JPH01306906A - 圧力制御方法 - Google Patents

圧力制御方法

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JPH01306906A
JPH01306906A JP13820788A JP13820788A JPH01306906A JP H01306906 A JPH01306906 A JP H01306906A JP 13820788 A JP13820788 A JP 13820788A JP 13820788 A JP13820788 A JP 13820788A JP H01306906 A JPH01306906 A JP H01306906A
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JP
Japan
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control valve
downstream pressure
opening degree
pressure
opening
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Pending
Application number
JP13820788A
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English (en)
Inventor
Akio Kono
河野 明夫
Hirotake Fujisawa
藤沢 寛岳
Takashi Isumi
井澄 隆
Takashi Kikuta
隆 菊田
Kozo Goto
後藤 宏造
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
O G JOHO SYST SOKEN KK
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
O G JOHO SYST SOKEN KK
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は燃料ガス等の流量を制御する制御弁の下流側
圧力を一定に制御する圧力制御方法に関するものである
〔従 来 の 技 術〕
燃料ガスを供給するガス管等の管内圧力を一定に制御す
る圧力制御方法として、従来より自刃式ガバナを用いる
方法とPID(比例、積分、・微分)コントローラを用
いる方法とが知られている。
自刃式ガバナを用いる方法では、制御弁を管中に介挿し
、制御弁の上流側圧力を利用して制御弁の開度を調整し
て制御弁の下流側圧力を一定に制御する。
また、PIDコントローラを用いた圧力制御方法では、
制御弁の下流側圧力の目標値からの偏差に応じて制御弁
の開度をP 、I D制御することにより、制御弁の下
流側圧力を目標値に保持するものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の自刃式ガバナを用いる圧力制御方法においては、
負荷変動(制御弁の下流側に設けた負荷弁の急激な開度
変化)に伴う制御弁の下流側圧力の急変を抑制するため
に、制御弁の開閉動作の応答を速くすると、制御弁の上
流側圧力が高くなったときに、ループゲインが大きくな
るので、上記負荷変動が生じたときに、制御弁の下流側
圧力に振動(ハンティング)が生じやすくなるという問
題がある。一方、ハンティングが生しないように、制御
弁の開閉動作の応答を遅くすると、制御弁の上流側圧力
が低くなったときに、ループゲインが小さくなり、負荷
が急変したときの制御弁の下流側圧力の変動が大きくな
るという問題がある。
また、PIDコントローラを用いた圧力制御方法におい
ては、制御弁の上流側圧力の変動に対し、自刃式ガバナ
のときと同様の問題を有している。
具体的に述べると、従来使用されているPIDコントロ
ーラでは、制御パラメータのとりうる値の範囲に制限が
あり、系の急変に対する応答には限度がある。また、パ
ラメータが3個で制御開始時に固定されるので、ループ
ゲインが変動したときの安定性と連応性とを両立させる
ことが困難である。したがって、例えばガス圧制御で制
御弁の上流側圧力が0.5〜L 5 K g / ct
A Gと大幅に変動したときに、制御の安定性を重視す
ると、制御弁の上流側圧力が低いときの負荷変動に対す
る応答性が悪くなる。一方、応答性を重視すると制御弁
の上流側圧力が高いときの負荷変動に対する安定性が悪
くなる。なお、ガス圧を検出して制御系のループゲイン
を補正することも考えられるが、構成が複雑になる。さ
らに、制御系に遅れ時間が含まれていると、その間の応
答遅れにより制御弁の下流側圧力の変動が大きくなると
いう問題を有している。
したがって、この発明の目的は、負荷の急変に伴う制御
弁の下流側圧力の変化時に高速にかつハンティングをほ
とんど起こさずに安定して制御弁の下流側圧力を目標値
