JP4539178B2 - 反射防止膜、その製造方法、および反射防止用積層体 - Google Patents

反射防止膜、その製造方法、および反射防止用積層体 Download PDF

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Description

本発明は、反射防止膜、反射防止フィルム、反射防止板、光ファイバー、光導波路、光学フィルター、レンズなどに利用可能な高屈折率高分子に関する。
レンズなどの光学部品や、コンピュータディスプレイなどの画像表示装置は太陽光、蛍光灯など、外部光源の写り込みを低減し、視認性を向上させるために、可視光の反射が少ないことが求められる。
反射防止の技術としては、例えば非特許文献1によれば基材の表面を屈折率の小さい透明皮膜で被覆することにより反射率が小さくなることが知られている。さらに、基材に高屈折率層を形成し、その上に低屈折率層を形成することにより、より効果的に反射を防止することができる。
反射防止層に用いられる高屈折率層は金属酸化物を蒸着する「乾式」および、有機系の高屈折材料を塗布、もしくはゾルーゲル法により無機化合物層を形成する「湿式」が、広く用いられてきた。
しかしながら、「乾式」の高屈折率層形成では、金属酸化物を薄膜状に形成するためには、真空蒸着法、反応性蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法等の真空成膜プロセスが必要となるため、薄膜の大面積化が困難であり、また生産性に劣るという欠点があった。
一方、「湿式」の高屈折率層形成については、有機高分子を溶媒に溶解して塗布、乾燥する方法が、最も簡便で工業的に有利であるが、屈折率が1.60を超え、かつガラス転移点温度が120℃を超える高屈折率高分子は知られていない。
例えば、特許文献1にはポリシラン組成物の開示があるが、これらは上記した屈折率やガラス転移点を同時に満たすことはない。この文献に記載されるポリシラン組成物から得られる反射防止膜は、十分な耐熱性および表面硬度を持たないため、熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂と混合して利用される。このため、熱硬化や光硬化工程のために高い温度や長い時間が必要となり、工業的に好ましくない。さらに反射防止膜等の用途に於いて、高屈折膜は基材や低屈折膜、ハードコート層などに積層して利用されるが、ポリシラン組成物は水との接触角が大きく接着性および密着性が悪い。このため、層間の剥離が生じる等の問題がある。
また、特許文献2には、金属酸化物粒子を含む高屈折材料およびこの高屈折率材料を用いた反射防止用積層体の開示がある。しかし、この高屈折材料は、40重量%以上の導電性金属酸化物粒子を含有しており、室温で保管すると導電性金属酸化物微粒子の沈降が観察されたり、ヘイズが大きくなる等の問題があり、やはり上記した屈折率やガラス転移点を同時に満たすことはなく、添加剤を含まず、硬化等の工程が不要な高屈折率高分子が求められていた。
特開2002−122704号公報 特開2002−322378号公報 「MATERIAL STAGE」、株式会社 技術情報協会、Vol.1、No.1、2001、p.53−59
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。すなわち、本発明の第1の目的は、金属粒子の沈降などが生じることが無く、硬化等の工程が不要な高屈折率高分子を提供することにある。また本発明のその他の目的は高屈折率高分子を用いた高屈折率膜の提供であり、反射防止膜、反射防止用積層体、光通信用部品(光ファイバー、光導波路)、レンズ、光学フィルターなどを提供することである。
上記目的を達成するための本発明は、少なくとも一方向のナトリウムD線での屈折率が1.60以上であり、かつ、ガラス転移温度が283℃以上、かつ厚み10μmにおける波長400nmの光の光線透過率が84%以上であり、以下の化学式(III)で示される構造単位からなる高屈折率高分子を含む反射防止膜を特徴とする。
Figure 0004539178
5 :−SO 2 −、−CH 2 −、−C(CF 3 2 −から選ばれる基、または−SO 2 −、−CH 2 −、−C(CF 3 2 −から選ばれる基を1つ以上含む芳香族基。
6 :任意の芳香族基
X :水素、ハロゲンまたは炭素数1〜3の炭化水素基
ただし、nはモル分率を表し、n=100である。
ここで、高屈折率高分子が無機化合物を含有する場合は、その含有量が10重量%以下であることが好ましい。また、厚み10μmにおける波長450nmの光の光線透過率が70%以上である、上記の高屈折率高分子を含む反射防止膜も好ましい。
