JP4539137B2 - 蛍光ランプおよびバックライトユニット - Google Patents

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本発明は、蛍光ランプおよびこの蛍光ランプを搭載したバックライトユニットに関するものである。
近年、液晶ディスプレイの多用途化に伴い、バックライトユニットの小型化、長寿命化、光源およびディスプレイ発光面の高輝度化等のニーズが急増している。その中でバックライトユニットに用いられる冷陰極蛍光ランプは、水銀の185nm放射による蛍光体の劣化、水銀吸着による蛍光体及びガラスバルブの劣化等により、ランプの輝度維持率が低下しランプ寿命が短くなるという問題があった。
水銀の185nm放射による蛍光体の劣化、水銀吸着による蛍光体及びガラスバルブの劣化を抑制する従来技術としては、蛍光ランプにおいて、185nmの紫外線を遮断して254nmの紫外線を透過し、また水銀と蛍光体との接触を遮断する酸化イットリウム又は酸化ジルコニウム等の金属酸化物を主体とする連続被膜層が蛍光体層上に形成された構造(特許文献1、特許文献2)、また、蛍光ランプのガラスバルブと蛍光体の最下層との間に上記同様の金属酸化物からなる連続した薄膜層が形成された構造(特許文献2)のものが開示されている。
特開平7−230788号公報 特開2002−164018号公報
このような従来技術では、連続被膜層や金属酸化物の薄膜層により、水銀の185nm放射による蛍光体の劣化、水銀吸着による蛍光体及びガラスバルブの劣化を抑制することができるが、連続被膜層や金属酸化物の薄膜層を形成するための塗布液中に有機成分を多く使用しているため、蛍光体層上に形成された連続被膜層と蛍光ランプのガラスバルブとの間に、有機成分であるC(炭素)、H(水素)及びO(酸素)を含む不純ガスが残る。この不純ガスがランプ点灯中に水銀と反応して酸化水銀となって、連続被膜層や薄膜層が着色し、ランプの輝度維持率が低下するという課題があった。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、蛍光体層上に形成された連続被膜層と蛍光ランプのガラスバルブとの間で発生する有機成分である不純ガスを激減して、ランプの輝度維持率の低下を抑制することができる蛍光ランプおよびバックライトユニットを提供するものである。
本発明の請求項1記載の蛍光ランプは、内部に水銀を封入したランプ容器の内面に、蛍光体と波長254nmの光を透過する物質からなる金属酸化物との混合膜が形成されており、前記ランプ容器の管中心側から見たときの前記混合膜は、前記蛍光体の粒子が前記金属酸化物の薄膜により被覆されているとともに、これら薄膜間に隙間を有する状態で、前記金属酸化物の連結体が連続した橋掛け状態で存在していることを特徴とする。
本発明の請求項2記載の蛍光ランプは、前記混合膜を形成している前記金属酸化物の含有量が、前記混合膜を形成している前記蛍光体粒子の含有量の0.1〜0.9wt%であることを特徴とする。
本発明の請求項3記載の蛍光ランプは、前記金属酸化物が酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化バナジウム、酸化ニオブ及び酸化イットリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする。
本発明の請求項4記載の蛍光ランプは、前記ランプ容器の内面と前記混合膜との間に連続した金属酸化物薄膜層が形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項5記載の蛍光ランプは、前記金属酸化物薄膜層が酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする。
本発明の請求項6記載のバックライトユニットは、請求項1〜5にいずれか記載の蛍光ランプが搭載されていることを特徴とする。
