JP4541587B2 - 配管材の引出具、および配管材の引出構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、可撓性を有する配管材を引き出すための、配管材の引出具、および配管材の引出構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、架橋ポリエチレン等からなる可撓性を有する給水管を、例えば、建物の壁を貫通させて引き出す引出具として、例えば、特開昭63−251684号に示されるものがあった。すなわち、図6に示されるように、引出具21は、壁22に明けられた壁孔22a部分に配備されて、給水管23が挿通される挿通孔24を備えるとともに、壁表P1側からの水の浸入を防止するための止水部材25を備えていた。そして、この止水部材25は、筒部25aを備え、その筒内が、給水管23が密接して挿通される通孔25bとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の引出具21にあっては、例えば、壁22を貫通する給水管23を、小さな曲率半径で屈曲させて、壁表P1側となる屋外に設置される給湯器等に接続する場合、給水管23と止水部材25の筒部25aとの間に隙間が生じて、壁裏P2側に雨水等が浸入する虞があった。また、屈曲した給水管23によって、長年にわたって止水部材25に負荷がかかることで、止水部材25が破損または劣化して、この止水部材25による止水効果が維持できなくなる虞があった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、簡単な構造で水の侵入を防止することができるとともに、その水の侵入防止効果を継続して維持することができる、配管材の引出具、および配管材の引出構造を提供することにある。
【0005】
また、他の目的は、異なる外径の配管材や異なる本数の配管材を引き出す場合にも対応することができる、配管材の引出具、および配管材の引出構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る配管材の引出具、および配管材の引出構造は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る配管材の引出具は、可撓性を有する配管材を引き出すための引出具であって、筒状に形成されてその筒内が、前記配管材が挿通される挿通孔となった本体部と、前記本体部の一端側に螺着されて、前記配管材が引き出される引出口を有するナットとを備える。そして、前記本体部と前記ナットとで構成される構成体には、前記配管材が密接して挿通される通孔を有する止水部材と、前記止水部材部分における前記配管材の屈曲を防止すべく、前記止水部材を間に置く位置に、前記配管材の外周面に略接するようにしてその外周面を囲む、第1および第2の屈曲防止部とが、設けられている。
【0007】
これにより、配管材は、筒状に形成された本体部の挿通孔に挿通されて、本体部の一端側に羅着されたナットの引出口から引き出される。そして、本体部とナットとで構成される構成体には、止水部材と、その止水部材を間に置く位置に、配管材の外周面に略接するようにしてその外周面を囲む、第1および第2の屈曲防止部とが設けられており、この第1および第2の屈曲防止部によって、配管材が保持されて、止水部材部分における配管材の屈曲が防止される。このように、止水部材部分における配管材の屈曲が防止されることで、この止水部材の、通孔における配管材との密接が維持され、その配管材が挿通される通孔から本体部の挿通孔内への水の侵入が防止される。その上、止水部材部分における配管材の屈曲が防止されることで、配管材から止水部材が受ける負荷を小さくすることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る配管材の引出具のように、請求項1に記載の引出具において、前記第1の屈曲防止部は、前記構成体とは別体の第1屈曲防止部材からなり、前記第2の屈曲防止部は、前記構成体とは別体の第2屈曲防止部材からなっていてもよい。
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る配管材の引出具のように、請求項2に記載の引出具において、前記第1および第2屈曲防止部材、並びに前記止水部材は、前記配管材の外径に応じて、または前記配管材の本数に応じて、複数種類の中から選択的に用いられてもよい。これにより、第1および第2屈曲防止部材、並びに止水部材を、複数種類の中から選択的に用いることで、異なる外径の配管材に対応させたり、あるいは異なる本数の配管材に対応させたりすることができる。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る配管材の引出具のように、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の引出具において、前記止水部材は、その外周面が前記挿通孔の周壁面に押圧されて、前記通孔の周壁面が内側に膨出してもよい。このように、止水部材において、通孔の周壁面が内側に膨出することで、配管材は、止水部材の通孔に密接して挿通される。