本発明の高屈折率高分子は、金属粒子の沈降などが生じることが無く、硬化等の工程が不要な高屈折率膜を提供することができる。
本発明の高屈折率高分子は、少なくとも一方向のナトリウムD線での屈折率が1.60以上であり、かつ、ガラス転移温度が120℃以上、かつ厚み10μmにおける波長400nmの光の光線透過率が30%以上である。この高屈折率高分子が無機化合物を含有している場合は、その含有量は10重量%以下であることが好ましい。
屈折率:例えば、高屈折率膜を形成する場合、そのナトリウムD線での屈折率が1.60未満となると、低屈折率膜と組み合わせたときに、反射防止効果が著しく低下する場合がある。このため少なくとも一方向のナトリウムD線での屈折率を1.60以上の値とする。屈折率は好ましくは1.65以上、より好ましくは1.70以上である。屈折率が大きいほど高屈折率膜としての効果が大きく、反射防止膜として利用する場合には、より薄い膜で十分な効果を発揮することが可能である。また、光導波路や光ファイバーとして利用する場合には光損失を小さくすることができる。屈折率の値に上限はないが、好ましくは5.0以下、より好ましくは2.0以下である。屈折率が5.0を超えると、光学ムラのない膜の作製が困難になる等の問題が生じやすい。なお、本発明に於いて屈折率はJIS−K7105に規定された方法に従って、下記測定器を用いて測定した。ただし、測定範囲は屈折率1.87以下である。
装置:アッベ屈折計 4T(株式会社アタゴ社製)
光源:ナトリウムD線
測定温度、湿度:25℃、65%RH
マウント液:ヨウ化メチレン、イオウヨウ化メチレン溶液など
屈折率が1.87を超える場合は下記の方法で測定することができる。この場合、590nmでの測定結果をナトリウムD線での屈折率とする。
手法:エリプソメトリー
装置:位相差測定装置NPDM−1000(株式会社ニコン社製)
光源:ハロゲンランプ
検出器:Si−Ge
偏光子・検光子:グラムトムソン
検光子回転数:2回
入射角:45°〜80°、0°
測定波長:590nm
本発明に於いて「高屈折率高分子」とはナトリウムD線での屈折率が1.60以上である高分子を示す。また、「高分子」とは同一または異なった構造単位を少なくとも3個以上持つ有機化合物をいう。
本発明に於いて、「高屈折率膜」とは「高屈折率高分子」を含む膜を意味する。
屈折率は、少なくとも一方向のナトリウムD線での屈折率が1.60以上であることが好ましい様態であるが、さらには、少なくとも一方向をx軸とし、これと互いに直交する軸をy軸、z軸とした直交座標系において、それぞれの軸方向の屈折率をn(x)、n(y)およびn(z)とした時、これらが次式(1)を満足していることが好ましい。
(n(x)+n(y)+n(z))/3>1.60 ・・・ (1)
一方向(たとえばx軸方向)に偏った延伸をすることにより、一方向(x軸方向)だけ屈折率を向上させることは可能であるが、この場合、延伸方向と直交する方向(y軸方向)、およびこれと、互いに直交するz軸方向の屈折率が小さくなることがある。また、塗布などによる高屈折率膜の形成では延伸ができないため上記式(1)を満たす、即ち平均的に屈折率が1.60を超える高分子であることが好ましい。
なお、この場合、少なくとも一方向をx軸とするが、フィルムまたはシート形状のものであれば、製膜方向をx軸、これと直交する面方向をy軸、厚み方向をz軸とするのが一般的である。
無機化合物:表面形成、加工性改善などを目的として10重量%以下の無機化合物を含有させてもよい。また、さらなる高屈折率化を目的にTiO2等の無機材料を添加しても良い。しかしながら、無機化合物が10重量%を超えると光線透過率が低下する、濁りが生じる、膜表面の平面性が悪化する、無機化合物が析出、沈降するという問題が生じることがある。このため、無機化合物の含有量は10重量%以下であることが好ましい。無機化合物の含有量は、より好ましくは5重量%以下であり、さらに好ましくは3重量%以下である。可能であれば、含有していないことが好ましい。
ガラス転移点温度:プロジェクターの様な高温になる機器や、自動車の車内で使用する表示機器のような、高温の環境下で使用する機器には、用いられる材料にも高い耐熱性、すなわち高いガラス転移点温度が要求される。ガラス転移点温度は好ましくは120℃以上、より好ましくは200℃以上、さらに好ましくは300℃以上、最も好ましくは350℃以上である。高いガラス転移点温度を持つことにより、高温でも安定した高屈折率を得ることができる。
