JP2015035738A - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents

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小西 良和
Yoshikazu Konishi
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Abstract

【課題】装置に衝撃が加わった場合にも回路基板などの破損を抑制することが可能な画像読取装置を提供する。
【解決手段】この画像読取装置100は、原稿が配置される載置板10と、載置板10の原稿を読み取る画像センサ部22と、画像センサ部22を収容して保持するケース部21と、ケース部21と接触するように配置され、ケース部21を載置板10に対して付勢する圧縮コイルバネ50とを備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、画像読取装置および画像形成装置に関し、特に、原稿配置部に配置された原稿を読み取る画像センサ部を備えた画像読取装置および画像形成装置に関する。
従来、原稿配置部に配置された原稿を読み取る画像センサ部を備えた画像読取装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、原稿が載置される透明な載置板と、ケース部内に画像センサ部と回路基板とが収容された密着型イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)ユニットと、イメージセンサユニットを走査させるための駆動機構とを備えた画像読取装置が開示されている。イメージセンサユニットは、載置板の下面側に配置されており、ケース部の上面側(載置板側)に画像センサ部が配置されている。画像センサ部は、載置板を透過して載置板上の原稿で反射された光を受光することにより、画像読み取りを行う。また、回路基板は、ケース部内で下面側(載置板側とは反対側)に配置されている。ケース部の下面(底面)は開放されており、回路基板が下面側に露出した状態となっている。
ここで、密着型イメージセンサ(CIS)は焦点距離が短いため、原稿が載置される載置板に対して接触状態を維持することにより、原稿(読み取り面)と画像センサ部との間の距離を一定に保つことが行われている。そのため、上記特許文献1には明示されていないが、このような従来のCIS方式の画像読取装置は、通常、バネなどを用いてイメージセンサユニットを載置板に対して下側から付勢して、駆動機構による走査中も載置板に対する接触状態を維持するように構成される。
特開2010−154413号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたような従来の画像読取装置では、ケース部の下面側で回路基板が露出しているため、バネを回路基板に接触させて回路基板を付勢することにより、イメージセンサユニットを載置板側に付勢する必要がある。この場合に、衝撃などがイメージセンサユニットに加わってバネが最大まで圧縮されると、バネがそれ以上圧縮できずに剛体のようになり、衝撃が回路基板にそのまま作用することになる。その結果、回路基板や、回路基板に実装された電子部品またはボンディングワイヤなどが衝撃によって破損してしまうことがある。したがって、上記特許文献1のような従来の画像読取装置では、装置に衝撃が加わった場合に回路基板などの破損が発生しやすいという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、装置に衝撃が加わった場合にも回路基板などの破損を抑制することが可能な画像読取装置および画像形成装置を提供することである。
この発明の第1の局面による画像読取装置は、原稿が配置される原稿配置部と、原稿配置部の原稿を読み取る画像センサ部と、画像センサ部を収容して保持するケース部と、ケース部と接触するように配置され、ケース部を原稿配置部に対して付勢する付勢部材とを備える。
この発明の第1の局面による画像読取装置では、上記のように、ケース部と接触するように配置され、ケース部を原稿配置部に対して付勢する付勢部材を設けることによって、装置に衝撃が加わった場合に付勢部材が最大まで圧縮される場合でも、衝撃を付勢部材と接触するケース部に作用させることができる。これにより、衝撃がケース部に直接伝わることになり、その分だけ回路基板や電子部品に伝わる衝撃が軽減されるので、装置に衝撃が加わった場合にも回路基板などの破損を抑制することができる。
上記第1の局面による画像読取装置において、好ましくは、画像センサ部と電気的に接続されるとともに、ケース部内で画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、付勢部材は、回路基板とは非接触の状態で、ケース部を原稿配置部に対して付勢するように構成されている。このように構成すれば、装置に衝撃が加わった場合に付勢部材が最大まで圧縮される場合でも、衝撃が回路基板や電子部品にそのまま作用することがないので、装置に衝撃が加わった場合の回路基板などの破損をより効果的に抑制することができる。
この場合、好ましくは、画像センサ部および回路基板が収容されたケース部を保持する保持部材をさらに備え、付勢部材は、ケース部と保持部材との間の位置で、かつ、平面的に見て回路基板と重なる位置に配置されている。このように構成すれば、平面的に見て回路基板の外側に付勢部材を配置する必要がないので、付勢部材が回路基板とは非接触の状態でケース部と接触する構成においても、装置寸法の大型化を抑制することができる。
上記第1の局面による画像読取装置において、好ましくは、画像センサ部が収容されたケース部を保持する保持部材をさらに備え、保持部材は、ケース部を移動可能に保持するように構成されているとともに、ケース部の移動方向を原稿配置部に向かう方向にガイドするガイド部を有し、付勢部材は、ケース部から原稿配置部に向かう方向に対してガイド部側に傾斜した方向に向けて、ケース部を付勢するように構成されている。このように構成すれば、ガイド部により、原稿配置部に向かう方向以外の方向へケース部が移動するのを防ぐことができる。この場合に、付勢部材の付勢方向をガイド部側に傾斜させることによって、ケース部をガイド部側にも付勢してケース部とガイド部との接触状態を維持させることができる。これにより、ケース部とガイド部との間の隙間(クリアランス)を無くすことができるので、たとえば駆動機構を用いてケース部(画像センサ部)を走査させる場合や、画像読取装置の輸送時などに発生する振動によってケース部がガイド部との間の隙間でガタつくことを防ぐことができる。また、その結果、ケース部が振動(共振)して原稿配置部と接触および離間を繰り返すことにより異音が発生することも抑制することができる。
