JP3931493B2 - 光検出器の分割構造およびこの光検出器を用いた光ピックアップ - Google Patents

光検出器の分割構造およびこの光検出器を用いた光ピックアップ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)やDVD(ディジタルビデオディスク)等、複数種の光ディスクを駆動させる際に得られる光信号を検出可能な光検出器の分割構造およびこの光検出器を用いた光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CD(CD−DA、CD−R、CD−RW、CD−ROMを含む)では、光学系から照射されるレーザ光を対物レンズを介してCD表面のデータ記録面に照射し、該データ記録面で反射したレーザ光を光検出器で検出して電気信号に変換し、後段のデータ処理装置側へと出力している。
【0003】
また、DVD(DVD−R、DVD−RW、DVD−ROM、DVD−RAMを含む)についても同様に、光学系から照射されるレーザ光を対物レンズを介してDVDのデータ記録面に照射し、該データ記録面で反射したレーザ光を光検出器で検出している。
【0004】
また、他方において、CDとDVDとを兼用した再生装置、或いは記録・再生装置(以下、これらを総称して駆動装置という)が考案されており、1台の駆動装置で、CDを駆動させて音楽を聴いたり、DVDを駆動させて映像を見ることが行われている。
【0005】
CDの駆動装置、あるいはDVDの駆動装置では、ディスク面(CD、DVD)に3つのビームを照射して得られるメインスポットおよび2つのサブスポットを使用してトラッキングサーボ、およびフォーカスサーボをかけるために、レーザ光を受光するための光検出器を分割構造としている。図8は、このような光検出器101の分割構造を示す模式図である。同図に示すディスクの半径方向に対応する光検出器101上での方向を左右方向(横方向)とする。
【0006】
図8に示すように、この光検出器101は、3つのビームを照射して得られる3つのスポットのうちの中央のスポット(メインスポット)102を検出するための第1の受光面104と、該第1の受光面104の左側、および右側に配置され、3つのスポットのうちの左右のスポット(サブスポット)103a,103bを検出するための第2の受光面105a、第3の受光面105bとから構成されている。さらに、第1の受光面104は、4つに等分割されている。
【0007】
そして、4分割された第1の受光面104の各分割面で検出される電流値(電圧値)を図8に示すようにA,B,C,Dとし、さらに、第2の受光面105aで検出される電流値をF、第3の受光面105bで検出される電流値をEとすると、これらの各電流値に基づいて、フォーカスエラー信号、およびトラッキングエラー信号を求めることができる。
【0008】
すなわち、(A+C)−(B+D)を演算すればフォーカスエラー信号を求めることができ、(E−F)を演算すればトラッキングエラー信号を求めることができ、さらに、(A+B+C+D)を演算すれば、必要とするRF信号を得ることができる。
【0009】
ところが、CDの駆動装置と、DVDの駆動装置とでは3つのスポットの照射位置、すなわち、図8に示すメインスポット102とサブスポット103a,103bとの距離(図中、上下方向の距離)L10が相違するので、1つの光検出器101で、CDとDVDとを兼用することができない。したがって、従来のCDおよびDVDを兼用する駆動装置では、それぞれ別個に光検出器を搭載していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、従来におけるCD、DVDを兼用した駆動装置では、メインビームとサブビームとの間隔が異なるため、光検出器をCDとDVDとで兼用して使用することができず、何とか兼用して使用したいという要望が高まっていた。
【0011】
この発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、複数の光ディスク駆動時に兼用して使用することのできる光検出器の分割構造およびこの光検出器を用いた光ピックアップを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(4)の本発明により達成される。
【0013】
(1) CD(コンパクトディスク)、およびDVD(ディジタルビデオディスク)に共通して使用可能であり、メインスポットおよび2つのサブスポットを検出する光検出器の分割構造であって、
4分割され、前記メインスポットを検出する第1の受光面と、