また、反射防止膜などは表示機器の表示面に設置されるため、本発明の高屈折率高分子は、厚み10μmにおける波長400nmの光の光線透過率が30%以上、好ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上であることがよい。アラミドやポリイミドなど一般に高耐熱、高屈折率であるポリマーは厚み10μmにおける波長400nmの光の光線透過率が著しく小さいために黄色や茶色に着色してしまうことが多い。
さらに、厚み10μmにおける全光線透過率が80%以上であり、かつ450nmの光の光線透過率が70%以上であることが好ましい。上記の全光線透過率が80未満、あるいは450nmの光の光線透過率が70%未満の時は、表示面が着色したり、輝度やコントラストが低下することがある。
ここで、全光線透過率および光線透過率は厚み10μmのフィルムを作製して測定する。
ただし、一般に反射防止膜は1μm以下の厚みで使用されることが多く、厚み10μmのフィルムを作成することが困難な場合は、下記式(8)、(9)を用いて厚み10μmに換算して評価する。もちろん、厚み10μmを超えるサンプルしか得られない場合においても、以下の換算手法を適用できる。
10μmの時の光線透過率または全光線透過率(%):T10
膜の厚み(μm):L(適用範囲:0.1オングストローム〜10mm)
厚みLの時の光線透過率または全光線透過率(%):TL
反射率(%):R
吸光度(%/μm):a
T10=a×L+TL−a×10 ・・・ (8)
a=(100−R−TL)/L ・・・ (9)
ただし、膜厚が10μmを超え、全光線透過率が80%以上であり、かつ450nmでの光線透過率が70%以上の場合は、10μmの時にも、この条件を満足することが自明であるため、必ずしも厚み10μmに換算する必要はない。
本発明の高屈折率高分子は他の素材と積層して利用されることが多いが、この場合、接着強度を向上するために、水との接触角は90°以下であることが好ましい。さらに好ましくは80°以下であり、より好ましくは60°以下である。一般に水との接触角が小さいほど接着強度は向上する。
本発明の高屈折率高分子は例えばフィルム等に製膜後、そのまま使用しても構わないが、さらに接着強度を向上する為に一般的な表面処理を施しても構わない。表面処理としてはプラズマ処理、コロナ処理等の電気処理、紫外線処理、超音波洗浄、金属水酸化物、有機アルカリ等の薬液による化学処理等が挙げられる。
本発明の高屈折率高分子を得ることのできる高分子は特に限定されないが、下記一般式で表されるアラミドであることが好ましい。
アラミドは特異な構造単位を持つことにより、高い透明性と屈折率を実現することができる。即ち、化学式(I)、(II)、(III)または(IV)で示される構造単位を含み(これらの全ての構造単位を含むこともあり、またその一部のみを含むこともある)かつ、化学式(I)、(II)(III)および(IV)で示される構造単位のモル分率をそれぞれl、m、n、oとしたとき、次式(2)〜(4)を満足しているアラミドを用いることが好ましい。
50<l+m+n≦100 ・・・ (2)
0≦l、m、n、o≦100 ・・・ (3)
0≦o≦50 ・・・ (4)
Figure 0004539178
1:少なくとも一つの5員環、6員環または7員環を有する基
2:任意の芳香族基
X :水素、ハロゲンまたは炭素数1〜3の炭化水素基
Figure 0004539178
3:−CF3、−CCl3、−CBr3、−OH、−F、−Cl、−OCH3(ただし、分子内においてこれらの基を有する構造単位が混在していてもよい。)
4:任意の芳香族基
Figure 0004539178
5:−SO2−、−O−、−CH2−、−C(CF32−から選ばれる基、または−SO2−、−O−、−CH2−、−C(CF32−から選ばれる基を1つ以上含む芳香族基。
6:任意の芳香族基
X :水素、ハロゲンまたは炭素数1〜3の炭化水素基
Figure 0004539178
7:任意の芳香族基
8:任意の芳香族基
X :水素、ハロゲンまたは炭素数1〜3の炭化水素基
化学式(I)、(II)、(III)および(IV)はそれぞれ存在しても、または存在しなくても構わないが、化学式(I)、(II)および(III)で示される構造単位のモル分率をそれぞれl、m、nとした時、l+m+nが50を超えることが好ましい様態である。さらに好ましくはl+m+nは80以上であり、最も好ましくはl+m+nは100である。l+m+nが50以下の場合にはこれらの効果よりも着色に寄与する構造単位の寄与が大きくなり無色透明フィルムは得られない(光線透過率に劣る)ことがある。
アラミドの着色は分子内および分子間の電荷移動錯体によると考えられているが、化学式(I)、(II)および(III)はいずれもアラミド分子内および分子間の電荷移動錯体の形成を阻害し、アラミドフィルムを無色透明化する(光線透過率を向上させる)と考えられる。
