JP4536457B2 - 包装袋の製造方法及び製造装置 - Google Patents

包装袋の製造方法及び製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4536457B2
JP4536457B2 JP2004240702A JP2004240702A JP4536457B2 JP 4536457 B2 JP4536457 B2 JP 4536457B2 JP 2004240702 A JP2004240702 A JP 2004240702A JP 2004240702 A JP2004240702 A JP 2004240702A JP 4536457 B2 JP4536457 B2 JP 4536457B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
base film
heat
protective film
sealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004240702A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006056142A (ja
Inventor
松太郎 小野
康治 高田
敏彦 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP2004240702A priority Critical patent/JP4536457B2/ja
Publication of JP2006056142A publication Critical patent/JP2006056142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4536457B2 publication Critical patent/JP4536457B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Making Paper Articles (AREA)
  • Package Closures (AREA)

Description

本発明は、加熱されたシール部材を用いて基材フィルムをヒートシールすることにより包装袋を製造する包装袋の製造方法に関する。
従来、熱板シール式製袋機を用いてピッチ印刷図柄のついた包装袋を製造する際には、基材フィルムに設けたピッチ印刷図柄に合わせてシールを行い、該図柄が包装袋の所定の位置に対応するように制御している。この場合、基材フィルムとしては、熱融着するシーラント層と、シーラント層の熱融着の際に溶融変形が起きない高融点層とを積層させたラミネートフィルムが一般的に使用されている。シーラント層を構成する樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)や直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)が挙げられる。また、高融点層を構成する樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルや、ナイロン等が挙げられる(例えば特許文献1参照)。
ところで、包装袋は、製品本体(内容物)に付属して用いられるものであるため、低価格であることが要求される。また、ラミネートフィルムでは性質が大きく異なる樹脂が積層されているため、リサイクル等の廃棄物処理の点でも問題がある。そこで、基材フィルムとして、ポリエチレンフィルムのような安価なフィルムを用いることが望まれている。
従来、包装袋の寸法精度があまり求められていない分野では、例えばインフレーションチューブのヒートシールによって製袋することは可能である。
また、特許文献2には、単層フィルムをヒートシールにより製袋するため、接着部における接着面の温度を徐々に緩やかに融点へと近づけるために予熱ヒータによって加熱と熱解除を複数回繰り返してから接着部を融着するように構成された製袋装置の記載がある。
特公平8−9224号公報 特許第3539948号公報
しかしながら、ピッチ印刷図柄のついた包装袋のように、寸法精度の高い加工を必要とする包装袋をポリエチレンフィルムや単層フィルムから製造する場合、ラミネートフィルム用のヒートシール装置を利用すると、熱板(シール部材)からの熱伝導や放熱、送り移動時にフィルムに加わる引っ張り力などのため、ヒートシールしたときに変形や伸縮、べたつきや焼付き、フィルム切れなどが発生するため、安定した寸法精度を確保して製袋することができなかった。つまり、熱板によるヒートシールでは、折り重ね、又は重ね合わられた基材フィルムの内面に融点以上の熱を伝え、一定時間圧力を加えることによりシールされるが、製袋機により製袋する場合にはヒートシールの直後にシール部が冷える間もなく一定ピッチごとにフィルムを送る必要がある。このため、熱塑性変形が起きやすいポリエチレンフィルムなどを用いて製袋する場合、ヒートシールした部分が伸びやすいため、寸法精度が安定せず、品質の安定した包装袋を製造することができなかったのである。
特許文献2に記載の製袋装置の場合、融着に先立って予熱ヒータにより接着面の温度を徐々に緩やかに上昇させることが必要であるため、一つのヒートシール工程に要する時間が長くかかりすぎ、生産速度の低下を免れない。また、融着ヒータに加えて複数の予熱ヒータを備えるので、ヒートシール装置の構成や温度制御が複雑になり、コスト増になるという欠点がある。特許文献2の発明は、従来から単層フィルムが使用されてきた米袋について、両面印刷による美観の向上を念頭においているため、これらの問題はさほど重大ではないかもしれない。しかしながら、従来はラミネートフィルムが用いられてきた分野において、基材フィルムの切替による低コスト化等を目的とする場合、生産速度の低下等は、基材フィルム切替のメリットを損ねかねない重大な問題である。
