JP4320353B2 - 製袋機 - Google Patents

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Description

この発明は、プラスチック袋を製造する製袋機に関するものである。
プラスチック袋として胴部、サイドガセット部およびジッパ部を有するものが使用されている。これまでにその製袋機も開発され、提案されている。たとえば、特開2004−010055号公報(特許文献1)に記載されている製袋機がそれである。同公報の製袋機では、胴材が2層に重ね合わされ、その長さ方向に送られる。さらに、サイドガセット材があらかじめ2つ折りされ、胴材の幅方向に配置され、両層の胴材間に挿入され、ジッパ材が胴材の長さ方向に配置され、両層の胴材間に挿入される。さらに、サイドガセット材およびジッパ材の挿入後、胴材の長さ方向において、縦シール装置によって胴材とジッパ材がヒートシールされる。さらに、胴材の長さ方向において、縦シール装置によって両層の胴材がヒートシールされ、その縦シール部が形成され、胴材の幅方向において、横シール装置によって胴材とサイドガセット材がヒートシールされ、その横シール部が形成される。したがって、胴材によってプラスチック袋の胴部が形成され、サイドガセット材によってプラスチック袋のサイドガセット部が形成され、ジッパ材によってプラスチック袋のジッパ部が形成される。さらに、縦シール部によってプラスチック袋の頂縁が形成され、横シール部によってプラスチック袋の側縁が形成される。
プラスチック袋にサイドガセット部および底部をもたせることもできる。たとえば、特開2000−254984号公報(特許文献2)に記載されている製袋機では、サイドガセット材が胴材の幅方向に配置され、両層の胴材間に挿入され、底材が胴材の長さ方向に配置され、両層の胴材間に挿入される。さらに、胴材の長さ方向において、縦シール装置によって胴材と底材がヒートシールされ、その縦シール部が形成され、胴材の幅方向において、横シール装置によって胴材とサイドガセット材がヒートシールされ、その横シール部が形成される。したがって、胴材によってプラスチック袋の胴部が形成され、サイドガセット材によってプラスチック袋のサイドガセット部が形成され、底材によってプラスチック袋の底部が形成される。さらに、縦シール部によってプラスチック袋の底縁が形成され、横シール部によってプラスチック袋の側縁が形成される。
ところで、最近、製袋機によって背の高い袋を製造し、その袋にサイドガセット部およびジッパ部または底部をもたせることが要望されているが、上記公報の製袋機では、サイドガセット材が胴材の幅方向に配置されることは前述したとおりである。そして、胴材の幅方向において、横シール装置によって胴材とサイドガセット材がヒートシールされ、その横シール部が形成され、横シール部によってプラスチック袋の側縁が形成される。したがって、胴材の長さ方向ではなく、幅方向がプラスチック袋の高さ方向であり、背の高い袋を製造するには、胴材として大きい幅のものを使用する必要があるが、それは容易ではない。たとえば、胴材をその長さ方向に送るとき、普通、送り機構に送りローラが使用され、送りローラによって胴材が送られ、ガイドローラによってそれが案内されるが、大きい幅の胴材の場合、送りローラおよびガイドローラに胴材の幅に対応する長さのものを使用せねばならず、その剛性に問題がある。
さらに、胴材を2層に重ね合わせるとき、たとえば、特開2001−158057号公報(特許文献3)に記載されているように、胴材を単一の原反から引き出し、中心線に沿ってスリットし、分割し、これを2層に重ね合わせることが多い。この場合、原反の胴材に印刷を施すと、スリット後、それを2層に重ね合わせても、印刷柄が互いにずれることはないが、技術上、原反の胴材の幅を増大させることは制限され、この方式を背の高い袋に採用することはできない。このため、胴材を2本の原反から引き出し、2層に重ね合わさねばならず、両層の胴材に伸びの差が生じ、その差が漸次累積され、印刷柄が互いにずれるという問題もある。
したがって、この発明は、胴部およびサイドガセット部を有するプラスチック袋を製造する製袋機において、背の高い袋を製造するとき、胴材として大きい幅のものを使用する必要がないようにすることを目的としてなされたものである。
特開2004−010055号公報 特開2000−254984号公報 特開2001−158057号公報
