JP4549476B2 - クリップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベース部品に付属部品を取り付けるクリップ、例えば自動車の室内天井における車両パネルにアシストグリップを取り付けるときに使用されるクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
ベース部品に付属部品を取り付ける場合の代表例として、例えば、自動車の室内天井における車両パネルにアシストグリップを取り付ける場合が挙げられる。
このアシストグリップの取付構造の従来例を図10の分解斜視図および図11の一部破断側面図により述べる。
【0003】
図10に示されるアシストグリップ10は、例えば樹脂成形によってほぼ逆U字形状に形成されている。アシストグリップ10の両端部には取り付け片11が設けられている。なお、図10および図11ではアシストグリップ10の一方の取り付け片11の周辺部のみが示されており、他方の取り付け片は取り付け片11とほぼ左右対称形状をなすことから省略されている。
【0004】
前記取り付け片11には表裏方向に貫通する取り付け孔12が形成されている。また、図11に示すように、前記取り付け片11の取り付け面11aには、アシストグリップ10に一体形成されたほぼ平板形状のスペーサ部13が突出されている。スペーサ部13は、取り付け面11aに対し段付き面を形成している。
スペーサ部13の突出高さは、後述する成形天井30の厚さとほぼ同じ寸法に設定されている。
【0005】
図10に示すように、自動車の室内天井(図示省略)を形成する車両パネル20にはめねじ孔21が形成されている。また、車両パネル20には成形天井30が取り付けられる。成形天井30には嵌合孔31が形成されている。嵌合孔31は、前記アシストグリップ10のスペーサ部13にほぼ対応する形状で形成されている。また、車両パネル20に対するアシストグリップ10の取り付けにはボルト40が使用される。
【0006】
上記したアシストグリップ10は、車両パネル20に次に述べるようにして取り付けられる(図11参照)。まず、車両パネル20には成形天井30が取り付けられる。次に、成形天井30の嵌合孔31にアシストグリップ10のスペーサ部13を嵌合した状態で、ボルト40をアシストグリップ10の取り付け孔12を通して車両パネル20のめねじ孔21に締着する。このようにして、車両パネル20に対するアシストグリップ10の取り付けが完了する。なお、車両パネル20は本明細書でいうベース部品に相当し、アシストグリップ10は本明細書でいう付属部品に相当する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来例のアシストグリップ10の取り付け構造によると、アシストグリップ10を車両パネル20に組み付ける際にボルト締めの工数がかかるため、自動車の組立ラインでのアシストグリップ10の組付け作業性が低下するという問題があった。
【0008】
また、例えば実公平3−23415号公報では、自動車のステアリングホイールにおけるパッド取り付け板にパッドを取り付ける「ステアリングホイールのパッドの取り付け構造」が提案されている。この取り付け構造を図12の断面図により述べると、ステアリングホイールのパッド110にはクリップ150をねじ142により取り付けておき(図12中、二点鎖線150参照)、パッド取り付け板120の開口孔122に前記クリップ150をその弾性変形を利用して係合させる。
【0009】
前記クリップ150は、板ばね材からなるクリップ本体151を備えている。
板ばね材をほぼ逆U字形状に折り曲げることによって中央部の固定部153で相互に連設された一対の挿入壁部152が形成されている。各挿入壁部152には、段付き状に折り曲げられた係合部155が設けられる。係合部155は、パッド取り付け板120の開口孔122の口縁部(符号省略)に対し弾性変形を利用して係合可能に形成されている。なお、パッド取り付け板120は本明細書でいうベース部品に相当し、パッド110は本明細書でいう付属部品に相当する。
【0010】
上記ステアリングホイールのパッド110を取り付けるクリップ150によると、予めパッド110にねじ142で取り付ける手間が掛かることになるが、クリップ150が固定されたパッド110をパッド取り付け板120にワンタッチで組付けることができるので、その組み付けに際しボルト締めの工数が要らなくなり、パッド110の組立ラインでのパッド取り付け板120に対する組付け作業性を向上することができる。
【0011】
