JP3955229B2 - 配管材の引出し具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、建物の壁に明けられた壁孔から配管材を引き出すための、配管材の引出し具に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、建物の壁に明けられた壁孔を貫通するように、配管材を配管するにあたって、その配管材を壁孔から引き出すための引出し具が用いられた。この引出し具は、配管材が挿通される挿通孔を備え、その一端側が、配管材が引き出される引出し口となっていた。そして、施工においては、引出し具が、壁に取り付けられ、その後に、配管材が、引出し具の引出し口から引き出されるようにして配管された。
【0003】
ここで、壁への引出し具の取付けと、配管材の配管との、施工の時期は異なっており、引出し具を壁に取り付けた後、配管材を配管するまでの間に、引出し口側から、雨水や埃が侵入する虞があった。
【0004】
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、引出し具を壁に取り付けた後、配管材を配管するまでの間に、水や埃が侵入することがない、配管材の引出し具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る配管材の引出し具は、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る配管材の引出し具は、建物の壁に明けられた壁孔から配管材を引き出すための引出し具である。この引出し具は、前記壁に固定可能な固定部と、筒状に形成された引出し具本体と、を備える。前記引出し具本体は、その筒内が、前記配管材が挿通される挿通孔となるとともに、その一端側が、前記配管材が引き出される引出し口となっている。また、前記引出し具本体は、本体部と、その本体部の一端側に取り外し可能に取り付けられるとともに前記引出し口を有する引出し口構成材とからなる。そして、前記引出し具本体には、前記配管材が挿通されていないときに前記引出し口側からの水や埃の侵入を防止すべく、前記挿通孔を閉塞する、前記引出し具本体とは別体に形成された閉塞材が備えられている。その閉塞材は、前記本体部から前記引出し口構成材を取り外すことで、前記引出し具本体内に着脱可能に収容される。
【0006】
こうして、この引出し具は、その固定部が建物の壁に固定されることで、その壁に取り付けられる。そして、引出し具における筒状に形成された引出し具本体の挿通孔に、配管材が挿通されて、その配管材は、挿通孔の一端側の引出し口から引き出される。ここで、引出し具本体に配管材が挿通されていないときには、その引出し具本体に備えられる閉塞材によって、挿通孔が閉塞されて、引出し口側からの水や埃の侵入が防止される。この閉塞材は、引出し具本体とは別体であって、本体部から引出し口構成材を取り外すことで、引出し具本体内に収容されるので、引出し具本体内に確実に収められる。したがって、この閉塞材が、引出し具本体から安易に外れるのを防ぐことができる。なお、引出し具本体に配管材を挿通する際には、この閉塞材は、引出し具本体から取り除かれたり、あるいは、取り除かれることなく配管材によって突き通されたりする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明に係る配管材の引出し具のように、請求項1に記載の引出し具において、前記引出し口が上側を向くようにして、前記固定部が前記壁に固定されてもよい。こうして、引出し口が上側を向くことで、引出し口から引き出された配管材は、引出し具の上方に向かう方向に簡単に配管される。そして、このように、引出し口が上側を向く場合であっても、配管材が引出し具本体に挿通されていないときには、閉塞材によって、水や埃の侵入が防止される。
【0008】
【0009】