化学式(I)においてR1は少なくとも一つの5員環、6員環または7員環を有する基などが好適に用いられるが、化学式(XI)で示される環状基であることがさらに好ましい。最も好ましくはフルオレン基である。
Figure 0004539178
化学式(II)においてR3は、−CF3、−CCl3、−CBr3、−OH、−F、−Cl、−OCH3(ただし、分子内においてこれらの基を有する構造単位が混在していてもよい。)などが好適に用いられる。最も好ましくは−CF3である。
化学式(III)においてR5は、−SO2−、−O−、−CH2−、−C(CF32−から選ばれる基、または−SO2−、−O−、−CH2−、−C(CF32−から選ばれる基を1つ以上含む芳香族基などが好適に用いられるが、最も好ましくは−SO2−である。
また、本発明の高屈折率高分子は、化学式(V)、(VI)、(VII)または(VIII)で示される構造単位を含み、かつ、化学式(V)、(VI)、(VII)および(VIII)で示される構造単位のモル分率をそれぞれp、q、r、sとしたとき、次式(5)〜(7)を満足していることが好ましい。
50<p+q+r≦100 ・・・ (5)
0≦p、q、r、s≦100 ・・・ (6)
0≦s≦50 ・・・ (7)
Figure 0004539178
X :水素、ハロゲンまたは炭素数1〜3の炭化水素基
Figure 0004539178
Figure 0004539178
Figure 0004539178
9:任意の芳香族基
10:任意の芳香族基
次に、以下に本発明に好適に用いられる芳香族ポリアミドやその組成物の製造方法例を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
芳香族ポリアミド溶液、すなわち製膜原液を得る方法は種々の方法が利用可能であり、例えば、低温溶液重合法、界面重合法、溶融重合法、固相重合法、蒸着重合法などを用いることができる。低温溶液重合法つまりカルボン酸ジクロライドとジアミンから得る場合には、非プロトン性有機極性溶媒中で合成される。
ジアミンとしては例えば4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−アミノ−3−クロロフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−アミノ−3−フルオロフェニル)フルオレン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス(4−アミノフェニル)ヘキサフルオロプロパンなどが挙げられるが、好ましくは4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、2,2’−ジトリフルオロメチル−4,4’−ジアミノビフェニル、9,9−ビス(4−アミノフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−アミノ−3−メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−アミノ−3−クロロフェニル)フルオレン、9,9−ビス(4−アミノ−3−フルオロフェニル)フルオレンが挙げられる。
カルボン酸ジクロライドとしてはテレフタル酸ジクロライド、2クロロ−テレフタル酸ジクロライド、2フルオロ−テレフタル酸ジクロライド、イソフタル酸ジクロライド、オルトフタル酸ジクロライド、ナフタレンジカルボニルクロライド、ビフェニルジカルボニルクロライド、ターフェニルジカルボニルクロライドなどが挙げられる。
芳香族ポリアミド溶液は、単量体として酸ジクロライドとジアミンを使用すると塩化水素が副生するが、これを中和する場合には水酸化カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸リチウムなどの無機の中和剤、またエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、アンモニア、トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエタノールアミンなどの有機の中和剤が使用される。また、イソシアネートとカルボン酸との反応は、非プロトン性有機極性溶媒中、触媒の存在下で行なわれる。
2種類以上のジアミンを用いて重合を行う場合、ジアミンは1種類づつ添加し、該ジアミンに対し10〜99モル%の酸ジクロライドを添加して反応させ、この後に他のジアミンを添加して、さらに酸ジクロライドを添加して反応させる段階的な反応方法、およびすべてのジアミンを混合して添加し、この後に酸ジクロライドを添加して反応させる方法などが利用可能である。また、2種類以上の酸ジクロライドを利用する場合も同様に段階的な方法、同時に添加する方法などが利用できる。いずれの場合においても全ジアミンと全酸ジクロライドのモル比は95〜105:105〜95が好ましく、この値を外れた場合、成形に適したポリマー溶液を得ることが困難となる。
