JP4535347B1 - 果実皮剥き装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の遊転ローラーを備えた支持ローラーユニットに果実を着座させた状態で上下からその果実を挟持することにより、皮剥き時に果実がスムーズに回転するようになり、表皮をらせん状にきれいに剥くことのできる高品質の果実皮剥き装置を提供する。
【解決手段】 各ユニット側遊転ローラー53は円錐形状に形成され、柿Pの果実軸O1周りの回転に従って柿Pとの摩擦接触により、ローラー軸531周りに連れ回るようにそれぞれ従動回転する。ローラー軸531は、柿Pの下側外周面の曲率に応じ、主として一方向に2次元的に揺動可能に支持されている。ローラー軸531が上下方向の果実軸O1に対し所定の交差角θで交わり、かつローラー軸531を中心として所定の角度範囲γで揺動可能になっている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、柿をはじめ林檎、梨のように、果実軸と直交する円形近似の横断面を有する果実を果実軸周りに回転しながら、その表皮をらせん状に剥くための果実皮剥き装置に関する。
例えば干し柿や果実ジュースを作るための前工程として、果実の表皮をらせん状に剥く作業が、従来から手作業により行われている。近年、このような皮剥き作業能率の向上を図るために、柿等の果実を上下(へた部と先端部)から挟持して果実軸周りで回転させ、果実の表面に刃を当てて表皮を剥く皮剥き装置が提案されている(特許文献1参照)。
特許第3880938号公報
実際の皮剥き作業では、果実の形状や大きさは、同一種であっても品種や個体差によりまちまちである。しかしながら、特許文献1の皮剥き装置では、皮剥き時にほぼ一定の挟持力で果実を上下から挟持して果実軸周りで回転させるため、果実がスムーズに回転しにくくなる傾向がある。例えば、形状や大きさにわずかの変動があっても、果実が一定速度で回転しにくくなり、不規則な回転を繰り返すようになったり、回転時の抵抗により、皮剥き装置の回転軸と果実軸とがずれてしまったりする。これによって、表皮をらせん状にきれいに剥けなくなると、皮剥き後の果実の商品価値を損なうおそれがある。また、形状や大きさに応じて上下の挟持部材を交換したり、挟持力を調整したりしていたのでは、皮剥き作業の能率が低下するおそれがある。
本発明の課題は、複数の遊転ローラーを備えた支持ローラーユニットに果実を着座させた状態で上下からその果実を挟持することにより、皮剥き時に果実がスムーズに回転するようになり、表皮をらせん状にきれいに剥くことのできる高品質の果実皮剥き装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の果実皮剥き装置は、
柿をはじめ果実軸と直交する円形近似の横断面を有する果実の表皮を果実の前記果実軸周りの回転を伴ってらせん状に剥く果実皮剥き装置であって、
その果実軸を上下方向に立てた姿勢の果実の表面に食い込んで、果実の前記果実軸周りの回転に伴い表皮を果実から切り剥がしていく皮剥き用の刃と、
その刃を果実の表面に沿わせつつ前記果実軸の一端側の皮剥き開始位置から他端側の皮剥き終了位置まで往移動、及び皮剥き開始位置への復帰のために復移動させる刃駆動装置と、
果実の下側外周部分を着座させる状態で果実の外周に沿ってローラー支持体上に所定の間隔で複数配置された遊転ローラーであって、果実の前記果実軸周りの回転に従って果実との摩擦接触により前記所定の間隔の各軸周りに連れ回るようにそれぞれ従動回転するとともに、前記各軸が果実の下側外周面の曲率に応じて90°未満の小角度範囲で2次元的又は3次元的に揺動可能とされ、かつ特定のローラー間において前記刃の通過を許容するように、それぞれ複数の遊転ローラーを有する2以上の支持ローラーユニットと、
その支持ローラーユニットを間において果実を上下方向に挟み込むように挟持し、かつ皮剥きが終了した後は上下方向に開放するように相対的に移動可能に設けられ、かつ果実を挟持した状態で果実に前記果実軸周りの回転を付与可能な上側保持部及び下側保持部と、
果実の下側外周部分を着座させる前記複数の遊転ローラーを備えた2以上の支持ローラーユニットが上下方向の回転軸線周りに所定の角度間隔で、かつそれぞれ上昇・下降可能に配置されたインデックステーブルと、
そのインデックステーブルを、それぞれ果実を着座させる前記複数の支持ローラーユニットの配置角度間隔で間欠的に回転駆動し、各支持ローラーユニットを、前記皮剥き用の刃、刃駆動装置、上側保持部及び下側保持部を備えた皮剥きステーションに順次位置させるインデックステーブル駆動装置と、
その皮剥きステーションに位置して果実を支持する前記支持ローラーユニットを前記上側保持部に向かって上昇させ、また逆に前記インデックステーブル上の原位置へ下降させる支持ローラーユニット昇降装置と、
前記支持ローラーユニットを間にして前記上側保持部と下側保持部との相対的な接近により果実を上下方向で挟み込み、逆に相対的な離間により果実を開放する上下挟持装置と、
果実を前記果実軸周りで回転させるために、それら上側保持部及び下側保持部の一方又は双方を回転駆動する果実回転駆動装置と、を備え、
