JP3167775U - 多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルム - Google Patents

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Abstract

【課題】管理中、搬送中、製造中等に一方のチャック付テープ部材の位置が全く「ズレ」ないチャック付平袋を製造するための帯状フイルムを提供する。【解決手段】帯状フイルムXは、その内面1に印刷を施していない非印刷層を有すると共に、該非印刷層の中央部に、折り返すと実質的に平袋の裏側部分となる左右の幅広部分を残してかつ該帯状フイルムの平行両側端部8,11と直交するように合成樹脂製チャックを構成するオスか又はメスのいずれか一方のチャック付テープ部材5のシール部分を所要幅の熱接着性固定体を介して仮止めする。また一方のチャック付テープ部材5には、一方のチャックに係着自在な他方のチャック等を有する他方のチャック付テープ部材6が予め装着され、さらに一側外面には、少なくとも予め印刷層15を施して、多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルムを形成する。【選択図】図6

Description

本考案は、多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルムに関するものである。
まず特許文献1は、包装用塩化ビニル系樹脂積層フイルムの製造方法に関するもので、「該特許文献1の第2図には、下方に位置するチューブ状フイルム1を上方に位置する一対のピンチロール2の間に通して偏平化し、該偏平化されたチューブ状フイムル1を、ガイドローラを介してグラビア印刷機4まで案内し、該グラビア印刷機4のドラムの胴体部分に該チューブ状フイムル1の一側内面を沿うようにあてがいながら印刷を施した後、ロール状巻回体(巻取り手段)3cで巻き取る事項」が開示されている(符号は特許文献1のもの)。
この特許文献1の製造方法で得られた帯状フイルム(例えば袋を製造するためのロール状フイルム)は、チューブ状フイルム1の一側面に印刷層が施され、一方、他側面は非印刷層である点は本考案と同様である。
しかしながら、本考案のフイルムは、特許文献1の製造物(包装用塩化ビニル系樹脂積層フイルム)に対して、次に列挙するような相違点がある。
すなちわ、(a)本考案のフイルムは、チューブ状ではなく、外観上観察すると、物理的に単なる帯状フイルムである点、(b)本考案のフイルムは、その内面にオス・メスのいずれか一方のチャック付テープ部材が予め固定的に装着されている点、(b)付言すると、本考案の前記オス・メスのチャック付テープ部材は、帯状フイルムの内面に印刷を施していない非印刷層の中央部に、折り返すと実質的に単一の平袋を連続して製造することができるように平袋の裏側部分となる左右の幅広部分を残して、かつ該帯状フイルムの長手方向の平行両側端部と直交するように前記合成樹脂製チャックを構成するオスか又はメスかいずれか一方のチャック付テープ部材が単数又は複数の所要幅の熱接着性固定体を介して位置がズレないように仮止めされている点、(c)一方のチャック付テープ部材には、前記一方のチャックに直線状に係着自在な他方のチャック及び帯状フイルムの前記非印刷層の前記幅広部分の内面に対して熱接着性のシール部分を有する他方のチャック付テープ部材が予め装着されている点、(d)本考案の単一の平袋と成り得る一側外面には、少なくとも予め文字、図形、絵柄、商号、商標等の商品等標識が、帯状フイルムの長手方向に所定間隔を有して設けた複数の識別子を基準として連続的に繰り返す印刷層として施されている点、がそれぞれ相違する。