前記第1の受光面の両側に配置され、それぞれ第1の分割面、第2の分割面および第3の分割面に3分割された第2の受光面、および第3の受光面と、
を具備し、
前記第2の受光面および第3の受光面の、第1の分割面は、第2の分割面よりも前記第1の受光面から遠い側に位置し、かつ、第2の分割面は、第3の分割面よりも前記第1の受光面から遠い側に位置しており、
前記第2の受光面、および第3の受光面はそれぞれ、前記CD駆動時は、前記第1の分割面と第2の分割面の中央部でサブスポットを受光して検出し、前記DVD駆動時は、前記第2の分割面と第3の分割面の中央部でサブスポットを受光して検出することを特徴とする光検出器の分割構造。
【0014】
(2) 上記(1)に記載の光検出器を搭載したことを特徴とする光ピックアップ。
【0015】
(3) ディスク面に3つのビームを照射した際に得られるメインスポットと2つのサブスポットとの距離が異なる複数種の光ディスクを駆動可能な光ディスク駆動装置に用いられる光ピックアップであって、
それぞれ波長の異なるレーザ光を出力する複数個の発光部と、
前記各発光部より出力されたレーザ光を、前記光ディスクに照射すると共に、該光ディスクで反射した各レーザ光を所定の位置へ導く光学系と、
前記光学系により導かれたレーザ光を検出する上記(1)に記載の光検出器と、
を具備したことを特徴とする光ピックアップ。
【0016】
(4) 前記光学系の一部は、各光ディスク駆動時において兼用される上記(3)に記載の光ピックアップ。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明にかかる光検出器が適用されたCD、DVD兼用の再生装置或いは再生・記録装置(以下、これらを総称して駆動装置という)の、光ピックアップ1の構成を示す模式図である。なお、本発明においてCD(コンパクトディスク)とは、CD−DA(オーディオCD)、CD−ROM、CD−RAM、CD−R、CD−RW等を含むものであり、DVD(ディジタルビデオディスク)とはDVD−ROM、DVD−R、DVD−RAM、DVD−RW等を含むものである。
【0024】
図1に示すように、この光ピックアップ1は、CD駆動用のレーザ光(波長780nm)を照射するためのCD用レーザダイオード(発光部)2、およびDVD駆動用のレーザ光(波長650nm)を照射するためのDVD用レーザダイオード(発光部)3とを具備しており、CD用レーザダイオード2より照射されたレーザ光は、CD用グレーティング(回折格子)4を介して第1のビームスプリッタ5に導入されるようになっている。
【0025】
前記レーザ光は、CD用グレーティング4によりメインビームと2つのサブビームとに分割される。
【0026】
また、DVD用レーザダイオード3より照射されたレーザ光は、DVD用グレーティング(回折格子)6を介して第2のビームスプリッタ7に導入される。そして、このレーザ光は、DVD用グレーティング6によりメインビームと2つのサブビームとに分割される。
【0027】
第1のビームスプリッタ5および第2のビームスプリッタ7で反射されるそれぞれのレーザ光(CD用のレーザ光およびDVD用のレーザ光)は、同一の光路を通過するようになっており、この光路上には、ミラー8、コリメータレンズ9、および対物レンズ10が配設されている。
【0028】
したがって、CD用レーザダイオード2、またはDVD用レーザダイオード3より照射されたレーザ光は、各ビームスプリッタ5、7で反射された後、同一の光路を通り、ミラー8、コリメータレンズ9、および対物レンズ10を介してディスク11(CDまたはDVD)のデータ記録面に照射される。
【0029】
ここで、ディスク11(CDまたはDVD)上での、メインスポットとサブスポットとの間の半径方向の距離は、トラックのピッチに対応している。すなわち、CD用レーザダイオード2より照射されたレーザ光の、メインスポットとサブスポットとの間の距離は、DVD用レーザダイオード3より照射されたレーザ光の、メインスポットとサブスポットとの間の距離よりも長い。
【0030】
一方、ディスク11のデータ記録面で反射されたレーザ光は、対物レンズ10、コリメータレンズ9、ミラー8、第1のビームスプリッタ5、および第2のビームスプリッタ7を経由し、この光路上の第2のビームスプリッタ7の後段側には、CD、DVD兼用の光検出器12が設置されている。
【0031】
なお、CD用グレーティング4、第1のビームスプリッタ5、DVD用グレーティング6、第2のビームスプリッタ7、ミラー8、コリメータレンズ9、および対物レンズ10で構成される光学系のうち、ミラー8、コリメータレンズ9及び対物レンズ10は、CD駆動時およびDVD駆動時に兼用される。