【0011】
また、請求項5に記載の発明に係る配管材の引出具のように、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の引出具において、建物の壁に明けられた壁孔を覆うカバー部を備え、前記本体部は、前記カバー部に、そのカバー部の表裏に前記挿通孔の各側が開口するようにして設けられてもよい。こうして、この引出具は、本体部が、建物の壁孔を覆うカバー部に、そのカバー部の表裏に挿通孔の各側が開口するようにして設けられており、この挿通孔に挿通される配管材は、壁孔から引き出される。そして、カバー部が壁孔を覆うことで、水が、壁孔部分における壁と本体部との隙間を通って侵入するのを防止することができる。
【0012】
また、請求項6に記載の発明に係る配管材の引出構造は、建物の壁に明けられた壁孔から、可撓性を有する配管材が引き出される引出構造である。この引出構造は、前記壁孔と、その壁孔を通る前記配管材と、前記壁孔部分に配備され、筒状に形成されてその筒内が、前記配管材が挿通される挿通孔となった本体部と、前記本体部の一端側に螺着されて、前記配管材が引き出される引出口を有するナットとを備える。そして、前記本体部と前記ナットとで構成される構成体には、前記配管材が密接して挿通される通孔を有する止水部材と、前記止水部材部分における前記配管材の屈曲を防止すべく、前記止水部材を間に置く位置に、前記配管材の外周面に略接するようにしてその外周面を囲む、第1および第2の屈曲防止部とが、設けられている。
【0013】
これにより、壁孔を通る配管材は、筒状に形成された本体部の挿通孔に挿通されて、本体部の一端側に羅着されたナットの引出口から引き出され、こうして、配管材は、壁孔から引き出される。そして、本体部とナットとで構成される構成体には、止水部材と、その止水部材を間に置く位置に、配管材の外周面に略接するようにしてその外周面を囲む、第1および第2の屈曲防止部とが設けられており、この第1および第2の屈曲防止部によって、配管材が保持されて、止水部材部分における配管材の屈曲が防止される。このように、止水部材部分における配管材の屈曲が防止されることで、この止水部材の、通孔における配管材との密接が維持され、その配管材が挿通される通孔から本体部の挿通孔内への水の侵入が防止される。その上、止水部材部分における配管材の屈曲が防止されることで、配管材から止水部材が受ける負荷を小さくすることができる。
【0014】
また、請求項7に記載の発明に係る配管材の引出構造のように、請求項6に記載の引出構造において、前記壁孔を覆うカバー部を備え、前記本体部は、前記カバー部に、そのカバー部の表裏に前記挿通孔の各側が開口するようにして設けられてもよい。この引出構造によると、本体部が、建物の壁孔を覆うカバー部に、そのカバー部の表裏に挿通孔の各側が開口するようにして設けられることで、この挿通孔に挿通される配管材は、壁孔から引き出される。そして、カバー部が壁孔を覆うことで、水が、壁孔部分における壁と本体部との隙間を通って侵入するのを防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る配管材の引出具、および配管材の引出構造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1ないし図5は、本発明に係る配管材の引出具、および配管材の引出構造の一実施の形態を示す。図中符号1は、建物の壁であり、1aは、壁1に明けられた壁孔である。2は、可撓性を有する配管材としての、水や湯を供給する給水管である。3は、前記給水管2を引き出すための引出具である。4は、壁孔1aから、前記給水管2が引き出される引出構造である。
【0017】
ここで、給水管2の引出具3は、カバー部としてのカバー5と、本体部としての本体6と、ナット7とを備えている。そして、前記本体6と前記ナット7とで構成される構成体8には、止水部材9と、第1および第2の屈曲防止部X1、X2とが、設けられている。
【0018】
カバー5は、壁孔1aを覆うものであり、板状のプレート部5aと、そのプレート部5aの前面側および後面側に突き出るように傾斜配置された円板状の取付部5bと、その取付部5bの周縁から直角に延びてプレート部5aに繋がる周壁部5c、5cとからなる。そして、プレート部5aの四隅には、このカバー5を壁1に取り付けるための孔5d、5dが明けられており、また、プレート部5aの裏面の周囲には、前記壁1の表面に当接するようにパッキン5eが設けられている。また、取付部5bには、本体6を取り付けるための、円形の取付孔5fが明けられている。
【0019】
