JP2002346885A - 加工用位置決め方法 - Google Patents

加工用位置決め方法

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JP2002346885A
JP2002346885A JP2001159726A JP2001159726A JP2002346885A JP 2002346885 A JP2002346885 A JP 2002346885A JP 2001159726 A JP2001159726 A JP 2001159726A JP 2001159726 A JP2001159726 A JP 2001159726A JP 2002346885 A JP2002346885 A JP 2002346885A
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machining
coordinate system
reference coordinate
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processing
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Takashi Matsuo
隆史 松尾
Narikazu Minoura
成和 箕浦
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークあるいは加工工具の位置決めを簡便に
且つ精度良く行う。 【解決手段】 加工機に高精度回転割り出し装置2を介
して測定用プローブ7を装着して、該測定用プローブ7
にて加工テーブル上に設置したワーク6の少なくとも2
側面に対して少なくとも2点ずつ位置測定を行って、2
側面の各2点間を結ぶ直線上の交点に加工基準座標系を
設定し、上記高精度回転割り出し装置に測定用プローブ
に代えて加工工具4を装着するとともに、上記加工基準
座標系に対して加工機が持つ基準座標系の角度差分を計
算して得られた角度差分だけ高精度回転割り出し装置2
を回転させて加工用の新しい基準座標系を設定し、該設
定に基づいて加工工具によるワークの加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は加工機、殊に高精度
回転割り出し装置を備えているNC加工機におけるワー
クの加工に際してのワークの位置決めのための位置決め
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NC加工機、たとえばNC放電加工機に
おいて、その加工テーブル上に設置されたワークの所定
位置に放電電極を対向させて放電加工を行う場合、ワー
クの位置及び向きを電極に対して正確に合わせた上で加
工を行う必要があるが、この時、放電電極及びワークを
共に外部の三次元測定器等を用いて平行平面出しをして
加工の基準位置を予め測定しておき、そのセット状態を
維持してNC放電加工機にセットし、事前に測定してお
いた値を加工機に入力して、ワーク及び電極の加工基準
座標系を設定して加工することが行われている。
【0003】また、加工開始前に電極は毎回三次元測定
器等で電極の取付基準に対して電極形状の芯振れ量を測
定しておき、ワークは加工機に測定導体プローブをセッ
トして加工基準面を毎回手動にて測定し、それぞれの値
をNC放電加工機に入力してワーク及び電極の加工基準
座標系を設定して加工することも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】加工テーブル上に置か
れたワーク及び電極の平行の芯出しをNC加工機以外の
外部の機器を用いて設定することはコスト的にも精度的
にも問題がある。
【0005】また手動操作が必要である場合が多く、こ
の点も芯出し精度にばらつきが生じて位置決め精度を悪
化させる要因となっている。
【0006】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところはワークあるいは加工
工具の位置決めを簡便に且つ精度良く行うことができる
加工用位置決め方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、加工
機に高精度回転割り出し装置を介して測定用プローブを
装着して、該測定用プローブにて加工テーブル上に設置
したワークの少なくとも2側面に対して少なくとも2点
ずつ位置測定を行って、2側面の各2点間を結ぶ直線上
の交点に加工基準座標系を設定し、上記高精度回転割り
出し装置に測定用プローブに代えて加工工具を装着する
とともに、上記加工基準座標系に対して加工機が持つ基
準座標系の角度差分を計算して得られた角度差分だけ高
精度回転割り出し装置を回転させて加工用の新しい基準
座標系を設定し、該設定に基づいて加工工具によるワー
クの加工を行うことに特徴を有しており、加工機に高精
度回転割り出し装置を介して測定用プローブを装着し
て、該測定用プローブにて加工テーブル上に設置した加
工用工具の少なくとも2側面に対して少なくとも2点ず
つ位置測定を行って、2側面の各2点間を結ぶ直線上の
交点に加工基準座標系を設定し、上記高精度回転割り出
し装置に測定用プローブに代えてワークを装着するとと
もに、上記加工基準座標系に対して加工機が持つ基準座
標系の角度差分を計算して得られた角度差分だけ高精度
回転割り出し装置を回転させて加工用の新しい基準座標
系を設定し、該設定に基づいて加工工具によるワークの
加工を行うことに他の特徴を有している。
【0008】ねじ等を作るスパイラル加工や真円加工、
十字溝加工などに際して用いられている高精度回転割り
出し装置を利用し、この高精度回転割り出し装置を位置
決め用としても用いることで、高精度位置決めを簡単に
行えるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施の形態の一例に
基づいて詳述すると、加工機としては、図4に示すよう
