JP4535034B2 - コイル部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コイル部品の製造方法に関し、特に表面実装タイプのコイル部品の製造方法に関するものである。
従来、この技術の分野におけるコイル部品は、例えば下記特許文献1に開示されている。この公報には、巻線が巻回された巻回部とその両側の鍔部とによって全体としてH字型の形状をなすコアを有するコイル本体部と、このコイル本体部に取り付けられ、平坦面を形成する外装樹脂部とを有するコイル部品が開示されている。また、樹脂を流し込んだ型の中にコイル本体部を入れることによって、上記外装樹脂部をコイル本体部に取り付けるコーティング方法が開示されている。
近年、このようなコイル部品は、携帯電話から補聴器に対して音声信号を伝送するカップリングコイルとしての利用が進められている。すなわち、コイル部品を携帯電話機のスピーカに並列接続して、携帯電話機の外部に音声信号に対応する磁界を形成し、補聴器側でその磁界を受信させることによって補聴器で音声が再現される。
特開2003−272927号公報
しかしながら、前述した従来のコイル部品には、次のような課題が存在している。すなわち、コアに巻き付けられた巻線と端子金具とを接続する継線部がコアの径方向に突出するコイル部品で、上述した外装樹脂部を形成しようとすると、コイル部品の継線部側を平面に載置した際に非常に不安定な状態となる。そのため、コイル部品を安定した状態で樹脂に浸漬することができず、継線部を樹脂で確実に覆うことが困難であった。そのため、樹脂コーティングによって継線部を十分に保護することができなかった。
そこで、本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、継線部の確実な保護が図られたコイル部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るコイル部品の製造方法は、巻線が巻回された巻回部を有するコアと、コアの巻回部の両側において対面する端面それぞれに取り付けられ、コアの端面に対面する平板状の対面部と、対面部と一体的に設けられ、コアの端面近傍で巻線に接続される継線部とをそれぞれ有する一対の端子金具とを備えるコイル本体部を準備する工程と、コイル本体部を支持する凸部を底面に有する型を準備する工程と、凸部でコイル本体部を支持した状態で、コイル本体部に樹脂をコーティングして、コイル本体部に外装樹脂部を形成する工程とを備える。
このコイル部品の製造方法においては、外装樹脂部を形成する際に、型の凸部においてコイル本体部が支持され、その状態でコイル本体部に外装樹脂部が形成される。そのため、外装樹脂部を形成する際におけるコイル本体部の姿勢が安定し、外装樹脂部による継線部の保護を確実に行うことができる。
また、外装樹脂部を形成する工程において、樹脂を流し込んだ型にコイル本体部を入れて外装樹脂部を形成する態様であってもよい。この場合、型にコイル本体部を収容した後に樹脂を流し込む場合に比べて、コイル本体部が空気を抱き込みにくく、空気の抱き込みに起因する気泡の発生等が有意に抑制される。また、型にコイル本体部を収容した後に樹脂を流し込む場合には、コイル本体部が浮動してしまう不具合が生じることがあり、それにより成形肉厚のバラツキが生じて外観不良が発生するおそれがあるが、そのような事態を解消することができる。なお、コイル本体部の浮動を、コイル本体部を樹脂に押し込んで抑える場合には、その調整工程等が必要となり、コイル部品の製造工程の増加につながる。
本発明によれば、継線部の確実な保護が図られたコイル部品の製造方法が提供される。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するにあたり最良と思われる形態について詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
本発明の実施形態に係るコイル部品は、例えば音声信号を伝送するためのカップリングコイルとして用いられるものであり、表面実装タイプの小型コイル部品である。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を参照して、本発明の第1実施形態に係るコイル部品10の構成を説明する。
図1及び図2に示すように、コイル部品10はコア12を有している。このコア12は、長尺角柱状の巻回部14と、巻回部14の両端に位置する一対の鍔部16A,16Bとによって構成されている。なお、巻回部14には、20μm径の巻線18が巻き付けられている。この巻線18の巻き数はおよそ4000であり、巻回テンションはおよそ3グラムである。
以下、説明の便宜上、コア12の軸線方向をX方向、コイル部品10が搭載された際の高さ方向をZ方向、上記X方向及びZ方向に直交するコイル部品10の幅方向をY方向とする。
