JP4532335B2 - 圧力制御装置 - Google Patents

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本発明は圧力制御装置に係り、特に2次圧力の変化に対して圧力制御弁の弁開度制御を安定に行なえるよう構成された圧力制御装置に関する。
例えば、都市ガスを給送するラインに設置される圧力制御装置においては、圧力を利用して作動するダイヤフラム(受圧部)を圧力制御弁の駆動部として採用すると共に、2次圧力が設定圧力よりも低くなった場合には、パイロット弁の弁部を作動させて圧力制御弁のダイヤフラム室へパイロット圧(制御圧力)を供給することによりガス供給ラインの圧力制御弁の下流側の圧力(2次圧力)が設定圧力(目標圧力)となるようしている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、パイロット弁の動作について説明する。圧力制御弁の下流側の2次圧力が設定圧力(目標圧力)より低下した場合は、パイロット弁のダイヤフラムの上側圧力が低下するため、パイロット弁に設けられた2次圧力設定用の設定バネのバネ力によりパイロット弁用ダイヤフラムが押し上げられる。その際、パイロット弁用ダイヤフラムが1次圧力が供給される弁部を開くことにより、1次圧力が圧力制御弁駆動部に供給され、駆動部内の圧力制御弁用ダイヤフラムが開弁方向に押し上げられる。そのため、圧力制御弁では、圧力制御弁用ダイヤフラムにより弁体が弁座から離間する方向に変位して弁開動作することで、2次圧力を上昇させる。
また、2次圧力が設定圧力(目標圧力)より増大した場合は、パイロット弁の設定バネのバネ力に抗してパイロット弁用ダイヤフラムが押し下げられる。これにより、1次圧力が供給される弁部を閉じ圧力制御弁駆動部に供給される1次圧力が減少し、駆動部内の圧力制御弁用ダイヤフラムが閉弁方向に押し下げられる。そのため、圧力制御弁では、圧力制御用ダイヤフラムにより弁体が弁座から近接する方向に変位して弁閉動作することで、2次圧力を低下させる。
特開平8−171425号公報
しかしながら、従来の圧力制御装置では、パイロット圧を制御して圧力制御弁を弁開または弁閉動作させる構成であるので、パイロット弁に形成された圧力室の容量に応じて応答遅れが発生する。このようなパイロット弁による応答遅れを小さくする方法としては、2次圧力の変化に対してパイロット弁用ダイヤフラムの動作を早めることが考えられるが、応答性の向上と共に、2次圧力が急激に変動した場合には、パイロット弁用ダイヤフラムが頻繁に動作してハンチングを起こすという問題が生じることにより2次圧力が安定しないことになる。
また、パイロット弁によるパイロット圧の制御動作に対して圧力制御弁による圧力制御動作が行なわれるまでの時間をハンチングが生じない程度の所定時間(時定数)に設定した場合には低下してしまった2次圧力を設定圧力に戻すのに時間を要するという問題がある。
そこで、本発明は上記課題を解決した圧力制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
請求項1記載の発明は、下流側配管内の流体の2次圧力を受け、当該2次圧力が所定の設定圧力以下になった場合に変位することにより開弁し、パイロット圧を供給する受圧部を有するパイロット弁と、
流体が流れる上流側配管と下流側配管との間に設けられ、前記下流側配管内の流体の2次圧力と前記パイロット弁より供給されるパイロット圧との圧力差により弁開度が調節される圧力制御弁と、
を有し、前記パイロット弁より供給されるパイロット圧により前記圧力制御弁の弁開度が調整されることにより前記2次圧力が前記設定圧力に調整される圧力制御装置において、
充電池からの電源により駆動され、前記受圧部が前記パイロット弁の開弁方向に動作するとき、前記受圧部が開弁する方向への力を当該受圧部に付与する電動アクチュエータと、
前記2次圧力を検出する2次圧力検出手段と、
該2次圧力検出手段により検出された2次圧力の変化率を演算し、前記2次圧力の変化率が所定変化率以上になったとき、前記電動アクチュエータに前記充電池からの電気を供給して前記受圧部が開弁する方向への力を当該受圧部に付与させる制御手段と、