この発明によれば、胴材が2層に重ね合わされ、その長さ方向に送られる。さらに、サイドガセット材供給機構によって複数のサイドガセット材が2つ折りされ、供給され、各サイドガセット材が胴材の長さ方向に配置され、胴材の幅方向において、各サイドガセット材が間隔を置いて対向する。そして、そのサイドガセット材が両層の胴材間に挿入される。さらに、各サイドガセット材が一定長さに分断され、胴材の長さ方向において、分断されたサイドガセット材が間隔を置いて配置される。さらに、サイドガセット材の挿入後、胴材の長さ方向において、縦シール装置によって胴材とサイドガセット材がヒートシールされ、その縦シール部が形成される。したがって、胴材によってプラスチック袋の胴部が形成され、サイドガセット材によってプラスチック袋のサイドガセット部が形成される。さらに、縦シール部によってプラスチック袋の側縁が形成される。
好ましい実施例では、胴材の重ね合わせ前、各サイドガセット材が一方の層の胴材に供給される。そして、胴材が2層に重ね合わされたとき、各サイドガセット材が両層の胴材間に挿入される。
さらに、サイドガセット材の供給後、各サイドガセット材が一定長さに分断される。
サイドガセット材の供給前、各サイドガセット材を一定長さに分断し、分断したサイドガセット材を一方の層の胴材に供給するようにしてもよい。
さらに、胴材の重ね合わせ前、ジッパ材が一方の層の胴材に供給され、胴材の幅方向に配置される。さらに、ジッパ材が分断されたサイドガセット材間に配置され、胴材が2層に重ね合わされたとき、ジッパ材が両層の胴材間に挿入される。さらに、サイドガセット材およびジッパ材の挿入後、胴材の幅方向において、横シール装置によって胴材とジッパ材がヒートシールされる。したがって、ジッパ材によってプラスチック袋のジッパ部が形成される。
さらに、サイドガセット材およびジッパ材の挿入後、胴材の幅方向において、横シール装置によって両層の胴材がヒートシールされ、その横シール部が形成され、横シール部によってプラスチック袋の頂縁が形成される。
ジッパ材ではなく、底材を両層の胴材間に供給し、挿入し、胴材の幅方向に配置し、分断されたサイドガセット材と組み合わせるようにしてもよい。さらに、サイドガセット材および底材の挿入後、胴材の幅方向において、横シール装置によって胴材と底材をヒートシールし、その横シール部を形成してもよい。この場合、底材によってプラスチック袋の底部を形成し、横シール部によってプラスチック袋の底縁を形成することができる。
さらに、ヒートシール後、胴材の幅方向において、カッタによって両層の胴材がカットされる。
以下、この発明の実施例を説明する。
図1はこの発明にかかる製袋機を示す。この製袋機は図6のプラスチック袋を製造するためのものである。図6のプラスチック袋は矩形状のもので、背の高い袋であり、頂縁1、底縁2および側縁3を有する。さらに、このプラスチック袋は特開2004−010055号公報に記載されているプラスチック袋と同様の構成のもので、胴部4およびサイドガセット部5を有し、胴部4が2層に重ね合わされ、サイドガセット部5はプラスチック袋の両側に配置され、その側縁3に沿ってのび、両層の胴部4間に折り込まれ、2つ折りされている。したがって、図7に示すように、サイドガセット部5は2つ折り内縁6および解放外縁7を有する。さらに、ジッパ部8がそれと組み合わされている。ジッパ部8はプラスチック袋の頂縁1に沿ってのび、両層の胴部4間に配置されている。そして、両層の胴部4が2つ折りされたサイドガセット部5にヒートシールされている。さらに、両層の胴部4が互いにヒートシールされ、そのヒートシール部9がプラスチック袋の側縁3および頂縁1に沿って形成されている。さらに、両層の胴部4がその間のジッパ部8にヒートシールされている。ジッパ部8はチャック部と呼ばれることもあり、それ自体は一般に使用されているところのもので、雄部材にはめ込まれる雌部材を有し、雄部材および雌部材はテープと一体成型されている。そして、両層の胴部4が雄部材および雌部材のテープにヒートシールされる。
なお、胴部4およびサイドガセット部5は基材とシーラントのラミネートフィルムからなる。そして、シーラントによって胴部4の内面が形成され、基材によって胴部4の外面が形成されている。さらに、2つ折りされた状態のサイドガセット部5において、シーラントによってサイドガセット部5の外面が形成され、基材によってサイドガセット部5の内面が形成されていることも特開2004−010055号公報のものと同様である。