に、その加工用工具(ここでは放電電極4)の主軸1へ
の取り付けが、高精度回転割り出し装置2を介してなさ
れるものを用いる。図示例では高精度回転割り出し装置
2にエロワチャッキング装置3を用いて行っている。
【0010】加工テーブル10上へのワーク6の設置
は、たとえば図5に示すように、マグネットテーブル5
上に設置するものとし、マグネットテーブル5はチャッ
キングプレート50のチャッキング栓51をエロワチャ
ッキング装置54で加工テーブル10に固定すればよ
い。
【0011】そして、ワーク4に対する加工に際して
は、図1〜図3に示すように、まずステップ101〜1
06を実行し、高精度回転割り出し装置2には放電電極
4に代えて測定導体プローブをセットする。次いで本発
明に係る加工方法を実現する加工基準座標系の設定用の
測定マクロプログラムを呼び出す(ステップ107)。
【0012】このマクロプログラムにより、ステップ1
08〜118の動作が順次実行されていくわけである
が、まずは測定幅W1,W2及び接触感知戻り量K1,
K2(図6及び図7参照)を入力する。この値が入力さ
れれば、NC加工機は上記マクロプログラムに従い、ま
ず図6に示すように、ワーク6の一面(第1測定基準
面)の1点目の位置を測定し、次いで同じ面の2点目の
位置を測定する。この後、図7に示すように、ワーク6
の上記一面に隣接する他の面(第2測定基準面)の1点
目と2点目の位置を測定する。
【0013】そして、上記第1測定基準面の測定データ
S11,S12と第2測定基準面の測定データS21,
S22の交点を計算し、移動量の測定点の座標値のずれ
量から加工基準座標系BAの加工機が持つ基準座標系B
Aに対する傾きθを演算する。
【0014】一方、上記測定が終われば、ステップ11
9〜121において、測定導体プローブ7に代えて放電
電極4を高精度回転割り出し装置2にセットし、高精度
回転割り出し装置2によって上記傾きθ分だけ放電電極
4を回転させて、図10,11に示すように放電電極4
をワーク4に正対させ、この状態で放電加工を行う。
【0015】この加工が終われば、ステップ122〜1
29に示すように、加工形状測定用の測定導体プローブ
をセットして加工形状60の検証を行い、公差内になけ
れば再度放電電極4をセットして加工を行う。公差内に
あれば、次の加工用の放電電極4に交換して加工を繰り
返す。
【0016】なお、放電電極4の加工機への取付は従来
と同様に外部機器を利用してセットする。また、ここで
は放電電極4が加工機側にあり、ワーク6が加工テーブ
ル10上にある場合のワークに対する位置決め方法とし
て説明したが、放電電極4を加工テーブル10側にセッ
トする場合、放電電極4の2面に対して2点ずつ測定を
行うことで、放電電極4の基準座標系を求めることがで
き、放電電極4の基準座標系と加工機の基準座標系との
傾き角を求めることができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明は、高精度回転割り
出し装置の精密さに着目して該高精度回転割り出し装置
を利用して位置決めを行うことができるようにしたもの
であり、加工テーブル上におかれたワークあるいは電極
の平行の芯だしをNC加工機以外の外部での芯だし装置
や専用治具を必要とすることなく高精度に行うことがで
きる。しかも芯出し作業を稼働率の向上や加工効率の向
上となる自動で行うことも可能であって、ばらつきの原
因となりやすい人の技能に依存することなく高精度位置
決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のフローチャートで
ある。
【図2】同上の続きのフローチャートである。
【図3】同上の更に続きのフローチャートである。
【図4】同上の概略を示す斜視図である。
【図5】同上のワーク側のセッティングを示す分解正面
図である。
【図6】同上の測定状態を示す斜視図である。
【図7】同上の他の測定状態を示す斜視図である。
【図8】同上の動作を示す斜視図である。
【図9】同上の動作を示す説明図である。
【図10】同上の加工時を示す斜視図である。
【図11】同上のワークの平面図である。
【符号の説明】
2 高精度回転割り出し装置 4 放電電極 6 ワーク 7 測定用プローブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工機に高精度回転割り出し装置を介し
    て測定用プローブを装着して、該測定用プローブにて加
    工テーブル上に設置したワークの少なくとも2側面に対
    して少なくとも2点ずつ位置測定を行って、2側面の各
    2点間を結ぶ直線上の交点に加工基準座標系を設定し、
    上記高精度回転割り出し装置に測定用プローブに代えて
    加工工具を装着するとともに、上記加工基準座標系に対
    して加工機が持つ基準座標系の角度差分を計算して得ら
    れた角度差分だけ高精度回転割り出し装置を回転させて
    加工用の新しい基準座標系を設定し、該設定に基づいて
    加工工具によるワークの加工を行うことを特徴とする加
    工用位置決め方法。
  2. 【請求項2】 加工機に高精度回転割り出し装置を介し
    て測定用プローブを装着して、該測定用プローブにて加
    工テーブル上に設置した加工用工具の少なくとも2側面
    に対して少なくとも2点ずつ位置測定を行って、2側面
    の各2点間を結ぶ直線上の交点に加工基準座標系を設定
    し、上記高精度回転割り出し装置に測定用プローブに代
    えてワークを装着するとともに、上記加工基準座標系に
    対して加工機が持つ基準座標系の角度差分を計算して得
    られた角度差分だけ高精度回転割り出し装置を回転させ
    て加工用の新しい基準座標系を設定し、該設定に基づい
    て加工工具によるワークの加工を行うことを特徴とする
    加工用位置決め方法。
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