JP4544214B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

この発明は、画像読取装置に結露防止ヒーターを組込む技術に関する。
画像読取装置は、筐体部の上面にプラテンガラスが取付けられており、そのプラテンガラスの下方をキャリッジが走査自在に構成されている。そして、プラテンガラス上に原稿を載置した状態で、キャリッジを走査することで、当該原稿が読取られるようになっている。
このような画像読取装置では、筐体部内の諸部品、特に、光学系部品に対する結露を防止するために、結露防止ヒーターが組込まれることがある。
本願発明に関連する先行技術としては、例えば特許文献1に記載のものがある。
特開2004−175466号公報
ところで、上記のような画像処理装置では、結露防止ヒーターによって筐体部内の全体を暖めることが重要となる。
ここで、例えば、筐体部が金属製シャーシによって構成されている場合には、結露防止ヒーターを金属製シャーシに固定することによって、金属シャーシの伝熱性を利用して筐体部内の全体を暖めることが期待できる。
ところが、筐体部が樹脂製シャーシによって構成されているような場合には、シャーシによる伝熱性を期待できず、結露防止ヒーターの固定部分だけが局所的に暖められてしまうことになる。
そこで、本発明は、樹脂製シャーシを用いた画像読取装置において、その内部をなるべく全体的に暖めることができるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するためこの発明は、筺状に形成された樹脂製シャーシと、前記樹脂製シャーシよりも熱伝導性に優れた材料により形成され、前記樹脂製シャーシ内に固定された中間放熱板と、前記中間放熱板に取付けられたヒーターと、を備え、前記樹脂製シャーシの上部にプラテンガラスが設置されており、前記樹脂製シャーシ内には、前記プラテンガラスに載置された原稿を読取るための原稿読取光学系機構が収容されたものである。
また、前記樹脂製シャーシを構成する構成板との間に隙間を設けるように前記中間放熱板を取付け、前記隙間は封止されている。
この場合に、前記中間放熱板の平面視における大きさは、前記ヒーターの平面視における大きさよりも大きくてもよい。
また、前記中間放熱板は金属製であってもよい。
この隙間は前記樹脂製シャーシを構成する構成板を補強するリブ部によって封止されているとよい。
また、前記中間放熱板はアースされていてもよい。
さらに、前記中間放熱板を波状に形成するとよい。
また、前記ヒーターは、介在板を介して前記中間放熱板に取付けられていてもよい。
また、前記介在板はバネ鋼により形成されていてもよく、また、介在板はアルミ板により形成されていてもよい。
さらに、前記ヒーターは、前記樹脂製シャーシを構成する底面構成板の略中央部に設けられていてもよい。
この発明の画像読取装置によると、前記樹脂製シャーシよりも熱伝導性に優れた材料により形成され、前記樹脂製シャーシ内に固定された中間放熱板と、前記中間放熱板に取付けられたヒーターとを備えているため、ヒーターの熱は中間放熱板に伝わり、中間放熱板からも放熱される。このため、樹脂製シャーシ内をなるべく全体的に暖めることができる。
また、前記樹脂製シャーシの上部にプラテンガラスが設置されており、前記樹脂製シャーシ内には、前記プラテンガラスに載置された原稿を読取るための原稿読取光学系機構が収容されていると、結露による影響が大きい。そこで、上記のようなヒーター及び中間放熱板を用いて樹脂製シャーシ内をなるべく全体的に暖めることができることは有効かつ重要な結露対策となる。
さらに、前記樹脂製シャーシを構成する構成板との間に隙間を設けるように前記中間放熱板を取付けると、ヒーターで生じた熱が外部に放熱され難い。従って、樹脂製シャーシ内を有効に暖めることができる。
また、前記隙間が封止されていると、ヒーターで生じた熱がより外部に放熱され難くなり、樹脂製シャーシ内を有効に暖めることができる。
また、前記中間放熱板の平面視における大きさは、前記ヒーターの平面視における大きさよりも大きいと、樹脂製シャーシ内をより効果的に全体的に暖めることができる。
前記中間放熱板は金属製であると、金属板は比較的熱伝導性がよいので、樹脂製シャーシ内をより効果的に全体的に暖めることができる。
また、前記隙間は前記樹脂製シャーシを構成する構成板を補強するリブ部によって封止されていると、リブ部によって補強機能と封止機能とを実現でき、構成を比較的簡易にすることができる。
また、中間放熱板がアースされていると、その中間放熱板で電磁的なシールドを行うことができる。
また、前記中間放熱板を波状に形成することで、中間放熱板による放熱面積を増大させて、樹脂製シャーシ内をより有効に全体的に暖めることができる。
