JP2005183470A - 照明装置及びそれを用いた画像投影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】被照明領域を明るく照明すること。
【解決手段】光源からの光を被照明領域に照明する照明装置を、光源である複数の発光体としてのLED11,12,13,14,15,…と、それら複数のLEDそれぞれの発光量を制御する発光量制御手段10と、上記LEDの出射光を上記被照明領域に伝達するそれぞれの光路の伝達率を変更可能な光伝達率変更手段12とによって構成し、上記複数のLEDの一部である所定数nのLEDが所定期間Tにおいて定格駆動電流I-typで常時点灯する際の上記被照明領域における照明光量P-typよりも、上記所定数の発光体が上記所定期間Tにおいて上記定格電流より大きい駆動電流値で断続的に点灯する際の上記被照明領域における照明光量Pの方が大きくなるように、上記発光量制御手段10は上記発光量を制御し且つ上記光伝達率変更手段12は上記伝達率を制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】光源からの光を被照明領域に照明する照明装置を、光源である複数の発光体としてのLED11,12,13,14,15,…と、それら複数のLEDそれぞれの発光量を制御する発光量制御手段10と、上記LEDの出射光を上記被照明領域に伝達するそれぞれの光路の伝達率を変更可能な光伝達率変更手段12とによって構成し、上記複数のLEDの一部である所定数nのLEDが所定期間Tにおいて定格駆動電流I-typで常時点灯する際の上記被照明領域における照明光量P-typよりも、上記所定数の発光体が上記所定期間Tにおいて上記定格電流より大きい駆動電流値で断続的に点灯する際の上記被照明領域における照明光量Pの方が大きくなるように、上記発光量制御手段10は上記発光量を制御し且つ上記光伝達率変更手段12は上記伝達率を制御する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、発光ダイオード(LED)等の発光体からの光を被照明領域に照明する照明装置、及び、そのような照明装置を用いた画像投影装置に関する。
従来、特定箇所に高率良く照明する集光照明装置、例えば車のヘッドライト、スタンド照明、スポットライト、懐中電灯、データプロジェクタ用照明ユニット等は、より点光源に近い発光源を反射形状が工夫された反射ユニットにより反射させ、また反射した光を光学レンズ等により光束の指向性を高め、効果的に集光照明を行おうとしているのが通常である。
一般照明と同様、これらの集光照明装置においても、装置そのもののサイズをさほど大きくせずに、より明るい照明光を得たいとする欲求は高い。より明るい照明光を得るためにサイズは大きくなる傾向にあるが、発光源の印加電力を大きくし出力を高め、同時にその集光性能を高めるために発光源に対し相対的に拡大した反射ユニット或いは光学レンズを適用するようにしている。従って、集光効率良く明るさを得ようとするには照明装置のサイズは必然的に発光源に対し大きくならざるを得ない。換言すれば、高出力で且つ点光源に近い小型発光源があれば、照明装置全体も小型化が可能となる。そのような要求から従来方式の発光源の小型化も進められており、特に高出力が可能な放電タイプによる小型発光源が現在有力な手段となっている。但し、小型放電タイプの発光源であっても回路規模を小さくすることが困難な高圧電源による駆動が必要であるなど、照明装置トータルとしての小型化に対する課題も多く、既にほぼ限界に近づいてきていると言われている。
一方、次世代小型発光源としてLEDが昨今著しい注目を浴びている。これまでLEDと言えば、小型、高耐性、長寿命などの長所はあるものの、その発光効率及び発光出力の制約から各種計器類用インジケータ照明や制御状態の確認ランプとしての用途が主であった。しかしながら近年発光効率が急速に改善されつつあり、従来最も高効率とされている放電タイプの高圧水銀ランプや蛍光燈ランプの発光効率を超えるのは時間の問題であると言われている。この高効率高輝度LEDの出現により、LEDによる高出力発光源が急速に実用性を帯びてきている。また最近になり従来の赤色、緑色に加えて青色LEDが実用段階を向かえたこともその応用を加速させている。事実、この高効率高輝度LEDを複数用いることにより、これまでは明るさ或いは効率の点で不可能であった交通信号灯、屋外用大型フルカラーディスプレイ、自動車の各種ランプ、携帯電話の液晶表示のバックライトへの実用化が始まっている。
集光性が求められる照明装置の有望な小型発光源としても、この高効率高輝度LEDの適用が考えられている。LEDは元来、寿命、耐久性、点灯速度、点灯駆動回路の簡易性の点で他の発光源とは優れた特徴を有している。とりわけ青色が加わり自発光の発光源として3原色が揃ったことは、フルカラー画像表示装置としての応用範囲が拡大された。集光性が求められる照明装置の典型例として例えば、これまで画像データから表示画像を形成し映し出すプロジェクタ表示装置(画像投影装置)では、白色系の発光源からカラーフィルタ等により所望する原色を分離し、各色毎に対応する画像データに対し、空間光変調を施し、それらを空間的または時間的に合成することによりカラー画像表示を可能にしてきた。白色系の発光源を用いる場合、所望する唯一の色を分離して利用するため、分離した色以外はフィルタによって無駄に捨てることになる場合も多い。その点、LEDは所望する色自体を発光するので必要なときに必要な量の発光が可能となり、従来の白色系発光源の場合に比して光を無駄にすることなく、効率良く発光源の光を利用することができる。
