JP2003332139A - 表面実装型コイル部品 - Google Patents
表面実装型コイル部品Info
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Abstract
剥離やはんだクラック、コアクラック等の発生する問題
がなく、端子金具接着作業の手間がなく安価で、巻線の
ワイヤ接続部も実装時等の熱で溶融劣化することがない
表面実装型コイル部品を提供する。 【解決手段】 コア11の端面部に端子金具20を設
け、巻線端末を端子金具20に接続する場合に、端子金
具20を略コ形状で金具側抜け止め部としてのポッチ部
21を有するように形成し、コア側抜け止め部として凹
溝14を方形鍔13に形成し、方形鍔13に端子金具2
0を嵌合装着し、ポッチ部21を凹溝14に係合させ、
端子金具20の継線部22に前記巻線端末を機械的及び
電気的に接続する。
Description
アに巻線を施したEMCフィルタ等の表面実装型(SM
Dタイプ)のコイル部品に係り、特に使用環境の厳しい
自動車等に好適で、コアに電極となる端子金具を嵌合装
着したものに巻線を行い、接続を溶接構造とすることに
より、実装部(相手側基板に実装する部分)と接続部
(巻線端末と端子金具との接続部分)の信頼性向上が図
れる表面実装型コイル部品に関する。
9に示されるように、角ドラムタイプの磁気コア(フェ
ライトコア等)1に銀ペーストを焼き付けた後、Snめ
っき処理して端部電極2とし、前記磁気コア1に巻線3
を設け、前記巻線3の端末を熱圧着により端部電極2に
接続して表面実装型のコイル部品を構成したものがあ
る。
は、図11に示されるように、角ドラムタイプの磁気コ
ア1にL字状の端子金具5を接着、貼り付けして端部電
極とし、前記磁気コア1に巻線3を設け、前記巻線3の
端末を端子金具5にはんだ付け接続したものがある。
ル部品は、図10のように、ガラス・エポキシ基板10
の導体ランド上にリフロー等により、はんだ付け実装さ
れるが、特に使用環境の厳しい自動車等の、例えば−4
0℃〜+150℃で使われる場合、磁気コア1と基板1
0との熱膨張差により磁気コア1と基板10間に大きな
ストレスが生じ、電極剥離やはんだクラック、磁気コア
クラック等の発生する問題があった。
極2のSn部と巻線3に用いたワイヤの銅部が溶融接続
となっており、特に鉛フリーの比較的高温のリフロー実
装時にSn部が溶融してしまうため、接続信頼性に問題
があった。
コイル部品の場合でも同様に、はんだクラック、磁気コ
アクラック等が問題となるばかりでなく、特開平9−9
2547号公報に開示されているように、端子金具のめ
っき処理を考慮して接着強度等を確保しなければならな
い(特開平9−92547号公報では、接着面にはめっ
きを施さないようにしている)。また、接着剤も、一般
使用より大きな耐熱やストレス等の信頼性を確保しなけ
ればならず、コスト高となる。
であって、特に自動車等の使用環境の厳しい場合でも、
電極剥離やはんだクラック、コアクラック等の発生する
問題がなく、端子金具の接着の必要もなく、端子金具接
着作業の手間がなく安価で、しかも巻線のワイヤ接続部
も実装時等の熱で溶融劣化することがなく、実装部とワ
イヤ接続部の信頼性向上が図れる表面実装型コイル部品
を提供することを目的とする。
の実施の形態において明らかにする。
に、本願請求項1の発明は、磁性又は非磁性コアの端面
部に端子金具を設け、前記コアに巻回された巻線の端末
を前記端子金具に接続した表面実装用コイル部品であっ
て、前記端子金具を略コ字形状で金具側抜け止め部を有
するように形成し、前記コア側にコア側抜け止め部を形
成し、前記端面部に前記略コ字形状の端子金具を嵌合装
着し、かつ前記金具側抜け止め部と前記コア側抜け止め
部とを係合させ、前記端子金具に形成された継線部に前