本発明の芳香族ポリアミドの製造において、使用する非プロトン性極性溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドンなどのピロリドン系溶媒、フェノール、o−、m−またはp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フェノール、カテコールなどのフェノール系溶媒、あるいはヘキサメチルホスホルアミド、γ−ブチロラクトンなどを挙げることができ、これらを単独又は混合物として用いるのが望ましいが、更にはキシレン、トルエンのような芳香族炭化水素の使用も可能である。さらにはポリマーの溶解を促進する目的で溶媒には50重量%以下のアルカリ金属、またはアルカリ土類金属の塩を添加することができる。
この様にして得られたポリマー原液は酸ジクロライドから発生した塩化水素と、中和剤との中和反応によって塩が形成される。この割合は5〜20重量%になり、このポリマー原液をそのまま乾燥されると、塩が析出する。このため膜形成の前、もしくは膜の形成過程に於いて塩を除去することが好ましい。塩の除去方法としては、特に限定されないが、例えばポリマー原液に水を加え、カッターを備えた攪拌機で撹拌してポリマーを再沈、洗浄する。得られたポリマーを減圧乾燥機で乾燥し、任意の濃度で溶媒に溶解してコーティング用原液を得ることができる。
本発明において、高屈折率膜の製造は、例えば上記したコーティング用原液(有機溶媒を含む溶液)を基材に塗布した後、有機溶媒を除去することにより行うことができる。塗布する方法としては、特に限定はされないが、ディッピング法、スプレー法、バーコート法、ロールコート法、スピンコート法、カーテンコート法、グラビア印刷法、シルクスクリーン法、またはインクジェット法等の方法を挙げることができる。
高屈折率膜の膜厚は、組み合わせる低屈折膜などにより、適宜決定されるが、形成法として塗布を用いた場合、その膜厚は0.1nm以上10mm以下であることが好ましい。0.1nm未満では、均一に塗布することが困難なことがあり、10mmを超えると溶媒の除去が困難になることがある。膜厚の好ましい範囲はその使用形態により変化するが、例えば屈折率1.3〜1.4の一般的な低屈折率層と組み合わせて反射防止膜として使用する場合は、1nm以上10μm以下、さらに好ましくは10nm以上500nm以下である。また、光導波路や光ファイバーとして使用する場合、その膜厚は時に限定はされないが、好ましくは1nm以上10mm以下、さらに好ましくは1μm以上5mm以下である。
光導波路を形成する場合、基材の上に均一な膜を形成してからエッチングして、任意の形状に加工しても良い。または、予め任意の形状に塗布しても良い。
塗布に使用する有機溶媒には特に限定は無いが、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエン、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトン、あるいはジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシドなどのスルホキシド系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミドなどのホルムアミド系溶媒、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミドなどのアセトアミド系溶媒、N−メチル−2−ピロリドン、N−ビニル−2−ピロリドンなどのピロリドン系溶媒、フェノール、o−、m−またはp−クレゾール、キシレノール、ハロゲン化フェノール、カテコールなどのフェノール系溶媒、あるいはヘキサメチルホスホルアミド、γ−ブチロラクトンなどを挙げることができる。これらの溶媒は単独で用いても、混合して用いても構わない。
また、本発明の高屈折率膜は塗布法以外に、蒸着重合法によって形成することが可能である(高屈折率高分子を基材上で生成させる方法)。蒸着重合法は塗布法と比較して、真空チャンバーを有する装置が必要になるなどの欠点を有するが、500μm以下の厚みの高品質な膜を均一に製膜できる。この場合、高屈折率膜の膜厚は、0.01オングストローム以上500μm以下であることが好ましい。0.01オングストローム未満では、均一に塗布することが困難なことがあり、500μmを超えると膜形成に長時間が必要になることがある。膜厚の好ましい範囲はその使用形態により変化するが、例えば屈折率1.3〜1.4の一般的な低屈折率層と組み合わせて反射防止膜として使用する場合は、1nm以上10μm以下、さらに好ましくは10nm以上500nm以下である。