特許文献2に記載の製袋装置には、ヒータ部の保護のため、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる保護シートが用いられている。なお、ポリエチレンフィルムのヒートシールに際して耐熱性に優れたPTFEシートをヒータ部に被覆することは広く行われている。PTFEシートは剥離性に優れるため、シール後に保護シートを取り外しやすいという利点はある。しかし、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる保護シートを製袋装置に利用した場合、包装袋の生産速度を速くしたときにポリエチレンフィルムとPTFEシートとの間で滑りが生じやすく、フィルム送りの寸法精度を確保することは難しいと考えられる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、基材フィルムとして熱塑性変形が起きやすいフィルムを用いた場合でも、従来と比べて生産速度を遅くすることなく、寸法精度の高い包装袋を安定して製造することが可能な包装袋の製造方法及び製造装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、帯状をなす長尺の基材フィルムを折り重ね又は複数枚重ね合わせてなる複葉の基材フィルムをその長手方向に搬送しつつ、前記基材フィルムの内面同士を向かい合わせたのち、加熱されたシール部材の間に前記基材フィルムを挟み込んでヒートシールすることにより包装袋を連続して製造する包装袋の製造方法であって、ポリエステルまたはナイロンからなる保護フィルムを前記基材フィルムのシール部材に向かい合う側に重ね合わせる保護フィルム重ね合わせ工程と、前記基材フィルムと前記シール部材との間に前記保護フィルムが介在する状態で、前記保護フィルムを介して前記シール部材の熱を前記基材フィルムに伝導させることにより前記基材フィルムの内面同士をヒートシールするヒートシール工程と、ヒートシール後、前記保護フィルムを前記基材フィルムから取り外す保護フィルム除去工程とを有することにより、前記ヒートシールの際には、前記基材フィルムと前記保護フィルムとが擬似的に積層体となり、この積層体が前記保護フィルムをキャリアーとして搬送されることを特徴とする包装袋の製造方法を提供する。
この包装袋の製造方法において前記基材フィルムは、両面が熱融着可能なフィルムからなることが好ましい。
また、本発明は、帯状をなす長尺の基材フィルムを折り重ね又は複数枚重ね合わせてなる複葉の基材フィルムをその長手方向に搬送しつつ、前記基材フィルムの内面同士を向かい合わせたのち、加熱されたシール部材の間に前記基材フィルムを挟み込んでヒートシールすることにより包装袋を連続して製造する包装袋の製造装置であって、基材フィルムを搬送する基材フィルム搬送手段と、ポリエステルまたはナイロンからなる保護フィルムを供給する保護フィルム供給手段と、加熱されたシール部材を前記基材フィルムに重ね合わされた前記保護フィルムに当接させることによって該保護フィルムを介して前記基材フィルムに伝導された熱により前記基材フィルムの内面同士をヒートシールするヒートシール手段と、ヒートシール後に前記保護フィルムを前記基材フィルムから取り外す保護フィルム除去手段と、を備えることにより、前記ヒートシールの際には、前記基材フィルムと前記保護フィルムとが擬似的に積層体となり、この積層体が前記保護フィルムをキャリアーとして搬送されることを特徴とする包装袋の製造装置を提供する。
この包装袋の製造装置においては、前記基材フィルム搬送手段と前記保護フィルムと前記保護フィルム供給手段と前記ヒートシール手段と前記保護フィルム除去手段とを備えたシール用装置群が、基材フィルムの送り方向に沿って複数直列に配設されており、各シール用装置群は、それぞれ、包装袋の異なる部分に対応した基材フィルムの異なる部分をヒートシールするようになっていることが好ましい。
本発明によれば、シール部材と基材フィルムとの間に、ポリエステルまたはナイロンからなる保護フィルムを挿入してからヒートシールを行うので、ヒートシールの際には、基材フィルムと保護フィルムとが擬似的に積層体となる。従って基材フィルムをヒートシールするのに必要な熱を加えた直後でも、保護フィルムがフィルム送りのテンションに耐えるキャリアーとして機能し、安定した寸法精度でのフィルム送りが可能となる。また、本発明におけるシール条件は、従来のラミネートフィルムをヒートシールする際のシール条件と同様な条件を適用することができるようになり、加熱の回数の増加や生産速度の低下を回避して、高い生産性を得ることができる。さらに、ヒートシールの後に保護フィルムを除去することにより、保護フィルムが製品である包装袋に付着したまま残ることがない。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図5は、本発明により製造される包装袋の一例を示す図面であり、図5(a)は正面図、図5(b)は縦断面図である。
この包装袋10は、2つ折りにされた底部フィルム12を一対の胴部フィルム11,11の間に配置し、底部シール部13と両側端部14,14にて溶着することにより袋体が構成された自立性を有するスタンディングパウチである。本形態例において、包装袋10を構成する基材フィルムは、胴部フィルム11および底部フィルム12である。
基材フィルム11,12の構造としては、特に限定されるものではないが、1種類の樹脂からなる単層フィルム、1種類または複数種類の樹脂からなる多層を有する共押出フィルムや積層体フィルム、ラミネートフィルムなどとすることができる。
本発明は、基材フィルム11,12の両面が熱融着可能なフィルムからなる場合に特に有効である。両面が熱融着可能なフィルムとしては、例えば、単層の熱融着可能な樹脂からなる場合や、多層のフィルムの両面に熱融着可能な樹脂からなるシーラント層が露出されている場合などが挙げられる。
熱融着可能な樹脂としては、オレフィン系樹脂及び/又は非オレフィン系樹脂から選択される1種または2種類以上の樹脂を用いることができ、具体例としては、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)などのポリエチレン(PE)樹脂、ポリプロピレン(PP)、環状ポリオレフィン、エチレン―酢酸ビニル共重合体(EVA)などを挙げることができる。基材フィルム11,12として、アルミ箔等の金属箔や紙などの両面に熱融着可能な樹脂層(シーラント層)を積層した積層体フィルムを用いることもできる。