に近づけることができる圧力制御方法を提供することで
ある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明の圧力制御方法は、制御弁の下流側圧力Pを目
標値P。に近づけるよう制御弁の開度φ。
を制御する圧力制御方法である。
この圧力制御方法では、制御弁の下流側圧力Pの目標値
P。からの偏差、制御弁の下流側圧力Pの微分値および
制御弁の下流側圧力Pの二回微分値の全てが正値および
負値のいずれかでかつ同符号となった時に、制御弁の下
流側圧力Pの変化を打ち消す方向に制御弁の開度φ1を
予め制御弁の下流側圧力Pの二回微分値の大きさに対応
して段階的に異なる値に設定した第1の開度変化量Δφ
11だけ急変させる。
また、制御弁を第1の開度変化量Δφ11だけ急変させ
た後遅れ時間T、経過して制御弁の下流側圧力Pの微分
値の符号が変化した時に、第1の開度変化量Δφ1.と
符号変化直前の制御弁の下流側圧力Pの微分値(dP/
d t) 、と符号変化直後の制御弁の下流側圧力Pの
微分値(dP/d t) 2と係数θqとにより前記の
(A)式で決まる第2の開度変化量Δφ12だけ制御弁
の開度φ、を急変させる。
さらに、制御弁を第2の開度変化量Δφ12だけ急変さ
せた後遅れ時間T1経過して制御弁の下流側圧力Pを目
標値P0に近づけるように制御弁の開度φ1を比例積分
制御する。
ただし、係数θqは、制御弁の下流側圧力Pの微分値の
符号の変化時の制御弁の下流側圧力Pの目標値P。に対
する偏差PP、と符号変化直後の制御弁の下流側圧力P
の微分値(dP/dt)zとに基づいて(B)式で推定
される制御弁の開度φ、の第2の開度変化量Δψ12の
急変後遅れ時間T、経過時の制御弁の下流側圧力Pの目
標値P。に対する偏差P9の大きさに対応して段階的に
異なる値に設定している。
なお、上記の比例積分制御は、例えば前記の(C)式に
従って行う。
〔作   用〕
この発明の構成においては、負荷の急変によって制御弁
の下流側圧力Pが変化した時に、制御弁の開度φ1が第
1の開度変化量Δφ1.だけ急変することになる。この
結果、遅れ時間T1の経過後に第1の開度変化量Δφ、
の開度変化の影響が現れて制御弁の下流側圧力Pの微分
値の符号が変化することになる。この時に、制御弁の開
度φ、を第2の開度変化量Δφ、2だり補正する。この
結果、遅れ時間T1の経過後に第2の開度変化量ΔφI
2の開度変化の影響が現れて制御弁の下流側圧力Pの微
分値が零に近づくことになる。
この際、上記の第1の開度変化量Δφ1.は、制御弁の
下流側圧力Pの二回微分値の大きさを判断基準とし、そ
の値の大きさに対応して段階的に異なる値に設定してあ
り、制御弁の下流側圧力Pの二回微分値の大きさに応じ
て最適な値が選択されるので、第1の開度変化量Δφ1
1の開度変化に伴う制御弁の下流側圧力Pの微分値の符
号の変化時の制御弁の下流側圧力Pの目標値P。に対す
る偏差PPIを小さく抑えることができる。また、上記
の第2の開度変化量Δφ1゜は、前記の(A)式で決め
、かつ係数θqを(B)弐で推定される制御弁の開度φ
、の第2の開度変化量Δφ12の急変後遅れ時間T1経
過時の制御弁の下流側圧力Pの目標値P。に対する偏差
P、の大きさに対応して段階的に異なる値に設定してあ
り、偏差Pqの大きさに応じて最適な値が選択されるの
で、第2の開度変化量Δφ12の開度変化の後遅れ時間
T、経過時の制御弁の下流側圧力の微分値を零にするこ
とができる。
そして、この時より制御弁の比例積分制御が行われ、制
御弁の下流側圧力Pが目標値P0に近づくことになる。
この際、負荷変動による制御弁の下流側圧力Pの微分値
が既に零になっていて、制御弁の下流側圧力Pに目標値
P。からの偏差を零にするように制御するのみでよい。
この際、上記の比例積分制御を前記の(C)式にしたが
って行えば、制御弁の上流側圧力の違いによるゲインの
差が Δφ11/ [V ((dP/dt)2−(dP/dt
)+11で補正されることになる。この結果、比例積分
制御におけるループゲインが制御弁の上流側圧力の違い
にかかわらず一定となり、したがって制御弁の上流側圧
力の違いにかかわらず比例積分制御特性を一定にするこ
とができる。
〔実 施 例〕
この発明の一実施例を第1図ないし第11図に基づいて
説明する。この圧力制御方法は、第1図に示すようなガ
ス供給系統における圧力制御に適用される。第1図にお
いて、■はガス管、2は制御弁、3は制御弁2の駆動装
置で、例えば超音波モータ等の低慣性の高速応答が可能
なものが使用される。4は負荷弁である。IAは制御弁
2と負荷弁4との間の部分の配管系である。5はコント
ローラで、配管系IAの圧力すなわち制御弁2の下流側
圧力Pを検出して、下流側圧力Pを目標値Poに近づけ
るように制御弁2の開度φ1を制御する機能を有し、以
下に述べる圧力制御方法に従って駆動装置3を介して制
御弁2の開度φ1を制御する。
■は配管系IAの容量、Plは制御弁2の上流側圧力、