次に反射防止膜および反射防止用積層体について説明する。図1は本発明の一実施態様に係る反射防止積層体である。図1において、反射防止積層体5は、本発明の高屈折率高分子を含む高屈折率膜2と、低屈折率材料から得られる低屈折率膜3とを含む反射防止膜4が、基材1上に設けられている。ここでは、高屈折率膜2と低屈折率膜3とを2層積層した例(多層反射防止膜)を示したが、少なくとも1層(高屈折率膜2と低屈折率膜3とがそれぞれ1層づつ積層された形態)あれば構わない。
本発明の反射防止用積層体は基材と反射防止膜以外の任意の層にハードコート層、防汚層、密着層、耐キズ層などを設けることができる。ここで、ハードコート層にはH以上の鉛筆硬度があるとよいが、積層される他の層の硬度が低いと、外圧を受けた時にハードコート層が柔らかい層に沈み込むため、十分な硬度が得られないことがある。このため、高屈折率膜の鉛筆硬度も高い方が好ましい。鉛筆硬度は好ましくはHB以上、より好ましくはH以上、さらに好ましくは3H以上である。鉛筆硬度が3Hを超えると、高屈折率膜がハードコート層を兼ねることができるため特に好ましい。
反射防止用積層体に用いる基材の種類は特に制限されるものではないが、例えば、ガラス、アラミド、ポリイミド、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、トリアセチルセルロース樹脂(TAC)等からなる基材を挙げることができる。これらの基材を含む反射防止用積層体とすることにより、カメラのレンズ部、ブラウン管や、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、無機ELディスプレイ、FED等の画面表示部、あるいは液晶表示装置におけるカラーフィルター等において、優れた反射防止効果を得ることができる。
低屈折率膜の屈折率は低い程、高屈折率膜と組み合わせた場合に優れた反射防止効果が得られる。
低屈折率膜の形成材料としては、特に限定は無いが、例えば酸化ケイ素、フッ化マグネシウム、フッ化カルシウム、弗化バリウム等の無機化合物を使用することができる。また、フッ素系、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル系、メラミン系等の有機樹脂が使用できる。
低屈折率膜の形成方法としては、無機化合物を使用する場合には、真空蒸着法、反応性蒸着法、イオンビームアシスト蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法等の真空成膜プロセスによることができる。また、有機樹脂を使用する場合には、スピンコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、キャスト法、バーコート法、カーテンコート法、ロールコート法、グラビアコート法等の湿式法を行った後、乾燥処理・加熱処理・露光処理等を行うことにより形成でき、各々の有機樹脂の塗布性や硬化性等の特性に最適な方法が適宜選択される。
ハードコート層は、例えば、SiO2、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂等の材料から構成するのが好ましい。また、その厚さについても特に制限されるものではないが、好ましくは、1〜50μm、より好ましくは5〜10μmである。ハードコート層の厚さが1μm未満となると、反射防止膜の基材に対する密着力を向上させることができない場合がある。また、厚さが50μmを超えると、均一に形成するのが困難となる場合がある。
本発明の高屈折率膜は、上述した反射防止膜のほか、光ファイバー、光導波路、レンズ、光散乱膜、光学フィルター、回折素子等の用途に好適に使用できる。
光ファイバーは種々の方法で製造することができ、その製造方法は特に限定されないが、例えば、繊維状に成形した高屈折率高分子のコアを低屈折率のクラッドで覆って製造することができる。
また、光導波路も種々の方法で製造することができ、その製造方法は特に限定されないが、例えば、基材上に本発明の高屈折率高分子をコートし、エッチングにより任意形状のコアを得、これを低屈折率のクラッドで覆って製造することができる。
レンズについても種々の方法で製造することができ、その製造方法は特に限定されないが、例えば、光ファイバーの先端を高屈折率高分子のコーティング用原液に接触させて引き上げ、乾燥することによって、光ファイバーからの出力光の集光用レンズとすることができる。また、テフロン(登録商標)などの接触角の大きな支持体上に高屈折率高分子のコーティング用原液を滴下、乾燥することによって、レンズを形成することができる。
