JP2003015745A - ガス供給ラインの圧力制御方法 - Google Patents

ガス供給ラインの圧力制御方法

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JP2003015745A JP2001201886A JP2001201886A JP2003015745A JP 2003015745 A JP2003015745 A JP 2003015745A JP 2001201886 A JP2001201886 A JP 2001201886A JP 2001201886 A JP2001201886 A JP 2001201886A JP 2003015745 A JP2003015745 A JP 2003015745A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下流側設備におけるガス使用量の急変に伴う
下流側圧力の一時的な低下を抑制する。 【解決手段】 圧力計2の圧力検出値PVをデータ蓄積
ファイルFに蓄積し、単位時間あたりの圧力検出値PV
の変化量に基づいて、圧力検出値PVの低下度合を検出
する。圧力検出値PVの低下度合がしきい値を越えると
き、その低下度合に応じた規定開度値を特定し、定値制
御に替えて、圧力調節弁1の開度が規定開度値となるよ
うに調整する。前記規定開度値として、圧力検出値PV
の低下を抑制し且つ速やかに圧力設定値PS に復帰し得
る開度を予め検出してこれを設定するようにすれば、圧
力調節弁1の開度を規定開度値に制御することによっ
て、下流側圧力の低下が抑制され、下流側圧力は、速や
かに圧力設定値PS に復帰する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、圧力制御弁の下
流側圧力が、所定圧となるように圧力制御弁の開度調整
を行うようにしたガス供給ラインの圧力制御方法に関
し、特に、圧力制御弁の下流側でのガス使用量の変化に
伴って、圧力制御弁の下流側圧力が急変することを防止
することの可能なガス供給ラインの圧力制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガス供給ラインに介挿されてい
る圧力制御弁の下流側に接続された下流側設備にガスを
供給する場合には、圧力制御弁の下流側圧力を、下流側
設備の停止等を引き起こすことのない補償圧以上に維持
することが重要である。このため、従来、圧力制御弁の
上流側に圧力計を設け、この圧力計で検出される圧力制
御弁の上流側圧力が、前記補償圧に応じた上流側補償圧
以上となるように圧力制御弁の開度制御を行う定値制御
を行ったり、或いは、圧力制御弁の下流側設備における
ガス使用状況を検出し、このガス使用状況に応じて圧力
制御弁の開度をフィードフォワード制御する方法等が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧力計
で検出された圧力制御弁の上流側圧力が設定圧となるよ
うに圧力制御弁の開度制御を行う定値制御では、下流側
設備におけるガスの使用量が急激に増加した場合、定値
制御はフィードバック制御であるため、圧力制御弁の開
度がガスの使用量に応じた必要開度となるまでに時間が
かかり、下流側圧力が一時的に低下する場合がある。こ
のように、下流側圧力が低下しこれが補償圧を下回ると
下流側設備に安定したガス供給を行うことができない状
態が発生する。このため、これを回避するために、この
一時的な圧力の低下を見込んで、上流側圧力の設定値と
して、上流側補償圧よりも高い値を設定する必要があ
る。
【0004】また、下流側設備のガス使用状況を検出し
てフィードフォワード制御を行う方法においては、下流
側設備のガス使用状況を把握することは煩雑であり、ま
たガス使用状況を全て把握することは困難である。ま
た、下流側設備のガス使用状況から圧力制御弁の必要な
開度を予測して圧力制御弁の開度を制御することになる
が、ガス使用状況に応じてフィードフォワード制御に移
行し、これに応じて圧力制御弁の開度調整が行われるま
