JP4535756B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技領域内に、移動する入賞口を有する入賞装置を備えたパチンコ機などの遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ機においては、遊技領域内に複数の釘や風車等を配設し、発射装置から遊技領域に発射された遊技球の流下方向にランダムな変化を与えて、遊技球の動きを楽しむように構成されている。
また、遊技領域には、複数の入賞口が配設されており、遊技領域を流下する遊技球がこれらの入賞口の何れかに入賞した場合には、所定数の賞球が遊技者に付与されるようになっている。
ところで、上記の複数の入賞口には、例えば、アタッカー式の大入賞口やチューリップ型の入賞口等があり、これらの入賞口は、所定条件の成立に基づいて遊技球を受け入れない状態(または遊技球を受け入れ難い状態)から遊技球を受け入れ易い状態へと変換されるものである。
これらの入賞口においては、各々が独立して構造を変化させて遊技球の受け入れ状態を変化させるものであって、複数の入賞口が関連して遊技球の受け入れ状態を変化させるものではなかった。
そこで、複数の入賞口が互いに遊技盤の上下方向に配置され、少なくとも上側又は下側の入賞口を遊技盤面に対して移動可能とし、この移動により上側の入賞口が下側の入賞口の開閉蓋としての機能を有し、複数の入賞口が関連して遊技球の受け入れ状態を変化させるように構成したパチンコ機が、例えば、特開2002−119661号公報(特許文献1)に開示されている。
この遊技機は、上段の移動可能な二つの入賞口が接近することで下段の入賞口への入賞を阻止し、上段の二つの入賞口が離反することで下段の入賞口に遊技球が入賞可能となる構成である。
特開2002−119661号公報
しかしながら、上記のように構成したパチンコ機では、入賞口が遊技盤面上を移動するため、入賞口が移動する先々にそれぞれ遊技球を遊技盤裏面側へと導く開口部を設ける必要がある。遊技盤裏面側に効率よく遊技球を導くためには、上記の開口部を遊技盤面上に露出させた状態にしておけば良いのであるが、ピアノ線や樹脂プレート等を開口部内に挿入して不正に賞球を排出させるという不正行為が発生する虞があるため、開口部が露出した状態のままでは、このような不正行為を誘発し兼ねないという重大な問題があった。
また、特許文献1では、同一の入賞口に入賞の難易度を持たせることを主眼としており、複数の入賞口を関連させて大入賞口とするような遊技者の興趣を高める工夫はなされていなかった。
本発明は、このような事情に鑑みて創案されたものであり、複数の入賞口が遊技盤面上で移動でき、入賞球を効率よく遊技盤裏面側へと誘導することができるとともに、入賞口となる開口部にピアノ線や樹脂プレート等を挿入する不正行為を防止することができ、さらに遊技者の興趣を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたものであり、請求項1に記載のものは、遊技領域内を移動する入賞口を有する入賞装置を備えた遊技機において、
前記入賞装置は、
左右方向の中央部分に第1入賞口を配設するとともに、該第1入賞口を区画する両側壁にスリットを開設し、且つ左右方向に沿って複数の貫通口を並設した平板状の取付ベース部材と、
左右方向に沿って第2入賞口と、開口して遊技球が通過可能な複数の球導入部とを並設した平板状の第1スライド部材と、
左右方向に沿って第3入賞口と、開口して遊技球が通過可能な複数の球導入部とを並設した平板状の第2スライド部材と、
を備えており、
前記取付ベース部材は、その表面側に重ね合わせるように配置された前記第1スライド部材および第2スライド部材を左右方向に案内するガイド部を有するとともに、前記第1入賞口と連通する位置に複数の貫通口のうちの一の貫通口を開設し、
前記第1スライド部材および第2スライド部材は、前記ガイド部に係合した状態で駆動機構により左右方向に移動可能とし、
前記第1入賞口の両側壁のスリットは、前記第1スライド部材と第2スライド部材が前後方向に重合した肉厚分の奥行きを有するとともに、該スリット内に前記第1スライド部材および第2スライド部材を遊嵌した状態とし、
前記取付ベース部材に並設した複数の貫通口は、
前記第2入賞口および第3入賞口が第1入賞口から離隔した常態の場合に、前記第2スライド部材と重ならない位置で前記第2入賞口と直接連通する位置、および、前記第1スライド部材と重ならない位置で第3入賞口と直接連通する位置に配置するとともに、
前記第1スライド部材および第2スライド部材を移動して前記第1入賞口に、前記第2入賞口および第3入賞口が近接した状態となった場合に、前記移動した前記第1スライド部材および第2スライド部材に設けられる複数の球導入部のうちの何れかを介して前記第2入賞口または第3入賞口の各々と連通する位置に配置し、
前記取付ベース部材に開設した複数の貫通口のうち、前記第2入賞口または第3入賞口と連通しない貫通口は、前記第1スライド部材または第2スライド部材によって閉塞されることを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記第1スライド部材および第2スライド部材に設けた複数の球導入部は、前記取付ベース部材に開設した複数の貫通口と連通しない状態においては、他方のスライド部材および前記取付ベース部材のいずれか一方もしくは双方によって閉塞されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、遊技領域に、前記第1スライド部材または第2スライド部材の作動条件を成立させるための球通過検出手段を各スライド部材に対応させて設け、該球通過検出手段により遊技球の通過が検出されることを条件に、その検出手段に対応するスライド部材が作動するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、複数の識別情報をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示する変動表示ゲームを実行可能な変動表示装置を備え、
前記変動表示ゲームの停止識別情報の組合せ態様が予め定めた特別表示態様となった場合に、所定の利益を付与可能な特別遊技状態が発生可能であって、
前記入賞装置の第1入賞口、第2入賞口および第3入賞口は、これらを区画する側壁が近接した状態に変換して、前記特別遊技状態において所定の利益を付与するための大入賞口として機能することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機である。
請求項5に記載のものは、複数の識別情報をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示する変動表示ゲームを実行可能な変動表示装置を備え、
前記変動表示ゲームの停止識別情報の組合せ態様が予め定めた特別表示態様となった場合に、所定の利益を付与可能な特別遊技状態が発生可能であって、
前記入賞装置の第1入賞口、第2入賞口および第3入賞口は、前記変動表示ゲームを開始するための始動条件を成立させる始動入賞口として機能することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の遊技機である。
請求項6に記載のものは、遊技領域内を移動する入賞口を有する入賞装置を備えた遊技機において、
前記入賞装置は、
左右方向の中央部分に第1入賞口を配設するとともに、該第1入賞口を区画する両側壁にスリットを開設し、且つ左右方向に沿って複数の貫通口を並設した平板状の取付ベース部材と、
左右方向に沿って、第2入賞口と、開口して遊技球が通過可能な複数の球導入部とを並設した平板状の第1スライド部材と、
左右方向に沿って、第3入賞口と、開口して遊技球が通過可能な複数の球導入部とを並設した平板状の第2スライド部材と、
を備え、
前記取付ベース部材は、
その表面側に重ね合わせるように配置された前記第1スライド部材および第2スライド部材を左右方向に案内するガイド部と、
左右方向の中央部分に配設される第1入賞口と、
該第1入賞口を区画する両側壁に開設されるスリットと、
左右方向に沿って並設される複数の貫通口と、
該複数の貫通口が離隔した部位に形成されるベース側離隔壁と、を備え、
前記第1スライド部材は、
第2入賞口と、
該第2入賞口から前記第1入賞口側へ並設され、開口して遊技球が通過可能な複数の第1スライド部材側球導入部と、
該複数の第1スライド部材側球導入部から離隔した部位に形成される第1スライド部材側離隔壁と、を備え、
前記第2スライド部材は、
第3入賞口と、
該第3入賞口から前記第1入賞口側へ並設され、開口して遊技球が通過可能な複数の第2スライド部材側球導入部と、
該複数の第2スライド部材側球導入部から離隔した部位に形成される第2スライド部材側離隔壁と、を備え、
前記複数の貫通口は、
左右方向中央に開設され、前記第1入賞口が連通する中央貫通口と、
該中央貫通口の一側に開設される一側貫通口と、
前記中央貫通口の他側に開設される他側貫通口と、
前記一側貫通口より、左右方向一側に向かって所定間隔離隔して開設される一側端貫通口と、
前記他側貫通口より、左右方向他側に向かって所定間隔離隔して開設される他側端貫通口と、を備え、
前記ベース側離隔壁は、
前記一側貫通口と前記一側端貫通口との間に形成されるベース側第1離隔壁と、