上記第1の局面による画像読取装置において、好ましくは、画像センサ部と電気的に接続されるとともに、ケース部内で画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、付勢部材は、回路基板の幅よりも大きな内径を有する圧縮コイルバネを含み、圧縮コイルバネは、巻き中心が回路基板と重なる位置に位置するとともに、回路基板の外側のケース部と接触するように設けられている。このように構成すれば、回路基板の幅よりも大きな内径を有する圧縮コイルバネを付勢部材として用いることにより、容易に、回路基板の外側で、ケース部と付勢部材(圧縮コイルバネ)とを接触させることができる。また、たとえば圧縮コイルバネを回路基板の外側に配置する構成と比較して、巻き中心が回路基板と重なる位置に圧縮コイルバネを配置することにより、装置(ケース部)が大型化するのを抑制することができる。
上記第1の局面による画像読取装置において、好ましくは、画像センサ部と電気的に接続されるとともに、ケース部内で画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、付勢部材は、回路基板の一方側に配置された回動支点と、回路基板の他方側に配置され、ケース部に当接して付勢するねじりアームとを有するねじりバネを含む。このように構成すれば、ねじりバネを付勢部材として用いる場合にも、回路基板の一方側の回動支点とは反対の他方側でケース部に当接するねじりアームによって、容易に、回路基板の外側でケース部と付勢部材(ねじりバネ)とを接触させることができる。また、ガイド部を有する保持部材を設ける場合、ねじりアームとケース部との接触点と、ねじりバネの回動支点(コイル部)との距離を調節することにより、容易に、ケース部から原稿配置部に向かう方向に対してガイド部側に傾斜した方向に向けてケース部を付勢する構成を得ることもできる。
上記第1の局面による画像読取装置において、好ましくは、画像センサ部と電気的に接続されるとともに、ケース部内で画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、付勢部材は、回路基板の一方側に配置された回動支点と、回路基板の他方側に配置され、ケース部に当接して付勢する板バネアームとを有する板バネを含む。このように構成すれば、板バネを付勢部材として用いる場合にも、回路基板の一方側の回動支点とは反対の他方側でケース部に当接する板バネアームによって、容易に、回路基板の外側でケース部と付勢部材(板バネ)とを接触させることができる。また、ねじりアームがケース部と線接触するねじりバネを付勢部材として用いる場合と比較して、板バネ(板バネアーム)をケース部と面接触させることができるので、より安定してケース部を付勢することができる。また、ガイド部を有する保持部材を設ける場合、板バネアームとケース部との接触点と、板バネの回動支点(屈曲部)との距離を調節することにより、容易に、ガイド部側に傾斜した方向に向けてケース部を付勢する構成を得ることもできる。
上記第1の局面による画像読取装置において、好ましくは、画像センサ部と電気的に接続されるとともに、ケース部内で画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、付勢部材は、固定的に支持された第1表面と、ケース部を付勢する第2表面とを有するゴムまたは発泡材を含み、第2表面は、回路基板の幅方向外側でケース部と接触し、かつ、回路基板とは非接触となるように傾斜した傾斜面からなる。このように構成すれば、ゴムまたは発泡材を付勢部材として用いる場合にも、傾斜面からなる第2表面によって、容易に、回路基板とは非接触の状態でケース部と付勢部材(ゴムまたは発泡材)とを接触させることができる。また、ガイド部を有する保持部材を設ける場合、傾斜面からなる第2表面の傾斜角度を調節することにより、容易に、ガイド部側に傾斜した方向に向けてケース部を付勢する構成を得ることもできる。
この発明の第2の局面による画像形成装置は、画像印刷を行う印刷部と、画像読取りを行う読取部とを備え、読取部は、原稿が配置される原稿配置部と、原稿配置部の原稿を読み取る画像センサ部と、画像センサ部を収容して保持するケース部と、ケース部と接触するように配置され、ケース部を原稿配置部に対して付勢する付勢部材とを含む。
この発明の第2の局面による画像形成装置では、上記のように、ケース部と接触するように配置され、ケース部を原稿配置部に対して付勢する付勢部材を設けることによって、装置に衝撃が加わった場合に付勢部材が最大まで圧縮される場合でも、衝撃を付勢部材と接触するケース部に作用させることができる。これにより、衝撃がケース部に直接伝わることになり、その分だけ回路基板や電子部品に伝わる衝撃が軽減されるので、装置に衝撃が加わった場合にも回路基板などの破損を抑制することができる。
本発明によれば、上記のように、装置に衝撃が加わった場合にも回路基板などの破損を抑制することが可能な画像読取装置および画像形成装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態による画像読取装置の全体構成を模式的に示した平面図である。 本発明の第1実施形態による画像読取装置の構成を示した分解斜視図である。 図2に示した画像読取装置のセンサユニットの各部を説明するための分解斜視図である。 本発明の第1実施形態による画像読取装置のセンサユニットを長手方向から見た場合の模式的な断面図である。 本発明の第1実施形態による画像読取装置のセンサユニットを短手方向から見た場合の模式図である。 本発明の第2実施形態による画像読取装置のセンサユニットを長手方向から見た場合の模式的な断面図である。 本発明の第2実施形態による画像読取装置のセンサユニットを短手方向から見た場合の模式図である。 本発明の第3実施形態による画像読取装置のセンサユニットを長手方向から見た場合の模式的な断面図である。 本発明の第3実施形態による画像読取装置のセンサユニットを短手方向から見た場合の模式図である。 本発明の第4実施形態による画像読取装置のセンサユニットを長手方向から見た場合の模式的な断面図である。 本発明の第4実施形態による画像読取装置のセンサユニットを短手方向から見た場合の模式図である。 本発明の第5実施形態による複合機(画像形成装置)を示した斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
まず、図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態による画像読取装置100の構成について説明する。
本発明の第1実施形態による画像読取装置100は、図1および図2に示すように、載置板10と、画像読み取りを行うセンサユニット20とを備え、載置板10上に載置(設置)された読み取り用の原稿を読み取るフラットベッド型のスキャナ装置である。画像読取装置100は、センサユニット20により原稿を読み取った後、読み取られたデータ(イメージや文字)を外部機器へ出力する機能を有する。また、画像読取装置100は、載置板10およびセンサユニット20や、センサユニット20により読み取ったデータを処理する制御部(図示せず)などを収容する筐体11を備えている。なお、載置板10は、本発明の「原稿配置部」の一例である。以下では、画像読取装置100のうち、載置板10が配置される側を上側、載置板10とは反対側を下側という。
