JP2004184761A - ポリゴンミラー、ポリゴンミラーの光偏向装置、ポリゴンミラーの加工治具、ポリゴンミラーの製造方法及びポリゴンミラーの製造装置 - Google Patents

ポリゴンミラー、ポリゴンミラーの光偏向装置、ポリゴンミラーの加工治具、ポリゴンミラーの製造方法及びポリゴンミラーの製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加工が簡単で、ポリゴンミラーのミラー面の形状異常によって発生する画像不良の防止に役立つポリゴンミラー、ポリゴンミラーを用いた光偏向装置、ポリゴンミラーの加工治具、ポリゴンミラーの製造方法及びポリゴンミラーの製造装置を提供する。
【解決手段】ポリゴンミラーの加工治具48を円筒部3の内側に軽圧入し、上押え治具44の周壁部63の底面63aによって正角柱部5を押圧保持する。この押圧保持によりポリゴンミラー100の各側面100bを凹状に弾性変形させた状態で側面100bを平坦に鏡面加工する。押圧力を開放すれば側面100bは凸状となり、高速回転駆動時には遠心力による変形によって側面100bは平坦になる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置や画像読取装置に関連するポリゴンミラー、ポリゴンミラーの光偏向装置、ポリゴンミラーの加工治具、ポリゴンミラーの製造方法及びポリゴンミラーの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置や画像読取装置に用いられるポリゴンミラー(回転多面鏡)として、例えば図11に示すようなものが知られている。このポリゴンミラー1は、回転軸2及びマグネット4とともに回転子6を構成し、画像形成装置等においては図示を略す固定子に対して回転軸2を中心に回転する。ポリゴンミラー1は、例えばアルミニウム合金を鍛造して得られる金属加工品(図12参照)を後述のように鏡面加工して製造され、平面視正多角形(ここでは正六角形)の盤状の正角柱部5と、正角柱部5の下面側に形成された円筒状の円筒部3と、正角柱部5の上面側中央に形成された突出部1aとを有する。
突出部1aの中央で上記正六角形の重心位置には嵌合孔8が設けられ、回転軸2はその嵌合孔8に嵌合されてポリゴンミラー1に取り付けられる。また、マグネット4はその外径が円筒部3の内径と略同径の円筒状を呈し、円筒部3の内側に回転軸2と同心となるように固着される。そして、円筒部3内に装着されたマグネット4に対向する位置に所定距離離間させて巻線コイル(図示せず)を配置し、この部分がモータとして機能するように構成される。
正角柱部5の六つの側面1bは鏡面加工された平滑な光反射面(ミラー面)であり、その鏡面加工は図12に示す加工装置10により行われている。この加工装置10は、鏡面加工前のポリゴンミラー1を保持する保持装置11と、保持装置11により保持された鏡面加工前のポリゴンミラー1の側面1bを研削する研削工具12とを備える。研削工具12は、工具回転軸を中心に鉛直面内で回転する回転円盤24にバイト22が取り付けられて構成されている。
【0003】
保持装置11は、角度割出し盤26と、治具ベース25と、固定シャフト28と、保持治具21と、回転防止部材19と、拡縮部30と、回転操作部20と、基準面当接部34とを有する。角度割出し盤26は水平面内で装置回転軸を中心に回転可能であり、その上面には凸部35が形成されている。治具ベース25の下部にはその凸部35に係合する凹部36が設けられ、この凹部36が凸部35に係合することによって治具ベース25が角度割出し盤26上に位置決め固定されている。
治具ベース25には上方に向けて延びる突堤部27が形成されているとともに、その中央で凹部36の上方には治具ベース25を上下方向に貫通する貫通孔37が形成されている。固定シャフト28はその貫通孔37に嵌合されて治具ベース25の上方に突出し、筒状を呈する保持治具21の下部内側に嵌合している。保持治具21の下部には鍔部23が形成され、この鍔部23の下面23aが突堤部27の上面27aに当接することにより保持治具21が上下方向に位置決めされている。
また、固定シャフト28と保持治具21との嵌合により両者の軸心が装置回転軸に一致して、保持治具21が水平方向に位置決めされている。回転防止部材19は、その保持治具21が治具ベース25上で回転することを防止し、いわゆる「回り止め」の役割を果たしている。
【0004】
拡縮部30は、図13に拡大して示すように、保持治具21の上部内側に設けられている。この拡縮部30は全体としては筒状を呈するが、実際にはそれを周方向に等分割して得る形状の複数の構成部材が集合してなり、各構成部材の間隔が変化することによって筒径D1が拡大又は縮小するようになっている。拡縮部30の上部外周側には、上方に向かって連続的に径が拡大するテーパー面30aが形成されている。保持治具21の上部内周側には、そのテーパー面30aに接するようにテーパー面21aが形成されている。拡縮部30の上部内周側は後述のように回転軸2をチャックするチャック穴33となっており、このチャック穴33の周壁には回転軸2の損傷を防止するためのゴム等からなる保護部材38が設けられている。
回転操作部20は、保持治具21の外周面に形成されたネジ溝29aに螺合され、このネジ溝29aに沿って回転しながら上下に移動するようになっている。保持治具21にはネジ溝29aの下方に位置するように鉛直方向に延びる長孔39、39が形成され、拡縮部30の下部には長孔39の幅(図12及び図13において紙面垂直方向の幅)と略同寸の径を有するピン31が水平方向に延びるように固定され、このピン31の両端部31a、31aが長孔39、39を通って保持治具21の外側に突出している。また、拡縮部30は図示を略すバネ部材により上方に付勢され、この付勢力によりピン31の両端部31a、31aが回転操作部20に下方から当接している。
