JP4536478B2 - 光記録媒体チルト補償装置及びチルト補償方法とこれを用いる光記録装置及び光再生装置 - Google Patents

光記録媒体チルト補償装置及びチルト補償方法とこれを用いる光記録装置及び光再生装置 Download PDF

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Description

本発明は、光記録媒体の記録再生装置におけるチルトサーボ制御において、特に、チルトエラーを補正するチルト補正手段を有する光記録媒体チルト補償装置及びチルト補償方法とこれを用いる光記録装置及び光再生装置に関するものである。
データの記録再生方法の1つとして、光を用いて記録媒体に記録,再生する方法が知られている。このような光記録方法の代表的な例としては、直径12cmの光記録媒体の片面にMPEG2による圧縮画像情報を2時間分以上録画したいという要求から、DVDシステムが商品化されている。DVD規格ではディスクの記憶容量は片面で4.7GBであり、トラック密度は0.74μm/トラック、線密度は0.267μm/ビットである。以下、この規格に基づくDVDを現行DVDという。
DVDのような光記録媒体に記録された情報の再生は、光ヘッドを用いて行われ光ヘッドにおいては、レーザーダイオードから出射する光ビームが対物レンズにより光記録媒体のトラック上のピット系列に集光される。光記録媒体で反射された光ビームは、集光レンズで光検出器に集光され、再生信号が得られる。この光検出器からの再生信号は再生信号処理系に入力され、データの復号が行われる。DVD規格の場合、光ヘッド中のレーザーダイオードの波長は650nm、対物レンズの開口数(NA)は0.6である。
さらに、DVDを高密度化した規格として、Blu-ray Disc がある。これは、波長405nmの青紫色レーザーを用いて、CDやDVDと同じ直径12cmの相変化型光記録媒体の片面1層に最大27GBの映像データを、繰り返して記録・再生することができる次世代大容量光記録媒体のビデオレコーダー規格である。Blu-ray Disc では、短波長の青紫色レーザーを用いると共に、レーザーを集光する対物レンズの開口数(NA)を0.85とすることにより、ビームスポットを微小化している。
また、レンズの高開口化に対応した光透過保護層厚0.1mmの光記録媒体構造を採用することで、光記録媒体の傾きによる収差を低減し、読み取りエラーの低減や記録密度の向上を図っている。これにより、光記録媒体の記録トラックピッチをDVDの約半分の0.32μmに微細化し、光記録媒体片面に最大27GBの高密度記録を実現している。
図9にDVDの書き込み可能型の光ピックアップの概略図を示す。DVDの光ピックアップは書き込み可能型の場合、照明効率を高めるために偏光光学系が用いられる。すなわち、光源のレーザーダイオード(以下、LDという)1から対物レンズ(以下、OLという)2までの光路に偏光ビームスプリッタ(以下、PBSという)3を配置し、LD1の直線偏光の偏光面と同じ偏光面の光を透過させ、その先に設置してある1/4波長板4で円偏光となり、OL2で集光されて、光記録媒体(以下、光ディスクという)5の基板下の記録層に照射される。光ディスク5反射面からの反射光は入射光と逆回転の円偏光となり、1/4波長板4を透過すると、LD1の偏光面と垂直方向の偏光面を持つ直線偏光となり、PBS3で反射され、光検出器(以下、PDという)6に導かれる。1/4波長板4により完璧な円偏光になっている場合は、PBS3の透過光、すなわちLD1の戻り光は「0」となり、光ディスク5の反射光はPD6によって完全に検出される。
このように光ピックアップは、OL2で小さく絞り込んだ光ビームによって、光ディスク5上の微細な記録マークを走査し、記録された情報を再生する。このとき、光ディスク5の反り、面ぶれ等によって情報記録面が光ピックアップからの光ビームに対して傾斜することがある。このような場合には光ディスク5に記録した情報を再生する光ビームが、情報記録面に対して傾斜して入射することになる。そして、情報記録面に生じる光ビームのスポット径にはコマ収差が発生し、スポット形状が非対称になるばかりでなく、記録情報の正確な読み取りが困難となる。Blu-ray Disc のように特に大容量化の目的でスポット径を小さくするためOL2の開口数(NA)を小さくした場合、光ディスク5のチルト量に対するコマ収差発生量が大きくなり、光ディスク5のチルト量に対するマージンが減少する。そのため、大容量化においては光ディスク5のチルト量の補償機能が必須技術となる。
特許文献1には、4軸アクチュエータ(以下、ACTという)によるチルト補償原理が示されている。図10に示すように、OL2は通常光ディスク5と平行に設置しており、4軸ACTのワイヤによって支持している。このような状態で光ディスク5の記録面にフォーカシングし、スポット形状を観測すると図10上段の光ディスク5の一部分面に示すような円形のスポット形状となる。しかし光ディスク5が図11のように傾きチルト量が生じると、図11上段の光ディスク5の一部分面に示すようにスポット形状は楕円となり、さらにコマ収差が発生し、照射光を集光させることができない。
そこで図12に示すように、OL2を4軸ACT7により傾け、光ディスク5とOL2を平行にすれば、図12上段の光ディスク5の一部分面に示すようにスポット形状は再び円形となり、光ディスク5のチルト量を補償することができる。4軸ACT7は従来ACTの行っていたフォーカス,トラック制御のほかに、ラジアルチルト,タンジェンシャルチルトの制御も行うことができる。
図13を用いて、さらに詳しくチルト補償システムを説明する。OL2下部にOL2のチルト量を検出するためのOLチルトセンサ10を配置する。OLチルトセンサ10は、OL2のチルト量を検出して電気信号に変換する。一方、光ディスク5側にも、例えばLDから出射した光源光が光ディスクで反射され2分割PDで検出を行って、光ディスクが傾くと2分割PDの検出光の光量配分が変わることにより傾きを検出する光ディスクチルトセンサ13を配置し、光ディスク5のチルト量を検出する。2つのチルトセンサの出力信号の差を取り、補償器9を介してOLACT(対物レンズアクチュエータ)ドライバ14に入力する。OLACTドライバ14は、そのチルトセンサの差信号に従ってOLACT8を駆動する。
次に、本システムの動作について説明する。光ディスク挿入時には第1SW11はサーボ引き込み回路15に接続され、第2SW12はオフとなっている。サーボ引き込み回路15によってサーボ引き込み動作を行い、OL2のチルト量が「0」のタイミングで第1SW11を補償器9側に接続し閉ループとし、OLチルトサーボを駆動させる。次に第2SW12を接続し、光ディスクチルトセンサ13からの光ディスクチルト量の信号にOLチルト量を追従させる。
さらに、特許文献2には、4軸ACTの対物レンズの初期位置において、光ビームの光軸が光ディスクの記録面に垂直になっていない場合、また、フォーカス制御中に光ディスクの反射光が少ない状態でチルトサーボを働かせた場合、チルトエラー信号が不定となって対物レンズを変位させてフォーカスサーボもうまく行かなくなることから、OLのチルト制御を安定して行うことが記載されており、このような4軸ACTを用いたOLのチルト制御による光ディスクのチルト制御は、光ディスクの反り等に追従させるため、光ビームの光軸を光ディスクの面に垂直にするチルト制御を行っている。
