がある。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、可動部において複雑な動作を実現することが可能なマイクロ可動素子を提供することを目的とする。
本発明の第1の側面によるとマイクロ可動素子が提供される。このマイクロ可動素子は、コア導体層を含む複数の導体層および導体層間に介在する絶縁層よりなる積層構造を有する材料基板において一体的に成形されている、可動部と、フレームと、これらを連結する連結部とを備える。可動部は、コア導体層に由来する第1構造体を含んでいる。フレームは、コア導体層に由来する第2構造体を含んでいる。連結部は、コア導体層に由来して第1構造体および第2構造体に対して連続的に接続し且つ相互に電気的に分離されている複数のトーションバーを含んでいる。本発明では、可動部およびフレームの各々において、単一の導体層に由来して成形された構造の少なくとも一部は、機械的に複数の区画に分離している場合であっても単一の構造体を構成するものとする。したがって、可動部において、コア導体層に由来して成形された第1構造体は、機械的に複数の区画に分離している場合であっても単一の構造体を構成する。同様に、フレームにおいて、第2構造体は単一の構造体を構成する。
このような構成のマイクロ可動素子は、可動部において複雑な動作を実現することができる。本発明の第1の側面に係るマイクロ可動素子は、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)技術などのバルクマイクロマシニング技術により、所定の積層構造を有する材料基板において成形される素子であり、可動部の第1構造体、フレームの第2構造体、および、これらに連続的に接続している連結部の複数のトーションバーは、材料基板を構成する単一の導体層すなわちコア導体層に由来する。これとともに、単一の連結部に含まれる複数のトーションバーは、相互に電気的に分離されている。すなわち、複数のトーションバーは相互に離隔し、且つ、これらが接続している第1構造体および第2構造体には、当該複数のトーションバー間が短絡しないような導電経路が形成されている。したがって、第1の側面に係るマイクロ可動素子においては、フレームから可動部に、単一の連結部を介して複数の電位伝達が可能である。
例えば、複数のトーションバーから選択された第1のトーションバーが、可動部における第1構造体の第1の部分、および、フレームにおける第2構造体の第1の部分に接続し、且つ、複数のトーションバーから選択された第2のトーションバーが、可動部における第1構造体の、第1の部分とは電気的に分離されている第2の部分、および、フレームにおける第2構造体の、第1の部分とは電気的に分離されている第2の部分に接続している場合には、フレームから可動部に、単一の連結部を介して複数の電位伝達が可能である。
具体的には、第2構造体の第1の部分に所定の電位を付与すると、当該電位は、第1のトーションバーを介して第1構造体の第1の部分に伝達され、第2のトーションバーおよびこれが接続する第1構造体の第2の部分には伝達されない。一方、第2構造体の第2の部分に所定の電位を付与すると、当該電位は、第2のトーションバーを介して第1構造体の第2の部分に伝達され、第1のトーションバーおよびこれが接続する第1構造体の第1の部分には伝達されない。
このように、本発明の第1の側面に係るマイクロ可動素子においては、複数の電位を伝達することができ、可動部の複数の部分に対して複数の電位を付与することが可能である。したがって、第1の側面に係るマイクロ可動素子は、連結部により規定される軸心まわりにおける可動部の回転駆動の態様について高い自由度を有し、可動部において複雑な動作をも実現することが可能なのである。このようなマイクロ可動素子は、これが組み込まれる装置の高性能化に寄与し得る。
好ましい実施の形態において、連結部は、幅方向に離隔する2本のトーションバーを含み、当該2本のトーションバーの間隔は、可動部に近いほど大きい。より好ましくは、フレームにおける間隔をWfとし、可動部における間隔をWmとし、連結部の配設箇所における可動部およびフレームの離隔距離をLとすると、0<Wf<LおよびWf<Wm<Wf+4Lが満たされる。このような構成によると、連結部により規定される回転軸心に対して平行な仮想平面内における可動部の回転などの、可動部の不適切な動作を適切に抑制することができる。
マイクロミラー素子などのマイクロ可動素子においては、連結部ないしトーションバーの捩り抵抗をできるだけ低く設定する必要のある場合が多い。連結部ないしトーションバーに対して低い捩り抵抗を設定するためには、従来より、トーションバーの幅や厚さが小さくされている。例えば、図18および図19に示すマイクロミラー素子400では、トーションバー413の捩り抵抗を低減するためには、トーションバー413の幅d1や厚さd2が小さくされる。しかしながら、トーションバー413の幅d1や厚さd2を小さくするのみでは、ミラー部411が、ミラー面414の法線N4まわりに回転し易くなる。すると、駆動時のミラー部411においては、一対のトーションバー413により規定される回転軸心A5まわりの適な回転とともに、法線N4まわりの回転が併発する傾向にあり、マイクロミラー素子400の高精度な制御が阻害される場合がある。
これに対し、上述の本発明の好ましい実施の形態においては、連結部を構成する2本のトーションバーの間隔は可動部に近いほど大きいので、当該連結部における捩れ抵抗を低減すべく各トーションバーの厚さや幅を小さくする場合であっても、連結部により規定される回転軸心に対して平行な仮想平面内における可動部の回転などの、可動部の不適切な動作を適切に抑制することができるのである。
本発明の第1の側面において、可動部は、可動コア部と、連結部を介してフレームに連結されている中継フレームと、当該可動コア部および中継フレームを連結する中継連結部とを備えてもよい。この場合、好ましくは、可動コア部は、コア導体層に由来する第3構造体を含み、中継フレームは、第1構造体を含み、中継連結部は、コア導体層に由来して第3構造体および第1構造体に対して連続的に接続し且つ相互に電気的に分離されている複数のトーションバーを含んでいる。また、中継連結部は、好ましくは、幅方向に離隔する2本の中継トーションバーを含み、当該2本の中継トーションバーの間隔は、可動コア部に近いほど大きい。本発明のマイクロ可動素子は、このようないわゆる2軸型として構成されてもよい。
本発明の第1の側面に係るマイクロ可動素子の好ましい実施の形態においては、可動部は第1櫛歯電極部を有し、フレームは、第1櫛歯電極部との間に静電力を生じさせることにより可動部を変位させるための第2櫛歯電極部を有する。2軸型として構成される場合、可動コア部は他の第1櫛歯電極部を有し、中継フレームは、当該第1櫛歯電極部との間に静電力を生じさせることにより可動コア部を変位させるための他の第2櫛歯電極部を有する。櫛歯電極による可動部の駆動は、可動部を高精度に制御するうえで好適である。他の好ましい実施の形態においては、マイクロ可動素子は、可動部に対面するベース部を更に備え、当該ベース部には、ミラー部に対面する平板電極が設けられている。この場合、可動部には、ベース部の平板電極に対面する平板電極が設けられていてもよい。他の好ましい実施の形態においては、マイクロ可動素子は、可動部に対面するベース部を更に備え、可動部には第1電磁コイルが設けられ、ベース部には、第1電磁コイルとの間に電磁力を生じさせることにより可動部を変位させるための第2電磁コイルまたは磁石が設けられている。他の好ましい実施の形態においては、マイクロ可動素子は、可動部に対面するベース部を更に備え、可動部には磁石が設けられ、ベース部には、磁石との間に電磁力を生じさせることにより可動部を変位させるための電磁コイルが設けられている。
好ましくは、可動部は、材料基板において絶縁層を介してコア導体層と接合する導体層に由来する第3構造体を更に含み、当該第3構造体の少なくとも一部と第1構造体の一部は、これらの間に介在する絶縁層を貫通する導体プラグにより電気的に接続されている。このような構成は、可動部内に適切に導電経路を形成するうえで好適である。
好ましくは、フレームは、材料基板において絶縁層を介してコア導体層と接合する導体層に由来する第3構造体を更に含み、当該第3構造体の少なくとも一部と第2構造体の一部は、これらの間に介在する絶縁層を貫通する導体プラグにより電気的に接続されている。このような構成は、フレーム内に適切に導電経路を形成するうえで好適である。
