JP4549113B2 - オープンショーケース - Google Patents

オープンショーケース Download PDF

Info

Publication number
JP4549113B2
JP4549113B2 JP2004180741A JP2004180741A JP4549113B2 JP 4549113 B2 JP4549113 B2 JP 4549113B2 JP 2004180741 A JP2004180741 A JP 2004180741A JP 2004180741 A JP2004180741 A JP 2004180741A JP 4549113 B2 JP4549113 B2 JP 4549113B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shelf
blower
cold
cold air
duct
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004180741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006003021A (ja
Inventor
真二 井浦
哲也 桶谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2004180741A priority Critical patent/JP4549113B2/ja
Publication of JP2006003021A publication Critical patent/JP2006003021A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4549113B2 publication Critical patent/JP4549113B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、断熱壁内に前面に開口する陳列室を構成し、この陳列室内に商品陳列用の棚を架設して成るオープンショーケースに関するものである。
従来よりスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどに設置される冷/温使用可能なオープンタイプの低温ショーケース(オープンショーケース)は、断熱壁の内側に間隔を存して設けた仕切板との間にダクトを構成し、仕切板の内側には前面に開口した陳列室を構成すると共に、ダクトには冷却装置の冷却器と送風機を設置し、この冷却器と熱交換した冷気を送風機により陳列室内に吐出する構成とされている。
この場合、陳列室の開口上縁には冷気吐出口が形成されると共に、開口下縁には冷気吸込口が形成され、何れもダクトに連通されている。そして、この開口上縁の冷気吐出口から冷気を吹き出して開口に冷気エアーカーテンを構成しつつ陳列室内を冷却し、吹き出された冷気は開口下縁の冷気吸込口から吸引するものであった。
更に、この陳列室内には、複数段の棚が架設される。棚は、内部に棚ダクト(冷気通路)が構成されており、後端は断熱箱体の背方におけるダクトと連通している。また、棚の前端には、棚ダクトと連通する棚下の冷気吐出口が形成されている。これにより、背方のダクト内を上昇した冷気を棚ダクト内に引き込み、該棚の前端に形成された棚下の冷気吐出口より吐出することにより、該棚下方の陳列室内の商品を冷却できるように構成されている(冷却領域。特許文献1参照)。そして、当該棚上方の陳列室内の商品は、棚に取り付けた電気ヒータにて加温可能とされていた(加温領域)。
特開2000−258031号公報
ここで、オープンショーケースでは通常陳列室全体を冷却領域とする場合、即ち、開口上縁の冷気吐出口から冷気を吐出して陳列室の開口全域に冷気エアーカーテンを構成する場合を想定して送風機の能力(ファン寸法やモータ出力)を選定している。そのため、冷/温使用する場合には、冷気エアーカーテンを構成する間口が小さくなり、また、棚下から吐出するためのダクト寸法の小さくなる関係上、冷気エアーカーテンの風速が適切にならず、早過ぎて外気の巻き込みが増大し、陳列室内壁や棚の先端部等に結露が発生する問題があった。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、陳列室内を冷/温使用可能なオープンショーケースにおいて、冷却領域を変更した際にも適切な冷気エアーカーテンを構成することを目的とする。