f、は制御弁2を通して配管系IAに流入するガスの流
入流量、f2は配管系IAから負荷弁4を通して流出す
るガスの流出流量、φ2は負荷弁4の開度である。Cv
は制御弁2のCv値である。
上記第1図に示したガス供給系統においては、コントロ
ーラ5において、以下に示す圧力制御方法に従って制御
弁2の開度φ1を制御することになる。
この圧力制御方法では、制御弁2の下流側圧力Pの目標
値P0からの偏差P−Po、制御弁2の下流側圧力Pの
微分値dP/dtおよび制御弁2の下流側圧力Pの二1
18illfla分値62P/dt”を常時監視し、そ
れらの値の全てが所定値を超える正値および負値のいず
れかでかつ同符号となった時に、制御弁2の下流側圧力
Pの変化を打ち消す方向に制御弁2の開度φ1を予め設
定した第1の開度変化量Δφ1.たけ急変させ、その開
度φIを保持する。
また、制御弁2を第1の開度変化量Δφ11だけ急変さ
せた後遅れ時間T1経過して制御弁2の下流側圧力Pの
微分値dP/dtの符号が変化した時に、第1の開度変
化量△φ1.と符号変化直前の制御弁2の下流側圧力P
の微分値(dP/dt)+と符号変化直後の制御弁2の
下流側圧力Pの微分値(dP/dt)2とにより前記の
(A)式で決まる第2の開度変化量Δφ)2だけ制御弁
2の開度φ1を急変させ、その開度φ1を保持する。
さらに、制御弁2を第2の開度変化量Δφ1゜だけ急変
させた後遅れ時間T1経過して制御弁2の下流側圧力P
を目標値P。に近づけるように制御弁2の開度φ1を比
例積分制御する。
上記の比例積分制御は、例えば前記の(C)式に従って
行う。
この圧力制御方法の実施例においては、負荷弁4の開度
φ2の急変によって制御弁2の下流側圧力Pが変化した
時に、制御弁2の開度φ1が第1の開度変化量Δφ11
だけ急変することになる。この結果、遅れ時間T1の経
過後に第1の開度変化量Δψ1.の開度変化の影響が現
れて制御弁2の下流側圧力Pの微分値dP/dtの符号
が変化することになる。この時に、制御弁2の開度φ1
を第2の開度変化量Δφ12だけ補正する。この結果、
遅れ時間T、の経過後に第2の開度変化量Δφ12の開
度変化の影響が現れて制御弁2の下流側圧ノJPの微分
値dP/dtが零に近づくことになる。
この際、上記の第1の開度変化量Δφ3.は、制御弁2
の下流側圧力Pの二回微分値62P/dt2の大きさを
判断基準とし、その値の大きさに対応して段階的に異な
る値に設定してあり、制御弁2の下流側圧力Pの二回微
分値d”P/dt2の大きさに応じて最適な値が選択さ
れるので、第1の開度変化量Δφ11の開度変化に伴う
制御弁2の下流側圧力Pの微分値dP/dtの符号の変
化時の制御弁2の下流側圧力Pの目標値P。に対する偏
差PP、を小さく抑えることができる。また、上記の第
2の開度変化量Δφ12は、前記の(A)式で決め、か
つ係数θqを(B)式で推定される制御弁2の開度φ。
の第2の開度変化量Δφ12の急変後遅れ時間T。
経過時の制御弁2の下流側圧力Pの目標値P。に対する
偏差P9の大きさに対応して段階的に異なる値に設定し
てあり、偏差Pqの大きさに応じて最適な値が選択され
るので、第2の開度変化量Δφ12の開度変化の後遅れ
時間T1経過時の制御弁2の下流側圧力Pの微分値dP
/d tを零にすることができる。
そして、この時より制御弁2の比例積分制御が行われ、
制御弁2の下流側圧力Pが目標値P。に近づくことにな
る。この際、負荷弁4の開度φ2の変動による制御弁2
の下流側圧力Pの微分値dP/dtが既に零になってい
て、制御弁2の下流側圧力Pの目標値P。からの偏差を
零にするように制御するのみでよい。
上記の比例積分制御を前記の(C)式にしたがって行っ
ているので、制御弁2の上流側圧力P。
の違いによるゲインの差が Δφz/ [V f(dp/dt)2−(dp/dtL
l ]で補正されることになる。この結果、比例積分制
御におけるループゲインが制御弁2の上流側圧力P1の
違いにかかわらず一定となり、したがって制御弁2の上
流側圧力P1の違いにかかわらず比例積分制御特性を一
定にすることができる。
以上の圧力制御方法によって制御弁2の開度φ1を制御
したときの制御弁2の開度φ1の時間変化を第2図ta
+に示し、これに対応する制御弁2の下流側圧力Pの時
間変化を第2図(bjに示している。
以下、第2図+a)、 tb)について説明する。
時刻t。において急激な負荷変動、例えば負荷弁4の開
度φ2が閉じる方向に急激に変化し、時刻t。+0にお
いて、第2図(b)に示すように制御弁2の下流側圧力
Pの目標値P。からの偏差、制御弁2の下流側圧力Pの
微分値dP/dtおよび制御弁2の下流側圧力Pの二回
微分値d”P/dt2が例えば全て所定値を超える正値
となると、コントローラ5は、それより少し遅れた時刻
1.で制御弁2の開度φ、を第2図+a+に示すように
第1の開度変化量Δφ1.だけ制御弁2の下流側圧力P
の変化を打ち消す方向に、すなわち制御弁2が閉じる方
向に急変させ、その状態を保持する。