前記他側貫通口と前記他側端貫通口との間に形成されるベース側第2離隔壁と、を備え、
前記第1スライド部材側球導入部は、
前記第2入賞口に隣接する第1スライド部材側第1球導入部と、
該第1スライド部材側第1球導入部に隣接する第1スライド部材側第2球導入部と、
該第1スライド部材側第2球導入部より、前記第1入賞口側に所定間隔離隔して開設される第1スライド部材側第3球導入部と、からなり、
前記第1スライド部材側離隔壁は、前記第1スライド部材側第2球導入部と前記第1スライド部材側第3球導入部との間に形成される第1スライド部材側離隔壁を形成し、
前記第2スライド部材側球導入部は、
前記第3入賞口に隣接する第2スライド部材側第1球導入部と、
該第2スライド部材側第1球導入部に隣接する第2スライド部材側第2球導入部と、
該第2スライド部材側第2球導入部より、前記第1入賞口側に所定間隔離隔して開設される第2スライド部材側第3球導入部と、からなり、
前記第2スライド部材側離隔壁は、前記第2スライド部材側第2球導入部と前記第2スライド部材側第3球導入部との間に形成される第2スライド部材側離隔壁を形成し、
前記第1スライド部材および第2スライド部材は、前記ガイド部に係合した状態で駆動機構により左右方向に移動可能とし、
前記第1入賞口の両側壁のスリットは、前記第1スライド部材と第2スライド部材が前後方向に重合した肉厚分の奥行きを有するとともに、該スリット内に前記第1スライド部材および第2スライド部材を遊嵌した状態とし、
前記第2入賞口および前記第3入賞口が前記第1入賞口から離隔した常態においては、
前記第1入賞口内で前記第1スライド部材側第3球導入部と第2スライド部材側第3球導入部とが、前記中央貫通口に連通し、
前記第2入賞口が、第2スライド部材と重ならない位置に開設した前記一側端貫通口と連通するとともに、前記第3入賞口が、第1スライド部材と重ならない位置に開設した前記他側端貫通口と連通し、
且つ、前記第2入賞口または前記第3入賞口と連通しない前記一側貫通口および他側貫通口とが、前記第1スライド部材の第1スライド部材側離隔壁および第2スライド部材の第2スライド部材側離隔壁によって閉塞されるとともに、前記一側貫通口または他側貫通口と連通しない第1スライド部材側第1球導入部と第1スライド部材側第2球導入部、第2スライド部材側第1球導入部と第2スライド部材側第2球導入部とが、前記取付ベース部材のベース側第1離隔壁およびベース側第2離隔壁によって閉塞され、
前記第1スライド部材および第2スライド部材を移動して、前記第1入賞口に前記第2入賞口および前記第3入賞口が近接した状態においては、
前記第1入賞口内で前記第1スライド部材側第1球導入部と前記第2スライド部材側第1球導入部とが、前記中央貫通口に連通し、
前記第2入賞口が前記一側貫通口と前記第2スライド部材側第2球導入部と連通するとともに、前記第3入賞口が前記他側貫通口と前記第1スライド部材側第2球導入部と連通し、
且つ、前記第2入賞口または前記第3入賞口と連通しない前記一側端貫通口と前記他側端貫通口とが、前記第1スライド部材および第2スライド部材によって閉塞されるとともに、前記中央貫通口と連通しない前記第1スライド部材側第3球導入部と前記第2スライド部材側第3球導入部とが、前記取付ベース部材のベース側第1離隔壁およびベース側第2離隔壁によって閉塞されることを特徴とする遊技機である。
本発明の遊技機によれば、次のような優れた効果を奏する。
即ち、請求項1および請求項6に記載の発明によれば、遊技領域内を複数の入賞口が移動することができるとともに、入賞口に入賞した入賞球を効率よく遊技領域外部へと誘導することができる。
また、入賞口が移動した場合であっても、第2入賞口または第3入賞口と連通しない貫通口を確実に閉塞することができる。したがって、入賞口が移動しても貫通口が遊技者から見えてしまい体裁を損ねるような不都合がなくなる。さらに、貫通口を確実に閉塞できるので、入賞口となる貫通口内にピアノ線や樹脂プレート等を挿入して不正に賞球を排出させるという不正行為を防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、第1スライド部材および第2スライド部材に設けた複数の球導入部についても、取付ベース部材に開設した複数の貫通口と連通しない状態では閉塞されるので、遊技球が球導入部内で停留したり、不正行為を誘発したりするのを防止することができる。
請求項に記載の発明によれば、遊技領域に設けた球通過検出手段により遊技球の通過が検出されることを条件に、その検出手段に対応するスライド部材が作動するようにしたので、第1スライド部材と第2スライド部材とが異なる作動をする場合があり、遊技状態に変化を持たせて、遊技者の興趣を高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、第1入賞口、第2入賞口および第3入賞口は、これらを区画する側壁が近接した状態となった場合に、特別遊技状態において所定の利益を付与するための大入賞口として機能するので、複数の入賞口を関連させて大入賞口とすることができ、これまでにない外観態様で遊技者の興趣を高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、第1入賞口、第2入賞口および第3入賞口は、変動表示ゲームを開始するための始動条件となる始動入賞口としても機能するので、遊技状態が変化に富み、遊技者の興趣を高めることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は代表的な遊技機であるパチンコ機の遊技盤の正面図である。
この第1の実施形態のパチンコ機1の遊技盤2は、表面にガイドレール等の区画部材3により区画された遊技領域4を形成し、該遊技領域4内において、ほぼ中央には周囲がセンターケース5によって覆われた変動表示装置6を配設して、該変動表示装置6の下方には特別図柄始動口8を、さらにその下方には複数の入賞口を移動可能に設けた入賞装置10を、前記変動表示装置6の左右には球通過検出手段としての第1通過球検出ゲート11および第2通過球検出ゲート12を、前記特別図柄始動口8の左右には球通過検出手段としての第1普通図柄始動ゲート13および第2普通図柄始動ゲート14等を配設している。また、この遊技領域4内には、この他に、図示しない遊技球の流下方向を変える風車や障害釘、発光により各種の装飾表示を行うランプ・LED、及び入賞せずに流下した遊技球を回収するアウト口18などが設けられている。
変動表示装置6は、例えば、複数の変動表示領域(左側、中央、右側の3つの変動表示領域等)を設定して各表示領域の各々で独立して画像表示がなされる表示装置であって、例えば、任意の画像を表示可能なLCD(液晶表示器)、CRT(ブラウン管)等で表示画面部分が構成される。そして、この表示画面上の複数の変動表示領域には複数の識別情報(図柄)をそれぞれ変動表示する変動表示ゲーム等が表示される。
この変動表示装置6を囲むようにして設けられるセンターケース5は、遊技盤2前面に形成された遊技領域4のほぼ中央で、且つ特別図柄始動口8の直ぐ上方に配置されており、凹室20を備え、この凹室20の底面、すなわち奥の面に凹室開口部21を開設し、該凹室開口部21に臨んだ状態で変動表示装置6を配設しており、前記凹室20の下部上面において遊技球が転動することにより、直下の特別図柄始動口8に入賞し易いように成っている。
特別図柄始動口8は、前記変動表示装置6において変動表示ゲームを開始するための始動口であり、この始動口8への入賞は特別図柄始動センサ(図11参照)により検出される。後述するように、変動表示ゲームが開始されて停止識別情報の組合せ態様が予め定めた特別表示態様となった場合には、所定の利益を付与可能な特別遊技状態が発生可能である。
なお、特別図柄始動口8への遊技球の入賞については、特別図柄始動記憶として、例えば最大4回分を限度として記憶され、その始動記憶の状況が表示器やLED等で構成された始動記憶表示器22によって表示されるように成っている。
第1通過球検出ゲート11および第2通過球検出ゲート12にはそれぞれ第1通過球検出センサ161および第2通過球検出センサ162が、第1普通図柄始動ゲート13および第2普通図柄始動ゲート14にはそれぞれ第1普通図柄始動センサ152および第2普通図柄始動センサ153が備えられており、それぞれ遊技球の通過を検出するように成っている(図11参照)。
次に、複数の入賞口を移動可能に設けた前記入賞装置10について説明する。
図2は入賞装置の斜視図、図3は取付ベース部材の斜視図、図4は取付ベース部材の裏面側から見た斜視図である。図5において、(a)は第1スライド部材の斜視図、(b)は第2スライド部材の斜視図である。また、図6において、(a)は第1スライド部材の裏面図、(b)は第2スライド部材の裏面図である。さらに、図7において、(a)は第1入賞口の斜め裏側から見た斜視図、(b)は第1入賞口、第1,第2スライド部材、取付ベース部材が組み付けられた状態の断面図である。
図2に示すように、入賞装置10は、左右方向に長尺(横長)な平板状の取付ベース部材31と、初期状態において、この取付ベース部材31の前面左側に位置し、該取付ベース31の長さの半分を若干超える程度の長さを有する横長平板状の第1スライド部材81と、前記取付ベース31の前面右側に配設され、該取付ベース31の長さの半分を若干超える程度の長さを有する横長平板状の第2スライド部材101と、を備えており、取付ベース部材31の左右方向の中間部(ほぼ中央部)には第1入賞口71が配設され、この第1入賞口71を区画する両側壁にはスリット79が開設され、このスリット79内に第1スライド部材81の右側端部および第2スライド部材101の左側端部を遊嵌することにより、第1入賞口71内において第1スライド部材81と第2スライド部材101とが前後に重合した状態で移動可能とされ、取付ベース31の前面において、第2スライド部材101が第1スライド部材81よりも前方に配置されている。