さらに、ジッパ部8の近傍位置において、サイドガセット部5の一端部が2つ折りされたままで斜めに折り曲げられている。その折り曲げ線はサイドガセット部5の一端縁と2つ折り内縁6の交点を頂点とする三角形の底辺からなる。そして、サイドガセット部5の一端部がその折り曲げ線に沿って折り曲げられ、これによってサイドガセット部5の三角フラップ10が形成されており、胴部4、サイドガセット部5および三角フラップ10がプラスチック袋の側縁3に沿ってヒートシールされている。この結果、三角フラップ10によって胴部4とサイドガセット部5が閉じられ、それに大きいシール強度をもたせることができ、サイドガセット部5の一端部に洩れは生じないことも特開2004−010055号公報のものと同様である。
そして、図6のプラスチック袋の製造工程において、図1の製袋機では、胴材11が2層に重ね合わされ、その長さ方向に送られる。この実施例では、送り機構に送りローラ12が使用されており、胴材11がガイドローラ13を通り、送りローラ12に導かれ、2層に重ね合わされ、送りローラ12によって胴材11が送られ、ガイドローラ13によってそれが案内される。送りローラ12は一定回転数ずつ間欠的に回転し、図2に示すように、胴材11は一定長さLずつ間欠的に送られる。そして、その長さLによってプラスチック袋の高さが決定される。
さらに、サイドガセット材供給機構によって複数のサイドガセット材14が2つ折りされ、供給され、各サイドガセット材14が胴材11の長さ方向に配置され、胴材11の幅方向において、各サイドガセット材14が間隔を置いて対向する。そして、そのサイドガセット材14が両層の胴材11間に挿入される。さらに、サイドガセット材供給機構にサイドガセット材分断機構が組み込まれており、各サイドガセット材14が一定長さに分断され、胴材11の長さ方向において、分断されたサイドガセット材14が間隔を置いて配置される。
さらに、この実施例では、一対のサイドガセット材14があらかじめ2つ折りされ、胴材11の重ね合わせ前、各サイドガセット材14が一方の層の胴材11に供給され、サイドガセット材14の供給後、各サイドガセット材14が一定長さに分断される。さらに、胴材11の重ね合わせ前、ジッパ材15が一方の層の胴材11に供給され、胴材11の幅方向に配置される。さらに、ジッパ材15が分断されたサイドガセット材14間に配置される。
たとえば、胴材11が上下に重ね合わされ、その重ね合わせ前、下側の層の胴材11の両側において、各サイドガセット材14が胴材11の幅方向に導かれる。さらに、サイドガセット材供給機構に一対のターンバー16が使用され、各ターンバー16が胴材11の上方に配置され、固定されており、各サイドガセット材14が各ターンバー16に係合する。ターンバー16はサイドガセット材14に対し45°の角度をもって傾斜する。したがって、各サイドガセット材14が各ターンバー16に案内され、90°の角度をもって方向変換され、下側の層の胴材11に供給され、その上面に載置され、胴材11の長さ方向に配置される。その位置は胴材11の側縁に対応する位置であり、サイドガセット材14は胴材11の側縁に沿ってのびる。したがって、胴材11の幅方向において、各サイドガセット材14が間隔を置いて対向するものである。図3に示すように、サイドガセット材14は内向きに折り込まれた状態に配置される。
さらに、サイドガセット材分断機構にポイントシール装置17が使用され、サイドガセット材14の供給後、胴材11の間欠送り毎に、ポイントシール装置17によってサイドガセット材14と胴材11がヒートシールまたは超音波シールされ、仮止めされる。その位置は胴材11の側縁に近接した位置である。したがって、その後、胴材11が送られるとき、胴材11によってサイドガセット材14が引っ張られ、送られる。
さらに、胴材11の両側において、各サイドガセット材14が胴材11の幅方向に導かれるとき、胴材11の間欠送り毎に、ミシン目形成機構18がサイドガセット材14に作用し、サイドガセット材14にミシン目が形成される。ミシン目形成機構18はトムソン刃からなり、サイドガセット材14の幅方向にのび、駆動機構によってトムソン刃が下降し、これがサイドガセット材14に押し付けられ、ミシン目はサイドガセット材14の幅方向に形成される。ミシン目形成機構18にロータリナイフを使用し、これをサイドガセット材14の幅方向に走行させ、ミシン目をサイドガセット材14の幅方向に形成するようにしてもよい。