次に特許文献2には、パッケージを製造するための装置が記載されているが、このパッケージ製造装置も、特許文献1と同様に、製造工程で「印刷機に対してパッケージを完全に位置決めした状態で印刷を施すもの」である。付言すると、該特許文献2によって得られた製造物も特許文献1と同様に、前述した本考案の(a)乃至(d)の特徴事項が存在しない。
次に特許文献3には、「内面に熱接着性樹脂層を有する表裏2枚の胴部フイルム1a、1bの袋体1の両サイドに、内側面が前記胴部フイルム1a、1bの内側面と熱接着性を有する樹脂フイルムで、外側面を内にしてV字状に折り込まれた横ガゼット4を、その上端縁4bが開口部2に位置する雌雄爪咬合型チャック3より下方に位置する長さ寸法で接着し、かつこの横ガゼット4の上端縁4bは前記表裏2枚の胴部フイルム1a、1bの何れか一方の内側面に寄せて、前記胴部フイルム内側面および横ガゼット4の内側面と熱接着性を有し、かつ前記雌雄爪咬合型チャック3の雌雄爪3a、3bの何れか一方のチャックを形成したチャック付シールテープ8で接着した事項」が記載されている(符号は特許文献3のもの)。
この特許文献3は横ガゼットを備えた合成樹脂製チャック付の袋体が関するものであり、該特許文献3には、例えば図8、図9等で示すように、袋体1の開口部2付近の対向内面に雌と雄の爪咬合型チャック部材の各シール部分をそれぞれ熱接着する事項が記載されている。
しかしながら、この特許文献3には、例えば特許文献4と同様に、通常のチャック付き平袋を製造するために帯状フイルムの一側表面に予め印刷層を設ける点は記載されていない。また、チャック付シールテープをフイルム内面に仮止めする事項も記載されていない。
最後に特許文献5には、本考案と同様に「合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルム」が開示されている。
しかしながら、この特許文献5にも、(ア)オスか又はメスかいずれか一方のチャック付テープ部材を、熱接着性固定体を介してフイルム内面に仮止めする点、(イ)帯状フイルムの一側表面に予め印刷層を設ける点、(ウ)オスか又はメスのいずれか一方のチャックを、実質的に単一の平袋と成り得る上端部を切り裂くと、該平袋の上端開口付近に存在するように位置付けられる点等、がそれぞれ記載されていない。
なお、特許文献6には、超音波溶着製品に関する技術的事項が開示されている。すなわち、特許文献6には、比較的低温で、複数の繊維部材の一部が、好ましくはホットメトル溶着剤などの溶着補助剤を介して超音波により溶着できる旨が記載されている。
特公昭62−36860号公報 特表2010−533082号公報 特開平9−216642号公報 特開平11−20051号公報 特許第3881021号公報 特開2006−346862号公報
従来、平袋の製造業者は、例えば普通一般にロール状に巻回された帯状フイルムを複数本のガイドローラを介して供給する帯状フイルム供給手段、該帯状フイルム供給手段から供給された前記帯状フイルムの対向内面にオス及びメスの各チャック付テープ部材を配設するチャック付テープ部材配設手段、該チャック付テープ部材配設手段によって配設された前記チャック付テープ部材を帯状フイルムの対向内面にそれぞれ熱接着する手段、前記帯状フイルムの外面に所望する印刷層を形成するための印刷機(なお、印刷機は製袋機と別個独立に存在する場合もある。)、食品を包んだ状態で帯状フイルムの所要箇所をシールした後に所定寸法の袋体に切断する切断手段等をそれぞれ備えた製袋機を工場内に設置している。
したがって、製袋機は非常に大掛かりなものとなっており、それを設置するための広いスペースが必要である、印刷機や各種のインクを含む備品等が必要である、作業準備に手間がかかる、印刷前の帯状フイルム材料の保存や在庫の管理が必要である等の問題点があった。