記巻線の端末を機械的及び電気的に接続した構成として
いる。
ル部品は、請求項1において、前記端子金具が、少なく
とも、実装近傍部は前記コアに対して非接着状態である
ことを特徴としている。
ル部品は、請求項1又は2において、前記継線部への前
記巻線の端末の接続をレーザやアーク等の溶接としたこ
とを特徴としている。
ル部品は、請求項1,2又は3において、前記コア及び
巻線の少なくとも上面側を覆うカバー部材を設けたこと
を特徴としている。
イル部品の実施の形態を図面に従って説明する。
イル部品の第1の実施の形態を説明する。図1(A)は
表面実装型コイル部品の磁気コア(磁性コア)に端子金
具を装着した状態、同図(B)は磁気コア側及び端子金
具側の抜け止め部の構造、同図(C)は磁気コアに巻線
を施して巻線端末を端子金具に係止した状態、(D)は
継線部を溶接した状態をそれぞれ示し、図2は表面実装
型コイル部品を基板に実装した状態を示す。
タイプのフェライトコア(以下、フェライト・ドラムコ
アという)11は、図1(A)のように、巻芯部12の
両側に方形鍔13を形成したものである。また、方形鍔
13の両端部に位置する端子金具20の装着部分には、
図1(B)のように、方形鍔13の外側面にコア側抜け
止め部としての凹溝14を上下方向に形成し、かつ方形
鍔13の内側面に当該方形鍔13の肉厚を薄くするため
の段部15を形成する。なお、フェライト・ドラムコア
11の形状寸法は、長Lが4.5mm、幅Wが3.2mm、高
さTが2mmである。
真鍮等の銅合金であって、略コ字形状に折り曲げ成形さ
れており、図1(B)のように、側面部20a、上面部
20b、底面部20c及び上下の折り返し部20dを有
している。また、側面部20aの内面には前記コア側抜
け止め部14に係合する金具側抜け止め部としてのポッ
チ部(内面側に突出した凸部)21が形成されている。
さらに、前記上面部20bには逆L字状折り曲げ部分か
らなる継線部22が一体に折り曲げ形成されている。継
線部22は巻線ワイヤの挿入の便宜のために、方形鍔1
3の先端方向に向いて開いている(先端方向の反対向き
に開いていてもよい。)。なお、端子金具20の幅W0
は0.5〜1mm、板厚は0.08〜0.1mmである。
ドラムコア11の端面部、つまり方形鍔13に、図1
(B)のように、その側方より挿入され、嵌合装着され
る。すなわち、金具側抜け止め部としてのポッチ部21
がコア側抜け止め部としての凹溝14に嵌り込み、折り
返し部20dが段部15を押圧した状態となって、図1
(A)のように端子金具20は方形鍔13両端部に取り
付けられる。段部15を方形鍔13に形成したことで、
折り返し部20dが巻芯部12へ突出しないようにして
巻芯部12への巻線作業の妨げにならないようにしてい
る。なお、コア側及び金具側に抜け止め部を形成したこ
とにより、端子金具20の取り付けに接着剤は併用しな
い。
芯部12の周囲に、ウレタン線等の絶縁被覆線を用いて
一対の巻線30A,30Bが巻回される。例えば、コモ
ンモードフィルタ等のコモンモードコイル部品の場合、
図2のように巻芯部12の周囲に巻線30Aが下層、巻
線30Bが上層となるように同じ巻数で巻回する。な
お、絶縁被覆線の絶縁被覆のみでは巻線30A,30B
間の絶縁の信頼性が確保できない場合には、巻線30
A,30B間に層間絶縁シート等の部材を設ける。図1
(C)のように、巻線30Aのワイヤ端末は、例えば、
方形鍔13の左側の端子金具20の継線部22に引掛
け、継線部22をかしめることで圧着固定される。同様
に、巻線30Bのワイヤ端末は、方形鍔13の右側の端
子金具20の継線部22に引掛け、継線部22をかしめ
ることで圧着固定される。
継線部22との接続をレーザ溶接又はアーク溶接で行
い、図1(D)のように、継線部22の少なくとも一部
を溶融させて溶接部Pとして、継線部22とワイヤの導