図3及び図4に示すように、取付ベース部材31には、長手方向に沿って複数の貫通口61〜65が並設されており、長手方向のほぼ中央に位置する三連の貫通口61,62,63と、これらから左右に離隔した貫通口64,65との5つの貫通口から構成され、各貫通口61〜65はほぼ正方形を呈しており、遊技球が楽に通過し得る大きさに開設されている。三連の貫通口61,62,63の真中に位置する貫通口62(本発明の中央貫通口に相当)の前方には前記第1入賞口71が取り付けられるので、その上下には第1入賞口71をネジ等の止着部材により固定するための止着孔32が開口されている。そして、取付ベース部材31の四隅には、該取付ベース部材31をネジ等の止着部材により遊技盤2に取り付けるための取付孔33が開設されており、その長手方向がほぼ水平方向と成るように取り付けられる。なお、後述する図8及び図9の説明の便宜上、左側に離隔した貫通口64(本発明の一側端貫通口に相当)を隔てる取付ベース部分を左側の離隔壁部分68(本発明のベース側離隔壁、ベース側第1離隔壁に相当)と、右側に離隔した貫通口65(本発明の他側端貫通口に相当)を隔てる取付ベース部分を右側の離隔壁部分69(本発明のベース側離隔壁、ベース側第2離隔壁に相当)という。
また、取付ベース部材31の表面の貫通口61〜65よりも上部には、前記第1スライド部材81の長手方向に沿った水平方向の作動(移動)を案内する第1上側ガイド部35と、前記第2スライド部材101の長手方向に沿った水平方向の作動(移動)を案内する第2上側ガイド部36とが、前方に突出するように設けられており、これらガイド部35,36の下面基部には、後述する第1スライド部材81及び第2スライド部材101の係合部90,110が係合する溝部38,39がそれぞれ形成され、いわゆるレール部材を構成している。そして、第1上側ガイド部35は、取付ベース部材31の左端から右側に離隔した貫通口65の上部まで配設され、又、第2上側ガイド部36は、取付ベース部材31の右端から貫通口65の上部まで配設されており、該第2上側ガイド部36は、前記第1上側ガイド部35よりも少し下方に位置するとともに、第1上側ガイド部35よりも前方に突出している。
さらに、取付ベース部材31の表面の貫通口61〜65よりも下部には、取付ベース部材31の下縁部近傍を前方に隆起させるように第1下側ガイド部41と第2下側ガイド部42とが設けられており、第1下側ガイド部41は、取付ベース部材31の左端から貫通口65の左手前まで配設され、又、第2下側ガイド部42は、取付ベース部材31の右端から貫通口65の下部まで配設されている。第2下側ガイド部42は、前記第1下側ガイド部41よりも少し上方に位置するとともに、第1下側ガイド部41よりも前方に突出しており、取付ベース部材31の裏面側には、第1下側ガイド部41及び第2下側ガイド部42に相当する部位にそれぞれ横長の凹室43,44が形成され、第2下側ガイド部42に相当する凹室44は第1下側ガイド部41に相当する凹室43よりも深く窪んでいる。
したがって、第1スライド部材81の水平方向移動を案内する第1上側ガイド部35と第1下側ガイド部41との間隔は、第2スライド部材101の水平方向移動を案内する第2上側ガイド部36と第2下側ガイド部42との間隔よりも大きく設定されている。これは、第1スライド部材81の上下幅が第2スライド部材101の上下幅よりも大きく形成されていることに対応させたものである。
この様に、取付ベース31の上部には、長手方向に沿って第1上側ガイド部35及び第2上側ガイド部36が前方に突出するように設けられ、一方、取付ベース31の下部には、長手方向に沿って第1下側ガイド部41及び第2下側ガイド部42が前方に隆起するように設けられているので、これらのガイド部は取付ベース31自体を補強する機能をも果たすことになる。
前記第1下側ガイド部41に相当する凹室43内には、表面から見て左側に離隔した貫通口64の下部に位置するように第1ピニオンギヤ45が収納され、前記貫通口64の下部には第1ピニオンギヤ45を軸支する軸受孔46と、第1ピニオンギヤ45の一部を第1下側ガイド部41の上面から露出させるギヤ露出口47とが開設されている。また、前記第2下側ガイド部42に相当する凹室44内には、表面から見て右側に離隔した貫通口65の前方から見て右下部に位置するように第2ピニオンギヤ50が収納され、前記貫通口65の右下部には第2ピニオンギヤ50を軸支する軸受孔51と、第2ピニオンギヤ50の一部を第2下側ガイド部42の上面から露出させるギヤ露出口52とが開設されている。即ち、取付ベース部材31の裏面において、第1ピニオンギヤ45は、前記第1下側ガイド部41に相当する凹室43内に、裏面右側に離隔した貫通口64の下部に位置するように収納され、第2ピニオンギヤ50は、前記第2下側ガイド部42に相当する凹室44内に、裏面左側に離隔した貫通口65の左下部に位置するようにそれぞれ収納されており、第2ピニオンギヤ50は第1ピニオンギヤ45よりも前方(裏面において奥側)に配置されている。なお、第1ピニオンギヤ45及び第2ピニオンギヤ50は、それぞれパルスモータ(図示せず)により回転駆動される。したがって、本実施形態においては、モータ、ピニオンギア45,50、噛合部91,111などが本発明の駆動機構に相当する。
そして、取付ベース部材31の表面において、左側に離隔した貫通口64の左側には第1スライド部材81の初期位置を検出するコ字状の第1初期位置検出センサ55が設けられ、右側に離隔した貫通口65の右側には第2スライド部材101の初期位置を検出するコ字状の第2初期位置検出センサ56が設けられている。
第1スライド部材81は、前述したように、前記取付ベース31の長さの半分を若干超える程度の長さを有する横長な平板状の部材であり、図5(a)及び図6(a)に示すように、長手方向に沿って第2入賞口82と複数の球導入部85,86,87(本発明の第1スライド部材側球導入部に相当)とが並設されており、第2入賞口82と左二連の球導入部85,86とは隣接し、球導入部87(本発明の第1スライド部材側第3球導入部に相当)は右側に離隔して開設されている。第2入賞口82は上部及び後部が開口した中空直方体状(ポケット状)の入賞口として形成されており、各球導入部85,86,87はそれぞれ上端部まで開口を連通した長方形状の切欠部として開設されているが、上端部まで連通させないで長方形状の開口部として開設してもよい。なお、後述する図8及び図9の説明の便宜上、右側に離隔した球導入部87までの幅広な途中部分を右側の離隔壁部分89(本発明の第1スライド部材側離隔壁に相当)という。
第1スライド部材81の上端部には、長手方向に沿って前記第1上側ガイド部35の溝部38内に係合する係合部90が形成されており、この上端部には第2入賞口82の後部及び各球導入部85,86,87の開口が連通しているため、係合部90は断続的に形成されている。この係合部90は、前記第1上側ガイド部35の溝部38内に係合し得るように、カギ状(L字状)に屈曲している。また、第1スライド部材81の下端部には、長手方向に沿って噛合部91が設けられ、この噛合部91は、例えば、下方へ噛合歯を向けたラックギア状に形成され、前記取付ベース31の凹室43内に収納されて前記ギヤ露出口47から一部が露出される第1ピニオンギヤ45に噛み合うように成っている。なお、第1スライド部材81の下端部は後方へと突設され、この部分の下面に噛合部91が形成されている。この様に、第1スライド部材81の上端部の係合部90がカギ状に屈曲しており、下端部が後方へ突設されているので、これらにより第1スライド部材81自体が補強されることになる。また、第1スライド部材81の裏面において、第2入賞口82の右側には、前記第1初期位置検出センサ55によって検出される検出片95が設けられている。
そして、前記第2入賞口82の両側壁の基部には、前記第2スライド部材101の左端部分を遊嵌するためのスリット97が形成されている。これは、取付ベース31に第1スライド部材81及び第2スライド部材101を取り付けた場合に、第1スライド部材81及び第2スライド部材101は左右方向にスライド可能に取り付けられるが、第1スライド部材81の前方に第2スライド部材101が重なるように取り付けられるからである。なお、その取り付け状況については後で詳細に説明する。
第2スライド部材101は、前記第1スライド部材81とほぼ左右対称となるような構造を有しており、前述したように、前記取付ベース31の長さの半分を若干超える程度の長さを有する横長平板状部材であり、第1スライド部材81よりも上下幅が小さく形成されている。図5(b)及び図6(b)に示すように、長手方向に沿って第3入賞口102と複数の球導入部105,106,107(本発明の第2スライド部材側球導入部に相当)とが並設されており、第3入賞口102と右側二連の球導入部105,106とは隣接し、球導入部107は左側に離隔して開設されている。第3入賞口102は上部及び後部が開口した中空直方体状の入賞口として形成されており、各球導入部105,106,107はそれぞれ上端部まで連通した長方形状の切欠部として開設されているが、上端部まで連通させないで長方形状の開口部として開設してもよい。なお、後述する図8及び図9の説明の便宜上、球導入部106(本発明の第2スライド部材側第2球導入部に相当)から左側に離隔した球導入部107(本発明の第2スライド部材側第3球導入部に相当)との間の部分を左側の離隔壁部分108(本発明の第2スライド部材側離隔壁に相当)という。