本発明のオープンショーケースは、断熱壁内に前面に開口する陳列室を構成し、この陳列室内に商品陳列用の棚を複数段架設すると共に、冷却器と熱交換した冷気を送風機によって開口に吐出することにより、当該開口に冷気エアーカーテンを構成して成るものであって、棚上の商品を加温するためのヒータを備え、このヒータにて加温される最下段の棚の前部から冷気を吐出して開口に冷気エアーカーテンを構成することで、陳列室内にヒータにて加温される加温領域と、その下方において棚の前部から吐出される冷気により開口に冷気エアーカーテンが構成される冷却領域とを構成可能とされており、ヒータにより加温される棚の段数に応じて送風機の回転数を調整する制御装置を設けたものである。
請求項2の発明のオープンショーケースは、上記において制御装置は、ヒータにより加温される棚の段数が増加するのに応じて送風機の回転数を低下させることを特徴とする。
本発明では、断熱壁内に前面に開口する陳列室を構成し、この陳列室内に商品陳列用の棚を複数段架設すると共に、冷却器と熱交換した冷気を送風機によって開口に吐出することにより、当該開口に冷気エアーカーテンを構成して成るオープンショーケースにおいて、棚上の商品を加温するためのヒータを備え、このヒータにて加温される最下段の棚の前部から冷気を吐出して開口に冷気エアーカーテンを構成することで、陳列室内にヒータにて加温される加温領域と、その下方において棚の前部から吐出される冷気により開口に冷気エアーカーテンが構成される冷却領域とを構成可能とされており、ヒータにより加温される棚の段数に応じて送風機の回転数を調整する制御装置を設けたので、所謂冷/温使用可能なオープンショーケースにおいて、例えば請求項2の如く制御装置により、ヒータにより加温される棚の段数が増加するのに応じて送風機の回転数を低下させれば、冷却領域が縮小されていくに応じて冷気エアーカーテンの風速を適切な値まで落としていくことが可能となる。これによって、より的確に冷気エアーカーテンの風速を制御し、陳列室内の結露軽減と侵入熱負荷低減をより効果的に実現することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する
図1は本発明を適用した一実施例のオープンショーケース1の斜視図、図2はオープンショーケース1の縦断側面図をそれぞれ示している。実施例のオープンショーケース1はスーパーマーケット等の店舗に設置される冷/温使用可能な低温ショーケースであり、前面に開口する断面略コ字状の断熱壁3と、その両側に取り付けられる側板2、2によって本体が構成されており、この断熱壁3の内側には間隔を存して背面及び天面にそれぞれ背面パネル6、天面パネル7が配設され、これら背面パネル6、天面パネル7と断熱壁3間に背方から上方に渡る背面ダクト9が構成されている。
また、背面パネル6の下端には、前方に延在するデッキパン10が設けられており、これら背面パネル6、天面パネル7及びデッキパン10の内側に陳列室11が構成されている。そして、デッキパン10の下方には背面ダクト9に連通してその一部を構成する下部ダクト14が構成されている。
背面ダクト9の上端は陳列室11の前面開口上縁に位置する上部冷気吐出口16に連通し、下部ダクト14の前端は陳列室11の前面開口下縁に位置する冷気吸込口17に連通している。また、デッキパン10の下方の下部ダクト14内には冷気送給用の送風機19が配設され、陳列室11後方の背面ダクト9内には冷却装置の冷凍サイクルを構成する冷却器15が縦設されている。
陳列室11内には棚4、4Aが複数段、本実施例では上下に6段架設されている。最下段の棚4Aを除く各棚4(上から5段目まで)は、後端に後方に突出する鉤状の爪を有した左右一対のブラケット21、21と、このブラケット21、21上に差し渡して取り付けられた棚板22と、この棚板22の下面に取り付けられた加温用の電気ヒータ(ヒータ。図4参照)Hとから構成されている。
そして、陳列室11内の背面パネル6の前面両側に取り付けられた棚支柱23の係合孔に前記ブラケット21の爪を係脱自在に係合させることにより、各棚4は陳列室11内において上下位置(高さ)を変更可能に架設されている。
次に、5は棚ダクト部材である。この棚ダクト部材5内には棚ダクトが構成されており、この棚ダクトの前端は棚ダクト部材5の前端において斜め前下方に開口する棚下冷気吐出口27に連通され、後端は冷気導入口にて開口している。また、この棚ダクト部材5には冷気導入口の上側にて前後方向に移動自在に取り付けられたダンパー部材24が設けられている。
一方、各棚4の左右のブラケット21、21には上記棚ダクト部材5が係脱自在にそれぞれ係合する保持レールが前後にそれぞれ形成されている。そして、この保持レールに差し込むかたちで棚ダクト部材5を前方からブラケット21、21間に着脱自在に取り付ける。この状態で、棚ダクト部材5は棚4の棚板22下側に位置し、前端の棚下冷気吐出口27は陳列室11の前面開口部において下方に開口することになる。