本発明の請求項7記載のバックライトユニットは、複数の冷陰極蛍光ランプと、当該冷陰極蛍光ランプに対して、バックライトユニットの光放出側に配置される拡散板とを備えた直下方式のバックライトユニットにおいて、前記冷陰極蛍光ランプとして、請求項5に記載の蛍光ランプが搭載され、前記拡散板がポリカーボネイト樹脂により形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項1記載の構成により、蛍光体の粒子が波長254nmの光を透過する物質からなる金属酸化物の薄膜で被覆されているので、蛍光体の発光を妨げないようにしながら、水銀から隔離され、水銀吸着による蛍光体ヘの化学的な劣化が抑制される。また、蛍光体の粒子間を金属酸化物により連続した橋掛け状態で接続されているので蛍光体の粒子間が強固に連結することができ、かつランプ容器の管中心側からランプ容器の内面までの蛍光体の粒子間に空孔である隙間を有しているため、金属酸化物の薄膜を形成するための塗布液中に有機成分から発生する不純ガスの抜けが良くなる。その結果、不純ガスと水銀との反応が少なくなり、ランプの輝度維持率が従来技術のものよりも改善される。
本発明の請求項2記載の構成により、金属酸化物の薄膜を形成するための塗布液中に有機成分から発生する不純ガスが抜けて、蛍光ランプ内からほぼ完全になくなり、さらに、ランプの輝度維持率が改善される。
本発明の請求項3記載の構成により、金属酸化物が185nmの紫外線を遮断して254nmの紫外線を透過するため、185nmの紫外線による蛍光体の劣化を抑制できるのでランプの輝度維持率が改善される。
本発明の請求項4記載の構成により、ランプ容器が金属酸化物により水銀から隔離され、ランプ容器への吸着と拡散及び酸化による水銀の消費が抑制される。
本発明の請求項5記載の構成により、313nmの紫外線が十分に遮断されているため、例えば、PC樹脂製の拡散板を備えたバックライトユニットでは、その表面輝度の低下を効果的に抑制することができる。
本発明の請求項6記載の構成により、ランプの輝度維持率が改善されるので、バックライトユニットの表面輝度も改善される。
本発明の請求項8記載の構成により、拡散板や反射板などが紫外線によって劣化・変色し難く、さらに、313nmの紫外線が十分に遮断されているため、PC樹脂製の拡散板を備えたバックライトユニットの表面輝度の低下を効果的に抑制することができる。
(冷陰極蛍光ランプの説明)
以下に本発明の蛍光ランプにおける実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる冷陰極蛍光ランプの要部構成を示す断面図と、その一部を拡大した模式断面図である。
本発明の蛍光ランプである冷陰極蛍光ランプ1は、内部に希ガス(20℃における圧力10kPaで組成がNe95%+Ar5%の混合ガス)とともに約1200μgの水銀が封入されたランプ容器となる直管形状のガラスバルブ2と、ガラスバルブ2の両端部が気密封止されているビーズガラス3a、3bと、ガラスバルブ2の両端部付近には、タングステン・ニッケル継線からなるリード線4a、4bが、ビーズガラス3a、3bを貫通するようにして、当該リード線4a、4bのタングステン線部分でそれぞれ気密封止されている。当該リード線4a、4bには、ガラスバルブ2内に配置される側の端部に、それぞれニッケルあるいはニオブからなるカップ状(ホロー型)の電極5a、5bが取り付けられている。なお、ビーズガラス3a、3b、リード線4a、4bおよび電極5a、5bは、上記の構成のものに限定されない。
ガラスバルブ2の内面2aには3種類の赤(Y23:Eu)、緑(LaPO4:Ce3、Tb3)及び青(BaMg2Al1627:Eu2、Mn)発光の蛍光体6と、185nmの
紫外線を遮断して波長254nmの光を透過する物質、例えば酸化イットリウムの金属酸化物との混合膜7が形成されている。この混合膜7を形成している金属酸化物の含有量が、混合膜7を形成している蛍光体粒子6aの含有量の0.1〜0.9wt%である。これにより、ガラスバルブ2の管中心Y側から見たときの混合膜7は、図2に示すように、蛍光体6の粒子6aを被覆して形成された金属酸化物の薄膜7aであるとともに、この薄膜7aを有する蛍光体6の粒子6a間に隙間8を有しかつ蛍光体6の粒子6a間を連続した橋掛け状態で接続されている金属酸化物の連結体7bで形成されている。このとき、蛍光体6の粒子6a表面が薄膜7aにより約70%以上包囲され、その薄膜7aの厚みは、連結部7bの断面サイズに対して薄い。なお、混合膜7の金属酸化物は上記の酸化イットリウムに限らず、水銀から隔離され、蛍光体6の粒子6aへの水銀の吸着が抑制される酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化バナジウム、酸化ニオブ及び酸化イットリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種類からなるものでもよい。
