JP3880938B2 - 食物処理機 - Google Patents

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直人 井伊
精一 百瀬
義雄 今井
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株式会社ミツワ
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、食物処理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、食物処理機として、例えば柿のへた部や表皮を除去する柿の皮剥き機(以下、従来機という。)が種々提案されている。
【0003】
これらの従来機が提案される以前は、例えば干し柿農家などの食物加工業者において必須の作業となる食物の皮剥き作業は、一つ一つ作業者の手作業により行われていたが、この従来機は、前述の作業者による手間を確実に解消して飛躍的に作業能率を向上し得るものとして極めて画期的である。
【0004】
本出願人は、この食物処理機を開発・製造するメーカーであり、特願2002−343253にて画期的な食物処理機を提案している。
【0005】
本出願人は、この食物処理機について更なる研究開発を進め、簡易構造にして実用的な食物処理機を完成した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
果物や野菜等の食物1を載置する食物載置 18を有し、この食物載置 18上に載置される前記食物1を回動させて皮剥き刃4を食物1の表皮1bに当接させ、該表皮1bを剥くように構成した食物処理機であって、前記皮剥き刃4で前記食物1の表皮1bを剥いた後、前記食物載置 18に載置される前記食物1を該食物載置 18 から搬送部 39 を介して食物収集部 45 へ移送する下記の食物移送機構が具備せしめられていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0008】

前記食物載置体 18 は環状体であり、この環状体は切欠部 18 bが設けられて平面視C字状に構成されており、この切欠部 18 bは皮剥き刃4を配設する為の間隙Sに設定され、更に、前記環状体は傾斜状態となるように擺動自在に設けられており、更に、前記切欠部 18 bは前記搬送部 39 と対応する位置に設けられ、前記環状体を擺動させた際、該環状体に載置された前記食物1は前記切欠部 18 bから前記搬送部 39 へ転動導出されるように設けられている。
【0009】
また、請求項1記載の食物処理機において、前記環状体には下部開口部 18 c及び上部開口部 18 dが設けられ、更に、この環状体の内面 18 aは、前記下部開口部 18 cから上部開口部 18 dに向けて上方へ広がるテーパー載置面 18 aに形成されていることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0010】
また、請求項1,2いずれか1項に記載の食物処理機において、前記環状体は適宜な合成樹脂製であることを特徴とする食物処理機に係るものである。
【0011】
【発明の作用及び効果】
食物載置体 18 食物1を載置し、この状態で食物1を回動させ、該食物1の表皮1bに皮剥き刃4を当接させると、該食物1の表皮1bは剥かれる。
【0012】
ところで、本発明は、皮剥き刃4で食物1の表皮1bを剥いた後、食物載置体 18 載置される食物1を該食物載置体 18 へ移送する食物移送機構が設けられている。
【0013】
従って、例えば表皮1bを剥いた後の食物1を手で持って所定の場所へ移送する必要がないから、それだけ作業効率が向上することになり、しかも、仮に表皮1aを除去した食物1が汁などが出るものであった場合、この表皮1aを除去した後の食物1を手で取り扱うと、手に汁が付着し、次に皮剥きを行う食物1が滑って持ちにくくなるなど、連続して行われる皮剥き作業に支障を来たしたり、更に、処理機自体やその周辺機器が汚れるなどの問題が懸念されるが、この点、本発明は、食物移送機構を具備している為、これらの問題点は確実に解消されることになる。
【0014】