好ましくは、マイクロ可動素子は、可動部にはミラー部が設けられて、マイクロミラー素子として構成されている。
本発明の第2の側面によると他のマイクロ可動素子が提供される。このマイクロ可動素子は、第1導体層、第2導体層、第3導体層、第1導体層および第2導体層の間の第1絶縁層、および、第2導体層および第3導体層の間の第2絶縁層よりなる積層構造を有する材料基板において一体的に成形されている、可動部と、フレームと、これらを連結する連結部とを備える。可動部は、第2導体層に由来する第1構造体を含んでいる。フレームは、第2導体層に由来する第2構造体を含んでいる。連結部は、第2導体層に由来して第1構造体および第2構造体に対して連続的に接続し且つ相互に電気的に分離されている複数のトーションバーを含んでいる。
このようなマイクロ可動素子は、本発明の第1の側面に係るマイクロ可動素子の構成を含んでいる。したがって、本発明の第2の側面によると、第1導体層、第2導体層、第3導体層、第1絶縁層、および第2絶縁層よりなる積層構造を有する材料基板にて一体的に成形されているマイクロ可動素子において、第1の側面に関して上述したのと同様の効果が奏される。
本発明の第2の側面において、好ましくは、可動部は、第1導体層に由来する第3構造体を更に含み、当該第3構造体の少なくとも一部と第1構造体の一部は、これらの間に介在する第1絶縁層を貫通する導体プラグにより電気的に接続されている。このような構成は、可動部内に適切に導電経路を形成するうえで好適である。
好ましくは、可動部は、可動コア部と、連結部を介してフレームに連結されている中継フレームと、当該可動コア部および中継フレームを連結する中継連結部とを備え、可動コア部は、第1導体層に由来する第3構造体、および、第2導体層に由来する第4構造体を含み、第3構造体の少なくとも一部と第4構造体の少なくとも一部は、これらの間に介在する第1絶縁層を貫通する第1導体プラグにより電気的に接続されており、中継フレームは、第1導体層に由来する第5構造体、第2導体層に由来する第1構造体、および、第3導体層に由来する第6構造体を更に含み、第5構造体の少なくとも一部と第1構造体の一部は、これらの間に介在する第1絶縁層を貫通する第2導体プラグにより電気的に接続されており、第1構造体の他の一部と第6構造体の少なくとも一部は、これらの間に介在する第2絶縁層を貫通する第3導体プラグにより電気的に接続されており、中継連結部は、第2導体層に由来して第4構造体および第1構造体に対して連続的に接続し且つ相互に電気的に分離されている複数のトーションバーを含んでいる。このような構成は、2軸型マイクロ可動素子の可動部において適切に導電経路を形成するうえで好適である。
好ましくは、フレームは、第1導体層に由来する第3構造体、および、第3導体層に由来する第4構造体を更に含み、第3構造体の少なくとも一部と第2構造体の一部は、これらの間に介在する第1絶縁層を貫通する第1導体プラグにより電気的に接続されており、第2構造体の他の一部と第4構造体の少なくとも一部は、これらの間に介在する第2絶縁層を貫通する第2導体プラグにより電気的に接続されている。このような構成は、フレーム内に適切に導電経路を形成するうえで好適である。
本発明の第3の側面によると他のマイクロ可動素子が提供される。このマイクロ可動素子は、第1導体層、第2導体層、第3導体層、第1導体層および第2導体層の間の第1絶縁層、および、第2導体層および第3導体層の間の第2絶縁層よりなる積層構造を有する材料基板において一体的に成形されている、可動部と、フレームと、これらを連結する連結部とを備える。可動部は、第1導体層に由来する第1構造体、第2導体層に由来する第2構造体、および、第3導体層に由来する第3構造体を含んでいる。第1構造体の少なくとも一部および第2構造体の第1の一部は、これらの間に介在する第1絶縁層を貫通する第1導体プラグにより電気的に接続されている。第2構造体の第2の一部および第3構造体の少なくとも一部は、これらの間に介在する第2絶縁層を貫通する第2導体プラグにより電気的に接続されている。フレームは、第1導体層に由来する第4構造体、第2導体層に由来する第5構造体、および、第3導体層に由来する第6構造体を含んでいる。第4構造体の少なくとも一部および第5構造体の第1の一部は、これらの間に介在する第1絶縁層を貫通する第3導体プラグにより電気的に接続されている。第5構造体の第2の一部および第6構造体の少なくとも一部は、これらの間に介在する第2絶縁層を貫通する第4導体プラグにより電気的に接続されている。連結部は、第2導体層に由来して第2構造体の第1の一部および第5構造体の第1の一部に対して連続的に接続する第1トーションバーを含んでいる。連結部は、更に、第2導体層に由来して第2構造体の第2の一部および第5構造体の第2の一部に対して連続的に接続する第2トーションバーを含んでいる。
このようなマイクロ可動素子は、本発明の第1の側面に係るマイクロ可動素子の構成を含んでいる。したがって、本発明の第3の側面によると、第1の側面に関して上述したのと同様の効果が奏される。
本発明の第3の側面によると、具体的には、フレームにおける第4構造体の少なくとも一部に所定の電位を付与すると、第3導体プラグ、第5構造体の第1の一部、第1トーションバー、可動部における第2構造体の第1の一部、および第1導体プラグを介して、可動部における第1構造体の少なくとも一部に当該所定の電位を付与することができる。同様に、フレームにおける第6構造体の少なくとも一部に所定の電位を付与すると、第4導体プラグ、第5構造体の第2の一部、第2トーションバー、可動部における第2構造体の第2の一部、および第2導体プラグを介して、可動部における第3構造体の少なくとも一部に当該所定の電位を付与することができる。
図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロミラー素子X1を表す。マイクロミラー素子X1は、ミラー基板110とベース基板120とが積層する構造を有する。
ミラー基板110は、図1によく表れているように、ミラー部111と、このミラー部111を囲むフレーム112と、当該フレーム112およびミラー部111とを連結する連結部113とを有する。ミラー基板110は、MEMS技術などのバルクマイクロマシニング技術により、多層構造を有する材料基板において成形されたものである。材料基板は、PやAsなどのn型不純物やBなどのp型不純物をドープすることによって導電性を付与された第1シリコン層110a、第2シリコン層110b、および第3シリコン層110c、並びに、シリコン層間の第1絶縁層110dおよび第2絶縁層110eよりなる積層構造を有する。当該積層構造は、図3および図4によく表れている。第1シリコン層110aおよび第3シリコン層110cの厚さは例えば100μmであり、第2シリコン層110bの厚さは例えば5μmである。第1絶縁層110dおよび第2絶縁層110eは、例えば、第1〜第3シリコン層110a〜110cのいずれかの表面において、熱酸化法により成長形成された酸化シリコンよりなり、1μmの厚さを有する。また、材料基板は、ミラー基板110の形成過程において適宜多層化されていく。
ミラー基板110の形成においては、具体的には、材料基板における積層構造の態様に応じて、ミラー部111に対応する箇所を覆うエッチングマスク、フレーム112に対応する箇所を覆うエッチングマスク、および、一対の連結部113に対応する箇所を覆うエッチングマスクを適宜用いて、Deep RIE(Deep Reactive Ion Etching)法によるSiエッチングや、KOHなどのウエットSiエッチングなどの手段により、各シリコン層が加工される。絶縁層における不要な部位は適宜エッチング除去される。その結果、ミラー基板110において、ミラー部111、フレーム112、および一対の連結部113が、形作られることとなる。本実施形態では、ミラー部111とフレーム112との間の離隔距離は、例えば10〜200μmである。
ミラー部111は、図2によく表れているように、上層部111aおよび下層部111b,111cを有する。上層部111aは第1シリコン層110aに由来し、下層部111b,111cは第2シリコン層110bに由来する。上層部111aと下層部111b,111cの間には、第1絶縁層110dが介在している。図2においては、第1絶縁層110dは、ミラー基板110における第2シリコン層110bに由来する部位の上にクロスハッチングを付して描出されている。