第2スライド部材101の上端部には、長手方向に沿って前記第2上側ガイド部36の下面基部に形成された溝部39内に係合する係合部110が形成されており、この上端部には第3入賞口102の後部及び各球導入部105,106,107の開口が連通しているため、係合部110は断続的に形成されている。この係合部110は、前記第2上側ガイド部36の下面基部の溝部39内に係合し得るように、カギ状(L字状)に屈曲している。また、第2スライド部材101の下端部には、長手方向に沿って噛合部111が設けられ、この噛合部111は、例えば下方へ噛合歯を向けたラックギアによって形成され、前記取付ベース31の凹室44内に収納されて前記ギヤ露出口52から一部が露出される第2ピニオンギヤ50に噛み合うように成っている。第2スライド部材101の下端部は後方へと突設され、この突出部分の下面に噛合部111が形成されている。この様に、第2スライド部材101の上端部の係合部110がカギ状に屈曲しており、下端部が後方へ突設されているので、これらにより第2スライド部材101自体が補強されることになる。また、第2スライド部材101の裏面において、第3入賞口102の左側には、前記第2初期位置検出センサ56によって検出される検出片115が設けられている。なお、この第2スライド部材101は、前記取付ベース31の前面において、第1スライド部材81よりも前方に取り付けられるため、第3入賞口102にはスリットは形成されていない。その取り付け状況については後で詳細に説明する。
前記第1スライド部材81及び第2スライド部材101においては、それぞれ第2入賞口82、第3入賞口102が一体成形されているが、前記第1入賞口71は、前述したように、前記取付ベース31とは別部材として構成され、取付ベース31の長手方向のほぼ中央部に開設された貫通口62を覆うように、その上下に開口された止着孔32にネジ等の止着部材72により固定される(図2参照)。この第1入賞口71は、図7(a)に示すように、上部及び後部を開放した中空直方体状の部材であり、その上端部の両側にはフランジ状の止着部73,74が形成され、それぞれ止着孔75が開設されており、その下端部は下方へ延出され、該延出部77には二箇所の止着孔78が開設されている。この第1入賞口71は、図2に示す初期状態において、第1スライド部材81の右端部分及びその前方に重なり合った第2スライド部材101の左端部分を覆うように配置されるので、第1入賞口71の両側壁にはスリット79が開設されており、該スリット79は、第1スライド部材81及び第2スライド部材101が前後方向に重合した肉厚分の奥行きを有している。
次に、図2及び図7を用いて、本実施形態の入賞装置10の取り付け状況について説明する。図2は、入賞装置10の初期状態(常態)であり、まず、取付ベース31の表面側において、その左側部分に重ね合わせるように第1スライド部材81を配置する。具体的には、取付ベース31の第1上側ガイド部35の下面基部に形成した溝部38内に、第1スライド部材81の上端部に形成したカギ状の係合部90を係合させるとともに、取付ベース31の第1下側ガイド部41上に、第1スライド部材81の下端部に設けた噛合部91が位置するように配置し、この状態で、第1下側ガイド部41の上面に開口したギヤ露出口47から露出した第1ピニオンギヤ45の上部に前記第1スライド部材81の下端部の噛合部91を噛合させる。したがって、モータにより第1ピニオンギヤ45を回転すると、第1スライド部材81が左右方向に移動(スライド)可能となり、モータの回転を制御することにより第1スライド部材81を所望する位置に停止させることができる。
次に、取付ベース31の表面側において、その右側部分に重ね合わせるように第2スライド部材101を配置するが、既に取り付けた第1スライド部材81の右端部分の前方に第2スライド部材101の左端部分が重なるように配置する。具体的には、取付ベース31の第2上側ガイド部36の下面基部に形成した溝部39内に、第2スライド部材101の上端部に形成したカギ状の係合部110を係合させるとともに、取付ベース31の第2下側ガイド部42上に、第2スライド部材101の下端部に設けた噛合部111が位置するように配置し、この状態で、第2下側ガイド部42の上面に開口したギヤ露出口52から露出した第2ピニオンギヤ50の上部を前記第2スライド部材101の下端部に設けた噛合部111に噛合させる。したがって、モータにより第2ピニオンギヤ50を回転すると、第2スライド部材101が左右方向に移動(スライド)可能となり、モータの回転を制御することにより第2スライド部材101を所望する位置に停止させることができる。
この状態では、取付ベース31の表面側の左側部分に重ね合わせるように第1スライド部材81が配置され、取付ベース31の右側部分に重ね合わせるように第2スライド部材101が配置されており、且つ第1スライド部材81の右端部分の前方に第2スライド部材101の左端部分が重なっており、取付ベース31の真中の貫通口62に、第1スライド部材81の右側に離隔した球導入部87と、 第2スライド部材101の左側に離隔した球導入部107とが連通する。そして、図2及び図7(b)に示すように、前方から球導入部107,87及び貫通口62を覆うように第1入賞口71を取り付ける。その際、前記貫通口62の上下に開口した止着孔32に、第1入賞口71の止着部73,74の止着孔75と、第1入賞口71の延出部77の止着孔78とを一致させて、ネジ等の止着部材72を止着して、第1入賞口71を取付ベース31上に固定する。
この様に、第1入賞口71は、第1スライド部材81の右端部分及びその前方に重なり合った第2スライド部材101の左端部分を覆うように配置されるので、図7(b)に示すように、第1入賞口71の両側壁に開設されたスリット79内には、第1スライド部材81及び第2スライド部材101が遊嵌した状態で貫通される。
そして、取付ベース31、第1スライド部材81、第2スライド部材101及び第1入賞口71の取り付け作業が完了すると、この入賞装置10がユニット化された状態で、取付ベース31の四隅に開口した取付孔33にネジ等の止着部材を挿通して遊技盤2の遊技領域内下部に取り付けられる。
次に、本実施形態の入賞装置10の作動について説明する。
図8は入賞装置の作動図であり、(a)は初期状態、(b)は大当り状態となって大入賞口として機能している状態であり、図9は入賞装置の作動図であり、(a)は第1球通過検出ゲートを遊技球が通過した場合の図、(b)は第2球通過検出ゲートを遊技球が通過した場合の図である。
図8(a)に示すように、初期状態、即ち、前記第2入賞口82及び第3入賞口102が常態の場合においては、取付ベース31の左側に離隔した位置であって第2スライド部材と重ならない位置に開設した貫通口64が第2入賞口82と連通しており、取付ベース31の右側に離隔した位置であって第1スライド部材と重ならない位置に開設した貫通口65が第3入賞口102と連通している。このとき、第1入賞口71内においては、三連の貫通口の真中の貫通口62に、第1スライド部材81の右側に離隔した球導入87と、第2スライド部材101の左側に離隔した球導入107とが連通している。
即ち、図8(a)に示す初期状態(常態)においては、互いに離隔した第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が別個独立に一般入賞口を構成している。そして、前記取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のうち、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない三連の左側の貫通口61(本発明の一側貫通口に相当)は、第1スライド部材81の右側の離隔壁部分89によって覆い隠されて閉塞され、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない三連の右側の貫通口63(本発明の他側貫通口に相当)は、第2スライド部材101の左側の離隔壁部分108によって覆い隠されて閉塞される。また、第1スライド部材81の二連の球導入部85,86は、取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のいずれとも連通せずに、後方の取付ベース部材31の左側の離隔壁部分68によって閉塞される。さらに、第2スライド部材101の二連の球導入部105,106は、取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のいずれとも連通せずに、後方の取付ベース部材31の右側の離隔壁部分69によって閉塞される。
この入賞装置10は、通常は第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が別個独立に一般入賞口として機能するが、例えば、前記特別図柄始動口8への入賞により前記変動表示装置6において変動表示ゲームが開始されて、停止識別情報の組合せ態様が予め定めた特別表示態様となった場合には、大当り状態となって大入賞口として機能することができる。