とりわけ、基材フィルム11,12がLLDPE、LDPE、MDPE、HDPE等のポリエチレンを主体とするフィルム(単層フィルム、共押出フィルム、または積層体フィルム)であると、比較的安価であり、種々の内容物に対して化学的安定性に優れ、また、熱溶着性や再利用性が良好であるので好ましい。
基材フィルムの両面が熱融着可能であるといっても、包装袋を形成する際に、必ずしも両側の面を基材フィルム同士のヒートシールに利用する必要はない。包装袋を構成したときに最も内側に位置する最内層は、基材フィルムの内面同士を向かい合わせてヒートシールするために用いられる。これに対して、包装袋を構成したときに最も外側に位置する最外層が熱融着可能な樹脂から構成されていると、基材フィルムと保護フィルムとが重ね合わせられたところで、基材フィルムの最外層が保護フィルムに接することになる。すると、ヒートシールの際に基材フィルムの最外層が溶融して基材フィルムと保護フィルムとが擬似的にシールされる。この見地から、最内層と最外層とで樹脂の融点の温度差が小さく(とりわけ、内外の樹脂の融点の温度差が20〜30℃程度又はそれ以下)、ヒートシール温度で強度を保つ高融点層を持たないフィルムの場合、好適である。
胴部フィルム11と底部フィルム12とは、互いに溶着等によって接合できる限り、構造、材質、厚さなどが互いに同じでもよく、また異なっていてもよい。
次に、上記のような包装袋10を連続的に製造することができる本発明の製造方法及び製造装置の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1形態例に係る包装袋の製造装置の概略構成を示す構成図である。図1に示す包装袋の製造装置(製袋機)20は、胴部フィルム11となる原反が巻回された原反リール21(胴部フィルム供給手段)と、底部フィルム12となるフィルムが巻回された供給リール22(底部フィルム供給手段)と、包装袋10の内面となる面同士が向かい合うように胴部フィルム11および底部フィルム12を向かい合わせる合わせロール23(基材フィルム向かい合わせ手段)と、底部フィルム12を胴部フィルム11とシールする底部シール手段24と、胴部フィルム11同士をその搬送方向に直交する幅方向にシールする側部シール手段25と、基材フィルム11,12を搬送する基材フィルム搬送手段としての搬送ロール26と、基材フィルム11,12を搬送方向に直交する幅方向に切断するカッター27とを備える。
本形態例の製袋機20は、図5(b)に示す包装袋の縦断面図に対応して、底部フィルム12の両側にそれぞれ1枚の胴部フィルム11を重ね合わせてヒートシールすることにより、包装袋を製造する。胴部フィルム11および底部フィルム12は、いずれも長尺の帯状フィルムであるが、胴部フィルム11には、底部フィルム12よりも幅が広いフィルムが用いられる。
原反リール21に巻回された原反フィルム(符号略)は、図示しないカッターにより、その長手方向に沿って帯状をなす同一幅の2枚の胴部フィルム11に切断され、胴部フィルム11の内面同士が対向するように配置される。
合わせロール23は、上下の胴部フィルム11同士の前後左右の位置が正確に重ね合わさるように、各胴部フィルム11の送り方向を偏向させるようになっている。この合わせロール23は、サーボモータ(図示せず)により、胴部フィルム11の重ね合わせの方向である上下方向及び胴部フィルム11の幅方向に移動可能とされている。また、上記サーボモータの作動は、胴部フィルム11のピッチ印刷図柄及び幅方向両端部の位置をそれぞれ検出する光学センサ(図示せず)と、これら光学センサの出力値に基づき、胴部フィルム11のピッチ印刷図柄及び幅方向両端部の位置をそれぞれ比較して、上下の各胴部フィルム11の送り方向及び幅方向に沿った位置ずれを検出する制御手段(図示せず)により制御されている。
すなわち、本形態例の製袋機20の場合、上記光学センサの検出結果に基づき上記サーボモータを作動させ、上下各胴部フィルム11間の送り方向及び幅方向に沿った位置ずれがなくなるまで、合わせロール23を上下及び/または胴部フィルム11の幅方向に移動させることにより、胴部フィルム11同士の位置ずれを防止している。また、上記光学センサには、例えば光電管やCCDカメラ等が使用される。
胴部フィルム11,11間に底部フィルム12が挿入された後、搬送ロール26により、胴部フィルム11と底部フィルム12とが重ね合わされた状態でその長手方向に沿って、図1の左側に搬送される。
なお、図1において、搬送方向の上流側は図1の右側であり、搬送方向の下流側は図1の左側である。
搬送ロール26は、良好なシールを行うために、好ましくは、図示略のコントロールにより基材フィルム11,12を一定の周期で間欠的に搬送し、基材フィルム11,12のヒートシールを行うときには、搬送を休止するものとされる。なお、本形態例の製袋機20において、搬送ロール26のうち、第1のシール用装置群35Aに属する搬送ロールを符号26Aとし、また、第2のシール用装置群35Bに属する搬送ロールを符号26Bとして、区別して説明することがある。
なお、基材フィルム搬送手段としては、搬送ローラに代えて、フィルムの幅方向に複数のゴムなどの挟持部材を配置した挟持バーを上下に一対で配置し、この一対の挟持バーでフィルムを挟持して下流方向にフィルムを移動させる搬送手段も採用が可能である。
基材フィルム搬送手段によるフィルム送りの制御は、包装袋の幅に対応した送り量(必要に応じて、基材フィルムの伸縮や、ドブと呼ばれる所定幅の切除部分を加味して設定される)が得られるように行うことが好ましい。このため、胴部フィルム11のピッチ印刷図柄の位置を検出する光学センサ(光電管やCCDカメラ等。図示せず)の出力値に基づき、胴部フィルム11のピッチ印刷図柄の位置が製袋機上の一定の位置に到達するように基材フィルムの送り量を決定する方法を用いることもできる。また、基材フィルムを搬送する際に、毎回、一定の送り量を送るように制御しても良い。
