JP4547161B2 - 用時溶解型速溶性固形製剤 - Google Patents

用時溶解型速溶性固形製剤 Download PDF

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Description

本発明は、用時溶解型速溶性固形製剤に関し、特に用時、速やかに経口、経腸又は経管栄養剤の高粘性・高濃度溶液に溶解させることができる用時溶解型速溶性固形製剤に関する。
速溶性(速崩壊性)固形製剤の製造法としては、一般に結晶セルロースを主体とする又は結晶セルロース及び崩壊剤を主体とする直接打錠法などが知られている。また最近では、口腔内崩壊錠などの研究が盛んで多くの論文や特許が報告されている。例えば口腔内崩壊錠の特許としては、コーンスターチを配合した例(特許文献1参照)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースを配合した例(特許文献2参照)、結晶セルロースと糖アルコールを配合した例(特許文献3参照)、乳糖等の単糖を配合した例(特許文献4参照)等が挙げられる。
これらの製剤は、確かに精製水や口腔内では、非常に早い崩壊性・溶解性を示す。しかしながら、これらの製剤は、経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液では、精製水や口腔内などのように早い溶解性を示すことが出来ない。例えば、結晶セルロースを主体とする直接打錠法によって製造された錠剤は、精製水では1分以内に崩壊するが、経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液では、60分経っても崩壊することが出来ない。
経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液は、外科手術後の栄養補給や各種疾患の栄養補給用として重要なものである。特に、グルタミンなどのアミノ酸類は、小腸上皮細胞のエネルギー源となり、増殖促進効果を有するため、経腸・経管栄養剤に添加されることが多い。
しかし、グルタミンは溶液中で不安定であり、アミノ酸の形態で経腸栄養剤の液に添加された場合、溶液中で急速に分解される。このため、経腸栄養剤投与直前にグルタミンを溶解して添加する方法が考えられる。しかしながら通常の製法で製造されたグルタミンを含有する固形製剤(特に錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤など)は、経腸栄養剤の液に速やかに崩壊・溶解しない。
このため医療現場では、経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液に速やかに崩壊・溶解するグルタミンなどのアミノ酸類を含有する用時溶解型の速溶性固形製剤が強く望まれている。
特開平11−310539号公報 特開平11−43429号公報 特開平11−199517号公報 特開平8−333243号公報
本発明の目的は、経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液に速やかに崩壊・溶解するグルタミンなどのアミノ酸類等の薬効成分を含有する用時溶解型速溶性固形製剤を提供することにある。
本発明者らは上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、崩壊剤の1種である1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物又は寒天を配合することにより経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液にも速やかに溶解する用時溶解型速溶性固形製剤が得られることを見出し本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物又は寒天を含有する用時溶解型速溶性固形製剤を提供するものである。
本発明により、1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物又は寒天を配合した経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液に溶解する用時溶解型速溶性固形製剤が提供される。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物としては、例えばビーエーエスエフ(株)社製の不溶性コリドンであるコリドンCL、コリドンCL−M、クロスポビドンM(以上商品名)等が挙げられる。特にコリドンCLが好ましい。
その配合量は製剤に対して3〜90重量%、特に5〜50重量%が好ましい。3重量%未満では、崩壊性・溶解性が遅く速溶性固形製剤とはならない。
寒天としては、例えば伊那食品(株)社製の錠剤崩壊用寒天、T−1、K、KT、大和、T−2000、PS−8、UP−26が等が挙げられる。特に錠剤崩壊用寒天、T−1、K、KT、PS−8が好ましい。
その配合量は製剤に対して、0.3〜30重量%、特に1.0〜18重量%が好ましい。0.3重量%未満及び30重量%を超えると、崩壊性・溶解性が遅く速溶性固形製剤とはならない。
また、カルメロースカルシウム(商品名:ECG−505)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(商品名:L−HPC)、クロスカルメロースナトリウム(商品名:キッコレートND200)などの一般的な崩壊剤では、1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物又は寒天のように速溶性固形製剤にならない。
用時溶解型速溶性固形製剤に含有される薬効成分としては、特に限定されない。一般的に、胃腸鎮痛薬、制酸薬、鎮痛薬、抗炎症剤、抗炎症・鎮痛・解熱剤、消炎剤、抗菌剤、抗真菌剤、抗狭心症薬、無機質製剤、消化性潰瘍治療薬、冠状血管拡張薬、末梢及び脳血管拡張薬、抗感染剤、抗不安剤、神経弛緩薬、中枢神経系刺激薬、抗鬱薬、抗ヒスタミン剤、下痢止め剤、緩下薬、栄養補給剤、コレステロール低下剤、鎮徑剤、抗苦悶剤、心臓律動作動薬、動脈高血圧の治療薬、抗偏頭痛薬、血液凝固作用薬、甲状腺機能不全の治療薬、利尿剤、食欲抑制薬、抗ぜん息剤、去痰薬、鎮該剤、鎮痰剤、粘液調整薬、制吐剤、尿酸排泄剤、痛風治療剤、不整脈治療剤、高脂血症治療剤、気管支拡張剤、糖尿病用剤、経口避妊薬、乗り物酔い治療剤、前立腺肥大症治療剤、膵炎治療剤、催眠導入剤、催眠鎮静剤、抗リウマチ薬、抗てんかん薬、脳代謝改善剤、抗血小板剤、ビタミン剤など挙げることができる。特に好ましくは、溶液状態で不安定な薬効成分、アスコルビン酸などのビタミン類、アズレンスルホン酸ナトリウムなどの粘膜修復剤、グルタミンやアルギニンなどアミノ酸類等を挙げることができる。このうち、グルタミンやアルギニンなどのアミノ酸類を含有する場合が特に好ましい。これらのアミノ酸類は、1−ビニル−2−ピロリドンの架橋化合物を用いた場合、製剤中に7〜97重量%、特に47〜95重量%含有するのが好ましく、寒天を用いた場合、製剤中に67〜99.7重量%、特に79〜99重量%含有するのが好ましい。