【0032】
図2は、光検出器12の構成を模式的に示す説明図、図3は、CD駆動時のメインスポット24および2つのサブスポット25a,25bが光検出器12に照射される様子を示す説明図、図4は、DVD駆動時のメインスポット26および2つのサブスポット27a,27bが光検出器12に照射される様子を示す説明図である。
【0033】
図2に示すように、光検出器12は、第1の受光面21と、該第1の受光面21の左側、および右側に配置される第2の受光面22、第3の受光面23から構成されている。
【0034】
第1の受光面21は、4つの分割面21a〜21dに等分割され、第2の受光面22は2つの分割面22a,22bに分割され、さらに、第3の受光面23は2つの分割面23a,23bに分割されている。
【0035】
分割面22a(第1の分割面)は分割面22b(第2の分割面)よりも、第1の受光面21から遠い側に位置するように配置され、分割面23a(第1の分割面)は分割面23b(第2の分割面)よりも、第1の受光面21から遠い側に位置するように配置されている。さらに、分割面22aは分割面22bよりも広い面積を有し、同様に、分割面23aは分割面23bよりも広い面積を有している。
【0036】
そして、図3に示すように、3つのビームを照射してCDを駆動させたときの、メインスポット24とサブスポット25aとの間の、図3中上下方向の距離L1が、分割面22aの中心部と第1の受光面21の中心部(分割面21a〜21dの境界部)との図3中上下方向の間隔と略等しくなるように設定されている。同様に、3つのビームを照射してCDを駆動させたときの、メインスポット24とサブスポット25bとの間の図3中上下方向の距離L1が、分割面23aの中心部と第1の受光面21の中心部との、図3中上下方向の間隔と略等しくなるように設定されている。
【0037】
さらに、図4に示すように、3つのビームを照射してDVDを駆動させたときの、メインスポット26とサブスポット27aとの間の図4中上下方向の距離L2が、第2の受光面22の分割位置(分割面22aと22bとの境界位置)と第1の受光面21の中心部との図4中上下方向の間隔と略等しくなるように設定されており、同様に、第3の受光面23の分割位置(分割面23aと23bとの境界位置)と第1の受光面21の中心部との図4中上下方向の間隔と、前記距離L2とが略等しくなるように設定されている。
【0038】
なお、光検出器12の受光素子としては、例えば、フォトダイオード等を用いることができる。
【0039】
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について説明する。図1に示したCD用レーザダイオード2を駆動して3つのビームからなるレーザ光をディスク11へ照射すると、ディスク11で反射されたレーザ光は、光検出器12へと導入される。そして、図3に示すように、光検出器12に導入されるレーザ光のうち、メインスポット24は、第1の受光面21の略中央部に照射され、2つのサブスポット25a,25bはそれぞれ、第2の受光面22の分割面22aの略中央部、および第3の受光面の分割面23aの略中央部にそれぞれ照射される。
【0040】
したがって、図2に示すように、第1の受光面21の各分割面21a〜21dで検出される電流値(電圧値)をそれぞれA〜Dとし、分割面22aで検出される電流値をF2とし、さらに、分割面23aで検出される電流値をE1とすると、フォーカスエラー信号は、(A+C)−(B+D)で求めることができ、3ビームトラッキング法(3ビーム法)によるトラッキングエラー信号は、(E1−F2)で求めることができ、さらに、必要とするRF信号は、(A+B+C+D)で求めることができる。
【0041】
他方、図1に示したDVD用レーザダイオード3を駆動して3つのビームからなるレーザ光をディスク11へ照射すると、ディスク11で反射されたレーザ光は、光検出器12へと導入される。そして、図4に示すように、光検出器12に導入されるレーザ光のうち、メインスポット26は、第1の受光面21の略中央部に照射され、2つのサブスポット27a,27bはそれぞれ、第2の受光面22の分割面22a,22bの中間部、および第3の受光面の分割面23a,23bの中間部にそれぞれ照射される。
【0042】
したがって、図2に示すように、分割面22bで検出される電流値をF1とし、分割面23bで検出される電流値をE2とすると、フォーカスエラー信号は、(A+C)−(B+D)で求めることができ、3ビームトラッキング法によるトラッキングエラー信号は、(E1+E2)−(F1+F2)で求めることができ、さらに、RF信号は、(A+B+C+D)で求めることができる。