また、請求項3に記載の発明に係る配管材の引出し具のように、請求項1または2に記載の引出し具において、前記引出し具本体には、前記配管材が密接して通される通孔を有する止水部材が設けられ、その止水部材は、前記本体部から前記引出し口構成材を取り外すことで、前記引出し具本体内に着脱可能に収容され、かつ、前記閉塞材は、前記止水部材の前記通孔を覆うように取り付けられてもよい。これにより、引出し具本体に配管材が挿通されると、その配管材は、引出し具本体内に収容された止水部材の通孔に密接して通される。こうして、引出し具本体に配管材が挿通されたときには、その引出し具本体内に収容された止水部材によって、水の侵入が防止される。そして、引出し具本体に配管材が挿通されていないときには、止水部材の通孔を覆う閉塞材によって、水や埃の侵入が防止される。
【0010】
また、請求項4に記載の発明に係る配管材の引出し具のように、請求項3に記載の引出し具において、前記閉塞材は、前記止水部材の全体を覆うように袋状に形成されてもよい。これにより、引出し具本体に配管材が挿通されていないときには、袋状に形成された閉塞材によって、止水部材が保護される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る配管材の引出し具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1ないし図7は、本発明に係る配管材の引出し具の一実施の形態を示す。図中符号1は、建物の壁であり、1aは、壁1に明けられた壁孔である。2は、配管材としての、水や湯を供給する給水管であって、図示実施の形態においては、可撓性を有している。3は、前記給水管2を引き出すための引出し具である。
【0013】
ここで、給水管2の引出し具3は、壁1に固定可能な固定部としてのカバー5と、筒状に形成された引出し具本体4とを備えている。そして、引出し具本体4は、その筒内が、給水管2が挿通される挿通孔4aとなるとともに、その一端側が、給水管2が引き出される引出し口4bとなっている。ここにおいて、この引出し具3は、引出し口4bが上側を向くようにして、カバー5が壁1に固定される。そして、引出し具本体4には、給水管2が挿通されていないときに引出し口4b側からの雨水等の水や埃の侵入を防止すべく、挿通孔4aを閉塞する閉塞部としての閉塞材Bが備えられている。
【0014】
具体的には、引出し具本体4は、本体部6と、その本体部6の一端側に取り外し可能に取り付けられるとともに前記引出し口4bを有する引出し口構成材としてのナット7とからなっている。そして、前記閉塞材Bは、本体部6からナット7を取り外すことで、引出し具本体4内に着脱可能に収容される。また、引出し具本体4には、止水部材9が設けられている。さらに、この引出し具本体4には、止水部材9の他に、第1および第2の屈曲防止部X1、X2が、設けられている。
【0015】
カバー5は、壁孔1aを覆うものであり、板状のプレート部5aと、そのプレート部5aの前面側および後面側に突き出るように傾斜配置された円板状の取付部5bと、その取付部5bの周縁から直角に延びてプレート部5aに繋がる周壁部5c、5cとからなる。そして、プレート部5aの四隅には、このカバー5を壁1に固定するための孔5d、5dが明けられており、また、プレート部5aの裏面の周囲には、壁1の表面に当接するようにパッキン5eが設けられている。また、取付部5bには、本体部6を取り付けるための、円形の取付孔5fが明けられている。
【0016】
本体部6は、筒状に形成されて、その筒内が、前記給水管2が挿通される本体部挿通孔6aとなっており、この本体部6は、前記カバー5に、そのカバー5の表裏に本体部挿通孔6aの各側が開口するようにして設けられている。具体的には、本体部6は、その一方側であって、カバー5の表側に位置する第1本体6bと、他方側であって、カバー5の裏側に位置する第2本体6cとからなる。第1本体6bは、その基端部分6dの内周に雌ネジ6eが形成されており、また、第2本体6cは、その基端部分6fの外周に雄ネジ6gが形成されている。そして、この第2本体6cの基端部分6fが、カバー5の取付孔5fに挿入されて、雄ネジ6gと雌ネジ6eとが螺合することで、第1本体6bと第2本体6cとは組み付けられるとともに、これら第1本体6bと第2本体6cとが、カバー5の取付部5bを挟み込むようにして、その取付部5bに取り付けられる。また、このとき、第1本体6bと第2本体6cとの筒内が、連通して前記本体部挿通孔6aとなり、第1本体6bと第2本体6cとからなる本体部6は、取付孔5fに挿通されることとなる。なお、第1本体6bと取付部5bとの間には、パッキン6hが設けられている。
【0017】