以上のように、本発明は、従来にない画期的な作用効果を発揮し、簡易構造にして実用的なものになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面は本発明の一実施例を図示したものであり、以下に説明する。
【0016】
本実施例は、立設ボックスタイプの機体5に、果物や野菜等の食物1の基端部分1Aと先端部分1Bとを支持して該食物1を回動状態で挟持する第一支持部2及び第二支持部3を設けたものである。
【0017】
また、本実施例は、食物1の処理作業(皮剥き作業)を行う食物1として柿1を対象とし、柿1の表皮1bを除去する食物処理機として構成している。ここで柿1のへた部1aとは、基端部分1Aにある柄1a'及びその周囲の葉1a”を指すものである。
【0018】
尚、本実施例は柿1の表皮1aの処理に関するものであるが、柿1に限らず、例えばリンゴやナシや柚子(ゆず)、或いは、野菜のカブなどでも良いのは勿論である。
【0019】
以下、本実施例に係る構成各部の詳細な説明をする。
【0020】
第一支持部2について説明する。
【0021】
第一支持部2は、図1,2に図示したように機体5の上部に棒状の支持体9を垂設し、この支持体9の下端部に3本の針部材10を突設したものであり、この針部材10で柿1のへた部1aを刺すことで該柿1の基端部分1Aを支持(柿1に抵抗を付与してスリップを防止)し得るように構成されている。
【0022】
また、針部材10は、先端径小部10aと、この先端径小部10aの基端側に段部10cを介して連設される基端径大部10bとで構成されており、針部材10を柿1に刺した際には段部10cが係止することで先端径小部10aのみが柿1に刺さることになる。
【0023】
これは、柿1に対して針部材10が必要以上に深く刺さるのを防止するための構成であり、このことから柿1に針部材10を深く刺すことで生じ得る例えば細菌の侵入により柿1が傷むなどの問題点を可及的に防止することができる。
【0024】
尚、この支持体9における柿1を支持する構造としては針部材10を刺すタイプだけに限らず、吸引作用を利用して支持する構造など適宜設計変更し得るものである。
【0025】
また、支持体9は、機体5に設けたガイド部11にガイドされて上下方向にスライド移動自在に設けられており、その基端部は機体5の上部に設置される駆動モーター12の筒状駆動部12aに嵌挿連結されている。この駆動モーター12は、駆動スイッチ13のON操作により駆動する。
【0026】
この支持体9の基端部と駆動モーター12の筒状駆動部12aとの連結は、支持体9の長さ方向に設けた凹条(図示省略)と筒状駆動部12aの長さ方向に設けた凸条(図示省略)との係合連結構造、即ち、支持体9は筒状駆動部12aと共に軸方向へ回動しつつ筒状駆動部12aに対してスライド移動し得る連結構造である。
【0027】
従って、支持体9は柿1の基端部分1Aを上方から支持することができ、この
支持した状態で駆動モーター12の作動により回動して柿1を回動させることができる。
【0028】
また、支持体9には刃取付体14が被嵌連結されており、支持体9は刃取付体14に対して回動自在であり、また、支持体9が所定量上昇した際、該支持体9と刃取付体14とはともに上昇するように構成されている。また、この刃取付体14は、機体5に垂設されるガイド棒15にガイドされている。
【0029】
符号16は刃取付体14を常時下方へ付勢する発条であり、従って、後述する除去刃6は柿1へ押し付けられた状態となる。
【0030】
この刃取付体14は、その背面位置に長尺板状の刃体6が設けられ、この刃体6は、前述した針部材10で支持されて回動する柿1のへた部1aとその周辺部1c(肩部)に当接して該部位を除去するための除去刃6として構成されている。尚、この除去刃6は柿1の形状(肩部1cの形状、張り具合)に対処するために、柿1への当接位置を変更できるように設けられている。
【0031】
また、刃取付体14は、その正面位置に棒体17が突設されており、この棒体17は、支持体9と共に刃取付体14が上方へ移動した際、駆動モーター12を作動させるスイッチ13をON操作し得るように構成されている。
【0032】
従って、針部材10に柿1が刺された状態で支持体9が上方に移動した際、駆動モーター12が作動して支持体9が回動することになり、この支持体9が回動することで柿1も回動し、よって、除去刃6によって柿1のへた部1aとその周辺部1cが除去されることになる。符号40は駆動モーター12を制御して支持体9の回動速度を調整する速度調整部である。