大当り状態においては、図8(b)に示すように、第1ピニオンギヤ45を正転させて第1スライド部材81を右側に移動するとともに、第2ピニオンギヤ50を逆転させて第2スライド部材101を左側に移動し、前記第1入賞口71に前記第2入賞口82及び第3入賞口102が近接した状態とする。このとき、第1入賞口71内においては、三連の真中の貫通口62に、第1スライド部材81の球導入部85(本発明の第1スライド部材側第1球導入部に相当)と、第2スライド部材101の球導入部105(本発明の第2スライド部材側第1球導入部に相当)とが連通する。また、第2入賞口82では、三連の左側の貫通口61に、第2スライド部材101の球導入部106が連通する。さらに、第3入賞口102では、三連の右側の貫通口63に、第1スライド部材81の球導入部86(本発明の第1スライド部材側第2球導入部に相当)が連通する。
即ち、図8(b)に示す大当り状態においては、近接した第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が連関して入賞確率の高い横幅の拡大した大入賞口を構成している。そして、前記取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のうち、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない左側の貫通口64は、第1スライド部材81の左側部分によって閉塞されており、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない右側の貫通口65は、第2スライド部材101の右側部分によって閉塞される。また、第1スライド部材81の右側の球導入部87は、取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のいずれとも連通しておらず、第2スライド部材101の右側部分によって閉塞される。さらに、第2スライド部材101の球導入部107は、取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のいずれとも連通しておらず、後方の第1スライド部材の左側部分によって閉塞されている。
この様に本実施形態の遊技機1によれば、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102は、これらを区画する側壁が近接した状態となった場合に、特別遊技状態において所定の利益を付与するための大入賞口として機能するので、複数の入賞口を関連させて大入賞口とすることができ、遊技の興趣を高めることができる。
また、図9(a)は、図1における球通過検出手段である第1球通過検出ゲート11を遊技球が通過した場合の作動状態であり、図示するように、第1球通過検出ゲート11に対応する第1スライド部材81のみが右側へスライド移動して、第1入賞口71と第2入賞口82とが近接した状態となっている。第1スライド部材81のスライド移動は、第1球通過検出ゲート11により遊技球の通過が検出されることを条件に、第1ピニオンギヤ45を正転して第1スライド部材81を移動する。このとき、第1入賞口71内においては、三連の真中の貫通口62に、第1スライド部材81の球導入部85と、第2スライド部材101の球導入部107とが連通している。また、第2入賞口82は、三連の左側の貫通口61に連通する。さらに、第3入賞口102は、右側に離隔した貫通口65に連通する。
即ち、第1球通過検出ゲート11を遊技球が通過した場合の作動状態においては、近接した第1入賞口71及び第2入賞口82が連関して初期状態(常態)よりも入賞確率の高いいわゆる中入賞口を構成している。そして、前記取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のうち、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない貫通口64は、第1スライド部材81の左側部分によって閉塞され、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない貫通口63、及びこれに連通する第1スライド部材81の球導入部86は、第2スライド部材101の左側の離隔壁部分108によって閉塞される。また、第1スライド部材81の球導入部87は、取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のいずれとも連通しておらず、第2スライド部材101の球導入部105と連通しているが、後方の取付ベース部材31の右側の離隔壁部分によって閉塞される。さらに、第2スライド部材101の球導入部106は、取付ベース部材に開設した複数の貫通口61〜65のいずれとも連通しておらず、後方の第1スライド部材82の右側の離隔壁部分89によって閉塞される。
また、図9(b)は、図1における球通過検出手段である第2球通過検出ゲート12を遊技球が通過した場合の作動状態であり、図示するように、第2球通過検出ゲート12に対応する第2スライド部材101のみが左側へスライド移動して、第1入賞口71と第3入賞口102とが近接した状態となる。第2スライド部材101のスライド移動は、第2球通過検出ゲート12により遊技球の通過が検出されることを条件に、第2ピニオンギヤ50を逆転して第2スライド部材101を移動する。このとき、第1入賞口71内においては、三連の真中の貫通口62に、第1スライド部材81の右側の球導入部87と、第2スライド部材101の右側の球導入部105とが連通する。また、第2入賞口82は、左側の貫通口64に連通する。さらに、第3入賞口102は、右側の貫通口63に連通する。
即ち、第2球通過検出ゲート12を遊技球が通過した場合の作動状態においては、近接した第1入賞口71及び第3入賞口102が連関して初期状態(常態)よりも入賞確率の高い中入賞口を構成している。そして、前記取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のうち、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない三連の左側の貫通口61は、第1スライド部材82の右側の離隔壁部分89によって閉塞され、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない右側の貫通口65は、第2スライド部材101の右側部分によって閉塞される。また、第1スライド部材81の左側の球導入部85は、取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のいずれとも連通しておらず、第2スライド部材101の左側の球導入部107と連通しているが、後方の取付ベース部材31の左側の離隔壁部分68によって閉塞され、第1スライド部材81の二連の右側の球導入部86は、取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65のいずれとも連通しておらず、前方の第2スライド部材101の左側の離隔壁部分108によって閉塞される。さらに、第2スライド部材101の二連の左側の球導入部106は、取付ベース部材31の三連の左側の貫通口61と連通し得る位置に存在しているが、第1スライド部材81の右側の離隔壁部分89によって閉塞される。
この様に本実施形態の遊技機1によれば、遊技領域4に設けた第1球通過検出ゲート11または第2球通過検出ゲート12にて遊技球の通過が検出されることを条件に、その検出手段に対応する第1スライド部材81または第2スライド部材101が作動するようにしたので、第1スライド部材81と第2スライド部材101とが異なる作動をする場合があり、遊技状態に変化を持たせて、遊技の興趣を高めることができる。
また、入賞口82,102が移動した場合であっても、第2入賞口82または第3入賞口102と連通しない貫通口を確実に閉塞することができる。さらに、第1スライド部材81に設けた複数の球導入部85,86,87、及び第2スライド部材101に設けた複数の球導入部105,106,107についても、取付ベース部材31に開設した複数の貫通口61〜65と連通しない状態では閉塞されるので、遊技球が球導入部内で停留したり、不正行為を誘発したりするのを防止することができる。
図10は、初期状態における第1入賞口の中央部の縦断面図であり、前述したように、第1入賞口71内においては、三連の真中の貫通口62に、第1スライド部材81の球導入部87と、第2スライド部材101の球導入部107とが連通している。そして、遊技盤2内における取付ベース31の後部には、貫通口62に連通する球流下樋121が接続されており、球流下樋121の途中には、遊技球120の入賞(通過)を検出する第2カウントセンサ132が設けられている。このような球流下樋121は前記取付ベース31に開設した複数の貫通口61〜65にそれぞれ接続されており、入賞した遊技球を検出するセンサは、各貫通口に対応するように個別に設けられており、それぞれの検出信号は遊技制御装置(図11参照)に入力されるように成っている。この様に、本実施形態の遊技機1は、複数の入賞口82,102が移動するのを可能にするとともに、入賞口71,82,102に入賞した遊技球120を効率よく遊技領域外部へと誘導することができる。