また、特許文献3には、チルトサーボの駆動方法として、レンズチルトセンサの出力に従って、まずレンズチルトサーボを行う。その後、レンズ/ディスクの相対チルトセンサにより、相対チルトサーボを行うことが記載されている。特許文献4にも、チルトサーボの駆動方法として、チルトサーボを引き込む前に、レンズアクチュエータのフォーカス駆動手段で、対物レンズ保持体の位置をフォーカス方向のほぼ中央となるように駆動することが記載されている。
特開2002−260264号公報 特開2003−016677号公報 特開2000−187866号公報 特開2000−276756号公報
しかしながら、前述したような、特許文献1,2に記載される4軸ACTによるチルト補償システムは、光ディスクのチルト量を検出し、そのチルト量に応じてOLを傾ける補償方法である。図13に示すように、OLチルトサーボの閉ループ内にあるセンサは、OLチルトセンサ10のみであり、光ディスクチルトセンサ13側は閉ループではなく開ループ制御となる。したがって、光ディスクチルトセンサ13とOLチルトセンサ10にオフセットがある場合、その相対オフセットはすべて制御誤差となる。補正しなければならない光ディスク5のチルト量の最大値を0.1degとし、OLチルトサーボの閉ループゲインを40dBとしたとき、サーボ系において発生する制御誤差は0.8×10−5radとなる。このように、サーボ系で発生する制御誤差は十分小さいにも関わらず、チルトセンサによって発生するオフセットは遥かに大きく、このチルトセンサによって発生するオフセットを小さくすることは、このラジアル、タンジェンシャルチルト補償システムにおいて重要な課題となる。
また、AOD(Advanced Optical Disc)のような大容量光ディスクでは、特に光ディスクのDVD互換の目的で基板厚を0.6mmと波長に対して大きくした場合、光ディスクのチルト量に対するコマ収差発生量は特に大きく、光ディスクのチルト量に対するマージンが非常に厳しくなる。そのため、大容量化、高密度化した次世代光ディスクにおいては、光ディスクチルトの補償機能が必要不可欠な技術となる。
このような大容量光ディスクは、単独波長で開発されることはなく、現行のCDやDVDドライブとの互換性も重要な課題となる。CD,DVDを含めた3波長互換ピックアップの場合、各波長の光軸はどんなに調整したとしても完全に互いに平行にすることはできない。よって、1波長のチルトオフセットを調整して「0」に合わせても、その他の波長においてオフセットが必ず発生してしまう。このようなオフセットのある状態でチルト補償システムを動作させると、光ディスクチルト補正効果が小さくなってしまうばかりか、状況によっては、かえってスポット形状を劣化させてしまうこととなる。
また、特許文献3,4に記載されるチルトサーボの引き込み方法には、引き込み手順などについて記述されているが、制御ループで発生するオフセットについての解決手段は記述されていない。
そこで本発明は、前記従来技術の課題を解決することに指向するものであり、チルトセンサのオフセットをキャンセルする手法を提示することによって、光ディスクのチルト量の誤差によって発生するコマ収差を最小にする光ディスクのチルト補償装置及び方法を実現し、このチルト補償装置及び方法を用いて従来技術の問題点を解決した光ピックアップと、この光ピックアップを備えて情報記録及び情報再生を行う光ディスクチルト補償装置及びチルト補償方法とこれを用いる光記録装置及び光再生装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載される光記録媒体チルト補償装置は、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射する対物レンズと、対物レンズのチルト量を検出する対物レンズチルトセンサと、光記録媒体のチルト量を検出する光記録媒体チルトセンサと、対物レンズチルトセンサと光記録媒体チルトセンサのチルト量から対物レンズと光記録媒体との相対チルト量を検出する相対チルト量検出手段と、光記録媒体を回転させたときに発生する光記録媒体チルト量の時間変化から直流成分を検出する光記録媒体チルトオフセット検出手段と、相対チルト量を光記録媒体チルトオフセット検出手段の検出した直流成分に基づいて調整することにより対物レンズをチルト制御する対物レンズチルトアクチュエータとを備えたことを特徴とする。
また、請求項に記載される光記録媒体チルト補償装置は、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射する対物レンズと、対物レンズをチルト制御する対物レンズチルトアクチュエータと、対物レンズのチルト量を検出する対物レンズチルトセンサと、光記録媒体のチルト量を検出する光記録媒体チルトセンサと、対物レンズチルトセンサからのチルト量と光記録媒体チルトセンサからのチルト量とから対物レンズと光記録媒体との相対チルト量を算出する演算手段と、演算手段の出力する相対チルト量に応じて、光記録媒体の記録面上に集光したスポット径の収差が最小となるように対物レンズのチルト量を、対物レンズチルトアクチュエータを駆動することにより制御する制御手段と、光記録媒体を回転させたときに発生する光記録媒体チルト量の時間変化から直流成分を検出する光記録媒体チルトオフセット検出手段とを備え、相対チルト量を検出した直流成分に基づいて調整することを特徴とする。
また、請求項に記載される光記録媒体チルト補償装置は、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射する対物レンズと、対物レンズをチルト制御する対物レンズチルトアクチュエータと、対物レンズのチルト量を検出する対物レンズチルトセンサと、光記録媒体のチルト量を検出する光記録媒体チルトセンサと、対物レンズチルトセンサからのチルト量と光記録媒体チルトセンサからのチルト量とから対物レンズと光記録媒体との相対チルト量を算出する演算手段と、演算手段の出力する相対チルト量に応じて、光記録媒体の記録面上に集光したスポット径の収差が最小となるように対物レンズのチルト量を、対物レンズチルトアクチュエータを駆動することにより制御する制御手段と、光記録媒体チルトセンサから出力する光記録媒体を回転させたときに発生する光記録媒体チルト量の時間変化から、チルト量の直流成分を分離抽出する手段を備え、相対チルト量を分離抽出した直流成分に基づいて調整することを特徴とする。
また、請求項に記載される光記録媒体チルト補償装置は、請求項の光記録媒体チルト補償装置であって、光記録媒体チルト量の直流成分分離抽出手段として、光記録媒体チルトセンサからの出力信号を光記録媒体の回転周期に応じて積分する積分器を用いたこと、さらに積分器の積分時定数が、出力信号の信頼度をPとしたときに、光記録媒体の回転周期のlog(1−P)倍であること、または光記録媒体の回転周期の3周期分であることを特徴とする。