【0033】
次に、第二支持部3について説明する。
【0034】
第二支持部3は、前述した第一支持部2に係る支持体9の下方位置に柿1を載置し得る食物載置体18を設けたものである。
【0035】
具体的には、この食物載置体18は、図1に図示したように適宜な合成樹脂製の部材を形成した環状体であり、基部18eの一側に一部が切欠された平面視C字状に形成されており、この食物載置体 18( 環状体 ) 、下部開口部18cから上部開口部18dに向けてその内面が上方へ広がるテーパー面に形成され、且つ、前記切欠部18bにより、柿1を載置した際、該切欠部18b及び下部開口部18cから該柿1の側方部分1C乃至先端部分1Bの一部分が露出するように構成されている。
【0036】
の食物載置体 18( 環状体 ) 切欠部18b及び下部開口部18cは、柿1の表皮1bを除去する際、手持ち皮剥き器7の皮剥き刃4を配設する為の間隙Sとなり、この間隙Sにより、皮剥き刃4を柿1の側方部分1C乃至先端部分1Bの一部分に当接することができ、よって、前記除去刃6で除去した以外の部分の表皮1bは該皮剥き刃4によって全て除去し得ることになる。
【0037】
また、食物載置体 18( 環状体 ) 、昇降機構を介して昇降自在に設けられている。
【0038】
この昇降機構は、食物載置体 18( 環状体 ) 垂設される杆部材19と、該杆部材19に連設されるシリンダー装置20とで構成され、機体5の下部に設けた操作ペダル21を踏み操作した際、このシリンダー装置20の伸び作動により杆部材19を介して食物載置体 18( 環状体 ) 上昇するように構成されている。尚、この昇降機構の上昇距離は、柿1の基端部分1Aが第一支持部2に係る針部材10に刺さる位置まで上昇するように適宜設定されている。
【0039】
また、本実施例は、図4〜6に図示したように皮剥き刃4で柿1の表皮1bを除去した後、第二支持部3で支持される柿1を該第二支持部3から強制的に移送させる為の食物移送機構を設けている。
【0040】
具体的には、杆部材19の上端部に設けた連結板29の一側と食物載置体 18( 環状体 ) 基部18eの一側とが蝶番部材32を介して枢着連結されており、更に、連結板29に形成した凹部29aを通過可能な突出部5aが基体5の正面に設けられている。
【0041】
従って、前述した昇降機構によって食物載置体 18( 環状体 ) 降下させた際、前記突出部5aが連結部29の凹部29aを通過して食物載置体 18( 環状体 ) 裏面に当接係止し、更に、食物載置体 18( 環状体 ) 降下させると、食物載置体 18( 環状体 ) 先端部が持ち上がった状態となって該食物載置体 18( 環状体 ) 擺動し、傾斜状態となる。この食物載置体 18( 環状体 ) 擺動方向は切欠部18bが存在しない方向ではなく、それだけ食物1が転動し易いことになる。
【0042】
従って、食物載置体 18( 環状体 ) 擺動することにより該食物載置体 18( 環状体 ) 載置された食物1は転がり落ちて該食物載置体 18( 環状体 ) ら移送されることになる(図4,5参照)。
【0043】
また、食物載置体 18( 環状体 ) 側方位置にして食物載置体 18( 環状体 ) 傾斜擺動する方向には該食物載置体 18( 環状体 ) ら転動した食物1を食物収集部45へ搬送する搬送部39が設けられている。
【0044】
この搬送部39は、所定長の凹状搬送体であり、食物載置体 18( 環状体 ) 近傍位置と、食物収集部45の近傍位置との間に傾斜状態で配設される。尚、凹状搬送体は金属製のフレーム39aに樹脂シート39bを張設したものである。
【0045】
また、第二支持部3には柿1の先端部分1Bに当接して第一支持部2による回動を助力する回動助力体8が設けられている。
【0046】
