JPH1097729A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH1097729A
JPH1097729A JP8271640A JP27164096A JPH1097729A JP H1097729 A JPH1097729 A JP H1097729A JP 8271640 A JP8271640 A JP 8271640A JP 27164096 A JP27164096 A JP 27164096A JP H1097729 A JPH1097729 A JP H1097729A
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JP
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signal
optical disk
light
circuit
tracking error
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JP8271640A
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Inventor
Yoshihiro Kobayashi
芳宏 小林
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD及びCD−Rの再生が共に正しく行われ
るようにした、光ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 光検出器PD1の複数に分割された受光
部E,Fからの出力信号に基づいて、そのトップホール
ド値を補正回路により定数倍した信号により、前記光集
束手段のトラッキングサーボのためのトラッキングエラ
ー信号Trkを生成するトラッキングエラー検出回路と
このトラッキングエラー検出回路に備えられ、異なる定
数を備えた少なくとも二組の補正回路35,36,3
8,39と、さらに、前記光ディスクの信号記録面で反
射された戻り光に基づいて記録トラックの蛇行を検出す
る検出回路34と、この検出回路の検出信号に基づい
て、前記補正回路を切換える切換え手段37,40とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンパクト
ディスク(以下、「CD」という)等の再生専用の光デ
ィスクと及び記録可能な光ディスクとしての書き込み可
能なコンパクトディスク(以下、「CD−R」という)
等を共に再生することができる光ディスク装置に係り、
特にトラッキングエラー信号のオフセットを正確に除去
する手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえばコンパクトディスクを再
生するための光ディスク装置に用いられる光学ピックア
ップは、たとえば図4に示すように構成されている。図
4の光学ピックアップ1は、たとえば音楽等の音声信号
など光ディスクDの情報を再生するのに使用される。
【0003】光学ピックアップ1は、後述する受発光素
子2と、この受発光素子2と光ディスクDとの間に配設
された光集束手段である対物レンズOLを含んでいる。
そして、対物レンズOLは、図示しない支持機構によっ
て、トラッキング方向TRKおよびフォーカス方向FC
Sに沿って移動可能に支持されている。また、光ディス
クDは、図示しない駆動源によって回転駆動される。
【0004】受発光素子2は、一例として図5および図
6に示すように構成されている。レーザー光ビームL
は、対物レンズOLを介して光ディスクDに記録されて
いる情報信号を再生する。この受発光素子2は、一体型
の受発光素子であり、この光ディスクDに対向するよう
に配設されている。
【0005】図4において、受発光素子2は、ケース3
を有している。このケース3は、たとえば基板3aと四
方の側板3bと、ウィンドウガラス3cにより構成され
ている。このウィンドウガラス3cは、たとえば透明の
ガラス板から構成されている。図4および図5におい
て、基板3aの上には、半導体基板4が載置されてい
る。この半導体基板4の上には、半導体素子5とプリズ
ム7が配設されている。
【0006】図5に示すように、半導体基板4には、第
1の光検出器PD1と、第2の光検出器PD2が並んで
