JP4539422B2 - チップ型多段フィルタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の誘電体層を積層してなる多層基板内に複数段構成のフィルタ回路が構成されている高周波用のチップ型多段フィルタ装置に関し、より詳細には、準ミリ波帯〜ミリ波帯の周波数で好適に使用され、輻射や放射の影響を低減させるために、共振電極が設けられている領域がグラウンド電極で囲まれている構造を有するチップ型多段フィルタ装置に関する。
従来、準ミリ波帯〜ミリ波帯の周波数に対応したチップ型フィルタ装置が種々提案されている。
図25(a)及び(b)は、下記の特許文献1に記載のチップ型フィルタ装置を示す模式的平面図及び正面断面図である。
チップ型フィルタ装置201は、誘電体基板202を有する。誘電体基板202上に、デュアルモード共振器を構成するために、金属膜からなる矩形の共振器電極203が形成されている。共振器電極203には、貫通孔203aが形成されている。また、誘電体基板202の下面には、グラウンド電極204が形成されている。共振器電極203には、入出力結合回路の結合点205a,205bにおいて入出力回路が結合されている。チップ型フィルタ装置201では、上記矩形の共振器電極203の長辺方向及び短辺方向に生じる2つの共振モードを結合させることにより、バンドパスフィルタとしての帯域幅が得られている。
他方、下記の特許文献2には、複数のλ/2共振器を利用したチップ型フィルタ装置が開示されている。
図26(a)及び(b)は、それぞれ、特許文献2において、24GHz及び38GHzで動作する薄膜3極バンドパス平行結合線路フィルタを示す各模式的平面図である。図26(a)及び(b)に示すように複数の線路211a〜211e及び212a〜212eが形成されているフィルタ211,212は誘電体等と積層され、チップ型のフィルタとして構成されている。
下記の特許文献3には、形状に起因する共振を抑制し得る構造を備えたバンドパスフィルタが開示されている。図27(a)〜(c)は、特許文献3に記載のバンドパスフィルタを示す斜視図、平面断面図及び(b)のX1−X1線に沿う
断面図である。バンドパスフィルタ221では、複数の誘電体層を積層してなる多層基板222が用いられている。多層基板222内の中間高さ位置に、共振器電極223が配置されている。共振器電極223は、貫通孔223aを有し、図25に示した共振器電極203と同様に、共振周波数が異なる2つの共振を結合させてバンドパスフィルタとしての帯域を得るために設けられている。
また、共振器電極223の上下には、第1,第2のグラウンド電極226,227が配置されている。さらに、多層基板222の側面には、グラウンド電極228,228が形成されている。ここでは、グラウンド電極226,227がビアホール電極229により接続されており、それによって形状に起因する所望でないスプリアスの抑制が図られるとされている。
特開2001−237609号公報 特表2005−500773号公報 特開2004−297764号公報
特許文献1に記載のような共振器電極203を用いたデュアルモードバンドパスフィルタであるチップ型フィルタ装置201では、多段化を図るとチップサイズが大きくなるという問題があった。これは、1枚の共振器電極203において周波数が異なる2つの共振を結合させてバンドパスフィルタを得ているため、低損失化は図り得るものの、大きな減衰量を得るために多段化を図った場合、チップ形状が大きくならざるを得ないことによる。
また、特許文献2に記載のように、λ/2共振器を利用したチップ型フィルタでは、放射や輻射を低減するには、チップの外周側面をグラウンド電極で被覆する必要がある。ところが、誘電体からなるチップの外周側面をグラウンド電極で被覆した場合、チップ形状、さらに言うとグラウンド電極の形状に起因する共振が生じ、この共振がスプリアスとなりフィルタ特性に悪影響を与えるおそれがあった。
他方、上記特許文献3に記載のバンドパスフィルタでは、図27(c)に示すように、第1,第2の内部グラウンド電極226,227がビアホール電極229により接続されており、それによって形状に起因する共振による所望でないスプリアスを抑制することができるとされている。しかしながら、特許文献3に記載の構成においても、多段化を図った場合には、特許文献1に記載と同様の共振器電極を用いているため、チップサイズが大型にならざるを得なかった。
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、例えば準ミリ波帯〜ミリ波帯フィルタとして用いるのに適しており、多段構成を有するが小型化を進めることができ、かつ形状に起因する所望でないスプリアスによる特性の劣化が生じ難い、チップ型多段フィルタ装置を提供することにある。
