JP4540458B2 - 半導体発光素子を用いた照明装置、およびカメラ - Google Patents

半導体発光素子を用いた照明装置、およびカメラ Download PDF

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Description

本発明は例えば半導体発光素子を用いた照明装置、およびその照明装置を備えたカメラに関する。
近年、半導体発光素子の分野では、高輝度LEDや白色LEDが開発されており、その用途範囲は広がってきている。例えば、カメラのフラッシュ装置に、従来用いられていたキセノン放電管に替えて複数のLEDを備えた照明装置を用いたものがある。駆動にコンデンサーを必要とするキセノン放電管が有する、カメラ内のスペースを狭めてしまう、高電圧が流れるため危険である、といった問題もLEDを用いれば解消されるからである。
ところで、フラッシュ装置が発するストロボ光は太陽光に近いことが理想的である。そこで、フラッシュ装置の光源には、青色LEDと蛍光体を組み合わせ、青色LEDが発する青色光を蛍光体に当てて二次発光させ、白色光を射出する白色LEDが用いられる。このような白色LEDは、単体で用いるには発光輝度が不十分なため、複数の白色LEDから発せられた光が混合されてストロボ光として用いられる(例えば特許文献1)。
特開2002−148686号公報
白色LEDから発せられる光は発散光であり、それぞれの白色LEDが照射される領域は、被写体と白色LEDとの距離によって異なる。したがって、被写体には、その距離によって、照明むらが生じる場合がある。
このような照明むらをなくすために、例えば白色LEDを変位させ、各白色LEDの発散光が照射される領域を変化させ、照明むらをなくすことが考えられる。しかし、ストロボ光が発せられるとき常に白色LEDを変位させる構成とすると、電力が大量に消費され、長時間に亘って撮影を続行することができなくなる。
そこで、本発明は、消費電力を抑えつつ、照明むらのない良好な照明光を発することができるLEDを用いた照明装置、およびこの照明装置を備えたカメラを提供することを目的とする。
本発明に係るカメラは、発散光を被写体に向けてそれぞれ発する複数の半導体発光素子と、複数の半導体発光素子をそれぞれの発散光の光束中心が同一方向を向くように保持する保持体と、被写体との被写体距離を測定する測距手段と、被写体距離に応じて、光束中心と交差する平面に沿って保持体を変位させる保持体駆動手段とを備える。本発明においては、被写体距離に応じて、半導体発光素子を変位させることができるので、消費電力を抑えつつ、被写体における照明むらを低減することができる。
好ましくは、複数の半導体発光素子は、互いに等間隔に配設される。また、複数の半導体発光素子は、同一直線上に配設され、その直線に沿って変位させられても良い。この場合駆動手段は、保持体を初期位置を中心に直線に沿って振動させて変位させる。
保持体の変位幅は、被写体距離の増加に応じて増減するように設定され、この被写体距離の増加に対する変位幅の増減は周期的であることが好ましい。また、変位幅は、カメラが撮影動作を行うときの露光時間内における変位幅であっても良い。
被写体距離が、被写体において、1つの発散光の照明領域の外縁が、他の発散光の照明領域の外縁に接する距離であるとき、変位幅は極小量に設定されたほうが良く、その極小量は例えば0である。
被写体距離が増加し、照明範囲の外縁同士が接する距離を越えたとき、変位幅は極大値に設定されたほうが良い。また、変位幅は、被写体距離が半導体発光素子から境界同士が接する距離に向けて近づくに従って減少するように設定されたほうが良い。なお、上記平面は、光束中心と直交する平面である。
本発明に係る照明装置は、発散光を被写体に向けてそれぞれ発する複数の半導体発光素子と、複数の半導体発光素子をそれぞれの発散光の光束中心が同一方向を向くように保持する保持体と、光束中心と交差する平面に沿って保持体を変位させる保持体駆動手段と、保持体の変位幅を被写体との距離に応じて設定する設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るカメラは、各LEDを変位させるための電力消費を抑えつつ、被写体像における照明むらを防止することができる。