を備え、
前記電動アクチュエータは、前記制御手段により駆動されないときは、前記2次圧力の変動に伴う前記受圧部の動作により発電を行なって前記充電池へ充電を行なうことを特徴とする。
請求項2記載の前記電動アクチュエータは、
前記制御手段よりの電気が供給されるコイルと、
前記受圧部に結合されたマグネットと、
からなることを特徴とする。
本発明によれば、受圧部がパイロット弁の開弁方向に動作するとき、受圧部が開弁する方向への力を当該受圧部に付与するする電動アクチュエータを設けたため、2次圧力が急激に低下した場合に、電動アクチュエータ駆動力によりパイロット弁の受圧部を開弁方向に駆動して圧力制御弁の圧力制御動作の応答性を上げて2次圧力の低下を速やかに抑制することができる。
また、本発明によれば、2次圧力を検出する2次圧力検出手段により検出された2次圧力の変化率を演算し、2次圧力の変化率が所定変化率以上になったとき、アシスト手段を駆動させるため、2次圧力の変化率が所定以下のときはアシスト手段を駆動させず、パイロット弁が通常の動作を行なって圧力制御を行なうと共に、2次圧力の変化率が所定以上になったときは、アシスト手段のアシスト力によりパイロット弁の受圧部を開弁方向に駆動して圧力制御弁の圧力制御動作の応答性を上げることができる。
また、本発明によれば、電動アクチュエータが駆動されないときは、変化率の動作により発電を行なって充電池へ充電を行なうため、電線による電源供給が得られない場所、あるいは、停電のときでもアシスト力をパイロット弁の受圧部に付与して圧力制御弁の圧力制御動作の応答性を上げることができる。さらに、充電を行なっている際には、電動アクチュエータが受圧部の変位を抑制する方向に作用して減衰器として働く。このため、圧力制御弁自体のハンチングや管内脈動による弁の共振を抑制する効果が得られ、安定した圧力制御を行なうことができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は圧力制御装置の参考例1を示す構成図である。図1に示されるように、圧力制御装置10は、都市ガスを給送する上流側管路12と下流側管路13との間に配設されている。この圧力制御装置10は、下流側管路13へ供給されるガスの2次圧力を設定圧力に制御する圧力制御弁14と、圧力制御弁14のアクチュエータ部15に供給されるパイロット圧を調整するパイロット弁16と、パイロット弁16のパイロット弁用ダイヤフラム32をアシスト動作させる電磁ソレノイド(電動アクチュエータ)17と、2次圧力の変化率が所定以上であるとき電磁ソレノイド17を駆動する制御回路18とを有する。
上記パイロット弁16と、電磁ソレノイド17と、制御回路18とにより圧力設定装置11が構成されている。電磁ソレノイド17は、環状に巻回されたコイル17aと、コイル17aの中空部分を上下方向に貫通する棒状マグネット17bとからなる。また、電磁ソレノイド17は、制御回路18からの制御信号(電流供給)によりコイル17aが励磁されると、パイロット用ダイヤフラム(受圧部)32に結合された棒状マグネット17bを上方(開方向)に吸引してアシスト力を発生させる駆動手段である。
また、電磁ソレノイド17は、ギヤ等の伝達手段を介さず、直接パイロット弁用ダイヤフラム32をアシスト動作させる構成であるので、例えば、停電または故障した場合に、パイロット弁用ダイヤフラム32の通常の動作(2次圧力Pの変動に伴い動作)を妨げることがないように取り付けられている。
圧力制御弁14のアクチュエータ部15は、圧力制御弁用ダイヤフラム19により画成された上側ダイヤフラム室20と下側ダイヤフラム室21とが形成されており、上側ダイヤフラム室20には圧力制御弁用ダイヤフラム19を閉弁方向に押圧する圧力設定バネ22が設けられている。
上側ダイヤフラム室20と下側ダイヤフラム室21との間は、連通管路40を介して連通されており、下側ダイヤフラム室21に供給されたパイロット圧を徐々に上側ダイヤフラム室20に逃がし、下側ダイヤフラム室21を2次圧力Pに減圧するように構成されている。このように、パイロット弁16からのパイロット圧が増圧されると、下側ダイヤフラム室21の圧力が増大して圧力制御弁用ダイヤフラム19が弁開方向に変位し、下側ダイヤフラム室21の圧力が連通管路40を介して徐々に減圧されることにより圧力制御弁用ダイヤフラム19が弁閉方向に変位する。