本発明によれば、対向する第1,第2の主面と、第1,第2の主面を連結している第1〜第4の側面とを備え、前記第1,第2の側面が対向しており、複数の誘電体層を積層してなる多層基板と、前記多層基板の前記第1の側面に設けられた第1の表面グラウンド電極と、前記第2の側面に設けられた第2の表面グラウンド電極と、前記多層基板内において、前記第1の主面に相対的に近い誘電体層に設けられた第1の内部グラウンド電極と、前記多層基板内において、前記第2の主面に相対的に近い誘電体層に設けられた第2の内部グラウンド電極と、前記第1,第2の内部グラウンド電極を電気的に接続するように前記複数の誘電体層のうちの少なくとも一部の誘電体層を貫通するように設けられたビアホール導体と、前記第1,第2の表面グラウンド電極及び前記第1,第2の内部グラウンド電極により囲まれた領域に配置されている第1,第2のλ/2共振器電極とを備え、前記第1,第2のλ/2共振器電極は、前記第1,第2の共振器電極間の誘導結合を調整する前記ビアホール導体と絶縁されるとともに前記ビアホール導体を介して対向配置されており、前記第1,第2のλ/2共振器電極間に結合容量を付加するために前記多層基板内に設けられた容量電極をさらに備える、チップ型多段フィルタ装置が提供される。
本発明に係るチップ型多段フィルタ装置のある特定の局面では、前記第1のλ/2共振器電極に接続されており、前記多層基板の第2の主面または第3の側面に設けられた第1の入出力端子と、前記第2のλ/2共振器電極に接続されており、前記第2の主面あるいは第4の側面に設けられた第2の入出力端子とがさらに備えられている。
本発明に係るチップ型多段フィルタ装置の他の特定の局面では、前記ビアホール導体が、前記第1の内部グラウンド電極のほぼ中心位置と、前記第2の内部グラウンド電極のほぼ中心位置とを電気的に接続している。
本発明に係るチップ型多段フィルタ装置のさらに別の特定の局面では、前記容量電極は、前記第1のλ/2共振器電極に容量結合された第1の容量電極と、前記第2のλ/2共振器電極に容量結合された第2の容量電極とを有する。
本発明に係るチップ型多段フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記容量電極が、前記第1のλ/2共振器電極及び前記第2のλ/2共振器電極にそれぞれ容量結合している容量電極である。
本発明に係るチップ型多段フィルタ装置のさらに他の特定の局面では、前記第1,第2の表面グラウンド電極を電気的に接続している電気的接続部がさらに備えられている。
本発明に係るチップ型多段フィルタ装置のさらに別の特定の局面では、前記電気的接続部が、前記多層基板の前記第2の主面に設けられており、該電気的接続部と前記第2の内部グラウンド電極とが第2のビアホール導体により電気的に接続されている。
本発明に係るチップ型多段フィルタ装置では、複数の誘電体層を積層してなる多層基板内に、第1,第2のλ/2共振器電極が配置されており、第1,第2のλ/2共振器電極が配置されている領域が、上記第1,第2の内部グラウンド電極と、第1,第2の表面グラウンド電極とで囲まれた領域に配置されている。従って、上記第1,第2の内部グラウンド電極及び第1,第2の表面グラウンド電極と多層基板とにより導波管に類似した構造が構成されて、外形に起因する共振が生じるおそれがある。しかしながら、本発明では、上記ビアホール導体が第1,第2の内部グラウンド電極を電気的に接続しており、第1,第2の内部グラウンド電極間に挟まれた領域に第1,第2のλ/2共振器電極が配置されているので、電界の強い部分にグラウンド電位に接続されている上記ビアホール導体が配置されることになり、それによって外形形状に起因する共振を抑制することが可能とされている。
しかも、第1,第2のλ/2共振器電極間にビアホール導体が存在することになるため、第1,第2のλ/2共振器電極間の誘導結合を制限することができ、例えば各λ/2共振器電極に直接付加されている突起部や、各λ/2共振器電極とは独立して設けられている容量電極により、λ/2共振器電極間の結合が十分に図られるので、良好なフィルタ特性を実現することができる。
よって、本発明によれば、λ/2共振器電極を用いているので、多段化を図った場合でも小型であり、かつ良好なフィルタ特性を有するチップ型多段フィルタ装置を提供することができる。
第1の入出力端子が第2の主面または第3の側面に設けられており、第2の入出力端子が第2の主面または第4の側面に設けられている場合には、第1,第2の入出力端子を利用して外部と容易に電気的に接続することが可能となる。