配設または形成されている。半導体素子5の上には、レ
ーザーダイオードチップ8が配設されている。
【0007】図7に示すように、プリズム7は、斜面7
aを有している。この斜面7aは、プリズム7の底面に
対してたとえば角度θを有するように形成されている。
この角度θは、好ましくは45度である。
【0008】この斜面7aは、レーザーダイオードチッ
プ8のレーザー光出射部8aにほぼ対向している。この
半導体素子5の上には、さらにレーザー光モニタ用の受
光部5aが形成されている。このモニタ用の受光部5a
は、レーザーダイオードチップ8の後部から出射するレ
ーザー光を受光してレーザー光量を検出するためのもの
である。
【0009】図6は、プリズム7、第1の光検出器PD
1および第2の光検出器PD2を示している。プリズム
7の上部の面には、図6に示すように、全反射面7bが
形成されている。
【0010】このように構成された光学ピックアップ1
においては、図4のレーザーダイオードチップ8から出
射したレーザー光ビームLは、台形型のプリズム7の斜
面にて反射され、対物レンズOLを通過し、その際この
対物レンズOLの作用により屈折されることにより、光
ディスクDの記録面に結像する。この光ディスクDの記
録面からの戻り光は、再び上記対物レンズOLを介して
プリズム7の斜面7aに進む。
【0011】戻り光の一部は、この斜面7aを透過して
プリズム7内部に入射する。そして、図6に示すよう
に、プリズム内部に入射した戻り光の一部は、プリズム
7の底面7cを通過して、第1の光検出器(フロント光
検出器)PD1に入射する。
【0012】そして、残りの戻り光はプリズムの底面7
cで反射して、全反射面7bで反射して第2の光検出器
PD2に入射する。
【0013】従って、第1の光検出器PD1の信号と第
2の光検出器PD2の各光検出器の信号の組み合わせか
ら、適宜に演算を行うことにより、情報信号を再生した
り、光学ピックアップの対物レンズのフォーカシングお
よびトラッキングに必要なサーボ信号を得るようにして
いる。
【0014】このような受発光素子2は、図8に示すよ
うに第1の光検出器PD1、第2の光検出器PD2など
の他に、電流−電圧変換(I−V)増幅部20および加
算回路22を内蔵している。
【0015】図7に示すように、第1の光検出器PD1
は、たとえば3分割されて3つの受光部A1,B1,C
1を有し、同様に第2の光検出器PD2も3分割されて
3つの受光部A1,B1,C1を有している。これらの
分割受光部から、図7に示すように、(A1+C2)を
Eとし、(A2+C1)をFとして、これらの差信号E
−Fを演算することにより、トラッキングエラー信号T
rkを得るようにしている。さらに、図8に示すよう
に、これら合計6つの受光部からの受光信号は、I−V
増幅部20において、電流−電圧変換されて、加算回路
22に与えられる。加算回路22は、フォーカスエラー
信号を得るための信号PD1S、PD2Sおよび上記ト
ラッキングエラー信号を得るためのα信号、β信号を出
力するようになっている。
【0016】これら信号PD1S,PD2Sおよびα,
βは、受発光素子2に対して外付けされた専用IC24
に対して与えられるようになっている。信号PD1Sと
PD2Sは、RFアンプIC26に与えられ、信号αと
βはオフセット除去回路28に与えられる。このオフセ
ット除去回路28は、特開平4−23234号公報に開
示されており、例えば図9に示す回路で実現される。こ
のオフセット除去回路28は、いわゆるプッシュ−プル
方式でトラッキングエラー信号を得る場合に、光学ピッ
クアップの対物レンズが移動した場合などに、トラッキ
ングエラー信号にDCオフセットが生じることによっ
て、正しいトラッキング制御ができないという欠点を解
消するために、このトラッキングエラー信号からDCオ
フセットを除去しようとするものである。
【0017】図9において、第1光検出器PD1の分割
受光部A1,B1,C1と、第2光検出器PD2の分割
受光部A2,B2,C2の出力信号からトラッキングエ
ラー信号を生成する場合には、光ディスクのディスク径
方向に関して2分割して、E,Fの単位で信号検出がな
される。つまり、分割受光部E,Fは図9に示すよう
に、光ディスクの記録情報面からの戻り光ビームのスポ
ットSが受光されるようになっている。これをプッシュ
−プル方式といい、このようにして検出される信号をプ