前記インデックステーブル駆動装置により果実を支持する前記支持ローラーユニットが前記皮剥きステーションに位置したとき、前記支持ローラーユニット昇降装置によりその支持ローラーユニットが果実とともに上昇し、かつ前記上下挟持装置により果実が前記上側保持部及び下側保持部で挟持された状態で、前記果実回転駆動装置により果実が該支持ローラーユニットの複数の遊転ローラーに支持されつつ前記果実軸周りで回転するとともに、前記刃駆動装置により前記皮剥き用の刃が前記果実軸の一端側の皮剥き開始位置から他端側の皮剥き終了位置まで移動することにより果実の皮剥きが行われ、その皮剥き終了より前又は後に、前記上下挟持装置により前記下側保持部が果実の下端部から離間し、前記支持ローラーユニット昇降装置により前記支持ローラーユニットも皮剥き後の果実を支持しつつ下降して前記インデックステーブル上の原位置に復帰することにより皮剥きの1行程が終了し、その後前記インデックステーブル駆動装置によりインデックステーブルが次の果実を皮剥きステーションに位置させるために間欠回転することを特徴とする。
このように、複数の遊転ローラーを備えた支持ローラーユニットに果実を着座させた状態で上下からその果実を挟持することにより、果実は、複数の遊転ローラーによりいわば宙に浮いた状態にて、自由関節を構成するローラー軸で浮動(揺動)可能に支持され、刃はそのうちの特定のローラー間を通過できる。したがって、皮剥き時に果実がスムーズに回転するようになり、表皮をらせん状にきれいに剥くことができ、皮剥き後の果実の商品価値を損なわずにすむ。また、果実の形状や大きさのわずかの変動に応じて上下の保持部をいちいち交換したり、挟持力を調整したりしなくてもよいので、皮剥き作業の能率を低下させずにすむ。
しかも、複数の遊転ローラーは、自身のローラー軸周りに従動回転するとともに、その各軸が果実の下側外周面の曲率に応じて90°未満(例えば30°以下)の小角度範囲で2次元的又は3次元的に揺動可能とされているので、形状や大きさの異なる果実に対しても、幅広く使用できるように汎用性を高めることができる。なお、汎用性を向上させるためには、球面軸受、ピボット軸受、自在継手のように、ローラー軸を3次元的に揺動可能に支持することが推奨される。ただし、例えば遊転ローラーを多数(例えば4個以上)設けるような場合には、主として一方向に2次元的に揺動可能に支持してもよい。具体的には、果実軸とローラー軸とを含む断面において、ローラー軸が上下方向の果実軸に対し所定の交差角(例えば約10°)で交わり、かつローラー軸を中心として所定の角度範囲(例えば±5°程度)で揺動可能とすることもできる。
ところで、上側保持部は、果実の上端部に刺し込まれて果実回転駆動装置の回転トルクを果実の果実軸周りに与える針部を有し、下側保持部は果実の下端部に刺し込まれる針部又は果実の下端部に押し付けられる押圧部を備える場合がある。
このように、果実回転駆動装置の回転トルクが果実の上端部に刺し込まれた針部を介して伝達されるので、上下挟持装置で果実を挟持しつつ比較的小さな駆動力で果実を回転させることができる。
また、インデックステーブルには、所定の角度間隔で複数配置された支持ローラーユニットがインデックステーブル上の原位置にある状態で、支持ローラーユニットにおける、果実の外周に沿う複数の遊転ローラーのうち配置間隔が他より広い特定のローラー間に入り込む形態で、遊転ローラーと協働して果実の下側外周部分を取り囲み、その下側外周部分を着座させるテーブル側突起部が配置され、
支持ローラーユニットが皮剥き前の果実を支持して原位置から上昇するときには、インデックステーブルに配置されたテーブル側突起部を残して支持ローラーユニットの複数の遊転ローラーが果実を支持しつつ上昇し、皮剥き終了後に支持ローラーユニットが皮剥き後の果実を支持しつつ原位置へ下降したときには、複数の遊転ローラーにより支持される果実をインデックステーブル上で待機するテーブル側突起部でも着座可能とすることができる。
皮剥き前の果実がインデックステーブル上で待機するとき、その下側外周部分は、支持ローラーユニットの遊転ローラーとインデックステーブルのテーブル側突起部とにより支持されている。したがって、皮剥きステーションに到達し、支持ローラーユニットの遊転ローラーに着座しつつ上昇して上下挟持装置で挟み込まれる際にも、その後果実回転駆動装置により回転する際にも、果実軸のずれ(傾き)を小さくすることができる。
さらに、インデックステーブル上に設けられたテーブル側突起部は、支持ローラーユニットの遊転ローラーと同じ形態の遊転ローラーで構成され、
支持ローラーユニットがインデックステーブル上の原位置にあるとき、果実の下側外周部分は、支持ローラーユニット側の遊転ローラーとインデックステーブル側の遊転ローラーとにより均一な間隔で取り囲まれ、かつそれら遊転ローラーに着座することができる。
皮剥き前の果実がインデックステーブル上で待機するとき、その下側外周部分は、同じ形態をなす、支持ローラーユニット側の遊転ローラーとインデックステーブル側の遊転ローラーとにより均一な間隔で安定して支持されている。したがって、皮剥きステーションに到達し、支持ローラーユニット側の遊転ローラーに着座しつつ上昇して上下挟持装置で挟み込まれる際にも、その後果実回転駆動装置により回転する際にも、果実軸のずれ(傾き)をさらに小さくすることができる。