この回動助力体8は、図2に図示したように駆動モーター12と複数のプーリー22、ベルト23、回動軸24から成る駆動機構を介して連動する回動棒部材25の上端部に、柿1の先端部分1Bを受ける皿状の食物受け体26を設けたものであり、この食物受け体26は食物載置体 18( 環状体 ) 下部開口部18cから食物載置体 18( 環状体 ) に配されるものであり、この食物受け体26で柿1を受けている間は、柿1は食物載置体 18( 環状体 ) ら約1〜2mm浮いた状態となるように構成されている。回動助力体8は、シリンダー装置20により昇降し、機体5の上部に設けた高さ調整部41により第一支持部2に係る針部材10との対向間隔を可変し得るように構成されている。これは、食物1を食物受け体26に載置させる際、針部材10が邪魔にならず且つ上昇させた際に食物1の所望の箇所を針部材10で刺せるように狙い易いセットを可能にする構成であり、大きさの異なる食物1を処理する際でも、常に針部材10に良好に刺さる位置となるように食物1を簡易且つ迅速に食物受け体26に載置させることができることになる。
【0047】
この回動助力体8は、柿1の表皮1bだけを除去する場合に比して強い回動力が要求される処理作業、即ち、除去刃6によってへた部1a及びその周辺部1cを除去する作業の際、第一支持部2と共に柿1を回動させるものである。
【0048】
また、回動棒部材25は、前述した昇降機構を介して杆部材19と共に昇降自在に設けられており、回動棒部材25の下端部は杆部材19の下端部に設けた係止装置28に係止されて下方への移動が阻止されている。符号27は回動棒部材25をガイドするガイド部であって、機体5に設けられている。
【0049】
具体的には、この係止装置28は、次のように機能する。
【0050】
昇降機構により杆部材19と回動棒部材25を上昇させると、柿1に第一支持部2に係る針部材10が刺さる。この上昇の際、機体5の所定位置に設けたリミットスイッチ(図示省略)に杆部材19の所定部分が当接し、該リミットスイッチがON操作される。このON操作により杆部材19と回動棒部材25との係合が所定時間後に解除され、回動棒部材25のみが下方へスライド移動して、食物受け体26が食物載置体 18( 環状体 ) 下部開口部18cの外部(下方)へ移動すると、食物載置体 18( 環状体 ) のテーパ載置面 18 に柿1は載置される。符号42は係止装置28を制御して回動助力体8が下がるタイミングを調整するタイミング調整部である。
【0051】
除去刃6によってへた部1a及びその周辺部1cを除去している間、即ち、前述した係止装置28による係合が解除されるまでの間は、この食物受け体26が柿1の先端部分1Bを受けており、除去刃6による除去作業が終了した後、該食物受け体26が柿1の先端部分1Bから離れ下方へ移動する構成である。
【0052】
よって、回動助力体8は、第一支持部2と共に回動して柿1のへた部1a及びその周辺部1cを除去する作業の際に柿1に良好な回動力を付与することができ、除去刃6によりへた部1a及びその周辺部1cを除去した後は、皮剥き刃4による柿1の先端部分1Bの表皮1bを除去する作業の邪魔とならないように回避する構成である。
【0053】
この回動助力体8に係る回動棒部材25と駆動機構に係るプーリー22との連結も、前述した回動機構3に係る支持体9と筒状駆動部12aとの連結と同様、回動棒部材25はプーリー22と共に軸方向へ回動しつつプーリー22に対してスライド移動し得る連結構造である。
【0054】
また、本実施例は、直線状(曲線状若しくは湾曲状でも良い。)の皮剥き刃4をU字状の支持部7a間に架設した手持ち皮剥き器7を採用しており、この皮剥き刃を垂直状態で柿1の表皮1bに当接させ、柿1の回動にともなって該皮剥き刃4を柿1の周縁に沿って上下方向に移動させることで該表皮1bを除去(剥く)する。
【0055】
尚、皮剥き刃4の上下方向への移動を作業者の手で行わず、自動で行えるものでも良く、また、本実施例では、柿1を上下方向から挟持状態で支持する構造上、皮剥き刃4を上方から下方へ移動させることで表皮1bを除去する構成であるが、例えば、柿1を横向きにした状態で基端部分1Aと先端部分1Bとを挟持状態で支持する構造とした場合、皮剥き刃4は左右方向へ移動させて表皮1bを除去する構成となり、要は、柿1の軸方向(基端部分1Aから先端部分1Bへの長さ方向)へ皮剥き刃4を移動させる構成となることが望ましい。
【0056】
また、本実施例は、図2に図示したように皮剥き刃4で柿1の表皮1bを除去した後、第一支持部2で支持される柿1を該第一支持部2から強制的に分離させる為の食物分離機構を設けている。
【0057】
具体的には、食物分離機構は、柿1に当接して該柿1を押し下げる押圧部31と、この押圧部31を作動させる作動部35とで構成されている。
【0058】