図1は、本発明に係る一実施形態が適用されるカメラのブロック図である。CPU10はカメラ全体の制御を行う。カメラボディ(図示せず)に設けられた電源ボタンが操作され、メインスイッチSWMAINがオンすると、電源の供給が開始される。カメラボディに設けられたシャッターボタン(図示せず)が半押されると測光スイッチSWSがオンする。測光スイッチSWSがオンすると、CPU10は測光処理及び測距処理を実行する。すなわち、測光装置11からの入力に基づいて露光値を演算し、この露光値に基づき撮影に必要となる絞り値、及び撮像素子(CCD)13の電荷蓄積時間(シャッタースピード)を演算する。また、測距装置12では、カメラと被写体との距離が測定され、その距離データがCPU10に入力される。CPU10では、その距離データに基づいてフォーカシングレンズ(図示せず)の駆動量が演算され、フォーカス駆動回路14に駆動信号が出力される。また、CPU10では、この距離データを基に筐体駆動回路104(図6参照)を制御するための制御信号も生成される。
シャッターボタンが全押しされるとレリーズスイッチSWRがオンする。レリーズスイッチSWRがオンすると、CPU10は、測光処理で算出した絞り値に応じてシャッターユニット駆動回路15を駆動し、電荷蓄積時間に応じて撮像素子駆動回路16に制御信号を出力する。シャッターユニット駆動回路15は、入力される制御信号に応じてシャッターユニット17に駆動信号を出力する。撮像素子駆動回路16は入力される制御信号に応じて撮像素子13に駆動信号を出力する。撮像素子13は、受光領域に結像された被写体の光学像を光電変換し、アナログ画像信号を出力する。A/D変換器18はアナログ画像信号をA/D変換し、デジタル画像信号をCPU10へ出力する。
CPU10に入力されたデジタル画像信号は、画像データとしてDRAM19に一時的に格納される。格納された画像データは、所定の画像処理を行う際、適宜DRAM19から読み出される。また、EEPROM20にはカメラを制御するための諸データが格納されている。カメラの主電源がオンすると諸データはEEPROM20から読み出され、CPU10内のRAMに格納され、CPU10による制御に用いられる。
CPU10には、カメラボディの背面に設けられたLCD21が接続されている。撮影条件、日付等の諸データがCPU10の制御に基づいてLCD21に表示される。
測光装置11による測光の結果、被写体光の光量が不十分であると判断されるとき、CPU10はフラッシュ駆動機構22へフラッシュ駆動の制御信号を出力する。
図2は、フラッシュ駆動機構22を構成する発光ユニット50を模式的に示す斜視図である。図3は、保持筐体190の平面191を模式的に示した図である。発光ユニット50は、中空で略四角形状を有する保持筐体190を有する。保持筐体190において、平面191の長手方向の中央には、2本の固定軸192、193が設けられる。保持筐体190は、固定軸192、193に固定されている。固定軸192、193の左右には、それぞれ3個の白色LED(半導体発光素子)80が配設され、平面191には6個の白色LED80が配設される。これら白色LED80は、長手方向に沿って等間隔に配設される。なお、白色LED80のそれぞれの光束中心は、平面191に直交する。
図4および図5は、保持筐体190の駆動機構を示す図である。図4は平面191の正面から駆動機構を示す図であり、図5は図4における左方向から駆動機構を示す図である。固定軸192、193はコイル形成板152に固定されている。固定軸192、193は移動規制穴161を挿通している。保持筐体190は、移動規制板160を挟んだコイル形成板152の反対側において、固定軸192、193によって固定されている。移動規制板160は所定の支持機構(図示せず)により固定されている。
図4において、コイル形成板152の上端部および右端部には、それぞれ駆動機構170、180が設けられる。駆動機構170は、保持筐体190の平面191と平行方向に広がる扁平コイル171、永久磁石172、ヨーク173を有する。図5に示すように、ヨーク173は断面形状がコの字型であり、扁平コイル171および永久磁石172は、ヨーク173の凹部に配設される。同様に、駆動機構180は、平面191と平行方向に広がる扁平コイル181、永久磁石182、ヨーク183を有する。扁平コイル181および永久磁石182は、断面形状がコの字型のヨーク183の凹部に配設される。図4に示すように扁平コイル171、181は、それぞれコイル形成板152の上端部および右端部近傍に形成される。