なお、支持ローラーユニット側の遊転ローラーとインデックステーブル側の遊転ローラーの各軸をいずれも果実の下側外周面の曲率に応じて90°未満の小角度範囲で2次元的又は3次元的に揺動可能としてもよい。
このように、支持ローラーユニット側の遊転ローラーも、インデックステーブル側の遊転ローラーも、すべてのローラー軸を90°未満(例えば30°以下)の小角度範囲で2次元的又は3次元的に揺動可能とすれば、形状や大きさが異なっていても上記した果実軸のずれ(傾き)を一層小さくして、果実の姿勢をさらに安定させることができる。
本発明に係る果実皮剥き装置の一例を示す斜視図。 図1の側面図。 支持ローラーユニットとテーブル側遊転ローラーとの配置を示す平面図。 図3のA−A断面図。 図1の皮剥き部を拡大して示す斜視図。 皮剥き部の主要部を表す斜視図。 皮剥き部を模式的に示す説明図。 皮剥き刃及び刃ホルダーの斜視図。 作業工程を示す説明図。 皮剥きステーションにおける原位置でのセット状態を示す説明図。 図10に続き皮剥きステーションにおける上昇位置での挟持状態を示す説明図。 図7に続き皮剥き部の作動を模式的に示す説明図。 図12に続き皮剥き部の作動を模式的に示す説明図。 図13に続き皮剥き部の作動を模式的に示す説明図。 皮剥きステーションにおける原位置への復帰状態を示す説明図。
(実施例)
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る果実皮剥き装置の一例を示す斜視図、図2はその側面図である。図1に示す果実皮剥き装置(以下、単に皮剥き装置ともいう)100は、例えば柿Pのように、果実軸O1(果実の芯に相当)と直交する円形近似の横断面を有する果実の表皮Sを効率よく剥くための装置である。そのために、皮剥き装置100は、柿Pを逆向き(へた部Cが上側、先端部Tが下側)姿勢で1個ずつ保持するために、上下方向の回転軸O2周りに所定の角度間隔で複数(例えば6個)の挿入孔11を有するインデックステーブル10を備えている。
その他に、皮剥き装置100は、挿入孔1の柿Pを1個ずつ取り出して保持し、果実軸O1周りで回転させるための柿保持部20(果実保持部)、柿Pのへた部Cを切り取るためのへた取り部30、柿Pの表皮Sを剥くための皮剥き部40、へた取り及び皮剥きを行う皮剥きステーションPSにて柿保持部20で柿Pを保持・回転する際に、柿Pの下側外周部分を宙に浮いた状態で浮動(揺動)可能に支持するための支持ローラーユニット50等を備えている。さらに、皮剥き装置100は、皮剥きステーションPSに各柿Pを順次位置させるために、インデックステーブル10を間欠的に回転駆動するインデックステーブル駆動装置15、柿Pを上下から挟み込むように柿保持部20を昇降駆動する上下挟持装置23、柿Pを果実軸O1周りで回転させるために柿保持部20を回転駆動する果実回転駆動装置24、皮剥きステーションPSにて支持ローラーユニット50を昇降駆動する支持ローラーユニット昇降装置54等も備えている。
図2に示すように、柿保持部20は、柿Pを下端部側(先端部T側)から保持する下側保持部21と、上端部側(へた部C側)から保持する上側保持部22とを有する。下側保持部21は、柿Pの下端部を果実軸O1に沿って押し上げるための押圧部211を含む。上側保持部22は、柿Pの上端部から果実軸O1に沿って刺し込まれる針部221を含む。
上下挟持装置23は、押圧部211を昇降するための押圧部用エアシリンダー231を有する。したがって、押圧部用エアシリンダー231が伸長すると、支持ローラーユニット50(詳細構造については後述する)を間にして上側保持部22と下側保持部21とは相対的に接近して柿Pを上下方向で挟み込み(図11参照)、逆に押圧部用エアシリンダー231が縮小すると、相対的な離間により柿Pを開放する(図15参照)。果実回転駆動装置24は、上側保持部22を回転駆動するための果実回転用モータ241を有する。具体的には、果実回転用モータ241のモータ出力軸242と、針部221の針部回転軸222とに固定された果実回転用タイミングプーリー242a,222aに果実回転用タイミングベルト243が掛け回され、果実回転用モータ241の回転トルクは針部221に伝達されて、柿Pを果実軸O1周りで回転させる。
へた取り部30はへた取り刃31を有し、そのへた取り刃31の先端部を果実軸O1周りで回転する柿Pの上端部に押し当てて、へた部Cを円形状に切り取る。皮剥き部40は皮剥き刃41(刃)を有し、その皮剥き刃41の先端部を果実軸O1周りで回転する柿Pの表皮Sに押し当てて食い込ませるとともに、上端側の皮剥き開始位置A1から下端側の皮剥き終了位置B1まで(又は下端側の皮剥き開始位置から上端側の皮剥き終了位置まで)表面に沿って移動し(図7参照)、柿Pの表皮Sをらせん状に剥く(切り剥がす)。
インデックステーブル駆動装置15のテーブル用モータ151には、インデックステーブル10を間欠的に回転(インデックス回転)するために、ステッピングモータ、サーボモータ等が用いられ、減速ギア機構152(変速機構)等を介してインデックステーブル10の回転軸O2へ伝達されている。