また、前記ヒーターは、介在板を介して中間放熱板に取付けられていると、その介在板に、例えば曲げ起し固定構造等のヒーターの取付構造を作り込むことができる。そして、その介在板を中間放熱板に固定することで、ヒーターの取付を行える。これにより、中間放熱板自体にヒーターを固定するための構造を作り込む必要がなく、中間放熱板の機能をあまり損うことなくヒーターを固定することができる。
また、前記介在板はバネ鋼やアルミ板により形成されていると、介在板と中間放熱板との密着性を高めて、ヒーターから中間放熱板へ効率よく熱を伝えることができる。
また、前記ヒーターは、前記樹脂製シャーシを構成する底面構成板の略中央部に設けられていると、樹脂製シャーシ内を底面構成板の略中央部を中心にして暖めることができ、より全体的に暖めることができる。
以下、この発明の実施形態に係る画像読取装置について説明する。本実施形態では、画像読取装置を、デジタル複合機に適用した例で説明する。
<1.デジタル複合機の全体構成>
まず、デジタル複合機の全体構成について説明する。図1は実施形態に係るデジタル複合機の全体構成を示す斜視図である。なお、各図には、説明の便宜上、デジタル複合機に組込まれた状態を基準にして、上下方向、前後方向、および左右方向を示す座標軸を付している。
このデジタル複合機10は、機能的には、大別して原稿読取部分と画像形成部分とを備えている。そして、これら各機能部分を適宜制御下で利用することにより、FAX機能、コピー機能、スキャン機能、プリント機能などの諸機能を実現する構成となっている。
より具体的には、このデジタル複合機10では、画像形成機能を担う記録部20の上方に、画像読取機能を担う読取部30が配設されている。
記録部20は、画像形成、即ち、用紙に所定の印刷処理を施して記録紙を形成するように構成されている。より具体的には、記録部20は、少なくとも一つの給紙カセット22の上方に、記録装置としての印刷部24が配設された構成となっている。そして、給紙カセット22に収容される用紙を印刷部24へ給紙して印刷した後に、記録紙として外部等へ排出する構成となっている。
読取部30は、画像読取、即ち、原稿の情報を画像データとして読取るように構成されている。ここでは、読取部30は、フラットベッド方式(FBS)のスキャナとして原稿を読取ると共に、シートフィード方式のスキャナとして原稿を読取り可能に構成されている。なお、フラットベッド方式のスキャナとは、原稿を静止させた状態でキャリッジ38a,38bを適宜移動させることで該原稿を読取る構成である。また、シートフィード方式のスキャナとは、キャリッジ38a,38bを一定位置に配設した状態で原稿を搬送することで該原稿の読取りを行う構成である。
より具体的には、読取部30は、記録部20の上方に設けられた画像読取本体部32の上方に、原稿押えカバー部40が設けられた構成とされている。
画像読取本体部32は、平面視略方形状の筐体部33の上面にコンタクトガラス35及びプラテンガラス36が取付けられると共に、筐体部33内に画像を読取るための各種要素が収容された構成とされている。
より具体的には、筐体部33の上面に、略方形板状の透明部材であるプラテンガラス36が配設されている。このプラテンガラス36は、載置される原稿を広げて載置可能な十分な広がりを持つ大きさに形成されている。また、筐体部33の上面であってプラテンガラス36の一側方に、略長方形板状の透明部材であるコンタクトガラス35が配設されている。コンタクトガラス35は、搬送される原稿の幅に応じた長さ寸法を有している。
また、筐体部33内には、主としてキャリッジ38a,38bと受光部39とヒーター70とが設けられている。
キャリッジ38a,38bは、それぞれ図示省略の移動手段によりプラテンガラス36の下方を独立して移動可能に構成されている。一方のキャリッジ38aは、ミラー等の反射部材と光源とを有しており、光源からの光をプラテンガラス36上の原稿に照射すると共に、当該原稿からの光を反射部材で反射して他方のキャリッジ38bに導く。他方のキャリッジ38bは、ミラー等の反射部材を有しており、前記一方のキャリッジ38aからの光を受光部39に導く。
そして、プラテンガラス36の下方で一方側のキャリッジ38aを移動させる際に、他方のキャリッジ38bをその同方向に向けて前記キャリッジ38aの移動速度の略半分の速度で移動させる。これにより、原稿からの反射光がキャリッジ38a,38bを経由して受光部39に至る光路長を一定に維持したまま、プラテンガラス36上の原稿を読取ることができるようになっている。