底部シール手段24および側部シール手段25は、基材フィルム11,12の両側に対をなして配置されたシール部材24a,25a(図2,図3参照)を備える。シール部材は、ヒータを内蔵した熱板である。シール手段24,25は、シール部材間にフィルムを挟み込むことにより、該フィルムのヒートシールを行う。ヒートシールの温度、圧力、時間などの条件は、基材フィルム11,12の融着される樹脂の性質(融点等)や包装袋の生産速度等に応じて決定される。
さらに本形態例の包装袋の製造装置20においては、基材フィルム11,12をヒートシールする際に、保護フィルム30A,30Bを基材フィルム11,12に重ね合わせるようになっている。
保護フィルム30A,30Bは、胴部フィルム11(基材フィルムのうち外側に重ねあわされるフィルム)とシール手段24,25のシール部材との間に挿入される。シール部材24a,25aが基材フィルム11,12の両側に配置されているので、保護フィルム30A,30Bも基材フィルム11,12の両側に1枚ずつ挿入される。
保護フィルム30A,30Bとしては、ポリエステルまたはナイロンからなるフィルムが用いられる。ポリエステルとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)などが挙げられる。保護フィルム30A,30Bは、引張強度に優れる延伸フィルムが好ましく、特に二軸延伸フィルムが好ましい。保護フィルム30A,30Bの厚さは、シール部材(熱板)24a,25aの熱が基材フィルムまで伝導しやすいように、50μm以下が好ましい。
本発明において保護フィルム30A,30Bに用いられるポリエステルやナイロンは、耐熱性に優れる上、基材フィルムに用いられる熱溶着性樹脂と比べると融点が高い。このため、基材フィルムの熱溶着性樹脂が溶融する温度条件では、保護フィルムは溶融しない。保護フィルムと基材フィルムとを積層してヒートシールするとき、基材フィルム表面の熱溶着性樹脂が溶融することによって基材フィルムが保護フィルムに密着することはあるが、基材フィルムと保護フィルムとがヒートシールされるほどではない。このため、ヒートシール後に保護フィルムを簡単に剥離することができる。
保護フィルム30A,30Bは、基材フィルム11,12とシール部材との間から外れることがないように、胴部フィルム11(基材フィルム11,12のうち幅が最も広いフィルム)の幅と同程度またはそれ以上の幅を持つことが好ましい。しかし、底部シールのように、シール部材の幅(フィルムの幅に対応する方向の寸法)が狭い場合、基材フィルムとシール部材とが直接接触することがなければ、保護フィルムの幅が基材フィルムの幅より狭くても構わない。
ピッチ印刷図柄の検知によって基材フィルムの送り制御を行う場合、保護フィルム30A,30Bは、該保護フィルム30A,30Bを通して基材フィルム11,12に設けられたピッチ印刷図柄を検知することができるように、透明性の高いフィルムが用いられる。とりわけ、無地、無着色のフィルムが好ましい。
本形態例においては、保護フィルム30A,30Bは、保護フィルム供給手段である繰り出し装置31A,31Bから繰り出されて、保護フィルム搬送手段32A,32B,33A,33B(例えば搬送用ロール)により、基材フィルム11,12と保護フィルム30A,30Bとが重ね合わせられた状態が維持される。保護フィルム搬送手段32A,32B,33A,33Bにより送られた保護フィルム30A,30Bは、巻き取り装置34A,34B(保護フィルム除去手段)に巻き取られることにより、胴部フィルム11から引き離されるようになっている。
なお、巻き取り装置34A,34Bに巻き取られた後の保護フィルム30A,30Bは、品質に問題がない場合、再使用(リユース)することもできる。
本形態例の製袋機20では、保護フィルムとして、底部シール手段24による底部シールの際に用いられる第1の保護フィルム30Aと、側部シール手段25による側部シールに用いられる第2の保護フィルム30Bとの、合わせて2組が用いられる。
図1に示すように、搬送ロール26Aと第1の保護フィルム30Aと、第1の繰り出し装置31Aと、第1の保護フィルム搬送手段32A,33Aと、第1の巻き取り装置34Aと、第1のシール手段としての底部シール手段24とにより、第1のシール用装置群35Aが構成されている。
また、搬送ロール26Bと第2の保護フィルム30Bと、第2の繰り出し装置31Bと、第2の保護フィルム搬送手段32B,33Bと、第2の巻き取り装置34Bと、第2のシール手段としての側部シール手段25とにより、第2のシール用装置群35Bが構成されている。
これらのシール用装置群35A,35Bは、基材フィルム11,12の送り方向に沿って複数直列に配設されている。具体的には、第1のシール用装置群35Aが上流側(図1の右側)に配設されており、第2のシール用装置群35Bが下流側(図1の左側)に配設されている。
次に、上述の製袋機20を用いた包装袋の製造方法について説明する。
原反リール21から原反フィルムを繰り出し、図示しないカッターにより、長手方向に沿って帯状をなす同一幅の2枚の胴部フィルム11に切断する。各胴部フィルム11は、合わせロール23により、上下の胴部フィルム11のシーラント層を有する内面同士が底部フィルム12に面するように、底部フィルム12に対して位置決めされる。これらの基材フィルム11,12は重ね合わせられた状態で搬送ロール26,26A,26Bにより搬送される。
次いで、胴部フィルム11と底部フィルム12とをシールする底部シール工程が行われる。ここでは、底部シール手段24により、フィルム搬送の休止のタイミングに合わせて包装袋10の底部13に対応する部分のヒートシールが行われる。
図2では、二葉に折り重ねられた底部フィルム12の両側にそれぞれ胴部フィルム11,11が重ね合わされた部分を図示したが、底部シール工程でヒートシールされる部分としては、底部フィルム12の一部に予めパンチ穴(図示略)を形成しておくことにより、該パンチ穴を介して胴部フィルム11,11の内面同士が向かい合ってヒートシールされる部分も含まれる。