本体6は、筒状に形成されて、その筒内が、前記給水管2が挿通される挿通孔6aとなっており、この本体6は、前記カバー5に、そのカバー5の表裏に挿通孔6aの各側が開口するようにして設けられている。具体的には、本体6は、その一方側であって、カバー5の表側に位置する第1本体6bと、他方側であって、カバー5の裏側に位置する第2本体6cとからなる。第1本体6bは、その基端部分6dの内周に雌ネジ6eが形成されており、また、第2本体6cは、その基端部分6fの外周に雄ネジ6gが形成されている。そして、この第2本体6cの基端部分6fが、カバー5の取付孔5fに挿入されて、雄ネジ6gと雌ネジ6eとが螺合することで、第1本体6bと第2本体6cとは組み付けられるとともに、これら第1本体6bと第2本体6cとが、カバー5の取付部5bを挟み込むようにして、その取付部5bに取り付けられる。また、このとき、第1本体6bと第2本体6cとの筒内が、連通して前記挿通孔6aとなり、第1本体6bと第2本体6cとからなる本体6は、取付孔5fに挿通されることとなる。なお、第1本体6bと取付部5bとの間には、パッキン6hが設けられている。
【0020】
また、第1本体6bは、その先端部分6iの外周に雄ネジ6jが形成されている。そして、第1本体6bの筒内は、先端側が径大部6k、中間が径小部6mとなって、それら径大部6kと径小部6mとを繋ぐ部分は、段部6nとなっている。第2本体6cは、給水管2が収容される鞘管10を接続するためのコネクタであって、先端部分6pには、鞘管10を係止するための係止爪6q、6qが設けられている。
【0021】
ナット7は、その雌ネジ7aが、本体6の一端側(図示実施の形態においては、第1本体6bの先端部分6iの雄ネジ6j)に羅着されるものである。そして、ナット7は、先端部分7bに、給水管2が引き出される引出口7cを有している。この引出口7cは、雌ネジ7aよりも径小となっており、また、それら雌ネジ7aと引出口7cを繋ぐ部分は、段部7dとなっている。
【0022】
止水部材9は、給水管2が密接して挿通される通孔9aを有している。具体的には、止水部材9は、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴム材等からなり、円盤状に形成されて、中央には、上下の面を貫通するようにして、円形の前記通孔9aが明けられている。この止水部材9は、その外径が、第1本体6bの径大部6kの内径よりも若干大きく形成されており(図4参照)、ナット7が、第1本体6bの雄ネジ6jにねじ込まれると、後述する第2屈曲防止部材12に押されて、径大部6kに圧入されるようになっている(図1参照)。このようにして、止水部材9が、第1本体6bの径大部6kに圧入されると、止水部材9の外周面9bが、径大部6kの周壁面、つまりは挿通孔6aの周壁面に押圧されて、通孔9aの周壁面が内側に膨出し、この止水部材9と給水管2とは密接することとなる。
【0023】
第1および第2の屈曲防止部X1、X2は、止水部材9部分における給水管2の屈曲を防止すべく、止水部材9を間に置く位置に、給水管2の外周面に略接するようにしてその外周面を囲むものである。そして、第1の屈曲防止部X1は、前記構成体8とは別体の第1屈曲防止部材11からなり、同様にして、第2の屈曲防止部X2は、前記構成体8とは別体の第2屈曲防止部材12からなっている。ここで、第1屈曲防止部材11は、円筒状に形成されて、その円筒内が、給水管2が略接して挿通される第1孔11aとなっている。そして、第1屈曲防止部材11は、その一方端に第1鍔部11bが形成されており、その第1鍔部11bが、第1本体6bの段部6nに当接するようにして、径小部6mに挿入されている。同様に、第2屈曲防止部材12は、円筒状に形成されて、その円筒内が、給水管2が略接して挿通される第2孔12aとなっている。そして、第2屈曲防止部材12は、その一方端に第2鍔部12bが形成されており、その第2鍔部12bが、ナット7の段部7dに当接するようにして、引出口7cに挿入されている。
【0024】
そして、第1および第2屈曲防止部材11、12、並びに止水部材9は、給水管2の外径に応じて、または給水管2の本数に応じて、複数種類の中から選択的に用いられる。つまり、給水管2の外径に対応した、内径の孔11a、12aおよび通孔9aを有する、屈曲防止部材11、12および止水部材9が複数種類用意されたり、給水管2の本数に対応した、数の孔11a、12aおよび通孔9aを有する、屈曲防止部材11、12および止水部材9が複数種類用意されている。図1は、径大の給水管2が一本の場合を示しており、この給水管2に対応して、一つの径大の孔11a、12aおよび通孔9aを有する、屈曲防止部材11、12および止水部材9が用いられている。そして、図5は、径小の給水管2が二本の場合を示しており、これら給水管2に対応して、二つの径小の孔11a、11a、12a、12aおよび通孔9a、9aを有する、屈曲防止部材11、12および止水部材9が用いられている。
【0025】