なお、上側保持部22(針部221)には、皮剥き後の柿Pを針部221(上側保持部22)から外すために、圧縮コイルばね等の戻しばね223が設けられている。この戻しばね223は、押圧部用エアシリンダー231の伸長時には、柿保持部20(及び柿P)からの押圧力を受けて縮み、皮剥き前の柿Pに対する上下の保持部22,21の挟持力を高める。一方、押圧部用エアシリンダー231の縮小時には、自身のばね力(付勢力)によって柿保持部20(及び柿P)を押し出す(戻す)ように作用する。
次に、図3は支持ローラーユニットとテーブル側遊転ローラーとの配置を示す平面図、図4はそのA−A断面図である。インデックステーブル10には、挿入孔11毎に1組(計6組)の支持ローラーユニット50が載置される(図1参照)。
図3及び図4に示すように、支持ローラーユニット50は、一部で開口するローラー支持板52(ローラー支持体)上に、複数(例えば5個)のユニット側遊転ローラー53(遊転ローラー)が、柿Pの下側外周部分を着座させる状態で柿Pの外周に沿って所定の間隔で配置されている。このうち、開口部分に位置する2個の遊転ローラー53間(特定のローラー間)において皮剥き刃41の通過を許容するように、大きな間隔を設定する一方、特定のローラー間以外の遊転ローラー53間の相互間隔を等しく設定してある。例えば、特定のローラー間以外の遊転ローラー53間の相互間隔を60°に設定すると、特定のローラー間の角度間隔は120°となる。
各ユニット側遊転ローラー53は円錐形状(又は円錐台形状あるいは傘形状)に形成され、柿Pの果実軸O1周りの回転に従って柿Pとの摩擦接触により、ローラー軸531周りに連れ回るようにそれぞれ従動回転する。また、ローラー軸531は、柿Pの下側外周面の曲率に応じ、主として一方向に2次元的に揺動可能に支持されている。図4では、ローラー軸531が上下方向の果実軸O1に対し所定の交差角θ(例えば約10°)で交わり、かつローラー軸531を中心として所定の角度範囲γ(例えば±5°程度)で揺動可能になっている。
具体的には、各遊転ローラー53に対応して、ローラー支持板52には矩形状の凹部521が開口してローラー軸531の先端が挿入され、その凹部521に連続する形態で、貫通孔522がローラー支持板52に貫通形成されている。ローラー軸531の先端には、座金533を介して揺動座532がねじ止め固定され、揺動座532の基端部に形成された半円柱形状の揺動支点部532aが凹部521の底に接し、その接点(接線)を中心に揺動する。揺動支点部532aから突出部532bが延出し、その先端部はL字状に屈曲してローラー支持板52の貫通孔522から突出している。突出部532bの先端縁がローラー支持板52の下面に当接することにより、上記角度範囲γが規制されている。なお、揺動支点部532aは、凹部521の底面上において、ローラー軸531周りに小角度範囲(例えば±5°程度)で回動可能でもある。
図2に戻り、支持ローラーユニット昇降装置54は、支持ローラーユニット50を昇降するためのローラーユニット用エアシリンダー541を有する。したがって、ローラーユニット用エアシリンダー541が伸長すると、皮剥きステーションPSに位置して柿Pを宙に浮いた状態で浮動(揺動)可能に支持する支持ローラーユニット50は、上側保持部22に向かって上昇し、また逆にローラーユニット用エアシリンダー541が縮小すると、インデックステーブル10上の原位置へ下降する。ローラーユニット用エアシリンダー541によって支持ローラーユニット50を昇降する際に、ローラー支持板52は、それとほぼ同形状で挿入孔11よりも小径の支持板持上台542(持上部材)に載置される。また、支持ローラーユニット50がインデックステーブル10上の原位置へ下降したときには、ローラー支持板52は、図4に示すように、インデックステーブル10の挿入孔11に形成された段差に載置される。支持ローラーユニット50の昇降位置にかかわらず、ローラー支持板52に形成された複数(例えば3個)の貫通孔522と、支持板持上台542に形成された同数のピン挿通孔542aとは、各々位置決めピン51で係合されている(図10,図11参照)。なお、支持板持上台542とローラーユニット用エアシリンダー541とは、L字状の連結ブラケット543で連結されている(図2参照)。
再び図3,図4に戻り、インデックステーブル10には、上記した支持ローラーユニット50の特定のローラー間に入り込む形態で、ユニット側遊転ローラー53と協働して柿Pの下側外周部分を取り囲み、その下側外周部分を着座させる1個のテーブル側遊転ローラー13(テーブル側突起部)が配置されている。支持ローラーユニット50の特定のローラー間の角度間隔は120°であったので、この間にテーブル側遊転ローラー13が配置されることにより、5個のユニット側遊転ローラー53と1個のテーブル側遊転ローラー13とで構成される遊転ローラー群53,13は、すべて60°の相互間隔で配置される。
テーブル側遊転ローラー13は、インデックステーブル10に固定された固定ベース板12上に設けられている。このテーブル側遊転ローラー13は、ユニット側遊転ローラー53と同様に円錐形状(又は円錐台形状あるいは傘形状)に形成され、柿Pの果実軸O1周りの回転に従って柿Pとの摩擦接触により、ローラー軸131周りに連れ回るようにそれぞれ従動回転する。また、ローラー軸131は、柿Pの下側外周面の曲率に応じ、主として一方向に2次元的に揺動可能に支持されている。図4では、ローラー軸131が上下方向の果実軸O1に対し所定の交差角θ(例えば約10°)で交わり、かつローラー軸131を中心として所定の角度範囲γ(例えば±5°程度)で揺動可能になっている。