ビアホール導体が第1の内部グラウンド電極のほぼ中心位置と、第2の内部グラウンド電極のほぼ中心位置とを電気的に接続している場合には、第1,第2の内部グラウンド電極のほぼ中心位置を結ぶ部分において、外形形状に起因する共振の電界が一番強い部分にあたるため、スプリアスとなる共振をより効果的に抑制することができる。
容量電極が、第1のλ/2共振器電極に容量結合された第1の容量電極と、第2のλ/2共振器電極に容量結合された第2の容量電極とを備える場合には、チップ型多段フィルタ装置において、第1のλ/2共振器電極により構成されている共振器と、第2のλ/2共振器電極により構成されている共振器の構造とを等価とすることができ、対称性に優れたチップ型多段フィルタ装置を提供することができる。また、第1,第2の容量電極は、それぞれ1つの容量電極を設けた場合に比べて小型に構成され得るので、第1,第2の容量電極を、多層基板内において、大型化を招くことなく効率良く配置することができる。
容量電極が、第1,第2のλ/2共振器電極にそれぞれ容量結合している容量電極で構成されている場合には、1つの容量電極で、容量電極を構成することができる。
第1,第2の表面グラウンド電極を電気的に接続している電気的接続部をさらに備える場合には、グラウンドが強化されて、形状に起因する共振をより効果的に抑圧することができる。
電気的接続部が、第2の主面に設けられており、電気的接続部と第2の内部グラウンド電極とが第2のビアホール導体により電気的に接続されている場合には、形状に起因する共振をより効果的に抑圧することが可能となる。
以下、図面を参照しつつ本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係るチップ型多段フィルタ装置の平面図、正面図、底面図及び右側面図である。
チップ型多段フィルタ装置1は、矩形板状の多層基板2を有する。多層基板2は、複数の誘電体層を積層した構造を有する。図2(a)〜(j)は、多層基板2の異なる高さ位置における略図的平面図を示し、言い換えれば異なる誘電体層の上面に形成されている電極構造を示す各模式的平面図である。
また、図3(a)は、チップ型多段フィルタ装置1の下面側の電極構造を示す、上下逆転した状態の斜視図であり、(b)及び(c)は、多層基板2内の内部グラウンド電極及びビアホール導体を説明するための略図的斜視図及び内部グラウンド電極及びビアホール導体を示す略図的斜視図である。
本実施形態では、寸法は特に限定されるわけではないが、多層基板2は4.5×3.2×厚み1.3mmの矩形板状の形状を有している。また、上記多層基板2は、複数の誘電体層を積層した構造を有するが、誘電体層を構成している誘電体材料については特に限定されず、合成樹脂または誘電体セラミックスなどを用いることができる。
多層基板2内においては、図2(d)に示すように、中間高さ位置の誘電体層の上面に、第1,第2のλ/2共振器電極3,4が形成されている。
λ/2共振器電極3,4及び後述する各種電極は、適宜の金属材料により構成され得るが、本実施形態では、Cuにより形成されている。
λ/2共振器電極3,4は、図2(d)に示すように、矩形の誘電体層の短辺に延びる電極本体部3a,4aと、電極本体部3a,4aの一端において、相手方のλ/2共振器電極4または3側に屈曲されて延ばされている容量ユニットの一部としての突起部3b,4bとを有する。
また、λ/2共振器電極3,4間においては、ビアホール導体5が配置されている。ビアホール導体5は、図2(c)〜(h)にも示されているように、上下方向に延ばされている。
他方、ビアホール導体5の上端は、第1の内部グラウンド電極6に電気的に接続されている。また、ビアホール導体5の下端は第2の内部グラウンド電極7に電気的に接続されている。
図3(b)及び(c)に略図的示すように、第1,第2の内部グラウンド電極6,7は、上記ビアホール導体5により電気的に接続されている。図3(b)及び(c)は、第1,第2の内部グラウンド電極6,7は略図的に矩形の形状に図示されているが、実際には図2(b)及び(h)に示した形状を有し、多層基板2の対向し合う第1,第2の側面2c,2dに引き出されている。
また、第1内部グラウンド電極6は、第1の主面2a側に近接されて配置されており、第2の内部グラウンド電極7は、第2の主面2b側に近接されて配置されている。
すなわち、多層基板2内において、第1,第2の内部グラウンド電極6,7のうち、第1の内部グラウンド電極6が相対的に第1の主面2a側に、第2の内部グラウンド電極7が第2の主面2b側に配置されている。
ビアホール導体5は、本実施形態では、多層基板2を平面視したときほぼ中央に配置されており、ビアホール導体5を介してλ/2共振器電極3,4が対向配置されている。
