JP2502843Y2 - ファンシュラウドの取付構造 - Google Patents

ファンシュラウドの取付構造

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JP2502843Y2
JP2502843Y2 JP1989075167U JP7516789U JP2502843Y2 JP 2502843 Y2 JP2502843 Y2 JP 2502843Y2 JP 1989075167 U JP1989075167 U JP 1989075167U JP 7516789 U JP7516789 U JP 7516789U JP 2502843 Y2 JP2502843 Y2 JP 2502843Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ファンシュラウドのラジエータへの取付構
造に関する。
〔従来の技術〕
近年、省力化の要請が強く、ファンシュラウドのラジ
エータに対する取付手段についても種々省力化が工夫さ
れ、自動車の組立ラインで、コンベア上にセットされた
車体に、例えば実開昭61−17132号公報に示すラジエー
タ及びモータファン付ファンシュラウドを別々の状態で
車体に搭載して組み付けることも行なわれている。
このようにして組み付けられるファンシュラウドの取
付構造として、上述の他に例えば、第12図,第13図に示
すものが知られ、最初に第12図により関連する部品につ
いて説明する。
図において、101はラジエータで、このラジエータ101
の上部タンク102の頂面に2つのピン103が垂設され、下
部タンク104の底面に2つのピン105が垂設されている。
また、上部タンク102の垂直面102A,下部タンク104の垂
直面104Aには、それぞれ一対のインサートナット(図示
せず)が所定の距離隔てて埋め込まれている。
106はファンシュラウドで、このファンシュラウド106
は、円形開口部107Aを有するファンシュラウド本体107
を有し、ファンシュラウド106にはステイ108を介してモ
ータ109及びファン130が一体に取り付けられている。
そして、ファンシュラウド106の上下端には、取付面1
10,111が垂直に形成されている。取付面110,111にはそ
れぞれ一対の取付孔110A,111Aが設けられている。
112は薄板を材料として構成されている車体113の底側
に形成された取付部で、この取付部112は取付孔112Aを
有しており、この取付部112にゴム製のロアマウンティ
ング114が支持されるようになっている。このロアマウ
ンティング114は、下部タンク104のピン105が挿入され
る内部円筒115と、環状フランジ部116Aを有する外部円
筒116と、内部円筒115と外部円筒116とを連結する平板
リング形のクッション部117とから構成されている。
118は薄板を材料として構成されている車体113の上側
に設けられた断面コ字形のクロスメンバーで、このクロ
スメンバー118内にはナット119が溶接されている。
120はゴム製のアッパーマウンティングで、このアッ
パーマウンティング120は、上部タンク102のピン103が
挿入される内部円筒121と、環状フランジ部122Aを有す
る外部円筒122と、内部円筒121と外部円筒122とを連結
する平板リング形のクッション部123とから構成されて
いる。
124は板状に構成されたアッパーマウンティングブラ
ケットで、開口孔125Aを有する押圧部125が形成されて
いる。また、アッパーマウンティングブラケット124に
は取付孔126が形成されている。
なお、図中、127はアッパーマウンティングブラケッ
ト124を固定するためのビスである。128はファンシュラ
ウド106を固定するためのビスである。
次に、上記のように構成されたファンシュラウド106
の取付け手順を説明する。
先ず、最初に車体113の取付部112にロアマウンティン
グ114の外部円筒116を載せて、取付部112の取付孔112A
内にロアマウンティング114の外部円筒116を嵌め込ませ
ると、ロアマウンティング114が取付部112に組み付けら
れる。