ッシュプル信号という。このように、1ビーム(一本の
光ビーム)を用いるプッシュプル方式でトラッキングエ
ラー信号を検出するような場合には、トラッキング制御
のために対物レンズを移動すると、対物レンズのシフト
(オフセット)により、分割受光部E,Fに照射されて
いるスポットSが図9の点線で示すようにディスク径方
向Yに光学的にずれてしまい、トラッキングエラー信号
にDC(直流成分)オフセットが発生する。
【0018】また、光ディスクの記録トラックに直交す
る方向でスキュー(skew)があると、図9の破線で
示すように分割受光部E,F上のスポットSが移動して
光学的にずれてしまい、トラッキングエラー信号にDC
(直流成分)オフセットが発生する。このような直流成
分があるトラッキングエラー信号では、正確なトラッキ
ングサーボを行うことができない。
【0019】そこで、このDC(直流成分)オフセット
を除去するために図9に示す構成が用いられる。分割受
光部E,Fは、それぞれ増幅器12A,12Bを介して
ピーク検出回路13A,13Bに接続されている。ピー
ク検出回路13A,13Bは、減算器15A,15B,
16、そしてローパスフィルタ17に接続されている。
ふたつの受光部E,Fから検出された出力信号のそれぞ
れのピーク値はピーク検出回路13A、13Bによりホ
ールドされ、さらに所定の係数が掛けられる。ピーク検
出回路13A、13Bからの信号はそれぞれ分割受光部
E,Fの信号から減算器15A、15Bにより減算さ
れ、それぞれの減算された位置信号の差を減算器16で
求め、ローパスフィルタ17を通すことによりDCオフ
セットが除去されたトラッキングエラー信号が求められ
る。
【0020】図10は、トラッキングエラー信号のRF
エンベローブ波形を示している。図10のaは、トラッ
キングエラー信号のRFエンベローブ波形のピークの変
化を表している。A信号は、RFエンベローブ波形にロ
ーパスフィルタLPFを通した後の信号であり、プッシ
ュプル方式でトラッキングをかけるときに使用する。b
は、A信号のオフセットの変化を示している。
【0021】対物レンズのシフトや光ディスクのスキュ
ーによるDCオフセットをキャンセルするには、A信号
からオフセットの変化bを引けばよい。ここで、b=K
aとなるような定数K(K<1)を決めると、DCオフ
セットをキャンセルした信号は、(A信号−Ka)で表
せる。この信号(A信号−Ka)をトラッキング制御に
用いている。これにより、正確なトラッキングエラー信
号を得て、より正確な記録信号の再生を行うようにして
いる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記オフセ
ット除去回路28の上記定数Kは、通常CD再生のため
に最適化された値に設定されている。これに対して、近
年、高密度の記録再生可能な記録媒体として、CD−R
が利用されるようになってきているが、CDとCD−R
とでは、ディスクの種類が異なることから、上記定数K
も異なることになる。従って、CDに対応した定数に設
定されたオフセット除去回路28を使用して、CD−R
を再生しようとすると、DCオフセットの除去が正しく
行なわれ得なくなる。従って、光ディスクからの戻り光
から、正しく信号を検出することができなるため、従来
のCD再生用光学ピックアップによって、CD−Rを再
生することができないという問題があった。
【0023】このため、従来、CD及びCD−Rの双方
を再生するための光ディスク装置においては、上記オフ
セット除去回路28の定数Kを、それぞれCD再生の最
適値とCD−R再生の最適値の中間値に設定するように
しているが、それぞれ最適値の場合に比較すると、再生
特性が低下してしまうという問題があった。
【0024】本発明は、以上の点に鑑み、信号記録面に
グルーブを備える光ディスクでも、これを有しない光デ
ィスクでも共に正しく再生できるようにした、光ディス
ク装置を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、光源からの光ビームを光集束手段を介して光ディ
スクの信号記録面に照射し、反射された戻り光を複数に
分割された受光部を有する光検出器で受けて信号検出を
行う光学ピックアップを有しており、この光検出器の複
数に分割された受光部からの出力信号に基づいて、その
トップホールド値を補正回路により定数倍した信号によ