図11は、第1の実施形態におけるパチンコ機1に備えられる制御装置の構成であり、主として、遊技制御装置141及び表示制御装置181を中心とする制御系統部分をブロック図として示したものである。
遊技制御装置141は、遊技を統括的に制御する主制御装置として機能し、図示するように、遊技制御を司るCPU143、遊技制御のためのプログラム等を記憶しているROM144、及び遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM145をそれぞれ内蔵した遊技用ワンチップマイコン142と、入力インターフェース147と、出力インターフェース148と、外部通信端子149等から構成される。
遊技用ワンチップマイコン142は、入力インターフェース147を介して各種検出装置(前記特別図柄始動口8に備えられる特別図柄始動センサ151、前記第1普通図柄始動ゲート13に備えられる第1普通図柄始動センサ152、前記第2普通図柄始動ゲート14に備えられる第2普通図柄始動センサ153、前記三連の左側の貫通口61に備えられる第1カウントセンサ131、前記三連の真中の貫通口62に備えられる第2カウントセンサ132、前記三連の右側の貫通口63に備えられる第3カウントセンサ133、前記左側に離隔した貫通口64に備えられる第1入賞口センサ134、前記右側に離隔した貫通口65に備えられる第2入賞口センサ135、前記第1通過球検出ゲート11に備えられる第1通過球検出センサ161、前記第2通過球検出ゲート12に備えられる第2通過球検出センサ162、前記第1初期位置検出センサ55、前記第2初期位置検出センサ56)からの検出信号を受けて、大当たり抽選等、種々の処理を行う。そして、出力インターフェース148を介して、表示制御装置181及び排出制御装置171の他、始動記憶表示器22、普通電動役物ソレノイド172、前記第1ピニオンギヤ45を駆動する第1スライド部材可動モータ175、及び前記第2ピニオンギヤ50を駆動する第2スライド部材可動モータ176等に指令信号を送信するとともに、盤用外部情報177に情報信号を出力する。
そして、遊技制御装置141は、表示制御装置181へ表示制御指令信号として変動表示コマンド、識別情報コマンド、確定コマンド、デモ表示コマンド、ファンファーレコマンド、大当たりコマンド、エラーコマンド等を送信する。さらに、通常の遊技状態、確率変動状態、変動時間短縮状態などの遊技状態の違いによって表示態様を変化させるための指令信号も送信する。
次に、第1の実施形態の遊技機1の遊技状況について説明する。
図12は、第1の実施形態におけるスライド部材が作動する際のタイミングチャートであり、(a)は通常遊技状態の作動を示しており、(b)は大当り状態での作動を示している。
まず、図12(a)を用いて、通常遊技状態の作動を説明する。通常状態においては、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が別個独立に一般入賞口を構成しているが、遊技球が第1球通過検出ゲート11を通過した場合には、第1球通過検出センサ161が遊技球の通過を検出し、入力インターフェース147を介して遊技制御装置141に検出信号を入力する。遊技制御装置141は、出力インターフェース148を介して第1スライド部材可動モータ175を正転させ、初期位置にあった第1スライド部材81を中央側へとスライド移動させる(図9(a)の状態)。この様に、第1通過球検出ゲート11を遊技球が通過した場合は、第1スライド部材81が中央側にスライド移動して第2入賞口82と第1入賞口71とが連関して遊技球が中入賞口を構成し、遊技球が入賞し易くなる。
そして、所定時間t1(例えば、1秒)経過すると、第1スライド部材可動モータ175を逆転させて第1スライド部材81を初期位置へと帰還させることになる。
次に、遊技球が第2球通過検出ゲート12を通過した場合には、第2球通過検出センサ162が遊技球の通過を検出し、入力インターフェース147を介して遊技制御装置141に検出信号を入力する。遊技制御装置141は、出力インターフェース148を介して第2スライド部材可動モータ176を逆転させ、初期位置にあった第2スライド部材101を中央側へとスライド移動させる(図9(b)の状態)。この様に、第2通過球検出ゲート12を遊技球が通過した場合は、第2スライド部材101が中央側にスライド移動して第3入賞口102と第1入賞口71とが連関して遊技球が中入賞口を構成し、遊技球が入賞し易くなる。
そして、所定時間t2(例えば、1秒)経過すると、第2スライド部材可動モータ176を正転させて第2スライド部材81を初期位置へと帰還させることになる。
次に、図12(b)を用いて、大当り状態での作動を説明する。前述したように、通常状態においては、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が別個独立した状態で一般入賞口を構成しているが、例えば、前記特別図柄始動口8への入賞を特別図柄始動センサ151が検出し、入力インターフェース147を介して遊技制御装置141に検出信号を入力する。遊技制御装置141は、前記変動表示装置6において変動表示ゲームを開始し、停止識別情報の組合せ態様が予め定めた特別表示態様となった場合には、大当たり状態と認識し、出力インターフェース148を介して、ラウンド開始で第1スライド部材可動モータ175を正転させるとともに、第2スライド部材可動モータ176を逆転させて大入賞口を形成する。この様に大当り状態では、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102を近接させて入賞口幅を拡大して大入賞口として機能する(図8(b)の状態)。
そして、1ラウンドが終了してウエイト状態になると、第1スライド部材可動モータ175を逆転させるとともに、第2スライド部材可動モータ176を正転させて、各スライド部材81,101を初期位置に帰還させる。
この大当り状態では、このような動作を1ラウンドとして、16ラウンドまで繰り返し動作を実行することになる。
即ち、第1の実施形態の遊技機1によれば、通常状態においては、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が別個独立に一般入賞口を構成しているが、第1入賞口71に第2入賞口82または/及び第3入賞口102が近接した場合には、実質的に入賞口幅が拡大し、中入賞口や大入賞口として機能するので、遊技の興趣を高めることができる。
なお、第1の実施形態では、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が別個独立に一般入賞口を構成しているが、これらが近接しないで孤立状態の場合には、各入賞口71,82,102を特別図柄始動口として使用するように構成してもよい。
次に、第2の実施形態の遊技機について説明する。
図13は、第2の実施形態の遊技機における遊技盤の正面図である。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
第2の実施形態の遊技機では、前記入賞装置10を特別図柄始動口として使用するように構成したものである。第2の実施形態では、センターケース5の下方に前記入賞装置10を設け、該入賞装置10の下方中央にアタッカー等の大入賞口202を配設し、その左右に第1普通図柄始動ゲート13及び第2普通図柄始動ゲート14を配設して、さらに大入賞口202の下方に普通図柄表示器203を配設した点が、第1の実施形態と異なる。
図14は、第2の実施形態における制御装置の構成を説明するブロック図である。なお、第1の実施形態と同一の構成要素については同一の符号を付して説明する。
図示するように、第2の実施形態では、取付ベース部材31の長手方向に沿って開設した複数の貫通口61〜65に対応させて特別図柄始動センサを5つ設けており、入賞口センサは設けていない点が、第1の実施形態と異なっている。即ち、三連の左側の貫通口61への入賞は第1特別図柄始動センサ211が、三連の真中の貫通口62への入賞は第2特別図柄始動センサ212が、三連の右側の貫通口63への入賞は第3特別図柄始動センサ213が、左側に離隔した貫通口64への入賞は第4特別図柄始動センサ214が、及び右側に離隔した貫通口65への入賞は第5特別図柄始動センサ215が検出し、入力インターフェース147を介して検出信号が遊技制御装置141へ入力される。
さらに、カウントセンサ221は単一として、入力インターフェース147を介してその検出信号が遊技制御装置141へ入力される点、遊技制御装置141から出力インターフェース148を介して普通図柄表示器203及び大入賞口ソレノイド231に制御信号が出力される点が第1の実施形態と異なっている。
図15は、第2の実施形態におけるスライド部材が作動する際のタイミングチャートであり、(a)は通常遊技状態の作動を示しており、(b)は確率変動状態での作動を示している。
まず、図15(a)を用いて、通常遊技状態の作動を説明する。通常状態においては、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が別個独立した状態で特別図柄始動口を構成しているが、遊技球が第1球通過検出ゲート11を通過した場合には、第1球通過検出センサ161が遊技球の通過を検出し、入力インターフェース147を介して遊技制御装置141に検出信号を入力する。遊技制御装置141は、出力インターフェース148を介して第1スライド部材可動モータ175を正転させ、初期位置にあった第1スライド部材81を中央側へとスライド移動させる(図9(a)の状態)。この様に、第1通過球検出ゲート11を遊技球が通過した場合は、第1スライド部材81が中央側にスライド移動して第2入賞口82と第1入賞口71とが連関して始動口幅が拡大し、遊技球が入賞し易くなる。
