JP4542882B2 - 回転子の製造方法、ポリゴンミラー、ポリゴンスキャナユニット、レーザスキャンユニットおよび画像形成措置 - Google Patents

回転子の製造方法、ポリゴンミラー、ポリゴンスキャナユニット、レーザスキャンユニットおよび画像形成措置 Download PDF

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本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置、画像読み取り装置等の光偏向器として用いることができるポリゴンスキャナの回転子の製造方法、及びこの製造方法により製造された回転子を使用するポリゴンスキャナユニットに関するものである。
従来、画像形成装置や画像読み取り装置に用いられるポリゴンミラー(回転多面鏡)は、回転軸及びマグネットと共に回転子を構成し、画像形成装置等においては固定子に対して回転軸を中心に回転することが知られている。また、このポリゴンミラーの光反射面が鏡面加工によって加工されることも知られている(例えば、特許文献1参照)。
図8は画像形成装置や画像読み取り装置に用いられるポリゴンミラー(回転多面鏡)の従来例を示す概略斜視図である。画像形成装置や画像読み取り装置に用いられるポリゴンミラー(回転多面鏡)として、例えば図8に示すようなものが知られている。
このポリゴンミラー1は、回転軸2及びマグネット3と共に回転子4を構成し、画像形成装置等においては図示を略す固定子に対して回転軸2を中心に回転する。
ポリゴンミラー1の基部5外周の6つの側面9a〜9fは鏡面加工された平滑な光反射面(鏡面)であり、その鏡面加工は特許文献1に示すように、次に示す図9の加工装置10により行われる。
図9は鏡面加工用の加工装置を示す概略図である。この加工装置10は、第1の金属加工品23を保持する受け台14と、加圧治具19により保持された第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24の側面(鏡面加工前の側面)9a〜9f(図8)を切削する切削工具17と、この切削工具17に対し第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24の側面を平行に揃える平面部材11を備える。
保持装置16は図9に示すように、角度割出し盤13の上面にベースプレート20が設けられ、その上面には凸部20aが設けられている。受け台14の底部には凹部14aが設けられ、この凹部14aが凸部20aに係合して位置決めされている。
受け台上面14bは平滑かつ角度割出し盤13に平行に仕上げられており、第1の金属加工品23の加工基準面である筒状部6(図8)の筒状部底面6aが当接されるようになっている。
また、受け台上面14bの中央部には逃げ穴15が形成されており、固定治具21が嵌合されている。この固定治具21は、以下の図10により明瞭に示すように筒状の本体の上部にフランジ状の先端部21aを有しており、この先端部21aと第1の金属加工品23の内周面23aを嵌め合せることによって位置決めすることができる。
図10は図9の鏡面加工用の加工装置のとくに第1及び第2の金属加工品周辺を拡大して示す概略図である。図11は金属加工品上方の加圧装置を示す概略図である。
切削工具17は図9に示すように、第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24を鏡面加工するために軸線Oを中心に鉛直面内で回転する回転円盤18にバイト22が取り付けられて構成されている。
平面部材11は受け台上面14bに垂直な平面部12を有し、水平方向に稼動するように設けられている。水平方向に稼動することによって、第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24の側面に平面部12を押し当てることによって、第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24の側面を揃える。
保持治具29は、図11に示すように、円筒形状の棒状部材26を有しており、油、空気等の圧力で棒状部材26を上下方向に移動する構造となっており、棒状部材26の先端部26aには加圧治具稼動部27が締結されている。
加圧治具稼動部27には支持棒28が取り付けられ、保持治具29に取り付けられたスライドガイド32を介して加圧治具稼動部27が上下に移動する。この棒状部材26と平行するように支持棒28が設けられて構成されている。これにより、加圧装置31にて加圧治具稼動部27が上下方向に可動し、規定されるストロークの分だけ上下方向に稼動可能となっている。