り、前記光集束手段のトラッキングサーボのためのトラ
ッキングエラー信号を生成するトラッキングエラー検出
回路とこのトラッキングエラー検出回路に備えられ、異
なる定数を備えた少なくとも二組の補正回路と、さら
に、前記光ディスクの信号記録面で反射された戻り光に
基づいて記録トラックの蛇行を検出する検出回路と、こ
の検出回路の検出信号に基づいて、前記補正回路を切換
える切換え手段とを備えている、光ディスク装置によ
り、達成される。ここで、「記録トラックの蛇行」と
は、光ディスクの信号記録面に形成される記録トラック
に沿って水平にうねる溝が存在することを意味する。一
般的にこのような溝を「グルーブ」と呼んでおり、これ
に相当するもの,もしくはこのグルーブと同等の機能を
有するものを含んでいる。
【0026】上記構成によれば、光源からの光が、光デ
ィスクの信号記録面に照射され、反射された戻り光が、
分割された複数の受光部を有する光検出器に入射する。
これにより、戻り光は光検出器の対応する受光部に入射
することになり、各受光部からの出力信号に基づいて、
再生信号及び各エラー信号が生成される。その際、受光
部からの出力信号に基づいて、補正回路がトップホール
ド値を定数倍することにより、その差から、トラッキン
グエラー信号としてのプッシュプル信号が生成されるこ
とになる。
【0027】ここで、再生しようとする光ディスクが、
第2の種類の光ディスク,例えばCD等の場合には、検
出回路は、プッシュプル信号から記録トラックの蛇行に
対応する信号を検出しないので、切換え回路が、CDに
最適な定数を有する一方の補正回路に切換えることによ
り、CD再生に最適な定数を有する一方の補正回路によ
り、CDに対応してオフセットが除去されたトラッキン
グエラー信号が得られる。
【0028】また、再生しようとする光ディスクが、第
1の種類の光ディスク,例えばCD−Rのように信号記
録面にグルーブを有する場合には、検出回路は、プッシ
ュプル信号から記録トラックの蛇行に対応した信号を検
出することになる。このため、切換え回路が、第1の種
類の光ディスクに最適な定数を有する他方の補正回路に
切換えることにより、その再生に最適な定数を有する他
方の補正回路により、適切にオフセットが除去されたト
ラッキングエラー信号が得られる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図3を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0030】図1は、本発明による光学ピックアップの
一実施形態を組み込んだ光ディスク装置の構成を示して
いる。図1において、光ディスク装置50は、光ディス
ク51を回転駆動する駆動手段としてのスピンドルモー
タ52と、光学ピックアップ53を備えている。ここ
で、スピンドルモータ52は、光ディスクドライブコン
トローラ54により駆動制御され、所定の回転数で回転
される。光ディスク51は、複数の種類の光ディスクを
選択して、それぞれ再生できるようになっている。
【0031】また、光学ピックアップ53は、この回転
する光ディスク51の信号記録面に対して、光を照射し
て、信号の記録を行ない、またはこの信号記録面からの
戻り光を検出するために、信号復調器55に対して戻り
光に基づく再生信号を出力する。
【0032】これにより、信号復調器55にて復調され
た記録信号は、誤り訂正回路56を介して誤り訂正さ
れ、インターフェイス57を介して、外部コンピュータ
等に送出される。これにより、外部コンピュータ等は、
光ディスク51に記録された信号を再生信号として受け
取ることができるようになっている。
【0033】上記光学ピックアップ53には、例えば光
ディスク51上の所定の記録トラックまで、トラックジ
ャンプ等により移動させるためのヘッドアクセス制御部
58が接続されている。さらに、この移動された所定位
置において、光学ピックアップ53の対物レンズを保持
する二軸アクチュエータ(後述)に対して、当該対物レ
ンズをフォーカシング方向及びトラッキング方向に移動
させるためのサーボ回路59が接続されている。
【0034】図2は、上記光ディスク装置50に組み込
まれた読み取り手段としての光学ピックアップの好適な
実施形態を示している。光学ピックアップ53は、光源
と、光源から光ディスクDに照射される光と、光ディス
クに信号記録面から反射されて戻ってきた戻り光とを分