具体的には、遊転ローラー13に対応して、固定ベース板12には矩形状の凹部121が開口してローラー軸131の先端が挿入され、その凹部121に連続する形態で、貫通孔122が固定ベース板12に貫通形成されている。ローラー軸131の先端には、座金133を介して揺動座132がねじ止め固定され、揺動座132の基端部に形成された半円柱形状の揺動支点部132aが凹部121の底に接し、その接点を中心に揺動する。揺動支点部132aから突出部132bが延出し、その先端部はL字状に屈曲して固定ベース板12の貫通孔122から突出している。突出部132bの先端縁が固定ベース板12の下面に当接することにより、上記角度範囲γが規制されている。なお、揺動支点部132aは、凹部121の底面上において、ローラー軸131周りに小角度範囲(例えば±5°程度)で回動可能でもある。
次に、図5は皮剥き部を拡大して示す斜視図、図6は皮剥き部の主要部を表す斜視図、図7は皮剥き部を模式的に示す説明図である。図6,図7に示す皮剥き部40は、上記した皮剥き刃41(刃)の他に、刃ホルダー42と、4節リンク43(多節リンク機構;刃駆動装置)と、リンク駆動装置44(刃駆動装置)と、刃付勢ばね機構45と、刃位置制御カム46とを含む。
図7において、刃ホルダー42は、後述するように皮剥き刃41を浮動状態(変位可能状態)で保持している。一方、4節リンク43(多節リンク機構;刃駆動装置)は、皮剥き用モ−タ440(モータ;共通駆動源)から動力を取り入れるための入力リンク431(他のリンク;原動節)と、作用部である刃ホルダー42を固定状態で取り付けるための出力リンク432(一のリンク;従動節)と、両端部のリンク連接軸433a,433bにより両リンク431,432を連結する連接リンク433(連節)とにより構成される。これにより、入力リンク431が回転運動すると、出力リンク432と連接リンク433とを接続するリンク連接軸433aがA→B→A間を揺動運動(往復移動)する。このとき、刃ホルダー42を介して出力リンク432に保持された皮剥き刃41は、柿Pの表面に沿いつつ果実軸O1の上端側(一端側)の皮剥き開始位置A1から下端側(他端側)の皮剥き終了位置B1へ向かう往移動A1→B1及びその逆の復移動B2→A2の凹曲線状の移動軌跡を生じる(図12〜図14参照)。
リンク駆動装置44において、皮剥き用モ−タ440のモータ出力軸441、リンク駆動軸442、中間軸443の各軸に固定されたリンク用タイミングプーリー441a,442a,443aにリンク用タイミングベルト444が掛け回され、皮剥き用モ−タ440の駆動によりリンク駆動軸442が回転する。後述するように、刃付勢ばね機構45は、刃ホルダー42において浮動状態の皮剥き刃41を柿Pの表面に弾性的に押し付けるように付勢する。
図7に示すように、刃位置制御カム46は、1回転(360°)のうち所定の回転角度範囲α(第1回転角度範囲;例えば170°)では、刃付勢ばね機構45(図8参照)のばね力を皮剥き刃41に作用させて皮剥き刃41を柿Pの表面に弾性的に押し付けるために、半径小に形成されている。一方、残りの回転角度範囲β(第2回転角度範囲;例えば190°)では、刃付勢ばね機構45のばね力に抗して皮剥き刃41を柿Pの表面から離間させるために、半径大に形成されている。なお、回転角度範囲β’(例えば20〜30°)では、皮剥き開始位置A1において、刃付勢ばね機構45のばね力を確実に作用させ、皮剥き刃41を柿Pの表面に密着させるために、刃位置制御カム46に急激な半径差を設けてある。
中間軸443とカム駆動軸461とに固定されたカム用タイミングプーリー443b,461bにカム用タイミングベルト462が掛け回され、皮剥き用モ−タ440の駆動によりカム駆動軸461が回転する。なお、リンク駆動軸442とカム駆動軸461とは平行に配置され、リンク出力軸432aとカム駆動軸461とは二重軸(互いに独立回転可能に、筒状のリンク出力軸432aにカム駆動軸461が挿入される)で構成されている。また、リンク駆動軸442とカム駆動軸461とが共通の皮剥き用モ−タ440の回転により互いに同期して所定の回転速度比で回転する。これらによって、リンク駆動装置44及び刃位置制御カム46をコンパクトに構成できる。
次に、皮剥き刃及び刃ホルダーと刃付勢ばね機構について説明する。図8は皮剥き刃及び刃ホルダーの斜視図である。図7及び図8において、刃付勢ばね機構45は、4節リンク43における出力リンク432と平行な平面内で、刃ホルダー42とともに平行リンク機構Lを構成する付勢リンク451と、その付勢リンク451を出力リンク432に対して平行移動する向きに付勢するばね部材452とを備えている。皮剥き刃41は付勢リンク451に固定されて一体的に作動し、ばね部材452(例えば圧縮コイルばね)は、付勢リンク451に固定された第1ばね受け451aと、刃ホルダー42に固定された第2ばね受け42aとの間に掛け渡されている。これによって、皮剥き刃41は、付勢リンク451(平行リンク機構L)及びばね部材452を介し、刃ホルダー42に対して浮動状態(変位可能状態)に保持され、出力リンク432と平行な方向にばね付勢されている。