さらに、胴材11によってサイドガセット材14が引っ張られ、送られ、ミシン目がポイントシール装置17の位置を通過したとき、ブレーキ機構19がサイドガセット材14に作用し、サイドガセット材14にブレーキ力が加えられる。たとえば、ブレーキ機構19にピンチローラが使用され、ピンチローラにサイドガセット材14が挟まれ、その状態でサイドガセット材14が送られ、ピンチローラにブレーキ力が加えられ、サイドガセット材14にブレーキ力が加えられ、ブレーキ力によってサイドガセット材14が停止する。したがって、サイドガセット材14がミシン目で引きちぎられ、分断される。その後、胴材11が停止したとき、ポイントシール装置17によってサイドガセット材14と胴材11がヒートシールまたは超音波シールされ、ミシン目が再度形成され、胴材の間欠送り毎に、これが順次繰り返される。したがって、各サイドガセット材14が一定長さに分断され、分断されたサイドガセット材14が間隔を置いて配置されるものである。ブレーキ力によってサイドガセット材14を停止させず、減速させ、速度差によってサイドガセット材14が引きちぎられ、分断されるようにしてもよい。
さらに、ポイントシール装置17の下流位置に縦シール装置20および冷却装置21が配置されており、胴材11の間欠送り毎に、縦シール装置20によってサイドガセット材14と胴材11がヒートシールまたは超音波シールされ、仮止めされ、冷却装置21によってそれが冷却される。その位置も胴材11の側縁に近接した位置である。縦シール装置20は上側および下側シールバーからなり、冷却装置21は上側および下側冷却バーからなる。さらに、エンドレスのテフロン(登録商標)シート22によって上側シールバーおよび上側冷却バーが被覆され、包囲されている。テフロン(登録商標)シート22は上側シールバーおよび上側冷却バーとサイドガセット材14がくっつかないようにするためのものである。さらに、胴材11およびサイドガセット材14が送られるとき、サイドガセット材14との摩擦によってテフロン(登録商標)シート22が移動し、循環する。テフロン(登録商標)シート22を強制的に移動させ、循環させるようにしてもよい。さらに、図4に示すように、サイドガセット材14がミシン目で引きちぎられたとき、その始端はテフロン(登録商標)シート22と胴材11間に位置する。したがって、その後、ポイントシール装置17によってサイドガセット材14と胴材11が仮止めされ、胴材11によってサイドガセット材14が引っ張られ、送られるとき、テフロン(登録商標)シート22によってサイドガセット材14が案内され、サイドガセット材14が円滑に送られる。
さらに、ターンバー16よりも上流位置において、ジッパ材15が下側の層の胴材11に供給され、その上面に載置され、胴材11の幅方向に配置される。たとえば、ジッパ材供給機構にオートハンドが使用され、オートハンドによってジッパ材15が供給される。ジッパ材15が供給されたとき、ヒートシール装置または超音波シール装置によってジッパ材15と胴材11がヒートシールまたは超音波シールされ、仮止めされるようにしてもよい。ホットメルトまたはパートコートによってジッパ材15と胴材11が付着され、仮止めされるようにしてもよい。その後、胴材11によってジッパ材15が送られ、サイドガセット材14がミシン目で引きちぎられ、分断されるものである。そして、ジッパ材15が分断されたサイドガセット材14間に配置される。
その後、縦シール装置20によってサイドガセット材14と胴材11がヒートシールまたは超音波シールされ、仮止めされ、ジッパ材15と胴材11もヒートシールまたは超音波シールされ、仮止めされる。さらに、その後、胴材11の間欠送り毎に、たとえば、図5に示すように、ガイド板23がサイドガセット材14に重ね合わされ、ガイド板23によってサイドガセット材14が押さえられる。さらに、へら24がサイドガセット材14と胴材11間に挿入され、へら24によってサイドガセット材14の一端部が持ち上げられ、折り返され、これがガイド板23に沿って折り曲げられ、これによってサイドガセット材14の三角フラップ25が形成される。これは特開2004−10055号公報に記載されているものと同様である。
したがって、この製袋機では、その後、胴材11が2層に重ね合わされたとき、各サイドガセット材14が両層の胴材11間に挿入される。ジッパ材15も両層の胴材11間に挿入される。