鍔部16A,16Bは、いずれも巻回部14と同軸の角柱形状を有しており、その外側端面16a同士は巻回部14の両側において平行に対面している。そして、これらの外側端面16aそれぞれには、その中央部に穴(凹部)22が形成されている。穴22は、断面円形の穴であり、X方向に沿って延びている。この穴22の内壁面22aは、穴22の表面(端面16a)側の径が広く奥に向かうに従って次第に径が狭まるすり鉢状傾斜面となっている。そして、この穴22は、接着剤Sによって充たされている。
上述したコア12には、穴22が形成された各鍔部16A,16Bの外側端面16aに、端子金具20A,20Bが取り付けられている。端子金具20A,20Bは、コア12に対して互いに対称な形状を有している。そのため、一対の端子金具20A,20Bのうち、一方の端子金具20Aの形状のみを図3を参照して説明し、他方の端子金具20Bの説明は省略する。
端子金具20Aは、公知の成形技術を用いて金属片を成形して得られた部材であり、一体成形された対面部24と継線部30と端子部32とを有している。
対面部24は、端子金具20Aをコア12に取り付けた際にコア12の端面16aに接触して(若しくは近接して)対面する部分であり、略四角形平板状の形状を有している。そして、この対面部24の中央部には、円形断面の貫通孔26が設けられている。この貫通孔26は、端子金具20Aがコア12に取り付けられた際に、コア12の穴22に対応する位置に配置されるように設計されている。そして、この貫通孔26の周囲に、貫通孔26の全周に沿う環状の折り返し部28が形成されている。この折り返し部28は、貫通孔26の縁部を例えばバーリング加工により、内側表面(外側表面20aとは反対側の面)20bの側に折り返すことによって形成されている。この円筒状をなす折り返し部28は、コア12に設けられた穴22と同様にX方向に延びており、穴22の全周の縁に沿うようにして穴22の中に挿入されている。
継線部30は、対面部24のZ方向において対向する端部のうちの上側の端部の縁部中央から内側表面20bの側に延びており、対面部24から直角に折り曲げて形成されている。この継線部30は、対面部24の上側の端部の縁部中央に部分的に設けられている。継線部30には、その上面(巻線圧着面)30aに、コア12の巻回部14に巻き付けられた巻線18のそれぞれの端部18aが、コア12の端面16a近傍で、熱圧着によって接続されている。
端子部32は、対面部24のZ方向において対向する端部のうちの下側の端部の縁部から内側表面20bの側に延びており、対面部24から直角に折り曲げて形成されている。この端子部32は、対面部24の下側の端部の縁部全体に亘って形成されている。端子部32は、図2に示すように、コイル部品10をZ方向から実装基板36に搭載したときに、その実装基板36に設けられた接続端子38に接続される部分である。
図1及び図2に戻って、コイル部品10は、さらに、コア12の上側半分を覆う外装樹脂部40を有している。この外装樹脂部40の外形は略角柱状となっており、表面実装の際に吸着面として機能する外装樹脂部40の頂面40aは略平坦面となっている。外装樹脂部40の頂面40aの四隅それぞれには、切り欠き部42が形成されている。この外装樹脂部40の樹脂により、端子金具20A,20Bの継線部30が封止されて保護されている。なお、以下の説明では、適宜、外装樹脂部40がない状態のコイル部品10(すなわち、コア12に端子金具20A,20B及び巻線18が取り付けられたもの)をコイル本体部50と称す。
次に、上述したコイル部品10を作製する手順について、図4〜図8を参照しつつ説明する。
まず、図4に示すように、上述した形状のコア12を準備して、コア12の両側の外側端面16aに形成されている穴22に接着剤Sを塗布充填する。次に、対面部24がコア12の鍔部16A,16Bと対面するようにして、端子金具20A,20Bを、その内側表面20bの側から鍔部16A,16Bに取り付ける。この取り付けの際、端子金具20A,20Bの折り返し部28をコア12の穴22の縁に沿って挿入し、端子金具20A,20Bの位置合わせをおこなう。この取り付けにより、端子金具20A,20Bの折り返し部28が、穴22の中の接着剤Sに浸漬される。また、折り返し部28を挿入することによって穴22から溢れ出た接着剤Sを、端子金具20A,20Bの対面部24とコア12の鍔部16A,16Bとの間に介在させるようにして、対面部24と鍔部16A,16Bとを接着する。
端子金具20A,20Bをコア12に取り付けた後、図5に示すように、コア12の巻回部14に巻線18を巻き付けると共に、巻線18の各端部18aを端子金具20A,20Bの継線部30に熱圧着により接合する。このようにして、コア12に端子金具20A,20B及び巻線18が取り付けられたコイル本体部50を得る。