このようなLEDの優れた適用条件に着目し、例えば、特許文献1や、特許文献2、特許文献3、等に、LEDを画像投影装置用の照明装置に適用した例が開示されている。これら公報に開示の技術では、複数のLEDを構成することにより光量を確保し、個々の発光源からの一部の光束を光学レンズ等の光学素子により集光し、照射する変調デバイスとしての画像表示素子が許容する入射角に上手く納まるように光束制御するようにしている。一般に広く使われている液晶デバイスのような画像表示素子は、許容される入射角が小さいが故に、より平行性の高い光束を形成し照射されることが理想とされ、画像表示素子における光利用効率を高める上で非常に重要なポイントとなっている。
また、LEDの特性として、LEDの発光とともに発熱が生じて、この発熱の増加と反比例してLEDの発光出力が低下するということが、一般的に知られている。そこで、特許文献4には、発熱防止として電流を制御することや、非発光時間を設ける駆動(パルス駆動)をして発光光量の維持を実現することが開示されている。
特開平11−32278号公報
特開平11−352589号公報
特許第3159968号公報
特開平6−13652号公報
しかしながら、LEDを照明装置の光源として使用する場合、そのLEDの明るさは、LEDの最大定格電流であったり、LEDの集光特性であったり、発熱による発光光量の低下を生じる特性、等のLED保有の特性に従って限界があり、照明装置の光源として使用するためには更なる改良改善が必要とされる。
また、前述のLEDの集光特性に関しては、LEDが面発光源であり拡散光源と言う性質から、被照明領域(例えば画像表示素子)に照明するには、図13(A)又は(B)に示すように、LED1発光面から射出する光を、照明光学系2により集光して平行光とし又は集光レンズ3により集光して略平行光として、被照明領域4に照射することで光利用効率を上げることができるが、上述した特許文献1等に開示されているように複数のLED光源を使用すると、各LEDに対応する照明光学系2又は集光レンズ3を備えなければならず、装置全体が大きくなってしまう課題が生ずる。
さらに、上述したような照明装置を使用して画像投影装置を構成した場合には、上述した照明装置の課題に加え、被照明領域となる上記画像表示素子の性能として、入射NAと入射角度の制約がある。即ち、光利用効率を向上するためにLEDの拡散光をできるだけ取り込む必要があり、これを行うためにはLED光源に対応する照明光学系又は集光レンズの径を大きく構成することになるが、このように大きく構成した照明光学系又は集光レンズを複数化し並べて配置しようとすると、複数の集光光学系の面積が大きくなってしまい、上記画像表示素子の入射NAと入射角度の制約により、性能を確保するためには、光利用効率と性能の両立が出来なくなり、そのため、LEDと集光光学系のセットの数を増やそうとしても限界が生じるという課題がある。
また、LEDの発熱による発光光量の低下を生じないために、上述した特許文献4に開示されているように、最大定格電流以下で発熱を感知しながら発光を行うことや、LEDを休ませながら発光させるということを行っているが、最大定格電流程度の発光光量を常時得られないという課題が生じる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、集光性能が高く、高輝度且つ小型化を実現可能な照明装置、また、その照明装置を備えた同様の効果を得る画像投影装置を提供することを目的とする。
本発明の照明装置の一態様は、光源からの光を被照明領域に照明する照明装置において、光源である複数の発光体と、上記複数の発光体それぞれの発光量を制御する発光量制御手段と、上記発光体の出射光を上記被照明領域に伝達するそれぞれの光路の伝達率を変更可能な光伝達率変更手段とを具備し、上記複数の発光体の一部である所定数nの発光体が所定期間Tにおいて定格駆動電流I-typで常時点灯する際の上記被照明領域における照明光量P-typよりも、上記所定数の発光体が上記所定期間において上記定格電流より大きい駆動電流値で断続的に点灯する際の上記被照明領域における照明光量Pの方が大きくなるように、上記発光量制御手段は上記発光量を制御し且つ上記光伝達率変更手段は上記伝達率を制御することを特徴とする。
また、本発明の画像投影装置の一態様は、そのような照明装置と、上記照明装置の上記被照明領域に配設した画像表示素子と、上記画像表示素子の画像を拡大投影表示するための投影光学系とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、集光性能が高く、高輝度且つ小型化を実現可能な照明装置、また、その照明装置を備えた同様の効果を得る画像投影装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明するものであるが、その前に、本明細書中で使用する用語の定義をまず説明しておく。
