JP4544414B2 - 高純度金属インジウムとその製造方法および用途 - Google Patents
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Description
〔1〕金属インジウムの電解精製において、第一電解と、この第一電解によって得た電解インジウムを用いた第二電解を行い、第一電解と第二電解との電流密度の合計を100〜500A/m2の範囲に制御して、錫およびカドミウムの含有量をおのおの0.05ppm以下、鉛およびアンチモンの含有量をおのおの0.01ppm以下に低減し、第二電解によって得た電解インジウムを溶融し、この溶融インジウムにフラックスとして水酸化ナトリウム、または水酸化ナトリウムと硝酸ナトリウムの混合物を添加して不活性ガスを吹き込むことによって塩素量を0.03ppm以下、イオウ量を0.01ppm以下に低減したことを特徴とする高純度金属インジウムの製造方法。
〔2〕金属インジウムの電解精製において、第一電解と、この第一電解によって得た電解インジウムを用いた第二電解を行い、第一電解と第二電解との電流密度の合計を100〜500A/m 2 の範囲に制御すると共に、第二電解の電流密度を第一電解の電流密度よりも低く制御することによって、錫およびカドミウムの含有量をおのおの0.05ppm以下、鉛およびアンチモンの含有量をおのおの0.01ppm以下に低減したことを特徴とする高純度金属インジウムの製造方法。
〔3〕第一電解と第二電解との電流密度の合計を100〜500A/m 2 の範囲に制御すると共に、第二電解の電流密度を第一電解の電流密度よりも低く制御し、さらに第二電解によって得た電解インジウムを溶融し、この溶融インジウムにフラックスとして水酸化ナトリウム、または水酸化ナトリウムと硝酸ナトリウムの混合物を添加して不活性ガスを吹き込むことによって不純物量を低減する上記[1]または上記[2]に記載する高純度金属インジウムの製造方法。
〔4〕上記[1]または上記[3]に記載する製造方法によって得た金属インジウムであって、錫およびカドミウムの含有量がおのおの0.05ppm以下、鉛およびアンチモンの含有量がおのおの0.01ppm以下、塩素量0.03ppm以下、イオウ量0.01ppm以下である高純度電解金属インジウム。
〔5〕上記[4]の高純度電解金属インジウムを用い、これに必要量の高純度リンを添加してインジウム・リン溶融体とし、これを単結晶引上げして得られるインジウム・リン化合物半導体。
本発明の製造方法は、以下の〔1〕、〔2〕に示す金属インジウムの製造方法である。
〔1〕金属インジウムの電解精製において、第一電解と、この第一電解によって得た電解インジウムを用いた第二電解を行い、第一電解と第二電解との電流密度の合計を100〜500A/m2の範囲に制御して、錫およびカドミウムの含有量をおのおの0.05ppm以下、鉛およびアンチモンの含有量をおのおの0.01ppm以下に低減し、第二電解によって得た電解インジウムを溶融し、この溶融インジウムにフラックスとして水酸化ナトリウム、または水酸化ナトリウムと硝酸ナトリウムの混合物を添加して不活性ガスを吹き込むことによって塩素量を0.03ppm以下、イオウ量を0.01ppm以下に低減したことを特徴とする高純度金属インジウムの製造方法。
〔2〕金属インジウムの電解精製において、第一電解と、この第一電解によって得た電解インジウムを用いた第二電解を行い、第一電解と第二電解との電流密度の合計を100〜500A/m2の範囲に制御すると共に、第二電解の電流密度を第一電解の電流密度よりも低く制御することによって、錫およびカドミウムの含有量をおのおの0.05ppm以下、鉛およびアンチモンの含有量をおのおの0.01ppm以下に低減したことを特徴とする高純度金属インジウムの製造方法。
〔実施例1〕