ところが、この制御弁2の開度φ1の第1の開度変化量
Δφ11の変化の影響はすぐには現れず、時刻t。+0
から遅れ時間T0経過後の時刻t2までは、第2図(b
lに示すように制御弁2の下流側圧力Pが上昇を続ける
そして、時刻t2において、制御弁2の開度φ8の変化
により、第2図(b)に示すように制御弁2の下流側圧
力Pが下降を始め、制御弁2の下流側圧力Pの微分値d
P/d tの符号が変化する。このときに、コントロー
ラ5が第1の開度変化量Δφ11と符号変化直前の制御
弁2の下流側圧力Pの微分値(dP/dt)+と符号変
化直後の制御弁2の下流側圧力Pの微分値(dP/d 
t) 2と係数θqとにより前記の(A)式で決まる第
2の開度変化量Δφ1゜だけ制御弁2の開度φ1を第2
図fa+に示すように急変させ、その状態を保持する。
この制御弁2の開度φ。
の第2の開度変化量Δφ、2の変化の影響もすくには現
れず、時刻t2+0から遅れ時間T。経過後の時刻t3
までは、第2図(blに示すように制御弁2の下流側圧
力Pが上昇を続ける。
そして、時刻t3において、制御弁2の開度φ。
の変化により、第2図(blに示すように制御弁2の下
流側圧力Pの微分値dP/dtが零となり、制御弁2の
下流側圧力Pの目標値P。からの偏差だけが残ることに
なる。コントローラ5は、この時刻t3より、制御弁2
の下流側圧力Pの目標値P。からの偏差を零に近づける
ように制御弁2の開度φ1を前記の(C)式に従って比
例積分制御することになる。この結果、制御弁2の開度
φ1がある値に近づくとともに、制御弁2の下流側圧力
Pが目標値P0に近づくことになる。
つぎに、前記した制御弁2の開度変化の開始のタイミン
グの検出過程ならびに前記した(A)式および(C)式
の算出過程について説明する。
第1図の系統においては、つぎの第(1)式および第(
2)式が一般に成立する。
f + = Kt Cv rニー P)    ・−・
・−・(11P −(1/ V) f(f +  f 
2)dt  ・・・・・・(2)ただし、Krは定数で
ある。
ここで、上記第1図の系統が都市ガスを中圧から低圧に
減圧する系統であると仮定すると、制御弁2の上流側圧
力P1は、0.5〜1.りKg/c艷Qと変化するのに
対し、制御弁2の下流側圧力Pは210+nAq程度の
一定値に制御する必要があり、圧力変動幅も±50mm
Aq以下に抑えることが要求される。
上記のような系統では、制御弁2の上流側圧力P1が0
.5〜1.5 K g / cf Gであり、同下流側
圧力Pが0.021 K g/cnlQであって、Pl
>>Pであるので、第(1)式は、 f+ =Kr Cv  i       ・−・−・・
(3tとおいてもよい。一方、制御弁2のCv値は、開
度φ1の関数であるが、簡単のため、 Cv =に、φ1          ・・・・・・(
4)と考えると、第(4)式から第(3)式は、f +
 = Kt K、φ、σ丁    ・・・・・・(5)
のように変形することができる。
つぎに、制御弁2の下流側圧力Pの微分値dP/dtお
よび2回微分値d2P/dt2について考える。まず、
制御弁2の下流側圧力Pの微分値di’/dtは、第(
2)式から、 dP/dt=(1/■);(fl−f2)  ・・・・
・・(6)となり、また2回微分値d”P/dt”は、
d”P/dt2= (1/V)’ +(dfl/dt)
−(df2/dt)1・・・・・・(7) となる。
いま、第1図の系統において、初期は流入流量f1と流
出流量f2とが平衡し、かつ制御弁2の下流側圧力Pが
目標値P。に等しいとする。すなわち、 f、=f0            ・・・・・・(8
)f2=f。            ・・・・・・(
9)p=po              ・・・・・
・αωであるとする。ただし、foは定数である。
以上のように、制御弁2の下流側圧力Pが目標値P。と
等しく、かつ流入流量f1と流出流量f2とが平衡して
いる状態から、負荷弁4の開度φ2が急変して流出流量
f2が変化した場合について考える。この場合、流出流
量f2の変動は負荷弁4の開度φ2の変動によるから、
流出流量f2は、f2.=f、+に、t       
  =・=・=αDとおくことができる。
流出流量f2を上記第09式のようにおくと、第(2)
式は、 P= (1/V)f(fl−fo−Kf t)dt・・
・・・・0の となり、第(6)式は、 dP/dt −(1/V)’(fl   fo  Kt
  t)・・・・・・03) となり、第(7)式は、 d2P/dt2= (1/V)・((dfl/dt) 
−K f ]・・・・・・α旬 となる。
ここで、制御弁2の開度φ1は変化せず、第(8)式の
状態を維持していると考えると、第021式は、P= 
(1/V弓(−に、 t)dt   ・・・・・・(1
51となり、第09式は、 dp/dt = (1/v)・(Krt)  ・・・・
・・α0となり、第α舗式は、 d2p/dt2 =  (1/V)・(−Kl )  
 ・・・・・・α7)となる。