他方、背面パネル6には移動形成可能な連通部が構成されており、棚ダクト部材5の後端の冷気導入口をこの連通部に対応させ、内部の棚ダクトを背面ダクト9に連通させる。ダンパー部材24は背面ダクト9に突出し、連通部の上側において背面ダクト9を塞ぐことができるように構成されている。
そして、例えば図2に実線で示すように棚ダクト部材5を上から4段目の棚4に取り付けるとすると、先ずその後方に位置して前記連通部を構成し、その状態で上から4段目の棚4に棚ダクト部材5を取り付け、その冷気導入口を連通部に対応させる。そして、陳列室11内全体を冷却使用とする場合には、ダンパー部材24を最も前方に移動させ、背面ダクト9より前に位置させる。
この状態で、送風機19が運転されると、冷却器15を熱交換した冷気は背面ダクト9内を上昇し、上部冷気吐出口16から吐出される。吐出された冷気は陳列室11の前面開口部に冷気エアーカーテンを構成しながら陳列室11内を冷却する。そして、冷気吸込口17から下部ダクト14に吸引され、再び送風機19に吸い込まれる循環を繰り返す。これによって、陳列室11内の全域が冷蔵(若しくは冷凍)温度に冷却され、全棚板22上の商品が冷却されることになる。
次に、上から4段目の棚4から上を加温領域として加温使用し、下を冷却領域として冷却使用する場合には、ダンパー部材24を最も後方に移動させ、最上段、上から2段目、上から3段目及び上から4段目の棚4・・・の電気ヒータHを発熱させる。尚、後述する如く各棚4には棚ダクト部材5が取り付けられたことを検出する棚スイッチ25がそれぞれ設けられており(図3参照)、棚ダクト部材5が取り付けられ、棚スイッチ25がONした場合には当該棚4を含むその上方の全ての棚4の電気ヒータHに通電するよう制御される。そして、ダンパー部材24は連通部より上に向かう冷気を遮断するので、上部冷気吐出口16からの冷気吐出は無くなり、代わりに電気ヒータHにて加熱されるようになるので、上から4段目の棚4から上の陳列室11内は加温領域となる。
他方、ダンパー部材24に衝突した冷気は前方に曲がり、連通部から棚ダクト内に入る。そして、棚ダクト部材5前端の棚下冷気吐出口27から下方に向けて吐出されるようになる。棚下冷気吐出口27から吐出された冷気は4段目の棚4より下方の陳列室11の前面開口部に冷気エアーカーテンを構成しながら4段目の棚4より下方の陳列室11内を循環して冷却した後、冷気吸込口17から吸い込まれる。これにより、4段目の棚4より下方の陳列室11内が冷却領域となる。
尚、図2に破線で示すように上から2段目の棚4に棚ダクト部材5を取り付けた場合にも同様であり、その場合は2段目の棚4以上の陳列室11内が加温領域となり、2段目の棚4より下方の陳列室11内が冷却領域となる。また、同様に3段目の棚4に棚ダクト部材5を取り付けた場合には、3段目の棚4以上の陳列室11内が加温領域となり、3段目の棚4より下方の陳列室11内が冷却領域となる。
また、陳列室11の全体を加温領域とする場合は、冷却装置及び送風機19を停止し、全段の棚4の電気ヒータHを発熱させて棚板22上の商品を加温することになる。最下段の棚4Aも同様のブラケット21と棚板22から構成されるが、棚板22上は加温しないか、別途電気ヒータを設けて加温するものとする。
次に、図3及び図4はオープンショーケース1のコントロールボックス30内に設けられた制御装置31のヒータHの制御と送風機19の制御に関する電気回路の参考図を示している。図中32は冷/温切換スイッチであり、単相交流200V電源(AC電源)に接続されたコモン接点を、冷接点、冷/温接点、温接点の何れかに手動で切り換えるものである。そして、この冷/温切換スイッチ32の冷/温接点とAC電源間に補助リレー33が接続されている。
34はトランスであり、その一次側は補助リレー33の常開接点33Aと直列にAC電源間に接続され、冷/温切換スイッチ32の温接点はこれら常開接点33Aとトランス34間に接続されている。36は図4に示すリレー基板であり、このリレー基板36によって各棚4・・・・の電気ヒータH・・・・への通電が制御される。そして、このリレー基板36は汎用マイクロコンピュータから構成された加温用コントローラ37により制御され、加温用コントローラ37には前記棚スイッチ25を備えた表示基板38が接続されている。