他方、図1(a)〜(d)及び図3(a)に示されているように、多層基板2は、第1の主面2aと第2の主面2bと、第1〜第4の側面2c〜2fとを有する矩形板状の形状を有する。そして、第1の側面2cと第2の側面2dとが対向しており、第1,第2の側面2c,2dを覆うように、それぞれ、第1,第2の表面グラウンド電極8,9が形成されている。λ/2共振器電極3,4により構成される共振部分は、従って、第1,第2の内部グラウンド電極6,7と、上記第1,第2の表面グラウンド電極8,9とで囲まれた領域に配置されている。
他方、図2(f)に示されているように、λ/2共振器電極3,4が形成されている部分よりも下方の誘電体層においては、容量電極10が形成されている。容量電極10は、第1,第2のλ/2共振器電極3,4の突起部3b,4bと誘電体層を介して重なり合うように配置されており、それによって、第1,第2の容量ユニットの各一部が構成されている。
そして、容量電極10と容量結合し得るように、第1,第2の入出力電極11,12が設けられている。この容量電極10と第1,第2の入出力電極11,12間の容量もまた、第1,第2の容量ユニットの容量成分の一部を構成している。すなわち、本実施形態では、第1,第2の容量ユニットは、突起部3b,4bと容量電極10とが重なり合うことによる積層容量と、容量電極10と入出力電極11,12との間の対向容量によりそれぞれ構成されている。第1,第2の容量ユニットは、λ/2共振器電極3,4に容量を付加するように設けられている。
第1,第2の入出力電極11,12は、容量電極10と同じ高さ位置に形成されており、容量電極10に容量結合されている。もっとも、第1,第2の入出力電極11,12は、容量電極10と容量結合され得る限り、容量電極10と異なる高さ位置に形成されていてもよい。
また、第1,第2の入出力電極11,12の容量電極10と容量結合されている部分と反対側の端部近傍において、入出力電極11,12は、ビアホール導体13,14の上端に電気的に接続されている。ビアホール導体13,14は、多層基板2内において、下方に延ばされており、多層基板2の第2の主面2bに至っている。第2の主面2bには、ビアホール導体13,14に電気的に接続される第1,第2の入出力端子電極15,16が形成されている。第1,第2の入出力端子電極15,16は、チップ型多段フィルタ装置1を外部と電気的に接続するための端子電極である。
上記チップ型多段フィルタ装置1の製造に際しては、前述した第1,第2のλ/2共振器電極3,4、第1,第2の内部グラウンド電極6,7、容量電極10、及びビアホール導体6などを含む様々な多層基板2内の電極を、誘電体層と積層することにより得られる。この場合、誘電体層がセラミックスにより構成されている場合、周知のセラミックス積層一体焼成技術を用いて多層基板2を形成することができる。あるいは合成樹脂からなる誘電体フィルタと電極材料とを積層することにより、上記多層基板2を形成してもよい。
また、外表面に形成されている第1,第2の表面グラウンド電極8,9及び入出力端子電極15,16は、多層基板2を得た後に、適宜の導電膜形成方法により形成することができる。
このような導電膜としても、Ag、Cuなどの適宜の金属もしくは合金を用いることができる。
本実施形態のチップ型多段フィルタ装置1では、上記λ/2共振器電極の電極本体部3a,4aは0.5×2.2mmの矩形の形状を有し、突起部3b,4bは、幅0.3mm×長さ0.4mmとされている。
また、上記容量電極10は、0.8×0.2mmの寸法を有し、突起部3b,4bと、それぞれ、0.3×0.2mmの矩形の領域で重なり合っている。
そして、上記第1,第2のλ/2共振器電極3,4により、中心周波数は18GHz付近にある帯域フィルタとしての特性が得られる多段フィルタが構成されている。本実施形態では、上記複数のλ/2共振器電極3,4を用いて多段化が図られているので、図25,図27に示したデュアルモード・バンドパスフィルタのような貫通孔を有する共振器電極を用いたものとは異なり、多段化を図った場合においても小型化を進めることができる。
チップ型多段フィルタ装置1では、中央にビアホール導体5が配置されていることにより、外形形状に起因するスプリアスを効果的に抑制することができる。これを、図4及び図5を参照して説明する。なお、図4及び図5においては、実線が反射特性を、破線が通過特性を示す。図4は、チップ型多段フィルタ装置1において、上記ビアホール導体5が設けられていないことを除いては実施形態と同様に構成された比較例としてのチップ型多段フィルタ装置の周波数特性を示す図である。
図4から明らかなように、19GHz付近に、外形形状に起因するスプリアスが現れていることがわかる。従って、19GHz近傍の帯域特性を有するフィルタを得ることができないことがわかる。