なお、この金属酸化物のうち185nmの紫外線を遮断して波長254nmの光を透過する物質としては、酸化ジルコニウム、酸化バナジウム、酸化ニオブ及び酸化イットリウムであり、波長254nmの光を透過する物質としては、酸化ケイ素、酸化アルミニウム及び酸化ハフニウムである。
また、ガラスバルブ2と混合膜7(蛍光体6の最下層)との間には、波長313nm以上の紫外線を遮断することができる酸化チタンからなる連続した金属酸化物薄膜層9で形成されている。
なお、金属酸化物薄膜層9は上記の酸化チタンに限らず、波長313nm以上の紫外線を遮断することができる酸化チタン、酸化セリウムおよび酸化亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種類からなるもので形成されてもよい。或いは、水銀から隔離され、ランプ容器への吸着と拡散及び酸化による水銀の消費が抑制される酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化バナジウム、酸化ニオブ及び酸化イットリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種類からなるもので形成されてもよい。
ガラスバルブ2は、ホウケイ酸ガラス(SiO2−B23−Al23−K2O−TiO2)によって形成されたものであって、その外径が約4.0mm、内径が約3.0mm、全長が約730mmである。なお、ガラスバルブ2の外径、内径および全長は、上記に限定されない。冷陰極蛍光ランプのガラスバルブ2は、小径かつ薄肉の細管であることが望まれるため、一般的には、その外径は、1.8(内径は1.4)〜6.0(内径は5.0)mmとされている。
上記冷陰極蛍光ランプ1は、図示しない電子安定器により、点灯周波数40〜120kHz、ランプ電流3.5〜8.5mAにおいて動作される。
(冷陰極蛍光ランプの製造方法の説明)
本発明の冷陰極蛍光ランプ1の製造方法について、図3に示すフローチャートに従って説明する。
ステップ1において、酸化チタンの金属酸化物を酢酸ブチルで溶解して、その溶液をガラスバルブ2の内面2aに塗布した後に乾燥させて、ガラスバルブ2の内面2aに波長313nm以上の紫外線を遮断することができる酸化チタンからなる連続した金属酸化物薄膜層9を形成する。
ステップ2において、3種類の赤(Y23:Eu)、緑(LaPO4:Ce3、Tb3)及び青(BaMg2Al1627:Eu2、Mn)発光の蛍光体6と、カプリル酸イットリウム、ニトロセルロースの増粘剤と、B23、BaO、CaO及びCa227からなる結着剤(CBBP)とを酢酸ブチル溶液中で調合して混合液7aを作製する。続いて、ガラスバルブ2の内面2a上に形成された金属酸化物薄膜層9上に混合液7aを塗布し、その後シンター炉で適時加熱処理(約600℃、約10〜20分間)を施し、カプリル酸イットリウムを加水分解し、かつ不純ガス、不純物等を気化除去しながら金属酸化物薄膜層9上に混合膜7を形成する。この金属酸化物薄膜層9上に形成された混合膜7について、SEM(走査型電子顕微鏡)及びXMA(X線マイクロアナライザー)等の分析装置によりその存在を確認した。すなわち、上記説明したように、ガラスバルブ2の管中心Y側から見たとき図2に示す混合膜7が形成されていた。
以降、ガラスバルブ2を排気処理し(ステップ3)、そのガラスバルブ2中に希ガス及び水銀を封入し(ステップ4)、ガラスバルブ2を封止する(ステップ5)等の通常工程の製造方法を経て、本発明の冷陰極蛍光ランプ1が製造される。
(バックライトユニットの説明)
バックライトユニットには、小型液晶テレビやパソコンの液晶ディスプレイなどに用いられるエッジライト方式のものと、大型液晶テレビなどに用いられる直下方式のものがある。
図4は、本発明の一実施形態にかかる直下方式のバックライトユニットの要部構成を示す概略図である。本発明の一実施形態にかかる直下方式のバックライトユニット10の構造は、基本的に従来技術によるバックライトユニットの構造に準じるものである。