39はDC(直流)電源であり、このDC電源39は冷/温切換スイッチ32の冷接点とAC電源間に接続されている。41は送風機19の回転数を制御する送風機コントローラであり、この送風機コントローラ41はDC電源39に接続され、送風機コントローラ41に前記送風機19が接続されている。そして、42は汎用マイクロコンピュータから構成された冷却用コントローラであり、この冷却用コントローラ42には温調入力の他警報出力が設けられると共に、前記送風機コントローラ41はこの冷却用コントローラ42によって制御される。
43、44は天面パネル7と棚ダクト部材5に設けられた結露防止用の電気ヒータであり、電気ヒータ43は冷/温切換スイッチ32の冷接点とAC電源間に接続され、電気ヒータ44は補助リレー46の常開接点46Aと直列に補助リレー33の切換接点33Bの常閉接点とAC電源間に接続されている。また、補助リレー46は切換接点33Bの常開接点とAC電源間に接続され、この常開接点と補助リレー46間には前記冷/温切換スイッチ32の冷接点が接続されている。また、切換接点33BのコモンはAC電源に接続されている。
そして、本発明では送風機コントローラ41がAC電源と冷/温切換スイッチ32の冷/温接点間にも接続される構成とされている。
(1)冷却使用
以上の構成で次に動作を説明する。今、棚ダクト部材5は図2に実線で示すように上から4段目の棚4に取り付けられているものとする。先ず、陳列室11全体を冷却領域として冷却使用する場合には、前述の如くダンパー部材24を最も前方に移動させ、背面ダクト9より前に位置させる。そして、冷/温切換スイッチ32は冷接点に閉じる。これにより、補助リレー33には通電されないので、常開接点33Aは開いており、従って、トランス34には通電されず、そのため、リレー基板36を介して棚4の電気ヒータHには通電は不能となる。
また、切換接点33Bは常閉接点に閉じており、補助リレー46は通電されるので常開接点46Aは閉じ、これにより、両結露防止用の電気ヒータ43、44には通電されて発熱する。この状態でDC電源39に給電されるので、送風機コントローラ41にはDC電源39から直流電圧が印加され、送風機19は運転可能となる。この場合、送風機コントローラ41にはAC電源が印加されないので、係る状況では送風機コントローラ41は送風機19を最高回転数で運転するように制御することになる。
冷却用コントローラ42には陳列室11内への吐出冷気の温度などの温調入力が行われ、所定の上限温度で冷却器15への冷媒供給を制御する液電磁弁を開き、所定の下限温度で閉じる制御を行う。また、送風機コントローラ41には連続して送風機19を運転するように制御指令を出す。
これにより、冷却器15には図示しない減圧装置(膨張弁やキャピラリチューブ)にて減圧された冷媒が供給されて蒸発し、冷却作用を発揮する。この冷却器15と熱交換した冷気は最高回転数で運転されている送風機19によって背面ダクト9内を吹き上げられ、上部冷気吐出口16から最大風速で吐出される。吐出された冷気は陳列室11の前面開口部に冷気エアーカーテンを構成しながら陳列室11内を冷却する。そして、冷気吸込口17から下部ダクト14に吸引され、再び送風機19に吸い込まれる循環を繰り返す。これによって、陳列室11内の全域が冷蔵(若しくは冷凍)温度に冷却され、全棚板22上の商品が冷却される。
(2)冷/温使用
次に、例えば上から4段目の棚4までの陳列室11内を加温領域とし、4段目の棚4下方の陳列室11内を冷却領域として冷/温使用する場合は、図2の状態でダンパー部材24を後方に移動させて背面ダクト9に突出させ、連通部の上側において背面ダクト9を塞ぐ。そして、冷/温切換スイッチ32を冷/温接点に切り換えて閉じる。これによって、補助リレー33が通電されるので、常開接点33Aは閉じ、トランス34に給電されて棚4の電気ヒータHは通電可能な状態となる。棚ダクト部材5が上から4段目の棚4に取り付けられていることから、上から4段目の棚4の棚スイッチ25が閉じるため、加温用コントローラ37はリレー基板36によって上から4段目を含む最上段、上から2段目、上から3段目の計4段の棚4の電気ヒータHに通電して各棚4上の商品を加温する。これにおり、上から4段目の棚4以上の陳列室11内は加温領域となる。
一方、切換接点33Bは常開接点に閉じるので、補助リレー46に通電されて常開接点46Aが閉じ、両電気ヒータ43、44は引き続き通電される。また、切換接点33Bの常開接点を介してDC電源39にも給電されるので、送風機コントローラ41にはDC電源39から直流電圧が印加され、送風機19は引き続き運転可能となる。しかしながら、この場合送風機コントローラ41には冷/温切換スイッチ32の冷/温接点を介してAC電源が印加されるので、係る状況では送風機コントローラ41は送風機19の回転数を落として(例えば最高回転数の60%〜80%の中速回転)運転するように制御する。