さらに、付勢リンク451の内部には、ウレタン等の柔軟性部材を外周に貼り付けたベアリング453(回転部材)が回転可能に取り付けられ、その周面の一部は付勢リンク451から外部へ突出して刃位置制御カム46の外周面と常時接触している。このようなベアリング453を設けることにより、刃位置制御カム46の径方向変化に伴う衝撃を緩和できる。また、皮剥き開始位置A1にてばね部材452の付勢力を皮剥き刃41に確実に作用させ、かつ皮剥き終了位置B1にてばね部材452の付勢力に抗して皮剥き刃41を柿Pの表面から確実に離間させることができる。なお、ばね部材452が、出力リンク432と平行な平面内であって、出力リンク432と平行な方向に付勢リンク451(平行リンク機構L)を付勢しているので、ばね部材452の付勢方向は、刃位置制御カム46がベアリング453を押圧する方向と一致する。
以上のように構成された皮剥き装置100の作動について、図9及び図7,図10〜図15を参照しつつ説明する。
<準備作業>
まず、準備作業として、手作業にて、インデックステーブル10上の各支持ローラーユニット50及びテーブル側遊転ローラー13に、柿Pを逆向き(へた部Cが上側、先端部Tが下側)姿勢で1個ずつ挿入し、宙に浮いた状態で浮動(揺動)可能に保持する(図9のSS,図1)。
<原位置でのセット>
次に、テーブル用モータ151を駆動し、インデックステーブル10を間欠回転して、皮剥きステーションPSでいずれかの支持ローラーユニット50及びテーブル側遊転ローラー13を停止する(図9のS1,図10)。
<柿Pの挟持・回転>
ローラーユニット用エアシリンダー541を伸長して皮剥きステーションPSの支持ローラーユニット50を上昇するとともに、押圧部用エアシリンダー231を伸長して押圧部211を上昇すると、針部221が柿Pのへた部Cに刺し込まれるとともに戻しばね223が収縮し、柿Pは支持ローラーユニット50を間にして上下の保持部22,21で挟持される(図9のS2,図11)。次に、果実回転用モータ241を駆動して上側保持部22を回転駆動すると、柿Pは果実軸O1周りで回転し、支持ローラーユニット50の遊転ローラー53はローラー軸531周りで従動回転する(図9のS3)。したがって、柿Pは、複数の遊転ローラー53によりいわば宙に浮いた状態にて、自由関節を構成するローラー軸531で浮動(揺動)可能に支持されて、果実軸O1周りで回転する(図11)。
<へた取り>
へた取り刃31を作動(詳細は省略する)して柿Pのへた部Cを除去する(図9のS4)。
<皮剥き開始位置A1>
次に皮剥き作業を行う(図9のS5)。図7に示す皮剥き開始位置A1において、刃位置制御カム46は、入力リンク431と同期回転して回転角度範囲α(半径小)の先頭に位置している。このときばね部材452の付勢力は、付勢リンク451(平行リンク機構L)を介して皮剥き刃41に作用するので、皮剥き刃41は柿Pの表面に押圧されて皮剥きの準備が整う。
<皮剥き行程A1→B1(往移動)>
図12に示す皮剥き行程では、入力リンク431の回転量に応じて出力リンク433が揺動する。一方、皮剥き開始位置A1から皮剥き終了位置B1へ至る中間位置においては、刃位置制御カム46は回転角度範囲α(半径小;図7参照)の範囲内にある。したがって、皮剥き刃41はばね部材452の付勢力により柿Pの表面に押圧され、柿Pの果実軸O1周りでの回転につれ表皮Sがらせん状に剥かれる。
<皮剥き終了位置B1→B2(後退移動)>
図13に示す皮剥き終了位置B1において、刃位置制御カム46は、入力リンク431と同期回転して回転角度範囲β(半径大;図7参照)の先頭に位置する。このとき、ベアリング453(付勢リンク451)は刃位置制御カム46との接触によりばね部材452の付勢力に抗して後退するので、皮剥き刃41はB1→B2へ移動し、柿Pの表面から離間する。
<復帰行程B2→A2(復移動)>
図14に示す復帰行程では、入力リンク431の回転量に応じて出力リンク433が皮剥き行程とは逆方向に揺動する。一方、皮剥き終了位置B2から皮剥き開始位置A2へ至る中間位置においては、刃位置制御カム46は回転角度範囲β(半径大;図7参照)の範囲内にある。したがって、皮剥き刃41は柿Pの表面から離間したままであるから、皮剥き後の柿Pの表面を傷付けない。
<皮剥き開始位置A2→A1(前進移動)>
出力リンク432が図7の皮剥き開始位置A2に戻ると、再び刃位置制御カム46が回転角度範囲α(半径小;図7参照)の先頭に位置する。ばね部材452の付勢力が皮剥き刃41に作用し、皮剥き刃41がA2→A1へ移動し、柿Pの表面に押圧されて、次の皮剥きの準備が整う。
<原位置への復帰>
皮剥き工程の皮剥き終了位置B1(図13)に至る直前に上下の保持部22,21を離間させて柿Pを開放する。具体的には、押圧部用エアシリンダー231を縮小して押圧部211を下降するとともに、ローラーユニット用エアシリンダー541を縮小して支持ローラーユニット50を下降する。戻しばね223の作用により、針部221が柿Pの上端部(へた部Cのあった部分)から抜け出し、支持ローラーユニット50は皮剥きステーションPSの原位置に復帰する(図9のS6,図15)。