永久磁石172、182、ヨーク173、183は、所定の支持機構(図示せず)によって固定的に支持されている。したがって、扁平コイル171に電流が流されると、その電流の方向に応じてコイル形成板152には縦方向に電磁力が作用し、コイル形成板152は図4における縦方向(図3においては左右方向)に振動する。また、扁平コイル181に電流が流されると、その電流の方向に応じてコイル形成板152には図4における横方向に電磁力が作用し、コイル形成板152は横方向に振動する。これにより、保持筐体190は、平面191(図3参照)に沿って、その平面の長手方向および長手方向に直交する方向に振動可能である。
コイル形成板152に作用される電磁力は、扁平コイル171、181に流される電流量に比例して大きくなる。したがって、コイル形成板152は、電流量を制御することにより、その振動量を調整することができる。
さらに、固定軸192、193は駆動規制穴161を挿通している。すなわち、駆動規制穴161により、コイル形成板152の縦方向および横方向の振動範囲が規定されている。また、この駆動規制穴161により、扁平コイル171、181の非通電時、コイル形成板152が所定位置に停止される。
図6はフラッシュ駆動機構22のブロック図である。CPU10から出力されるフラッシュ駆動機構22の制御信号には、各白色LED80の発光を制御するための制御信号と、保持筐体190を振動駆動するための制御信号が含まれる。発光の制御信号は、PWM回路101において所定のデューティー比に制御され、駆動パルス発生回路102に入力される。駆動パルス発生回路102ではパルス振幅が制御される。駆動パルス発生回路102から出力される駆動信号は、パワーMOSFET103及び抵抗Rを介して発光ユニット50の白色LED80に出力される。これにより白色LED80が駆動され、白色光が出射される。
フラッシュ駆動機構22はさらに筐体駆動回路104を有する。筐体駆動回路104には扁平コイル171、181が接続されている。筐体駆動回路104では、保持筐体190の駆動の制御信号に応じて、扁平コイル171、181に所定の電流量が流される。保持筐体190の駆動の制御信号は、上述したように、距離データに基づいて算出される。したがって、本実施形態では保持筐体190は、被写体とカメラとの距離に応じて変位させられる。また、保持筐体190を固定する固定軸には、この固定軸の変位を検出するエンコーダ105が接続されている。エンコーダ105からの変位検出信号は筐体駆動回路104を介してCPU10に入力され、保持筐体190の変位状況の把握、または、扁平コイル171、181に流される電流量の制御に利用される。
図7、8を用いて、各白色LED光源から発せられる出射光の挙動を説明する。図7は、各発散光の各光束中心OPが通る平面S(図3参照)上における挙動を示したもので、以下の説明においても、特別な言及をする場合を除き、平面S上における出射光の挙動について説明する。図8は、保持筐体190の振動幅Xと、白色LED80から被写体面Zまでの被写体距離aとの関係を示すグラフである。
図7に示すように、白色LED80の配置ピッチcは2cmである。白色LED80の出射光は22.6°の広がりを有する発散光であり、その照明範囲の外縁Lと光束中心OPとの成す角度θは11.3°である。白色LED80の照明範囲は、光束中心OPと垂直である被写体面Zにおいて円形となる。白色LED80の照明範囲の半径rは式(1)で示され、被写体距離aが大きくなるに従って照射範囲は増加する。
r=a×tanθ ・・・・(1)
そして、図7からも明らかなように、配置ピッチcの1/2と、照明領域の半径rとが等しくなると、隣接する白色LED80の照明範囲の外縁Lは接することとなる。隣接する白色LED80の照明範囲の外縁Lが接する距離aを第1接触距離a1とすると、距離a1は式(2)により表される。
1=(c/2)/tanθ ・・・・(2)