筐体11は、略長方形の箱状形状を有する。筐体11の上面部11aは、開口部分を有する矩形枠状に形成されている。載置板10は、原稿読み取りのための透明なガラス板などからなり、原稿の読取領域に対応した大きさの矩形形状を有する。載置板10は、矩形枠状に形成された上面部11aの開口部分に嵌め込まれて固定されている。筐体11の上面部11aには、載置板10上に載置された原稿を挟み込むように開閉可能な天板(図示せず)が設けられる。
センサユニット20は、筐体11の内部で載置板10の下面側に配置されているとともに、保持部材30によって保持されている。また、筐体11の内部には、保持部材30を介してセンサユニット20を移動させるための駆動機構40および駆動モータ41が設けられている。また、保持部材30とセンサユニット20との間には、センサユニット20を載置板10に付勢するための圧縮コイルバネ50(図2参照)が設けられている。センサユニット20は、主走査方向(図1のY方向)に延びる細長形状を有するとともに、主走査方向(Y方向)と水平面内で直交する副走査方向(X方向)に移動可能に構成されている。これにより、センサユニット20は、Y方向のライン状に原稿を読み取りながら、駆動機構40および駆動モータ41によりX方向に移動(走査)されることによって、載置板10の読取領域全体に渡って読み取りを行うように構成されている。なお、以下では必要に応じて、主走査方向(Y方向)をセンサユニット20の長手方向といい、副走査方向(X方向)をセンサユニット20の短手方向という。なお、圧縮コイルバネ50は、本発明の「付勢部材」の一例である。
図3に示すように、センサユニット20は、たとえば密着型イメージセンサ(CIS)からなる。また、センサユニット20は、樹脂製のケース部21と、載置板10に配置された原稿を読み取る画像センサ部22と、回路基板23と、スペーサ24とを含んでいる。
ケース部21は、Y方向に延びる細長形状を有し、図4に示すように、画像センサ部22と回路基板23とを内部に収容して保持するように構成されている。ケース部21は、上面側(載置板10側、Z1方向側)に凹状のセンサ収容部21aを有するとともに、下面側(載置板10とは反対側、Z2方向側)に凹状の基板収容部21bを有している。下面側の基板収容部21bは底部が下方に開放されている。また、図3および図5に示すように、ケース部21の長手方向(Y方向)の両端部において、短手方向の一方側(X1方向側)には、保持部材30と係合するための円柱状の軸状部21cが、長手方向に向いて突出するように形成されている。
図3および図4に示すように、画像センサ部22は、読取領域に対応する長さ(Y方向の幅)で主走査方向(Y方向)に沿って延びるように設けられており、光源部22aと受光部22bとを含む。光源部22aは、たとえば光源および導光部材などからなり、載置板10の下面側から載置板10を介して(透過して)原稿に光を照射するように構成されている。受光部22bは、たとえば結像用のレンズ部材および光電変換素子などからなり、光源部22aから照射されて原稿で反射された光を、載置板10を介して受光し、光電変換素子に結像させる。これにより、反射光が受光部22bで電気信号に変換され、電気信号(データ)が回路基板23を介して制御部に出力される。
回路基板23は、画像センサ部22と電気的に接続されるとともに、ケース部21の基板収容部21b内で画像センサ部22とは反対側(下面側)に露出するように配置されている。なお、ケース部21内には、画像センサ部22(光源部22aおよび受光部22b)と回路基板23との間には空間が形成されており、回路基板23上の電子部品や画像センサ部22(光源部22aおよび受光部22b)との接続配線(ボンディングワイヤ)などが収容されているが、これらの図示を省略している。回路基板23は、熱かしめまたはねじ部材などによりケース部21に下面側から固定されている。図5に示すように、回路基板23は、画像センサ部22に対応してY方向に延びる平板状形状を有する。なお、図5では、ケース部21の内部の回路基板23にハッチングを付して示している。また、図4に示すように、回路基板23は、短手方向(X方向)の幅W1を有している。この回路基板23の短手方向の両外側(X1方向側およびX2方向側)には、ケース部21の壁部25が配置されている。回路基板23の下面23aは、ケース部21の壁部25の下端面25aよりも、距離Dだけ僅かに上方の位置(基板収容部21b内の奥側の位置)に配置されている。また、回路基板23の下面23a側には、制御部との接続用のフレキシブルケーブル(FPC)が接続されるコネクタ部23b(図5参照)が設けられている。
図3に示すように、スペーサ24は、ケース部21の上面部において、長手方向(Y方向)の両端部にそれぞれ(一対)配置されている。スペーサ24は、摺動特性が良好な樹脂材料(たとえばPPSやPOMなど)からなる。スペーサ24は、図4に示すように、センサユニット20が圧縮コイルバネ50によって載置板10に付勢された状態で載置板10と接触して、画像センサ部22と載置板10との間の間隔を一定に保つ機能を有する。このスペーサ24によって、読取領域の全体に渡って、センサユニット20と載置板10上の原稿との間の距離が一定に保たれる。
図3に示すように、保持部材30は、板金製で、圧縮コイルバネ50を介してセンサユニット20を下側から支持している。すなわち、保持部材30は、画像センサ部22および回路基板23が収容されたケース部21を保持するように構成されている。また、保持部材30は、連結部材31を介して駆動機構40(図2参照)に取り付けられている。この連結部材31は、図2に示すように、副走査方向(X方向)に延びるガイドレール42と係合し、X方向に直線移動可能に構成されている。また、保持部材30は、図3に示すように、ケース部21を上下方向に移動可能に保持するように構成されているとともに、長手方向(Y方向)の両端部において、それぞれ切り起こし部に形成されたガイド部32aおよび32bを一体的に有している。
ガイド部32aおよび32bは、共に、上方(載置板10に向かうZ1方向)に延びるように形成されており、ガイド部32aが長孔で、ガイド部32bは切欠き(溝状部)となっている。図4に示すように、ガイド部32aおよび32bの内側には、それぞれケース部21の軸状部21cが挿入されている。これにより、ガイド部32aおよび32bは、センサユニット20(ケース部21)の移動方向を載置板10に向かう上方向(Z1方向)にガイドする機能を有する。なお、ガイド部32aおよび32bの幅方向(X方向)の内寸W2は、製造誤差を考慮して軸状部21cの外径d1よりも僅かに大きくなっている。このため、軸状部21cとガイド部32a(32b)との間には、ごく僅かな隙間(クリアランス)が存在する。なお、図4では、理解の容易化のため、軸状部21cとガイド部32a(32b)との間の隙間を誇張して示している。また、図3に示すように、保持部材30の底部33の上面において、長手方向(Y方向)の両端部近傍には、それぞれ1つずつ(合計2つ)バネ座34が設けられている。