また、第1本体6bは、その先端部分6iの外周に雄ネジ6jが形成されている。そして、第1本体6bの筒内は、先端側が径大部6k、中間が径小部6mとなって、それら径大部6kと径小部6mとを繋ぐ部分は、段部6nとなっている。第2本体6cは、給水管2が収容される鞘管10を接続するためのコネクタであって、先端部分6pには、鞘管10を係止するための係止爪6q、6qが設けられている。
【0018】
ナット7は、その雌ネジ7aが、本体部6の一端側(図示実施の形態においては、第1本体6bの先端部分6iの雄ネジ6j)に羅着されるものである。そして、ナット7は、先端部分7bに、給水管2が引き出される前記引出し口4bを有している。そして、このナット7の引出し口4bと、本体部6の本体部挿通孔6aとで、前記挿通孔4aが構成される。また、この引出し口4bは、雌ネジ7aよりも径小となっており、また、それら雌ネジ7aと引出し口4bを繋ぐ部分は、段部7dとなっている。
【0019】
止水部材9は、給水管2が密接して通される通孔9aを有している。そして、この止水部材9は、本体部6からナット7を取り外すことで、引出し具本体4内に着脱可能に収容される。ところで、給水管2を、引出し具本体4に挿通する際には、本体部6からナット7が取り外された状態で、給水管2を、本体部6、後述する第1屈曲防止部材11、止水部材9、後述する第2屈曲防止部材12、そしてナット7に通し、その後に、止水部材9および屈曲防止部材11、12を引出し具本体4内に収容するようにしてナット7を本体部6に組み付ける。
【0020】
具体的には、止水部材9は、例えば、エチレンプロピレンゴム(EPDM)等のゴム材等からなり、円盤状に形成されて、中央には、上下の面を貫通するようにして、円形の前記通孔9aが明けられている。この止水部材9は、その外径が、第1本体6bの径大部6kの内径よりも若干大きく形成されており(図4参照)、ナット7が、第1本体6bの雄ネジ6jにねじ込まれると、後述する第2屈曲防止部材12に押されて、径大部6kに圧入されるようになっている(図1参照)。このようにして、止水部材9が、第1本体6bの径大部6kに圧入されると、止水部材9の外周面9bが、径大部6kの周壁面、つまりは本体部挿通孔6aの周壁面に押圧されて、通孔9aの周壁面が内側に膨出し、この止水部材9と給水管2とは密接することとなる。
【0021】
第1および第2の屈曲防止部X1、X2は、止水部材9部分における給水管2の屈曲を防止すべく、止水部材9を間に置く位置に、給水管2の外周面に略接するようにしてその外周面を囲むものである。そして、第1の屈曲防止部X1は、引出し具本体4とは別体の第1屈曲防止部材11からなり、同様にして、第2の屈曲防止部X2は、引出し具本体4とは別体の第2屈曲防止部材12からなっている。ここで、第1屈曲防止部材11は、円筒状に形成されて、その円筒内が、給水管2が略接して通される第1孔11aとなっている。そして、第1屈曲防止部材11は、その一方端に第1鍔部11bが形成されており、その第1鍔部11bが、第1本体6bの段部6nに当接するようにして、径小部6mに挿入される。同様に、第2屈曲防止部材12は、円筒状に形成されて、その円筒内が、給水管2が略接して通される第2孔12aとなっている。そして、第2屈曲防止部材12は、その一方端に第2鍔部12bが形成されており、その第2鍔部12bが、ナット7の段部7dに当接するようにして、引出し口4bに挿入される。
【0022】
そして、第1および第2屈曲防止部材11、12、並びに止水部材9は、給水管2の外径に応じて、または給水管2の本数に応じて、複数種類の中から選択的に用いられる。つまり、給水管2の外径に対応した、内径の孔11a、12aおよび通孔9aを有する、屈曲防止部材11、12および止水部材9が複数種類用意されたり、給水管2の本数に対応した、数の孔11a、12aおよび通孔9aを有する、屈曲防止部材11、12および止水部材9が複数種類用意されている。図1は、径大の給水管2が一本の場合を示しており、この給水管2に対応して、一つの径大の孔11a、12aおよび通孔9aを有する、屈曲防止部材11、12および止水部材9が用いられている。そして、図5は、径小の給水管2が二本の場合を示しており、これら給水管2に対応して、二つの径小の孔11a、11a、12a、12aおよび通孔9a、9aを有する、屈曲防止部材11、12および止水部材9が用いられている。