しかしながら、上記クリップ150によると、クリップ本体151の各挿入壁部152のベース部品の開口部に対する挿入方向の前端部152bが自由端として開放されている。このため、パッド110に外力(例えば図12において左右方向の外力)が加わることにより、各挿入壁部152が対向する方向へ弾性変形しやすく、パッド取り付け板120の開口孔122の口縁部に対する係合部155の係合が解除されやすい。すなわち、クリップ本体151の係合部155を設けた各挿入壁部152の剛性が不足することになり、クリップ150の取り付け強度が不足するという問題が残った。
【0012】
本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ベース部品に対する付属部品の組付け作業性を向上しながらも、ベース部品に対する取り付け強度を増大することのできるクリップを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、
開口部を有するベース部品に付属部品を取り付けるクリップであって、
クリップ本体を備え、
前記クリップ本体は、前記ベース部品の開口部に挿入可能な一対の挿入壁部を有し、
前記各挿入壁部には、前記付属部品に対し固定可能な固定部が連設され、
前記各挿入壁部には、前記ベース部品の開口部の口縁部に対し弾性変形を利用して係合可能な係合部が設けられ、
前記各挿入壁部において前記ベース部品の開口部に対する挿入方向に関し前記係合部より前方部分および後方部分がそれぞれ固定状に支持され、
前記クリップ本体を板ばね材で形成し、その板ばね材をほぼU字形状に折り曲げることによって前記ベース部品の開口部に対する挿入方向の前端部で相互に連設された前記一対の挿入壁部を形成し、前記板ばね材の両端部により重合状をなす前記一対の固定部を形成し、前記一対の固定部が付属部品に対する固定構造を利用して結合される
ことを特徴とするクリップである。
【0014】
このように構成したクリップにおいて、クリップ本体の固定部を付属部品に固定した後、前記クリップ本体の一対の挿入壁部をベース部品の開口部に挿入すると、その開口部の口縁部に対し各挿入壁部の係合部が弾性変形を利用して係合される。これにより、クリップが固定された付属部品をベース部品にワンタッチで組付けることができるので、付属部品の組立ラインでのベース部品に対する組付け作業性を向上することができる。
【0015】
また、クリップ本体の各挿入壁部において前記ベース部品の開口部に対する挿入方向に関し前記係合部より前方部分および後方部分がそれぞれ固定状に支持されている。ここで、クリップ本体の各挿入壁部におけるベース部品の開口部に対する挿入方向に関する前方部分とは挿入方向の前方(先方)側の部分をいう。同じく、挿入方向に関する後方部分とは挿入方向の後方の部分すなわち挿入方向の前方側の部分とは反対側の部分をいう。また、クリップ本体の各挿入壁部において挿入方向に関し係合部より前方部分および後方部分がそれぞれ固定状に支持されるとは、クリップ本体の各挿入壁部において挿入方向に関し係合部より前方部分はその前方部分で固定状に支持され、同後方部分はその後方部分で固定状に支持され、同前方部分と後方部分とが個々に固定状に支持されることをいう。したがって、クリップ本体の各挿入壁部において挿入方向に関し係合部より前方部分および後方部分がそれぞれ固定状に支持されていることにより、クリップ本体の係合部を設けた両挿入壁部の剛性が増大されるため、ベース部品に対するクリップの取り付け強度を増大することができる。
また、板ばね材をほぼU字形状に折り曲げることによってベース部品の開口部に対する挿入方向の前端部で相互に連設された一対の挿入壁部を形成するクリップ本体において、前記板ばね材の両端部の重合状をなす一対の固定部が付属部品に対する固定構造を利用して結合されるので、前記一対の固定部を付属部品に固定する以前に予め結合する作業工程を省くことができる。
【0016】
請求項2の発明は、クリップ本体には、ベース部品の開口部の内周面に対し当接可能な位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のクリップである。このように構成すると、位置決め部がベース部品の開口部の内周面に対し当接することにより、ベース部品に対するクリップ本体の挿入軸方向に交差する方向の位置ずれを防止することができる。
【0017】
請求項3の発明は、クリップ本体には、ベース部品に対しクリップ本体の挿入方向の弾性により当接可能な押圧部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のクリップである。このように構成すると、押圧部がベース部品に弾性により当接することにより、ベース部品に対するクリップ本体の挿入軸方向のがたつきを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