でに時間がかかるため、場合によっては、下流側圧力を
必要な補償圧に維持することができず、安定したガス供
給を行うことができないという問題がある。
【0005】そこで、この発明は、上記従来の未解決の
課題に着目してなされたものであり、ガス使用量の変化
に係わらず圧力制御弁の下流側圧力を補償圧以上の圧力
に、確実に維持することの可能なガス供給ラインの圧力
制御方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係るガス供給ラインの圧力制御
方法は、ガス供給ラインに介挿された圧力制御弁の下流
側圧力が所定圧となるように、前記圧力制御弁の開度を
制御するようにしたガス供給ラインの圧力制御方法にお
いて、前記圧力制御弁の下流側圧力を圧力検出手段で検
出し、当該圧力検出手段の検出値が前記所定圧となるよ
うに前記圧力制御弁の開度を定値制御すると共に、前記
圧力検出手段の検出値に基づいて前記下流側圧力の変化
傾向を検出し、当該下流側圧力の変化傾向に応じて、前
記圧力制御弁の開度を前記定値制御に替えて所定時間規
定開度に制御するようにしたことを特徴としている。
【0007】この請求項1に係る発明では、ガス供給ラ
インに介挿された圧力制御弁の下流側圧力が、所定圧と
なるように圧力制御弁の開度が定値制御される。つま
り、例えば、圧力制御弁の下流側に接続された下流側設
備の停止等を引き起こすことのない補償圧以上の圧力と
なるように定値制御される。このとき、これと共に、圧
力検出手段で検出される圧力制御弁の下流側圧力に基づ
いて下流側圧力の変化傾向が検出され、この変化傾向に
応じて、圧力制御弁の開度が定値制御に替えて所定時間
規定開度に制御される。
【0008】したがって、例えば圧力制御弁の下流側圧
力の変化傾向から、下流側圧力が急変する傾向にあると
予測されるときには、圧力制御弁の開度を、定置制御に
替えて、予測される下流側圧力の急変を抑制することの
可能な規定開度に制御することによって、下流側圧力の
急変を抑制することが可能となる。また、請求項2に係
るガス供給ラインの圧力制御方法は、前記下流側圧力の
変化傾向として前記下流側圧力の低下度合を検出し、当
該低下度合が予め設定した低下度合のしきい値を越えて
変化するとき、前記圧力制御弁の開度を前記規定開度に
制御するようにしたことを特徴としている。
【0009】この請求項2に係る発明では、圧力制御弁
の下流側圧力の低下度合が検出され、この低下度合が予
め設定した低下度合のしきい値を越えて変化するとき
に、圧力制御弁の開度が規定開度に制御される。よっ
て、下流側圧力が、しきい値を越える割合で低下すると
きに規定開度に制御されることになる。さらに、請求項
3に係るガス供給ラインの圧力制御方法は、前記低下度
合に応じた開度を前記規定開度として設定するようにな
っていることを特徴としている。
【0010】この請求項3に係る発明では、圧力制御弁
の下流側圧力の低下度合に応じた開度が規定開度として
設定されるから、下流側圧力の低下度合に応じて的確に
圧力制御弁の開度を調整することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を説
明する。図1は、本発明におけるガス供給ラインの圧力
制御方法を適用した制御装置の構成を示すブロック図で
ある。図1に示すようにガス供給ラインLには、このガ
ス供給ラインLの下流に接続された下流側設備へのガス
の供給圧を調整するための圧力調節弁(圧力制御弁)1
が介挿され、この圧力調節弁1の下流側に、圧力調節弁
1の下流側圧力を検出するための圧力検出手段としての
圧力計2が設けられている。
【0012】この圧力計2で検出された圧力検出値PV
は制御装置10に入力され、制御装置10では、この圧
力検出値PVに基づいて予め設定された所定周期で圧力
調節弁1を調整するようになっている。前記制御装置1
0は、図1に示すように、圧力調節弁1の下流側圧力
が、予め設定された圧力設定値PS となるように、圧力
検出値PVに基づいて圧力調節弁1の開度調整を行うP
ID定値圧力制御部12と、所定周期で入力される圧力
検出値PVを、データ蓄積ファイルFに順次格納し、予