この式(2)よりa1=5cmとなる。すなわち、本実施形態においては、白色LED80からの距離が5cm離れた位置において、隣接する白色LED80の照明範囲の外縁Lが接することになる。被写体面Zがこのような外縁Lが接する位置にあると、被写体面Zのいずれの部分も1つの白色LED80のみによって照明され、被写体面Zには照明むらが生じない。
被写体距離aが白色LED80からさらに遠ざかると、その照明範囲がさらに増加する。そして、図7に示すように、配置ピッチcと照明領域の半径rが等しくなると、1つおいて隣接する白色LED80の照明範囲の外縁Lは接することとなる。このときの距離aを第2接触距離a2とすると、距離a2は式(3)より表される。
2=c/tanθ ・・・・(3)
この式(3)より、a2=10cmとなる。すなわち、白色LED80からの距離が10cm離れた位置に被写体面Zがあると、被写体面Zにおいて、1つおいて隣接する白色LED80の照明領域の外縁Lが接することになる。このように1つおいて隣接する白色LED80の照明領域の外縁Lが接すると、被写体面Zでは、いずれの部分においても、2つの白色LED80の照明光が混合されて照射される。したがって、被写体面Zが被写体距離a=10cmに位置するとき、被写体面Zには照明むらが生じない。
同様に、3c/2と照明領域の半径rが等しくなる第3接触距離a3においては、2つおいて隣接する白色LED80の発散光が接することとなる。第3接触距離a3は式(4)により表される。
3=(3c/2)/tanθ ・・・・(4)
この式より、a3=15cmとなる。すなわち、白色LED80からの距離が15cm離れた位置に被写体面Zが位置すると、被写体面Zにおいて、2つおいて隣接する白色LED80から発せられた照明範囲の外縁Lが接することになる。このように2つおいて隣接する白色LED80の照明領域の外縁Lが接すると、被写体面Zでは、いずれの部分においても、3つの白色LED80から発せられた照明光が混合されて照射される。したがって、被写体面Zが被写体距離a=15cmに位置するとき、被写体面Zには照明むらが生じない。第4、・・・、第n接触距離a4、・・・、anにおいても同様であり、本実施形態においては、接触距離a1、a2、・・・、anに被写体が位置する場合、被写体面Zには照明光が均一に混合され照明むらが生じない。
一方、接触距離a1、a2、・・・、an以外に被写体面Zが位置する場合、被写体面Zには均一にストロボ光が照射されない。例えば、被写体Zが白色LED80と第1接触距離a1の間に位置する場合、隣接する白色LED80の照明範囲の外縁Lは接しておらず、またその照明範囲は重なることもない。したがって、被写体Zは、白色LED80からの照明光が照射される部分と、照射されない部分が生じる。ここで、このような照射されない部分をなくすためには、隣接する白色LED80の照明領域の外縁Lを接するようにしなければならない。本実施形態では、この外縁Lが接するようにするために、被写体面Zが接触距離a1、a2、・・・、anに位置する場合を除いて、白色LED80を保持する保持筐体190を平面191の長手方向(図中左右方向)に振動させている。
保持筐体190を変位させない場合、白色LED80と、第1接触距離a1の間にある被写体面Zにおいて、隣接する外縁Lは、図7に示すように(c−2a・tanθ)cm離間する。したがって、隣接する白色LED80の照明範囲の外縁Lが接するようになるためには、各白色LED80を初期位置を中心に外縁Lの離間する距離の1/2左右に振動させなければならず、保持筐体190を初期位置(図7に示す状態)を中心に左右にそれぞれ式(5)より求められるx’cm振動させなければならない。すなわち、保持筐体190の振動幅Xは式(5’)より求められる。
x’=(c/2)−(a×tanθ) ・・・(5)
X=c−2×a×tanθ ・・・(5’)
ただし、0<a≦a1
したがって、保持筐体190の振動幅Xは、図8に示すように、被写体Zが白色LED80に最も近い位置にある場合に最大になるとともに、距離aが大きくなるのに比例して小さくなり、被写体距離aが第1接触距離a1と等しくなると、振動幅Xが0になる。
また、被写体Zが第1接触距離a1と第2接触距離a2の間にある場合、被写体面Zには2つの白色LED80によって照明されている領域と、1つの白色LED80によって照明されている領域が存在する。このような場合、被写体面Zには照明むらが生じる。そこで、本実施形態においては、被写体Zが接触距離a1と接触距離a2の間に位置する場合についても、保持筐体190を左右方向に振動させる。