ここで、前記したように流入流量f1と流出流量f2と
が平衡し、かつ制御弁2の下流側圧力Pが目標値P。に
等しかったとすると、流出流量f2の変化による制御弁
2の下流側圧力Pの目標値P。
からの偏差は、第α(至)式から ・・・・・・α匂 となる。
以上のように算出した第(16+式、第Qη式および第
Qの弐を見ると明らかなように、流入流量f1と流出流
量f2とが平衡しかつ制御弁2の下流側圧力Pが目標値
P0に等しい状態から流出流量f2が変化すると、制御
弁2の下流側圧力Pの目標値P。
からの偏差P−P、、制御弁2の下流側圧力Pの微分値
dP/dtおよび制御弁2の下流側圧力Pの二回微分値
d2P/dt2はいずれも零でない所定の値を有し、か
つすべてが同符号となる。
したがって、制御弁2の下流側圧力Pの目標値Poから
の偏差1”Po−、制御弁2の下流側圧力Pの微分値d
P/dtおよび制御弁2の下流側圧力Pの二回微分値d
”P/dt2がいずれも零でない所定の値を有しかつす
べてが同符号となれば、流出流量f2が変化したことに
なる。
このため、第1図のコントローラ5は、制御弁2の下流
側圧力Pの目標値P。からの偏差1”P、。
制御弁2の下流側圧力Pの微分値dP/d tおよび制
御弁2の下流側圧力Pの二回微分値d”P/dt”を常
時監視し、これらが上記条件を満たしたときに第1の開
度変化量Δφ11(かなり大きい変化量)だけ制御弁2
の開度φ、を迅速に変化させ、この後制御弁2の開度φ
1を第2の開度変化量Δφ12だけ修正する。
つぎに、第1および第2の開度変化量Δφ1.。
Δφ、2の算出過程を説明する。
例えば、流出流量f2が第00式に従って増加したとす
ると、第07)式から増加係数Krが求まるが、流出流
量f2の最終値は不明である。また、制御弁2の開度φ
1の変化量を定めたとしても、第(5)式から制御弁2
の上流側圧力P1が変わると、流入流量f、の変化量も
変わってしまう。さらに、流出流量f2が零になってし
まうと、制御弁2の下流側圧力Pが上昇する。
そこで、制御弁2の下流側圧力Pの2回微分値tl”P
/dt”を求め、その値に基づいて第1の開度変化量Δ
φ11を定める。
この際、第1の開度変化量Δφ11は、つぎに述べるよ
うに定めている。すなわち、制御弁2の下流側圧力Pの
微分値dP/dtの符号が制御弁2の開度変化によって
変化するような値にする必要がある。ところが、第1の
開度変化量Δφ、が大きすぎると、今度は制御弁2の下
流側圧力Pの微分値dP/dtの符号変化時の第1の開
度変化量Δφ11の開度変化に伴う制御弁2の下流側圧
力Pの目標値からの偏差が大きくなるので、第1の開度
変化量Δφ、が過大にならないように設定する必要があ
る。このため、この実施例では、制御弁2の下流側圧力
Pの2回微分値d2P/dt2を判断基準として、例え
ば第3図に示すように、その値の大きさに応じて第1の
開度変化量Δφ11を段階的に設定している。この場合
、負荷弁4が全閉となると制御弁2が少しでも開いてお
れば、制御弁2の下流側圧力Pがどんどん上昇していく
ので、制御弁2の下流側圧力Pが急激に上昇してその2
回微分値d2P/dt2が大きな値となった場合には制
御弁2を全閉できるように第1の開度変化量Δφ、を設
定する必要がある。
上記のように第1の開度変化量Δφ、を段階的に設定す
る理由は以下の通りである。すなわち、制御弁2の下流
側圧力Pの2回微分値d”P/dt2が大きくなればな
るほど、制御弁2の下流側圧力Pの微分値dP/d t
の符号を変化させるのに必要な第1の開度変化量Δφ1
1が大きくなると考えられるが、制御弁2の下流側圧力
Pの2回微分値d2P/dt”が最終流量変動に比例す
るとは限らないこと、および同−開度変化であっても制
御弁2の上流側圧力P1の高低によって制御系のループ
ゲインが変動し、開度変化量が一義的に定まらず、数式
で決定できないからである。
第1の開度変化量Δφ11を上記のように設定し、制御
弁2の開度φ、を第1の開度変化量Δφ8.だけ変化さ
せ、その後開度φ1を一定に保つと、遅れ時間T、の後
制御弁2の下流側圧力Pの微分値dP/d tが急変し
、その符号が変化することになる。
ここで、制御弁2の下流側圧力Pの微分値dP/dtの
符号の変化の前後について考える。符号変化の直前の下
流側圧力Pの微分値を(dP/dt)lとし、符号変化
の直後の下流側圧力Pの微分値を(dP/d t) 2
とする。また、流出流量f2が負荷弁4の開度ψ2の変
化により第(9)式の状態から f2=fo+Δf2       ・・・・・・α曽に
変化し、流入流量f、が制御弁2の開度φ1の変化(第
1の開度変化量Δφ1.)により第(8)式の状態から f、=fo+Δf +        ” ” ”(2
o)に変化したとする。
このとき、符号変化の直前の下流側圧力Pの微分値(d
P/d t) lは、第(6)式、第(8)式および第
0!1式から (dP/dt)l=  (1/V)・(−Δf2)  
・・・・・・(21)となる。また、符号変化の直後の