次に、図6に示す外装樹脂部形成用の型60を準備する。この型60には、外装樹脂部40の形状に対応する四角形断面の溝62が設けられている。この溝62は、コイル本体部50全体を収容することができる程度の寸法となっている。溝62の底面62aは平坦面となっており、溝62の四隅それぞれには高さhの台座部(凸部)66が形成されている。そして、型60の溝62の中に、外装樹脂部40となるべき樹脂64を所定量(溝が半分ほど埋まる程度の量)だけ注入した後、図7に示すように、溝62の中にコイル本体部50を継線部30側から入れてコイル本体部50を樹脂64に浸す。このとき、溝62の底面62aに設けられた台座部66に、コア12の鍔部16A,16Bの上端面16bが当接する。ここで、図8に示すように、台座部66の高さhは、鍔部16A,16Bの上端面16bから継線部30の巻線圧着面30aまでの距離dよりも長くなっており、継線部30の巻線圧着面30aが溝62の底面62aから所定長さだけ離間する。このようにして、コイル本体部50は、型60の台座部66により、4点(四隅)において安定的に支持される。その後、樹脂64に対して熱硬化処理を施し、樹脂64をコイル本体部50に固着させる。
最後に、型60からコイル本体部50を取りだして、コイル本体部50に外装樹脂部40が形成されたコイル部品10が完成する(図9参照)。つまり、コイル部品10の外装樹脂部40は、型60の溝62の形状に対応した形状となり、平坦面である頂面40aは溝62の底面62aによって形成され、切り欠き部42は溝62の台座部66によって形成される。このように、型60を用いて外装樹脂部40を形成することで、従来のモールド成形では必要であった成形機を準備する必要がなくなり、成形設備の簡素化や成形作業の簡略化等を図ることができる。
上述したとおり、端子金具20A,20Bをコア12に取り付ける際には、端子金具20A,20Bの折り返し部28をコア12の穴22の縁に沿って挿入するようにして、位置合わせがおこなわれる。そのため、折り返し部28及び穴22の加工精度と同程度の精度で、位置合わせをおこなうことができる。一方、折り返し部28及び穴22がない場合には、平面同士での接合となるため、端子金具20A,20Bをコア12に取り付ける際の接合面内における位置合わせを精度よくおこなうことができない。
従って、以上で説明したコイル部品10においては、端子金具20A,20Bをコア12に取り付ける際に、高い取り付け位置精度が確保されている。その結果、両端の端子金具20A,20Bの間の位置ズレが効果的に抑制され、コイル部品10を実装基板36に搭載した際に高い安定性が実現される。また、上述した実施形態のように、コア12に端子金具20A,20Bを取り付けた後に、その端子金具20A,20Bに極細の巻線18を接続する場合には、端子金具20A,20Bに高い取り付け位置精度が要求される。
なお、コア12に形成された穴22がすり鉢状傾斜面22aを有しているため、端子金具20A,20Bをコア12に取り付ける際、この傾斜面22aによって、折り返し部28と穴22とが同軸となるように案内される。それにより、端子金具20A,20Bの折り返し部28を穴22へ容易に挿入することができる。
さらに、コイル部品10においては、コア12の穴に充填された接着剤Sに端子金具20A,20Bの折り返し部28が浸漬され、この折り返し部28において、端子金具20A,20Bがコア12に接着されている。そのため、接着剤Sが円筒状の折り返し部28の内面側にも回りこみ、このような接着剤Sのアンカー効果によって、端子金具20A,20Bがコア12に強固に接着される。一方、折り返し部28及び穴22がない態様では、平坦な面での接合となるため、十分な接着強度を実現することが困難である。つまり、コイル部品10においては、端子金具20A,20Bとコア12との間の高い接着強度が実現している。その上、コイル部品10においては、コア12の端面16aと端子金具20A,20Bの対面部24との間にも接着剤Sが介在しているため、端子金具20A,20Bとコア12との間の接着強度のさらなる向上が図られている。
また、以上で説明したコイル部品10の製造方法では、外装樹脂部40を形成する際に、型60の台座部66においてコイル本体部50が支持され、その状態でコイル本体部50に外装樹脂部40が形成されるため、外装樹脂部40を形成する際におけるコイル本体部50の姿勢が安定している。すなわち、型60に台座部66がない場合では、コイル本体部50の外形から突出する継線部30によって安定した姿勢を保持できないが、型60に台座部66を設けることにより姿勢の安定化が図られ、コイル本体部50を型60に入れた際にコイル本体部50が傾いてしまう事態が有意に回避される。その結果、常に正しい姿勢でコイル本体部50を型60の中に収容することができ、外装樹脂部40による継線部30の保護を確実に行うことができる。