圧縮コイルバネ50は、センサユニット20と保持部材30との間で、保持部材30の底部33の2つのバネ座34にそれぞれ(2つ)配置されている。これらの圧縮コイルバネ50は、いずれも、平面的に見て、回路基板23の両端部近傍で、回路基板23と重なる位置に配置されている。また、図4に示すように、圧縮コイルバネ50は、巻き中心(コイル中心)が回路基板23の真下の位置に位置するように配置されている。また、圧縮コイルバネ50は、下面が保持部材30の底部33と当接し、上面がセンサユニット20のケース部21と当接するように配置されている。ここで、第1実施形態では、圧縮コイルバネ50は、ケース部21と接触するように配置され、回路基板23とは非接触の状態で、ケース部21を載置板10に対して付勢するように構成されている。具体的には、圧縮コイルバネ50は、内径d2が回路基板23の幅W1よりも大きくなるように形成されている。これにより、圧縮コイルバネ50は、回路基板23の短手方向(X方向)の両外側の位置で、上面がケース部21の壁部25の下端面25aと接触点P1で当接する。なお、回路基板23の下面23aは、壁部25の下端面25aよりも上方に位置するので、短手方向(X方向)の壁部25の間の位置で、回路基板23と圧縮コイルバネ50とは非接触の状態が保たれる。この結果、圧縮コイルバネ50の付勢力F1は、ケース部21の壁部25に対して、接触点P1から上方(載置板10側)に向けて作用する。
圧縮コイルバネ50は、センサユニット20を載置板10側に付勢することによってスペーサ24を載置板10に接触させた状態を維持させるとともに、たとえば画像読取装置100の搬送時の振動(衝撃)に対して圧縮コイルバネ50が圧縮されることにより、センサユニット20に作用する外力を緩和する機能を有する。この場合、センサユニット20は、ケース部21の軸状部21cがガイド部32aおよび32bにそれぞれガイドされることにより、上下方向に直線移動する。
図1および図2に示すように、駆動機構40は、環状のベルト40aおよびプーリ40bから構成された直動機構である。ベルト40aには上述の連結部材31が固定されている。一方のプーリ40bには、ギア40cを介して駆動モータ41の動力が伝達される。これにより、駆動モータ41によってベルト40aを回転させ、保持部材30に保持されたセンサユニット20が副走査方向(X方向)に直線移動する。このようにして、第1実施形態の画像読取装置100は構成されている。
上記第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、ケース部21と接触するように配置され、ケース部21を載置板10に対して付勢する圧縮コイルバネ50を設けることによって、画像読取装置100に衝撃が加わった場合に圧縮コイルバネ50が最大まで圧縮される場合でも、衝撃を圧縮コイルバネ50と接触するケース部21に作用させることができる。これにより、衝撃がケース部21に直接伝わることになり、その分だけ回路基板23や基板上の電子部品に伝わる衝撃が軽減されるので、画像読取装置100に衝撃が加わった場合にも回路基板23などの破損を抑制することができる。
ところで、回路基板23の破損を抑制するためには、たとえばケース部21の下面側を塞ぐ蓋部材を別途設けることも考えられる。しかしながら、この場合には部品点数が増加するとともに、センサユニット20の組付の工数も増加してしまうという別の問題点が発生することになる。これに対して、第1実施形態によれば、部品点数の増加および組付工数の増加を全く発生させることなく、回路基板23の破損を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ケース部21内で画像センサ部22とは反対の下面側(Z2方向側)に露出するように配置された回路基板23を設ける。そして、回路基板23とは非接触の状態で、ケース部21を載置板10に対して付勢するように圧縮コイルバネ50を構成する。これにより、画像読取装置100に衝撃が加わった場合に圧縮コイルバネ50が最大まで圧縮される場合でも、衝撃が回路基板23や電子部品にそのまま作用することがないので、装置に衝撃が加わった場合の回路基板23などの破損を、より効果的に抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、圧縮コイルバネ50を、ケース部21と保持部材30との間の位置で、かつ、平面的に見て(上方から見て)回路基板23と重なる位置に配置する。これにより、平面的に見て回路基板23の外側に圧縮コイルバネ50を配置する必要がないので、圧縮コイルバネ50が回路基板23とは非接触の状態でケース部21と接触する構成においても、画像読取装置100(センサユニット20)の寸法の大型化を抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、回路基板23の幅W1よりも大きな内径d2を有する圧縮コイルバネ50を設ける。そして、圧縮コイルバネ50を、巻き中心が回路基板23と重なる位置に位置するとともに、回路基板23の外側のケース部21と接触するように設ける。これにより、回路基板23の幅W1よりも大きな内径d2を有する圧縮コイルバネ50を付勢部材として用いることにより、容易に、回路基板23の外側で、ケース部21と圧縮コイルバネ50とを接触させることができる。また、たとえば圧縮コイルバネ50を回路基板23の外側(重ならない位置)に配置する場合には、圧縮コイルバネ50とケース部21とを接触させるためにケース部21を大型化する必要がある一方、第1実施形態では、巻き中心が回路基板23と重なる位置に圧縮コイルバネ50を配置することにより、ケース部21が大型化するのを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、図4、図6および図7を参照して、第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、センサユニット20を載置板10側に付勢する圧縮コイルバネ50を設けた上記第1実施形態と異なり、トーションバネを設けた例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
図6および図7に示すように、本発明の第2実施形態における画像読取装置200のセンサユニット120(ケース部21)と保持部材30との間には、上記第1実施形態の圧縮コイルバネ50(図4参照)に代えて、トーションバネ(ねじりバネ)150が設けられている。なお、トーションバネ150は、本発明の「付勢部材」および「ねじりバネ」の一例である。