め設定した所定数のデータをFIFO方式で蓄積する圧
力データ蓄積処理部14と、圧力データ蓄積処理部14
で蓄積した圧力検出値PVをもとに、圧力検出値PVの
変化傾向を検出する変化傾向検出部16と、当該変化傾
向検出部16で検出した変化傾向に基づいて規定開度制
御を行う必要があるかどうかを検出し変化傾向に応じた
規定開度値を選択すると共に、圧力検出値PVが予め設
定したバックアップ用のしきい値を下回るかどうかを判
定し、バックアップ用のしきい値を下回るときには、バ
ックアップ用の規定開度を最適規定開度として選択する
規定開度処理部18と、規定開度処理部18で選択され
た規定開度に応じた開度設定値をPID定値圧力制御部
12に通知する最適規定開度値選択処理部20と、を備
えている。
【0013】そして、PID定値圧力制御部12では、
予め設定した所定周期で圧力計2から圧力検出値PVを
入力し、この圧力検出値PVが、前記下流側設備のガス
使用状況等に応じて設定される前記圧力設定値PS とな
るように、圧力調節弁1の開度を定値制御する。前記圧
力設定値PS は、例えば、下流側設備の停止等を引き起
こすことのない補償圧以上の値に設定される。また、規
定開度処理部18から規定開度指令が通知されたときに
は、最適規定開度値選択処理部20から通知された規定
開度値となるように圧力調節弁1の開度調整を行う。
【0014】このとき、通知された規定開度値がバック
アップ用の規定開度でないときには予め設定した規定開
度時間の間、前記圧力調節弁1の開度を規定開度に調整
する。また、バックアップ用の規定開度が通知されたと
きには、予め設定したバックアップ用の規定開度時間の
間、前記圧力調節弁1の開度をバックアップ用の規定開
度に調整する。そして、圧力調節弁1の開度を、規定開
度時間又はバックアップ用の規定開度時間の間、規定開
度に調整した後、前記定値制御を再開する。なお、前記
規定開度時間及びバックアップ用の規定開度時間は、予
め実験等によって求められ、下流側圧力が前記定値制御
における圧力設定値PS に回復するのに要する時間以上
であり、且つ、下流側圧力のオーバーシュートを低減す
ることの可能な時間に設定される。
【0015】前記変化傾向検出部16では、データ蓄積
ファイルFに格納した圧力検出値PVをもとに、圧力検
出値PVの変化傾向を検出する。例えば、圧力検出値P
Vが継続して低下している間の、予め設定した任意の単
位時間毎の変化量を検出する。前記単位時間は、例えば
1秒毎、6秒毎等複数設定され、例えば、1秒間におけ
る変化量がしきい値THよりも大きい場合には、圧力検
出値PVが急激に低下していると判定することができ、
また、6秒間における変化量が前記しきい値THよりも
小さい場合には、圧力検出値PVは緩やかに低下してい
ると判定することができる。したがって、単位時間は、
圧力検出値PVの低下度合を何段階にわけて検出するか
に応じて設定するようにすればよく、圧力検出値PVを
多数段階にわけて検出したい場合には、単位時間をその
段階数に応じて多数設定すればよい。
【0016】そして、このようにして検出した単位時間
毎の圧力検出値PVの変化量を変化傾向情報として規定
開度処理部18に通知する。この規定開度処理部18で
は、変化傾向検出部16から通知される圧力検出値PV
の変化傾向情報に基づき、規定開度タイミングの検出を
行う。つまり、変化傾向検出部16から通知される、単
位時間毎の圧力検出値PVの変化量のうち、しきい値T
Hを越え、且つその単位時間が最も短いものに基づいて
その低下度合を推定する。つまり、しきい値THに達す
るまでの所要時間が短いほど圧力検出値PVは急激に低
下する傾向にあると判定する。そして、低下度合の推定
に用いた単位時間に応じて、予め設定したテーブルに基
づいて、推定した低下度合に応じた規定開度値を特定す
る。この規定開度値は、ガス供給ラインLに接続された
下流側設備の接続状況等に応じて、実験等によって設定
される開度であり、下流側圧力の低下を抑制し且つ速や
かに圧力設定値PS に復帰させることの可能な開度に設
定され、例えば、下流側圧力が速やかに圧力設定値PS