離する光分離手段と、この戻り光が入射する光検出器等
を一体に形成に受発光素子2と、この光源からの光を光
ディスクDの信号記録面に集束させる光集束手段として
の対物レンズOLとを備えている。
【0035】ここで、対物レンズOLは光集束手段であ
り、光ディスクD(図1の光ディスク51と同じ)に対
して、光源からの光を集束させて照射するものである。
したがって、同様の機能を発揮するものであれば、ホロ
グラム素子等種々のものを用いることができる。この対
物レンズOLは図示しない二軸アクチュエータ等の駆動
手段により、トラッキング方向Trk及びフォーカシン
グ方向Fcsに微動されるようになっている。
【0036】光源と、光分離手段、そして、光検出器を
備える受発光素子2は、図4ないし図6及び図8で説明
した構成と同様であり、光検出器PD1,PD2の構成
及び配置も図7と同様である。しかながら、この発明
は、プッシュプル方式のトラッキングサーボを行う光学
ピックアップを使用するものであれば、このように光
源、光分離手段、光検出器を集積したタイプのものを使
用しない他の形式の光学ピックアップを用いるものにも
適用される。尚、光学ピックアップ53のその他の構成
については、図4にて説明した光学ピックアップと同一
の符号を付した箇所は同じ構成であるから、重複する説
明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0037】この実施形態においては、従来と異なり、
光検出器PD1の分割受光部E,F(図7参照)の出力
信号に基づいて、トラッキングエラー信号Trkを生成
するためのトラッキングエラー検出回路が、図3に示す
ように構成されている。このトラッキングエラー検出回
路30は、図1のサーボ回路59の一部である。即ち、
図3において、トラッキングエラー検出回路30は、光
検出器PD1の受光部Eからの検出信号Sが入力される
第一の検出部31と、受光部Fからの検出信号Sが入力
される第二の検出部32と、第一の検出部31からの出
力信号TPP−Eが反転入力端子に、第二の検出部32
からの出力信号TPP−Fが非反転入力端子にそれぞれ
入力される減算器33と、ウォブリング検出回路34か
ら構成されている。
【0038】上記第一の検出部31は、図3に示すよう
に、トップホールド回路35a及び減算器35bから成
る第一の補正回路35と、トップホールド回路36a及
び減算器36bから成る第一の補正回路36と、各減算
器35b,36bの出力信号を切換える第一の切換え回
路37とを含んでいる。同様に、第二の検出部32は、
図3に示すように、トップホールド回路38a及び減算
器38bから成る第一の補正回路38と、トップホール
ド回路39a及び減算器39bから成る第一の補正回路
39と、各減算器38b,39bの出力信号を切換える
第一の切換え回路40とを含んでいる。
【0039】ここで、上記トップホールド回路35a,
38aは、第2の種類の光ディスクである、例えばCD
の再生に適した定数K1を有するように構成されてい
る。これに対して、トップホールド回路36a,39a
は、第1の種類の光ディスクである、例えばCD−Rに
適した定数K2を有するように構成されている。
【0040】上記ウォブリング検出回路34は、光検出
器PD1の分割受光部E及びFの差信号E−Fでなるプ
ッシュプル信号に基づいて、光ディスクDの信号記録面
の蛇行した溝(ウォブル)の有無を検出し、当該光ディ
スクDが第1の種類の光ディスクであるか、第2の種類
の光ディスクであるかを判別するためのものである。つ
まり、光ディスクDの信号記録面にグルーブに基づく周
期的な蛇行があると、光ディスクDを一定の回転数で回
転駆動した場合には、上記プッシュプル信号に一定周波
数の信号が検出される。具体的には、上記プッシュプル
信号をバンドパスフィルタ34aに与えて、光ディスク
Dの信号記録面の蛇行した溝(グルーブ)に対応した周
波数を抽出し、これをウォブリング検出回路34に与え
て、ウォブリング信号を検出するようになっている。
【0041】このように、ウォブリング検出回路34に
は、上記プッシュプル信号が、バンドパスフィルタ34
aを介して入力され、これにより例えばCD−R再生の
場合に含まれる上記ウォブリング信号を検出することに
より、再生しようとする光ディスクがCDかCD−Rか
を判別するようになっている。そして、ウォブリング検