押圧部31は、機体5に枢着される擺動アーム33を突設して構成されており、この擺動アーム33は一端部が該擺動アーム33に連設され、他端部が機体5に連設される発条34によって常に上方へ付勢されている。
【0059】
この擺動アーム33の先端には第一支持部2の近傍位置に支持体9(針部材10)を回避する状態で配設されるフック状の食物当接部33aが設けられており、擺動アーム33を下方に擺動させることで第一支持部2で支持される柿1に当接して該柿1を下方に押し下げて第一支持部2から柿1を分離させるように構成されている。
【0060】
また、擺動アーム33は、その側部所定位置に後述する作動部35の作動アーム36が当接するように構成されている。
【0061】
作動部35は、前述した昇降機構に係るシリンダー装置20の上端部に作動アーム36を枢着して構成されており、この作動アーム36は昇降機構の昇降に伴い、上下方向に移動可能に構成されている。
【0062】
また、作動アーム36は、上端部に前記擺動アーム33の側部所定位置に係止する鉤状部36aが設けられ、また、中央部には山型の突状部36bが設けられ、この突状部36bは、作動アーム36が昇降する際、機体5に設けられたガイド突体38を乗り越えガイドされるように構成されている。
【0063】
また、作動アーム36には発条37が設けられ、この発条37の下端はシリンダー装置20の上端部にして作動アーム36を枢着した部位と別の部位に連設され、よって作動アーム36は常に擺動アーム33に押圧状態で当接するように構成されている。
【0064】
以上の構成から成る食物分離機構の作用について説明する。
【0065】
皮剥き刃4によって柿1の表皮1bを除去した後、シリンダー装置20が下方に下がることで作動アーム36は下がり、この際、作動アーム36の鉤状部36aが擺動アーム33に係止して、擺動アーム33が下方に擺動し、第一支持部2で支持される柿1は下方へ押圧されて第一支持部2(針部材10)から分離されることになる。
【0066】
その後、作動アーム36が更に下がると、ガイド突体38により作動アーム36は図5中時計回りに擺動し、擺動アーム33に対する鉤状部36aの係止が解除され、擺動アーム33は発条34の付勢力により上方へ擺動して元の位置に戻り、作動アーム36は次にシリンダー装置20が上昇するまでは前方へ擺動した状態のままである。
【0067】
従って、柿1の表皮1bを除去した後、第二支持部3が下がった際、第一支持部2で刺さった状態の柿1が自重で抜けて第二支持部3に載置された状態のままである場合は問題はないが、第一支持部2から外れず刺さった状態のままの場合、この食物分離機構がないと、第一支持部2に刺さっている柿1を手で外さなければ成らず、手で柿1を外すと、手に柿1の汁が付くことで次に処理する柿1を持つ手が滑ることになってしまうなど作業能率が低下し、また、柿1を凹ませた場合には柿1の商品価値を下げてしまうなどの問題点があるが、この点、第二実施例は、食物分離機構を設けたから、第二支持部3が下がると同時に第一支持部2から柿1を分離させて該柿1を第二支持部3で支持できる為、前述した問題が生じることは無い。
【0068】
以下、本機における柿1の皮剥き工程について具体的に説明する。
【0069】
先ず、第二支持部3の回動助力体8に係る食物受け体26に柿1を載置し、この状態で操作ペダル21を踏むと、昇降機構により食物載置体 18( 環状体 ) 食物受け体26が上昇し、これにより柿1も上昇して第一支持部2に係る支持体9の針部材10に刺さり、柿1は上下方向から挟持状態で支持されるとともに、支持体9の上方への移動によりスイッチ13がON状態となり、支持体9及び食物受け体26は回動し、回動する柿1のへた部1aとその周辺部1cは除去刃6により除去される。
【0070】
この除去刃6により柿1のへた部1aとその周辺部1cが除去された後、食物受け体26は柿1から離れて下方へ移動して食物載置体 18( 環状体 ) のテーパ載置面 18 に載置され(この際、柿1は発条16による付勢されている。)、その状態で柿1は回動する。この状態で手持ち皮剥き器7の皮剥き刃4を柿1の表皮1bに当接させ、該柿1の周縁に沿って上方から下方へ円弧移動させると、柿1の表皮1bが帯状に剥かれる。この際、第二支持部3に形成された間隙Sにより皮剥き刃4を柿1の表皮1bに当接させることができるから、先端部分1Bまで表皮1bを剥くことができ、よって、表皮1bの取り残しが生じることは無い。