実施の形態1について図面を参照して説明する。本実施の形態では、ベース部品に付属部品を取り付ける場合の代表例として、[従来の技術]の項で説明した車両パネル20にアシストグリップ10(図10および図11参照)を取り付けるときに使用されるクリップについて述べることにする。なお、アシストグリップ10、車両パネル20および成形天井30は、従来例で述べたものとほとんど同様であるから、同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。なお、車両パネル20は本発明でいうベース部品に相当し、またアシストグリップ10は本発明でいう付属部品に相当する。
【0020】
図1にアシストグリップ10の取り付け構造が分解斜視図で示されている。図1において、車両パネル20には、めねじ孔21(図10参照)に代え、ほぼ四角形状の開口孔22が形成されている。開口孔22は、後述するクリップ50のクリップ本体51を挿入可能に形成されており、本明細書でいう開口部に相当する。また、アシストグリップ10に対するクリップ50の取り付けには、タッピングスクリュー(単にスクリューともいう)42が使用される。
【0021】
図2にクリップ50の斜視図、図3に同正面図、図4に同平面図、図5に図3のV−V線断面図が示されている。図2〜図5に示すように、クリップ50は、板ばね材からなるクリップ本体51を備えている。クリップ本体51には、図2、図5に示すように、板ばね材をほぼU字形状に折り曲げることによってベース部品の開口部に対する挿入方向の前端部(図5において下端部)が相互に連設された一対の挿入壁部52が形成されている。一対の挿入壁部52は、車両パネル20の開口孔22(図1参照)に挿入可能に形成されている。
【0022】
図5に示すように、前記各挿入壁部52の自由端部(図5において上端部)には、重合状をなす上下一対の固定部53,54が形成されている。上側の固定部53のほぼ中央部には、スクリュー42(図1参照)を挿通する挿通孔53aが形成されている。また、下側の固定部54のほぼ中央部には、スクリュー42(図1参照)をねじ合わせる割り込み孔形状の孔54aが形成されている。
【0023】
図2および図5に示すように、前記各挿入壁部52にはそれぞれ係合部55が設けられている。各係合部55は、図3に示すように挿入壁部52にほぼ逆U字形状の切り込み溝52aを形成し、図5に示すように切り込み溝52a内の突片部分(係合部55)を外方に傾斜状に切り起こすことによって形成されている。
上記した各係合部55は、前記車両パネル20の開口孔22の口縁部に対し弾性変形を利用して係合可能に形成されている。
【0024】
図3および図4に示すように、前記クリップ本体51における上側の固定部53の両側端縁には、それぞれ爪状をなす一対の位置決め部56が形成されている。位置決め部56は、図3に示すように、上側の固定部53の側端縁から下方に向けて折り曲げられている。また、位置決め部56の下端部は、内方に傾斜状に折り曲げられている。
【0025】
上記位置決め部56は、車両パネル20の開口孔22(図1参照)の内周面に対し当接可能に形成されている。なお、クリップ本体51の両挿入壁部52の上端部も位置決め部56と同様の位置決め部(符号省略)として機能するように形成されている。
【0026】
図4に示すように、前記クリップ本体51における上側の固定部53の両側端縁には、それぞれほぼT字形状をなす一対の押圧部57が形成されている。各押圧部57は、上側の固定部53の側端縁から突出する撓み部57aと、その撓み部57aの先端部から直交状に延出された当接部57bとからなる。撓み部57aは、図3に示すように、先端(外端)に向かって下方へ緩やかに傾斜しており、その撓み部57aによるクリップ本体51の挿入方向(図3において下方)の弾性をもって当接部57bが車両パネル20(図1参照)に対し当接可能になっている。
【0027】
引き続いて、クリップ50を使用してアシストグリップ10を車両パネル20に取り付ける手順を説明する。まず、図6に一部破断側面図で示すように、クリップ本体51における上側の固定部53をアシストグリップ10における取り付け片11のスペーサ部13に面接触状に当接させる。このとき、車両パネル20に取り付けられる成形天井30の嵌合孔31にアシストグリップ10のスペーサ部13を嵌合する。
【0028】
続いて、スクリュー42をアシストグリップ10の取り付け片11の上方から取り付け孔12(図1参照)、クリップ本体51の上側の固定部53の挿通孔53a(図5参照)に順次通した後、そのクリップ本体51の下側の固定部54の孔54a(図5参照)にねじ付けて締着する。これにより、図6に示すように、アシストグリップ10にクリップ50が固定される。これと同時に、板ばね材の両端部の重合状をなす上下一対の固定部53,54がアシストグリップ10に対する固定構造を利用して結合される。
【0029】