下流側圧力Pの微分値(dP/d t) 2は、第(6
)式、第09)式および第00)式から (dP/dt)z= (1/V)・(Δf、−Δrz)
・・・・・・(22) となる。
上記第(21)式および第(22)式より、(dP/d
t) 2(dP/dt) + = (1/ V )Δf
・・・・・・(23) となり、さらに第(5)式および第(23)式より、(
dP/dt)z  (dP/dt)+= (1/ V)
 Kt K9Δφ1d下T・・・・・・(24) となる。この第(24)式は、制御弁2の開度φ1を第
1の開度変化量Δφ11だけ変化させたときの制御弁2
の下流側圧力Pの微分値の変化量を示している。
つぎに、この符号変化直後の下流側圧力Pの微分値(d
P/d t) 2を零にするための第2の開度変化量を
Δφ12とすると、上記と同様に、 0  (dP/dt)z= (1/ V) Kt K9
Δφ、2「・・・・・・(25) となり、したがって (dP/dt)2=−(1/V) KfK9ΔφIt「
・・・・・・(26) となる。
第(24)式および第(26)式から、下流側圧力Pの
微分値(dP/dt)zを零にするための第2の開度変
化量Δφ、2は、 Δφ、2=Δφ+ + (dp/dt) z/ ((d
p/dt) + −(dp/dt) El・・・・・・
(27) となる。したがって、制御弁2の開度φ1の修正は第(
27)式に従って行えば、修正後の下流側圧力Pの微分
値dP/dtは数式的には零となる。
しかし、実際の圧力制御においては、数式上には現れな
い不明の要素に起因して上記(27)式では、修正後の
下流側圧力Pの微分値dp/d tが完全に零にはなら
ず、第(27)式に1前後の値の係数θを<4加した次
式によって第2の開度変化量Δφ12を決定することに
より、修正後の下流側圧力Pの微分値dP/dtを零に
することができた(シミュレーションで確認、済み)。
Δφ12=Δφ目 x [(ap/dt)z/ ((dp/dt)+−(d
p/atL] ] θ・・・・・・(28) すなわち、負荷弁4の開度φ2の増加により、制御弁2
の下流側圧力Pが下がったときには、係数θを一定の値
θゎにしたときに、第4図(a)に示すように修正後の
下流側圧力Pの微分値dP/dtが零になった。また、
負荷弁4の開度φ2の減少により、制御弁2の下流側圧
力Pが上がったときには、係数θ°を一定の植θPにし
たときに、第4図(blに示すように修正後の下流側圧
力Pの微分値dP/dtが零になった。
なお、上記の係数θは、数式に従って決定できるもので
はなく、各種条件によって異なると考えられるので、こ
の実施例では以下に示すように第2の開度変化量Δφ1
2の開度変化の影響が現れた時の下流側圧力Pの目標値
P0からの偏差P、を予測し、その値を判断基準として
、その値に応じて段階的に設定した。以下、この点につ
き説明する。
上記第4図(aL (b)において、第2の開度変化量
Δφ12の開度変化の影響が現れて下流側圧力Pの微分
値dP/dtが零になった時の下流側圧力Pの目標値P
0からの偏差Pqは、次式で推定される。
P a = P P + +(dP/dt)zθP  
 ・・・・・・(29)ただし、PPI は第1の開度
変化量Δφ11の開度変化による影響で下流側圧力Pの
微分値dP/dtの符号が変化した時の下流側圧力Pの
目標値P。
からの偏差、θPは定数である。
以上の第(2日)式および第(29)式に基づき、第2
の開度変化量Δφ、2を次式に従って算出し、かつ次式
中の係数θqを次表のように設定した。
Δφ12=Δφ11 X [(dP/dt)2/ ((dp/dt:z  (
dP/dt)2) ] θq・・・・・・(30) (以 下 余 白) 第1表 なお、上記第1表の具体的数値は、例えば第2表に示す
ような値となり、このように係数θqを設定することに
よって、常に修正後の制御弁2の下流側圧力Pの微分値
dP/dtを略零にすることができる。
(以 下 余 白) 第2表 以上述べたようにここまでの開度制御でもって、負荷弁
4の開度φ2の急変に伴う制御弁2の下流側圧力Pの微
分値dP/dtは零となり、制御弁2の下流側圧力Pの
目標値P。からの偏差のみが残ることになり、この偏差
をつぎのような比例積分制御動作で零に近づければよい
制御弁2の開度φ1の比例積分制御は、一般にφ、=K
 ’  ((P−Po)+ (1/TIXP−Po)d
tl・・・・・・(31) のように表され、この第(31)式は、dφI/dt=
に’  ((dP/dt)  +  (1/TI )−
(p−Po))・・・・・・(32) のように書き表すこともでき、初期条件から考えると第
(32)式の方が実際的である。ただし、K′およびT
1は定数である。
上記第(32)式は、 dφ+/dt=K  t (P  Po)十To (d
P/dt) )・・・・・・(33) のように書き直すことができる。ただし、KおよびT9
は定数である。
一方、第1図の系統は、等価ブロック図で表すと、比例
積分制御■動作時に第5図に示すようになる。第3図に