体部分(銅線部分)とを機械的及び電気的に接続する。
をフェライト・ドラムコア11に設けた表面実装型コイ
ル部品が得られる。
イル部品は、図2のように、ガラス・エポキシ基板10
の導体ランド上にリフロー等により、はんだ付け実装さ
れる。特に使用環境の厳しい自動車等の、例えば−40
℃〜+150℃で使われる場合、磁気コアとしてのフェ
ライト・ドラムコア11と基板10との熱膨張差が問題
となるが、端子金具20をフェライト・ドラムコア11
の方形鍔13に嵌合させて取り付けた構造であって、接
着していないため、端子金具20と方形鍔13との間で
滑りが生じ易く、前記熱膨張差に起因するストレスを緩
和することができる。従って、電極剥離やはんだクラッ
ク、磁気コアクラック等の発生を回避できる。また、巻
線30A,30Bのワイヤ端末は端子金具20の継線部
22に溶接で接続されているため、鉛フリーの比較的高
温のリフロー実装であっても、継線部の接続信頼性が損
なわれることがない。
の効果を得ることができる。
囲が広く、厳格なヒートサイクル試験が課せられている
が、フェライト・ドラムコア11の方形鍔13に銅合金
等の金属板を折り曲げて成形した端子金具20を嵌合し
て端子電極としており、かつ端子金具20は抜け止め構
造を有する為、接着剤レスでも脱落することがなく、配
線基板にはんだ付けで搭載したときに、フェライトと基
板材質との間に熱膨張係数の差が存在しても端子金具2
0の位置が僅かにずれることにより、熱膨張係数の差を
吸収できる。このため、フェライト・ドラムコアに直接
焼き付け、メッキで形成した端子電極の場合に発生する
不良、例えば、配線基板と端子電極間の剥がれ、フェラ
イト・ドラムコアのクラック発生等を防止できる。従っ
て、自動車搭載用として高い信頼性を確保できる。
具20との接合に、はんだ付けを用いておらず、溶接
(レーザ溶接、アーク溶接等)で行うため、環境に配慮
して融点の高い鉛レスはんだを用いて表面実装型コイル
部品を配線基板に装着する場合であっても、はんだ付け
時に表面実装型コイル部品の巻線端末と端子金具間の接
合部分が溶融することはない。
鍔13の肉厚を部分的に薄くする段部15を形成したこ
とで、端子金具20の折り返し部20dが方形鍔13の
内側面より突出しないようにしている。これにより、端
子金具20の存在が巻芯部12への巻線作業の妨げにな
らないようにできる。
はコア11にストレスを加えないため、特性劣化やコア
割れが発生することはない。
を説明する。この場合、第1の実施の形態の表面実装型
コイル部品の上部、つまりフェライト・ドラムコア11
の上部にモールド樹脂、あるいは樹脂に磁性体粉(フェ
ライト粉等)を混入したモールド材(複合磁性材料)の
カバーモールド体25を一体に成形している。カバーモ
ールド体25の上面は平坦面となっている。
の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付
して説明を省略する。
ト・ドラムコア11の上側にカバーモールド体25を一
体成形で設けており、チップ部品装着機での吸着保持に
適した構造とすることが可能である。すなわち、チップ
部品装着機の吸着ノズルでカバーモールド体25の平坦
な上面を吸着保持して、図4(A)のように基板10の
導体ランド上に装着した後、リフロー等により、はんだ
付け実装することができる。さらに、カバーモールド体
25を磁性体粉を含有する複合磁性材料とすれば、コイ
ル部品の特性向上も図ることができる。なお、カバーモ
ールド体25によって、端子金具20の上部はフェライ
ト・ドラムコア11の方形鍔13に固着されるが、はん
だ実装近傍部(端子金具20の側面部20aの下部及び
底面部20c)は方形鍔13に対して非接着状態であ
り、僅かにずれることが可能であり、フェライト・ドラ
ムコア11と基板10との熱膨張差を吸収でき、第1の