次に、図7の一部破断側面図および図8の断面図に示すように、前記アシストグリップ10に固定したクリップ本体51の一対の挿入壁部52を車両パネル20の開口孔22(図1参照)に挿入する。すると、図7に示すように、一対の挿入壁部52の各係合部55が車両パネル20の開口孔22(図1参照)によって弾性変形されながら両挿入壁部52が車両パネル20の開口孔22に挿入されていき、最終的には車両パネル20の開口孔22を係合部55の先端面(上端面)が通過することによって、その係合部55が弾性復元して車両パネル20の開口孔22の口縁部に対し係合する(図7参照)。これにより、車両パネル20に対しクリップ50が抜け外れを防止した状態で取り付けられることによって、車両パネル20にアシストグリップ10が成形天井30を介在した状態で取り付けられる。
【0030】
また、図8に示すように、車両パネル20にクリップ50を取り付けた状態では、クリップ本体51の各位置決め部56が車両パネル20の開口孔22の内周面に対し当接可能である。
【0031】
また、図8に示すように、車両パネル20にクリップ50を取り付けた状態では、クリップ本体51の各押圧部57の撓み部57aの弾性変形を利用して、その各押圧部57の当接部57bが車両パネル20の挿入側端面(図示上面)に弾性により当接する。
【0032】
上記したクリップ50によると、クリップ50が固定されたアシストグリップ10を車両パネル20にワンタッチで組付けることができるので、アシストグリップ10の組立ラインでの車両パネル20に対する組付け作業性を向上することができる。
【0033】
また、クリップ本体51の各挿入壁部52において前記開口孔22に対する挿入方向に関し前記係合部55より前方部分(図7において下方部分)および後方部分(図7において上方部分)がそれぞれ固定状に支持されている。すなわち、両挿入壁部52における前記係合部55より前方部分(図7において下方部分)は、車両パネル20の開口孔22に対する挿入方向の前端部で相互に連設されることによって固定状に支持されている。また、両挿入壁部52における前記係合部55より後方部分(図7において上方部分)は、固定部53,54(図5参照)がアシストグリップ10のスペーサ部13にスクリュー42で締着されることによって固定状に支持されている。
【0034】
これにより、クリップ本体51の係合部55を設けた両挿入壁部52の剛性が増大されるため、車両パネル20に対するクリップ50の取り付け強度を増大することができる。このため、図12に示される従来のクリップ150と異なり、アシストグリップ10に外力(例えば図7において左右方向の外力)が加わっても、クリップ本体51の各挿入壁部52が対向方向へ弾性変形しにくく、車両パネル20の開口孔22の口縁部に対する係合部55の係合が解除されにくいクリップ50を得ることができる。
【0035】
また、図8に示すように、クリップ本体51に設けた位置決め部56が車両パネル20の開口孔22の内周面に対し当接することにより、車両パネル20に対するクリップ本体51の挿入軸方向に交差する方向(図8において横方向)の位置ずれを防止することができる。
【0036】
また、図8に示すように、クリップ本体51に設けた押圧部57が車両パネル20に弾性により当接することにより、車両パネル20に対するクリップ本体51の挿入軸方向(図8において上下方向)のがたつきを防止することができる。
【0037】
また、板ばね材をほぼU字形状に折り曲げることによって車両パネル20の開口孔22に対する挿入方向の前端部で相互に連設された一対の挿入壁部52を形成するクリップ本体51において、前記板ばね材の両端部の重合状をなす一対の固定部53,54(図5参照)がアシストグリップ10に対する固定構造を利用して結合されるので、前記一対の固定部53,54をアシストグリップ10に固定する以前に予め結合する作業工程を省くことができる。
【0038】
また、上記したクリップ50によれば、クリップ50をアシストグリップ10に成形天井30とともに取り付けた後、アシストグリップ10を車両パネル20に取り付けるものであるから、車両パネル20に取り付ける以前における成形天井30(図6参照)のモジュール化に有利である。
【0039】
[実施の形態2]
実施の形態2について図9の斜視図を参照して説明する。実施の形態2は、実施の形態1におけるクリップ50の位置決め部56と押圧部57に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、重複する説明は省略する。
【0040】
実施の形態2は、実施の形態1におけるクリップ50のクリップ本体51における上側の固定部53の両側端縁の中央部に一個の位置決め部56が突出されている。また、前記上側の固定部53の両側端縁には、一個の位置決め部56を間にして押圧部57における一対の撓み部57aが突出され、両撓み部57aの先端部が当接部57bによって連結されている。
【0041】