そして、所定時間t1(例えば、1秒)経過すると、第1スライド部材可動モータ175を逆転させて第1スライド部材81を初期位置へと帰還させることになる。
次に、遊技球が第2球通過検出ゲート12を通過した場合には、第2球通過検出センサ162が遊技球の通過を検出し、入力インターフェース147を介して遊技制御装置141に検出信号を入力する。遊技制御装置141は、出力インターフェース148を介して第2スライド部材可動モータ176を逆転させ、初期位置にあった第2スライド部材101を中央側へとスライド移動させる(図9(b)の状態)。この様に、第2通過球検出ゲート12を遊技球が通過した場合は、第2スライド部材101が中央側にスライド移動して第3入賞口102と第1入賞口71とが連関して始動口幅が拡大し、遊技球が入賞し易くなる。
そして、所定時間t2(例えば、1秒)経過すると、第2スライド部材可動モータ176を正転させて第2スライド部材81を初期位置へと帰還させることになる。
次に、図15(b)は、確率変動状態の場合に、普通図柄の当たりを条件(トリガ)にして第1スライド部材81または第2スライド部材101が移動するタイミングを表している。前述したように、通常状態においては、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102が別個独立した状態で特別図柄始動口を構成しているが、例えば、確率変動状態において、普通図柄表示器203で行った遊技で当った場合には、遊技制御装置141が出力インターフェース148を介して第1スライド部材可動モータ175を正転させるとともに、第2スライド部材可動モータ176を逆転させて、第1スライド部材81及び第2スライド部材101を中央側へとスライド移動させて、第1入賞口側71に第2入賞口82及び第3入賞口102を近接させる。
そして、所定時間t1が経過したら第1スライド部材可動モータ175を逆転させるとともに、第2スライド部材可動モータ176を正転させて、第1スライド部材81及び第2スライド部材101を初期位置に帰還させる。
再度、普通図柄表示器203での遊技で当たり状態となった場合にも、以上の操作が実行されることになる。
第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102を特別図柄始動口として構成したので、各入賞口71,82,102に入賞することにより、遊技制御装置141は、前記変動表示装置6において変動表示ゲームを開始し、停止識別情報の組合せ態様が予め定めた特別表示態様となった場合には、大当たりの権利が発生し、出力インターフェース148を介して、ラウンド開始で大入賞口ソレノイド231を作動させることにより、アタッカ202を開放する。その際、前記カウントセンサ221は、アタッカ202への入球数をカウントすることになる。
第2の実施形態の遊技機によれば、第1スライド部材81及び第2スライド部材101がスライド移動するので特別図柄始動口への入賞を難しくする一方、第1入賞口71に第2入賞口82または/及び第3入賞口102が近接した場合には特別図柄始動口へ入賞し易くすることができるので、変動表示ゲームの頻度が微妙にことなり、これにより遊技の興趣を高めることができる。即ち、第1入賞口71、第2入賞口82及び第3入賞口102は、変動表示ゲームを開始するための始動条件となる始動入賞口としても機能するので、遊技状態が変化に富み、遊技の興趣を高めることができるものである。
なお、第2の実施形態では、確率変動状態において第1スライド部材81及び第2スライド部材101が可動するように構成したが、時短状態において第1スライド部材81及び第2スライド部材101が可動するように構成してもよい。また、第2の実施形態であっても、大当たり状態において第1球通過検出ゲート11または第2球通過検出ゲート12を遊技球が通過した場合は、第1スライド部材81または第2スライド部材101が可動するように構成してもよい。
また、遊技領域4に入賞装置10を2つ設けて、一方を大入賞口、他方を特図始動口として機能させてもよい。
さらに、スライド部材を移動する駆動機構は、モータによりピニオンギアを回転し、このピニオンギアにスライド部材に設けたラックギア状の噛合部を噛合する前記実施形態の構成に限定されるものではなく、スライド部材を移動することができればどのような構成でもよい。例えば、駆動源としてソレノイドを使用し、このソレノイドのプランジャにリンク機構を接続し、このリンク機構を介してスライド部材を左右方向に移動させる構成でもよいし、或いは左右の駆動プーリーと遊転プーリーとにワイヤーやタイミングベルトを掛け渡し、スライド部材を上記ワーヤーやタイミングベルトに接続し、駆動プーリーをモータで回転する構成でもよい。
上記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ機1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、遊技球を流下させて遊技を行う遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、内部に封入した遊技球を循環させる封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
また、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
第1の実施形態における遊技盤の正面図である。 入賞装置の正面側から見た斜視図である。 取付ベース部材の正面側から見た斜視図である。 取付ベース部材の裏面側から見た斜視図である。 (a)は第1スライド部材の前面側から見た斜視図、(b)は第2スライド部材の前面側から見た斜視図である。 (a)は第1スライド部材の裏面図、(b)は第2スライド部材の裏面図である。 (a)は第1入賞口の裏面側から見た斜視図、(b)は第1入賞口、第1及び2スライド部材、取付ベース部材が組み付けられた状態の断面図である。 入賞装置の作動図であり、(a)は初期状態、(b)は大当り状態となって大入賞口として機能している状態である。 入賞装置の作動図であり、(a)は第1球通過検出ゲートを遊技球が通過した場合の平面図、(b)は第2球通過検出ゲートを遊技球が通過した場合の平面図である。 初期状態における第1入賞口の中央部の縦断面図である。 第1の実施形態におけるパチンコ機に備えられる制御装置の構成を説明するブロック図である。 第1の実施形態におけるスライド部材が移動する際のタイミングチャートである。 第2の実施形態における遊技盤の正面図である。 第2の実施形態における制御装置の構成を説明するブロック図である。 第2の実施形態におけるスライド部材が移動する際のタイミングチャートである。
符号の説明
1 パチンコ機
2 遊技盤
4 遊技領域
8 特別図柄始動口
10 入賞装置
11 第1通過球検出ゲート
12 第2通過球検出ゲート
13 第1普通図柄始動ゲート
14 第1普通図柄始動ゲート
31 取付ベース部材
32 止着孔
33 取付孔
35 第1上側ガイド部
36 第2上側ガイド部
38,39 溝部
41 第1下側ガイド部
42 第2下側ガイド部
43,44 凹室
45 第1ピニオンギヤ
46 軸受孔
47 ギヤ露出口
50 第2ピニオンギヤ
51 軸受孔
52 ギヤ露出口
55 第1初期位置検出センサ
56 第2初期位置検出センサ
61〜65 貫通口
68 左側の離隔壁部分
69 右側の離隔壁部分
71 第1入賞口
72 止着部材
73,74 止着部
75 止着孔
77 延出部
78 止着孔
79 スリット
81 第1スライド部材
82 第2入賞口
85,86,87 球導入部
89 右側の離隔壁部分
90 係合部
91 噛合部
95 検出片
97 スリット
101 第2スライド部材
102 第3入賞口
105,106,107 球導入部
108 左側の離隔壁部分
110 係合部
111 噛合部
115 検出片
120 遊技球
121 球流下樋
175 第1スライド部材可動モータ
176 第2スライド部材可動モータ
202 大入賞口
203 普通図柄表示器

Claims (6)

  1. 遊技領域内を移動する入賞口を有する入賞装置を備えた遊技機において、
    前記入賞装置は、
    左右方向の中央部分に第1入賞口を配設するとともに、該第1入賞口を区画する両側壁にスリットを開設し、且つ左右方向に沿って複数の貫通口を並設した平板状の取付ベース部材と、
    左右方向に沿って、第2入賞口と、開口して遊技球が通過可能な複数の球導入部とを並設した平板状の第1スライド部材と、
    左右方向に沿って、第3入賞口と、開口して遊技球が通過可能な複数の球導入部とを並設した平板状の第2スライド部材と、
    を備えており、
    前記取付ベース部材は、その表面側に重ね合わせるように配置された前記第1スライド部材および第2スライド部材を左右方向に案内するガイド部を有するとともに、前記第1入賞口と連通する位置に複数の貫通口のうちの一の貫通口を開設し、