さらに、上述したコイル部品10の製造方法では、外装樹脂部40を形成する工程において、樹脂64を流し込んだ型60にコイル本体部50を入れて外装樹脂部40を形成している。この場合、型60にコイル本体部50を収容した後に樹脂64を流し込む場合に比べて、コイル本体部50が空気を抱き込みにくくなり、空気の抱き込みに起因する気泡の発生等が有意に抑制される。また、型60にコイル本体部50を収容した後に樹脂64を流し込む場合には、コイル本体部50が浮動してしまう不具合が生じることがあり、それにより成形肉厚のバラツキが生じて外観不良が発生するおそれがあるが、そのような事態を解消することができる。なお、コイル本体部50の浮動を、コイル本体部50を樹脂64に押し込んで抑える場合には、その調整工程等が必要となり、コイル部品10の製造工程の増加につながる。
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態に係るコイル部品110について、図10〜図12を参照しつつ説明する。
図10に示すように、第2実施形態に係るコイル部品110は、第1実施形態とは異なる外装樹脂部140を有する点で、コイル部品10と異なる。
このコイル部品110の外装樹脂部140は、その頂面140aの長手方向に延びる縁に、その全長に亘って一対の段部142が形成されている。そして、このコイル部品110の作製に用いる型160は、図11に示すように、その溝62の底面62aは平坦面となっており、溝62の長手方向に延びる角部それぞれに、その全長に亘って、上述した台座部66と同じ高さhの台座部66Aが形成されている。
そのため、図12に示すように、型160の中にコイル本体部50を収容した際には、溝62の底面62aに設けられた台座部66Aに、コア12の鍔部16A,16Bの上端面16bが当接する。このようにして、コイル本体部50は、型160の台座部66Aにより、4点(四隅)において安定的に支持されるため、この第2実施形態に係るコイル部品110も、第1実施形態同様、外装樹脂部140による継線部30の保護を確実に行うことができる。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、コアに設けられた凹部は、穴に限らず、孔や溝などであってもよい。また、凹部の断面形状についても、円形及び四角形に限らず、その他の形状(例えば、多角形や楕円形)に適宜変更可能である。さらに、コアの巻回部や鍔部の断面形状は、円形に限らず、必要に応じて四角形等に変更してもよい。
また、型の底面に配された凸部は、上述した形状の台座部に限らず、必要に応じて柱状等の他の形状に変更することができる。
本発明の実施形態に係るコイル部品を示した図である。 図1に示したコイル部品のII−II線断面図である。 図1及び図2に示した端子金具の図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は(a)のc−c線断面図である。 図1及び図2に示したコイル部品の一製造段階を示した図である。 図1及び図2に示したコイル部品の一製造段階を示した図である。 図1及び図2に示したコイル部品の作製に用いる型を示した図である。 図1及び図2に示したコイル部品の一製造段階を示した図である。 図7の製造段階における要部拡大図である。 図1及び図2に示したコイル部品の一製造段階を示した図である。 本発明の第2実施形態に係るコイル部品を示した図である。 図10に示したコイル部品の作製に用いる型を示した図である。 図10に示したコイル部品の一製造段階を示した図である。
符号の説明
10,110…コイル部品、12…コア、14…巻回部、16A,16B…鍔部、18…巻線、20A,20B…端子金具、24…対面部、30…継線部、32…端子部、40,140…外装樹脂部、50…コイル本体部、60,160…型、62…溝、64…樹脂、66,66A…台座部、S…接着剤。

Claims (2)

  1. 巻線が巻回された巻回部及び前記巻回部の両端に位置する一対の鍔部を有するコアと、前記コアの前記巻回部の両側の鍔部において対面する端面それぞれに取り付けられ、前記コアの前記鍔部の端面に対面する平板状の対面部と、前記対面部と一体的に設けられると共に、前記鍔部の上端面に対面し、前記コアの端面近傍で、前記鍔部とは反対側の面である巻線圧着面において前記巻線に接続される継線部とをそれぞれ有する一対の端子金具とを備えるコイル本体部を準備する工程と、
    前記コイル本体部を支持する凸部を底面に有する型を準備する工程と、
    前記凸部で前記コイル本体部を支持した状態で、前記コイル本体部に樹脂をコーティングして、前記コイル本体部に外装樹脂部を形成する工程とを備え、
    前記凸部の高さは、前記鍔部の前記上端面と前記継線部の前記巻線圧着面との間の距離よりも大きく、
    前記外装樹脂部を形成する工程において、前記凸部は前記鍔部の前記上端面と当接し、前記継線部の前記巻線圧着面が前記型の前記底面から離間している、コイル部品の製造方法。
  2. 前記外装樹脂部を形成する工程において、前記樹脂を流し込んだ前記型に前記コイル本体部を入れて前記外装樹脂部を形成する、請求項1に記載のコイル部品の製造方法。
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