おいて、ブロック11は第(33)弐の比例積分動作を
行うコントローラ5に対応し、偏差P  Paを入力と
して開度φIの微分値dφ、/dtを出力とする。ブロ
ック12は制御弁2に対応する積分要素で、上記微分値
dφl/dtに相当する駆動信号を入力して開度φ、を
変化させる。
13は開度φ1を流入流量f、に変換する係数要素であ
る。14は流入流量r1を下流側圧力Pに変換する積分
要素である。
上記の第5図において、係数要素13の係数に9fは、 Kqt−f+/φ1 一へr+/Δφ11         ・・・・・・(
34)で表され、この係数に9.は制御弁2の上流側圧
力f、が変化すると、それに応じて変化し、したがって
第5図の等価ブロック図で表される系統のループゲイン
が変化する。この第(34)式は、第(23)式から、 K 、t−V ((dP/dt) 2  (dP/dt
) + l /Δφ11・・・・・・(35) となる。
そこで、コントローラ5から出力される開度φ。
の微分値dφ、/dtに予め係数に9fの逆数1/に9
fを掛けておけば、すなわち、ブロック11において、 dφI/dt−+ (P−PO)+T+1 (dP/d
t) 1x [KΔφ12/ V ((dP/dt)2
(dP/dt)I) ]・・・・・・(36) に法づぐ比例積分制御を行えば、制御弁2の上゛1禿側
圧力P1の変化にかかわらず、第5図の系統のループゲ
インが一定となり、したがって制御弁2の」二流側圧力
P1の変化にかかわらず制御特性を同一にすることがで
きる。
第6図ないし第11図は以上に述べた圧力制御方法に従
って圧力制御のシミュレーションを行った結果を示すグ
ラフであり、各図において、ta+は比例積分制御時の
開度φ、の微分値dφl/dtの変化を示し、(blは
制御弁2の下流側圧力Pの変化を示し、+c+は破線が
流入流量f、の変化を示し、実線が制御弁2の開度φl
の変化を示している。
第6図のシミュレーション条件は、遅れ時間が0110
 s e cで、」1充側圧力P+が1.2 K g 
/ cnlGで、下流側圧力Pが200mmAqである
。また、制御弁2のスタート時弁開度が30%で、同最
終時弁開度が70%であり、第1の開度変化量Δφ11
が60%である。このときに、第2の開度変化量Δφ1
゜が−25%であった。すなわち、開度φlが30%−
90%=65%−70%となっている。そして、下・流
側圧)]Pの目標値P。からの偏差の最大値が−20,
9+u A qであった。
第7図のシミュレーション条件は、遅れ時間が0.10
 s e cで、上流側圧力P1が1.2 K g /
 cJGで、下流側圧力Pが200mmAQである。ま
た、制御弁2のスタート時弁開度が70%で、同最終時
弁開度が30%であり、第1の開度変化量Δφ、が一6
0%である。このときに、第2の開度変化量Δφ12が
23%であった。すなわち、開度φ、が70%→10%
−33%→30%となっている。そして、下流側圧力P
の目標値P。からの偏差の最大値が22.8**Aqで
あった。
第8図のシミュレーション条件は、遅れ時間がQ11Q
secで、上流側圧力P1が1.0 K g / cf
Gで、下流側圧力Pが200uAqである。また、制御
弁2のスタート時弁開度が30%で、同最終時弁開度が
70%であり、第1の開度変化量Δφ11が60%であ
る。このときに、第2の開度変化量Δφ12が一22%
であった。すなわち、開度φ1が30%→90%→68
%→70%となっている。そして、下流側圧力Pの目標
値P。からの偏差の最大値が−21,7**Aqであっ
た。
第9図のシミュレーション条件は、遅れ時間がQ、 l
 Q s e cで、上流側圧力P、が1. OK g
 / cfGで、下流側圧力Pが200+uAqである
。また、制御弁2のスタート時弁開度が70%で、同最
終時弁開度が30%であり、第1の開度変化量Δφ、が
一60%である。このときに、第2の開度変化量Δφj
2が16%であった。すなわち、開度φ、が70%−1
0%→26%→30%となっている。そして、下流側圧
力Pの目標値P0からの偏差の最大値が23.6 +n
 A qであった。
第10図のシミュレーション条件は、遅れ時間が0.1
0 s e cで、上流側圧力P、が0.8 K g 
/COGで、下流側圧力Pが200!IIIAQである
。また、制御弁2のスタート時弁開度が30%で、同最
柊時弁開度が70%であり、第1の開度変化量Δφ11
が60%である。このときに、第2の開度変化量Δφ1
2が一18%であった。すなわち、開度φ1が30%→
90%→72%→70%となっている。そして、下流側
圧力Pの目標値P。からの偏差の最大値が−22,5m
* A qであった。
第11図のシミュレーション条件は、遅れ時間が0.1
0 s e cで、上流側圧力P、が0.8 K g 
/cfflGで、下流側圧力Pが200m1Aqである
。また、制御弁2のスタート時弁開度が70%で、同最
終時弁開度が30%であり、第1の開度変化量Δφ1.