また、圧力制御弁用ダイヤフラム19の中央には、弁軸14aが結合されており、弁軸14aの下端には弁座14bに離着座する弁体14cが設けられている。従って、弁体14cは、弁軸14a及び圧力制御弁用ダイヤフラム19と一体的に設けられており、上側ダイヤフラム室20と下側ダイヤフラム室21との圧力差に応じて圧力制御弁用ダイヤフラム19が変位することにより弁座14bに対する弁開度を制御するように動作する。
弁座14bの上流側流路14dは、上流側管路12に連通されて1次圧力Pが供給されており、弁座14bの下流側流路14eは、弁開度に応じた2次圧力Pが供給され、下流側管路13に連通される。
ここで、パイロット弁16の構成について説明する。パイロット弁16は、前述した開弁方向に変位するパイロット用ダイヤフラム32にアシスト力を付与する電磁ソレノイド17を有する。電磁ソレノイド17は、パイロット用ダイヤフラム32が閉弁方向に動作しているときには励磁されておらず、開弁動作しているときに駆動力(アシスト力)を発生させるように制御される。また、電磁ソレノイド17の駆動力は、閉弁しているパイロット用ダイヤフラム32を開弁させるほどの大きさではなく、パイロット用ダイヤフラム32の開弁動作を補助することで、圧力制御弁14の応答性を高める駆動手段である。
さらに、パイロット弁16には、上流側管路12に接続された1次圧力導入管路23と、下流側管路13に接続された2次圧力導入管路24と、下側ダイヤフラム室21に接続されたパイロット圧導入管路25と、上側ダイヤフラム室20に連通された2次圧力導入管路26が接続されている。また、1次圧力導入管路23には、パイロット弁16に供給される1次圧力Pの流量を所定流量に減少させる絞り41が設けられている。
パイロット弁16は、圧力設定ねじ27の螺入位置により、圧力設定バネ36の圧縮量が増加又は減少され、圧縮量の増減により圧力設定バネ36の荷重は増減する。パイロット弁16の設定圧力Psは、圧力設定バネ36の荷重とパイロット弁用ダイヤフラム32に加わる2次圧力Pによる力がつり合うときの2次圧力Pとなる。
従って、パイロット弁16は、圧力設定ねじ27の動作により圧力設定バネ36のバネ荷重を増減することで設定圧力Psを増減させる。ここで、例えば2次圧力Pが設定圧力Psより低下すると、圧力設定バネ36のバネ荷重の方がパイロット弁用ダイヤフラム32に加わる2次圧力Pによる力より大きくなるため、パイロット弁用ダイヤフラム32が上方に変位する。これにより、パイロット弁16の弁部16aが開弁してパイロット圧を上昇させる。
一方、下側ダイヤフラム室21には、パイロット圧導入管路25を介してパイロット弁16からパイロット圧が導入されており、上側ダイヤフラム室20には2次圧力導入管路24,26を介して2次圧力Pが導入されている。従って、パイロット圧が上昇すると共に下側ダイヤフラム室21と上側ダイヤフラム室20の圧力差により圧力制御弁用ダイヤフラム19が圧力設定バネ22の荷重に抗して上方に変位する。これにより、圧力制御弁14の弁部14aが弁開動作して2次圧力Pを設定圧力Psに上昇させる。
また、2次圧力Pが設定圧力Psより上昇すると、圧力設定バネ36のバネ荷重の方がパイロット弁用ダイヤフラム32に加わる2次圧力P2による力より小さくなるため、パイロット弁用ダイヤフラム32が下方に変位する。これにより、パイロット弁16の弁部16aが弁閉動作してパイロット圧を降圧させる。
従って、パイロット圧が降圧すると共に下側ダイヤフラム室21と上側ダイヤフラム室20の圧力差が小さくなるため、圧力設定バネ36の荷重により下方に変位する。これにより、圧力制御弁14の弁部14aが弁閉動作して2次圧力Pを設定圧力Psに降圧させる。
このように、2次圧力Pが下流側のガス使用量の変化により変動した場合、上記のように下側ダイヤフラム室21に供給されるパイロット圧が変化することにより、圧力制御弁14では、圧力制御弁用ダイヤフラム19が変位して2次圧力Pが設定圧力Psを保つように圧力制御を行う。