ミラー部111の上層部111aには光反射用のミラー面114が設けられている。下層部111b,111cには、各々、電極115a,115bが設けられている。ミラー面114および電極115a,115bは、金属膜を蒸着するなどして形成されている。ただし、不純物のドープによって第2シリコン層の導電性を充分に高くする場合には、電極115a,115bは、設けなくともよい。
フレーム112は、図2によく表れているように、上層部112a、中間層部112b,112c、および下層部112dを有する。上層部112aは第1シリコン層110aに由来し、中間層部112b,112cは第2シリコン層110bに由来し、下層部112dは第3シリコン層110cに由来する。上層部112aと中間層部112b,112cの間には、図2から図4によく表れているように、第1絶縁層110dが介在している。中間層部112b、112cと下層部112cの間には、第2絶縁層110eが介在している。図2においては、第2絶縁層110eは、ミラー基板110における第3シリコン層110cに由来する部位の上にクロスハッチングを付して描出されている。
フレーム112において、上層部112aおよび中間層部112bは、図3に示すように第1絶縁層110dを貫通する2つのプラグ116により電気的に接続されている。各プラグ116は、例えばポリシリコンよりなり、上層部112aと中間層部112bとの間に埋め込み形成される。また、中間層部112cおよび下層部112dは、図4に示すように第2絶縁層110eを貫通する2つのプラグ117により電気的に接続されている。各プラグ117は、例えばポリシリコンよりなり、中間層部112cと下層部112dの間に埋め込み形成される。
各連結部113は、ミラー部111およびフレーム112を連結している。マイクロミラー素子X1は、一対の連結部113により可動部すなわちミラー部111の回転軸心A1が規定された1軸型として構成されている。本実施形態では、各連結部113は、相互に離隔している2本のトーションバー113a,113bからなる。
トーションバー113aは、第2シリコン層110bに由来し、図2によく表れているように、ミラー部111の下層部111bおよびフレーム112の中間層部112bと一体である。すなわち、トーションバー113aは、下層部111bおよび中間層部112bと連続的に接続している。また、トーションバー113bは、第2シリコン層110bに由来し、ミラー部111の下層部111cおよびフレーム112の中間層部112cと一体である。すなわち、トーションバー113bは、下層部111cおよび中間層部112cと連続的に接続している。
2本のトーションバー113a,113bにより、連結部113の幅(図1におけるY方向の寸法)が規定される。2本のトーションバー113a,113bの間隔は、ミラー部111に近いほど大きく、フレーム112に近づくほど徐々に小さくなっている。図5に示すように、フレーム112における2本のトーションバー113a,113bの間隔をWfとし、ミラー部111におけるそれらの間隔をWmとし、連結部113におけるミラー部111およびフレーム112の離隔距離をLとすると、本実施例においては、0<Wf<LおよびWf<Wm<Wf+4Lが成立するように、トーションバー113a,113bは設けられている。例えば、Lを100μmとすると、Wfは0μmよりも大きく且つ100μm未満であり、Wmは100μm以上であって500μm未満である。
ベース基板120は、導電性を有しない例えばシリコン基板により構成されており、図2に示すように、ミラー部111の一対の電極115a,115bに対して適当な間隔を隔てて対向する一対の電極121a,121bを具備している。すなわち、本実施形態に係るマイクロミラー素子X1は、いわゆる平板電極型として構成されている。電極121a,121bは、ベース基板120にパターン形成された配線(電極以外は図示略)の一部である。
マイクロミラー素子X1は、組立て状態においては、ミラー基板110におけるフレーム112の下層部112dとベース基板120とが接合される。
このような構成のマイクロミラー素子X1において、フレーム112の上層部112aに所定の電位を付与すると、プラグ116、中間層部112b、トーションバー113a、およびミラー部111の層部111bを介して電極115aに当該電位は伝達される。また、フレーム112の下層部112dに所定の電位を付与すると、プラグ117、中間層部112c、トーションバー113b、およびミラー部111の中間層部111cを介して電極115bに当該電位は伝達される。
ミラー部111の電極115aに所定の電位を付与した状態において、ベース基板120の電極121aに所定の電位を付与すると、電極115aおよび電極121aの間には静電引力または静電斥力が発生する。また、ミラー部111の電極115bに所定の電位を付与した状態において、ベース基板120の電極121bに所定の電位を付与すると、電極115bおよび電極121bの間には静電引力または静電斥力が発生する。これら静電力の合力により、ミラー部111は、一対の連結部113を捩りながら回転軸心A1まわりに揺動する。
マイクロミラー素子X1においては、このような駆動メカニズムにより、ミラー部111すなわち可動部を駆動して、ミラー面114を所望の方向に向けることができる。したがって、マイクロミラー素子X1によると、ミラー面114に向かって進行して当該ミラー面114で反射される光の反射方向を所望の方向に切り換えることが可能である。
マイクロミラー素子X1においては、単一の連結部113に含まれる2本のトーションバー113a,113bは、相互に電気的に分離されている。すなわち、トーションバー113a,113bは相互に離隔し、且つ、これらが接続しているミラー部111およびフレーム112には、トーションバー113a,113b間が短絡しないような導電経路が形成されている。そのため、マイクロミラー素子X1においては、フレーム112からミラー部111に対して、複数の電位伝達が可能であり、ミラー部111に対して複数の電位を同時に付与することができる。したがって、マイクロミラー素子X1は、連結部113により規定される回転軸心A1まわりにおけるミラー部111の回転駆動の態様について高い自由度を有し、ミラー部111において複雑な動作をも適切に実現することが可能である。
また、マイクロミラー素子X1においては、連結部113を充分に細いトーションバー113a,113bにより構成することによって、連結部113の捩り抵抗について良好に低減することができる。小さな捩り抵抗は、ミラー部111を高精度に駆動するのに好適である。これとともに、連結部113の幅方向に離隔するトーションバー113a,113bの間隔については、フレーム112における間隔Wfよりもミラー部111における間隔Wmのほうが大きい。このような構成の連結部113は、小さな捩り抵抗を有しつつ、ミラー部111がその法線N1まわりに回転してしまうのを良好に抑制することができる。
マイクロミラー素子X1のミラー部111を駆動するためには、平板電極による静電力に代えて、電磁コイルや永久磁石などによる電磁力を利用することもできる。具体的には、ミラー部111の電極115a,115bを電磁コイルに置き換え、ベース基板の電極121a,121bを電磁コイルまたは永久磁石に置き換える。或いは、ミラー部111の電極115a,115bを永久磁石に置き換え、ベース基板の電極121a,121bを電磁コイルに置き換える。これらの構成では、電磁コイルへの通電状態を調節することによって、ミラー部111を駆動することができる。
図6および図7は、本発明の第2の実施形態に係るマイクロミラー素子X2を表す。マイクロミラー素子X2は、ミラー部211と、このミラー部211を囲むフレーム212と、当該フレーム212およびミラー部211とを連結する一対の連結部213とを有する。マイクロミラー素子X2は、MEMS技術などのバルクマイクロマシニング技術により、多層構造を有する材料基板において成形されたものである。材料基板は、PやAsなどのn型不純物やBなどのp型不純物をドープすることによって導電性を付与された第1シリコン層210a、第2シリコン層210b、および第3シリコン層210c、並びに、シリコン層間の第1絶縁層210dおよび第2絶縁層210eよりなる積層構造を有する。当該積層構造は、図8および図9によく表れている。第1シリコン層210aの厚さは例えば10μmであり、第2シリコン層210bおよび第3シリコン層210cの厚さは例えば100μmである。第1絶縁層210dおよび第2絶縁層210eは、例えば、第1〜第3シリコン層210a〜210cのいずれかの表面において、熱酸化法により成長形成された酸化シリコンよりなり、1μmの厚さを有する。また、材料基板は、マイクロミラー素子X2の形成過程において適宜多層化されていく。