即ち、用語「被照明領域」とは、画像投影装置(プロジェクタ)での照明装置における画像表示素子など、照明されるべき領域のことである。また、「光源」とは、光量を変更制御できる光源であり、主にLEDなどの半導体光源を指す。「所定期間T」とは、画像投影装置での画像の変更周期などの所謂フレーム時間などを指し、照明装置において周期的な光量変動をした際に、視覚的に認識し難い周期の時間のことである。
一方、「光量」とは、所定期間Tあたりの積算した光量を示す。光源側で「発光量」、被照明領域の受光側で「照明光量」として使用する。但し、「照明光量」の場合、使用できる光量とし、例えば、LCDでは、入射光の入射NAの制限があり、その制限の範囲にある光量を示すものとする。また、「明るさ」とは、光源の発光する光の瞬時的な強さを示し、上記「光量」とは識別して使用する。
次に、本発明の理解を助けるために、被照明領域を照明するLEDの個数を増やしても明るい照明を得られないことについて、説明しておく。
複数のLEDによって被照明領域を照明するにあたり、その照明光量が最大となる条件は、その複数のLEDが発光する光が被照明領域に伝達する最適な位置にLEDを固定し、それぞれ常時点灯で定格電流を供給することである。
しかし、画像投影装置などでLED光源を使用した場合、現時点で販売されているLEDでは、いくら並べても、画像投影装置として必要な500ANSIルーメン程度を得ることができない。
これは、LEDの発光量が得られないという理由の他に、以下に説明するような理由がある。
まず、光源としてのLEDと光学手段との相対位置を固定した場合、LEDで変調デバイス(画像表示素子)などの被照明領域を照明する照明光学系は、図14(A)乃至(C)に示すような構成が考えられている。即ち、図14(A)では、被照明領域4に対して複数のLED1で照明する場合で、光学手段は、途中の空気層である。図14(B)では、光学手段として、LED1毎で直後のマイクロレンズ5と、各LED1の光を被照明領域4に重ね合わせる重ね合わせレンズ6とからなる。図14(C)では、複数のLED1を整列させ、その直後に全反射特性により側面で反射するガラス製のロッド7からなる光学手段を備えた例である。
これら図14(A)乃至図14(C)の何れの例であっても、被照明領域4の光量は、光源(LED1)の明るさと、空気などを含めたすべての光路を含めた光学手段の伝達率とによって表すことができる。即ち、LED1の明るさをLj、伝達率をKj、所定期間をTとしたとき、被照明領域4における所定期間Tあたりの照明総光量Pは、
と表すことができる。
また、具体的には、以下が比較的に明るく照明する方法である。即ち、LED1の明るさをLj-typ(常時点灯によるLEDの発光面での明るさ)、伝達率をKj-stop(LEDを固定)、所定期間をTとしたとき、被照明領域4における所定期間Tあたりの照明(総)光量P-typは、
である。
つまり、1つのLED1が発光する光が被照明領域4に導かれる率をKjとしたとき、被照明領域4での照明総光量Pは、各LED1が発光する光量Pj-typにそれぞれの伝達率Kjを乗じた光量Pjの合算である。
しかしながら、被照明領域4が画像表示素子としてのLCDであった場合には、その被照明領域4で使用できる光は、当該被照明領域4に導かれる光の全てを利用することはできず、斜入射した光は利用できない場合がある。上記Kjは、被照明領域4に伝達する率として説明したが、このような場合には、光源が発光した光が、被照明領域4で有効に利用できる光の率ということになる。つまり、LED1を並べれば並べる程、被照明領域4で有効に使用できる光量が増えるということではなく、所定数以上並べても有効に使用できる光を得ることができないことになる。すると、その所定数並べたLED1で被照明領域4を照明するにあたり、LED1を定格電流で常時点灯し、そのLED1を固定した場合に、最も明るく照明することができるということになる。
以上は、常時点灯の場合であるが、LEDは、常時発光とパルス発光の両方に適応できる。LED1をパルス発光させた場合には、そのパルス発光の発光時間中は、常時点灯よりも明るい光を発光できる。しかしながら、パルス発光の周期以上の視覚的に安定して照明光量を視認できる所定期間Tで継続的に発光する場合には、常時発光時よりパルス発光時を明るくすることはほとんどできない。即ち、継続的に被照明領域4を照明するにあたり、所定期間Tの間の被照明領域4の照明光量が、LED1の定常発光よりパルス発光の方が明るくすることが難しい。
LEDを固定し且つ光路を固定した場合での被照明領域への照明において、LEDの発光量制御によって被照明領域を最大の光量を得ることができるのは、パルス発光の場合でなく、常時点灯で定格電流を供給して発光して照明した場合である。