に復帰するように、圧力検出値PVの低下度合が大きい
ほど、規定開度値が大きな値となるように設定される。
【0017】そして、規定開度処理部18では、このよ
うにして設定した規定開度値を特定するための選択指令
を最適規定開度値選択処理部20に通知すると共に、P
ID定値圧力制御部12に規定開度指令を通知する。な
お、単位時間毎の圧力検出値PVの変化量がいずれもし
きい値をこえない場合には、選択指令の通知は行わず、
また規定開度指令の通知も行わない。
【0018】また、規定開度処理部18では、圧力計2
の圧力検出値PVが、下流側圧力の最下限圧である補償
圧を維持するための予め設定したバックアップ用のしき
い値を下回っていないかどうかを監視しており、圧力検
出値PVがバックアップ用のしきい値を下回るときに
は、圧力検出値PVの低下度合に応じて設定される規定
開度値に替えて、この規定開度値よりも開度の大きい、
バックアップ用の規定開度値を指定する選択指令を最適
規定開度値選択処理部20に通知すると共に、規定開度
指令を通知する。
【0019】なお、前記バックアップ用の規定開度値
は、圧力検出値PVがバックアップ用のしきい値を下回
ったときに、圧力検出値PVを速やかに圧力設定値PS
に復帰させることの可能な値に設定される。前記最適規
定開度値選択処理部20は、規定開度処理部18から通
知される選択指令に基づいて、通知された選択指令で特
定される最適規定開度値を特定し、この最適規定開度値
をPID定値圧力制御部12に通知する。
【0020】次に、上記実施の形態の動作を図2を伴っ
て説明する。なお、図2(a)及び(b)において、実
線aは圧力調節弁1の下流側へのガス供給量の実績値で
ある下流側流量実績を表したものであり、Y軸方向に進
むほど流量が多いことを表す。また、破線bは圧力調節
弁1の開度を表したものであり、Y軸方向に進むほど開
度が大きいことを表す。さらに、破線cは圧力調節弁1
の下流側圧力の実績値である下流側圧力実績を示したも
のであり、Y軸方向に進むほど圧力が大きいことを表
す。
【0021】制御装置10では、圧力計2の圧力検出値
PVを定期的に読み込み、PID定値圧力制御部12で
は、この圧力検出値PVが予め設定した圧力設定値PS
となるように圧力調節弁1の開度調整を行う。また、圧
力データ蓄積処理部14では、読み込まれた圧力検出値
PVを順次データ蓄積ファイルFに格納し、所定時間数
分の圧力検出値PVを保存する。
【0022】例えば、図2(a)に示すように、時点t
1 で、下流側設備の制御が開始され、下流側設備でのガ
ス使用量が増加すると、これに伴って、圧力調節弁1の
下流側圧力が一時的に低下する。この下流側圧力の低下
に伴って圧力検出値PVが低下し、その低下度合に応じ
て単位時間あたりの圧力検出値PVの変化量が増加す
る。図2(a)の場合、下流側設備のガス使用量の急激
な増加に伴って、下流側圧力は急激に低下している。そ
して、予め設定した単位時間毎の圧力検出値PVの変化
量がしきい値THを越えると、規定開度処理部18で規
定開度に切り替える必要があると判定され、規定開度指
令がPID定値圧力制御部12に通知される。また、単
位時間あたりの変化量に応じた選択指令が最適規定開度
値選択処理部20に通知されて、圧力検出値PVの低下
度合に応じた規定開度値がPID定値圧力制御部12に
通知される。
【0023】つまり、圧力検出値PVの単位時間あたり
の変化量がしきい値THを越えたもののうち単位時間が
最も短いもの、すなわち、変化量がしきい値THを越え
るまでの所要時間が最も短いものが選択され、この圧力
検出値PVの低下度合に応じた規定開度値が特定され、
最適規定開度値選択処理部20において、低下度合に応
じた規定開度設定値が選択されてPID定値圧力制御部
12に通知される。
【0024】このPID定値圧力制御部12では、規定
開度指令が通知されたことから、定値制御に替えて、通
知された規定開度値となるように圧力調節弁1の開度を
調整する。これによって、圧力調節弁1の開度が規定開
度となるように調整される。ここで、この規定開度は、
下流側圧力の低下を抑制し且つ速やかに圧力設定値P S