本発明溶解溶解型速溶性固形製剤の具体的な製造法としては、グルタミンなどの薬効成分と1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物又は寒天とを、V型混合機などの混合機で混合後、タルクなどの滑沢剤を添加し打錠機で錠剤にするか、又は乾式造粒機で造粒し顆粒剤、細粒剤、散剤を製造する。グルタミンなどの薬効成分と1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物又は寒天との混合の際に、医薬品・食品などで使用される賦形剤などの添加剤を添加することもできる。
添加剤としては、経口の固形製剤を製造する際に一般に使用される慣用の成分、例えば乳糖、コーンスターチ、ショ糖、結晶セルロース、マンニトール、軽質無水ケイ酸などの賦形剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドンなどの結合剤、タール色素などの着色剤、ハッカ油などの橋味剤などが挙げられる。
また、グルタミンなどの薬効成分は、あらかじめ粉砕を行い粒子径の調整や、造粒を行い流動性を改善して使用することも可能である。
湿式造粒で製造するには、特に薬効成分が水に不安定な場合は、エタノールなどの有機溶媒を使用して薬効成分単独か、薬効成分と1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物又は寒天との混合を練合・造粒し、乾燥し整粒した後、タルクなどの滑沢剤を添加し打錠機で錠剤にするか、又は乾式造粒機で造粒し顆粒剤、細粒剤、散剤を製造することもできる。
本発明の用時溶解型速溶性固形製剤は、水や口腔内だけでなく、経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液にも速やかに溶解する。ここで経口、経腸、経管栄養剤等の高粘性・高濃度溶液としては、ハーモニック−M、ハーモニック−F(以上、ヌトリケム(株))、エンシュア・リキッド(明治乳業(株)、ダイナボット(株)、大日本製薬(株))、エンテルード(テルモ(株))、クリミナール(森永乳業(株)、エーザイ(株))等を挙げることができる。これらの液は、種々の効能成分が高濃度に溶解した高粘性・高濃度溶液であり、錠剤や顆粒などの固形製剤中へのこれらの液の浸透が精製水に比較して遅く崩壊・溶解が遅延されるものと考えられる。また、本発明の錠剤は精製水などの通常の試験液でも非常に速い崩壊性を示し、口腔内崩壊錠としても使用することができる。
以下、本発明の実施例について述べるが、これによって本発明が限定されるものではない。
(実施例1)
L−グルタミン(味の素(株)製)278.7g、軽質無水ケイ酸(商品名:アドソリダー101(フロイント(株)製)(以下、アドソリダー101と略す)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、クロスポピドンCL(商品名:コリドンCL(ビーエーエスエフ(株)社製)(以下、コリドンCLと略す)15.0gを42M篩を使用して混合後、岡田単発打錠機(FK−2、岡田精工(株)製)を用い1錠600mg、径12.5mm、アス型の錠剤を製造した。
(実施例2)
L−グルタミン(味の素(株)製)263.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、コリドンCL(ビーエーエスエフ(株)社製)30.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例3)
L−グルタミン(味の素(株)製)246.0g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、コリドンCL(ビーエーエスエフ(株)社製)47.7gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例4)
L−グルタミン(味の素(株)製)233.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、コリドンCL(ビーエーエスエフ(株)社製)60.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例5)
L−グルタミン(味の素(株)製)218.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、コリドンCL(ビーエーエスエフ(株)社製)75.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例6)
L−グルタミン(味の素(株)製)203.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、コリドンCL(ビーエーエスエフ(株)社製)90.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例1)
L−グルタミン(味の素(株)製)293.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例2)
L−グルタミン(味の素(株)製)203.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、カルメロースカルシウム(ECG−505(ニチリン化学工業(株)製)90.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例3)
L−グルタミン(味の素(株)製)203.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(LH−11(信越化学工業(株)製)90.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例4)
L−グルタミン(味の素(株)製)203.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、クロスカルメロースナトリウム(キッコレートND200(ニチリン化学工業(株)製)90.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例5)
L−グルタミン(味の素(株)製)246.0g、軽質無水ケイ酸(アエロジル200(日本アエロジル(株)製)2.4g、ステアリン酸マグネシウム(大平産業(株)製)3.9g、炭酸水素ナトリウム13.2g、結晶セルロース(アビセルPH101(旭化成(株)製)34.5gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例7)