回転操作部20を回転させてこれを下方に移動させると、上記付勢力に抗してピン31が下方に移動して拡縮部30が下降する。このとき、テーパー面30aがテーパー面21aに対して摺接しながら下方に移動するので、拡縮部30を構成する上記構成部材の間隔は徐々に狭くなり、対向する構成部材間の距離であるチャック穴33の径(筒径D1)は縮小する。
一方、回転操作部20を回転させてこれを上方に移動させると、上記付勢力によりピン31が回転操作部20に追従して拡縮部30が上昇する。このとき、テーパー面30aがテーパー面21aに対して摺接しながら上方に移動するので、拡縮部30を構成する上記構成部材の間隔は徐々に広くなり、チャック穴33の径は拡大する。
【0005】
基準面当接部34は、回転操作部20の上方に位置するようにネジ溝29aに螺合されている。この基準面当接部34は上面34aが水平となるように微細に取付調整され、その上面34aには加工前のポリゴンミラー1の加工基準面である円筒部3の底面3aが当接される。なお、基準面当接部34には周方向に沿って複数の側穴40が設けられているが、この側穴40には図示を略す棒状部材が挿入可能であり、回転軸2が拡縮部30にチャックされたが締付力が弱いときには、その棒状部材により締付力を高めることができるようになっている。
この加工装置10により加工前のポリゴンミラー1を鏡面加工するには、まず、図11においてポリゴンミラー1の嵌合孔8及び円筒部3に回転軸2及びマグネット4を取り付けた後、図13において回転操作部20を操作してその回転軸2をチャックする。このとき、円筒部3の底面3aを基準面当接部34の上面34aに当接させてポリゴンミラー1の姿勢を水平にし、回転軸2の軸心を装置回転軸に一致させる。
続いて、その装置回転軸を中心に角度割出し盤26を回転させて、加工前のポリゴンミラー1の側面1bを研削工具12の回転円盤24に正対させる。そして、側面1bと回転円盤24との距離関係を微調整した後に回転円盤24を回転させ、両者を相対的に移動させつつ側面1bをバイト22により研削して側面1bを鏡面加工する。
以降、回転軸2をチャックしたまま角度割出し盤26を回転させて全ての側面1bを順次回転円盤24に正対させ、各側面1bを上記同様の手順で鏡面加工し、加工後、回転操作部20を操作してチャックを解放することによりポリゴンミラー1を含む回転子6が得られる。
尚、上記したような従来技術であるポリゴンミラーや光偏向装置などが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1のポリゴンミラーでは、補強リブを設けることで回転時におけるミラー反射面の変形を抑制しており、特許文献2の光偏向装置では、回転多面鏡の厚さが径方向外側に向かって徐々に増すようなテーパー形状にすることで回転駆動時の反射面形状の変形を低減させている。
しかしながら、特許文献1においては、補強リブを新たに設けるために部品の大型化を招いたり、ポリゴンミラー本体と補強リブを一体形成するために加工が複雑になるなどの問題がある。また、特許文献2においては、テーパー形状にしなくてはならないので、加工に手間がかかるという問題がある。
【特許文献1】実開平6−2332号公報
【特許文献2】特開2001−4946公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、画像形成装置等については高速化、高性能化(高画質化)の要求が厳しく、これに用いられるポリゴンミラーについても高速回転可能で高精度であることが求められている(例えばポリゴンミラーのミラー面の平面度品質(面精度)に関して言えば、要求精度が4λ/5(λ=0.633μm)からλ/5に引き上げられている。)。
ポリゴンミラーの高速化はポリゴンミラーの形状精度にも影響を及ぼす。例えば、30000rpm程度の高速回転では、遠心力によって、ポリゴンミラーの鏡面端部が膨らみ、ミラー面が凹形状となる。高速化が進むほど鏡面端部の膨らみ量は大きくなる。ミラー面が凹形状となると、ビーム径が太くなったり、焦点距離の位置ズレ等の要求性能を満足することができなくなり、回転ムラ(ジッター)が生じ、縦線ゆらぎ等の画像不良となる。したがって、遠心力の影響を受けるミラー面形状は高速回転駆動時において所望の平面度となることが重要である。
このような要求に対しては、例えば、実開平6−2332号公報のポリゴンミラーや特開2001−4946公報の光偏向装置などが提案されている。実開平6−2332号公報のポリゴンミラーでは、補強リブを設けることで回転時におけるミラー反射面の変形を抑制しており、特開2001−4946公報の光偏向装置では、回転多面鏡の厚さが径方向外側に向かって徐々に増すようなテーパー形状にすることで回転駆動時の反射面形状の変形を低減させている。