図10は第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24の位置決め方法を示している。固定治具21の先端部21aを第1の金属加工品23の内周面23aと嵌合させることで第1の金属加工品23の回転軸の中心と角度割り出し盤13の軸線Oに一致させ、かつ、第1の金属加工品23の姿勢を水平にする。
第1の金属加工品23の上面の溝内周面23cに第2の金属加工品24の内周面24aを嵌合させることで第2金属加工品24の軸心と第1の金属加工品23の回転軸の中心を一致させ、第1の金属加工品23の溝底部23dに第2の金属加工品24の加工基準面である筒状部6(図8)の底面6aを当接させることで姿勢を水平にする。
取り付けられた第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24は、平面部材11(図9)の平面部12を一方の側面に押し当てることにより、第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24の他方の側面9aを切削工具17の回転円盤18に正対させる。
次に、弾性部材25を第2の金属加工品24の筒状部6(図8)に重なり合うようにポリゴンミラーの基部5(図8)上に載せて、加圧装置31を駆動させて、加圧治具稼動部27を下方に移動させ、加圧治具19をゆっくり下降させる。そのさいに周壁部19bの底面19aが弾性部材25を押圧するように弾性部材25の位置を微調整する。
第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24の側面9a(図8)と回転円盤18との距離関係を微調整し、その後に回転円盤18を回転させ、両者を相対的に移動させつつ側面9aをバイト22により切削して側面9aを鏡面加工する。
以降、第1の金属加工品23をクランプしたまま角度割出し盤13を分割回転させて側面9b,9c,…9fを順次回転円盤26に正対させ、各側面9b,9c,…9fを上記同様の手順で鏡面加工し、加工終了後、加圧装置31を上昇させ第1の金属加工品23及び第2の金属加工品24のクランプを解放することにより回転子4(図8)が得られる。
しかしながら、近年、画像形成装置等については、高速化、高性能化(高画質化)の要求が厳しく、これに用いられる回転子についても高速回転可能及び高精度であることが求められている。例えば、回転子のミラー面の平面度品質(面精度)に関して言えば、要求精度が4λ/5(λ=0.633μm)からλ/4に引き上げられている。
そこで、高速回転を実現すべく高速安定領域までの立ち上がり時間を短縮し、高速到達後の回転ムラの減少及び消費電力を低減するためには、回転子の薄肉化と軽量化が必要となるが、回転子を薄肉化することでその剛性が低下し、鏡面加工時の切削抵抗による鏡面の変形量が大きくなり、面精度仕様を満足することが難しくなる。
従来技術に記した回転子を重ね合わせて複数個同時に鏡面加工する工法では、回転子の筒状部底面よりも更に下方に回転軸の端面が有る場合は、回転軸が他方の回転子と干渉し重ね合わせることができない。
そこで、回転子を重ね合わせるためには回転軸の影響を受けない形状にする必要があり、回転子の上面に筒状の受け形状を設ける等の形状変更による対応が必要であった。
特開2001−228432公報
しかし、形状変更をすることで回転子の重量が増加し、その重量増加の対策として薄肉化及び軽量化を施すと剛性が低下する等の、面精度の要求仕様に対して量産での加工品質を得ることができない場合や、重ね合わせの方法として回転子の鏡面加工後に回転軸を圧入する工法も開発されたが、結果として圧入された回転軸の影響により鏡面が変形し、面精度の要求仕様を満足することができなくなった。
また、回転子の高精度化として回転子の回転中心からミラー面までの距離公差も、要求値が今までの100μmから50μmとなり、特許文献1のような重ね合わせ方法が開発されていた。
しかし、回転子の重ね合せ時に金属加工品本体や中間部材による嵌め合せが厳密に実施されないと軸線の位置ずれや金属加工品の姿勢変化によるミラー面の加工挽き残りや回転子の回転中心からミラー面までの距離バラツキが発生する等の問題が有った。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、量産加工品質を満足する十分な剛性を持ち、回転子の筒状部底面より下に回転軸の端面が有る回転子同士を重ね合わせる場合でも、回転子の形状の制約を受けずに回転子を重ね合せて複数個同時の鏡面加工が可能となる回転子の製造方法及びポリゴンスキャナユニットを提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、鏡面加工される複数の側面部を周方向に有する正多角形状の水平面部と、水平面部の回転中心に有する回転軸と、該回転軸と同心の円筒形状で前記回転軸を中心に配したロータ部と、前記回転軸周りに設けた中空部、を有する回転子の製造方法において、前記回転軸を前記回転子に軸止めし、中間部材を介して前記回転軸の軸方向に複数の前記回転子を重ね合わせた状態で各回転子の外周面で位置決めして前記各回転子の各側面部を鏡面加工する回転子の製造方法を特徴とする。