冷却用コントローラ42には前述同様に陳列室11内への吐出冷気(この場合は棚下冷気吐出口27から吐出される冷気)の温度などの温調入力が行われ、所定の上限温度で冷却器15への冷媒供給を制御する液電磁弁を開き、所定の下限温度で閉じる制御を行う。また、送風機コントローラ41には連続して送風機19を運転するように制御指令を出す。
これにより、冷却器15には図示しない減圧装置(膨張弁やキャピラリチューブ)にて減圧された冷媒が供給されて蒸発し、冷却作用を発揮する。この冷却器15と熱交換した冷気は中速回転で運転されている送風機19によって背面ダクト9内を吹き上げられ、ダンパー部材24に衝突して前方に曲がり、連通部から棚ダクト内に入る。そして、棚ダクト部材5前端の棚下冷気吐出口27から下方に向けて吐出される。棚下冷気吐出口27から吐出された冷気は4段目の棚4より下方の陳列室11の前面開口部に冷気エアーカーテンを構成しながら4段目の棚4より下方の陳列室11内を循環して冷却した後、冷気吸込口17から吸い込まれる。これにより、4段目の棚4より下方の陳列室11内が冷却領域となる。
ここで、係る冷/温使用時には陳列室11全体に対して冷却領域の割合は小さくなり(実施例では半分以下)、当該冷却領域の開口部における棚下冷気吐出口27と冷気吸込口17の距離は、陳列室11内全域を冷却領域としたときの上部冷気吐出口16から冷気吸込口17までの距離よりの半分以下まで短くなるので、前述の如き最高回転数で送風機19を運転すると、棚ダクト部材5内の棚ダクトの通路面積が狭いことも重なって、棚下冷気吐出口27から吐出される冷気の流速が、冷却領域の開口部の間口に対して早くなり過ぎる。そのため、外気を必要以上に巻き込んでしまい、却って外気の侵入量が増大してしまうが、実施例のように送風機19の回転数を中速(前記最高回転数の60%〜80%)に落とすことにより、係る間口に最適な風速に冷気エアーカーテンを保ち、係る外気侵入による結露の増大や冷却能力の悪化を防止することができるようになる。
(3)加温使用
次に、陳列室11内全体を加温して使用する場合には、冷/温切換スイッチ32を温接点に閉じる。これにより、トランス34には引き続き給電されるので、棚4の電気ヒータHには通電可能となる。そして、この場合は加温用コントローラ37は全ての棚4の電気ヒータHに通電を行うように制御する。また、補助リレー33には通電されないので、切換接点33Bは常閉接点に閉じており、従って、電気ヒータ43、44への通電は停止し、DC電源39にも給電されなくなる。従って、送風機19は停止する。これにより、陳列室11内全体が加温領域となる
次に、図5は本発明のオープンショーケース1の制御装置31電気回路図を示している。尚、電気ヒータHに通電するリレー基板36は前述したものと同様であり、この図において図3と同一符号で示すものは同一とする。但し、この場合は送風機コントローラ41に冷/温切換スイッチ32の冷/温接点とAC電源間には接続されず、その代わりに加温用コントローラ37からの情報が送風機コントローラ41に入力されている。
以上の構成で上述した冷却使用と加温使用については同様であるので説明を省略する。一方、冷/温切換スイッチ32が冷/温接点に閉じられた冷/温使用時には、補助リレー33に通電されるため常開接点33Aが閉じ、トランス34に通電されて前述同様に棚4の電気ヒータHに通電可能となる。例えば、前述同様に上から4段目の棚4に棚ダクト部材5が取り付けられたものとすると、棚スイッチ25の状態から前述同様に加温用コントローラ37は上から最上段、上から2段目、上から3段目及び上から4段目の棚4の電気ヒータHに通電して上から4段目の棚4から上の陳列室11内を加温領域とする。
一方、前述同様に切換接点33Bが常開接点に閉じることでDC電源39にも通電されるので、送風機コントローラ41により送風機19は運転可能となる。冷却用コントローラ42は前述の冷/温使用時同様に動作し、冷却器15で冷媒を蒸発させ、熱交換した冷気を送風機19で棚下冷気吐出口27から吐出して冷気エアーカーテンを構成し、上から4段目の棚4より下方の陳列室11内を冷却領域とする。
但し、この場合、送風機コントローラ41には加温用コントローラ37から棚ダクト部材5が取り付けられた棚4に関する情報が入力される。今、棚ダクト部材5は上から4段目の棚4に取り付けられているので、加温用コントローラ37からは上から4段目までの電気ヒータHに通電が行われて加温領域となる情報が送風機コントローラ41に入力される。