また、請求項に記載される光記録媒体チルト補償装置は、請求項の光記録媒体チルト補償装置であって、光記録媒体チルト量の直流成分分離抽出手段として、光記録媒体チルトセンサの信号出力端の後段にローパスフィルタを挿入したことを特徴とする。
また、請求項に記載される光記録媒体チルト補償装置は、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射する対物レンズと、対物レンズをチルト制御する対物レンズチルトアクチュエータと、対物レンズのチルト量を検出する対物レンズチルトセンサと、光記録媒体のチルト量を検出する光記録媒体チルトセンサと、対物レンズチルトセンサからのチルト量と光記録媒体チルトセンサからのチルト量とから対物レンズと光記録媒体との相対チルト量を算出する演算手段と、演算手段の出力する相対チルト量に応じて、光記録媒体の記録面上に集光したスポット径の収差が最小となるように対物レンズのチルト量を、対物レンズチルトアクチュエータを駆動することにより制御する制御手段と、光記録媒体チルトセンサから出力するチルト量の直流成分を電気的に調整するオフセット調整手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項10に記載される光記録媒体チルト補償装置は、請求項の光記録媒体チルト補償装置であって、光記録媒体チルトセンサから出力する光記録媒体を回転させたときに発生する光記録媒体チルト量の時間変化から、チルト量の直流成分を分離抽出する手段を備えたこと、さらに光記録媒体チルトセンサから出力するチルト量の直流成分を電気的に調整するオフセット調整手段の前段にローパスフィルタを挿入したことを特徴とする。
また、請求項1114に記載される光記録媒体チルト補償装置は、請求項10の光記録媒体チルト補償装置であって、ローパスフィルタの時定数が、出力信号の信頼度をPとしたときに、光記録媒体の回転周期のlog(1−P)倍であること、また時定数が光記録媒体の回転周期の3周期分であること、また時定数τが、次の条件(数1)
Figure 0004536478
(ここで、rは光記録媒体上に形成したスポット径の半径位置、vは線速)
を満たすこと、また時定数が、182msであることを特徴とする。
また、請求項1517に記載される光記録媒体チルト補償装置は、請求項の光記録媒体チルト補償装置であって、オフセット調整手段により、光記録媒体チルトセンサから出力するチルト量の信号における直流成分を用いて電気的に調整して、直流成分が「0」となる光記録媒体のチルト量の信号を出力すること、また、直流成分分離抽出手段により、光ピックアップあるいはドライブ組み付け時に、光記録媒体のチルト量の直流成分を分離抽出して直流成分の値を記憶する記憶手段を備えたこと、さらに、オフセット調整手段から出力する光記録媒体のチルト量の直流成分が「0」となるように、光記録媒体チルトセンサから出力するチルト量の信号における直流成分を用いて電気的に調整するオフセット調整手段において、光記録媒体がドライブに挿入されている期間は常に電気的に調整する動作を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項18に記載される光記録媒体チルト補償方法は、光記録媒体チルトセンサにより光記録媒体のチルト量を検出すると共に、光記録媒体を回転させたことにより生じる光記録媒体チルト量の直流成分を検出し、対物レンズチルトセンサで検出の対物レンズのチルト量と光記録媒体のチルト量から演算手段により相対チルト量を算出し、相対チルト量を検出した直流成分に基づいて調整することにより対物レンズをチルト制御することを特徴とする。
また、請求項1921に記載される光記録媒体チルト補償方法は、請求項18の光記録媒体チルト補償方法であって、光記録媒体を回転させたことにより生じる光記録媒体チルト量の直流成分を、光記録媒体チルトセンサからのチルト量を光記録媒体の回転周期に応じて積分する積分器により分離抽出すること、さらに積分器において、出力信号の信頼度をPとしたときに、光記録媒体の回転周期のlog(1−P)倍であること、または光記録媒体の回転周期の3周期分である積分時定数により光記録媒体チルトセンサからの出力信号を積分することを特徴とする。
また、請求項2226に記載される光記録媒体チルト補償方法は、請求項18の光記録媒体チルト補償方法であって、光記録媒体を回転させたことにより生じる光記録媒体チルト量の直流成分を、光記録媒体チルトセンサの信号出力端の後段に挿入したローパスフィルタによって分離抽出すること、さらにローパスフィルタにおいて、出力信号の信頼度をPとしたときに、光記録媒体の回転周期のlog(1−P)倍である時定数によって、また光記録媒体の回転周期の3周期分である時定数により、また次の条件(数2)
Figure 0004536478
(ここで、rは光記録媒体上に形成したスポット径の半径位置、vは線速)
を満たす時定数τにより、また182msである時定数により、光記録媒体チルトセンサからの出力信号の直流成分を分離抽出することを特徴とする。
また、請求項2729に記載の光記録媒体チルト補償方法は、請求項18の光記録媒体チルト補償方法であって、光記録媒体を回転させたことにより生じる光記録媒体チルト量の直流成分が「0」となるように直流成分を用いて電気的に調整を行うこと、また光ピックアップあるいはドライブ組み付け時に分離抽出して記憶手段に直流成分の値を記憶しておくことこと、さらに光記録媒体のチルト量の直流成分が「0」となるように直流成分を用いて行う調整を、光記録媒体がドライブに挿入されている期間は常に行うことを特徴とする。
また、請求項3031に記載される光記録装置は、請求項1〜17のいずれか1項に記載の光記録媒体チルト補償装置を備え、または、請求項1829のいずれか1項に記載の光記録媒体チルト補償方法を用いて、光記録媒体のチルト量の直流成分を調整し、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射することにより情報の記録あるいは消去を行うことを特徴とする。
また、請求項3233に記載される光再生装置は、請求項1〜17のいずれか1項に記載の光記録媒体チルト補償装置を備え、または、請求項1829のいずれか1項に記載の光記録媒体チルト補償方法を用いて、光記録媒体のチルト量の直流成分を調整し、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射することにより、光記録媒体からの透過光あるいは反射光を受光素子で検出するか、または信号検出光学系内で集束させた集束光を受光素子で検出することにより情報を再生することを特徴とする。
前記の光記録媒体チルト補償装置及びチルト補償方法とこれを用いる光記録装置及び光再生装置によれば、光記録媒体チルト量の信号のオフセットエラーで発生するチルト制御誤差を著しく軽減して、高精度な対物レンズチルトサーボによる光記録媒体のチルト補償の装置及び方法が実現でき、コマ収差を極限まで抑えた高品位なビームスポットを光記録媒体上面に形成でき、読み出しエラーの少ない書き込み品質の良好な光ピックアップと、この光ピックアップを備えて情報記録及び情報再生を行うことができる。