また、受光部39は、レンズ等の光学手段及びCCD等の撮像素子を内蔵している。そして、原稿からの反射光がキャリッジ38a、38b等を介して本受光部39に導かれると、導かれた光39Lが光学手段により撮像素子の撮像面に結像される。これにより、原稿からの反射光が光電変換によって電気信号に変換される。
また、この画像読取本体部32内には、ヒーター70及び中間放熱板75が取付けられる。その具体的構成については後に詳述する。
原稿押えカバー部40は、原稿押え部40aと自動原稿搬送装置45とを有している。この原稿押えカバー部40は、画像読取本体部32の一側にヒンジ部31を介して開閉自在に取付けられている。そして、原稿押えカバー部40を閉じた状態で、原稿押え部40aがプラテンガラス36の上方を覆うと共に、自動原稿搬送装置45がコンタクトガラス35の上方に配置されるようになっている。
そして、シートフィード方式にて原稿読取を行う場合には、キャリッジ38aをコンタクトガラスの下方で静止させた状態で、自動原稿搬送装置45により原稿をコンタクトガラス35に接触させるように搬送することで、当該原稿が読取られるようになっている。
また、上記読取部30の一側方(前方)には、操作パネル50が設けられている。操作パネル50には、各種スイッチ52及びタッチパネル54が設けられている。各種スイッチ52は本デジタル複合機10に対する諸操作を受付ける。タッチパネル54は、そのような諸操作を受付けると共に、本デジタル複合機10の動作状況、操作内容等を表示する表示手段としても機能する。
<2.ヒーター及び中間放熱板の取付構成の詳細>
画像読取本体部32内にヒーター70及び中間放熱板75を取付ける構成について詳細に説明する。図2は樹脂製シャーシ内におけるヒーター及び中間放熱板の取付構成を示す斜視図であり、図3は同ヒーター及び中間放熱板の取付構成を示す分解斜視図であり、同ヒーター及び中間放熱板の取付構成を示す断面図である。
上述したように、画像読取本体部32は、筐体部33の上面にコンタクトガラス35及びプラテンガラス36が取付けられると共に、筐体部33内に原稿を読取るための原稿読取光学系機構としてキャリッジ38a,38bや受光部39が収容された構成とされている。
上記筐体部33は、樹脂製シャーシ60を備えている。なお、樹脂製シャーシ60は、筐体部33の基本的土台を構成する部分であり、筐体部33全体としては樹脂製シャーシ60に他の樹脂部材や補強用の金属部品等が取付けられていてもよい。
樹脂製シャーシ60は、上方が開口する扁平な筺状に形成されている。より具体的には、樹脂製シャーシ60は、略方形の底面板部62の周囲四方を囲うように4つの側板部64が立設された構成とされている。これらの底面板部62及び側板部64は、樹脂製シャーシ60を構成する構成板であり、底面板部62は底面構成板である。なお、本実施形態では、樹脂製シャーシ60の一側部(後側部)に延出部61が形成されており、この延出部61に適宜基板及び配線が取付けられるようになっている。
図3に示すように、底面板部62の内面(上面)にはその縦横(ここでは左右前後)に沿って延びる直線状突起に形成された突条部分であるリブ部63,63aが形成されている。このリブ部63は、底面板部62を平面形状に保つように補強する役割を有している。特に、底面板部62の略中央部には、略方形領域を囲うように延びるリブ部63aが形成されている。このリブ部63aの4隅にはネジS1が螺合可能なネジ孔63hを有するネジ固定部63bが形成されている。そして、後述する中間放熱板75が当該ネジ固定部63bを利用して本リブ部63aに取付固定される。
この樹脂製シャーシ60には、介在板80及び中間放熱板75を介してヒーター70が固定されている。
ヒーター70は、熱を発する部材であり、主要な目的は樹脂製シャーシ60内を加熱してその内部部品の結露を防止するものである。ここでは、ヒーター70は、平面視略長方形状で扁平な略直方体形状に形成されている。このようなヒーター70は、例えば、発熱用の抵抗体を耐熱樹脂等でパッケージングすることにより形成されている。そして、ヒーター70から引出された配線71を介してヒーター70内に通電することで熱を発するようになっている。
介在板80は、ヒーター70を中間放熱板75に取付けるための部材である。この介在板80は、バネとして用いられるバネ鋼若しくはアルミ板により形成されており、また、このようなバネ鋼若しくはアルミ板は、上記樹脂製シャーシ60よりも熱伝導性に優れている。