【0023】
閉塞材Bは、図6および図7に示すように、引出し具本体4とは別体に形成されている。そして、閉塞材Bは、本体部6からナット7を取り外すことで、引出し具本体4内に着脱可能に収容される。詳細には、この閉塞材Bは、止水部材9の通孔9aを覆うように取り付けられる。より詳細には、閉塞材Bは、止水部材9の全体を覆うように袋状に形成されている。すなわち、この袋状の閉塞材Bに、止水部材9が入れられ、その状態で、止水部材9は、引出し具本体4内に収容される。なお、図示実施の形態においては、閉塞材Bは、例えば、ビニル樹脂等の合成樹脂製の袋からなっている。
【0024】
次に、以上の構成からなる引出し具3の作用効果について説明する。この引出し具3は、そのカバー5が建物の壁1に固定されることで、その壁1に取り付けられる。ここで、引出し具本体4に給水管2が挿通されていないときには、その引出し具本体4に備えられる閉塞材Bによって、挿通孔4aが閉塞されて、引出し口4b側からの雨水等の水や埃の侵入が防止される。このように、引出し具本体4に、挿通孔4aを閉塞する閉塞材Bが備えられているので、引出し具3を壁1に取り付けた後、給水管2を配管するまでの間に、水や埃が侵入することがない。特に、引出し口4bは上側を向いており、このような場合であっても、閉塞材Bによって、水や埃の侵入が防止される。しかも、閉塞材Bは、止水部材9の通孔9aを覆っており、この閉塞材Bによって、水や埃の侵入を簡単に防止することができる。
【0025】
また、閉塞材Bは、本体部6からナット7を取り外すことで、引出し具本体4内に収容される(図示実施の形態においては、止水部材9とともに収容される)。したがって、この閉塞材Bは、引出し具本体4内に確実に収められ、この閉塞材Bが、引出し具本体4から安易に外れるのを防ぐことができる。その上、閉塞材Bが引出し具本体4内に収容されることから、その閉塞材Bが傷付いたり破れたりするのを防ぐことができる。しかも、この閉塞材Bは、袋状に形成されて止水部材9の全体を覆っているので、この閉塞材Bによって、止水部材9が保護される。したがって、止水部材9の傷付きを防止することができ、給水管2が引出し具本体4に挿通されたときに、この止水部材9による止水の効果が保証される。
【0026】
ところで、引出し具本体4に給水管2を挿通する際には、この閉塞材Bは、引出し具本体4から取り除かれたり、あるいは、取り除かれることなく給水管2によって突き通されたりする。こうして、引出し具3における筒状に形成された引出し具本体4の挿通孔4aに、給水管2が挿通され、その給水管2は、挿通孔4aの一端側の引出し口4bから引き出される。このとき、引出し口4bは、上側を向いており、この引出し口4bから引き出された給水管2は、引出し具3の上方に向かう方向に簡単に配管される。また、このようにして、引出し具本体4に給水管2が挿通されると、その給水管2は、引出し具本体4内に収容された止水部材9の通孔9aに密接して通される。こうして、引出し具本体4に給水管2が挿通されたときには、その引出し具本体4内に収容された止水部材9によって、雨水等の水の侵入が防止される。
【0027】
詳細には、給水管2は、筒状に形成された本体部6の本体部挿通孔6aに挿通されて、本体部6の一端側の雄ネジ6jに羅着されたナット7の引出し口4bから引き出される。そして、本体部6とナット7とで構成される引出し具本体4には、止水部材9と、その止水部材9を間に置く位置に、給水管2の外周面に略接するようにしてその外周面を囲む、第1および第2屈曲防止部材11、12とが設けられている。このようにして、この第1および第2屈曲防止部材11、12によって、給水管2が保持されるので、引出し具本体4の外部において給水管2が曲げられる場合であっても、止水部材9部分における給水管2の屈曲が防止される。また、こうして、止水部材9部分における給水管2の屈曲が防止されることで、この止水部材9の、通孔9aにおける給水管2との密接が維持され、その給水管2が通される通孔9aから本体部6の本体部挿通孔6a内への雨水等の水の侵入が確実に防止される。すなわち、止水部材9と第1および第2屈曲防止部材11、12によって、止水部材9の、通孔9aにおける給水管2との密接が維持されており、このような簡単な構造で雨水等の水の侵入を確実に防止することができる。その上、止水部材9部分における給水管2の屈曲が防止されることで、給水管2から止水部材9が受ける負荷を小さくすることができるので、止水部材9の破損や劣化を抑えることができ、この止水部材9による水の侵入防止効果を継続して維持することができる。