以上説明したように、本発明によれば、光ディスクチルト量の信号のオフセットエラーによって発生するチルト制御誤差を著しく軽減することができ、高精度なOLチルトサーボによる光ディスクチルト補償装置及びチルト補償方法が実現可能となり、これによって、コマ収差を極限まで抑えた高品位なビームスポットを光ディスク盤面に形成することができ、読み出しエラーの少ない、書き込み品質の良好な光ピックアップと、この光ピックアップを備えて情報記録及び情報再生を行う光記録再生装置を実現することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明における実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態1におけるチルト補償装置の概略を示す構成図である。ここで、前記従来例を示す図13において説明した構成要件に対応し同等の機能のものには同一の符号を付して示し、以下の各図においても同様とする。
まず、光ディスクのタンジェンシャルチルトオフセット量は「0」であるという原理について説明する。光ディスクとOLの位置関係を表す図2を用いて、光ディスクのラジアルチルトφr、光ディスクのタンジェンシャルチルトφθを求める。
いま、OLをr,θ基準面(z=0)に設置し,光ディスクにフォーカシングするときに,そのOLの位置(高さ)から求めた光ディスクの高さをψとする。ψは半径rとタンジェンシャル方向の角度θとの関数となるので,ψ(r,θ)と表現できる。ψは2次元のスカラ関数(曲面)である。
ここで、gradψを考える。このgradψは、この曲面ψ(r,θ)の傾きを表す2次元ベクトルである。
gradψは、ハミルトン演算子∇を用いて,(数3)のように表せる。
Figure 0004536478
ここで、∇は、単位ベクトルer,eθを用いて(数4)のようになるので、
Figure 0004536478
(数4)を用いて(数3)を計算すると(数5)になる。
Figure 0004536478
ここで、単位ベクトルerの係数(数6)が
Figure 0004536478
ラジアル方向の傾きを表し、単位ベクトルeθの係数(数7)が
Figure 0004536478
タンジェンシャル方向の傾きを表す。これらの係数のアークタンジェントを取ると、角度に換算されたラジアル方向とタンジェンシャル方向のチルトφr(r),φθ(θ)の(数8),(数9)が求まる。
Figure 0004536478
Figure 0004536478
この(数8),(数9)をトラック方向に沿って周回積分すると、それぞれ光ディスクのラジアルチルトオフセット量、タンジェンシャルチルトオフセット量となる。
ここで、(数9)のタンジェンシャルチルトオフセット量の場合は、単位ベクトルeθにそって1周周回積分することになる。周回積分の開始点と終了点は同一点であるため、積分結果は「0」となる。したがって、光ディスクのタンジェンシャルチルトオフセット量は「0」である。
次に、本実施の形態1の前述した光ディスクのタンジェンシャルチルトオフセット量は「0」であるという原理に基づいたチルトセンサのオフセットをキャンセルする原理について図1を参照しながら説明する。図1に示す光ディスクチルト補償装置において、OL2下部にOL2のチルト量を検出するためのOLチルトセンサ10を配置する。このOLチルトセンサ10は、OL2のチルト量を検出して電気信号に変換する。一方、光ディスク5側にも光ディスクチルトセンサ13を配置し、光ディスク5のチルト量を検出する。2つのチルトセンサの出力信号の差を取り、補償器9を介してOLACTドライバ14に入力する。OLACTドライバ14は、2つのチルトセンサの差信号に従ってOLACT8を駆動する。光ディスク5側には光ディスク5のチルトオフセット量を検出するための光ディスクチルトオフセットセンサ16も配置されている。光ディスクチルトセンサ13の出力にオフセット調整器17を挿入し、オフセット調整器17のオフセット調整端子には光ディスクチルトオフセットセンサ16の出力を接続し、光ディスクチルトセンサ13のオフセットを調整する。
なお、光ピックアップに光ディスク5のチルト量と検出する光ディスクチルトセンサ13を有して、OL2を光ピックアップごと傾ける装置構成である場合には、この光ディスクチルトセンサ13により光ディスク5とOL2との相対チルト量が直接求められることから、このチルト量によりチルトアクチュエータを駆動する。さらに、オフセット調整器17にこのチルト量と、光ディスクチルトオフセットセンサ16の出力を接続し、光ディスクチルトセンサ13のオフセットを調整する。
次に、本実施の形態1におけるチルト補償装置の動作について説明する。初期状態では第1SW11はサーボ引き込み回路15に接続され、第2SW12はオフとなっている。光ディスク5がドライブ(図示せず)に挿入されスピンドルモータにより回転すると、光ディスクチルトセンサ13から光ディスクチルト量の信号が出力される。同時に光ディスクチルトオフセットセンサ16から光ディスク5のチルトオフセット量の信号が出力される。前述した(数9)の周回積分により、光ディスクのタンジェンシャルチルトオフセット量は「0」であるので、光ディスクチルトオフセットセンサ16の出力は、光ディスクチルトセンサ13やチルト補償装置全体で発生している直流(DC)のチルトオフセット成分である。この信号を用いてオフセット調整器17で光ディスクチルト量の信号のオフセットをキャンセルする。
具体的には、光ディスクチルト量の信号から光ディスクチルトオフセット量の信号を減算するという演算である。このようにしてオフセット調整された光ディスクチルト量の信号は、タンジェンシャル方向のチルトセンサの場合、そのチルトオフセット量が「0」となった信号となる。
サーボの引き込み時は、サーボ引き込み回路15によってサーボ引き込み動作を行い、OLチルト量が「0」のタイミングで第1SW11を補償器9側に接続し閉ループとし、OLチルトサーボを駆動させる。次に、第2SW12を接続し、光ディスクチルトセンサ13からの光ディスクチルト量の信号にOLチルト量を追従させる。OLチルトセンサ10側のオフセット調整は、信号品質評価など、RF信号が最大になる点やJitterが最小となる点で検出信号を用いて調整する。
これによって、光ディスクチルト信号のオフセットエラーによって発生するチルト制御誤差を著しく軽減することができ、高精度なOLチルトサーボによる光ディスクチルト補償装置を実現できる。
図3は本発明の実施の形態2におけるチルト補償装置の概略を示す構成図である。図3に示す光ディスクチルト補償装置について説明する。OL2下部にOL2のチルト量を検出するためのOLチルトセンサ10を配置する。OLチルトセンサ10は、OL2のチルト量を検出して電気信号に変換する。一方、光ディスク5側にも光ディスクチルトセンサ13を配置し、光ディスク5のチルト量を検出する。2つのチルトセンサの出力信号の差を取り、補償器9を介してOLACTドライバ14に入力する。OLACTドライバ14は、2つのチルトセンサの差信号に従ってOLACT8を駆動する。光ディスクチルトセンサ13の出力には、光ディスクチルトセンサ13の出力から光ディスク5のチルトオフセット量の直流(DC)成分を分離抽出するための、直流成分分離抽出手段であるDC成分抽出器18が配置されている。光ディスクチルトセンサ13の出力にオフセット調整器17を挿入し、オフセット調整器17のオフセット調整端子にはDC成分抽出器18の出力を接続し、光ディスクチルトセンサ13のオフセットを調整する。