マイクロミラー素子X2の形成においては、具体的には、材料基板における積層構造の態様に応じて、ミラー部211に対応する箇所を覆うエッチングマスク、フレーム212に対応する箇所を覆うエッチングマスク、および、一対の連結部213に対応する箇所を覆うエッチングマスクを適宜用いて、Deep RIE法によるSiエッチングや、KOHなどのウエットSiエッチングなどの手段により、各シリコン層が加工される。絶縁層における不要な部位は適宜エッチング除去される。その結果、マイクロミラー素子X2において、ミラー部211、フレーム212、および一対の連結部213が、形作られることとなる。本実施形態では、ミラー部211とフレーム212との間の離隔距離は、例えば10〜200μmである。
ミラー部211は、図7によく表れているように、上層部211aおよび下層部211b,211cを有する。上層部211aは第1シリコン層210aに由来し、下層部211b,211cは第2シリコン層210bに由来する。上層部211aと下層部211b,211cの間には、第1絶縁層210dが介在している。図7においては、第1絶縁層210dは、マイクロミラー素子X2における第2シリコン層210bに由来する部位の上にクロスハッチングを付して描出されている。
ミラー部211の上層部211aには光反射用のミラー面214が設けられている。ミラー面214は、金属膜を蒸着するなどして形成されている。下層部211b,211cは、各々、櫛歯電極215a,215bを有する。櫛歯電極215a,215bは、各々、層部211b,211cの一部であり、第2シリコン層210bに由来する。
フレーム212は、図7によく表れているように、上層部212a,212b、中間層部212c,212d、および、下層部212e,212fを有する。上層部212a,212bは第1シリコン層210aに由来し、中間層部212c,212dは第2シリコン層210bに由来し、下層部212e,212fは第3シリコン層210cに由来する。上層部212a,212bと中間層部212c,212dの間には、図7から図9によく表れているように、第1絶縁層210dが介在している。中間層部212c、212dと下層部212e,212fの間には、第2絶縁層210eが介在している。図7においては、第2絶縁層210eは、マイクロミラー素子X2における第3シリコン層210cに由来する部位の上にクロスハッチングを付して描出されている。
フレーム212の下層部212e,212fは、各々、櫛歯電極216a,216bを有する。櫛歯電極216a,216bは、各々、下層部212e,212fの一部であり、第3シリコン層210cに由来する。
フレーム212において、上層部212aおよび中間層部212cは、図8に示すように第1絶縁層210dを貫通する2つのプラグ217により電気的に接続されている。プラグ217は、例えばポリシリコンよりなり、上層部212aと中間層部212cとの間に埋め込み形成される。また、上層部212bおよび中間層部212dは、図9に示すように第1絶縁層210dを貫通する2つのプラグ218により電気的に接続されている。プラグ218は、例えばポリシリコンよりなり、上層部212bと中間層部212dとの間に埋め込み形成される。
各連結部213は、ミラー部211およびフレーム212を連結している。マイクロミラー素子X2は、一対の連結部213により可動部すなわちミラー部211の回転軸心A2が規定された1軸型として構成されている。本実施形態では、各連結部213は、相互に離隔している2本のトーションバー213a,213bからなる。
トーションバー213aは、第2シリコン層210bに由来して第2シリコン層210bよりも薄肉に形成されており、ミラー部211の下層部211bおよびフレーム212の中間層部212cと一体である。また、トーションバー213bは、第2シリコン層210bに由来して第2シリコン層210bよりも薄肉に形成されており、ミラー部211の下層部211cおよびフレーム212の中間層部212dと一体である。
2本のトーションバー213a,213bにより、連結部213の幅(図6におけるY方向の寸法)が規定され、2本のトーションバー213a,213bの間隔は、ミラー部211に近いほど大きく、フレーム212に近づくほど徐々に小さくなっている。具体的には、マイクロミラー素子X1のトーションバー113a,113bに関して上述したのと同様である。
このような構成のマイクロミラー素子X2において、フレーム212の上層部212aに所定の電位を付与すると、プラグ217、中間層部212c、トーションバー213a、およびミラー部211の層部211bを介して櫛歯電極215aに当該電位は伝達される。また、フレーム212の上層部212bに所定の電位を付与すると、プラグ218、中間層部212d、トーションバー213b、およびミラー部211の層部211cを介して櫛歯電極215bに当該電位は伝達される。
ミラー部211の電極215aに所定の電位を付与した状態において、フレーム212の下層部212eないし櫛歯電極216aに所定の電位を付与すると、櫛歯電極215aおよび櫛歯電極216aの間には静電引力または静電斥力が発生する。また、ミラー部211の櫛歯電極215bに所定の電位を付与した状態において、フレーム212の下層部212fないし櫛歯電極216bに所定の電位を付与すると、櫛歯電極215bおよび櫛歯電極216bの間には静電引力または静電斥力が発生する。これら静電力の合力により、ミラー部211は、一対の連結部213を捩りながら回転軸心A2まわりに揺動する。
マイクロミラー素子X2においては、このような駆動メカニズムにより、ミラー部211すなわち可動部を駆動して、ミラー面214を所望の方向に向けることができる。したがって、マイクロミラー素子X2によると、ミラー面214に向かって進行して当該ミラー面214で反射される光の反射方向を所望の方向に切り換えることが可能である。
マイクロミラー素子X2においては、単一の連結部213に含まれる2本のトーションバー213a,213bは、相互に電気的に分離されている。すなわち、トーションバー213a,213bは相互に離隔し、且つ、これらが接続しているミラー部211およびフレーム212には、トーションバー213a,213b間が短絡しないような導電経路が形成されている。そのため、マイクロミラー素子X2においては、フレーム212からミラー部211に対して、複数の電位伝達が可能であり、ミラー部211に対して複数の電位を同時に付与することができる。したがって、マイクロミラー素子X2は、連結部213により規定される回転軸心A2まわりにおけるミラー部211の回転駆動の態様について高い自由度を有し、ミラー部211において複雑な動作をも適切に実現することが可能である。
マイクロミラー素子X2の連結部213は、マイクロミラー素子X1の連結部113に関して上述したのと同様に、小さな捩り抵抗を有しつつ、ミラー部211がその法線N2まわりに回転してしまうのを良好に抑制することができる。
また、マイクロミラー素子X2は、ミラー部211すなわち可動部を駆動するために一対の櫛歯電極215a,216aおよび一対の櫛歯電極215b,216bを備える。櫛歯電極機構によると、電極間に生ずる静電力の作用方向について、ミラー部211の回転方向に対して略直交するように設定することができるため、ミラー部211の駆動の際に引入れ電圧(静電力が急激に大きくなってしまう閾電圧)が存在せず、その結果、ミラー部211について、大きな傾斜角度を適切に達成することが可能となる。このように、櫛歯電極は、可動部について高精度に駆動するのに好適である。