また、請求項の発明は、構造が異なる回転子を複数個重ね合せて鏡面加工する請求項1記載の回転子の製造方法を特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項1又は2記載の回転子の製造方法を使用して製造されたポリゴンミラーを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項記載のポリゴンミラーを搭載するポリゴンスキャナユニットを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項記載のポリゴンスキャナユニットを搭載するレーザスキャンユニットを特徴とする。
また、請求項の発明は、請求項記載のレーザスキャンユニットを搭載した画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、回転子の筒状部底面より下に回転軸の端面があり、回転子同士を重ね合わせできない形状においても、回転子と回転子の間に中間部材を介在させることで、回転子を複数個重ね合わせることができ、形状の制約を受けず同時加工が可能となる。その結果、量産加工での作業効率の向上を図ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明による鏡面加工用の加工装置を示す概略図である。図1には本発明に係わる複数個の回転子を回転子の形状にとらわれることなく、重ね合わせることができる構成を示している。
固定治具50の先端部50aに第1の金属加工品51の内周面51aを滑合させ、受け台上面52に第1の金属加工品51を取り付けて位置決めをする。中間部材53は外周縁の上面53aと、その下方に位置する底面53bとを互いに平行状態とし、且つ両面53a、53bは平滑に加工されており、中央の突出部である先端部53cと内周面53dは同軸で平滑に加工されている。
第1の金属加工品51の外周面51bに、中間部材53の内周面53dを滑合させ、第1の金属加工品51の上面51cに中間部材53の底面53bを当接させて、第1の金属加工品51の上部に中間部材53を取り付けて位置決めする。また、第1の金属加工品51の上部外周面51bと中間部材53の内周面53dには固定位置決め時に水平方向に移動できるようにクリアランスが設けてある。
この中間部材53の上面中央から突出した先端部53cの外周に第2の金属加工品54の内周面54aを滑合させ、中間部材53の外周縁上面53aに第2の金属加工品54の底面を当接させることにより、中間部材53の上部で第2の金属加工品54を取り付けて位置決めする。また、第2の金属加工品54の内周面54aと中間部材53の先端部53cには固定位置決め時に水平方向に移動できるようにクリアランスが設けてある。
上記の手段で複数個の金属加工品を重ね合わせた状態で、後退している突き当てスライド57と突き当てスライド56を搭載した突き当て治具58を金属加工品の軸線Oに対して直交方向に水平移動させ第2の金属加工品54の外周面54bと第1の金属加工品51の外周面51dに突き当てスライド57と突き当てスライド56を当接させる。
突き当て治具58の突き当てスライド57と突き当てスライド56は突き当て基準面57bで予め突出し量が軸線Oに対して整列度3μm以下で設定されている。全ての当接面が一致するとき、第2の金属加工品54と第1の金属加工品51はクリアランス範囲内で金属加工部品の軸線Oに対して直交方向に水平移動し位置決めされる。
このとき、突き当て基準面57bと突き当てスライド57及び突き当てスライド56の位置関係は、突き当て面57a及び突き当て面56aと外周面54b及び外周面51dの当接面で3μm以下の精度を確保しており、軸線Oに対して第2の金属加工品54と第1の金属加工品51の軸線Oは50μm以下で一致させることが可能となる。
このようにして複数個の金属加工品を重ね合わせることができ、形状にとらわれず1度の鏡面加工にて複数個の回転子を得ることができるようになる。図1において、回転子(第1の金属加工品51及び第2の金属加工品54)は鏡面に加工される複数の側面部を周方向に有する正角形状の水平面部51e及び54cと、この水平面部51e及び54cの回転中心に回転軸2を有し、この回転軸2と同心の円筒形状で回転軸2を中心に配したロータ部51f及び54dとを有しており、回転軸2の周りに中空部を有している。