上記上流側管路12には、1次圧力Pを検出する第1の圧力センサ42が取り付けられ、2次圧力導入管路24には、2次圧力Pを検出する第2の圧力センサ43が取り付けられている。制御回路18は、第1の圧力センサ42及び第2の圧力センサ43により検出された圧力検出信号を読み込み、パイロット弁16のパイロット弁用ダイヤフラム32が開弁方向に動作しているか否かを判定しており、パイロット弁用ダイヤフラム32が開弁方向に動作していると判定した場合に電磁ソレノイド17への通電をオンにしてパイロット弁用ダイヤフラム32にアシスト力を付与する。
図2は2次圧力の変化と下流側のガス消費量との関係を示すグラフである。図2に示されるように、2次圧力はグラフIのように変化するとき、下流側のガス消費量はグラフIIのように変動する。例えば、時間Taが経過したときにガス消費量がQaからQbに増大すると、2次圧力Pは、設定圧力PsからPaに低下する。その際、2次圧力Pの低下によりパイロット弁用ダイヤフラム32が開弁方向に動作すると共に、電磁ソレノイド17への通電がオンなり、パイロット弁用ダイヤフラム32の開弁動作が加速される。これにより、圧力制御弁14の下側ダイヤフラム室21に供給されるパイロット圧が急速に昇圧されて弁体14cの開弁動作が速まる。
これにより、2次圧力Pは、PaからPbに上昇し、その後設定圧力Psに低下する。尚、2次圧力PがPbから設定圧力Psに低下するときは電磁ソレノイド17への通電がオフになる。そのため、ガス消費量が急激に増大した場合でも、電磁ソレノイド17のアシスト力により短時間で2次圧力Pを設定圧力Psに戻すことができ、且つハンチングにより圧力が不安定になることもない。
ここで、制御回路18が実行する制御処理について図3のフローチャートを参照して説明する。制御回路18は、予め決められた所定時間毎に図3に示す制御処理を繰り返し実行する。制御回路18は、図3中、まずS11において、第2の圧力センサ43により検出された2次圧力Pの圧力検出値Aを読み込む。次のS12では、予め設定された所定時間が経過したか否かをチェックする。S12において、所定時間が経過すると、S13に進み、第2の圧力センサ43により検出された2次圧力Pの圧力検出値Bを読み込む。
そして、S14では、上記圧力検出値AとBとの差から2次圧力Pの変化率X(={A/(A−B)}を演算する。次のS15では、S14で演算された2次圧力Pの変化率Xが予め設定された規定値以上か否かをチェックする。S15において、2次圧力Pの変化率Xが規定値以上であるときは、2次圧力Pが急激に低下していると判断して、S16に進み、電磁ソレノイド17への通電をオンにする。
これにより、電磁ソレノイド17は、コイル17aが励磁されてパイロット用ダイヤフラム32に結合された棒状マグネット17bを上方(開方向)に吸引する。このとき、2次圧力Pが設定圧力Psより低下しているため、圧力設定バネ36のバネ荷重の方がパイロット弁用ダイヤフラム32に加わる2次圧力Pによる力より大となって、パイロット弁用ダイヤフラム32が上方に変位する。同時に、電磁ソレノイド17のアシスト力がパイロット弁用ダイヤフラム32に付与されて開弁動作が加速される。よって、パイロット弁16の弁部16aは、急速に開弁してパイロット圧を上昇させる。
その結果、パイロット圧が上昇するのに伴って下側ダイヤフラム室21と上側ダイヤフラム室20の圧力差が生じ、圧力制御弁用ダイヤフラム19が圧力設定バネ22の荷重に抗して上方に変位する。これにより、圧力制御弁14の弁部14aが弁開動作して2次圧力Pを上昇させる。
次のS17では、第2の圧力センサ43により検出された2次圧力Pの圧力検出値Cを読み込む。続いて、S18に進み、圧力検出値Cが設定圧力Ps以上に昇圧したか否かをチェックする。S18において、圧力検出値Cが設定圧力Ps以上に昇圧したときは、S19に進み、電磁ソレノイド17への通電をオフにする。これにより、電磁ソレノイド17によるアシスト力がなくなり、パイロット弁用ダイヤフラム32は、1次圧力Pと2次圧力Pとの圧力差と圧力設定バネ36のバネ荷重との力関係によって決まる位置に変位してパイロット圧を制御する。