<柿Pの回転停止>
皮剥き工程の皮剥き終了位置B1(図13)に至る直前から皮剥き開始位置A1に戻るまでの間に、果実回転用モータ241の駆動を停止して上側保持部22の回転を停止する(図9のS7)。
<取出作業>
図9に示すS1〜S7の作業を繰り返し行い、すべての支持ローラーユニット50及びテーブル側遊転ローラー13上の柿Pの皮剥きが終了したら、各支持ローラーユニット50から皮剥き後の柿Pを手作業で取り出し、一連の作業を終了する(図9のSF)。
このように、複数の遊転ローラー53を備えた支持ローラーユニット50に柿Pを着座させた状態で上下からその果実を挟持することにより、柿Pは、複数の遊転ローラー53によりいわば宙に浮いた状態にて、自由関節を構成するローラー軸531で浮動(揺動)可能に支持され、皮剥き刃41はそのうちの特定のローラー間を通過できる。したがって、皮剥き時に柿Pがスムーズに回転するようになり、表皮Sをらせん状にきれいに剥くことができ、皮剥き後の柿Pの商品価値を損なわずにすむ。また、柿Pの形状や大きさのわずかの変動に応じて上下の保持部22,21をいちいち交換したり、挟持力を調整したりしなくてもよいので、皮剥き作業の能率を低下させずにすむ。
そして、皮剥き装置100を用いることによって、皮剥き時に個々の柿Pの表面形状に沿って皮剥き刃41をスムーズに移動させることができる。また、皮剥きをした柿Pを傷つけることなく皮剥き刃41をスムーズに元の位置(皮剥き開始位置A1)へ復帰させることができる。したがって、皮剥き作業の能率向上を図り、皮剥き後の柿Pの商品価値を高めることができる。さらに、リンク駆動装置44と刃位置制御カム46とを共通駆動源としての皮剥き用モータ440で駆動しているので、皮剥き行程における柿P表面への皮剥き刃41の押圧と、復帰行程における柿P表面からの皮剥き刃41の離間とが、容易に実現できる。その結果、皮剥き行程A1→B1と復帰行程B2→A2とを含む皮剥き刃41の移動軌跡をループ状とし、皮剥き装置100を小型化することができる。
なお、以上の実施例では、皮剥き行程の皮剥き開始位置A1を上端側、皮剥き終了位置B1を下端側とする場合のみについて説明したが、本発明は皮剥き行程の上下を逆とする場合にも適用できる。
100 皮剥き装置(果実皮剥き装置)
10 インデックステーブル
11 挿入孔
12 固定ベース板
121 凹部
122 貫通孔
13 テーブル側遊転ローラー(テーブル側突起部)
131 ローラー軸
132 揺動座
132a 揺動支点部
132b 突出部
133 座金
15 インデックステーブル駆動装置
151 テーブル用モータ
152 減速ギア機構(変速機構)
20 柿保持部(果実保持部)
21 下側保持部
211 押圧部
22 上側保持部
221 針部
222 針部回転軸
222a 果実回転用タイミングプーリー
223 戻しばね
23 上下挟持装置
231 押圧部用エアシリンダー
24 果実回転駆動装置
241 果実回転用モータ
242 モータ出力軸
242a 果実回転用タイミングプーリー
243 果実回転用タイミングベルト
30 へた取り部
31 へた取り刃
40 皮剥き部
41 皮剥き刃(刃)
42 刃ホルダー(作用部)
43 4節リンク(多節リンク機構;刃駆動装置)
431 入力リンク(他のリンク;原動節)
432 出力リンク(一のリンク;従動節)
432a リンク出力軸
433 連接リンク(連節)
433a,433b リンク連接軸
44 リンク駆動装置(刃駆動装置)
440 皮剥き用モ−タ(モータ;共通駆動源)
441 モータ出力軸
441a リンク用タイミングプーリー
442 リンク駆動軸
442a リンク用タイミングプーリー
443 中間軸
443a リンク用タイミングプーリー
443b カム用タイミングプーリー
444 リンク用タイミングベルト
45 刃付勢ばね機構
451 付勢リンク
452 ばね部材
453 ベアリング(回転部材)
46 刃位置制御カム
461 カム駆動軸
461b カム用タイミングプーリー
462 カム用タイミングベルト
50 支持ローラーユニット
51 位置決めピン
52 ローラー支持板(ローラー支持体)
521 凹部
522 貫通孔
53 ユニット側遊転ローラー(遊転ローラー)
531 ローラー軸
532 揺動座
532a 揺動支点部
532b 突出部
533 座金
54 支持ローラーユニット昇降装置
541 ローラーユニット用エアシリンダー
542 支持板持上台(持上部材)
542a ピン挿通孔
543 連結ブラケット
P 柿(果実)
C へた部
T 先端部
S 表皮
O1 果実軸
O2 回転軸
L 平行リンク機構
PS 皮剥きステーション

Claims (5)

  1. 柿をはじめ果実軸と直交する円形近似の横断面を有する果実の表皮を果実の前記果実軸周りの回転を伴ってらせん状に剥く果実皮剥き装置であって、
    その果実軸を上下方向に立てた姿勢の果実の表面に食い込んで、果実の前記果実軸周りの回転に伴い表皮を果実から切り剥がしていく皮剥き用の刃と、
    その刃を果実の表面に沿わせつつ前記果実軸の一端側の皮剥き開始位置から他端側の皮剥き終了位置まで往移動、及び皮剥き開始位置への復帰のために復移動させる刃駆動装置と、