送風機コントローラ41は、係る情報に基づいて送風機19の回転数を決定する。例えば、前述の如く上から4段目の棚4までが加温領域となる場合には、送風機19の回転数を最高回転数の例えば60%まで落として運転する。また、棚ダクト部材5が例えば図2に破線で示すように上から3段目の棚4に取り付けられた場合には、その情報も加温用コントローラ37から送風機コントローラ41に送られ、送風機コントローラ41は送風機19の回転数を最高回転数の例えば70%まで落として運転する。更に、棚ダクト部材5が例えば図2に破線で示すように上から2段目の棚4に取り付けられた場合には、その情報も加温用コントローラ37から送風機コントローラ41に送られ、送風機コントローラ41は送風機19の回転数を最高回転数の例えば80%まで落として運転する。
このように、電気ヒータHにより加温される棚4の段数に応じて送風機19の回転数を調整し、電気ヒータHにより加温される棚4の段数が増加し、陳列室11全体に対する冷却領域の割合が小さくなるのに応じて送風機19の回転数を低下させれば、冷却領域が縮小されていくに応じて冷気エアーカーテンの風速を適切な値まで落としていくことが可能となる。これによって、より的確に冷気エアーカーテンの風速を制御し、陳列室11内の結露軽減と侵入熱負荷低減をより効果的に実現することが可能となる。
本発明を適用したオープンショーケースの斜視図である。 図1のオープンショーケースの縦断側面図である。 図1のオープンショーケースの制御装置の電気回路図である(参考例)。 同じく図1のオープンショーケースの制御装置の電気回路図である。 本発明実施例のオープンショーケースの制御装置の電気回路図である
1 オープンショーケース
3 断熱壁
4 棚
5 棚ダクト部材
6 背面パネル
9 背面ダクト
11 陳列室
15 冷却器
16 上部冷気吐出口
19 送風機
22 棚板
27 棚下冷気吐出口
31 制御装置
32 冷/温切換スイッチ
37 加温用コントローラ
41 送風機コントローラ
42 冷却用コントローラ
H 電気ヒータ

Claims (2)

  1. 断熱壁内に前面に開口する陳列室を構成し、該陳列室内に商品陳列用の棚を複数段架設すると共に、冷却器と熱交換した冷気を送風機によって前記開口に吐出することにより、当該開口に冷気エアーカーテンを構成して成るオープンショーケースにおいて、
    前記棚上の商品を加温するためのヒータを備え、
    該ヒータにて加温される最下段の棚の前部から冷気を吐出して前記開口に冷気エアーカーテンを構成することで、前記陳列室内に前記ヒータにて加温される加温領域と、その下方において前記棚の前部から吐出される冷気により開口に冷気エアーカーテンが構成される冷却領域とを構成可能とされており、
    前記ヒータにより加温される前記棚の段数に応じて前記送風機の回転数を調整する制御装置を設けたことを特徴とするオープンショーケース。
  2. 前記制御装置は、前記ヒータにより加温される棚の段数が増加するのに応じて前記送風機の回転数を低下させることを特徴とする請求項1のオープンショーケース。
JP2004180741A 2004-06-18 2004-06-18 オープンショーケース Expired - Fee Related JP4549113B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004180741A JP4549113B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 オープンショーケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004180741A JP4549113B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 オープンショーケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006003021A JP2006003021A (ja) 2006-01-05
JP4549113B2 true JP4549113B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=35771559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004180741A Expired - Fee Related JP4549113B2 (ja) 2004-06-18 2004-06-18 オープンショーケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4549113B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011174681A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Fuji Electric Co Ltd ショーケースの制御装置