しかしながら、実開平6−2332号公報では、補強リブを新たに設けるために部品の大型化を招いたり、ポリゴンミラー本体と補強リブを一体形成するために加工が複雑になるなどの問題がある。また、特開2001−4946公報については、テーパー形状にしなくてはならないので、加工に手間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は、上述の問題点を解決するためになされたもので、加工が簡単で、ポリゴンミラーのミラー面の形状異常によって発生する画像不良の防止に役立つポリゴンミラー、ポリゴンミラーを用いた光偏向装置、ポリゴンミラーの加工治具、ポリゴンミラーの製造方法及びポリゴンミラーの製造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点を解決するために、請求項1記載の発明では、側面をミラー面とした正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とを備えたポリゴンミラーにおいて、前記ミラー面は回転駆動時の遠心力によって変形して平坦になるようにしたポリゴンミラーを最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明では、前記円筒部内に配した治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で鏡面加工することにより、前記治具を外したときに前記側面が凸状となるようにしたポリゴンミラーを主要な特徴とする。
請求項3記載の発明では、前記正角柱部と前記円筒部を挟んで押圧保持した状態で前記側面の鏡面加工をしたポリゴンミラーを主要な特徴とする。
請求項4記載の発明では、側面をミラー面とした正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とで構成されたポリゴンミラーを有し、前記ポリゴンミラーの前記ミラー面は回転駆動時の遠心力によって変形して平坦になるようにしたポリゴンミラーの光偏向装置を主要な特徴とする。
請求項5記載の発明では、前記円筒部内に配した治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で鏡面加工することにより、前記治具を外したときに前記側面が凸状となるようにしたポリゴンミラーを備えたポリゴンミラーの光偏向装置を主要な特徴とする。
請求項6記載の発明では、側面がミラー面に加工される正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とを備えたポリゴンミラーの加工時に前記円筒部内前記正角柱部と同じ多角形状であるポリゴンミラーの加工治具を主要な特徴とする。
請求項7記載の発明では、側面がミラー面に加工される正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とを備えたポリゴンミラーの加工時に、前記側面を変形させるためのポリゴンミラーの加工治具を用いたポリゴンミラーの製造方法であって、前記ポリゴンミラーの加工治具を前記円筒部内に配し、前記加工治具からの押圧力によって前記側面を変形させた状態で鏡面加工し、前記ポリゴンミラーの加工治具を外したときに前記側面が凸状となるようにしたポリゴンミラーの製造方法を主要な特徴とする。
【0008】
請求項8記載の発明では、前記ポリゴンミラーの加工治具を前記正角柱部と同じ多角形状とし、前記ポリゴンミラーの加工治具の各頂点が向く方向が前記正角柱部の頂点が向く方向と同じになるように前記円筒部内に配し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で鏡面加工するポリゴンミラーの製造方法を主要な特徴とする。
請求項9記載の発明では、前記ポリゴンミラーの加工治具を前記円筒部内へ配したときに前記ポリゴンミラーが位置決めされるようにしたポリゴンミラーの製造方法を主要な特徴とする。
請求項10記載の発明では、前記正角柱部と前記円筒部を挟んで押圧保持することで前記ポリゴンミラーの加工治具から押圧力を発生させ、該押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面の鏡面加工をするようにしたポリゴンミラーの製造方法を主要な特徴とする。
請求項11記載の発明では、前記正角柱部及び前記円筒部を弾性体を介して押圧保持し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面の鏡面加工をするようにしたポリゴンミラーの製造方法を主要な特徴とする。
請求項12記載の発明では、前記弾性体は前記円筒部と略同形状の環状であるポリゴンミラーの製造方法を主要な特徴とする。
請求項13記載の発明では、側面がミラー面に加工される正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とを備えたポリゴンミラーの加工時に、前記側面を変形させるためのポリゴンミラーの加工治具を用いたポリゴンミラーの製造装置であって、前記ポリゴンミラーの加工治具を前記円筒部内に配し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を変形させた状態で鏡面加工することができ、鏡面加工後に前記ポリゴンミラーの加工治具を外したときに前記側面が凸状となるようにしたポリゴンミラーの製造装置を主要な特徴とする。
【0009】
請求項14記載の発明では、前記ポリゴンミラーの加工治具を前記正角柱部と同じ多角形状とし、前記ポリゴンミラーの加工治具の各頂点が向く方向が前記正角柱部の頂点が向く方向と同じになるように前記円筒部内に配し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で鏡面加工することができるポリゴンミラーの製造装置を主要な特徴とする。
請求項15記載の発明では、前記ポリゴンミラーの加工治具を前記円筒部内へ配したときに前記ポリゴンミラーが位置決めされるようにしたポリゴンミラーの製造装置を主要な特徴とする。
請求項16記載の発明では、前記正角柱部と前記円筒部を挟んで押圧保持することで前記ポリゴンミラーの加工治具から押圧力を発生させ、該押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面の鏡面加工をすることができるポリゴンミラーの製造装置を主要な特徴とする。
請求項17記載の発明では、前記正角柱部及び前記円筒部を弾性体を介して押圧保持し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面の鏡面加工をすることができるポリゴンミラーの製造装置を主要な特徴とする。
請求項18記載の発明では、前記弾性体は前記円筒部と略同形状の環状であるポリゴンミラーの製造装置を主要な特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明に係るポリゴンミラー100を示す。ポリゴンミラー100は、回転軸2及びマグネット4とともに回転子6を構成し、画像形成装置等においては図示を略す固定子に対して回転軸2を中心に回転する。
ポリゴンミラー100は、例えばアルミニウム合金を鍛造して得られる平面視正多角形(ここでは正六角形)金属加工品の側面を凸状に鏡面加工し、回転駆動時にはその遠心力によって変形して平坦になるように6つの側面100bを構成したもので、正六角形の盤状の正角柱部5と、正角柱部5の下面側に形成された円筒状の円筒部3と、正角柱部5の上面側中央に形成された突出部1aとを有する。突出部1aの中央で上記正六角形の重心位置には嵌合孔8が設けられ、回転軸2はその嵌合孔8に嵌合されてポリゴンミラー100に取り付けられる。
また、環状のマグネット4はその外径が円筒部3の内径と略同径の円筒状を呈し、円筒部3の内側に回転軸2と同心となるように固着される。そして、円筒部3内に装着されたマグネット4に対向する位置に所定距離離間させて巻線コイル(図示せず)を配置し、この部分がモータとして機能するように構成される。
ポリゴンミラー100の側面100bの加工は図2に示すポリゴンミラーの製造装置200により行われる。ポリゴンミラーの製造装置200は、加工前のポリゴンミラー100を保持する保持装置50と、図12に示したと同様の研削工具とから概略構成されている。保持装置50は、角度割出し盤26と、角度割出し盤ベース47と、ベース51と、支持棒46と、支持板52と、加工治具45と、上押え治具44と、上押え稼動カバー43と、上押え治具可動部53とを備える。
角度割出し盤26は角度割出し盤ベース47上に設けられ、角度割出し盤ベース47とともに中心軸を中心に水平面内で回転可能となっている。ベース51は円環状を呈して中心軸に対して固定され、ボールベアリング54を介して角度割出し盤26の外周に設けられている。ベース51には上記研削工具と干渉しないように複数の支持棒46が立設され、支持板52はこれらの支持棒46に水平姿勢で支持されている。
角度割出し盤26の上面には凸部55が設けられ、加工治具45の底部には凹部56が設けられ、この凹部56が凸部55に係合して位置決めされた状態で加工治具45は角度割出し盤26に締結固定されている。図3に拡大して示すように、加工治具45の加工基準面45aは平滑かつ水平に仕上げられており、後述のようにポリゴンミラー100の基準面である円筒部3の底面3aが当接されるようになっている。また、加工基準面45aの中央部には治具取付穴57が形成され、ここにはポリゴンミラーの加工治具48が嵌合されている。ポリゴンミラーの加工治具48はこの例では正六角形状とされ、その中央には中心孔48aが穿設されている。
【0011】
図2において、上押え治具可動部53は支持板52に取り付けられており、平面視長方形状の基板58の上面中央に支軸42が設けられ、かつ、この支軸42と平行するようにガイド軸59,59が設けられて構成されている。支軸42及びガイド軸59の各上端部には上押え治具支持板41が取り付けられてその各上端部が連結されている。これにより、上押え治具可動部53は基板58と上押え治具支持板41とにより規定されるストロークの分だけ上下方向に移動可能となっている。
上押え稼動カバー43は上押え治具可動部53の基板58の下面に取り付けられ、上押え治具44はその上押え稼動カバー43に取り付けられている。上押え稼動カバー43はその外側を覆うカバー60の内部にベアリング(不図示)を備え、上押え治具44はそのベアリングに保持されることにより中心軸を中心に水平面内で回転可能となっている。上押え治具44は平面視円形状を呈し、その下部外周縁にはポリゴンミラー100の円筒部3と略同径の円環状の周壁部63が形成されている(図2、図3参照)。
【0012】
ここで、ポリゴンミラーの製造装置200によるポリゴンミラーの製造方法について説明する。ポリゴンミラーの製造方法では、まず、ポリゴンミラー100の嵌合孔8に回転軸2を嵌合させる。続いて、回転軸2の下端部がポリゴンミラーの加工治具48の中心孔48a内に逃げて円筒部3の底面3aが加工治具45の加工基準面45aに当接するように、ポリゴンミラー100を加工治具45上に設置する。
このとき、ポリゴンミラーの加工治具48は円筒部3の内側に軽圧入されるが、ポリゴンミラーの加工治具48の正六角形の各頂点の向く方向は正角柱部5の正六角形の頂点の向く方向と同じになるようになされる。つまり、加工治具48の外周面の形状は、正角柱部5の外面形状と相似形状をなすように構成されている。この軽圧入により、回転軸2の軸心は中心軸に一致するとともに、ポリゴンミラー100の正六角形の各頂点の方向へ力が作用して側面100bが中央部を中心に凹状に弾性変形する。
次に、上押え治具可動部53を下方に移動させて上押え治具44をゆっくりと下降させ、上押え治具44、上押え稼動カバー43及び上押え治具可動部53の自重により、又は荷重を制御しつつ周壁部63の底面63aによって正角柱部5を押圧保持する。この押圧保持により、図4に矢印F1で示すようにポリゴンミラー100には円筒部3の部分に上下から押圧力が作用し、この押圧力から矢印F2で示す力が発生し、矢印F3で示す力がポリゴンミラー100の正六角形の各頂点へ誘導されて各側面100bが図5に示すように中央部を中心に凹状に弾性変形する。
そして、この変形状態で角度割出し盤ベース47、角度割出し盤26、加工治具45及び上押え治具44を中心軸を中心に回転させ、側面100bを上記研削工具に正対させ、側面100bを平坦に鏡面加工する。
【0013】
側面100bの鏡面加工が終了すると、ポリゴンミラー100を上下から押圧したまま角度割出し盤26により割り出された角度(ここでは60°)だけ回転させて次の側面100bを上記研削工具に正対させ、平坦に鏡面加工する。以降、この手順を順次繰り返して残りの4つの側面100bを鏡面加工し、加工後は上押え治具可動部53を上方に移動させて上押え治具44を上昇させる。
上押え治具44を上昇させてポリゴンミラーの加工治具48から取り外すと、側面が鏡面加工されたポリゴンミラー100が得られるが、このポリゴンミラー100の側面100bはポリゴンミラーの加工治具48からの取外し時に図6に示すように押圧力が開放されて各側面100bの面形状が平面視で凸状に揃う。したがって、ポリゴンミラー100では、高速回転駆動時にミラー面形状が遠心力によって変形して図7のように平坦になるので、ポリゴンミラー100による光の偏向動作において回転ムラ(ジッター)の発生をなくし、縦線ゆらぎ等の画像不良を防止することができる。
また、ポリゴンミラーの製造装置200及びこれを用いたポリゴンミラーの製造方法では、ポリゴンミラー100のミラー面である側面100bを平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。また、この実施の形態では鏡面加工時にポリゴンミラー100が上下から保持されるので、円筒部3の内側にポリゴンミラーの加工治具48を圧入してもこの圧入に伴う正角柱部5の反り返り等の変形を防止することができる。
また、ポリゴンミラーの加工治具48をポリゴンミラー100と同様の多角形状(六角形状)とし、ポリゴンミラーの加工治具48の多角形の各頂点が向く方向がポリゴンミラー100の多角形の各頂点が向く方向と同じになるようにポリゴンミラーの加工治具48を円筒部3内に配することでポリゴンミラーの加工治具48の各頂点からの力がポリゴンミラー100の前記各頂点の方向へ作用するようにしているので、側面100bを簡単に、且つ効率よく凹状に弾性変形させることができる。
さらに、ポリゴンミラーの加工治具48を円筒部3の内側に軽圧入することによりポリゴンミラー100の鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
【0014】
図8はポリゴンミラー100を備えたポリゴンミラーの光偏向装置64の概略を示す。ポリゴンミラーの光偏向装置64では、既に回転軸2が取り付けられたこのポリゴンミラー100の円筒部3の内側にマグネット4を装着し、このマグネット4が通電が制御される固定子側の巻線コイル(不図示)に対向するように配置してモータを構成し、これにより、高速回転駆動させるものである。したがって、ポリゴンミラー100の側面100bは高速回転駆動時の遠心力によって変形して平坦になるので、このポリゴンミラー100を備えたポリゴンミラーの光偏向装置64ではジッターの発生が抑制されて高品質の画像を得ることができる。
【0015】
次に、弾性体65を介してポリゴンミラー100を押圧保持する場合のポリゴンミラーの製造装置300及びポリゴンミラーの製造方法について図9を用いて説明する。ポリゴンミラーの製造装置300はポリゴンミラーの製造装置200とほぼ同様の構成であるが、弾性体65を備えた点で異なるものとなっている。したがって、ポリゴンミラーの製造装置200と同一の部分については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
ポリゴンミラーの製造装置300において、まず、平面視で円筒部3と略同形の環状を呈した弾性体65は円筒部3に重なり合うように正角柱部5上に載置して、上押え治具可動部53を下方に移動させて上押え治具44をゆっくりと下降させる。このとき、周壁部63の底面63aが弾性体65を押圧するようにポリゴンミラー100の位置と弾性体65の位置とを微調整し、この調整により円筒部3がポリゴンミラーの加工治具48に保持されるとポリゴンミラー100の軸心は中心軸に一致する。
上押え治具44、上押え稼動カバー43及び上押え治具可動部53の自重により、又は荷重を制御されつつ周壁部63の底面63aが弾性体65を押圧すると、図10に矢印F1で示すようにポリゴンミラー100には円筒部3の部分に上下から押圧力が作用し、この押圧力から矢印F2で示す力が発生し、矢印F3で示す力がポリゴンミラー100の正六角形の各頂点へ誘導されて各側面100bが図5に示すように中央部を中心に弾性変形する。そして、この膨出状態で角度割出し盤ベース47、角度割出し盤26、加工治具45及び上押え治具44を中心軸を中心に回転させて側面100bを上記研削工具に正対させ、側面100bを平坦に鏡面加工する。
【0016】
側面100bの鏡面加工が終了すると、ポリゴンミラー100を上下から押圧したまま角度割出し盤26により割り出された角度(ここでは60°)だけ回転させて次の側面100bを上記研削工具に正対させ、平坦に鏡面加工する。以降、この手順を順次繰り返して残りの4つの側面100bを鏡面加工し、加工後は上押え治具可動部53を上方に移動させて上押え治具44を上昇させる。上押え治具44が上昇して押圧から解放されると、側面が鏡面加工されたポリゴンミラー100が得られるが、このポリゴンミラー100の側面100bはその押圧力の解放時に図6に示すように側面100bの面形状が平面視で凸状に揃う。
したがって、ポリゴンミラーの製造装置300及びこれを用いたポリゴンミラーの製造方法では、ポリゴンミラーの製造装置200を用いた場合と同様の効果を得ることができるとともに、正角柱部5が弾性体65を介して押圧されるので正角柱部5に直接的に強い押圧力が作用せず、被加工物の損傷を防止することができる。また、弾性体65は環状であるから、ポリゴンミラー100に対して押圧力が一様に分布され、ポリゴンミラー100の異常変形を抑えるとともに保持力を高めることができる。
なお、この実施の形態では、ポリゴンミラー100の形状は正六角形として説明したが、正六角形に限定されることはない。また、ポリゴンミラーの製造装置300及びこれを用いたポリゴンミラーの製造方法においては、弾性体65を治具と別体として設けるのではなく、例えば弾性部材を上押え治具44の周壁部63の底面63aに固着しておいてもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜3によれば、ポリゴンミラーはそのミラー面形状が高速回転駆動時に遠心力によって変形して平坦になるので、このポリゴンミラーによる光の偏向動作において回転ムラ(ジッター)の発生をなくし、縦線ゆらぎ等の画像不良を防止することができる。
請求項4及び5によれば、ポリゴンミラーの側面は高速回転駆動時の遠心力によって変形して平坦になるので、このポリゴンミラーを備えたポリゴンミラーの光偏向装置においてはジッターの発生が抑制されて高品質の画像を得ることができる。
請求項6によれば、ポリゴンミラーの加工治具をポリゴンミラーと同様の多角形状(六角形状)とし、ポリゴンミラーの加工治具の多角形の各頂点が向く方向がポリゴンミラーの多角形の各頂点が向く方向と同じになるようにポリゴンミラーの加工治具を円筒部内に配することでポリゴンミラーの加工治具の各頂点からの力がポリゴンミラーの前記各頂点の方向へ作用するようにしているので、側面を簡単に、且つ効率よく凹状に弾性変形させることができる。
請求項7によれば、ポリゴンミラーのミラー面である側面を平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。また、ポリゴンミラーの加工治具を円筒部の内側に軽圧入することによりポリゴンミラーの鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
【0018】
請求項8によれば、ポリゴンミラーの加工治具をポリゴンミラーと同様の多角形状(六角形状)とし、ポリゴンミラーの加工治具の多角形の各頂点が向く方向がポリゴンミラーの多角形の各頂点が向く方向と同じになるようにポリゴンミラーの加工治具を円筒部内に配することでポリゴンミラーの加工治具の各頂点からの力がポリゴンミラーの前記各頂点の方向へ作用するようにしているので、側面を簡単に、且つ効率よく凹状に弾性変形させることができる。
請求項9によれば、ポリゴンミラーの加工治具を円筒部の内側に軽圧入することによりポリゴンミラーの鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
請求項10によれば、ポリゴンミラーの製造装置及びこれを用いたポリゴンミラーの製造方法では、ポリゴンミラーのミラー面である側面を平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。また、この実施の形態では鏡面加工時にポリゴンミラーが上下から保持されるので、円筒部の内側にポリゴンミラーの加工治具を圧入してもこの圧入に伴う正角柱部の反り返り等の変形を防止することができる。
請求項11によれば、正角柱部が弾性体を介して押圧されるので正角柱部に直接的に強い押圧力が作用せず、被加工物の損傷を防止することができる。また、ポリゴンミラーのミラー面である側面を平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。さらに、ポリゴンミラーの加工治具を円筒部の内側に軽圧入することによりポリゴンミラーの鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
【0019】
請求項12によれば、弾性体は環状であるから、ポリゴンミラーに対して押圧力が一様に分布され、ポリゴンミラーの異常変形を抑えるとともに保持力を高めることができる。また、正角柱部が弾性体を介して押圧されるので正角柱部に直接的に強い押圧力が作用せず、被加工物の損傷を防止することができる。また、ポリゴンミラーのミラー面である側面を平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。さらに、ポリゴンミラーの加工治具を円筒部の内側に軽圧入することによりポリゴンミラーの鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
請求項13によれば、ポリゴンミラーのミラー面である側面を平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。また、ポリゴンミラーの加工治具を円筒部の内側に軽圧入することによりポリゴンミラーの鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
請求項14によれば、ポリゴンミラーの加工治具をポリゴンミラーと同様の多角形状(六角形状)とし、ポリゴンミラーの加工治具の多角形の各頂点が向く方向がポリゴンミラーの多角形の各頂点が向く方向と同じになるようにポリゴンミラーの加工治具を円筒部内に配することでポリゴンミラーの加工治具の各頂点からの力がポリゴンミラーの前記各頂点の方向へ作用するようにしているので、側面を簡単に、且つ効率よく凹状に弾性変形させることができる。
請求項15によれば、ポリゴンミラーの加工治具を円筒部の内側に軽圧入することによりポリゴンミラーの鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
【0020】
請求項16によれば、ポリゴンミラーの製造装置及びこれを用いたポリゴンミラーの製造方法では、ポリゴンミラーのミラー面である側面を平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。また、この実施の形態では鏡面加工時にポリゴンミラーが上下から保持されるので、円筒部の内側にポリゴンミラーの加工治具を圧入してもこの圧入に伴う正角柱部の反り返り等の変形を防止することができる。
請求項17によれば、正角柱部が弾性体を介して押圧されるので正角柱部に直接的に強い押圧力が作用せず、被加工物の損傷を防止することができる。また、ポリゴンミラーのミラー面である側面を平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。さらに、ポリゴンミラーの加工治具を円筒部の内側に軽圧入することによりポリゴンミラーの鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
請求項18によれば、弾性体は環状であるから、ポリゴンミラーに対して押圧力が一様に分布され、ポリゴンミラーの異常変形を抑えるとともに保持力を高めることができる。また、正角柱部が弾性体を介して押圧されるので正角柱部に直接的に強い押圧力が作用せず、被加工物の損傷を防止することができる。また、ポリゴンミラーのミラー面である側面を平坦に鏡面加工するだけでよいので加工が簡単である。さらに、ポリゴンミラーの加工治具を円筒部の内側に軽圧入することによりポリゴンミラーの鏡面加工についての位置決めを行うことができるので、圧入と位置決めとを別途に行う必要がなく鏡面加工作業の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリゴンミラー100の斜視図である。
【図2】本発明に係るポリゴンミラーの製造装置200の正面図である。
【図3】本発明に係るポリゴンミラーの製造装置200の要部拡大図である。
【図4】ポリゴンミラー100の押圧時の力の作用を示す図である。
【図5】ポリゴンミラー100の押圧時の側面の変形を示す図である。
【図6】図5の状態で側面を鏡面加工した後に得られるポリゴンミラー100を示す図である。
【図7】高速回転駆動による遠心力によって図6のポリゴンミラー100の側面が変形して平坦になった状態を示す図である。
【図8】ポリゴンミラーの光偏向装置64の概略を示す図である。
【図9】弾性体65を介してポリゴンミラー100を押圧保持するポリゴンミラーの製造装置300の要部を示す図である。
【図10】ポリゴンミラーの製造装置300におけるポリゴンミラー100の押圧時の力の作用を示す図である。
【図11】従来のポリゴンミラー1の斜視図である。
【図12】従来のポリゴンミラーの製造装置10の断面図である。
【図13】従来のポリゴンミラーの製造装置10の要部の拡大図である。
【符号の説明】
1,100 ポリゴンミラー、1a 突出部、1b,100b 側面、2回転軸、3 円筒部、3a,63a 底面、4 マグネット、5 正角柱部、6 回転子、8 嵌合孔、10,200,300 ポリゴンミラーの製造装置、11,50 保持装置、12 研削工具、19 回転防止部材、20 回転操作部、21 保持治具、21a,30a テーパー面、22 バイト、23 鍔部、23a 下面、24 回転円盤、25 治具ベース、26 角度割出し盤、27 突堤部、27a,34a 上面、28 固定シャフト、29a ネジ溝、30 拡縮部、31 ピン、31a 両端部、33 チャック穴、34 基準面当接部、35,55 凸部、36,56 凹部、37 貫通孔、38 保護部材、39 長孔、40 側穴、41 上押え治具支持板、42 支軸、43 上押え稼動カバー、44 上押え治具、45 加工治具、45a 加工基準面、46 支持棒、47 角度割出し盤ベース、48 ポリゴンミラーの加工治具、48a 中心孔、51 ベース、52 支持板、53 上押え治具可動部、54 ボールベアリング、57 治具取付穴、58 基板、59 ガイド軸、60 カバー、63周壁部、64 ポリゴンミラーの光偏向装置、65 弾性体

Claims (18)

  1. 側面をミラー面とした正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とを備えたポリゴンミラーにおいて、
    前記ミラー面は回転駆動時の遠心力によって変形して平坦になるように構成されていることを特徴とするポリゴンミラー。
  2. 前記円筒部内に配した治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面を鏡面加工することにより、前記治具を外したときに前記側面が凸状となるようにしたことを特徴とする請求項1記載のポリゴンミラー。
  3. 前記正角柱部と前記円筒部を挟んで押圧保持した状態で前記側面の鏡面加工をしたことを特徴とする請求項2記載のポリゴンミラー。
  4. 側面をミラー面とした正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とで構成されたポリゴンミラーを有し、前記ポリゴンミラーの前記ミラー面は回転駆動時の遠心力によって変形して平坦になるように構成されていることを特徴とするポリゴンミラーの光偏向装置。
  5. 前記円筒部内に配した治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で鏡面加工することにより、前記治具を外したときに前記側面が凸状となるようにしたポリゴンミラーを備えたことを特徴とする請求項4記載のポリゴンミラーの光偏向装置。
  6. 側面がミラー面に加工される正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とを備えたポリゴンミラーの加工時に前記円筒部内に配し、前記側面を凹状に変形させるためのポリゴンミラーの加工治具であって、
    前記加工治具の外周面は、前記正角柱部と相似形状の多角形状であることを特徴とするポリゴンミラーの加工治具。
  7. 側面がミラー面に加工される正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とを備えたポリゴンミラーの加工時に、前記側面を変形させるためのポリゴンミラーの加工治具を用いたポリゴンミラーの製造方法であって、
    前記ポリゴンミラーの加工治具を前記円筒部内に配し、前記加工治具からの押圧力によって前記側面を変形させた状態で鏡面加工し、前記ポリゴンミラーの加工治具を外したときに前記側面が凸状となるようにしたことをすることを特徴とするポリゴンミラーの製造方法。
  8. 前記ポリゴンミラーの加工治具の外周面を前記正角柱部と相似形状の多角形状とし、前記ポリゴンミラーの加工治具の各頂点が向く方向が前記正角柱部の頂点が向く方向と同じになるように前記円筒部内に配し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で鏡面加工することを特徴とする請求項7記載のポリゴンミラーの製造方法。
  9. 前記ポリゴンミラーの加工治具を前記円筒部内へ配したときに前記ポリゴンミラーが位置決めされるようにしたことを特徴とする請求項7または8記載のポリゴンミラーの製造方法。
  10. 前記正角柱部と前記円筒部を挟んで押圧保持することで前記ポリゴンミラーの加工治具から押圧力を発生させ、該押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面の鏡面加工をするようにしたことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載のポリゴンミラーの製造方法。
  11. 前記正角柱部及び前記円筒部を弾性体を介して押圧保持し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面の鏡面加工をするようにしたことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載のポリゴンミラーの製造方法。
  12. 前記弾性体は前記円筒部と略同形状の環状であることを特徴とする請求項11記載のポリゴンミラーの製造方法。
  13. 側面がミラー面に加工される正角柱部と、前記正角柱部の底面に形成した円筒部とを備えたポリゴンミラーの加工時に、前記側面を変形させるためのポリゴンミラーの加工治具を用いたポリゴンミラーの製造装置であって、
    前記ポリゴンミラーの加工治具を前記円筒部内に配し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を変形させた状態で鏡面加工することができ、鏡面加工後に前記ポリゴンミラーの加工治具を外したときに前記側面が凸状となるようにしたことをすることを特徴とするポリゴンミラーの製造装置。
  14. 前記ポリゴンミラーの加工治具の外周面を前記正角柱部と相似形状の多角形状とし、前記ポリゴンミラーの加工治具の各頂点が向く方向が前記正角柱部の頂点が向く方向と同じになるように前記円筒部内に配し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で鏡面加工することができることを特徴とする請求項13記載のポリゴンミラーの製造装置。
  15. 前記ポリゴンミラーの加工治具を前記円筒部内へ配したときに前記ポリゴンミラーが位置決めされるようにしたことを特徴とする請求項13または14記載のポリゴンミラーの製造装置。
  16. 前記正角柱部と前記円筒部を挟んで押圧保持することで前記ポリゴンミラーの加工治具から押圧力を発生させ、該押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面の鏡面加工をすることができることを特徴とする請求項13から15のいずれかに記載のポリゴンミラーの製造装置。
  17. 前記正角柱部及び前記円筒部を弾性体を介して押圧保持し、前記ポリゴンミラーの加工治具からの押圧力によって前記側面を凹状に変形させた状態で前記側面の鏡面加工をすることができることを特徴とする請求項13から15のいずれかに記載のポリゴンミラーの製造装置。
  18. 前記弾性体は前記円筒部と略同形状の環状であることを特徴とする請求項17記載のポリゴンミラーの製造装置。
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