これに対して、図5は、上記実施形態のチップ型多段フィルタ装置における18GHz付近の周波数特性を示す。
図5から明らかなように、18〜23GHz付近において、アイソレーションが25dB以上得られ、従って18GHz付近に帯域を有する良好なフィルタ特性の得られることがわかる。
上記のように、本実施形態において、外形形状に起因するスプリアスを効果的に抑圧し得るのは、ビアホール導体5が共振電界が強く現れる部分に配置されていることによる。すなわち、λ/2共振器電極3,4が配置されている部分の中央において共振電界が強く生じ、他方、第1,第2の内部グラウンド電極6,7及び第1,第2の表面グラウンド電極8,9で囲まれている部分が導波管のように作用し、本来ならばスプリアスが現れる。しかしながら、ビアホール導体5が共振電界の最も強い部分に配置されており、かつグラウンド電位に接続されているため、上記外形形状に起因するスプリアスが効果的に抑圧され、それによって良好なフィルタ特性が得られている。
このようなビアホール導体5を設けたことによるスプリアス低減効果をより大きくするには、好ましくは図6(a)及び(b)並びに図7に示すように、ビアホール導体21を設けることが望ましい。ビアホール導体21は、その一方端が第2の内部グラウンド電極に接続され、下端が多層基板2の第2の主面2bに至っている。また、図6(b)に示すように、第2の主面2bにおいては、第1,第2の表面グラウンド電極8,9を電気的に接続する電気的接続部22が設けられている。この電気的接続部22が、本発明における第2のビアホール導体である上記ビアホール導体21の下端に電気的に接続されている。従って、第2のビアホール導体21は、第2の内部グラウンド電極7を介して前述したビアホール導体5に電気的に接続されている。
上記第2のビアホール導体21を電気的接続部22を介してグラウンド電位に接続することにより、スプリアスをより一層効果的に抑圧することができる。すなわち、第2の内部グラウンド電極7と第2の主面2bの間にも、第2の内部グラウンド電極7と、第1の表面グラウンド電極8と、第1の表面グラウンド電極と接続されておりかつ第2の主面2b上に延設されている折り返し電極8aと、第2の表面グラウンド電極9と、第2の表面グラウンド電極と接続されておりかつ第2の主面2b上に延設されている折り返し電極9aとで形成される共振が生じるが、この共振をビアホール導体21により抑制できるとともに、共振電界が最も強い部分に配置されているビアホール導体5のグラウンドを強化することができ、それによって上記スプリアスをより一層効果的に低減することができる。
チップ型多段フィルタ装置1では、ビアホール導体5により外形形状に起因するスプリアスが抑圧されるだけでなく、前述した第1,第2の容量ユニットが第1,第2のλ/2共振器電極からなる共振器に結合されている。それによって、フィルタ特性をさらに改善することが可能とされている。
図8は、上記容量ユニットにおける第1,第2の容量ユニットにおける電極重なり面積が0.3×0.2mmの場合のフィルタ特性を示す。図8から明らかなように、18.6GHzにおいて、挿入損失が1.2dBと改善されていることがわかる。
また、第1,第2の容量ユニットにおける容量電極10と突起部3b,4bとの重なり面積をそれぞれ0.5×0.2mmとした場合の周波数特性を図9に示す。図9から明らかなように、第1,第2の容量ユニットにおける静電容量すなわち結合容量を変化させることにより、帯域幅を調整し、所望とするフィルタ特性を容易に得ることができることがわかる。
なお、本実施形態では、第1,第2のλ/2共振器電極3,4により構成されている共振器に結合される容量は、上記容量電極10と突起部3b,4bとの重なり合い部分による、いわゆる積層容量と、容量電極10と第1,第2の入出力電極11,12との間の容量である線間容量とでそれぞれ構成されている。この場合、いずれか一方によってのみ結合容量を形成してもよい。
図10は、第1の実施形態のチップ型多段フィルタ装置の変形例を説明するための模式的平面断面図である。第1の実施形態では、中央にビアホール導体5が設けられていたが、ビアホール導体5に加えて、ビアホール導体5の近傍に他のビアホール導体5Aを設けてもよい。すなわち、1以上のビアホール導体をさらに追加してもよい。また、図11に示す変形例のように、ビアホール導体5に接続れる接続電極5Bを設けてもよい。接続電極5Bは、第1または第2の表面グラウンド電極に電気的に接続される。このように、ビアホール導体5を直接外表面に設けられている第1または第2の表面グラウンド電極に電気的に接続することにより、ビアホール導体5によるグラウンドを強化することができる。