上記クリップ50によっても、実施の形態1と同等の作用効果が得られる。また、実施の形態1のものに比べて、押圧部57の撓み部57aが増えることにより、押圧部57の弾性力を増大することができる。
【0042】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明のクリップ50は、アシストグリップ10を取り付けるものに限定されるものではなく、その他の付属部品の取り付けに幅広く適用することが可能である。
【0045】
また、クリップ本体51の上側の固定部53における位置決め部56および押圧部57は、下側の固定部54に形成することができる。また、クリップ本体51の上側の固定部53における位置決め部56および押圧部57は省略することもできる。また、クリップ本体51の位置決め部56は、車両パネル20の開口孔22の内周面に対し弾性により当接可能に形成するとよい。また、車両パネル20の開口孔22は、開口孔22に代えて溝形状の開口であってもよい。
【0046】
また、上記したようにアシストグリップ10にクリップ50を固定したとき(図6参照)にスクリュー42でクリップ50を最終的に固定しておくことが望ましいが、次のような固定方法でも良い。すなわち、アシストグリップ10にクリップ50を固定したときはスクリュー42を緩く締めておいて、一対の固定部53,54が相対的に動けるようにしておき、クリップ50を車両パネル20に取り付け後で、前記スクリュー42を最終的に増し締めする方法である。
【0047】
【発明の効果】
本発明のクリップによれば、付属部品をベース部品にワンタッチで組付けることができるので、ベース部品に対する付属部品の組付け作業性を向上することができる。これとともに、クリップ本体の各挿入壁部においてベース部品の開口部に対する挿入方向に関し前記係合部より前方部分および後方部分がそれぞれ固定状に支持されていることにより、クリップ本体の係合部を設けた両挿入壁部の剛性が増大されるため、ベース部品に対する取り付け強度を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1を示すアシストグリップの取り付け構造を示す分解斜視図である。
【図2】クリップの斜視図である。
【図3】クリップの正面図である。
【図4】クリップの平面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】クリップを固定したアシストグリップの要部を示す一部破断側面図である。
【図7】アシストグリップの取り付け構造を示す一部破断側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】実施の形態2を示すクリップの斜視図である。
【図10】アシストグリップの取り付け構造の従来例を示す分解斜視図である。
【図11】同アシストグリップの取り付け構造を示す一部破断側面図である。
【図12】他の従来例にかかるステアリングホイールのパッドの取り付け構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10 アシストグリップ(付属部品)
20 車両パネル(ベース部品)
22 開口孔(開口部)
50 クリップ
51 クリップ本体
52 挿入壁部
53,54 固定部
55 係合部
56 位置決め部
57 押圧部
Claims (3)
- 開口部を有するベース部品に付属部品を取り付けるクリップであって、
クリップ本体を備え、
前記クリップ本体は、前記ベース部品の開口部に挿入可能な一対の挿入壁部を有し、
前記各挿入壁部には、前記付属部品に対し固定可能な固定部が連設され、
前記各挿入壁部には、前記ベース部品の開口部の口縁部に対し弾性変形を利用して係合可能な係合部が設けられ、
前記各挿入壁部において前記ベース部品の開口部に対する挿入方向に関し前記係合部より前方部分および後方部分がそれぞれ固定状に支持され、
前記クリップ本体を板ばね材で形成し、その板ばね材をほぼU字形状に折り曲げることによって前記ベース部品の開口部に対する挿入方向の前端部で相互に連設された前記一対の挿入壁部を形成し、前記板ばね材の両端部により重合状をなす前記一対の固定部を形成し、前記一対の固定部が付属部品に対する固定構造を利用して結合される
ことを特徴とするクリップ。 - クリップ本体には、ベース部品の開口部の内周面に対し当接可能な位置決め部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のクリップ。
- クリップ本体には、ベース部品に対しクリップ本体の挿入方向の弾性により当接可能な押圧部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のクリップ。
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