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明する。
実施例における物性の測定方法、効果の評価方法は次の方法に従って行った。
(1)屈折率
JIS−K7105に従って、下記測定器を用いて測定した(測定範囲:〜1.87)。
装置:アッベ屈折計 4T(株式会社アタゴ社製)
光源:ナトリウムD線
測定温度、湿度:25℃、65%RH
マウント液:ヨウ化メチレン
(2)光線透過率
下記装置を用いて測定し、透過率(%)を求めた。
装置:UV測定器U−3410(日立計測社製)
波長範囲:300nm〜800nm
測定速度:120nm/分
測定モード:透過
(3)全光線透過率
下記測定器を用いて測定した。
装置:直読ヘーズメーターHGM-2DP(C光源用)(スガ試験機社製)
光源:ハロゲンランプ12V, 50W
受光特性:395〜745nm
光学条件:JIS−K7105に準拠
(4)無機化合物含有量
添加した無機化合物の重量を、高屈折率高分子の全重量で割り、%表示した。
なお、添加量が不明な場合は、X線光電子分光装置(ESCA)を用いて求めてもよい。
装置 :ESCALAB220iXL
励起X線:monochromatic AlKα1,2線(1486.6eV)
X線径 :1mm
X線出力:10kV 20mA
光電子脱出角度:90°(検出深さ:〜10nm)
データ処理:C1sメインピーク位置を284.6eVに合わせた。9-point smoothing
それぞれの元素の含有量は各ピークの面積比から求めた。
(5)ガラス転移点温度(Tg)
装置:粘弾性測定装置EXSTAR6000 DMS (セイコーインスツルメンツ社製)
測定周波数:1Hz
昇温速度:2℃/分
ガラス転移点温度(Tg):ASTM E1640-94に準拠し、E'の変曲点をTgとした。装置の限界により、360℃を超えるものは測定できたかった。このため「360℃以上」と記載した。
(6)鉛筆硬度
JIS K5400に準拠し測定した。
装置:ヘイドン表面特性試験機
参考例1)
攪拌機を備えた300ml4つ口フラスコ中に4,4’−ジアミノジフェニルスルフォン3.7248g、3,3’−ジアミノジフェニルスルフォン11.1744g、N−メチル−2−ピロリドン194mlを入れ窒素雰囲気下、氷冷下攪拌した。10分から30分後にかけてテレフタル酸ジクロライド12.1812gを5回に分けて添加した。さらに1時間攪拌した後、反応で発生した塩化水素を炭酸リチウム4.2782gで中和して透明なポリマー溶液1を得た。
得られたポリマー溶液の一部をガラス板上に取り、バーコーターを用いて均一な膜を形成せしめた。これを120℃で7分間加熱し、自己保持性のフィルムを得た。得られたフィルムをガラス板から剥がして金枠に固定して、流水中10分間水洗し、さらに280℃1分で熱処理を行い芳香族ポリアミドフィルムを得た。得られたフィルムの物性を測定し、表1および表2に示した。
参考例2〜21)
使用するジアミンおよび/または酸クロライドを化学式(IX)および(X)に記載のものに変更する他は参考例1と同一の条件で高屈折率高分子を得た。
Figure 0004539178
Figure 0004539178
(実施例22)
参考例1で得たポリマー溶液をミキサーを備えた水浴に滴下し、撹拌、粉砕して、含有する溶媒およびLiClを水洗、除去した。得られた含水ポリマーを減圧乾燥機で乾燥し、高純度のポリマー粉体を得た。
上記操作で得たポリマー粉体10gをNMP90gに溶解し、ポリマー溶液を得た。このポリマー溶液を東レ株式会社製PETフィルム、“ルミラー”100U42(厚み100μm)にアプリケーターを用いて塗布、120℃1分、230℃1分で熱処理を行い、厚み0.1μmの高屈折率膜を形成した。高屈折率膜の上にさらにPMMA(屈折率1.49)を塩化メチレンに1.1重量%溶解した溶液を塗布、60℃で1分間乾燥して0.1μmの低屈折率膜を形成した。すなわち、高屈折率層、低屈折率層をそれぞれ1層有する反射防止膜を備えた反射防止積層体を得た。
反射防止膜形成前後の片面光線反射率を測定したところ、反射防止膜を形成する前のPET基板の片面光線反射率は5%であったが、反射防止膜を形成した後は0.5%となり、良好な反射防止効果が得られた。
(比較例1)