図10および図11は、本発明の第3の実施形態に係るマイクロミラー素子X3を表す。マイクロミラー素子X3は、ミラー部310、これを囲む内フレーム320、内フレーム320を囲む外フレーム330、ミラー部310と内フレーム320とを連結する一対の連結部340、内フレーム320と外フレーム330とを連結する一対の連結部350,360を備える。一対の連結部340は、内フレーム320に対するミラー部310の回転動作の回転軸心A3を規定する。連結部350,360は、外フレーム330に対する内フレーム320およびこれに伴うミラー部310の回転動作の回転軸心A4を規定する。本実施形態においては、回転軸心A3と回転軸心A4は直交している。
マイクロミラー素子X3は、MEMS技術などのバルクマイクロマシニング技術により、多層構造を有する材料基板において成形されたものである。材料基板は、PやAsなどのn型不純物やBなどのp型不純物をドープすることによって導電性を付与された第1シリコン層301、第2シリコン層302、および第3シリコン層303、並びに、シリコン層間の第1絶縁層304および第2絶縁層305よりなる積層構造を有する。当該積層構造は、図12から図16によく表れている。第1シリコン層301および第3シリコン層303の厚さは例えば100μmであり、第2シリコン層302の厚さは例えば5μmである。第1絶縁層304および第2絶縁層305は、第1〜第3シリコン層301〜303のいずれかの表面において、熱酸化法により成長形成された酸化シリコンよりなり、例えば1μmの厚さを有する。また、材料基板は、マイクロミラー素子X3の形成過程において適宜多層化されていく。
マイクロミラー素子X3の形成においては、具体的には、材料基板の積層態様に応じて、ミラー部310に対応する箇所を覆うエッチングマスク、内フレーム320に対応する箇所を覆うエッチングマスク、外フレーム330に対応する箇所を覆うエッチングマスク、および、連結部340,350,360に対応する箇所を覆うエッチングマスクを適宜用いて、Deep RIE法によるSiエッチングや、KOHなどのウエットSiエッチングなどの手段により、各シリコン層が加工される。第1絶縁層304および第2絶縁層305における不要な部位は適宜エッチング除去される。その結果、マイクロミラー素子X3において、ミラー部310、内フレーム320、外フレーム330、および、連結部340,350,360が形作られることとなる。本実施形態では、ミラー部310と内フレーム320との間の離隔距離、および、内フレーム310と外フレーム320と間の離隔距離は、例えば10〜200μmである。
ミラー部310は、図11によく表れているように、上層部311および4つの下層部312を有する。図11は、マイクロミラー素子X3の分解平面図である。図11においては、図の明確化の観点より、第2シリコン層302に由来する構造は、第1シリコン層301に由来する構造(破線で表されている)とともに表す。上層部311は第1シリコン層301に由来し、下層部312は第2シリコン層302に由来する。上層部311と各下層部312の間には、図11および図12によく表れているように、第1絶縁層304が介在している。図11においては、第1絶縁層304は、マイクロミラー素子X3における第2シリコン層302に由来する部位の上にクロスハッチングを付して描出されている。
ミラー部310の上層部311には光反射用のミラー面313が設けられている。ミラー面313は、金属膜を蒸着するなどして形成されている。上層部311は、その相対向する端部において櫛歯電極311aおよび櫛歯電極311bを有する。櫛歯電極311a,311bは、上層部311の一部であり、第1シリコン層301に由来する。
ミラー部310において、上層部311および各下層部312は、図12によく表れているように、第1絶縁層304を貫通するプラグ310aにより電気的に接続されている。プラグ310aは、例えばポリシリコンよりなり、上層部311と下層部312との間に埋め込み形成される。
内フレーム320は、図11によく表れているように、上層部321、4つの中間層部322、中間層部323a,323b,324a,324b、および、下層部325,326を有する。上層部321は第1シリコン層301に由来し、中間層部322,323a,323b,324a,324bは第2シリコン層302に由来し、下層部325,326は第3シリコン層303に由来する。上層部321と各中間層部322,323a,323b,324a,324bの間には、各々、図11〜図16によく表れているように、第1絶縁層304が介在している。各中間層部323a,323b,324a,324bと下層部325,326の間には、第2絶縁層305が介在している。図11においては、第2絶縁層305は、マイクロミラー素子X3における第3シリコン層303に由来する部位の上にクロスハッチングを付して描出されている。
内フレーム320の上層部321は、櫛歯電極321a,321bを有する。櫛歯電極321a,321bは、上層部321の一部であり、第1シリコン層301に由来する。また、下層部325,326は、各々、櫛歯電極325a,326aを有する。櫛歯電極325a,325bは、各々、下層部325,326の一部であり、第3シリコン層303に由来する。櫛歯電極325a,326aは、各々、ミラー部310の櫛歯電極311a,311bの下方に位置しており、ミラー部310の回転動作時において、櫛歯電極311a,311bと当接しないように、これらとの間で歯が位置ずれするように配されている。
内フレーム320において、上層部321および各中間層部322は、図12によく表れているように、第1絶縁層304を貫通して上層部321と中間層部322との間に埋め込み形成されたプラグ320aにより電気的に接続されている。同様に、上層部321および中間層部323aは、図13によく表れているように、プラグ320bにより電気的に接続されている。同様に、上層部321および中間層部324aは、図14によく表れているように、プラグ320cにより電気的に接続されている。中間層部323bおよび下層部325は、図15によく表れているように、第2絶縁層305を貫通して中間層部323bと下層部325の間に埋め込み形成されたプラグ320dにより電気的に接続されている。同様に、中間層部324bおよび下層部326は、図16によく表れているように、プラグ320eにより電気的に接続されている。プラグ320a〜320eは、例えばポリシリコンよりなる。プラグ320a〜320cについては、図12から図14に示すような形態に代えて、図17aおよび図17bに示すいずれの形態で形成されていてもよい。図17aにおいては、プラグ材料を別途使用して形成されたプラグ(黒ベタ)が第1シリコン層301を貫通している。図17bにおいては、プラグ材料を別途使用せずに、第1絶縁層304に設けた穴部を第1シリコン層301の材料により填塞することによって、第1シリコン層301および第2シリコン層302の間に埋め込み形成されたプラグを形成し、第1シリコン層301および第2シリコン層302を電気的に接続している。
外フレーム330は、図11によく表れているように、上層部331、中間層部332a,332b,333a,333b、および、下層部334〜338を有する。上層部331は第1シリコン層301に由来し、中間層部332a,332b,333a,333bは第2シリコン層302に由来し、下層部334〜338は第3シリコン層303に由来する。上層部331と各中間層部332a,332b,333a,333bの間には、図11〜図16によく表れているように、第1絶縁層304が介在している。各中間層部332a,332b,333a,333bと下層部334〜338の間には、第2絶縁層305が介在している。
外フレーム330の下層部335,337は、各々、櫛歯電極335a,337aを有する。櫛歯電極335a,337aは、各々、下層部335,337の一部であり、第3シリコン層303に由来する。櫛歯電極335a,337aは、各々、内フレーム320の櫛歯電極321a,321bの下方に位置しており、内フレーム320の回転動作時において、櫛歯電極321a,321bと当接しないように、これらとの間で歯が位置ずれするように配されている。