本考案は、上記問題点に鑑み、予め印刷層を有する帯状フイルムであって、かつオスか又はメスのいずれか一方のチャックを有するチャック付テープ部材を、その内面に仮止め状態に備えた平袋を製造するための帯状フイルムを、平袋の製造業者に対して供給することにより、従来の問題点を解消することである。また第2の目的は、帯状フイルムのフイルム内面に仮止めした一方のチャックを有するチャック付テープ部材の位置が全くズレないことである。さらに、食品等の内容物がチャック付テープ部材に干渉する事態等を防ぐことである。
本考案の多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルムの基本的構成は、上端部、下端部及び両端部に相当する左右の幅広部分を折り畳むように折り返えした対向端部のそれぞれがシールされていると共に、フイルムの内面に相当する内側部分及びフイルムの外面に相当する外側部分を有し、かつ前記内側部分にオス・メスの合成樹脂製チャック付テープ部材がそれぞれ一体的に取り付けられている内容物収納の平袋を形成するための帯状フイルムは、該帯状フイルムの内面に印刷を施していない非印刷層を有すると共に、該非印刷層の中央部に、折り返すと実質的に前記平袋の裏側部分となる前記左右の幅広部分を残してかつ該帯状フイルムの平行両側端部と直交するように前記合成樹脂製チャックを構成するオスか又はメスのいずれか一方のチャック付テープ部材のシール部分を所要幅の熱接着性固定体を介して仮止めし、また一方のチャック付テープ部材には、一方のチャックに係着自在な他方のチャック及び帯状フイルムの非印刷層の幅広部分の内面に対して熱接着性のシール部分を有する他方のチャック付テープ部材が予め装着され、さらに、前記平袋と成り得る帯状フイルムの外面には、少なくとも予め印刷層として施されている、ことである。
付言すると、本考案の多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルムは、上端部、下端部及び両端部に相当する左右の幅広部分を折り畳むように折り返えした対向端部のそれぞれがシールされていると共に、フイルムの内面に相当する内側部分及びフイルムの外面に相当する外側部分を有し、かつ前記内側部分にオス・メスの合成樹脂製チャック付テープ部材がそれぞれ一体的に取り付けられている内容物収納の平袋を形成するための帯状フイルムであって、前記帯状フイルムは、前記平袋の一側内面に相当する該帯状フイルムの内面に印刷を施していない非印刷層を有すると共に、該非印刷層の中央部に、折り返すと実質的に前記平袋の裏側部分となる前記左右の幅広部分を残して、かつ該帯状フイルムの平行両側端部と直交するように前記合成樹脂製チャックを構成するオスか又はメスのいずれか一方のチャック付テープ部材のシール部分の少なくとも両端部を、単数又は複数の所要幅の熱接着性固定体を介して仮止めし、また前記一方のチャック付テープ部材には、前記一方のチャックに係着自在な他方のチャック及び帯状フイルムの前記非印刷層の前記幅広部分の内面に対して熱接着性のシール部分を有する他方のチャック付テープ部材が予め装着され、さらに、前記平袋と成り得る帯状フイルムの外面には、少なくとも予め商品等標識が、帯状フイルムの長手方向に所定間隔を有して設けた複数の識別子を基準として連続的に繰り返す印刷層が施されていることを特徴とする。
上記構成に於いて、好ましくは、前記熱接着性固定体は、線状或いは短片状、或いは又幾何学形状のいずれかの超音波溶着片であり、また前記オス及びメスの両方のチャックは、実質的に単一の平袋と成り得る上端部を切り裂くと、該平袋の上端開口付近に存在するように位置付けられていることを特徴とする。さらに好ましくは、複数の識別子は、少なくとも帯状フイルムの長手方向の平行両側端部か、又は商品等標識の何れかに設けられていることを特徴とする。ここで「超音波溶着」とは、公知又は新規な手段を問わず、例えば特許文献6に記載されているような溶着固定方法をいう。