より具体的には、介在板80は、略方形板状のバネ鋼板若しくはアルミ板を適宜打抜屈曲加工することにより形成された部材である。すなわち、介在板80は、上記ヒーター70の平面視の大きさよりも大きな広がりを有する平面視略長方形状の主板部81の一側部から上方に向けて側板部82が立上がるように屈曲された形状とされている。また、ヒーター70の一側部を側板部82に当接させるようにして、ヒーター70の一主面である下面を主板部81の一主面である上面に当接させるように配設した状態で、ヒーター70の他の3方を囲むライン(図3の主板部81上の2点鎖線参照)に沿って適宜間隔でヒーター保持片81Pが切り起されている。そして、主板部81上の所定位置にヒーター70を配設した状態で、ヒーター保持片81Pのうちヒーター70を上方向に越える部分をヒーター70の上面側に曲げることで、当該ヒーター70がその下面を主板部81の上面に面接触させた状態で介在板80に取付固定される。
また、主板部81にはネジS2が挿通可能なネジ挿通孔81hが形成されている。ここでは、主板部81の長手方向中間部であってヒーター70の側方の位置にネジ挿通孔81hが形成されている。
中間放熱板75は、樹脂製シャーシ60よりも熱伝導性に優れた材料により形成され、前記樹脂製シャーシ60内で当該樹脂製シャーシ60に固定された部材である。より具体的には、中間放熱板75は、熱伝導性に優れた材料で形成された板部材であり、ここでは金属板部材である。中間放熱板75は、上記リブ部63aによって囲まれる略方形領域よりも大きな広がりを有する平面視略方形板状の部材により形成されている。また、この中間放熱板75の平面視における大きさは、ヒーター70の平面視における大きさよりも大きい。換言すれば、中間放熱板75の底面板部62に対する投影面積は、ヒーター70の底面板部62に対する投影面積よりも大きい。
また、この中間放熱板75のうち上記介在板80のネジ挿通孔81hが配設される部分にネジS2が螺合可能なネジ孔76hが形成されている。
そして、上記ネジS2を介在板80のネジ挿通孔81hに挿通させてネジ孔76hに螺合させることで、介在板80が本中間放熱板75にねじ止固定される。この状態では、介在板80の他主面である下面が中間放熱板75の一主面である上面に面接触している。特に、介在板80はバネ鋼若しくはアルミ板により形成されているので、ネジ孔76h周縁部のバリや介在板80に多少の湾曲が存在していても、中間放熱板75の上面に面接触するように介在板80自体が弾性変形する。従って、介在板80をより確実に中間放熱板75の上面に面接触させることができる。これにより、ヒーター70が介在板80を介して中間放熱板75に取付けられる。
さらに、中間放熱板75の4隅のうち上記ネジ孔63hに対応する部分にネジS1が挿通可能なネジ挿通孔77hが形成されている。そして、中間放熱板75を、略方形領域を囲うリブ部63a上に配設するようにして、4つのネジS1(図3では3つのみ図示)をそれぞれネジ挿通孔77hに挿通させてネジ孔63hに螺合させることで、中間放熱板75が樹脂製シャーシ60の底面板部62の内側に取付固定される。つまり、ヒーター70は、介在板80及び中間放熱板75を介して樹脂製シャーシ60の底面板部62の内側であってその略中央部に取付固定される。
この状態では、中間放熱板75と底面板部62の上面との間に、リブ部63aの高さ寸法に応じた隙間Cが設けられる(図4参照)。この隙間Cは、上下を中間放熱板75と底面板部62とによって、周囲4方をリブ部63aによって封止された空間である。なお、ここでの封止は必ずしも密封状態に封止されている必要はなく、前記隙間C内の空気が他に流動し難い程度に遮られていればよい。
なお、上記ネジS1のうちの一つは、圧着端子78の環状部分78aを挿通させた状態で上記ねじ止がなされており、当該圧着端子78がネジS1のネジ頭と中間放熱板75との間に挟持されている。圧着端子78から引出された電線79は、本デジタル複合機10内のアースボディに接続される。ここでは、電線79を受光部39のケーシングに接地している。これにより、中間放熱板75がアースされている。
以上のように構成された画像読取装置によると、樹脂製シャーシ60よりも熱伝導性に優れた材料(ここでは金属製)で形成され、その樹脂製シャーシ60内に固定された中間放熱板75と、その中間放熱板75に取付けられたヒーター70とを備えているため、ヒーター70の熱は中間放熱板75にも伝わり、中間放熱板75の表面からも発散される。このため、例えば、ヒーター70を単独で設置した場合と比べて、樹脂製シャーシ60で熱を集中させることなくより広い面積で放熱を行うことができ、樹脂製シャーシ60をなるべく全体的に暖めることができる。これにより、樹脂製シャーシ60内の各部に収容された各部品に対して有効な結露対策を図ることができる。
また、中間放熱板75の平面視における大きさは、ヒーター70の平面視における大きさよりも大きいため、樹脂製シャーシ60をより効果的に全体的に暖めることができる。