出回路34は、その判別結果を制御信号として上記第一
及び第二の検出部31,32の各切換え回路37,40
に送出するようになっている。
【0042】上記切換え回路37,40は、ウォブリン
グ検出回路34からの制御信号に基づいて、第2の種類
の光ディスク,例えばCDの場合には、CD側、即ち第
一の補正回路35,38側に切換え、また第1の種類の
光ディスク,例えばCD−Rの場合には、CD−R側、
即ち第二の補正回路36,39側に切換えるようになっ
ている。
【0043】本実施形態による光ディスク装置50は、
以上のように構成されており、光ディスクを再生する場
合、以下のように動作する。図2の受発光素子2のレー
ザダイオードチップ(半導体レーザ素子)8から出射し
た光ビームはプリズム7の斜面7aにてその光路を上方
に90度折り曲げられるように反射されて、ペース3の
ウインドウガラス3cを透過し、対物レンズOLに入射
する。対物レンズOLにより光ビームは光ディスクDの
信号記録面に集束され、反射されて、再び対物レンズO
Lを通り、受発光素子2のプリズム7の斜面7aを透過
してプリズム7内に入射する。この戻り光ビームは図6
に示すように、底面7cの半透過膜を通り光検出器PD
1に入射する。残りの戻り光は反射されて、プリズム7
の上面7bの内側で全反射されて、光検出器PD2に入
射する。
【0044】これにより、光検出器PD1,PD2の各
受光部から出力される検出信号に基づいて、光ディスク
D(21)の信号記録面に記録された情報の再生が行な
われる。即ち、光検出器PD1,PD2の各受光部(図
7参照)からの検出信号に基づいて、再生信号RFが、
【0045】
【数1】 によって、生成されると共に、PD1の受光部E及びF
の出力信号に基づいて、プッシュプル信号ALが、
【数2】 により、生成される。かくして、このプッシュプル信号
ALは、バンドパスフィルタ34aを介して、ウォブリ
ング検出回路34に送出される。
【0046】ここで、再生しようとする光ディスクが第
2の種類の光ディスク,例えばCDの場合には、ウォブ
リング検出回路34は、プッシュプル信号ALにウォブ
リング信号が含まれていないことから、ウォブリング信
号を検出しない。従って、ウォブリング検出回路34
は、再生しようとする光ディスクがCDであると判別し
て、CD制御信号を、各検出部31,32の切換え回路
37,40に送出する。これにより、各切換え回路3
7,40は、CD側に切換えられ、CD再生に対して最
適化された定数K1を有するトップホールド回路35
a,38aを含んでいる第一の補正回路35,38から
の出力信号TPP−E1,TPP−F1が、減算器33
に入力される。これにより、減算器33は、CD再生に
適したトラッキングエラー信号として、TPP信号を出
力することになる。
【0047】次に、再生しようとする光ディスクが、第
1の種類の光ディスク,例えばCD−Rである場合に
は、ウォブリング検出回路34は、プッシュプル信号A
Lに、CD−Rのウォブリングされたグルーブによるウ
ォブリング信号が含まれていることから、ウォブリング
信号を検出する。従って、ウォブリング検出回路34
は、再生しようとする光ディスクがCD−Rであると判
別して、CD−R制御信号を、各検出部31,32の切
換え回路37,40に送出する。これにより、各切換え
回路37,40は、CD−R側に切換えられ、CD−R
再生に対して最適化された定数K2を有するトップホー
ルド回路36a,39aを含んでいる第二の補正回路3
6,39からの出力信号TPP−E2,TPP−F2
が、減算器33に入力される。これにより、減算器33
は、CD−R再生に適したトラッキングエラー信号とし
て、TPP信号を出力することになる。尚、フォーカス
エラー信号Fcsは、PD1,PD2の各分割受光部
(図7参照)の出力信号に基づいて、
【数3】 により、生成される。
【0048】かくして、再生しようとする光ディスクが
グルーブを有しない第2の種類の光ディスク,例えばC
Dの場合も、グルーブを有する第1の種類の光ディス
ク,例えばCD−Rの場合も、それぞれ最適化された定
数K1またはK2を使用して、プッシュプル信号TPP
が生成されることになり、この信号TPPが、トラッキ
ングエラー信号Trkとして、サーボ回路19に送出さ
れることにより、対物レンズの最適なトラッキングサー
ボが行われることになる。