に復帰させることの可能な開度に設定されているから、
圧力調節弁1の開度が規定開度に制御されることにより
下流側圧力は増加することになって、下流側圧力の低下
が抑制される。そして、予め設定した規定開度時間が経
過した時点t2で圧力調節弁1の開度は、再度PID定
値圧力制御部12における定値制御による開度に切り替
えられる。
【0025】そして、以後、PID定値圧力制御によっ
て制御され、下流側へのガスの供給量の変動に伴って下
流側圧力が変動すると、これに応じてPID定値圧力制
御部12において圧力調節弁1の開度が調整され、図2
(a)に示すように、下流側圧力は圧力設定値PS に維
持されてその圧力変動が抑制される。また、何らかの原
因によって、圧力検出値PVがバックアップ用のしきい
値を下回った場合には、規定開度処理部18において最
適規定開度値としてバックアップ用の規定開度が選択さ
れ、最適規定開度値選択処理部20において、このバッ
クアップ用の規定開度がPID定値圧力制御部12に通
知されて、圧力調節弁1の開度調整が行われる。このバ
ックアップ用の規定開度は、下流側圧力を圧力設定値P
S に速やかに復帰させることの可能な値に設定されてい
るから、下流側圧力は速やかに圧力設定値PS に復帰す
ることになる。
【0026】このように、下流側圧力の低下度合が大き
いときには、定値制御に替えて、下流側圧力の低下度合
に応じたこの圧力低下を抑制し且つ速やかに圧力設定値
Sに回復し得る規定開度に切り替えるようにしてい
る。つまり、下流側圧力の低下傾向を検出した時点で規
定開度に切り替え、圧力調節弁1の開度調整を開始して
いるから、下流側圧力の大幅な圧力低下を抑制し、速や
かに回復させて圧力設定値PS を維持することができ
る。
【0027】また、このとき、下流側圧力の低下度合に
応じた規定開度を設定するようにしているから、圧力調
節弁1を、下流側圧力の低下度合に応じた的確な開度に
制御することができ、下流側圧力を速やかに回復させる
ことができる。図2(b)は、従来のPID定値圧力制
御を行った場合の、下流側流量実績(実線a)及び下流
側圧力の実績値(破線c)を表したものである。図2
(b)に示すように、PID定値圧力制御にあっては、
時点t1 で下流側設備の制御が開始されたとき、下流側
流量実績の増加に伴って下流側圧力が大きく低下した時
点で、その下流側圧力が圧力設定値PS となるように圧
力調節弁1の開度がフィードバック制御される。
【0028】ここで、図2(a)に示すように、例えば
下流側設備の制御開始時点での下流側圧力の実績値の最
小値をPL とし、図2(b)に示すように、従来の下流
側設備の制御開始時点における下流側圧力の実績値の最
小値をPL ′として、これらを比較したところ、図2
(b)に示すように、上述の本発明を用いることによっ
て、下流側設備の制御開始時点での下流側圧力の低下を
大幅に抑制することが確認できた。
【0029】また、このように、本発明を用いることに
よって、下流側圧力の変動を抑制することができるか
ら、下流側圧力の変動分を見込んで圧力設定値PS を設
定する必要はなく、この圧力設定値PS を低めに設定す
ることができるから、その分消費エネルギの削減を図る
ことができる。また、下流側圧力に基づいて下流側設備
におけるガス使用量の変動を推測し、これに基づいて開
度調節を行うようにしているから、下流側設備における
ガス使用量を把握する必要はなく、容易的確に圧力制御
を行うことができる。また、下流側設備におけるガス使
用量を把握する必要がないから、例えば下流側設備の機
器構成の追加等の変更、或いは下流側設備におけるガス
使用量の仕様変更等が生じた場合であっても、大幅な仕
様変更等を伴うことはなく容易に対応することができ
る。
【0030】また、圧力検出値PVがバックアップ用の
しきい値を下回るときには、規定開度値をバックアップ
用の規定開度値に切り替えるようにしているから、下流
側圧力がバックアップ用のしきい値を下回った場合に
は、従来に比較して下流側圧力を圧力設定値PS に速や
かに復帰させることができ、下流側圧力の低下に伴って
下流側設備の停止等を引き起こすことをより確実に防止