次に、本実施の形態2におけるチルト補償装置の動作について説明する。初期状態では第1SW11はサーボ引き込み回路15に接続され、第2SW12はオフとなっている。光ディスク5がドライブ(図示せず)に挿入されスピンドルモータにより回転すると、光ディスクチルトセンサ13から光ディスクチルト量の信号が出力される。同時に光ディスクチルト量の信号から光ディスクチルトオフセット量(DC成分)の信号が分離抽出される。前述した(数9)の周回積分により、光ディスクのタンジェンシャルチルトオフセット量(DC成分)は「0」であるので、光ディスクチルトオフセット量の信号は、光ディスクチルトセンサ13やチルト補償装置全体で発生しているチルトオフセット量(DC成分)である。
この信号を用いてオフセット調整器17で光ディスクチルト量の信号のオフセットをキャンセルする。具体的には、光ディスクチルト量の信号から光ディスクのチルトオフセット量の信号を減算するという演算である。このようにして、オフセット調整された光ディスクチルト量の信号は、タンジェンシャル方向のチルトセンサの場合、そのチルトオフセット量が「0」となった信号となる。
サーボの引き込み時は、サーボ引き込み回路15によってサーボ引き込み動作を行い、OLチルト量が「0」のタイミングで第1SW11を補償器9側に接続し閉ループとし、OLチルトサーボを駆動させる。次に、第2SW12を接続し、光ディスクチルトセンサ13からの光ディスクチルト量の信号にOLチルト量を追従させる。OLチルトセンサ10側のオフセット調整は、信号品質評価など、RF信号が最大になる点やJitterが最小となる点で検出信号を用いて調整する。
また、本実施の形態2における他の例として、前述の図3に示す光ディスクチルト補償装置におけるDC成分抽出器18をローパスフィルタ(図示せず)とする。このローパスフィルタを介して光ディスクチルト量の信号のDC成分を抽出し、オフセット調整器17に入力する。オフセット調整器17では光ディスクチルト量の信号からチルトオフセット量を減算し、オフセットを除いたDCフリーの光ディスクチルト量の信号を出力する。
また、前述のローパスフィルタの時定数を光ディスクの回転周期の3周期分以上に設定する。これは、ローパスフィルタのステップ応答を(数10)として、
Figure 0004536478
(t:時間、V:出力信号、V:t→∞のときの出力値、τ:時定数)
ここで、t=τとしたときの出力信号Vは、V(τ)=0.63Vである。出力信号VがVの0.95倍になるときの時間を求めると(数11)として、
Figure 0004536478
(数11)に、V=0.95Vを代入して計算すると、t=3τを得る。
すなわち、ステップ応答時、時定数τの3倍の時間で、出力信号Vがt→∞のときの出力値Vのほぼ95%までに達する、つまり、Vの値が信頼度95%という実用上十分に信頼できるものとなることを意味する。したがって、ローパスフィルタの時定数τを回転周期の3倍以上に設定すると、光ディスクにおける回転周期のチルト量の信号に影響を与えることなくDC成分を検出、除去することができる。
例えば、線速6m/sの場合、最外周半径58mmのところで回転周期は60.7msであり、ローパスフィルタの時定数はその3倍の182msとなる。時定数182msのローパスフィルタを使ったときの回転周期の振幅は−0.46dB、位相差は19degであり、この回転周期の3倍以上の時定数のローパスフィルタを通過させれば、回転周波数以上の光ディスクチルト量のDC成分に影響を与えることなく、チルト量の信号のDC成分を除去できる。つまり、回転周期のチルト量の信号に影響を与えることなくDC成分を検出、除去するためには、ローパスフィルタの時定数として、回転周期の3倍以上にする必要がある。
また、rを光ディスク上に形成されたスポット径の半径位置、vを線速としたとき、ローパスフィルタの時定数τが(数12)を満たす値としてもよく、
Figure 0004536478
(数12)の右辺は、半径位置rのときの円周2πrを線速vで割った値、すなわち回転周期を3倍した値であり、(数12)はこの値よりローパスフィルタの時定数τを大きくするということを表している。この回転周期の3倍以上の時定数のローパスフィルタを通過させれば、前述したように回転周波数以上の光ディスクチルト成分に影響を与えることなく、チルト量の信号のDC成分を除去できる。回転周期のチルト量の信号に影響を与えることなくDC成分を検出、除去するためには、ローパスフィルタの時定数は(数12)を満たす必要がある。
また、図3に示すオフセット調整器17として、例えば図4に示すようなハイパスフィルタ(HPF)17’を用いることも可能である。同様にハイパスフィルタ17’の時定数も回転周期の3倍以上にする必要がある。具体的には、線速6m/sの場合に最外周半径58mmのところで回転周期は60.7msであり、ハイパスフィルタ17’の時定数はその3倍の182msとなる。
さらに、オフセット調整器17として図5に示すような微分器19’を用いてフィードバックする構成とすることも可能である。微分器19’の時定数も回転周期の3倍以上にする必要がある。具体的には、線速6m/sの場合に最外周半径58mmのところで回転周期は60.7msであり、微分器19’の時定数はその3倍の182msとなる。
これによって、光ディスクチルト信号のオフセットエラーによって発生するチルト制御誤差を著しく軽減することができ、高精度なOLチルトサーボによる光ディスクチルト補償装置を実現できる。
図6は本発明の実施の形態3におけるチルト補償装置の概略を示す構成図である。図6に示す構成では、前述した図3のDC成分抽出器18が積分器19になっており、光ディスクチルト量の信号を積分し、それをネガティブフィードバックすることにより、光ディスクチルト量の信号からDC成分を除去している。
また、この積分器19の積分時定数においても、回転周期の3周期分以上とする。具体的には、線速6m/sの場合に最外周半径58mmのところで回転周期60.7msであり、積分時定数はその3倍の182msとなる。時定数182msのローパスフィルタを使ったときの回転周期の振幅は−0.01dB、位相差は3.0degであり、この周期以上の積分時定数で積分すれば、回転周波数以上の光ディスクのチルト量の成分に影響を与えることなく、チルト量の信号からDC成分を除去できる。
これによって、光ディスクチルト信号のオフセットエラーによって発生するチルト制御誤差を著しく軽減することができ、高精度なOLチルトサーボによる光ディスクチルト補償装置が実現できる。
図7は本発明の実施の形態4におけるチルト補償装置の概略を示す構成図である。図7に示す光ディスクチルト補償装置の構成を説明する。OL2下部にOL2のチルト量を検出するためのOLチルトセンサ10を配置する。OLチルトセンサ10は、OL2のチルト量を検出して電気信号に変換する。一方、光ディスク5側にも光ディスクチルトセンサ13を配置し、光ディスク5のチルト量を検出する。2つのチルトセンサの出力信号の差を取り、補償器9を介してOLACTドライバ14に入力する。OLACTドライバ14は、2つのチルトセンサの差信号に従ってOLACT8を駆動する。光ディスクチルトセンサ13の出力にオフセット調整器17を挿入し、オフセット調整器17のオフセット調整端子にはオフセット調整信号17aを入力し、光ディスクチルトセンサ13のオフセットを調整する。