一方、光源を移動させることで被照明領域4での光量を変化させることができる。即ち、光源の位置によって、被照明領域4に伝達する伝達率が変化する。例えば、図14(C)のような構成において、同図に示すように3つのLED1がロッド7の入射口位置にあるときには被照明領域4が最大光量となるが、それらLED1を例えば図中上方向に移動させていくと、ロッド7に入射する一番上のLEDからの光が減っていくので、被照明領域4の光量が減少していくことになる。
以上のように、発光するLED1の数を増やして明るく照明しようとしても、そのLED1の光を被照明領域4に有効に伝達するに相応しいLED位置が限定されることより、増やしたLEDの光を被照明領域4に伝達率を高くして導くことがし難くなるという課題がある。
本発明は、そのような課題を解決する上記「照明光量が最大となる条件」つまり「複数のLEDが発光する光が被照明領域に伝達する最適な位置にLEDを固定し、それぞれ常時点灯で定格電流を供給すること」で得られる被照明領域4での光量よりも、明るい照明を得る照明装置を提供しようとするものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係る照明装置の機能構成モデルを示す図である。
図1(A)は、本発明の第1実施形態に係る照明装置の機能構成モデルを示す図である。
この照明装置は、光源である複数の発光体(LED11,12,13,14,15,…)と、該複数のLEDそれぞれの発光量を制御する発光量制御手段10と、上記LEDの出射光を被照明領域に伝達するそれぞれの光路の伝達率を変更可能な光伝達率変更手段12とから構成されている。ここで、上記複数のLED11,12,13,14,15,…の一部である所定数nのLEDが所定期間Tにおいて定格駆動電流I-typで常時点灯する際の上記被照明領域における照明光量P-typよりも、上記所定数の発光体が上記所定期間Tにおいて上記定格電流より大きい駆動電流値で断続的に点灯する際の上記被照明領域における照明光量Pの方が大きくなるように、上記発光量制御手段10は上記発光量を制御し且つ上記光伝達率変更手段12は上記伝達率を制御する。そのため、上記発光量制御手段10と上記光伝達率変更手段12とは、同期信号により互いに同期して動作する。なお、この同期信号は、図では両方向の矢印で示したが、発光量制御手段10と光伝達率変更手段12とが同期するように制御できれば、一方向であっても良い。
ここで、上記発光量制御手段10は、上記光伝達率変更手段12が上記それぞれの光路の伝達率を周期的に制御した上記伝達率に応じて、上記LEDを断続的に発光させる際の発光タイミングと発光時間と駆動電流値との3つを連係して制御するものである。
また、上記光伝達率変更手段12は、例えば、上記複数のLED11,12,13,14,15,…に対して相対的に移動することで、光路の伝達率を変更するものであり、その相対移動のための駆動部14を備えている。
図1(B)は、このような構成の照明装置を用いた、本発明の第1実施形態に係る投影表示装置の機能構成モデルを示す図である。
この投影表示装置は、上記複数の発光体(LED11,12,13,14,15,…)、発光量制御手段10、及び光伝達率変更手段12からなる照明装置と、該照明装置の被照明領域4に配設した画像表示素子としてのLCD16と、該LCD16の画像を拡大投影表示するための投影光学系18と、投影表示すべき影像信号に応じて上記発光量制御手段10及びLCD16を制御する表示制御手段20とから構成されている。
図2は、上記照明装置における複数の発光体と光伝達率変更手段12の具体的な構成例を示す図である。同図の構成例では、発光体として18個の赤のLED11,12,…,118と、それぞれのLEDをリング状に並べた支持部材22と、その支持部材22を回転可能にするモータ24とを備え、更に、該リング状に配置された所定の位置のLEDが発光する光をレンズ26によって被照明領域4のLCD16に集光する構成となっている。なお、上記光伝達率変更手段12は、上記支持部材22と、モータ24と、該モータ24の駆動部(モータの回転制御も含む)と、光路としての、集光領域28を被照明領域4に結像するレンズ26とからなる。
このような構成において、上記18個のLED11,12,…,118を全て定格電流で常時点灯させた場合に、被照明領域4を最大に明るく照明するためには、上記レンズ26が被照明領域4に集光できる集光領域28である上記「該リング状に配置された所定の位置」に、1つのLEDを配置することである。即ち、
となり、集光領域28に固定した1つのLEDを定格電流で常時点灯した際に、最大光量が得られる。なおここで、K1-stopは、そのLEDが発光した光がレンズ26を介して被照明領域4に集光される伝達率を示す。
即ち、図3に示すような構成で、LED1を定格電流で定常発光した場合と同意である。
LEDに供給する電流に対する明るさは、常時発光時に定格電流I-typで発光する際の明るさL-typに対して大きな明るさL-pulseが得られる。その関係を図4に示す。このグラフは、横軸にデューティ比、縦軸にL-typに対する発光倍率を取り、
発光倍率×L-typ=(I-pulse/I-typ)0.6
(但し、(I-pulse/I-typ)<40でそれ以上は40に限定)
をグラフ化したものである。
発光倍率×L-typ=(I-pulse/I-typ)0.6