純度99.99%の金属インジウム2.2kgを電気炉で溶解し、アノード型(約700g)に鋳造し、アノードを計3枚作製した。一方、塩酸に金属インジウム、NaClおよびNaOHを添加してインジウム濃度50g/L、NaCl濃度100g/L、pH2.0の電解液を調製した。この電解液を用い、第一回目の電解は、上記アノード3枚を並列に設置して、その間にステンレス製カソードを2枚挿入した電極を形成した。電解液にゼラチンを1.0g/L添加し、表1に示す電流密度で110時間電解を行つた。電解終了後カソードに析出した金属インジウムを回収して洗浄乾燥し、電気炉で再度溶解し、アノード型に鋳造し約800gのアノード1枚を作製した。第二回目の電解はステンレス製カソード2枚の間に上記アノードをセットし、第一電解と同じ液組成の電解液を用い、電解液にゼラチンを1.0g/L添加し、表1に示す電流密度で110時間電解を行つた。電解終了後、カソードに析出した電解インジウムを回収し、洗浄乾燥して、再々度、電気炉で溶解した。溶湯温度300℃において、石英管(内径8mm)を用い、100ml/minの流速でArガスを溶融インジウムに30分間吹き込んだ後に鋳造し、純度6Nの精製金属インジウム約400gを得た。この金属インジウムの不純物量を表1に示した。
電流密度を表1に示す値に制御し、第二電解によって得た電解インジウムを溶解するときにフラックスとしてNaOH(20g)、NaNO3(20g)を適宜添加した後にArガスの吹込みを行う以外は実施例1と同様にして金属インジウムの電解精製を行い、溶融処理して純度6Nの精製金属インジウム約400gを得た。各々の製造方法によって得た金属インジウムの不純物量を表1に示した。
電流密度を表1に示す値に制御し、比較例1および2は第二電解を行わず、また比較例3および4は第一電解と第二電解の合計電流密度を発明の範囲よりも高くして金属インジウムの電解精製を行い、溶融処理した。各々の製造方法によって得た金属インジウムの不純物量を表1に示した。
Claims (5)
- 金属インジウムの電解精製において、第一電解と、この第一電解によって得た電解インジウムを用いた第二電解を行い、第一電解と第二電解との電流密度の合計を100〜500A/m2の範囲に制御して、錫およびカドミウムの含有量をおのおの0.05ppm以下、鉛およびアンチモンの含有量をおのおの0.01ppm以下に低減し、第二電解によって得た電解インジウムを溶融し、この溶融インジウムにフラックスとして水酸化ナトリウム、または水酸化ナトリウムと硝酸ナトリウムの混合物を添加して不活性ガスを吹き込むことによって塩素量を0.03ppm以下、イオウ量を0.01ppm以下に低減した高純度金属インジウムを製造することを特徴とする高純度金属インジウムの製造方法。
- 金属インジウムの電解精製において、第一電解と、この第一電解によって得た電解インジウムを用いた第二電解を行い、第一電解と第二電解との電流密度の合計を100〜500A/m 2 の範囲に制御すると共に、第二電解の電流密度を第一電解の電流密度よりも低く制御することによって、錫およびカドミウムの含有量をおのおの0.05ppm以下、鉛およびアンチモンの含有量をおのおの0.01ppm以下に低減した高純度金属インジウムを製造することを特徴とする高純度金属インジウムの製造方法。
- 第一電解と第二電解との電流密度の合計を100〜500A/m 2 の範囲に制御すると共に、第二電解の電流密度を第一電解の電流密度よりも低く制御し、さらに第二電解によって得た電解インジウムを溶融し、この溶融インジウムにフラックスとして水酸化ナトリウム、または水酸化ナトリウムと硝酸ナトリウムの混合物を添加して不活性ガスを吹き込むことによって不純物量を低減する請求項1または請求項2に記載する高純度金属インジウムの製造方法。
- 請求項1または請求項3に記載する製造方法によって得た金属インジウムであって、錫およびカドミウムの含有量がおのおの0.05ppm以下、鉛およびアンチモンの含有量がおのおの0.01ppm以下、塩素量0.03ppm以下、イオウ量0.01ppm以下である高純度電解金属インジウム。
- 請求項4の高純度電解金属インジウムを用い、これに必要量の高純度リンを添加してインジウム・リン溶融体とし、これを単結晶引上げして得られるインジウム・リン化合物半導体。
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