トーションバネ(ねじりバネ)150は、コイル部151と、一方のアーム152と、他方のアーム153とを備えている。トーションバネ150は、コイル部151を回転中心(回動支点)としてアーム152とアーム153とが互いに離間する方向に付勢力を発生させる。トーションバネ150は、アーム152およびアーム153がセンサユニット120の短手方向(X方向)に沿って延びるように配置されている。また、短手方向(X方向)において、コイル部151は、回路基板23の一方側(X1方向側)に配置され、アーム153は、回路基板23の他方側(X2方向側)に配置されている。すなわち、コイル部151は、ガイド部32aおよび32bの配置された側と同じ側(X1方向側)に配置されている。なお、コイル部151は、本発明の「回動支点」の一例である。また、アーム153は、本発明の「ねじりアーム」の一例である。
アーム152は、保持部材30に形成された取付部134によって固定的に支持されている。また、アーム153は、センサユニット120の下面に沿って短手方向に延び、回路基板23の下方(Z2方向)を短手方向に横切るように設けられている。そして、アーム153は、図6に示すように、短手方向の一方側(X1方向側)に配置されたコイル部151とは遠い他方側(X2方向側)の壁部25の下端面25aに先端部が接触するように構成されている。したがって、第2実施形態では、トーションバネ150は、アーム153が回路基板23の下方を幅方向(X方向)に跨ぐようにして、回路基板23の外側のケース部21(壁部25)と線接触するように構成されている。したがって、トーションバネ150とケース部21とは、コイル部151とは遠い側(X2方向側)の壁部25の下端面25aの接触点P2において当接する。
ここで、第2実施形態では、トーションバネ150は、ケース部21から載置板10に向かうZ方向に対してガイド部32aおよび32b側(X1方向側)に傾斜した方向に向けて、ケース部21を付勢するように構成されている。具体的には、トーションバネ150の付勢力F2の向きは、回転中心(コイル部151)から接触点P2までのアーム153のアーム長を半径とする円の接線方向となる。そして、トーションバネ150の付勢力F2は、載置板10に向かう上下方向(Z方向)に対して短手方向のコイル部151側(X1方向側)に傾斜した方向に作用する。これにより、センサユニット120には、トーションバネ150の付勢力F2のうち、短手方向(X1方向)の分力が作用し、ケース部21の軸状部21cがガイド部32aおよび32bの端面に押圧されるようになる。
ここで、トーションバネ150の付勢力F2の向きは、載置板10とセンサユニット120(スペーサ24)とが接触した状態で、傾斜角度θがZ方向に対して短手方向(X1方向側)に約40度以下の角度範囲となるように構成されている。また、付勢力F2の傾斜角度θは、より好ましくは、約10度以下である。一方、傾斜角度θの下限としては、Z方向に対して0度よりも大きく、好ましくは約1度以上である。第2実施形態では、この傾斜角度θに応じた短手方向(X1方向)の分力によって、ケース部21の軸状部21cが、常時、ガイド部32aおよび32bの端面と接触状態を維持するようになる。したがって、トーションバネ150の付勢力F2の向きは(傾斜角度θ)は、短手方向の分力によってケース部21の軸状部21cがガイド部32aおよび32bとの接触状態を維持することが可能な所定角度とされる。
なお、図6では、トーションバネ150とケース部21との接触位置を、付勢力F2の説明のために接触点P2で代表して示しているが、実際にはトーションバネ150とケース部21とは線接触となる。
第2実施形態における画像読取装置200のその他の構成については、上記第1実施形態と同様である。
上記第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記のように、載置板10に向かうZ方向に対してガイド部32a(32b)側に傾斜した方向に向けてケース部21を付勢するように、トーションバネ150を構成する。これにより、ケース部21をガイド部32a(32b)側にも付勢してケース部21(軸状部21c)とガイド部32a(32b)との接触状態を維持させることができる。その結果、ケース部21とガイド部32a(32b)との間の隙間(クリアランス)を無くすことができるので、駆動機構40および駆動モータ41を用いてケース部21(画像センサ部22)を走査させる場合や、画像読取装置200の輸送時などに発生する振動によってケース部21がガイド部32a(32b)との間の隙間でガタつくことを防ぐことができる。これにより、ケース部21(スペーサ24)が振動(共振)して載置板10と接触および離間を繰り返すことにより異音が発生することも抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、回路基板23の一方側(X1方向側)に配置されたコイル部151と、回路基板23の他方側(X2方向側)に配置され、ケース部21に当接して付勢するアーム153とを有するトーションバネ(ねじりバネ)150を設ける。これにより、回路基板23の一方側(X1方向側)のコイル部151とは反対の他方側(X2方向側)でケース部21に当接するアーム153によって、容易に、回路基板23の外側でケース部21とトーションバネ150とを接触させることができる。また、アーム153とケース部21との接触点P2と、トーションバネ150のコイル部151との距離を調節することにより、容易に、Z方向に対してガイド部32a(32b)側に傾斜した方向に向けて、ケース部21を付勢する構成を得ることもできる。
なお、第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
次に、図6、図8および図9を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、センサユニット120を載置板10側に付勢するトーションバネ150を設けた上記第2実施形態と異なり、板バネを設けた例について説明する。なお、上記第2実施形態と同様の構成は、第2実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
図8および図9に示すように、本発明の第3実施形態における画像読取装置300のセンサユニット220(ケース部21)と保持部材30との間には、上記第2実施形態のトーションバネ150(図6参照)に代えて、板バネ250が設けられている。なお、板バネ250は、本発明の「付勢部材」の一例である。
板バネ250は、屈曲部251と、一方のアーム252と、他方のアーム253とを備え、屈曲部251を回転中心(回動支点)としてアーム252とアーム253とが互いに離間する方向に付勢力を発生させる。板バネ250は、全長に渡って略一定の幅W3(図9参照)を有するとともに、アーム252およびアーム253がセンサユニット220の短手方向(X方向)に沿って延びるように配置されている。また、短手方向(X方向)において、屈曲部251は、回路基板23の一方側(X1方向側)に配置され、アーム253は、回路基板23の他方側(X2方向側)に配置されている。すなわち、屈曲部251は、X方向において、ガイド部32aおよび32bの配置された側と同じ側に配置されている。なお、屈曲部251は、本発明の「回動支点」の一例である。また、アーム253は、本発明の「板バネアーム」の一例である。