実施の形態と同様の効果を得ることができる。
のはんだ実装近傍部(端子金具20の側面部20aの下
部及び底面部20c)を除き、カバーモールド体25が
フェライト・ドラムコア11の半分以上を覆っている構
成であっても、前記はんだ実装近傍部において端子金具
20が方形鍔13に対して非接着状態であれば、フェラ
イト・ドラムコア11と基板10との熱膨張差を吸収で
き、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
この場合、第1の実施の形態の表面実装型コイル部品の
上部、つまりフェライト・ドラムコア11の上部に非磁
性又は磁性体からなるカバーコア26を接着一体化して
いる。カバーコア26の上面は平坦面であり、下面には
端子金具20の装着部分を避けるために四隅の厚みを薄
くする凹部27を形成してある。
の形態と同様であり、同一又は相当部分に同一符号を付
して説明を省略する。
ト・ドラムコア11の上側にカバーコア26を接着一体
化しており、チップ部品装着機での吸着保持に適した構
造とすることが可能である。また、カバーコア26をフ
ェライト等の磁性体とすれば、コイル部品の特性向上も
図ることができる。その他は第1の実施の形態の効果と
同様である。なお、図5仮想線Qのように、カバーコア
26をコア側面を覆うように延長してもよい。
一つの巻線を持つノーマルモードの表面実装型コイル部
品を示す。この場合、磁気コアとしてのロ字状(方形閉
磁路)フェライトコア41の端面部に一対の端子金具2
0を設け、そのロ字状フェライトコア41の一辺に巻線
50を巻回し、端子金具20の継線部22に巻線50の
ワイヤ端末を圧着固定している。その後、第1の実施の
形態と同様にして前記ワイヤ端末と継線部22との接続
をレーザ溶接、アーク溶接で行う。端子金具20及びロ
字状フェライトコア41には第1の実施の形態の抜け止
め部と同様の構造が形成されていて、端子金具20の位
置ずれ防止を図ることができる。
路をなすロ字状フェライトコア41を用いたことで、コ
イル部品の特性向上が可能となる。その他の作用効果は
第1の実施の形態と同様である。
一対の巻線を有するコモンモードの表面実装型コイル部
品を示す。この場合、磁気コアとしてのロ字状(方形閉
磁路)フェライトコア41の前後の端面部にそれぞれ対
をなす端子金具20を設け、そのロ字状フェライトコア
41の二辺に対をなす巻線50A,50Bをそれぞれ巻
回し、巻線50Aのワイヤ端末は、例えば、左側の端子
金具20の継線部22に圧着固定し、同様に巻線50B
のワイヤ端末は、右側の端子金具20の継線部22に圧
着固定している。その後、第1の実施の形態と同様にし
て前記ワイヤ端末と継線部22との接続をレーザ溶接、
アーク溶接で行う。なお、ロ字状フェライトコア41の
前後の二辺に、端子金具20の折り返し部20dが係合
する(引掛かる)係止背面41aが形成されるように、
ロ字状フェライトコア41の前後の二辺よりも、巻線5
0A,50Bが設けられるロ字状フェライトコア41の
側辺は上下方向の厚みが幾分小さく形成されている。ま
た、端子金具20及びロ字状フェライトコア41には第
1の実施の形態の抜け止め部と同様の構造が形成されて
いて、端子金具20の位置ずれ、抜け防止を図ることが
できる。
磁路をなすロ字状フェライトコア41を用いたことで、
コイル部品の特性向上が可能となる。その他の作用効果
は第1の実施の形態と同様である。
も、図3や図5に示したカバーモールド体やカバーコア
をロ字状フェライトコア41の上側に一体化してもよ
い。
9の実施の形態におけるコア側及び端子金具側の抜け止
め部の構成をそれぞれ示す。
ライト・ドラムコア11の方形鍔13の内側面に、コア
側抜け止め部としての抜け止め溝16を端子金具60の
装着位置に形成している。一方、端子金具60は燐青
銅、真鍮等の銅合金であって、略コ字形状に折り曲げ成