さらに、この製袋機では、サイドガセット材14およびジッパ材15の挿入後、胴材11の間欠送り毎に、胴材11の長さ方向において、縦シール装置26によって胴材11とサイドガセット材14がヒートシールされ、その縦シール部27が形成される。分断されたサイドガセット材14間では、縦シール装置26によって両層の胴材11がヒートシールされ、胴材11とジッパ材15がヒートシールされる。その後、胴材11の間欠送り毎に、胴材11の長さ方向において、冷却装置28によってその縦シール部27が冷却される。さらに、その後、胴材11の間欠送り毎に、胴材11の幅方向において、横シール装置29によって胴材11とジッパ材15がヒートシールされる。その後、胴材11の間欠送り毎に、胴材11の幅方向において、横シール装置30によって両層の胴材11がヒートシールされ、その横シール部が形成される。
なお、縦シール装置26に胴材送り長さLの2倍の長さをもたせ、胴材11とサイドガセット材14を2回にわたってヒートシールするようにしてもよい。冷却装置28に胴材送り長さLの2倍の長さをもたせ、縦シール部27を2回にわたって冷却するようにしてもよい。さらに、胴材11の長さ方向において、2つの横シール装置29を胴材送り長さLに対応する間隔を置いて配置し、胴材11とジッパ材15を2回にわたってヒートシールするようにしてもよい。2つの横シール装置30を胴材送り長さLに対応する間隔を置いて配置し、両層の胴材11を2回にわたってヒートシールするようにしてもよい。
さらに、ヒートシール後、胴材11の幅方向において、カッタ31によって両層の胴材11がカットされる。その位置は横シール部に対応する位置である。
したがって、胴材11によってプラスチック袋の胴部4が形成され、サイドガセット材14によってプラスチック袋のサイドガセット部5が形成され、ジッパ材15によってプラスチック袋のジッパ部8が形成され、三角フラップ25によってサイドガセット部5の三角フラップ10が形成される。さらに、縦シール部27によってプラスチック袋の側縁3が形成され、横シール部によってプラスチック袋の頂縁1が形成される。
この製袋機の場合、サイドガセット材14が胴材11の長さ方向に配置されることは前述したとおりである。そして、胴材11の長さ方向において、縦シール装置26によって胴材11とサイドガセット材14がヒートシールされ、その縦シール部27が形成され、縦シール部27によってプラスチック袋の側縁3が形成される。したがって、胴材11の長さ方向がプラスチック袋の高さ方向であり、背の高い袋であっても、胴材11として幅の大きいものを使用する必要はなく、背の高い袋を容易に製造することができる。送り機構に送りローラ12を使用し、送りローラ12によって胴材11を送り、ガイドローラ13によってそれを案内するとき、送りローラ12およびガイドローラ13に胴材11の幅に対応する長さのものを使用すればよく、その剛性の問題もない。
さらに、胴材11の幅を増大させる必要がなく、特開2001−158057号公報のものと同様、胴材を単一の原反から引き出し、中心線に沿ってスリットし、分割し、これを2層に重ね合わせることができる。したがって、それに印刷を施したとき、印刷柄が互いにずれることもない。
さらに、各サイドガセット材14が一定長さに分断され、胴材11の長さ方向において、分断されたサイドガセット材14が間隔を置いて配置されることも前述したとおりである。したがって、ジッパ材15を分断されたサイドガセット材14間に配置することができる。この結果、サイドガセット材14とジッパ材15を互いに干渉させず、胴材11とサイドガセット材14を的確にヒートシールし、胴材11とジッパ材15を的確にヒートシールすることができる。ガイド板23およびへら24によってサイドガセット材14の三角フラップ25を形成し、縦シール装置26によって胴材11、三角フラップ25およびサイドガセット材14をヒートシールし、それに大きいシール強度をもたせることもできる。
なお、この発明には種々の変形例が考えられる。たとえば、サイドガセット材14を2つ折りし、供給すると、その解放外縁が不慮に開くおそれがある。したがって、サイドガセット材14を2つ折りするとき、パートコートによってサイドガセット材14の解放外縁を閉じ、開かないようにしてもよい。
この実施例では、サイドガセット材14の供給後、各サイドガセット材14が一定長さに分断されるようにしたものを説明したが、サイドガセット材14の供給前、各サイドガセット材14を一定長さに分断し、分断したサイドガセット材14を一方の層の胴材11に供給し、適宜の手段によってサイドガセット材14と胴材11を仮止めするようにしてもよい。サイドガセット材14の分断後、折り曲げステーションでサイドガセット材14の三角フラップ25を形成し、そのサイドガセット材14を一方の層の胴材11に供給するようにしてもよい。