外フレーム330において、上層部331および中間層部332aは、図13によく表れているように、第1絶縁層304を貫通して上層部331と中間層部332aとの間に埋め込み形成されたプラグ330aにより電気的に接続されている。同様に、上層部331および中間層部333aは、図14によく表れているように、第1絶縁層304を貫通するプラグ330bにより電気的に接続されている。また、中間層部332bおよび下層部336は、図15によく表れているように、第2絶縁層305を貫通して中間層部332bと下層部336との間に埋め込み形成されたプラグ330cにより電気的に接続されている。同様に、中間層部333bおよび下層部338は、図16によく表れているように、プラグ330dにより電気的に接続されている。プラグ330a〜330dは、例えばポリシリコンよりなる。プラグ330c,330dおよび上述のプラグ320d,320eについては、図15および図16に示すような形態に代えて、図17c〜図17eに示すいずれの形態で形成されていてもよい。図17cにおいては、プラグ材料を別途使用して形成されたプラグ(黒ベタ)が第3シリコン層303を貫通している。図17dにおいては、プラグ材料を別途使用せずに、第2絶縁層305に設けた穴部を第2シリコン層302の材料により填塞することによって、第2シリコン層302および第3シリコン層303の間に埋め込み形成されたプラグを形成し、第2シリコン層302および第シリコン層303を電気的に接続している。また、図17eにおいては、プラグ材料を別途使用せずに、第2絶縁層305に切欠部を設けたうえで、第2絶縁層305上に第2シリコン層302を積層形成することによって、第2シリコン層302および第3シリコン層303の間を電気的に接続するプラグが形成されている。
各連結部340は、ミラー部310および内フレーム320を連結している。本実施形態では、各連結部340は、相互に離隔している2本のトーションバー341からなる。
トーションバー341は、第2シリコン層302に由来し、図11および図12に示すように、ミラー部310の下層部312および内フレーム320の中間層部322と一体である。2本のトーションバー341により、連結部340の幅が規定され、2本のトーションバー341の間隔は、ミラー部310に近いほど大きく、フレーム320に近づくほど徐々に小さくなっている。具体的には、マイクロミラー素子X1のトーションバー113a,113bに関して上述したのと同様である。
各連結部350は、内フレーム320および外フレーム330を連結している。本実施形態では、各連結部350は、相互に離隔している2本のトーションバー351,352からなる。トーションバー351は、第2シリコン層302に由来し、図11および図13に示すように、内フレーム320の中間層部323aおよび外フレーム330の中間層部332aと一体である。また、トーションバー352は、第2シリコン層302に由来し、図11および図15に示すように、内フレーム320の中間層部323bおよび外フレーム330の中間層部332bと一体である。
2本のトーションバー351,352により、連結部350の幅が規定され、2本のトーションバー351,352の間隔は、内フレーム320に近いほど大きく、外フレーム330に近づくほど徐々に小さくなっている。具体的には、マイクロミラー素子X1のトーションバー113a,113bに関して上述したのと同様である。
各連結部360は、内フレーム320および外フレーム330を連結している。本実施形態では、各連結部360は、相互に離隔している2本のトーションバー361,362からなる。トーションバー361は、第2シリコン層302に由来し、図11および図14に示すように、内フレーム320の中間層部324aおよび外フレーム330の中間層部333aと一体である。また、トーションバー362は、第2シリコン層302に由来し、図11および図16に示すように、内フレーム320の中間層部324bおよび外フレーム330の中間層部333bと一体である。
2本のトーションバー361,362により、連結部360の幅が規定され、2本のトーションバー361,362の間隔は、内フレーム320に近いほど大きく、外フレーム330に近づくほど徐々に小さくなっている。具体的には、マイクロミラー素子X1のトーションバー113a,113bに関して上述したのと同様である。
このような構成のマイクロミラー素子X3において、外フレーム330の上層部331に所定の電位を付与すると、図13に示すプラグ330a、外フレーム330の中間層部332a、トーションバー351、内フレーム320の中間層部323a、および、プラグ320bを介して、並びに、図14に示すプラグ330b、外フレーム330の中間層部333a、トーションバー361、内フレーム320の中間層部324a、および、プラグ320cを介して、内フレーム320の上層部321ないし櫛歯電極321a,321bに当該電位は伝達される。更に、この電位は、図12に示すように上層部321と接続する各プラグ320a、これに接続するトーションバー341、ミラー部310の下層部312、および、プラグ310aを介して、ミラー部310の上層部311ないし櫛歯電極311a,311bに伝達される。したがって、外フレーム330の上層部331に所定の電位を付与すると、当該電位は、櫛歯電極311a,311bおよび櫛歯電極321a321bにまで伝達される。
外フレーム330の下層部336に所定の電位を付与すると、図15に示すプラグ330c、外フレーム330の中間層部332b、トーションバー352、内フレーム320の中間層部323b、および、プラグ320dを介して、内フレーム320の下層部325ないし櫛歯電極325aに当該電位は伝達される。同様に、外フレーム330の下層部338に所定の電位を付与すると、図16に示すプラグ330d、外フレーム330の中間層部333b、トーションバー362、内フレーム320の中間層部324b、および、プラグ320eを介して、内フレーム320の下層部326ないし櫛歯電極326aに当該電位は伝達される。
ミラー部310における櫛歯電極311aに所定の電位を付与した状態において、内フレーム320における櫛歯電極325aに所定の電位を付与すると、櫛歯電極311aおよび櫛歯電極325aの間には静電引力または静電斥力が発生する。また、ミラー部310における櫛歯電極311bに所定の電位を付与した状態において、内フレーム320における櫛歯電極326aに所定の電位を付与すると、櫛歯電極311bおよび櫛歯電極326aの間には静電引力または静電斥力が発生する。これら静電力またはこれら静電力の合力により、ミラー部310は、一対の連結部340を捩りながら回転軸心A3まわりに揺動する。
一方、内フレーム320における櫛歯電極321aに所定の電位を付与した状態において、外フレーム330における下層部335ないし櫛歯電極335aに所定の電位を付与すると、櫛歯電極321aおよび櫛歯電極335aの間には静電引力または静電斥力が発生する。また、内フレーム320における櫛歯電極321bに所定の電位を付与した状態において、外フレーム330における下層部337ないし櫛歯電極337aに所定の電位を付与すると、櫛歯電極321bおよび櫛歯電極337aの間には静電引力または静電斥力が発生する。これら静電力またはこれら静電力の合力により、内フレーム320は、ミラー部310を伴いつつ一対の連結部350,360を捩りながら回転軸心A4まわりに揺動する。
マイクロミラー素子X3においては、このような駆動メカニズムにより、ミラー部310および内フレーム320を含む可動部を駆動して、ミラー部310のミラー面313を所望の方向に向けることができる。したがって、マイクロミラー素子X3によると、ミラー面313に向かって進行して当該ミラー面313で反射される光の反射方向を所望の方向に切り換えることが可能である。
マイクロミラー素子X3においては、連結部350に含まれる2本のトーションバー351,352は、相互に電気的に分離されている。すなわち、トーションバー351,352は相互に離隔し、且つ、これらが接続している内フレーム320および外フレーム330には、トーションバー351,352間が短絡しないような導電経路が形成されている。これとともに、連結部360に含まれる2本のトーションバー361,362は、相互に電気的に分離されている。すなわち、トーションバー361362は相互に離隔し、且つ、これらが接続している内フレーム320および外フレーム330には、トーションバー361,362間が短絡しないような導電経路が形成されている。そのため、マイクロミラー素子X3においては、外フレーム320から可動部に対して、複数の電位伝達が可能であり、可動部に対して複数の電位を同時に付与することができる。したがって、マイクロミラー素子X3は、ミラー部310および内フレーム320を含む可動部の駆動の態様について高い自由度を有し、可動部において複雑な動作をも適切に実現することが可能である。その結果、マイクロミラー素子X3は、2軸型マイクロミラー素子として適切に機能することができる。