形されており、側面部60a、上面部60b、底面部6
0c及び上下の抜け止めフック部(湾曲部)61を有し
ている。上面部60b及び底面部60cの先端側に形成
された抜け止めフック部61は抜け止め溝16に係合す
る金具側抜け止め部を構成している。そして、端子金具
60はその弾性を利用して方形鍔13に嵌合、装着さ
れ、抜け止めフック部61が抜け止め溝16に係合して
取り付けられる。なお、端子金具60の上面部60bか
ら継線部62が一体に切り起こしで形成されているが、
巻線のワイヤ端末の処理は第1の実施の形態と同様に継
線部62でワイヤ端末を挟み込むように折り曲げて圧着
固定する。
ライト・ドラムコア11の方形鍔13の上下面に、コア
側抜け止め部としての抜け止めポッチ(凸部)17を端
子金具70の装着位置に形成している。一方、端子金具
70は燐青銅、真鍮等の銅合金であって、略コ字形状に
折り曲げ成形されており、側面部70a、上面部70
b、底面部70cを有するとともに、抜け止めポッチ1
7に係合する金具側抜け止め部としての抜け止め穴71
を有している。そして、端子金具70はその弾性を利用
して方形鍔13に嵌合、装着され、抜け止め穴71が抜
け止めポッチ17に嵌合して取り付けられる。なお、端
子金具70の上面部70bから継線部72が一体に切り
起こしで形成されているが、巻線のワイヤ端末の処理は
第1の実施の形態と同様に継線部72でワイヤ端末を挟
み込むように折り曲げて圧着固定する。
ライト・ドラムコア11の方形鍔13の上下面に、コア
側抜け止め部としての一対の抜け止めポッチ(凸部)1
8を端子金具80の装着位置に形成している。一方、端
子金具80は燐青銅、真鍮等の銅合金であって、略コ字
形状に折り曲げ成形されており、側面部80a、上面部
80b、底面部80cを有するとともに、対をなした抜
け止めポッチ18に係合する金具側抜け止め部としての
抜け止めフック部(舌片部)81を有している。そし
て、端子金具80はその弾性を利用して方形鍔13に嵌
合、装着され、抜け止めフック部81が抜け止めポッチ
18に係合して取り付けられる。なお、端子金具80の
上面部80bから継線部82が一体に切り起こしで形成
されているが、巻線のワイヤ端末の処理は第1の実施の
形態と同様に継線部82でワイヤ端末を挟み込むように
折り曲げて圧着固定する。
0,70,80のばね性を利用して作業効率良くコアに
装着可能である。
1の実施の形態で用いた端子金具20の一方の折り返し
部20dを形成しないでおいてフェライト・ドラムコア
11の方形鍔13に装着し、仮想線のように装着後に抜
け止め部となる折り返し部20dを形成する構成であ
る。その他は第1の実施の形態と同様でよい。
て、端子金具のコアへの嵌合後は、端子金具がコアにス
トレスを加えないため、特性劣化やコア割れが発生する
ことはない。巻線以降の処理は第1の実施の形態と同様
であり、第1の実施の形態と実質的に同様の作用効果が
得られる。
してフェライトコアを例示したが、他の磁性材料のコア
でもよく、とくに高周波特性が必要な場合、非磁性のセ
ラミックコアを用いてもよい。
きたが、本発明はこれに限定されることなく請求項の記
載の範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当
業者には自明であろう。
コイル部品を図10のように基板にはんだ付け実装した
場合、特に使用環境の厳しい自動車等の、例えば−40
℃〜+150℃で使われる条件下では、磁性(フェライ
ト等)又は非磁性コア(セラミック)と基板(ガラス・
エポキシ等)との熱膨張差によりコアと基板間に大きな
ストレスが生じるが、本発明の表面実装型コイル部品
は、磁性又は非磁性コアの端面部に端部電極となる端子
金具が嵌合により装着されているため、端子金具が僅か
にずれる(滑る)ことが可能で、コアと基板間のストレ