次に、本実施の形態4におけるチルト補償装置の動作について説明する。初期状態では第1SW11はサーボ引き込み回路15に接続され、第2SW12はオフとなっている。光ディスク5がドライブ(図示せず)に挿入されスピンドルモータにより回転すると、光ディスクチルトセンサ13から光ディスクチルト量の信号が出力される。前述した(数9)の周回積分により、光ディスクのタンジェンシャルチルトオフセット量(DC成分)は「0」であるので、光ディスクチルトオフセット量の信号は、光ディスクチルトセンサ13やチルト補償装置全体で発生しているチルトオフセット量(DC成分)である。
オフセット調整器17の出力のチルト量の信号のDC成分を観察して、この信号を用いて、あるいは手動によりオフセット調整器17により光ディスク5のチルト量の信号のオフセットをキャンセルする。このようにしてオフセット調整された光ディスクチルト量の信号は、タンジェンシャル方向のチルトセンサの場合、そのチルトオフセット量が「0」となった信号となる。
サーボの引き込み時は、サーボ引き込み回路15によってサーボ引き込み動作を行い、OLチルト量が「0」のタイミングで第1SW11を補償器9側に接続し閉ループとし、OLチルトサーボを駆動させる。次に、第2SW12を接続し、光ディスクチルトセンサ13からの光ディスクチルト量の信号にOLチルト量を追従させる。OLチルトセンサ10側のオフセット調整は、信号品質評価など、RF信号が最大になる点やJitterが最小となる点で検出信号を用いて調整する。
また、本実施の形態4の光ディスクチルト補償装置において、前述の実施の形態2における図3に示した光ディスクチルト補償装置のように、光ディスクチルト量のDC成分を分離抽出する手段としてDC成分抽出器18を備えた構成としてもよい。さらに、DC成分抽出器18に代えてローパスフィルタにより構成して実施の形態2において説明したように、ローパスフィルタの時定数を光ディスクの回転周期の3倍以上に設定、また、rを光ディスク上に形成したスポット径の半径位置、vを線速としたとき、ローパスフィルタの時定数τが(数13)を満たすこと、
Figure 0004536478
また、時定数を182ms以上と設定することで、光ディスク回転周波数以上の光ディスクチルト量の成分に影響を与えることなく、チルト量の信号におけるDC成分を除去できる。
また、本実施の形態4のチルト補償装置における動作においても、実施の形態2と同様に、初期状態では第1SW11はサーボ引き込み回路15に接続され、第2SW12はオフとなっている。光ディスク5がドライブ(図示せず)に挿入されスピンドルモータにより回転すると、光ディスクチルトセンサ13から光ディスクチルト量の信号が出力される。同時に光ディスクチルト量の信号から光ディスクのチルトオフセット量(DC成分)の信号が分離抽出される。前述した(数9)の周回積分により、光ディスクのタンジェンシャルチルトオフセット量(DC成分)は「0」であるので、光ディスクチルトオフセット量の信号は、光ディスクチルトセンサ13やチルト補償装置全体で発生しているチルトオフセット量(DC成分)である。この信号を用いてオフセット調整器17で光ディスクチルト量の信号のオフセットをキャンセルする。
具体的には、光ディスクチルト量の信号から光ディスクチルトオフセット量の信号を減算するという演算を行う。本実施の形態4においては、オフセット調整器17から出力するチルト量の出力信号をモニタし、この信号のDC成分が「0」となるように光ディスクチルトオフセット量(DC成分)の信号の減算量を調整する。このようにしてオフセット調整された光ディスクチルト量の信号は、タンジェンシャル方向のチルトセンサの場合、そのチルトオフセット量が「0」となった信号となる。
そして、本実施の形態4の光ディスクチルト補償装置では、図7に示すオフセット調整信号17aを予め測定しておき、その測定値を格納しておく記憶手段としてメモリを有している。例えば光ピックアップ調整時あるいはドライブ組み付け時などに、組立の段階で光ディスクチルトオフセット量(DC成分)を測定しておき、その値やオフセット調整器の設定値などをオフセット除去に必要なパラメータとして設定値をメモリに記憶しておく。ドライブ駆動時は、メモリに記憶した設定値に従ってオフセット調整器17を用いてチルトオフセット量の調整を行い、組立段階で発生していたチルトオフセット量(DC成分)をキャンセルすることができる。
また、光ディスクチルト量のDC成分抽出器18により分離抽出されたチルトオフセット量(DC成分)を「0」とするため、光ディスクチルトセンサ13から出力するチルト量に対してチルトオフセット量を電気的に調整するオフセット調整手段が、光ディスク5がドライブに挿入されている期間は常に動作するようにしている。したがって、光ディスクがドライブに挿入された直後から光ディスクのチルト量を検出して、OLを追従させるようにチルトサーボをかけることができる。これによりOLチルトサーボがかかれば、フォーカス引き込み、トラッキングと連続して4軸すべてにサーボをかけることができる。
これによって、光ディスクチルト量の信号のオフセットエラーによって発生するチルト制御誤差を著しく軽減でき、高精度なOLチルトサーボによる光ディスクチルト補償装置を実現できる。
図8は本発明の実施の形態5における光記録装置及び光再生装置である情報記録再生装置の概略構成を示す透過斜視図である。図8に示すように、情報記録再生装置20は、光ディスク5に対して光ピックアップ21を用いて情報の記録,再生,消去の少なくともいずれか1以上を行う装置である。本実施の形態5において、光ディスク5は、保護ケースのカートリッジ25内に格納されている。光ディスク5はカートリッジ25ごと、挿入口22から情報記録再生装置20に矢印「ディスク挿入」方向へ挿入セットされて、スピンドルモータ23により回転駆動され、光ピックアップ21により情報の記録や再生、あるいは消去が行われる。なお、光ディスク5はカートリッジ25内に格納している必要はなく裸の状態であってもよい。
本実施の形態5の情報記録再生装置は、前述した実施の形態1〜4の光ディスクのチルト補償装置を備え、光源からの出射光を光ディスク5の記録面上に集光照射して情報の記録あるいは消去を行うと共に、光ディスクからの透過光あるいは反射光を受光素子で検出、または信号検出光学系内で集束させた集束光を受光素子で検出して情報の再生を行う。前述したようなチルト補償装置を搭載することにより、コマ収差を極限まで抑え高品位なビームスポットを光ディスク盤面に形成でき、読み出しエラーの少ない、書き込み品質の良好な光ピックアップを構成し、この光ピックアップを備えた情報記録再生装置を実現できる。