図2は本発明による鏡面加工用の加工装置の中間部材の変形例を示す概略図である。図2に示すように、中間部材63の形状を変えることにより、第2の金属加工品54の方向を変えた構成での重ね合せが実現できる場合もある。その構成は、固定治具50の筒状の本体上部に設けたフランジ状の先端部50aに、第1の金属加工品51の袴部の内周面51aを滑合させ、受け台上面52に第1の金属加工品51の袴部の底面を当接させることにより位置決めする。
中空筒状の中間部材63は、その外壁部の上面63aと底面63bを平行状態で平滑に加工されており、内周面63cは上面63aと底面63bの2平面に対し垂直で平滑に加工されている。第1の金属加工品51の小径外周面51bに、中間部材63の内周面63cを滑合させ、第1の金属加工品51の上面51cに中間部材63の底面63bを当接させて、第1の金属加工品51の上部に中間部材63を位置決めする。
この中間部材63の上部で、逆さ状態にある第2の金属加工品54の小径外周面54aと中間部材63の内周面63cとを滑合させ、中間部材63の上面63aと第2の金属加工品54の上面54bを当接させることにより、中間部材63の上部で第2の金属加工品54を位置決めする。また、各滑合部は水平方向に移動できるようにクリアランスが設けてある。
上記の手段で複数個の金属加工品の一方を上下逆向きにして重ね合わせた状態で、後退している突き当てスライド57と突き当てスライド56を搭載した突き当て治具58を第1及び第2の金属加工品の軸線Oに対して直交方向に水平移動させる。そして第2の金属加工品54の突き当て面57aと第1の金属加工品51の突き当て面51aに突き当てスライド57と突き当てスライド56を当接させる。
突き当て治具58の突き当てスライド57と突き当てスライド56は突き当て基準面57bで予め突出し、突出量が軸線Oに対して整列度3μm以下で設定されている。
全ての当接面が一致するとき、第2の金属加工品54と第1の金属加工品51はクリアランス範囲内で第1及び第2の金属加工品の軸線Oに対して直交方向に水平移動し位置決めされる。
このとき、突き当て基準面57bと突き当てスライド57及び突き当てスライド56の位置関係は、突き当て面57a及び突き当て面56aとの当接面で3μm以下の精度を確保しており、軸線Oに対して第2の金属加工品54と第1の金属加工品51の軸線Oは50μm以下で一致させることが可能となる。
このようにして上下の向きを違えての金属加工品の重ね合わせが可能となり、上下方向の向きにとらわれず1度の加工にて複数個の回転子を得ることができるようになる。図2における他の構成は図1とほほ同じであるので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
次に、図3は金属加工品(ポリゴンミラー)の形状の一例を示す概略断面図である。図4は金属加工品(ポリゴンミラー)の形状の他の例を示す概略断面図である。図3及び図4示すように、互いに形状が違った金属加工品においても、次の図5に示すように軸線Oに対して、突き当て治具58の突き当てスライド57と突き当てスライド56の突出し量を制御することにより、突き当て面57aと突き当て面56aの位置関係を一定に保つことが可能になるので、1度の加工にて複数個の回転子を得ることができるようになる。
図5は異なる形状の金属加工品を使用する鏡面加工用の加工装置を示す概略図である。図5では、第1の金属加工品51に図3に示した形状の金属加工品を、第2の金属加工品54に図4に示した形状の金属加工品を使用している。図5における他の構成は図1とほほ同じであるので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
図6は図1の実施の形態を示す斜視図である。図7は図6の斜視図の上面図である。図6及び図7において、突き当てスライド57の突き当て面57b1及び57b2と突き当てスライド56の突き当て面56a1及び56a2は、2等辺の2平面で第2の金属加工品54の外周面54bと第1の金属加工品51の外周面51dと当接している状態である。
また、図7の上面図は2等辺の2平面が軸線O基準で加工された第2の金属加工品54の外周面54bと第1の金属加工品51の51dに対してV溝形状で当接していることを表現している。
本発明では2等辺の2平面によるV溝で金属加工品の外周面に当接している状態を図示しているが、金属加工品の外周面で金属加工品の軸線Oを一致させることが可能で、軸線Oに対して直交方向に当接が可能で有れば、突き当てスライドの先端形状に制約は無い。
補足として、本加工に適用する金属加工品の各部位は軸線Oに対して同軸加工が施されており、軸線Oと各外周の突き当て面及び内周面は平行かつ垂直に平滑加工されている。図6及び図7における他の構成は図1とほほ同じであるので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