そして、ラジエータ101の下部タンク104の各ピン105
を、ロアマウンティング114の内部円筒115にそれぞれ嵌
め込み、ラジエータ101をロアマウンティング114に搭載
する。
次に、ラジエータ101の上部タンク102の各ピン103
に、アッパーマウンティング120の内部円筒121をそれぞ
れ嵌め込む。次いで、アッパーマウンティング120の外
部円筒122に、アッパーマウンティングブラケット124の
各開口孔125Aを嵌め込む。
さらに、アッパーマウンティングブラケット124の取
付孔126にビス127を貫通させて、クロスメンバー118の
ナット119に螺合させると、アッパーマウンティングブ
ラケット124がクロスメンバー118に固定される。従っ
て、アッパーマウンティングブラケット124でラジエー
タ101がアッパーマウンティング120を介して固定され、
その前後左右方向の動きが規制される。
そして、ファンシュラウド106の取付面110,111をラジ
エータ101の上部タンク102の垂直面102A,下部タンク104
の垂直面104Aに押し当て、4本のビス128を取付孔110A,
111A中を貫通させて上部タンク102の垂直面102A,下部タ
ンク104の垂直面104Aに埋め込んだインサートナットに
螺合させると、ファンシュラウド106がラジエータ101に
固定される。
このようにして、ファンシュラウド106がラジエータ1
01に組み付けられ、その状態は第13図に示されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来のファンシュラウドの取付構造に
あっては、ファンシュラウド106をラジエータ101に固定
するため、上述のようにラジエータ106にインサートナ
ットを埋め込んだり、またはスプリングナット(図示せ
ず)を取り付ける必要があり、それに対応してビス128
も必要となるので、それだけコストアップの原因となっ
ていた。
また、ファンシュラウド106の取付面110,111をラジエ
ータ101の上部タンク102の垂直面102A,下部タンク104の
垂直面104Aにビス128で固定する際、ビス128の取付方向
が車体の前後方向であるため、組立ライン上での作業や
部品交換の作業の際、ビス128の取付の作業性が悪いと
いう問題があった。特に、下部タンク104の垂直面104A
のインサートナットにビス128を螺子止めする際、その
作業性は悪かった。
本考案は、上述の問題点を解決するためになされたも
ので、その目的は、ナット等の雌螺子とビス等の雄螺子
とからなる固定手段を用いずに、ラジエータにファンシ
ュラウドを固定することによりコストダウンを図り、フ
ァンシュラウドの取付作業性を向上させることができる
ファンシュラウドの取付構造を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、請求項1の考案は、頂点
にピンを垂設した上部タンク及び底面にピンを垂設した
下部タンクを有するラジエータと、ラジエータの上部タ
ンク及び下部タンクの各ピンに直角の取付面を上下端に
それぞれ形成し、取付面にはラジエータの上部タンク及
び下部タンクの各ピンを差し込む被挿入部を備え、少な
くともラジエータの上部タンク又は下部タンクのいずれ
か一方のピンを差し込む被挿入部がピン係止部を備えた
U字状を為しているファンシュラウドと、ラジエータを
載せる車体の取付部と、ラジエータの下部タンクのピン
を挿通して取付部に支持されるロアマウンティングと、
ラジエータの上部タンクのピンを挿通するアッパーマウ
ンティングと、ファンシュラウドの上側の取付面をラジ
エータの上部タンクの頂面上にピンを挿通して載置され
たアッパーマウンティングを介してロアマウンティング
側へ押さえ込むアッパーマウンティングブラケットとか
ら構成されているものである。
請求項2の考案は、上部タンク側の被挿入部はピン係
止部を備えたU字状を為し、下部タンク側の被挿入部は
円形孔であるものである。
〔作用〕
本考案においては、ファンシュラウドの下側の取付面
を車体の取付部に載せてファンシュラウドをセットす
る。次いで、ファンシュラウドの下側の取付面の被挿入
部にラジエータの下部タンクのピンを挿入してラジエー
タを車体の取付部上に載せる。そして、ラジエータの上
部タンクのピンにファンシュラウドの上側の取付面の被
挿入部を係止させ、マウンティングブラケットでファン
シュラウドの上側の取付面を押さえ込み、ファンシュラ
ウドがラジエータに取り付けられる。
このようにして組み付けられたファンシュラウドにお
いては、ファンシュラウドはマウンティングブラケット
により押さえられており、その取付面の被挿入部がラジ
エータの上部タンク及び下部タンクの各ピンにより位置
決め・規制されているので、ファンシュラウドの前後左
右方向の動きが規制されている。
また、ファンシュラウドの下側の取付面が、ラジエー
タの下部タンクと車体の取付部との間に挟まれており、
その上側の取付面がラジエータの上部タンクとマウンテ
ィングブラケットとの間に挟まれている。従って、ファ
ンシュラウドの上下方向の動きが車体の取付部,ラジエ
ータ,マウンティングブラケットによって規制されてい
る。
〔実施例〕
以下、図面により本考案の実施例について説明する。
第1図ないし第4図は本考案の実施例に係るファンシ
ュラウドの取付構造の内容を示し、最初に第2図により
関連する部品について説明する。
図において、1はラジエータで、このラジエータ1の
上部タンク2の頂面に2つのピン3が垂設され、下部タ
ンク4の底面に2つのピン5が垂設されている。
6はファンシュラウドで、その詳細は第3図に示され
ている。このファンシュラウド6は、円形開口部7Aを有
するファンシュラウド本体7と、ファンシュラウド本体
7の上下端に連結された4つのL字状ブラケット8,9,1
0,11とから構成されている。また、ファンシュラウド6
にはステイ12を介してモータ13及びファン14が一体に取
り付けられている。
そして、第3図,第4図に示すように、L字状ブラケ
ット8,9の上端には、ラジエータ1の上部タンク2のピ
ン3を差し込むU字状切欠部(被挿入部)15を有する取
付面16がピン3に直角にそれぞれ形成されている。各U
字状切欠部15は後述する車体20の前方を向いている。各
取付面16には、これに一体に折り曲げ自在のピン係止部
16Aが設けられている。L字状ブラケット10,11の下端に
は、ラジエータ1の下部タンク4のピン5を差し込むU
字状切欠部(被挿入部)17を有する取付面18がピン5に
直角に形成されている。各U字状切欠部17は車体20の前
方を向いている。
第2図において、19は薄板を材料として構成されてい
る車体20の底側に形成された取付部で、この取付部19は
取付孔19Aを有しており、この取付部19にゴム製のロア
マウンティング21が支持されるようになっている。この
ロアマウンティング21は、下部タンク4のピン5が挿入
される内部円筒22と、環状フランジ部23Aを有する外部
円筒23と、内部円筒22と外部円筒23とを連結する平板リ
ング形のクッション部24とから構成されている。
25は薄板を材料として構成されている車体20の上側に
設けられた断面コ字形のクロスメンバーで、このクロス
メンバー25内にはナット26が溶接されている。
27はゴム製のアッパーマウンティングで、このアッパ
ーマウンティング27は、上部タンク2のピン3が挿入さ
れる内部円筒28と、環状フランジ部29Aを有する外部円
筒29と、内部円筒28と外部円筒29とを連結する平板リン
グ形のクッション部30とから構成されている。
31は板状に構成されたアッパーマウンティングブラケ
ットで、開口孔36Aを有する2つの押圧部36が形成され
ている。また、アッパーマウンティングブラケット31に
は取付孔37が形成されている。なお、図中、38はビスで
ある。
次に、上記のように構成されたファンシュラウド6の
取付け手順を説明する。
先ず、最初に車体20の取付部19にロアマウンティング
21の外部円筒23を載せて、取付部19の取付孔19A内にロ
アマウンティング21の外部円筒23を嵌め込ませると、ロ
アマウンティング21が取付部19に組み付けられる。
そして、ファンシュラウド6の2つのL字状ブラケッ
ト10,11の取付面18をロアマウンティング21上に載せ
て、ファンシュラウド6を立て掛けた状態にする。
この状態にファンシュラウド6を保持しながら、ラジ
エータ1の下部タンク4の各ピン5を、ファンシュラウ
ド6のL字状ブラケット10,11の各U字状切欠部17及び
各ロアマウンティング21の内部円筒22に挿入すると、ラ
ジエータ1がロアマウンティング21に位置決めされて支
持される。
このラジエータ1の搭載の際には、ファンシュラウド
6のL字状ブラケット8,9の各取付面16のU字状切欠部1
5に、ラジエータ1の上部タンク2の各ピン3を係合さ
せて挿入し、ピン係止部16Aを倒してラジエータ1に係
止する。
上述の状態にラジエータ1及びファンシュラウド6を
保持しつつ、ラジエータ1の上部タンク2の各ピン3
に、アッパーマウンティング27の内部円筒28をそれぞれ
嵌め込む。次いで、アッパーマウンティング27の外部円
筒29に、アッパーマウンティングブラケット31の各開口
孔36Aを嵌め込む。そして、アッパーマウンティングブ
ラケット31の取付孔37にビス38を貫通させて、クロスメ
ンバー25のナット26に螺合させると、アッパーマウンテ
ィングブラケット31がクロスメンバー25に固定される。
従って、アッパーマウンティングブラケット31でファン
シュラウド6の上側の取付面16が押さえ込まれ、ファン
シュラウド6がラジエータ1に固定される。
このようにして、ファンシュラウド6がラジエータ1
に組み付けられ、その状態は第1図に示されている。
以上の如き構成によれば、ファンシュラウド6は、ラ
ジエータ1の上下タンク2,4の各ピン3,5を利用するこ
と、ラジエータ1がアッパーマウンティングブラケット
31により車体20上に固定されることを利用してラジエー
タ1に取り付けられるが、以下のように規制されること
により正しい位置に固定することができる。
先ず、ファンシュラウド6はアッパーマウンティング
ブラケット31により押さえられており、その上側の取付
面16のU字状切欠部15がラジエータ1の上部タンク2の
各ピン3により位置決め・規制され、その下側の取付面
18のU字状切欠部17がラジエータ1の下部タンク4の各
ピン5により位置決め・規制されているので、ファンシ
ュラウド6の前後左右方向の動きを規制できる。
また、ファンシュラウド6の下側の取付面18が、ラジ
エータ1の下部タンク4と車体20の取付部19に載せたロ
ワマウンティング21との間に挟まれており、その上側の
取付面16がラジエータ1の上部タンク2とアッパーマウ
ンティングブラケット31に押圧されているアッパーマウ
ンティング27との間に挟まれている。従って、ファンシ
ュラウド6の上下方向の動きが車体20の取付部19,ラジ
エータ1,アッパーマウンティングブラケット31,ロワマ
ウンティング21,アッパーマウンティング27によって規
制されている。
従って、従来例のように、ナット等の雌螺子とビス等
の雄螺子からなる固定手段を用いずに、ファンシュラウ
ド6をラジエータ1に固定することによりコストダウン
を図り、ひいては、ファンシュラウド6の取付作業性を
向上させることができる。
なお、本実施例においては、L字状ブラケット8,9の
上端の各取付面16には、これに一体に折り曲げ自在のピ
ン係止部材16Aが設けられているが、L字状ブラケット1
0,11の各取付面18にも、これに一体に折り曲げ自在のピ
ン係止部を設けることができる。
第5図はファンシュラウドの第1の変形例を示す。
上記実施例で述べたファンシュラウド6と比較する
と、図示のように、この変形されたファンシュラウド41
はL字状ブラケットの取付面における被挿入部が異なっ
ている。
即ち、ファンシュラウド41はファンシュラウド本体7
の上下端に連結された4つのL字状ブラケット42,43,4
4,45を有しており、L字状ブラケット42,43の上端に
は、第1図に示すラジエータ1の上部タンク2のピン3
を差し込むU字状切欠部(被挿入部)46を有する取付面
47がピン3(第1図図示)に直角にそれぞれ形成されて
いる。各U字状切欠部46は車体20(第1図図示)の側面
の左方向を向いている。各取付面47には、これに一体に
折り曲げ自在の図示しないピン係止部(第4図のピン係
止部16Aに対応する)が設けられている。L字状ブラケ
ット44,45の下端には、第1図に示すラジエータ1の下
部タンク4のピン5を差し込むU字状切欠部48有する取
付面49がピン3(第1図図示)に直角にそれぞれ形成さ
れている。各U字状切欠部48は車体20(第1図図示)の
側面の左方向を向いている。
第6図,第7図はファンシュラウドの第2の変形例を
示す。
上記実施例で述べたファンシュラウド6と比較する
と、図示のように、この変形されたファンシュラウド51
はL字状ブラケットの上側の取付面の形状及び下側の取
付面における被挿入部が異なっている。
即ち、ファンシュラウド51はファンシュラウド本体7
の上下端に連結された4つのL字状ブラケット52,53,5
4,55を有している。L字状ブラケット52,53の各取付面5
6には、それぞれU字状切欠部57が形成されるとともに
係合孔58,58が設けられている。取付面56の係合孔58,58
にピン係止板材59のピン59Aが係止するようになってい
る。
一方、L字状ブラケット54,55の下端には、第1図に
示すラジエータ1の下部タンク4のピン5を差し込む円
形孔(被挿入部)60を有する取付面61がピン3(第1図
図示)に直角にそれぞれ形成されている。
なお、上述したファンシュラウドの第2の変形例であ
るファンシュラウド51においては、L字状ブラケット5
2,53の各取付面56には、係合孔58,58が設けられている
が、第8図に示すように、L字状ブラケット52,53の各
取付面62に、係合ピン63,63を設け、取付面62の係合ピ
ン63,63に係止板材64の係止孔64Aを係止させるようにす
ることもできる。
第9図はファンシュラウドの第3の変形例を示す。
図示のように、ファンシュラウド81は、左右方向に2
分割されたもので、左側ファンシュラウド82と右側ファ
ンシュラウド83とから構成されている。左側ファンシュ
ラウド82は、左側ファンシュラウド本体84と、この左側
ファンシュラウド本体84の上下端に連結されたL字状ブ
ラケット85,86とから構成されている。右側ファンシュ
ラウド83は、右側ファンシュラウド本体88と、この右側
ファンシュラウド本体88の上下端に連結されたL字状ブ
ラケット85,86とから構成されている。
上側のL字状ブラケット85の取付面89にはU字状切欠
部89Aが設けられ、このU字状切欠部89Aは車体20(第1
図図示)の前方を向いている。L字状ブラケット86の取
付面90には円形孔90Aが設けられている。
第10図はファンシュラウドの第4の変形例を示し、こ
のファンシュラウド91は第9図に示す第3の変形例であ
るファンシュラウドと同様に左右方向に2分割された構
成となっているが、第9図のファンシュラウド81と比較
すると、上側のL字状ブラケット92の取付面93の形状が
異なり、取付面93に設けられU字状切欠部93Aは車体20
(第1図図示)の側面方向を向いている。
なお、上述したブラケットの形状の組合せは、前記説
明に限定されるものではなく、種々の組合せが可能であ
る。
〔考案の効果〕
以上述べたように、本考案においては、ファンシュラ
ウドは、ラジエータの上下タンクの各ピンを利用するこ
とと、ラジエータがマウンティングブラケットにより車
体上に固定されることを利用してラジエータに取り付け
られるが、以下のように規制されることにより正しい位
置に固定することができる。
先ず、ファンシュラウドはマウンティングブラケット
により押さえられており、少なくともその上側又は下側
の取付面のU字状の被挿入部がラジエータの上部タンク
又は下部タンクにより位置決め・規制されている、その
下側の取付面の被挿入部がラジエータの下部タンクのピ
ンにより位置決め・規制されているので、ファンシュラ
ウドの前後左右方向の動きを規制できる。
また、ファンシュラウドの下側の取付面が、ラジエー
タの下部タンクと車体の取付部との間に挟まれており、
その上側の取付面がラジエータの上部タンクとマウンテ
ィングブラケットとの間に挟まれている。従って、ファ
ンシュラウドの上下方向の動きを車体の取付部,ラジエ
ータ,マウンティングブラケットによって規制できる。