図8に示すように、一対のサイドガセット材14ではなく、それ以上の数のサイドガセット材14を一方の層の胴材11に供給し、胴材11の幅方向において、各サイドガセット材14が間隔を置いて対向するようにしてもよい。特開2004−010055号公報のものと同様、サイドガセット材14として2倍の幅のものを使用し、これを長さ方向中心線の両側で2つ折りしてもよい。この場合、ヒートシール後、胴材11、サイドガセット材14およびジッパ材15をスリット線32に沿ってスリットし、その後、カッタ31によって両層の胴材11をカットすると、複数のプラスチックを同時に製造することができる。胴材11、サイドガセット材14およびジッパ材15をトリミング線33に沿ってトリミングするようにしてもよい。
この製袋機は図9のプラスチック袋を製造することも可能である。図9のプラスチック袋も矩形状のもので、背の高い袋であり、胴部4およびサイドガセット部5を有し、サイドガセット部5は図6のサイドガセット部と同様のものである。さらに、このプラスチック袋も頂縁1を有するが、このプラスチック袋にジッパ部8はない。したがって、頂縁1と三角フラップ10が間隔を置いて配置されている。さらに、底部32がそれと組み合わされ、底部32はプラスチック袋の底縁2に沿ってのび、両層の胴部4間に折り込まれ、2つ折りされ、2層に重ね合わされている。さらに、図10に示すように、底部32の両端に補助ガセット部33が形成され、補助ガセット部33は45°の角度をもって折り返され、両層の底部32間に折り込まれ、2つ折りされている。そして、プラスチック袋の底縁2において、図11に示すように、底部32が両層の胴部3間に挿入され、補助ガセット部33は底部32とともに胴部4とサイドガセット部5間に挿入される。さらに、両層の胴部4が両層のサイドガセット部5にヒートシールされ、両層の底部32にヒートシールされ、頂縁1と三角フラップ10間において、両層の胴部4が互いにヒートシールされ、そのヒートシール部34がプラスチック袋の側縁3および底縁2に沿って形成されている。さらに、両層の補助ガセット部33が両層のサイドガセット部5にヒートシールされ、そのヒートシール部34がプラスチック袋の底縁2に沿って形成されている。
図9のプラスチック袋を製造するには、底材を底部32および補助ガセット部33が形成されるよう2つ折りし、折り返し、これを両層の胴材11間に供給し、挿入し、胴材11の幅方向に配置し、分断されたサイドガセット材14と組み合わせればよい。たとえば、サイドガセット材14の一端部に三角フラップ25を形成し、胴材11の重ね合わせ後、その間欠送り毎に、上側の層の胴材11をサイドガセット材14に仮止めし、トムソン刃を上側の層の胴材11に押し付け、胴材11の幅方向において、上側の層の胴材11だけをサイドガセット材14の他端部の位置でカットし、これによって胴材11の開口部を形成する。その後、底材を胴材11の開口部に通し、両層の胴材11間に挿入し、胴材11の幅方向に配置し、サイドガセット材14の他端部において、底材を分断されたサイドガセット材14と組み合わせる。
さらに、その後、胴材11の長さ方向において、縦シール装置によって胴材11とサイドガセット材14をヒートシールし、その縦シール部27を形成し、胴材11の幅方向において、横シール装置によって胴材11と底材をヒートシールし、その横シール部を形成する。その後、胴材11の幅方向において、カッタによって両層の胴材11をカットすればよい。この場合、胴材11によってプラスチック袋の胴部4が形成され、サイドガセット材14によってプラスチック袋のサイドガセット部5が形成され、底材によってプラスチック袋の底部32および補助ガセット部33が形成される。さらに、縦シール部27によってプラスチック袋の側縁3が形成され、横シール部によってプラスチック袋の底縁2が形成される。
この発明の実施例を示す側面図である。 図1の製袋機の平面図である。 図1の胴材およびサイドガセット材の断面図である。 図1のサイドガセット材とテフロン(登録商標)シートの関係を示す拡大図である。 図2のサイドガセット材、ガイド板およびへらの関係を示す拡大図である。 図1の製袋機で製造されるプラスチック袋の正面図である。 図6のプラスチック袋の分解図である。 他の実施例を示す平面図である。 他のプラスチック袋の正面図である。 図9のプラスチック袋の分解図である。 図9のプラスチック袋の斜視図である。