外囲器11は、白色のPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂によって形成されており、略方形の反射板12と、反射板12を囲むように配された複数の側板13とからなる。外囲器11の内部には、それぞれ等間隔に並列配置された複数の冷陰極蛍光ランプ1が格納されており、この冷陰極蛍光ランプ1は、上記製造方法で製造されたものであり、それぞれ反射板12に近接した状態で、当該反射板12によって水平点灯方向に保持されている。
外囲器11には、PC(ポリカーボネイト)樹脂製の拡散板14が冷陰極蛍光ランプ1を挟んで反射板12と対向するようにして配置されている。
バックライトユニット10においては、冷陰極蛍光ランプ1に対して拡散板14側が、当該バックライトユニット10の光放出側となり、冷陰極蛍光ランプ1に対して反射板12側が、バックライトユニット10の光反射側となる。そして、拡散板14の前記光放出側には、PC樹脂によって形成された拡散シート15、およびアクリル樹脂によって形成されたレンズシート16が互いに重ね合わされた状態で配置されている。
以上のようなバックライトユニット10を備えた液晶テレビでは、この液晶テレビのLCDパネル17が、レンズシート16の前記光放出側に設置される。
なお、本発明の実施形態のバックライトユニット10は、上記構成のものに限定されない。例えば、当該バックライトユニット10の典型的な形状として、画面サイズが32インチの液晶テレビに用いられるバックライトユニットの場合、外囲器11は、横幅寸法が約408mm、縦幅寸法が約728mm、奥行き寸法が約19mmに設定されている。また、外囲器11には、16灯の冷陰極蛍光ランプ1が、それぞれ約25.7mmの間隔をあけて配置されている。そして、冷陰極蛍光ランプ1は、全長が約730mmであって、ガラスバルブ2の外径が約4.0mm、内径が約3.4mmに設定されている。このようなバックライトユニット10をランプ電流5.5mAで動作したとき、レンズシート16では、約8000cd/m2の表面輝度が得られる。
また、上記拡散板14の材料をPC樹脂製にしたのは、近年、画面サイズが17インチを超えるような大型液晶テレビが普及し、大型液晶テレビには小型液晶テレビで使用されているようなアクリル樹脂製の拡散板が使用されておらず、PC樹脂製の拡散板が使用されている。つまり、アクリル樹脂は吸湿性が高いため、アクリル樹脂製の拡散板は吸湿によって反りを生じ易いが、拡散板が大型になるほど反りによる寸法誤差も大きくなるため、バックライトユニットの設計上の不具合が生じ易い。一方、PC樹脂は、耐湿性、機械強度、耐熱性および光透過性に優れており、PC樹脂製の拡散板が吸湿によって反りを生じることは殆どないため、上記不具合は生じない。しかしながら、冷陰極蛍光ランプの放電の際に放射される、特に313nmの紫外線の影響を受けて、PC樹脂製の拡散板が黄変色、褪色等に劣化・変色して、透明性・透光性を失うことによってバックライトユニットの表面輝度が比較的短い動作時間で低下するという問題をつきとめた。
そこで、バックライトユニット10に備えた冷陰極蛍光ランプ1において、ガラスバルブ2と混合膜7(蛍光体6の最下層)との間に波長313nm以上の紫外線を遮断することができる酸化チタンからなる連続した金属酸化物薄膜層9を形成して、拡散板14および反射板12を観測したところ、上記したバックライトユニット10の劣化・変色が観測されなかった。
次にバックライトユニット10に搭載された冷陰極蛍光ランプ1において、混合膜7を形成している酸化イットリウム(Y23)の含有量に対してランプの輝度維持率及び不純ガス量との関係を調べた。
図5は混合膜7を形成している酸化イットリウムの含有量に対してランプの輝度維持率との関係を示し、図6は混合膜7を形成している酸化イットリウムの含有量に対して不純ガス量との関係を示したものである。なお、酸化イットリウムの含有量X(wt%)とは、100×一定領域における酸化イットリウムの重量/前記一定領域における蛍光体粒子の重量で示す値である。また、ランプの輝度維持率(%)とは100×7000時間ランプ点灯後の輝度値/初期の輝度値で示した値である。さらに、不純ガス量(%)とは、冷陰極蛍光ランプ1を割り、この完成ランプ内において不純ガス量/全ガス量を%で示した値である。