    前記第1スライド部材および第2スライド部材は、前記ガイド部に係合した状態で駆動機構により左右方向に移動可能とし、
    前記第1入賞口の両側壁のスリットは、前記第1スライド部材と第2スライド部材が前後方向に重合した肉厚分の奥行きを有するとともに、該スリット内に前記第1スライド部材および第2スライド部材を遊嵌した状態とし、
    前記取付ベース部材に並設した複数の貫通口は、
    前記第2入賞口および第3入賞口が第1入賞口から離隔した常態の場合に、前記第2スライド部材と重ならない位置で前記第2入賞口と直接連通する位置、および、前記第1スライド部材と重ならない位置で第3入賞口と直接連通する位置に配置するとともに、
    前記第1スライド部材および第2スライド部材を移動して前記第1入賞口に、前記第2入賞口および第3入賞口が近接した状態となった場合に、前記移動した前記第1スライド部材および第2スライド部材に設けられる複数の球導入部のうちの何れかを介して前記第2入賞口または第3入賞口の各々と連通する位置に配置し、
    前記取付ベース部材に開設した複数の貫通口のうち、前記第2入賞口または第3入賞口と連通しない貫通口は、前記第1スライド部材または第2スライド部材によって閉塞されることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1スライド部材および第2スライド部材に設けた複数の球導入部は、前記取付ベース部材に開設した複数の貫通口と連通しない状態においては、他方のスライド部材および前記取付ベース部材のいずれか一方もしくは双方によって閉塞されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技領域に、前記第1スライド部材または第2スライド部材の作動条件を成立させるための球通過検出手段を各スライド部材に対応させて設け、該球通過検出手段により遊技球の通過が検出されることを条件に、その検出手段に対応するスライド部材が作動するようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 複数の識別情報をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示する変動表示ゲームを実行可能な変動表示装置を備え、
    前記変動表示ゲームの停止識別情報の組合せ態様が予め定めた特別表示態様となった場合に、所定の利益を付与可能な特別遊技状態が発生可能であって、
    前記入賞装置の第1入賞口、第2入賞口および第3入賞口は、これらを区画する側壁が近接した状態に変換して、前記特別遊技状態において所定の利益を付与するための大入賞口として機能することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 複数の識別情報をそれぞれ複数の変動表示領域で変動表示する変動表示ゲームを実行可能な変動表示装置を備え、
    前記変動表示ゲームの停止識別情報の組合せ態様が予め定めた特別表示態様となった場合に、所定の利益を付与可能な特別遊技状態が発生可能であって、
    前記入賞装置の第1入賞口、第2入賞口および第3入賞口は、前記変動表示ゲームを開始するための始動条件を成立させる始動入賞口として機能することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  6. 遊技領域内を移動する入賞口を有する入賞装置を備えた遊技機において、
    前記入賞装置は、
    左右方向の中央部分に第1入賞口を配設するとともに、該第1入賞口を区画する両側壁にスリットを開設し、且つ左右方向に沿って複数の貫通口を並設した平板状の取付ベース部材と、
    左右方向に沿って、第2入賞口と、開口して遊技球が通過可能な複数の球導入部とを並設した平板状の第1スライド部材と、
    左右方向に沿って、第3入賞口と、開口して遊技球が通過可能な複数の球導入部とを並設した平板状の第2スライド部材と、
    を備え、
    前記取付ベース部材は、
    その表面側に重ね合わせるように配置された前記第1スライド部材および第2スライド部材を左右方向に案内するガイド部と、
    左右方向の中央部分に配設される第1入賞口と、
    該第1入賞口を区画する両側壁に開設されるスリットと、
    左右方向に沿って並設される複数の貫通口と、
    該複数の貫通口が離隔した部位に形成されるベース側離隔壁と、を備え、
    前記第1スライド部材は、
    第2入賞口と、
    該第2入賞口から前記第1入賞口側へ並設され、開口して遊技球が通過可能な複数の第1スライド部材側球導入部と、
    該複数の第1スライド部材側球導入部から離隔した部位に形成される第1スライド部材側離隔壁と、を備え、
    前記第2スライド部材は、
    第3入賞口と、
    該第3入賞口から前記第1入賞口側へ並設され、開口して遊技球が通過可能な複数の第2スライド部材側球導入部と、
    該複数の第2スライド部材側球導入部から離隔した部位に形成される第2スライド部材側離隔壁と、を備え、
    前記複数の貫通口は、
    左右方向中央に開設され、前記第1入賞口が連通する中央貫通口と、
    該中央貫通口の一側に開設される一側貫通口と、
    前記中央貫通口の他側に開設される他側貫通口と、
    前記一側貫通口より、左右方向一側に向かって所定間隔離隔して第2スライド部材と重ならない位置に開設される一側端貫通口と、
    前記他側貫通口より、左右方向他側に向かって所定間隔離隔して第1スライド部材と重ならない位置に開設される他側端貫通口と、を備え、
    前記ベース側離隔壁は、
    前記一側貫通口と前記一側端貫通口との間に形成されるベース側第1離隔壁と、
    前記他側貫通口と前記他側端貫通口との間に形成されるベース側第2離隔壁と、を備え、
    前記第1スライド部材側球導入部は、
    前記第2入賞口に隣接する第1スライド部材側第1球導入部と、
    該第1スライド部材側第1球導入部に隣接する第1スライド部材側第2球導入部と、
    該第1スライド部材側第2球導入部より、前記第1入賞口側に所定間隔離隔して開設される第1スライド部材側第3球導入部と、からなり、
    前記第1スライド部材側離隔壁は、前記第1スライド部材側第2球導入部と前記第1スライド部材側第3球導入部との間に形成される第1スライド部材側離隔壁を形成し、
    前記第2スライド部材側球導入部は、
    前記第3入賞口に隣接する第2スライド部材側第1球導入部と、
    該第2スライド部材側第1球導入部に隣接する第2スライド部材側第2球導入部と、
    該第2スライド部材側第2球導入部より、前記第1入賞口側に所定間隔離隔して開設される第2スライド部材側第3球導入部と、からなり、
    前記第2スライド部材側離隔壁は、前記第2スライド部材側第2球導入部と前記第2スライド部材側第3球導入部との間に形成される第2スライド部材側離隔壁を形成し、
    前記第1スライド部材および第2スライド部材は、前記ガイド部に係合した状態で駆動機構により左右方向に移動可能とし、
    前記第1入賞口の両側壁のスリットは、前記第1スライド部材と第2スライド部材が前後方向に重合した肉厚分の奥行きを有するとともに、該スリット内に前記第1スライド部材および第2スライド部材を遊嵌した状態とし、
    前記第2入賞口および前記第3入賞口が前記第1入賞口から離隔した常態においては、
    前記第1入賞口内で前記第1スライド部材側第3球導入部と第2スライド部材側第3球導入部とが、前記中央貫通口に連通し、
    前記第2入賞口が、第2スライド部材と重ならない位置に開設した前記一側端貫通口と連通するとともに、前記第3入賞口が、第1スライド部材と重ならない位置に開設した前記他側端貫通口と連通し、
    且つ、前記第2入賞口または前記第3入賞口と連通しない前記一側貫通口および他側貫通口とが、前記第1スライド部材の第1スライド部材側離隔壁および第2スライド部材の第2スライド部材側離隔壁によって閉塞されるとともに、前記一側貫通口または他側貫通口と連通しない第1スライド部材側第1球導入部と第1スライド部材側第2球導入部、第2スライド部材側第1球導入部と第2スライド部材側第2球導入部とが、前記取付ベース部材のベース側第1離隔壁およびベース側第2離隔壁によって閉塞され、
    前記第1スライド部材および第2スライド部材を移動して、前記第1入賞口に前記第2入賞口および前記第3入賞口が近接した状態においては、
    前記第1入賞口内で前記第1スライド部材側第1球導入部と前記第2スライド部材側第1球導入部とが、前記中央貫通口に連通し、
    前記第2入賞口が前記一側貫通口と前記第2スライド部材側第2球導入部と連通するとともに、前記第3入賞口が前記他側貫通口と前記第1スライド部材側第2球導入部と連通し、
    且つ、前記第2入賞口または前記第3入賞口と連通しない前記一側端貫通口と前記他側端貫通口とが、前記第1スライド部材および第2スライド部材によって閉塞されるとともに、前記中央貫通口と連通しない前記第1スライド部材側第3球導入部と前記第2スライド部材側第3球導入部とが、前記取付ベース部材のベース側第1離隔壁およびベース側第2離隔壁によって閉塞されることを特徴とする遊技機。
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