符号の説明
11 胴材
12 送りローラ
14 サイドガセット材
15 ジッパ材
16 ターンバー
17 ポイントシール装置
18 ミシン目形成機構
19 ブレーキ機構
26 縦シール装置
27 縦シール部
29,30 横シール装置
31 カッタ

Claims (8)

  1. 胴部およびサイドガセット部を有するプラスチック袋を製造する製袋機であって、
    胴材を2層に重ね合わせ、その長さ方向に送る送り機構と、
    複数のサイドガセット材を2つ折りし、供給し、前記各サイドガセット材が前記胴材の長さ方向に配置され、前記胴材の幅方向において、前記各サイドガセット材が間隔を置いて対向し、そのサイドガセット材が両層の胴材間に挿入されるようにするとともに、前記各サイドガセット材を一定長さに分断し、前記胴材の長さ方向において、分断されたサイドガセット材が間隔を置いて配置されるようにするサイドガセット材供給機構と、
    前記サイドガセット材の挿入後、前記胴材の長さ方向において、前記胴材とサイドガセット材をヒートシールし、その縦シール部を形成する縦シール装置とからなり、
    前記胴材によって前記プラスチック袋の胴部を形成し、前記サイドガセット材によって前記プラスチック袋のサイドガセット部を形成し、前記縦シール部によって前記プラスチック袋の側縁を形成するようにしたことを特徴とする製袋機。
  2. 前記胴材の重ね合わせ前、前記各サイドガセット材を一方の層の胴材に供給し、前記胴材が2層に重ね合わされたとき、前記各サイドガセット材が両層の胴材間に挿入されるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
  3. 前記サイドガセット材の供給後、前記各サイドガセット材を一定長さに分断するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の製袋機。
  4. 前記サイドガセット材の供給前、前記各サイドガセット材を一定長さに分断し、分断したサイドガセット材を前記一方の層の胴材に供給するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の製袋機。
  5. さらに、前記胴材の重ね合わせ前、ジッパ材を前記一方の層の胴材に供給し、前記胴材の幅方向に配置し、前記ジッパ材が分断されたサイドガセット材間に配置され、前記胴材が2層に重ね合わされたとき、前記ジッパ材が両層の胴材間に挿入されるようにするジッパ材供給機構と、
    前記サイドガセット材およびジッパ材の挿入後、前記胴材の幅方向において、前記胴材とジッパ材をヒートシールする横シール装置とを備え、
    前記ジッパ材によって前記プラスチック袋のジッパ部を形成するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の製袋機。
  6. さらに、前記サイドガセット材およびジッパ材の挿入後、前記胴材の幅方向において、両層の胴材をヒートシールし、その横シール部を形成する横シール装置を備え、
    前記横シール部によって前記プラスチック袋の頂縁を形成するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の製袋機。
  7. さらに、底材を両層の胴材間に供給し、挿入し、前記胴材の幅方向に配置し、分断されたサイドガセット材と組み合わせる底材供給機構と、
    前記サイドガセット材および底材の挿入後、前記胴材の幅方向において、前記胴材と底材をヒートシールし、その横シール部を形成する横シール装置とを備え、
    前記底材によって前記プラスチック袋の底部を形成し、前記横シール部によって前記プラスチック袋の底縁を形成するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の製袋機。
  8. さらに、ヒートシール後、前記胴材の幅方向において、両層の胴材をカットするカッタを備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の製袋機。
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