【0043】
こうして、1つの光検出器12で、CD駆動時、およびDVD駆動時の双方において、フォーカスエラー信号、3ビームトラッキング法によるトラッキングエラー信号、およびRF信号を検出することができる。
【0044】
また、トラキングエラー信号を検出する手法として3つのスポットを利用した、差動プッシュプル法を適用することも可能である。すなわち、差動プッシュプル法では、トラッキングエラー信号は、{(A+B)−(D+C)}−K{(F2+E2)−(F1+E1)}(Kは係数)で求めることができるので、各分割面で検出された電流値A〜D、E1、E2、F1、F2を利用してトラッキングエラー信号を求めることができる。
【0045】
また、トラッキングエラー信号を検出する手法として、位相差法等の他の方法を用いても良い。
【0046】
このようにして、本実施形態に係る光検出器12では、第2の受光面22および第3の受光面23をそれぞれ2分割とし、これらの各分割面22a,22b、23a,23bで検出される電流値を利用して、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、およびRF信号を検出しているので、CD駆動時、およびDVD駆動時の双方において、兼用して使用することができる。
【0047】
したがって、従来のように、CD駆動用、およびDVD駆動用の双方にそれぞれ別個に光検出器を搭載する必要がなく、部品点数の削減、装置の小型化、およびコストダウンを図ることができる。
【0048】
また、光学系のうちの一部(ミラー8、コリメータレンズ9、対物レンズ10)が、CD駆動時とDVD駆動時とで兼用であるので、CD駆動用の光ピックアップおよびDVD駆動用の光ピックアップを別個に設ける場合に比べ、部品点数を減少させることができ、これにより、構成の簡素化および装置の小型化を図ることができる。
【0049】
また、DVD駆動時のサブスポット27a,27bは、それぞれ2つの分割面22a,22b、23a,23bを使用して検出する構成としているので、差動プッシュプル法等の各種のトラッキングエラーを検出する手法に適用することができる。
【0050】
また、DVD駆動時における、サブスポット27a,27bを、それぞれ2つの分割面22a,22b、および23a,23bで検出しているので、DVDの任意のトラックから記録を開始する場合でも、確実かつ迅速に光ピックアップ1(対物レンズ10)を所望のトラックへ移動させることができ、動作の信頼性を向上させることができる。
【0051】
図5は、本発明の第2の実施形態にかかる光検出器30の構成を模式的に示す説明図、図6は、CD駆動時のメインスポット24および2つのサブスポット25a,25bが光検出器30に照射される様子を示す説明図、図7は、DVD駆動時のメインスポット26および2つのサブスポット27a,27bが光検出器30に照射される様子を示す説明図である。
【0052】
図5に示すように、光検出器30は、メインスポットを検出するための第1の受光面31と、2つのサブスポットを検出するための第2の受光面32、第3の受光面33から構成されており、第1の受光面31は、図2に示した実施形態と同様に、4つの分割面31a〜31dに等分割されている。また、第2の受光面32および第3の受光面33は、それぞれ3つの分割面32a〜32c、および33a〜33cに等分割されている。
【0053】
分割面32a(第1の分割面)は、分割面32b(第2の分割面)よりも、第1の受光面31から遠い側に位置するように配置され、分割面32bは、分割面32c(第3の分割面)よりも、第1の受光面31から遠い側に位置するように配置されている。
【0054】
同様に、分割面33a(第1の分割面)は、分割面33b(第2の分割面)よりも、第1の受光面31から遠い側に位置するように配置され、分割面33bは、分割面33c(第3の分割面)よりも、第1の受光面31から遠い側に位置するように配置されている。
【0055】
そして、図6に示すように、分割面32aと分割面32bとの境界位置と第1の受光面31の中心部との図6中上下方向の間隔、および、分割面33aと分割面33bとの境界位置と第1の受光面31の中心部との図6中上下方向の間隔が、それぞれCD駆動時のメインスポット24とサブスポット25a,25bとの図6中上下方向の距離L1と略等しくなるように設定されている。
【0056】