(但し、(I-pulse/I-typ)<40でそれ以上は40に限定)
をグラフ化したものである。
即ち、供給電流倍率I-pulse/I-typは、LED個々のパルス発光の発光時間と周期の比を示すデューティによって、I-pulseの上限とするものとする。この上限は、LED個々の特性によって異なる。ここでは、デューティTp/Tの逆数T/Tp=I-pulse/I-typとして、I-pulseの上限を規定するものとする。また、I-pulse/I-typが40倍以上の特性が示されていないのは、LEDを故障させるなどのために、供給できないものとする。そこで、デューティTp/Tの逆数T/Tpが40倍以上の際には、I-pulse/I-typ=40として、I-pulseを設定するものとする。
図2に示した構成で、上記照明光量P-typよりも明るい照明光量を得るため照明方法を以下に示す。
今、LEDのチップサイズを1mm角、リングの半径rをr=50mmとすると、円周は2×π×rより314mmであり、LED間ピッチは17.4mmとなる。また、回転速度を360rpm(=60rps)とすると、ある1つのLEDが集光領域28に到達する周期Tfは、0.93mS(=1/(60×18))となる。
ここで、集光領域28を1mm角とし、LEDはこの集光領域28にかかる前後1mmの間発光するとすると、図5に示すような発光タイミングで各LED11,12,…,118が発光されることとなる。即ち、各LEDの発光は、被照明領域4を照明する光の発光比率Tp/Tfが2/17.4のパルス発光となる。その際の発光倍率は、LED個々のパルス発光のデューティが2/314であることより、図4に示す関係から、9倍となる。
となり、上記照明光量P-typよりも暗くなってしまう。
そこで、LEDのチップサイズを1mm角、リングの半径をr=10mmに構成する。この場合、円周は2×π×rより62.8mmで、LED間ピッチは3.5mmとなる。なお、回転速度は360rpm、集光領域28にLEDが到達する周期Tfは0.93mSのままとし、また、集光領域28を1mm角、LEDはこの集光領域28にかかる前後1mmの間発光するとする。
このような場合には、図6に示すようなタイミングで発光が行われ、各LEDの発光は発光比率Tp/Tfが2/3.5のパルス発光となる。その際の発光倍率は、LED個々のパルス発光のデューティが2/62.8であることより、図4の関係から7.91倍となる。よって、被照明領域4での明るさは、
となり、上記照明光量P-typよりも明るくすることができる。
このように、LED11,12,…,118を支持する支持部材22を小さくし、LED間隔を狭めることで、明るく照明することができる。
即ち、LEDを定格電流I-typよりも大きい電流でパルス発光させ、そのパルス発光するLEDを順次移動させLED毎の光を被照明領域4に伝達する伝達率を変更すると共に、発光するLEDを切り替え、更に、そのLEDの切り替える時間を所定時間より短くすることで、P-typよりも明るく照明することができる。
また、集光領域28が2mm角である場合には、以下のようになる。
ここで、LEDは集光領域28にかかる前後1mmの間発光するとすると、発光比率Tp/Tfが3/3.5のパルス発光となる。その際の発光倍率は、LED個々のパルス発光のデューティが、3/62.8であることより、図4の関係より7.91倍となる。従って、被照明領域4での明るさは、
となり、上記照明光量P-typよりも明るくすることができる。
このように、集光領域28が広い面積である伝達率がK-stopの大きさに近い領域が広い場合ほど、P-typよりも明るくすることができる。
但し、被照明領域4が所定面積、入射光の許容角度が所定角度である時に、集光領域28を所定面積から広い面積にしたとしても、エタンデュを考慮すると、明るくなるということではない。即ち、LEDのチップ面積よりも広い集光領域28に所定数のLEDを固定して定格電流で常時点灯する際の被照明領域4での所定期間での光量P-typに対して、LEDを定格電流I-typよりも大きい電流でパルス発光させ、そのパルス発光するLEDを順次移動させLED毎の光を被照明領域4に伝達する伝達率を変更すると共に、発光するLEDを切り替え、更に、該伝達率の変更する際の伝達率が高い状態の時間が長いほど、明るく照明することができる。
更に、図2のモータ24をステッピングモータとして、支持部材22がステップ的に高速に回転できるものとすると、図7(A)又は(B)に示すように、LED毎の伝達率が高い位置での時間を長くすることができるため、明るくすることができることになる。
また、支持部材22に支持されるLEDの個数を3個とした場合には、以下のようになる。
即ち、この場合、3個のLEDを全て定格電流で常時点灯させた場合において、被照明領域4を最大に明るくするためには、上記レンズ26が被照明領域4に集光できる集光領域28である上記「該リング状に配置された所定の位置」に1つのLEDを配置することとなる。
となり、集光領域28に固定した1つのLEDを定格電流で常時点灯した際に、最大光量が得られる。なおここで、K1-stopは、そのLEDが発光した光がレンズ26を介して被照明領域4に集光される率を示す。