アーム252は、保持部材30に形成された取付部234に固定的に支持されている。また、アーム253は、ケース部21の下面に沿って短手方向(X方向)に延びるように設けられている。また、アーム253の途中には、屈曲部254(図8参照)が形成されている。アーム253は、屈曲部254よりも先端側で、回路基板23を幅方向(X方向)に跨ぐようにして、回路基板23の外側の壁部25の下端面25aと面接触するように設けられている。なお、屈曲部254は、X方向において、回路基板23の両外側の壁部25よりもガイド部32aおよび32bに近い位置に形成されている。アーム253は、屈曲部254よりも先端側でケース部21の下端面25aとほぼ平行になるように形成されている。その結果、アーム253は、短手方向の一方側(X1方向側)に配置された屈曲部251とは遠い他方側(X2方向側)で、回路基板23の両外側の壁部25(ケース21)とそれぞれ接触する。
第3実施形態では、板バネ250とケース部21とは、回路基板23の両外側の壁部25の各々の下端面25aと、それぞれ接触点P3aおよびP3bにおいて当接する。ただし、屈曲部251とは遠い側の壁部25の下端面25aとの接触点P3aにおける付勢力F3は、接触点P3bにおける付勢力よりも大きい。そして、付勢力F3の向きは、回動中心から接触点P3aまでのアーム長を半径とする円の接線方向となる。この結果、第3実施形態では、板バネ250は、載置板10に向かうZ方向に対してガイド部32aおよび32b側(X1方向側)に傾斜した方向に向けて、ケース部21を付勢するように構成されている。なお、付勢力F3の傾斜角度θは上記第2実施形態と同様である。
なお、ここでは、板バネ250とケース部21との接触位置を、付勢力F3の説明のために接触点P3a(P3b)で代表して示しているが、実際には板バネ250とケース部21とは面接触となる。すなわち、図9に示すように、幅W3を有するアーム253が壁部25の下端面25aと接するため、下端面25aにおいて短手方向(X方向)に延びる帯状の面が、板バネ250とケース部21との接触位置となる。
なお、第3実施形態における画像読取装置300のその他の構成については、上記第2実施形態と同様である。
上記第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記のように、載置板10に向かうZ方向に対してガイド部32a(32b)側に角度θだけ傾斜した方向に向けて、ケース部21を付勢するように板バネ250を構成する。これにより、ケース部21をガイド部32a(32b)側にも付勢してケース部21とガイド部32a(32b)との接触状態を維持させることができる。その結果ケース部21がガイド部32a(32b)との間の隙間でガタつくことを防ぐことができるので、ケース部21(スペーサ24)が振動して載置板10と接触および離間を繰り返すことにより異音が発生することも抑制することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、回路基板23の一方側(X1方向側)に配置された屈曲部251と、回路基板23の他方側(X2方向側)に配置され、ケース部21に当接して付勢するアーム253とを有する板バネ250を設ける。これにより、回路基板23の一方側(X1方向側)の屈曲部251とは反対の他方側(X2方向側)でケース部21に当接するアーム253によって、容易に、回路基板23の外側でケース部21と板バネ250とを接触させることができる。また、アーム153がケース部21と線接触するトーションバネ150を用いる場合と比較して、板バネ250(アーム253)をケース部21と面接触させることができるので、より安定してケース部21を付勢することができる。また、アーム253とケース部21との接触点P3aと、板バネ250の屈曲部251との距離を調節することにより、容易に、ガイド部32a(32b)側に傾斜した方向に向けてケース部21を付勢する構成を得ることもできる。
なお、第3実施形態のその他の効果は、上記第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、図4、図6、図8、図10および図11参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、トーションバネ150を設けた上記第2実施形態、および、板バネ250を設けた上記第3実施形態と異なり、ゴムまたは発泡材からなる付勢部材を設けた例について説明する。なお、上記第2実施形態と同様の構成は、第2実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
図10および図11に示すように、本発明の第4実施形態における画像読取装置400のセンサユニット320(ケース部21)と保持部材30との間には、ゴムまたは発泡材からなる付勢部材350が設けられている。なお、付勢部材350として用いられるゴムまたは発泡材は、上記の圧縮コイルバネ50(図4参照)、トーションバネ150(図6参照)および板バネ250(図8参照)と同等の弾性を有するものであれば、どのような材料を用いてもよく、材料は特に限定されない。
付勢部材350は、固定的に支持された第1表面351と、ケース部21を付勢する第2表面352とを有する。付勢部材350は、全長に渡って略一定の幅W4(図11参照)を有するとともに、X方向に延びるように形成されている。付勢部材350の下面である第1表面351は、平坦面からなり、保持部材30の底部33に密着した状態で固定されている。固定方法は、たとえば接着などである。
付勢部材350の上面である第2表面352は、平坦面からなるとともに、第1表面351に対して所定角度で傾斜している。この第2表面352は、回路基板23の幅方向(X方向)外側でケース部21と接触し、かつ、回路基板23とは非接触となるように傾斜した傾斜面からなる。この結果、付勢部材350は、上下方向の厚みがX1方向側に向かうに従って小さくなるくさび状形状を有している。これにより、第2表面352は、ガイド部32a(32b)から遠い側(X2方向側)の壁部25の下端面25aと接触点P4で接触するように構成されている。
この結果、第4実施形態では、付勢部材350の付勢力F4は、第2表面352の傾斜角度を反映して、短手方向のガイド部32a(32b)側(X1方向側)に傾斜した方向に作用する。このように、第4実施形態では、付勢部材350は、載置板10に向かうZ方向に対してガイド部32aおよび32b側(X1方向側)に傾斜した方向に向けて、ケース部21を付勢するように構成されている。なお、付勢力F4の傾斜角度θは上記第2実施形態と同様である。
なお、ここでは、付勢部材350とケース部21との接触位置を、付勢力F4の説明のために接触点P4で代表して示しているが、実際にはゴムまたは発泡材からなる付勢部材350の第2表面352にケース部21が僅かにめり込むように接触することになる。そのため、幅W4を有する付勢部材350に対して壁部25の下端面25aがめり込む領域が、付勢部材350とケース部21との接触位置となる。