しかも、中間放熱板75は金属製であるため、ヒーター70で生じた熱は特に効率よく伝達され、樹脂製シャーシ60をより効果的に全体的に暖めることができる。
しかも、樹脂製シャーシ60は樹脂製であるため、ヒーター70の設置部分を裏面側から触っても熱さを感じ難いというメリットもある。
また、樹脂製シャーシ60の上部にプラテンガラス36が設置されると共に、樹脂製シャーシ60内には原稿読取りのための光学系機構としてキャリッジ38a,38bや受光部39が収容されるところ、これらは結露による影響が大である。そこで、上記のようなヒーター70及び中間放熱板75を用いて樹脂製シャーシ60を暖めることで有効かつ重要な結露対策を実現できる。
また、樹脂製シャーシ60を構成する構成板である底面板部62と中間放熱板75との間に隙間Cを設けているので、隙間Cがヒーター70で生じた熱を外部に発散するのを断熱する役割を果す。このため、ヒーター70で生じた熱が樹脂製シャーシ60の外に放熱され難くなり、樹脂製シャーシ60内全体を効率的に暖めることができる。
しかも、その隙間Cは周囲から封止されているので、より断熱効果が高い。従って、樹脂製シャーシ60内全体をより効率的に暖めることができる。
さらに、底面板部62を補強するリブ部63aを、隙間Cを封止する部材として用いているので、リブ部63aによって底面板部62の補強機能と上記封止機能とを実現できる。このため、構成を比較的簡易にすることができる。
また、中間放熱板75をアースしているので、その中間放熱板75によって電磁的なシールド、例えば、ヒーター70で生じた電磁波をデジタル複合機10の他の部分やデジタル複合機10外に放出されるのを電磁シールドすることができる。
また、上記ヒーター70は介在板80を介して中間放熱板75に取付けられている。このため、その介在板80にヒーター70を固定するための取付構造を作り込むことができる。ここでは、介在板80にヒーター保持片81Pを切り起し、そのヒーター保持片81Pでヒーター70を抱持状に固定している。このような取付構造としているのは、ヒーター70自体にネジ止め構造を形成することができないからである。仮にこのようなヒーター保持片81Pを中間放熱板75に形成すると、中間放熱板75の放熱面積が減少してしまうし、また、隙間Cの封止性を損う。そこで、ヒーター保持片81Pのようなヒーター70の取付構造を介在板80に形成し、この介在板80を中間放熱板75に取付けることで、中間放熱板75や隙間Cの機能をあまり損うことなくヒーター70の取付を行うことができる。
しかも、介在板80はバネ鋼若しくはアルミ板により形成されているため、介在板80を中間放熱板75の上面に沿って弾性変形させることで、介在板80の下面を中間放熱板75の上面により確実に面接触させることができる。従って、介在板80と中間放熱板75との密着性を高めて、ヒーター70から介在板80を経由して中間放熱板75へ効率よく熱を伝えることができる。
さらに、ヒーター70は、樹脂製シャーシ60の構成する底面板部62の略中央部に設けられているため、底面板部62の略中央部からその周囲を効率よく暖めることができる。
<3.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、画像読取りを行うための原稿読取光学系機構が収容された樹脂製シャーシ60内にヒーター70及び中間放熱板75を取付固定した例で説明したが、その他の制御基板や駆動機構を収容した樹脂製シャーシ内にヒーター70及び中間放熱板75を取付固定してもよい。
また、上記実施形態において、図5に示すように、中間放熱板175を波状に形成してもよい。これにより、中間放熱板175による放熱面積を増大させて、樹脂製シャーシ60内をより有効に全体的に暖めることができる。なお、中間放熱板175は、部分的に波状に形成されていても、全体的に波状に形成されていてもよい。もっとも、ヒーター70又は介在板80を取付ける部分は、ヒーター70又は介在板80の形状にあわせて平面状に形成されていることが好ましい。もっとも、このように構成する場合には、波状部とリブとの間に弾性部材を間挿させるとよい。これにより、前述した隙間Cの封止性を確保することができ、より効果的に装置外部への放熱を遮断することが可能となる。
また、上記介在板80を省略しヒーター70を中間放熱板75に直接固定するようにしてもよい。この場合の固定構造としては、ねじ止固定されたブラケット等によりヒーター70を中間放熱板75に圧接させるように固定する構成や、ヒーター70にネジ挿通孔を形成して中間放熱板75にねじ止固定する構成、ヒーター70を接着剤により固定する構成等、種々の構成を採用できる。