つまり、図3の構成で、LEDを定格電流で定常発光した場合と同意である。
このような3個のLEDを配置した場合において、P-typよりも明るい照明光量を得るため照明方法を以下に示す。
即ち、LEDのチップサイズを1mm角、リングの半径をr=4mmとすると、円周は2×π×rより25.12mmであり、LED間ピッチは8.37mmとなる。また、回転速度を360rpmとすると、集光領域28にLEDが到達する周期Tfは5.56mSとなる。
ここで、集光領域28を2mm角とし、LEDはこの集光領域28にかかる前後1mmの間発光するとすると、図8に示すような発光タイミングで各LED11,12,13が発光されることとなる。即ち、各LEDの発光は、被照明領域4を照明する光の発光比率Tp/Tfが3/8.37のパルス発光となる。その際の発光倍率は、LED個々のパルス発光のデューティが、3/25.12であることより、図4の関係から3.58倍となる。
となり、P-typより暗くなる。
そこで、各LEDが集光領域28の2mm角内でのみ発光するように、発光時間を減らす。
そのようにすると、図9に示すようなタイミングで発光が行われ、各LEDの発光は、被照明領域4を照明する光の発光比率が2/8.37のパルス発光となる。その際の発光倍率は、LED個々のパルス発光のデューティが2/25.12であることより、図4の関係より4.56倍となる。
となり、P-typより明るくすることができる。
これは、集光領域28にLEDのチップが全て収まるLED位置でのみパルス発光することで伝達率の高い位置(時間)でのみ効率良く発光することと、個々のLEDのパルス発光のデューティ(発光/周期)を小さく(非発光時間を長く)したことによる発光倍率を上げるようにしたこととによって、P-typよりも明るい照明を得ることができたというものである。
なお、光伝達率変更手段12は、図2に示したような複数のLEDを回転移動する構成に限定するものではない。
図10(A)及び(B)に示すように、LEDを固定したまま順次パルス発光し、その点灯に応じて光伝達率変更手段であるミラーが回転し、被照明領域4を照明するようにしても良い。
即ち、同図に示す照明装置では、回転軸30に連結したミラー32が一体化されている。回転軸30は回転軸受け34によって支持され、モータ24と連結されている。このモータ24により、上記ミラー32が図示矢印方向に高速に回転できる機構となっている。
一方、上記回転軸30を共通の中心軸として、ドラム形状のドラム支持部材36が図の如く固定化されて形成され、発光体としてのLED1が該ドラム支持部材36の内側の側面に沿って2段を成して密に配設されている。なお、図10(A)では、LED1それぞれの発光色の違いをハッチングを異ならせることで表わしており(従って、ハッチングして示す部分は断面を表わすものではない)、図10(B)では、簡略化のため、LED1それぞれを描く代わりに、同一色を連続に配列し、円周が設定する色毎(異なる破線のハッチングにより示す)で区分され、一回転する過程で赤(R)色、緑(G)色、青(B)色の順に発光する光の色が切り替わるLED列38R,38G,38Bとして描いてある。
また、2セットの集光レンズ40が、上記ミラー32と連動して回転移動可能なように、上記回転軸30と一体化された回転支持部材42により支持されている。なお、LED1を配設する段数及び集光レンズ40のセット数は同一であることが基本的であるが、その数についてはこの限りではなく、必要に応じて適切なる数が設定されれば良い。
このような構成において、上記ミラー32の一回転に対し、1フレームのカラー画像に必要な3原色のフィールド画像を生成可能な照明光を得ることができるようになっている。つまり、ドラム支持部材36に配設されたLED1は、時分割に順次発光を繰り返し、内周の側面を周回するように連鎖的発光を行なう(発光ポイント44が周回する)。この場合、ミラー32が回転動作を行なうと、それに同期するようにして対応関係にあるLED1が発光を行なうように、発光量制御手段10により発光制御がなされる。即ち、発光したLED1の光がミラー32に反射され集光されて、光学レンズ46を介して被照明領域4に射出される構成関係を成している。
即ち、上記ミラー32が回転動作を行なうと、それに同期するようにして対応関係にあるLED1が発光を行なうように発光制御がなされるが、発光するLED1からの光を良好に取り込める配置関係に集光レンズ40が設けられている。即ち、発光したLED1の光が集光レンズ40で一旦集光されて、ミラー32に反射され光路を曲げ、光学レンズ46を介して被照明領域4に射出される構成関係を成している。
このように、光伝達率変更手段12は、LEDを回転させないで、ミラー32やロッドなどの導光部材を回転させて伝達率を変更するようにしても良い。即ち、LEDと導光部材とを相対的に移動させるようにし、伝達率を変更するようにすれば良い。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
上記第1実施形態では、光伝達率変更手段12において、機械的な駆動により光伝達するLEDを切り替えていたのに対し、本第2実施の形態では、電気的に切り替えるようにしたものである。