L−グルタミン(味の素(株)製)290.7g、軽質無水ケイ酸(商品名:アドソリダー101(フロイント(株)製)(以下、アドソリダー101と略す)2.4g、グリセリン脂肪酸エステル(商品名:ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)(以下、ポエムTR−FBと略す)3.9g、伊那寒天(グレード:T−1(伊那食品工業(株)社製)3.0gを42M篩を使用して混合後、岡田単発打錠機(FK−2、岡田精工(株)製)を用い1錠600mg、径12.5mm、アス型の錠剤を製造した。
(実施例8)
L−グルタミン(味の素(株)製)278.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、伊那寒天(グレード:T−1(伊那食品工業(株)社製)15.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例9)
L−グルタミン(味の素(株)製)263.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、伊那寒天(グレード:T−1(伊那食品工業(株)社製)30.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例10)
L−グルタミン(味の素(株)製)278.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、伊那寒天(グレード:PS−8(伊那食品工業(株)社製)15.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例11)
L−グルタミン(味の素(株)製)278.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、伊那寒天(グレード:錠剤崩壊用(伊那食品工業(株)社製)15.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例12)
L−グルタミン(味の素(株)製)246.0g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、伊那寒天(グレード:錠剤崩壊用(伊那食品工業(株)社製)47.7gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例13)
L−グルタミン(味の素(株)製)278.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、伊那寒天(グレード:K(伊那食品工業(株)社製)15.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(実施例14)
L−グルタミン(味の素(株)製)278.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、伊那寒天(グレード:KT(伊那食品工業(株)社製)15.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例6)
L−グルタミン(味の素(株)製)293.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例7)
L−グルタミン(味の素(株)製)278.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、カルメロースカルシウム(ECG−505(ニチリン化学工業(株)製)15.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例8)
L−グルタミン(味の素(株)製)278.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(LH−11(信越化学工業(株)製)15.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(比較例9)
L−グルタミン(味の素(株)製)203.7g、アドソリダー101(フロイント(株)製)2.4g、ポエムTR−FB(理研ビタミン(株)製)3.9g、クロスカルメロースナトリウム(キッコレートND200(ニチリン化学工業(株)製)15.0gを実施例1と同様にして錠剤を製造した。
(試験例)
実施例1〜14、比較例1〜9で得られた錠剤について、錠剤硬度及びハーモニック−M液に対する崩壊時間を測定した。錠剤硬度は、錠剤破壊強度測定機(TH−303RP,富山産業(株)製)を用いて測定した。また、錠剤の崩壊時間については、以下の操作で試験した。まず、ポリ容器に試験用篩(8.6M)を入れ、ハーモニック−M液(ヌトリケム(株)製)200mLを加えた。そこへ作製した錠剤を加え、崩壊時間を測定した。このとき錠剤は完全に液中にある。測定中、篩を30秒ごとに1回上下させ、錠剤が篩から完全に消失した時間を崩壊時間とした。
実施例1〜6の評価結果を表1に、比較例1〜5の結果を表2に、実施例7〜14の結果を表3に、比較例6〜9の結果を表4に示す。
Figure 0004547161
Figure 0004547161
比較例1〜5では、崩壊時間が60分以上と非常に長かった。それに対し、コリドンCLを添加した実施例1〜6では、崩壊時間が18.0分〜28.5分と速くなり、コリドンCLの添加効果が認められた。また比較例2〜5から、コリドンCL以外の崩壊剤(ECG−505,LH−11,キッコレートND200,アビセルPH101)では、崩壊時間は短縮されず、コリドンCLの有用性が認められた。
Figure 0004547161
Figure 0004547161
比較例6〜9では、崩壊時間が60分以上と非常に長かった。それに対し、実施例7〜14では、崩壊時間が速くなり、寒天の添加効果が認められた。
実施例7〜9は、寒天の添加率を変えたもので、寒天の添加率が下がるほど崩壊時間は短くなる傾向であった。寒天の添加率は0.3〜18重量%が好ましい。
実施例10〜14は、寒天のグレードを変えた結果を示したもので、いづれのグレードでも効果が認められた。
また比較例7〜9から、寒天以外の崩壊剤(ECG−505,LH−11,キッコレートND200)では、崩壊時間は短縮されず、寒天の有用性が認められた。

Claims (2)

  1. 1−ビニル−2−ピロリドンの架橋重合物3〜90重量%又は寒天0.3〜30重量%を含有することを特徴とする、用時、経口、経腸又は経管栄養剤の溶液に溶解させる用時溶解型速溶性固形製剤。
  2. 薬効成分としてアミノ酸類を含有する請求項記載の用時溶解型速溶性固形製剤。
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