JP5691964B2 (ja) * 2011-09-20 2015-04-01 三菱電機株式会社 冷温蔵ショーケース
JP7326758B2 (ja) 2019-02-05 2023-08-16 東京電力ホールディングス株式会社 オープンショーケース

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003189986A (ja) * 2001-12-26 2003-07-08 Nakano Refrigerators Co Ltd オープンショーケース及びその運転制御方法
JP2004044937A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Okamura Corp ショーケース
JP2004069275A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Sanyo Electric Co Ltd ショーケース

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1123133A (ja) * 1997-06-27 1999-01-26 Nakano Refrigerators Co Ltd 2温度式オープンショーケース
JPH11183013A (ja) * 1997-12-19 1999-07-06 Fuji Electric Co Ltd 冷気循環式オープンショーケース

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003189986A (ja) * 2001-12-26 2003-07-08 Nakano Refrigerators Co Ltd オープンショーケース及びその運転制御方法
JP2004044937A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Okamura Corp ショーケース
JP2004069275A (ja) * 2002-08-09 2004-03-04 Sanyo Electric Co Ltd ショーケース

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006003021A (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007046820A (ja) ホットアンドコールドショーケース
JP2007085611A (ja) ショーケース
JP2002168554A (ja) ショーケース及びオープンショーケース
JP5060812B2 (ja) ショーケース
JP4549113B2 (ja) オープンショーケース
JP2005156034A (ja) ショーケース
JP5538055B2 (ja) ショーケース
JP5957762B2 (ja) オープンショーケース
JP4820219B2 (ja) ショーケース
JP5340587B2 (ja) ショーケース
JP4152147B2 (ja) ショーケース
JP4136907B2 (ja) ショーケース
JP5914801B2 (ja) オープンショーケース
JP2008249186A (ja) ショーケース
JP4407457B2 (ja) オープンショーケース
JP2010249419A (ja) オープンショーケース及びその運転方法
JP4895702B2 (ja) ショーケース
JP5186262B2 (ja) ショーケース
JP4922635B2 (ja) ショーケース
JP4169600B2 (ja) ショーケース
JP2008245798A (ja) ショーケース
JP4290617B2 (ja) ショーケース
JP4166125B2 (ja) 貯蔵庫
JP2005013571A (ja) ショーケース
JPS6226515B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100706

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4549113

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees