JPH0825103A - クランクシャフトのｒ溝加工装置及びｒ溝加工方法 - Google Patents
クランクシャフトのｒ溝加工装置及びｒ溝加工方法Info
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- JPH0825103A JPH0825103A JP15998194A JP15998194A JPH0825103A JP H0825103 A JPH0825103 A JP H0825103A JP 15998194 A JP15998194 A JP 15998194A JP 15998194 A JP15998194 A JP 15998194A JP H0825103 A JPH0825103 A JP H0825103A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 クランクシャフトのピン及びジャーナルの幅
がワーク毎及び同一ワーク内で変っても、１台の機械で
左右のＲ溝を精度よく加工できるようにする。 【構成】 複数のカッタヘッド４，５を有するクランク
シャフトミラーの一方のカッタヘッド４に、ピンＰ及び
ジャーナルＪの左側のＲ溝３ｂを加工するカッタ６を、
また他方のカッタヘッド５には、ピンＰ及びジャーナル
Ｊの右側のＲ溝３ａを加工するカッタ８を取付けて、こ
れらカッタ６，８を交互及び同時に使用して、ピンＰ及
びジャーナルＪ両側のＲ側３ａ，３ｂを順次加工するこ
とにより、ピンＰ及びジャーナルＪの幅がワーク３毎及
び同一ワーク３内で変っても１台の機械で左右のＲ溝３
ａ，３ｂを可能にできるようにしたもので、複数の機械
を設備する必要がないため、設備費や設置スペースの削
減が図れる。
がワーク毎及び同一ワーク内で変っても、１台の機械で
左右のＲ溝を精度よく加工できるようにする。 【構成】 複数のカッタヘッド４，５を有するクランク
シャフトミラーの一方のカッタヘッド４に、ピンＰ及び
ジャーナルＪの左側のＲ溝３ｂを加工するカッタ６を、
また他方のカッタヘッド５には、ピンＰ及びジャーナル
Ｊの右側のＲ溝３ａを加工するカッタ８を取付けて、こ
れらカッタ６，８を交互及び同時に使用して、ピンＰ及
びジャーナルＪ両側のＲ側３ａ，３ｂを順次加工するこ
とにより、ピンＰ及びジャーナルＪの幅がワーク３毎及
び同一ワーク３内で変っても１台の機械で左右のＲ溝３
ａ，３ｂを可能にできるようにしたもので、複数の機械
を設備する必要がないため、設備費や設置スペースの削
減が図れる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はクランクシャフトのピ
ン及びジャーナルにＲ溝（円弧状溝）を加工するクラン
クシャフトのＲ溝加工装置及びＲ溝加工方法に関する。
ン及びジャーナルにＲ溝（円弧状溝）を加工するクラン
クシャフトのＲ溝加工装置及びＲ溝加工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来エンジンなどに使用するクランクシ
ャフトは、クランクシャフトミラーを使用してピンやジ
ャーナルをミーリング加工しており、その加工方法も種
々提案されている。例えば特開平３−１４９１３９号公
報では、多数のチップを有するミーリングカッタを回転
させながら、低速回転させたクランクシャフトのジャー
ナルまたはピンの外周面をミーリング加工した後、ミー
リングカッタを停止させた状態でクランクシャフトを回
転させて、ジャーナルまたはピンの隅肉部に滑らかな円
弧状溝（Ｒ溝）を旋削するクランクシャフトの加工方法
が提案されている。
ャフトは、クランクシャフトミラーを使用してピンやジ
ャーナルをミーリング加工しており、その加工方法も種
々提案されている。例えば特開平３−１４９１３９号公
報では、多数のチップを有するミーリングカッタを回転
させながら、低速回転させたクランクシャフトのジャー
ナルまたはピンの外周面をミーリング加工した後、ミー
リングカッタを停止させた状態でクランクシャフトを回
転させて、ジャーナルまたはピンの隅肉部に滑らかな円
弧状溝（Ｒ溝）を旋削するクランクシャフトの加工方法
が提案されている。
【０００３】また特開平５−７３４５３号公報では、複
数のカッタヘッドを有するクランクシャフトミラーの一
方のカッタヘッドに、ピン及びジャーナルの外周面とカ
ウンタウエイトの側面を加工するカッタを、また他方の
カッタヘッドにはピン及びジャーナルにＲ溝を加工する
カッタを取付けて、ピン及びジャーナルの外周面とカウ
ンタウエイトの側面を加工するカッタによりピン及びジ
ャーナルの外周面とカウンタウエイトの側面を順次加工
しながら、Ｒ溝加工用カッタで加工の終了したピン及び
ジャーナルのＲ溝を続けて加工することを特徴とするク
ランクシャフトの加工方法が提案されている。
数のカッタヘッドを有するクランクシャフトミラーの一
方のカッタヘッドに、ピン及びジャーナルの外周面とカ
ウンタウエイトの側面を加工するカッタを、また他方の
カッタヘッドにはピン及びジャーナルにＲ溝を加工する
カッタを取付けて、ピン及びジャーナルの外周面とカウ
ンタウエイトの側面を加工するカッタによりピン及びジ
ャーナルの外周面とカウンタウエイトの側面を順次加工
しながら、Ｒ溝加工用カッタで加工の終了したピン及び
ジャーナルのＲ溝を続けて加工することを特徴とするク
ランクシャフトの加工方法が提案されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記従来のクラ
ンクシャフトの加工方法では、何れも左右のＲ溝を同時
に加工するチップを備えたカッタを使用してジャーナル
やピン両側のＲ溝の加工を行うことから、同一のワーク
内でジャーナルまたはピンの幅が異なる場合、カッタを
交換するか、別の機械にワークを付け換えて加工しなけ
ればならないため、生産性が悪いなどの不具合がある。
またカッタの左右チップ間の寸法精度が加工精度に大き
く影響するため、寸法精度を厳密に管理する必要がある
が、チップやカッタの取付け精度や、加工時のバラツ
キ、工具寿命のバラツキなどによりチップ間の寸法精度
を管理するのが非常に困難なため、精度の高いＲ溝加工
が難しいなどの不具合もあった。この発明はかかる従来
の不具合を改善するためになされたもので、クランクシ
ャフトのピン及びジャーナルの幅がワーク毎及び同一ワ
ーク内で変わっても１台の機械で左右のＲ溝を精度よく
加工できるクランクシャフトのＲ溝加工装置及びＲ溝加
工方法を提供することを目的とするものである。
ンクシャフトの加工方法では、何れも左右のＲ溝を同時
に加工するチップを備えたカッタを使用してジャーナル
やピン両側のＲ溝の加工を行うことから、同一のワーク
内でジャーナルまたはピンの幅が異なる場合、カッタを
交換するか、別の機械にワークを付け換えて加工しなけ
ればならないため、生産性が悪いなどの不具合がある。
またカッタの左右チップ間の寸法精度が加工精度に大き
く影響するため、寸法精度を厳密に管理する必要がある
が、チップやカッタの取付け精度や、加工時のバラツ
キ、工具寿命のバラツキなどによりチップ間の寸法精度
を管理するのが非常に困難なため、精度の高いＲ溝加工
が難しいなどの不具合もあった。この発明はかかる従来
の不具合を改善するためになされたもので、クランクシ
ャフトのピン及びジャーナルの幅がワーク毎及び同一ワ
ーク内で変わっても１台の機械で左右のＲ溝を精度よく
加工できるクランクシャフトのＲ溝加工装置及びＲ溝加
工方法を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、複数のカッタヘッドを有するクランクシ
ャフトミラーの一方のカッタヘッドに、ピン及びジャー
ナルの左側のＲ溝を加工するカッタを、また他方のカッ
タヘッドには、ピン及びジャーナルの右側の溝を加工す
るカッタを取付けたものである。また複数のカッタヘッ
ドを有するクランクシャフトミラーの一方のカッタヘッ
ドに、ピン及びジャーナルの左側のＲ溝を加工するカッ
タを、また他方のカッタヘッドには、ピン及びジャーナ
ルの右側のＲ溝を加工するカッタをそれぞれ取付けて、
これらカッタを交互及び同時に使用してピン及びジャー
ナル両側のＲ溝を順次加工するようにしたものである。
成するために、複数のカッタヘッドを有するクランクシ
ャフトミラーの一方のカッタヘッドに、ピン及びジャー
ナルの左側のＲ溝を加工するカッタを、また他方のカッ
タヘッドには、ピン及びジャーナルの右側の溝を加工す
るカッタを取付けたものである。また複数のカッタヘッ
ドを有するクランクシャフトミラーの一方のカッタヘッ
ドに、ピン及びジャーナルの左側のＲ溝を加工するカッ
タを、また他方のカッタヘッドには、ピン及びジャーナ
ルの右側のＲ溝を加工するカッタをそれぞれ取付けて、
これらカッタを交互及び同時に使用してピン及びジャー
ナル両側のＲ溝を順次加工するようにしたものである。
【０００６】
【作 用】上記構成によりピン及びジャーナル両側の
Ｒ溝の間隔が変っても、１台の機械で左右のＲ溝加工が
可能になるため、複数の機械を設備する必要がない。
Ｒ溝の間隔が変っても、１台の機械で左右のＲ溝加工が
可能になるため、複数の機械を設備する必要がない。
【０００７】この発明の一実施例を図面を参照して詳述
する。図１は４気筒エンジンに使用するクランクシャフ
トのＲ溝をクランクシャフトミラーで加工する場合を示
したもので、この図で１は２基のワークヘッド、２はこ
れらワークヘッド１の対向面に設けられたチャックで、
加工すべきワーク３の両端を、センタ２ａで芯出しした
状態で加工位置を位相割出した後、図示しない爪体でク
ランプするようになっている。４及び５はワーク３の軸
線方向及びワーク３と直交する方向へ移動自在な２基の
カッタヘッドで、左側のカッタヘッド４には、上記ワー
ク３のピンＰ1 〜Ｐ4の例えば左側のＲ溝３ｂを加工す
るチップ６ａを有する環状のカッタ６と、加工部に隣接
するジャーナルＪ2 〜Ｊ4 を支持するレスト７が取付け
られている。また右側のカッタヘッド５には、ピンＰ1
〜Ｐ4 の例えば右側のＲ溝３ａを加工するチップ８ａを
有する環状のカッタ８と、加工部に隣接するジャーナル
Ｊ2〜Ｊ5 を支持するレスト９が取付けられている。
する。図１は４気筒エンジンに使用するクランクシャフ
トのＲ溝をクランクシャフトミラーで加工する場合を示
したもので、この図で１は２基のワークヘッド、２はこ
れらワークヘッド１の対向面に設けられたチャックで、
加工すべきワーク３の両端を、センタ２ａで芯出しした
状態で加工位置を位相割出した後、図示しない爪体でク
ランプするようになっている。４及び５はワーク３の軸
線方向及びワーク３と直交する方向へ移動自在な２基の
カッタヘッドで、左側のカッタヘッド４には、上記ワー
ク３のピンＰ1 〜Ｐ4の例えば左側のＲ溝３ｂを加工す
るチップ６ａを有する環状のカッタ６と、加工部に隣接
するジャーナルＪ2 〜Ｊ4 を支持するレスト７が取付け
られている。また右側のカッタヘッド５には、ピンＰ1
〜Ｐ4 の例えば右側のＲ溝３ａを加工するチップ８ａを
有する環状のカッタ８と、加工部に隣接するジャーナル
Ｊ2〜Ｊ5 を支持するレスト９が取付けられている。
【０００９】次にワーク３のピンＰ1 〜Ｐ4 及びジャー
ナルＪ2 〜Ｊ5 にＲ溝を加工する方法を図２を参照して
詳述する。まずワーク３を搬入して両端をセンタ２ａに
より支持したら、ワーク３を位相割出しして両端をチャ
ック２でクランプする。次に右側のカッタヘッド５を左
方へ移動して、カッタヘッド５に取付けられたカッタ８
をワーク３の第１ピンＰ1 に位置させ、この状態でカッ
タ８を回転させて、カッタ８のチップ８ａで第１ピンＰ
1 の右側のＲ溝３ａを加工する（図２の第１工程ＯＰ．
１） 第１工程ＯＰ．１で第１ピンＰ1 の右側のＲ溝３ａの加
工が完了したら、右側のカッタヘッド５を右方へ移動し
て、カッタヘッド５に取付けられたカッタ８を第２ジャ
ーナルＪ2 に位置させ、この状態でカッタ８を回転させ
て第２ジャーナルＪ2 の右側のＲ溝３ａを加工する（図
２の第２工程ＯＰ．２）。その後さらに右側のカッタヘ
ッド５を右方へ移動させて、カッタ８を第２ピンＰ
2 に、そしてレスト９を第２ジャーナルＪ2 に位置させ
たら、レスト９により第２ジャーナルＪ2 を支持した状
態でカッタ８を回転させて、チップ８ａにより第２ピン
Ｐ2 の右側のＲ溝３ａを加工する（図２の第３工程Ｏ
Ｐ．３）。
ナルＪ2 〜Ｊ5 にＲ溝を加工する方法を図２を参照して
詳述する。まずワーク３を搬入して両端をセンタ２ａに
より支持したら、ワーク３を位相割出しして両端をチャ
ック２でクランプする。次に右側のカッタヘッド５を左
方へ移動して、カッタヘッド５に取付けられたカッタ８
をワーク３の第１ピンＰ1 に位置させ、この状態でカッ
タ８を回転させて、カッタ８のチップ８ａで第１ピンＰ
1 の右側のＲ溝３ａを加工する（図２の第１工程ＯＰ．
１） 第１工程ＯＰ．１で第１ピンＰ1 の右側のＲ溝３ａの加
工が完了したら、右側のカッタヘッド５を右方へ移動し
て、カッタヘッド５に取付けられたカッタ８を第２ジャ
ーナルＪ2 に位置させ、この状態でカッタ８を回転させ
て第２ジャーナルＪ2 の右側のＲ溝３ａを加工する（図
２の第２工程ＯＰ．２）。その後さらに右側のカッタヘ
ッド５を右方へ移動させて、カッタ８を第２ピンＰ
2 に、そしてレスト９を第２ジャーナルＪ2 に位置させ
たら、レスト９により第２ジャーナルＪ2 を支持した状
態でカッタ８を回転させて、チップ８ａにより第２ピン
Ｐ2 の右側のＲ溝３ａを加工する（図２の第３工程Ｏ
Ｐ．３）。
【００１０】第３工程ＯＰ．３で第２ピンＰ2 のＲ溝３
ａの加工が完了したら、右側のカッタヘッド５を右方へ
移動させてカッタ８を第３ジャーナルＪ3 へ、また左側
のカッタヘッド４を右方へ移動させてカッタヘッド４に
取付けられたカッタ６を第１ピンＰ1 へ、そして左側カ
ッタヘッド４に取付けられたレスト７を第２ジャーナル
Ｊ2 に位置させたら、レスト７で第２ジャーナルＪ2 を
支持した状態でカッタ６，８を回転させて、カッタ６で
第１ピンＰ1 の左側のＲ溝３ｂを、そしてカッタ８で第
３ジャーナルＪ3 の右側のＲ溝３ａを同時に加工する
（図２の第４工程ＯＰ．４）。第５工程ＯＰ．５では、
左側カッタ６を第２ジャーナルＪ2 に、右側カッタ８を
第３ピンＰ3 へ、そしてレスト９を第３ジャーナルＪ3
に位置させて、レスト９により第３ジャーナルＪ3 を支
持した状態で第２ジャーナルＪ2 の左側のＲ溝３ｂと、
第３ピンＰ3 の右側のＲ溝３ａを同時に加工すると共
に、第６工程ＯＰ．６では、左側カッタ６を第２ピンＰ
2 に、右側カッタ８を第４ジャーナルＪ4に、そしてレ
スト７を第３ジャーナルＪ3 に位置させて、レスト７に
より第３ジャーナルＪ3 を支持した状態で第２ピンＰ2
の左側のＲ溝３ｂと、第４ジャーナルＪ4 の右側のＲ溝
３ａを同時に加工する。
ａの加工が完了したら、右側のカッタヘッド５を右方へ
移動させてカッタ８を第３ジャーナルＪ3 へ、また左側
のカッタヘッド４を右方へ移動させてカッタヘッド４に
取付けられたカッタ６を第１ピンＰ1 へ、そして左側カ
ッタヘッド４に取付けられたレスト７を第２ジャーナル
Ｊ2 に位置させたら、レスト７で第２ジャーナルＪ2 を
支持した状態でカッタ６，８を回転させて、カッタ６で
第１ピンＰ1 の左側のＲ溝３ｂを、そしてカッタ８で第
３ジャーナルＪ3 の右側のＲ溝３ａを同時に加工する
（図２の第４工程ＯＰ．４）。第５工程ＯＰ．５では、
左側カッタ６を第２ジャーナルＪ2 に、右側カッタ８を
第３ピンＰ3 へ、そしてレスト９を第３ジャーナルＪ3
に位置させて、レスト９により第３ジャーナルＪ3 を支
持した状態で第２ジャーナルＪ2 の左側のＲ溝３ｂと、
第３ピンＰ3 の右側のＲ溝３ａを同時に加工すると共
に、第６工程ＯＰ．６では、左側カッタ６を第２ピンＰ
2 に、右側カッタ８を第４ジャーナルＪ4に、そしてレ
スト７を第３ジャーナルＪ3 に位置させて、レスト７に
より第３ジャーナルＪ3 を支持した状態で第２ピンＰ2
の左側のＲ溝３ｂと、第４ジャーナルＪ4 の右側のＲ溝
３ａを同時に加工する。
【００１１】第７工程ＯＰ．７では左側カッタ６を第３
ジャーナルＪ3 に、右側カッタ８を第４ピンＰ4 に、そ
してレスト９を第４ジャーナルＪ4 位置させて、レスト
９により第４ジャーナルＪ4 を支持した状態で第３ジャ
ーナルＪ3 の左側のＲ溝３ｂと、第４ピンＰ4 の右側の
Ｒ溝３ａを同時に加工する。第８工程ＯＰ．８では左側
のカッタ６を第３ピンＰ3 に、右側のカッタ８を第５ジ
ャーナルＪ5 に、そしてレスト７を第４ジャーナルＪ4
位置させて、レスト７で第４ジャーナルＪ4 を支持した
状態で第３ピンＰ3 の左側のＲ溝３ｂと、第５ジャーナ
ルＪ5 の右側のＲ溝３ａを加工する。そして第９工程Ｏ
Ｐ．９では左側のカッタ６で第４ジャーナルＪ4 の左側
のＲ溝３ｂを、第１０工程ＯＰ．１０ではレスト７で第
５ジャーナルＪ5 を支持した状態で第４ピンＰ4 の左側
のＲ溝３ｂを加工すると共に、第１１工程ＯＰ．１１で
は左側のカッタ６で第５ジャーナルＪ5 の左側のＲ溝３
ｂを加工するものである。
ジャーナルＪ3 に、右側カッタ８を第４ピンＰ4 に、そ
してレスト９を第４ジャーナルＪ4 位置させて、レスト
９により第４ジャーナルＪ4 を支持した状態で第３ジャ
ーナルＪ3 の左側のＲ溝３ｂと、第４ピンＰ4 の右側の
Ｒ溝３ａを同時に加工する。第８工程ＯＰ．８では左側
のカッタ６を第３ピンＰ3 に、右側のカッタ８を第５ジ
ャーナルＪ5 に、そしてレスト７を第４ジャーナルＪ4
位置させて、レスト７で第４ジャーナルＪ4 を支持した
状態で第３ピンＰ3 の左側のＲ溝３ｂと、第５ジャーナ
ルＪ5 の右側のＲ溝３ａを加工する。そして第９工程Ｏ
Ｐ．９では左側のカッタ６で第４ジャーナルＪ4 の左側
のＲ溝３ｂを、第１０工程ＯＰ．１０ではレスト７で第
５ジャーナルＪ5 を支持した状態で第４ピンＰ4 の左側
のＲ溝３ｂを加工すると共に、第１１工程ＯＰ．１１で
は左側のカッタ６で第５ジャーナルＪ5 の左側のＲ溝３
ｂを加工するものである。
【００１２】以上のようにして第２ジャーナルＪ2 から
第５ジャーナルＪ5 及び第１ピンＰ1 から第４ピンＰ4
の左右Ｒ溝３ｂ，３ａの加工が完了したら、ワーク３を
一旦アンクランプした後、計測工程へ移行する。計測工
程は上記第１〜第１１工程で加工されたワーク３の加工
部分を図３及び図４に示すような計測装置１２を使用し
て自動的に計測し、計測結果を次のワーク３を加工する
際クランクシャフトミラーの制御部（ともに図示せず）
へフィードバックして制御データを補正することによ
り、工具の摩耗などにより発生する加工誤差を少なくし
て、加工精度を向上させるものである。
第５ジャーナルＪ5 及び第１ピンＰ1 から第４ピンＰ4
の左右Ｒ溝３ｂ，３ａの加工が完了したら、ワーク３を
一旦アンクランプした後、計測工程へ移行する。計測工
程は上記第１〜第１１工程で加工されたワーク３の加工
部分を図３及び図４に示すような計測装置１２を使用し
て自動的に計測し、計測結果を次のワーク３を加工する
際クランクシャフトミラーの制御部（ともに図示せず）
へフィードバックして制御データを補正することによ
り、工具の摩耗などにより発生する加工誤差を少なくし
て、加工精度を向上させるものである。
【００１３】図３及び図４に示す計測装置１２は、クラ
ンクシャフトミラーの一部に取付けられてワーク３の軸
線方向及び接離方向へ自動的に移動自在な基台１２ａを
有していて、この基台１２ａよりワーク方向へ突設され
た取付け板１２ｂの下面に計測器本体１２ｃが取付けら
れている。この計測器本体１２ｃからは一対のプローブ
１２ｄが突設されていて、これらプローブ１２ｄの先端
を図５に示すワーク３のピンＰ両側や、ジャーナルＪ両
側に当接させることにより、ピンＰの幅Ａやジャーナル
Ｊの幅Ｂが自動計測できるようになっており、計測結果
は上述したようにクランクシャフトミラーの制御部へフ
ィードバックされて制御データが補正されるようになっ
ている。
ンクシャフトミラーの一部に取付けられてワーク３の軸
線方向及び接離方向へ自動的に移動自在な基台１２ａを
有していて、この基台１２ａよりワーク方向へ突設され
た取付け板１２ｂの下面に計測器本体１２ｃが取付けら
れている。この計測器本体１２ｃからは一対のプローブ
１２ｄが突設されていて、これらプローブ１２ｄの先端
を図５に示すワーク３のピンＰ両側や、ジャーナルＪ両
側に当接させることにより、ピンＰの幅Ａやジャーナル
Ｊの幅Ｂが自動計測できるようになっており、計測結果
は上述したようにクランクシャフトミラーの制御部へフ
ィードバックされて制御データが補正されるようになっ
ている。
【００１４】なお上記実施例では加工済ワーク３の計測
を自動計測して制御データを補正するようにしたが、勿
論手動で計測して補正するようにしてもよい。また左側
カッタ６にピンＰやジャーナルＪの左側のＲ溝３ｂを、
そして右側のカッタ８に右側のＲ溝３ａを切削するチッ
プ６ａ，８ａを設けたが、逆でも勿論よいと共に、上記
実施例の加工方法では、第１〜第４ピンＰ1 〜Ｐ4 と第
２〜第５ジャーナルＪ2 〜Ｊ5 にＲ溝３ａ，３ｂを加工
する場合を説明したが、ワーク３のクランプ位置を変え
ることにより第１ジャーナルＪ1 のＲ溝加工も可能であ
る。
を自動計測して制御データを補正するようにしたが、勿
論手動で計測して補正するようにしてもよい。また左側
カッタ６にピンＰやジャーナルＪの左側のＲ溝３ｂを、
そして右側のカッタ８に右側のＲ溝３ａを切削するチッ
プ６ａ，８ａを設けたが、逆でも勿論よいと共に、上記
実施例の加工方法では、第１〜第４ピンＰ1 〜Ｐ4 と第
２〜第５ジャーナルＪ2 〜Ｊ5 にＲ溝３ａ，３ｂを加工
する場合を説明したが、ワーク３のクランプ位置を変え
ることにより第１ジャーナルＪ1 のＲ溝加工も可能であ
る。
【００１５】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、複数の
カッタヘッドを有するクランクシャフトの一方のカッタ
ヘッドに、クランクシャフトのピン及びジャーナルの左
側のＲ溝を、また他方のカッタヘッドに、ピン及びジャ
ーナルの右側のＲ溝を加工するカッタをそれぞれ設け
て、これらカッタにより順次ピン及びジャーナル両側の
Ｒ溝を加工するようにしたことから、クランクシャフト
のピン幅やジャーナル幅が変っても１台のクランクシャ
フトミラーでＲ溝の加工が可能になるため、複数の機械
を設備する場合に比べて設備費や設置スペースの大幅な
削減が図れる。またピンやジャーナルの幅が変っても工
具や機械を変えずにＲ溝の加工が可能なため、工具やワ
ークの付け換えに要する段取り時間が不要となり、これ
によって生産性が大幅に向上すると共に、１個のカッタ
にピン及びジャーナルの左右のＲ溝を同時に加工するチ
ップを２列に設けたもののように、左右チップ間の寸法
精度を厳密に管理しなくとも、精度の高いＲ溝の加工が
可能である。さらに加工の完了したワークの寸法を計測
してその結果を制御部にフィードバックし、次のワーク
を加工する際の制御データを補正することにより、チッ
プの摩耗などにより加工精度が低下するのを防止するこ
ともできる。
カッタヘッドを有するクランクシャフトの一方のカッタ
ヘッドに、クランクシャフトのピン及びジャーナルの左
側のＲ溝を、また他方のカッタヘッドに、ピン及びジャ
ーナルの右側のＲ溝を加工するカッタをそれぞれ設け
て、これらカッタにより順次ピン及びジャーナル両側の
Ｒ溝を加工するようにしたことから、クランクシャフト
のピン幅やジャーナル幅が変っても１台のクランクシャ
フトミラーでＲ溝の加工が可能になるため、複数の機械
を設備する場合に比べて設備費や設置スペースの大幅な
削減が図れる。またピンやジャーナルの幅が変っても工
具や機械を変えずにＲ溝の加工が可能なため、工具やワ
ークの付け換えに要する段取り時間が不要となり、これ
によって生産性が大幅に向上すると共に、１個のカッタ
にピン及びジャーナルの左右のＲ溝を同時に加工するチ
ップを２列に設けたもののように、左右チップ間の寸法
精度を厳密に管理しなくとも、精度の高いＲ溝の加工が
可能である。さらに加工の完了したワークの寸法を計測
してその結果を制御部にフィードバックし、次のワーク
を加工する際の制御データを補正することにより、チッ
プの摩耗などにより加工精度が低下するのを防止するこ
ともできる。
【図１】この発明の一実施例になるＲ溝加工方法に使用
するクランクシャフトミラーの構成図である。
するクランクシャフトミラーの構成図である。
【図２】この発明の一実施例になるＲ溝加工方法の工程
図である。
図である。
【図３】この発明の一実施例になるＲ溝加工方法で加工
されたワークの加工寸法を計測する計測装置の側面図で
ある。
されたワークの加工寸法を計測する計測装置の側面図で
ある。
【図４】図３のＸ方向からの矢視図である。
【図５】計測装置による計測個所を示す説明図である。
３ａ，３ｂ…Ｒ溝、４，５……カッタヘッド、６，８…
カッタ、１２…計測装置、Ｐ…ピン、Ｊ…ジャーナル。
カッタ、１２…計測装置、Ｐ…ピン、Ｊ…ジャーナル。
Claims (4)
- 【請求項１】 複数のカッタヘッド４，５を有するクラ
ンクシャフトミラーの一方のカッタヘッド４に、ピンＰ
及びジャーナルＪの左側のＲ溝３ｂを加工するカッタ６
を、また他方のカッタヘッド５には、ピンＰ及びジャー
ナルＪの右側のＲ溝３ａを加工するカッタ８を取付けた
ことを特徴とするクランクシャフトのＲ溝加工装置。 - 【請求項２】 Ｒ溝加工の完了したワーク３の加工寸法
を自動または手動で計測する計測装置１２を設けてなる
請求項１記載のクランクシャフトの加工装置。 - 【請求項３】 複数のカッタヘッド４，５を有するクラ
ンクシャフトミラーの一方のカッタヘッド４に、ピンＰ
及びジャーナルＪの左側のＲ溝３ｂを加工するカッタ６
を、また他方のカッタヘッド５には、ピンＰ及びジャー
ナルＪの右側のＲ溝３ａを加工するカッタ８をそれぞれ
取付けて、これらカッタ６，８を交互及び同時に使用し
てピンＰ及びジャーナルＪ両側のＲ溝３ａ，３ｂを順次
加工することを特徴とするクランクシャフトのＲ溝加工
方法。 - 【請求項４】 加工の完了したワーク３の加工寸法を計
測し、かつ計測結果を制御部へフィードバックして次に
加工するワーク３の制御データを補正してなる請求項３
記載のクランクシャフトのＲ溝加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15998194A JPH0825103A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | クランクシャフトのｒ溝加工装置及びｒ溝加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15998194A JPH0825103A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | クランクシャフトのｒ溝加工装置及びｒ溝加工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0825103A true JPH0825103A (ja) | 1996-01-30 |
Family
ID=15705400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15998194A Pending JPH0825103A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | クランクシャフトのｒ溝加工装置及びｒ溝加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0825103A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6973861B2 (en) | 2002-02-06 | 2005-12-13 | Komatsu Machinery Corporation Ltd. | Lathe-cutting apparatus for crankshaft and lathe-cutting method thereof |
| WO2010053665A2 (en) * | 2008-10-29 | 2010-05-14 | Borgwarner Inc. | Method and device for machining shafts |
| CN104493595A (zh) * | 2015-01-14 | 2015-04-08 | 青岛德盛机械制造有限公司 | 一种曲柄铣键槽工装 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP15998194A patent/JPH0825103A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6973861B2 (en) | 2002-02-06 | 2005-12-13 | Komatsu Machinery Corporation Ltd. | Lathe-cutting apparatus for crankshaft and lathe-cutting method thereof |
| WO2010053665A2 (en) * | 2008-10-29 | 2010-05-14 | Borgwarner Inc. | Method and device for machining shafts |
| WO2010053665A3 (en) * | 2008-10-29 | 2010-07-22 | Borgwarner Inc. | Method and device for machining shafts |
| CN104493595A (zh) * | 2015-01-14 | 2015-04-08 | 青岛德盛机械制造有限公司 | 一种曲柄铣键槽工装 |
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