即ち、光伝達率変更手段12は、モータ24などの機械的な駆動によって、光源、或いは、導光部材を移動させるものに限定するものではない。液晶などの電気的な駆動と偏光ビームスプリッタ(PBS)やXプリズムなどの光学的な合成手段とによって、光伝達率変更手段12を構成するようにしても良く、以下で説明する。
即ち、本第2実施形態における光伝達率変更手段12は、モータなどの機械的な回転機構を含まない例を示す。これは、光伝達率変更手段12が、液晶などの反射と透過を切替可能なデバイスを備えていれば良い。その制御方法は、電気的に駆動する液晶に限られるものではない。例えば、光書き込み型変調デバイスなど、光学的に透過と反射を制御可能なものであっても良い。
図11(A)は、本発明の第2実施形態に係る照明装置の構成を示す図である。即ち、この照明装置は、2つのLED11,12と、その2つのLED11,12の光を集光するそれぞれの光学レンズ461,462と、各々の光を2つの異なった入り口から入射し、それぞれの入り口からの光のそれぞれ異なった方向の偏光光を被照明領域4の方向に導くPBS48と、該PBS48から射出する異なった方向の偏光光を電気的な制御によって選択して透過する液晶50と、該液晶50を制御する液晶駆動部52とから構成されている。
ここで、液晶50は、一方の偏光光のみを透過する偏光板を含むものとする。また、PBS48と液晶50とは、光伝達切替部54として機能するものであり、光伝達率変更手段12は、該光伝達切替部54と光学レンズ461,462などの光学系とによって構成される。
また、図11(B)は、このような構成の照明装置のタイミングチャートである。
LEDを隣接して配列しようとした場合、LEDチップ周辺のパッケージなどが邪魔して密に配列できないという課題があり、光伝達率変更手段12が機械的な駆動の場合、LEDの切り替えに時間を要する。
それに対して、本第2実施形態では、そのようなLEDの切り替え時間は液晶50の応答速度で決定されるものであり、液晶50の高速化に伴い、光伝達率の高い時間を維持した光伝達率変更手段12によって、より明るい照明装置を得ることができる。なお、図11(B)における被照明領域の明るさの波形で、ハッチングして示す部分が、液晶駆動の応答に伴う伝達率低下による光量損失を表しており、液晶50の応答速度が高速になればなるほど、この光量損失部分を少なくすることができる。
図12(A)は、本第2実施形態の変形例として、4つのLED11,12,13,14を使って被照明領域4を照明する照明装置の構成を示す図である。これは、図11(A)の構成で説明した光伝達切替部54と光学系との組み合わせによって、4つのLEDからの光を切り替えて被照明領域を照明するようにしたものである。即ち、光伝達切替部は541,542,543の3つを備えるもので、2つのLEDの光を切り替える2つ光伝達切替部541,542と、それぞれの出射光を切り替える1つの光伝達切替部は541,543の3つである。そして、それら光伝達切替部541,542,543の液晶501,502,503を制御して1つのLEDの光を被照明領域4に導くようにしている。
図12(B)は、このような構成の照明装置のタイミングチャートである。なお、LED13及びLED14に関する波形は省略してある。
液晶501、液晶503をP設定に固定することで、LED11のP偏光光が被照明領域4を照明することになる。その際、他のLED12,13,14を仮に発光したとしても、被照明領域4を照明することができない。即ち、それらについての伝達率は0である。
即ち、LED11を定格電流I-typ(明るさL1-typ)で発光させ、レンズとPBS481と液晶501とPBS483と液晶503とを介して、伝達率K1-stopで被照明領域4を照明する際に、液晶501,503の駆動なしに最も明るく照明することができ、その際の被照明領域4の明るさがP-typである。
それに対し、図12(B)のように各液晶501〜503と各LED11〜14を制御することで、以下のような照明光量Pで被照明領域4を照明することができる。
となり、上記P-typより明るくすることができる。
ここで、上記数12を解説する。
発光倍率は、T/Tpが約4であることにより、I-pulse=4×I-typに対応した図4より、2.3×L-typである。
発光比率Tp/Tfは、図12(B)にあるように、0.9として、液晶駆動の応答に伴う伝達率低下の比は、図12(B)の液晶501,502,503の透過率の変化特性を考慮して、図中の光量損失分を約1/4として、損失分を除く3/4とし、K1-stopに対して3/4であるとした。
本第2実施形態は、上記第1実施形態におけるモータ駆動によるLEDの移動に伴う伝達率の低下と比較して、液晶の駆動に伴うその応答性能に係わる伝達率の低下に伴う光量低下と非照明時間による光量低下との両方による光量低下を上回ったパルス発光時における発光倍率による光量増加をするように制御するものである。
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