この場合、1つ離れて隣接する白色LED80の照明領域の外縁Lが接するように、保持筐体190を変位させる。この変位により、被写体面Zは、いずれの部分においても2つの白色LED80により照明されることとなるので、被写体面Zにおける照明むらを減少させることができる。
保持筐体190を移動させない場合、1つおいて隣接する白色LED80の発散光の外縁Lは、距離a2とa3の間にある被写体Zにおいては、図7に示すように(2c−2a・tanθ)cm離間する。したがって、1つおいて隣接する白色LED80の発散光の外縁Lが接するためには、保持筐体190を、初期位置を中心に、外縁Lの離間距離の1/2左右に振動させれば良く、保持筐体の振動幅Xは式(6)により表される。
X=2c−2×a×tanθ ・・・・(6)
ただし、a1<a≦a2
すなわち、距離a1と距離a2の間に被写体面Zが位置する場合、保持筐体190の振動幅Xは、図8に示すように、被写体面Zが距離a1に最も近接する場合に最大になるとともに、距離aが大きくなるのに比例して小さくなり、被写体距離aが第2接触距離a2と等しくなると、振動幅Xが0になる。
被写体面Zが、接触距離a2と接触距離a3の間に位置する場合も同様に、保持筐体190の振動幅Xは、被写体が白色LED80から離れるのに比例して減少させるとともに、被写体距離aが接触距離a3と等しくなると、振動幅Xは0となる。被写体距離aが接触距離a3から離れた後も、振動幅Xは同様に制御される。
以上のように、保持筐体190の振動幅Xは、被写体距離aの増加に応じて増減するように設定される。具体的には、被写体距離aが、白色LED80に最も近接する場合、または外縁L同士が接する距離を越えた場合、振動幅Xは極大値に設定され、その後、比例定数を−2tanθとし、比例的に振動幅Xは減少させられる。そして、1つの発散光の照明領域の外縁Lが、他の発散光の照明領域の外縁Lに接する距離であるとき、振動幅Xは0になる。ここで、各a1、a2・・・、anは等間隔であって、極大値も同一であるので、振動幅Xの増減は図8に示すように周期的になる。
保持筐体190は、電荷蓄積時間(シャッタースピード)に合わせて振動させられる。例えば、CCD13において電荷が蓄積される期間に合わせて、保持筐体190は左から右に1/2周期振動する。すなわち、電荷蓄積時間にあわせて、保持筐体190は少なくとも振動幅Xだけ一方向に移動する。これにより、例えば、被写体面Zが白色LED80と、第1接触距離a1との間に位置する場合、電荷蓄積時間内に被写体面Zの全ての部分に光が照射されることになるので、被写体面Zにおける照明むらを低減することができる。なお、電荷が蓄積される期間に合わせて、保持筐体190が左右に振動する周期は、1/2n(nは整数)であれば、何周期でも良い。
図7の説明では、保持筐体190は左右方向(図3参照)に変位する場合のみ説明したが、保持筐体190は上下方向(図3参照)に変位させられても良い。保持筐体190が上下方向にも変位すると、均等に照明光が照射される平面Sの部分を上下方向に広げることができる。したがって、より広範囲の被写体領域に均等な照明光を照射することが可能である。なお、保持筐体190が左右方向にしか変位しない場合、駆動機構180は使用されない。
図9及び図10は、第1実施形態が適用されるカメラにおける撮影の処理手順を示すフローチャートである。ステップS100で、測光スイッチSWSのオン・オフがチェックされる。上述のシャッターボタンが半押しされ、測光スイッチSWSがオンしていることが確認されたらステップS102へ進む。ステップS102では測光装置11の計測結果に基づく上述の測光処理が実行される。この測光処理の結果に基づいてステップS104において露光値が演算され、ステップS106においてシャッタースピードが決定される。ステップS108では、測距装置11により、カメラと被写体の距離が計測され、その距離データを基に、ステップS110では保持筐体190の振動幅Xが算出される。
次いで、ステップS120において、レリーズスイッチSWRのオン・オフがチェックされる。シャッターボタンが全押しされ、レリーズスイッチSWRがオンしていることが確認されたら、ステップS122へ進む。