【0049】尚、上記実施形態においては、光学ピック
アップ20は、コリメータレンズを含まない有限系とし
て構成されているが、コリメータレンズを含む無限系と
して構成されていてもよい。この発明に適用される光デ
ィスクは、従来のCD,CD−Rに限らず、信号記録面
にグルーブを有する光ディスクとそうでない光ディスク
を共に再生する光ディスク装置に広く適用される。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、信
号記録面にグルーブを備える光ディスクでも、これを有
しない光ディスクでも共に正しく再生できるようにし
た、光ディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ディスク装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の光ディスク装置における光学ピックアッ
プの一実施形態の構成を示す概略側面図である。
【図3】図2の光学ピックアップにおけるトラッキング
エラー検出回路の構成を示すブロック回路図である。
【図4】従来の光ディスク装置に用いられる光学ピック
アップの一例を示す概略図である。
【図5】図4の光学ピックアップの受発光装置の要部の
構成を示す概略図である。
【図6】図5の受発光装置の光検出器の配置を示す図で
ある。
【図7】図5の受発光装置の光検出器の分割受光部の一
例を示す平面図である。
【図8】図5の受発光装置の外部接続回路の構成を示す
図である。
【図9】図5の受発光装置のオフセット除去回路の構成
を示す図である。
【図10】図10のオフセット除去回路の原理を示す説
明図である。
【符号の説明】
50・・・光ディスク装置、51・・・光ディスク
(D)、52・・・スピンドルモータ、53・・・光学
ピックアップ、54・・・光ディスクドライブコントロ
ーラ、55・・・信号復調器、56・・・誤り訂正回
路、57・・・インターフェイス、58・・・ヘッドア
クセス制御部、30・・・トラッキングエラー検出回
路、31,32・・・検出部、33・・・減算器、34
・・・ウォブリング検出回路、35,36,38,39
・・・補正回路、35a,36a,38a,39a・・
・トップホールド回路、35b,36b,38b,39
b・・・減算器、37,40・・・切換え回路。PD
1,PD2・・・光検出器、OL・・・対物レンズ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光ビームを光集束手段を介し
    て光ディスクの信号記録面に照射し、反射された戻り光
    を複数に分割された受光部を有する光検出器で受けて信
    号検出を行う光学ピックアップを有しており、 この光検出器の複数に分割された受光部からの出力信号
    に基づいて、そのトップホールド値を補正回路により定
    数倍した信号により、前記光集束手段のトラッキングサ
    ーボのためのトラッキングエラー信号を生成するトラッ
    キングエラー検出回路とこのトラッキングエラー検出回
    路に備えられ、異なる定数を備えた少なくとも二組の補
    正回路と、 さらに、前記光ディスクの信号記録面で反射された戻り
    光に基づいて記録トラックの蛇行を検出する検出回路
    と、 この検出回路の検出信号に基づいて、前記補正回路を切
    換える切換え手段とを備えていることを特徴とする、光
    ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記補正回路のうち、ひとつの補正回路
    が、信号記録面にグルーブを有する第1の種類の光ディ
    スクの再生に適した定数を有していると共に、他の補正
    回路が、信号記録面にグルーブを有しない第2の種類の
    光ディスクの再生に適した定数を有していることを特徴
    とする請求項1に記載の光ディスク装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6597643B1 (en) 1999-03-25 2003-07-22 Koninklijke Philips Electronics N.V. Optical disc player

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