することができる。
【0031】なお、上記実施の形態においては、圧力検
出値の低下量があるしきい値THを越えるまでに要する
時間に基づいて圧力検出値PVの低下度合を設定するよ
うにした場合について説明しているが、前記しきい値
は、任意に設定することができる。つまり、単位時間と
しきい値とによって、圧力検出値PVの低下度合が設定
されるから、所望の低下度合に応じてしきい値及び単位
時間を設定するようにすればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係るガス供給ラインの圧力制御方法によれば、圧力制
御弁の下流側圧力の変化傾向に応じて、圧力制御弁の開
度を所定時間規定開度に制御するようにしたから、下流
側圧力を速やかに所定圧に回復させることができる。
【0033】また、請求項2に係るガス供給ラインの圧
力制御方法によれば、下流側圧力の低下度合が予め設定
した低下度合のしきい値を越えて変化するとき、圧力制
御弁の開度を規定開度に制御するようにしたから、低下
度合に応じた適切なタイミングで規定開度に制御するこ
とができる。さらに、請求項3に係るガス供給ラインの
圧力制御方法によれば、低下度合に応じた開度を規定開
度として設定するようにしたから、低下度合に応じて適
切な規定開度に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したガス供給ラインの圧力制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の動作説明に供するトレンドグラフであ
る。
【符号の説明】
1 圧力調節弁 2 圧力計 10 制御装置 12 PID定値圧力制御部 14 圧力データ蓄積処理部 16 変化傾向検出部 18 規定開度処理部 20 最適規定開度値選択処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千田 未顕 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内 Fターム(参考) 3J071 AA02 BB11 CC25 DD14 EE02 EE05 EE24 FF03 5H316 AA11 BB05 DD03 DD07 EE02 FF01 HH04 HH08 HH12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給ラインに介挿された圧力制御弁
    の下流側圧力が所定圧となるように、前記圧力制御弁の
    開度を制御するようにしたガス供給ラインの圧力制御方
    法において、 前記圧力制御弁の下流側圧力を圧力検出手段で検出し、
    当該圧力検出手段の検出値が前記所定圧となるように前
    記圧力制御弁の開度を定値制御すると共に、前記圧力検
    出手段の検出値に基づいて前記下流側圧力の変化傾向を
    検出し、 当該下流側圧力の変化傾向に応じて、前記圧力制御弁の
    開度を前記定値制御に替えて所定時間規定開度に制御す
    るようにしたことを特徴とするガス供給ラインの圧力制
    御方法。
  2. 【請求項2】 前記下流側圧力の変化傾向として前記下
    流側圧力の低下度合を検出し、当該低下度合が予め設定
    した低下度合のしきい値を越えて変化するとき、前記圧
    力制御弁の開度を前記規定開度に制御するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載のガス供給ラインの圧力制
    御方法。
  3. 【請求項3】 前記低下度合に応じた開度を前記規定開
    度として設定するようになっていることを特徴とする請
    求項1又は2記載のガス供給ラインの圧力制御方法。
JP2001201886A 2001-07-03 2001-07-03 ガス供給ラインの圧力制御方法 Expired - Lifetime JP4801284B2 (ja)

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