ステップS122では、ステップS102の測光処理の結果に基づいて、フラッシュ光を照射する必要があるか否か判断される。被写体の輝度が十分でフラッシュ光を照射する必要がない場合、ステップS124へ進み、被写体像の撮影処理が開始される。ステップS124でシャッタの駆動が開始され、ステップS126で撮像素子が駆動され、被写体の光学像の光電変換処理が実行される。測光結果に基づいて演算された電荷蓄積時間が経過したら、ステップS128でシャッタ駆動が停止され、次いでステップS129で撮像素子13の駆動が停止され、被写体像の撮影処理は終了し、ステップS100へ戻る。
一方、ステップS122で、被写体の輝度が不十分でフラッシュ光を照射する必要があると判断された場合、図10のステップS130へ進む。ステップS130では、保持筐体190を振動させる必要があるか否かが判断される。上述したように、被写体距離が接触距離a1、a2、・・・、anである場合、保持筐体190は駆動させられずステップS140に進む。被写体距離が接触距離a1、a2、・・・、anにない場合、ステップS132で保持筐体190の駆動が開始させられる。保持筐体190は、設定された電荷蓄積時間および被写体距離に応じて駆動させられる。保持筐体190は、例えば電荷蓄積時間当たり、初期位置を中心に左から右、または右から左(図7参照)に振動幅X変位するように振動させられる。
ステップS134において、保持筐体190の振動が安定したか否かがエンコーダ105の検出信号に基づいてチェックされる。回転が安定したことが確認されたらステップS140へ進む。ステップS140では、上述のフラッシュ駆動機構22において各白色LED80に駆動電流が供給され発光が開始される。その結果、フラッシュ光が被写体に供給される。
次いで、ステップS142〜S46において、上述のステップS124〜S128と同様の処理が行われる。すなわち、ステップS126でシャッターの駆動が開始され、ステップS128でCCDが駆動され、演算された電荷蓄積時間が経過したらステップS130でシャッター駆動が停止される。なお、保持筐体190が駆動される場合、保持筐体190が初期位置を中心に左から右(または右から左)に振動幅X変位する間に、CCD13は露光され、電荷が蓄積される。
次いでステップS148において、レリーズスイッチSWRのオン・オフがチェックされる。シャッターボタンの全押し状態が続いており、レリーズスイッチSWRがオン状態のままであることが確認されたら、ステップS142へ戻り、上述の撮影処理が繰り返し実行される。
ステップS148で、レリーズスイッチSWRがオフであることが確認されたら、ステップS150へ進む。ステップS150では、白色LED80への駆動電流の供給が停止され、白色LED80からの発光は停止され、フラッシュ光の供給が停止される。次いでステップS152へ進み、筐体駆動回路104による保持筐体190の振動が停止される。次に、ステップS154で保持筐体の振動の完了が確認されたらステップS156へ進む。ステップS156で撮像素子13の駆動が停止され、被写体像の撮影処理は終了し、ステップS100へ戻る。
以上のように本実施形態においては、被写体距離aに応じて、白色LED80をその光束中心OPと交差する平面191に沿って変位させているので、被写体距離aに応じて発生する被写体での照明むらを有効に防止することができる。また、被写体距離aに応じて白色LED80を変位させると、効率良く白色LED80を変位させることができるので、白色LED80の駆動量を抑制することができる。特に、本実施形態では、接触距離a1等で白色LED80の変位を停止させており、駆動エネルギーの消費を顕著に抑制することができる。
なお、本実施形態においては、フラッシュ駆動機構22等の照明装置は、カメラに設けられたが、カメラと別体に設けられても良い。本実施形態においては、測距装置12により測定された被写体距離に応じて保持筐体190の振動幅が決定されたが、この場合、例えば、外部から入力された被写体距離に関する距離データにより、振動幅が決定されても良い。なお、距離データは、例えば手動により入力されても良いし、他の装置(例えばカメラ)で測定された被写体距離データであっても良い。もちろん、照明装置がカメラに設けられる場合でも、保持筐体190の振動幅は、外部から入力された距離データに応じて決定されても良い。