使用するジアミンおよび酸クロライドをパラフェニレンジアミン(100mol)、テレフタル酸クロライド(100mol%)に変更する他は参考例1と同一の条件で重合を行った。溶媒に不溶なポリマーが析出した。また得られたポリマーを水洗、乾燥した物12.0gおよび99.6%の硫酸88.0gを入れ窒素雰囲気下、60℃で攪拌溶解した。粘度は5,000ポイズであつた。このドープを60℃に保つたまま口金から、鏡面に磨いたタンタル製のベルトにキヤストした。このベルト上で、絶対湿度31g(水)/kg(乾燥空気)の90℃の空気中に14秒間保つた後、110℃の熱風を吹きつけるゾーンの中を4秒間で通過させて、光学等方性の透明なドープを得た。このドープを移動ベルト上で5℃の水で凝固させた後、水洗、5%水酸化ナトリウム水溶液による中和、水洗を繰返し自己支持性のゲルフィルムを得た。
さらにこのゲルフィルムをテンターにて、300℃20分で熱処理を行い芳香族ポリアミドフィルムを得た。得られたフィルムの物性を測定し、表1に示した。
このポリマーは500nm以下の光線透過率が低いため黄色く着色しており、反射防止膜には不適であった。また、有機溶媒に不溶なため、薄膜形成が困難である。
(比較例2)
住友化学工業(株)製“スミペックス”MGSS光学用をジクロロメタンに10重量%溶解し、塗布厚み10μmになるようにガラスに塗布、60℃で1分間乾燥し、樹脂膜を得た。
(比較例3)
三菱ガス化学(株)製“ユーピロンFE2000”をジクロロメタンに10重量%溶解し、塗布厚み10μmになるようにガラスに塗布、60℃で1分間乾燥し、樹脂膜を得た。
Figure 0004539178
Figure 0004539178
本発明の一実施態様に係る反射防止用積層体の概略断面図である。
符号の説明
1:基材
2:高屈折率膜
3:低屈折率膜
4:反射防止膜
5:反射防止用積層体

Claims (13)

  1. 少なくとも一方向のナトリウムD線での屈折率が1.60以上であり、かつ、ガラス転移温度が283℃以上、かつ厚み10μmにおける波長400nmの光の光線透過率が84%以上であり、以下の化学式(III)で示される構造単位からなる高屈折率高分子を含む反射防止膜
    Figure 0004539178
    5 :−SO 2 −、−CH 2 −、−C(CF 3 2 −から選ばれる基、または−SO 2 −、−CH 2 −、−C(CF 3 2 −から選ばれる基を1つ以上含む芳香族基。
    6 :任意の芳香族基
    X :水素、ハロゲンまたは炭素数1〜3の炭化水素基
    ただし、nはモル分率を表し、n=100である。
  2. 高屈折率高分子が無機化合物を含有し、その含有量が10重量%以下である、請求項1に記載の反射防止膜
  3. 高屈折率高分子の厚み10μmにおける波長450nmの光の光線透過率が70%以上である、請求項1または2に記載の反射防止膜
  4. 高屈折率高分子について、少なくとも一方向をx軸とし、これと互いに直交する軸をそれぞれy軸、z軸とした直交座標系において、それぞれの軸方向の屈折率をn(x)、n(y)およびn(z)とした時、n(x)、n(y)およびn(z)が次式(1)を満足する、請求項1〜3のいずれかに記載の反射防止膜
    (n(x)+n(y)+n(z))/3>1.60 ・・・ (1)
  5. 高屈折率高分子について、水の接触角が90°以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の反射防止膜
  6. 化学式(III)で示される構造単位が、化学式(VII)で示される構造単位である、請求項1〜5のいずれかに記載の反射防止膜
    Figure 0004539178
    ただし、rはモル分率を表し、r=100である。
  7. 屈折率高分子を有機溶媒に溶解して基材に塗布した後、前記有機溶媒を除去して得た高屈折率膜を含む、請求項1〜6のいずれかに記載の反射防止膜の製造方法。
  8. 高屈折率膜の厚みが0.1nm以上10mm以下である、請求項に記載の反射防止膜の製造方法。
  9. 屈折率高分子を蒸着重合法により基材上に形成して高屈折率膜を得る、請求項7または8に記載の反射防止膜の製造方法。
  10. 高屈折率膜の厚みが0.01オングストローム以上500μm以下である、請求項に記載の反射防止膜の製造方法。
  11. 高屈折率膜の鉛筆硬度がHB以上である、請求項7〜10のいずれかに記載の方法により得られる反射防止膜。
  12. 請求項1〜6のいずれかに記載の反射防止膜において、少なくとも一層が、高屈折率高分子を含む高屈折率膜である、多層反射防止膜。
  13. 請求項1〜6のいずれかに記載の反射防止膜または請求項1に記載の多層反射防止膜が、直接または他の層を介して基材上に積層されている反射防止用積層体。
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