一方、給水管2の引出構造4は、前記壁孔1aと、その壁孔1aを通る給水管2と、壁孔1a部分に配備され、前述のように給水管2が挿通される本体6と、その本体6の一端側に螺着され、前述のように給水管2が引き出されるナット7と、前記カバー5とを備える。そして、本体6とナット7とで構成される構成体8には、前述のように、止水部材9と、第1および第2屈曲防止部材11、12とが、設けられている。
【0026】
次に、以上の構成からなる引出具3および引出構造4の作用効果について説明する。給水管2は、筒状に形成された本体6の挿通孔6aに挿通されて、本体6の一端側の雄ネジ6jに羅着されたナット7の引出口7cから引き出される。そして、本体6とナット7とで構成される構成体8には、止水部材9と、その止水部材9を間に置く位置に、給水管2の外周面に略接するようにしてその外周面を囲む、第1および第2屈曲防止部材11、12とが設けられている。このようにして、この第1および第2屈曲防止部材11、12によって、給水管2が保持されるので、構成体8の外部において給水管2が曲げられる場合であっても、止水部材9部分における給水管2の屈曲が防止される。また、こうして、止水部材9部分における給水管2の屈曲が防止されることで、この止水部材9の、通孔9aにおける給水管2との密接が維持され、その給水管2が挿通される通孔9aから本体6の挿通孔6a内への雨水等の水の侵入が防止される。すなわち、止水部材9と第1および第2屈曲防止部材11、12によって、止水部材9の、通孔9aにおける給水管2との密接が維持されており、このような簡単な構造で水の侵入を防止することができる。その上、止水部材9部分における給水管2の屈曲が防止されることで、給水管2から止水部材9が受ける負荷を小さくすることができるので、止水部材9の破損や劣化を抑えることができ、この止水部材9による水の侵入防止効果を継続して維持することができる。
【0027】
また、第1および第2屈曲防止部材11、12、並びに止水部材9を、複数種類の中から選択的に用いることで、異なる外径の給水管2に対応させたり、あるいは異なる本数の給水管2に対応させたりすることができる。
【0028】
また、止水部材9が第1本体6bの径大部6kに圧入されると、止水部材9の外周面9bが、径大部6kの周壁面、すなわち挿通孔6aの周壁面に押圧されて、通孔9aの周壁面が内側に膨出することで、給水管2は、止水部材9に容易に密接する。したがって、この止水部材9による水の侵入防止効果を確実に得ることができる。
【0029】
また、この引出具3および引出構造4は、本体6が、壁孔1aを覆うカバー5に、そのカバー5の表裏に挿通孔6aの各側が開口するようにして設けられており、こうして、この挿通孔6aに挿通される給水管2は、壁孔1aから引き出される。そして、カバー5が壁孔1aを覆うことで、水が、壁孔1a部分における壁1と本体6との隙間を通って侵入するのを防止することができる。
【0030】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、この引出具3や引出構造4が設けられる壁1は、建物の外壁であっても内壁であってもよく、また、浴室の壁等であってもよい。また、引出具3にはカバー5が設けられているが、このカバー5を取り外すことで、壁1以外の場所、例えば、給水管2が分岐用ヘッダーに接続される付近等に配備されてもよい。
【0031】
また、第2本体6cには、鞘管10が接続されているが、特に必要なければ、この鞘管10は接続されなくともよい。
【0032】
また、配管材は、水や湯を供給する給水管2でなくとも、排水管やガス管、あるいは電線が収容される電線管等であってもよい。
【0033】
また、第1の屈曲防止部X1は、構成体8とは別体の第1屈曲防止部材11からならなくとも、例えば、第1本体6bと一体となっていてもよい。同様に、第2の屈曲防止部X2は、構成体8とは別体の第2屈曲防止部材12からならなくとも、例えば、ナット7と一体となっていてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る配管材の引出具および引出構造によれば、次の効果がある。
【0035】
請求項1または2に記載された配管材の引出具によれば、止水部材と第1および第2の屈曲防止部によって、止水部材の、通孔における配管材との密接が維持されており、このような簡単な構造で水の侵入を防止することができる。しかも、配管材から止水部材が受ける負荷を小さくすることができるので、止水部材の破損や劣化を抑えることができ、この止水部材による水の侵入防止効果を継続して維持することができる。
【0036】
また、請求項3に記載された配管材の引出具によれば、加えて、第1および第2屈曲防止部材、並びに止水部材を、複数種類の中から選択的に用いることで、異なる外径の配管材、あるいは異なる本数の配管材に対応させることができる。
【0037】
また、請求項4に記載された配管材の引出具によれば、加えて、止水部材において、その外周面が挿通孔の周壁面に押圧されて、通孔の周壁面が内側に膨出することで、配管材は、止水部材に容易に密接する。