図5に示すように、酸化イットリウムの含有量が0.1〜0.9(wt%)のとき、ランプの輝度維持率90%を確保することができる。また、図6に示すように、酸化イットリウムの含有量が多くなると有機成分量が増加して不純ガスの発生が増加するが、ランプの輝度維持率90%を確保することができる不純ガス量は0.027%以下である。つまり、前記混合膜を形成している酸化イットリウムの含有量が、混合膜7を形成している蛍光体粒子6aの含有量の0.1〜0.9(wt%)にすることで、ガラスバルブ2中心側の混合膜7の表面からガラスバルブ2の内面上の金属酸化物薄膜9までの蛍光体6の粒子間に空孔である隙間8を形成することができるため、混合膜7及び金属酸化物薄膜9を形成するための塗布液中の有機成分から発生する不純ガスの抜けが良くなる。その結果、不純ガスと水銀との反応が少なくなり、ランプの輝度維持率を改善することができたと考える。なお、図5及び図6に示す酸化イットリウムの含有量において2(wt%)以上が従来相当品である。
本発明に係る蛍光ランプは、金属酸化物薄膜で覆われた蛍光体の粒子間に空孔である隙間を形成し、ガラスバルブ内の不純ガスが激減されてランプの輝度維持率を向上することができるので、一般用蛍光ランプ、冷陰極蛍光ランプ等の各種蛍光ランプとして利用することができ、本発明に係るバックライトユニットは、パソコンの液晶ディスプレイ用、大型液晶テレビ用及び小型液晶テレビ用等として利用可能である。
本発明の一実施形態にかかる冷陰極蛍光ランプの要部構成を示す断面図と、その一部を拡大した模式断面図 本発明の蛍光ランプにおける混合膜等を拡大した模式断面図 本発明の蛍光ランプの製造方法を説明するためのフローチャート 本発明の蛍光ランプを使用した直下式バックライトユニット図 本発明の金属酸化膜添加量とランプの輝度維持率の関係を示す図 本発明の金属酸化膜添加量と不純ガス量の関係を示す図
符号の説明
2 ランプ容器
2a ランプ容器の内面
6 蛍光体
6a 蛍光体の粒子
7 混合膜
7a 金属酸化物の薄膜
7b 金属酸化物の連結体
8 隙間

Claims (7)

  1. 内部に水銀を封入したランプ容器の内面に、蛍光体と波長254nmの光を透過する物質からなる金属酸化物との混合膜が形成されており、前記ランプ容器の管中心側から見たときの前記混合膜は、前記蛍光体の粒子が前記金属酸化物の薄膜により被覆されているとともに、これら薄膜間に隙間を有する状態で、前記金属酸化物の連結体が連続した橋掛け状態で存在していることを特徴とする蛍光ランプ。
  2. 前記混合膜を形成している前記金属酸化物の含有量が、前記混合膜を形成している前記蛍光体粒子の含有量の0.1〜0.9wt%であることを特徴とする請求項1記載の蛍光ランプ。
  3. 前記金属酸化物が酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化バナジウム、酸化ニオブ及び酸化イットリウムからなる群から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項1又は2記載の蛍光ランプ。
  4. 前記ランプ容器の内面と前記混合膜との間に連続した金属酸化物薄膜層が形成されていることを特徴とする請求項1のいずれか1項に記載の蛍光ランプ。
  5. 前記金属酸化物薄膜層が酸化チタン、酸化セリウム、酸化亜鉛からなる群から選ばれた少なくとも1種類からなることを特徴とする請求項4記載の蛍光ランプ。
  6. 冷陰極蛍光ランプとして、請求項1〜5にいずれか1項に記載の蛍光ランプが搭載されていることを特徴とするバックライトユニット。
  7. 複数の冷陰極蛍光ランプと、当該冷陰極蛍光ランプに対して、バックライトユニットの光放出側に配置される拡散板とを備えた直下方式のバックライトユニットにおいて、前記冷陰極蛍光ランプとして、請求項1〜5のいずれか1項に記載の蛍光ランプが搭載され、前記拡散板がポリカーボネイト樹脂により形成されていることを特徴とするバックライトユニット。
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