スを充分吸収し、電極剥離やはんだクラック、コアクラ
ック等の発生する問題がなくなる。
に示したカバーモールド体(モールド樹脂)で端子金具
の上部1/3程度が接着(固着)された場合でも、前記
従来品に対してストレスは1/4程度であり、大幅な信
頼性改善が見られた。また、図4(B)に示す、はんだ
実装近傍部を除いたカバーモールド体(モールド樹脂)
で端子金具の上部2/3程度が接着(固着)された場合
でも、前記従来品に対してストレスは1/2〜1/3程
度であり、やはり大きく信頼性改善が見られた。
く、端子金具接着作業の手間がなくなり、コスト低減が
可能である。安価なものが提供できるようになる。
金具と巻線端末との継線を、レーザやアーク等の溶接で
機械的及び電気的に接続することで実行しており、巻線
端末と端子金具の接続部が実装時等の熱で溶融劣化する
ことはなく、実装部と接続部の信頼性向上が図れる表面
実装型コイル部品を実現することができる。
施の形態であって、(A)は表面実装型コイル部品の磁
気コアに端子金具を装着した状態を示す斜視図、(B)
は磁気コア側及び端子金具側の抜け止め部の構造を示す
分解斜視図、(C)は磁気コアに巻線を施して巻線端末
を端子金具に係止した状態を示す斜視図、(D)は継線
部を溶接した状態を示す斜視図である。
部品を基板にはんだ付けで実装した状態を示す正断面図
である。
る。
部品を基板にはんだ付けで実装した状態であり、(A)
はカバーモールド体がコア上部を覆った状態の正断面
図、(B)ははんだ実装近傍部を除き、カバーモールド
体がコアの半分以上を覆った状態の正断面図である。
る。
前の状態)を示す斜視図である。
前の状態)を示す斜視図である。
(A)は第6の実施の形態におけるコア側抜け止め部及
び金具側抜け止め部の構成を示す分解斜視図、(B)は
第7の実施の形態におけるコア側抜け止め部及び金具側
抜け止め部の構成を示す分解斜視図、(C)は第8の実
施の形態におけるコア側抜け止め部及び金具側抜け止め
部の構成を示す分解斜視図、(D)は第9の実施の形態
におけるコア側抜け止め部及び金具側抜け止め部の構成
を示す要部断面図である。
図である。
た状態の正断面図である。
斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 磁性又は非磁性コアの端面部に端子金具
を設け、前記コアに巻回された巻線の端末を前記端子金
具に接続した表面実装用コイル部品であって、 前記端子金具を略コ形状で金具側抜け止め部を有するよ
うに形成し、前記コア側にコア側抜け止め部を形成し、
前記端面部に前記略コ字形状の端子金具を嵌合装着し、
かつ前記金具側抜け止め部と前記コア側抜け止め部とを
係合させ、前記端子金具に形成された継線部に前記巻線
の端末を機械的及び電気的に接続したことを特徴とする
表面実装型コイル部品。 - 【請求項2】 前記端子金具は、少なくとも、実装近傍
部は前記コアに対して非接着状態である請求項1記載の
表面実装型コイル部品。 - 【請求項3】 前記継線部への前記巻線の端末の接続を
レーザやアーク等の溶接とした請求項1又は2記載の表
面実装型コイル部品。 - 【請求項4】 前記コア及び巻線の少なくとも上面側を
覆うカバー部材を設けてなる請求項1,2又は3記載の
表面実装型コイル部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002132553A JP2003332139A (ja) | 2002-05-08 | 2002-05-08 | 表面実装型コイル部品 |
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Publications (1)
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