底部シール工程では、まず、第1の繰り出し装置31Aから繰り出された第1の保護フィルム30Aを基材フィルム11,12と重ね合わせ、第1の保護フィルム30Aと基材フィルム11,12とが重ね合わせられた状態で、これらのフィルム30A,11,12を第1の保護フィルム搬送手段32A,33Aにより搬送する(保護フィルム重ね合わせ工程)。
そして、胴部フィルム11と底部シール手段24のシール部材24aとの間に保護フィルム30Aが介在する状態で、保護フィルム30Aを介してシール部材24aの熱を基材フィルム11,12に伝導させることにより、基材フィルム11,12の内面同士をヒートシールする(ヒートシール工程)。ヒートシールの際、基材フィルム11,12は、シール部材24aで加熱された部分が溶融する。この際、胴部フィルム11の外面も溶融し、保護フィルム30Aと密着するので、胴部フィルム11と保護フィルム30Aがずれることなく搬送される。従って、基材フィルム11,12に加わるテンションが保護フィルム30Aに伝わり、基材フィルム11,12の加熱部の変形や伸縮が抑制される。
なお、底部シール手段24において、底部フィルム12が谷折りとなる側(図5(b)では下側)には、底部フィルム12同士の溶着を防止するため、図2に示すように、冷却プレート板24bを挿入することが望ましい。ここで、冷却プレート板24bは、例えば内部に冷却水が流された金属製の部材である。
保護フィルム30Aは、シール部材24aの熱では溶融しないので、保護フィルム30Aと胴部フィルム11との間の剥離強度(基材フィルムの送り方向に直交する方向の引っ張りに耐える力)は小さく、巻き取り装置34Aの巻き取りによって保護フィルム30Aは胴部フィルム11から容易に剥離することができる。
なお、巻き取り装置34Aによる保護フィルム30Aの巻き取りと、搬送ロール26,26A,26Bによる基材フィルム11,12の送りとが同期するように、制御してもよい。基材フィルムの送り量のずれが累積すると搬送ロール26,26A,26Bによる基材フィルム11,12の送り量の制御が難しくなるおそれがある。このため、シール用装置群35A,35Bごとに異なる保護フィルム30A,30Bを用いることにより、シール用装置群35A,35Bごとに基材フィルム11,12の送り量のずれを修正することが可能となり、より寸法精度の高い製袋が実現できる。
基材フィルム11,12の送り量のずれの修正は、例えば胴部フィルム11に設けられたピッチ印刷図柄をCCDカメラ等の光学センサにより検知し、該光学センサから得られた情報に基づいて搬送ロール26A,26Bによる送り量などを制御することにより行うことができる。
ヒートシール後、第1の保護フィルム30Aを巻き取り装置34Aにより巻き取り、基材フィルム11,12から取り外す(保護フィルム除去工程)。巻き取り後の保護フィルム30Aは、再度繰り出し装置31Aに装着して再利用することもできる。
次いで、基材フィルム11,12をフィルム送り方向に直交する横方向にシールする側部シール工程が行われる。ここでは、側部シール手段25により、フィルム搬送の休止のタイミングに合わせて包装袋10の側部シール部14に対応する部分のヒートシールが行われる。図3では、胴部フィルム11,11同士が重なった部分のみを図示したが、側部シール工程でヒートシールされる部分としては、包装袋10の位置により、胴部フィルム11,11同士がシールされる部分と、胴部フィルム11と底部フィルム12とがシールされる部分とがある。
側部シール工程は、上記の底部シール工程と同様に実施されるので、重複する説明は省略し、簡略に説明する。
まず、第2の繰り出し装置31Bから繰り出された第2の保護フィルム30Bを基材フィルム11,12と重ね合わせ、これらのフィルム30B,11,12を第2の保護フィルム搬送手段32B,33Bにより搬送する(保護フィルム重ね合わせ工程)。
そして、胴部フィルム11と側部シール手段25のシール部材25aとの間に保護フィルム30Bが介在する状態で、基材フィルム11,12をシール部材によりヒートシールする(ヒートシール工程)。
ヒートシール後、第2の保護フィルム30Bを第2の巻き取り装置34Bにより巻き取り、基材フィルム11,12から取り外す(保護フィルム除去工程)。
底部と側部とがヒートシールされた後、ギロチンカッター27により側端部14を切断して個々の包装袋10に分離される。切断される箇所は通常は側端部14のセンターであるが、袋体に切欠部やコーナーカットを設ける場合は、側端部14のセンター付近を2箇所切断してドブを除去することができる。
以上説明したように、本形態例に係る包装袋の製造方法及び製造装置によれば、シール部材と基材フィルムとの間に、ポリエステルまたはナイロンからなる保護フィルムを挿入してからヒートシールを行うので、ヒートシールの際には、基材フィルムと保護フィルムとが擬似的に積層体となる。従って、基材フィルムをヒートシールするのに必要な熱を加えた直後でも、保護フィルムがフィルム送りのテンションに耐えるキャリアーとして機能し、安定した寸法精度でのフィルム送りが可能となる。また、基材フィルムと保護フィルムとが積層されてなる積層体は、従来のラミネートフィルムと同様な構成を有するので、従来のラミネートフィルムをヒートシールする際のシール条件と同様な条件を適用することができる。従って、加熱の回数の増加や生産速度の低下を回避して、高い生産性を得ることができる。さらに、シール部材の温度やフィルムの送りなどの制御についても、制御の設定変更が不要であるか、又は最小限の変更にとどめられ、基材フィルムの切替に伴うコスト増を抑制することができる。これにより、基材フィルムの切替後に、低コストかつ短期間にて、仕上がり状態の優れた包装袋を製造できるようになる。
保護フィルムは、重ね合わされた基材フィルムの両側に積層されるので、一対の保護フィルムの間に基材フィルムを挟み込んだ状態で搬送することにより、フィルム搬送速度が速くても基材フィルムを確実に保護することができ、基材フィルムの伸びやフィルム切れ等を防止できる。