従って、2次圧力Pは、図2中グラフIに示すように変化し、電磁ソレノイド17への通電がオフになると共に、圧力検出値Cが設定圧力P以上に昇圧しているので、パイロット弁用ダイヤフラム32が閉弁方向に変位してパイロット圧を低下させる。これにより、圧力制御弁14は、弁体14cを弁座14bに近接する閉弁方向に動作して2次圧力Pを低下させる。その結果、2次圧力Pは設定圧力Pに制御される。
また、上記S15において、2次圧力Pの変化率Xが規定値未満であるときは、2次圧力Pの低下が停止、あるいは上昇していると判断して、S20に進み、電磁ソレノイド17への通電をオフにする。この場合、パイロット弁16は、通常の圧力制御、すなわち、1次圧力Pと2次圧力Pとの圧力差と圧力設定バネ36のバネ荷重との力関係によって決まる位置に変位してパイロット圧を制御する。
尚、上記S14では、2次圧力Pの変化率Xを演算して2次圧力Pの急速な低下を判断したが、1次圧力Pが上流側の圧力制御装置(図示せず)によりほぼ一定圧力の保持されているので、上記変化率Xの代わりに第1の圧力センサ42により検出された1次圧力Pと、第2の圧力センサ43により検出された2次圧力Pとの圧力差を求め、この圧力差から2次圧力Pの急速な低下が生じているか否かを判断することも可能である。
また、上記参考例1では、電磁ソレノイド17をオン・オフ制御する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、電磁ソレノイド17のコイル17aに印加される電圧を制御することによりパイロット弁用ダイヤフラム32の変位量を制御することも可能である。
また、上記参考例1では、電磁ソレノイド17をオンにした場合に電磁ソレノイド17の駆動力がパイロット弁用ダイヤフラム32を開弁方向にアシストする構成について説明したが、例えば、2次圧力Pが設定圧力以上に急速に昇圧した場合にパイロット弁用ダイヤフラム32を閉弁方向にアシストする構成とすることも可能である。尚、2次圧力Pが設定圧力以上に急速に昇圧した場合としては、例えば、地震発生時に下流側配管に設けられた遮断弁が緊急遮断動作した場合などが想定される。
図4は本発明になる圧力制御装置の実施例を示す構成図である。図4に示されるように、実施例の圧力制御装置50は、充電式のバッテリ(蓄電池)52を有する。制御回路18は、このバッテリ52からの電源供給により作動しており、電磁ソレノイド17を駆動する際には、バッテリ52から電流を電磁ソレノイド17に供給してアシスト力をパイロット弁用ダイヤフラム32に付与する。また、電磁ソレノイド17を駆動しない通常状態では、コイル17aと棒状マグネット17bとの相対変位によって発電が行なわれる。そのため、制御回路18は、電磁ソレノイド17の発電により得られた電気をバッテリ52に充電するように切り換わるスイッチ(図示せず)を有する。
従って、実施例では、電線による電源供給が得られない場所、あるいは、停電のときでも電磁ソレノイド17を駆動することが可能になり、電磁ソレノイド17によるアシスト力をパイロット弁用ダイヤフラム32に付与して圧力制御弁14の圧力制御動作の応答性を上げることができる。
ここで、実施例の制御回路18が実行する制御処理について図5のフローチャートを参照して説明する。制御回路18は、予め決められた所定時間毎に図5に示す制御処理を繰り返し実行する。尚、図5において、S21〜S30の処理は、前述したS11〜S20の処理と同じため、その説明は省略する。
制御回路18は、S30で電磁ソレノイド17への通電をオフにした後、パイロット弁16は、通常の圧力制御、すなわち、1次圧力Pと2次圧力Pとの圧力差と圧力設定バネ36のバネ荷重との力関係によって決まる位置に変位してパイロット圧を制御するため、パイロット弁用ダイヤフラム32の変位と共に、コイル17aと棒状マグネット17bとの相対変位によって発電が行なわれる。そのため、S31では、電磁ソレノイド17の発電により得られた電気をバッテリ52に充電するようにスイッチを切り換える。これにより、バッテリ52は、通常の圧力制御動作によって得られた電気が常に充電されており、電磁ソレノイド17を駆動するための電源としても十分に機能する。