(a)合成樹脂製チャックを構成するオスか又はメスのいずれか一方のチャック付テープ部材のシール部分の少なくとも両端部を、熱接着性固定体を介して該一方のチャック付テープ部材の位置がずれないように仮止めしたので、管理中、搬送中、製造中等に一方のチャック付テープ部材の位置が全く「ズレ」ない。また、一方のチャック付テープ部材に他方のチャック付テープ部材が係着されているので、製造工程に於いて、一方のチャック及び他方のチャックをフイルム内面の所望する位置に正確に取付けることができる。したがって、平袋(例えば食品を包んだ包装体)の不良品が生じ難い。
(b)平袋の製造業者は、帯状フイルムの外面に所望する印刷層を形成するための印刷機を備えた高価な製袋機を、自己の工場内に設置する必要がない。したがって、製造業者にとっては、設備投資をローコストに抑えることができる、工場内の限られたスペースを有効活用することができる、作業や管理が楽である、製袋時間を著しく短縮化することができるなど色々な利点がある。
(c)請求項2に記載の考案は、フイルムの内面に熱接着性固定体を介して固定された一方のチャック付テープ部材が全く物理的に位置ずれしない。
(d)また請求項2に記載の考案は、オス及びメスの両方のチャックが、実質的に単一の平袋と成り得る上端部を切り裂くと、該平袋の上端開口付近に存在するように位置付けられているので、内装物の大きな収容容積を稼ぐことができると共に、完成品としての平袋の上端部を切り裂いて開口した場合に於いて、その開口幅が開口端部の全幅になるので、内容物がチャック付テープ部材に干渉する恐れもない。
(e)さらに、請求項3に記載の考案は、複数の識別子が、少なくとも帯状フイルムの長手方向の平行両側端部か、又は商品等標識の何れかに設けられているので、製袋機の製造工程に於いて、図示しない制御部は所定寸法の単一の平袋を切断するための正確な情報を取得することができる。
以下、図面を参照にして、本考案の実施形態の一例を説明する。Xは合成樹脂製の帯状フイルムで、該帯状フイルムXを販売する者が製袋業者に販売する際は、帯状フイルムXを、例えば図6で示すように棒状軸17に巻付けられたロール状の状態となる。例えば棒状軸を介して又は介さないでロール状(反物状)に巻付けられた帯状フイルムXは、図示しない製袋機により、図7及び図8で示すような合成樹脂製の偏平状の袋(ここでは「平袋」という。)Yを製造するための、食材や食品包装体用フイルムとなる。
まず図1は、連続する帯状フイルムXの一部を省略した裏面(内面)を、平らな状態で示した概略説明図である。帯状フイルムXの長手方向の両端は所要の長さまで連続している。ここで、図1を参照にして帯状フイルムXの構成を簡単に説明する。
1は平袋Yの内側部分となるフイルム内面、これに対して、2は平袋Yの外側部分となるフイルム外面、3はフイルムの内端部側(巻き取る方の後端部)、4はフイルムの外端部側(送りだす方の先端部)、5は本実施例では一方(オス側)のチャック付テープ部材、6は本実施例では他方(メス側)のチャック付テープ部材、7は帯状フイルムXの幅方向の左側端部8と前記オス側のチャック付テープ部材5の左端部9の間に相当する帯状フイルムXの左幅広部分、10は帯状フイルムXの幅方向の右側端部11と前記オス側チャック付テープ部材5の右端部12の間に相当する帯状フイルムXの右幅広部分である。
そして、13は仮止め手段としての単数又は複数の熱接着性固定体、本実施例では超音波溶着性の扁平状の細長い線状のもの(好ましくはホットメトル溶着剤などの溶着補助剤を介して超音波により溶着できるもの)で、後述するように、オスか又はメスのいずれか一方のチャック付テープ部材のシール部分の少なくとも両端部(実施形態では長手方向の全幅)を、帯状フイルムXのフイルム内面1に直線状に溶着固定する。
次に図2は、図1の2−2線概略説明図である。紙面上、上側が帯状フイルムXの内面で、このフイルム内面1にはテープ状のシール部分を介してオス側のチャック付テープ部材5が帯状フイルムの長手方向に所定間隔を有して複数個配設されている。このオス側のチャック付テープ部材5には、メス側のチャック付テープ部材6が互いのチャック5b、6bを介して係着自在に設けられている。説明の便宜上、中間に存在するメス側のチャック付テープ部材6を、その対となるオス側のチャック付テープ部材5から分離して示す。