本発明に係る光記録媒体チルト補償装置及びチルト補償方法とこれを用いる光記録装置及び光再生装置は、光ディスクチルト量のオフセットエラーにより生じるチルト制御誤差を軽減でき、OLチルトサーボによる光ディスクチルト補償装置及び方法が可能となり、コマ収差を極限まで抑えた高品位なビームスポットを光ディスク盤面に形成でき、読み出しエラーの少ない書き込み品質を良好とする光ディスクの記録,再生する装置のチルトサーボ制御を行って、チルトエラーを補正する装置及び方法とこれを用いた光記録装置及び光再生装置等に有用である。
本発明の実施の形態1におけるチルト補償装置の概略を示す構成図 光ディスクのタンジェンシャルチルトオフセット量は「0」であるという原理を説明する図 本発明の実施の形態2におけるチルト補償装置の概略を示す構成図 本実施の形態2におけるHPFを用いたチルト補償装置の概略を示す構成図 本実施の形態2における微分器を用いたチルト補償装置の概略を示す構成図 本発明の実施の形態3におけるチルト補償装置の概略を示す構成図 本発明の実施の形態4におけるチルト補償装置の概略を示す構成図 本発明の実施の形態5における光記録再生装置の概略構成を示す透過斜視図 従来の光ピックアップの概略を示す図 従来のチルト駆動する正常時のOLと4軸ACTの配置と光ディスク上のスポット径を示す図 従来のチルト駆動する異常時のOLと4軸ACTの配置と光ディスク上のスポット径を示す図 従来のチルト駆動する補償時のOLと4軸ACTの配置と光ディスク上のスポット径を示す図 従来のチルト補償装置の概略を示す構成図
符号の説明
1 LD(レーザーダイオード)
2 OL(対物レンズ)
3 PBS(偏光ビームスプリッタ)
4 1/4波長板
5 光ディスク(光記録媒体)
6 PD(光検出器)
7 4軸ACT(アクチュエータ)
8 OLACT(対物レンズアクチュエータ)
9 補償器
10 OLチルトセンサ
11 第1SW
12 第2SW
13 光ディスクチルトセンサ
14 OLACTドライバ
15 サーボ引き込み回路
16 光ディスクチルトオフセットセンサ
17 オフセット調整器
17’ オフセット調整器(HPF)
18 DC成分抽出器
19 積分器
19’ 微分器
20 情報記録再生装置
21 光ピックアップ
22 挿入口
23 スピンドルモータ
24 キャリッジ
25 カートリッジ

Claims (33)

  1. 光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射する対物レンズと、前記対物レンズのチルト量を検出する対物レンズチルトセンサと、前記光記録媒体のチルト量を検出する光記録媒体チルトセンサと、前記対物レンズチルトセンサと前記光記録媒体チルトセンサのチルト量から前記対物レンズと前記光記録媒体との相対チルト量を検出する相対チルト量検出手段と、前記光記録媒体を回転させたときに発生する光記録媒体チルト量の時間変化から直流成分を検出する光記録媒体チルトオフセット検出手段と、前記相対チルト量を前記光記録媒体チルトオフセット検出手段の検出した直流成分に基づいて調整することにより前記対物レンズをチルト制御する対物レンズチルトアクチュエータとを備えたことを特徴とする光記録媒体チルト補償装置。
  2. 光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射する対物レンズと、前記対物レンズをチルト制御する対物レンズチルトアクチュエータと、前記対物レンズのチルト量を検出する対物レンズチルトセンサと、前記光記録媒体のチルト量を検出する光記録媒体チルトセンサと、前記対物レンズチルトセンサからのチルト量と前記光記録媒体チルトセンサからのチルト量から前記対物レンズと前記光記録媒体との相対チルト量を算出する演算手段と、前記演算手段の出力する相対チルト量に応じて、前記光記録媒体の記録面上に集光したスポット径の収差が最小となるように前記対物レンズのチルト量を、前記対物レンズチルトアクチュエータを駆動することにより制御する制御手段と、前記光記録媒体を回転させたときに発生する光記録媒体チルト量の時間変化から直流成分を検出する光記録媒体チルトオフセット検出手段とを備え、前記相対チルト量を検出した前記直流成分に基づいて調整することを特徴とする光記録媒体チルト補償装置。
  3. 光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射する対物レンズと、前記対物レンズをチルト制御する対物レンズチルトアクチュエータと、前記対物レンズのチルト量を検出する対物レンズチルトセンサと、前記光記録媒体のチルト量を検出する光記録媒体チルトセンサと、前記対物レンズチルトセンサからのチルト量と前記光記録媒体チルトセンサからのチルト量とから前記対物レンズと前記光記録媒体との相対チルト量を算出する演算手段と、前記演算手段の出力する相対チルト量に応じて、前記光記録媒体の記録面上に集光したスポット径の収差が最小となるように前記対物レンズのチルト量を、前記対物レンズチルトアクチュエータを駆動することにより制御する制御手段と、前記光記録媒体チルトセンサから出力する前記光記録媒体を回転させたときに発生する光記録媒体チルト量の時間変化から、前記チルト量の直流成分を分離抽出する手段を備え、前記相対チルト量を分離抽出した前記直流成分に基づいて調整することを特徴とする光記録媒体チルト補償装置。
  4. 記光記録媒体チルト量の直流成分分離抽出手段として、光記録媒体チルトセンサからの出力信号を光記録媒体回転周期に応じて積分する積分器を用いたことを特徴とする請求項3記載の光記録媒体チルト補償装置。
  5. 前記積分器の積分時定数が、出力信号の信頼度をPとしたときに、光記録媒体の回転周期のlog(1−P)倍であることを特徴とする請求項4記載の光記録媒体チルト補償装置。
  6. 前記積分器の積分時定数が、光記録媒体の回転周期の3周期分であることを特徴とする請求項記載の光記録媒体チルト補償装置。
  7. 前記光記録媒体チルト量の直流成分分離抽出手段として、光記録媒体チルトセンサの信号出力端の後段にローパスフィルタを挿入したことを特徴とする請求項記載の光記録媒体チルト補償装置。
  8. 光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射する対物レンズと、前記対物レンズをチルト制御する対物レンズチルトアクチュエータと、前記対物レンズのチルト量を検出する対物レンズチルトセンサと、前記光記録媒体チルト量を検出する光記録媒体チルトセンサと、前記対物レンズチルトセンサからのチルト量と前記光記録媒体チルトセンサからのチルト量とから前記対物レンズと前記光記録媒体との相対チルト量を算出する演算手段と、前記演算手段の出力する相対チルト量に応じて、前記光記録媒体の記録面上に集光したスポット径の収差が最小となるように前記対物レンズのチルト量を、前記対物レンズチルトアクチュエータを駆動することにより制御する制御手段と、前記光記録媒体チルトセンサから出力するチルト量の直流成分を電気的に調整するオフセット調整手段とを備えたことを特徴とする光記録媒体チルト補償装置。
  9. 前記光記録媒体チルトセンサから出力する光記録媒体を回転させたときに発生する光記録媒体チルト量の時間変化から、前記チルト量の直流成分を分離抽出する手段を備えたことを特徴とする請求項8記載の光記録媒体チルト補償装置。