従って、従来例のように、ナット等の雌螺子とビス等
の雄螺子からなる固定手段を用いずに、ラジエータにフ
ァンシュラウドを固着することによりコストダウンを図
り、ひいては、ファンシュラウドの取付作業性を向上さ
せることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係るファンシュラウドの取付
構造の断面図である。 第2図は同ファンシュラウドの取付構造の組付け手順の
説明図である。 第3図は同ファンシュラウドの取付構造におけるファン
シュラウド及びラジエータを示す外観図である。 第4図は第3図のA部拡大図である。 第5図は同ファンシュラウドの取付構造におけるファン
シュラウドの第1の変形例を示す外観図である。 第6図は同ファンシュラウドの取付構造におけるファン
シュラウドの第2の変形例を示す外観図である。 第7図は同ファンシュラウドの上端を示すもので、第6
図のB部拡大図である。 第8図は同ファンシュラウドの上端の変形例を示す外観
図である。 第9図は同ファンシュラウドの取付構造におけるファン
シュラウドの第3の変形例を示す外観図である。 第10図は同ファンシュラウドの取付構造におけるファン
シュラウドの第4の変形例を示す外観図である。 第11図は従来におけるファンシュラウドの取付構造の各
部品の断面説明図である。 第12図は従来におけるファンシュラウドの取付構造の組
付け状態を示す断面図である。 〔主要な部分の符号の説明〕 1……ラジエータ 2……上部タンク 3……ピン 4……下部タンク 5……ピン 6……ファンシュラウド 15……U字状切欠部(被挿入部) 16……取付面 18……取付面 19……取付部 20……車体 31……アッパーマウンティング。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】頂面にピン(3)を垂設した上部タンク
    (2)及び底面にピン(5)を垂設した下部タンク
    (4)を有するラジエータ(1)と、 ラジエータ(1)の上部タンク(2)及び下部タンク
    (4)の各ピン(3,5)に直角の取付面(16,18,47,49,5
    6,61,62,76,89,90)を上下端にそれぞれ形成し、取付面
    (16,18,47,49,56,61,62,76,89,90)にはラジエータ
    (1)の上部タンク(2)及び下部タンク(4)の各ピ
    ン(3,5)を差し込む被挿入部(15,17,46,48,57,60,89
    A,90A,93A)を備え、少なくともラジエータ(1)の上
    部タンク(2)又は下部タンク(4)のいずれか一方の
    ピン(3,5)を差し込む被挿入部(15,17,46,48,57,89A,
    93A)がピン係止部(16A)を備えたU字状を為している
    ファンシュラウド(6,41,51,71,81,91)と、 ラジエータ(1)を載せる車体(20)の取付部(19)
    と、 ラジエータ(1)の下部タンク(4)のピン(5)を挿
    通して取付部(19)に支持されるロアマウンティング
    (21)と、 ラジエータ(1)の上部タンク(2)のピン(3)を挿
    通するアッパーマウンティング(27)と、 ファンシュラウド(6,41,51,71,81,91)の上側の取付面
    (16,47,56,62,76,89)をラジエータ(1)の上部タン
    ク(2)の頂面上にピン(3)を挿通して載置されたア
    ッパーマウンティング(27)を介してロアマウンティン
    グ(21)側へ押さえ込むアッパーマウンティングブラケ
    ット(31)と から構成されていることを特徴とするファンシュラウド
    の取付構造。
  2. 【請求項2】上部タンク(2)側の被挿入部(15,46,5
    7,89A,93A)はピン係止部(16A)を備えたU字状を為
    し、下部タンク(3)側の被挿入部(60,90)は円形孔
    であることを特徴とする請求項1記載のファンシュラウ
    ドの取付構造。
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