ヒートシールの後に保護フィルム除去工程を備えるので、保護フィルムが製品である包装袋に付着したまま残ることがない。保護フィルム除去工程では、巻き取り装置によって、保護フィルムを基材フィルムの搬送方向とは異なる外側に向けて搬送し、巻き取るようになっているので、保護フィルムが基材フィルムに密着していても、保護フィルムを容易に剥離することができ、基材フィルムにダメージを与えることもない。
積層された基材フィルムの両側に保護フィルムが重ね合わせられ、ヒートシールの際に基材フィルムと保護フィルムとが密着することにより、基材フィルムをヒートシールした部分が保護フィルムの間に挟み込まれて保持されるので、ヒートシールした部分の変形や伸びが抑制され、ヒートシールされた部分の寸法精度を確保することができる。従って寸法精度が高く、品質の安定した包装袋を製造することができる。
基材フィルムの両面が熱融着可能に構成されている場合、基材フィルムと保護フィルムとが重ね合わせられたところで基材フィルムの最外層が保護フィルムに接し、ヒートシールの際に基材フィルムの最外層が溶融する。これにより、基材フィルムと保護フィルムとの密着が一層強められ、基材フィルムと保護フィルムとの間の滑りやズレが抑制される。従って、寸法精度が極めて高いフィルム送りを実現することが可能となる。
包装袋の異なる部分(ここでは底部と側部)をヒートシールする各工程に対応して、それぞれヒートシールのためのシール用装置群を設け、シール用装置群ごとに異なる保護フィルムを用いることにより、シール用装置群ごとに基材フィルムの送り量のずれを修正し、より寸法精度の高い製袋を実現することが可能となる。また、保護フィルムを再利用する場合に、保護フィルムと基材フィルムとの重なる位置をフィルムの幅方向にずらすことにより、保護フィルム上の、以前にヒートシールの熱を受けた領域が、次にヒートシールする領域と重なり合わないようにすることができるので、保護フィルムの再利用が容易になる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
図4に示す製袋機の改変例では、底部シール工程と側部シール工程とで共通の保護フィルム30を使用するようにしている。この場合、繰り出し装置31、巻き取り装置34、繰り出し装置31側の保護フィルム搬送手段32、巻き取り装置34側の保護フィルム搬送手段33としては、一対の保護フィルム30に対応してそれぞれ基材フィルム11,12の両側に1台ずつ設けている。
このような製袋機によれば、ヒートシールの際には、基材フィルムと保護フィルムとが擬似的に積層体となる。従って基材フィルムをヒートシールするのに必要な熱を加えた直後でも、保護フィルムがフィルム送りのテンションに耐えるキャリアーとして機能し、安定した寸法精度でのフィルム送りが可能となる。
さらに、この改変例の場合、複数のヒートシール工程(縦ヒートシールおよび横ヒートシール)で同じ保護フィルム30を共用することにより、保護フィルム30ならびに、保護フィルム供給手段31、保護フィルム搬送手段32,33および保護フィルム除去手段34といった保護フィルム30を使用するための装置構成を少なくすることができるので、保護フィルム30を使用しない従来の製袋機からの変更が小さくなり、装置の改造に要するコストを低減することができる。
本発明を利用することにより製造可能な包装袋の形態としては、上記実施形態例のスタンディングパウチ(図5参照)に限定されるものではなく、この他、例えば、三方シールや四方シールの平袋、四角底袋、ガゼット袋など、各種様態の包装袋に適用することも可能である。
本発明において底部フィルムを省略した場合、例えば、2枚の胴部フィルムをシールして製袋する方法、1枚の胴部フィルムをその長手方向に沿って2つ折りにし、中央の折り線を袋体の底部とする方法も、実施可能であることはいうまでもない。
<実施例1>
基材フィルム11、12として、LLDPE/白色LLDPE/HDPEからなる共押出フィルム(全厚さ130μm)を用い、保護フィルム30A,30Bとして厚さ12μmの無地のPETフィルムを用い、図1に示す製袋機を用いて包装袋の製造を行った。この基材フィルムの融点は、最も融点が高い層であるHDPEでも130℃であるが、熱板24a,25aの温度は、150℃に設定した。シール圧力等の条件は、PET/LLDPEの層構成の積層体フィルムに適した条件に設定した。このような製造条件において、安定した品質のスタンディングパウチを連続的に製造することができた。
<比較例1>
基材フィルムとしては実施例1で用いた基材フィルムと同じ構成の共押出フィルムを用いた。保護フィルム30A,30Bを使用せずに、熱板が基材フィルムに直接当接するようになっていることを除き、実施例1と同様の製造条件(熱板の温度:150℃)を用いて包装袋の製造を試みたところ、ヒートシールした箇所で基材フィルムにフィルム切れが生じ、包装袋を製造することができなかった。
<比較例2>
保護フィルムは使用せず、比較例1と比べて熱板の温度を20℃下げた(130℃)ことを除き、比較例1と同様の製造条件を用いて包装袋の製造を試みたところ、フィルム切れには至らなかったものの、ヒートシールした箇所で基材フィルムの伸びが発生し、寸法送り精度も安定しなかったため、基材フィルム表面に設けた印刷図柄がゆがんだり、ギロチンカッター27が包装袋10の側部シール部14からずれたところでフィルムの切断を行う等の不良品が発生した。
<比較例3>
保護フィルムは使用せず、比較例2と比べてさらにシール圧力を下げ、基材フィルムが伸びない程度の条件を設定して包装袋の製造を試みたところ、フィルム送りについては寸法精度を維持することができたが、得られたすべての包装袋について、底部フィルム12が2つ折りにされた折り込み部と胴部フィルム11とのシール交点でシール不良(スルーホール)が発生しており、内容物の充填に耐えられる品質が得られなかった。
<比較例4>
実施例1と同様に保護フィルムは使用したが、保護フィルムを巻き取り装置で巻き取ることはせず、ギロチンカッターで切断されるところまで基材フィルムに添わせて搬送されるようにした。この場合、製品である包装袋に保護フィルムの断片が付着し、これらの断片の除去にかなりの手間を要した。