さらに、図12に略図的平面断面図で示すように、突起部3b,4bだけでなく、突起部3b,4bが設けられている部分とは反対側の端部に、さらに突起部3c,4cを設けてもよい。この場合においても、突起部3c,4cを用いて、さらに容量を付加することができる。
また、図13(a)及び(b)に示すように、突起部3c,4cが設けられている部分の下方に、容量電極10Aを配置し、それによってさらに積層容量を形成してもよい。
上述した実施形態では、第1,第2のλ/2共振器電極を有する2段構成のフィルタ装置が構成されていたが、図14に示すように、第1,第2のλ/2共振器電極に加えて、図14に示す第3のλ/2共振器電極31を設け、3段構成としてもよく、図15に示すように、第3,第4のλ/2共振器電極31A,32を加え、4段構成のフィルタ装置としてもよい。
なお、図14において、第2,第3のλ/2共振器電極4A,31間には、ビアホール導体5と同様に構成されたビアホール導体33が設けられている。また、図15に示すように、第3,第4のλ/2共振器電極31A,32間においても、同様にビアホール導体34が設けられている。
なお、第3のλ/2共振器電極31は、共振器電極3と同様に、電極本体部31aと、突起部31bとを有する。また、図14では、第2のλ/2共振器電極4Aは、突起部4bが設けられている側とは反対側の端部において、第3のλ/2共振器電極31側に屈曲して設けられた突起部4dを有する。
同様に、図15に示すフィルタ装置では、第3のλ/2共振器電極31Aが、一端に突起部31cを、他端に突起部31dを有する。突起部31cは、突起部4d側に屈曲されており、突起部31dは、第4のλ/2共振器電極32側に屈曲されている。第4の共振器電極32もまた、電極本体部32aと、突起部32bとを有する。
このように、隣り合うλ/2共振器電極において、各λ/2共振器電極間の結合量を増すための容量ユニットとして、各λ/2共振器電極の端部において向かい合うように突起部を設ければよい。
図16及び図17は、図14及び図15に示した変形例のチップ型多段フィルタ装置の周波数特性を示す各図である。なお、図14では、多層基板は4.5×3.2×厚さ1.2mmとし、各λ/2共振器電極の電極本体部は0.5×1.9mm、突起部は0.5×2.1mmの寸法とした。また、積層容量として、0.4×0.2mmの容量電極を、λ/2共振器電極の突起部の0.04mm下方に設けた。
また図17に示す特性を得た図15に示すチップ型多段フィルタ装置では、多層基板は4.5×3.2×1.3mmの寸法とし、λ/2共振器電極の電極本体部は0.3×2.15mmの矩形形状とし、各突起部は0.2×0.35mmの寸法とした。
図16から明らかなように、3段構成のチップ型多段フィルタ装置においては、中心周波数19.2GHz、図17に示すように、4段構成の場合には17.1GHzに中心周波数を有する良好なフィルタ特性の得られることがわかる。
従って、図14〜図17から明らかなように、本発明によれば、3段以上の多段構成のチップ型多段フィルタ装置を容易に得ることができ、設計の自由度を大幅に高め得ることがわかる。
図18(a)〜(h)は、本発明の第2の実施形態に係るチップ型多段フィルタ装置の多層基板の異なる高さ位置の模式的平面図であり、第1の実施形態について示した図2に相当する図である。
第2の実施形態のチップ型多段フィルタ装置では、多層基板の寸法は2.5×2.0×1.3mmとし、図18(d)に示されているように、第1,第2のλ/2共振器電極43,44は、電極本体部43a,44aが0.1×1.2mmの矩形板状を有し、2.5×2.5mmの突起部43b,44bを有するように構成した。なお、ここでは、突起部43b,44bが設けられている部分において、突起部44b,44bとは逆の側に、接続電極45,46が連ねられている。接続電極45,46は、ビアホール導体47,48に電気的に接続されている。このビアホール導体47,48が、入出力端子電極15,16に電気的に接続されている。すなわち、λ/2共振器電極43,44は、直接入出力端子電極15,16に電気的に接続されている。
本実施形態のチップ型多段フィルタ装置41は、上記入出力接続構造が異なることを除いては、図1に示した実施形態のチップ型多段フィルタ装置1と同様に構成されている。第2の実施形態のチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を図20に示す。また、比較のために、外形形状に起因する共振を調べるために、上記λ/2共振器電極43,44が設けられていない場合の周波数特性を図19に示す。
図19から明らかなように、外形形状に起因する共振が、小型化に伴って高周波側に移動し、33GHz付近までアイソレーションが20dB確保されていることがわかる。そして、図20から明らかなように、本実施形態では、18GHzで良好なフィルタ特性の得られることがわかる。