  10. 前記光記録媒体チルトセンサから出力するチルト量の直流成分を電気的に調整するオフセット調整手段の前段にローパスフィルタを挿入したことを特徴とする請求項8または9記載の光記録媒体チルト補償装置。
  11. 記ローパスフィルタの時定数が、出力信号の信頼度をPとしたときに、光記録媒体の回転周期のlog(1−P)倍であることを特徴とする請求項または10記載の光記録媒体チルト補償装置。
  12. 前記ローパスフィルタの時定数が、光記録媒体の回転周期の3周期分であることを特徴とする請求項または10記載の光記録媒体チルト補償装置。
  13. 前記ローパスフィルタの時定数τが、次の条件(数1)
    Figure 0004536478

    (ここで、rは光記録媒体上に形成したスポット径の半径位置、vは線速)
    を満たすことを特徴とする請求項または10記載の光記録媒体チルト補償装置。
  14. 前記ローパスフィルタの時定数が182msであることを特徴とする請求項または10記載の光記録媒体チルト補償装置。
  15. 前記オフセット調整手段により、光記録媒体チルトセンサから出力するチルト量の信号における直流成分を用いて電気的に調整して、前記直流成分が「0」となる光記録媒体のチルト量の信号を出力することを特徴とする請求項8記載の光記録媒体チルト補償装置。
  16. 前記直流成分分離抽出手段により、光ピックアップあるいはドライブ組み付け時に、光記録媒体のチルト量の直流成分を分離抽出して前記直流成分の値を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項9記載の光記録媒体チルト補償装置。
  17. 前記オフセット調整手段から出力する光記録媒体のチルト量の直流成分が「0」となるように、光記録媒体チルトセンサから出力するチルト量の信号における直流成分を用いて電気的に調整するオフセット調整手段において、前記光記録媒体がドライブに挿入されている期間は常に前記電気的に調整する動作を行うことを特徴とする請求項15記載の光記録媒体チルト補償装置。
  18. 光記録媒体チルトセンサにより光記録媒体のチルト量を検出すると共に、前記光記録媒体を回転させたことにより生じる前記光記録媒体チルト量の直流成分を検出し、対物レンズチルトセンサで検出の対物レンズのチルト量前記光記録媒体のチルト量から演算手段により相対チルト量を算出し、前記相対チルト量を検出した前記直流成分に基づいて調整することにより対物レンズをチルト制御することを特徴とする光記録媒体チルト補償方法
  19. 前記光記録媒体を回転させたことにより生じる光記録媒体チルト量の直流成分を、光記録媒体チルトセンサからのチルト量を光記録媒体の回転周期に応じて積分する積分器により分離抽出することを特徴とする請求項18記載の光記録媒体チルト補償方法。
  20. 記積分器において、出力信号の信頼度をPとしたときに、光記録媒体の回転周期のlog(1−P)倍である積分時定数により光記録媒体チルトセンサからの出力信号を積分することを特徴とする請求項19記載の光記録媒体チルト補償方法。
  21. 前記積分器において、光記録媒体の回転周期の3周期分である積分時定数により光記録媒体チルトセンサからの出力信号を積分することを特徴とする請求項19記載の光記録媒体チルト補償方法。
  22. 前記光記録媒体を回転させたことにより生じる光記録媒体チルト量の直流成分を、光記録媒体チルトセンサの信号出力端の後段に挿入したローパスフィルタによって分離抽出することを特徴とする請求項18記載の光記録媒体チルト補償方法。
  23. 前記ローパスフィルタにおいて、出力信号の信頼度をPとしたときに、光記録媒体の回転周期のlog(1−P)倍である時定数により、光記録媒体チルトセンサからの出力信号の直流成分を分離抽出することを特徴とする請求項22記載の光記録媒体チルト補償方法。
  24. 前記ローパスフィルタにおいて、光記録媒体の回転周期の3周期分である時定数により、光記録媒体チルトセンサからの出力信号の直流成分を分離抽出することを特徴とする請求項22記載の光記録媒体チルト補償方法。
  25. 前記ローパスフィルタにおいて、次の条件(数2)
    Figure 0004536478

    (ここで、rは光記録媒体上に形成したスポット径の半径位置、vは線速)
    を満たす時定数τにより、光記録媒体チルトセンサからの出力信号の直流成分を分離抽出することを特徴とする請求項22記載の光記録媒体チルト補償方法。
  26. 前記ローパスフィルタにおいて、182msである時定数により、光記録媒体チルトセンサからの出力信号の直流成分を分離抽出することを特徴とする請求項22記載の光記録媒体チルト補償方法。
  27. 前記光記録媒体を回転させたことにより生じる光記録媒体チルト量の直流成分が「0」となるように前記直流成分を用いて電気的に調整を行うことを特徴とする請求項18記載の光記録媒体チルト補償方法。
  28. 前記光記録媒体を回転させたことにより生じる光記録媒体チルト量の直流成分を、光ピックアップあるいはドライブ組み付け時に分離抽出して記憶手段に前記直流成分の値を記憶しておくことを特徴とする請求項18記載の光記録媒体チルト補償方法。
  29. 前記光記録媒体チルト量の直流成分が「0」となるように前記直流成分を用いて行う調整を、前記光記録媒体がドライブに挿入されている期間は常に行うことを特徴とする請求項27記載の光記録媒体チルト補償方法。
  30. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の光記録媒体チルト補償装置を備え、光記録媒体のチルト量の直流成分を調し、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射することにより情報の記録あるいは消去を行うことを特徴とする光記録装置
  31. 請求項1829のいずれか1項に記載の光記録媒体チルト補償方法を用いて、光記録媒体のチルト量の直流成分を調整し、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射することにより情報の記録あるいは消去を行うことを特徴とする光記録装置。
  32. 請求項17のいずれか1項に記載の光記録媒体チルト補償装置を備え、光記録媒体のチルト量の直流成分を調整し、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射することにより、前記光記録媒体からの透過光あるいは反射光を受光素子で検出するか、または信号検出光学系内で集束させた集束光を受光素子で検出することにより情報を再生することを特徴とする光再生装置。
  33. 請求項1829のいずれか1項に記載の光記録媒体チルト補償方法を用いて、光記録媒体のチルト量の直流成分を調整し、光源からの出射光を光記録媒体の記録面上に集光照射することにより、前記光記録媒体からの透過光あるいは反射光を受光素子で検出するか、または信号検出光学系内で集束させた集束光を受光素子で検出することにより情報を再生することを特徴とする光再生装置。
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