本発明は、加熱されたシール部材を用いて基材フィルムをヒートシールすることにより包装袋を連続的に製造するために利用することができる。本発明によって製造された包装袋は、食品、医薬、医療、日用雑貨、産業包装用などの分野に用いることができる。
本発明の一形態例に係る包装袋の製造装置を示す概略構成図である。 底部シール手段のシール部材により基材フィルムをヒートシールする様子を説明する部分拡大断面図である。 側部シール手段のシール部材により基材フィルムをヒートシールする様子を説明する部分拡大断面図である。 本発明の改変例に係る包装袋の製造装置を示す概略構成図である。 包装袋の一例を示す(a)正面図および(b)縦断面図である。
符号の説明
10…包装袋、11…胴部フィルム(基材フィルム)、12…底部フィルム(基材フィルム)、20…製袋機(包装袋の製造装置)、21…原反リール(基材フィルム供給手段)、22…供給リール(基材フィルム供給手段)、24…底部シール手段(ヒートシール手段)、24a…シール部材(熱板)、25…側部シール手段(ヒートシール手段)、25a…シール部材(熱板)、26,26A,26B…搬送ロール(基材フィルム搬送手段)、30,30A,30B…保護フィルム、31,31A,31B…繰り出し装置(保護フィルム供給手段)、34,34A,34B…巻き取り装置(保護フィルム除去手段)、35A,35B…シール用装置群。

Claims (4)

  1. 帯状をなす長尺の基材フィルムを折り重ね又は複数枚重ね合わせてなる複葉の基材フィルムをその長手方向に搬送しつつ、前記基材フィルムの内面同士を向かい合わせたのち、加熱されたシール部材の間に前記基材フィルムを挟み込んでヒートシールすることにより包装袋を連続して製造する包装袋の製造方法であって、
    ポリエステルまたはナイロンからなる保護フィルムを前記基材フィルムのシール部材に向かい合う側に重ね合わせる保護フィルム重ね合わせ工程と、
    前記基材フィルムと前記シール部材との間に前記保護フィルムが介在する状態で、前記保護フィルムを介して前記シール部材の熱を前記基材フィルムに伝導させることにより前記基材フィルムの内面同士をヒートシールするヒートシール工程と、
    ヒートシール後、前記保護フィルムを前記基材フィルムから取り外す保護フィルム除去工程と
    を有することにより、前記ヒートシールの際には、前記基材フィルムと前記保護フィルムとが擬似的に積層体となり、この積層体が前記保護フィルムをキャリアーとして搬送されることを特徴とする包装袋の製造方法。
  2. 前記基材フィルムは、両面が熱融着可能なフィルムからなることを特徴とする請求項1の包装袋の製造方法。
  3. 帯状をなす長尺の基材フィルムを折り重ね又は複数枚重ね合わせてなる複葉の基材フィルムをその長手方向に搬送しつつ、前記基材フィルムの内面同士を向かい合わせたのち、加熱されたシール部材の間に前記基材フィルムを挟み込んでヒートシールすることにより包装袋を連続して製造する包装袋の製造装置であって、
    基材フィルムを搬送する基材フィルム搬送手段と、
    ポリエステルまたはナイロンからなる保護フィルムを供給する保護フィルム供給手段と、
    加熱されたシール部材を前記基材フィルムに重ね合わされた前記保護フィルムに当接させることによって該保護フィルムを介して前記基材フィルムに伝導された熱により前記基材フィルムの内面同士をヒートシールするヒートシール手段と、
    ヒートシール後に前記保護フィルムを前記基材フィルムから取り外す保護フィルム除去手段と、
    を備えることにより、前記ヒートシールの際には、前記基材フィルムと前記保護フィルムとが擬似的に積層体となり、この積層体が前記保護フィルムをキャリアーとして搬送されることを特徴とする包装袋の製造装置。
  4. 前記基材フィルム搬送手段と前記保護フィルムと前記保護フィルム供給手段と前記ヒートシール手段と前記保護フィルム除去手段とを備えたシール用装置群が、基材フィルムの送り方向に沿って複数直列に配設されており、
    各シール用装置群は、それぞれ、包装袋の異なる部分に対応した基材フィルムの異なる部分をヒートシールするようになっていることを特徴とする請求項3に記載の包装袋の製造装置。
JP2004240702A 2004-08-20 2004-08-20 包装袋の製造方法及び製造装置 Expired - Lifetime JP4536457B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004240702A JP4536457B2 (ja) 2004-08-20 2004-08-20 包装袋の製造方法及び製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004240702A JP4536457B2 (ja) 2004-08-20 2004-08-20 包装袋の製造方法及び製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006056142A JP2006056142A (ja) 2006-03-02
JP4536457B2 true JP4536457B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=36104018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004240702A Expired - Lifetime JP4536457B2 (ja) 2004-08-20 2004-08-20 包装袋の製造方法及び製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4536457B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100837997B1 (ko) * 2006-12-21 2008-06-13 (주) 보성인더스트리 합성수지 필름 봉투 제조방법
KR100825638B1 (ko) 2007-01-23 2008-04-25 (주) 보성인더스트리 합성수지 필름 봉투 제조방법