マイクロミラー素子X3の連結部340は、マイクロミラー素子X1の連結部113に関して上述したのと同様に、小さな捩り抵抗を有しつつ、ミラー部310がその法線N3まわりに回転してしまうのを良好に抑制することができる。同様に、連結部350,360は、小さな捩り抵抗を有しつつ、内フレーム320ひいてはミラー部310がその法線N3まわりに回転してしまうのを良好に抑制することができる。
また、マイクロミラー素子X3は、ミラー部310を駆動するために一対の櫛歯電極311a,325aおよび一対の櫛歯電極311b,326aを備える。これとともに、マイクロミラー素子X3は、内フレーム320を駆動するために一対の櫛歯電極321a,335aおよび一対の櫛歯電極321b,337aを備える。櫛歯電極機構は、マイクロミラー素子X2に関して上述したのと同様に、可動部について高精度に駆動するのに好適である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るマイクロミラー素子の斜視図である。 図2は、図1に示すマイクロミラー素子の分解斜視図である。 図3は、図2の線III−IIIに沿った断面図である。 図4は、図2の線IV-IVに沿った断面図である。 図5は、図1に示すマイクロミラー素子の部分拡大平面図である。 図6は、本発明の第2の実施形態に係るマイクロミラー素子の斜視図である。 図7は、図6に示すマイクロミラー素子の分解斜視図である。 図8は、図7の線VIII−VIIIに沿った断面図である。 図9は、図7の線IX-IXに沿った断面図である。 図10は、本発明の第3の実施形態に係るマイクロミラー素子の斜視図である。 図11は、図10に示すマイクロミラー素子の分解平面図である。 図12は、図10に示すマイクロミラー素子の部分断面図である。 図13は、図10に示すマイクロミラー素子の他の部分断面図である。 図14は、図10に示すマイクロミラー素子の他の部分断面図である。 図15は、図10に示すマイクロミラー素子の他の部分断面図である。 図16は、図10に示すマイクロミラー素子の他の部分断面図である。 図17a〜図17eは、導体プラグのバリエーションを表す。 図18は、従来のマイクロミラー素子の斜視図である。 図19は、図18の線XIX−XIXに沿った断面図である。

Claims (11)

  1. 第1導体層と、第2導体層と、当該第1および第2導体層の間に介在する絶縁層とを含む積層構造を有する材料基板において一体的に成形されている、可動部と、フレームと、これらを連結する連結部と、を備え、
    前記可動部は、前記第2導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している複数の第1部位を含み、当該複数の第1部位は、第1の第1部位および第2の第1部位を含み、
    前記フレームは、前記第2導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している複数の第2部位含み、当該複数の第2部位は、第1の第2部位および第2の第2部位を含み、
    前記連結部は、前記第2導体層において成形され且つ相互に電気的に分離されている第1トーションバーおよび第2トーションバーを含み、
    前記第1トーションバーは、前記可動部における前記第1の第1部位と連続的に且つ電気的に接続し、且つ、前記フレームにおける前記第1の第2部位と連続的に且つ電気的に接続しており、
    前記第2トーションバーは、前記可動部における前記第2の第1部位と連続的に且つ電気的に接続し、且つ、前記フレームにおける前記第2の第2部位と連続的に且つ電気的に接続しており、
    前記可動部における前記第1の第1部位と、前記第1トーションバーと、前記フレームにおける前記第1の第2部位とは、第1電位付与部をなし、
    前記可動部における前記第2の第1部位と、前記第2トーションバーと、前記フレームにおける前記第2の第2部位とは、第2電位付与部をなし、
    前記第1電位付与部および前記第2電位付与部に対しては、個別に電位を付与することが可能であり、
    前記可動部に対面するベース部を更に備え、当該ベース部には第1平板電極および第2平板電極が設けられており、前記第1平板電極は、前記可動部における前記第1の第1部位との間に静電引力を発生させるためのものであって当該第1の第1部位に対向しており、前記第2平板電極は、前記可動部における前記第2の第1部位との間に静電引力を発生させるためのものであって当該第2の第1部位に対向している、静電駆動型のマイクロ可動素子。
  2. 前記可動部において、前記第1の第1部位における前記ベース部側には、前記第1平板電極に対向する平板電極が設けられ、且つ、前記第2の第1部位における前記ベース部側には、前記第2平板電極に対向する平板電極が設けられている、請求項1に記載のマイクロ可動素子。
  3. 第1導体層と、第2導体層と、当該第1および第2導体層の間に介在する絶縁層とを含む積層構造を有する材料基板において一体的に成形されている、可動部と、フレームと、これらを連結する連結部と、を備え、
    前記可動部は、前記第2導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している複数の第1部位を含み、当該複数の第1部位は、第1の第1部位および第2の第1部位を含み、
    前記フレームは、前記第2導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している複数の第2部位含み、当該複数の第2部位は、第1の第2部位および第2の第2部位を含み、
    前記連結部は、前記第2導体層において成形され且つ相互に電気的に分離されている第1トーションバーおよび第2トーションバーを含み、
    前記第1トーションバーは、前記可動部における前記第1の第1部位と連続的に且つ電気的に接続し、且つ、前記フレームにおける前記第1の第2部位と連続的に且つ電気的に接続しており、
    前記第2トーションバーは、前記可動部における前記第2の第1部位と連続的に且つ電気的に接続し、且つ、前記フレームにおける前記第2の第2部位と連続的に且つ電気的に接続しており、
    前記可動部における前記第1の第1部位と、前記第1トーションバーと、前記フレームにおける前記第1の第2部位とは、第1電位付与部をなし、
    前記可動部における前記第2の第1部位と、前記第2トーションバーと、前記フレームにおける前記第2の第2部位とは、第2電位付与部をなし、
    前記第1電位付与部および前記第2電位付与部に対しては、個別に電位を付与することが可能であり、
    前記フレームは、前記第1導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している第1の第3部位および第2の第3部位を含み、
    前記可動部における、前記第1の第1部位は第1櫛歯電極部を有し、前記第2の第1部位は第2櫛歯電極部を有し、
    前記フレームにおける前記第1の第3部位は、前記第1櫛歯電極部との間に静電引力を発生させるための第3櫛歯電極部を有し、
    前記フレームにおける前記第2の第3部位は、前記第2櫛歯電極部との間に静電引力を発生させるための第4櫛歯電極部を有する、静電駆動型のマイクロ可動素子。
  4. 前記連結部における前記第1および第2トーションバーは、前記連結部の幅方向に離隔し、当該第1および第2トーションバーの間隔は、前記可動部に近いほど大きい、請求項1から3のいずれか一つに記載のマイクロ可動素子。
  5. 前記フレームにおける前記間隔をWfとし、前記可動部における前記間隔をWmとし、前記連結部の配設箇所における前記可動部および前記フレームの離隔距離をLとすると、0<Wf<LおよびWf<Wm<Wf+4Lを満たす、請求項4に記載のマイクロ可動素子。
  6. 前記材料基板の前記積層構造は、前記第2導体層に対して前記第1導体層とは反対の側に位置する第3導体層と、当該第3導体層および前記第2導体層の間に介在する絶縁層とを更に含み、
    前記フレームは、前記第3導体層において成形された第3部位と、前記第1導体層において成形された第4部位とを更に含み、