なお、第4実施形態における画像読取装置400のその他の構成については、上記第3実施形態と同様である。
上記第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記のように、Z方向に対してガイド部32a(32b)側に傾斜した方向に向けて、ケース部21を付勢するように付勢部材350を構成する。これにより、ケース部21をガイド部32a(32b)側にも付勢してケース部21(軸状部21c)とガイド部32a(32b)との接触状態を維持させることができる。その結果、ケース部21がガイド部32a(32b)との間の隙間でガタつくことを防ぐことができるので、ケース部21(スペーサ24)が振動して載置板10と接触および離間を繰り返すことにより異音が発生することも抑制することができる。
また、第4実施形態では、上記のように、固定的に支持された第1表面351と、ケース部21を付勢する第2表面352とを有するゴムまたは発泡材からなる付勢部材350を設ける。そして、回路基板23の幅方向(X方向)外側でケース部21と接触し、かつ、回路基板23とは非接触となるように傾斜した傾斜面により第2表面352を構成する。これにより、ゴムまたは発泡材を付勢部材350として用いる場合にも、傾斜面からなる第2表面352によって、容易に、回路基板23とは非接触の状態でケース部21と付勢部材350(ゴムまたは発泡材)とを接触させることができる。また、第2表面352の傾斜角度を調節することにより、容易に、ガイド部32a(32b)側に傾斜した方向に向けてケース部21を付勢する構成を得ることもできる。
なお、第4実施形態のその他の効果は、上記第2実施形態と同様である。
(第5実施形態)
次に、図1〜図4、図6、図8、図10および図12を参照して、第5実施形態について説明する。この第5実施形態では、画像読取装置に本発明を適用した上記第1〜第4実施形態と異なり、印刷部と読取部とを備えた複合機(画像形成装置)に本発明を適用した例について説明する。なお、上記第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付して図示するとともに説明を省略する。
図12に示すように、第5実施形態による複合機500は、画像印刷を行う印刷部410と、画像読み取りを行う読取部420および430とを備えた画像形成装置である。複合機500は、印刷部410および読取部420を収容する筐体440と、読取部420の上面を覆う天板部450とをさらに備えている。読取部430は、天板部450内に設けられている。印刷部410は、給紙部411に載置された用紙Aを装置内部に搬送して印刷を行うとともに、印刷済みの用紙Aを排出部412から排出するように構成されている。印刷部410は、公知の構成を採用することができるので、説明を省略する。複合機500は、本発明の「画像形成装置」の一例である。
読取部420は、上記第1実施形態〜第4実施形態に示した画像読取装置100〜400のいずれかにより構成されている。すなわち、図1に示したように、読取部420は、原稿が配置される載置板10と、載置板10の原稿を読み取る画像センサ部22と、画像センサ部22を収容して保持するケース部21と、ケース部21と接触するように配置され、ケース部21を載置板10に対して付勢する付勢部材とを含む。ここで、付勢部材としては、圧縮コイルバネ50(図4参照)、トーションバネ150(図6参照)、板バネ250(図8参照)または付勢部材350(図10参照)のいずれかが採用される。
複合機500の天板部450は、筐体440の上面に配置されるとともに筐体440に対して開閉可能に構成されており、天板部450を開放すると、載置板10(図1参照)が筐体440の上面部に露出される。そして、載置板10上に原稿を配置して画像センサ部22(図1参照)を走査させることにより、読取部420による原稿読取が行われる。また、天板部450には、読取部430に読取対象の原稿を自動給紙する給紙部431と、読取部430による読み取り済みの原稿を排出する排出部432とが設けられている。これらの給紙部431および排出部432により、読取部430は、原稿自動給紙機能(ADF)付きの読取部として構成されている。
なお、読取部430に、プラテンローラ(図示せず)により供給される原稿を読み取る画像センサ部22(図3参照)と、画像センサ部22を収容して保持するケース部21(図3参照)と、ケース部21と接触するように配置され、ケース部21をプラテンローラに対して付勢する付勢部材(たとえば、圧縮コイルバネ50)とを設けてもよい。この場合、プラテンローラは、本発明の「原稿配置部」の一例である。
なお、第5実施形態における複合機500のその他の構成については、上記第1実施形態と同様である。
上記第5実施形態のような構成の複合機500においても、読取部420に上記した各実施形態の画像読取装置100〜400を採用することにより、上記した各実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
また、上記第1〜第5実施形態では、付勢部材の一例として、圧縮コイルバネ50、トーションバネ150、板バネ250、および、ゴムまたは発泡材からなる付勢部材350を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、上記の各実施形態で説明した例以外の付勢部材を用いてもよい。
また、上記第1〜第5実施形態では、回路基板23とは非接触の状態でケース部21を付勢するように付勢部材を構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、付勢部材が回路基板と接触してもよい。具体的には、たとえば上記第1実施形態では、回路基板23をケース部21の下端面25aよりも上方(奥側)に配置(図4参照)した例を示したが、回路基板23をケース部21の下端面25aとほぼ面一となる位置に配置してもよい。この場合には、圧縮コイルバネ50が回路基板23とケース部21の下端面25aとの両方と接触する。その場合でも、ケース部との接触によって回路基板に加わる衝撃を分散することができるので、装置に衝撃が加わった場合にも回路基板などの破損を抑制することが可能である。
また、上記第1〜第5実施形態では、回路基板23と上下に重なる位置に付勢部材を配置した例を示したが、本発明はこれに限られない。平面的に見て、回路基板23と付勢部材とが重なることなく、付勢部材が回路基板23の外側でケース部21のみと重なるようにしてもよい。ただし、この場合にはケース部を大型化する必要があり、それに伴い画像読取装置が大型化する。