金属加工品のミラー面を鏡面加工した後に、回転軸2等を焼き嵌め、圧入すると、内部応力の発生によりミラー面の形状が変化し鏡面品質の悪化となる。そこで、鏡面加工前に回転軸2等を焼き嵌め圧入して、貫通穴のない状態の形状で鏡面加工することにより内部応力の影響を受けず、所望の鏡面品質を得ることができる。
また、貫通穴のない形状にすることにより、回転子51、54の剛性が向上し、切削抵抗等の応力によるミラー面変形量を低減することができ、ミラー面の鏡面品質を向上させることができる。
各々の回転子51、54の外周面に当接させて回転子51、54の軸線からのミラー面の距離を高精度に一致させることが可能となり、回転子51、54の品質を向上させ、ポリゴンスキャナユニットの性能向上となる。
本発明によれば、重ね合わせる回転子51、54で構造に違いが有る場合でも、各々の回転子に対し中間部材の形状を変更することにより異形状の回転子を複数個同時に鏡面加工することができる。このため、1台の加工機で多品種の同時加工が可能となり、多品種少量生産の生産効率を向上させることができる。
異形状の回転子51、54の外周面に当接させて回転子51、54の軸線からのミラー面の距離を高精度に一致させることが可能となり回転子51、54の品質を向上させ、ポリゴンスキャナユニットの性能向上となる。
本発明によれば、高精度な複数個加工が可能となり、回転子(金属加工品)51、54はミラー面と軸線の精度が一定に保たれ、低コストで高品位な部品・ユニットを提供できる。
本発明の回転子の製造方法では、鏡面加工される複数の側面部9aを周方向に有する正多角形状の水平面部51eと、この水平面部の回転中心に回転軸2を有しこの回転軸と同心の円筒形状で回転軸2を中心に配したロータ部51fと、を有し、回転軸周りに中空部を有する回転子51、54の製造方法において、中間部材53を介して軸方向に複数の回転子を重ね合わせた状態で各回転子の各側面部を鏡面加工するので、上記の如き優れた効果を得ることができる。
上記製造方法を使用して製造された回転子はポリゴンミラーに適用することができる。
また、上記ポリゴンミラーは、リゴンスキャナユニットに適用することができる。
また、上記ポリゴンミラー、及びポリゴンスキャナユニットは、レーザスキャンユニットや、このレーザスキャンユニットを搭載した画像読取り装置、画像形成装置に適用することができる。
本発明による鏡面加工用の加工装置を示す概略図。 本発明による鏡面加工用の加工装置の中間部材の変形例を示す概略図。 金属加工品の形状の一例を示す概略断面図。 金属加工品の形状の他の例を示す概略断面図。 異なる形状の金属加工品を使用する鏡面加工用の加工装置を示す概略図。 図1の実施の形態を示す斜視図。 図6の斜視図の上面図。 画像形成装置や画像読み取り装置に用いられるポリゴンミラー(回転多面鏡)の従来例を示す概略斜視図。 鏡面加工用の加工装置を示す概略図。 図9の鏡面加工用の加工装置のとくに第1及び第2の金属加工品周辺を拡大して示す概略図。 金属加工品上方の加圧装置を示す概略図。
符号の説明
2 回転軸、51 回転子(第1の金属加工品)、51e 正角形状の水平面部、51f ロータ部、53 中間部材、54 回転子(第2の金属加工品)、54c 正角形状の水平面部、54d ロータ部

Claims (6)

  1. 鏡面加工される複数の側面部を周方向に有する正多角形状の水平面部と、水平面部の回転中心に有する回転軸と、該回転軸と同心の円筒形状で前記回転軸を中心に配したロータ部と、前記回転軸周りに設けた中空部、を有する回転子の製造方法において、
    前記回転軸を前記回転子に軸止めし、中間部材を介して前記回転軸の軸方向に複数の前記回転子を重ね合わせた状態で各回転子の外周面で位置決めして前記各回転子の各側面部を鏡面加工することを特徴とする回転子の製造方法。
  2. 構造が異なる回転子を複数個重ね合せて鏡面加工することを特徴とする請求項1記載の回転子の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の回転子の製造方法を使用して製造されたことを特徴とするポリゴンミラー。
  4. 請求項記載のポリゴンミラーを搭載することを特徴とするポリゴンスキャナユニット。
  5. 請求項記載のポリゴンスキャナユニットを搭載することを特徴とするレーザスキャンユニット。
  6. 請求項記載のレーザスキャンユニットを搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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