図6は圧力制御装置の参考例2を示す構成図である。図6に示されるように、参考例2の圧力制御装置60は、1次圧力導入管路23からの圧力を下側ダイヤフラム室21に供給する電空レギュレータ(アシスト手段)62と、電空レギュレータ62と下側ダイヤフラム室21との間を連通するバイパス管64とを有する。
電空レギュレータ62は、制御回路18から印加された電圧に応じた圧力を供給するように弁開度を調整する機構を有しており、パイロット弁16と並列に設けられている。そのため、圧力制御弁14の圧力制御弁用ダイヤフラム19は、パイロット弁16から供給されるパイロット圧と、電空レギュレータ62から供給される圧力によってアシストされる。
そのため、例えば、パイロット弁16あるいは電磁ソレノイド17が故障した場合でも電空レギュレータ62から供給される圧力によって圧力制御弁用ダイヤフラム19を開弁方向に作動させて2次圧力Pが設定圧力Psとなるように制御することができる。
ここで、参考例2の制御回路18が実行する制御処理について図7のフローチャートを参照して説明する。制御回路18は、予め決められた所定時間毎に図7に示す制御処理を繰り返し実行する。尚、図7において、S41〜S46の処理は、前述したS11〜S16の処理と同じため、その説明は省略する。
制御回路18は、S46で電磁ソレノイド17への通電をオンにして電磁ソレノイド17のアシスト力をパイロット弁用ダイヤフラム32に付与して開弁動作を加速させる。よって、パイロット弁16の弁部16aは、急速に開弁してパイロット圧を上昇させる。
その後、S47では、電空レギュレータ62への通電をオンにして電空レギュレータ62を開弁させる。これにより、電空レギュレータ62の開弁動作により1次圧力導入管路23からの圧力をパイロット圧として下側ダイヤフラム室21に供給する。
その結果、パイロット圧が上昇するのに伴ってと共に下側ダイヤフラム室21と上側ダイヤフラム室20の圧力差が生じ、圧力制御弁用ダイヤフラム19が圧力設定バネ22の荷重に抗して上方に変位する。これにより、圧力制御弁14の弁部14aが弁開動作して2次圧力Pを上昇させる。
次のS48では、第2の圧力センサ43により検出された2次圧力Pの圧力検出値Cを読み込む。続いて、S49に進み、圧力検出値Cが設定圧力Ps以上に昇圧したか否かをチェックする。S49において、圧力検出値Cが設定圧力Ps以上に昇圧したときは、S50に進み、電磁ソレノイド17への通電をオフにする。続いて、S51に進み、電空レギュレータ62への通電をオフにする。
これにより、電磁ソレノイド17及び電空レギュレータ62によるアシスト力がなくなり、パイロット弁用ダイヤフラム32は、1次圧力Pと2次圧力Pとの圧力差と圧力設定バネ36のバネ荷重との力関係によって決まる位置に変位してパイロット圧を制御する。
また、上記S45において、2次圧力Pの変化率Xが規定値未満であるときは、2次圧力Pの低下が停止、あるいは上昇していると判断して、S52に進み、電磁ソレノイド17への通電をオフにする。この場合、パイロット弁16は、通常の圧力制御、すなわち、1次圧力Pと2次圧力Pとの圧力差と圧力設定バネ36のバネ荷重との力関係によって決まる位置に変位してパイロット圧を制御する。その後、S53に進み、電空レギュレータ62への通電をオフにする。
このように、参考例2では、並列に設けられた電磁ソレノイド17と電空レギュレータ62とが個別に制御されるため、どちらか一方が故障してもどちらか他方がパイロット圧を昇圧させるように動作して圧力制御弁14の弁開動作をアシストすることができる。そのため、圧力制御弁14による圧力制御の信頼性がより高められる。
また、上記参考例2では、電空レギュレータ62をオン・オフ制御する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、電空レギュレータ62に印加される電圧を制御することによりパイロット弁用ダイヤフラム32の変位量を制御することも可能である。