また、上記第1〜第5実施形態では、ケース部21の軸状部21cを短手方向の一方側(X1方向側)の位置に配置(図4参照)した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、軸状部は、短手方向の中央でもよいし、短手方向の他方側(X2方向側)にあってもよい。この場合でも、上記第2〜第4実施形態のように付勢力の方向をZ方向に対してガイド部側に傾斜させることにより、ガタつきを抑制することが可能である。
また、上記第1〜第5実施形態では、センサユニットを副走査方向(X方向)に移動させて走査する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、上記第5実施形態のADF機能付きの読取部430について説明したように、センサユニットが移動せずに、供給される原稿側を移動させることより、副走査方向に走査する構成であってもよい。この場合、上記第1実施形態で示した駆動機構40および駆動モータ41は設けなくともよい。
また、上記第1実施形態では、圧縮コイルバネ50の付勢力F1が上下方向(Z方向)に作用するように、圧縮コイルバネ50を構成した例を示したが、本発明はこれに限られない。圧縮コイルバネ50を用いる場合にも、上記第2〜第4実施形態で示したように、載置板10に向かうZ方向に対してガイド部32a(32b)側に傾斜した方向に向けて、ケース部21を付勢するように構成してもよい。すなわち、圧縮コイルバネ50自体をガイド部32a(32b)側に斜めに傾けて取り付けてもよい。
また、上記第1実施形態では、圧縮コイルバネ50をケース部21の長手方向(Y方向)両端部近傍に配置(図3参照)した例を示したが、本発明はこれに限られない。圧縮コイルバネ50を1つまたは3つ以上配置してもよいし、長手方向両端部以外の中央部に圧縮コイルバネ50を配置してもよい。付勢力を均等に作用させるためには、圧縮コイルバネ50を2つ1組で設けるのがよく、なるべく長手方向の両端部に近づけて配置するのがよい。なお、上記第2〜第4実施形態で示したトーションバネ150、板バネ250、および、ゴムまたは発泡材からなる付勢部材350についても同様である。
10 載置板(原稿配置部)
21 ケース部
22 画像センサ部
23 回路基板
30 保持部材
32a、32b ガイド部
50 圧縮コイルバネ(付勢部材)
100、200、300、400 画像読取装置
150 トーションバネ(付勢部材、ねじりバネ)
151 コイル部(回動支点)
153 アーム(ねじりアーム)
250 板バネ(付勢部材)
251 屈曲部(回動支点)
253 アーム(板バネアーム)
350 付勢部材
351 第1表面
352 第2表面
410 印刷部
420、430 読取部
500 複合機(画像形成装置)

Claims (9)

  1. 原稿が配置される原稿配置部と、
    前記原稿配置部の原稿を読み取る画像センサ部と、
    前記画像センサ部を収容して保持するケース部と、
    前記ケース部と接触するように配置され、前記ケース部を前記原稿配置部に対して付勢する付勢部材とを備える、画像読取装置。
  2. 前記画像センサ部と電気的に接続されるとともに、前記ケース部内で前記画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、
    前記付勢部材は、前記回路基板とは非接触の状態で、前記ケース部を前記原稿配置部に対して付勢するように構成されている、請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 前記画像センサ部および前記回路基板が収容された前記ケース部を保持する保持部材をさらに備え、
    前記付勢部材は、前記ケース部と前記保持部材との間の位置で、かつ、平面的に見て前記回路基板と重なる位置に配置されている、請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 前記画像センサ部が収容された前記ケース部を保持する保持部材をさらに備え、
    前記保持部材は、前記ケース部を移動可能に保持するように構成されているとともに、前記ケース部の移動方向を前記原稿配置部に向かう方向にガイドするガイド部を有し、
    前記付勢部材は、前記ケース部から前記原稿配置部に向かう方向に対して前記ガイド部側に傾斜した方向に向けて、前記ケース部を付勢するように構成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 前記画像センサ部と電気的に接続されるとともに、前記ケース部内で前記画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、
    前記付勢部材は、前記回路基板の幅よりも大きな内径を有する圧縮コイルバネを含み、
    前記圧縮コイルバネは、巻き中心が前記回路基板と重なる位置に位置するとともに、前記回路基板の外側の前記ケース部と接触するように設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 前記画像センサ部と電気的に接続されるとともに、前記ケース部内で前記画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、
    前記付勢部材は、前記回路基板の一方側に配置された回動支点と、前記回路基板の他方側に配置され、前記ケース部に当接して付勢するねじりアームとを有するねじりバネを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記画像センサ部と電気的に接続されるとともに、前記ケース部内で前記画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、
    前記付勢部材は、前記回路基板の一方側に配置された回動支点と、前記回路基板の他方側に配置され、前記ケース部に当接して付勢する板バネアームとを有する板バネを含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  8. 前記画像センサ部と電気的に接続されるとともに、前記ケース部内で前記画像センサ部とは反対側に露出するように配置された回路基板をさらに備え、
    前記付勢部材は、固定的に支持された第1表面と、前記ケース部を付勢する第2表面とを有するゴムまたは発泡材を含み、
    前記第2表面は、前記回路基板の幅方向外側で前記ケース部と接触し、かつ、前記回路基板とは非接触となるように傾斜した傾斜面からなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 画像印刷を行う印刷部と、
    画像読取りを行う読取部とを備え、
    前記読取部は、
    原稿が配置される原稿配置部と、
    前記原稿配置部の原稿を読み取る画像センサ部と、
    前記画像センサ部を収容して保持するケース部と、
    前記ケース部と接触するように配置され、前記ケース部を前記原稿配置部に対して付勢する付勢部材とを含む、画像形成装置。
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