が一60%である。このときに、第2の開度変化量Δφ
12が11%であった。すなわち、開度φ、が70%→
10%→21%→30%となっている。そして、下流側
圧力Pの目標値P。からの偏差の最大値が24.4**
Aqであった。
つぎに、第1の開度変化量ΔφI+を段階的に設定して
シミュレーションを行った結果を以下に示す。
シミュレーション条件はつぎのとおりである。
すなわち、制御弁2の上流側圧力P1が0.5 K g
/ cnl Gでかつ制御弁2の下流側圧力Pが目標値
P0に等しい210nAqで安定している状態から負荷
弁4の開度φ2をそれぞれ10%→90%。
20%→80%、30%→70%、40%→60%、6
0%→40%、70%→30%、80%→20%、90
%→10%と変化させた。また、制御弁2の上流側圧力
P1が1.0 K g /cIIIO,1,5Kg/c
nlGの場合にも、上記と同様に負荷弁4の開度φ2を
変化させた。
この結果、各シミュレーション条件において、制御動作
は1秒程度で安定し、ハンティングはほとんどなく、3
秒程度で下流側圧力Pの偏差が零になった。また、第1
の開度変化量Δφ11の影響による下流側圧力Pの微分
値dP/dtの符号変化時の下流側圧力Pの目標値P。
からの変化PP、は、制御弁2の上流側圧力P1が高い
ときに1〜2回の行き過ぎが見られたが、これらの現象
は略0.5秒以内に終わっていた。
以上の結果から本発明が有効であることが確認できた。
〔発 明 の 効 果〕
この発明の圧力制御方法によれば、制御弁の下流側圧力
の変化を打ち消す方向に制御弁の開度を予め設定した第
1の開度変化量だり急変させ、その後筒2の開度変化量
だけ開度を補正し、その後制御弁の開度の比例積分制御
を行うので、負荷の急変に伴う制御弁の下流側圧ノコの
変化時に高速にかつハンティングをほとんど起こさずに
安定して制御弁の下流側圧力を目標値に近づけることが
できる。
しかも、制御弁の下流側圧力の微分値の符号の変化時の
制御弁の下流側圧力の目標値からの偏差を小さく抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の圧力制御方法が実施され
る圧力制御系統の概略図、第2図は制御弁の開度の変化
および制御弁の下流側圧力の変化を示すタイムチャート
、第3図は制御弁の下流側圧力の2回微分値と第1の開
度変化量との関係を示すグラフ、第4図は制御弁の下流
側圧力の変化を示すタイムチャート、第5図は第1図の
圧力制御系統を示す等価ブロック図、第6図ないし第1
1図はシミュレーション結果を示すタイムチャートであ
る。 2・・・制御弁、4・・負荷弁、5・・・コントローラ
第1図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)制御弁の下流側圧力Pを目標値P_0に近づける
    ように前記制御弁の開度φ_1を制御する圧力制御方法
    であって、 前記制御弁の下流側圧力Pの前記目標値P_0からの偏
    差、前記制御弁の下流側圧力Pの微分値および前記制御
    弁の下流側圧力Pの二回微分値の全てが正値および負値
    のいずれかでかつ同符号となった時に、前記制御弁の下
    流側圧力Pの変化を打ち消す方向に前記制御弁の開度φ
    _1を前記制御弁の下流側圧力Pの二回微分値の大きさ
    に対応して段階的に異なる値に予め設定した第1の開度
    変化量Δφ_1_1だけ急変させ、 この後遅れ時間T_1経過して前記制御弁の下流側圧力
    Pの微分値の符号が変化した時に、第1の開度変化量Δ
    φ_1_1と符号変化直前の前記制御弁の下流側圧力P
    の微分値(dP/dt)_1と符号変化直後の前記制御
    弁の下流側圧力Pの微分値(dP/dt)_2と係数θ
    _qとにより(A)式で決まる第2の開度変化量Δφ_
    1_2だけ前記制御弁の開度φ_1を急変させ、この後
    前記遅れ時間T_1経過して前記制御弁の下流側圧力P
    を前記目標値P_0に近づけるように前記制御弁の開度
    φ_1を比例積分制御することを特徴とする圧力制御方
    法。 ただし、係数θ_qは、前記制御弁の下流側圧力Pの微
    分値の符号の変化時の前記制御弁の下流側圧力Pの目標
    値P_0に対する偏差PP_1と符号変化直後の前記制
    御弁の下流側圧力Pの微分値(dP/dt)_2とによ
    り(B)式で推定される前記制御弁の開度φ_1の第2
    の開度変化量Δφ_1_2の急変後遅れ時間T_1経過
    時の前記制御弁の下流側圧力Pの目標値P_0に対する
    偏差P_qの大きさに対応して段階的に異なる値に設定
    している。
  2. (2)前記比例積分制御は(C)式に従って行う特許請
    求の範囲第(1)項記載の圧力制御方法。 Δφ_1_2=Δφ_1_1 ×[(dP/dt)_2/{(dP/dt)_1−(d
    P/dt)_2}]θ_q・・・・・・(A) P_q=PP_1+(dP/dt)_2θ_P・・・・
    ・・(B)dφ_1/dt=[KΔφ_1_1/V{(
    dP/dt)_2−(dP/dt)_■}]×{(P−
    P_0)+T_D(dP/dt)}・・・・・・(C) ただし、K,T_Dおよびθ_Pは定数である。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003015745A (ja) * 2001-07-03 2003-01-17 Fuji Electric Co Ltd ガス供給ラインの圧力制御方法
JP2006318222A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Tokiko Techno Kk 圧力制御装置

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