【0028】
また、第1および第2屈曲防止部材11、12、並びに止水部材9を、複数種類の中から選択的に用いることで、異なる外径の給水管2に対応させたり、あるいは異なる本数の給水管2に対応させたりすることができる。
【0029】
また、止水部材9が第1本体6bの径大部6kに圧入されると、止水部材9の外周面9bが、径大部6kの周壁面、すなわち本体部挿通孔6aの周壁面に押圧されて、通孔9aの周壁面が内側に膨出することで、給水管2は、止水部材9に容易に密接する。したがって、この止水部材9による水の侵入防止効果を一層確実に得ることができる。
【0030】
また、この引出し具3は、本体部6が、壁孔1aを覆うカバー5に、そのカバー5の表裏に本体部挿通孔6aの各側が開口するようにして設けられており、こうして、この本体部挿通孔6aに挿通される給水管2は、壁孔1aから引き出される。そして、カバー5が壁孔1aを覆うことで、雨水等の水が、壁孔1a部分における壁1と本体部6との隙間を通って侵入するのを防止することができる。
【0031】
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、この引出し具3が設けられる壁1は、建物の外壁であっても内壁であってもよく、また、浴室の壁等であってもよい。
【0032】
また、第2本体6cには、鞘管10が接続されているが、特に必要なければ、この鞘管10は接続されなくともよい。
【0033】
また、配管材は、水や湯を供給する給水管2でなくとも、排水管であってもよく、さらには、ガス管、あるいは電線が収容される電線管等であってもよい。
【0034】
また、この引出し具3は、壁1に取り付けられたとき、引出し口4bが、上側を向いているが、下側を向いていてもよく、また、壁1に垂直となる方向等を向いていてもよい。ここにおいて、上側とは、真上だけでなく斜め上を含む概念であり、同様にして、下側とは、真下だけでなく斜め下を含む概念である。
【0035】
また、この引出し具3は、固定部としてのカバー5を備えているが、このカバー5の替わりに、固定部として、例えば、壁孔1aの周縁部に掛止される掛止部を備えていてもよい。
【0036】
また、閉塞材Bは、袋状に形成されて止水部材9を覆うものでなくとも、引出し具本体4の一端側に取り付けられる(例えば、ナット7あるいは第2屈曲防止部材12に嵌められる)キャップであってもよい。
【0037】
【0038】
また、第1の屈曲防止部X1は、引出し具本体4とは別体の第1屈曲防止部材11からならなくとも、例えば、第1本体6bと一体となっていてもよい。同様に、第2の屈曲防止部X2は、引出し具本体4とは別体の第2屈曲防止部材12からならなくとも、例えば、ナット7と一体となっていてもよい。
【0039】
さらに、本発明に係る配管材の引出し具は、例えば、他の実施の形態として、請求項1ないし3に記載の引出し具において、前記閉塞材は、前記挿通孔を閉塞するシート部材であってもよい。
【0040】
さらに他の実施の形態として、前記シート部材は、貼着可能なシール材からなっていてもよい。図8は、この場合における実施の形態を示しており、シール材13は、止水部材9の通孔9aを覆うようにその止水部材9に貼り付けられている。もっとも、シール材13は、引出し口4bを覆うようにナット7に貼り付けられてもよく、また、屈曲防止部材11(12)の孔11a(12a)を覆うようにその屈曲防止部材11(12)に貼り付けられてもよい。このように、シート部材が、貼着可能なシール材13からなることから、このシート部材は、引出し具本体4に簡単に保持される。
【0041】
また、さらに他の実施の形態として、請求項1ないし4に記載の引出し具において、あるいは上記2つの実施の形態のうちのいずれか1つの実施の形態に係る引出し具において、前記閉塞材は、突き破り可能に形成されていてもよい。これにより、引出し具本体に配管材(給水管)を挿通する際に、例えば、配管材(給水管)によって閉塞材を突き通すようにすれば、閉塞材を取り除く必要がない。このように、配管材(給水管)を配管する際に、閉塞材を取り除く必要がなく、その配管作業を迅速に行うことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上、詳述したところから明らかなように、この発明に係る配管材の引出し具によれば、次の効果がある。