【0071】
その後、食物載置体 18( 環状体 ) 降下し、機体5に設けた突出部5aに係止すると、食物載置体 18( 環状体 ) 擺動して傾斜状態となり、この際、食物1は食物載置体 18( 環状体)から転がり落ちて食物収集部45で収集されることになる。この食物移送機構で食物1を除去した後、食物載置体 18( 環状体 ) 上昇することで再び水平状態となる。
【0072】
符号30は除去された表皮1bを回収する表皮回収ボックスである。
【0073】
本実施例は上述のように構成したから、従来から問題とされてきた柿1の脱落を確実に防止することができ、しかも、柿1の先端部分1Bの表皮1bも取り残しが生じることなく良好に除去し得ることになる。
【0074】
また、本実施例は、柿1のへた部1aとその周辺部1cを除去刃6で除去する際、第一支持部2と共に柿1を回動させる回動助力体8を第二支持部3に設けたから、動き始めにかかる抵抗に対応できるのは勿論、表皮1bに比して硬質のへた部1aを除去する際に生じる抵抗に対応することができ、良好に柿1を回動させることができることになる。
【0075】
また、本実施例は、第一支持部2及び第二支持部3は食物1を上下方向から挟持するように構成されているから、より一層柿1を落としたりせず良好な皮剥き作業が行えることになる。
【0076】
また、本実施例は、食物載置 18( 環状体 ) 載置される食物1を該食物載置 18( 環状体 ) ら除去する食物移送機構を設けたから、仮に表皮1aを除去した食物1が汁などが出るものであった場合の問題点(この表皮1aを除去した後の食物1を手で取り扱うと、手に汁が付着し、次に皮剥きを行う食物1が滑って持ちにくくなるなど連続して行われる皮剥き作業に支障を来たしてしまい、更に、処理機自体やその周辺機器が汚れるなどの問題点)が確実に解消されることになる。
【0077】
また、本実施例は、手持ち皮剥き器7に具備せしめられる皮剥き刃4を採用したから、人間の器用な手を最大限利用して良好な皮剥きが行えることになり、しかも、皮剥き刃4を自動化した場合に比し除去機全体の製造コストを飛躍的に低減することができ、量産性に秀れることになる。
【0078】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例を示す斜視図である。
【図2】 本実施例を説明する側断面図である。
【図3】 本実施例に係る要部の概略動作説明図である。
【図4】 本実施例に係る要部の概略動作説明図である。
【図5】 本実施例に係る要部の概略動作説明図である。
【図6】 本実施例に係る要部の概略動作説明図である。
【符号の説明】
間隙
1 食物
1b 表皮
4 皮剥き刃
18 食物載置体
18 内面・テーパ載置面
18 切欠部
18 下部開口部
18 上部開口部
45 食物収集部
39 搬送部

Claims (3)

  1. 果物や野菜等の食物を載置する食物載置を有し、この食物載置上に載置される前記食物を回動させて皮剥き刃を食物の表皮に当接させ、該表皮を剥くように構成した食物処理機であって、前記皮剥き刃で前記食物の表皮を剥いた後、前記食物載置に載置される前記食物を該食物載置体から搬送部を介して食物収集部へ移送する下記の食物移送機構が具備せしめられていることを特徴とする食物処理機。

    前記食物載置体は環状体であり、この環状体は切欠部が設けられて平面視C字状に構成されており、この切欠部は皮剥き刃を配設する為の間隙に設定され、更に、前記環状体は傾斜状態となるように擺動自在に設けられており、更に、前記切欠部は前記搬送部と対応する位置に設けられ、前記環状体を擺動させた際、該環状体に載置された前記食物は前記切欠部から前記搬送部へ転動導出されるように設けられている。
  2. 請求項1記載の食物処理機において、前記環状体には下部開口部及び上部開口部が設けられ、更に、この環状体の内面は、前記下部開口部から上部開口部に向けて上方へ広がるテーパー載置面に形成されていることを特徴とする食物処理機。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載の食物処理機において、前記環状体は適宜な合成樹脂製であることを特徴とする食物処理機。
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