例えば、本発明の照明装置による画像投影装置を写真用露光装置、カラーコピー機、カラープリンタ、リライタブル電子ペーパー記録装置などにおける画像を投影する構成部分に応用すれば、カラー調整が容易であるが故に有効な画像形成手段となり得る。
1,11〜118…LED、 4…被照明領域、 10…発光量制御手段、 12…光伝達率変更手段、 14…駆動部、 16…LCD、 18…投影光学系、 20…表示制御手段、 22…支持部材、 24…モータ、 26…レンズ、 28…集光領域、 30…回転軸、 32…ミラー、 34…回転軸受け、 36…ドラム支持部材、 38R,38G,38B…LED列、 40…集光レンズ、 42…回転支持部材、 44…発光ポイント、 46,461,462…光学レンズ、 48,481〜483…偏光ビームスプリッタ(PBS)、 50,501〜503…液晶、 52…液晶駆動部、 54,541〜543…光伝達切替部。
Claims (10)
- 光源からの光を被照明領域に照明する照明装置において、
光源である複数の発光体と、
前記複数の発光体それぞれの発光量を制御する発光量制御手段と、
前記発光体の出射光を前記被照明領域に伝達するそれぞれの光路の伝達率を変更可能な光伝達率変更手段と、
を具備し、
前記複数の発光体の一部である所定数nの発光体が所定期間Tにおいて定格駆動電流I-typで常時点灯する際の前記被照明領域における照明光量P-typよりも、前記所定数の発光体が前記所定期間Tにおいて前記定格電流より大きい駆動電流値で断続的に点灯する際の前記被照明領域における照明光量Pの方が大きくなるように、前記発光量制御手段は前記発光量を制御し且つ前記光伝達率変更手段は前記伝達率を制御することを特徴とする照明装置。 - 前記発光量制御手段は、前記光伝達率変更手段が前記それぞれの光路の伝達率を周期的に制御した前記伝達率に応じて、前記発光体を断続的に発光させる際の発光タイミングと発光時間と駆動電流値との3つを連係して制御することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記発光量制御手段は、同時発光する発光体の個数をn、同時発光するn個の各発光体の番号をj、n個の各発光体のパルス時供給電流Ij-pulseでの明るさをLj(t)、n個の各発光体の光が前記光伝達率変更手段を介して前記被照明領域に導かれる光量の比をKj(t)、n個の各発光体の常時点灯における定格電流Ij-typでの明るさをLj-typ、前記照明光量P-typを最大にする前記光路変更手段が時間的な変更をしない最適な光量の比をKj-stop、所定期間をTとしたとき、
- 前記発光量制御手段は、前記定格電流I-typより大きい駆動電流で前記発光体を発光させた際の発光倍率によって増加する照明光量を、前記光伝達率変更手段に伴う光伝達率の低下によって減少する照明光量よりも大きくさせることで前記条件式を満足するように、前記発光タイミングと発光時間と駆動電流値との3つを連係して制御することを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
- 前記光伝達率変更手段は、前記複数の発光体が点灯し射出した光を、前記複数の発光体に対して相対的に移動しながら取り込む光取込部を有し、
前記発光量制御手段は、前記所定数n、前記複数の発光体の配置間隔、前記発光体の発光面の大きさ、前記光取込部の移動速度、及び前記出射光を取り込む範囲の大きさに応じて、前記発光タイミングと発光時間と駆動電流値との3つを連係して制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。 - 前記光伝達率変更手段に伴う光伝達率の低下は、前記光取込部が前記複数の発光体に対する相対的な移動に伴うものであることを特徴とする請求項5に記載の照明装置。
- 前記光伝達率変更手段は、前記複数の発光体が点灯し射出した光を伝達する光伝達切替部を有し、
前記発光量制御手段は、前記所定数n、前記複数の発光体の配置間隔、前記発光体の発光面の大きさ、前記光伝達切替部の切替タイミングに応じて、前記発光タイミングと発光時間と駆動電流値との3つを連係して制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の照明装置。 - 前記光伝達切替部は、
前記複数の発光体が射出した出射光が入射する偏光ビームスプリッタと、
前記偏光ビームスプリッタを透過または反射した光を所定の偏向方向となるように選択的に偏光する偏波面偏光手段と、
からなることを特徴とする請求項7に記載の照明装置。 - 前記光伝達率変更手段に伴う光伝達率の低下は、前記偏光ビームスプリッタによる光の伝達ロスと、前記偏波面偏光手段の前記切替タイミングに伴う光の伝達ロスとによるものであることを特徴とする請求項8に記載の照明装置。
- 請求項1乃至9の何れかに記載の照明装置と、
前記照明装置の前記被照明領域に配設した画像表示素子と、
前記画像表示素子の画像を拡大投影表示するための投影光学系と、
を具備することを特徴とする画像投影装置。
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