また、上記隙間Cは必須のものではなく、中間放熱板75は底面板部62に面接触するように固定されていてもよい。
また、隙間Cを設けた構成において、隙間Cは必ずしも封止されている必要はない。
また、隙間Cが封止された構成において、リブ部63a以外で封止されていもてよい。例えば、中間放熱板75の4方を底面板部62に向けて折曲げ、その折曲げた部分で隙間Cの四方を封止するようにしてもよい。また、隙間Cの4方を囲む別部材で封止するようにしてもよい。
また、本実施形態では、ヒーター70及び中間放熱板75を底面板部62に取付けているが、必ずしもその必要はなく、例えば、側板部64に取付けられていてもよい。つまり、ヒーター70及び中間放熱板75は、樹脂製シャーシ60に固定されることで、又は、他の部材を介して樹脂製シャーシ60に固定されることで、当該樹脂製シャーシ60内に固定されていればよい。
また、本実施形態では、FAX機能、コピー機能、スキャン機能、プリント機能などの諸機能を有するデジタル複合機に適用した例で説明したが、必ずしもこれに制限されない。つまり、本発明は、画像読取りを行うスキャナ装置やFAX装置、コピー装置等、種々の画像読取装置に適用可能である。
実施形態に係るデジタル複合機の全体構成を示す斜視図である。 樹脂製シャーシ内におけるヒーター及び中間放熱板の取付構成を示す斜視図である。 同ヒーター及び中間放熱板の取付構成を示す分解斜視図である。 同ヒーター及び中間放熱板の取付構成を示す断面図である。 中間放熱板の変形例を示す分解斜視図である。
符号の説明
10 デジタル複合機
32 画像読取本体部
33 筐体部
38a,38b キャリッジ
39 受光部
60 樹脂製シャーシ
62 底面板部
63,63a リブ部
70 ヒーター
75,175 中間放熱板
78 圧着端子
79 電線
80 介在板
C 隙間

Claims (10)

  1. 筺状に形成された樹脂製シャーシと、
    前記樹脂製シャーシよりも熱伝導性に優れた材料により形成され、前記樹脂製シャーシ内に固定された中間放熱板と、
    前記中間放熱板に取付けられたヒーターと、
    を備え、
    前記樹脂製シャーシの上部にプラテンガラスが設置されており、
    前記樹脂製シャーシ内には、前記プラテンガラスに載置された原稿を読取るための原稿読取光学系機構が収容され
    前記樹脂製シャーシを構成する構成板との間に隙間を設けるように前記中間放熱板を取付け、
    前記隙間は封止されていることを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1記載の画像読取装置であって、
    前記中間放熱板の平面視における大きさは、前記ヒーターの平面視における大きさよりも大きいことを特徴する画像読取装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載の画像読取装置であって、
    前記中間放熱板は金属製であることを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像読取装置であって、
    前記隙間は前記樹脂製シャーシを構成する構成板を補強するリブ部によって封止されていることを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像読取装置であって、
    前記中間放熱板はアースされていることを特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の画像読取装置であって、
    前記中間放熱板を波状に形成したことを特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像読取装置であって、
    前記ヒーターは、介在板を介して前記中間放熱板に取付けられたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項7記載の画像読取装置であって、
    前記介在板はバネ鋼により形成されていることを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項7記載の画像読取装置であって、
    前記介在板はアルミ板により形成されていることを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の画像読取装置であって、
    前記ヒーターは、前記樹脂製シャーシを構成する底面構成板の略中央部に設けられていることを特徴する画像読取装置。
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