図1で示すように、これらオス・メスのチャック付テープ部材5、6は、平袋Yの裏側部分となる左右の幅広部分7、10を残して、かつ帯状フイルムXの長手方法の平行両側端部(平行側端部)8、11と直交するようにフイルム内面1に各々配設されている。
そして、本実施形態では、前記オス側のチャック付テープ部材5は、フイルム内面1の左側端部8から、そのシール部分に重ってフイルム内面1の右側端部11に至る熱溶着性の筋状体或いは線状体の溶着補助剤を有する熱接着性固定体13を介して剥離しないように溶着固定されている。
次に図3は、オス・メスのチャック付テープ部材5、6の斜視図である。フイルム内面1に仮止めされるオス側のチャック付テープ部材5は、テープ状の可撓性ベース部5aと、この可撓性ベース部の表面の中央部に、その長手方向に直線状に突設された硬質合成樹脂製オスチャック5bとから成り、その長さは帯状フイルムの左右の幅広部分7、10の合計よりも多少短い。付言すると、前記左右の幅広部分7、10の合計はオス・メスのチャック付テープ部材5、6よりも長い。
しかして、前記可撓性ベース部5aの裏面(図3では見えない部分)は、フイルム内面1に熱接着性を有する接着層を全面的に有している。
これに対して、該可撓性ベース部5aの表面(図3では見える部分、或いはオスチャック5bを有する表面)は、非熱接着性の処理層となっている。この点はメス側のチャック付テープ部材6も同様の構成であり、テープ状の可撓性ベース部6aと、この可撓性ベース部の表面の中央部に、その長手方向に直線状に突設された硬質合成樹脂製メスチャック6bとから成り、その長さは帯状フイルムの左右の幅広部分7、10の合計よりも多少短い。付言すると、メス側のチャック付テープ部材6の長さは、オス側のチャック付テープ部材5と同一である。
しかしながら、メス側のチャック付テープ部材6の可撓性ベース部6aの幅は、前記オス側のチャック付テープ部材5の可撓性ベース部5aのそれよりも短く、いわゆる羽根状のシール部分6aが片側だけに延在する形態となっている。もちろん、羽根状のシール部分6aは両辺に存在していても良い。
羽根状のシール部分或いは可撓性ベース部6aの裏面(図3では見える部分)は、フイルム内面1に熱接着性を有する接着層を全面的に有している。
これに対して、該可撓性ベース部6aの表面(図3では見えない部分、或いはメスチャック6bを有する表面)は、非熱接着性の処理層となっている。
したがって、前記可撓性ベース部5aの表面と、これに対向状態に対接する前記可撓性ベース部6aの表面は、平袋Yの開口端部において非接触状態と成る。
次に図4は、図1と同様に、連続する帯状フイルムXの一部を省略した表面(外面)を、平らな状態で示した概略説明図である。また図5は前記図4の印刷層の一部を拡大した概略説明図である。
本考案の特徴事項の一つは、単一の平袋Yと成り得る一側外面(外装と成り得るフイルム外面)2には、少なくとも予め文字a、図形b、絵柄c、商号d、商標e等の商品等標識MTが、帯状フイルムXの長手方向に所定間隔を有して設けた複数の識別子16、16を基準として連続的に繰り返す印刷層15として施されていることである。
前記印刷層15を形成する印刷機は、公知又は新規の物が利用されるが、例えば帯状フイルムXのフイルム外面2に数回(例えば3回)の印刷を繰り返して商品等標識MTを施す。
次に図6は、フイルム内面1に多数のオス・メスのチャック付テープ部材5、6を仮止め状態で配設し、一方、フイルム外面2に商品等標識MT及び複数の識別子16、16を有する印刷層15が設けられた帯状フイルムXを、棒状軸17を介して巻き取っている状態を示す概略説明図である。