本発明に係る一実施形態が適用されるカメラのブロック図である。 実施形態の発光ユニットを模式的に示す斜視図である。 実施形態の保持筐体を模式的に示す平面図である。 保持筐体の駆動機構を示す図である。 保持筐体の駆動機構を図4の左方向から示す図である。 フラッシュ駆動機構のブロック図である。 各白色LED光源から発せられる出射光の挙動を示す概念図である。 保持筐体の振動幅と、被写体距離との関係を示すグラフである。 実施形態における撮影の処理手順の前半を示すフローチャートである。 実施形態における撮影の処理手順の後半を示すフローチャートである。
符号の説明
10 CPU
12 測距装置(測距手段)
22 フラッシュ駆動機構
80 白色LED(半導体発光素子)
170、180 駆動機構(保持体駆動手段)
190 保持筐体(保持体)
191 平面
L 外縁
X 振動幅(変位幅)

Claims (13)

  1. 発散光を被写体に向けてそれぞれ発する複数の半導体発光素子と、
    前記複数の半導体発光素子をそれぞれの発散光の光束中心が同一方向を向くように保持する保持体と、
    前記被写体との被写体距離を測定する測距手段と、
    前記被写体距離に応じて、前記光束中心と交差する平面に沿って前記保持体を変位させる保持体駆動手段と
    を備えるカメラ。
  2. 前記複数の半導体発光素子は、互いに等間隔に配設されることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記保持体の変位幅は、前記被写体距離の増加に応じて増減するように設定されることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  4. 前記被写体距離の増加に対する前記変位幅の増減は周期的であることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  5. 前記変位幅は、前記カメラが撮影動作を行うときの露光時間内における変位幅であることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  6. 前記被写体距離が、前記被写体において、1つの前記発散光の照明領域の外縁が、他の前記発散光の照明領域の外縁に接する距離であるとき、前記変位幅は極小量に設定されることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  7. 前記極小量は0であることを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
  8. 前記被写体距離が増加し、前記外縁同士が接する距離を越えたとき、前記変位幅は極大値に設定されることを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
  9. 前記変位幅は、前記被写体距離が前記半導体発光素子から前記境界同士が接する距離に向けて近づくに従って減少するように設定されることを特徴とする請求項3に記載のカメラ。
  10. 前記平面は、前記光束中心と直交する平面であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  11. 前記複数の半導体発光素子は、同一直線上に配設され、その直線に沿って変位させられることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  12. 前記保持体駆動手段は、前記保持体を初期位置を中心に前記直線に沿って振動させて変位させることを特徴とする請求項11に記載のカメラ。
  13. 発散光を被写体に向けてそれぞれ発する複数の半導体発光素子と、
    前記複数の半導体発光素子をそれぞれの発散光の光束中心が同一方向を向くように保持する保持体と、
    前記光束中心と交差する平面に沿って前記保持体を変位させる保持体駆動手段と、
    前記保持体の変位幅を前記被写体との被写体距離に応じて設定する設定手段と
    を備える照明装置。
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