    前記フレームにおいて、前記第3部位と前記第1の第2部位とは、これらの間に介在する絶縁層を貫通する導体プラグにより電気的に接続されており、前記第4部位と前記第2の第2部位とは、これらの間に介在する絶縁層を貫通する導体プラグにより電気的に接続されている、請求項1に記載のマイクロ可動素子。
  7. 前記材料基板の前記積層構造は、前記第2導体層に対して前記第1導体層とは反対の側に位置する第3導体層と、当該第3導体層および前記第2導体層の間に介在する絶縁層とを更に含み、
    前記フレームは、前記第3導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している第1の第3部位および第2の第3部位を含み、
    前記フレームにおいて、前記第1の第3部位と前記第1の第2部位とは、これらの間に介在する前記絶縁層を貫通する導体プラグにより電気的に接続されており、前記第2の第3部位と前記第2の第2部位とは、これらの間に介在する前記絶縁層を貫通する導体プラグにより電気的に接続されている、請求項2に記載のマイクロ可動素子。
  8. 前記可動部にはミラー面が設けられ、マイクロミラー素子として構成されている、請求項1から7のいずれか一つに記載のマイクロ可動素子。
  9. 第1導体層、第2導体層、第3導体層、前記第1導体層および前記第2導体層の間の第1絶縁層、および、前記第2導体層および前記第3導体層の間の第2絶縁層よりなる積層構造を有する材料基板において一体的に成形されている、可動コア部と、中継フレームと、フレームと、前記可動コア部および前記中継フレームを連結する中継連結部と、前記中継フレームおよび前記フレームを連結する第1連結部および第2連結部と、を備え、
    前記可動コア部は、前記第1導体層において成形された第1部位、および、前記第2導体層において成形された第2部位を含み、前記第1部位と前記第2部位とは、これらの間に介在する前記第1絶縁層を貫通する第1導体プラグにより電気的に接続されており、
    前記中継フレームは、前記第1導体層において成形された前記第3部位、前記第2導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している複数の第4部位、および前記第3導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している複数の第5部位を含み、前記複数の第4部位は、第1の第4部位、第2の第4部位、第3の第4部位、第4の第4部位、および第5の第4部位を含み、前記複数の第5部位は、第1の第5部位および第2の第5部位を含み、前記第3部位と前記第1の第4部位とは、これらの間に介在する前記第1絶縁層を貫通する第2導体プラグにより電気的に接続されており、前記第3部位と前記第2の第4部位とは、これらの間に介在する前記第1絶縁層を貫通する第3導体プラグにより電気的に接続されており、前記第3部位と前記第3の第4部位とは、これらの間に介在する前記第1絶縁層を貫通する第4導体プラグにより電気的に接続されており、前記第1の第5部位と前記第4の第4部位とは、これらの間に介在する前記第2絶縁層を貫通する第5導体プラグにより電気的に接続されており、前記第2の第5部位と前記第5の第4部位とは、これらの間に介在する前記第2絶縁層を貫通する第6導体プラグにより電気的に接続されており、
    前記フレームは、前記第1導体層において成形された第6部位、第2導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している複数の第7部位、および、前記第3導体層において成形され且つ相互に電気的に分離している複数の第8部位を含み、前記複数の第7部位は、第1の第7部位、第2の第7部位、第3の第7部位、および第4の第7部位を含み、前記複数の第8部位は、第1の第8部位、第2の第8部位、第3の第8部位、および第4の第8部位を含み、前記第6部位と第1の前記第7部位とは、これらの間に介在する前記第1絶縁層を貫通する第7導体プラグにより電気的に接続されており、前記第6部位と第2の前記第7部位とは、これらの間に介在する前記第1絶縁層を貫通する第8導体プラグにより電気的に接続されており、前記第1の第8部位と前記第3の第7部位とは、これらの間に介在する前記第2絶縁層を貫通する第9導体プラグにより電気的に接続されており、前記第2の第8部位と前記第4の第7部位とは、これらの間に介在する前記第2絶縁層を貫通する第10導体プラグにより電気的に接続されており、
    前記中継連結部は、前記第2導体層において成形されたものであり、前記可動コア部の前記第2部位と連続的かつ電気的に接続し、且つ、前記中継フレームの前記第1の第4部位と連続的かつ電気的に接続し、
    前記第1連結部は、前記第2導体層において成形された、第1トーションバーおよび第2トーションバーを含み、
    前記第1トーションバーは、前記中継フレームの前記第2の第4部位と連続的かつ電気的に接続し、且つ、前記フレームの前記第1の第7部位と連続的かつ電気的に接続し、
    前記第2トーションバーは、前記中継フレームの前記第4の第4部位と連続的かつ電気的に接続し、且つ、前記フレームの前記第3の第7部位と連続的かつ電気的に接続し、
    前記第2連結部は、前記第2導体層において成形された、第3トーションバーおよび第4トーションバーを含み、
    前記第3トーションバーは、前記中継フレームの前記第3の第4部位と連続的かつ電気的に接続し、且つ、前記フレームの前記第2の第7部位と連続的かつ電気的に接続し、
    前記第4トーションバーは、前記中継フレームの前記第5の第4部位と連続的かつ電気的に接続し、且つ、前記フレームの前記第4の第7部位と連続的かつ電気的に接続し、
    前記可動コア部における前記第1部位および前記第2部位と、前記中継連結部と、前記中継フレームにおける前記第1の第4部位、前記第3部位、第2の第4部位、および第3の第4部位と、前記第1トーションバーと、第3トーションバーと、前記フレームにおける前記第1の第7部位、前記第2の第7部位、および前記第6部位とは、第1電位付与部をなし、
    前記中継フレームにおける前記第1の第5部位および前記第4の第4部位と、前記第2トーションバーと、前記フレームにおける前記第3の第7部位および前記第1の第8部位とは、第2電位付与部をなし、
    前記中継フレームにおける前記第2の第5部位および前記第5の第4部位と、前記第4トーションバーと、前記フレームにおける前記第4の第7部位および前記第2の第8部位とは、第3電位付与部をなし、
    前記第1電位付与部、前記第2電位付与部、および第3電位付与部に対しては、個別に電位を付与することが可能であり、
    前記可動コア部における、前記第1部位は第1櫛歯電極部および第2櫛歯電極部を有し、
    前記中継フレームにおける前記第1の第5部位は、前記第1櫛歯電極部との間に静電引力を発生させるための第3櫛歯電極部を有し、
    前記中継フレームにおける前記第2の第5部位は、前記第2櫛歯電極部との間に静電引力を発生させるための第4櫛歯電極部を有し、
    前記中継フレームにおける前記第3部位は、前記第5櫛歯電極部および第6櫛歯電極部を有し、
    前記フレームにおける前記第3の第8部位は、前記第5櫛歯電極部との間に静電引力を発生させるための第7櫛歯電極部を有し、
    前記フレームにおける前記第4の第8部位は、前記第6櫛歯電極部との間に静電引力を発生させるための第8櫛歯電極部を有する、静電駆動型のマイクロ可動素子。
  10. 前記第1連結部における前記第1および第2トーションバーは、前記第1連結部の幅方向に離隔し、当該第1および第2トーションバーの間隔は、前記中継フレームに近いほど大きく、
    前記第2連結部における前記第3および第4トーションバーは、前記第2連結部の幅方向に離隔し、当該第3および第4トーションバーの間隔は、前記中継フレームに近いほど大きい、請求項9に記載のマイクロ可動素子。
  11. 前記可動コア部にはミラー面が設けられ、マイクロミラー素子として構成されている、請求項9または10に記載のマイクロ可動素子。
JP2004542790A 2002-10-10 2002-10-10 トーションバーを備えるマイクロ可動素子 Expired - Lifetime JP4550578B2 (ja)

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