図21は、第2の実施形態のチップ型多段フィルタ装置の変形例を説明するための模式的平面断面図である。図21に示すように、第1,第2のλ/2共振器電極43,44間に、容量電極50を設け、それによって線間容量を付加してもよい。ここでは、容量電極50は、0.6×0.05mmの寸法または0.9×0.05mmの寸法とし、各λ/2共振器電極43,44と0.05mmの寸法を隔てて配置し、2種類のチップ型多段フィルタ装置を作製した。
図22は、上記容量電極50が設けられていないことを除いては、上記変形例と同様にして構成されたチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示し、図23は、0.6×0.05mmの寸法の容量電極50を有する場合のチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示し、図24は0.9×0.05mmの寸法の容量電極50を有するチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示す。図22〜図24から明らかなように、容量電極50を設け、さらにその寸法を大きくし、線間容量を増大させることにより、減衰極の位置が、低周波数側に移動することがわかる。従って、上記容量電極50により容量を付加し、かつ該容量の値を調整することにより、減衰極の周波数位置を容易に調整し得ることがわかる。
(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係るチップ型多段フィルタ装置の平面図、正面図、底面図及び右側面図。 (a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係るチップ型多段フィルタ装置の異なる高さ位置における模式的平面図。 (a)は本発明の第1の実施形態のチップ型多段フィルタ装置の第2の主面側から見た斜視図、(b)及び(c)は多層基板内の第1,第2の内部グラウンド電極及びビアホール導体を説明するための模式的斜視図及び電極構造を示す模式的斜視図。 ビアホール導体が中央に設けられていない構造の周波数特性を示す図。 本発明の第1の実施形態に係るチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示す図。 (a)及び(b)は第1の実施形態の変形例に係るチップ型多段フィルタ装置の模式的平面断面図及び底面図。 図6に示した変形例のチップ型多段フィルタ装置の第2の主面側から見た斜視図。 容量電極と共振器電極の突起部との重なり面積を0.3×0.2mmとして積層容量を構成した場合の実施形態のチップ型多段フィルタ装置の周波数特性を示す図。 容量電極と共振器電極の突起部との重なり面積を0.5×0.2mmとして積層容量を構成した場合の実施形態のチップ型多段フィルタ装置の周波数特性を示す図。 ビアホール導体の数が増大された変形例に係るチップ型多段フィルタ装置の模式的平面断面図。 第1の実施形態のさらに他の変形例のチップ型多段フィルタ装置の模式的平面断面図。 第1の実施形態の他の変形例のチップ型多段フィルタ装置の模式的平面断面図。 (a)及び(b)は、第1の実施形態のチップ型多段フィルタ装置のさらに他の変形例を説明するための各模式的平面図。 第3のλ/2共振器電極が配置されている3段構成のチップ型多段フィルタ装置を説明するための模式的平面断面図。 第3のλ/2共振器電極が配置されている4段構成のチップ型多段フィルタ装置を説明するための模式的平面断面図。 図14に示した3段構成のチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示す図。 図15に示した4段構成のチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示す図。 (a)〜(h)は、本発明の第2の実施形態に係るチップ型多段フィルタ装置を説明するための多層基板内の各高さ位置における模式的平面断面図。 λ/2共振器電極による共振器が構成されていない相当の構造の周波数特性を示す図。 第2の実施形態のチップ型多段フィルタ装置の周波数特性を示す図。 第2の実施形態のチップ型多段フィルタ装置の変形例を説明するための模式的平面図。 比較のために、線間容量の一部に容量電極が設けられていないチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示す図。 0.6×0.05mmの接続電極により容量を付加した図21に示したチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示す図。 0.9×0.05mmの接続電極により容量を付加した図21に示したチップ型多段フィルタ装置のフィルタ特性を示す図。 (a)及び(b)は、従来のバンドパスフィルタを説明するための模式的平面図及び正面断面図。 (a)及び(b)は、従来のフィルタ装置の他の例を説明するための各模式的平面断面図。 (a)〜(c)は、従来のチップ型バンドパスフィルタ装置を説明するための斜視図、平面断面図及び(b)中のX1−X1線に沿う断面図。