【0038】
また、請求項5に記載された配管材の引出具によれば、加えて、壁孔を覆うカバー部が設けられているので、水が、壁孔部分における壁と本体部との隙間を通って侵入するのを防止することができる。
【0039】
また、請求項6に記載された配管材の引出構造によれば、止水部材と第1および第2の屈曲防止部によって、止水部材の、通孔における配管材との密接が維持されており、このような簡単な構造で水の侵入を防止することができる。しかも、配管材から止水部材が受ける負荷を小さくすることができるので、止水部材の破損や劣化を抑えることができ、この止水部材による水の侵入防止効果を継続して維持することができる。
【0040】
また、請求項7に記載された配管材の引出構造によれば、加えて、壁孔を覆うカバー部が設けられているので、水が、壁孔部分における壁と本体部との隙間を通って侵入するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る配管材の引出具および引出構造の一実施の形態の、縦断面図である。
【図2】同じく、正面図である。
【図3】同じく、側面図である。
【図4】同じく、止水部材が圧入される前の状態を示す縦断面図である。
【図5】同じく、屈曲防止部材および止水部材の孔の、径および数が異なる例を示す縦断面図である。
【図6】従来の引出具を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 壁 1a 壁孔
2 給水管(配管材) 3 引出具
4 引出構造 5 カバー(カバー部)
6 本体(本体部) 6a 挿通孔
7 ナット 7c 引出口
8 構成体 9 止水部材
9a 通孔 9b 外周面
11 第1屈曲防止部材 12 第2屈曲防止部材
X1 第1の屈曲防止部 X2 第2の屈曲防止部

Claims (7)

  1. 可撓性を有する配管材を引き出すための引出具であって、
    筒状に形成されてその筒内が、前記配管材が挿通される挿通孔となった本体部と、
    前記本体部の一端側に螺着されて、前記配管材が引き出される引出口を有するナットとを備え、
    前記本体部と前記ナットとで構成される構成体には、前記配管材が密接して挿通される通孔を有する止水部材と、前記止水部材部分における前記配管材の屈曲を防止すべく、前記止水部材を間に置く位置に、前記配管材の外周面に略接するようにしてその外周面を囲む、第1および第2の屈曲防止部とが、設けられていることを特徴とする、配管材の引出具。
  2. 請求項1に記載の引出具において、
    前記第1の屈曲防止部は、前記構成体とは別体の第1屈曲防止部材からなり、
    前記第2の屈曲防止部は、前記構成体とは別体の第2屈曲防止部材からなることを特徴とする、配管材の引出具。
  3. 請求項2に記載の引出具において、
    前記第1および第2屈曲防止部材、並びに前記止水部材は、前記配管材の外径に応じて、または前記配管材の本数に応じて、複数種類の中から選択的に用いられることを特徴とする、配管材の引出具。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の引出具において、
    前記止水部材は、その外周面が前記挿通孔の周壁面に押圧されて、前記通孔の周壁面が内側に膨出していることを特徴とする、配管材の引出具。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の引出具において、
    建物の壁に明けられた壁孔を覆うカバー部を備え、
    前記本体部は、前記カバー部に、そのカバー部の表裏に前記挿通孔の各側が開口するようにして設けられていることを特徴とする、配管材の引出具。
  6. 建物の壁に明けられた壁孔から、可撓性を有する配管材が引き出される引出構造であって、
    前記壁孔と、
    前記壁孔を通る前記配管材と、
    前記壁孔部分に配備され、筒状に形成されてその筒内が、前記配管材が挿通される挿通孔となった本体部と、
    前記本体部の一端側に螺着されて、前記配管材が引き出される引出口を有するナットとを備え、
    前記本体部と前記ナットとで構成される構成体には、前記配管材が密接して挿通される通孔を有する止水部材と、前記止水部材部分における前記配管材の屈曲を防止すべく、前記止水部材を間に置く位置に、前記配管材の外周面に略接するようにしてその外周面を囲む、第1および第2の屈曲防止部とが、設けられていることを特徴とする、配管材の引出構造。
  7. 請求項6に記載の引出構造において、
    前記壁孔を覆うカバー部を備え、
    前記本体部は、前記カバー部に、そのカバー部の表裏に前記挿通孔の各側が開口するようにして設けられていることを特徴とする、配管材の引出構造。
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