【0043】
請求項1または2に記載された配管材の引出し具によれば、引出し具本体に、挿通孔を閉塞する閉塞材が備えられているので、引出し具を壁に取り付けた後、配管材を配管するまでの間に、水や埃が侵入することがない。
【0044】
そして、引出し具本体とは別体の閉塞材は、引出し具本体内に確実に収められるので、この閉塞材が、引出し具本体から安易に外れるのを防ぐことができる。
【0045】
また、請求項3に記載された配管材の引出し具によれば、加えて、引出し具本体に配管材が挿通されたときには、その引出し具本体内に収容された止水部材によって、水の侵入を防止することができる。そして、引出し具本体に配管材が挿通されていないときには、止水部材の通孔を覆う閉塞材によって、水や埃の侵入を簡単に防止することができる。
【0046】
また、請求項4に記載された配管材の引出し具によれば、加えて、引出し具本体に配管材が挿通されていないときには、袋状に形成された閉塞材によって、止水部材が保護されるので、この止水部材の傷付きを防止することができる。したがって、配管材が引出し具本体に挿通されたときに、この止水部材による止水の効果が保証される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る配管材の引出し具の一実施の形態の、配管材が挿通される状態の縦断面図である。
【図2】 同じく、配管材が挿通される状態の正面図である。
【図3】 同じく、配管材が挿通される状態の側面図である。
【図4】 同じく、止水部材が圧入される前を示す、配管材が挿通される状態の縦断面図である。
【図5】 同じく、屈曲防止部材および止水部材の孔の、径および数が異なる例を示す、配管材が挿通される状態の縦断面図である。
【図6】 同じく、閉塞材が取り付けられた状態の縦断面図である。
【図7】 同じく、閉塞材が取り付けられた状態の分解側面図である。
【図8】 この発明に係る配管材の引出し具の、他の実施の形態の、図6相当図である。
【符号の説明】
1 壁 1a 壁孔
2 給水管(配管材) 3 引出し具
4 引出し具本体 4a 挿通孔
4b 引出し口 5 カバー(固定部)
6 本体部 7 ナット(引出し口構成材)
9 止水部材 9a 通孔
13 シール材(閉塞材、閉塞部)
B 閉塞材(閉塞部)
Claims (4)
- 建物の壁に明けられた壁孔から配管材を引き出すための引出し具であって、
前記壁に固定可能な固定部と、筒状に形成された引出し具本体と、を備え、
前記引出し具本体は、その筒内が、前記配管材が挿通される挿通孔となるとともに、その一端側が、前記配管材が引き出される引出し口となっており、かつ、
前記引出し具本体は、本体部と、その本体部の一端側に取り外し可能に取り付けられるとともに前記引出し口を有する引出し口構成材とからなり、
前記引出し具本体には、前記配管材が挿通されていないときに前記引出し口側からの水や埃の侵入を防止すべく、前記挿通孔を閉塞する、前記引出し具本体とは別体に形成された閉塞材が備えられ、
その閉塞材は、前記本体部から前記引出し口構成材を取り外すことで、前記引出し具本体内に着脱可能に収容されることを特徴とする、配管材の引出し具。 - 前記引出し口が上側を向くようにして、前記固定部が前記壁に固定されることを特徴とする請求項1に記載の、配管材の引出し具。
- 前記引出し具本体には、前記配管材が密接して通される通孔を有する止水部材が設けられ、
その止水部材は、前記本体部から前記引出し口構成材を取り外すことで、前記引出し具本体内に着脱可能に収容され、かつ、
前記閉塞材は、前記止水部材の前記通孔を覆うように取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の、配管材の引出し具。 - 前記閉塞材は、前記止水部材の全体を覆うように袋状に形成されていること特徴とする請求項3に記載の、配管材の引出し具。
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