JP2016084174A (ja) * 2014-10-28 2016-05-19 ケイディケイ株式会社 ラミネートされた袋体及びその製造方法
JP7534568B1 (ja) 2024-03-08 2024-08-14 株式会社ショーエイコーポレーション 包装袋の製造方法及び包装袋の製造装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4110128Y1 (ja) * 1964-08-17 1966-05-14
JPH0623878A (ja) * 1992-04-22 1994-02-01 Windmoeller & Hoelscher 熱塑性プラスチックのシートウェブの密封装置
JPH07156918A (ja) * 1993-12-01 1995-06-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ヒートシール装置
JPH07329217A (ja) * 1994-06-10 1995-12-19 Gunze Ltd 融着切断加工装置
JPH11348150A (ja) * 1998-06-08 1999-12-21 Yuuki:Kk 溶着性の単体フィルム用縦型包装製袋機
JP2004136623A (ja) * 2002-10-21 2004-05-13 Chokoku Gravure Sapporo Kk 単層フィルム製袋装置、単層フィルム接着方法および単層フィルム接着機

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4110128Y1 (ja) * 1964-08-17 1966-05-14
JPH0623878A (ja) * 1992-04-22 1994-02-01 Windmoeller & Hoelscher 熱塑性プラスチックのシートウェブの密封装置
JPH07156918A (ja) * 1993-12-01 1995-06-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ヒートシール装置
JPH07329217A (ja) * 1994-06-10 1995-12-19 Gunze Ltd 融着切断加工装置
JPH11348150A (ja) * 1998-06-08 1999-12-21 Yuuki:Kk 溶着性の単体フィルム用縦型包装製袋機
JP2004136623A (ja) * 2002-10-21 2004-05-13 Chokoku Gravure Sapporo Kk 単層フィルム製袋装置、単層フィルム接着方法および単層フィルム接着機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006056142A (ja) 2006-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1535729B1 (en) Laminated material, process for producing laminated material, method of heat sealing laminated material and packaging container
JP2011251728A (ja) 包装袋供給装置
JP4536457B2 (ja) 包装袋の製造方法及び製造装置
EP1598176B1 (en) Laminate material, laminate material manufacturing method, laminate material heat-sealing method, and package container
JP4536434B2 (ja) 製袋方法及び製袋機
US7404869B2 (en) Method for producing packaging laminated material
JP3539948B2 (ja) 単層フィルム製袋装置、単層フィルム接着方法および単層フィルム接着機
JP6121039B1 (ja) 底ガゼット付き袋体の製造方法
JP2001219961A (ja) 包材ロール
JP4627038B2 (ja) 無菌充填用紙容器内縦シールテープ及び縦シールテープ付き無菌充填用紙容器
JP2009154427A (ja) 積層フィルムの連結構造および連結方法
JP7563790B2 (ja) 縦型充填包装設備
JP3390147B2 (ja) 自立袋連続製造方法
WO2022180986A1 (ja) 製袋方法、および、製袋機
JP2023124342A (ja) 包装袋の製造装置および製造方法
JP2533038B2 (ja) ヘッダ―付ガゼット袋の製造方法
US11383888B2 (en) Flexible packaging with internal release
JP5656450B2 (ja) 包装充填装置
WO2021241569A1 (ja) 包装袋
WO2021241328A1 (ja) 製袋機、製袋方法、および、袋
JP7119366B2 (ja) 包装体及びその製造方法
JPH11129333A (ja) フィルムの溶着方法および溶着装置
JPH07156918A (ja) ヒートシール装置
JP3167775U (ja) 多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルム
CN115427312A (zh) 包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100223

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100616

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4536457

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250