例えばロール状に巻き取られた帯状フイルムXは、図示しない製袋機の帯状フイルム供給手段に水平状態又は縦状態に配設される。
次に、図7は図示しない印刷機を有しない製袋機でもって、平袋Yを製造する場合を漫画的に示した工程図である。なお、製造方法の考案は、実用新案法の保護の対象外なので、この漫画的工程図は、あくまでも、本考案の構造を理解するための材料の一つに過ぎない。
符号Aは帯状フイルムXの先端部側4が上方に位置するように、帯状フイルムXを縦方向に示したその一部分であり、紙面上、フイルム内面1が開いた状態で見える。
符号Bは帯状フイルムXの右幅広部分(背面部分に成る所)7をフイルム内面1側に折り畳んだ状態を示す。一方、符号Cは左幅広部分(背面部分に成る所)10をフイルム内面1側に折り畳み、かつシームとなる折り畳み対向端部を互いに熱接着した状態を示す。
符号Dは平袋Yの底部分になるべき箇所を熱接着する手段を構成する第1挟持バー19を介して熱接着した状態を示す。符号Eはオス・メスのチャック付テープ部材5、6よりも上方に位置する開口端部20から包装対象の内容物21を入れる状態を示す。
符号Fは内容物21を開口端部20から入れた後、平袋Yの頂縁部分になるべき箇所及び仮止め等されているオス・メスのチャック付テープ部材5、6を前述した熱接着する手段を構成する複数本の第2挟持バー19A、19Aを介して同時に熱接着した状態を示す。
そして、符号Gは切断手段を介して内容物21を収納した製品としての平袋Yを得た状態の説明図である。
最後に、図8乃至図11は、単体としての平袋Yの各説明図で、図8は正面側から見た斜視図、図9は背面側から見た斜視図、図10は要部の概略断面説明図、図11は頂縁部分(上端部)22を切り裂いた状態の説明図である。
これらの各図から明らかなように、前記オス及びメスの両方チャック5、6は、実質的に単一の平袋と成り得る上端部22を切り裂くと、該平袋Yの上端開口23付近に存在するように位置付けられているので、食品等の内装物21の大きな収容容積を稼ぐことができると共に、その開口幅Wが開口端部23の略全幅(およそ同一幅)になるので、内容物21がチャック付テープ部材5、6に干渉する恐れもない。
なお、最終製品としての平袋Yの外観構成は、普通一般の平袋と相違しないので、ここではその詳細な説明は割愛する。
帯状フイルムXやオス・メスのチャック付テープ部材5、6の各素材は、普通一般の帯状フイルムやそれらと同一或いは同様である。
すなわち、帯状フイルムXに素材に関しては、製造上の容易化等を考慮し、例えばポリエステルを素材により複層フイルムとして構成されている。
帯状フイルムXの素材やオス・メスのチャック付テープ部材5、6の構成に関しては、例えば特許文献3の段落0015、段落0016、段落0017に詳細に記載されている事項である。
また図12は、合成樹脂製チャックを構成するオスか又はメスのいずれか一方のチャック付テープ部材のシール部分の少なくとも両端部を、単数又は複数の所要幅の熱接着性固定体を介して仮止めした構成を示す。
付言すると、図12(a)は、1本の線状の超音波溶着片13を用いて、前記チャック付テープ部材5のシール部分5bの長手方向の全幅をフイルム内面1に超音波溶着した実施形態であり、一方、図12(b)は、四角、円形、楕円形、菱形等の幾何学的形状の短片13を用いて、前記チャック付テープ部材5のシール部分5bの長手方向の両端部を部分的にフイルム内面1に超音波溶着した実施形態である。
このように、超音波溶着可能な熱接着性固定体13は、線状或いは短片状、或いは又幾何学形状のいずれかの超音波溶着片であっても良い。
本考案は、製袋機を用い、食品等の内容物を包装体に充填する分野で利用される。