また、図7に示すように、分割面32bと分割面32cとの境界位置と第1の受光面31の中心部との図7中上下方向の間隔、および、分割面33bと分割面33cとの境界位置と第1の受光面31の中心部との図7中上下方向の間隔が、それぞれDVD駆動時のメインスポット26とサブスポット27a,27bとの図7中上下方向の距離L2と略等しくなるように設定されている。
【0057】
次に、第2の実施形態の作用について説明する。図6に示すように、CD駆動時には、第1の実施形態と同様の手順で、メインスポット24は第1の受光面31の略中央部に照射され、2つのサブスポット25a,25bは第2の受光面32の分割面32aと分割面32bの中央部、および第3の受光面33の分割面33aと分割面33bの中央部にそれぞれ照射される。
【0058】
したがって、図5に示すように、第1の受光面31の各分割面31a〜31dで検出される電流値をそれぞれA〜D、第2の受光面32の各分割面32a,32b,32cで検出される各電流値をそれぞれF3,F2,F1、第3の受光面33の各分割面33a,33b,33cで検出される各電流値をそれぞれE1,E2,E3とすると、フォーカスエラー信号は、(A+C)−(B+D)で求めることができる。また、3ビームトラッキング法を採用した場合のトラッキングエラー信号は、(E1+E2)−(F3+F2)で求めることができ、さらに、RF信号は(A+B+C+D)で求めることができる。
【0059】
また、差動プッシュプル法を適用する場合には、トラッキングエラー信号は、{(A+B)−(D+C)}−K{(F3+E2)−(F2+E1)}(Kは係数)で求めることができる。
【0060】
一方、DVD駆動時には、図7に示すように、メインスポット26は第1の受光面31の略中央部に照射され、2つのサブスポット27a,27bは第2の受光面32の分割面32bと分割面32cの中央部、および第3の受光面33の分割面33bと分割面33cの中央部に照射される。
【0061】
したがって、フォーカスエラー信号は、(A+C)−(B+D)で求めることができ、3ビームトラッキング法によるトラッキングエラー信号は、(E2+E3)−(F2+F1)で求めることができ、さらに、必要とするRF信号は(A+B+C+D)で求めることができる。
【0062】
また、差動プッシュプル法を適用する場合には、トラッキングエラー信号は、{(A+B)−(D+C)}−K{(F2+E3)−(F1+E2)}(Kは係数)で求めることができる。
【0063】
このようにして、第2の実施形態に係る光検出器30では、第2の受光面32および第3の受光面33をそれぞれ3分割とし、これらの各分割面32a,32b,32c、33a,33b,33cで検出される電流値(電圧値)を利用して、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、およびRF信号を検出しているので、CD駆動時、およびDVD駆動時の双方において、兼用して使用することができる。
【0064】
また、CD駆動時におけるサブスポット25a,25b、およびDVD駆動時におけるサブスポット27a,27bをそれぞれ2個の分割面を使用して検出する構成としているので、差動プッシュプル法等の、各種のトラッキングエラーを検出する手法に適用することができる。
【0065】
また、サブスポット25a,25b、27a,27bを2個の分割面を使用して検出しているので、ディスク(CDまたはDVD)の任意のトラックから記録を開始させる場合に、確実かつ迅速に所望のトラックに光ピックアップ1(対物レンズ10)を移動させることができる。
【0066】
以上、本発明の光検出器の分割構造およびこの光検出器を用いた光ピックアップを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の光検出器の分割構造およびこの光検出器を用いた光ピックアップによれば、1つの光検出器でメインスポットと2つのサブスポットとの距離が異なる複数種の光ディスク、例えば、CDおよびDVDの双方において、それぞれ、メインスポットと2つのサブスポットとを検出することができるので、CD、DVD兼用の駆動装置に搭載すれば、CD用およびDVD用にそれぞれ別個に光検出器を設ける必要がなく、装置の構成を簡素化することができ、小型化、低コスト化を図ることができる。
【0068】
また、第2の受光面および第3の受光面をそれぞれ2分割とすれば、DVD駆動時のサブスポットを2つの分割面で検出することができるので、DVD駆動時において、差動プッシュプル等の各種のトラッキングエラー検出方式に対応させることができる。また、DVDの任意のトラックから記録を開始する際には、確実かつ迅速に光学系を所望のトラックへ移動させることができる。