    果実の下側外周部分を着座させる状態で果実の外周に沿ってローラー支持体上に所定の間隔で複数配置された遊転ローラーであって、果実の前記果実軸周りの回転に従って果実との摩擦接触により前記所定の間隔の各軸周りに連れ回るようにそれぞれ従動回転するとともに、前記各軸が果実の下側外周面の曲率に応じて90°未満の小角度範囲で2次元的又は3次元的に揺動可能とされ、かつ特定のローラー間において前記刃の通過を許容するように、それぞれ複数の遊転ローラーを有する2以上の支持ローラーユニットと、
    その支持ローラーユニットを間において果実を上下方向に挟み込むように挟持し、かつ皮剥きが終了した後は上下方向に開放するように相対的に移動可能に設けられ、かつ果実を挟持した状態で果実に前記果実軸周りの回転を付与可能な上側保持部及び下側保持部と、
    果実の下側外周部分を着座させる前記複数の遊転ローラーを備えた2以上の支持ローラーユニットが上下方向の回転軸線周りに所定の角度間隔で、かつそれぞれ上昇・下降可能に配置されたインデックステーブルと、
    そのインデックステーブルを、それぞれ果実を着座させる前記複数の支持ローラーユニットの配置角度間隔で間欠的に回転駆動し、各支持ローラーユニットを、前記皮剥き用の刃、刃駆動装置、上側保持部及び下側保持部を備えた皮剥きステーションに順次位置させるインデックステーブル駆動装置と、
    その皮剥きステーションに位置して果実を支持する前記支持ローラーユニットを前記上側保持部に向かって上昇させ、また逆に前記インデックステーブル上の原位置へ下降させる支持ローラーユニット昇降装置と、
    前記支持ローラーユニットを間にして前記上側保持部と下側保持部との相対的な接近により果実を上下方向で挟み込み、逆に相対的な離間により果実を開放する上下挟持装置と、
    果実を前記果実軸周りで回転させるために、それら上側保持部及び下側保持部の一方又は双方を回転駆動する果実回転駆動装置と、を備え、
    前記インデックステーブル駆動装置により果実を支持する前記支持ローラーユニットが前記皮剥きステーションに位置したとき、前記支持ローラーユニット昇降装置によりその支持ローラーユニットが果実とともに上昇し、かつ前記上下挟持装置により果実が前記上側保持部及び下側保持部で挟持された状態で、前記果実回転駆動装置により果実が該支持ローラーユニットの複数の遊転ローラーに支持されつつ前記果実軸周りで回転するとともに、前記刃駆動装置により前記皮剥き用の刃が前記果実軸の一端側の皮剥き開始位置から他端側の皮剥き終了位置まで移動することにより果実の皮剥きが行われ、その皮剥き終了より前又は後に、前記上下挟持装置により前記下側保持部が果実の下端部から離間し、前記支持ローラーユニット昇降装置により前記支持ローラーユニットも皮剥き後の果実を支持しつつ下降して前記インデックステーブル上の原位置に復帰することにより皮剥きの1行程が終了し、その後前記インデックステーブル駆動装置によりインデックステーブルが次の果実を皮剥きステーションに位置させるために間欠回転することを特徴とする果実皮剥き装置。
  2. 前記上側保持部は、果実の上端部に刺し込まれて前記果実回転駆動装置の回転トルクを果実の前記果実軸周りに与える針部を有し、前記下側保持部は果実の下端部に刺し込まれる針部又は果実の下端部に押し付けられる押圧部を備える請求項1に記載の果実皮剥き装置。
  3. 前記インデックステーブルには、所定の角度間隔で複数配置された前記支持ローラーユニットが該インデックステーブル上の原位置にある状態で、当該支持ローラーユニットにおける、果実の外周に沿う前記複数の遊転ローラーのうち配置間隔が他より広い前記特定のローラー間に入り込む形態で、該遊転ローラーと協働して果実の下側外周部分を取り囲み、その下側外周部分を着座させるテーブル側突起部が配置され、
    前記支持ローラーユニットが皮剥き前の果実を支持して前記原位置から上昇するときには、該インデックステーブルに配置された前記テーブル側突起部を残して該支持ローラーユニットの複数の遊転ローラーが果実を支持しつつ上昇し、前記皮剥き終了後に前記支持ローラーユニットが皮剥き後の果実を支持しつつ前記原位置へ下降したときには、前記複数の遊転ローラーにより支持される果実が前記インデックステーブル上で待機する前記テーブル側突起部にも着座可能とされた請求項1又は2に記載の果実皮剥き装置。
  4. 前記インデックステーブル上に設けられたテーブル側突起部は、前記支持ローラーユニットの遊転ローラーと同じ形態の遊転ローラーで構成され、
    前記支持ローラーユニットが前記インデックステーブル上の原位置にあるとき、果実の下側外周部分は、該支持ローラーユニット側の遊転ローラーと該インデックステーブル側の遊転ローラーとにより均一な間隔で取り囲まれ、かつそれら遊転ローラーに着座する請求項3に記載の果実皮剥き装置。
  5. 前記支持ローラーユニット側の遊転ローラーと前記インデックステーブル側の遊転ローラーの各軸はいずれも果実の下側外周面の曲率に応じて90°未満の小角度範囲で2次元的又は3次元的に揺動可能とされている請求項4に記載の果実皮剥き装置。
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