連続する帯状フイルムXの一部を省略した内面を平らな状態で示した概略説明図。 図1の2−2線概略説明図。 オス・メスのチャック付テープ部材5、6の斜視図。 連続する帯状フイルムXの一部を省略した表面を平らな状態で示した概略説明図。 図4の印刷層の一部を拡大した概略説明図。 帯状フイルムXの巻き取り状態の概略説明図。 平袋Yを製造する場合の工程図。 平袋Yの正面側から見た斜視図。 平袋Yの背面側から見た斜視図。 平袋Yの要部の概略断面説明図。 平袋Yの頂縁部分(上端部)を切り裂いた状態の説明図。 熱接着性固定体の実施形態の説明図。
X…帯状フイルム、Y…平袋、1…フイルム内面、2…フイルム外面、3…内端部側、4…外端部側、5…一方のチャック付テープ部材、5a、6a…可撓性ベース部、5b…オスチャック、6b…メスチャック、6…他方のチャック付テープ部材、7…左幅広部分、8、11…平行両側端部(平行側端部)、10…右幅広部分、13…熱接着性固定体、15…印刷層、MT…商品等標識、16…識別子、20…開口端部、21…内容物。

Claims (4)

  1. 帯状フイルムは、その内面に印刷を施していない非印刷層を有すると共に、該非印刷層の中央部に、折り返すと実質的に平袋の裏側部分となる左右の幅広部分を残してかつ該帯状フイルムの平行両側端部と直交するように合成樹脂製チャックを構成するオスか又はメスのいずれか一方のチャック付テープ部材のシール部分を所要幅の熱接着性固定体を介して仮止めし、また一方のチャック付テープ部材には、一方のチャックに係着自在な他方のチャック及び帯状フイルムの非印刷層の幅広部分の内面に対して熱接着性のシール部分を有する他方のチャック付テープ部材が予め装着され、さらに、平袋と成り得る一側外面には、少なくとも予め印刷層として施されている、多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルム。
  2. 請求項1に於いて、前記熱接着性固定体は、線状或いは短片状或いは又幾何学形状のいずれかの超音波溶着片であり、また前記オス及びメスの両方のチャックは、実質的に単一の平袋と成り得る上端部を切り裂くと、該平袋の上端開口付近に存在するように位置付けられていることを特徴とする多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルム。
  3. 請求項1又は請求項2に於いて、印刷層は複数の識別子を含み、該識別子は少なくとも帯状フイルムの長手方向の平行両側端部か、又は商品等標識の何れかに設けられていることを特徴とする多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルム。
  4. 多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するために、その内面に長手方向に所定間隔を有してチャック付テープ部材が配設されている帯状フイルムであって、前記帯状フイルムは、前記平袋の一側内面に相当する該帯状フイルムの内面に印刷を施していない非印刷層を有すると共に、該非印刷層の中央部に、折り返すと実質的に前記平袋の裏側部分となる左右の幅広部分を残して、かつ該帯状フイルムの平行両側端部と直交するように前記合成樹脂製チャックを構成するオスか又はメスのいずれか一方のチャック付テープ部材のシール部分の少なくとも両端部を、単数又は複数の所要幅の熱接着性固定体を介して仮止めし、また前記一方のチャック付テープ部材には、前記一方のチャックに係着自在な他方のチャック及び帯状フイルムの前記非印刷層の前記幅広部分の内面に対して熱接着性のシール部分を有する他方のチャック付テープ部材が予め装着され、さらに、前記平袋と成り得る一側外面には、少なくとも予め商品等標識が、帯状フイルムの長手方向に所定間隔を有して設けた複数の識別子を基準として連続的に繰り返す印刷層が施されていることを特徴とする多数の合成樹脂製チャック付平袋を製造するための帯状フイルム。
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