上記実施例では、電磁ソレノイド17のアシスト力をパイロット弁用ダイヤフラム32に付与して開弁動作を加速させるため、棒状マグネット17bがパイロット弁用ダイヤフラム32の上部中央に結合された構成としてある。この棒状マグネット17bの重量がパイロット弁用ダイヤフラム32に作用しないようにパイロット弁16の取り付け方向を90度回動させてパイロット弁用ダイヤフラム32が水平方向に動作するようにしても良い。
また、上記実施例では、パイロット弁用ダイヤフラム32が2次圧力を受ける受圧部として作用するパイロット弁16を一例として挙げたが、これに限らず、例えば、円筒形状に形成された室を摺動する筒状摺動体(ピストン)や圧力上昇、減圧により伸縮するベローフラム等を受圧部として用いた構成とすることも可能である。
また、上記実施例では、パイロット弁16が2次圧力によりパイロット弁用ダイヤフラム32に作用する力と、設定バネのバネ力により開閉するように構成された場合を一例として挙げたが、パイロット弁の構成は、これに限らず、例えば、1次圧力(或いは大気圧)と2次圧力との圧力差が所定圧力以上になった場合に2次圧力が所定圧力以下に低下したものとして開弁し、圧力制御弁14にパイロット圧を供給するようにしても良い。更には、これら1次圧力、2次圧力と設定バネとを適宜組み合わせて圧力制御弁14にパイロット圧を供給するか否かを設定するようにしても良い。
力制御装置の参考例1を示す構成図である。 2次圧力の変化と下流側のガス消費量との関係を示すグラフである。 参考例1の制御回路18が実行する制御処理のフローチャートである。 本発明になる圧力制御装置の実施例を示す構成図である。 実施例の制御回路18が実行する制御処理のフローチャートである。 力制御装置の参考例2を示す構成図である。 参考例2の制御回路18が実行する制御処理のフローチャートである。
符号の説明
10,50,60 圧力制御装置
12 上流側管路
13 下流側管路
14 圧力制御弁
15 アクチュエータ部
16 パイロット弁
17 電磁ソレノイド
18 制御回路
19 圧力制御弁用ダイヤフラム
20 上側ダイヤフラム室
21 下側ダイヤフラム室
23 1次圧力導入管路
24 2次圧力導入管路
25 パイロット圧導入管路
26 2次圧力導入管路
32 パイロット用ダイヤフラム
42 第1の圧力センサ
43 第2の圧力センサ
52 バッテリ
62 電空レギュレータ

Claims (2)

  1. 下流側配管内の流体の2次圧力を受け、当該2次圧力が所定の設定圧力以下になった場合に変位することにより開弁し、パイロット圧を供給する受圧部を有するパイロット弁と、
    流体が流れる上流側配管と下流側配管との間に設けられ、前記下流側配管内の流体の2次圧力と前記パイロット弁より供給されるパイロット圧との圧力差により弁開度が調節される圧力制御弁と、
    を有し、前記パイロット弁より供給されるパイロット圧により前記圧力制御弁の弁開度が調整されることにより前記2次圧力が前記設定圧力に調整される圧力制御装置において、
    充電池からの電源により駆動され、前記受圧部が前記パイロット弁の開弁方向に動作するとき、前記受圧部が開弁する方向への力を当該受圧部に付与する電動アクチュエータと、
    前記2次圧力を検出する2次圧力検出手段と、
    該2次圧力検出手段により検出された2次圧力の変化率を演算し、前記2次圧力の変化率が所定変化率以上になったとき、前記電動アクチュエータに前記充電池からの電気を供給して前記受圧部が開弁する方向への力を当該受圧部に付与させる制御手段と、
    を備え、
    前記電動アクチュエータは、前記制御手段により駆動されないときは、前記2次圧力の変動に伴う前記受圧部の動作により発電を行なって前記充電池へ充電を行なうことを特徴とする圧力制御装置。
  2. 前記電動アクチュエータは、
    前記制御手段よりの電気が供給されるコイルと、
    前記受圧部に結合されたマグネットと、
    からなることを特徴とする請求項1に記載の圧力制御装置。
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