符号の説明
1…チップ型多段フィルタ装置
2…多層基板
2a,2b…第1,第2の主面
2c〜2f…第1〜第4の側面
3…第1のλ/2共振器電極
3a…電極本体部
3b,3c,3d…突起部
4…第2のλ/2共振器電極
4a…電極本体部
4b,4c,4d…突起部
5…ビアホール導体
6,7…第1,第2の内部グラウンド電極
8,9…第1,第2の表面グラウンド電極
10,10A…容量電極
11,12…第1,第2の入出力電極
13,14…ビアホール導体
15,16…入出力端子電極
21…第2のビアホール導体
22…電気的接続部
31…λ/2共振器電極
31a…電極本体部
31b,31c,31d…突起部
31A…λ/2共振器電極
32…λ/2共振器電極
32a…電極本体部
32b…突起部
33,34…ビアホール導体
43,44…λ/2共振器電極
43a,44a…電極本体部
43b,44b…突起部
45,46…接続電極
47,48…ビアホール導体
50…容量電極

Claims (7)

  1. 対向する第1,第2の主面と、第1,第2の主面を連結している第1〜第4の側面とを備え、前記第1,第2の側面が対向しており、複数の誘電体層を積層してなる多層基板と、
    前記多層基板の前記第1の側面に設けられた第1の表面グラウンド電極と、
    前記第2の側面に設けられた第2の表面グラウンド電極と、
    前記多層基板内において、前記第1の主面に相対的に近い誘電体層に設けられた第1の内部グラウンド電極と、
    前記多層基板内において、前記第2の主面に相対的に近い誘電体層に設けられた第2の内部グラウンド電極と、
    前記第1,第2の内部グラウンド電極を電気的に接続するように前記複数の誘電体層のうちの少なくとも一部の誘電体層を貫通するように設けられたビアホール導体と、
    前記第1,第2の表面グラウンド電極及び前記第1,第2の内部グラウンド電極により囲まれた領域に配置されている第1,第2のλ/2共振器電極とを備え、
    前記第1,第2のλ/2共振器電極は、前記第1,第2の共振器電極間の誘導結合を調整する前記ビアホール導体と絶縁されるとともに前記ビアホール導体を介して対向配置されており、
    前記第1,第2のλ/2共振器電極間に結合容量を付加するために前記多層基板内に設けられた容量電極をさらに備える、チップ型多段フィルタ装置。
  2. 前記第1のλ/2共振器電極に接続されており、前記多層基板の第2の主面または第3の側面に設けられた第1の入出力端子と、前記第2のλ/2共振器電極に接続されており、前記第2の主面あるいは第4の側面に設けられた第2の入出力端子とをさらに備える、請求項1に記載のチップ型多段フィルタ装置。
  3. 前記ビアホール導体が、前記第1の内部グラウンド電極のほぼ中心位置と、前記第2の内部グラウンド電極のほぼ中心位置とを電気的に接続している、請求項1または2に記載のチップ型多段フィルタ装置。
  4. 前記容量電極は、前記第1のλ/2共振器電極に容量結合された第1の容量電極と、前記第2のλ/2共振器電極に容量結合された第2の容量電極とを有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のチップ型多段フィルタ装置。
  5. 前記容量電極が、前記第1のλ/2共振器電極及び前記第2のλ/2共振器電極にそれぞれ容量結合している容量電極である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のチップ型多段フィルタ装置。
  6. 前記第1,第2の表面グラウンド電極を電気的に接続している電気的接続部をさらに備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載のチップ型多段フィルタ装置。
  7. 前記電気的接続部が、前記多層基板の前記第2の主面に設けられており、該電気的接続部と前記第2の内部グラウンド電極とが第2のビアホール導体により電気的に接続されている、請求項6に記載のチップ型多段フィルタ装置。
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