【0069】
さらに、第2の受光面および第3の受光面をそれぞれ3分割とすれば、CD駆動時のサブスポットおよびDVD駆動時のサブスポットを2つの分割面で検出することができるので、CD駆動時およびDVD駆動時の双方において、差動プッシュプル法等の、各種のトラッキングエラー検出方式に対応させることができる。また、CDおよびDVDを任意のトラックから記録を開始する際に、確実かつ迅速に光学系を所望のトラックへ移動させることができる。これにより、動作の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光検出器を兼用したCD、DVD兼用の駆動装置に用いられる光ピックアップの構成を示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかる光検出器の分割構造を示す説明図である。
【図3】図2に示す光検出器に、CD駆動時のメインスポットおよびサブスポットが照射される様子を示す説明図である。
【図4】図2に示す光検出器に、DVD駆動時のメインスポットおよびサブスポットが照射される様子を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態にかかる光検出器の分割構造を示す説明図である。
【図6】図5に示す光検出器に、CD駆動時のメインスポットおよびサブスポットが照射される様子を示す説明図である。
【図7】図5に示す光検出器に、DVD駆動時のメインスポットおよびサブスポットが照射される様子を示す説明図である。
【図8】従来におけるCD駆動装置、またはDVD駆動装置に使用される光検出器の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ
2 CD用レーザダイオード
3 DVD用レーザダイオード
4 CD用グレーティング
5 第1のビームスプリッタ
6 DVD用グレーティング
7 第2のビームスプリッタ
8 ミラー
9 コリメータレンズ
10 対物レンズ
11 ディスク
12,30 光検出器
21,31 第1の受光面
22,32 第2の受光面
23,33 第3の受光面
24,26 メインスポット
25a,25b サブスポット
27a,27b サブスポット
21a〜21d、31a〜31d 分割面
22a,23a,32a,33a 分割面(第1の分割面)
22b,23b,32b,33b 分割面(第2の分割面)
32c,33c 分割面(第3の分割面)
101 光検出器
102 メインスポット
103a,103b サブスポット
104 第1の受光面
105a 第2の受光面
105b 第3の受光面

Claims (4)

  1. CD(コンパクトディスク)、およびDVD(ディジタルビデオディスク)に共通して使用可能であり、メインスポットおよび2つのサブスポットを検出する光検出器の分割構造であって、
    4分割され、前記メインスポットを検出する第1の受光面と、
    前記第1の受光面の両側に配置され、それぞれ第1の分割面、第2の分割面および第3の分割面に3分割された第2の受光面、および第3の受光面と、
    を具備し、
    前記第2の受光面および第3の受光面の、第1の分割面は、第2の分割面よりも前記第1の受光面から遠い側に位置し、かつ、第2の分割面は、第3の分割面よりも前記第1の受光面から遠い側に位置しており、
    前記第2の受光面、および第3の受光面はそれぞれ、前記CD駆動時は、前記第1の分割面と第2の分割面の中央部でサブスポットを受光して検出し、前記DVD駆動時は、前記第2の分割面と第3の分割面の中央部でサブスポットを受光して検出することを特徴とする光検出器の分割構造。
  2. 請求項1に記載の光検出器を搭載したことを特徴とする光ピックアップ。
  3. ディスク面に3つのビームを照射した際に得られるメインスポットと2つのサブスポットとの距離が異なる複数種の光ディスクを駆動可能な光ディスク駆動装置に用いられる光ピックアップであって、
    それぞれ波長の異なるレーザ光を出力する複数個の発光部と、
    前記各発光部より出力されたレーザ光を、前記光ディスクに照射すると共に、該光ディスクで反射した各レーザ光を所定の位置へ導く光学系と、
    前記光学系により導かれたレーザ光を検出する請求項1に記載の光検出器と、
    を具備したことを特徴とする光ピックアップ。
  4. 前記光学系の一部は、各光ディスク駆動時において兼用される請求項に記載の光ピックアップ。
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